JP3819159B2 - プリピット信号生成装置及び情報記録装置 - Google Patents

プリピット信号生成装置及び情報記録装置 Download PDF

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    • G11B7/007Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track
    • G11B7/00745Sectoring or header formats within a track

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来のCD(Compact Disk)等よりも記録密度を飛躍的に向上させたDVDに代表される高密度記録媒体のうち、追記可能なWO(Write Once)型の記録媒体(以下、DVD−R(DVD-Recordable)という。)又は複数回の記録再生が可能なランダムアクセス型の記録媒体(以下、DVD−R/W(DVD-Read/Write)という。))上に、記録情報を記録する際に必要な各種の記録制御情報がプリ情報としてプリピットを形成して記録されている場合に、当該記録情報の記録時において当該プリピットを検出するプリピット信号検出装置及び当該プリピット信号検出装置を備えて本来記録すべき上記記録情報を記録するための情報記録装置の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述した記録制御情報(以下、当該記録制御情報を略してプリ情報と称する。)としては、例えば、画像情報等の記録すべき記録情報の記録時の位置検索等に必要なアドレス情報及び同期信号等や、当該記録媒体の回転制御に用いられる回転制御情報及び当該記録媒体に記録情報を記録する際に用いられる記録クロック信号を生成するためのクロック情報等が記録されている場合が多い。
【0003】
そして、これらプリ情報の記録媒体上における実際の記録態様としては、上記回転制御情報及びクロック情報等の場合は、いわゆるグルーブトラック又はランドトラックをウォブリング(蛇行)させることで、そのウォブリング周期を上記回転制御情報及びクロック情報等に対応させることにより記録されている場合が多い。
【0004】
一方、上記アドレス情報及び同期信号等の場合は、予め記録媒体上に上記ウォブリング周期に同期した間隔のプリピット(当該記録媒体における記録情報が記録される複数列のトラック(例えば、上記グルーブトラック等であり、それ自体は上記ウォブリング周期でウォブリングしている。)の間に形成されているトラック(例えば上記ランドトラック)に形成されるプリピット)を形成して記録されているのが通常である。
【0005】
ところで、今、上記記録媒体に記録情報を記録する場合に、当該記録情報を正確に記録するためには上記プリ情報を夫々に正確に検出する必要がある。
【0006】
ここで、従来の情報記録装置においては、これらのプリ情報を夫々検出する場合には、当該記録媒体上の各トラックに照射された記録用の光ビームの反射光に基づき上記ウォブリングに対応した周期を有する周期信号(以下、ウォブリング信号と称する。)に上記プリピットに対応するインパルス的な信号(以下、プリピット信号と称する。)が重畳された複合信号を得(このような複合信号が検出されるのは、上記プリピットが、ウォブリングしているグルーブトラックに隣接するランドトラック上に位相ピットとして形成されており、且つ当該グルーブトラック及び位相ピットに同時に記録用の光ビームが照射されるからである。)、この複合信号から上記ウォブリングにより記録されている回転制御情報及びクロック情報等と上記プリピットにより記録されているアドレス情報及び同期信号等を分離することにより夫々のプリ情報を検出していた。
【0007】
より具体的には、複合信号から上記ウォブリング信号を検出する場合には、当該複合信号を当該ウォブリング信号の周波数を中心周波数とするバンドパスフィルタを通過させ、これにより当該ウォブリング信号を抽出していた。
【0008】
また、複合信号から上記プリピット信号を検出する場合には、抽出された上記ウォブリング信号に位相同期していると共にプリピットが存在しているタイミングを含むゲート信号を生成し、このゲート信号により上記複合信号の一部(すなわち、上記プリピット信号が含まれている一部)を抽出し、この抽出した信号からプリピット信号を更に検出していた。
【0009】
このとき、上記ゲート信号を生成する場合には、抽出されたウォブリング信号に位相同期させるため、記録媒体の移動速度に同期した記録クロック信号を分周することにより当該ゲート信号を生成する必要がある。
【0010】
そして、この場合には、当該ゲート信号の生成に当たっていわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路が必要となってくる。
【0011】
ところが、上記バンドパスフィルタ及びPLL回路(特に当該PLL回路内に通常含まれている位相比較器)は、夫々に、その動作特性上通過する信号に対して位相遅れを生じさせるのが通常である。
【0012】
従って、当該バンドパスフィルタ及び位相比較器を通過させ、上述した手順により複合信号から生成したゲート信号においては、上記位相遅れに起因してそのゲート信号が「HIGH」となっている期間と複合信号中におけるプリピット信号が含まれているタイミングとが一致しない場合が生じるという問題点があった。
【0013】
そして、この場合には、当該ゲート信号を用いてもプリピット信号を検出することができないこととなる。
【0014】
更に、上記バンドパスフィルタ及びPLL回路を構成する部材毎の特性のばらつき(すなわち、公称値からのずれ)や温度特性の相違等に起因して、上記位相遅れは、各情報記録装置毎又は記録を行う環境毎に変化してくる場合もあり、この場合には、ゲート信号が「HIGH」となっている期間と複合信号中におけるプリピット信号が含まれているタイミングとが更にずれることとなる。
【0015】
そこで、従来では、このゲート信号とプリピット信号とのタイミングのずれを解消して正確にプリピット信号を検出するために、当該ゲート信号のパルス幅(当該ゲート信号が「HIGH」となっている期間)をある程度長く設定することで、当該ゲート信号が「HIGH」となっている期間とプリピット信号が含まれるタイミングとを一致させることが行なわれていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際の情報記録装置においては、上述した複合信号中に上記プリピット信号以外の種々の雑音が混入していることが一般的である。
【0017】
そして、このような場合に、上述したようにゲート信号のパルス幅を広げると、当該雑音までも抽出してしまい、反って正確にプリピット信号が検出できないという問題点があった。
【0018】
換言すると、上述したようにウォブリング信号に対して予め設定された所定の位相関係にあるプリピット信号を精度よく(すなわち、他の雑音等を検出することなく)検出するためには、当該検出に用いられる上記ゲート信号のパルス幅をなるべく狭くする必要があるが、上記した従来の手法では上述したような位相遅れが原因となって十分に当該パルス幅を狭めることができないのである。
【0019】
