JPH11345460A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH11345460A
JPH11345460A JP15172898A JP15172898A JPH11345460A JP H11345460 A JPH11345460 A JP H11345460A JP 15172898 A JP15172898 A JP 15172898A JP 15172898 A JP15172898 A JP 15172898A JP H11345460 A JPH11345460 A JP H11345460A
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JP
Japan
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optical disk
disk device
circuit
equalizer
signal
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Application number
JP15172898A
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English (en)
Inventor
Kimiya Ikeda
仁也 池田
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Kazuhiko Ono
和彦 小野
Kanji Sakai
寛治 坂井
Hiroshi Endo
浩 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication of JPH11345460A publication Critical patent/JPH11345460A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イコライザの波形等化特性を切り替えるタイミ
ングを検出する。 【解決手段】光ディスクの速度、再生位置に応じイコラ
イザ4の波形等化特性を切り替える。切り替えのタイミ
ングの情報としては、同期信号検出回路16から出力さ
れるフレ−ムシンク信号検出情報より得られるフレ−ム
シンクの周期、PLL回路15で生成される同期クロッ
クをF/V変換した電圧値、同期クロックを発生する電
圧制御発信器(VCO)の制御電圧値、光ピックアップ
の移動量に比例しエンコ−ダ11から出力されるエンコ
−ダパルスのパルス数を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイコライザの特性制
御回路を備えた光ディスク装置に係り、特にCLV(線
速度一定)で記録された媒体をCAV(回転速度一定)
で再生する場合に好適である。
【0002】
【従来の技術】CLV方式で記録された光ディスクを高
速で読み出す場合、ディスクの回転数がディスク再生位
置によって異なる為、アクセス後のデータ読み出しを早
くするにはモータのトルクを大きくしてモータの応答速
度を上げる必要がある。そのためにはモータを大型にし
てモータに大電流を流す必要があるが、光ディスク装置
の電力には限りがあるためモータに大電流を流すことが
出来ないし、モータの大きさにも限度がある。
【0003】この問題を解決するために、CLV方式で
記録されたデータをCAV方式で再生することが考えら
れる。ところが、CLV方式で記録された光ディスクを
CAV方式で再生すると、光ディスクの外周になるほど
再生速度が速くなるので、DVDのように最初から波形
等化を前提としたシステムでは等化特性をディスクの再
生位置によって連続的に変えなければならない。波形等
化特性をディスクの再生位置によって連続的に変える手
段としてはPLL回路の出力クロック信号の周波数を基
に、イコライザのカットオフ周波数を変化させる方式が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の方式で
は、100MHz以上もの周波数のクロック信号がプリ
ント基板上を走ることになり、ノイズの問題が発生す
る。特に、前記イコライザ回路と前記PLL回路が別々
のICで構成されている場合にはノイズが大きな問題と
なる。
【0005】本発明の目的はこのような問題を解決し、
CLV方式で記録された光ディスクをCAV再生する場
合にイコライズ特性を良好に保つことができる光ディス
ク装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明ではカットオフ周波数を制御するカットオ
フ周波数制御回路、利得を制御する利得制御回路とを有
