JP2002074675A - プリピット信号検出装置及び検出方法 - Google Patents

プリピット信号検出装置及び検出方法

Info

Publication number
JP2002074675A
JP2002074675A JP2000263402A JP2000263402A JP2002074675A JP 2002074675 A JP2002074675 A JP 2002074675A JP 2000263402 A JP2000263402 A JP 2000263402A JP 2000263402 A JP2000263402 A JP 2000263402A JP 2002074675 A JP2002074675 A JP 2002074675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
information
recording
wobbling
pit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000263402A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Eguchi
秀治 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2000263402A priority Critical patent/JP2002074675A/ja
Publication of JP2002074675A publication Critical patent/JP2002074675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、記録中や記録済みデータを再生する
際、ウォブリング信号に記録データ信号成分がノイズと
して含まれているため、ノイズ成分がプリピット検出信
号として誤検出される場合がある。 【解決手段】 ゲイン及び位相調整回路22は、総和信
号Spに対してウォブリング信号に混入する記録データ
成分のレベルと等しくなるようにゲイン調整し、かつ、
位相も合うように遅延時間の調整を行う。差動アンプ2
3はBPF15で高周波成分が除去されたプッシュプル
信号Sppとゲイン及び位相調整回路22の出力総和信
号Spとを減算してプッシュプル信号Spp中の記録デ
ータ成分が除去された信号Smitを出力する。コンパ
レータ25は、基準信号Srefと差動アンプ23の出
力信号Smit間のレベル比較を行い、プリピット検出
信号Spdtを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリピット信号検出
装置及び検出方法に係り、特に追記可能なあるいは書き
換え可能な光記録媒体に予め記録されている、画像情報
等の記録情報の記録時の位置検索等に必要なアドレス情
報または同期信号或いはウォブリング信号等の回転制御
に用いられる回転制御情報等(以下、これらを総称して
プリピット信号という。)を検出する検出装置及び検出
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCD(Compact Disk)等よりも記
録密度を飛躍的に向上させたDVD(Digital Versatil
e Disk)に代表される高密度記録媒体のうち、追記可能
なWO(Write Once)型の記録媒体(以下、DVD−R
(DVD-Recordable)という。)や書き換え可能な記録媒
体(以下、DVD−RW(DVD-Re-recordable)とい
う。)ではプリピット信号が予め記録されている。ま
た、従来、上述のような、プリピット信号が予め記録さ
れており、当該プリピット信号に基づいて情報が追記可
能な他の記録媒体としては、CDと同程度の記録容量を
備える光ディスクであるCD−R(CD-Recordable)が
知られている。
【0003】このCD−Rにおいては、予めCD−R製
造時のプリフォーマットの段階で、記録情報を記録する
情報トラック(グルーブトラックまたはランドトラッ
ク)を、記録すべきプリピット信号を予め周波数変調
(FM:Frequency Modulation)した信号に対応する周
波数で波型にウォブリングさせることにより当該プリピ
ット信号が記録されている。
【0004】また、従来のCD−Rに対して実際に記録
情報を記録する際には、当該ウォブリングされているト
ラックのウォブリング周波数を検出し、これに基づいて
CD−Rを回転制御するための基準クロックを抽出し、
当該抽出した基準クロックに基づいてCD−Rを回転さ
せるスピンドルモータを回転制御するための駆動信号を
生成すると共に、CD−Rの回転に同期したタイミング
情報を含む記録用クロック信号を生成している。更に、
記録情報の記録時に必要なCD−R上のアドレスを示す
アドレス情報については、記録情報の記録時にプリピッ
ト信号を再生し、これに基づいて記録すべき位置を検出
