JP3674544B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク再生装置に係り、特に、CD−ROM等のCLV記録方式の光ディスクを再生する光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CD−ROMと呼ばれる光ディスク(以下、単にディスクと記す)は、オーディオ用のCD(コンパクトディスク)と同様に、ディジタル信号(データ)がEFM(Eight to Fourteen Modulation) と呼ばれる変調方式で記録されている。
【0003】
CD−ROMでは、単位ビット及び単位フレームの時間とディスク上の記録長が、ディスク内周と外周で同一である。従って、従来のCD−ROM再生装置では、光ピックアップによりディスクが線速度一定(CLV)に走査されるように、光ピックアップのディスク半径方向の位置に応じてディスクの回転速度を変えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のCD−ROM再生装置では、ディスクの回転速度を光ピックアップのディスク半径方向の位置に対応した速度に制御する。このため、目標アドレスにシークを行う場合は、スピンドルモータの回転数を、現在アドレスにおける回転数から目標アドレスにおける回転数まで制御する必要がある。
【0005】
従って、高速シークを行うためには、回転数の制御時間の短い高トルクのスピンドルモータが必要であり、スピンドルモータのコストが高くなるという問題がある。また、シークの際に、スピンドルモータを大きく回転変動させるため、消費電力が大きいという問題がある。
【0006】
そこで、CLV方式で記録されているディスクをCAV(角速度一定)で再生する方法が提案されている。しかし、この方法では、再生PLL回路にて再生信号から抽出された同期クロックを、データ復調後のエラー訂正処理等に必要な読み出し基準クロックとしてそのまま用いる。このため、ディスクのドロップアウト等により再生PLL回路の同期が乱れた場合、データ復調後のエラー訂正等の処理が不能となり、再生されたデータのエラーレートが低下する問題がある。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、高トルクのスピンドルモータを必要とせず、コストの低減と消費電力の低減ができ、かつ、エラーレートの低下を生じない光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、クロック情報を含むディジタル信号が記録密度一定に記録された光ディスクから前記ディジタル信号を光ピックアップで読み取り、再生データを生成する光ディスク再生装置において、前記光ディスクを回転制御信号に基づいて回転駆動するスピンドルモータと、前記光ディスクをその最外周における前記光ピックアップに対する前記光ディスクの線速度が許容できる最大値となる回転速度に制御するための定速回転制御信号を生成する定速回転制御手段と、シーク動作時における光ピックアップの移動時には、前記定速回転制御信号を選択して前記回転制御信号として出力し、再生データを生成する再生動作時には、前記光ディスクを一定線速度に制御するための線速度一定制御信号を選択して前記回転制御信号として出力する切換手段と、前記光ピックアップから供給される再生信号から再生ディジタル信号を生成するディジタル信号再生手段と、前記定速回転制御手段により前記光ディスクが定速回転された状態での再生ディジタル信号を用いて、前記光ピックアップが走査する前記光ディスクの半径方向位置に対応した半径位置情報を生成する半径位置情報生成手段と、再生動作時における前記光ピックアップに対する前記光ディスクの基準線速度を決める基準クロックとして、前記光ディスクが定速回転されたシーク動作時の光ピックアップの移動終了時点で、前記半径位置情報が示す半径方向位置での線速度を基準線速度とする読み出し基準クロックを生成する読み出し基準クロック生成手段と、前記半径位置情報が示す前記光ディスクの半径方向位置が外周側になる程周波数が高くなる自走周波数を内蔵の可変周波数発振器に設定されて、前記ディジタル信号再生手段から供給される再生ディジタル信号に位相同期した再生データと同期クロックを生成する再生PLL回路と、前記読み出し基準クロックと前記再生ディジタル信号とを周波数比較して得られた周波数誤差信号を、前記読み出し基準クロックにより決まる基準線速度を維持するように前記スピンドルモータを制御する前記線速度一定制御信号として、前記切換手段に供給する線速度一定制御手段とを有する構成とする。
【0009】
【0010】
また、光ディスクの最外周位置でのデータの転送速度を許容できる最大値にするため、光ディスクの全領域での平均のデータ転送速度を大きくすることを可能とする。
【0011】
スピンドルモータ駆動制御部25は、CAV制御回路28、ドライバ24及びスイッチ回路29から構成される。
【0012】
光ディスク21は、スピンドルモータ23により直接回転駆動される。スピンドルモータ23は、FGパルスジェネレータを備えており、FGパルスは、CAV制御回路28に供給される。
【0013】
CAV制御回路28(定速回転制御手段)は、システムクロックを分周して得られる基準信号とFGパルスとを、周波数比較及び位相比較して、スピンドルモータ23を予め設定された一定回転数に制御するためのCAV制御信号(定速回転数制御信号)を生成する。
【0014】
