JP2002512728A - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ

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JP2002512728A
JP2002512728A JP53777598A JP53777598A JP2002512728A JP 2002512728 A JP2002512728 A JP 2002512728A JP 53777598 A JP53777598 A JP 53777598A JP 53777598 A JP53777598 A JP 53777598A JP 2002512728 A JP2002512728 A JP 2002512728A
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JP53777598A
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浩史 白井
浩之 岡崎
昌樹 内田
進 長尾
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ザ ウィタカー コーポレーション
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/10Connecting leads to windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/24Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands
    • H01R4/2491Connections using contact members penetrating or cutting insulation or cable strands the contact members penetrating the insulation being actuated by conductive cams or wedges

Abstract

(57)【要約】 本発明は、コイル巻線等の細い電線と信頼性の高い接続が得られ、製造容易な電気コネクタを提供する。電気コネクタは、互いに連通する第1及び第2キャビティ(62,66)を有するハウジング(60)と、第1キャビティ(62)内に圧入される基部(12)及び第1キャビティ(62)の電線受け面(82)に向って凸となる円弧状の接触部(16)を有する第1部材(10)と、第2キャビティ(66)内に圧入される第2部材(40)とから構成される。電線(1)を電線受け面(82)及び接触部(16)間に配置して第2キャビティ(66)内に第2部材(40)を圧入すると、第2部材(40)の押圧部(46)が第1部材(10)の自由端近傍の円弧状部(30)を電線受け面(82)の方に押圧するので、接触部(16)の鋸歯状セレーション(26)が電線(1)と弾性的に電気的係合する。

Description

【発明の詳細な説明】 電気コネクタ 本発明は、電気コネクタ、特に巻線の如き細い電線を成端する電気コネクタに 関する。 絶縁電線用の圧接接続は、被覆電線に対して電気コンタクトを押圧することに より、U字状スロット内に圧入する。かかる電気的接続は、被覆電線の被覆を予 め剥すことなく成端する技術として周知である。しかし、例えば、AWG50番 線の如き細いコイル巻線を圧接コンタクトに成端する場合、コイル巻線が破断し 易い。しかも、コイル巻線の径に対応した狭いスロットを圧接コンタクトに形成 することが極めて困難である。そこで、図21乃至図23に示される電気コネク タ200が、特公昭60−28108号公報に開示されているように提案されて いる。 電気コネクタ200は、対向する第1及び第2部分212,214が第3部分 216により連結された一体のコンタクト210と、このコンタクト210を受 容するキャビティ232を有するコンタクトハウジング230とからなる。コン タクト210の第1及び第2部分212,214は、キャビティ232に挿入す る前において挿入方向(即ち図22における左方向)に向って収束する関係にあ るので、キャビティ232内へのコンタクト210の挿入を容易にする。キャビ ティ232に面するハウジング230の壁234の周囲には電線202が巻回さ れている。コンタクト210の第2部分214には鋸歯状の接触面218が形成 され、電線202はハウジング230の壁234及びコンタクト210の接触面 218間に挟持される。第2部分214と第3部分216との間には鋭角曲げさ れた屈曲部220が形成されている。 コンタクト210及び電線202の接続は次の工程で行われる。まず、屈曲部 220を先端にしてコンタクト210をハウジング230のキャビティ232内 に仮挿入する。