JPH1079266A - 圧接端子 - Google Patents

圧接端子

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JPH1079266A
JPH1079266A JP8233383A JP23338396A JPH1079266A JP H1079266 A JPH1079266 A JP H1079266A JP 8233383 A JP8233383 A JP 8233383A JP 23338396 A JP23338396 A JP 23338396A JP H1079266 A JPH1079266 A JP H1079266A
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press
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plate
pressure contact
bottom plate
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JP8233383A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Okabe
敏明 岡部
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を実現しながら、電線の圧入時におけ
る圧接刃相互の開きを防止する。 【解決手段】 一枚の金属薄板をプレス成形することに
より、一対の圧接刃11と圧接スロット12とを備えた
圧接板27を前後方向に延びる帯板状の底板26より折
り曲げて起立させた圧接端子において、前記圧接板27
の外側縁に二重折り返し部30を設けて、圧接刃11が
外に開かないよう補強した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁被覆電線を圧
接刃間に圧入することにより、絶縁被覆を剥ぎ取ること
なく、内部の芯線と導通させることのできる圧接端子に
関する。
【0002】
【従来の技術】図17は特開昭55−193067号公
報に記載の従来の圧接端子1の斜視図である。
【0003】この圧接端子1では、基板2の側縁に連設
した底板3を基板2上の折り重ね、底板3の前後両端を
上方に折り曲げることで、一対の圧接刃11と圧接スロ
ット12とを備えた圧接板4を2枚離間して起立させ、
各圧接板4で前後の圧接部10A、10Bを構成してい
る。
【0004】この圧接端子1に対して電線を接続する場
合、圧接スロット12に上方より電線Wを圧入する。そ
うすると、左右対の圧接刃11が電線の絶縁被覆を食い
破り、芯線に接触する。さらに圧入することにより、芯
線が左右対の圧接刃11間に入り込み、圧接刃11によ
って確実に挟持される。この圧入の際に、左右の圧接刃
11には開き方向の力がかかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧接端子は
大量生産されるものであり、多数が隣接した状態でコネ
クタハウジングに組み込まれるものであるため、小型
化、軽量化に対する要求が非常に強い。軽量化のために
は原材料である金属板の薄肉化が必須であり、小型化の
ためには端子幅の縮小や長さの短縮が必須である。例え
ば、端子幅の縮小には、圧接スロットの両側にある圧接
刃の幅寸法の縮小が不可欠である。
【0006】しかし、図17に示す従来の圧接端子1に
おいて、原材料である金属板の薄肉化や、圧接刃11の
幅寸法の縮小を行うと、圧接刃11の強度低下により、
電線Wを圧入する際に、左右対の圧接刃11が外側に開
いてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記事情を考慮し、小型化を実
現しながら、電線の圧入時における圧接刃相互の開きを
防止し、電気接続の信頼性の低下を防止することのでき
る圧接端子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一枚
の金属薄板をプレス成形することにより、一対の圧接刃
と圧接スロットとを備えた圧接板を、前後方向に延びる
帯板状の底板より折り曲げて起立させた圧接端子におい
て、前記圧接板の外側縁に二重折り返し部を設けたこと
を特徴とする。
【0009】この圧接端子では、電線を圧接スロットに
圧入する際に圧接刃に開き力がかかるが、その圧接刃を
