JP2000207745A - ウォブルクロック生成回路及びそれを用いた光ディスク装置 - Google Patents
ウォブルクロック生成回路及びそれを用いた光ディスク装置Info
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- JP2000207745A JP2000207745A JP11004944A JP494499A JP2000207745A JP 2000207745 A JP2000207745 A JP 2000207745A JP 11004944 A JP11004944 A JP 11004944A JP 494499 A JP494499 A JP 494499A JP 2000207745 A JP2000207745 A JP 2000207745A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高速アクセスを行うために、スピンドルモータ
の回転数誤差が大きい状態から、安定にウォブルクロッ
クを生成し、それを用いて情報を再生すること。 【解決手段】少なくとも２つ以上のＢＰＦ回路を設け、
スピンドルモータの回転数誤差に応じて、上記２つ以上
のＢＰＦ回路を選択して用いることにより、実質的に、
広い周波数帯域にわたってウォブル信号を通過させ、か
つノイズを十分に除去することが可能なＢＰＦ回路を実
現する。
の回転数誤差が大きい状態から、安定にウォブルクロッ
クを生成し、それを用いて情報を再生すること。 【解決手段】少なくとも２つ以上のＢＰＦ回路を設け、
スピンドルモータの回転数誤差に応じて、上記２つ以上
のＢＰＦ回路を選択して用いることにより、実質的に、
広い周波数帯域にわたってウォブル信号を通過させ、か
つノイズを十分に除去することが可能なＢＰＦ回路を実
現する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ほぼ一定の波長で
蛇行する案内溝が設けられた光ディスクを記録再生する
光ディスク装置に係り、特にアクセス時間を短縮するこ
とが可能なウォブルクロック生成回路及びそれを用いた
光ディスク装置に関するものである。
蛇行する案内溝が設けられた光ディスクを記録再生する
光ディスク装置に係り、特にアクセス時間を短縮するこ
とが可能なウォブルクロック生成回路及びそれを用いた
光ディスク装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ほぼ一定の波長で蛇行する案内溝が設け
られた光ディスクとして、例えばＤＶＤ−ＲＡＭ（Digi
tal Versatile Disc - Random Access Memory）が
製品化されている。ＤＶＤ−ＲＡＭ装置では蛇行する案
内溝を利用して、記録された情報を再生している。
られた光ディスクとして、例えばＤＶＤ−ＲＡＭ（Digi
tal Versatile Disc - Random Access Memory）が
製品化されている。ＤＶＤ−ＲＡＭ装置では蛇行する案
内溝を利用して、記録された情報を再生している。
【０００３】ＤＶＤ−ＲＡＭ装置の構成および方法を図
４を用いて具体的に説明する。光ディスク１０には、ほ
ぼ一定の波長で蛇行する案内溝１２が設けられており、
情報は記録マークの形態で案内溝上および案内溝間に記
録されている。この蛇行する案内溝１２に光ヘッド１４
から光スポットを照射し、その反射光を光ヘッド１４で
受光して、記録マークにより変調された再生信号５０と
案内溝の蛇行変位により変調されたウォブル信号５２を
検出している。ウォブル信号５２には低周波数帯域のノ
イズと高周波数帯域のノイズが重畳されている。低周波
数帯域のノイズは光スポットの振れや光ディスクの振動
によるもので、高周波数帯域のノイズは記録マークによ
る変調信号の漏れ込みによるものである。
４を用いて具体的に説明する。光ディスク１０には、ほ
ぼ一定の波長で蛇行する案内溝１２が設けられており、
情報は記録マークの形態で案内溝上および案内溝間に記
録されている。この蛇行する案内溝１２に光ヘッド１４
から光スポットを照射し、その反射光を光ヘッド１４で
受光して、記録マークにより変調された再生信号５０と
