JP2007305229A - 光ディスク装置とランドプリピット再生方法 - Google Patents

光ディスク装置とランドプリピット再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクに形成されているランドプリピットの検出精度を高める。
【解決手段】光ヘッド部22は、光ディスク10からの反射光に基づいて光検出信号を生成する。信号生成部30は、光検出信号Sm1,Sm2に基づいてランドプリピットに対応したプリピット成分信号SPTを生成する。2値化レベル信号出力部31は、2値化レベル信号VSLを出力する。2値化処理部32は、信号SPTを信号VSLと比較して、比較結果を示すプリピット検出信号DPTを生成する。デコード部33は、信号DPTから位置情報ARを得る。パルス計数部34は、位置情報ARに基づいた期間単位で信号DPTのパルスをカウントする。制御部40は、パルス計数部34で得られたカウント値NPに基づいて2値化レベル制御信号CTLを生成して、2値化レベル信号出力部31に供給し、カウント値NPの平均が予め設定した値となるように信号VSLの信号レベルを制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光ディスク装置とランドプリピット再生方法に関する。この発明においては、光ディスクからの反射光を受光して生成された光検出信号に基づいて、ランドプリピットに対応したプリピット成分信号を生成して、このプリピット成分信号を2値化したプリピット検出信号のパルスカウントを所定期間単位で行い、カウント結果が予め設定した値となるように、プリピット成分信号の2値化レベルを制御するものである。
近年、光ディスク分野においては再生互換を持ちながらも大容量記録可能光ディスクが急速に普及しており、ランドプリピットによるアドレス方式を採用しているDVD−R(DVD Recordable)、DVD−RW(DVD Re-recordable)に関してもその市場は拡大している。
DVD−Rは追記型DVDディスク、DVD−RWは書換え型DVDディスクであり、いずれのディスクにおいても、ディスク基板の表面には、図12に示すようにグルーブトラック11とランドトラック12が交互に配されている。また、グルーブトラック11とランドトラック12は、同軸の螺旋状とされている。さらに、グルーブトラック11は径方向に細かく波打つ形状、すなわちウォブルを有する形状とされている。ランドトラック12には、ランドプリピット13という小さな溝が予め形成されている。ランドプリピット13は、光ディスク上の位置情報などを示すものであり、光ビームBMを用いてランドプリピット13を読み取ることで、例えば情報データの記録を行う際に、記録位置の判別や記録タイミングを制御することが可能となる。
このようなランドプリピットを形成した光ディスクを用いる光ディスク装置では、光ディスクに光ビームを照射して、この光ディスクからの反射光に基づき、ウォブルとランドプリピットの成分を含むプッシュプル信号が生成される。さらに、生成されたプッシュプル信号を閾値と比較して2値化を行い、ランドプリピットを示すランドプリピット検出信号が生成される。また、光ディスク装置では、生成されたランドプリピット検出信号とプッシュプル信号に含まれているウォブル成分に基づく信号からアドレス検出、およびディスク回転制御が行われている。このため、ランドプリピットの検出性能により、信号の読み出しや信号の書き込みの性能が大きく左右される。
しかし、プッシュプル信号のランドプリピットに対応した部分の信号レベルは、記録に伴う反射率低下の影響を受けるため、記録前ディスクと記録後ディスクで信号レベルが異なるものとなってしまう。また、再生中と記録中においても信号レベルの変化が生じてしまう。このため、特許文献1の発明では、情報記録トラックに対応したデータ値の最大値とプリピットに対応したデータ値の最小値との間に閾値を設定することで、閾値の設定を最適化することが行われている。また、特許文献2の発明では、プッシュプル信号から抽出した低周波成分とプッシュプル信号のボトムレベルとの間に閾値を設定することで、閾値の設定を最適化することが行われている。
特開2002−312941号公報 特開2003−51120号公報
