JP2002032962A - クロック信号発生装置 - Google Patents

クロック信号発生装置

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JP2002032962A
JP2002032962A JP2000213293A JP2000213293A JP2002032962A JP 2002032962 A JP2002032962 A JP 2002032962A JP 2000213293 A JP2000213293 A JP 2000213293A JP 2000213293 A JP2000213293 A JP 2000213293A JP 2002032962 A JP2002032962 A JP 2002032962A
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JP2000213293A
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Tsutomu Kai
勤 甲斐
Kazuo Fujimoto
和生 藤本
Hiroyuki Takayama
浩之 高山
Masaharu Imura
正春 井村
Shinji Inoue
眞治 井上
Hidenari Watabe
英成 渡部
Takayuki Todo
貴之 藤堂
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/005Reproducing
    • G11B7/0053Reproducing non-user data, e.g. wobbled address, prepits, BCA

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクへの記録において、隣接トラック
とのクロストークにより発生する種々の問題を解決し
て、精度の高いクロック信号を生成することができるク
ロック信号発生装置を得ること。 【解決手段】 本発明のクロック信号発生装置は、ウオ
ブル信号を抽出するウオブル信号検出手段とプリピツト
信号を抽出するプリピツト検出手段とを有し、第1の位
相比較手段がウォブル信号と記録用クロック信号の第1
の分周信号との位相差を検出し、第2の位相比較手段が
プリピット信号と記録用クロック信号の第2の分周信号
の位相差を検出し、加算器が第1の位相比較手段の出力
である第1の位相比較信号と第2の位相比較手段の出力
である第2の位相比較信号を加算して、加算器の出力に
基づいて発振回路が記録用クロック信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追記可能な光ディ
スクの如き記録媒体に情報を記録するクロック信号発生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録用光ディスクには、記録用
クロック信号を生成するための基準としてトラックが遥
動(ウォブリング)されており、これに情報を記録する
クロック信号発生装置では、かかるトラックからウォブ
ル信号を抽出した後、このウォブル信号に同期したクロ
ック信号を生成して、データを目的位置に記録する。し
かしながら、近年高密度化に伴い、隣接するトラック間
ピッチが狭くなり、光ビームを照射したトラックに隣接
するトラックからの光の漏れ込み、いわゆるクロストー
クのため、検出されるウォブル信号が本来のウォブル信
号に対して位相がずれるといった現象が発生している。
このため、検出したウォブル信号を元に生成したクロッ
ク信号では、目的の位置にデータを記録できないといっ
た問題が発生していた。
【0003】この問題を解決するための従来のクロック
信号発生装置として、特開平10−293926号公報
に記載されたものが知られている。図18は特開平10
−293926号公報に記載された従来のクロック信号
発生装置の構成を示すブロック図である。図18を用い
て従来のクロック信号発生装置の概略構成を説明する。
従来のクロック信号発生装置において、光デイスク10
1を回転させるスピンドルモータ102と、スピンドル
モータ102を駆動するスピンドルドライバ120と、
光ディスク101上の目的位置をレーザーにより照射す
るピックアップ103とを有しており、スピンドルドラ
イバ120とピックアップ103は図18に示した制御
回路により駆動されている。この光ディスク101は、
所定の周波数成分を有するウォブル信号でウォブリング
したデ−タ記録用トラツクを有しており、ウォブル信号
と所定の位相関係を有するプリピツトが形成されてい
る。
【0004】ピックアップ103は光ディスク101か
らの反射光を受光し、プリピット信号及びウォブル信号
と記録情報データ等を有する検出信号を生成して再生増
幅器108に出力する。再生増幅器108はプリピット
信号及びウォブル信号等の検出信号を増幅し、記録用ク
ロック信号発生装置200のBPF(Band Pass Filte
r)に出力する。また、読み取り動作の時には、すでに
記録されている記録情報データに対応する増幅信号をデ
コーダ109に出力する。デコーダ109は入力された
増幅信号をデコードして復調信号を生成し、中央処理装
置であるCPU110に出力する。
【0005】一方、BPF112に入力された増幅信号
は記録用クロック信号発生装置200において処理され
て、プリピットの存在する期間を示すプリピット検出信
号を生成してプリピット信号デコーダ114に出力する
と共に、ウォブル信号を抽出して位相比較器117に出
力する。記録用クロック信号発生装置200において、
BPF112に入力された増幅信号はプリピット信号検
出器113とウォブル信号抽出器115に入力される。
ウォブル信号抽出器115で抽出されたウォブル信号
は、位相比較器117,116とPLL(Phase Locked
Loop)回路118に入力される。位相比較器116
は、抽出されたウォブル信号とプリピット検出信号との
位相を比較して、その比較信号をPLL回路118の加
算器122に出力する。PLL回路118において、ク
ロック信号の位相は位相調整され、記録用クロック信号
としてエンコーダ106及びパワー制御回路105に出
力される。
【0006】位相比較器117は入力されたウォブル信
号と基準クロック発生器111の基準クロック信号との
位相を比較して、その差信号を回転制御信号としてスピ
ンドルドライバ120を介してスピンドルモータ102
に供給する。これにより、スピンドルモータ102は所
定の回転数で回転する。PLL回路118は位相比較器
121、加算器122、LPF(Low Pass Filter)1
23、VCO(Voltage Controlled Oscillator)12
4、及び分周器125により構成されている。PLL回
路118においては、入力された抽出ウォブル信号の位
相のずれを加算器122により相殺して、VCO124
から光ディスク101の回転に精度高く同期した記録用
クロック信号を生成している。
【0007】ホストコンピュータからの記録情報データ
は、インタフェース107に入力されてインタフェース
処理後、CPU110を介してエンコーダ106に出力
される。エンコーダ106はPLL回路118からの記
録用クロック信号をタイミング信号として変調信号を生
成し、パワー制御回路105に出力する。パワー制御回
路105は記録用クロック信号に基づき変調信号の波形
変換を行い記録信号を生成し、レーザー駆動回路104
に出力する。レーザー駆動回路104はピックアップ1
03を駆動するレーザー駆動信号を出力する。上記のよ
うに構成された従来のクロック信号発生装置において
は、クロストークの影響を無視できないウォブル信号に
基づいて生成されるクロック信号を、クロストークの影
響を受けないプリピットを用いて補正しているため、デ
ィスク回転に同期した記録用クロック信号を生成してい
た。
【0008】従来のクロック信号発生装置においては、
ウォブル信号に基づいて記録用クロック信号を生成し、
さらに位置精度の高いプリピット信号と位相誤差を有す
るウォブル信号の位相差を検出している。そして、その
位相差に基づいて記録用クロック信号の位相をPLL回
路118にて調整することにより、従来のクロック信号
発生装置は、クロストークの影響による位相誤差の発生
を抑制していた。例えば、ウォブル信号の位相情報をP
w、プリピット信号の位相情報をPp、記録用クロック
信号の位相情報をPcとすると、位相比較器121によ
り出力される信号の位相情報は(Pw−Pc)である。
一方、位相比較器116にて検出される位相情報は(P
p−Pw)である。この位相情報(Pp−Pw)は加算
器122においてα(s)倍され、加算器122の出力
指令Pは次式(1)となる。
