JP3300259B2 - 圧接端子及び圧接端子と電線との接続方法 - Google Patents
圧接端子及び圧接端子と電線との接続方法Info
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- H—ELECTRICITY
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R4/00—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
- H01R4/24—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands
- H01R4/2416—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type
- H01R4/2445—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type the contact members having additional means acting on the insulation or the wire, e.g. additional insulation penetrating means, strain relief means or wire cutting knives
- H01R4/245—Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members having insulation-cutting edges, e.g. of tuning fork type the contact members having additional means acting on the insulation or the wire, e.g. additional insulation penetrating means, strain relief means or wire cutting knives the additional means having two or more slotted flat portions
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/02—Contact members
- H01R13/10—Sockets for co-operation with pins or blades
- H01R13/11—Resilient sockets
- H01R13/113—Resilient sockets co-operating with pins or blades having a rectangular transverse section
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- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧接刃が被覆電線
に圧接する圧接端子及びこの圧接端子と電線との接続方
法に関する。
に圧接する圧接端子及びこの圧接端子と電線との接続方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、実開平7−22468号公報に
記載された従来の圧接端子の斜視図であり、相手端子が
挿入される接触部1と、被覆電線が圧接される圧接部2
と、被覆電線を固定するための加締め部3とを備えてい
る。圧接部2は、左右一対の側壁部4に、対向して形成
された圧接刃5を有しており、被覆電線が側壁部4間に
挿入されることにより、圧接刃5が被覆電線の被覆部に
喰い込んで内部の芯線と接触し導通する。このように圧
接刃5の間には被覆電線が圧接されることから、圧接刃
5の間(圧接スロット)が開き易く、圧接刃5の開きに
よって芯線との接触が不良となる。このため、この圧接
端子では、圧接刃5の下端部5aを波状とした状態で底
壁部6に連設させている。波状の下端部5aは、被覆電
線の圧接によって撓み、且つ元に復元するため、圧接刃
5の間が開くことを防止することができる。
記載された従来の圧接端子の斜視図であり、相手端子が
挿入される接触部1と、被覆電線が圧接される圧接部2
と、被覆電線を固定するための加締め部3とを備えてい
る。圧接部2は、左右一対の側壁部4に、対向して形成
された圧接刃5を有しており、被覆電線が側壁部4間に