切換手段は、スイッチ回路29とスイッチ回路29の切り換えを制御するコントローラ43から構成される。コントローラ43に制御されるスイッチ回路29の接点がCAV制御回路28側に接続されている場合、CAV制御信号がスイッチ回路29を介してドライバ24に供給されて、スピンドルモータ23の回転数(従って、ディスク21の回転速度)は一定回転数に制御される。
【0015】
スイッチ回路29の接点が後述するCLV制御回路40(線速度一定制御手段)側に接続されている場合は、CLV制御回路40からCLV制御信号(線速度一定制御信号)がスイッチ回路29を介してドライバ24に供給されて、スピンドルモータ23の回転数は、ディスク21の半径方向に設けた複数の領域夫々に設定された線速度でピックアップ26がディスク21を走査するように制御される。
【0016】
ピックアップ制御部27は、コントローラ43の指令に従って、ピックアップ26(光ピックアップ)のフォーカス制御、トラッキング制御,及びピックアップ26をディスク21の半径方向に移動させるシーク制御を行う。また、ピックアップ制御部27は、ピックアップ26のディスク21の半径方向の移動距離に対応するタコパルスを生成する。
【0017】
ピックアップ制御部27は、通常の再生動作時には、ピックアップ26がディスク21のトラックに追従するように制御し、シーク動作時には、ピックアップ26を目標トラック方向に移動させるように制御する。
【0018】
コントローラ43は、ピックアップ制御部27から供給されるタコパルスにより、ピックアップ26の移動量を把握することができる。コントローラ43は、シーク動作時には、タコパルスを用いてピックアップ26の移動量を把握し、現在トラックから目標トラックまでの距離だけピックアップ26が移動するまで、ピックアップ26の移動動作を行わせる。
【0019】
なお、トラッキング誤差信号を利用して、ピックアップ26の移動量を把握する方式としてもよい。
【0020】
ピックアップ26は、レーザビームをディスク21のトラックに照射して、その反射光を検出することにより、ディスク21に記録されている信号を読み取り、再生信号を出力する。
【0021】
波形整形回路34(ディジタル信号再生手段)は、ピックアップ26から供給される再生信号を増幅及び波形整形して、再生ディジタル信号としての生EFM信号を生成する。なお、コントローラ43から供給されるコントロール信号により、動作のオン・オフが制御され、トラッキング及びフォーカシングがオンとなり、ピックアップ26が信号を再生可能となった時点で動作がオンとされる。また、ディスク21の内外周によって異なる信号レベルやビット周波数に適応させるため、このコントロール信号により、増幅ゲインや、微分定数の切り換えを行う。
【0022】
再生PLL回路36は、波形整形回路34から供給される生EFM信号に対して位相同期し、生EFM信号に同期した同期EFMデータ(再生データ)と同期クロックを生成する。同期クロックは、同期EFMデータのビットクロックである。
【0023】
同期検出回路37は、同期クロックと同期EFMデータを供給されて、再生PLL回路36が、生EFM信号に同期した正しい同期EFMデータと同期クロックを生成しているかどうかを判定し、同期/非同期判定信号を出力する。より具体的には、ディスク21に記録されているフレーム同期パターンである,“11T/11T/2T”(ここで、Tは、1ビットの周期とする)のパルスからなるパターンを検出し、同期クロックと同期パターンとが同期しているかを判定し、同期/非同期判定信号を出力する。
【0024】
第1実施例では、ディスク21を半径方向に複数のゾーン(領域)に分割し、夫々のゾーンでは、再生動作時に、ゾーンごとに設定した一定の基準線速度でピックアップ26が走査するように、ディスク21を回転制御する。実際には、後述する半径位置判定部38でゾーンの判定を行い、ゾーンクロック生成回路39にて基準線速度に制御するためのゾーンクロックを生成する。このゾーンクロックを基準として、CLV制御回路40により、ゾーン内でのCLV制御が行われる。
【0025】
図2は、ゾーンの分割と基準線速度の設定の例を示す図である。この例では、10分割した各ゾーンのスピンドルモータ23の最大回転数と最小回転数が夫々一致するように(従って、ディスク21の最大回転速度と最小回転速度が夫々一致するように)、ゾーンの分割と基準線速度の設定がなされている。
【0026】
CAV制御回路28により、ディスク21が一定回転数に制御されている場合は、生EFM信号のビット周波数は、ピックアップ26のディスク21の半径方向位置に比例して変化し、11Tの長さは、ディスク21の半径方向位置に反比例して変化する。
【0027】
半径位置情報生成手段としての半径位置判定部38は、波形形成回路34から生EFM信号を供給され、また、システムクロックを供給される。半径位置判定部38は、CAV制御回路28により、ディスク21が一定回転速度に制御されている場合に、生EFM信号中の11Tを検出して、11Tの長さを高速のシステムクロックでカウントしたカウント値から、ピックアップ26が、設定してあるどのゾーンに位置するかを判定する。
【0028】
半径位置判定部38は、この判定結果を示すゾーン判定データ(半径位置情報)を生成してゾーンクロック生成回路39に供給する。また、自走周波数制御データを生成して再生PLL回路36に供給する。この自走周波数制御データは、判定したゾーンのビット周波数を自走周波数として指定するデータである。
【0029】