【0009】 P=(Pw−Pc)+(Pp−Pw) −−−(1)
【0010】上記式(1)は次式(2)により表され
る。
【0011】 P=(1−α(s))(Pw−Pc)+α(s)(Pp−Pc) −−−(2)
【0012】従って、低周波数領域でのα(s)を1に
することにより、加算器122の出力指令Pはウォブル
信号の位相情報と関係がなくなり、クロストークによる
位置ずれを抑制することが可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来のクロック信号発生装置において
も、記録動作中や、欠陥の多い光ディスクの再生・記録
動作中では、プリピット信号が本来とは異なる位置で検
出されるといった誤検出が発生することがあった。この
ようなプリピット信号の誤検出が発生すると、VCO1
24に入力される位相指令において、α(s)(Pp−
Pc)が誤差を含む位相情報ΔNとなり、(1−α
(s))(Pw−Pc)+ΔNとなる。この結果、従来
のクロック信号発生装置において、クロストーク低減の
為に、低周波数領域でのα(s)の値を1に限りなく近
くした場合には、低周波数領域でのゲインが確保でき
ず、動作が非常に不安定になっていた。本発明は、誤っ
たプリピット信号が検出された場合でも、安定した記録
用クロック信号を生成することができるクロック信号発
生装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のクロック信号発生装置は、所定の周波数の
ウォブル信号で記録用トラックをウォブリングし、前記
ウォブル信号と所定の位相関係を有するプリピツトを形
成した光デイスクに対して、前記ウォブル信号に位相同
期した記録用クロツク信号に基づいてデ−タを記録する
デ−タ記録装置におけるクロツク信号発生装置であつ
て、前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号検出手段
と、前記プリピツト信号を抽出するプリピツト検出手段
と、前記ウォブル信号と記録用クロック信号の第1の分
周信号との位相差を検出する第1の位相比較手段と、前
記プリピット信号と記録用クロック信号の第2の分周信
号の位相差を検出する第2の位相比較手段と、第1の位
相比較手段の出力である第1の位相比較信号と第2の位
相比較手段の出力である第2の位相比較信号を加算する
加算器と、加算器の出力に基づいて記録用クロック信号
を出力する発振回路とを備えたクロック信号発生装置と
を備えたものである。このように構成されたクロック信
号発生装置は、誤ったプリピット信号が検出された場合
でも、安定した記録用クロック信号を生成することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のクロック信号発生
装置の好ましい実施の形態について、添付の図面を参照
しつつ説明する。
【0016】《実施の形態1》図1は本発明に係る実施
の形態1のクロック信号発生装置の構成を示すブロック
図である。実施の形態1のクロック信号発生装置におい
て、光ディスクの一例としては追記型のDVDであるD
VD−Rを用いて説明する。図2は光ディスクとしての
DVD−Rの全体図であり、図3はDVD−Rの一部を
拡大し、断面を有して示した斜視図である。
【0017】まず、実施の形態1のクロック信号発生装
置において用いられる追記型の光ディスクであるDVD
−R(以下、単にディスクと略称する)1について説明
する。図3に示すように、ディスク1上のディスク記録
面にはトラック位置情報等のディスク情報を表すプリピ
ット46が形成されている。また、ウォブル信号に対応
してディスク1の半径方向に所定の周期で僅かに揺動
(ウォブリング)したグルーブトラック42が形成され
ている。また、ディスク1には、グルーブトラック42
にレーザービームAを誘導するためのランドトラック4
3が形成されており、このランドトラック43にプリピ
ット46が形成されている。グルーブトラック42はト
ラックに沿って一定距離毎にウォブリングがされてお
り、このグルーブトラック42からウォブル信号を抽出
することによりディスクの回転制御及び記録クロック信
号の生成が行われる。また、ランドトラック43に設け
られたプリピット46は、ディスク情報並びにアドレス
を示すプリピット信号を示しており、ウォブリングされ
たグルーブトラック42の最大変位位置に存在してい
る。このプリピット信号は隣接トラックとのクロストー
クにより位相情報が失われることがないため、その位相
精度はウォブル信号と比べると高い信号である。
【0018】図3に示すように、ディスク1は有機色素
材料などで形成される記録膜41、反射膜45、及び保
護膜44を有して形成されている。ディスク1に対する
データの記録は、そのデータに応じて変調されたレーザ
ービームAをグルーブトラック42の記録膜41に照射
することにより行われる。上記のように形成されたディ
スク1にデータを記録再生する場合、ディスク1の中心
を軸としディスク1を回転させながら、ディスク記録面
に対してレーザービームAを照射する。このときのディ
スク1の回転周波数は、後述するグルーブトラック42
からの反射光を受けたクロック信号発生装置においてウ
ォブル信号を抽出して、ディスク1の回転周波数が一定
になるように、スピンドルモータの回転数を制御する。
【0019】実施の形態1のクロック信号発生装置に
は、所定の周波数成分のウォブル信号でウォブリングし
たデ−タ記録用トラツクであるグルーブトラック42
と、ウォブル信号とは所定の位相関係を有するプリピツ
ト46を形成したデイスク1が装着される。図1に示す
実施の形態1のクロック信号発生装置において、スピン
ドルモータ2はディスク1を所望の回転周波数で回転さ
せており、ディスク記録面に対してピックアップ50に
より記録再生を行うよう構成されている。ピックアップ
50は、対物レンズ3、ハーフミラー4、フォトディテ
クター5、及びレーザー発振器6を有している。レーザ
ー発振器6からのレーザービームAは、ハーフミラー4
によりディスク1に導かれ、対物レンズ3によりディス
ク記録面の目標トラックに集光されている。
【0020】ディスク記録面を検出するグループトラッ
ク42からの反射光は、そのグループトラック42の接
線方向と光学的に平行な分割線で2分割されたフォトデ
ィテクター5により受光するよう構成されている。グル
ーブトラック42からのウォブル信号は、2分割された
フォトディテクター5からの出力の差分を取り、その差
分信号から抽出される。ピックアップ50は光ディスク
1からの反射光を受光し、プリピット46のプリピット
信号、グルーブトラック42によるウォブル信号を含む
記録情報データ等を有する検出信号を生成して再生増幅
器10に出力する。再生増幅器10はプリピット信号及
びウォブル信号等の検出信号を増幅し、BPF(Band P
ass Filter)16に出力する。また、読み取り動作時に
は、すでに記録されている記録情報データに対応する増
幅信号をデコーダ11に出力する。デコーダ11は入力
された増幅信号をデコードして復調信号を生成し中央処
理装置であるCPU12に出力する。
【0021】一方、BPF16に入力された増幅信号は
記録用クロック信号生成部60において処理されて、ウ
ォブル信号を抽出して位相比較器15に出力する。位相
比較器15は入力されたウォブル信号と回転基準クロッ
ク信号との位相を比較して、その差信号を回転制御信号
としてスピンドルドライバ14を介してスピンドルモー
タ2に供給する。これにより、スピンドルモータ2は所
定の回転数で回転する。外部のホストコンピュータから
の記録情報データは、インタフェース13に入力されて
インタフェース処理後、CPU12を介してエンコーダ
9に出力される。エンコーダ9は記録用クロック信号生
成部60からの記録用クロック信号をタイミング信号と
して変調信号を生成し、パワー制御回路8に出力する。
パワー制御回路8は記録用クロック信号に基づき変調信
号の波形変換を行い記録信号を生成し、レーザー駆動回
路7に出力する。レーザー駆動回路7はピックアップ5
0を駆動するレーザー駆動信号を出力する。
【0022】記録用クロック信号生成部60において、
BPF16からのラジアルプッシュプル信号はウォブル
検出回路20とプリピット検出回路23に入力される。
ウォブル検出回路20は入力されたプッシュプル信号か
らウォブル信号を検出する。検出されたウォブル信号は
第1の位相比較器21に入力され、ウォブル信号と分周
器28からの出力信号との位相差を検出する。第1のロ
ーパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)22は、
第1の位相比較器21からの信号を平滑化して加算器2
6へ出力する。
【0023】一方、プリピット検出回路23はプッシュ