して記録情報を記録している。
【0005】しかし、上述のDVD−R、DVD−RW
においては、その高記録密度化の要請から隣り合う情報
トラックの間隔がCD−Rに比してほぼ半分程度となっ
ているため、従来のようにDVD−Rにおける情報トラ
ックをウォブリングしてプリピット信号を取得しようと
しても、隣接する情報トラックにおけるウォブリング周
波数が干渉し合って正確にウォブリング周波数を検出で
きない場合がある。
【0006】そこで、DVD−R、RWにおいては、当
該DVD−R、RWにおける情報トラック(例えば、グ
ルーブトラック)を前記基準クロックに基づいた周波数
でウォブリングさせると共に、これに加えて、プリピッ
ト信号が二つの情報トラックの間にあるトラック(例え
ば、ランドトラック)に当該プリピット信号に対応する
プリピットを形成することによっても記録されている。
更に、必要に応じて当該プリピットからも前記基準クロ
ックが再生できるようにするために、当該プリピットは
DVD−R、RWの全面にわたってほぼ均等に形成され
ている。従来は、このようなプリピットを検出すること
によってプリピット信号を取得し、このプリピット信号
に基づいて正確な回転制御及び記録制御を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリピット信号
検出方法では、次のような方法により行われている。ま
ず、情報トラックに光ビームを照射することによって得
られるウォブリング周波数成分を含む信号(以下、ウォ
ブリング信号という。)に同期した、図6(B)に示す
ゲート信号を生成する。続いて、図6(A)に示すウォ
ブリング信号と所定のしきい値信号とを比較することに
より、所定のしきい値信号を超えるレベルの信号のみを
抽出する。そして、この抽出した信号とゲート信号との
論理積をとることにより、ウォブリング信号に重畳され
たプリピット信号を抜き出す。
【0008】しかるに、従来のプリピット信号検出方法
では、記録中や記録済みデータを再生する際、ウォブリ
ング信号に記録中や記録済みデータ成分がノイズとして
含まれているため、ウォブリング信号上のプリピット部
分と他の部分とのレベル差が小さく、ノイズ成分がプリ
ピット検出信号として誤検出される場合がある。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
ウォブリング信号にノイズ成分が重畳された場合でも、
精度良くプリピット信号を検出することのできるプリピ
ット信号検出装置及び検出方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明装置は、情報信号が記録されるべき情報トラ
ックが所定周波数でウォブリングされていると共に、情
報信号を記録する場合の記録制御に用いられる記録制御
情報が、ウォブリングされた情報トラックと所定の位相
関係を有するプリピットを形成して情報トラックと情報
トラックの間に予め記録されている光学的記録媒体の記
録時又は再生時にプリピットを検出する装置において、
情報トラック及び情報トラックと情報トラックの間に対
して光ビームを同時に照射し、その光ビームの反射光を
分割光検出器を用いて受光して再生信号を出力するピッ
クアップ手段と、再生信号からラジアルプッシュプル方
式によるプッシュプル信号と総和信号を生成する信号生
成手段と、プッシュプル信号からウォブリングに対応し
たウォブリング信号を抽出するウォブリング信号抽出手
段と、総和信号のゲイン及び位相を、ウォブリング信号
に混入する記録信号成分のレベルと等しくなるように調
整し、かつ、位相も等しくなるように調整する調整手段
と、調整手段の出力総和信号とプッシュプル信号を減算
する減算手段と、ウォブリング信号に一定電圧を加算し
た信号と、減算手段の出力信号とをレベル比較してプリ
ピット信号を出力する比較手段とを有する構成としたも
のである。
【0011】記録中及び記録済みデータの再生中は、再
生信号に記録信号成分がノイズとして混入するが、再生
信号の総和信号のレベルと位相を調整して、再生信号か
ら差し引き、更にウォブリング信号に一定電圧を加算し
た信号と、減算手段の出力信号とをレベル比較すること
で、再生信号中のノイズ成分を除去するようにしたもの
である。
【0012】また、上記の目的を達成するため、本発明
方法は、情報信号が記録されるべき情報トラックが所定
周波数でウォブリングされていると共に、情報信号を記
録する場合の記録制御に用いられる記録制御情報が、ウ
ォブリングされた情報トラックと所定の位相関係を有す
るプリピットを形成して情報トラックと情報トラックの
間に予め記録されている光学的記録媒体の記録時又は再
生時にプリピットを検出する方法において、情報トラッ
ク及び情報トラックと情報トラックの間に対して光ビー
ムを同時に照射し、その光ビームの反射光を分割光検出
器を用いて受光して再生信号を出力する第1のステップ
と、再生信号からラジアルプッシュプル方式によるプッ
シュプル信号と、総和信号を生成する第2のステップ