ゾーンクロック生成回路39(読み出し基準クロック生成手段)は、半径位置判定部38からゾーン判定データを供給され、また、システムクロックを供給される。ゾーンクロック生成回路39は、ゾーン判定データが示すゾーンに設定してある周波数のゾーンクロック(ZCLK)を生成して、CLV制御回路40と信号処理回路42に供給する。このゾーンクロックの周波数が、ゾーンでの基準線速度及びビット周波数に比例している。
【0030】
CLV制御回路40は、同期/非同期判定信号,生EFM信号,同期EFMデータ、及び同期クロックが供給される。CLV制御回路40は、再生PLL回路36が生EFM信号に位相同期していない場合は、生EFM信号とゾーンクロックを周波数比較して、周波数誤差信号をCLV制御信号として生成し、スピンドルモータ駆動制御部25のスイッチ回路29に供給する。
【0031】
また、CLV制御回路40は、再生PLL回路36が生EFM信号に位相同期している場合は、同期EFMデータから検出される同期パターンとゾーンクロックを位相比較して、位相誤差信号をCLV制御信号として生成し、スピンドルモータ駆動制御部25のスイッチ回路29に供給する。
【0032】
信号処理回路42は、再生PLL回路36から、同期EFMデータ及び同期クロックが供給され、同期検出回路37から同期/非同期判定信号が供給され、ゾーンクロック生成回路39から、ゾーンクロックを供給される。
【0033】
信号処理回路42は、再生PLL回路36が生EFM信号に同期しているときに、EFMデータの復調処理を行い、ゾーンクロックを用いて、誤り訂正等の処理を行い、復調データを上位装置に供給する。
【0034】
コントローラ43は、各ゾーンにおける再生動作時には、スピンドルモータ駆動制御部25のスイッチ回路29を切り換えて、CLV制御信号を選択させ、スピンドルモータ23のCLV制御を行わせる。
【0035】
また、待機時、シーク動作時には、コントローラ43は、スイッチ回路29を切り換えて、CAV制御信号を選択させ、スピンドルモータ23のCAV制御を行わせる。
【0036】
また、シーク動作時には、ピックアップ制御部27に指令を与えて、ピックアップ26の目標トラックへの移動を行わせる。
【0037】
なお、コントローラ43は、再生動作時に信号処理回路42から供給されるアドレスデータを、トラック位置の判定等に用いる。
【0038】
次に、再生PLL回路36、半径位置判定部38、CLV制御回路40について詳しく説明する。
【0039】
図3は、再生PLL回路36の構成図を示す。EFMエッジ検出回路51は、波形整形回路34から供給される生EFM信号のエッジ(立ち上がり及び立ち下がりエッジ)を検出して、エッジパルスを生成する。1/2チャネルビットディレイ回路52は、EFMエッジ検出回路から供給されるエッジパルスを、EFM信号の1/2チャネルビットだけ遅延させたエッジパルスを生成する。1/2チャネルビットディレイ回路52は、後述するエッジクロック抽出回路53での遅延時間に合わせるための回路である。
【0040】
VCO(電圧制御発振器)57は、演算増幅器A1 と抵抗R1 ,R2 からなる増幅器56から供給される制御電圧に応じた周波数のVCOクロックを出力する。
【0041】
エッジクロック抽出回路53は、VCOクロックとEFMエッジ検出回路51からのエッジパルスを供給されて、エッジパルスが供給された後に到来する、最初のVCOクロックパルスを、抽出クロックパルスとして出力する。
【0042】
位相比較器54は、1/2チャネルビットディレイ回路52から供給されるエッジパルスと、エッジクロック抽出回路53から供給される抽出クロックパルスを位相比較して、両者の位相差に対応した電圧を出力する。位相比較器54の出力電圧は、抵抗R3 ,R4 ,R5 ,コンデンサC4 ,C5 ,スイッチS4 からなるローパスフィルタ55を介して、位相誤差電圧として、増幅器56の非反転入力端子に供給される。この位相誤差電圧は、生EFM信号とVCOクロックとの位相誤差に対応した電圧である。
【0043】
データ変換D/A58には、自走周波数を指定する自走周波数制御データが、前記半径位置判定部38から供給される。データ変換D/A58は、この自走周波数制御データをD/A変換して、VCO57の自走周波数を設定するための自走周波数設定電圧を生成する。増幅器56の反転入力端子(抵抗R1 のデータ変換D/A58側端子)に、この自走周波数設定電圧が、データ変換D/A58から供給される。
【0044】
増幅器56からVCO57に供給される制御電圧は、自走周波数設定電圧と前記位相誤差電圧に対応した電圧となる。従って、VCO57は、自走周波数設定電圧により自走周波数を設定され、かつ、位相誤差電圧に応じて周波数を制御されたVCOクロックを生成する。
【0045】
再生PLL回路36は、VCOクロックをそのまま同期クロックとして出力する。また、VCOクロックは、ラッチ回路61のトリガ端子に供給される。ラッチ回路61は、1/2チャネルビットディレイ回路52から出力されるEFMエッジパルスを、VCOクロックの立ち下がりでラッチして、同期EFMデータとして出力する。
【0046】
自走周波数が、生EFM信号のビット周波数に対して、周波数引込み可能な範囲内に設定されると、VCOクロックが、1/2チャネルビットディレイ回路52から出力されるEFMエッジパルスに位相同期する。このとき、生EFM信号に正しく同期した、同期EFMデータと同期クロックが生成される。
【0047】
