JP4408188B2 - プリピット検出装置および2値化レベル設定方法 - Google Patents

プリピット検出装置および2値化レベル設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高密度記録媒体、例えば、DVD−R(DVD-Recordable)またはDVD−RW(DVD-Rerecordable)上に形成されたプリ情報としてのプリピットを検出するプリピット検出装置の技術分野に関し、特に、プリピット信号を生成するための2値化レベルを最適な値に設定することが可能なプリピット検出装置の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、記録可能型の光記録媒体には、未記録状態の光記録媒体上に、あらかじめアドレス情報や、記録再生動作に用いるクロック信号を生成するための基準信号が、プリピットやプリグルーブなどの形態で記録されている。例えば、DVD−R(Digital Versatile Disc - Recordable)には、ビデオデータやオーディオデータなどの本来記録すべき情報が記録ピットとして記録される領域であるプリグルーブと共に、かかるプリグルーブ間の領域であるランド部にプリピット(以下、ランドプリピット:LPPと称する)が記録されている。
【0003】
プリグルーブは、DVD−Rの回転制御に用いられ基準クロックに基づいた周波数でディスクの半径方向にわずかに揺動(ウォブリング)されている。DVD−Rの回転制御を行う際には、このウォブリング周波数を検出し、検出したウォブリング周波数が上記基準クロックの周波数と合致するようにフィードバック制御する。
【0004】
LPPは、プリグルーブに照射された光ビームの反射光をかかるプリグルーブの接線方向に対して少なくとも光学的に平行な分割線で2分割された受光部で受光して、該受光部から出力された電気信号に基づいて生成された第1の読み取り信号と、第2の読み取り信号との差分を演算し差分信号(以下「ラジアルプッシュプル信号」という)を生成して、LPP信号2値化回路により、このラジアルプッシュプル信号を所定の2値化レベルと比較してコンパレートされて得られる2値信号(以下「LPP信号」という)として検出される。こうして検出されたLPP信号に基づいて、記録媒体上の位置を示すアドレス情報や、記録動作に用いる記録クロック信号などが生成される。
【0005】
一方、ラジアルプッシュプル信号は、プリグルーブが上記の如くディスク半径方向にウォブリングされているため、ウォブリング周波数成分にLPPが重畳された複合信号となる。
【0006】
ここで、DVD−Rのように高密度記録されたディスクにおいては、光ビームが照射されているプリグルーブに隣接するプリグルーブのウォブル信号成分が、クロストークによって漏れ込む場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような漏れ込みが発生すると、ラジアルプッシュプル信号として得られる上記複合信号のうちのウォブル信号成分が干渉を受けることになり、その振幅が変動してしまう。
【0008】
つまりLPP信号成分は、振幅が変動するウォブル信号上に重畳されており、そのベースライン電圧となるウォブル信号の振幅が変動してしまうため、2値化信号であるLPP信号を検出するために、固定した2値化レベルでコンパレートすることは困難であった。
【0009】
また、このようなスライスレベルは、LPP信号の用途(例えば、上述したアドレス情報の生成や、記録クロック信号の生成)のそれぞれで、その最適なレベルが異なる。例えば、記録クロック信号の生成では、ウォブル信号に重畳されたLPPの周期が分かればよいので、ウォブル信号に重畳された全てのLPPを検出する必要はないが、ノイズ成分を2値化し、疑似LPP信号としてしまうことは、かかる周期に悪影響を与えるため、2値化レベルは、なるべくノイズ成分が少ない高めの方が好ましい。
【0010】
一方、アドレス情報の生成では、多少、ノイズ成分による疑似LPP信号があっても、ウォブル信号に重畳されたLPPを確実に検出する方が好ましい(正規のLPP信号を確実に検出できれば、疑似LPP信号がわかるので除去できる)ため、2値化レベルは、なるべくLPPを確実に検出できる低めの方が好ましい。
【0011】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、LPPを2値化するための2値化レベルを、迅速に最適な値に設定することが可能なプリピット検出装置および2値化レベル設定方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第1ゲートと、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数をカウントし、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記2値化レベルを設定するように構成する。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、光記録媒体から、ウォブリングの周波数成分にプリピット信号が重畳された複合信号が抽出され、その複合信号が2値化されてプリピット信号が生成される。そして、そのプリピット信号は、ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ周期的に開かれる第1ゲートを、かかるゲートが開のときに通過する。そして、第1ゲートを通過したプリピット信号の数がカウントされ、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、プリピット信号を生成するための2値化レベルが設定される。
【0014】
従って、ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ開かれる第1ゲートを通過するプリピット信号の基準時間あたりの数と、予め設定された基準数が含まれる所定範囲との比較結果に基づいて、2値化レベルが設定されるので、2値化レベルを高い方向に調整するか、低い方向に調整するかを把握することができ、最適なレベルに迅速に設定することができる。また、このように比較対象を基準数が含まれる所定範囲としたので、当該比較結果に基づいて、最適な2値化レベルを迅速に設定することができるとともに、2値化レベルの設定にある程度の余裕度を持たせることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数をカウントし、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記2値化レベルを設定するように構成する。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、光記録媒体から、ウォブリングの周波数成分にプリピット信号が重畳された複合信号が抽出され、その複合信号が2値化されてプリピット信号が生成される。そして、そのプリピット信号は、ウォブリングおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ周期的に開かれる第2ゲートを、かかるゲートが開のときに通過する。そして、第2ゲートを通過したプリピット信号の数がカウントされ、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、プリピット信号を生成するための2値化レベルが設定される。
【0017】
従って、最適なレベルに迅速に設定することができるとともに、第2ゲートは、プリピット信号成分が必ず重畳される期間のみ開かれるので、かかるゲートを通過するプリピット信号の数を正確にカウントすることができるため、かかる基準時間あたりのカウント数と、予め設定された基準数が含まれる所定範囲との比較結果に基づいて設定される2値化レベルは、より最適なレベルとすることができる。また、このように比較対象を基準数が含まれる所定範囲としたので、当該比較結果に基づいて、最適な2値化レベルを迅速に設定することができるとともに、2値化レベルの設定にある程度の余裕度を持たせることができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のプリピット検出装置において、前記2値化レベル設定手段は、前記基準時間あたりのカウント数が、予め設定された基準数が含まれる所定範囲より大きい場合には、前記2値化レベルを上げ、予め設定された基準数が含まれる所定範囲より小さい場合には、前記2値化レベルを下げることを特徴とする。従って、カウント数の大小に基づいて、最適な2値化レベルを迅速に設定することができるとともに、2値化レベルの設定にある程度の余裕度を持たせることができる。
【0022】
請求項に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第1ゲートと、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数および、前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数を、それぞれカウントし、基準期間あたりに前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第1基準数との関係および、基準期間あたりに前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第2基準数との関係に基づいて、前記2値化レベルを設定するように構成する。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、光記録媒体から、ウォブリングの周波数成分にプリピット信号が重畳された複合信号が抽出され、その複合信号が2値化されてプリピット信号が生成される。そして、そのプリピット信号は、ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ周期的に開かれる第1ゲートを、かかるゲートが開のときに通過する。また、そのプリピット信号は、ウォブリングおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ周期的に開かれる第2ゲートを、かかるゲートが開のときに通過する。そして、第1ゲートを通過したプリピット信号の数がカウントされ、また、第2ゲートを通過したプリピット信号の数がカウントされる。そして、基準期間あたりに第1ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第1基準数との関係および、基準期間あたりに第2ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第2基準数との関係に基づいて、プリピット信号を生成するための2値化レベルが設定される。
【0024】
従って、基準期間あたりに第1ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第1基準数との関係と、基準期間あたりに第2ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第2基準数との関係との2段階で2値化レベルを設定するので、より最適な2値化レベルとすることができる。
【0025】
請求項に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第1ゲートと、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを、基準2値化レベルとして設定するように構成する。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、2値化レベルが、高レベルから低レベルに徐々に下げられていくとともに、それぞれのレベルにおいて、第1ゲートを通過したプリピット信号の数が基準時間カウントされ、基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルが基準2値化レベルとして設定される。従って、請求項1に記載の発明の効果に加え、初期段階の基準2値化レベルを、迅速かつ最適なレベルに設定することができる。