プル信号からプリピット信号を検出し、第2の位相比較
器24と位相誤差検出器30に出力する。第2の位相比
較器24は入力されたプリピット信号と移相器29から
の出力信号との位相差を検出する。第2のローパスフィ
ルタ(LPF:Low Pass Filter)25は、第2の位相
比較器24からの信号を平滑化して加算器26へ出力す
る。加算器26は第1のローパスフィルタ(LPF)2
2と第2のローパスフィルタ(LPF)25の各出力を
加算し、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled
Oscillator)27に出力する。電圧制御発振器(VC
O)27は加算器26の出力に応じた周波数のクロック
信号を分周器28とエンコーダ9に出力する。分周器2
8は電圧制御発振器(VCO)27の出力電圧を分周
し、第1の位相比較器21と移相器29に出力する。移
相器29は分周器28の出力信号を遅延し、第2の位相
比較器24のための位相比較信号を生成する。位相誤差
検出器30はウォブル信号とプリピット信号の位相差を
検出し、検出された位相差信号を第3のLPF31へ出
力する。第3のLPF31は位相誤差検出器30の出力
を平滑化し、移相器29へ出力する。
【0024】次に、DVD−Rであるディスク1から得
られるウォブル信号とプリピット信号について図4を参
照しつつ説明する。図4は、実施の形態1のクロック信
号発生装置における各部位の出力波形図である。クロッ
ク信号発生装置において、オントラック制御されたピッ
クアップ50からディスク1に対してレーザービームA
が照射される。その照射によるディスク1からの反射光
は、グループトラック42の接線方向と光学的に平行な
分割線で2分割されたフォトディテクター5により受光
される。図4の(a)は、2分割されたフォトディテク
ター5からの出力の差分をラジアルプッシュプル法によ
り処理して検出したラジアルプッシュプル信号(Push-P
ull)である。このラジアルプッシュプル信号はBPF
16からウォブル検出回路20とプリピット検出回路2
3にそれぞれ入力される。
【0025】図4の(b)はウォブル検出回路20にお
けるクリップ回路の出力信号(CLIPout)であり、
(c)はウォブル検出回路20におけるBPF(Band P
ass Filter)の出力信号(BPFout)である。図4の
(d)は抽出されたウォブル信号(WBL)を示してい
る。また、図4の(e)は、プリピット検出回路23に
おいてHPF(High PassFilter)から出力された信号
波形(HPFout)であり、(f)はプリピット検出回路2
3において抽出されたプリピット信号(LPP)を示して
いる。
【0026】図5の(a)はウォブル検出回路20の構
成を示すブロック図であり、図5の(b)はウォブル検
出回路20におけるウォブル2値化回路の回路図であ
る。図6はプリピット検出回路23の構成を示すブロッ
ク図である。図5の(a)に示すように、ウォブル検出
回路20は、入力されたラジアルプッシュプル信号を正
規化する正規化回路57と、クリップ回路(CLIP)
51と、バンドパスフィルタ(BPF)52と、増幅器
53と、ウォブル2値化回路54と、グリッジ除去回路
55と、パルス挿入回路56とにより構成されている。
クリップ回路51はラジアルプッシュプル信号に含まれ
るプリピット信号成分を除去する。バンドパスフィルタ
52はプリピット信号に含まれるウォブル信号を抽出す
る。バンドパスフィルタ52から出力された信号は、増
幅器53とウォブル2値化回路54により2値化信号が
生成され、この2値化信号に含まれるグリッジ信号はグ
リッジ除去回路55において除去される。パルス挿入回
路56はディフェクトなどにより出力が発生しないとき
これを補間する回路である。
【0027】所定の回転数でディスク1を回転させた場
合、検出されるウォブル信号の周波数はほぼ一定(標準
速では140kHz)である。また、1フレームはウォ
ブル信号の8周期に相当し、2フレーム単位でプリピッ
ト信号が配置されている。プリピット信号は、記録され
るデータとの位相関係を定めており、記録されるクロッ
ク信号の基準信号として利用される。上記のウォブル検
出回路20において、ラジアルプッシュプル信号からウ
ォブル信号成分をバンドパスフィルタを用いて濾波し、
これを2値化することによりウォブル信号(図4の
(d)のWBLの波形)を得ることができる。
【0028】図6に示すように、プリピット検出回路2
3は、入力されたラジアルプッシュプル信号を正規化す
る正規化回路65と、ハイパスフィルタ(HPF)61
と、プリピット2値化回路62と、ウィンドウ処理回路
63と、ゲート処理回路64とにより構成されている。
プリピット検出回路23においては、ハイパスフィルタ
61において低域成分を除去した後(図4の(e)のH
PFoutの波形)、プリピット2値化回路62である
コンパレータにより2値化することにより、いわゆるプ
リピット信号(図4の(f)のLPPの波形)を得るこ
とができる。
【0029】図7は、ディスク1のウォブル信号とプリ
ピット信号との位相差の変動を示す波形図であり、枠内
の波形はウォブル信号とプリピット信号との位相差を説
明する図である。図7の枠内に示す波形図に示すよう
に、ウォブル信号の立ち上がりとプリピット信号の立ち
上がりとは時間P(約90度前後)ずれている。通常、
ウォブル信号のハイ(HIGH)である区間の略中心にプリ
ピット信号が生じるよう記録されている。プリピット信
号は、前述のように隣接トラックとのクロストークによ
り位相情報に影響を受けない信号である。一方、ウォブ
ル信号には、隣接トラックのクロストークによるウォブ
ル成分が混入してくる。従って、プリピット信号の立ち
上がりとウォブル信号の立ち上がりとのずれ時間Pを示
す位相差は、図7の位相差を示す波形図のように、90
度を中心として数Hz程度の周波数で変動する。例え
ば、発明者の実験によれば、ウォブル信号の周期が標準
速で140kHzになるようにディスク1を回転させた
場合、3〜6Hz程度の周波数変動が見られた。
【0030】次に、ディスク1に予め記録されているプ
リピット46の記録フォーマットについて図8を用いて
説明する。図8の(a)は、記録情報データにおける記
録フォーマットを示しており、(b)はグルーブトラッ
ク42のウォブリング状態を示している。ディスク1に
記録される記録情報データは、情報単位としてのシンク
フレーム単位で予め分割されている。一つのセクタは2
6個のシンクフレームにより形成されており、16のセ
クタにより一つのECC(Error Correcting Code)ブ
ロックが形成されている。なお、一つのシンクフレーム
は、ディスク1に記録する記録情報データの記録フォー
マットにより規定されるビット間隔に対応する単位長
(以下、Tという)の1488倍(1488×T)の長
さを有している。各シンクフレームの先頭の部分にはシ
ンクフレーム毎の同期を取るためのフレーム同期データ
が記録されている。このフレーム同期データが記録され
て部分は、その長さが(14×T)である。また、ウォ
ブル信号は(186×T)を1周期として形成されてい
るため、1シンクフレームにはウォブル信号の8波が形
成される。
【0031】ディスク1に予め形成されるプリピット4
6は、二つのシンクフレームを1単位として形成され
る。プリピット46は偶数番目のシンクフレームと奇数
番目のシンクフレームにおけるいずれかのシンクフレー
ムに形成される。図8においては、偶数番目のシンクフ
レームである偶数シンクフレームにプリピット46が形
成されている状態を示している。プリピット46の存在
する一つのシンクフレームには、フレーム同期のための
同期ピットB0と、フレームの偶数か奇数を表すピット
B1と、データを示すピットB2とがその有無により情
報が形成されている。同期ピットB0はシンクフレーム
先頭のウォブルの頂点に形成され、ピットB1はそのシ
ンクフレームの2番目のウォブルの頂点に形成され、ピ
ットB3はシンクフレームの3番目のウォブルの頂点に
形成される。同期ピットB0は常にシンクフレームの先
頭に形成される。ピットB1は偶数シンクフレームに形
成されるときだけ形成される。ピットB2はデータが1
の場合に形成される。なお、プリピット46の具体的な
形成方法としては、例えば特開平10−154332号
公報に開示されたものがある。
【0032】[クロック信号発生装置における動作]次
に、上記のように構成された実施の形態1のクロック信
号発生装置における動作について説明する。実施の形態
1において、ディスク1に記録される記録情報データ
は、外部のホストコンピュータからインターフェース1
3を介して入力される。その記録情報データは、インタ