するイコライザと、イコライザのカットオフ周波数制御
回路を制御してイコライザの波形等化特性を切替える手
段と、切替手段の切替タイミングを検出する手段とを備
えている。このタイミング検出手段によって検出された
タイミングによって切替手段からカットオフ周波数制御
回路に供給される制御信号を切替えている。更に、タイ
ミング検出手段の出力信号は低い周波数、もしくは直流
であるため、ノイズの発生はあまり問題にならない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るイコライザ
の特性制御回路を備えた光ディスク装置の実施の形態を
幾つかの実施例を用いて詳細に説明する。
【0008】
【実施例】図1は本発明による光ディスク装置のブロッ
ク図である。光ディスク1に光ピックアップ2からレー
ザ光を照射し、反射して戻ってきた光は光ディスク1上
に記録された情報によって変調されており、光ピックア
ップ2内のフォトダイオード(図示せず)によって電気
信号に変換される。変換された電気信号は増幅回路3に
よって増幅される。増幅回路3で増幅された信号はサー
ボプロセッサ6に供給され、このサーボプロセッサで光
ピックアップ2を光ディスク上の所定のトラックに位置
決めするためのトラッキングエラー信号と、レーザ光を
光ディスク1の情報記録面に焦点を結ばせるためのフォ
ーカスエラー信号等のサーボ信号が生成される。生成さ
れたサーボ信号は駆動回路7に供給されピックアップ2
のレンズアクチュエータ(図示せず)、スライダ機構9
及びスピンドルモータ10を制御する。
【0009】また、電気信号のうち光ディスク1上の情
報を再生した信号はイコライザ4によって符号間干渉が
最低となるように所定の周波数帯域がブーストされた
後、データスライス回路5に送られる。イコライザ4の
特性はマイコン8によって制御される。データスライス
回路5ではイコライザ4によって波形等化されたアナロ
グ信号を所定のスライスレベルでスライスして二値化
し、デジタル信号に変換する。
【0010】データスライス回路5で二値化された信号
は光ディスク上に記録されたピットのエッジに対応して
いる。この信号はスピンドルモータ10の回転むらや、
光ディスク上のピットの不揃いにより、ある揺らぎ(ジ
ッタ)をもっている。この揺らぎを持った二値化データ
からデータを安定に抽出する為に、この二値化データは
PLL回路15に供給されると共に、同期信号検出回路
16にも供給される。PLL回路15によって、二値化
信号の0か1かを判定するタイミングをつくる同期クロ
ックが生成される。 PLL回路15は二値化信号のエ
ッジと同期クロックのエッジの位相を揃えるように制御
され、揺らぎを吸収する。同期信号検出回路16ではP
LL回路15で生成された同期クロックによって二値化
信号からフレームシンク同期信号が検出され、マイコン
8に入力される。また、同期信号検出回路16の出力信
号は復調回路17によって復調され、信号処理回路20
に送られてエラー検出、訂正処理が行なわれた後インタ
ーフェース回路(図示せず)に出力される。
【0011】図2は本発明の光ディスク装置に使用する
イコライザの一実施例を示すブロック図である。図にお
いて、イコライザ4は7次ベッセルタイプフィルタで構
成されており、2次ローパスフィルタ回路31、32、
33、及び1次ローパスフィルタ回路34を有してい
る。2次のローパスフィルタ回路31、32、33のQ
(共振常数、又は共振の鋭さ:quality fac
tor)及びω(各ローパスフィルタ回路のカットオフ
周波数の角周波数)をそれぞれ(Q1、ω1)、(Q
2、ω2)、(Q3、ω3)とし、1次のローパスフィ
ルタ回路34のωをω4とする。このローパスフィルタ
回路31、32、33ではQ1、Q2、Q3の値をそれ
ぞれあらかじめ決めておき、各フィルタ回路31〜34
のカットオフ周波数ωのみを制御するものとする。2次
ローパスフィルタ回路31、32、33はそれぞれフィ
ルタカットオフ周波数制御回路35、36、37、38
からの制御信号により各フィルタ回路31、32、3
3、34のカットオフ周波数が制御されると共に、ロー
パスフィルタ回路全体としては7次のベッセル特性を維
持するように制御される。2階微分回路39及び反転増
幅回路40はハイパスフィルタを構成しており、2階微
分回路39でRF信号を2階微分することによって、ハ
イパスフィルタが設けられる。このハイパスフィルタが
出力する周波数特性はフィルタカットオフ周波数制御回
路35からの制御信号によって変わる。2階微分された
RF信号は反転増幅回路40に供給される。2階微分回
路39から出力された信号は反転増幅回路40で反転増
幅されイコライザの広域利得のブースト量が決められ
