JP3287210B2 - 光学的記録媒体再生装置 - Google Patents

光学的記録媒体再生装置

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JP3287210B2 JP05639096A JP5639096A JP3287210B2 JP 3287210 B2 JP3287210 B2 JP 3287210B2 JP 05639096 A JP05639096 A JP 05639096A JP 5639096 A JP5639096 A JP 5639096A JP 3287210 B2 JP3287210 B2 JP 3287210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
ドライブとホストコンピュータを用いた光ディスクシス
テム等に適用して好適な光学的記録媒体再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクドライブとホストコン
ピュータを用いた光ディスクシステムとしては、例えば
図13に示すようなものがある。
【0003】〔接続及び構成〕この図13に示す光ディ
スクシステムは、光ディスクドライブと、この光ディス
クドライブのホストインターフェース回路14及びSC
SI(Small Computer Systems
Interface)バス17を介してこの光ディス
クドライブに接続されるホストコンピュータ18とで構
成される。
【0004】光ディスクドライブは、CPU1にバス2
が接続され、このバス2にワーク用のRAM3、システ
ム制御用のプログラムデータ4a及び制御用のパラメー
タデータ4bが記憶されたROM4、サーボ系信号処理
回路5、このサーボ系信号処理回路5を介して光ディス
ク7を回転させるためのスピンドルモータ6及び光学ピ
ックアップ8が接続され、入出力ポート10を介して、
増幅回路9からのRF信号を波形等化するイコライザ1
1、イコライザ11の出力を2値化した後にクロックを
再生し、このクロックにより、データを再生すると共に
再生したデータに対してCIRCエラー訂正処理を施す
ディジタル信号処理回路12、このディジタル信号処理
回路12からの出力にエラー訂正処理等を施すと共に、
そのデータを元のデータ列にデコードするデコーダ13
及びホストコンピュータ18と通信を行うためのホスト
インターフェース回路14が接続されて構成される。
【0005】ここで、上記サーボ系信号処理回路5は、
上記スピンドルモータ6を駆動する他、上記光学ピック
アップ8に対し、フォーカッシング及びトラッキング制
御をい、図示しないスレッド送りモータの制御を行う。
また、上記光ディスクシステムに電源が投入されると、
ROM4に記憶されているプログラムデータ4aがCP
U1のメインメモリにロードされることにより、CPU
1は、図中、破線で示すように、RAM制御手段15及
びシステム制御手段16としての機能を有する。また、
上記光ディスクシステムで使用可能な光ディスク7は、
CD−ROM、CD−DA(ディジタル・オーディ
オ)、CD−R(レコーダブル)等である。また、上記
光ディスクシステムは、ホストコンピュータ18からの
指令により、通常速再生若しくは2倍速再生を行うこと
が可能である。また、これら光ディスク7は、最短デー
タ長(最短ピット長)及び最長データ長(最長ピット
長)が夫々3T、11Tに規定され、且つ、DCフリー
であるEFM(Eight toFourteen M
oduration)方式により変調されたデータが、
記録されている。
【0006】また、上記イコライザ11は、MTF(M
odulation Transfer Functi
on)によるアイパターンの劣化を補正する目的で設け
られている。周知なように、光ディスク7の再生におい
ては、ディスクの成型条件等により、光学ピックアップ
8の出力のインパルス応答波形のすそ部分が広がり、ア
イパターンの中心がぼけてしまい、この結果、アイパタ
ーンの中心を基準として行う2値化を安定して行えなく
なる。そこで、上記イコライザ11においては、高周波
数領域レベルを持ち上げることで、安定して2値化を行
えるようにする。これにより、等価的にMTFの劣化が
補正される。
【0007】〔動作〕光ディスクシステムの光ディスク
の装着部分に光ディスク7が装着されると、スピンドル
モータ6が回転され、これによって光ディスク7が線速
度一定で回転される。光ディスク7の回転速度が一定に
なると、光学ピックアップ8により、光ディスク7から
データが読み取られ、読み取られたデータが再生RF信
号として、再生増幅回路9及びイコライザ11を介して
ディジタル信号処理回路12に供給され、このディジタ
ル信号処理回路12においてディジタルデータとして再
生される。このディジタルデータは、デコーダ13に供
給され、このデコーダ13においてエラー訂正が施さ
れ、更に元のデータ配列に戻される。このとき、再生デ
ータ中から、ディスクがCD−DAであるか、CD−R
OMであるかを示す情報からなるコントロールビットが
検出され、このコントロールビットが、ディスク情報デ
ータとして、ホストインターフェース回路14及びSC
SIバス17を介してホストコンピュータ18に供給さ
れる。
【0008】ホストコンピュータ18は、光ディスクド
ライブからSCSIバス17を介して供給されるディス
ク情報データから、光ディスク7がCD−ROM、CD
−DAの内の何れであるのかを判断し、その判断に基い
た速度指令データを、SCSIバス17を介して、光デ
ィスクドライブに供給する。光ディスク7の種類がCD
−DAであるものと判断した場合には、通常速、CD−
ROMであるものと判断した場合には2倍速で再生を行
う旨を示す速度指令データが、夫々光ディスクドライブ
に供給される。
【0009】ホストコンピュータ18からの速度指令デ
ータが光ディスクドライブに供給されると、システム制
御手段16は、サーボ系信号処理回路5に再生速度に対
応した制御信号を供給する。これによって、サーボ系信
号処理回路5は、スピンドルモータ6が、再生速度に対
応した回転速度で回転するよう駆動する。以上のように
して、ホストコンピュータ18からの速度指令データに
基いた速度で、データの再生が行われる。
【0010】〔図13に示したイコライザ11の内部構
成〕図14は、図13に示したイコライザ11の内部構
成を示す回路図である。この図14に示すイコライザ
は、一般に、T型イコライザと称されるものである。
【0011】〔接続及び構成〕この図14に示すイコラ
イザ11は、図13に示した増幅回路9からのRF信号
が供給される入力端子11aが、抵抗器11bを介して
演算増幅回路11cの反転入力端子(−)に接続され、
基準電圧源が、抵抗器11dを介して演算増幅回路11
cの非反転入力端子(+)に接続され、演算増幅回路1
1cの出力端子が、図13に示したディジタル信号処理
回路12の入力端子に接続される、出力端子11eに接
続され、演算増幅回路11cの出力端子が、抵抗器11
f及び11g並びにコンデンサ11hからなる直列回路
を介して接地され、演算増幅回路11cの反転入力端子
(−)が、抵抗器11iを介して、上記抵抗器11fと
抵抗器11gの接続点に接続されて構成される。
【0012】ここで、上記抵抗器11b及び11iの抵
抗値は、夫々1KΩ、上記抵抗器11fの抵抗値は1.