形成した圧接板の外側縁に二重折り返し部が設けられて
いるので、圧接板が補強され、圧接刃の開きが防止され
る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の圧接端
子であって、前記底板が、帯板状の基板の一側縁に連設
され且つ折り曲げることで基板上に重合されており、該
底板の前後端の少なくとも一方に前記圧接板が折り曲げ
により起立形成されると共に、その折り曲げ部を含めた
位置まで前記二重折り返し部が設けられることで圧接導
通部が構成され、一方、前記基板の前端部には相手端子
に対する電気接触部、後端部には電線加締部が配置され
ていることを特徴とする。
【0011】この圧接端子では、電気接触部と電線加締
部を前後端に配置した基板上に圧接導通部の底板を重合
させることで圧接板を形成している。従って、基板に関
係なく圧接板の外側縁に二重折り返し部を設けて圧接板
を補強することができる。また、底板とは別に基板を設
けているから、基板を全体に共通に設けることができ
て、全体の一体化と強度の向上が図れる。また、二重折
り返し部を圧接板の折り曲げ部まで設けているので、折
り曲げ部の補強ができ、圧接刃の開き防止効果が一層高
まる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2記載の圧接端
子であって、前記基板の他側縁に連設された押え片が、
基板上に重合された底板の上に折り曲げられることで底
板を押えていることを特徴とする。
【0013】この圧接端子では、押え片で底板を押える
ので、底板の保持強度が高まる。また、基板と底板の二
重構造の強度向上が図れる。
【0014】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の圧接端子であって、前記基板の他側縁に側壁が連設さ
れ、側壁に形成した溝に前記圧接板の側縁部を嵌めるこ
とで圧接板が支持されていることを特徴とする。
【0015】この圧接端子では、基板に側壁を連設した
ので、側壁を設けた部分の剛性が高まる。また、側壁に
圧接板を係合させるので、圧接板の倒れ防止が図れる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1記載の圧接端
子であって、前記底板が、帯板状の基板の左右両側縁部
を基板の上面に折り重ねた二重板体として構成され、該
二重板体よりなる底板の上面側の板体に窓が明けられ、
下面側の板体に、前記窓に対応した中央開口と、それに
連続する圧接スロットと、その両側の圧接刃とが形成さ
れ、前記圧接スロットと圧接刃は、前記中央開口を挟ん
で対称に一対形成されると共に、前記窓より露出させら
れ、しかも、前記中央開口が頂点にくるように、窓を明
けた部分の底板が逆U字形に屈曲させられることによ
り、中央開口の両側の圧接スロットと圧接刃を設けた部
分が一対の略平行な圧接板として起立形成され、該圧接
板を構成している底板が二重板体で構成されていること
により、圧接板の両側縁に二重折り返し部が確保されて
いることを特徴とする。
【0017】この圧接端子では、中央開口があることに
より、窓内に露出する両圧接スロットに対して電線を圧
入することができる。また、二重板体で形成した底板を
逆U字形に曲げて2枚の圧接板を構成しているので、圧
接板が補強され、圧接刃が開かなくなる。特に、両方の
圧接板は連続しているので、相互に拘束力を及ぼし合
い、剛性の向上が図れる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1記載の圧接端
子であって、前記底板の両側縁部に二重折り返し部が設
けられ、該底板がU字状に屈曲させられることで、その
前後端部が圧接板として起立形成され、前記底板の両側
縁には一対の側壁が連設され、前記圧接板がこれら側壁
間に挿入された上で、圧接板の両側縁が前記側壁に形成
した溝に係合されることで圧接導通部が構成され、一
方、前記側壁は前後方向に延長され、前方への延長部分
に相手端子に対する電気接触部が連設され、後方への延
長部分に電線加締部が連設されていることを特徴とす
る。
【0019】この圧接端子では、圧接導通部に一対の側
壁を設け、その間に圧接板を挿入しているので、圧接刃
の開きをより確実に防止することができる。また、側壁
を介して前端側の電気接触部、後端側の電線加締部と連
続化させているので、共通基板を持たない高剛性の構造