案内溝の蛇行変位により変調されたウォブル信号５２を
検出している。ウォブル信号５２には低周波数帯域のノ
イズと高周波数帯域のノイズが重畳されている。低周波
数帯域のノイズは光スポットの振れや光ディスクの振動
によるもので、高周波数帯域のノイズは記録マークによ
る変調信号の漏れ込みによるものである。
【０００４】ウォブルクロック生成回路２はウォブル信
号５２から上記ノイズを削除するためのＢＰＦ回路２０
とＰＬＬ回路２６から構成されている。ＢＰＦ回路２０
のゲイン特性を図５に示す。ウォブル信号５２の基本周
波数はＢＰＦ回路の通過帯域内に入っている必要があ
る。ＢＰＦ回路２０の出力信号をもとに、ＰＬＬ回路２
６ではウォブル信号５２に同期したウォブルクロック５
４を生成している。
号５２から上記ノイズを削除するためのＢＰＦ回路２０
とＰＬＬ回路２６から構成されている。ＢＰＦ回路２０
のゲイン特性を図５に示す。ウォブル信号５２の基本周
波数はＢＰＦ回路の通過帯域内に入っている必要があ
る。ＢＰＦ回路２０の出力信号をもとに、ＰＬＬ回路２
６ではウォブル信号５２に同期したウォブルクロック５
４を生成している。
【０００５】再生回路２８ではこのウォブルクロック５
４と再生信号５０を用いて情報の抽出を行っている。こ
の再生回路２８の機能を簡単に説明すると、再生信号５
０の基本周波数であるチャネルクロックとウォブルクロ
ック５４の周波数の比が一定であることを利用して、ウ
ォブルクロック５４を逓倍した信号をチャネルクロック
生成のための初期周波数としている。また、記録された
データの先頭がウォブルクロック５４に同期しているこ
とを利用して、ウォブルクロック５４を再生回路２８の
タイミング信号にも用いている。
４と再生信号５０を用いて情報の抽出を行っている。こ
の再生回路２８の機能を簡単に説明すると、再生信号５
０の基本周波数であるチャネルクロックとウォブルクロ
ック５４の周波数の比が一定であることを利用して、ウ
ォブルクロック５４を逓倍した信号をチャネルクロック
生成のための初期周波数としている。また、記録された
データの先頭がウォブルクロック５４に同期しているこ
とを利用して、ウォブルクロック５４を再生回路２８の
タイミング信号にも用いている。
【０００６】次にＤＶＤ−ＲＡＭ装置のアクセス動作に
ついて説明する。案内溝１２は光ディスク上の半径位置
にかかわらず、ほぼ一定の波長で蛇行している。そのた
め、ウォブル信号５２の基本周波数をＢＰＦ回路２０の
通過帯域の中心周波数ｆ０とほぼ一致させるためには、
内周で光ディスクの回転数を高く、外周で回転数を低く
するようにスピンドルモータ３０を制御する必要があ
る。
ついて説明する。案内溝１２は光ディスク上の半径位置
にかかわらず、ほぼ一定の波長で蛇行している。そのた
め、ウォブル信号５２の基本周波数をＢＰＦ回路２０の
通過帯域の中心周波数ｆ０とほぼ一致させるためには、
内周で光ディスクの回転数を高く、外周で回転数を低く
するようにスピンドルモータ３０を制御する必要があ
る。
【０００７】スピンドルモータ３０から出力されるＦＧ
信号５６を用いて回転数検出手段３２が所定の回転数と
の差である回転数誤差５８を検出し、それを制御信号と
してスピンドルモータ３０は所定の回転数に制御され
る。上述したように、ＤＶＤ−ＲＡＭ装置のアクセス動
作は光ヘッド１４の移動とスピンドルモータ３０の回転
数変更によって行われている。
信号５６を用いて回転数検出手段３２が所定の回転数と
の差である回転数誤差５８を検出し、それを制御信号と
してスピンドルモータ３０は所定の回転数に制御され
る。上述したように、ＤＶＤ−ＲＡＭ装置のアクセス動
作は光ヘッド１４の移動とスピンドルモータ３０の回転
数変更によって行われている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ＤＶＤ−ＲＡＭ装置の
アクセス動作では、光ヘッドの移動とスピンドルモータ
の回転数変更が同時に開始されるが、一般にはスピンド
ルモータの回転数変更に要する時間が光ヘッドの移動時
間に比べて長い。そのため、光ヘッドの移動が終了した
後に、ウォブルクロックが安定に生成される状態、すな
わち、ウォブル信号の基本周波数がＢＰＦ回路の通過帯
域内に入る状態まで待つ必要がある。