と、プッシュプル信号からウォブリングに対応したウォ
ブリング信号を抽出する第3のステップと、総和信号の
ゲイン及び位相を、ウォブリング信号に混入する記録信
号成分のレベルと等しくなるように調整し、かつ、位相
も等しくなるように調整する第4のステップと、第4の
ステップによりゲイン及び位相が調整された総和信号と
プッシュプル信号を減算する第5のステップと、ウォブ
リング信号に一定電圧を加算した信号と、第5のステッ
プにより減算して得られた信号とをレベル比較してプリ
ピット信号を出力する第6のステップとを含むことを特
徴とする。
【0013】本発明方法は、再生信号の総和信号のレベ
ルと位相を調整して、再生信号から差し引いた信号と、
ウォブリング信号に一定電圧を加算した信号とをレベル
比較することで、再生信号中のノイズ成分を除去するよ
うにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は本発明になるプリピッ
ト信号検出装置の一実施の形態の回路系統図を示す。こ
の実施の形態は、記録制御情報としてのプリピット信号
に対応したプリピットを形成すると共に後述のグルーブ
トラックを所定の周波数でウォブリングさせて回転制御
情報を記録した記録媒体として従来より知られている、
例えばDVD−RやDVD−RWの追記型あるいは書き
換え可能型光ディスクに適用したもので、本実施の形態
について説明する前に、これらの光ディスクの構造につ
いて、まず図2と共に説明する。
【0015】図2はDVD−R、DVD−RWの一例の
構造を示す斜視図である。同図において、光ディスク1
は、色素膜5を備えた一回のみ情報の書込みが可能な色
素型DVD−Rであり、情報トラックとしてのグルーブ
トラック2と当該グルーブトラック2に再生光または記
録光としてのレーザビーム等の光ビームBを誘導するた
めの隣接トラックとしてのランドトラック3が形成され
ている。
【0016】また、それらを保護するための保護膜7及
び記録された情報を再生する際に光ビームBを反射する
ための金蒸着面6を備えている。そして、このランドト
ラック3にプリピット情報に対応するプリピット4が形
成されている。このプリピット4は光ディスク1を出荷
する前に予め形成されているものである。
【0017】更に、光ディスク1においては、グルーブ
トラック2を光ディスク1の回転速度に対応する周波数
でウォブリングさせている。このグルーブトラック2の
ウォブリングによる回転制御情報の記録は、上記プリピ
ット4と同様に、光ディスク1を出荷する前に予め実行
されるものである。
【0018】そして、光ディスク1に記録情報(プリピ
ット信号及び回転制御情報以外の本来記録すべき画像情
報等の情報をいう。以下同じ。)を記録する際には、後
述の情報記録装置においてグルーブトラック2のウォブ
リングの周波数を検出することにより回転制御情報を取
得して光ディスク1を所定の回転速度で回転制御すると
共に、プリピット4を検出することにより、予めプリピ
ット信号を取得し、それに基づいて記録光としての光ビ
ームBの最適出力等が設定されると共に、記録情報を記
録すべき光ディスク1上の位置であるアドレス情報等が
取得され、このアドレス情報に基づいて記録情報が対応
する記録位置に記録される。
【0019】ここで、記録情報の記録時には、光ビーム
Bをその中心がグルーブトラック2の中心と一致するよ
うに照射してグルーブトラック2上に記録情報に対応す
る記録情報ビットを形成することにより記録情報を形成
する。この時、光スポットSPの大きさは、図2に示す
ように、その一部がグルーブトラック2だけでなくラン
ドトラック3にも照射されるように改定される。そし
て、このランドトラック3に照射された光スポットSP
の一部の反射光を用いてプッシュプル法(光ディスク1
の回転方向に平行な分割線により分割された光検出器を
用いたプッシュプル法(以下、ラジアルプッシュプル方
式という。))によりプリピット4からプリピット信号
を検出して当該プリピット信号が取得されると共に、グ
ルーブトラック2に照射されている光スポットSPの反
射光を用いてグルーブトラック2からウォブリング信号
が検出されて回転制御用のクロック信号が取得される。
【0020】次に、光ディスク1に予め記録されている
プリピット信号及び回転制御情報の記録フォーマットに
ついて、図3を用いて説明する。なお、図3(A)は記
録情報における記録フォーマットを示し、同図(B)は
記録情報を記録するグルーブトラック2のウォブリング
状態(グルーブトラック2の平面図)を示し、記録情報
とグルーブトラック2のウォブリング状態の間の上向き
矢印は、プリピット4が形成される位置を模式的に示す
ものである。ここで、図3においては、グルーブトラッ
ク2のウォブリング状態は、理解の容易のため実際の振
幅よりも大きい振幅を用いて示してある。また、記録情
報はグルーブトラック2の中心線上に記録される。
【0021】図3に示すように、光ディスク1に記録さ
れる記録情報は、予め情報単位としてのシンクフレーム