を実現できる。また、圧接板は側壁の溝に係合している
ので、圧接板の倒れ防止が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0021】〔第1実施形態〕図1〜図8を用いて第1
実施形態の圧接端子を説明する。図1は圧接端子21の
斜視図、図2は同圧接端子21の展開図、図3〜図6は
同圧接端子21の加工手順の説明図である。
【0022】この圧接端子21は、図2のように打ち抜
いた一枚の金属薄板をプレス加工することによって一体
に形成されたもので、前端部に相手端子に対する電気接
触部22、後端部に電線加締部23、それらの中間に圧
接導通部24を有し、全体に共通して帯板状の基板25
が通っている。図2では加工後の各部分の符号を付して
ある。
【0023】電気接触部22は相手端子と嵌合すること
で電気接続する部分であり、基板25を底壁にして矩形
断面のボックス形状に形成されている。電線加締部23
は、電線を絶縁被覆の上から把持する部分であり、基板
25と一対の押え片23aとにより断面U字形に形成さ
れている。圧接導通部24は、電線の芯線との導通を果
たす部分であり、前部と後部に離間して2つの圧接部1
0A、10Bを有している。
【0024】各圧接部10A、10Bは、基板25に対
して起立した圧接板27よりなる。圧接板27は、基板
25の上面に重合された底板26の前後端を上方に折り
曲げることで起立形成されている。底板26は、帯板状
の基板25の一側縁に連設されており、上方に折り曲げ
ることで基板25上に重合されている。圧接板27に
は、上端より下方に向けて延びる圧接スロット12と、
その両側の左右対の圧接刃11とが設けられている。
【0025】そして、圧接板27の折り曲げの前段階
で、圧接板27の外側縁には、折り曲げ箇所を含むよう
に二重折り返し部30が設けられている。従って、二重
折り返し部30は、圧接板27の外側縁に沿った部分3
0aと、底板26に沿った部分30bとでL字形になっ
ている。二重折り返し部30は、展開段階で底板26の
両側縁に延設した幅狭の板部を折り曲げることで形成さ
れている。
【0026】また、圧接導通部24の基板25の側縁に
は押え片32が連設され、この押え片32が、基板25
上に重合された底板26の上に折り曲げられることで、
底板26が浮き上がらないように押えられている。従っ
て、底板26の保持強度が高まる上、基板25と底板2
6の二重構造の一体性が増して強度が向上する。
【0027】次に作用を説明する。
【0028】この圧接端子21に対して電線を接続する
場合は、圧接端子21の後側に電線の端末を平行に配し
て、圧接導通部24の圧接スロット12に対して上方よ
り圧入する。そうすると、左右対の圧接刃11が電線の
絶縁被覆を食い破り、芯線に接触する。さらに圧入する
ことにより、芯線が左右対の圧接刃11間に入り込ん
で、圧接刃11によって確実に挟持される。
【0029】この圧入の際に、左右の圧接刃11には開
き方向の力がかかるが、圧接刃11を形成した圧接板2
7の外側縁が二重折り返し部30によって補強されてい
るので、圧接刃11の開きが防止される。特に、二重折
り返し部30が、圧接板27の折り曲げ部を含む範囲に
わたって設けられているので、圧接刃11の根元が補強
され、圧接刃11の開きが確実に防止される。従って、
圧接刃11の幅寸法の縮小による小型化を図った場合に
も、電線圧入時の圧接刃11による絶縁被覆の食い破り
不良を解消することができる上、芯線に対する接触荷重
(挟持荷重)を十分に確保することができ、結果的に電
気接続の信頼性の向上を図ることができる。
【0030】また、この圧接端子21の場合は、電気接
触部22と電線加締部23を前後端に配置した基板25
上に圧接導通部23の底板26を重合させることで圧接
板27を形成しているので、基板25に関係なく二重折
り返し部30によって圧接板27を補強することができ
る。また、底板26とは別に、基板25が全体に通しで
設けられているから、全体の一体性が増し、強度が高い
圧接端子21が得られている。
【0031】次に圧接端子21の加工手順について説明
する。
【0032】この圧接端子21を形成するには、まず最
初に、図2に示すような形状に金属平板を打ち抜く。即
ち、基板25を構成する帯板状の主板部の一側縁に底板
26になる部分を形成し、その底板26の前後両端に圧
接板27となる部分を打ち抜く。
【0033】次に、この打ち抜き板を図3に矢印で示す