挿入されることにより、圧接刃5が被覆電線の被覆部に
喰い込んで内部の芯線と接触し導通する。このように圧
接刃5の間には被覆電線が圧接されることから、圧接刃
5の間(圧接スロット)が開き易く、圧接刃5の開きに
よって芯線との接触が不良となる。このため、この圧接
端子では、圧接刃5の下端部5aを波状とした状態で底
壁部6に連設させている。波状の下端部5aは、被覆電
線の圧接によって撓み、且つ元に復元するため、圧接刃
5の間が開くことを防止することができる。
【0003】図7は、この圧接端子を作製するための展
開図であり、導電性板材をプレス打ち抜きし、折り曲げ
ることによって図6の圧接端子が作製される。図7にお
いて、符号7は圧接刃5を形成する部分、8は波状の圧
接刃5の波状の下端部を形成する部分である。
開図であり、導電性板材をプレス打ち抜きし、折り曲げ
ることによって図6の圧接端子が作製される。図7にお
いて、符号7は圧接刃5を形成する部分、8は波状の圧
接刃5の波状の下端部を形成する部分である。
【0004】図8及び図9は別の従来の圧接端子であ
り、圧接刃5が左右一対の側壁部4の両端に設けられて
いる。この圧接刃5は、側壁部4の両端を折り曲げるこ
とによって形成されるものであり、側壁部4の下端部分
に凹部4aを形成することによって側壁部4が開かない
ような強度が付与されている。この圧接端子は、図9に
示すように圧接刃4が被覆電線9に喰い込んで被覆電線
9と接続され、加締め部3を加締めることによって被覆
電線9が固定される。
り、圧接刃5が左右一対の側壁部4の両端に設けられて
いる。この圧接刃5は、側壁部4の両端を折り曲げるこ
とによって形成されるものであり、側壁部4の下端部分
に凹部4aを形成することによって側壁部4が開かない
ような強度が付与されている。この圧接端子は、図9に
示すように圧接刃4が被覆電線9に喰い込んで被覆電線
9と接続され、加締め部3を加締めることによって被覆
電線9が固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、圧接端
子は圧接刃5が簡単に開かないような構造とする必要が
あり、形状が複雑となっている。このため圧接端子を作
製するためのプレス工程が多くなるばかりでなく、金型
も複雑となっており、圧接端子の製造が面倒となってい
る。又、このように複雑な構造としても、圧接刃5が開
くことが確実に防止することができず、圧接刃の開きに
よって被覆電線と接触不良となり、電気的な信頼性が低
下するおそれがある。
子は圧接刃5が簡単に開かないような構造とする必要が
あり、形状が複雑となっている。このため圧接端子を作
製するためのプレス工程が多くなるばかりでなく、金型
も複雑となっており、圧接端子の製造が面倒となってい
る。又、このように複雑な構造としても、圧接刃5が開
くことが確実に防止することができず、圧接刃の開きに
よって被覆電線と接触不良となり、電気的な信頼性が低
下するおそれがある。
【0006】そこで、本発明は、簡単な構造であるにも
関わらず、圧接刃が確実に被覆電線の芯線と接触でき、
電気的な信頼性を向上させることが可能な圧接端子を提
供することを目的とする。又、本発明は、この圧接端子
と電線との接続方法を提供することを目的としている。
関わらず、圧接刃が確実に被覆電線の芯線と接触でき、
電気的な信頼性を向上させることが可能な圧接端子を提
供することを目的とする。又、本発明は、この圧接端子
と電線との接続方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の圧接端子は、芯線を絶縁性の被覆
部で被覆した被覆電線が挿入される一対の側壁部に折り
曲げによって形成され、前記被覆電線が圧接されること
によって前記被覆部に喰い込んで芯線と接触する圧接刃
を備えた端子であって、前記圧接刃は少なくとも一対が
側壁部に対向して設けられ、該前記圧接刃が前記側壁部
に挿入される被覆電線の先端部に向かって傾斜して折り
曲げられると共に、傾斜角度が大きくなる方向に角度変
化可能に形成され、被覆電線を後側に引くことによって
傾斜角度を変化させた状態で被覆電線を保持可能な加締
め部が形成されていることを特徴とする。
め、請求項1の発明の圧接端子は、芯線を絶縁性の被覆
部で被覆した被覆電線が挿入される一対の側壁部に折り
曲げによって形成され、前記被覆電線が圧接されること
によって前記被覆部に喰い込んで芯線と接触する圧接刃
を備えた端子であって、前記圧接刃は少なくとも一対が
側壁部に対向して設けられ、該前記圧接刃が前記側壁部