ところで、プッシュプル信号のようなアナログ信号の信号レベルを計測して、計測された信号レベルに基づき閾値を調整する場合、プッシュプル信号のS/Nが悪化している状態で閾値を設定すると、閾値がノイズの影響を受けたものとなり、閾値の設定を最適化することが困難となってしまう。また、閾値を最適に設定することが困難となると、ランドプリピットの検出を正しく行うことができないため、信号の読み出しや信号の書き込みの性能が悪化してしまう。
そこで、この発明では、ランドプリピットの検出精度を高めた光ディスク装置とびランドプリピット再生方法を提供するものである。
この発明の概念は、グルーブトラックと交互に配されているランドトラックに位置情報を示すランドプリピットが形成された光ディスクを用いる光ディスク装置において、光ディスクに光ビームを照射して、該光ディスクからの反射光を分割された受光面で受光して、受光面毎に光検出信号を生成する光ヘッド部と、光検出信号に基づいてランドプリピットに対応したプリピット成分信号を生成する信号生成部と、2値化レベル信号を出力する2値化レベル信号出力部と、プリピット成分信号を2値化レベル信号と比較して、比較結果を示すプリピット検出信号を生成する2値化処理部と、プリピット検出信号を用いて位置情報を得るデコード部と、位置情報に基づいた期間単位でプリピット検出信号のパルスをカウントするパルス計数部と、パルス計数部で得られたカウント値に基づいて、2値化レベル信号の信号レベルを制御する制御部を有する光ディスクにある。
また、グルーブトラックと交互に配されているランドトラックにランドプリピットが形成されている光ディスクに対して、光ビームの照射を行い、該光ディスクからの反射光を分割された受光面で受光して、受光面毎に光検出信号を生成する光検出信号生成ステップと、光検出信号に基づいて、ランドプリピットに対応したプリピット成分信号を生成する信号生成ステップと、2値化レベル信号を出力する2値化レベル信号出力ステップと、プリピット成分信号を2値化レベル信号と比較して2値化を行い、プリピット検出信号を生成する2値化処理ステップと、プリピット検出信号を用いて位置情報を得るデコードステップと、位置情報に基づいた期間単位でプリピット検出信号のパルスを、予め設定した期間単位でカウントするパルス計数ステップと、パルス計数ステップで得られたカウント値に基づいて、2値化レベル信号の信号レベルを制御するレベル制御ステップを有するランドプリピット再生方法にある。
この発明において、信号生成部は、光検出信号に基づいて例えばプッシュプル信号を生成する。この生成したプッシュプル信号のフィルタ処理を行い、ランドプリピットに対応する信号成分を抽出してプリピット成分信号とする。パルス計測部は、プリピット成分信号を2値化レベル信号と比較して2値化を行い、得られたプリピット検出信号のパルスをカウントする。ここで、パルスのカウントは、プリピット検出信号のデコード処理を行って得られた位置情報に基づいた期間単位、例えば物理セクタ単位で行う。制御部は、カウント値に基づいて2値化レベル信号の信号レベルを制御する。例えばカウント値の平均やカウント値の加算結果が予め設定した値となるように、2値化レベル信号の信号レベルを制御する。予め設定した値は、1つの値に限られるものではなく範囲内の値も含むものである。
また、プリピット検出信号の各パルスの幅を計測してパルス幅の分布の作成を行うパルス幅計測部を設け、得られたパルス幅の分布に基づいて、このパルス幅の分布が、ランドプリピットに対応するパルス幅に収束するように、2値化レベル信号の信号レベルを制御する。例えば、パルス幅の度数分布を作成して、度数分布における階級毎の度数を比較して得られた比較結果に基づき2値化レベル信号の信号レベルを制御する。
この発明によれば、2値化レベルは、プリピット検出信号のパルスをカウントすることにより得られたカウント値の平均が予め設定した値となるように制御される。このため、例えばプッシュプル信号の信号レベルを計測して、計測された信号レベルに基づき2値化レベルを制御する場合に比べて、ノイズ等の影響を受けにくくなり、記録又は再生中の任意の場所において、2値化レベルを最適に調整することができる。また、2値化レベルを最適に調整することができるので、アドレス検出等の性能が向上することとなり、記録品質等を高めることもできる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は、光ディスク装置の機能ブロック図である。