次に、1対のラム204,206が第2部分214の自由端21 4a及び第1部分212の端部212aをそれぞれ図22の左方向に押圧する。 ラム204の押圧量が所定量に達するとラム204による押圧を中止し、図23 に示す如く第3部分216がキャビティ232の底面236と平行になり且つ当 接するまでラム206による第1部分端部212aの押圧を続行する。第3部分 216がキャビティ232の底面236と平行になることにより、第1及び第2 部分212,214が互いに平行になると共に第2部分214の接触面218が 電線202と係合し、コンタクト210及び電線202が電気的に接続される。 上述のコンタクト210は、いわゆる圧接スロットを有していないので、例え ばAWG50番線などの細い電線との接続にも対応できる。しかし、屈曲部22 0が鋭角曲げ、即ち第2部分214及び最も応力が加わる第3部分216とのな す角が鋭角に形成されていること(これによりより大きな応力にさらされる)に 起因する以下の問題がある。即ち、初期状態において鋭角である第2部分214 及び第3部分216のなす角を接続状態では直角になるよう強制するので、第2 部分214の屈曲部220から離れた部分(特に第2部分214の自由端214 a及び屈曲部220の中間部分)が第2部分214乃至第3部分216の剛性に より電線202から離反する方向にモーメントが掛り、接触部218及び電線2 02の接続が不確実になるおそれがある。また、鋭角に塑性加工された屈曲部2 20が直角になるよう強制されるので、屈曲部220の内側にクラックが生じ易 いという問題がある。 従って、本発明は、上述の問題点を解消する電気コネクタ、即ち電線との接続 が確実な電気コネクタを提供することを目的とする。また、本発明は、絶縁ハウ ジングに対するコンタクトの保持力が高い電気コネクタを提供することを別の目 的とする。 本発明の電気コネクタは、電線受け面が形成された第1キャビティと、該第1 キャビティに連通する第2キャビティとを有する絶縁ハウジングと、一端に外部 接続部を、他端に前記電線受け面との対向面が凸となる略円弧状の接触部を、そ れらの中間に前記第1キャビティ内に圧入される基部を有する金属製の第1部材 と、前記第2キャビティ内に圧入される第2部材とを具え、電線を前記電線受け 面及び前記対向面との間に配置した状態で、前記第2部材の押圧部が前記対向面 とは反対側の前記接触部の自由端近傍を押圧して前記接触部を前記電線に弾性接 触させることを特徴とする。 また、第1部材の接触部の自由端近傍に、電線受け面との対向面とは逆向きに 凸となる円弧状面を形成するのが好ましい。更に、第2部材の押圧部が、第2部 材の基部からオフセットした面を有すると共に弾性を有すると一層好ましい。 また、第1部材の基部が、電線受け面とは反対側の絶縁ハウジングの内壁の方 へ切り起こされたランスと、ランスの自由端から該ランスの板厚方向に沿って延 びて内壁に食い込む突出部(バリ)とを有するのが好ましい。あるいは、第1部 材の接触部が、その自由端近傍の両側から突出して絶縁ハウジングの内壁に食い 込む圧入突起を有するのが好ましい。 本発明の電気コネクタは、電線が沿って延びる電線受け面を有する絶縁ハウジ ングと、該ハウジング内に設けられる第1キャビティと、該第1キャビティに沿 って移動可能であると共に前記電線と係合するセレーション接触部を有する電気 コンタクト部材と、前記ハウジング内に設けられる第2キャビティと、該第2キ ャビティに沿って移動可能であって前記セレーション接触部と移動させて前記電 線受け面及び前記セレーション接触部間の電線と電気的に接続される部分を含む 部材とを具備し、前記セレーション接触部は円弧形状を有し、前記部分は弾性押 圧部であることを特徴とする。 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。 図1は、本発明の電気コネクタの一実施形態に用いられる第1部材を示す斜視 図である。 図2は、本発明の電気コネクタの一実施形態に用いられる第2部材を示す斜視 図である。 図3は、本発明の電気コネクタの一実施形態に用いられるハウジングを電線と 共に示す、一部断面した斜視図である。 図4は、本発明の電気コネクタの一実施形態と電線との接続工程を示し、第1 部材がハウジングに圧入される状態を示す断面図である。 図5は、本発明の電気コネクタの一実施形態と電線との接続工程を示し、第2 部材がハウジング内に仮挿入される状態を示す断面図である。 図6は、電線と図4に示される電気コネクタとの接続完了状態を示す断面図で ある。 図7は、第2部材の別の形状を示す斜視図である。 図8は、本発明の電気コネクタに用いられる第1部材の別の実施形態を示す斜 視図である。 図9は、図8の第1部材の正面図である。 図10は、図8の第1部材の側面図である。 図11は、絶縁ハウジング内に圧入した状態を示す図10のA拡大図である。 