5KΩ、上記抵抗器11gの抵抗値は470Ω、上記コ
ンデンサ11hの容量値は56PFである。
【0013】〔動作〕図13に示した増幅回路15から
の再生RF信号が、入力端子11aを介して演算増幅回
路11cの反転入力端子(−)に供給される。このイコ
ライザでは、抵抗器11g及びコンデンサ11hからな
る時定数回路により、高い周波数の信号に対してはイン
ピーダンスが低くなり、低い周波数の信号に対してはイ
ンピーダンスが高くなる。つまり、低い周波数の信号
は、抵抗器11f及び11iによって演算増幅回路11
cの反転入力端子(−)に帰還がかかって帰還量が大と
なり、演算増幅回路11cの利得が下がるので、ブース
トされない。一方、高い周波数の信号は、抵抗器11f
及び11i及び11gで帰還がかかって帰還量は小とな
り、演算増幅回路11cの利得が上がるので、ブースト
される。従って、再生RF信号の内、高い周波数成分の
みをブーストすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
の製造時においては、凹部であるピット部分の長さと、
このピット部分と対となるランドの長さの比が一定とな
らない、言い換えれば、本来のピットの長さに対して、
その長さが増減したピットが生じる、アシンメトリと称
される現象が発生する。つまり、製造過程の様々な要因
により、デューティー比50%のピットを得ることがで
きないのである。このアシンメトリによる影響は、再生
信号において周期のずれとして現れる。
【0015】図14に示したイコライザ11の出力にお
けるピークシフト、即ち、光ディスク上のアシンメトリ
の影響による、再生RF信号の周期の、本来の周期に対
するずれの割合を、図15に示す。
【0016】図15は、イコライザ11の出力におけ
る、再生RF信号の周期の、本来の周期に対するずれの
割合を示すグラフであり、縦軸は、本来の周期に対する
ずれの割合(%)を示し、横軸は、パターン(3T〜1
1T)を示す。また、図中示す“■”は、光ディスク上
のランドの読み取り出力(光の干渉により読み取り出力
レベルはローレベルである)のピークシフトの割合を示
し、“□”は、上記ランドに対応するピットの読み取り
出力(光の干渉がないので読み取り出力はハイレベルで
ある)のピークシフトの割合を示している。
【0017】同じ周期のポジティブとネガティブのピー
クシフトの割合は本来同じとなるはずであるが、この図
15から分かるように、上記アシンメトリの影響によ
り、異なっている。
【0018】図16は理想的なRF波形を示している。
この図16において、縦軸は振幅、横軸は時間である。
この図16に示すように、3T〜11Tまでの各波形の
形は整っており、また、波形と波形との位置関係も一定
となっている。
【0019】図17は、図14に示したイコライザ11
から出力されるRF信号波形を示している。この図17
に示すように、3T及び4Tの波形に変化はない。これ
は、3T及び4Tの波形は、基本波で構成されているか
らである。しかしながら、図14において説明したよう
に、高域レベルの持ち上げを行うためにコンデンサ11
h及び抵抗器11gからなる時定数回路を用いているの
で、イコライザ11に入力されるRF信号の内の高域成
分が、低域成分に比較して、周波数に応じた遅延時間を
以て出力される。従って、この図17に示すように、高
調波を含む5T〜11Tの波形が変化して歪が生じる。
この歪の影響は、波形の時間軸のずれとなって現れる。
よって、このように時間軸のずれた波形を2値化した場
合、その波形の時間軸のずれが、2値化出力にも現れ
る。
【0020】ここで、具体的な例を図18を参照して説
明する。図18は、図13に示した光ディスクシステム
において、3種類の光ディスクを再生し、その再生結
果、即ち、1ブロックあたりに発生したエラー数を示す
ものである。1ブロックあたりのエラー数は、図13に
示したディジタル信号処理回路12にエラー数のカウン
ト用の機器を接続し、ディジタル信号処理回路12にお
いてエラー訂正処理が施されたときのエラー数をカウン
トすることによって得られる。ここでエラー数の単位は
バイトであり、例えばエラー数が“1”の場合は、1バ
イト分のエラーが発生したことを意味する。
【0021】ここで、「標準的」といった言葉を用いる
が、ここでいう「標準的」とは、光ディスクを再生した
ときに1ブロックあたりに発生するエラー数の平均値を
製造メーカー毎に得、1ブロックあたりに発生するエラ
ー数(個々の平均値)の全製造メーカーの平均値を求め
た場合の、1ブロックあたりの発生エラー数の平均値で
あるものとする。従って、「標準より品質の落ちる」と
は、上記平均値を越える、即ち、1ブロックあたりに発
生するエラー数の平均値(1製造メーカーの光ディスク
の平均値)が大きいことを意味する。
【0022】図18に示すように、「標準的な品質のC
D−ROM」の1ブロックあたりのエラー数は、通常速
時で6〜20個、2倍速時で6〜20個となり、「CD
−R」の1ブロックあたりのエラー数は、通常速時で3
〜35個、2倍速時で45〜104個となり、「標準よ
り品質の落ちるCD−ROM」の1ブロックあたりのエ
ラー数は、通常速時で222〜306、2倍速時で31
8〜410となる。
【0023】上記数値から明かなように、標準より品質
の落ちるCD−ROMの再生時に生じる1ブロックあた
りのエラー数は、標準的な品質のCD−ROMを再生し
た場合に生じる1ブロックあたりのエラー数の37倍〜
51倍(通常速時)若しくは53倍〜68.3倍とな
り、エラー訂正不能データが多く発生する。従って、再
生データがどのようなデータであっても、その再生デー
タの情報伝達能力が、著しく低下することは明かであ
る。しかしながら、このようなCD−ROMは、「標準
より品質の落ちるCD−ROM」であって、「不良品」
ではないので、正規の製品として市場に出回っているの
が現状である。
【0024】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、標準よりも品質の落ちるCD−ROMであって
も、1ブロックあたりに発生するエラー数を減らすこと
により、訂正不能エラー数を抑制して良好な再生出力を
得ることのできる光学的記録媒体再生装置を提案しよう
とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明光学的記録媒体再
生装置は、最短データ長が規定された変調方式により変
調されて得られる記録データが記録された光学的記録媒
体からRF信号を再生する光ピックアップと、最短デー
タ長の記録データから再生されるRF信号の周波数の約
2倍の周波数を有する周波数成分をブースト周波数とす
る周波数特性を有し、上記RF信号の波形をイコライズ
するコサインイコライザと、上記コサインイコライザと
接続され、上記RF信号から上記記録データを生成する
記録データ生成手段とを備えたものである。
【0026】上述せる本発明光学的記録媒体再生装置に
よれば、光ヒップアップにより、最短データ長が規定さ
れた変調方式により変調されて得られる記録データが記
録された光学的記録媒体からRF信号を再生し、コサイ
ンイコライザが、上記RF信号に対し、最短データ長の
記録データから再生されるRF信号の周波数の約2倍の
周波数を有する周波数成分をブーストし、記録データ生
成手段は、この出力から上記記録データを生成する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図12を参照して
本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明光学的記録媒体再生装置の
一実施の形態を示す光ディスクシステムの構成図であ
る。図1において、図13と対応する部分には同一符号
を付し、その詳細説明を省略する。
【0029】〔接続及び構成〕図1に示すバス2には、