ランドプリピットによるアドレス方式を採用している光ディスク10は、光ディスク装置20のスピンドルモータ部21によって、所定の速度で回転される。なお、スピンドルモータ部21は、後述するサーボ制御部27からのスピンドルモータ駆動信号MSPによって、光ディスク10の回転速度が所定の速度となるように駆動される。
光ヘッド部22は、レーザ光出力素子や光検出素子、レーザ光出力素子から出力された光を光ディスク10に照射したり、光ディスク10からの反射光を光検出器に導くための光学系、および光ディスク10に照射されるレーザ光を所望の位置に集光させるレンズを駆動するためのアクチュエータ等で構成されている。光ヘッド部22のレーザ光出力素子は、後述するレーザ駆動部26からの駆動信号SPWに基づいて駆動される。
光検出器は、照射された光ビームに応じた信号を光電変換によって生成する。また、光検出器は、生成した信号の演算処理等を行い、再生信号SRFやフォーカス誤差信号SFE、トラッキング誤差信号STE、および加算信号Sm1,Sm2を生成する。さらに、光検出器は、生成した再生信号SRFを再生信号処理部23、フォーカス誤差信号SFEとトラッキング誤差信号STEをサーボ制御部27、加算信号Sm1,Sm2を信号生成部30に供給する。
図2は、光ヘッド部22における光検出器の構成の一部を示している。光検出器221は、光電変換素子222を有している。この光電変換素子222には、光ディスク10の記録トラック方向FT(光ディスク10の周方向)と、記録トラックの方向に対して直交する方向(光ディスク10の径方向)に4分割された受光面222a〜222dが形成されている。光電変換素子222は、光ディスク10からの反射光を4つの受光面222a〜222dの各々で受光して光電変換を行い、受光された光に応じた受光信号Sa〜Sdを生成する。
加算器223は受光信号Saと受光信号Sdを加算して加算信号Sm1を生成する。また、加算器224は受光信号Sbと受光信号Scを加算して加算信号Sm2を生成する。加算器225は、加算信号Sm1と加算信号Sm2を加算して再生信号SRFを生成する。なお、加算器223〜225に信号レベルを調整する機能等を設けるものとすれば、再生信号SRFや加算信号Sm1,Sm2を所望のレベルの信号として出力されることができる。
図1の再生信号処理部23は、再生信号SRFを2値化した後、復調処理、誤り訂正処理、および各種情報復号処理を順次実施することにより、光ディスク10に記録されていた情報データ(映像データ、音声データ、コンピュータデータ等)RDの再生を行い、インタフェース部24を介して出力する。
記録する情報データWDがインタフェース部24を介して供給されたとき、この情報データWDは記録信号生成部25に供給される。記録信号生成部25は、情報データの変調処理や誤り訂正符号の生成等を行い、記録信号WSを生成してレーザ駆動部26に供給する。
レーザ駆動部26は、光ディスク10に記録されている信号を読み出す場合、光ヘッド部22のレーザ光出力素子から再生動作に適した出力レベルでレーザ光が出力されるように、駆動信号SPWを生成して光ヘッド部22に供給する。また、レーザ駆動部26は、光ディスク10に信号を記録する場合、記録信号WSに基づいて変調されたレーザ光がレーザ光出力素子から出力されるように、駆動信号SPWを生成して光ヘッド部22に供給する。
サーボ制御部27は、光ヘッド部22からのフォーカス誤差信号SFEに基づきフォーカス駆動信号SFDを生成する。この生成したフォーカス駆動信号SFDを光ヘッド部22に供給してアクチュエータを駆動することで、光ビームを光ディスク10の記録面に集光させる。また、サーボ制御部27は、光ヘッド部22からのトラッキング誤差信号STEに基づきトラッキング駆動信号STDを生成する。この生成したトラッキング駆動信号STDを光ヘッド部22に供給してアクチュエータを駆動することで、光ビームの照射位置が光ディスク10の所望の位置となるように制御する。さらに、光ビームの照射位置がトラッキング制御範囲から外れてしまうことがないように、スレッド駆動信号MSLをスレッドモータ部28に供給して、光ヘッド部22を光ディスク10の径方向に移動させる。さらに、サーボ制御部27は、後述する信号生成部30のウォブル信号生成部302から供給されたウォブル信号BU等に基づいて、光ディスク10が所望の回転速度となるようにスピンドルモータ駆動信号MSPを生成して、スピンドルモータ部21に供給する。