アクセス動作では、光ヘッドの移動とスピンドルモータ
の回転数変更が同時に開始されるが、一般にはスピンド
ルモータの回転数変更に要する時間が光ヘッドの移動時
間に比べて長い。そのため、光ヘッドの移動が終了した
後に、ウォブルクロックが安定に生成される状態、すな
わち、ウォブル信号の基本周波数がＢＰＦ回路の通過帯
域内に入る状態まで待つ必要がある。
【０００９】以上の理由により、ＤＶＤ−ＲＡＭ装置で
はスピンドルモータ制御系の回転数変更に要する時間が
アクセス時間を決定するため、アクセス時間は、アクセ
ス動作時にスピンドルモータの回転数を変更しない他の
光ディスク装置に比べて長くなっている。
はスピンドルモータ制御系の回転数変更に要する時間が
アクセス時間を決定するため、アクセス時間は、アクセ
ス動作時にスピンドルモータの回転数を変更しない他の
光ディスク装置に比べて長くなっている。
【００１０】従って、本発明の目的は、ほぼ一定の波長
で蛇行する案内溝が設けられた光ディスクを用いて、ス
ピンドルモータの回転数誤差が大きい状態から、安定に
ウォブルクロックを生成することが可能なウォブルクロ
ック生成回路と、それを用いて高速にアクセスすること
が可能な光ディスク装置を提供することにある。
で蛇行する案内溝が設けられた光ディスクを用いて、ス
ピンドルモータの回転数誤差が大きい状態から、安定に
ウォブルクロックを生成することが可能なウォブルクロ
ック生成回路と、それを用いて高速にアクセスすること
が可能な光ディスク装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、広い周波数帯域にわたってウォブル信号を通過さ
せ、かつノイズを十分に除去することが可能なＢＰＦ回
路を実現する必要がある。しかしながら、ＢＰＦ回路の
信号通過帯域を広げた場合には、ウォブル信号にノイズ
が多く含まれることとなるため、ＰＬＬ回路や再生回路
の動作が不安定となる。
には、広い周波数帯域にわたってウォブル信号を通過さ
せ、かつノイズを十分に除去することが可能なＢＰＦ回
路を実現する必要がある。しかしながら、ＢＰＦ回路の
信号通過帯域を広げた場合には、ウォブル信号にノイズ
が多く含まれることとなるため、ＰＬＬ回路や再生回路
の動作が不安定となる。
【００１２】そこで、２つのＢＰＦ回路を用いて、広い
周波数帯域にわたってウォブル信号を通過させ、かつノ
イズを十分に除去することが可能なＢＰＦ回路を実現す
る。正規の回転数で光ディスクが回転している際に得ら
れるウォブル信号の基本周波数をｆｗとおいた場合、第
１のＢＰＦ回路の通過帯域はｆｗを含み、かつ通過帯域
の中心周波数をｆｗ以下とし、第２のＢＰＦ回路の通過
帯域はｆｗを含み、かつ通過帯域の中心周波数をｆｗ以
上とする。
周波数帯域にわたってウォブル信号を通過させ、かつノ
イズを十分に除去することが可能なＢＰＦ回路を実現す
る。正規の回転数で光ディスクが回転している際に得ら
れるウォブル信号の基本周波数をｆｗとおいた場合、第
１のＢＰＦ回路の通過帯域はｆｗを含み、かつ通過帯域
の中心周波数をｆｗ以下とし、第２のＢＰＦ回路の通過
帯域はｆｗを含み、かつ通過帯域の中心周波数をｆｗ以
上とする。
【００１３】２つのＢＰＦ回路を状況に応じ選択して用
いることにより、実質的には、広い周波数帯域にわたっ
てウォブル信号を通過させ、かつノイズを十分に除去す
ることが可能なＢＰＦ回路を実現することが可能であ
る。２つのＢＰＦ回路の選択はスピンドルモータの回転
数誤差に応じて行う。
いることにより、実質的には、広い周波数帯域にわたっ
てウォブル信号を通過させ、かつノイズを十分に除去す
ることが可能なＢＰＦ回路を実現することが可能であ
る。２つのＢＰＦ回路の選択はスピンドルモータの回転
数誤差に応じて行う。
【００１４】そのため、スピンドルモータの回転数誤差
を検出する回転数誤差検出手段と、スピンドルモータの
回転数誤差に応じて上記２つのＢＰＦ回路の中から１つ
のＢＰＦ回路を選択するＢＰＦ回路選択手段を設ける。
スピンドルモータの回転数誤差を検出する手段として
は、一般にスピンドルモータから出力されるＦＧ信号を
用いるのが適している。
を検出する回転数誤差検出手段と、スピンドルモータの
回転数誤差に応じて上記２つのＢＰＦ回路の中から１つ