制御用のプログラムデータ20a、制御において用いら
れる各種パラメータからなるパラメータデータ20b、
イコライザの特性を切り換えるためのイコライザ特性切
換テーブルデータ20cが記憶されたROM20が接続
される。この図1に示す光ディスクシステムに電源が投
入されると、プログラムデータ20aが、CPU1のメ
インメモリにロードされることにより、CPU1は、既
に説明したRAM制御手段15及びシステム制御手段1
6としての機能の他に、イコライザ23の特性を判断す
るイコライザ特性判断手段21及びイコライザ23の特
性を切り換えるイコライザ特性切換手段22としての機
能を有する。
【0030】ここで、上記イコライザ特性判断手段21
は、ホストコンピュータ18から速度指令データが供給
されたときに、対応するイコライザの特性を、イコライ
ザ特性切換テーブルデータ20cから判断する。イコラ
イザ特性切換手段22は、イコライザ特性判断手段21
の判断結果と、イコライザ特性切換テーブルデータ20
cの内容に基いて、イコライザ23の特性の切換を行
う。イコライザ23は、イコライザ特性切換手段22の
制御に基いて自己の特性の切換を行い、その特性を以て
増幅回路9からのRF信号の波形等化を行う。
【0031】〔動作〕次に動作について説明する。光デ
ィスクシステムの光ディスクの装着部分に光ディスク7
が装着されると、スピンドルモータ6が回転され、これ
によって光ディスク7が回転される。この光ディスク7
にはEFMで変調されたデータが記録されている。光デ
ィスク7の回転速度が線速度一定になると、光学ピック
アップ8により、光ディスク7からデータが読み取ら
れ、読み取られたデータが、再生増幅回路9及びイコラ
イザ23を介してディジタル信号処理回路12に供給さ
れ、このディジタル信号処理回路12においてディジタ
ルデータとして再生される。このディジタルデータは、
デコーダ13に供給され、このデコーダ13においてエ
ラー訂正が施され、更に元のデータ配列に戻される。こ
のとき、再生データ中から、ディスクがCD−DAであ
るか、CD−ROMであるかを示す情報からなるコント
ロールビットが検出され、このコントロールビットが、
ディスク情報データとして、ホストインターフェース回
路14及びSCSIバス17を介してホストコンピュー
タ18に供給される。
【0032】ホストコンピュータ18は、光ディスクド
ライブからSCSIバス17を介して供給されるディス
ク情報データに基いて、現在光ディスクドライブに装着
されている光ディスク7が、CD−ROM、CD−DA
の内の何れであるかを示す情報を、画像として図示しな
いテレビジョンモニタに表示すると共に、図示しないキ
ーボードからのキー入力の待ち受け状態となる。ここで
オペレータが、図示しないキーボードを介して、通常速
再生、2倍速再生若しくは4倍速再生を、ホストコンピ
ュータ18に指示すると、ホストコンピュータ18は、
その入力に基いた速度指令データを、SCSIバス17
を介して、光ディスクドライブに供給する。
【0033】ホストコンピュータ18からの速度指令デ
ータが光ディスクドライブに供給されると、システム制
御手段16は、サーボ系信号処理回路5に再生速度に対
応した制御信号を供給する。これによって、サーボ系信
号処理回路5は、スピンドルモータ6が、再生速度に対
応した回転速度で回転するよう駆動する。以上のように
して、ホストコンピュータ18からの速度指令データに
基いた速度で、データの再生が行われる。
【0034】一方、イコライザ特性判断手段21は、イ
コライザ切換特性テーブルデータ20cを参照すること
により、ホストコンピュータ18からの速度指令データ
が示す速度に対応する制御データを判断する。イコライ
ザ特性切換手段22は、イコライザ特性判断手段21が
判断した制御データを、入出力ポート10を介してイコ
ライザ23に供給する。イコライザ23は、イコライザ
特性切換手段22からの制御データに基いて自己の特性
を切り換える。従って、光ディスク7から光学ピックア
ップ8によって再生され、増幅回路9において増幅され
たRF信号は、イコライザ23において再生速度に最も
適した特性で波形等化される。
【0035】図2は、図1に示したイコライザ23の内
部構成例を示す構成図であり、この図2全体に示される
回路が図1に示したイコライザ23であるが、図2にお
いて一点鎖線内は、端子を含めて半導体集積回路で構成
する。また、図3A〜図3Dは、図2に示すイコライザ
23のカットオフ周波数を説明するための説明図であ
る。
【0036】〔接続及び構成〕図1に示した増幅回路9
からのRF信号が供給される入力端子I1は、直流カッ
トコンデンサ30を介して、半導体集積回路100の入
力端子I2に接続され、この入力端子I2は、抵抗器3
1を介して演算増幅回路32の反転入力端子(−)に接
続され、この演算増幅回路32の非反転入力端子(+)
は、電源VCCの分圧用の抵抗器33及び34の接続点
に接続され、この演算増幅回路32の出力端子は、演算
増幅回路35の反転入力端子(−)に接続される。抵抗
器33の一端は、入力端子I3を介して電源VCCに接
続され、この抵抗器33の他端は、抵抗器34の一端に
接続され、この抵抗器34の他端は、出力端子O6を介
して接地される。
【0037】上記演算増幅回路34の非反転入力端子
(+)は、上記抵抗器33及び34の接続点に接続さ
れ、この演算増幅回路32の出力端子は遅延回路37の
入力端子に接続されると共に、半導体集積回路100の
出力端子O1、混合回路47の第1の入力端子に夫々接
続される。また、この演算増幅回路34の反転入力端子
(−)及び出力端子が抵抗器36を介して接続される。
【0038】遅延回路37の出力端子は、遅延回路38
の入力端子、半導体集積回路100の出力端子O2及び
混合回路47の第3の入力端子に夫々接続される。遅延
回路38の出力端子は、出力端O3及び混合回路47の
第4の入力端子に接続される。また、半導体集積回路1
00の入力端子I5及びI6は、スイッチ切換回路39
の各入力端子に接続され、このスイッチ切換回路39の
一方の出力端子はスイッチ40の制御端子に接続され、
このスイッチ切換回路39の他方の出力端子はスイッチ
48の制御端子に接続される。
【0039】スイッチ40の各固定接点a、b及びc
は、半導体集積回路100の各入力端子I7、I8及び
I9並びに抵抗器41、42及び43を夫々介して電源
VCCに夫々接続され、このスイッチ40の可動接点d
は、ブースター44の一方の入力端子に接続される。こ
のブースター44の他方の入力端子は、半導体集積回路
100の入力端子I10及び抵抗器45を介して電源V
CCに接続され、このブースター44の出力端子は、混
合回路47の第2の入力端子、ローパスフィルタ55の
第1の入力端子及び係数発生回路52の一方の入力端子
に夫々接続され、このブースター44の出力端子は、乗
算回路46の一方の入力端子に接続される。この乗算回
路46の他方の入力端子は、半導体集積回路100の入
力端子I11及び抵抗器47を介して電源VCCに接続
され、この乗算回路46の出力端子は、演算増幅回路3
2の電圧制御端子に接続される。
【0040】スイッチ48の各固定接点a、b及びc
は、半導体集積回路100の各入力端子I12、I13
及びI14並びに抵抗器49、50及び51を夫々介し
て電源VCCに接続され、このスイッチ48の出力端子
dは、係数発生回路52の他方の入力端子に接続され
る。この係数発生回路52の一方の出力端子は、遅延回
路37及び38の各他方の入力端子に夫々接続され、こ
の係数発生回路52の他方の出力端子は、乗算回路54
の一方の入力端子に接続される。この乗算回路54の他
方の入力端子は、半導体集積回路100の入力端子I1
5及び抵抗器53を介して電源53に接続され、この乗
算回路54の出力端子は、ローパスフィルタ55の第2
の入力端子に接続される。