信号生成部30のプッシュプル信号生成部301は、加算信号Sm1から加算信号Sm2を減算して、図3Aに示すプッシュプル信号SPPを生成する。また、プッシュプル信号生成部301は、生成したプッシュプル信号SPPをウォブル信号生成部302とプリピット成分信号生成部303に供給する。ウォブル信号生成部302は、プッシュプル信号SPPの帯域制限を行うことによりウォブルの周波数成分を抽出して、図3Bに示すウォブル信号BUを生成する。また、ウォブル信号生成部302は、生成したウォブル信号BUをサーボ制御部27に供給する。プリピット成分信号生成部303は、プッシュプル信号SPPの帯域制限を行うことによりランドプリピットに対応した周波数成分を抽出して、図3Cに示すプリピット成分信号SPTを生成する。また、プリピット成分信号生成部303は、生成したプリピット成分信号SPTを2値化処理部32に供給する。
2値化レベル信号出力部31は、後述する制御部40からの2値化レベル制御信号CTLに基づいた信号レベルの2値化レベル信号VSLを生成して2値化処理部32に供給する。
2値化処理部32は、プリピット成分信号SPTの2値化処理を行う。この2値化処理では、2値化レベル信号出力部31から供給された2値化レベル信号VSLを閾値として用い、プリピット成分信号SPTを2値化レベル信号VSLと比較して、比較結果を示す信号をプリピット検出信号DPTとする。すなわち、プリピット検出信号DPTにおいて、パルスがランドプリピットを示しており、パルス幅はランドプリピットの幅に対応するものとなる。2値化処理部32は、生成したプリピット検出信号DPTをデコード部33とパルス計数部34とパルス幅計測部35に供給する。
デコード部33は、プリピット検出信号DPTのデコード処理を行い、得られた位置情報すなわち光ヘッド部22から光ビームが照射されている位置を示す位置情報ARを、パルス計数部34および制御部40に供給する。また、プリピット検出信号DPTのデコード処理を行い、他の情報が得られたときは、この情報を制御部40に供給する。
パルス計数部34は、デコード部33からの位置情報ARに基づいた期間単位で、プリピット検出信号DPTのパルスをカウントする。例えば位置情報ARに基づき、物理セクタ単位でパルスのカウントを行い、1物理セクタ当たりのカウント値NPを制御部40に供給する。なお、ウォブル信号生成部302からサーボ制御部27に供給したウォブル信号BUを制御部40に供給して、ウォブルが208周期分検出されたか否かを判別することで1物理セクタ期間の判別を制御部40で行い、パルス計数部34は、制御部40からの指示に基づき物理セクタ期間単位でパルスのカウントを行うものとしてもよい。
パルス幅計測部35は、プリピット検出信号DPTのパルスを検出する毎にパルス幅を計測して、パルス幅の分布を作成する。例えば、パルス幅を階級としてパルス数を度数とした度数分布の生成を行い、パルス幅の計測が予め設定されている規定回数に達したとき度数分布の情報FDを制御部40に供給する。
制御部40は、外部機器からインタフェース部24を介して供給されたコマンドを処理して、このコマンドに応じた制御信号を生成して各部に供給することで、光ディスク装置20の動作がコマンドに対応した動作となるように制御する。また、制御部40は位置情報ARに基づいて、光ビームの照射位置を判別して、所望のアドレスに記録されている信号の再生や所望のアドレスに信号を記録できるように各部の動作を制御する。
さらに、制御部40は、2値化レベル制御信号CTLを生成して2値化レベル信号出力部31に供給することで、2値化レベル信号出力部31から2値化処理部32に供給される2値化レベル信号VSLの信号レベルを制御する。ここで、制御部40は、パルス計数部34から供給されるカウント値NPに基づいて、例えばカウント値の平均が予め設定された値となるように2値化レベル制御信号CTLによって2値化レベル信号VSLの信号レベルを制御する。また、制御部40は、パルス幅計測部35で生成されたパルス幅の分布を示す情報FDに基づいて、このパルス幅の分布がランドプリピットに対応するパルス幅に収束するように、2値化レベル制御信号CTLによって2値化レベル信号VSLの信号レベルを制御する。