【0027】
請求項に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを、基準2値化レベルとして設定するように構成する。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、2値化レベルが、高レベルから低レベルに徐々に下げられていくとともに、それぞれのレベルにおいて、第2ゲートを通過したプリピット信号の数が基準時間カウントされ、基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルが基準2値化レベルとして設定される。従って、請求項2に記載の発明の効果に加え、初期段階の基準2値化レベルを、迅速かつ最適なレベルに設定することができる。
【0029】
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載のプリピット検出装置において、前記基準2値化レベル設定後、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲よりも大きくなった場合には、当該基準2値化レベルを上げ、前記予め設定された基準値が含まれる所定範囲よりも小さくなった場合には、当該基準2値化レベルを下げるように構成する。従って、当該比較結果に基づいて、初期段階の基準2値化レベルを、迅速かつ最適なレベルに設定することができる。
【0030】
請求項に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、少なくともアドレス情報を抽出するためのプリピット信号の2値化レベルをアドレス用2値化レベルとして設定するアドレス用2値化レベル設定手段と、少なくとも記録・再生クロックを抽出するためのプリピット信号の2値化レベルとしてクロック用2値化レベルを設定するクロック用2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定されたアドレス用2値化レベルとを比較してアドレス用のプリピット信号を生成するアドレス用プリピット信号生成手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定されたクロック用2値化レベルとを比較してクロック用のプリピット信号を生成するクロック用プリピット信号生成手段と、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成された前記少なくとも一方のプリピット信号を通過させる第1ゲートと、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第1ゲートを通過した前記プリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを基準2値化レベルとして決定した後、前記アドレス用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも高めに設定し、前記クロック用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも低めに設定するように構成する。
【0031】
従って、請求項1に記載の発明の効果に加え、アドレス情報や、各種タイミング信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルと、記録クロック信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルを区別でき、それぞれのLPP信号生成において、最適な2値化レベルを設定することができる。
【0032】
請求項に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、少なくともアドレス情報を抽出するためのプリピット信号の2値化レベルをアドレス用2値化レベルとして設定するアドレス用2値化レベル設定手段と、少なくとも記録クロックを抽出するためのプリピット信号の2値化レベルとしてクロック用2値化レベルを設定するクロック用2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定されたアドレス用2値化レベルとを比較してアドレス用のプリピット信号を生成するアドレス用プリピット信号生成手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定されたクロック用2値化レベルとを比較してクロック用のプリピット信号を生成するクロック用プリピット信号生成手段と、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第2ゲートを通過した前記プリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを基準2値化レベルとして決定した後、前記アドレス用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも高めに設定し、前記クロック用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも低めに設定するように構成する。
【0033】
従って、アドレス情報や、各種タイミング信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルと、記録クロック信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルを区別でき、それぞれのLPP信号生成において、最適な2値化レベルを設定することができる。
【0034】
請求項10に記載の発明は、請求項またはに記載のプリピット検出装置において、前記2値化レベル決定後、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲よりも大きくなった場合には、当該基準2値化レベルを上げるとともに、前記アドレス用2値化レベルおよび、前記クロック用2値化レベルを上げ、前記予め設定された基準値が含まれる所定範囲よりも小さくなった場合には、当該基準2値化レベルを下げるとともに、前記アドレス用2値化レベルおよび、前記クロック用2値化レベルを下げるように構成する。
【0035】
従って、カウント数の大小に基づいて、アドレス情報や、各種タイミング信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルと、記録クロック信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルを区別でき、それぞれのLPP信号生成において、最適な2値化レベルを設定することができる。
【0036】
請求項11に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、前記基準時間あたりのカウント数と前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて前記2値化レベルを設定する工程と、備えるように構成する。従って、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0037】
請求項12に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、前記基準時間あたりのカウント数と前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて前記2値化レベルを設定する工程と、備えるように構成する。従って、請求項2に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0038】
請求項13に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数および、前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数を、それぞれカウントし、基準期間あたりに前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第1基準数との関係および、基準期間あたりに前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第2基準数との関係に基づいて、前記2値化レベルを設定するように構成する。従って、請求項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0039】
請求項14に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲となるレベルを、基準2値化レベルとして設定する工程と、備えることを特徴とするように構成する。従って、請求項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0040】
請求項15に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲となるレベルを、基準2値化レベルとして設定する工程と、備えるように構成する。従って、請求項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0041】
請求項16に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記プリピット信号生成手段により生成されたプリピット信号の数をカウントし、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記2値化レベルを設定するように構成する。
【0042】
請求項17に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記プリピット信号生成手段により生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを、基準2値化レベルとして設定するように構成する。
【0043】
請求項18に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、少なくともアドレス情報を抽出するためのプリピット信号の2値化レベルをアドレス用2値化レベルとして設定するアドレス用2値化レベル設定手段と、少なくとも記録・再生クロックを抽出するためのプリピット信号の2値化レベルとしてクロック用2値化レベルを設定するクロック用2値化レベル設定手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定されたアドレス用2値化レベルとを比較してアドレス用のプリピット信号を生成するアドレス用プリピット信号生成手段と、前記抽出された複合信号と、前記設定されたクロック用2値化レベルとを比較してクロック用のプリピット信号を生成するクロック用プリピット信号生成手段と、を備え、前記2値化レベル設定手段は、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記プリピット信号生成手段により生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを基準2値化レベルとして決定した後、前記アドレス用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも高めに設定し、前記クロック用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも低めに設定するように構成する。
【0044】