そこで、本発明は、上述の各問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、上述したプリ情報に対応する各信号のうち、上記プリピット信号を精度よく正確に検出することが可能なプリピット信号検出装置及び当該プリピット信号検出装置を含んだ情報記録装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、データの記録制御に用いる記録制御情報を(a)プリピットと(b)当該プリピットに対応する位相を有するウォブリングトラックを形成することで予め記録したDVD等の光学式記録媒体に対して、前記データを記録する際に、前記プリピットに対応するプリピット信号を生成するプリピット信号生成装置であって前記光学式記録媒体に照射された光ビームの反射光を受光して得られる受光信号から前記プリピット信号を抽出するプリピット信号抽出手段と前記受光信号に含まれるウォブリング信号成分を抽出し、当該ウォブリング信号に位相同期した基準クロック信号を生成する第1生成手段と、前記抽出されたプリピット信号に対応する前記ウォブリング信号と当該抽出されたプリピット信号との間の位相差を前記基準クロック信号に基づいて検出する位相差検出手段と、前記検出された位相差を前記ウォブリング信号における複数周期に渡って平均化し、その平均化した値を示す平均化信号を生成する平均化信号生成手段と、前記受光信号から前記プリピット信号を抽出する際の基準となるゲート信号を生成する第2生成手段と、を備え、前記第2生成手段は、前記平均化信号に基づいて前記ゲート信号を生成し、前記プリピット信号抽出手段は、当該生成されたゲート信号に基づいて前記プリピット信号を生成することを特徴とする。
【0021】
よって、ウォブリング信号とプリピット信号との位相差を平均化し、その平均値に基づいてプリピット信号検出用のゲート信号を生成するので、プリピット信号が発生するタイミングに対応したゲート信号を生成することができ、正確にプリピット信号を検出することができる。
【0022】
また、請求項6に記載の情報記録装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載のプリピット信号検出装置と、前記検出されたプリピット信号に基づいて前記記録情報を前記記録媒体に記録する記録手段と、を備える。
【0023】
よって、プリピット信号をより正確に検出できるので、記録制御情報をより正確に取得して記録情報を正確に記録することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0033】
なお、以下に説明する実施形態は、記録制御情報としての上記プリ情報が予め記録されている記録媒体としてのDVD−R上に記録すべき情報を記録する情報記録装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0034】
(I)記録媒体の実施形態
初めに、上記プリ情報に対応したプリピットが形成されると共に後述のグルーブトラックを所定の周波数でウォブリングさせることにより当該記録制御情報が記録された実施形態に係るDVD−Rについて図1及び図2を用いて説明する。
【0035】
なお、図1は実施形態のDVD−Rの構成を示す斜視図であり、図2は実施形態のDVD−Rにおける記録フォーマットを示す図である。
【0036】
初めに、図1を用いて本実施形態のDVD−Rの構造について説明する。
【0037】
図1において、DVD−R1は色素膜5を備えた一回のみ情報の書込みが可能な色素型DVD−Rであり、情報が記録されるグルーブトラック2と当該グルーブトラック2に再生光又は記録光としてのレーザビーム等の光ビームBを誘導するためのランドトラック3が形成されている。また、それらを保護するための保護膜7及び記録された情報を再生する際に光ビームBを反射するための金蒸着面6を備えている。そして、このランドトラック3にプリ情報に対応するプリピット4が形成されている。このプリピット4はDVD−R1を出荷する前に予め形成されているものである。
【0038】
更に、当該DVD−R1においては、グルーブトラック2を当該DVD−R1の回転速度に対応する周波数でウォブリングさせている。このグルーブトラック2のウォブリングによる記録制御情報の記録は、上記プリピット4と同様に、DVD−R1を出荷する前に予め実行されるものである。
【0039】
そして、DVD−R1に記録情報(プリ情報以外の本来記録すべき画像情報等の情報をいう。以下同じ。)を記録する際には、後述の情報記録装置においてグルーブトラック2のウォブリングの周波数をサンプリングすると共にプリピット4を検出することによりプリ情報を検出し、これらによりDVD−R1を所定の回転速度で回転制御する。
【0040】
また、これと並行して、取得したプリ情報に基づいて記録光としての光ビームBの最適出力等が設定されると共に、記録情報を記録すべきDVD−R1上の位置であるアドレス情報等が取得され、このアドレス情報に基づいて記録情報が対応する記録位置に記録される。
【0041】
ここで、記録情報の記録時には、光ビームBをその中心がグルーブトラック2の中心と一致するように照射してグルーブトラック2上に記録情報に対応する記録情報ピットを形成することにより記録情報を形成する。この時、その光スポットSPの大きさは、図1に示すように、その一部がグルーブトラック2だけでなくランドトラック3にも照射されるように設定される。そして、このランドトラック3に照射された光スポットSPの一部の反射光を用いてプッシュプル法(DVD−R1の回転方向に平行な分割線により分割された光検出器を用いたプッシュプル法(以下、ラジアルプッシュプル方式という。))によりプリピット4からプリ情報を検出して当該プリ情報が取得されると共に、グルーブトラック2に照射されている光スポットSPからの反射光を用いてグルーブトラック2からプリ情報としてのウォブリング信号が検出されて回転制御等用のクロック信号が取得される。
【0042】
次に、本実施形態のDVD−R1に予め記録されているプリ情報の記録フォーマットについて、図2を用いて説明する。
【0043】
なお、図2において、上段は記録情報における記録フォーマットを示し、下段の波型波形は当該記録情報を記録するグルーブトラック2のウォブリング状態(グルーブトラック2の平面図)を示し、記録情報とグルーブトラック2のウォブリング状態の間の上向き矢印は、プリピット4が形成される位置を模式的に示すものである。ここで、図2においては、グルーブトラック2のウォブリング状態は、理解の容易のため実際の振幅よりも大きい振幅を用いて示してあり、記録情報は当該グルーブトラック2の中心線上に記録される。
【0044】
図2に示すように、本実施形態においてDVD−R1に記録される記録情報は、予め情報単位としてのシンクフレーム毎に分割されている。そして、26のシンクフレームにより一のレコーディングセクタが形成され、更に、16のレコーディングセクタにより一のECC(Error Correcting Code )ブロックが形成される。
【0045】
なお、一のシンクフレームは、上記記録情報を記録する際の記録フォーマットにより規定されるビット間隔に対応する単位長さ(以下、Tという。)の1488倍(1488T)の長さを有しており、更に、一のシンクフレームの先頭の14Tの長さの部分にはシンクフレーム毎の同期を取るための同期情報SYが記録される。
【0046】
一方、本実施形態においてDVD−R1に記録されるプリ情報は、シンクフレーム毎に記録される。
【0047】
ここで、プリピット4によるプリ情報の記録においては、記録情報を構成する夫々のシンクフレームにおける同期情報SYが記録される領域に隣接するランドトラック3上に、プリ情報における同期信号を示すものとして必ず一のプリピット4が形成されると共に、当該同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接するランドトラック3上に記録すべきプリ情報の内容(アドレス情報)を示すものとして二又は一のプリピット4が形成されている(なお、同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分については、記録すべきプリ情報の内容によってはプリピット4が形成されない場合もある。)。