次に、光ディスク装置20の動作について説明する。光ディスク装置20の制御部40は、例えば1物理セクタ当たりのパルス数の平均が予め設定した値となるように2値化レベルの調整を行う。なお、予め設定した値とは、1つの値に限られるものではなく範囲内の値も含むものである。
ここで、ランドプリピットがどうように形成されているかについて説明する。図4は、光ディスクのトラック構成を示している。トラックの1物理セクタは26シンクフレームで構成されている。シンクフレームは、ビット間隔を「T」と表すものとしたとき、連続する1488Tの領域が1つのシンクフレームの単位とされている。
ウォブルの1周期は186Tに相当するものであり、1シンクフレーム期間に8周期のウォブルが含まれ、1物理セクタ期間に208周期のウォブルが含まれる。また、シンクフレームの先頭はウォブルの頂点に一致するように決められている。また、ランドプリピットは、図3Bに示すウォブル信号BUのゼロクロスポイントに対して略90度の位相差を持つ位置に形成されている。このため、図3Cに示すプリピット成分信号SPTにおいて、ランドプリピットに対応する信号波形の位相は、ウォブル信号BUの頂点と略等しいものとなる。
図5は、ランドプリピットのデータフレーム構造を説明するためのものである。ランドプリピットのデータは、図5Aに示すように、1フレームが4ビットの相対アドレスと8ビットのユーザデータで構成されている。相対アドレスは4ビットであり、16個のデータフレームに対して異なるアドレスを割り振ることができる。ここで、16個のデータフレームが1ECCブロックとされており、相対アドレスでは、1ECCブロック内におけるアドレスが示される。ユーザデータは、ECCブロックのアドレスや、ECCブロックのアドレスに応じたアプリケーションコード、光ディスクの物理的特性に関する情報を示すコード、製造者ID、パリティ等を示すものである。
このランドプリピットのデータは、図5Bに示すように、各ビットが3ビット化されたのちシンクコードが付加されて、プリピット物理セクタ構造のフレームデータとされる。さらに、フレームデータに応じたプリピットが、26シンクフレームである1物理セクタを示すランドプリピットとして、光ディスク10に形成される。ここで、ランドプリピットを光ディスクに形成するとき、ディスクの径方向にランドプリピットがオーバーラップするときは、ランドプリピットの位置を1シンクフレーム分だけオフセットさせて、ランドプリピットのオーバーラップを防止することが行われる。このため、図5Cに示すように、26シンクフレームにおいて最初のシンクフレームが「Even Position」、次のシンクフレームが「Odd Position」とされて、以下同様に各シンクフレームが交互に「Even Position」と「Odd Position」とされる。すなわち、図5Bに示すプリピットシンクコードと相対アドレスとユーザデータを3ビット単位で用いてプリピットを形成することにより、「Even Position」の13シンクフレームが示される。また、ランドプリピットがオーバーラップするときは、プリピットシンクコードと相対アドレスとユーザデータを3ビット単位で用いてプリピットを形成する際に、1シンクフレーム分だけオフセットさせることで、「Odd Position」の13シンクフレームが示されることとなる。
図6は、プリピット物理セクタ構造のフレームデータを生成するためのビット割当てを示している。シンクコードは、「111」のビット割当てが行われる。また、ディスクの径方向にランドプリピットがオーバーラップするときには、シンクコードとして「110」のビット割当てを行う。
相対アドレスおよびユーザデータのビットが「1」であるときは「101」、ビットが「0」であるときは「100」のビット割当てが行われる。
このようにビット割当てが行われると、1物理セクタ当たりのランドプリピット数は最大27本から最小14本の間で変動する。すなわち、相対アドレスとユーザデータが全て「1」でシンクコードが「111」であるとき、1物理セクタ当たりのプリピットの数が27本となる。また、相対アドレスとユーザデータが全て「0」でシンクコードが「110」であるとき、1物理セクタ当たりのランドプリピットの数は最小値である14本となる。また、1物理セクタ当たりのランドプリピット数を平均すると、平均値は略一定の値例えば20本となることが知られている。