【0041】また、このローパスフィルタ55の第3の
入力端子には、混合回路47の出力端子が接続され、こ
のローパスフィルタ55の出力端子は、演算増幅回路5
6の非反転入力端子(+)と、抵抗器58を介して演算
増幅回路59の反転入力端子(−)とに夫々接続され、
この演算増幅回路56の反転入力端子(−)は、この演
算増幅回路56の出力端子に接続され、この演算増幅回
路56の出力端子は、抵抗器57を介して演算増幅回路
59の非反転入力端子(+)に接続されると共に、抵抗
器57、半導体集積回路100の出力端子O4及び平滑
用コンデンサ61を介して接地される。演算増幅回路5
9の反転入力端子(−)は、抵抗器60を介して演算増
幅回路59の出力端子に接続され、この演算増幅回路5
9の出力端子は、半導体集積回路100の出力端子O5
に接続される。尚、この出力端子O5は、図1に示した
ディジタル信号処理回路12の入力端子に接続される。
【0042】ここで、上記抵抗器33及び34の抵抗値
は等しく、よって、この抵抗器33及び34の接続点の
電圧は、上記電源VCCの1/2の電位であるVcとな
る。
【0043】また、図中示すVCCは例えば5V、Vc
は例えば2.5V(センター電位)、GMはゲインコン
トロール電流、REFは基準電流、K1、K2及びK4
は夫々抵抗器41、42及び43の各抵抗値で決まる係
数としての電流であり、夫々通常速、2倍速及び4倍速
に対応している。また、DL1、DL2及びDL4は、
夫々抵抗器49、50及び51の各抵抗値で決まる遅延
量としての電流であり、夫々通常速、2倍速及び4倍速
に対応している。また、上記直流カット用のコンデンサ
30の容量値は、例えば1μF、上記抵抗器31、上記
抵抗器36、上記抵抗器57、上記抵抗器58及び上記
抵抗器60の各抵抗値は、夫々30KΩ、3KΩ、1K
Ω、4KΩ、40KΩ、上記出力端子O5から出力され
るRF信号の振幅は1Vppである。
【0044】また、上記抵抗器41、42及び43の各
抵抗値は、夫々例えば10KΩ、8.2KΩ、3.9K
Ωであり、上記抵抗器49、50及び51の各抵抗値
は、夫々例えば27KΩ、12KΩ及び4.7KΩであ
る。
【0045】また、上記平滑用コンデンサ61の容量値
は、例えば10μFであり、このコンデンサ61は、R
F信号を平滑することによって得られた直流電位でRF
信号を例えば10倍に増幅するためのものである。
【0046】また、上記出力端子O1、O2、O3は夫
々オシロスコープ等で波形をモニタするための端子であ
り、図2から分かるように、出力端子O1は通常のRF
信号RF1の出力用であり、出力端子O2は遅延回路3
7によって遅延されたRF信号RF2の出力用であり、
出力端子O3は遅延回路37によって遅延されたRF信
号が、更に遅延回路38によって遅延されてなるRF信
号RF3の出力用である。尚、遅延回路37の遅延時間
と、遅延回路38の遅延時間は同じである。
【0047】また、上記スイッチ切換回路39は、図1
に示したイコライザ特性切換回路22から、入力端子I
5及びI6を介して供給される制御データと、後述する
スイッチ切換テーブルの内容に基いて、上記スイッチ4
0及び48の切り換えを制御するものである。そして、
上記スイッチ40は、上記抵抗器41、42及び43の
抵抗値で決まる係数K1、K2及びK4としての電流値
の切り換えを行い、上記スイッチ48は、上記抵抗器4
9、50及び51の抵抗値で決まる遅延時間情報として
の電流値の切り換えを行う。また、上記スイッチ40及
び48の各可動接点dは、スイッチ切換回路39の制御
により、連動する。
【0048】また、上記ローパスフィルタ55は、例え
ばベッセル関数型の5次ローパスフィルタで構成する。
ベッセル関数型の5次ローパスフィルタは、通過帯域内
の群遅延特性、即ち、一定の大きさの正弦波入力の周波
数を変化させたときの入出力間の伝搬遅延特性が一定な
ので、RF信号の各波形間の時間のずれが一定となり、
よって波形歪が発生しないからである。このローパスフ
ィルタ55のカットオフ周波数は、上記抵抗器53の抵
抗値と、上記基準電流値REFによって決まる。上記抵
抗器53は、例えばサーメットボリウム等のような抵抗
値が可変なものであり、この抵抗値を可変させることに
よって、ローパスフィルタ55のカットオフ周波数を可
変することができる。
【0049】ここで、図3A〜図3Dを参照して、ロー
パスフィルタ55のカットオフ周波数がどのようにして
決定されるかについて説明する。図3A、図3B、図3
Cは、図2に示した出力端子O1、O2及びO3から夫
々出力されるRF信号RF1、RF2及びRF3を夫々
示しており、縦軸は電圧、横軸は時間である。また、図
3Cに示す“D1”は、遅延回路37の遅延時間を、
“D2”は、遅延回路38の遅延時間を夫々示し、図3
A、図3B、図3Cに夫々示すX1、X2及びX4は、
各RF信号RF1、RF2及びRF3の各最大振幅の時
間を示し、係数発生回路52の出力に対応する。
【0050】図3Dは、ローパスフィルタ55のカット
オフ周波数を示しており、縦軸は電圧、横軸は周波数で
ある。また、図3Dに示すY1、Y2及びY4は、夫々
通常速、2倍速、4倍速時のカットオフ周波数である。
【0051】通常速、2倍速及び4倍速時のブースト周
波数を夫々fb1、fb2、fb4とすると、通常速時
のカットオフ周波数Y1は、Y1=n・fb1で求めら
れ、2倍速時のカットオフ周波数Y2は、Y2=n・f
b2で求めらられ、4倍速時のカットオフ周波数Y4
は、Y4=n・fb4で求められる。上記抵抗器53の
抵抗値は、上記“n”に相当し、例えば“2”(イコラ
イザのブースト周波数の2倍の意味である)が選択され
る。
【0052】ここで、ブースト周波数について説明す
る。上記遅延回路37における遅延時間をD1、上記遅
延回路38における遅延時間をD2とし、τ=D1=D
2とすると、ブースト周波数fb=1/2τとなる。従
って、通常速では、1/2τ1=1.5MHzとなるの
で、τ1は333nsecとなり、2倍速では、1/2
τ2=3.0MHzとなるので、τ2は167nsec
となり、4倍速では、1/2τ4=6.0MHzとなる
ので、τ4は83nscとなる。
【0053】〔動作〕図1に示したイコライザ特性切換
手段22からの制御データが、半導体集積回路100の
入力端子I5及びI6を介して供給されると、スイッチ
切換回路39は、その制御データに基いて、スイッチ4
0及び48にスイッチング制御信号を供給し、スイッチ
40及び48に対し、スイッチ40及び48の各可動接
点40d及び48dを、各固定接点a、b若しくはcに
接続させる。
【0054】これによって、係数K1、K2若しくはK
4としての電流が、半導体集積回路100の入力端子I
7、I8若しくはI9、並びにスイッチ40を介してブ
ースター44に供給される。
【0055】そして、ブースター44は、スイッチ40
を介して供給される係数K1、K2若しくはK4として
の電流の電流値、及び半導体集積回路100の入力端子
I10を介して供給される基準電流値REFの電流値に
基いた利得調整電流を生成し、この利得調整電流を、乗
算回路46及び混合回路47に夫々供給する。
【0056】一方、遅延時間情報DL1、DL2若しく
はDL4としての電流が、半導体集積回路100の入力
端子I12、I13若しくはI14、並びにスイッチ4
8を介して係数発生回路2に供給される。
【0057】図1に示した増幅回路9からのRF信号
が、イコライザ23の入力端子I1及びコンデンサ30
を介して半導体集積回路100の入力端子I2に供給さ
れ、更にこのRF信号が、入力端子I2及び抵抗器31
を介して演算増幅回路31の反転入力端子(−)に供給
される。
【0058】また、乗算回路46には、抵抗器47の抵
抗値で決まる利得制御電流GMが、半導体集積回路の入
力端子19を介して供給される。乗算回路46は、この
利得制御電流GMと、ブースター44からの係数として