図12は、本発明の電気コネクタに用いられる第1部材のさらに別の実施形態 を示す斜視図である。 図13は、図12の第1部材の正面図である。 図14は、図13のB拡大図である。 図15は、図12の第1部材の側面図である。 図16は、図15のC拡大図である。 図17は、本発明の電気コネクタと電線との接続工程を示し、ハウジング内に 挿入する前の図12ないし図16の第1部材を示す断面図である。 図18は、図17の電気コネクタと電線との接続工程を示し、ハウジングに挿 入される前の第2部材を示す断面図である。 図19は、図17の電気コネクタと電線との接続工程を示し、ハウジングに挿 入される途中の第2部材を示す断面図である。 図20は、図17の電気コネクタと電線との接続完了状態を示す断面図である 。 図21は、従来の電気コネクタの分解斜視図である。 図22は、ハウジングに挿入途中の図21の電気コネクタのコンタクトを示す 断面図である。 図23は、図21の電気コネクタのハウジング内にコンタクトが挿入完了した 状態を示す断面図である。 図1乃至図3において、本発明の電気コネクタは、電線1と接触する第1部材 10、この第1部材10を押圧する第2部材40、並びに所定長さの電線1、第 1部材10及び第2部材40を収容するハウジング60とからなる。 図1に示される第1部材10は、好適には燐青銅又はベリリウム銅などの弾性 を有する銅合金板を打抜き加工及び曲げ加工して形成される。第1部材10は、 略平板状の基部12と、この基部12の一端側に外部のコンタクト等と接続する ための外部接続部14、及び基部12の他端側に電線1と接続するための接触部 16を有する。第1部材10は電気コンタクト部材を構成する。 基部12の一面12a全体は平坦に形成されている。他面12bは、板厚変化 部18により接触部16寄りの一部が肉薄に形成されている。基部12の両側面 の略中央には1対のバーブ(逆刺)20,20が形成されており、第1部材10 をハウジング60の第1キャビティ62に挿入する際にその内壁64に食い込む 。基部12の一端には外部接続部14を挟んで1対の肩部22、22が形成され ている。肩部22は、後述するように第1部材10をハウジング60の第1キャ ビティ62内に圧入する際に圧入工具90(図4)と当接するためのものである 。 外部接続部14は、本実施形態においては断面矩形のポストである。しかし、 接続部14に外部と接続する公知のいかなる接続手段を用いてもよい。 接触部16は、縦断面が緩やかな逆S字状(図4参照)の第1屈曲部24によ り基部12の一面12aからオフセットされており、一面16a側が凸の緩やか な略円弧状に形成されている。第1屈曲部24は、可撓性を増大させるために接 触部16の他の部位よりも幅狭に形成されている。接触部16の一面16aの中 間部には多数の鋸歯状接点26が形成されている。尚、図示の鋸歯状接点26は 、その大きさを誇張して表現されている。このように、接触部16は、セレーシ ョン接触部である。接触部16の自由端近傍には縦断面が略逆S字状(図4参照 )の第2屈曲部28が形成されている。第2屈曲部28の他面16b側の頂部3 0は、一面16aとは逆向きに凸となる円弧状に形成され、後述するように第2 部材40に押圧される力点となる。第2屈曲部28の自由端にはU字状の切欠き 3 2が形成されており、第1部材10及び第2部材40のハウジング60への圧入 時において電線1を案内する。尚、切欠き32の形状はV字状でもよい。 基部12に板厚変化部18を形成することにより、接触部16の板厚を外部接 続部14の板厚より小さくなるように設定されている。あるいは、外部接続部1 4の態様によって、第1部材10を全体に一定板厚にしてもよい。 図2に示される第2部材40は、第1部材10と弾性を有する銅合金板を打抜 き加工及び曲げ加工して形成される。尚、第2部材40は、通電に直接寄与しな いので、より高弾性を有するステンレス鋼などの金属板から形成してもよい。第 2部材40は、平板状の基部42、及びこの基部42の一端のC形状を有する屈 曲部44で約180°近く曲げられて基部42と略並行に延びる押圧部46を有 する。このため、押圧部46は、基部42の主面42aからオフセットされてい る。基部42のその他端には、後述するように第2部材40をハウジング60の 第2キャビティ66内に圧入する際に圧入工具92(図5)と当接する1対の肩 部48,48が形成されている。基部42の両側面の略中央には1対のバーブ5 0,50が形成されており、これらバーブ50は、第2部材40をハウジング6 0の第2キャビティ66内に挿入する際にその内壁68に食い込む。押圧部46 は基部42により幅狭に形成されている。押圧部46の自由端52は、基部42 に向って湾曲して屈曲部44の過度の変形を防止する。 