【0048】
この際、本実施形態においては、一のレコーディングセクタにおいては、偶数番目のシンクフレーム(以下、EVENフレームという。)のみ又は奇数番目のシンクフレーム(以下、ODDフレームという。)のみにプリピット4が形成されてプリ情報が記録される。すなわち、図2において、EVENフレームにプリピット4が形成された場合には(図2において実線上向き矢印で示す。)それに隣接するODDフレームにはプリピット4は形成されない。
【0049】
また、各プリピット4は、図2に示すようにグルーブトラック2の後述するウォブリングに位相同期する形で対応する位置に(すなわち、当該ウォブリングにおける波形の凸部に)形成されている。
【0050】
一方、グルーブトラック2は、全てのシンクフレームに渡って145kHz(一のシンクフレームが8波に相当する周波数であり、その周期は186Tに相当する。)の一定ウォブリング周波数f0でウォブリングされている。そして、後述の情報記録装置において、当該一定のウォブリング周波数f0を有するウォブリング信号を検出することでスピンドルモータの回転制御のための信号が検出される。
【0051】
なお、後述するように、本実施形態の情報記録装置では、プリピット信号(すなわち、後述するプリピット信号Sgp)の検出に当たって、当該プリピット4に同期した上記ウォブリングに対応するウォブリング信号からプリピット4が存在するタイミングに対応するゲート信号を得、当該ゲート信号を用いて後述するプリ情報信号Spp(一定周期を有する上記ウォブリング信号にプリピット信号が重畳されて検出される。)から当該プリピット信号を抽出し、対応するプリ情報を得ている。
【0052】
(II)情報記録装置の構成及び動作
次に、本発明に係る情報記録装置の実施の形態について、図3乃至図9に基づいて説明する。
【0053】
なお、以下の説明は、ホストコンピュータから送信されてくるディジタル情報を上記DVD−R1に対して記録するための情報記録装置について本発明を適用した場合の実施の形態を説明するものである。
【0054】
また、図3は実施形態の情報記録装置の全体構成を示すブロック図であり、図4はプリピット検出器の構成を示すブロック図であり、図5はウォブリング信号検出器の構成を示すブロック図であり、図6乃至図9は情報記録装置の各部の動作を示すタイミングチャートである。
【0055】
始めに、本実施形態に係る情報記録装置の全体構成及び動作について、図3を用いて説明する。
【0056】
なお、以下の実施形態では、DVD−R1には、当該DVD−R1上のアドレス情報等を含む上記プリピット4及びウォブリングするグルーブトラック2が予め形成されており、ディジタル情報の記録時には、当該プリピット4を予め検出することによりDVD−R1上のアドレス情報等を得、これによりディジタル情報を記録するDVD−R1上の記録位置を検出して記録すると共に、グルーブトラック2のウォブリングの周期を検出し、これにより当該情報記録装置全体の動作を司る記録クロック信号を生成して記録情報の記録を行うものとする。
【0057】
図3に示すように、実施形態の情報記録装置Sは、ピックアップ10と、再生増幅器11と、デコーダ12と、入力制御手段としてのCPU13と、エンコーダ14と、パワー制御回路15と、レーザ駆動回路16と、プリピット信号デコーダ18と、第1検出手段としてのプリピット信号検出器19と、タイミング信号発生器20と、抽出手段及びフィルタ手段としてのBPF(Band Pass Filter)21と、第2検出手段としてのウォブリング信号検出器22と、スピンドルドライバ25と、スピンドルモータ26と、アンド回路27と、基準クロック発生器29と、スピンドル用位相比較器30と、分周器31及び32と、スイッチ33と、生成手段としてのPLL回路34と、により構成されている。
【0058】
また、PLL回路34は、ウォブリング信号位相比較器23と、LPF(Low Pass Filter)24と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)28とにより構成されている。
【0059】
なお、この情報記録装置Sには、後述するように外部のホストコンピュータから記録すべきディジタル情報Srrがインターフェース17を介して入力されている。
【0060】
次に、全体動作を説明する。
【0061】
ピックアップ10は、図示しないレーザダイオード、偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、レーザ駆動信号Sdlに基づいて光ビームBをDVD−R1の情報記録面に照射し、その反射光に基づいてラジアルプッシュプル方式により上記プリピット4及びグルーブトラック2のウォブリング信号を検出して記録すべきディジタル情報Srrを記録すると共に、既に記録されているディジタル情報がある場合には、上記光ビームBの反射光に基づいて当該既に記録されているディジタル情報を検出する。
【0062】
そして、再生増幅器11は、ピックアップ10から出力されたプリピット4及びグルーブトラック2のウォブリング信号に対応する情報を含むピックアップ検出信号Sdtを増幅し、プリピット4及びグルーブトラック2のウォブリング信号に対応するプリ情報信号Sppを出力すると共に、既に記録されているディジタル情報に対応する増幅信号Spを出力する。
【0063】
その後、デコーダ12は、増幅信号Spに対して8−16復調及びデインターリーブを施すことにより当該増幅信号Spをデコードし、復調信号SdmをCPU13に出力する。
【0064】
一方、プリピット信号検出器19は、プリ情報信号Spp、分周器32からの後述するカウント信号Sct及び分周信号Sbs、CPU13からの制御信号Sc3、PLL回路34からの記録クロック信号Sclk及びアンド回路27からのプリピット信号Sgpに基づいて、後述の処理によりプリピット検出信号Sg2を生成してタイミング信号発生器20及びアンド回路27の一方の入力端子に夫々出力する。
【0065】
ここで、プリピット検出信号Sg2は、プリ情報信号Sppのうち、後述するウォブリング信号に同期した成分のみを含む検出信号であり、当該ウォブリング信号に同期しているプリピット信号と当該ウォブリング信号に同期している雑音成分(プリピット信号以外の雑音成分)を共に含んでいる。
【0066】
次に、タイミング信号発生器20は、上記プリピット検出信号Sg2、記録クロック信号Sclk及び分周信号Sbsに基づいて、一シンクフレームに相当する8波のウォブリング信号のうちの上記プリピット4が存在する可能性のある最初の3波のタイミングを示すゲート信号Sg3を生成し、アンド回路27の他方の入力端子に出力する。
【0067】
これと並行して、タイミング信号発生器20は、プリピット検出信号Sg2、記録クロック信号Sclk及び分周信号Sbsに基づいて、後述するエンコーダ14における記録タイミングの基準となるエンコード用同期信号Scrを生成して当該エンコーダ14へ出力する。
【0068】
そして、アンド回路27は、プリピット検出信号Sg2と上記ゲート信号Sg3の論理積を算出することにより、プリピット検出信号Sg2に含まれているウォブリング信号に同期した成分(上述したように、本来のプリピット信号に加えて、当該ウォブリング信号に同期した雑音成分が含まれている。)の中から一シンクフレームに相当する8波のウォブリング信号のうちの上記最初の3波に対応する部分を本来のプリピット信号とみなして抽出し、それを上記プリピット信号Sgpとしてプリピット信号デコータ18及びプリピット信号検出器19に出力する。
【0069】