毎に分割されている。そして、26のシンクフレームに
より一のレコーディングセクタが形成され、更に、16
のレコーディングセクタにより一のECC(Error Corr
ecting Code)ブロックが形成される。なお、一のシン
クフレームは、上記記録情報を記録する際の記録フォー
マットにより規定されるビット間隔に対応する単位長さ
(以下、Tという。)の1488倍(1488T)の長
さを有しており、更に、一のシンクフレームの先頭の1
4Tの長さの部分にはシンクフレーム毎の同期を取るた
めの同期情報SYが記録される。
【0022】一方、光ディスク1に記録されるプリピッ
ト信号は、シンクフレーム毎に記録される。ここで、プ
リピット4によるプリピット信号の記録においては、記
録情報におけるそれぞれのシンクフレームにおける同期
情報SYが記録される領域に隣接するランドトラック3
上にプリピット信号における同期信号を示すものとして
必ず一のプリピット4が形成されると共に、当該同期情
報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接す
るランドトラック3上に記録すべきプリピット信号の内
容(アドレス情報)を示すものとして二または一のプリ
ピット4が形成される(なお、同期情報SY以外の当該
シンクフレーム内の前半部分については、記録すべきプ
リピット信号の内容によってはプリピット4が形成され
ない場合もある。)。
【0023】ここでは、一のレコーディングセクタにお
いては、偶数番目のシンクフレーム(以下、偶数フレー
ムという。)のみまたは奇数番目のシンクフレーム(以
下、奇数フレームという。)のみにプリピット4が形成
されてプリピット信号が記録されるものとする。すなわ
ち、図3において、偶数フレームにプリピット4が形成
された場合には(図3において実線上向き矢印で示
す。)それに隣接する奇数フレームにはプリピット4は
形成されない。
【0024】一方、グルーブトラック2は、全てのシン
クフレームにわたって140kHz(一のシンクフレー
ムが8波に相当する周波数)の一定ウォブリング周波数
f0でウォブリングされている。そして、後述の情報記
録装置において、当該一定のウォブリング周波数f0を
検出することでスピンドルモータの回転制御のための信
号が検出される。
【0025】次に、本発明装置を適用し得る光ディスク
装置の一例について説明する。図4は本発明装置を適用
し得る光ディスク装置の一例のブロック図を示す。同図
において、光ディスク1には、図2と共に説明したプリ
ピット4及びウォブリングするグルーブトラック2が予
め形成されている。光ディスク装置100は、ディジタ
ル情報の記録時には、プリピット4を予め検出すること
により光ディスク1上のアドレス情報を得、これにより
ディジタル情報を記録する光ディスク1上の記録位置を
検出して光ビックアップ10からのレーザ光により記録
する。
【0026】光ディスク装置100において、例えば、
外部のホストコンピュータからインターフェース(いず
れも図示せず)を介して入力された記録すべきディジタ
ル情報信号は、記録処理回路11で再生時の誤り訂正を
行う単位であるECCブロックに変換されると共に、そ
のECCブロックに対してインターリーブ、8−16変
調、スクランブル処理など公知の記録処理が施されて記
録信号Sdとされた後、レーザ駆動部12に供給され
る。
【0027】レーザ駆動部12は入力された記録信号S
dに基づいて、ピックアップ10内のレーザダイオード
から記録信号Sdを記録するために必要な、レーザダイ
オードの駆動信号Sdlを生成してピックアップ10に
供給する。ピックアップ手段、記録手段としてのピック
アップ10は、図示しないレーザダイオード、偏向ビー
ムスプリッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、レーザ
駆動部12からのレーザ駆動信号Sdlに基づいて、レ
ーザダイオードからレーザ光を出射し、光ビームBとし
て光ディスク1の情報記録面に照射して、グルーブトラ
ック2に記録する。
【0028】この記録時において、光ディスク1の情報
記録面から反射された光ビームBの反射光は、ピックア
ップ10内の光学系の四分割光検出器を構成する4つの
分割受光部によりそれぞれ独立に光電変換され、得られ
た4つの分割受光部からの各受光信号が光ディスク1に
予め記録されているプリピット4及びグルーブトラック
2のウォブリング周波数に対応する情報を含む再生信号
Sdtとしてピックアップ10から取り出されて再生増
幅器13にそれぞれ供給される。
【0029】再生増幅器13は入力された4つの分割受
光部からの各受光信号からなる再生信号Sdtを増幅及
び演算して、4つの受光信号を加算合成した信号(これ
を本明細書では総和信号というものとする)Spを生成
してデコーダ14及びプリピット信号デコーダ16へ出
力する一方、4つの受光信号を前記ラジアルプッシュプ
ル方式によりトラック方向に対して左右の差を演算して