請求項19に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、前記基準時間あたりのカウント数と前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて前記2値化レベルを設定する工程と、備えるように構成する。
【0045】
請求項20に記載の発明は、所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、 前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲となるレベルを、基準2値化レベルとして設定する工程と、備えるように構成する。
【0046】
ノイズ成分による疑似LPP信号が無い若しくは少ない場合には、本請求項19乃至23に記載の発明のように、請求項1等に記載の第1ゲートを省略しても、プリピット信号の数をカウントし基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数との関係に基づいて2値化レベルを設定することにより、最適な2値化レベルに迅速に設定することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
次に本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報を記録すべき記録媒体上の位置を示すアドレス情報や、記録再生動作に用いるクロック信号を生成するための基準信号が、LPPとして形成されている記録媒体としてのDVD−Rから、前記プリピットを検出するプリピット検出装置についての実施形態である。
【0048】
先ず、図1を用いて本実施形態のDVD−Rの物理的構造について説明する。図1は実施形態のDVD−R50の断面斜視図である。なお、図1において、DVD−R50は色素膜105を備えた一回のみ情報の書込みが可能な色素系DVD−R50であり、記録情報が記録されるべき情報トラックとしてのプリグルーブ102と当該プリグルーブ102に再生光又は記録光としてのレーザビーム等の光ビームBを誘導するためのガイドトラックとしてのランド103とが形成されている。また、それらを保護するための保護膜及び記録された情報を再生する際に光ビームBを反射するための反射面106を備えている。そして、このランド103にLPP104が形成されている。
【0049】
更に当該DVD−R50においては、プリグルーブ102を当該DVD−R50の回転速度の基準となる周波数でウォブリングさせている。そして、DVD−R50に記録情報(プリ情報及び同期信号以外の本来記録すべき画像情報などの情報)を記録する際には、例えば、情報記録装置にてプリグルーブ2のウォブリングの周波数を検出することにより同期信号を取得してDVD−R50を所定の回転速度で回転制御するとともに、LPP104を検出することにより予めプリ情報を取得し、記録情報を記録すべきDVD−R50上の位置であるアドレス情報などが取得され、このアドレス情報に基づいて記録情報が対応する記録位置に記録される。
【0050】
ここで、記録情報の記録時には、光ビームBをその中心がプリグルーブ102の中心と一致するように照射してプリグルーブ102上に記録情報に対応する記録情報ピットを形成することにより記録情報を形成する。このとき、光スポットの大きさは、図1に示すように、その一部がプリグルーブ102だけでなくランド103にも照射されるように設定される。そして、このランド103に照射された光スポットの一部の反射光を用いてプッシュプル法によりLPP104からプリ情報を検出して当該プリ情報が取得されるとともに、プリグルーブ102に照射されている光スポットの反射光を用いてプリグルーブ102からウォブリング信号が検出されて回転制御用のクロック信号が取得される。
【0051】
次に、当該DVD−R50に予め記録されているプリ情報及び回転制御情報の記録フォーマットについて図2を用いて説明する。ここで、「予め記録されている」とは、ディスクとして予め形成されていることを意味する。図2はDVD−R50に予め記録されているプリ情報及び回転制御情報の記録フォーマットを示す模式図である。なお、図2において、上段は記録情報における記録フォーマットを示し、下段の波型波形は当該記録情報を記録するプリグルーブのウォブリング状態(プリグルーブ2の平面図)を示し、記録情報とプリグルーブ102のウォブリング状態の間の上向き矢印は、LPP104が形成される位置を模式的に示すものである。ここで、図2においては、プリグルーブ102のウォブリング状態は、理解の容易のため実際の振幅よりも大きい振幅を用いて示してあり、記録情報は当該プリグルーブ102の中心線上に記録される。
【0052】
図2に示すように、DVD−R50に記録される記録情報は、予めシンクフレーム毎に分割されている。そして、26個のシンクフレームにより情報単位としての一つのレコーディングセクタが形成され、更に、16個のレコーディングセクタにより情報ブロックとしての一つのECCブロックが形成される。なお、一つのシンクフレームは、上記記録情報を記録する際の記録フォーマットにより規定されるビット間隔に対応する単位長さ(以下、Tとする)の1488倍(1488T)の長さを有しており、更に、一つのシンクフレームの先頭の14Tの長さにの部分にはシンクフレームごとの同期をとるための同期情報SYが記録される。
【0053】
一方、DVD−R50に記録されるプリ情報は、シンクフレームごとに記録される。ここで、LPP104によるプリ情報の記録においては、記録情報におけるそれぞれのシンクフレームにおける同期情報SYが記録される領域に隣接するランド103上にプリ情報における同期信号を示すものとして必ず一つのシンクビットとしてLPP104が形成されるとともに、当該同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接するランド103に記録するべきプリ情報の内容(アドレス情報)を示すものとして二つ又は一つのLPP104が形成される(なお、同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分については、記録すべきプリ情報の内容によっては、LPP104が形成されない場合もある。)。この際、一つのレコーディングセクタにおいては、偶数番目のシンクフレーム(以下「EVENフレーム」という)のみ、又は奇数番目のシンクフレーム(以下「ODDフレーム」という)のみにLPP104が形成されてプリ情報が記録される。すなわち、図2において、EVENフレームにLPP104が形成された場合には(図2において実線上向き矢印で示す)それに隣接するODDフレームにはLPP104は形成されない。
【0054】
更にプリグルーブ102のウォブリングとLPP104の関係については、当該ウォブリングにおける最大振幅の位置にLPP104が形成されている。
【0055】
一方、プリグルーブ102は総てのシンクフレームに渡って140kHz(一つのシンクフレームがプリグルーブ102の変動波形の8波分に相当する周波数)の一定ウォブリング周波数f0でウォブリングされている。そして、例えば、情報記録装置にて、当該一定のウォブリング周波数f0を検出することでDVD−R50を回転させる図示しないスピンドルモータを回転制御するための同期信号が抽出される。
【0056】
次に、上述した構成を有するDVD−R50からプリピットを検出するための本発明にかかるプリピット検出装置について、図3乃至図10を用いて説明する。図3は、本実施形態のプリピット検出装置52の概要構成を示すブロック図である。なお、本発明にかかるプリピット検出装置は、実際には、記録媒体の情報記録再生装置等に適用されるが、記録媒体の情報記録再生装置等におけるプリピット検出装置52以外の装置構成および動作の説明は、本発明とは直接の関係がないので省略する。
【0057】
始めに、プリピット検出装置52の構成および機能について説明する。図3に示すように、プリピット検出装置52は、プッシュプル回路1と、ウォブルゲート信号生成回路2と、信号2値化回路3と、クロック信号生成回路4と、デコーダ5と、CPU6と、を含んで構成される。プリピット検出装置52のプッシュプル回路1には、ピックアップ51からの第1の読み取り信号Srf1と、第2の読み取り信号Srf2が入力される。この第1の読み取り信号Srf1と、第2の読み取り信号Srf2は、回転駆動されたDVD−R50の情報記録面に対して、ピックアップ51から照射された光ビームの上記情報記録面からの反射光を、DVD−R50上のプリグルーブ102の接線方向に対して少なくとも光学的に平行な分割線で2分割された図示しない受光部で受光し、これらの受光部で受光した反射光の光量に応じた電気信号に基づいて生成される。
【0058】
プッシュプル回路1は、図示しないAGC(Auto Gain Control)回路を備えており、第1の読み取り信号Srf1の振幅と第2の読み取り信号Srf2の振幅一致させた後、この均一化された第1の読み取り信号Srf1と第2の読み取り信号Srf2からラジアルプッシュプル信号を生成(抽出)し、ウォブルゲート信号生成回路2および信号2値化回路3に出力する。このラジアルプッシュプル信号Srppは、ウォブリング周波数成分(以下「ウォブル信号成分」という)にLPP信号成分が重畳された複合信号となる。
【0059】
ウォブルゲート信号生成回路2は、図3に示すように、BPF(Band Pass Filter)21と、ウォブルコンパレータ22と、ウォブルPLL(Phase Locked Loop)部23と、1/186部24と、を含んで構成されている。BPF(Band Pass Filter)21は、入力されたラジアルプッシュプル信号Srppからウォブル信号成分を抽出する。すなわち、ラジアルプッシュプル信号Srppから、LPP信号成分や、ノイズ成分が除去される。
【0060】
ウォブルコンパレータ22は、抽出されたウォブル信号成分を所定の基準値と比較し、当該ウォブル信号成分のレベルが上記基準値よりも大となる期間だけパルス信号を出力する。すなわち、ウォブルコンパレータ22は、当該ウォブル信号成分をパルス列化する。また、かかるパルスは、ウォブリングが最大振幅となる所定期間、周期的にハイ(HIGH)レベルとなる。
【0061】
ウォブルPLL部23は、パルス化されたウォブル信号成分の位相に同期したクロック(例えば、27MHz)を生成する。そして、1/186部24は、生成されたクロックの1/186の信号をウォブルゲート信号Swbとして、信号2値化回路3の後述するゲート33、34およびデコーダ5に供給する。
【0062】
信号2値化回路3は、図3に示すように、アンプ31と、LPP信号生成手段として2つのコンパレータと、ゲート33、35と、を含んで構成されている。この2つのコンパレータのうち、アドレス用LPPコンパレータ32は、本発明のアドレス用LPP信号生成手段としての機能を有し、アンプ31を介して入力されたラジアルプッシュプル信号Srppと、CPU6にて設定され供給される後述のアドレス用2値化レベルとを比較して、情報を記録すべき記録媒体上の位置を示すアドレス情報や、各種タイミング信号を生成するためのLPP信号を生成する。一方、クロック用LPPコンパレータ34は、本発明のクロック用LPP信号生成手段としての機能を有し、アンプ31を介して入力されたラジアルプッシュプル信号Srppと、CPU6にて設定され供給される後述のクロック用2値化レベルとを比較して、記録クロック信号を生成するためのLPP信号を生成する。但し、コンパレータ33、35で生成された段階では、ノイズ成分による偽LPP信号成分が含まれることとなる。
【0063】
アドレス用LPPコンパレータ32にて生成されたLPP信号は、ゲート33に入力される。ゲート33は、ウォブルゲート信号生成回路2から供給されたウォブルゲート信号Swbがハイレベルの間、アドレス用コンパレータ32から出力されたLPP信号を通過させる。すなわち、上述したように、LPP104は、ウォブリングにおける最大振幅の位置に形成されているので、この位置の近傍のみウォブルゲート信号Swbをハイレベルとすれば、LPP信号の抽出に十分であり、これにより、ノイズ成分が除去されるのである。
【0064】