これにより、プリピット信号デコータ18は、上記記録クロック信号Sclk及びCPU13からの制御信号Sc4に基づいてプリピット信号Sgp内に含まれているプリピット4の内容を解読し、当該内容に対応するプリ情報デコード信号Spjを生成してCPU13に出力する。
【0070】
一方、スイッチ33は、CPU13からの制御信号Sc1に基づいて、記録情報の記録時にはプリ情報信号Sppを選択してBPF21に出力すると共に、後述する遅延量計測時には分周器32からの分周信号Sbsを選択してBPF21に出力する。
【0071】
これにより、BPF21は、上記プリ情報信号Spp又は分周信号Sbsのいずれか一方からグルーブトラック2のウォブリング周波数(145kHz)に対応するウォブリング信号成分を抽出し、フィルタ信号Sbfとしてウォブリング信号検出器22へ出力する。このため、BPF21は当該ウォブリング周波数を中心周波数とするバンドパス特性を有している。
【0072】
次に、ウォブリング信号検出器22は、後述するように、BPF21により抽出されたウォブリング信号成分を所定の基準値と比較するコンパレータ等を備え、後述するパルス波形を有する抽出ウォブリング信号Swbを生成し、ウォブリング信号位相比較器23に出力する。
【0073】
これにより、PLL回路34内のウォブリング信号位相比較器23、LPF24及びVCO28は、夫々に、入力された抽出ウォブリング信号Swbと分周信号Sbsとの位相差を検出し、その検出した位相差における予め設定された低周波数成分を抽出し、当該抽出した低周波数成分の電圧値に基づいて周波数を変更しつつ上記記録クロック信号Sclkを生成し、上記ウォブリング信号検出器22、プリピット信号検出器19、タイミング信号発生器20、プリピット信号デコータ18及び分周器32へ出力する。
【0074】
また、ウォブリング信号検出器22は、情報記録時以外の後述する遅延量計測時においては、情報記録時に抽出ウォブリング信号Swb及び分周信号Sbsに基づいて記録クロック信号Sclkが生成される過程において発生する位相遅延(より具体的には、BPF21及びPLL回路34内のウォブリング信号位相比較器23において発生する位相遅延)の量を示す遅延量信号Scwを生成し、CPU13へ出力する。
【0075】
次に、カウンタとしての機能を有する分周器32は、当該記録クロック信号Sclkを上記ウォブリング周波数(145kHz)まで分周し、上記分周信号Sbsを生成して上述したウォブリング信号位相比較器23、スイッチ33の一方の端子、分周器31、プリピット信号検出器19及びタイミング信号発生器20へ夫々出力する。
【0076】
これと並行して分周器32は、当該分周信号Sbsが「LOW」から「HIGH」に遷移するタイミング毎にリセットされつつ入力されている記録クロック信号Sclkのパルス数をカウントし、そのカウント値をカウント信号Sctとしてプリピット信号検出器19へ出力する。
【0077】
次に、分周器31は、分周信号Sbsを数kHz程度にまで更に分周し、分周信号Sbssとしてスピンドル用位相比較器30へ出力する。
【0078】
これにより、スピンドル用位相比較器30は、入力された分周信号Sbssと基準クロック発生器29から供給されるDVD−R1の回転速度の基準周波数成分を含む基準クロック信号Srefとの位相比較を行い、その差信号を回転制御信号Scsとしてスピンドルドライバ25を介してスピンドルモータ26に供給する。この結果、スピンドルモータ26に対してスピンドルサーボ制御が施され、DVD−R1は基準クロック信号Srefの周波数及び位相に基づいた回転速度で回転することとなる。
【0079】
一方、インターフェース17は、CPU13の制御のもと、図示しないホストコンピュータから送信されてくるディジタル情報Srrに対して、当該ディジタル情報Srrを情報記録装置Sに取り込むためのインターフェース動作を行い、インターフェース処理後のディジタル情報SrrをCPU13を介してエンコーダ14に出力する。
【0080】
これにより、エンコーダ14は、タイミング信号発生器20からの上記エンコード用同期信号Scrをタイミング信号として、図示しないECCジェネレート処理、8−16変調並びにスクランブル処理を施して変調信号Sreを生成し、パワー制御回路15に出力する。
【0081】
その後、パワー制御回路15は、DVD−R1上に形成される記録ピットの形状を良好とすべく、上記記録クロック信号Sclkに基づいて変調信号Sreの波形変換(いわゆるライトストラテジ処理)を行い、ピックアップ10内の図示しないレーザダイオードを駆動するための記録信号Sdとして出力する。
【0082】
更に、レーザ駆動回路16は、記録信号Sdに基づいて、実際に上記レーザダイオードを駆動して光ビームBを出射させるための上記レーザ駆動信号Sdlを出力する。
【0083】
最後に、CPU13は、上記各制御信号Sc1乃至Sc4を用いて上記各部材の動作を制御すると共に、上記プリピット信号デコーダ18から出力されるプリ情報デコード信号Spjに基づいて上記プリ情報を取得し、当該プリ情報に含まれているアドレス情報に対応するDVD−R1上の位置にディジタル情報Srrを記録する動作を制御する。
【0084】
これと並行して、CPU13は、復調信号Sdmに基づいて、既に記録されていたディジタル情報に対応する再生信号をインターフェース17を介して外部に出力すると共に、情報記録装置S全体を制御する。
【0085】
更に、CPU13は、遅延量計測時にウォブリング信号検出器22から出力された遅延量信号Scwに基づいて、情報記録時において後述する遅延器22eにおける遅延量を設定するための後述する遅延量信号Sc22を生成し、情報記録時に上記制御信号Sc2の一部としてウォブリング信号検出器22へ出力する。
【0086】
次に、本発明に係るプリピット信号検出器19の構成及び概要動作について、図4を用いて説明する。
【0087】
なお、図4(a)はプリピット信号検出器19の全体構成を示すブロック図であり、図4(b)はプリピット信号検出器19内のゲート作成器19bの細部構成を示すブロック図であり、図4(c)はプリピット信号検出器19内のゲート位置補正器19cの細部構成を示すブロック図である。
【0088】
図4(a)に示すように、プリピット信号検出器19は、プリピット検出器19aと、生成手段としてのゲート作成器19bと、位相差検出手段としてのゲート位置補正器19cと、アンド回路19dと、により構成されている。
【0089】
また、図4(b)に示すように、ゲート作成器19bは、ディジタルワンショット回路40及び45と、インバータ44と、により構成されており、更にディジタルワンショット回路40及び45は、夫々に、微分器41と、フリップフロップ回路42と、ダウンカウンタ43と、により構成されている。
【0090】
更に、ゲート位置補正器19cは、フリップフロップ回路48と、平均化回路49と、加算器50と、パルス幅低減器51と、により構成されている。
【0091】
次に、概要動作を説明する。
【0092】
先ず、プリピット検出器19aは、増幅されたプリ情報信号Sppを、当該プリ情報信号Spp内のウォブリング信号に重畳されて含まれているプリピット信号を検出するために予め設定された閾値と比較し、当該閾値よりも大きい値を有する成分をプリピット検出信号Sptとしてアンド回路19dの一方の入力端子に出力する。
【0093】