なお、1/2チャネルビットディレイ回路52は、自走周波数制御データに応じて、遅延時間を切り替えられ、生EFM信号のビット周波数の変動によらず、正確に1/2チャネルビットの遅延を生じさせる。
【0048】
また、位相比較器54は、コントローラ43から供給されるコントロール信号により、位相比較動作のON/OFFが切り換えられる。ローパスフィルタ55は、フィルタ定数を変えて周波数引込み範囲を切り換えるために、コントロール信号によりスイッチS4 のON/OFFが切り換えられる。
【0049】
図4は、半径位置判定部38の構成図を示す。マーク長ピーク検出回路71(最長パルス幅検出部)は、EFM信号の1フレーム以上の検出周期で、生EFM信号中の最も長いパルス、即ち、同期信号の11Tを検出して、11Tの時間幅を一定周波数のシステムクロックでカウントしたカウント値を、ピーク値データとして出力する。
【0050】
マーク長ピーク検出回路71で生成されたピーク値データは、ドロップアウト等により、11Tの時間幅を示すデータではない可能性がある。そこで、ピーク値平均回路72,最小ピーク値検出回路73,誤検出判定回路74により、正しいピーク値データ(11Tデータ)のみを出力する。
【0051】
ピーク値平均回路72は、マーク長ピーク検出回路71からピーク値データを供給されて、一定サンプル数のピーク値データを平均した平均値データを出力する。最小ピーク値検出回路73は、ピーク値平均回路72で平均した同一サンプル中の、最小データを検出する。この平均値データと最小データは、誤検出判定回路74に供給される。
【0052】
誤検出判定回路74は、平均値データと最小データとを比較して、両者の差が基準値以下ならば正常と判定し、基準値より大きい場合は異常と判定する。正常と判定した場合には、平均値データを、正しい11Tデータとして、ゾーン判定回路75に供給する。
【0053】
なお、更に、最大データを検出する最大ピーク値検出回路を設け、平均値データと最小データ及び最大データとを比較して、正常か異常かを判定する構成としてもよい。
【0054】
前記のように、CAV制御回路28により、ディスク21が一定回転速度に制御されている場合は、生EFM信号のビット周波数は、ピックアップ26のディスク21の半径方向位置に比例して変化し、11Tデータの値は、ディスク21の半径方向位置に反比例して変化する。
【0055】
ゾーン判定回路75では、11Tデータの値と分割した各ゾーンを対応させるデータを保持しており、誤検出判定回路74から供給された11Tデータから、対応するゾーンを判定する。
【0056】
前記の図2の例では、11Tデータの値により、現在のピックアップ26の走査位置が、10個のゾーンのいずれかに判定される。
【0057】
ゾーン判定回路75は、判定したゾーンを示すゾーン判定データを生成して、ゾーンクロック生成回路39に供給する。また、判定したゾーンのビット周波数を自走周波数として指定する自走周波数制御データを生成して、再生PLL回路36に供給する。
前記のように、再生PLL回路36のVCO57の自走周波数は、自走周波数制御データが指定する自走周波数に設定される。このようにして、判定されたゾーンに設定されているビット周波数に等しくなるように、再生PLL回路36の自走周波数が制御される。
【0058】
図5は、マーク長ピーク検出回路71の一例の構成図を示す。カウンタ82は、高速のシステムクロックをカウントする。エッジパルス検出回路81は、生EFM信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジを検出して、エッジパルスを生成する。カウンタ82は、このエッジパルスを供給された時点でリセットされる。従って、カウンタ82は、生EFM信号中の、各マーク長(パルス幅)をシステムクロックでカウントして、マーク長データを出力する。
【0059】
レジスタ86は、カウンタ82から供給されるマーク長データを、書き込み指令を受けたときに書き込む。データ比較回路84は、カウンタ82から供給されるマーク長データと、レジスタ86に保持されているマーク長データを比較して、カウンタ82から供給されるマーク長データが大きい場合に、書き込み指令を、レジスタ86に与える。
【0060】
ループカウンタ83は、システムクロックをカウントして、最内周での1EFMフレーム以上の検出周期、即ち、最内周での588T以上の計数周期で、リセット信号を生成する。このリセット信号は、ディレイ回路85を介して、レジスタ86のリセット端子に供給され、かつ、データ出力用スイッチ87の制御信号としてスイッチ87に供給される。
【0061】
レジスタ86は、1EFMフレーム以上の長さの計数周期の終了時点で、計数周期内での最大のマーク長データを保持している。この計数周期の終了時点で、スイッチ87を介して、最大のマーク長データが、計数周期でのピーク値データとして出力される。ドロップアウト等のエラーが無い場合、このピーク値データは、11Tの長さを示すデータとなる。
【0062】
図6は、ピーク値平均回路72の一例の構成図を示す。シフトレジスタ91は、ピーク値データの4サンプルをレジスタ91a〜91dに保持するレジスタで、新たなピーク値データが左端のレジスタ91aに供給されるごとに、各レジスタ91a〜91dのデータを順次、右側のレジスタにシフトさせる。
【0063】
スイッチ93は、誤検出判定回路74から誤検出判定信号が供給されない場合は、シフトレジスタ91のレジスタ91aのデータを平均値演算回路92に供給し、誤検出判定信号が供給された場合は、平均値演算回路92の出力データを、平均値演算回路92の入力に供給する。