このように、1物理セクタ当たりのランドプリピット数を平均すると、平均値は略一定値となることから、制御部40は、パルス計数部34の計数結果に基づき、1物理セクタ当たりのカウント値の平均、例えば16物理セクタ分以上のカウント値の平均が、予め設定した値である例えば「19〜21」の範囲内の値となるように、2値化レベルの調整を行う。すなわち、1物理セクタ当たりのカウント値の平均が「19」よりも小さいときには、1物理セクタ当たりのカウント値が大きくなるように、2値化レベル制御信号CTLによって2値化レベル信号VSLの信号レベルを制御する。また、制御部40は、1物理セクタ当たりのカウント値の平均が「21」よりも大きいときには、1物理セクタ当たりのカウント値が小さくなるように、2値化レベル制御信号CTLによって2値化レベル信号VSLの信号レベルを制御する。このように、パルス計数部34のカウント値に基づき、1物理セクタ当たりのカウント値の平均が所定の値となるように2値化レベル信号VSLを制御することで、2値化レベルを最適なレベルに設定できる。
また、制御部40は、カウント値の平均を算出する場合、カウント値の移動平均を算出して、この平均値に基づいて2値化レベルの制御を行うものとしてもよい。この場合、制御部40は、物理セクタ単位で2値化レベル信号VSLの信号レベルを制御することが可能となる。さらに、制御部40は、カウント値を加算して得られた加算結果を用いて、2値化レベルの制御を行うものとしてもよい。すなわち、n個のカウント値の加算結果が「19×n〜21×n」の範囲内となるように、2値化レベルの制御を行うものとすれば、除算を行うことなく2値化レベルの制御を行うことができる。また、カウント値は、複数セクタ単位でカウントを行うものとしてもよいことは勿論である。
ところで、プリピット成分信号SPTにおいて、ランドプリピットを示す部分の信号波形が矩形状であるときには、2値化レベル信号VSLのレベルが異なっても、パルス幅計測部35で計測されるパルス幅は常に等しいものとなる。しかし、プリピット成分信号SPTは、光ディスク10の反射光に基づいて生成される信号であることから、ランドプリピットを示す信号波形部分の立ち上がりや立ち下がりは、光ディスク10の回転速度やランドプリピットの形状等に応じた傾きを持つ波形となる。このため、プリピット成分信号SPTの2値化を行ったとき、2値化レベル信号VSLがランドプリピットを示す信号波形の波頭側に近付くと、プリピット検出信号DPTのパルス幅は狭くなる。
したがって、パルス幅計測部35でプリピット検出信号の各パルスの幅を計測してパルス幅の分布を作成して、制御部40はパルスの幅の分布がランドプリピットに対応するパルス幅に収束するように2値化レベル制御信号CTLを生成する。例えば、パルス幅計測部35は、パルスの幅を計測してパルス幅の度数分布を作成する。また、制御部40は、度数分布における階級毎の度数を比較して、この比較結果に基づき、プリピットの幅に対応したパルス幅の階級の度数が大きくなるように2値化レベル制御信号CTLを生成する。このようにすれば、2値化レベル信号VSLの信号レベルを、さらに精度よく最適な状態に調整できる。
次に、光ディスク装置20の動作について図7のフローチャートを用いて説明する。ステップST1で制御部40は初期化を行う。この初期化において、制御部40は、パルスカウント値やパルス幅計測値、パルスカウント値の積算結果、パルス幅の分布をリセットして初期状態に戻してステップST2に進む。
ステップST2で制御部40は、記録動作の開始指示がなされたか否かを判別する。ここで、制御部40は、外部からインタフェース部24を介して記録動作の開始指示がなされたときはステップST3に進み、記録動作の開始指示がなされていないときはステップST2に戻る。
ステップST3で制御部40は、パルスカウント処理を開始してステップST4に進む。すなわち、制御部40は、2値化レベル信号VSLを初期値あるいは前回の再生動作や記録動作で設定されていたレベルとして、ランドプリピットに対応したプリピット成分信号の2値化処理を行い、得られたプリピット検出信号DPTのパルスをカウントする。
ステップST4で制御部40は、パルス幅計測処理を開始してステップST5に進む。すなわち、ステップST3で得られたプリピット検出信号DPTの各パルス幅の計測を開始する。