一方、クロック用LPPコンパレータ34にて生成されたLPP信号は、ゲート33に入力される。ゲート35は、ゲート33と同様、ウォブルゲート信号生成回路2から供給されたウォブルゲート信号Swbがハイレベルの間、クロック用コンパレータ32から出力されたLPP信号を通過させる。
【0065】
こうして、ゲート33を通過したLPP信号SLPP1は、デコーダ5に出力され、ゲート35を通過したLPP信号SLPP2は、クロック信号生成回路4に出力される。そして、クロック信号生成回路4は、LPP−PLL部4を備えており、入力されたLPP信号SLPP2の位相に同期した記録クロックを生成して図示しないエンコーダ等に出力する。また、デコーダ5は、入力されたLPP信号SLPP1をデコードして、情報を記録すべき位置を示すアドレス情報や、各種タイミング信号を抽出し、CPU6等に出力する。
【0066】
ここで、デコーダ5は、第1ゲート5aと第2ゲート5bと、を備えている。第1ゲート5aは、ウォブルゲート信号生成回路2から供給されたウォブルゲート信号Swbに同期して開閉される。すなわち、第1ゲート5aは、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間、周期的に開かれる。そして、第1ゲート5aが開かれている所定期間にデコーダ5に入力されたLPP信号SLPP1が、CPU6に出力される。
【0067】
一方、第2ゲート5bは、シンクビットのLPP信号SLPP1の入力周期がデコーダ5により検出された後に、かかるシンクビットのLPP信号SLPP1の入力周期に同期して開閉される(従って、第1ゲート5aよりも、開閉開始のタイミングが遅れることとなる)。すなわち、第2ゲート5bは、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間、周期的に開かれる。そして、第2ゲート5bが開かれている所定期間にデコーダ5に入力されたLPP信号SLPP1が、CPU6に出力される。このように、第2ゲート5bは、確実に、シンクビットのLPP信号SLPP1が入力される期間のみ、開かれることになる。従って、第2ゲート5bは、第1ゲート5aよりも、開かれる頻度が少なく(例えば、本実施形態における一つのシンクフレームでは、第1ゲート5aは8回開かれるが、第2ゲート5bは1回(但し、例えば、EVENフレームにLPP104が形成されている場合には、ODDフレームにでは、0回)開くのみである)、かつ、LPP信号成分が必ず重畳される期間のみ開かれるので、第1ゲート5aよりも、ノイズ信号成分の通過をより効果的に防止できる。
【0068】
CPU6には、図示しないROM、RAM等の記憶部がバスを介して接続される。ROMには、最適な2値化レベルを設定するための処理プログラムなどが記憶されている。RAMは、主に、作業領域として用いられる。このCPU6は、本発明の特徴部分である2値化レベル設定手段としての機能を有し、第1ゲート5aを通過したLPP信号SLPP1の数をカウントし、第1カウント数としてRAMに記憶していく。また、CPU6は、第2ゲート5bを通過したLPP信号SLPP1の数をカウントし、第2カウント数としてRAMに記憶していく。そして、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数との関係、基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数との関係、さらには、これらの組み合せに基づいて、アドレス用2値化レベルおよび、クロック用2値化レベルを設定する。図4は、第1ゲート5aおよび第2ゲート5bの開閉と、各種信号波形のタイミングチャートを示す図である。図4に示すように、第1ゲート5a、第2ゲート5bが「開」の時に生成されたLPP信号SLPP1のみが通過し、それぞれ、CPU6によりカウントされることとなる。
【0069】
次に、DVD−R50に記録情報を記録する当初における初期アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定について、図5乃至図7(第1実施形態乃至第3実施形態)を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態として、第1ゲート5aのみを利用した場合の初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定について、図5を参照して説明する。図5は、DVD−R50に記録情報を記録する当初に、初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【0070】
図5に示すように、CPU6は、2値化レベルをかなり高く設定し、アドレス用LPPコンパレータ32に供給する(ステップS1)。この時の2値化レベルは、ウォブル信号に重畳されたLPP信号成分の最大振幅のうち最も高いレベルよりもさらに高いレベルに設定される。すなわち、この段階では、LPP信号成分が2値化され、生成されることがない2値化レベルに設定されるのである。
【0071】
次に、CPU6は、第1ゲート5aからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS2)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第1カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS3)。なお、ステップS1で設定された2値化レベルでは、LPP信号SLPP1が生成され得ないので、第1カウント数は、増加しない(増加しても、ノイズ成分によるものであると考えられる)。そして、CPU6は、ステップS2、S3の処理を、予め設定された基準時間に到達するまで行う(ステップS4)。この基準時間は、任意の時間でよく、例えば、5msに設定する。
【0072】
ステップS4で基準時間に到達したと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と、予め設定された第1基準数とを比較し、等しいかどうか判断する(ステップS5)。この第1基準数は、上記基準時間の範囲内にウォブリングの最大振幅に形成されると予想されるLPP104の数に設定される。例えば、基準時間を5msとすると、本実施形態においては、シンクフレームは140kHzのウォブリング周波数f0であるので、約70個のLPP104が形成されている計算となるため、第1基準値を70個とする。
【0073】
ステップS5で基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS6)。基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、2値化レベルを少し下げて(ステップS7)、アドレス用LPPコンパレータ32に供給し、ステップS2に戻る。なお、この時、第1カウント数は、クリアされる。
【0074】
こうして、ステップS2からステップS7の処理が繰り返し行なわれ、2値化レベルが高レベルから低レベルに徐々に下げられていく。これにより、次第に第1カウント数が増加していき、予め設定された第1基準数に近づいていく。
【0075】
一方、ステップS6で、基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも大きいと判断した場合、すなわち、2値化レベルがCPU6により下げられすぎた場合には、CPU6は、2値化レベルを少し上げて(ステップS8)、アドレス用LPPコンパレータ32に供給する。
【0076】
こうして、ステップS5で、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しくなるまで2値化レベルが調整され、等しくなった場合には、CPU6は、その2値化レベルを基準2値化レベルとして決定する(ステップS9)。
【0077】
そして、CPU6は、決定された基準2値化レベルに基づいて、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定し(ステップS10)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。例えば、アドレス用2値化レベルを基準2値化レベルより、所定レベルだけ低めに設定し、クロック用2値化レベルを基準2値化レベルより、所定レベルだけ高めに設定する。
【0078】
このように、第1実施形態によれば、前記2値化レベルが、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数との関係に基づいて決定されるため、2値化レベルを高い方向に調整するか、低い方向に調整するかを把握することができるので、最適なレベルに迅速に設定することができる。また、アドレス情報や、各種タイミング信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルと、記録クロック信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルを区別でき、それぞれのLPP信号生成において、最適な2値化レベルを設定することができる。なお、アドレス用2値化レベルとクロック用2値化レベルの双方共、基準2値化レベルと一致させるように設定しても構わない。
【0079】
なお、上記ステップS5、S6では、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数とを比較するように構成したが、別の例として、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数が含まれる所定範囲と比較するように構成してもよい。このような構成では、ステップS5で、基準時間あたりの第1カウント数が、第1基準数が含まれる所定範囲内にあるか否かを判断し、ステップS6では、基準時間あたりの第1カウントが、第1基準数が含まれる所定範囲より小さいか大きいかを判断するようにする。また、この所定範囲は、例えば、第1基準数を中心とした±数個のマージンとして設定する。このマージンは、例えば、EVENフレームにLPP104が形成されているとすると、全てのEVENフレームのウォブリングにおける最初から2番目、3番目の最大振幅の位置には、必ずしもLPP104信号成分が存在するとは限らないので、これを考慮した値とする。このような構成によれば、2値化レベルの設定に余裕度を持たせることができる。
【0080】
(第2実施形態)
第2実施形態として、第2ゲート5bのみを利用した場合の初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定について、図6を参照して説明する。図6は、DVD−R50に記録情報を記録する当初に、初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【0081】
図6に示すように、CPU6は、図5に示すステップS1と同様、2値化レベルをかなり高く設定し、アドレス用LPPコンパレータ32に供給する(ステップS21)。
【0082】
次に、CPU6は、第2ゲート5bからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS22)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第2カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS23)。そして、CPU6は、ステップS22、S23の処理を、予め設定された基準時間に到達するまで行う(ステップS24)。
【0083】
ステップS24で基準時間に到達したと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と、予め設定された第2基準数とを比較し、等しいかどうか判断する(ステップS25)。この第2基準数は、上記基準時間の範囲内に、ウォブリングの各EVENフレーム(または、ODDフレーム)の最初の最大振幅に形成されるシンクビットのLPP104の数に設定される。例えば、基準時間を5msとすると、本実施形態においては、シンクフレームは140kHzのウォブリング周波数f0であるので、約44個のシンクビットのLPP104が形成されている計算となるため、第2基準値を44個とする。