に挿入される被覆電線の先端部に向かって傾斜して折り
曲げられると共に、傾斜角度が大きくなる方向に角度変
化可能に形成され、被覆電線を後側に引くことによって
傾斜角度を変化させた状態で被覆電線を保持可能な加締
め部が形成されていることを特徴とする。
【0008】この構造では、被覆電線を圧接すると、圧
接刃は被覆部に斜めに喰い込む。そして、治具等により
圧接刃の角度を大きくすると、被覆部に対し圧接刃は斜
めからほぼ直交した角度となり、被覆電線との係合力が
増大すると共に、被覆部内の芯線と確実に接触する。従
って、複雑な構造を必要とすることなく、電気的な信頼
性が向上する。
接刃は被覆部に斜めに喰い込む。そして、治具等により
圧接刃の角度を大きくすると、被覆部に対し圧接刃は斜
めからほぼ直交した角度となり、被覆電線との係合力が
増大すると共に、被覆部内の芯線と確実に接触する。従
って、複雑な構造を必要とすることなく、電気的な信頼
性が向上する。
【0009】
【0010】対向している一対の圧接刃は、被覆電線の
両側から喰い込むため、芯線に両側から接触し、電気的
な信頼性が向上する。又、一対の圧接刃の角度を大きく
することにより、圧接刃の間(圧接スロット)が狭くな
るため、芯線の挟持力が増大する。このため、大きな力
で被覆電線に喰い込んだ状態となり、信頼性がさらに向
上する。
両側から喰い込むため、芯線に両側から接触し、電気的
な信頼性が向上する。又、一対の圧接刃の角度を大きく
することにより、圧接刃の間(圧接スロット)が狭くな
るため、芯線の挟持力が増大する。このため、大きな力
で被覆電線に喰い込んだ状態となり、信頼性がさらに向
上する。
【0011】
【0012】被覆電線を引くことによって圧接刃の角度
が変化するため、治具等によって角度を変更する必要が
なく、簡単に角度を変化させることができる。また、圧
接刃の角度変更の後、被覆電線11を後ろ側に引いたま
まの状態で、加締め部で加締めることにより被覆電線を
固定する。この固定により、被覆電線と接触端子との相
対変位がなくなり、圧接刃は角度が大きくなった状態の
ままとなる。このため、強固に芯線を挟持すると共に、
芯線との接触荷重が大きい状態を保持することができ、
信頼性のある接続状態を保持することができる。
が変化するため、治具等によって角度を変更する必要が
なく、簡単に角度を変化させることができる。また、圧
接刃の角度変更の後、被覆電線11を後ろ側に引いたま
まの状態で、加締め部で加締めることにより被覆電線を
固定する。この固定により、被覆電線と接触端子との相
対変位がなくなり、圧接刃は角度が大きくなった状態の
ままとなる。このため、強固に芯線を挟持すると共に、
芯線との接触荷重が大きい状態を保持することができ、
信頼性のある接続状態を保持することができる。
【0013】請求項2の発明の接続方法は、芯線が絶縁
性の被覆部によって被覆されている被覆電線を、圧接刃
が傾斜した折り曲げられている端子の一対の側壁部間に
挿入して、圧接刃を被覆電線に喰い込ませた後、端子に
対して被覆電線を相対的に後側に引くことによって圧接
刃の傾斜角度を大きく変化させ、被覆電線を後側に引い
たままの状態で加締め部を加締めて被覆電線を固定する
ことを特徴とする。
性の被覆部によって被覆されている被覆電線を、圧接刃
が傾斜した折り曲げられている端子の一対の側壁部間に
挿入して、圧接刃を被覆電線に喰い込ませた後、端子に
対して被覆電線を相対的に後側に引くことによって圧接
刃の傾斜角度を大きく変化させ、被覆電線を後側に引い
たままの状態で加締め部を加締めて被覆電線を固定する
ことを特徴とする。
【0014】被覆電線を側壁部の間に挿入することによ
り、圧接刃が被覆電線に喰い込み、この喰い込み状態で
被覆電線を引くことによって、圧接刃は角度が大きくな
り、芯線を強固に挟持することができる。かかる被覆電
線の引き状態のままで、加締め部を加締めて被覆電線を
固定することにより、芯線を強固に挟持した状態を保持
することができ、信頼性のある接続を行うことができ
る。
り、圧接刃が被覆電線に喰い込み、この喰い込み状態で
被覆電線を引くことによって、圧接刃は角度が大きくな
り、芯線を強固に挟持することができる。かかる被覆電
線の引き状態のままで、加締め部を加締めて被覆電線を
固定することにより、芯線を強固に挟持した状態を保持
することができ、信頼性のある接続を行うことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図5を参照して説明する。図1は一実施形態の圧接端