ステップST5で制御部40は、記録動作の終了指示がなされたか否かを判別する。制御部40は、外部からインタフェース部24を介して記録動作の終了指示がなされていないときにはステップST6に進み、記録動作の終了指示がなされたときにはステップST8に進む。
ステップST6で制御部40は、1物理セクタが経過したか否かを判別する。制御部40は、1物理セクタが経過したときステップST7に進む。また、1物理セクタが経過していないときはステップST5に戻る。1物理セクタの判別は、例えばデコード部33からの位置情報ARに基づいて行う。なお、ウォブル信号生成部302からサーボ制御部27に供給したウォブル信号BUを制御部40に供給して、ウォブルが208周期分検出されたか否かを判別することで1物理セクタ期間の判別を行うものとしてもよい。この場合、2値化レベル信号VSLの信号レベルに依らず、1物理セクタ期間を判別できる。
ステップST7で制御部40は、図8に示す調整処理を行う。図8において、ステップST11で制御部40は、パルスカウント値の積算処理を行い、1物理セクタにおけるプリピット検出信号DPTのパルスをカウントして、得られたパルスカウント値を積算してステップST12に進む。
ステップST12で制御部40は、パルス幅の計測結果を用いてパルス幅の分布の生成指示、例えば度数分布の生成の指示をパルス幅計測部35に対して行ってステップST13に進む。この度数分布の生成では、パルス幅で階級の区分を行い、1物理セクタに計測された各パルス幅に該当する階級の度数をカウントアップする。
ステップST13で制御部40は、パルス計数期間が経過したか否かを判別する。ここで、制御部40は、パルス計数期間が経過していないとき調整処理を終了して図7のステップST5に戻り、パルス計数期間が経過したときステップST14に進む。ここで、パルス計数期間は、1物理セクタ単位のパルスカウント値の平均が略一定の値となる物理セクタ数の期間に設定する。
ステップST14で制御部40は、平均値PCaを算出する。すなわち、パルス計数期間における各物理セクタのパルスカウント値を積算値を、パルス計数期間の物理セクタ数で除算して、1物理セクタ当たりにおけるパルスカウント値の平均値PCaを算出してステップST15に進む。
ステップST15で制御部40は、平均値PCaが下側基準値Lrよりも小さいか否かを判別する。ここで、平均値PCaが下側基準値Lrよりも小さくないときにはステップST16に進む。また、平均値PCaが下側基準値Lrよりも小さいときにはステップST20に進む。下側基準値Lrは、1物理セクタ当たりのランドプリピット数の平均値LPav(=20)に対して許容範囲βを加算する。例えば下側基準値Lrを「LPav−β=20−1」に設定する。このように、平均値PCaが下側基準値Lrよりも小さいか否かを判別することで、例えば2値化レベル信号VSLのレベルが大きいため、プリピット成分信号SPTの2値化を行ったとき、プリピットによって生じた信号部分がプリピットとして検出されなくなってしまい、平均値PCaが小さくなってしまうような場合、ステップST20に進むことで、後述するように2値化レベル信号VSLのレベル調整を行う。
ステップST16で制御部40は、平均値PCaが上側基準値Urよりも大きいか否かを判別する。ここで、平均値PCaが上側基準値Urよりも大きくないときにはステップST17に進む。また、平均値PCaが上側基準値Urよりも大きいときにはステップST21に進む。上側基準値Urは、1物理セクタ当たりのランドプリピット数の平均値LPav(=20)に対して許容範囲αを加算した値とする。例えば上側基準値Urを「LPav+α=20+1」に設定する。このように、平均値PCaが上側基準値Urよりも大きいか否かを判別することで、例えば2値化レベル信号VSLのレベルが小さいため、プッシュプル信号SPPに重畳しているノイズがプリピットとして誤検出されてしまい、平均値PCaが大きくなってしまうような場合、ステップST21に進むことで、後述するように2値化レベル信号VSLのレベル調整を行う。
ステップST17で制御部40は、パルス幅の計測が規定回数だけ行われたか否かを判別する。ここでパルス幅の計測が規定回数行われていないときには図7のステップST5に戻り、規定回数行われたときはステップST18に進む。ここで、規定回数は、パルス幅の計測に基づいて度数分布を生成したとき、分布状態の差異が明確となり、また計測期間が長すぎてしまうことがないように設定する。例えば数十〜数百回程度に設定する。