ように折り曲げ加工し、図4の状態にする。即ち、この
段階で、圧接板27になる板部分の両側縁部を、底板2
6として残る部分を若干含めて下方に折り曲げ、圧接板
27となる部分の両側縁部、並びに圧接板を作るために
折り曲げる部分の両側縁部に、二重折り返し部30を形
成する。
【0034】次に、図5に示すように、底板26の前後
端部を下方に直角に折り曲げて圧接板27を形成する。
そして、最後に、圧接板27を形成した底板26を、上
方に折り曲げで基板25の上面に重合させ、その状態
で、押え片32を内方に折り曲げて底板26の側縁を押
える。これにより図6(図1と異なる向きから見た図)
に示す圧接端子21が出来上がる。
【0035】なお、二重折り返し部30は、特に圧接板
27の折り曲げ部付近に設けることが有効であり、図7
に示す例のように、もっと狭い範囲に二重折り返し部3
0Bを設けてもよい。この例では、圧接板27の基端部
側縁に略三角形の板を設け、この板を折り曲げることで
二重折り返し部30Bを形成している。
【0036】また、基板25の他方の側縁側が空いてい
るので、図8に示すように、ここに圧接導通部24の側
壁28を連設して起立形成してもよい。その場合、この
側壁28に形成した溝29に圧接板27の側縁を嵌める
ことで、圧接板27の前後方向への倒れ防止を図ること
ができる。また、この場合は押え片32を側壁28の下
部に形成しておけば、前記と同様に底板26を押えるこ
とができる。
【0037】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態の圧接端子41を図9〜図14を用いて説明する。図
9は圧接端子41の斜視図、図10は同圧接端子41の
展開図、図11〜図14は同圧接端子41の加工手順の
説明図である。
【0038】この圧接端子41は、図10のように打ち
抜いた一枚の金属薄板をプレス加工することによって一
体に形成されたもので、前端部に相手端子に対する電気
接触部22、後端部に電線加締部23、それらの中間に
圧接導通部42を有する。また、電気接触部22と圧接
導通部42の間に両者を繋ぐ第1の連設部43、圧接導
通部42と電線加締部23の間に両者を繋ぐ第2の連設
部44を有する。この場合は全体に共通した基板45a
が通っているが、圧接導通部42では屈曲している。図
10では加工後の各部分の符号を付してある。
【0039】電気接触部22は、相手端子と嵌合するこ
とで電気接続する部分であり、基板45aを底壁にして
矩形断面のボックス形状に形成されている。電線加締部
23は、電線を絶縁被覆の上から把持する部分であり、
基板45aと一対の押え片23aとにより断面U字形に
形成されている。連設部43、44及び圧接導通部42
は、帯板状の基板45aの左右両側縁部45bを基板4
5aの上面に折り重ねた二重板体構造の底板45により
構成されている。左右両側縁部45bは、同じ幅で基板
45aの上面に折り重ねられ、基板45aの幅方向の中
央で突き合わされている。
【0040】二重板体構造の底板45の圧接導通部42
を構成する部分の上面側の板体、つまり折り重ねた左右
の側縁部45bには、突き合わせた状態で窓を形成する
切欠45cが形成されている。また、下面側の板体であ
る基板45aの略同じ部分には、切欠45cでできる窓
に対応した中央開口51と、それに連続する圧接スロッ
ト12と、その両側の圧接刃11とが形成されている。
圧接スロット12と圧接刃11は、中央開口51を挟ん
で対称に一対形成されると共に、切欠45cによりでき
た窓より露出している。
【0041】そして、中央開口51が頂点にくるように
して、切欠45cを明けた部分の底板45が逆U字形に
屈曲させられており、それにより、中央開口51の両側
の圧接スロット12と圧接刃11を設けた部分が、一対
の略平行な圧接板47として起立姿勢に形成されてい
る。ここでは、前後の圧接部10A、10Bがそれぞれ
圧接板47によって構成されている。また、中央開口5
1が電線挿入用の開口として機能する。そして、圧接板
47を構成している底板45が二重板体構造となってい
ることにより、圧接板47の両側縁に二重折り返し部5
0が確保されている。
【0042】この圧接端子では、圧接板47の外側縁に
二重折り返し部50が設けられているので、第1実施形
態と同様に、電線圧入時の圧接刃11の開き防止の効果
が得られる。また、二重板体構造の底板45を逆U字形
に曲げて2枚の圧接板47を形成しているので、圧接板