【0084】
ステップS25で基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS26)。基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、2値化レベルを少し下げて(ステップS27)、アドレス用LPPコンパレータ32に供給し、ステップS22に戻る。なお、この時、第2カウント数は、クリアされる。
【0085】
こうして、ステップS22からステップS27の処理が繰り返し行なわれ、2値化レベルが高レベルから低レベルに徐々に下げられていく。これにより、次第に第2カウント数が増加していき、予め設定された第2基準数に近づいていく。
【0086】
一方、ステップS26で、基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも大きいと判断した場合、すなわち、2値化レベルがCPU6により下げられすぎた場合には、CPU6は、2値化レベルを少し上げて(ステップS28)、アドレス用LPPコンパレータ32に供給する。
【0087】
こうして、ステップS25で、基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しくなるまで2値化レベルが調整され、等しくなった場合には、CPU6は、その2値化レベルを基準2値化レベルとして決定する(ステップS29)。
【0088】
なお、ステップS30は、図5のステップS10と同様であるので、重複した説明は省略する。
【0089】
このように、第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができ、加えて、この第2ゲート5bは、第1ゲート5aとは異なり、必ずLPP信号成分があるウォブリングの最大振幅となる期間のみ、開かれることとなるので、第1実施形態より正確にLPP信号をカウントすることができ、従って、より最適(正確)な2値化レベルに設定することができる。この第2実施形態は、短い期間で初期の2値化レベルを設定する場合、特に有効である。
【0090】
なお、上記ステップS25、S26において、図5に示すステップS5、ステップS6と同様、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数が含まれる所定範囲と比較するように構成してもよい。
【0091】
(第3実施形態)
第3実施形態として、第1ゲート5aと第2ゲート5bの双方を利用した場合の初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定について、図7を参照して説明する。図7は、DVD−R50に記録情報を記録する当初に、初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【0092】
図7に示すように、CPU6は、図5に示すステップS1と同様、2値化レベルをかなり高く設定し、アドレス用LPPコンパレータ32に供給する(ステップS41)。
【0093】
次に、CPU6は、第1ゲート5aからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS42)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第1カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS43)。また、CPU6は、第2ゲート5bからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS44)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第2カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS45)。そして、CPU6は、ステップS42乃至S45の処理を、予め設定された基準時間に到達するまで行う(ステップS46)。この基準時間は、上記第1実施形態または第2実施形態と同様である。
【0094】
なお、上述したように、第2ゲート5bは、第1ゲート5aの開閉が開始されてから所定時間経過した後、開かれることとなるので、第2ゲート5bを通過したLPP信号SLPP1のカウント開始も、第1ゲート5aを通過したLPP信号SLPP1のカウント開始よりも遅くなる。
【0095】
ステップS46で基準時間に到達したと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と、予め設定された第1基準数とを比較し、等しいかどうか判断する(ステップS47)。この第1基準数は、上記第1実施形態と同様である。基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS48)。基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、2値化レベルを少し下げて(ステップS51)、アドレス用LPPコンパレータ32に供給し、ステップS42に戻る。なお、この時、第1カウント数および第2カウント数は、クリアされる。
【0096】
こうして、ステップS42乃至S48、S51の処理が繰り返し行なわれ、2値化レベルが高レベルから低レベルに徐々に下げられていく。これにより、次第に第1カウント数が増加していき、予め設定された第1基準数に近づいていく。一方、ステップS48で、基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも大きいと判断した場合、すなわち、2値化レベルがCPU6により下げられすぎた場合には、CPU6は、2値化レベルを少し上げて(ステップS52)、アドレス用LPPコンパレータ32に供給する。
【0097】
こうして、ステップS47で、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しくなるまで2値化レベルが調整され、等しくなった場合には、ステップS49に移行する。
【0098】
ステップS49では、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と、予め設定された第2基準数とを比較し、等しいかどうか判断する。すなわち、ステップS47による処理で、おおよその2値化レベルが決定されたわけであるが、第1ゲート5aを通過する信号には、未だ、ノイズ成分による2値化信号(擬似LPP信号)が含まれている可能性が高いため、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが一致した時の2値化レベルが必ずしも最適であるとはいえない。そこで、この2値化レベルを、第2ゲート5bを通過するLPP信号SLPP1の数に基づいて、微調整しようという趣旨である。この第2基準数は、上記第2実施形態と同様である。
【0099】
ステップS49で基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS50)。基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、2値化レベルを少し下げて(ステップS51)アドレス用LPPコンパレータ32に供給し、ステップS42に戻る。一方、基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも大きいと判断した場合、CPU6は、2値化レベルを少し上げて(ステップS52)アドレス用LPPコンパレータ32に供給し、ステップS42に戻る。なお、この時、第2カウント数は、クリアされる。
【0100】
こうして、ステップS42乃至S52の処理(この場合、ステップS47の処理をパスするようにする)が繰り返し行なわれ、ステップS49で、基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しくなるまで2値化レベルが微調整され、等しくなった場合には、CPU6は、その2値化レベルを基準2値化レベルとして決定する(ステップS53)。
【0101】
なお、ステップS54は、図5のステップS10と同様であるので、重複した説明は省略する。
【0102】
このように、第3実施形態によれば、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができ、加えて、最初の段階では、第1ゲート5aを通過するLPP信号SLPP1の数に基づき、2値化レベルを大まかに調整し、最終段階で第2ゲート5bを通過するLPP信号SLPP1の数に基づき、2値化レベルを微調整することができるので、第2実施形態よりもさらに迅速に最適な2値化レベルを設定することができる。
【0103】
なお、上記ステップS47、S48、S49、S50において、図5に示すステップS5、S6と同様、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数が含まれる所定範囲と比較するようにし、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数が含まれる所定範囲と比較するように構成してもよい。特に、ステップS47、S48でこのように構成すれば、ステップS47で、第1カウント数が第1基準数が含まれる所定範囲に含まれたと判断され、ステップS49に移行した後も、上記のようにステップS47をパスしなくてもよくなるため、第2ゲート5bを通過したLPP信号の数に基づく2値化レベルが行き過ぎ(第2ゲート5bは、第1ゲート5aよりも開かれる頻度が少ないので、第2ゲート5bが開かれている以外のタイミングにノイズがあっても認識できず、従って、2値化レベルが低下しすぎる場合が考えられる)を防止することができる。
【0104】
また、上記ステップS45で、第2カウント数が増加した場合、ステップ47の処理をパスし、ステップS49の処理へ移行するように構成してもよい。このように構成すれば、さらに迅速に最適な2値化レベルを設定することができる。
【0105】
次に、DVD−R50への記録情報の記録中(上記第1実施形態乃至第3実施形態の何れかで2値化レベル設定後)におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定(調整)について、図8乃至図10(第4実施形態乃至第6実施形態)を参照して説明する。
(第4実施形態)
第4実施形態として、第1ゲート5aのみを利用した場合のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定(調整)について、図8を参照して説明する。図8は、DVD−R50への記録情報の記録中におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【0106】
図8に示すように、CPU6は、第1ゲート5aからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS61)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第1カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS62)。そして、CPU6は、ステップS61、S62の処理を、予め設定された基準時間に到達するまで行う(ステップS63)。この基準時間は、上記第1実施形態乃至第3実施形態と同様である。
【0107】
ステップS63で基準時間に到達したと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と、予め設定された第1基準数とを比較し、等しいかどうかを判断する(ステップS64)。この第1基準数は、上記第1実施形態と同様である。