一方、ゲート位置補正器19cは、CPU13からの制御信号Sc3内に含まれているプリピット検出信号Sg2を生成するための予め設定されているゲート幅(すなわち、最終的に上記プリピット信号Sgpを検出するためのゲート信号におけるゲート幅)を示す情報と、記録クロック信号Sclkと、分周器32からのカウント信号Sctと、アンド回路27からのプリピット信号Sgpとを用いて、後述する処理により、プリピット検出信号Sg2を生成するための後述するゲート信号Swg(上記ウォブリング信号に正確に同期したゲート信号Swg)におけるゲートの立ち上がりタイミングを示す(具体的には、分周信号Sbsにおける各パルスの立ち上がりタイミングから当該ゲートの立ち上がりタイミングまでの期間を示す)ゲートスタート信号Swstを生成し、ゲート作成器19bに出力する。
【0094】
このとき、ゲート位置補正器19cの動作についてより具体的には、図4(c)に示すように、フリップフロップ回路48は、プリピット信号Sgpが「HIGH」の期間のみ、記録クロック信号Sclkが「HIGH」となるタイミング毎にそのときに入力されているカウント信号Sctのカウント値をラッチし、当該カウント値をラッチ信号Sqとして平均化回路49へ出力する。なお、この場合、プリピット信号Sgpが「HIGH」から「LOW」に遷移した場合には、フリップフロップ回路48は、その遷移の直前に入力されていたカウント信号Sctのカウント値をラッチ信号Sqとして平均化回路49へ出力することとなる。
【0095】
このラッチ信号Sqは、後述するように、上記ウォブリング信号に同期した分周信号Sbsの各パルスにおける立ち上がりタイミングから、実際に検出されたプリピット信号Sgpの立ち上がりタイミングまでの期間を示すカウント値を含むこととなる。
【0096】
次に、平均化回路49は、上記ラッチ信号Sqとして入力されているカウント値を予め設定された期間だけ加算すると共に当該加算値をその期間で除して平均化し、上述した分周信号Sbsの各パルスにおける立ち上がりタイミングからプリピット信号Sgpの立ち上がりタイミングまでの期間を複数回分平均化した値を有する平均化信号Savを生成して加算器50の一方の入力端子に出力する。
【0097】
これと並行して、パルス幅低減器51は、上記制御信号Sc3内に含まれているゲート幅の値を半分に低減し、当該低減したゲート幅を示すゲート幅信号Swdを生成し、これを反転して加算器50の他方の入力端子に出力する。
【0098】
これにより、加算器50は、平均化信号Savとゲート幅信号Swdの反転信号とを加算し、上記ゲートスタート信号Swstを生成してゲート作成器19bに出力する。
【0099】
この加算器50の動作により、ゲートスタート信号Swstとしては、分周信号Sbsの各パルスにおける立ち上がりタイミングからプリピット信号Sgpの立ち上がりタイミングまでの期間を複数回分平均化した期間から制御信号Sc3内に含まれているゲート幅の半分のゲート幅を示す値を減算した期間を示す情報が含まれることとなり、この情報はすなわち、平均化することによりより確からしくなったプリピット信号Sgpのタイミングをその中心とし、上記制御信号Sc3内含まれているゲート幅をそのパルス幅とするゲート信号(ゲート作成器19bにより生成される後述するゲート信号Swg)の立ち上がりタイミング(より具体的には、分周信号Sbsにおける対応するパルスの立ち上がりタイミングから当該ゲート信号の立ち上がりタイミングまでの期間)を示すものである。
【0100】
次に、ゲート作成器19bは、上記制御信号Sc3内に含まれているプリピット検出信号Sg2を生成するための予め設定されているゲート幅を示す情報と、記録クロック信号Sclkと、分周信号Sbsと、上記ゲートスタート信号Swstと、を用いて、後述する処理により、分周信号Sbsにおける各パルスが「HIGH」となるタイミングからゲートスタート信号Swstで示される期間だけ経過した後に「LOW」から「HIGH」に遷移し、且つ、制御信号Sc3内に含まれているゲート幅を有する上記ゲート信号Swgを生成してアンド回路19dの他方の入力端子に出力する。
【0101】
このとき、ゲート作成器19bの動作についてより具体的には、図4(b)に示すように、ディジタルワンショット回路40は、入力されている分周信号Sbsの立ち上がりタイミングで「LOW」から「HIGH」に遷移し、次に上記ゲートスタート信号Swstにより示される期間経過後に「HIGH」から「LOW」に遷移する出力信号Soをインバータ44に出力する。
【0102】
次に、インバータ44は、ディジタルワンショット回路40からの出力信号Soを反転し、反転信号Soiとしてディジタルワンショット回路45に出力する。
【0103】
そして、ディジタルワンショット回路45は、ディジタルワンショット回路40と同様の動作により、反転信号Soiが「LOW」から「HIGH」に遷移するタイミングで「LOW」から「HIGH」に遷移し、次に上記制御信号Sc3内に含まれているプリピット検出信号Sg2を生成するためのゲート幅を示す情報により示される期間経過後に「HIGH」から「LOW」に遷移する上記ゲート信号Swgを生成して上記アンド回路19dの当該他方の入力端子に出力する。
【0104】
次に、上記ディジタルワンショット回路40を構成する各部材の動作について説明すると、先ず、微分器41は、分周信号Sbsにおける各パルスの立ち上がりを検出し、立上信号Sddを生成してフリップフロップ回路42のセット端子に出力する。
【0105】
そして、フリップフロップ回路42は、当該立上信号Sddが「LOW」から「HIGH」に遷移したタイミングで「HIGH」となる出力信号Soを生成してダウンカウンタ43のロード端子及びインバータ44へ出力する。
【0106】
次に、ダウンカウンタ43は、出力信号Soが入力されたタイミングからゲートスタート信号Swstにより示される期間に相当する記録クロック信号Sclkのパルス数の減算カウントを開始し、当該カウント値が零となったタイミングに出力信号Sfdを生成してフリップフロップ回路42のリセット端子に出力する。
【0107】
これにより、フリップフロップ回路42は、それまで「HIGH」であった出力信号Soを「LOW」に遷移させ、以後、次の分周信号Sbsのパルスが入力されるまで出力信号Soとして「LOW」の信号をインバータ44及びダウンカウンタ43へ出力し続ける。
【0108】
この動作により、分周信号Sbsが「HIGH」となったタイミングで「HIGH」に遷移し、ゲートスタート信号Swstにより示される期間経過後「LOW」に再び遷移する出力信号Soが生成される。
【0109】
次に、アンド回路19dは、上記プリピット検出信号Sptとゲート信号Swgとの論理積を算出し、上記プリピット検出信号Sg2を生成してタイミング信号発生器20及びアンド回路27の一方の入力端子に夫々出力する。
【0110】
ここで、プリピット検出信号Sg2は、上述したようにプリピット検出信号Sptとゲート信号Swg(正確にウォブリング信号に同期した位相を有する信号である。)との論理積であるので、結果として、プリ情報信号Sppのうち当該ウォブリング信号に同期した成分のみを含む検出信号、すなわち、当該ウォブリング信号に同期しているプリピット信号と当該ウォブリング信号に同期している雑音成分を共に含んだ信号となる。
【0111】
次に、本発明に係るウォブリング信号検出器22の構成及び概要動作について、図5を用いて説明する。
【0112】
なお、図5(a)はウォブリング信号検出器22の全体構成を示すブロック図であり、図5(b)はプリピット信号検出器22内の遅延器22eの細部構成を示すブロック図である。
【0113】
図5(a)に示すように、ウォブリング信号検出器22は、コンパレータ22aと、シグナルジェネレータ22bと、スイッチ22cと、位相差検出手段としての遅延量測定器22dと、検出手段及び位相制御手段としての遅延器22eと、により構成されている。
【0114】
また、図5(b)に示すように、遅延器46は、図4(b)に示すディジタルワンショット回路40又は45と同様の構成を有するディジタルワンショット回路46と、インバータ47と、により構成されている。