フェース13において処理された後、CPU12を介し
てエンコーダ9に出力される。エンコーダ9は記録用ク
ロック信号生成部60からの記録用クロック信号をタイ
ミング信号として変調信号を生成し、パワー制御回路8
に出力する。パワー制御回路8は記録用クロック信号に
基づき変調信号の波形変換を行い記録信号を生成し、レ
ーザー駆動回路7に出力する。レーザー駆動回路7は記
録情報データに基づいてピックアップ50を駆動するた
めのレーザー駆動信号を出力する。
【0033】ピックアップ50は、レーザー駆動回路7
から供給されるレーザー駆動信号によりディスク1の情
報記録面にレーザービームAを照射する。このレーザー
ビームAの照射により、ディスク1に対するデータの記
録が行われる。一方、ディスク1に記録されたデータの
再生動作のときには、一定の出射パワーのレーザービー
ムAがディスク1の情報記録面に照射されて、その反射
光が光検出器5により受光される。情報記録面からの反
射光を受光した光検出器5は、この反射光を電気信号に
変換する。光検出器5においては、ラジアルプッシュプ
ル方式(ディスク1の回転方向に平行な分割線により分
割された光検出器を用いたプッシュプル法)による演算
を行うことにより、プリピット46によるプリピット信
号、グルーブトラック42のウォブル信号や情報データ
を含む検出信号である全加算信号を生成し、ラジアルプ
ッシュプル信号として再生増幅器10に出力する。
【0034】再生増幅器10では、光検出器5から出力
されたプリピット信号、ウォブル信号を有するラジアル
プッシュプル信号を増幅するとともに、AGC処理を施
し、信号の規格化を行い、バンドパスフィルタ(BP
F)16を介してウォブル検出回路20とプリピット検
出回路23に出力する。また、再生増幅器10からの全
加算信号は、イコライザによる波形等価処理を施した上
で、AGCによる信号振幅の規格化を行い、デコーダ1
1に出力する。デコーダ11では、再生増幅器10から
出力される全加算信号に基づいて、記録されているデー
タを再生するとともに、同期位置を送出する。CPU1
2では、デコーダ11から出力される同期タイミング信
号に基づいて、インターフェース13を介して送信され
る記録データをエンコーダブロックに送信し、記録を行
う。ウォブル検出回路20では、再生増幅器10から出
力されたラジアルプッシュプル信号からウォブル信号を
抽出し、スピンドル回転指令を決める位相比較器15
と、記録クロック信号を生成する位相同期ループ(PL
L)の第1の位相比較器21と、プリピット信号とウォ
ブル信号の位相誤差を検出する位相誤差検出器30に出
力する。
【0035】[ウォブル検出回路20の構成]次に、ウ
ォブル検出回路20の構成について、図5の(a)を用
いて説明する。ウォブル検出回路20は、正規化処理さ
れたラジアルプッシュプル信号がクリップ回路(CLI
P)51に入力されて、ラジアルプッシュプル信号に含
まれるプリピット信号成分が除去される。次に、バンド
パスフィルタ(BPF)52においてラジアルプッシュ
プル信号に含まれるウォブル信号が抽出され、増幅器5
3を介してウォブル2値化回路54に入力される。ウォ
ブル2値化回路54から出力された2値化信号は、グリ
ッジ除去回路55においてその2値化信号に含まれるグ
リッジ信号が除去される。そして、ディフェクトなどに
より出力が発生しないときに、これを補間するためにパ
ルス挿入回路56が設けられている。
【0036】[ウォブル検出回路20の動作]次にウォ
ブル検出回路の動作について、図4を用いて説明する。
再生増幅器10において得られるラジアルプッシュプル
信号(Push-Pull)の一例を図4の(a)に示す。この
ラジアルプッシュプル信号には、ウォブル信号成分と、
プリピット信号成分と、ノイズ成分が含まれている。こ
のラジアルプッシュプル信号がウォブル検出回路20の
クリップ回路51に通すことにより、図4の(b)に示
す信号波形(CLIPout)となる。クリップ回路51にお
いて、プリピット信号成分がクリップされてバンドパス
フィルタ52に出力される。バンドパスフィルタ52に
おいては、図4の(c)に示すように、ラジアルプッシ
ュプル信号に含まれるサーボノイズ成分とデータ成分と
ランダムノイズ成分が除かれる(BPFout)。バンドパス
フィルタ52の出力は、増幅器53を介してウォブル2
値化回路54に入力され、図4の(d)に示すような2
値化ウォブル信号(WBL)を得ることができる。上記の
2値化ウォブル信号には、高周波ノイズ成分のためにグ
リッチ が発生するため、グリッジ除去回路55を通じ
て、図4の(e)に示すようなグリッチ除去ウォブル信
号が得られる。さらに、ディフェクトなどにより局所的
に乱れて、ウォブル成分が含まれない期間について、パ
ルス挿入を行い、正常なウォブル信号を形成する。
【0037】次に、ウォブル2値化回路54の一例につ
いて、図5の(b)を用いて説明する。ウォブル2値化
回路54は、コンパレーター71と平滑化回路72と差
動回路74とを有している。コンパレーター71は、バ
ンドパスフィルター52から出力されて帯域制限された
ラジアルプッシュプル信号とスライスレベル基準を比較
し、2値化した2値化ウォブル信号を出力する。平滑化
回路72はコンパレータ71から出力された2値化ウォ
ブル信号を平滑化し、差動回路74に出力する。差動回
路74はデューティ基準入力端子73からのデューティ
基準と平滑化回路72からのデューティ値との差を演算
する。また、差動回路74から出力されるデューティ誤
差量は、加算器75によりスライスレベル基準に加算さ
れる。例えば、デューティ基準入力端子73にデューテ
ィ50%相当の信号が印加されると、デューティ50%
にてデューティ制御を行うことができるため、オフトラ
ックなどの影響を極力排除することができる。また、ウ
ォブル信号とプリピット信号(LPP)の位相ずれに相
当する位相誤差量をデューティ制御端子に加えることに
より、2値化ウォブル信号の立ち上がりエッジの位相ず
れをキャンセルすることも可能になる。
【0038】一方、再生増幅器10からのラジアルプッ
シュプル信号(Push-Pull)が入力されたプリピット検
出回路23では、プリピット信号を抽出する。抽出され
たプリピット信号は、記録クロック信号を生成するPL
L部の第2の位相比較器24と、プリピット信号とウォ
ブル信号の位相誤差を検出する位相誤差検出器30に出
力される。
【0039】[プリピット検出回路23の構成]次に、
プリピット検出回路23の構成について、図6を用いて
説明する。プリピット検出回路23は、正規化処理され
たラジアルプッシュプル信号がハイパスフィルタ(HP
F)61に入力される。ハイパスフィルタ61におい
て、ラジアルプッシュプル信号に含まれるサーボノイズ
などの低周波ノイズが除去され、プリピット2値化回路
62に出力される。プリピット2値化回路62からの2
値化された信号はウィンドウ処理回路63に入力され、
ウォブル信号のピーク付近にウィンドウを開き、ウィン
ドウ以外のノイズを除去する。ウィンドウ処理回路63
からゲート処理回路64に入力された信号は、1フレー
ム内の同期ピットB0のみを選択するよう構成されてい
る。
【0040】[プリピット検出回路23の動作]次に、
プリピット検出回路23の動作について図4を用いて説
明する。図4の(a)に示すラジアルプッシュプル信号
には、ウォブル信号成分と、プリピット信号成分と、ノ
イズ成分が含まれている。ラジアルプッシュプル信号が
プリピット検出回路23のハイパスフィルタ61を通る
ことにより、ラジアルプッシュプル信号に含まれるサー
ボノイズ成分とウォブル信号成分と低周波ランダムノイ
ズ成分が除かれる。図4の(e)はハイパスフィルタ6
1からの出力信号の一例を示す。ハイパスフィルタ61
の出力は、プリピット2値化回路62を通じて、図4の
(f)に示すような2値化プリピット信号が形成され
る。さらに、ウィンドウ処理回路63を通じて、図4の
(g)に一例を示すように、ウォブル信号のピーク付近
を選択するウィンドウ信号が形成される。そして、ゲー
ト処理回路64を通じて、図4の(h)に示すような同
期ピットB0の存在する期間を示すウィンドウ信号によ
り不要な2値化プリピット信号がマスクされ、図4の
(i)に示すようなプリピット信号が抽出される。
【0041】スピンドルドライバ14の駆動制御を行う
位相比較器15では、ウォブル検出回路20から出力さ
れたウォブル信号と回転基準クロック信号とを比較す
る。この比較の結果、これらの信号が一致するようにス
ピンドルドライバー14に対するスピンドル回転指令信
号を生成する。スピンドルドライバー14では、位相比
較器15から出力されたスピンドル回転指令信号に基づ
いてスピンドルモータ2を駆動し、スピンドルモータ2
を所定の線速度で回転させる。
【0042】次に、データを記録するための記録用クロ