の電流を乗算し、その乗算結果としての電流を、電圧制
御電流として、演算増幅回路32の電圧制御端子に供給
する。従って、演算増幅回路32は、反転入力端子
(−)に供給されたRF信号の電位と、非反転入力端子
(+)に供給された基準電位との差分を得、その差分と
しての電圧を、乗算回路46からの電圧制御電流の電流
値に基いて増幅した後に出力する。
【0059】演算増幅回路32の出力は、演算増幅回路
34の反転入力端子(−)に供給され、この演算増幅回
路34において、上記基準電位との差分がとられた後に
遅延回路37に供給される。この演算増幅回路34の出
力は、モニタ用の出力端子O1、遅延回路37及び混合
回路47に夫々供給される。
【0060】一方、係数発生回路52は、スイッチ48
を介して供給される遅延時間情報DL1、DL2若しく
はDL4としての電流の電流値と、半導体集積回路10
0の入力端子I10を介して供給される基準電流値RE
Fに基いて、遅延時間調整電流を得、この遅延時間調整
電流を、遅延回路37及び38に夫々供給すると共に、
係数としての電流を、乗算回路54に供給する。これに
よって、遅延回路37は、演算増幅回路34からのRF
信号を、係数発生回路52からの遅延時間調整電流の電
流値に基いた遅延時間だけ遅延する。この遅延回路37
の遅延出力は、モニタ用の出力端子O2、混合回路47
及び遅延回路38に夫々供給される。遅延回路38は、
遅延回路37からのRF信号を、係数発生回路52から
の遅延時間調整電流の電流値に基いた遅延時間で遅延す
る。この遅延回路38の遅延出力は、モニタ用の出力端
子O3及び混合回路47に夫々供給される。
【0061】混合回路47は、ブースター44からの係
数としての電流値に基いたミックスレシオで、演算増幅
回路34からのRF信号、遅延回路37からの遅延され
たRF信号、遅延回路38からの遅延されたRF信号を
混合する。この混合回路47の混合出力は、ローパスフ
ィルタ55に供給される。一方、乗算回路54は、抵抗
器53からの上記“n”に対応する電流と、係数発生回
路52からの上記“X”に対応する係数としての電流と
で乗算を行い、上記カットオフ周波数“Y”に対応する
電流を得、この電流を、カットオフ周波数調整電流とし
てローパスフィルタ55に供給する。
【0062】ローパスフィルタ55は、半導体集積回路
100の入力端子I10を介して供給される基準電流値
REFにより、混合回路47からの混合出力にバイアス
をかけると共に、乗算回路54からのカットオフ周波数
調整電流の電流値が示すカットオフ周波数に基いて、混
合回路47からの混合出力の高域をカットする。このロ
ーパスフィルタ55の出力は、演算増幅回路56の非反
転入力端子(+)及び抵抗器58を介して演算増幅回路
59の反転入力端子(−)に夫々供給される。
【0063】演算増幅回路56は、ローパスフィルタ5
5からの出力と、自己の出力との差分を得、その差分を
出力する。この演算増幅回路56の出力は、演算増幅回
路59の非反転入力端子(+)に供給される。一方、コ
ンデンサ61は、演算増幅回路56の出力に応じて、抵
抗器57の抵抗値で決まる電流の充放電を行うことによ
り、演算増幅回路56の出力を平滑し、直流電位を得る
ので、演算増幅回路56の出力は、その電位が10倍に
増幅される。演算増幅回路59は、ローパスフィルタ5
5からの出力と、演算増幅回路56からの出力の差分を
得、この差分をRF出力として半導体集積回路100の
出力端子O5を介して、図1に示したディジタル信号処
理回路12に供給する。
【0064】図4Aは、図1に示したROM20に記憶
されているイコライザ特性切換テーブル20cの一例を
示す図であり、図4Bは図2に示したスイッチ切換テー
ブル39に保持されているスイッチ切換テーブルの一例
を示す説明図である。
【0065】図4Aに示すように、イコライザ特性切換
テーブルは、図1に示したホストコンピュータ18から
の速度指令データの内容であるところの、「モード」デ
ータと、その「モード」に応じたイコライザ23の特性
を切り換えるための「モード指定」データ、「モード指
定」データに応じた「係数値」データ及び「遅延時間」
データで構成される。尚、図においても示すように、
「係数値」データ及び「遅延時間」データはイコライザ
特性切換テーブル20cに含めなくとも良いが、参考ま
でに示した。
【0066】この図4Aから分かるように、「モード」
が“通常速”の場合には、「モード指定」データは“0
1”、この「モード指定」データによって設定される
「係数値」は“K1”、この「モード指定」データによ
って設定される「遅延時間」は“DL1”となる。「モ
ード」が“2倍速”の場合には、「モード指定」データ
は“10”、この「モード指定」データによって設定さ
れる「係数値」は“K2”、この「モード指定」データ
によって設定される「遅延時間」は“DL2”となる。
「モード」が“4倍速”の場合には、「モード指定」デ
ータは“11”、この「モード指定」データによって設
定される「係数値」は“K4”、この「モード指定」デ
ータによって設定される「遅延時間」は“DL4”とな
る。
【0067】また、図4Bに示すように、スイッチ切換
テーブルは、図1に示したイコライザ特性切換手段22
からの制御データ、即ち、図4Aにおける「モード指
定」データと、その「モード指定」データに応じた係数
用スイッチとしてのスイッチ40(図2参照)の可動接
点dが接続すべき固定接点を示すデータ、並びに上記
「モード指定」データに応じた遅延値用スイッチとして
のスイッチ48(図2参照)の可動接点dが接続すべき
固定接点を示すデータで構成される。
【0068】この図4Bから分かるように、「モード指
定」データが“01”の場合には、図2に示したスイッ
チ40の可動接点dが接続すべき固定接点は“a”とな
る。「モード指定」データが“10”の場合には、図2
に示したスイッチ40の可動接点dが接続すべき固定接
点は“b”となる。「モード指定」データが“11”の
場合には、図2に示したスイッチ40の可動接点dが接
続すべき固定接点は“c”となる。
【0069】図5は、図1〜図4A、図4Bを参照して
説明した光ディスクシステムの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【0070】ステップS1では、図1に示したシステム
制御手段16が、光ディスク7が装着されたか否かを判
断し、「YES」であればステップS2に移行する。
【0071】ステップS2では、図1に示したシステム
制御手段16の制御により、サーボ系信号処理回路5
が、スピンドルモータ6を駆動する。そしてステップS
3に移行する。
【0072】ステップS3では、図1に示したシステム
制御手段16が、再生データ中のコントロールビットに
より、光ディスク7がCD−ROMか、CD−DAかを
判別する。そしてステップS4に移行する。以上の制御
中における他の動作は次のようになる。即ち、サーボ系
信号処理手段5が、図示しないスレッド送りモータ及び
トラッキングアクチュエータを駆動し、光学ピックアッ
プ8を光ディスク7の径方向に移動させ、光学ピックア
ップ8の位置を、光ディスクのリードインエリアの位置
に移動させる。これによって、光学ピックアップ8から
は、順次RF信号が出力される。このRF信号は、増幅
回路9、イコライザ23、ディジタル信号処理回路12
を介してデコーダ13に供給され、このデコーダ13に
おけるデコード処理により、元のデータ列にデコードさ
れる。そして、上記システム制御手段16が、上記再生
データから検出したコントロールビットを読み取ること
により、光ディスク7のタイプが判別される。
【0073】ステップS4では、図1に示したシステム
制御手段16が、光ディスク7のタイプを示すコントロ
ールビットを、ディスク情報データとして、ホストイン
ターフェース14及びSCSIバス17を介してホスト