子10の斜視図、図2はそのE部の拡大斜視図、図3は
被覆電線11の固定状態の斜視図、図4はその平面図、
図5は図4のF部の拡大平面図である。圧接端子10
は、導電性金属板を打ち抜き、プレスすることによって
図1に示す形状に成形される。この圧接端子10は、接
触部12が先端側に形成され、接触部12の後側に圧接
部13が位置し、圧接部13の後側に加締め部14が位
置することによって構成されている。
〜図5を参照して説明する。図1は一実施形態の圧接端
子10の斜視図、図2はそのE部の拡大斜視図、図3は
被覆電線11の固定状態の斜視図、図4はその平面図、
図5は図4のF部の拡大平面図である。圧接端子10
は、導電性金属板を打ち抜き、プレスすることによって
図1に示す形状に成形される。この圧接端子10は、接
触部12が先端側に形成され、接触部12の後側に圧接
部13が位置し、圧接部13の後側に加締め部14が位
置することによって構成されている。
【0016】接触部12は、矩形の筒状に成形されてお
り、先端の開口部分から相手端子が挿入されることによ
って相手端子と接続される。
り、先端の開口部分から相手端子が挿入されることによ
って相手端子と接続される。
【0017】圧接部13は、底壁部15によって接触部
12と連設されている。圧接部13は、一対の側壁部1
6と、側壁部16に形成された圧接刃17とを有してい
る。一対の側壁部16は、底壁部15の両側から起立す
ることによって対向しており、この側壁部16の間に被
覆電線11が上方から挿入されることにより、被覆電線
11との接続が行われる。
12と連設されている。圧接部13は、一対の側壁部1
6と、側壁部16に形成された圧接刃17とを有してい
る。一対の側壁部16は、底壁部15の両側から起立す
ることによって対向しており、この側壁部16の間に被
覆電線11が上方から挿入されることにより、被覆電線
11との接続が行われる。
【0018】圧接刃17は、被覆電線11に喰い込むこ
とによって被覆電線11の芯線18と接触するものであ
り、側壁部16に切り込みを入れ、切り込み部分19か
ら相互に接近する方向に切り起こされることによって形
成されている。それぞれの圧接刃17は、後側(加締め
部14側)が側壁部16に連結されて切り起こされるも
のであり、簡単な構造となっている。20は、圧接刃1
7が側壁部16に連結されている連結部である。又、圧
接刃17は、それぞれの側壁部16の対向部分に対とな
って形成されており、圧接刃17の間が被覆電線11の
芯線18に圧接する圧接スロットとなっている。
とによって被覆電線11の芯線18と接触するものであ
り、側壁部16に切り込みを入れ、切り込み部分19か
ら相互に接近する方向に切り起こされることによって形
成されている。それぞれの圧接刃17は、後側(加締め
部14側)が側壁部16に連結されて切り起こされるも
のであり、簡単な構造となっている。20は、圧接刃1
7が側壁部16に連結されている連結部である。又、圧
接刃17は、それぞれの側壁部16の対向部分に対とな
って形成されており、圧接刃17の間が被覆電線11の
芯線18に圧接する圧接スロットとなっている。
【0019】それぞれの圧接刃17は、側壁部16に対
し、傾斜した状態で切り起こされている。すなわち、圧
接刃17は、側壁部16と直交することなく、ある程度
の角度を有して傾斜するものである。この圧接刃17の
傾斜方向は、図4に示すように被覆電線11の先端側、
すなわち接触部12側に向かってなされている。
し、傾斜した状態で切り起こされている。すなわち、圧
接刃17は、側壁部16と直交することなく、ある程度
の角度を有して傾斜するものである。この圧接刃17の
傾斜方向は、図4に示すように被覆電線11の先端側、
すなわち接触部12側に向かってなされている。
【0020】かかる圧接刃17は、連結部20以外は側
壁部16と連結されておらず、このため連結部20を中
心にして側壁部16との角度を変化させることが可能と
なっている。この角度変更は、後述するように傾斜角度
が大きくなる方向に対して行われる。
壁部16と連結されておらず、このため連結部20を中
心にして側壁部16との角度を変化させることが可能と
なっている。この角度変更は、後述するように傾斜角度
が大きくなる方向に対して行われる。
【0021】加締め部14は、底壁部15の両側から起
立する一対の加締め片21によって形成されており、図
3に示すように加締め片21を折り曲げるように加締め
ることによって被覆電線11を固定することができる。