ック信号の生成部である記録用クロック信号生成部60
について説明する。記録用クロック信号生成部60は、
図1において破線により囲んで示している。この記録用
クロック信号生成部60は、抽出されたウォブル信号と
位相基準信号との位相差、及び抽出されたプリピット信
号と位相基準信号との位相差に基づき記録用クロック信
号を生成する。実施の形態1のクロック信号発生装置に
おける記録用クロック信号生成部60は、図1に示すよ
うに、ウォブル検出回路20に繋がるラインとして第1
の位相比較器21、第1のローパスフィルタ(LPF)
22、加算器26、電圧制御発振器(VCO)27、及
び分周器28を有している。また、記録用クロック信号
生成部60のプリピット検出回路23に繋がるラインと
して第2の位相比較器24、第2のローパスフィルタ
(LPF)25、位相誤差検出器30、第3のローパス
フィルタ(LPF)31、及び移相器29、を有してい
る。
【0043】記録用クロック信号生成部60において、
第1の位相比較器21は電圧制御発振器27の出力を分
周器28において186分周して得られるウォブル用位
相比較基準信号とウォブル信号とを位相比較する。第2
のローパスフィルタ22は、第1の位相比較器21から
の出力を受け、VCO制御指令に変換する。また、分周
器28から出力されたウォブル用位相比較基準信号が入
力される移相器29は、ウォブル信号とプリピット信号
の位相差に応じてウォブル用位相比較基準信号を遅延さ
せプリピット用位相比較基準信号を形成する。第2の位
相比較器24は移相器29から出力されたプリピット用
位相比較基準信号とプリピット信号とを位相比較する。
第2のローパスフィルタ25は第2の位相比較器24か
らの出力をVCO制御指令に変換し、加算器26に出力
する。加算器26は、第1のローパスフィルタ22から
出力されたウォブル信号に基づくVCO制御指令と第2
のローパスフィルタ25から出力されたプリピット信号
に基づくVCO制御指令とを加算する。電圧制御発振器
28は加算器26からの出力に基づいて発振周波数を決
定する。
【0044】実施の形態1のクロック信号発生装置にお
いて、ウォブル用の位相比較信号をVCO制御指令に変
換する第1のローパスフィルタ22と、プリピット用の
位相比較信号をVCO制御指令に変換する第2のフィル
タ25は、それぞれの入力信号の特性に合わせて、図9
の特性図に示すように設計される。図9の特性図におい
て、実線は系全体の開ループ特性を示している。なお、
点線は開ループ特性に対するウォブル位相比較演算の寄
与を示しており、一点鎖線は開ループ特性に対するプリ
ピット位相比較演算の寄与を示している。図9におい
て、(a)は振幅特性(ゲイン特性)であり、(b)は
位相特性である。
【0045】ウォブル信号には、隣接トラックとのクロ
ストークに基づく低周波の位相ずれが含まれるため、ウ
ォブル信号による制御のみではクロストークに基づく位
相ずれが発生する。一方、プリピット信号は発生頻度が
ウォブル信号の1/16程度であるため、標準速でディ
スク1を回転させた場合、ウォブル信号周波数は140
kHzであるため、サンプリング周波数は8.75kH
z程度になる。従って、記録クロック生成において必要
と考えられている1kHz程度の制御帯域をプリピット
信号による制御のみで確保することは困難である。上記
の要因のため、ゲイン交点付近の高周波数の領域では、
ウォブル信号と位相比較基準信号との位相差に基づくV
CO制御指令を、プリピット信号と位相比較基準信号と
の位相差に基づくVCO制御指令より高く設定してい
る。このように設定することにより、ウォブル信号によ
る制御指令により、記録用クロック信号生成部における
PLL(Phase Locked Loop)回路が動作する。ここで
PLL回路は第1の位相比較器21、第1のローパスフ
ィルタ22、加算器26、電圧制御発振器27、分周器
28などで構成される。また、低周波数領域では、プリ
ピット信号と位相比較基準信号との位相差に基づくVC
O制御指令は、ウォブル信号と位相比較基準信号との位
相差に基づくVCO制御指令より高く設定されている。
このようにVCO制御指令を設定することにより、プリ
ピット信号が低周波数領域での制御目標となるため、プ
リピット信号に基づく移相機能が実現できる。また、移
相器29により、位相比較基準信号のオフセット値を補
正することにより、第1の位相比較器21及び第2の位
相比較器24のオフセットを除去することが可能であ
る。
【0046】図10は実施の形態1における記録用クロ
ック信号生成部60における効果を説明する波形図であ
る。図10に示す波形図において、(a)の波形は、プ
リピット信号とウォブル信号の位相差を示しており、
(b)の波形は、プリピット信号とウォブル位相比較基
準信号との位相差を示している。ウォブル信号だけに基
づいて制御する場合には、PLL回路によって生成され
る位相比較基準信号の位相は図10の(a)と実質的に
同じである図10の(c)のような波形となる。図10
の(c)の波形において、ウォブル信号の位相と一致す
るよう制御されるため、制御帯域内で考えると図10の
(a)と同様の大きさの波形となる。
【0047】従って、図10の(b)に示すように、プ
リピット信号とクロック信号の位相のずれが小さくな
り、データの記録開始位置、記録終了位置がずれること
がなくなる。これにより、データをディスク上の所定位
置に忠実に記録することができ、追記を行う場合であっ
ても、データの重ね書きや、書き残しの領域をなくすこ
とが可能である。なお、第1のローパスフィルタ22と
第2のローパスフィルタ25の出力値の加算に際して
は、目標発振レベルに相当する電圧を別途加算してお
く。
【0048】《実施の形態2》次に、本発明のクロック
信号発生装置の実施の形態2について添付の図面を参照
しつつ説明する。図11は本発明に係る実施の形態2の
クロック信号発生装置の構成を示すブロック図である。
図11において、前述の実施の形態1と同様の機能、構
成を有するものには同じ符号を付し、その説明は省略す
る。実施の形態2のクロック信号発生装置において、光
ディスクの一例としては追記型のDVDであるDVD−
Rを用いて説明する。図12において、光デイスク1は
所定の周波数成分のウォブル信号でウォブリングしたデ
−タ記録用トラツクを有し、このウォブル信号とは所定
の位相関係を有するプリピツトが形成されている。実施
の形態2のクロック信号発生装置は、前述の実施の形態
1のクロック信号発生装置の記録用クロック信号生成部
60にパルス幅検出回路32と移相量補正回路33とを
追加したものである。
【0049】実施の形態2において、ラジアルプッシュ
プル信号が入力されたプリピット検出回路23は、プリ
ピット信号を検出して、そのプリピット信号を、第2の
位相比較器24、位相誤差検出器30及びパルス幅検出
回路32にそれぞれ出力する。第2の位相比較器24は
プリピット信号と移相器29からの出力との位相差を検
出し、第2のローパスフィルタ(LPF)25に出力す
る。位相誤差検出器30はウォブル信号とプリピット信
号との位相差を検出し、第3のローパスフィルタ(LP
F)31に出力する。第3のローパスフィルタ31は位
相誤差検出器30の出力を平滑化して移相器29に出力
する。パルス幅検出回路32はプリピットのパルス幅を
検出し、移相量補正回路33に出力する。移相量補正回
路33はパルス幅検出回路32の結果により移相量を計
算し、その算出結果を移相器29に出力する。実施の形
態2のクロック信号発生装置において、その他の構成は
前述の実施の形態1のクロック信号発生装置と同様であ
る。
【0050】次に、実施の形態2のクロック信号発生装
置の動作について説明する。なお、以下の実施の形態2
における動作の説明において、前述の実施の形態1と重
複する部分については省略し、異なる部分について説明
をする。図12はプリピット信号とプリピット用位相比
較基準信号(ウォブル信号)との位相差を計算する第2
の位相比較器24の一例を示す回路図(a)とその信号
波形図(b)である。本発明における第2の位相比較器
24はこのような構成に限定されるものではなく、同様
な機能を有するものであればよい。図12の(a)に示
す回路を有する第2の位相比較器24の場合、図12の
(b)に示す信号波形となる。すなわち、プリピット信
号のパルス幅の中心にプリピット用位相比較基準信号
(ウォブル信号)の変化点があるとき、第2の位相比較
器24の回路は平衡状態となる。このため、ウォブル信
号とプリピット信号の位相誤差信号には、プリピット信
号のパルス幅の半分が位相誤差として含まれない。第2
の位相比較器24のオフセットを除去するために、パル
ス幅検出回路32によって検出されたプリピット信号の
パルス幅から、移相量補正回路33によりさらにずらす