コンピュータ18に供給する。そしてステップS5に移
行する。ホストコンピュータ18は、上記光ディスクド
ライブからのディスク情報データが示す内容を、図示し
ないテレビジョンモニタに画像として映出すると共に、
再生速度の指令の待ち受け状態となり、再生速度の指令
があった場合には、その指令の内容、即ち、再生速度が
通常速、2倍速若しくは4倍速かを示す再生速度指令デ
ータを、SCSIバス17、ホストインターフェース回
路14及び入出力ポート10を介してイコライザ特性判
断手段21に供給する。
【0074】ステップS5では、図1に示したシステム
制御手段16が、速度指令データが、ホストコンピュー
タ18から供給されたか否か判断し、「YES」であれ
ばステップS6に移行する。
【0075】ステップS6では、図1に示したイコライ
ザ特性判断手段21が、ROM20cから読み出され、
RAM3に記憶されている、イコライザ特性切換テーブ
ルデータ20cを参照することにより、ホストコンピュ
ータ18からの速度指令データが示す内容が、“通常
速”を示す内容か否かを判断し、「YES」であればス
テップS7に移行し、「NO」であればステップS8に
移行する。
【0076】ステップS7では、図1に示したイコライ
ザ特性切換手段22が、値が“01”の制御データを、
図2に示した半導体集積回路100の入力端子I5及び
I6を介して、スイッチ切換回路39に供給する。そし
てステップS12に移行する。
【0077】ステップS8では、図1に示したイコライ
ザ特性判断手段21が、ROM20cから読み出され、
RAM3に記憶されている、イコライザ特性切換テーブ
ルデータ20cを参照することにより、ホストコンピュ
ータ18からの速度指令データが示す内容が、“2倍
速”を示す内容か否かを判断し、「YES」であればス
テップS9に移行し、「NO」であればステップS10
に移行する。
【0078】ステップS9では、図1に示したイコライ
ザ特性切換手段22が、値が“10”の制御データを、
図2に示した半導体集積回路100の入力端子I5及び
I6を介して、スイッチ切換回路39に供給する。そし
てステップS12に移行する。
【0079】ステップS10では、図1に示したイコラ
イザ特性判断手段21が、ROM20cから読み出さ
れ、RAM3に記憶されている、イコライザ特性切換テ
ーブルデータ20cを参照することにより、ホストコン
ピュータ18からの速度指令データが示す内容が、“4
倍速”を示す内容か否かを判断し、「YES」であれば
ステップS11に移行し、「NO」であれば再びステッ
プS5に移行する。
【0080】ステップS11では、図1に示したイコラ
イザ特性切換手段22が、値が“11”の制御データ
を、図2に示した半導体集積回路100の入力端子I5
及びI6を介して、スイッチ切換回路39に供給する。
そしてステップS12に移行する。
【0081】ステップS12では、図1に示したシステ
ム制御手段16が、ホストコンピュータ18から再生指
令が有るか否かを判断し、「YES」であればステップ
S13に移行し、「NO」であればステップS14に移
行する。
【0082】ステップS13では、図1に示したシステ
ム制御手段16が、ホストコンピュータ18からの再生
指令データ(読み出しを示すデータとアドレスを示すデ
ータからなる)に基いて、サーボ系信号処理回路5を制
御して、光ディスク7からのデータの再生を行う。そし
てステップS14に移行する。
【0083】ステップS14では、図1に示したシステ
ム制御手段16が、ホストコンピュータ18からイジェ
クトの指令が有るか否かを判断し、「YES」であれば
ステップS15に移行し、「NO」であれば再びステッ
プS12に移行する。
【0084】ステップS15では、図1に示したシステ
ム制御手段16が、サーボ系信号処理回路5を制御し
て、サーボ系信号処理回路5に対し、スピンドルモータ
6の駆動を停止させると共に、図示しないディスク装着
機構を駆動するモータの駆動回路を制御し、駆動回路に
対し、光ディスク7のイジェクトを行わせる。そして再
びステップS1に移行する。
【0085】次に、図1及び図2に示したイコライザ2
3の特性の選定及び選定された特性によるMTFの補正
について説明する。
【0086】イコライザの特性を選定するためには、先
ず、光学ピックアップ8のMTFの光学的周波数特性の
実測値を得、次に、その実測値を電気的周波数特性に変
換し、その変換した電気的周波数特性を、再生速度に応
じて補正するようなイコライザの特性を得なければなら
ない。そのため、以下の説明では、先ず、図6を用いて
光学ピックアップ8の光学的周波数特性を説明し、次に
図7を用いてその光学的周波数特性の電気的周波数特性
への変換について説明し、図8〜図11を用いてイコラ
イザの特性の選択による、再生速度に応じた周波数特性
の補正の説明、及びその結果得られる結果(実測値)に
ついて説明する。
【0087】〔光学ピックアップ8のMTFの実測値〕
図6は、光学ピックアップ8のMTFの実測値を示すグ
ラフであり、縦軸は変調度、横軸は空間周波数である。
ここで、変調度の値は、光ディスク7上に形成されてい
るピットの長さに対応し、ピットの長さが長い程、値が
大きく、よって変調度も高い。また、空間周波数の値
は、ピット及びこのピットと対となるランドを1本とし
て、光ディスク7のトラック方向における長さ1mmの
範囲内に、上記対が何本あるかを示すものである。つま
り、このグラフでは、有限の大きさのビームスポットで
光ディスク7に形成されているピットを走査したときの
実測値を表しており、1mmあたりの本数が少ない程
(つまりピットの長さが長い)変調度が高くなり、1m
mあたりの本数が多い程(つまりピットの長さが短い)
変調度が低くなることが分かる。また、カットオフは、
図から明かなように、1125本/mmである。
【0088】〔光学的周波数特性から電気的周波数特性
への変換〕図7は、図6に示した光学的周波数特性を、
電気的周波数特性に変換した場合のグラフであり、縦軸
はdB、横軸は空間周波数(本/mm)を示し、各空間
周波数の下には、夫々対応する周波数(MHz)を示し
ている。尚、図においては、3T及び11Tの基本波の
空間周波数を示しており、3Tは514本/mm、11
Tは140本/mmである。
【0089】空間周波数から周波数への変換は、次の数
1で示す式から得ることができる。 1mmあたりの本数×S×線速度(Sに対応する)・・・(式1) ここでSは倍速数であり、通常速なら“1”、2倍速な
ら“2”、3倍速なら“3”となる。
【0090】例えば、4倍速時のカットオフ周波数は、
図7に示すグラフから、1125本/mmの空間周波数
に対応するから、上記(式1)に対応する数値を代入す
ると、1125×4×1.4となるので、6.3MHz
となる。
【0091】つまり、光学ピックアップ8の光学的周波
数特性がRF信号の波形劣化の原因となるのであるか
ら、イコライザ23により電気的に補正を行うのであれ
ば、図6に示した光学的周波数特性を電気的周波数特性
に変換した、この図7に示す電気的周波数特性のグラフ
が示す特性と逆の電気的周波数特性をイコライザ23に
持たせれば良いことが分かる。
【0092】一方、一般に、3Tの波形の振幅を回復す
るには、イコライザ23のブースト周波数を、3Tパタ
ーンの周波数に一致させれば良いと考えられている。
【0093】以上の結果から、コサイン型イコライザで
波形を整形する際、3Tの周波数の2倍の周波数を中心
周波数としてブーストすることが、より波形整形におい
て効果的であることが判明した。従って、本例において
は、図1及び図2に示したイコライザ23のブースト周
波数を設定する場合、6MHz以上の周波数に対応する
ピットが存在しない場合には、ブーストの利得を下げた
方がS/Nの劣化を招かずに済むので、ブーストの周波
数は6MHzを目安とすることとしている。以下、これ