【0108】
基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しいと判断した場合、現状の基準2値化レベルのままで、ステップS61乃至S64の処理を繰り返す。一方、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS65)。
【0109】
基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し下げ(ステップS66)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し下げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを下げる)し(ステップS68)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。
【0110】
一方、ステップS65で基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも大きいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し上げ(ステップS67)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し上げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを上げる)し(ステップS68)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。
【0111】
このように第4実施形態によれば、上記第1実施形態乃至第2実施形態にて設定された最適な2値化レベルを維持することができる。すなわち、前記2値化レベルが、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数との関係に基づいて決定されるため、2値化レベルを高い方向に調整するか、低い方向に調整するかを把握することができるので、最適なレベルに迅速に調整することができる。
【0112】
なお、上記ステップS64、S65においても、図5に示すステップS5、ステップS6と同様、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数が含まれる所定範囲と比較するように構成してもよい。
(第5実施形態)
第5実施形態として、第2ゲート5bのみを利用した場合のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定(調整)について、図9を参照して説明する。図9は、DVD−R50への記録情報の記録中におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【0113】
図9に示すように、CPU6は、第2ゲート5bからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS71)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第2カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS72)。そして、CPU6は、ステップS71、S72の処理を、予め設定された基準時間に到達するまで行う(ステップS73)。この基準時間は、上記第1実施形態乃至第3実施形態と同様である。
【0114】
ステップS73で基準時間に到達したと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と、予め設定された第2基準数とを比較し、等しいかどうかを判断する(ステップS74)。この第2基準数は、上記第2実施形態と同様である。
【0115】
ステップS74で基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しいと判断した場合、現状の基準2値化レベルのままで、ステップS71乃至S74の処理を繰り返す。一方、基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS75)。
【0116】
基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し下げ(ステップS76)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し下げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを下げる)し(ステップS78)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。
【0117】
一方、ステップS75で基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも大きいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し上げ(ステップS77)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し上げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを上げる)し(ステップS78)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。
【0118】
このように第5実施形態によれば、上記第4実施形態と同様の効果を有することができ、加えて、この第2ゲート5bは、第1ゲート5aとは異なり、必ずLPP信号成分があるウォブリングの最大振幅となる期間のみ、開かれることとなるので、第4実施形態より正確にLPP信号をカウントすることができ、従って、より最適(正確)な2値化レベルに調整することができる。
【0119】
なお、上記ステップS74、S75においても、図5に示すステップS5、S6と同様、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数が含まれる所定範囲と比較するように構成してもよい。
(第6実施形態)
第6実施形態として、第1ゲート5aと第2ゲート5bの双方を利用した場合のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定(調整)について、図10を参照して説明する。図10は、DVD−R50への記録情報の記録中におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【0120】
図10に示すように、CPU6は、第1ゲート5aからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS81)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第1カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS82)。また、CPU6は、第2ゲート5bからのLPP信号SLPP1の入力があるか否かを判別し(ステップS83)、LPP信号SLPP1の入力がある場合は、それをカウントし、第2カウント数(初期値は「0」)としてRAMに記憶する(ステップS84)。
【0121】
そして、CPU6は、ステップS81乃至S84の処理を、予め設定された基準時間に到達するまで行う(ステップS85)。この基準時間は、上記第1実施形態乃至第3実施形態と同様である。
【0122】
基準時間に到達したと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と、予め設定された第2基準数とを比較し、等しいか否かを判断する(ステップS86)。一方、基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS87)。この第1基準数は、上記第1実施形態と同様である。
【0123】
基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し下げ(ステップS90)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し下げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを下げる)し(ステップS92)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。なお、この時、第1カウンタ数および第2カウンタ数は、クリアされる。
【0124】
一方、ステップS87で基準時間あたりの第1カウント数が第1基準数よりも大きいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し上げ(ステップS91)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し上げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを上げる)し(ステップS92)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。なお、この時も、第1カウント数および第2カウント数は、クリアされる。
【0125】
一方、ステップS86で基準時間あたりの第1カウント数と予め設定された第1基準数とが等しいと判断された場合、ステップS88に移行する。
【0126】
ステップS88では、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と、予め設定された第2基準数とを比較し、等しいかどうか判断する。すなわち、上記第3実施形態と同様、第1ゲート5aと第2ゲート5bとの2段構えで、基準2値化レベルを微調整するわけである。
【0127】
ステップS88で基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しいと判断した場合、ステップS81乃至S84の処理を繰り返す。一方、基準時間あたりの第2カウント数と予め設定された第2基準数とが等しくないと判断した場合、CPU6は、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数との大小関係を判断、すなわち、基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいか否かを判断する(ステップS89)。
【0128】
基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも小さいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し下げ(ステップS90)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し下げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを下げる)し(ステップS92)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。
【0129】
一方、ステップ89で基準時間あたりの第2カウント数が第2基準数よりも大きいと判断した場合、CPU6は、基準2値化レベルを少し上げ(ステップS91)、これに伴い、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを再設定(例えば、基準2値化レベルを少し上げた分、アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを上げる)し(ステップS92)、アドレス用LPPコンパレータ32およびクロック用LPPコンパレータ34に供給する。