47が全体的に強度アップされ、圧接刃11が開きにく
くなる。特に、両方の圧接板47は上端が連続している
ので、相互に拘束力を及ぼし合うことになり、剛性が向
上する。
【0043】次に圧接端子41の加工手順について説明
する。
【0044】この圧接端子41を形成するには、まず最
初に、図10に示すような形状に金属平板を打ち抜く。
即ち、第1の連設部43から第2の連設部44の範囲
で、基板45aを構成する帯板状の主板部の両側縁に余
分な板部を確保して、それらの側縁に窓を構成する切欠
45cを設ける。また、基板45aに中央開口51と圧
接スロット12及び圧接刃11を形成する。
【0045】次に、この打ち抜き板を、図11、図12
に矢印で示すように順次折り曲げ加工し、図13の状態
にする。即ち、この段階で、基板45aの両側縁部45
bを折り曲げ、基板45aの上に重ねて、二重板体構造
の底板45を構成する。
【0046】次に、図14に示すように、底板45の中
央部を盛り上げるように逆U字状に屈曲させて、中央開
口51を頂点にしながら、中央開口51の両側の圧接ス
ロット12と圧接刃11を設けた部分を垂直な姿勢に立
てて、一対の略平行な圧接板47を構成する。これによ
り、図9に示す圧接端子41が出来上がる。
【0047】この段階で、各圧接板47を構成している
底板45が二重板体で構成されていることにより、圧接
板47の両側縁に二重折り返し部50が確保される。
【0048】このように所定形状に金属板を打ち抜いた
後に、底板を二重板体化し、その上で逆U字状に曲げる
だけで製作できるので、加工が容易で、しかも剛性アッ
プが図れる。
【0049】〔第3実施形態〕次に本発明の第3実施形
態の圧接端子71を図15及び図16を用いて説明す
る。図15は圧接端子71の斜視図、図16は同圧接端
子71の展開図である。この圧接端子71は、図16の
ように打ち抜いた一枚の金属薄板をプレス加工すること
によって一体に形成されたもので、前端部に相手端子に
対する電気接触部22、後端部に電線加締部23、それ
らの中間に圧接導通部72を有する。また、電気接触部
22と圧接導通部72の間に両者を繋ぐ第1の連設部7
3、圧接導通部72と電線加締部23の間に両者を繋ぐ
第2の連設部74を有する。
【0050】この場合は全体に共通した基板(底壁に相
当する部分)は通っていず、第1、第2の連設部73、
74で基板は分離している。そして、全体が左右の側板
によって連結されている。即ち、電気接触部22の側壁
22a、第1連設部73の側壁73a、圧接導通部72
の側壁72a、第2連設部74の側壁74a、電線加締
部23の側壁(押さえ片に相当)23aが、全て左右各
々連続した側板上に形成されることで、全体が一体化さ
れている。なお、図16では加工後の各部分の符号を付
してある。
【0051】電気接触部22、電線加締部23は前記実
施形態と略同じ構造である。圧接導通部73には、側壁
73aの下端に連設した底板76が設けられており、底
板76の両側縁部に二重折り返し部80が設けられてい
る。そして、底板76が略U字状に屈曲させられること
で、その前後端部が圧接板77として起立形成されてお
り、これら圧接板77が側壁73a間に挿入された上
で、圧接板77の両側縁が、側壁73aに形成した溝8
2に係合され、前後方向に倒れ防止されている。各圧接
板77は前後の圧接部10A、10Bを構成しており、
上端から下方に延びる圧接スロット12とその両側の左
右対の圧接刃11を有している。
【0052】この圧接端子71も、圧接板77の外側縁
に二重折り返し部80を設けているので、前記実施形態
と同様の効果を奏する。その他に、この圧接端子71で
は、圧接導通部72に一対の側壁72aを設け、その間
に圧接板77を挿入しているので、圧接刃11の開きを
より確実に防止することができる。
【0053】また、側壁72a、73a、74aを介し
て前端側の電気接触部22、後端側の電線加締部23と
連続化させているので、共通な基板(底壁)を持たない
ものの、高剛性の圧接端子71を実現し得ている。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、圧接板の外側縁に二重折り返し部を設けたの
で、圧接板が補強され、圧接スロットに電線を圧入する
際に左右の圧接刃が外側に開こうとしても、外側への開
きが防止される。このため、圧接刃の幅寸法の縮小によ
る小型化を図った場合にも、電線圧入時の圧接刃による