プッシュプル信号Sppを生成して帯域フィルタ(BP
F)15へ出力する。プッシュプル信号Sppは、プリ
ピット4及びグルーブトラック2のウォブリング周波数
に対応する信号であり、BPF15により高周波成分が
除去されてプリ情報信号とされてプリピット信号デコー
ダ16及びウォブリング信号抽出部17にそれぞれ入力
される。
【0030】プリピット信号デコーダ16は、後述する
ように、プリ情報信号に合まれるプリピット4を検出す
ることにより得られた、所定レベルより大レベルのプリ
ピット検出信号Spdtを出力すると共に、これをデコ
ードし、対応する復調プリピット信号Spdを出力す
る。また、ウォブリング信号抽出部17は、プリ情報信
号に合まれるグルーブトラック2のウォブリング周波数
が記録再生情報信号帯域よりも低い帯域の信号であるこ
とを利用して、プリ情報信号Sppから周波数選択して
ウォブリング信号Sdttを抽出し、この検出ウォブリ
ング信号Sdttをサーボ回路18に出力する。
【0031】一方、総和信号Spは光ディスク1に既に
記録されている記録信号(ディジタル情報)に対応する
再生信号であり、デコーダ14において8−16復調及
びデインターリーブが施されてデコードされ、復調信号
Sdm及びサーボ復調信号Ssdとされる。サーボ回路
18は、プリピット検出信号Spdt及びサーボ復調信
号Ssdに基づいて、ピックアップ10におけるフォー
カスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御のためのピ
ックアップサーボ信号Sspをピックアップ10へ出力
する。
【0032】更に、サーボ回路18は、ウォブリング信
号Sdttに基づいて、当該ウォブリング信号Sdtt
に含まれている前記ウォブリング周波数f0に対応する
情報を用いて、スピンドルサーボ制御信号Sssを生成
してスピンドルモータ19に供給し、これを回転制御す
る。
【0033】プロセッサ20は、プリピット信号デコー
ダ16から入力される復調プリピット信号Spdを用い
てプリ情報を取得し、当該プリ情報に含まれているアド
レス情報に対応する光ディスク1上の位置にディジタル
情報を記録する動作を制御する。これと並行して、プロ
セッサ20は、更にデコーダ14から入力される復調信
号Sdmに基づいて、既に記録されているディジタル情
報に対応する再生信号Sotを外部に出力すると共に、
光ディスク装置100全体を統括的に制御する。なお、
光ディスク装置100の再生時には、ピックアップ10
からは一定強度のレーザ光が光ディスク1に照射され、
反射光の光電変換信号に基づいてデコーダ14により復
調された信号がプロセッサ20に供給され、これより外
部へ再生信号Sotが出力される。
【0034】次に、本実施の形態の構成及び動作につい
て図1と共に説明する。図1中、図4と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図1に示す本
発明のプリピット信号検出装置の一実施の形態は、図4
のプリピット信号デコーダ16を構成しており、総和信
号のゲインと位相を調整するゲイン及び位相調整回路2
2と、BPF15の出力信号とゲイン及び位相調整回路
22の出力信号を入力として受ける差動アンプ23と、
しきい値設定部24と、しきい値設定部24の出力しき
い値と差動アンプ23の出力信号とをレベル比較するコ
ンパレータ25と、コンパレータ25の出力信号をデコ
ードするデコーダ26とより構成されている。
【0035】次に、図1の実施の形態の動作について、
図5のタイミングチャートを併せ参照して説明する。図
1のBPF15に入力される再生増幅器(図4の13)
の出力プッシュプル信号Sppは、図5(A)に示すよ
うに、高周波のノイズ成分を含んだ信号であり、BPF
15により高周波のノイズ成分が低減されてプリ情報信
号とされるが、このノイズ成分はBPF15を通過して
も完全には除去されないので、ノイズ成分を含んだ状態
でプリピット信号デコーダ16及びウォブリング信号抽
出部17にそれぞれ入力されることになる。
【0036】ウォブリング信号抽出部17は、リミッ
タ、BPF、及び2値化器等を備えて構成されており、
プリ情報信号からノイズ及びプリピット信号成分を除去
して図5(B)に示すようなウォブリング周波数のみを
周波数選択したウォブリング信号Sdttをサーボ回路
18及びプリピット信号でコーダ16にそれぞれ出力す
る。なお、プリピット信号は、図2及び図3に示したよ
うに、グルーブトラック2に対して予め所定の位相位置
に配置されたプリピット4の再生信号であるため、ウォ
ブリング信号Sdtt上に重畳される位置も一定であ
る。
【0037】従って、上述のようにサーボ回路18から
出力される図5(C)に示すようなPLL信号Splか
ら更にゲート信号を作成し、このゲート信号と、プリ情
報信号の所定のしきい値以上の信号との論理積をとるこ
とにより、プリピット検出信号を得ることができる。し
かしながら、プッシュプル信号Spp及びプリ情報信号