位相分であるプリピット信号のパルス幅の半分値を演算
する。移相器29ではウォブル信号とプリピット信号と
の位相差分と、プリピット信号のパルス幅の半分に相当
する位相分を移相させる。位相誤差検出器30は、プリ
ピット信号の立ち上がりとウォブル信号の立ち上がりの
時間を位相差に換算した結果を出力する。また、移相量
補正回路33においては、プリピット信号の立ち上がり
からプリピット信号の中心に相当する時間を位相差に換
算した結果が出力される。従って移相器29により、ウ
ォブル信号と位相の一致している位相比較基準信号をプ
リピット信号の中心まで移相する。
【0051】発明者の実験において、光ディスク1への
記録動作中、未記録再生動作中、記録済み再生動作中
に、プリピット信号のパルス幅が異なるという現象が見
つかった。この現象に対応するために、図示は省略して
いるが、CPU12にてプリピット信号のパルス幅の状
態を監視し、プリピット信号のパルス幅が異なったと
き、移相量補正回路33の出力値を切り変えるよう構成
してもよい。例えば、起動時に未記録部分の再生時のパ
ルス幅、記録時のパルス幅、記録済み部分の再生時のパ
ルス幅を検出しておく。この検出は、光ディスク1に対
する記録に際して行われるパワーキャリブレーション領
域へのテスト記録を利用して行われる。DVD−Rの光
ディスクにおいて再生状態から記録状態に移行する場
合、再生状態では、再生状態のパルス幅を設定する。再
生状態から記録状態に移行する際には、記録状態のパル
ス幅に切り変える。上記の構成により、本発明のクロッ
ク信号発生装置は、記録、再生のいずれの状態であって
も、ジッタの少ない記録用クロック信号を得ることが可
能となり、追記に際しては、重ね書きや書き残しといっ
た問題を解決することができる。
【0052】《実施の形態3》次に、本発明のクロック
信号発生装置の実施の形態3について添付の図面を参照
しつつ説明する。図13は本発明に係る実施の形態3の
クロック信号発生装置の構成を示すブロック図である。
図13において、前述の実施の形態1及び実施の形態2
と同様の機能、構成を有するものには同じ符号を付し、
その説明は省略する。実施の形態3のクロック信号発生
装置は、前述の実施の形態2のクロック信号発生装置の
記録用クロック信号生成部70にパルス幅検出回路35
と可変ゲインアンプ34とを追加したものである。実施
の形態3において、ラジアルプッシュプル信号が入力さ
れたプリピット検出回路23は、プリピット信号を検出
して、そのプリピット信号を、第2の位相比較器24、
位相誤差検出器30、パルス幅検出回路32及びパルス
頻度検出回路35にそれぞれ出力する。第2の位相比較
器24はプリピット信号と移相器29からの出力との位
相差を検出し、第2のローパスフィルタ(LPF)25
に出力する。
【0053】位相誤差検出器30はウォブル信号とプリ
ピット信号との位相差を検出し、第3のローパスフィル
タ(LPF)31に出力する。第3のローパスフィルタ
31は位相誤差検出器30の出力を平滑化して移相器2
9に出力する。パルス幅検出回路32はプリピットのパ
ルス幅を検出し、移相量補正回路33に出力する。移相
量補正回路33はパルス幅検出回路32の結果により移
相量を計算し、その算出結果を移相器29に出力する。
パルス頻度検出回路35はプリピット検出回路23から
入力されたプリピット信号の検出頻度を計測し、可変ゲ
インアンプ34に出力する。可変ゲインアンプ34はパ
ルス頻度検出回路35の出力値に応じて、第2のローパ
スフィルタ25の出力値を増幅し、加算器26に出力す
る。実施の形態3のクロック信号発生装置において、そ
の他の構成は前述の実施の形態2のクロック信号発生装
置と同様である。
【0054】次に、実施の形態3のクロック信号発生装
置の動作について説明する。なお、以下の実施の形態3
における動作の説明において、前述の実施の形態1及び
実施の形態2と重複する部分については省略し、異なる
部分について説明をする。従来のクロック信号発生装置
において、未記録再生動作時はプリピットの検出は容易
であるが、記録済み再生動作時や記録動作時、特に記録
動作時においてプリピットの検出が困難であるという問
題があった。例えば、記録動作中はレーザーの発光状態
が記録レベル、バイアスレベルの2つの状態を高速に切
り換えてレーザー発光するため、再生されるプリピット
信号のレベルもレーザーの状態に応じて様々な値を取
る。このため、プリピットを検出するために、検出レベ
ルが所定のスライスレベルを超えるか否かを判断するだ
けでは、プリピット信号を取りこぼしたり、誤って検出
したりする可能性があった。記録動作と再生動作におい
て2段階のスライスレベルを設定しても同様の問題があ
った。従って、プリピット信号のための第2の位相比較
器24を前述の図12に示したような簡単な回路で構成
した場合には問題がある。この回路における問題は、プ
リピットが検出されないことではなく、誤ってプリピッ
ト信号を出力することが問題である。このような問題を
解決するために、プリピット信号のスライスレベルを誤
って認識しないレベルに低く設定する場合がある。この
場合、プリピット信号の検出頻度に依存して、プリピッ
ト信号に基づく位相比較結果の寄与レベルが低下する。
【0055】そこで、本発明の実施の形態3のクロック
信号発生装置では上記の問題を鑑み、プリピット信号の
位相比較結果の寄与レベルが一定になるように、プリピ
ット信号の検出頻度に応じて、プリピット信号の位相比
較結果を増幅する可変ゲインアンプ34を設けている。
この可変ゲインアンプ34はパルス頻度検出回路35か
らの信号に基づきプリピット信号を増幅して、加算器2
6に入力するよう構成している。このため、記録動作中
または記録済み領域の再生動作中において、プリピット
信号の検出確率が低下したとしても、可変ゲインアンプ
34によってプリピット信号の寄与レベルが一定に保た
れるよう動作する。このため、実施の形態3のクロック
信号発生装置は、ウォブル信号とプリピット信号のクロ
ック信号に対する寄与率が一定となり安定した動作を得
ることができる。従って、上記のように構成された実施
の形態3のクロック信号発生装置は、記録、再生のいず
れの動作状態であっても、ジッタの少ない記録用クロッ
ク信号を高精度に得ることが可能となり、追記に際して
は、重ね書きや書き残しといった問題を解決することが
できる。
【0056】《実施の形態4》次に、本発明のクロック
信号発生装置の実施の形態4について添付の図面を参照
しつつ説明する。図14は本発明に係る実施の形態4の
クロック信号発生装置の構成を示すブロック図である。
図14において、前述の実施の形態1と同様の機能、構
成を有するものには同じ符号を付し、その説明は省略す
る。実施の形態4のクロック信号発生装置は、前述の実
施の形態1のクロック信号発生装置の記録用クロック信
号生成部60に減算器36を追加したものである。実施
の形態4において、ラジアルプッシュプル信号が入力さ
れたプリピット検出回路23は、プリピット信号を検出
して、そのプリピット信号を第2の位相比較器24、位
相誤差検出器30及びパルス幅検出回路32にそれぞれ
出力する。第2の位相比較器24はプリピット信号と移
相器29からの出力との位相差を検出し、第2のローパ
スフィルタ(LPF)25に出力する。位相誤差検出器
30はウォブル信号とプリピット信号との位相差を検出
し、第3のローパスフィルタ(LPF)31に出力す
る。第3のローパスフィルタ31は位相誤差検出器30
の出力を平滑化して移相器29に出力する。減算器36
は第1のローパスフィルタ22の出力から第2のローパ
スフィルタ25の出力の差分をとる減算器である。この
減算結果は低域通過回路を通した後、増幅して、ローパ
スフィルタ22から減算し、ローパスフィルタ25に加
算する。実施の形態4のクロック信号発生装置におい
て、その他の構成は前述の実施の形態1のクロック信号
発生装置と同様である。
【0057】次に、実施の形態4のクロック信号発生装
置の動作について説明する。なお、以下の実施の形態4
における動作の説明において、前述の実施の形態1と重
複する部分については省略し、異なる部分について説明
をする。前述の第1の実施の形態のクロック信号発生装
置において、第1のローパスフィルタ22と第2のロー
パスフィルタ25の各出力レベルについては制御されて
おらず、加算結果が一定になるよう制御されるのみであ
る。このため、第1の位相比較器21と第2の位相比較
器24の出力には広範なDレンジが要求される。このた
め、第1の実施の形態のクロック信号発生装置は、回路
の低電圧化において問題があった。この問題を解決する
ため、実施の形態4のクロック信号発生装置では、第1
のローパスフィルタ22と第2のローパスフィルタ25
の出力レベル差を帰還するよう構成することにより、第