図3に示されるハウジング60は、好適にはグラスファイバ入りポリブチレン テレフタレート(PBT)などの絶縁材料で形成され、図示していないモータ又 はコイルボビンのハウジングと一体的に形成される。ハウジング60は、全体が 略直方体状であり、第1部材10を受容する第1キャビティ62及び第2部材4 0を受容する第2キャビティ66、並びに第1及び第2キャビティ62,66を 相互に連通する幅狭の中間キャビティ70を有する。また、ハウジング60の第 1キャビティ62側の側壁72及び第2キャビティ66側の側壁74には、第1 電線受容スロット76及び第2電線受容スロット78がそれぞれ形成されている 。第2スロット78は、第1スロット76よりも深い。さらに、第2スロット7 8の下端(図3の右端)近傍には、余長電線1を巻き付けておくポスト80が側 壁74から外方に突出して設けられている。側壁72の内壁82は電線受け面を 、側壁74の内壁84は第2部材40用受け面をそれぞれ構成する。 次に図4乃至図6を参照して、第1部材10と電線1とを相互接続する工程を 説明する。先ず、コイルボビン(図示せず)等から延出する電線1の先端部分を ハウジング60のポスト80の周囲に予め巻き付けて、電線1をハウジング60 に固定する。次に、第1部材10をハウジング60の第1キャビティ62内に仮 挿入し、第1圧入工具90により第1部材10の第2肩部34がハウジング60 のストッパ面86と当接する位置(即ち図4に示される位置)まで第1部材10 を挿入する。この際、電線1は、第1部材10の切欠き32に案内されると共に 接触部16の弧状に略沿う。尚、この状態では、第1部材10の第1屈曲部24 のオフセットにより、接触部16がハウジング60の電線受け面82から電線1 の直径以上離れており、しかも、鋸歯状接点(セレーション)26が電線1に負 荷を加えていない。このため、第1部材10が電線1を切断することはない。 続いて、第2部材40を図5に示される位置までハウジング60の第2キャビ テイ66内に仮挿入し、第2圧入工具92により第2部材40を挿入する。第2 圧入工具92は、切断歯94を具備しており、第2部材40が第1部材10と接 触する直前にポスト80及び電線1を切断する。従って、電線1は、第1部材1 0によって切断されることはない。 第2圧入工具92による第2部材40の押下を続けると、第2部材40の屈曲 部44が第1部材10の接触部16の第2面16bと接触し、第1部材10の第 2屈曲部28をハウジング60の電線受け面82の方へ押圧する。第2部材40 の押圧を更に続けると、第2部材40の屈曲部44が第1部材10の頂部30を 乗り越え、図6に示されるように、この頂部30及び第2部材40の押圧部46 が係合する。この状態においては、幅狭に形成されたことにより可撓性が増大し た第1部材10の第1屈曲部24が弾性変形すると共に、第1部材10の接触部 16が略直線状に弾性変形する。この結果、電線1は、第1部材10の接触部1 6及びハウジング60の電線受け面82間に挟持される。第1部材10の基部1 2の下端を支点とし、頂部30を力点として見ると、接触部16の鋸歯状接点2 6を作用点とみなすことができる。このため、テコの原理により、電線1に印加 される荷重(即ち鋸歯状接点が食い込む量)は極めて大きいものとなる。従って 、接続の信頼性が高い。 尚、第2部材40の押圧部46及び屈曲部44には第1部材10からの反力が 加わるが、過度の変形を防止する自由端52により第2部材40の屈曲部44の 塑性変形が防止される。また、接触部16の一面16aからの鋸歯状接点26の 突出高さは電線1の直径より十分に低く、かつ接触部16は電線1の軸に対して 略直交する方向に移動する。このため、第1部材10の変形による電線1の切断 の恐れはない。尚、鋸歯状接点26により押圧される電線1がハウジング60の 電線受け面82内に部分的に埋設する場合は、接点26の突出高さが電線1の直 径より大きくてもよい。さらに、切断刃94により切断された電線1の端部は、 第1部材10の切欠き32に案内されるので、最終的には電線受け面82及び接 触部16の間に適切に配置される。本発明では、第1及び第2部材10,40の いずれにおいても変形量は小さく、弾性領域を超えた曲げ量を加えることはない 。このため、信頼性の高い接続が得られる。また、各部材10,40は共に比較 的簡単な形状であるので、製造が容易であり、この結果生産性が高いという利点 がある。さらに、第2部材40の押圧部46が屈曲部44により弾性を付与され るので、ハウジング60及び第1部材10の寸法の変動を吸収する。 図7は、第2部材の別の形状40’を示す斜視図である。第2部材40’の押 圧部46’は、180°曲げを伴うことなく、基部42’及び自由端52’の中 間に基部42’からオフセットさせて形成される。押圧部46’は、誇張された U形状を有する。このため、180゜曲げのような曲げ量の多い曲げ工程がない ので、金型を複雑にせず、製造容易である。