のＢＰＦ回路を選択するＢＰＦ回路選択手段を設ける。
スピンドルモータの回転数誤差を検出する手段として
は、一般にスピンドルモータから出力されるＦＧ信号を
用いるのが適している。
【００１５】そして、ＢＰＦ回路を選択するタイミング
としては、光ヘッドが目標トラック近傍へ到達した直後
が適している。選択されたＢＰＦ回路の出力信号に同期
するウォブルクロックを生成するＰＬＬ回路と、ウォブ
ルクロックを用いて再生信号から情報を再生する再生回
路を設けることにより、スピンドルモータの回転数誤差
が大きい状態にて、情報の再生が可能となる。その結
果、高速にアクセスすることが可能な光ディスク装置が
実現する。
としては、光ヘッドが目標トラック近傍へ到達した直後
が適している。選択されたＢＰＦ回路の出力信号に同期
するウォブルクロックを生成するＰＬＬ回路と、ウォブ
ルクロックを用いて再生信号から情報を再生する再生回
路を設けることにより、スピンドルモータの回転数誤差
が大きい状態にて、情報の再生が可能となる。その結
果、高速にアクセスすることが可能な光ディスク装置が
実現する。
【００１６】一方、記録動作中もアドレス情報を再生す
る必要がある。記録動作はスピンドルモータの回転数が
十分に整定した後に行われるため、上述したＢＰＦ回路
選択手段は、通過帯域の中心周波数をｆｗとした第３の
ＢＰＦ回路を選択することにより、さらに安定にアドレ
ス情報を再生することが可能である。
る必要がある。記録動作はスピンドルモータの回転数が
十分に整定した後に行われるため、上述したＢＰＦ回路
選択手段は、通過帯域の中心周波数をｆｗとした第３の
ＢＰＦ回路を選択することにより、さらに安定にアドレ
ス情報を再生することが可能である。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図１を用いて説
明する。
明する。
【００１８】光ディスク１０には、ほぼ一定の波長で蛇
行する案内溝１２が設けられており、情報は記録マーク
の形態で案内溝上および案内溝間に記録されている。こ
の蛇行する案内溝１２に光ヘッド１４から光スポットを
照射し、その反射光を光ヘッド１４で受光して、記録マ
ークにより変調された再生信号５０と案内溝の蛇行変位
により変調されたウォブル信号５２を検出している。ウ
ォブル信号５２には低周波数帯域のノイズと高周波数帯
域のノイズが重畳されている。低周波数帯域のノイズは
光スポットの振れや光ディスクの振動によるもので、高
周波数帯域のノイズは記録マークによる変調信号の漏れ
込みによるものである。
行する案内溝１２が設けられており、情報は記録マーク
の形態で案内溝上および案内溝間に記録されている。こ
の蛇行する案内溝１２に光ヘッド１４から光スポットを
照射し、その反射光を光ヘッド１４で受光して、記録マ
ークにより変調された再生信号５０と案内溝の蛇行変位
により変調されたウォブル信号５２を検出している。ウ
ォブル信号５２には低周波数帯域のノイズと高周波数帯
域のノイズが重畳されている。低周波数帯域のノイズは
光スポットの振れや光ディスクの振動によるもので、高
周波数帯域のノイズは記録マークによる変調信号の漏れ
込みによるものである。
【００１９】ウォブルクロック生成回路１はウォブル信
号５２から上記ノイズを削除するための第１のＢＰＦ回
路２１、第２のＢＰＦ回路２２、そして第３のＢＰＦ回
路２３と、それら３つのＢＰＦ回路から１つのＢＰＦ回
路を選択するＢＰＦ回路選択手段３４と、スイッチ２４
と、ＰＬＬ回路２６から構成されている。第１のＢＰＦ
回路２１のゲイン特性を図２（ａ）に、第２のＢＰＦ回
路２２のゲイン特性を図２（ｂ）に、そして第３のＢＰ
Ｆ回路２３のゲイン特性を図２（ｃ）に示す。
号５２から上記ノイズを削除するための第１のＢＰＦ回
路２１、第２のＢＰＦ回路２２、そして第３のＢＰＦ回
路２３と、それら３つのＢＰＦ回路から１つのＢＰＦ回
路を選択するＢＰＦ回路選択手段３４と、スイッチ２４
と、ＰＬＬ回路２６から構成されている。第１のＢＰＦ
回路２１のゲイン特性を図２（ａ）に、第２のＢＰＦ回
路２２のゲイン特性を図２（ｂ）に、そして第３のＢＰ
Ｆ回路２３のゲイン特性を図２（ｃ）に示す。
【００２０】正規の回転数で光ディスクが回転している