について詳しく説明する。
【0094】RF波形の高次成分は、ピックアップの対
物レンズの開口率とレーザの波長によって決まるMTF
に応じて減衰する。従って、この減衰係数を計算し、フ
ーリエ展開式の各項にかければRF波形の式となる。図
8Aには、光学ピックアップのMTFの実測値からモデ
ル化したグラフを示す。縦軸は減衰係数Kを、横軸は1
mmあたりのトラックの本数(1mmあたりの空間周波
数)を示す。
【0095】これを数値化すると、次の式1のようにな
る。
【0096】 K=1−(1/950)X・・・(式1)
【0097】上記式1で示される空間周波数を電気的周
波数に変換すると、次のようになる。
【0098】 K=1−(1/950)×(103 /1.4(m/s)×4(倍速)) ×f(MHz)=1−(f(Hz)/5.32×106 )・・・(式2)
【0099】例えば3Tの場合における1次及び3次の
各減衰係数K1及びK3は、次の式3及び4に示す通り
である。
【0100】 K1=1−(2.88×106 )/(5.32×106 )=0.459 ・・・(式3) K3=1−(3×2.88×106 )/(5.32×106 ) =−0.62(<0→0)・・・(式4)
【0101】上記式4から明らかなように、3次以上の
波形の減衰係数は0以下となり、即ち、存在しないこと
になる。上記式3及び式4から、3Tのフーリエ級数展
開式は、次の式5で表すことができる。
【0102】 f(t)=4/π・0.46・SINω3Tt・・・(式5) (但し、ω3Tは角速度の定数、tは時間)
【0103】同様に、4Tから11Tまでの減衰係数
は、次のようになる。
【0104】 4T:K1=0.59 5T:K1=0.67 K3=0.024 6T:K1=0.73 K3=0.18 7T:K1=0.77 K3=0.31 8T:K1=0.80 K3=0.39 9T:K1=0.82 K3=0.46 K5=0.10 10T:K1=0.84 K3=0.51 K5=0.19 11T:K1=0.85 K3=0.56 K5=0.26
【0105】よって、MTFによる減衰後のRF波形
は、夫々式6から式14で表すことができる。
【0106】 3T:f(t)=4/π・0.46・SINω3Tt・・・(式6) 4T:f(t)=4/π・0.59・SINω4Tt・・・(式7) 5T:f(t)=4/π・0.67・SINω5Tt +4/3π・0.02・SIN3ω5Tt・・・(式8) 6T:f(t)=4/π・0.73・SINω6Tt +4/3π・0.18・SIN3ω6Tt・・・(式9) 7T:f(t)=4/π・0.77・SINω7Tt +4/3π・0.31・SIN3ω7Tt・・・(式10) 8T:f(t)=4/π・0.80・SINω8Tt +4/3π・0.39・SIN3ω8Tt・・・(式11) 9T:f(t)=4/π・0.82・SINω9Tt +4/3π・0.46・SIN3ω9Tt +4/5π・0.10・SIN3ω9Tt・・・(式12) 10T:f(t)=4/π・0.84・SINω10Tt +4/3π・0.51・SIN3ω10Tt +4/5π・0.19・SIN5ω10Tt・・・(式13) 11T:f(t)=4/π・0.85・SINω11Tt +4/3π・0.56・SIN3ω11Tt +4/5π・0.26・SIN5ω11Tt・・・(式14)
【0107】3T及び1.5Tの周波数をブーストの中
心周波数とするコサインイコライザの特性線P1及びP
2を、夫々図8Bに示す。ここで、Tの後に添えられて
いる数字が、“1”の場合は、1次、即ち、基本波であ
ることを示し、“3”の場合は3次高調波であることを
示し、“5”の場合は5次高調波であることを示す。
【0108】図8Bに示す2つの特性線P1及びP2か
ら分かるように、3Tの周波数を中心としてブーストし
た場合においては、8Tの3次高調波8T3以上の高調
波に対しては、殆どゲインが与えられないに等しい。一
方、1.5Tの周波数を中心としてブーストした場合に
おいては、全ての高調波がブーストされる。
【0109】全ての高調波の内の或周波数以上の高調波
に対してゲインが殆ど与えられないとすると、その波形
の傾きが不均一となる。例えば8Tの基本波に対しては
ゲインが与えられるのに、3次、5次波形に対してゲイ
ンが殆ど与えられない場合、8Tの基本波のみになって
しまう。元の8TのRF波形は、基本波と3次、5次の
波形とからなるから、3Tの周波数を中心としてブース
トした場合における8TのRF波形の傾きは、ブースト
をしない場合の傾きよりもなだらかになってしまう。以
上の説明をより分かり易くするために、上記式6〜式1
4を用いて作成した、ブーストしない場合のRF波形、
3Tの周波数を中心としてブーストした場合のRF波
形、1.5Tの周波数を中心としてブーストした場合の
RF波形を、図9、図10及び図11として夫々示し、
以下これを参照して説明する。
【0110】図9に示される波形の3Tの周波数を中心
としてブーストした場合の波形は、図10に示されてい
る。この図10に示されているように、3Tの周波数を
中心としてブーストすると、3Tの周波数の信号の振幅
が最も大きくなる。しかしながら、図8Bを参照して説
明したように、3次、5次の高調波に対するブースト
は、3Tの周波数の信号に対するブースト量と比して、
かなり小さい。よって、3次や5次の高調波のある各R
F波形の傾きがゆるやかになり、この結果、アイが広が
らなくなる。これは、図10を見れば一目瞭然である。
【0111】図9に示される波形の1.5Tの周波数を
中心としてブーストした場合の波形は、図11に示され
ている。この図11に示されているように、1.5Tの
周波数を中心としてブーストすると、MTFにより減衰
したRF信号の高調波成分が回復し、各RF波形の傾き
は急峻となり、この結果、アイが広がる。これは、図1
1を見れば一目瞭然であるし、図10と図11を比較す
ればより分かり易いであろう。つまり、本形態において
は、1.5Tの周波数をブーストの中心周波数とするこ
とにより、アイパターンの特性を効率的に上げることが
できるのである。
【0112】ここで、具体的な例を図12を参照して説
明する。図12は、図1に示した光ディスクシステムに
おいて、3種類の光ディスクを再生し、その再生結果、
即ち、1ブロックあたりに発生したエラー数を示すもの
である。1ブロックあたりのエラー数は、図1に示した
ディジタル信号処理回路12にエラー数のカウント用の
機器を接続し、ディジタル信号処理回路12においてエ
ラー訂正処理が施されたときのエラーの数をカウントす
ることによって得られる。
【0113】ここで、「標準的」並びに「標準より品質
の落ちる」といった言葉を用いるが、これらの言葉の定
義は、図18の場合と同様である。
【0114】図12に示すように、「標準的な品質のC
D−ROM」の1ブロックあたりのエラー数は、通常速
時で0〜11個、2倍速時で0〜17個、4倍速時で1
〜17個となり、「CD−R」の1ブロックあたりのエ
ラー数は、通常速時で5〜13個、2倍速時で6〜20
個、4倍速時で13〜23個となり、「標準より品質の
落ちるCD−ROM」の1ブロックあたりのエラー数
は、通常速時で31〜74個、2倍速時で29〜71
個、4倍速時で46〜90個となる。
【0115】〔実施の形態における効果〕上記数値から
明かなように、従来の光ディスクシステムの場合と比較
して、全てのディスクにおいて、再生時に生じる1ブロ
ックあたりのエラー数が大幅に抑制されていると共に、
特に、標準より品質の落ちるCD−ROMを再生した場
合に生じる1ブロックあたりのエラー数が、従来の場合
と比較して、通常速時で1/7.17倍〜1/4.1
6、2倍速時で1/10.9倍〜1/5.9倍となり、
この率からすれば、訂正不能エラーの発生が大幅に抑制
されることが明白であろう。従って、再生データが如何
なるデータであっても、その再生データの情報伝達精度