しかも、応力集中が生じにくく、ま た寸法の設定が容易である利点がある。 図8乃至図11に示される第1部材110は、第1部材10と同様に、基本的 には弾性を有する銅合金板を打ち抜き加工及び曲げ加工して形成され、基部11 2、外部接続部114及び接触部116を有する。第1部材110が第1部材1 0と異なる点は、基部112の圧入構造である。即ち、基部112は、両側面の 接触部116寄りに形成された1対のバーブ120,120の他に、これらバー ブ120,120近傍から外部接続部114側に向って延びる1対のランス11 3,113を有する。各ランス113は、基部112から基部112の他面11 2b側へ切り起こして形成される。各ランス113の自由端113aと、肩部1 22との間には、間隙115が形成されている。各ランス113の自由端113 aの他面112b側にはランス113の板厚方向に沿って延びる突出部(バリ) 117が形成されている。図11に最もよく示されるように、バリ117はハウ ジング160の第1キャビティ162の内壁163に食い込み、ハウジング16 0 に対する第1部材110の保持力を増強する。図1乃至図6の実施形態において は、第1部材10のバーブ20,20の寸法を大きく設定しても第1及び第2ス ロット76,78の存在によりハウジング60が第1部材10の幅方向に開いて しまうので、ハウジング60に対する第1部材10の保持力を向上することが困 難であった。これに対し、第1部材110の場合には、バリ117の向きがバー ブ120の向きとは約90°異なるハウジング内壁163に食い込むので、第1 及び第2スロット76,78による悪影響を受けない。このため、バーブ120 の存在と相俟って、バリ117によりハウジング160に対する第1部材110 の保持力を向上させることができる。また、圧入の際、ランス113は基部11 2の一面112a側へ撓むので、ハウジング160の第1キャビティ162内へ の第1部材110の挿入に対して大きな抵抗とはならない。 バリ117の形成は、第1部材110の打抜き工程の際に形成するとよい。即 ち、基部112の一面112aをプレス面とし、間隙115を打抜く際に故意に 抜きバリを発生させるのである。バリ117は、パンチ及びダイ(図示せず)の クリアランスを意識的に大きくすることにより形成してもよいし、或いはダイの パンチ挿入口に所定角度の面取を設けることにより形成してもよい。後者の場合 はバリの寸法を管理しやすい利点がある。 図12乃至図16に示される第1部材110'が第1部材110と異なる点は 、接触部116’の自由端近傍の両側にバーブ(圧入突起)121'、121’ を付加した点である。各バーブ121’は、図16に示されるように、接触部1 16’の一面116a’側が先細りとなった形状をなす。その理由は後述する。 第1部材110’は、その他の点では第1部材110と同じである。 次に、図17乃至図20を参照して、第1部材110’と電線1とを相互接続 する工程を説明する。まず、図17において、図示されていないコイルボビン等 から延出する電線1の先端部分をハウジング160’のポスト180’の周囲に 予め巻き付け、電線1をハウジング160’に固定する。次に、第1圧入工具1 90’により、第1部材110’の第2肩部134’がハウジング160’のス トッパ面186’と当接する位置まで第1部材110’をハウジング160’内 に挿入する。 続いて、図18に示されるように、第2圧着工具192’により第2部材14 0’をハウジング160’内に挿入する。その後、図19に示されるように、第 2圧着工具192’と連動する切断刃194’により、第2部材140’が第1 部材110’と接触すると略同時に電線1が切断される。 第2圧着工具192’の押圧を続けると、第2部材140’の過渡部144’ が第1部材110’の頂部130’を乗り越え、図20に示されるように第1部 材110’の頂部130’及び第2部材140’の押圧部146’が係合する。 同時に、切断刃194’によるポスト180’の切断も完了する。 図18乃至図20から明らかなように、第1部材110’の接触部116’の 自由端近傍に位置する頂部130’は、第2部材140’の押圧により図の左か ら右へ略円弧状の軌跡を描く。このため、接触部116’の自由端近傍の両側に 設けられたバーブ121’は、ハウジング160’の圧入に使用されていない内 壁181’と常に係合する。従って、バーブ121’及び内壁181’の圧入係 合により、ハウジング160’に対する第1部材110’の比較的大きな保持力 を生成する。 尚、前述のとおり、バーブ121’は接触部116’の一面116a’側が先 細りとなった形状をなすので、図18に示される位置から図20に示される位置 に バーブ121’が移動する際の抵抗は極めて小さくなる。従って、バーブ121 ’は、図20に示される位置まで円滑に移動することができる。 