際に得られるウォブル信号の基本周波数をｆｗとおいた
場合、第１のＢＰＦ回路２１の通過帯域はｆｗを含み、
かつ通過帯域の中心周波数ｆ１はｆｗ以下である。第２
のＢＰＦ回路２２の通過帯域はｆｗを含み、かつ通過帯
域の中心周波数ｆ２はｆｗ以上である。そして、第３の
ＢＰＦ回路２３の通過帯域の中心周波数はｆｗである。
これら３つのＢＰＦ回路を状況に応じて使い分けること
により、ウォブル信号５２の振幅を低下させることな
く、ノイズを十分に削除することが可能である。
際に得られるウォブル信号の基本周波数をｆｗとおいた
場合、第１のＢＰＦ回路２１の通過帯域はｆｗを含み、
かつ通過帯域の中心周波数ｆ１はｆｗ以下である。第２
のＢＰＦ回路２２の通過帯域はｆｗを含み、かつ通過帯
域の中心周波数ｆ２はｆｗ以上である。そして、第３の
ＢＰＦ回路２３の通過帯域の中心周波数はｆｗである。
これら３つのＢＰＦ回路を状況に応じて使い分けること
により、ウォブル信号５２の振幅を低下させることな
く、ノイズを十分に削除することが可能である。
【００２１】まず、再生動作時のＢＰＦ回路の用い方を
説明する。再生動作時は第１のＢＰＦ回路２１および第
２のＢＰＦ回路２２を状況に応じて選択して用いること
により、実質的には、広い周波数帯域にわたってウォブ
ル信号を通過させ、かつノイズを十分に除去することが
可能なＢＰＦ回路を実現している。この２つのＢＰＦ回
路の選択はスピンドルモータ３０の回転数誤差に応じて
行う。
説明する。再生動作時は第１のＢＰＦ回路２１および第
２のＢＰＦ回路２２を状況に応じて選択して用いること
により、実質的には、広い周波数帯域にわたってウォブ
ル信号を通過させ、かつノイズを十分に除去することが
可能なＢＰＦ回路を実現している。この２つのＢＰＦ回
路の選択はスピンドルモータ３０の回転数誤差に応じて
行う。
【００２２】そのため、スピンドルモータの回転数誤差
５８を検出する回転数誤差検出手段３２と、スピンドル
モータの回転数誤差５８に応じて上記３つのＢＰＦ回路
の中から１つのＢＰＦ回路を選択するＢＰＦ回路選択手
段３４と、スイッチ２４が設けられている。
５８を検出する回転数誤差検出手段３２と、スピンドル
モータの回転数誤差５８に応じて上記３つのＢＰＦ回路
の中から１つのＢＰＦ回路を選択するＢＰＦ回路選択手
段３４と、スイッチ２４が設けられている。
【００２３】スピンドルモータの回転数誤差５８を検出
する手段としては、一般にスピンドルモータ３０から出
力されるＦＧ信号５６を用いている。回転数誤差検出手
段３２では、例えば基準クロックの周波数からＦＧ信号
５６の周波数を減算することによりスピンドルモータの
回転数誤差５８を検出する。ＦＧ信号５６にはチャタリ
ングによる誤パルスが含まれやすいため、ＬＰＦ回路を
介して回転数誤差５８を出力することが望ましい。ま
た、この回転数誤差５８はスピンドルモータ３０の制御
信号としても用いられている。
する手段としては、一般にスピンドルモータ３０から出
力されるＦＧ信号５６を用いている。回転数誤差検出手
段３２では、例えば基準クロックの周波数からＦＧ信号
５６の周波数を減算することによりスピンドルモータの
回転数誤差５８を検出する。ＦＧ信号５６にはチャタリ
ングによる誤パルスが含まれやすいため、ＬＰＦ回路を
介して回転数誤差５８を出力することが望ましい。ま
た、この回転数誤差５８はスピンドルモータ３０の制御
信号としても用いられている。
【００２４】図３（ａ）に回転数誤差５８が正の状態か
ら、そして図３（ｂ）に回転数誤差５８が負の状態から
スピンドルモータ３０が規定の回転数へ制御される場合
の応答波形を示す。ともにオーバーシュートがない、あ
るいは小さい応答波形である。この応答波形に着目し、
ＢＰＦ回路選択手段３４は、光ヘッド１４が目標トラッ
ク近傍へ到達した直後にスピンドルモータの回転数誤差
５８を検出し、その極性に応じてＢＰＦ回路を選択す
る。
ら、そして図３（ｂ）に回転数誤差５８が負の状態から
スピンドルモータ３０が規定の回転数へ制御される場合
の応答波形を示す。ともにオーバーシュートがない、あ
るいは小さい応答波形である。この応答波形に着目し、
ＢＰＦ回路選択手段３４は、光ヘッド１４が目標トラッ
ク近傍へ到達した直後にスピンドルモータの回転数誤差