1のローパスフィルタ22と第2のローパスフィルタ2
5の出力レベルが同一になる。
【0058】上記のように構成することにより、実施の
形態4のクロック信号発生装置は、第1のローパスフィ
ルタ22と第2のローパスフィルタ25の出力DCレベ
ルが均衡するため、第1の位相比較器21と第2の位相
比較器24の実質のDレンジを大きく取ることが可能に
なる。このため、実施の形態4のクロック信号発生装置
は、大きな位相誤差であっても安定に動作するばかりで
なく、ゲインの向上にも有利である。また、実施の形態
4のクロック信号発生装置では、記録または再生のいず
れの動作状態であっても、ジッタの少ない記録用クロッ
ク信号を得ることが可能となり、追記に際しては、重ね
書きや書き残しといった問題を解決することができる。
【0059】《実施の形態5》次に、本発明のクロック
信号発生装置の実施の形態5について添付の図面を参照
しつつ説明する。図15は本発明に係る実施の形態5の
クロック信号発生装置の構成を示すブロック図である。
図15において、前述の実施の形態1と同様の機能、構
成を有するものには同じ符号を付し、その説明は省略す
る。実施の形態5のクロック信号発生装置は、前述の実
施の形態1のクロック信号発生装置の記録用クロック信
号生成部60の位相比較器24をゲイン切替型位相比較
器81に置き換えたものである。
【0060】実施の形態5において、ラジアルプッシュ
プル信号が入力されたプリピット検出回路23は、再生
時は全てのプリピット信号を検出できるが、記録時はマ
ーク中のみプリピットが検出され、プリピットの検出確
率が50%程度になることを想定している。このため、
記録時のプリピット検出回路23の出力ゲインは、再生
時の2分の1になる。記録時は、ゲイン切替型位相比較
器81の出力は、再生時の出力の2倍に設定される。再
生状態と記録状態を切り換える信号はCPU12により
出力される。上記のように構成された実施の形態5のク
ロック信号発生装置は、PLL回路のゲインを再生時と
記録時で一定に保つことができ、最適な制御特性を維持
できる。
【0061】《実施の形態6》次に、本発明のクロック
信号発生装置の実施の形態6について添付の図面を参照
しつつ説明する。図16は本発明に係る実施の形態6の
クロック信号発生装置の構成を示すブロック図である。
図16において、前述の実施の形態1と同様の機能、構
成を有するものには同じ符号を付し、その説明は省略す
る。実施の形態6のクロック信号発生装置は、前述の実
施の形態1のクロック信号発生装置の記録用クロック信
号生成部60のプリピット検出回路23をゲイン切替型
プリピット検出回路82に置き換えたものである。実施
の形態6において、ラジアルプッシュプル信号が入力さ
れたゲイン切替型プリピット検出回路82は、再生時は
全てのプリピット信号を検出できるが、記録時はマーク
中のみプリピットが検出され、プリピットの検出確率が
50%程度になることを想定している。そこで、再生時
のプリピット出力頻度を2分の1に低下することによ
り、再生時と記録時のゲインを一定に保つ。なお、再生
状態と記録状態を切り換える信号はCPU12により出
力される。上記のように構成された実施の形態6のクロ
ック信号発生装置は、PLL回路のゲインを再生時と記
録時で一定に保つことができ、最適な制御特性を維持で
きる。なお、以上の説明においては、光ディスクとして
DVD−Rを用いた例で説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、その他の光ディスク、光磁気デ
ィスクなどについても同様に実施可能である。
【0062】
【発明の効果】以上、実施の形態について詳細に説明し
たところから明らかなように、本発明は次の効果を有す
る。本発明のクロック信号発生装置によれば、ディスク
位置に対応した正確な記録用クロック信号を生成するこ
とができるため、ジッタの少ない記録用クロック信号を
得ることができるばかりでなく、追記に際しては、重ね
書きや書き残しという問題を解決することができるとい
う効果が得られる。本発明によれば、誤ったプリピット
信号が検出された場合でも、安定した記録用クロック信
号を生成することができるクロック信号発生装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1のクロック信号発生
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】光ディスクであるDVD−Rを示す斜視図であ
る。
【図3】光ディスクであるDVD−Rの一部を拡大して
示す斜視図である。
【図4】本発明に係る実施の形態1のクロック信号発生
装置におけるラジアルプッシュプル信号関連の信号波形
図である。
【図5】実施の形態1のクロック信号発生装置における
ウォブル検出回路の構成を示すブロック図(a)とウォ
ブル検出回路におけるウォブル2値化回路の回路図であ
る。
【図6】実施の形態1のクロック信号発生装置における
プリピット検出回路の構成を示すブロック図である。
【図7】DVD−Rのウォブル信号とプリピット信号と
の位相差を説明する図である。
【図8】DVD−Rのディスクフォーマットの説明図で
ある。
【図9】本発明に係る実施の形態1における記録用クロ
ック信号生成部の特性図である。
【図10】本発明に係る実施の形態1における記録用ク
ロック信号生成部の効果を説明する信号波形図である。
【図11】本発明に係る実施の形態2のクロック信号発
生装置の構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態2における位相比較器24の構成
を示す回路図及び信号波形図である。
【図13】本発明に係る実施の形態3のクロック信号発
生装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明に係る実施の形態4のクロック信号発
生装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明に係る実施の形態5のクロック信号発
生装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る実施の形態6のクロック信号発
生装置の構成を示すブロック図である。
【図17】従来のクロック信号発生装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 対物レンズ 4 ハーフミラー 5 フォトディテクター 6 レーザー発振器 7 レーザー駆動回路 8 パワー制御回路 9 エンコーダ 10 再生増幅器 11 デコーダ 12 CPU 13 インターフェース 14 スピンドルドライバ 15 位相比較器 16 バンドパスフィルタ 20 ウォブル検出回路 21 第1の位相比較器 22 第1のローパスフィルタ 23 プリピット検出回路 24 第2の位相比較器 25 第2のローパスフィルタ 26 加算器 27 電圧制御発振器 28 分周器 29 移相器 30 位相誤差検出器 31 第3のローパスフィルタ 32 パルス幅検出回路 33 移相量補正回路 34 可変ゲインアンプ 35 パルス頻度検出回路 36 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 浩之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井村 正春 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井上 眞治 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 渡部 英成 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 藤堂 貴之 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 GM03 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 CC05 DD03 FF45

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数のウォブル信号でトラック
    の一部をウォブリングし、前記ウォブル信号と所定の位
    相関係を有するプリピツトを形成した光デイスクに対し
    て、前記ウォブル信号に位相同期した記録用クロツク信
    号に基づいてデ−タを記録するデ−タ記録装置における
    クロック信号発生装置であつて、 前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号検出手段と、 前記プリピツト信号を抽出するプリピツト検出手段と、 前記ウォブル信号と記録用クロック信号の第1の分周信