絶縁被覆の食い破り不良を解消することができる上、芯
線に対する接触荷重(挟持荷重)を十分に確保すること
ができ、結果的に電気接続の信頼性の向上を図ることが
できる。
【0055】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果の他に、共通な基板を設けているから、圧接端子
全体の一体化と強度の向上が図れる。また、二重折り返
し部を圧接板の折り曲げ部まで設けているので、折り曲
げ部の補強ができ、圧接刃の開き防止効果を一層高める
ことができる。
【0056】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、押え片で底板
を押えるので、底板の保持強度が高まる。また、基板と
底板の二重構造の強度向上が図れるので、圧接端子全体
の剛性アップが図れる。
【0057】請求項4の発明によれば、請求項2または
3の発明の効果に加え次の効果を奏する。即ち、基板に
側壁を連設し、その側壁に形成した溝に圧接板の側縁を
嵌めたので、圧接部分全体の剛性アップが図れる上、圧
接板の倒れ防止が図れる。従って、電線の圧接性能が向
上する。
【0058】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、二重板体で形
成した底板を逆U字形に曲げて2枚の圧接板を構成して
いるので、圧接板を補強することができ、電線圧接時の
圧接刃の開きを防止することができる。また、所定形状
に打ち抜いた後に、底板を二重板体化し、その上で逆U
字状に曲げるだけで製作できるので、加工が容易で、し
かも剛性アップが図れる。
【0059】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて次の効果を奏する。即ち、圧接導通部に
一対の側壁を設け、その間に圧接板を挿入しているの
で、圧接刃の開きをより確実に防止することができ、電
気接続の信頼性を高めることができる。また、側壁を介
して前端側の電気接触部、後端側の電線加締部と連続化
させているので、共通基板を持たない高剛性の構造を実
現することができる。また、圧接板の両側縁を側壁に形
成した溝に嵌めているので、圧接板の倒れ防止を図るこ
とができ、電線の圧接性能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の圧接端子の斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態の圧接端子の展開図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態の圧接端子の加工順序の
説明に用いる斜視図である。
【図4】図3の次の加工手順の説明に用いる斜視図であ
る。
【図5】図4の次の加工手順の説明に用いる斜視図であ
る。
【図6】図5の次の加工手順の説明に用いる斜視図であ
る。
【図7】本発明の第1実施形態の変形例の要部斜視図で
ある。
【図8】本発明の第1実施形態の別の変形例の要部斜視
図である。
【図9】本発明の第2実施形態の圧接端子の斜視図であ
る。
【図10】本発明の第2実施形態の圧接端子の展開図で
ある。
【図11】本発明の第2実施形態の圧接端子の加工順序
の説明に用いる斜視図である。
【図12】図11の次の加工手順の説明に用いる斜視図
である。
【図13】図12の次の加工手順の説明に用いる斜視図
である。
【図14】図13の次の加工手順の説明に用いる斜視図
である。
【図15】本発明の第3実施形態の圧接端子の斜視図で
ある。
【図16】本発明の第3実施形態の圧接端子の展開図で
ある。
【図17】従来の圧接端子の斜視図である。
【符号の説明】
11 圧接刃 12 圧接スロット 21,21B,21C 圧接端子 22 電気接触部 23 電線加締部 24 圧接導通部 25 基板 26 底板 27 圧接板 28 側壁 29 溝 30 二重折り返し部 32 押え片 41 圧接端子 45a 基板 45b 側縁部 45c 切欠(窓) 46 底板 47 圧接板 50 二重折り返し部 51 中央開口 71 圧接端子 72b 側壁 77 圧接板 76 底板 80 二重折り返し部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の金属薄板をプレス成形することに
    より、一対の圧接刃と圧接スロットとを備えた圧接板
    を、前後方向に延びる帯板状の底板より折り曲げて起立