５８を検出し、その極性に応じてＢＰＦ回路を選択す
る。
【００２５】回転数誤差が正の場合には第１のＢＰＦ回
路２１を、そして回転数誤差が負の場合には第２のＢＰ
Ｆ回路２２を選択する。回転数誤差の絶対値が所定の値
に比べて小さい場合には第３のＢＰＦ回路を選択しても
構わない。選択されたＢＰＦ回路の出力信号をもとに、
ＰＬＬ回路２６ではウォブル信号５２に同期したウォブ
ルクロック５４を生成している。再生回路２８ではこの
ウォブルクロック５４と再生信号５０を用いて情報の抽
出を行っている。
路２１を、そして回転数誤差が負の場合には第２のＢＰ
Ｆ回路２２を選択する。回転数誤差の絶対値が所定の値
に比べて小さい場合には第３のＢＰＦ回路を選択しても
構わない。選択されたＢＰＦ回路の出力信号をもとに、
ＰＬＬ回路２６ではウォブル信号５２に同期したウォブ
ルクロック５４を生成している。再生回路２８ではこの
ウォブルクロック５４と再生信号５０を用いて情報の抽
出を行っている。
【００２６】この再生回路２８の機能を簡単に説明する
と、再生信号５０の基本周波数であるチャネルクロック
とウォブルクロック５４の周波数の比が一定であること
を利用して、ウォブルクロック５４を逓倍した信号をチ
ャネルクロック生成のための初期周波数としている。ま
た、記録されたデータの先頭がウォブルクロック５４に
同期していることを利用して、ウォブルクロック５４を
再生回路２８のタイミング信号にも用いている。上述し
た構成によりスピンドルモータの回転数誤差が大きい状
態にて、情報の再生が可能となり、高速アクセスを行う
光ディスク装置が実現する。
と、再生信号５０の基本周波数であるチャネルクロック
とウォブルクロック５４の周波数の比が一定であること
を利用して、ウォブルクロック５４を逓倍した信号をチ
ャネルクロック生成のための初期周波数としている。ま
た、記録されたデータの先頭がウォブルクロック５４に
同期していることを利用して、ウォブルクロック５４を
再生回路２８のタイミング信号にも用いている。上述し
た構成によりスピンドルモータの回転数誤差が大きい状
態にて、情報の再生が可能となり、高速アクセスを行う
光ディスク装置が実現する。
【００２７】次に記録動作時のＢＰＦ回路の用い方を説
明する。記録動作中もアドレス情報を再生する必要があ
る。記録動作はスピンドルモータの回転数が十分に整定
した後に行われるため、上述したＢＰＦ回路選択手段
は、スピンドルモータ３０の回転数誤差５８に応じるこ
となく、通過帯域の中心周波数をｆｗとした第３のＢＰ
Ｆ回路２３を選択することにより、安定にアドレス情報
を再生することが可能である。
明する。記録動作中もアドレス情報を再生する必要があ
る。記録動作はスピンドルモータの回転数が十分に整定
した後に行われるため、上述したＢＰＦ回路選択手段
は、スピンドルモータ３０の回転数誤差５８に応じるこ
となく、通過帯域の中心周波数をｆｗとした第３のＢＰ
Ｆ回路２３を選択することにより、安定にアドレス情報
を再生することが可能である。
【００２８】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ほぼ一
定の波長で蛇行する案内溝が設けられた光ディスクを用
いて、高速にアクセスすることが可能である。
定の波長で蛇行する案内溝が設けられた光ディスクを用
いて、高速にアクセスすることが可能である。
【図１】本発明の実施例であるウォブルクロック生成回
路の構成を示すブロック図。
路の構成を示すブロック図。
【図２】ＢＰＦ回路のゲイン特性を示す図。
【図３】スピンドルモータの回転数誤差の応答波形を示
す図。
す図。
【図４】従来例の構成を示すブロック図。
【図５】ＢＰＦ回路のゲイン特性を示す図。
１…ウォブルクロック生成回路、２…ウォブルクロック
生成回路、１０…光ディスク、１２…案内溝、１４…光
ヘッド、２０…ＢＰＦ回路、２１…第１のＢＰＦ回路、
２２…第２のＢＰＦ回路、２３…第３のＢＰＦ回路、２
４…スィッチ、２６…ＰＬＬ回路、２８…再生回路、３
０…スピンドルモータ、３２…回転数誤差検出手段、３
４…ＢＰＦ回路選択手段、５０…再生信号、５２… ウ
ォブル信号、５４…ウォブルクロック、５６…ＦＧ信
号、５８…回転数誤差。
生成回路、１０…光ディスク、１２…案内溝、１４…光