立する一対の加締め片21によって形成されており、図
3に示すように加締め片21を折り曲げるように加締め
ることによって被覆電線11を固定することができる。
【0022】なお、被覆電線11は、図4に示すよう
に、導電性金属線からなる芯線18と、絶縁性樹脂から
なり芯線18を被覆する被覆部22とを備えるものであ
る。
に、導電性金属線からなる芯線18と、絶縁性樹脂から
なり芯線18を被覆する被覆部22とを備えるものであ
る。
【0023】次に、この圧接端子10に対して被覆電線
11を接続する方法を説明する。図1の状態の圧接端子
10に対し、圧接治具等によって被覆電線11を側壁部
16の間に挿入する。対向している圧接刃17は、この
挿入によって被覆電線11に圧接し、図4に示すように
被覆電線11の被覆部22に喰い込み、被覆部22内部
の芯線18に両側から接触して導通する。
11を接続する方法を説明する。図1の状態の圧接端子
10に対し、圧接治具等によって被覆電線11を側壁部
16の間に挿入する。対向している圧接刃17は、この
挿入によって被覆電線11に圧接し、図4に示すように
被覆電線11の被覆部22に喰い込み、被覆部22内部
の芯線18に両側から接触して導通する。
【0024】圧接刃17の食い込みの後、被覆電線11
を図5の矢印Gで示す後側に引く。被覆電線11に喰い
込んでいる圧接刃17は、被覆電線11を後側に引くこ
とによって、被覆電線11から同方向への引き力が伝達
される。このため、圧接刃17は、図5の鎖線で示すよ
うに、傾斜状態から側壁部16と直交する方向に起立さ
れて角度が変化する。
を図5の矢印Gで示す後側に引く。被覆電線11に喰い
込んでいる圧接刃17は、被覆電線11を後側に引くこ
とによって、被覆電線11から同方向への引き力が伝達
される。このため、圧接刃17は、図5の鎖線で示すよ
うに、傾斜状態から側壁部16と直交する方向に起立さ
れて角度が変化する。
【0025】すなわち、圧接刃17は、側壁部16との
傾斜角度が大きくなる方向に角度変化する。このような
角度変化により、圧接刃17間の圧接スロット幅が減少
する。より具体的には、図5に示すように芯線18の径
が寸法Aであり、被覆電線11を引くことなく単に圧接
だけで圧接刃17が被覆電線11に喰い込んだ圧接スロ
ットが寸法Bの場合、A>Bであるが、被覆電線11を
後側に引いて圧接刃17の角度を大きくし、圧接スロッ
トの幅を狭めた場合の圧接スロットの寸法Cは、A>B
>Cとなる。
傾斜角度が大きくなる方向に角度変化する。このような
角度変化により、圧接刃17間の圧接スロット幅が減少
する。より具体的には、図5に示すように芯線18の径
が寸法Aであり、被覆電線11を引くことなく単に圧接
だけで圧接刃17が被覆電線11に喰い込んだ圧接スロ
ットが寸法Bの場合、A>Bであるが、被覆電線11を
後側に引いて圧接刃17の角度を大きくし、圧接スロッ
トの幅を狭めた場合の圧接スロットの寸法Cは、A>B
>Cとなる。
【0026】これにより圧接刃17は、芯線18を強固
に挟持することができ、芯線18の抜け及びずれを防止
することができる。又、芯線18との接触荷重を大きく
することができ、電気的に安定した接続状態とすること
ができる。さらには、端子製造後の角度変化のため、圧
接刃17が硬化し、接触荷重が安定する。
に挟持することができ、芯線18の抜け及びずれを防止
することができる。又、芯線18との接触荷重を大きく
することができ、電気的に安定した接続状態とすること
ができる。さらには、端子製造後の角度変化のため、圧
接刃17が硬化し、接触荷重が安定する。
【0027】このような圧接刃の角度変更の後、被覆電
線11を後側に引いたままの状態で、加締め片21を加
締めることにより被覆電線11を固定する。この固定に
より、被覆電線11と接触端子10との相対変位がなく
なり、圧接刃17は角度が大きくなった状態のままとな
る。このため、強固に芯線18を挟持すると共に、芯線
18との接触荷重が大きい状態を保持することができ、
信頼性のある接続状態を保持することができる。
線11を後側に引いたままの状態で、加締め片21を加
締めることにより被覆電線11を固定する。この固定に
より、被覆電線11と接触端子10との相対変位がなく
なり、圧接刃17は角度が大きくなった状態のままとな
る。このため、強固に芯線18を挟持すると共に、芯線
18との接触荷重が大きい状態を保持することができ、
信頼性のある接続状態を保持することができる。
【0028】従って、この実施形態では、簡単な構造で
