JPH10199590A - 電気端子およびその製造方法 - Google Patents

電気端子およびその製造方法

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JPH10199590A
JPH10199590A JP9012005A JP1200597A JPH10199590A JP H10199590 A JPH10199590 A JP H10199590A JP 9012005 A JP9012005 A JP 9012005A JP 1200597 A JP1200597 A JP 1200597A JP H10199590 A JPH10199590 A JP H10199590A
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JP
Japan
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terminal
electric wire
electric
burrs
engaging portion
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JP9012005A
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English (en)
Inventor
Toshitada Matsushiba
利忠 松柴
Masaki Uchida
昌樹 内田
Hiroyuki Okazaki
浩之 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Whitaker LLC
Original Assignee
Whitaker LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続信頼性が高い電線係合部を有する電気端
子及びその製造方法の提供。 【解決手段】 電気端子10の電線係合部16に貫通孔
30を形成すると共に、貫通孔30の縁に打抜き加工に
よるバリ32を形成する。バリ32は、電気端子10を
打抜き加工する金型のダイのキャビティのパンチ側の縁
に設けられた所定寸法のテーパにより、その形状が決定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線との係合部を
有する電気端子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電線との電気的接続の信頼性を向上する
ために電線と係合する電線係合部にセレーションを形成
した電気端子が古くから用いられている。例えば、米国
特許第4,003,623号公報には、2本の裸導体を
スプライス接続するスプライス端子100(図8参照)
が開示されている。このスプライス端子100の内面1
02には、スプライス端子100の軸線方向に直交する
方向に沿って延びる多数本の隆起条104からなるセレ
ーション106が形成されている。
【0003】また、特公昭60−28108号公報に
は、図9に示される如く、絶縁電線112を押圧した状
態で該電線112と係合する端子110が開示されてい
る。この端子110の一面114にも、端子110の軸
線方向(図の左右方向)に直交する方向(紙面に直交す
る方向)に沿って延びる多数の鋸歯状切欠118からな
るセレーション116が形成されている。これら端子1
00、110のセレーション106、116は、共に図
示されていない切削工具を端子100、110の表面を
横切る方向に引っかいて形成される(上掲米国特許公報
第5欄第43−45行及び上掲特許公報第7欄第24−
27行参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、裸導体と接
続する端子100の場合はともかく、ワニス等の薄い絶
縁被覆を有する電線112と接続する端子110の場合
は、上述の切削加工の際にセレーション116に2次的
に生ずる、いわゆるバリの生成状態により、電線112
及び端子110の接続信頼性が大きく影響を受ける。即
ち、バリが全く生成されないか、若しくはバリの高さ又
は鋭利さが十分でない場合には、バリが電線112の絶
縁被覆を破ることができず、電線112及び端子110
が電気的に接続されないという致命欠陥が生ずるおそれ
がある。しかも、バリを設計形状通りに精度良く形成す
ることは困難であると共に、切削工具の磨耗状態によっ
てバリの生成状態がばらつくという問題がある。
【0005】従って、本発明は、接続信頼性の高い電線
係合部を有する電気端子及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電気端子
は、電線係合部の表面に沿って配置された電線に食い込
んで該電線と電気的に係合する前記電線係合部を具える
電気端子において、前記電線係合部は、該電線係合部を
貫通する孔の縁に打抜き加工により形成されたバリを有
することを特徴とする。
【0007】また、請求項2に係る電気端子の製造方法
は、電線係合部の表面に沿って配置された電線に食い込
んで該電線と電気的に係合する前記電線係合部を具える
電気端子の製造方法において、パンチとダイからなり、
前記パンチを受容する前記ダイのキャビティの前記パン
チ側の縁にテーパが形成された金型で前記電気端子の材
料である金属板を打抜き加工することにより、前記電気
端子の前記電線係合部に前記テーパに対応したバリを形
成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適実施形態について説明する。図1は、本発明の電
気端子の一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1
の電気端子と電線との接続状態を示す縦断面図である。
【0009】図1において、電気端子(以下単に端子と
いう)10は、燐青銅等のばね弾性及び導電性を有する
銅合金板を打抜き加工及び曲げ加工して形成される。端
子10は、一端側に外部のコンタクト等と接続するため
の外部接続部12、中間にハウジング50(図2参照)
に固定される圧入固定部14、及び他端側に電線3と接
続するための緩やかな弧状の電線係合部16を有する。
外部接続部12は、本実施形態では断面矩形のポストで
あるが、断面円形のポスト、ファストン(登録商標)端
子、圧着バレル、又は図9のばね片120の如きばね片
等の外部と接続するいかなる公知の接続手段でもよい。
圧入固定部14は、ハウジング50の内壁(溝)54に
食い込み可能な1対のバーブ(逆刺)18と、これらバ
ーブ18の外部接続部12側に形成された1対の肩部2
0とを有する。肩部20は、端子10をハウジング50
に圧入する際に図示されていない圧入工具に当接するた
めのものである。電線係合部16は、圧入固定部14か
ら図1の上方に向かって曲げられた第1屈曲部24を介
して直線的に延びる過渡部22に隣接する。圧入固定部
14及び過渡部22のなす角は鈍角である。過渡部22
及び電線係合部16の間に、第1屈曲部24とは逆向き