【0115】
次に、概要動作を説明する。
【0116】
先ず、コンパレータ22aは、情報記録時において、BPF21から出力されてくるフィルタ信号Sbf(上述のように、グルーブトラック2のウォブリング周波数に対応するウォブリング信号成分を含んでいる。)を予め設定された所定の閾値と比較して2値化し、2値化信号Sprを生成してスイッチ22cの一方の入力端子に出力する。
【0117】
他方、シグナルジェネレータ22bは、後述する遅延量計測時において、上記グルーブトラック2のウォブリング周波数に対応する周波数を有するパルス信号である基準信号Ssgを生成して遅延量測定器22d及びスイッチ22cの他方の入力端子へ出力する。
【0118】
そして、スイッチ22cは、CPU13からの制御信号Sc2に含まれている制御信号Sc21に基づき、上記情報記録時においては上記2値化信号Sprをスイッチ信号Sswとして遅延器22eに出力し、上記遅延量計測時においては上記基準信号Ssgをスイッチ信号Sswとして遅延器22eに出力する。
【0119】
これにより、遅延器22eは、記録クロック信号Sclkに基づいて、スイッチ信号Sswを上記制御信号Sc2に含まれている遅延量信号Sc22に相当する時間だけ遅延させ、上記抽出ウォブリング信号Swbを生成してウォブリング信号位相比較器23へ出力する。
【0120】
このとき、遅延器22eの動作についてより具体的には、図5(b)に示すように、ディジタルワンショット回路46は、上記ディジタルワンショット回路40又は45と同様に、入力されているスイッチ信号Sswの立ち上がりタイミングで「LOW」から「HIGH」に遷移し、次に上記遅延量信号Sc22に相当する時間経過後に「HIGH」から「LOW」に遷移する出力信号Sotをインバータ47に出力する。
【0121】
次に、インバータ47は、ディジタルワンショット回路46からの出力信号Sotを反転し、上記抽出ウォブリング信号Swbとしてウォブリング信号位相比較器23へ出力する。
【0122】
この遅延器22eの動作により、スイッチ信号Sswが「HIGH」となるときに「HIGH」から「LOW」に遷移し、且つ上記遅延量信号Sc22に相当する時間経過後に「LOW」から「HIGH」に遷移する上記抽出ウォブリング信号Swbが生成される。
【0123】
なお、当該抽出ウォブリング信号Swbは、後述するようにPLL回路34において生じる位相遅延を見越した立ち上がりタイミングを有していると共に、そのデューティー比は必ずしも50%とは限らない。
【0124】
一方、遅延量測定器22dは、遅延量計測時において、基準信号Ssgと、当該基準信号SsgがPLL回路34及びBPF21を経て一巡して生成された2値化信号Sprとの位相差を比較し、その位相差を情報記録装置S(特にBPF21及びPLL回路34)における位相遅延量を示す上記遅延量信号ScwとしてCPU13へ出力する。
【0125】
(III)本発明に係る動作
次に、上述した情報記録装置Sの動作のうち、本発明に係る動作全体について、纏めて図6乃至図9を用いて説明する。
【0126】
先ず、本発明に係る位相遅れの補償動作について、図6及び図7を用いて説明する。
【0127】
当該補償動作においては、先ず、情報記録時以外のタイミング(例えば、情報記録装置Sの電源投入時又はアイドリング中における所定期間毎)において、CPU13は、上記制御信号Sc1を用いてスイッチ33を分周信号Sbs側に切り換えると共に、制御信号Sc21を用いてスイッチ22cを基準信号Ssg側に切り換える。
【0128】
この状態で、シグナルジェネレータ22bは、図6最上段に示す基準信号Ssgを生成し、遅延量測定器22d及び遅延器22eに出力する。
【0129】
そして、遅延量測定器22dは、当該入力された基準信号Ssgの位相を一時的に記憶する。
【0130】
一方、遅延器22eにおいては、CPU13からの遅延量信号Sc22に含まれている遅延量は零とされ、従って、遅延器22eは基準信号Ssgとしてのスイッチ信号Sswの位相を変化させずにそのまま抽出ウォブリング信号SwbとしてPLL回路34へ出力する。
【0131】
そして、当該PLL回路34及び分周器32は、抽出ウォブリング信号Swbに基づいて記録クロック信号Sclkの生成動作及び分周動作を行い、図6上から二段目に示す分周信号Sbsを生成する。
【0132】
このとき、PLL回路34内のウォブリング信号位相比較器23においては、そのオフセット等に起因して図6に示すような位相遅れd1(この位相遅れd1は実際の情報記録時においても発生する。)が発生する。
【0133】
次に、当該分周信号Sbsがスイッチ33を介してBPF21へ入力されると、当該BPF21において上記ウォブリング周波数を中心周波数とするフィルタ処理が施され、図6下から二段目に示すようなフィルタ信号Sbfが生成される。
【0134】
ここで、当該BPF21においても、図6に示すような位相遅れd2(この位相遅れd2は実際の情報記録時においても発生する。)が発生する。
【0135】
そして、当該フィルタ信号Sbfは、コンパレータ22aにおいて2値化され、図6最下段に示す2値化信号Sprとして遅延量測定器22dに出力される(なお、このとき、スイッチ22cは制御信号Sc21により予め2値化信号Spr側に切り換えられている。)。
【0136】
これにより、当該遅延量測定器22dは、予め記憶しておいた基準信号Ssgの位相と2値化信号Sprの位相とを比較し、その位相差「d1+d2」を情報記録装置Sにおける位相遅延量を示す上記遅延量信号ScwとしてCPU13へ出力する。
【0137】
次に、実際の情報記録時における位相遅れの補償動作について、図7を用いて説明する。
【0138】
先ず、情報記録時においては、CPU13は、上記制御信号Sc1を用いてスイッチ33をプリ情報信号Spp側に切り換えると共に、制御信号Sc21を用いてスイッチ22cを2値化信号Spr側に切り換える。
【0139】
そして、この状態で上記再生増幅器11から図7最上段に示すようなプリ情報信号Spp(周期信号であり、図7に示すようにその周期を「N」とする。)がスイッチ33を介してBPF21に入力されると、当該BPF21においてプリ情報信号Sppにおける上記ウォブリング周波数に同期した成分が抽出され、図7上から二段目に示すようなフィルタ信号Sbfが生成される。
【0140】
このとき、当該フィルタ信号Sbfには、上述した位相遅れd2が重畳される。
【0141】
次に、当該フィルタ信号Sbfがウォブリング信号検出器22に入力されると、コンパレータ22aおいて図7上から三段目に示されるような2値化信号Sprが生成され遅延器22eに出力される。
【0142】
そして、遅延器22eにおいて、周期信号である当該2値化信号Sprの立ち上がりタイミングに対してCPU13からの遅延量信号Sc22で示される位相遅延量に対応する位相遅延が与えられ、図7下から二段目に示すような抽出ウォブリング信号Swbが生成される。
【0143】
ここで、当該遅延量信号Sc22で示される位相遅延量は、遅延量計測時においてCPU13に出力されていた遅延量信号Scwの内容に基づき、図7に示すように「N−(d1+d2)」とされている。
【0144】
なお、上述した遅延器22eの動作により、抽出ウォブリング信号Swbのデューティー比は50%にはならない場合がある。
【0145】
そして、当該抽出ウォブリング信号SwbがPLL回路34に入力されることにより、上記記録クロック信号Sclkが生成され、更に分周器32により分周信号Sbsが生成される。
【0146】