る。この反転増幅回路40の利得は利得制御回路41か
らの制御信号によって変化する。すなわち、ブースト部
のブースト量は利得制御回路41からの利得(ブースト
量)制御信号によって制御される。したがって、2階微
分回路39及び反転増幅回路40を制御することによっ
て、利得がブーストされる周波数とブースト量が制御さ
れる。
【0012】2次ローパスフィルタ回路31の出力と反
転増幅回路40の出力は加算回路44で加算され、2次
ローパスフィルタ回路32、33及び1次ローパスフィ
ルタ回路34を通してデータスライス回路5に出力され
る。マイコン8で設定された利得データはD/Aコンバ
ータ42でアナログ量に変換されて、利得制御回路41
に供給される。利得制御回路41からの利得制御信号、
またはブースト量制御信号は反転増幅回路40に供給さ
れ、この増幅回路40の利得を制御する。この実施例の
7次ベッセルタイプのローパスフィルタ回路では利得制
御信号はあらかじめ一定の値に定められている。したが
って、反転増幅回路40の利得はあらかじめ定められて
いる。しかしながら、反転増幅回路40の利得を予め定
める必要はなく、各ローパスフィルタ回路32〜34カ
ットオフ周波数を切換える時に変えても良い。又、ブー
ストされる周波数又は利得が持ち上げられる周波数はフ
ィルタカットオフ周波数制御回路35からの制御信号を
2階微分回路39に供給することによって変化される。
すなわち2階微分回路39と反転増幅回路40はハイパ
スフィルタを構成しており、そのハイパスフィルタのカ
ットオフ周波数は2階微分回路のカットオフ周波数を制
御することによって得られ、このハイパスフィルタの利
得は反転増幅回路40の利得を制御することによって得
られる。このハイパスフィルタの出力は2次ローパスフ
ィルタ回路31のローパス特性で制御された信号と加算
され、ブースト部を持つ利得特性が得られる。
【0013】またマイコン8から設定されたカットオフ
周波数制御データはD/Aコンバータ43でアナログ量
に変換され、カットオフ周波数制御信号としてフィルタ
カットオフ周波数制御回路35〜38に供給される。フ
ィルタカットオフ周波数制御回路35〜38からの制御
信号は各2次ローパスフィルタ回路31〜33及び1次
ローパスフィルタ回路34に供給される。各ローパスフ
ィルタ回路32〜34のカットオフ周波数特性を変える
ことによって、加算回路44の出力に得られる利得特性
のカットオフ周波数が決められる。ローパスフィルタ回
路31〜34のカットオフ周波数は全体として7次のベ
ッセルの特性を保つように変化される。このイコライザ
の利得特性が決められることによって、この7次のベッ
セルタイプのローパスフィルタ回路31〜34の群遅延
特性が決められる。
【0014】図3はイコライザ回路4によって得られる
イコライズ特性、群遅延特性およびこのイコライズ特性
を用いてデータを再生した時のデータ誤り率の一例を示
している。図3(a)は利得特性曲線図であり、縦軸は
利得を示す。図3(b)は群遅延特性曲線図であり、縦
軸は群遅延量を示す。図3(c)は誤り率特性曲線図で
あり、縦軸は誤り率を示す。図3(a)〜図3(c)に
おいて、横軸は周波数を示す。図2において、マイコン
8からフィルタカットオフ周波数制御回路35にカット
オフ周波数f1を設定し、利得制御回路41にブースト
量3dBを設定した時のイコライズ特性が図3(a)に
示す曲線71である。ここでカットオフ周波数f1はこ
の実施例では光ディスク1上に記録された最短マークの
繰り返しを再生した時の再生信号の周波数に略一致させ
ている。DVDの場合、チャンネル幅をTとすると最短
マークは3Tであり、3Tの繰り返しパターンを標準速
度で再生した場合の再生信号の周波数は4.5MHz程
度になる。しかしながら、このカットオフ周波数は必ず
しも前記最短マークの繰り返し周波数に一致させる必要
はない。
【0015】図3(b)の曲線75は前記カットオフ周
波数f1を設定した時の群遅延特性を示している。ま
た、図3(c)の曲線78はイコライザ4のブースト特
性を曲線71に設定してデータを再生した時のデータ誤
り率の一例を示している。
【0016】同様に図3(a)の曲線72はカットオフ
周波数をf2に設定した時のイコライザ4のブースト特
性を、図3(b)の曲線76はこの時の群遅延特性を示
している。また、図3(c)の曲線79はこの時のデー
タ誤り率を示している。曲線73、77、80も同様で
ある。ここでf1をDVD標準速再生時の3T繰り返し
パターンの周波数、 f2をDVDの2倍速再生時の3
T繰り返しパターンの周波数、 f3をDVDの3倍速
再生時の3T繰り返しパターンの周波数とし、DVDデ
ィスクを最内周が標準速となる回転数でCAV再生した
とすると、最外周では標準速の2.5倍の再生速度とな