に鈍角に曲げられた第2屈曲部26が介在する。第1及
び第2屈曲部24、26はハウジング50内へ挿入され
る際の屈曲を容易にするために他の部位より幅狭であ
る。
【0010】電線係合部16は、弾性付与及び寸法誤差
吸収のために緩やかな弧状に形成される。電線係合部1
6には後述する打抜き工程により複数の貫通孔(抜き
穴)30が形成され、電線3と係合する側の各貫通孔3
0のコーナーには外向きのバリ32が前記打抜き工程に
より形成されている。電線係合部16の自由端には、端
子10のハウジング50への圧入時に電線3を案内する
U字状又はV字状の切欠き28が形成されている。ま
た、電線係合部16の自由端は、ハウジング50のキャ
ビティ52内への挿入を円滑にするために曲げられてい
る。
【0011】図3乃至図5は、電線係合部16にバリ3
2を形成する工程を示し、図3は金型及び材料の打抜き
加工前の状態を示す断面図である。図4は、打抜き途中
の状態を示す断面図である。図5は、打抜き加工完了の
状態を示す断面図である。
【0012】図3において、端子10の板状の材料40
に打抜き(スタンピング)加工するのは、パンチ62及
びダイ64からなるプレス金型60である。ダイ64の
キャビティ66のパンチ62側(即ち、材料40と接す
る側)のコーナーには、所定寸法のテーパ68が形成さ
れている。テーパ68の寸法は、製品である端子10の
接触部16に設けるべきバリ32の寸法設定に依存する
が、深さDは30〜50μm、角度αは30°〜45°
が好ましい。αが30°未満の場合は電線3に食い込む
べきバリ32の強度が低下し、αが45°を超える場合
はバリ32が電線3に食い込まなくなる慮れがあるから
である。また、テーパ68によるバリ32以外の不要な
バリの発生を極力抑制するために、パンチ62及びダイ
64(のキャビティ66)のクリアランス(即ち、ダイ
64のキャビティ66の寸法Bとパンチ62の寸法Aと
の差)は、通常の打抜き加工の場合より小さくするのが
好ましい。尚、パンチ62及びダイ64(のキャビティ
66)のクリアランスを通常の打抜き加工の場合より大
きく設定することにより、所定のバリを形成することも
可能ではあるが、バリの形状及び寸法を制御することが
困難である。
【0013】図4及び図5において、材料40がパンチ
62及びダイ64により剪断される際にバリ32が形成
される。図4は、パンチ62がフルストロークの下死点
に到達した状態を示している。
【0014】図6及び図7は、電気端子の貫通孔の形状
のバリエーションを示す図である。電線3の設置角度が
一定の場合は、図6に示される如く、略長方形の貫通孔
30の対向する長辺34、36上に電線3を配置するの
が好ましい。端子10の電線係合部16の中心からの電
線3の位置ずれが生じる場合であっても、バリ32との
係合状態が略一定に保てるからである。また、電線3の
設置角度が不定の場合は、図7に示される如く、円形の
貫通孔30’を有する端子10’を用いるのが好まし
い。このように、パンチ62及びダイ64のキャビティ
66の横断面形状を変更することによって貫通孔30の
形状を変更でき、貫通孔の形状変更により電線3の配置
に自由度を与えることができる。
【0015】以上、本発明の好適実施形態を説明したが
本発明は、上述の実施形態に限定することなく、必要に
応じて種々の変形、変更が可能であることは言うまでも
ない。例えば、上述の実施形態はワニス等の被覆電線と
接続する端子であったが、裸電線又は絶縁被覆を剥した
絶縁電線に接続する端子に適用してもよいし、一般的な
圧着端子に適用してもよい。また、電線のみならず、基
板の導電パッドと接触する接点に適用することにより接
点圧を高め又はワイピング効果を向上させてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、電気端子の電線係合部
の貫通孔の縁に打抜き加工によりバリを形成したので、
バリの形状、寸法を制御でき、精度、特に高さの精度の
高いバリが得られる。従って、接続信頼性が高く、且つ
バリの品質のばらつきの少ない電気端子が得られるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気端子の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】 図1の電気端子と電線との接続状態を示す
縦断面図である。
【図3】 金型及び材料の打抜き加工前の状態を示す
断面図である。
【図4】 金型及び材料の打抜き加工途中の状態を示
す断面図である。
【図5】 金型及び材料の打抜き加工完了の状態を示
す断面図である。
【図6】 貫通孔が略長方形である、電気端子の電線
係合部の平面図である。
【図7】 貫通孔が円形である、電気端子の電線係合
部の平面図である。
【図8】 従来例の端子を示す斜視図である。
【図9】 別の従来例の端子を示し、電線と係合した
状態の縦断面図である。
【符号の説明】
3 電線 10、10’電気端子 16 電線係合部 30、30’貫通孔 32 バリ 60 金型 62 パンチ 64 ダイ 66 キャビティ 68 テーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 昌樹 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 かながわサイエンスパーク C棟 8階 アンプ・テクノロジー・ジャパン株式会 社内 (72)発明者 岡崎 浩之 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 かながわサイエンスパーク C棟 8階 アンプ・テクノロジー・ジャパン株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線係合部の表面に沿って配置された電
    線に食い込んで該電線と電気的に係合する前記電線係合
    部を具える電気端子において、 前記電線係合部は、該電線係合部を貫通する孔の縁に打
    抜き加工により形成されたバリを有することを特徴とす
    る電気端子。
  2. 【請求項2】 電線係合部の表面に沿って配置された電
    線に食い込んで該電線と電気的に係合する前記電線係合
    部を具える電気端子の製造方法において、 パンチとダイからなり、前記パンチを受容する前記ダイ
    のキャビティの前記パンチ側の縁にテーパが形成された
    金型で前記電気端子の材料である金属板を打抜き加工す
    ることにより、前記電気端子の前記電線係合部に前記テ
    ーパに対応したバリを形成したことを特徴とする電気端
    子の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008218295A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Hosiden Corp ピンコンタクトおよびその製造方法
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