には、グルーブトラック2のウォブリング周波数に対応
する周波数の成分の他に、記録中や記録済みデータの再
生時のノイズである記録データ成分が含まれるため、プ
リピットの部分と他の部分のレベル差が小さくなり、上
述のようなゲート信号を用いる方式では、プリピット信
号を精度良く検出することは困難である。
【0038】そこで、本実施の形態においては、ウォブ
リング信号に混入する記録データ成分を打ち消すため
に、再生増幅器13から出力された総和信号Spは、図
1のゲイン及び位相調整回路22に供給され、ここでウ
ォブリング信号に混入する記録データ成分のレベルと等
しくなるようにゲイン調整され、かつ、位相も合うよう
に遅延時間の調整が行われる。
【0039】ゲイン及び位相調整回路22の出力信号
は、差動アンプ23に供給され、ここでBPF15によ
り高周波成分が除去されたプッシュプル信号Sppと減
算されてプッシュプル信号中のノイズ成分となっている
記録データ成分が除去された信号Smitとされて出力
される。
【0040】一方、しきい値設定部24は、ウォブリン
グ信号抽出部17から出力された図5(B)に示したウ
ォブリング信号Sdttに、所定のしきい値電圧V1を
加算して図5(D)に示す基準信号Srefを生成して
出力する。コンパレータ25は、図5(E)に示すよう
に、上記の基準信号Srefがその非反転入力端子に入
力され、差動アンプ23から出力された信号Smitが
その反転入力端子に入力され、これらの信号間のレベル
比較を行い、信号Smitのレベルが基準信号Sref
のレベル以上のときローレベル、それ以外のレベル関係
のときにはハイレベルの信号Spdtを出力する。
【0041】従って、コンパレータ25の出力信号Sp
dtは、図5(F)に示すように、図5(A)のプッシ
ュプル信号に含まれるプリピット信号を検出して得られ
たプリピット検出信号である。また、このプリピット検
出信号Spdtは、デコーダ26に供給されてデコード
され、対応する復調プリピット信号Spdとして出力さ
れる。
【0042】なお、ゲイン及び位相調整回路22による
総和信号Spに対するゲイン調整及び位相調整(遅延時
間調整)は、光ディスク装置100の出荷前の工場にて
行われ、差動アンプ23に入力される2つの入力信号と
デコーダ26の出力信号を観測しながら、プッシュプル
信号Sppに混入している記録信号成分を最も打ち消す
ように行う。ゲインは記録時と再生時とで切り替る構成
とし、それぞれ調整しておく。
【0043】このように、本実施の形態によれば、プッ
シュブル信号Spp及びプリ情報信号に含まれている、
記録中や記録済みデータの再生時のノイズである記録デ
ータ成分が、ゲイン及び位相を調整した総和信号と差動
アンプ23で減算されて相殺除去される。このため、こ
の差動アンプ23の出力信号Smitをコンパレータ2
5で基準信号Srefとレベル比較することにより、ノ
イズ成分の影響の無い精度の良いプリピット検出信号を
得ることが可能となり、DVD−Rのような光ディスク
1の正確な回転制御を行うことができ、また、正確、か
つ、確実にディジタル情報信号Srrを光ディスク1に
記録することができる。
【0044】なお、本実施の形態においては、プリピッ
ト信号のウォブリング信号に重畳される位置が、ウォブ
リング信号の最大振幅位置である場合について説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、ウォブリン
グ信号の最大振幅位置以外の位置にプリピット信号が重
畳されている場合にも適用可能である。この場合には、
同期信号の最大振幅位置を、このプリピット信号の重畳
位置に設定するようにすればよい。具体的には、予め判
っているプリピットのウォブリング周波数に対する位相
位置に基づいて、同期信号の位相をずらすようにすれば
よい。
【0045】また、上記の実施の形態では、光ディスク
としてDVD−RあるいはDVD−RWについて本発明
を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限
られるものではなく、トラックのウォブリングにより記
録制御のための情報を記録している記録媒体(例えば、
テープ状記録媒体等)に対して、所定のディジタル情報
を記録する場合に広く適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生信号の総和信号のレベルと位相を調整して、再生信
号から差し引いた信号と、ウォブリング信号に一定電圧
を加算した信号とをレベル比較することで、再生信号中
の記録信号成分を除去するようにしたため、プリピット
信号を精度良く検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に適用されるDVD−
R、DVD−RWの一例の構造を示す斜視図である。
【図3】DVD−Rにおける記録フォーマットの一例を
示す図である。
【図4】本発明が適用される光ディスク装置の概要構成
の一例のブロック図である。