り、図3(a)曲線71または曲線72の様な単一のイ
コライズ特性では最内周から最外周まで低い誤り率を確
保できないが、ディスク上の適当な位置で曲線72、7
3の様なイコライズ特性に切り替えてやれば、低い誤り
率が確保できる。
【0017】次にイコライズ特性を切り替えるタイミン
グを検出するタイミング検出手段の第1の実施例につい
て説明する。図4(a)はDVDディスクのセクタ構成
図、図4(b)はフレームシンク信号を示す図、図4
(c)はフレームシンク信号周期の特性図である。な
お、図4(c)において、横軸はディスクの再生位置を
示し、縦軸はフレームシンク信号周期Tfを示す。図4
(a)に示すように、1セクタには2048バイトのユ
ーザデータが存在し、16セクタを一区切りとして誤り
訂正符号が完結する。すなわち、1ECCブロックは1
6セクタから構成されている。1セクタがユーザから見
た最小データ単位である。さらに1セクタはシンクフレ
−ムという単位からできており、1セクタは26シンク
フレームから成り立っている。
【0018】シンクフレームの先頭には図4(b)に示
すように、シンクフレームの区切りを示すフレームシン
ク信号が入っており、フレームシンク信号にはデータ中
には存在しない14T(Tはチャンネル幅)が使われて
いる。図1に示す光ディスク装置でDVDディスクを再
生した場合、同期信号検出回路16でフレームシンク信
号が検出され、マイコン8に報告するが、フレームシン
ク信号検出周期TfはDVD標準速再生では56.9μ
sであり、2倍速再生ではその1/2の時間である。い
ま、最内周でのフレーム信号周期をTfi、最外周での
フレームシンク信号周期をTfoとすれば Tfi=2.5Tfo…(数1) の関係が成り立つため、フレームシンク信号周期の再内
周での周期Tfiと最外周での周期Tfoの間は図4
(c)に示すように直線となる。従ってマイコン8でフ
レームシンク信号周期Tfを計測し、所定の周期になっ
たらイコライザ4の特性を切替えることができる。
【0019】図5は本発明による光ディスク装置の実施
例を示すブロック図である。図5において、図1と同じ
ブロックについては同じ参照番号を付ける。図5におい
て、PLL回路15は位相比較回路51、電圧制御発振
器52、チャージポンプ回路53及び低域フィルタ(L
PF)54から構成されている。又、後述するように、
LPF54の出力がA/Dコンバータ57を通してマイ
コン8に接続されており、更に、電圧制御発振器52の
出力がF/V変換回路56及びA/Dコンバータ55を
通してマイコン8に供給されている。この図において、
フレームシンク信号は同期信号検出回路16から取り出
されてマイコン8に供給され、このマイコン8でこのフ
レームシンク信号の周期が計測され、この周期が予め定
められた値になった時にマイコンからの指令によって、
イコライザ4のイコライズ特性が切替えられる。なお、
図5のブロック図において、A/Dコンバータ57及び
F/V変換回路56、A/Dコンバータ55は本発明の
他の実施例を説明するために設けられた回路である。す
なわち、A/Dコンバータ57を通して電圧制御発振器
52の制御信号をマイコンに供給してイコライズ特性の
切替タイミングを検出する実施例、F/V変換回路56
及びA/Dコンバータ55を通して電圧制御発振器52
の発振信号をマイコン8に供給してイコライズ特性の切
替タイミングを検出する実施例については後で説明す
る。
【0020】次に図6を用いて本発明による光ディスク
装置のイコライズ特性を切替えるタイミングを検出する
ためのタイミング検出手段の第2の実施例について説明
する。図6(a)は図1に示すスライダの平面図であ
り、図6(b)はエンコーダの出力特性図である。図6
(b)は横軸にディスク位置を示し、縦軸にエンコーダ
パルス数Nを示している。図1のスライダ機構9はスラ
イドモータ(図示せず)とギア列91から構成されてい
る。スライドモータの回転軸(図示せず)に固定された
歯車(図示せず)に歯車92が噛み合っている。ラック
93にはその長手方向にギアが設けられており、このギ
アは歯車92と噛み合っている。したがって、スライド
モータを回転させることによって歯車92が回転し、こ
の歯車92と噛み合っているラック93が図面の横方向
に移動する。光ピックアップ2はこのラック93に固定
されているため、光ピックアップ2を内周から外周まで
移動させることができる。
【0021】エンコーダ11はスリット板111とフォ
トインタラプタ112から構成されている。スリット板
111はスライドモータに固定されており、スリット板
111に設けられたスリットを通過した光はフォトイン
タラプタ112によって捕捉され、電気信号に変換され