以上、本発明の好適実施形態を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定 することなく、必要に応じて種々の変形、変更が可能である。例えば、第2部材 の押圧部はエンボスで形成してもよいし、あるいは、第2部材を丸棒等の弾性を まったく持たないものでも形成してもよく、前述の通り、通電性を必要としない ので、樹脂等の絶縁物で構成してもよい。さらに、本実施形態では、第1部材1 0,110,110’及び第2部材40,40'、140'は常に別体であったが 、一体として形成しておき、ハウジングへの挿入後、第1部材及び第2部材を連 結する部分を切断することによって別体にしてもよい。この場合、製造すべき部 品点数を少なくできると共に、圧入工具を単一にすることが可能になる利点があ る。また、本実施形態では、第1部材10の接触部16に引っかき(dragging) によって鋸歯状接点を形成していたが、打抜きによっていわゆるバリを形成し、 このバリを接点としてもよい。 従って、本発明によれば、接触部が電線から離反することなく、それらの間の 接続が確実となる高信頼性の接続が得られる。また、第1部材には、鋭角曲げの ような急激な曲げが形成されていないので製造容易である。さらに、第1部材は 電線と弾性接触するので、第1部材にクラックが発生するような過大な内部応力 が生じることがないという利点がある。第1部材の接触部の自由端近傍を押圧す るための第2部材の押圧部の圧入が円滑になるという利点を有する。絶縁ハウジ ング内への第1部材の挿入抵抗を増大させることなく、絶縁ハウジングに対する 第1部材の保持力を強化することができる。第1部材の接触部の圧入突起がハウ ジングの内壁と常に圧入係合するので、絶縁ハウジングに対する第1部材の保持 力を増強することができる利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN (72)発明者 内田 昌樹 埼玉県所沢市東所沢2丁目52番9号アンシ ャンテ所沢306 (72)発明者 長尾 進 千葉県流山市南流山4丁目10番15号

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.電線(1)が沿って延びる電線受け面(82,182')を有する絶縁ハウ ジング(60,160,160')と、該ハウジング内に設けられる第1キャビ ティ(62,162,162')と、該第1キャビティに沿って移動可能である と共に前記電線と係合するセレーション接触部(16,116,116')を有 する電気コンタクト部材(10,110,110')と、前記ハウジング内に設 けられる第2キャビティ(66,166')と、該第2キャビティに沿って移動 可能であって前記セレーション接触部と移動させて前記電線受け面及び前記セレ ーション接触部間の電線と電気的に接続される部分(46,46',146')を 含む部材(40,40',140')とを具備する電気コネクタにおいて、 前記セレーション接触部(16,116,116')は円弧形状を有し、前記 部分(46,46',146')は弾性押圧部であることを特徴とする電気コネク タ。 2.前記電気コンタクト部材は、基部(12,112,112')及び接続部( 14,114,114')有することを特徴とする請求の範囲第1項記載の電気 コネクタ。 3.前記セレーション接続部及び前記基部間に曲げ部(24)が配置され、該曲 げ部は前記セレーション接触部の可撓性を増大するために前記セレーション接触 部及び前記基部より幅狭であることを特徴とする請求の範囲第2項記載の電気コ ネクタ。 4.前記セレーション接触部の前端に別の曲げ部(28)が配置され、該曲げ部 は円弧状部(30,130')を有することを特徴とする請求の範囲第3項記載 の電気コネクタ。 5.前記曲げ部が、U字状の切欠き(32)を有することを特徴とする請求の範 囲第4項記載の電気コネクタ。 6.前記基部の側面から、前記第1キャビティの壁(64)に噛み込むバーブ( 20)が外方に延びることを特徴とする請求の範囲第2項記載の電気コネクタ。 7.前記基部(112,112')が、前記第1キャビティ(162)の壁(1 63)内に噛み込む突出部(117)が設けられたランス(113,113') を有することを特徴とする請求の範囲第6項記載の電気コネクタ。 8.前記接触部(116')の自由端が、その両側から外方に延びる圧入突起( 121')を有することを特徴とする請求の範囲第4項記載の電気コネクタ。 9.前記弾性押圧部(46)がC字状であることを特徴とする請求の範囲第1項 記載の電気コネクタ。 10.前記弾性押圧部(46')が、誇張されたU字形状を有することを特徴と する請求の範囲第1項記載の電気コネクタ。
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