あっても、圧接刃17が確実に被覆電線11の芯線18
と接触できるため、電気的な信頼性を向上させることが
できる
あっても、圧接刃17が確実に被覆電線11の芯線18
と接触できるため、電気的な信頼性を向上させることが
できる
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
圧接端子によれば、被覆電線への喰い込み状態の圧接刃
の角度を大きく変化させることにより、圧接刃が芯線を
強固に挟持し、高い接触荷重で接触することができる。
このため、複雑な構造を必要とすることなく、電気的な
信頼性が向上する。対向している一対の圧接刃が両側か
ら芯線を挟持し圧接刃の角度変化によって芯線の挟持力
が両側から増大する。このため、電気的な接続の信頼性
がさらに向上する。また、被覆電線を引くことによって
圧接刃の角度が変化するため、治具等によって角度を変
更する必要がなく、簡単に角度を変化させることができ
る。
圧接端子によれば、被覆電線への喰い込み状態の圧接刃
の角度を大きく変化させることにより、圧接刃が芯線を
強固に挟持し、高い接触荷重で接触することができる。
このため、複雑な構造を必要とすることなく、電気的な
信頼性が向上する。対向している一対の圧接刃が両側か
ら芯線を挟持し圧接刃の角度変化によって芯線の挟持力
が両側から増大する。このため、電気的な接続の信頼性
がさらに向上する。また、被覆電線を引くことによって
圧接刃の角度が変化するため、治具等によって角度を変
更する必要がなく、簡単に角度を変化させることができ
る。
【0030】
【0031】
【0032】請求項2の発明の接続方法によれば、被覆
電線の喰い込み状態で被覆電線を引くことによって、圧
接刃の角度が大きくない、芯線を強固に挟持することが
できると共に、加締め部を加締めて被覆電線を固定する
ことによって芯線を強固に挟持した状態を保持すること
ができ、信頼性のある接続を行うことができる。
電線の喰い込み状態で被覆電線を引くことによって、圧
接刃の角度が大きくない、芯線を強固に挟持することが
できると共に、加締め部を加締めて被覆電線を固定する
ことによって芯線を強固に挟持した状態を保持すること
ができ、信頼性のある接続を行うことができる。
【図1】本発明の一実施形態の圧接端子の斜視図であ
る。
る。
【図2】図1のE部拡大斜視図である。
【図3】被覆電線との接続状態の斜視図である。
【図4】被覆電線との接続状態の平面図である。
【図5】図4のF部拡大平面図である。
【図6】従来の圧接端子の斜視図である。
【図7】図6の圧接端子を製造するための連鎖端子の平
面図である。
面図である。
【図8】別の従来の圧接端子の斜視図である。
【図9】図7の圧接端子の接続状態を示す斜視図であ
る。
る。
10 圧接端子 11 被覆電線 16 側壁部 17 圧接刃 18 芯線 22 被覆部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−264880(JP,A) 特開 平10−162875(JP,A) 特開 平10−162876(JP,A) 特開 平5−159814(JP,A) 実開 平6−56971(JP,U) 特公 昭55−27429(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/24
Claims (2)
- 【請求項1】 芯線を絶縁性の被覆部で被覆した被覆電
線が挿入される一対の側壁部に折り曲げによって形成さ
れ、前記被覆電線が圧接されることによって前記被覆部
に喰い込んで芯線と接触する圧接刃を備えた端子であっ
て、前記圧接刃は少なくとも一対が側壁部に対向して設
けられ、該前記圧接刃が前記側壁部に挿入される被覆電
線の先端部に向かって傾斜して折り曲げられると共に、
傾斜角度が大きくなる方向に角度変化可能に形成され、
被覆電線を後側に引くことによって傾斜角度を変化させ
た状態で被覆電線を保持可能な加締め部が形成されてい
ることを特徴とする圧接端子。 - 【請求項2】 芯線が絶縁性の被覆部によって被覆され
ている被覆電線を、圧接刃が傾斜して折り曲げられてい
る端子の一対の側壁部間に挿入して、圧接刃を被覆電線
に喰い込ませた後、端子に対して被覆電線を相対的に後
側に引くことによって圧接刃の傾斜角度を大きく変化さ
せ、被覆電線を後側に引いたままの状態で加締め部を加
締めて被覆電線を固定することを特徴とする圧接端子と
電線との接続方法。
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