【0130】
このように、第6実施形態によれば、上記第5実施形態と同様の効果を得ることができ、加えて、上記第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0131】
なお、上記ステップS86、S87、S88、S89において、図5に示すステップS5、ステップS6と同様、基準時間あたりの第1カウント数と第1基準数が含まれる所定範囲と比較するようにし、基準時間あたりの第2カウント数と第2基準数が含まれる所定範囲と比較するように構成してもよい。特に、ステップS86、S87でこのように構成すれば、ステップS86で、第1カウント数が第1基準数が含まれる所定範囲に含まれたと判断され、ステップS88に移行した後も、第2ゲート5bを通過したLPP信号の数に基づく2値化レベルが行き過ぎを防止することができる。
【0132】
なお、上記第1実施形態乃至第3実施形態において、DVD−R50に記録情報を記録する当初における初期アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定について説明したが、これは、未記録のDVD−R50に初めて記録情報を記録する場合ばかりでなく、一部記録済みのDVD−R50に記録情報を追記する場合にも、もちろん適用することができる。
【0133】
この一部記録済みのDVD−R50に記録情報を追記する場合において、記録済み領域終端部をトレース(再生)して記録開始タイミングをつかむが、このトレース(再生)時に、第1実施形態乃至第3実施形態で示した2値化レベルの設定処理を実行するように構成してもよい。このように構成すれば、DVD−R50に設けられているプリピットにより示されるアドレスに対して、記録された情報に含まれるアドレス情報が、決められた関係を満たして記録することが可能である。その結果、例えば、既に、記録されている情報の同期信号と、追記情報の同期信号との位相関係を適正に保つことができる。
【0134】
また、上記第1実施形態乃至第3実施形態では、DVD−R50に記録情報を記録する当初における初期アドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定について説明したが、これに限定されるものではなく、DVD−R50から記録情報を再生する際にも同様に第1実施形態乃至第3実施形態で示した2値化レベルの設定処理を実行することができる。
【0135】
また、上記第4実施形態乃至第6実施形態では、DVD−R50への記録情報の記録中におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルの設定について説明したが、これに限定されるものではなく、DVD−R50から記録情報を再生する際にも同様に第4実施形態乃至第6実施形態で示した2値化レベルの設定処理を適用し、継続的に2値化レベルの調整を行なうように構成してもよい。
【0136】
また、上記第1、第3、第4、第6実施形態において、デコーダ5に備えた第1ゲート5aを、ウォブリングが最大振幅となる所定期間、周期的に開くように構成し、極力、ノイズ信号成分の通過を防止するようにしたが、例えば、ノイズ信号成分が無い若しくは少ない場合には、第1ゲート5aを、全期間開くように構成してもよい。即ち、上記第1、第3、第4、第6実施形態のようにウォブリングが最大振幅となる所定期間以外の期間をマスクする必要がなく、実質的に、周期的に開く第1ゲート5aを省略しても、上記第1実施形態乃至第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0137】
また、上記第1実施形態乃至第6実施形態において、CPU6は、デコーダ5に備えた第1ゲート5aおよび第2ゲート5bを通過したLPP信号SLPP1の数を全てカウントするが、周期的に開かれる各所定期間(図4に示す第1ゲート5a若しくは第2ゲート5bが「開」となる各期間)内に、正規のLPP信号SLPP1が複数発生することはないため、周期的に開かれる各所定期間内でLPP信号SLPP1が複数通過した場合に、それを一つと数えるように構成してもよい。
【0138】
例えば、CPU6は、各所定期間においてLPP信号SLPP1を1つ検出しカウントした後、同じ所定期間内でさらにLPP信号SLPP1を検出しても、それについてはカウントしないようにする。また、別の例として、デコーダ5とCPU6との間に、LPP信号SLPP1により叩かれるフリップフロップを挿入し、CPU6がフリップフロップからの出力(LPP信号SLPP1により叩かれることによる出力)をカウントして、各所定期間が終了する度にフリップフロップにリセットかけるようにする。このように構成すれば、第1ゲート5a若しくは、第2ゲート5bを通過したノイズ信号成分による疑似LPP信号があっても、LPP信号SLPP1を正確にカウントすることができるので、正確な2値化レベルにより早く収束させることができる。
【0139】
また、上記実施形態においては、DVD−Rを例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、DVD−RWなど、その他の記録媒体にも適用可能である。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ゲートを通過するLPP信号の基準時間あたりの数と、予め設定された基準数との関係に基づいて、LPP信号を生成するための2値化レベルを設定するように構成したので、2値化レベルを高い方向に調整するか、低い方向に調整するかを把握することができ、最適なレベルに迅速に設定することができる。
【0141】
また、性能の異なるゲートを2つ設け、それぞれのゲートを通過するLPP信号の基準時間あたりの数と予め設定された基準数との関係との組み合せでLPP信号を生成するための2値化レベルを設定するように構成したので、より最適(正確)なレベルに迅速に設定することができる。
【0142】
さらに、アドレス情報や、各種タイミング信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルと、記録クロック信号を生成するためのLPP信号生成用の2値化レベルを区別でき、それぞれのLPP信号生成において、最適な2値化レベルを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のDVD−R50の断面斜視図である。
【図2】DVD−R50に予め記録されているプリ情報及び回転制御情報の記録フォーマットを示す模式図である。
【図3】本実施形態のプリピット検出装置52の概要構成を示すブロック図である。
【図4】第1ゲート5aおよび第2ゲート5bの開閉と、各種信号波形のタイミングチャートを示す図である。
【図5】第1実施形態において、DVD−R50に記録情報を記録する当初に、初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態において、DVD−R50に記録情報を記録する当初に、初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【図7】第3実施形態において、DVD−R50に記録情報を記録する当初に、初期のアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【図8】第4実施形態において、DVD−R50への記録情報の記録中におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【図9】第5実施形態において、DVD−R50への記録情報の記録中におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【図10】第6実施形態において、DVD−R50への記録情報の記録中におけるアドレス用2値化レベルおよびクロック用2値化レベルを設定する際のCPU6における処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…プッシュプル回路
2…ウォブルゲート信号生成回路
3…信号2値化回路
4…クロック信号生成回路
5…デコーダ
5a…第1ゲート
5b…第2ゲート
6…CPU
21…BPF
22…ウォブルコンパレータ
23…ウォブルPLL部
24…1/186部
31…アンプ
32…アドレス用LPPコンパレータ
34…クロック用LPPコンパレータ
33、35…ゲート
50…DVD−R
51…ピックアップ
52…プリピット検出装置

Claims (20)

  1. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、
    前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第1ゲートと、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数をカウントし、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記2値化レベルを設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  2. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、
    前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数をカウントし、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記2値化レベルを設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  3. 前記2値化レベル設定手段は、前記基準時間あたりのカウント数が、予め設定された基準数が含まれる所定範囲より大きい場合には、前記2値化レベルを上げ、予め設定された基準数が含まれる所定範囲より小さい場合には、前記2値化レベルを下げることを特徴とする請求項1に記載のプリピット検出装置。
  4. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、
    前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第1ゲートと、
    前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる時間を含む所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数および、前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数を、それぞれカウントし、
    基準時間あたりに前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第1基準数との関係および、基準期間あたりに前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第2基準数との関係に基づいて、前記2値化レベルを設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  5. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、
    前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第1ゲートと、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを、基準2値化レベルとして設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  6. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、