【0064】
誤検出判定信号が供給されない場合は、シフトレジスタ91のレジスタ91a〜91dから供給される4サンプルのピーク値データが平均値演算回路92に供給されて、平均値演算回路92は、4サンプルのピーク値データを平均した、平均値データを出力する。
【0065】
誤検出判定信号が供給された場合は、シフトレジスタ91のレジスタ91aに供給された不良データの代わりに、前回の平均演算で生成された平均値データを用いて、平均値演算回路92により、平均値データが生成される。
【0066】
図7は、CLV制御回路40の一例の構成図を示す。CLV制御回路40は、周波数比較器101、加算器102、スイッチ105、同期パターン検出回路103、位相比較器104から構成される。
【0067】
周波数比較器101は、生EFM信号のビット周波数とゾーンクロックの周波数を周波数比較して、周波数誤差信号を生成する。再生PLL回路36が生EFM信号に位相同期していない場合は、同期/非同期判定信号により、スイッチ105がOFFとなる。この場合、周波数誤差信号は、加算器102を介して、CLV制御信号として出力される。このCLV制御信号は、スピンドルモータ駆動制御部25のスイッチ回路29に供給される。
【0068】
再生PLL回路36が生EFM信号に位相同期している場合は、同期パターン検出回路103は、同期EFMデータから同期パターンを検出する。位相比較器104は、この同期パターンとゾーンクロックを位相比較して、位相誤差信号を出力する。この位相誤差信号は、同期/非同期判定信号によりONとなったスイッチ105を介して加算器102に供給される。加算器102は、周波数誤差信号と位相誤差信号を加算した信号を、CLV制御信号として出力する。
【0069】
次に、第1実施例のCD−ROM再生装置の動作について説明する。CD−ROM再生装置の電源投入時や、上位装置からの動作指令を待つ待機時には、コントローラ43は、スイッチ回路29をCAV制御回路28側に切り換えて、スピンドルモータ23をCAV制御させる。このCAV制御により、スピンドルモータ23(従って、ディスク21)は、各ゾーンにおける最大回転数に維持される(図2参照)。
【0070】
図8は、シーク動作時の動作手順を示すフローチャートである。前記のように、待機時には、スピンドルモータ23は、CAV制御により一定回転数を維持している。コントローラ43が、上位装置から目標アドレスへのシーク及び再生の命令を受信すると、シーク動作が開始される。
【0071】
コントローラ43は、ステップ101にて、目標アドレスまでのトラック数を算出する。この後、コントローラ43は、ステップ102,103にて、ピックアップ制御部27に指令して、トラッキングサーボをOFFにさせ、ピックアップ26の目標アドレス方向への移動を開始させる。ピックアップ26の移動中、スピンドルモータ23のCAV制御が維持されている。
【0072】
コントローラ43は、ピックアップ制御部27から供給されるタコパルスにより、ピックアップ26の移動量を把握する。ステップ104にて、コントローラ43は、ピックアップ26の移動量が、ステップ101で算出したトラック数に達すると、ピックアップ制御部27に指令して、ピックアップの移動を停止させた後、トラッキングサーボをONにさせる。トラッキングサーボがONになると、波形整形回路34により、生EFM信号が得られる。生EFM信号は、半径位置判定部38、再生PLL回路36、CLV制御回路40に供給される。
【0073】
ステップ105で、半径位置判定部38は、前記のように、生EFM信号から、11Tを検出して、現在、ピックアップ26が位置するゾーンを判定し、判定結果のゾーン判定データをゾーンクロック生成回路39に供給する。また、判定したゾーンのビット周波数を指定する自走周波数制御データを再生PLL回路36に供給する。
【0074】
再生PLL回路36は、ゾーンの判定後、半径位置判定部38から、自走周波数制御データを供給されると、生EFM信号のビット周波数が周波数引込み範囲内に入り、極短時間で、再生EFM信号に位相同期する。これにより、正しく同期した同期EFMデータと同期クロックを生成する。
【0075】
ステップ106で、ゾーン判定データを供給されたゾーンクロック生成回路39は、シーク前のゾーンクロックから、現在、ピックアップ26が位置するゾーンに設定された周波数のゾーンクロックに切り換える。ゾーンクロックは、CLV制御回路40、信号処理回路42に供給される。
【0076】
CLV制御回路40は、ゾーンにおける基準線速度を決めるゾーンクロックを基準として、前記のようにして、生EFM信号,同期EFM信号,同期クロックを用いて、ゾーンの基準線速度を維持するようにスピンドルモータ23を制御するCLV制御信号を生成する。
【0077】
ステップ107では、コントローラ43は、半径位置判定部38からゾーン判定データを供給されると、ゾーンの判定が終了して、ゾーンクロックが切り換えられたと判断して、スイッチ回路29をCLV制御回路40側に切り換える。これにより、スピンドルモータ23は、以後、CLV制御信号により、ピックアップ26が位置するゾーンの基準線速度を維持するようにCLV制御される。
【0078】