る。したがって、エンコーダ11は光ピックアップ2の
移動量に比例したパルス数をマイコン8に報告すること
ができる。これによって、マイコンからイコライズ特性
を切替える信号を発生させることができる。スライダ機
構9には、光ディスク1の最内周に光ピックアップ2が
到達した時にスライドモータの回転を止めるための最内
周スイッチ12が設けられている。
【0022】今、最内周スイッチ12がオン状態の位置
を起点(エンコーダパルス数0)とし、光ピックアップ
2が最外周に到達するのにエンコーダパルス数がNnで
あったとすれば、光ディスク1上の任意の点x1,x2
に対応する起点からのエンコーダパルス数N1,N2は
エンコーダパルス数0とNを結んだ直線上にある。従っ
て、図1のエンコーダ11からこのエンコーダパルス数
Nをマイコン8に供給し、ここでこのパルス数をカウン
トすることによって、光ディスク2の位置を判別するこ
とができる。従って、このエンコーダパルス数Nをマイ
コン8で計測することによって、イコライズ特性を切替
えることができる。更に、光ディスク1上のアドレスを
読むなどの手段によって現在の光ピックアップ2の位置
がわかれば、何らかのエラーによって、光ピックアップ
2が飛ばされてしまった場合でも、エンコーダパルス数
をマイコン8が計数するだけで光ピックアップ2の位置
がわかり、すぐにその位置で最適なイコライザ設定に切
り替えることができ、即座にデータを読むことができ
る。本実施例においては PLL回路が引込んでいなく
ても所定のイコライズ特性を得ることができる。
【0023】次に、本発明による光ディスク装置におい
てイコライズ特性を切り替えるタイミングを検出するタ
イミング検出手段の第3の実施例について図7を用いて
説明する。図7は光ディスクの最内周から最外周の間の
PLL回路の電圧制御発信機(VCO)の発振周波数と
制御電圧の特性図である。図において、横軸は電圧制御
発振器の制御電圧Vを示し、縦軸は電圧制御発振器の発
振周波数fを示す。
【0024】光ディスク、例えば、DVDディスクをC
AV再生した場合、ディスクの再生位置により再生速度
が変化し二値化信号のチャンネル周波数(チャンネル幅
Tを一周期とした時の周波数)も再生速度に比例し変化
する。二値化信号の0か1かを判断するタイミングをつ
くる同期クロックは、PLL15を構成する電圧制御発
振器52(VCO)のVCO周波数を分周して生成され
るが、このPLL15は二値化信号のエッジと同期クロ
ックのエッジ位相が揃うように作用する。その為二値化
信号のチャンネル周波数に同期クロック周波数は等しく
なり、CAV再生では同期クロックは二値化信号のチャ
ンネル周波数と共に変化してゆき最外周での同期クロッ
ク周波数をf’o、最内周での同期クロック周波数を
f’iとすると、 f’o=2.5f’i…(数2) の関係が成り立つ。
【0025】電圧制御発振器(以後、VCOと言う)5
2の最内周での周波数をfi、最外周での周波数をfo
とすれば、VCO周波数を分周した同期クロックが最内
周と最外周とで(数2)の関係にあるのでVCO周波数
についても fo=2.5fi…(数3) の関係が成り立つ。
【0026】従って、光ディスクの最外周でのVCO5
2の発振周波数foと最内周での周波数fiの間は直線
となる。VCO52の発振周波数はVCO52の制御電
圧によって決まるため、最内周の制御電圧V1、最外周
の制御電圧をV2とすると、VC015の発振周波数と
制御電圧は図7に示すようになる。このように、VCO
52の制御電圧は光ディスク1の再生位置により決まっ
たVCO制御電圧を持つことになる。従って、図5に示
すように、PLL回路15のVCO52の制御電圧をA
/Dコンバ−タ57でディジタル変換した後マイコン8
に供給することによって、マイコン8はこの情報を検出
し、VCO制御電圧が所定の電圧値になった時、予め定
められたイコライザに特性に切り替えることができる。
【0027】再生位置を変更するアクセスが行われる場
合には、マイコン8はアクセス先の位置がわかるので、
アクセス先の位置によりマイコン8はイコライザ4の特
性を切り替える。アクセス後CAV再生を続ける時は、
マイコン8はVCO制御電圧を監視し所定の電圧に変化
した場合イコライザ4を予め定められた特性に切り替え
る。もしアクセス中に何らかのエラ−で光ピックアップ
2が飛ばされてしまった時は、第2の実施例に示したよ
うに、アクセス前の位置と、光ピックアップ2が飛ばさ
れたときのエンコ−ダパルス数をマイコン8で計数する
ことによって、現在の光ピックアップ2の位置がわか
る。マイコン8は位置に応じ予め定められた特性にイコ
ライザ4を切り替え、即座にデ−タを読むことが出来
る。
【0028】以下、図8を用いて第4の実施例について
説明する。図8は同期クロック周波数の特性図であり、