ヘッド、２０…ＢＰＦ回路、２１…第１のＢＰＦ回路、
２２…第２のＢＰＦ回路、２３…第３のＢＰＦ回路、２
４…スィッチ、２６…ＰＬＬ回路、２８…再生回路、３
０…スピンドルモータ、３２…回転数誤差検出手段、３
４…ＢＰＦ回路選択手段、５０…再生信号、５２… ウ
ォブル信号、５４…ウォブルクロック、５６…ＦＧ信
号、５８…回転数誤差。
フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 幸一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 植木 幸也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 賀来 敏光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 川嶋 徹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 Ｆターム(参考） 5D090 AA01 BB04 CC01 CC04 DD03 DD05 EE12 FF07 FF15 FF21 FF25 GG03 GG10 HH01 HH03 LL07 5D109 KA02 KB05 KD05 KD22 KD34
Claims (6)
- 【請求項１】ウォブル信号から特定の周波数帯域を抽出
する少なくとも２つ以上のＢＰＦ（Band Pass Filte
r）回路と、スピンドルモータの回転数誤差に応じて上
記２つ以上のＢＰＦ回路の中から１つのＢＰＦ回路を選
択するＢＰＦ回路選択手段と、選択されたＢＰＦ回路の
出力信号に同期するウォブルクロックを生成するＰＬＬ
（Phase Locked Loop）回路が設けられていることを
特徴とするウォブルクロック生成回路。 - 【請求項２】ほぼ一定の波長で蛇行する案内溝が設けら
れた光ディスクと、該光ディスク上に光スポットを照射
し、反射光から少なくとも再生信号とウォブル信号を検
出する光ヘッドと、該ウォブル信号から特定の周波数帯
域を抽出する少なくとも２つ以上のＢＰＦ回路と、上記
光ディスクを回転させるスピンドルモータの回転数誤差
を検出する回転数誤差検出手段と、スピンドルモータの
回転数誤差に応じて上記２つ以上のＢＰＦ回路の中から
１つのＢＰＦ回路を選択するＢＰＦ回路選択手段と、選
択されたＢＰＦ回路の出力信号に同期するウォブルクロ
ックを生成するＰＬＬ回路と、該ウォブルクロックを用
いて再生信号から情報を再生する再生回路が設けられて
いることを特徴とする光ディスク装置。 - 【請求項３】請求項１記載の光ディスク装置において、
正規の回転数で光ディスクが回転している際に得られる
ウォブル信号の基本周波数をｆｗとおいた場合、第１の
ＢＰＦ回路の通過帯域はｆｗを含み、かつ通過帯域の中
心周波数がｆｗ以下であり、第２のＢＰＦ回路の通過帯
域はｆｗを含み、かつ通過帯域の中心周波数がｆｗ以上
であることを特徴とする光ディスク装置。 - 【請求項４】請求項１記載の光ディスク装置において、
上記回転数誤差検出手段はスピンドルモータから出力さ
れるＦＧ信号を用いてスピンドルモータの回転数誤差を
検出することを特徴とする光ディスク装置。 - 【請求項５】請求項１記載の光ディスク装置において、
上記ＢＰＦ回路選択手段は光ヘッドが目標トラック近傍
へ到達した後、ＢＰＦ回路を選択することを特徴とする
光ディスク装置。 - 【請求項６】請求項１記載の光ディスク装置において、
記録動作を行う場合には、上記ＢＰＦ回路選択手段は、
スピンドルモータの回転数誤差に応じることなく特定の
ＢＰＦ回路を選択することを特徴とする光ディスク装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11004944A JP2000207745A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | ウォブルクロック生成回路及びそれを用いた光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11004944A