【図5】図1の各部の信号波形図である。
【図6】従来のプリピット信号検出方法を説明するため
の再生信号及びゲート信号の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 グルーブトラック 3 ランドトラック 4 プリピット 10 ピックアップ 11 記録処理回路 12 レーザ駆動部 13 再生増幅器 14 デコーダ 15 帯域フィルタ(BPF) 16 プリピット信号デコーダ 17 ウォブリング信号抽出部 18 サーボ回路 19 スピンドルモータ 20 プロセッサ 22 ゲイン及び位相調整回路 23 差動アンプ 24 しきい値設定部 25 コンパレータ 26 デコーダ 100 光ディスク装置 Sdt 再生信号 Sp 総和信号 Spp プッシュプル信号 Sdtt ウォブリング検出信号 Spl PLL信号 Sref 基準信号 Smit 差動アンプ出力信号 Spdt プリピット検出信号 Spd 復調プリピット信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号が記録されるべき情報トラック
    が所定周波数でウォブリングされていると共に、前記情
    報信号を記録する場合の記録制御に用いられる記録制御
    情報が、前記ウォブリングされた情報トラックと所定の
    位相関係を有するプリピットを形成して前記情報トラッ
    クと前記情報トラックの間に予め記録されている光学的
    記録媒体の記録時又は再生時に前記プリピットを検出す
    る装置において、 前記情報トラック及び前記情報トラックと前記情報トラ
    ックの間に対して光ビームを同時に照射し、その光ビー
    ムの反射光を分割光検出器を用いて受光して再生信号を
    出力するピックアップ手段と、 前記再生信号からラジアルプッシュプル方式によるプッ
    シュプル信号と、総和信号を生成する信号生成手段と、 前記プッシュプル信号から前記ウォブリングに対応した
    ウォブリング信号を抽出するウォブリング信号抽出手段
    と、 前記総和信号のゲイン及び位相を、前記ウォブリング信
    号に混入する前記記録信号成分のレベルと等しくなるよ
    うにゲイン調整し、かつ、位相も等しくなるように調整
    する調整手段と、 前記調整手段の出力総和信号と前記プッシュプル信号を
    減算する減算手段と、 前記ウォブリング信号に一定電圧を加算した信号と、前
    記減算手段の出力信号とをレベル比較して前記プリピッ
    ト信号を出力する比較手段とを有することを特徴とする
    プリピット信号検出装置。
  2. 【請求項2】 情報信号が記録されるべき情報トラック
    が所定周波数でウォブリングされていると共に、前記情
    報信号を記録する場合の記録制御に用いられる記録制御
    情報が、前記ウォブリングされた情報トラックと所定の
    位相関係を有するプリピットを形成して前記情報トラッ
    クと前記情報トラックの間に予め記録されている光学的
    記録媒体の記録時又は再生時に前記プリピットを検出す
    る方法において、 前記情報トラック及び前記情報トラックと前記情報トラ
    ックの間に対して光ビームを同時に照射し、その光ビー
    ムの反射光を分割光検出器を用いて受光して再生信号を
    出力する第1のステップと、 前記再生信号からラジアルプッシュプル方式によるプッ
    シュプル信号と、総和信号を生成する第2のステップ
    と、 前記プッシュプル信号から前記ウォブリングに対応した
    ウォブリング信号を抽出する第3のステップと、 前記総和信号のゲイン及び位相を、前記ウォブリング信
    号に混入する前記記録信号成分のレベルと等しくなるよ
    うにゲイン調整し、かつ、位相も等しくなるように調整
    する第4のステップと、 前記第4のステップによりゲイン及び位相が調整された
    前記総和信号と前記プッシュプル信号を減算する第5の
    ステップと、 前記ウォブリング信号に一定電圧を加算した信号と、前
    記第5のステップにより減算して得られた信号とをレベ
    ル比較して前記プリピット信号を出力する第6のステッ
    プとを含むことを特徴とするプリピット信号検出方法。
JP2000263402A 2000-08-31 2000-08-31 プリピット信号検出装置及び検出方法 Pending JP2002074675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263402A JP2002074675A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 プリピット信号検出装置及び検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263402A JP2002074675A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 プリピット信号検出装置及び検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002074675A true JP2002074675A (ja) 2002-03-15