このとき、PLL回路34においては上述した位相遅れd1が重畳されることとなるが、遅延器22eにより抽出ウォブリング信号Swbに対して位相遅延「N−(d1+d2)」が予め重畳されているので、分周器32から出力される分周信号Sbsにおける各パルスの位相は、BPF21及びPLL回路34夫々における位相遅れがあるにも拘わらず、図7最下段に示すように上記プリ情報信号Sppにおける位相と正確に一致することとなる。
【0147】
なお、デューティー比については、VCO28の動作により、記録クロック信号Sclk及び分周信号Sbsの段階では夫々50%となるように補正されている。
【0148】
次に、本発明に係るプリピット信号Sgpの生成動作について、図8及び図9を用いて説明する。
【0149】
先ず、上述した動作により、再生増幅器11から図8最上段に示すようなプリ情報信号Sppが出力されるとする。
【0150】
ここで、当該プリ情報信号Sppにおいては、ウォブリング周期とプリピット4の検出周期とは一致しているはずであるが、隣接するグルーブトラック2に対応するウォブリング信号からのいわゆるクロストークに起因して、その周期が相互に一致しないことがある。
【0151】
すなわち、図8最上段に示すように、プリ情報信号Sppにおける最大振幅部分を中心として、その前後の点線で示すタイミング(なお、実線は実際にプリピット信号が検出されるタイミングである。)でプリピット信号が検出される可能性がある。
【0152】
従って、図8最上段に示すプリ情報信号Sppに基づいて上述した動作によりプリピット信号Sgpが生成されると、その波形は図8上から二段目に示すようなものとなる。
【0153】
そこで、本発明では、このようにプリピット信号Sgpがウォブリング信号に対して時間的に前後する場合であっても、当該プリピット信号Sgpを、幅の狭い(すなわち、不要な雑音を検出することがより少ない)ゲート信号Swgを用いてプリ情報信号Sppから抽出すべく、以下のような処理を行う。
【0154】
すなわち、始めに、ゲート位置補正器19c内のフリップフロップ回路48において、図8上から三段目に示す分周信号Sbs(図6及び図7に示す動作により、プリ情報信号Sppにおけるウォブリング周期に正確に一致している。)のパルスが立ち上がるタイミングで係数を開始し、次の分周信号Sbsのパルスでリセットされるカウント信号Sct(図8上から四段目に示すような分周器32において生成されたカウント信号Sct)をプリピット信号Sgpのタイミングにおいてラッチし、夫々の値を示すラッチ信号Sq(図8下から三段目に示す。)を生成する。
【0155】
そして、このラッチ信号Sqで示される係数値を予め設定された所定の期間毎(図8下から二段目参照)に平均化回路49において上述したように平均化し、図8最下段に示す上記平均化信号Savを生成する。
【0156】
このとき、当該平均化信号Savとしては、分周信号Sbsの各パルスにおける立ち上がりタイミングからプリピット信号Sgpの立ち上がりタイミングまでの期間を複数回分平均化した値を有することとなる(図9最上段及び上から二段目参照)。
【0157】
そして、加算器50により、当該平均化信号Savから制御信号Sc3内に含まれているゲート幅の値を半分に低減したゲート幅を示すゲート幅信号Swd(図9上から二段目参照)を減算することにより、図9上から二段目に示す期間を示す上記ゲートスタート信号Swstを生成する。
【0158】
この動作により、ゲートスタート信号Swstとしては、平均化することによりより確からしくなったプリピット信号Sgpのタイミングをその中心とし、上記制御信号Sc3内含まれているゲート幅をそのパルス幅とするゲート信号Swgの立ち上がりタイミングを示す情報が含まれる。
【0159】
次に、ゲート作成器19bは、上述したディジタルワンショット回路40及び45並びにインバータ44の動作により、分周信号Sbsにおけるの各パルスが「HIGH」となるタイミングからゲートスタート信号Swstで示される期間だけ経過した後に「LOW」から「HIGH」に遷移し、且つ、制御信号Sc3内に含まれているゲート幅を有するゲート信号Swg(図9上から二段目参照。)を生成する。
【0160】
そして、これ以後、上述したアンド回路19d、タイミング信号発生器20及びアンド回路27の動作により、制御信号Sc3内に含まれているゲート幅を狭くしてもより正確にプリピット4に対応するプリピット信号Sgp(図9最下段参照。)を検出することができることとなる。
【0161】
以上説明したように、実施形態の情報記録装置Sの動作によれば、BPF21及びPLL回路34において生じ得る位相差を予め検出し、これを相殺しつつ実際のプリピット信号Sgpの検出を行うので、正確にプリピット信号Sgpを検出することができる。
【0162】
また、検出された位相差を相殺するようにフィルタ信号Sbfの位相を制御してゲート作成器19bに出力するので、確実に位相差を相殺することができる。
【0163】
更に、検出されたプリ情報信号Sppに含まれているウォブリング信号とプリピット信号Sgpとの位相差を平均化し、その平均値に基づいてプリピット信号Sgp検出用のゲート信号Swgを生成するので、プリピット信号Sgpが発生するタイミングに対応したゲート信号Swgを生成することができ、正確にプリピット信号Sgpを検出することができる。
【0164】
また、ウォブリング信号とプリピット信号Sgpとの位相差の平均値がゲート信号Swgの中心タイミングと一致するように当該ゲート信号Swgを生成するので、プリピット信号Sgpが発生するタイミングとゲート信号Swgの中心タイミングとが一致している蓋然性がより高くなり、ゲート信号Swgのパルス幅をより狭くしても確実にプリピット信号Sgpを検出できる。
【0165】
従って、上記各構成部材の温度特性等に起因して位相特性の変動(見かけ上、ウォブリング信号とプリピット信号Sgpとの間の位相関係がずれること)があったとしても、プリピット信号Sgpが発生するタイミングを中心としてゲート信号Swgを発生させることができるので、プリピット信号Sgpの検出漏れを低減できる。
【0166】
更にまた、プリピット信号Sgpをより正確に検出できるので、プリ情報をより正確に取得して記録情報を正確に記録することができる。
【0167】
なお、上記の実施形態は、追記型光ディスクであるDVD−R1について本発明を適用した場合について説明したが、いわゆる相変化材料等をその記録層として用いたDVD−R/W等の書換可能型光ディスクに対して本発明を適用することも可能である。
【0168】
更に、上記の実施形態は、DVD−R1について本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、トラックのウォブリング及びプリピットにより記録制御のための情報を記録している記録媒体(例えば、テープ状記録媒体等)に対して、所定のディジタル情報を記録する場合に広く適用することができる。
【0169】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、検出されたウォブリング信号とプリピット信号との位相差を平均化し、その平均値に基づいてプリピット信号検出用のゲート信号を生成するので、プリピット信号が発生するタイミングに対応したゲート信号を生成することができ、正確にプリピット信号を検出することができる。
【0170】
また、前記平均化信号により示される前記位相差の平均値から前記ゲート幅の半分の値を減算して、前記ゲート信号と前記ウォブリング信号との間の位相差を決定する構成とした場合、プリピット信号が発生するタイミングとゲート信号の中心タイミングとが一致している蓋然性がより高くなり、ゲート信号のパルス幅をより狭くしても確実にプリピット信号を検出できる。
【0171】