横軸にディスク再生位置を、縦軸に同期クロック周波数
f’を示す。第3の実施例で説明したように、最内周で
の同期クロック周波数f’iと最外周での同期クロック
周波数f’oとには、(数2)の関係 f’o=2.5f’i があり、図8に示すように、光ディスク1の最内周の同
期クロック周波数f’oと最外周の同期クロック周波数
f’iの間は直線となる。すなわち同期クロック周波数
により現在の位置がわかりイコライザ4の特性を切り替
える事が出来る。しかしながら、同期クロックは、DV
Dの1倍速再生で26.16MHzとマイコン8では周
波数を計数出来ない周波数である。そのため、図5に示
すように、VCO52の出力である同期クロックをF/
V変換回路56で周波数を電圧に変換(F/V変換)
し、その電圧値をA/Dコンバ−タ55でデジタル情報
に変換後マイコン8に送る。マイコン8はこの情報によ
り所定の電圧を検出し、予め定められた特性にイコライ
ザ4を切り替える。
【0029】再生位置を変更するアクセスが行われる場
合には、マイコン8はアクセス先の位置がわかるので、
アクセス先の位置によりマイコン8はイコライザ4の特
性を切り替える。アクセス後CAV再生を続ける時は、
マイコン8は同期クロック周波数を監視し、これが所定
の周波数になった場合イコライザ4を予め定められた特
性に切り替える。もしアクセス中に何らかのエラ−で光
ピックアップ2が飛ばされてしまった時は、第2の実施
例に示したように、アクセス前の位置と、光ピックアッ
プ2が飛ばされたときのエンコ−ダパルス数をマイコン
8が計数することによって、現在の光ピックアップ2の
位置がわかる。マイコン8は位置に応じ予め定められた
イコライズ特性にイコライザ4を切り替え、即座にデ−
タを読むことが出来る。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においてはノ
イズをもたらすことなくイコライザの特性を切替えるタ
イミングを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の光ディスク装置に使用するイコライザ
の一実施例を示すブロック図である。
【図3】利得特性曲線、群遅延特性曲線、誤り率特性曲
線図である。
【図4】DVDディスクのセクタ構成、フレームシンク
信号、フレームシンク信号周期の特性を示す図である。
【図5】本発明による光ディスク装置の他の実施例を示
すブロック図である。
【図6】図1に示すスライダの平面図及びエンコーダの
出力特性図である。
【図7】光ディスクの最内周から最外周の間の電圧制御
発信機(VCO)の発振周波数と制御電圧の特性図であ
る。
【図8】同期クロック周波数の特性図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…光ピックアップ、3…増幅回路、
4…イコライザ、5…データスライス回路、6…サ−ボ
プロセッサ、7…駆動回路、8…マイコン、9…スライ
ダ機構、10…スピンドルモ−タ、11…エンコ−ダ、
15…PLL回路、16…同期信号検出回路、17…復
調回路、20…信号処理回路、31,32,33…2次
ローパスフィルタ回路、34…1次ローパスフィルタ回
路、35,36,37,38…フィルタカットオフ周波
数制御回路、39…二階微分回路、40…反転増幅回
路、42、43…D/Aコンバータ、44…加算回路、
51…位相比較回路、52…電圧制御発振器(VC
O)、53…チャージポンプ回路、54…LPF、55
…A/Dコンバ−タ、56…F/V変換回路、57…A
/Dコンバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 和彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 坂井 寛治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 遠藤 浩 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カットオフ周波数を制御するカットオフ周
    波数制御回路、利得を制御する利得制御回路とを有する
    イコライザと、 前記イコライザのカットオフ周波数制御回路を制御して
    前記イコライザの波形等化特性を切替える手段と、 前記切替手段の切替タイミングを検出する手段とを備
    え、 前記タイミング検出手段によって検出されたタイミング
    によって前記切替手段から前記カットオフ周波数制御回
    路に供給される制御信号を切替えることを特徴とする光
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ディスク装置において、