    前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを、基準2値化レベルとして設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  7. 前記基準2値化レベル設定後、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲よりも大きくなった場合には、当該基準2値化レベルを上げ、前記予め設定された基準値が含まれる所定範囲よりも小さくなった場合には、当該基準2値化レベルを下げることを特徴とする請求項5または6に記載のプリピット検出装置。
  8. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    少なくともアドレス情報を抽出するためのプリピット信号の2値化レベルをアドレス用2値化レベルとして設定するアドレス用2値化レベル設定手段と、
    少なくとも記録・再生クロックを抽出するためのプリピット信号の2値化レベルとしてクロック用2値化レベルを設定するクロック用2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定されたアドレス用2値化レベルとを比較してアドレス用のプリピット信号を生成するアドレス用プリピット信号生成手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定されたクロック用2値化レベルとを比較してクロック用のプリピット信号を生成するクロック用プリピット信号生成手段と、
    前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成された前記少なくとも一方のプリピット信号を通過させる第1ゲートと、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第1ゲートを通過した前記プリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを基準2値化レベルとして決定した後、前記アドレス用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも高めに設定し、前記クロック用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも低めに設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  9. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    少なくともアドレス情報を抽出するためのプリピット信号の2値化レベルをアドレス用2値化レベルとして設定するアドレス用2値化レベル設定手段と、
    少なくとも記録クロックを抽出するためのプリピット信号の2値化レベルとしてクロック用2値化レベルを設定するクロック用2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定されたアドレス用2値化レベルとを比較してアドレス用のプリピット信号を生成するアドレス用プリピット信号生成手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定されたクロック用2値化レベルとを比較してクロック用のプリピット信号を生成するクロック用プリピット信号生成手段と、
    前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的にゲートを開いて前記生成されたプリピット信号を通過させる第2ゲートと、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記第2ゲートを通過した前記プリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを基準2値化レベルとして決定した後、前記アドレス用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも高めに設定し、前記クロック用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも低めに設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  10. 前記2値化レベル決定後、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲よりも大きくなった場合には、当該基準2値化レベルを上げるとともに、前記アドレス用2値化レベルおよび、前記クロック用2値化レベルを上げ、前記予め設定された基準値が含まれる所定範囲よりも小さくなった場合には、当該基準2値化レベルを下げるとともに、前記アドレス用2値化レベルおよび、前記クロック用2値化レベルを下げることを特徴とする請求項8または9に記載のプリピット検出装置。
  11. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、
    前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記基準時間あたりのカウント数と前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて前記2値化レベルを設定する工程と、備えることを特徴とする2値化レベル設定方法
  12. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、
    前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記基準時間あたりのカウント数と前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて前記2値化レベルを設定する工程と、備えることを特徴とする2値化レベル設定方法
  13. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、
    前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数および、前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数を、それぞれカウントし、基準期間あたりに前記第1ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第1基準数との関係および、基準期間あたりに前記第2ゲートを通過したプリピット信号の数と予め設定された第2基準数との関係に基づいて、前記2値化レベルを設定することを特徴とする2値化レベル設定方法
  14. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記ウォブリングが最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第1ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲となるレベルを、基準2値化レベルとして設定する工程と、備えることを特徴とする2値化レベル設定方法。
  15. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記ウォブリングにおいてシンクビットが重畳された最大振幅となる所定期間のみ、周期的に開かれた第2ゲートを通過したプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲となるレベルを、基準2値化レベルとして設定する工程と、備えることを特徴とする2値化レベル設定方法。
  16. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記プリピット信号生成手段により生成されたプリピット信号の数をカウントし、基準時間あたりのカウント数と予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記2値化レベルを設定することを特徴とするプリピット検出装置
  17. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    前記複合信号の2値化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定された2値化レベルとを比較して前記プリピット信号を生成するプリピット信号生成手段と、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記プリピット信号生成手段により生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを、基準2値化レベルとして設定することを特徴とするプリピット検出装置
  18. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するプリピット検出装置において、
    少なくともアドレス情報を抽出するためのプリピット信号の2値化レベルをアドレス用2値化レベルとして設定するアドレス用2値化レベル設定手段と、
    少なくとも記録・再生クロックを抽出するためのプリピット信号の2値化レベルとしてクロック用2値化レベルを設定するクロック用2値化レベル設定手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定されたアドレス用2値化レベルとを比較してアドレス用のプリピット信号を生成するアドレス用プリピット信号生成手段と、
    前記抽出された複合信号と、前記設定されたクロック用2値化レベルとを比較してクロック用のプリピット信号を生成するクロック用プリピット信号生成手段と、を備え、
    前記2値化レベル設定手段は、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記プリピット信号生成手段により生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントし、前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲内となるレベルを基準2値化レベルとして決定した後、前記アドレス用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも高めに設定し、前記クロック用2値化レベルを前記基準2値化レベルよりも低めに設定することを特徴とするプリピット検出装置。
  19. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、
    生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記基準時間あたりのカウント数と前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲とを比較し、当該比較結果に基づいて前記2値化レベルを設定する工程と、備えることを特徴とする2値化レベル設定方法
  20. 所定の周波数でウォブリングされた情報記録トラックを有すると共に、該情報記録トラックに隣接するガイドトラック上に所定の間隔でプリピットが形成された光記録媒体から、前記ウォブリングの周波数成分に前記プリピット信号が重畳された複合信号を抽出し、その複合信号を2値化してプリピット信号を生成するための2値化レベル設定方法であって、
    前記2値化レベルを、高レベルから低レベルに徐々に下げていくとともに、それぞれのレベルにおいて、前記生成されたプリピット信号の数を基準時間カウントする工程と、
    前記基準時間あたりのカウント数が、前記予め設定された基準数が含まれる所定範囲となるレベルを、基準2値化レベルとして設定する工程と、備えることを特徴とする2値化レベル設定方法
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