図2の例に示すように、各ゾーンの最大回転数と最小回転数を夫々一致させ、各ゾーンでの回転数の変化幅を数%に設定しておけば、極短時間で、かつ、小さな消費電力で、スピンドルモータ23を、CAV制御時の回転数から、ゾーン内の目標アドレスにおける基準線速度に対応する回転数に制御することができる。前記のように、再生PLL回路36は、ゾーンの判定後、半径位置判定部38から、自走周波数制御データを供給されると、極短時間で、再生EFM信号に正しく同期した、同期EFMデータと同期クロックを生成することができる。信号処理回路42では、同期EFMデータと同期クロックを用いて、データの復調処理を行い、ゾーンクロックを用いて、エラー訂正等の処理を行い、復調データを生成する。復調データ中のアドレスデータは、コントローラ43に供給される。ステップ108では、コントローラは、信号処理回路42からのアドレスデータから、現在のピックアップ26が位置するアドレスを確認する。ステップ109で、現在のアドレスが目標アドレスに一致しているかを判断し、不一致の場合は、ステップ110で、目標アドレスに一致するように、再シーク動作を行わせる。目標アドレスに達した時点で、シーク動作を終了する。以後、CLV制御の状態で、目標アドレスから、データの再生が連続して行われる。
【0079】
例えば、図2で、目標アドレスと基準速度を示す点が点Aの場合、CAV制御による最大回転数の状態で、ピックアップ26が目標アドレス付近に移動されて点Bの状態になった後、極短時間で、最大回転数から基準速度まで減速制御されて点Aの状態に達して、データの連続した再生が可能となる。
【0080】
データの再生が終了すると、短い一定時間の間、次の再生命令又はシーク命令が上位装置から供給されるまで、コントローラ43はピックアップ制御部27を制御して、再生終了時点の位置にピックアップ26を維持し、再生終了時点のスピンドルモータ23の回転数を維持して、次の再生命令又はシーク命令を待つ。この一定時間内に、データ再生終了アドレスから続けて再生する再生命令が供給されると、直ちに、再生動作を開始できる。この一定時間内に、再生命令又はシーク命令が供給されない場合は、コントローラ43は、CLV制御から、CAV制御に切り換えて、スピンドルモータ23は、最大回転数に制御される。
【0081】
なお、一旦、CLV制御による再生動作に入ると、半径位置判定部38の誤検出判定回路74が出力する11Tデータは一定値となり、ピックアップ26がゾーンの境界を越えても変化しない。このため、ゾーン判定回路75は、ピックアップ26がゾーンの境界を越えても、シーク動作終了時のゾーンを指定するゾーン判定データと、このゾーンに対応した自走周波数制御データを出力し続ける。これにより、ゾーンの境界をまたがったデータを再生する場合は、再生開始位置のゾーンにおける基準線速度のままでCLV制御されて、途切れることなく、連続してデータを再生することができる(図2中、一点鎖線、参照)。この場合、データの再生が終了した時点で、コントローラ43により、CAV制御に切り換えられ、スピンドルモータ23は、CAV制御時の最大回転数に制御される。次に、ゾーンの分割手法の例について説明する。ここでは、各ゾーンの最大回転数と最小回転数を一致させる方法とする。ディスク21の回転数を一定とすると、データの転送速度は、ディスク21の最外周で最も速くなる。そこで、最外周のゾーンにおいて、CD−ROM再生装置が許容する最大データ転送速度となるように、基準線速度を設定するのが望ましい。この基準線速度で最外周の位置(半径=58mm)を走査するときのスピンドルモータ23の回転数(即ち、ディスク21の回転数)を最小回転数とする。
【0082】
使用するスピンドルモータ23のトルク特性により、許容される回転数変動の範囲が決まる。この許容される回転数変動範囲を考慮して、各ゾーン共通の最大回転数を決める。
【0083】
最小回転数を決めたとき、以下のようにして、ゾーンの分割数と最大回転数を決めることができる。ここでは、ディスク21をn分割した場合を考える。ディスク21の最外周の半径をrout 、最外周ゾーンでの基準線速度をV0 、最小回転数に対応する最小角速度をωL とすると、下記(1) 式が成立する。
【0084】
0 =rout ωL (1)
最外周ゾーンの最内周半径をr1 、最大回転数に対応する最大角速度をωH とすると、下記(2) 式が成立する。
【0085】
0 =r1 ωH (2)
式(1) ,(2) より、下記(3) 式が成立する。
【0086】
1 =rout (ωL /ωH ) (3)
最外周ゾーンに隣接する第2ゾーンの基準線速度をV1 とすると、V1 は、下記(4) 式で表せる。
【0087】
1 =r1 ωL (4)
第2ゾーンの最内周半径をr2 とすると、下記(5) 式が成立する。
【0088】
1 =r2 ωH (5)
式(5) ,(4) ,(3) より、下記(6) 式が成立する。
【0089】
2 =r1 (ωL /ωH )=rout (ωL /ωH2 (6)
このようにして演算を続けると、第kゾーン(1≦k≦n)の最内周の半径をrk とすると、rk は、下記(7) 式で表せる。
【0090】
k =rout (ωL /ωH k (7)
同様に、最内周ゾーンの最内周の半径をrinとすると、rinは、下記(8) 式で表せる。
【0091】
in=rout (ωL /ωH n (8)
(8) 式より、最大角速度ωH は、下記(9) 式で表せる。
【0092】
ωH =〔(rout /rin1/n 〕ωL (9)
(9) 式を用いて、スピンドルモータ23の許容する回転数変動範囲を考慮しながら、極めて容易に分割数nと最大角速度ωH を設定することができる。
【0093】
図2の例は、上記(9) 式に基づき、最外周ゾーンでの基準線速度を、通常のCDの線速度(1.3m/sec)の4倍とし、分割数を10とした場合の例である。