    前記切替手段はマイコンであることを特徴とする光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光ディスク装置において、
    前記タイミング検出手段は光ディスク上に記録された情
    報の区切りを示す信号を検出する手段と、前記情報の区
    切りを示す信号の周期を計測する手段とを有し、前記情
    報の区切りを示す信号の周期が予め定められた値にほぼ
    一致した時前記イコライザの波形等化特性を切替えるこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光ディスク装置において、
    前記情報の区切りを示す信号を検出する手段は同期信号
    検出回路であることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光ディスク装置において、
    前記タイミング検出手段は光ヘッドを移動させるための
    スライダ機構と、前記スライダ機構によって光ヘッドが
    移動した移動量を検出する手段と、前記光ヘッド移動量
    検出手段で検出した光ヘッドの移動量から光ヘッドの光
    ディスク上の位置を検出する手段とを有し、光ヘッドが
    予め定められた光ディスクの位置に略一致した時前記イ
    コライザの波形等化特性を切替えることを特徴とする光
    ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の光ディスク装置において、
    前記スライダ機構はスライダモータと、前記モータによ
    って移動され、光ヘッドが取り付けられたラックとから
    構成され、前記移動量検出段は前記スライダモータによ
    って回転されるスリット板と前記スリット板を通過した
    光を検出する光電変換素子から構成されることを特徴と
    する光ディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の光ディスク装置において、 前記タイミング検出手段は光ディスクから抽出したアナ
    ログのRF信号をデジタルの二値化信号に変換する二値
    化回路と、 電圧制御発振器、前記電圧制御発振器の制御電圧発生手
    段を有し、前記二値化回路からの信号が供給され、同期
    クロックを生成するPLL回路と から構成され、前記制御電圧発生手段から制御電圧を検
    出し、前記制御電圧が予め定められた電圧に略一致した
    時前記イコライザの波形等化特性を切替えることを特徴
    とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光ディスク装置において、
    A/Dコンバータを設け、前記制御電圧をA/Dコンバ
    ータでディジタルに変換して前記切替え手段に供給する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の光ディスク装置において、 前記タイミング検出手段は光ディスクから抽出したアナ
    ログのRF信号をデジタルの二値化信号に変換する二値
    化回路と、 電圧制御発振器、前記電圧制御発振器の制御電圧発生手
    段を有し、前記二値化回路からの信号が供給され同期ク
    ロックを生成するPLL回路と 前記PLL回路から出力される同期クロック信号をF/
    V変換回路で電圧に変換し、前記F/V変換回路の出力
    電圧が予め定められた電圧に略一致した時前記イコライ
    ザの波形等化特性を切替えることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光ディスク装置におい
    て、A/Dコンバータを設け、前記F/V変換回路の出
    力を前記A/Dコンバータでディジタル信号に変換して
    前記切替手段に供給することを特徴とする光ディスク装
    置。
  11. 【請求項11】カットオフ周波数を制御するカットオフ
    周波数制御回路、利得を制御する利得制御回路とを有す
    るイコライザと、 前記イコライザのカットオフ周波数制御回路及び利得制
    御回路を制御して前記イコライザの波形等化特性を切替
    える手段と、 前記切替手段の切替タイミングを検出する手段とを備
    え、 前記タイミング検出手段によって検出されたタイミング
    によって前記切替手段から前記カットオフ周波数制御回
    路に供給される制御信号を切替えることを特徴とする光
    ディスク装置。
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