としての質を、従来のそれと比較して格段に向上させる
ことができる。よって、「標準より品質の落ちるCD−
ROM」が正規の製品として市場に出回っていても、本
形態による光ディスクシステムでは何等問題なく使用す
ることができる。
【0116】尚、4倍速の場合における1ブロックあた
りのエラー数の比較は、従来の光ディスクシステムにお
けるデータがないため、比較することはできないが、通
常速、2倍速の何れにおいても本形態による光ディスク
システムが、大幅にエラー数を低減させていることか
ら、4倍速時においても同様にエラー数を低減させるこ
とができることはいうまでもない。
【0117】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、光ヒップアッ
プにより、最短データ長が規定された変調方式により変
調されて得られる記録データが記録された光学的記録媒
体からRF信号を再生し、コサインイコライザが、上記
RF信号に対し、最短データ長の記録データから再生さ
れるRF信号の周波数の約2倍の周波数を有する周波数
成分をブーストし、記録データ生成手段は、この出力か
ら上記記録データを生成するので、全ての周期の立ち上
がりが一致し、しかもその立ち上がりが急峻となってい
るので、再生信号に対するジッタの影響を極小とするこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ディスク再生装置の実施の形態を示す構
成図である。
【図2】図1に示したイコライザの内部構成例を示す回
路図である。
【図3】ローパスフィルタのカットオフ周波数と遅延時
間の関係を示す説明図である。 〔図3A〕 図2に示したイコライザの出力端子O1か
ら出力されるRF信号RF1を示す波形図である。 〔図3B〕 図2に示したイコライザの出力端子O2か
ら出力されるRF信号RF2を示す波形図である。 〔図3C〕 図2に示したイコライザの出力端子O3か
ら出力されるRF信号RF3を示す波形図である。 〔図3D〕 再生速度に応じたカットオフ周波数を示す
説明図である。
【図4】イコライザ特性切換テーブルとスイッチ切換テ
ーブルの一例を示す説明図である。 〔図4A〕 イコライザ特性切換テーブルの一例を示す
説明図である。 〔図4B〕 スイッチ切換テーブルの一例を示す説明図
である。
【図5】図1に示した光ディスクシステムの動作を説明
するためのフローチャートである。
【図6】光学ピックアップのMTFの実測値を示した光
学的周波数特性を示すグラフである。
【図7】図1に示した光学的周波数特性を電気的周波数
特性に変換したグラフである。
【図8】光学ピックアップのMTF及びコサインイコラ
イザの特性を示すグラフである。 〔図8A〕 光学ピックアップのMTFの実測値からモ
デル化したグラフを示すグラフである。 〔図8B〕 3T及び1.5Tの周波数をブーストの中
心周波数とするコサインイコライザの特性を示すグラフ
である。
【図9】ブーストを全く行わなかった場合のRF波形の
波形図である。
【図10】3Tの周波数をブーストの中心周波数として
ブーストした場合のRF波形の波形図である。
【図11】1.5Tの周波数をブーストの中心周波数と
してブーストした場合のRF波形の波形図である。
【図12】図1に示した光ディスクシステムにおけるデ
ィスクの種類と再生速度に応じたエラーレートを示す説
明図である。
【図13】従来の光ディスクシステムの一例を示す構成
図である。
【図14】図15に示したイコライザの内部構成例を示
す回路図である。
【図15】従来の光ディスクシステムにおけるピークシ
フトを説明するためのグラフである。
【図16】従来の光ディスクシステムの説明に供する群
遅延特性を含まない場合のRF波形を示す説明図であ
る。
【図17】従来の光ディスクシステムの説明に供する群
遅延特性を含む場合のRF波形を示す説明図である。
【図18】従来の光ディスクシステムにおけるディスク
の種類と再生速度に応じたエラーレートを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
5 サーボ系信号処理回路、6 スピンドルモータ、7
光ディスク、8 光学ピックアップ、10 入出力ポ
ート、12 ディジタル信号処理回路、13デコーダ、
14 ホストインターフェース回路、15 RAM制御
手段、16システム制御手段、17 SCSIバス、1
8 ホストコンピュータ、20 ROM、20a プロ
グラムデータ、20b パラメータデータ、20c イ
コライザ特性切換テーブルデータ、21 イコライザ特
性判断手段、22 イコライザ特性切換手段、23 イ
コライザ、32、35、56、59 演算増幅回路、3
7、38 遅延回路、39 スイッチ切換回路、40、
48 スイッチ、44ブースター、46、54 乗算回
路、47 混合回路、52 係数発生回路、55 ロー
パスフィルタ、100 半導体集積回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−275014(JP,A) 特開 平5−342588(JP,A) 特開 平8−63889(JP,A) 特開 平3−283053(JP,A) 特開 昭63−160067(JP,A) 特開 平4−168668(JP,A) 特開 平6−164317(JP,A) 特開 平7−65505(JP,A) 米国特許4509155(US,A) 米国特許4780772(US,A) 米国特許5388087(US,A) 国際公開94/17490(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 19/247 G11B 19/28 G11B 20/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最短データ長が規定された変調方式によ
    り変調されて得られる記録データが記録された光学的記
    録媒体からRF信号を再生する光ピックアップと、 最短データ長の記録データから再生されるRF信号の周
    波数の約2倍の周波数を有する周波数成分をブースト周
    波数とする周波数特性を有し、上記RF信号の波形をイ
    コライズするコサインイコライザと、 上記コサインイコライザと接続され、上記RF信号から
    上記記録データを生成する記録データ生成手段とを備え
    たことを特徴とする光学的記録媒体再生装置。
  2. 【請求項2】 再生時における上記光学ピックアップの
    上記光学的記録媒体に対する相対移動速度に応じて変化
    する上記RF信号の周波数に基いて、上記コサインイコ
    ライザのブースト周波数を切り換える切り換え手段を更
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の光学的記録媒
    体再生装置。
  3. 【請求項3】 上記コサインイコライザから出力された
    RF信号が供給されるローパスフィルタを更に有し、 上記切り換え手段は、上記RF信号の周波数に基いて、
    上記ローパスフィルタのカットオフ周波数を切り換える
    ことを特徴とする請求項2記載の光学的記録媒体再生装
    置。
  4. 【請求項4】 上記ローパスフィルタは、ベッセル関数
    型のローパスフィルタであることを特徴とする請求項3
    記載の光学的記録媒体再生装置。
  5. 【請求項5】 上記光学ピックアップの上記光学的記録
    媒体に対する相対移動速度は、ホストコンピュータより
    与えられる制御信号に基いて設定されることを特徴とす
    る請求項4記載の光学的記録媒体再生装置。
  6. 【請求項6】 上記光学的記録媒体は、光ディスクであ
    ることを特徴とする請求項1記載の光学的記録媒体再生
    装置。
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