【0094】
なお、CAV制御時の最外周位置での線速度が、装置が許容する最大線速度となるように、CAV制御時の最大回転数を決め、(9) 式から、回転数変動範囲を考慮しながら、分割数nと最小角速度ωL を設定することもできる。この場合、最外周ゾーンでの、CAV制御時の生EFM信号のビット周波数の最高値を、前記の最小回転数を初めに決める場合より低くすることができ、11Tの検出を容易とすることができる。
【0095】
上記のように、第1実施例のCD−ROM再生装置では、最大回転数と最小回転数の回転数変動幅が数%となるように、各ゾーンと各ゾーンのゾーンクロックの周波数を設定することにより、スピンドルモータの回転数の変化幅を、従来のCLV方式の装置に比べて、大幅に小さくすることができる。このため、所望のシーク時間を実現する場合に、従来のCLV方式の装置に比べて、スピンドルモータに必要なトルクを大幅に、小さくすることができ、スピンドルモータのコストを低減することができ、また、シーク時の消費電力を低減することができる。また、スピンドルモータの回転数の変動が小さいため、適切なトルクのスピンドルモータを用いることで、従来のCLV方式の装置より、シーク時間を短縮することができる。
【0096】
また、同期クロックとは独立したゾーンクロックを、読み出し基準クロックとして用いて、エラー訂正処理等の処理を行うため、従来のCLV方式の装置と同様のエラーレートを維持することができる。
【0097】
図9は、本発明の第2実施例のCD−ROM再生装置における、11Tデータ生成部112と読み出し基準クロック生成回路114の構成図を示す。第2実施例のCD−ROM再生装置は、図1に示す第1実施例のCD−ROM再生装置における、半径位置判定部38とゾーンクロック生成回路39を、11Tデータ生成部112(半径位置情報生成手段)と読み出し基準クロック生成回路114に置き換えた構成である。図9において、図4と同一構成部分には、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0098】
シーク動作時、ピックアップ26の移動終了後、11Tデータ生成部112の再生PLL制御部113は、誤検出判定回路74から、現在、ピックアップ26が位置するトラックでの11Tデータを供給される。前記のように、11Tデータは、生EFM信号のビット周波数に反比例している。再生PLL制御部113は、この11Tデータに対応する生EFM信号のビット周波数を自走周波数として指定する自走周波数制御データを生成する。再生PLL制御部113は、次のシーク動作まで、この自走周波数制御データの値をホールドする。
【0099】
再生PLL回路36は、再生PLL制御部113から自走周波数制御データを供給されて、11Tデータに対応する生EFM信号のビット周波数が自走周波数に設定される。自走周波数が設定されると、再生PLL回路36は、生EFM信号に同期する。
【0100】
読み出し基準クロック生成回路114は、誤検出判定回路74から、11Tデータを供給されて、11Tデータが示す生EFM信号のビット周波数に比例した周波数の読み出し基準クロックを生成する。この読み出し基準クロックの周波数が、生EFM信号のビット周波数に対応する基準線速度を設定する。読み出し基準クロック生成回路114は、次のシーク動作まで、この同一読み出し基準クロックを出力し続ける。
【0101】
図10は、第2実施例でのCAV制御とCLV制御の説明図を示す。第2実施例では、待機時、シーク動作時には、スピンドルモータ23をCAV制御し、再生動作時には、ピックアップ26の移動終了時点から、直ちに、CLV制御の状態でデータの再生を行う。
【0102】
シーク動作時に、ピックアップ26の移動が終了すると、前記のように、ピックアップ26の移動終了時点でのCAV制御状態での11Tに対応した自走周波数が再生PLL回路36に設定される。また、11Tに対応した読み出し基準クロックが生成されて、CLV制御回路40、信号処理回路42に供給される。これにより、信号処理回路42は、復調データの生成が可能となる。
【0103】
コントローラ43は、ピックアップ26の移動終了時点で、CAV制御からCLV制御に切り換える。これにより、スピンドルモータ23の回転数がCAV制御時の回転数である状態から、直ちにCLV制御状態でのデータの再生が開始できる。
【0104】
図10では、シーク動作により、ピックアップ26を目標アドレス付近まで移動後、目標アドレスでの最大回転数の状態(点D)から、一点鎖線に示すように、直ちに、基準線速度によるCLV制御状態での再生動作を行う様子を示している。
【0105】
データの再生が終了すると、コントローラ43は、CLV制御からCAV制御に切り換えて、スピンドルモータ23は、CAV制御での最大回転数に制御される。
【0106】
第2実施例では、ピックアップ26の移動終了時点で、直ちにCLV制御でのデータの再生動作を開始できる。このため、シーク動作時のスピンドルモータの回転数の変化をほとんど無くすことができ、第1実施例より、一層、スピンドルモータが必要とするトルクを低減し、シーク時間を短縮することができる。また、領域の設定が不要なため、システム設計が容易である。
【0107】
なお、ディスクの最外周位置でのデータの転送速度が許容できる最大値となるように、CAV制御時の最大回転数を設定することで、ディスク21の全領域での平均のデータ転送速度を大きくすることができる。
【発明の効果】