    号との位相差を検出する第1の位相比較手段と、 前記プリピット信号と記録用クロック信号の第2の分周
    信号の位相差を検出する第2の位相比較手段と、 前記第1の位相比較手段の出力である第1の位相比較信
    号と前記第2の位相比較手段の出力である第2の位相比
    較信号とを加算する加算器と、 前記加算器の出力に基づいて記録用クロック信号を出力
    する発振回路と、を具備することを特徴とするクロック
    信号発生装置。
  2. 【請求項2】 前記ウォブル信号と前記プリピット信号
    の位相差に基づいて第1の分周信号を移相する移相手段
    により第2の分周信号を生成することを特徴とする請求
    項1記載のクロック信号発生装置。
  3. 【請求項3】 所定の周波数のウォブル信号で記録用ト
    ラックをウォブリングし、前記ウォブル信号と所定の位
    相関係を有するプリピツトを形成した光デイスクに対し
    て、前記ウォブル信号に位相同期した記録用クロツク信
    号に基づいてデ−タを記録するデ−タ記録装置における
    クロツク信号発生装置であつて、 前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号検出手段と、 前記プリピツト信号を抽出するプリピツト検出手段と、 前記ウォブル信号と記録用クロック信号の第1の分周信
    号との位相差を検出する第1の位相比較手段と、 前記プリピット信号と記録用クロック信号の第2の分周
    信号の位相差を検出する第2の位相比較手段と、 前記第1の位相比較手段の出力である第1の位相比較信
    号と前記第2の位相比較手段の出力である第2の位相比
    較信号とを加算する加算器と、 前記加算器の出力に基づいて記録用クロック信号を出力
    する発振回路と、 プリピット信号のパルス幅を検出するプリピットパルス
    幅検出手段と、 前記ウォブル信号と前記プリピット信号の位相差とプリ
    ピット信号のパルス幅に基づいて第1の分周信号を移相
    した第2の分周信号を生成する位相手段と、を具備する
    ことを特徴とするクロック信号発生装置。
  4. 【請求項4】 前記ウォブル信号と前記プリピット信号
    の位相差と、プリピット信号のパルス幅の半分を加算し
    た値に基づいて第1の分周信号を移相する移相手段によ
    り第2の分周信号を生成するよう構成されたことを特徴
    とする請求項3記載のクロック信号発生装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の位相比較手段はウォブル信号
    のエッジを基準として位相誤差を検出し、前記第2の位
    相比較手段はプリピット信号の中央を基準として位相誤
    差を検出するように構成されており、 プリピット信号のパルス幅を、未記録部分の再生時、記
    録済み部分の再生時、及び記録時の各動作状態に応じて
    切り替えるよう構成されたことを特徴とする請求項4記
    載のクロック信号発生装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の位相比較手段はウォブル信号
    のエッジを基準として位相誤差を検出し、前記第2の位
    相比較手段はプリピット信号の中央を基準として位相誤
    差を検出するように構成されており、 プリピット信号のパルス幅を、未記録部分の再生時、記
    録済み部分の再生時、及び記録時の各動作状態ごとに予
    め測定し、前記位相手段へ入力されるパルス幅信号を動
    作状態の変化に応じて切り替えるよう構成されたことを
    特徴とする請求項3記載のクロック信号発生装置。
  7. 【請求項7】 前記ウォブル信号と前記プリピット信号
    の位相差をローパスフィルタにより平滑化した値を、前
    記ウォブル信号とプリピット信号の位相差とするよう構
    成されたことを特徴とする請求項2又は3記載のクロッ
    ク信号発生装置。
  8. 【請求項8】 制御帯域付近では、ウォブル信号との位
    相差である前記第1の位相比較信号の信号強度をプリピ
    ット信号との位相差である前記第2の位相比較信号の信
    号強度より大きくし、回転周波数付近以下の低域では、
    プリピット信号との位相差である前記第2の位相比較信
    号の信号強度をウォブル信号との位相差である前記第1
    の位相比較信号の信号強度より大きくするよう構成され
    たことを特徴とする請求項1又は3記載のクロック信号
    発生装置。
  9. 【請求項9】 所定の周波数のウォブル信号で記録用ト
    ラックをウォブリングし、前記ウォブル信号と所定の位
    相関係を有するプリピツトを形成した光デイスクに対し
    て、前記ウォブル信号に位相同期した記録用クロツク信
    号に基づいてデ−タを記録するデ−タ記録装置における
    クロツク信号発生装置であつて、 前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号検出手段と、 前記プリピツト信号を抽出するプリピツト検出手段と、 前記ウォブル信号と記録用クロック信号の第1の分周信
    号との位相差を検出する第1の位相比較手段と、 前記プリピット信号と記録用クロック信号の第2の分周
    信号の位相差を検出する第2の位相比較手段と、 プリピット信号の検出確率に従って第2の位相比較手段
    の出力である第2の位相比較信号を増幅して、第1の位
    相比較手段の出力である第1の位相比較信号とを加算す
    る加算器と、 前記加算器の出力に基づいて記録用クロック信号を出力
    する発振回路と、を具備することを特徴とするクロック
    信号発生装置。
  10. 【請求項10】 前記プリピット検出手段が、記録時に
    おけるマーク部に限りプリピット信号を検出するように
    構成されており、 記録時におけるプリピット信号と位相比較基準信号との
    位相差出力を再生時の2倍にすることを特徴とする請求
    項9記載のクロック信号発生装置。
  11. 【請求項11】 前記プリピット検出手段が、記録時に
    おけるマーク部に限りプリピット信号を検出するように
    構成されており、 再生時におけるプリピット信号と位相比較基準信号との
    位相差出力の頻度を実質的に半分以下にすることを特徴
    とする請求項9記載のクロック信号発生装置。
  12. 【請求項12】 所定の周波数のウォブル信号で記録用
    トラックをウォブリングし、当該ウォブル信号と所定の
    位相関係を有するプリピツトを形成した光デイスクに、
    前記ウォブル信号に位相同期した記録用クロツク信号に
    基づいてデ−タを記録するデ−タ記録装置におけるクロ
    ツク信号発生装置であつて、 前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号検出手段と、 前記プリピツト信号を抽出するプリピツト検出手段と、 前記ウォブル信号と発振回路の出力を分周して得られる
    第1の位相比較基準信号との位相誤差を検出する第1の
    位相比較手段と、 前記プリピット信号と発振回路の出力を分周して得られ
    る第2の位相比較基準信号との位相誤差を検出する第2
    の位相比較手段と、 第1の位相比較器の出力する位相誤差信号に基づいて発
    振回路の制御電圧に変換する第1のフィルタと、 第2の位相比較器の出力する位相誤差信号に基づいて発
    振回路の制御電圧に変換する第2のフィルタと、 第1のフィルタの出力と第2のフィルタの出力を加算す
    る加算器と、 前記加算器の出力に基づいて前記クロツク信号を発生す
    る発振回路と、 前記第1のフィルタのDC成分と、前記第2のフィルタ
    のDC成分の差分信号を、前記第1のフィルタの出力か
    ら減算するとともに、前記第2のフィルタの出力に加算
    するフィルタ出力バランス調整回路と、を具備すること
    を特徴とするクロック信号発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1548735A1 (en) * 2003-12-25 2005-06-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disk recorder, method of recording information, and information recording medium
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