Family

ID=18750951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000263402A Pending JP2002074675A (ja) 2000-08-31 2000-08-31 プリピット信号検出装置及び検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002074675A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005015548A2 (ja) * 2003-08-07 2005-02-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
KR100643698B1 (ko) 2005-08-22 2006-11-10 삼성전자주식회사 랜드 프리피트 검출장치
CN1295689C (zh) * 2002-10-25 2007-01-17 联发科技股份有限公司 预置坑洞信号的侦测装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1295689C (zh) * 2002-10-25 2007-01-17 联发科技股份有限公司 预置坑洞信号的侦测装置
WO2005015548A2 (ja) * 2003-08-07 2005-02-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
WO2005015548A3 (ja) * 2003-08-07 2005-03-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
US7177244B2 (en) 2003-08-07 2007-02-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc apparatus
KR100643698B1 (ko) 2005-08-22 2006-11-10 삼성전자주식회사 랜드 프리피트 검출장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3555055B2 (ja) プリピット検出装置及び情報記録装置
US7301873B2 (en) Information recording medium, information recording device and method therefor, and computer program product and storage medium therefor
JP3968193B2 (ja) プリピット検出装置
JPH11283248A (ja) プリピット検出装置
US6556523B1 (en) Wobble-signal detecting device and information recording apparatus
JP3635514B2 (ja) 情報記録装置
JP2000113463A (ja) プリピット検出装置
JP2000195058A (ja) プリピット検出装置
JP3819159B2 (ja) プリピット信号生成装置及び情報記録装置
JP4355459B2 (ja) 情報記録再生装置及びプリピット検出方法
JP2000348346A (ja) データ記録装置の記録用クロック信号発生装置
JP3881835B2 (ja) 記録再生装置
EP0880132A2 (en) Pre-pit detecting apparatus and method
JP3714117B2 (ja) プリピット検出装置、プリピット検出方法、位置及び周波数信号の検出回路
JP2002074675A (ja) プリピット信号検出装置及び検出方法
EP1223582A2 (en) Pre-pit detecting apparatus
JP2002216353A (ja) プリピット検出装置
JP4098572B2 (ja) 記録用クロック信号発生装置およびその方法
JP2002032962A (ja) クロック信号発生装置
JP4285312B2 (ja) 光ディスク装置
KR101169979B1 (ko) 정보 기록 매체, 정보 기록 장치와 그 방법, 및 정보 기록 제어용 컴퓨터 프로그램 제품과 그 기억 매체
JP2004319089A (ja) プリピット検出装置、プリピット検出方法
JP2000067434A (ja) 位相比較装置
JP2006338716A (ja) Pll回路及びこれを用いた光ディスク装置
JP2001014788A (ja) 情報記録装置