JP2000207745A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | ウォブルクロック生成回路及びそれを用いた光ディスク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000207745A true JP2000207745A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11597693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11004944A Pending JP2000207745A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | ウォブルクロック生成回路及びそれを用いた光ディスク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000207745A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100473460B1 (ko) * | 2001-02-26 | 2005-03-08 | 티아크 가부시키가이샤 | 광 디스크장치 |
| US6888783B2 (en) | 2001-03-21 | 2005-05-03 | Ricoh Company, Ltd. | Wobble detection circuit corresponding to a plurality of media having different pre-formats and optical disk apparatus having reduced size |
| EP1477974A3 (en) * | 2003-05-13 | 2006-09-27 | Pioneer Corporation | Recording medium identification apparatus, information reproduction apparatus and information recording apparatus |
| CN1305049C (zh) * | 2003-05-30 | 2007-03-14 | 株式会社东芝 | 光盘设备和光盘处理方法 |
| US7280451B2 (en) | 2003-07-29 | 2007-10-09 | Funai Electric Co., Ltd. | Wobble signal detecting circuit for optical disk device and wobble signal detecting method |
-
1999
- 1999-01-12 JP JP11004944A patent/JP2000207745A/ja active Pending
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| US6987719B2 (en) | 2001-02-26 | 2006-01-17 | Teac Corporation | Optical disk device |
| US6888783B2 (en) | 2001-03-21 | 2005-05-03 | Ricoh Company, Ltd. | Wobble detection circuit corresponding to a plurality of media having different pre-formats and optical disk apparatus having reduced size |
| US7046615B2 (en) | 2001-03-21 | 2006-05-16 | Ricoh Company, Ltd. | Wobble detection circuit corresponding to a plurality of media having different pre-formats and optical disk apparatus having reduced size |
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