    させた圧接端子において、 前記圧接板の外側縁に二重折り返し部を設けたことを特
    徴とする圧接端子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧接端子であって、 前記底板が、帯板状の基板の一側縁に連設され且つ折り
    曲げることで基板上に重合されており、該底板の前後端
    の少なくとも一方に前記圧接板が折り曲げにより起立形
    成されると共に、その折り曲げ部を含めた位置まで前記
    二重折り返し部が設けられることで圧接導通部が構成さ
    れ、一方、前記基板の前端部には相手端子に対する電気
    接触部、後端部には電線加締部が配置されていることを
    特徴とする圧接端子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧接端子であって、 前記基板の他側縁に連設された押え片が、基板上に重合
    された底板の上に折り曲げられることで底板を押えてい
    ることを特徴とする圧接端子。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の圧接端子であっ
    て、 前記基板の他側縁に側壁が連設され、側壁に形成した溝
    に前記圧接板の側縁部を嵌めることで圧接板が支持され
    ていることを特徴とする圧接端子。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の圧接端子であって、 前記底板が、帯板状の基板の左右両側縁部を基板の上面
    に折り重ねた二重板体として構成され、 該二重板体よりなる底板の上面側の板体に窓が明けら
    れ、 下面側の板体に、前記窓に対応した中央開口と、それに
    連続する圧接スロットと、その両側の圧接刃とが形成さ
    れ、 前記圧接スロットと圧接刃は、前記中央開口を挟んで対
    称に一対形成されると共に、前記窓より露出させられ、 しかも、前記中央開口が頂点にくるように、窓を明けた
    部分の底板が逆U字形に屈曲させられることにより、中
    央開口の両側の圧接スロットと圧接刃を設けた部分が一
    対の略平行な圧接板として起立形成され、 該圧接板を構成している底板が二重板体で構成されてい
    ることにより、圧接板の両側縁に二重折り返し部が確保
    されていることを特徴とする圧接端子。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の圧接端子であって、 前記底板の両側縁部に二重折り返し部が設けられ、 該底板がU字状に屈曲させられることで、その前後端部
    が圧接板として起立形成され、 前記底板の両側縁には一対の側壁が連設され、前記圧接
    板がこれら側壁間に挿入された上で、圧接板の両側縁が
    前記側壁に形成した溝に係合されることで圧接導通部が
    構成され、 一方、前記側壁は前後方向に延長され、前方への延長部
    分に相手端子に対する電気接触部が連設され、後方への
    延長部分に電線加締部が連設されていることを特徴とす
    る圧接端子。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7462390B2 (en) 2004-04-23 2008-12-09 Lg Chem, Ltd. Acrylic pressure-sensitive adhesive composition for polarizing film
JP2014089911A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Panasonic Corp コンセントの刃受構造およびその製造方法
JP2016039674A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 アスモ株式会社 ターミナル及びそれを用いた雑音防止装置を備えたポンプ装置
KR20160126875A (ko) * 2015-04-24 2016-11-02 엘에스엠트론 주식회사 케이블 커넥터
KR20160128540A (ko) * 2015-04-28 2016-11-08 엘에스엠트론 주식회사 케이블 커넥터

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