上述の如く、請求項1の発明によれば、シーク動作時の、光ピックアップの移動終了時点での光ディスクの定速回転状態における線速度を基準線速度として、光ピックアップの移動終了時点から、直ちに、前記基準線速度での再生データの生成ができるため、シーク動作時のスピンドルモータの回転数の変化をほとんど無くすことができる。これにより、所望のシーク時間を実現する場合、従来のCLV方式の装置に比べて、スピンドルモータのトルクを小さくでき、スピンドルモータのコストを低減し、かつ、シーク動作時の消費電力を低減することができる。また、適切なトルクを有するスピンドルモータを用いることで、従来のCLV方式の装置に比べて、シーク時間を短縮することができる。かつ、再生PLL回路により再生される同期クロックと独立した読み出し基準クロックを用いて、エラー訂正処理などの処理を行なえるため、エラーレートを低下させることがない。
【0108】
請求項2の発明によれば、光ディスクの最外周位置でのデータの転送速度を許容できる最大値にするため、光ディスクの全領域での平均のデータ転送速度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のCD−ROM再生装置の構成図である。
【図2】ゾーンの分割と基準線速度の設定の例を示す図である。
【図3】再生PLL回路の構成図である。
【図4】半径位置判定部の構成図である。
【図5】マーク長ピーク検出回路の構成図である。
【図6】ピーク値平均回路の構成図である。
【図7】CLV制御回路の構成図である。
【図8】シーク動作時の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例における、11Tデータ検出回路と読み出し基準クロック生成回路の構成図である。
【図10】第2実施例でのCAV制御とCLV制御の説明図である。
【符号の説明】
21 光ディスク
23 スピンドルモータ
24 ドライバ
25 スピンドルモータ駆動制御部
26 光ピックアップ
27 ピックアップ制御部
28 CAV制御回路
29 スイッチ回路
34 波形整形回路
36 再生PLL回路
37 同期検出回路
38 半径位置判定部
39 ゾーンクロック生成回路
40 CLV制御回路
42 信号処理回路
43 コントローラ
71 マークピーク長検出回路
72 ピーク値平均回路
73 最小ピーク値検出回路
74 誤検出判定回路
75 ゾーン判定回路
112 11Tデータ生成部
113 再生PLL制御部
114 読み出し基準クロック生成回路

Claims (2)

  1. クロック情報を含むディジタル信号が記録密度一定に記録された光ディスクから前記ディジタル信号を光ピックアップで読み取り、再生データを生成する光ディスク再生装置において、
    前記光ディスクを回転制御信号に基づいて回転駆動するスピンドルモータと、
    前記光ディスクをその最外周における前記光ピックアップに対する前記光ディスクの線速度が許容できる最大値となる回転速度に制御するための定速回転制御信号を生成する定速回転制御手段と、
    シーク動作時における光ピックアップの移動時には、前記定速回転制御信号を選択して前記回転制御信号として出力し、再生データを生成する再生動作時には、前記光ディスクを一定線速度に制御するための線速度一定制御信号を選択して前記回転制御信号として出力する切換手段と、
    前記光ピックアップから供給される再生信号から再生ディジタル信号を生成するディジタル信号再生手段と、
    前記定速回転制御手段により前記光ディスクが定速回転された状態での再生ディジタル信号を用いて、前記光ピックアップが走査する前記光ディスクの半径方向位置に対応した半径位置情報を生成する半径位置情報生成手段と、
    再生動作時における前記光ピックアップに対する前記光ディスクの基準線速度を決める基準クロックとして、前記光ディスクが定速回転されたシーク動作時の光ピックアップの移動終了時点で、前記半径位置情報が示す半径方向位置での線速度を基準線速度とする読み出し基準クロックを生成する読み出し基準クロック生成手段と、
    前記半径位置情報が示す前記光ディスクの半径方向位置が外周側になる程周波数が高くなる自走周波数を内蔵の可変周波数発振器に設定されて、前記ディジタル信号再生手段から供給される再生ディジタル信号に位相同期した再生データと同期クロックを生成する再生PLL回路と、
    前記読み出し基準クロックと前記再生ディジタル信号とを周波数比較して得られた周波数誤差信号を、前記読み出し基準クロックにより決まる基準線速度を維持するように前記スピンドルモータを制御する前記線速度一定制御信号として、前記切換手段に供給する線速度一定制御手段とを有することを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 前記再生ディジタル信号が、所定ビット長のフレームごとに最長パルス幅の同期信号を含む場合において、
    前記半径位置情報生成手段は、
    前記光ディスクの最内周での再生ディジタル信号のフレーム周期よりも長い検出周期毎に、前記再生ディジタル信号から、最長パルス幅を検出する最長パルス幅検出部を備え、
    前記検出した最長パルス幅の値に対応した半径位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の光ディスク再生装置。
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