更に、プリピット信号の生成に先立って、バンドパスフィルタ及びPLL回路における信号遅延量を測定するための基準となる基準信号をシグナルジェネレータにおいて生成すると共に、当該生成された基準信号に基づいてバンドパスフィルタ及びPLL回路における信号遅延量を測定して、プリピット信号の生成時において、当該測定された遅延量に基づき、二値化信号を遅延させる手法を採用した場合、バンドパスフィルタ及びPLL回路において生じ得る位相差を予め検出し、これを相殺しつつプリピット信号の検出が可能となり、正確にプリピット信号を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のDVD−Rの構成の一例を示す斜視図である。
【図2】実施形態のDVD−Rにおける記録フォーマットの一例を示す図である。
【図3】実施形態の情報記録装置の概要構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態のプリピット信号検出器の細部構成を示すブロック図であり、(a)はプリピット信号検出器の全体構成を示すブロック図であり、(b)はゲート作成器の細部構成を示すブロック図であり、(c)はゲート位置補正器の細部構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態のウォブリング信号検出器の細部構成を示すブロック図であり、(a)はウォブリング信号検出器の全体構成を示すブロック図であり、(b)は遅延器の細部構成を示すブロック図である。
【図6】実施形態の情報記録装置の動作を示すタイミングチャート(I)である。
【図7】実施形態の情報記録装置の動作を示すタイミングチャート(II)である。
【図8】実施形態の情報記録装置の動作を示すタイミングチャート(III)である。
【図9】実施形態の情報記録装置の動作を示すタイミングチャート(IV)である。
【符号の説明】
1…DVD−R
2…グルーブトラック
3…ランドトラック
4…プリピット
5…色素膜
6…金蒸着面
7…保護層
10…ピックアップ
11…再生増幅器
12…デコーダ
13…CPU
14…エンコーダ
15…パワー制御回路
16…レーザ駆動回路
17…インターフェース
18…プリピット信号デコーダ
19…プリピット信号検出器
19a…プリピット検出器
19b…ゲート作成器
19c…ゲート位置補正器
19d、27…アンド回路
20…タイミング信号発生器
21…BPF
22…ウォブリング信号検出器
22a…コンパレータ
22b…シグナルジェネレータ
22d…遅延量測定器
22e…遅延器
23…ウォブリング信号位相比較器
24…LPF
25…スピンドルドライバ
26…スピンドルモータ
28…VCO
29…基準クロック発生器
30…スピンドル用位相比較器
31、32…分周器
33、22c…スイッチ
40、45、46…ディジタルワンショット回路
41…微分器
42、48…フリップフロップ回路
43…ダウンカウンタ
44、47…インバータ
49…平均化回路
50…加算器
51…パルス幅低減器
Sdl…レーザ駆動信号
Sd…記録信号
Sre…変調信号
Srr…ディジタル情報
Sdm…復調信号
Sp…増幅信号
Sdt…ピックアップ検出信号
Spp…プリ情報信号
Sc1、Sc2、Sc21、Sc3、Sc4…制御信号
Sbs、Sbss…分周信号
Spj…プリ情報デコード信号
Scs…回転制御信号
Sref…基準クロック信号
Swb…抽出ウォブリング信号
Scw、Sc22…遅延量信号
Sclk…記録用クロック信号
Sgp…プリピット検出信号
Sbf…フィルタ信号
Sg2…プリピット検出信号
Sg3、Swg…ゲート信号
Sct…カウント信号
Spt…プリピット検出信号
Swst…ゲートスタート信号
Sdd…立上信号
Sfd、So、Sot…出力信号
Sot…反転信号
Scr…エンコード用同期信号
Sq…ラッチ信号
Sav…平均化信号
Swd…ゲート幅信号
Spr…2値化信号
Ssg…基準信号
Ssw…スイッチ信号
SY…同期情報

Claims (6)

  1. データの記録制御に用いる記録制御情報を(a)プリピットと(b)当該プリピットに対応する位相を有するウォブリングトラックを形成することで予め記録した光学式記録媒体に対して、前記データを記録する際に、前記プリピットに対応するプリピット信号を生成するプリピット信号生成装置であって
    前記光学式記録媒体に照射された光ビームの反射光を受光して得られる受光信号から前記プリピット信号を抽出するプリピット信号抽出手段と
    前記受光信号に含まれるウォブリング信号成分を抽出し、当該ウォブリング信号に位相同期した基準クロック信号を生成する第1生成手段と、
    前記抽出されたプリピット信号に対応する前記ウォブリング信号と当該抽出されたプリピット信号との間の位相差を前記基準クロック信号に基づいて検出する位相差検出手段と、
    前記検出された位相差を前記ウォブリング信号における複数周期に渡って平均化し、その平均化した値を示す平均化信号を生成する平均化信号生成手段と、
    前記受光信号から前記プリピット信号を抽出する際の基準となるゲート信号を生成する第2生成手段と、を備え、
    前記第2生成手段は、前記平均化信号に基づいて前記ゲート信号を生成し、
    前記プリピット信号抽出手段は、当該生成されたゲート信号に基づいて前記プリピット信号を生成することを特徴とするプリピット信号生成装置。
  2. 請求項1に記載のプリピット信号生成装置において、
    前記第2生成手段は、(a)前記平均化信号と(b)予め定められた前記ゲート信号のゲート幅に基づき、前記ゲート信号と前記ウォブリング信号との間の位相差を可変させることを特徴とするプリピット信号生成装置。
  3. 請求項2に記載のプリピット信号生成装置において、
    前記生成手段は、前記平均化信号により示される前記位相差の平均値から前記ゲート幅の半分の値を減算することにより、前記ゲート信号と前記ウォブリング信号との間の位相差を決定することを特徴とするプリピット信号生成装置。
  4. 請求項1に記載のプリピット信号生成装置において、
    前記第1生成手段は、
    前記受光信号に含まれる所定周波数の信号を抽出するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタから出力される信号を所定の閾値と比較して二値化するコンパレータと、
    前記コンパレータから出力される二値化信号に基づいて、所定周波数の記録クロック信号を出力するPLL回路と、
    前記PLL回路から出力される記録クロック信号を分周し、前記基準クロック信号を生成する分周器と、
    を更に備えることを特徴とするプリピット信号生成装置。
  5. 請求項4に記載のプリピット信号生成装置において、
    前記第1生成手段は、
    前記プリピット信号の生成に先立って、前記バンドパスフィルタ及びPLL回路における信号遅延量を測定するための基準となる基準信号を生成するシグナルジェネレータと、
    前記生成された基準信号に基づいて前記バンドパスフィルタ及びPLL回路における信号遅延量を測定する遅延量測定手段と、
    前記プリピット信号の生成時において、前記遅延量測定手段により測定された遅延量に基づき、前記二値化信号を遅延させる遅延手段と、
    を更に備えることを特徴とするプリピット信号生成装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のプリピット信号検出装置と
    前記検出されたプリピット信号に基づいて前記記録情報を前記記録媒体に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする情報記録装置。
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