ステップST18で制御部40は、度数分布における第1の階級の度数WC1が、第2の階級の度数WC2に変数αを加えた値よりも小さいか否かを判別する。なお、第1の階級はランドトラックに形成されたプリピットの幅に対応したパルス幅の階級よりもパルス幅が短い階級、第2の階級は第1の階級よりもパルス幅が短い階級とする。また、変数αおよび後述する変数βは、2値化レベルを最適に調整するために用いられるものである。
制御部40は、度数WC1が度数WC2と変数αを加算した値よりも大きいときにはステップST20に進む。また、度数WC1が度数WC2と変数αを加算した値よりも大きくないときステップST19に進む。
ステップST19で制御部40は、度数分布における第1の階級の度数WC1に変数βを加えた値が、第2の階級の度数WC2よりも小さいか否かを判別する。制御部40は、度数WC1に変数βを加えた値が度数WC2よりも小さいときにはステップST21に進む。また、度数WC1に変数βを加えた値が度数WC2よりも小さくないときステップST22に進む。
ステップST15あるいはステップST18からステップST20に進むと、ステップST20で制御部40は、2値化レベルを波頭側方向と逆方向に移動させてステップST22に進む。すなわち、制御部40は、プリピット成分信号SPTが図3Cに示すように生成されているとき、プリピットを示す信号波形の波頭側方向と逆方向(図の上側方向)に2値化レベルを移動するよう2値化レベル制御信号CTLを生成して、2値化レベル信号出力部31に供給する。このように、2値化レベル制御信号CTLを生成することで、ランドプリピットに基づく信号波形のピークレベルが小さくとも、プリピット検出信号DPTとして検出できるようになる。また、パルス幅の狭いプリピット検出信号DPTは、ランドトラックに形成されたプリピットの幅に対応したパルス幅に近付くものとなり、プリピットの幅に対応したパルス幅の階級よりもパルス幅が短い第1の階級の度数WC1は小さくなる。
ステップST16あるいはステップST19からステップST21に進むと、ステップST21で制御部40は、ランドプリピットを示す信号波形の波頭側方向に2値化レベルを移動させてステップST22に進む。すなわち、制御部40は、プリピット成分信号SPTが図3Cに示すように生成されているとき、プリピットを示す信号波形の波頭側方向(図の下側方向)に2値化レベルを移動するよう2値化レベル制御信号CTLを生成して、2値化レベル信号出力部31に供給する。このように、2値化レベル制御信号CTLを生成することで、例えばプリピット成分信号SPTにノイズが重畳されていても、このノイズに基づいたパルスが生成されてしまうことが少なくなり、ランドプリピットが誤検出されてしまうことを軽減できる。また、パルスの誤生成すなわちノイズに基づいたパルス等の生成が少なくなるので、第2の階級の度数WC2も少なくなる。
ステップST22で制御部40は、ステップST1と同様に初期化を行い、パルスカウント値やパルス幅計測値、パルスカウント値の積算結果、パルス幅の分布をリセットして初期状態に戻して図7のステップST5に戻る。
図7のステップST5で、記録動作の終了指示がなされたと判別してステップST8に進むと、制御部40は、パルスカウント処理を終了してステップST9に進む。ステップST9で制御部40は、パルス幅計測を終了する。
このように、プリピット検出信号のパルスをカウントして、得られたカウント値に基づいて2値化レベル信号の信号レベルを制御することから、例えばプッシュプル信号の信号レベルを計測して、計測された信号レベルに基づき2値化レベルを制御する場合に比べて、ノイズ等の影響を受けにくくなり、記録又は再生中の任意の場所において、2値化レベルを最適に調整することができる。また、パルス幅の分布がランドプリピットに対応するパルス幅に収束するように2値化レベル信号の信号レベルが制御されるので、2値化レベルをさらに最適なレベルに調整することが可能となり、ランドプリピットの検出精度をさらに高めることができる。また、パルス計数期間内で、パルス幅計測が完了するように規定回数を設定すれば、パルス計数期間毎に精度よく2値化レベルを制御できるので、2値化レベルを最適な状態に追従性よく制御できる。さらに、上側基準値Urと下側基準値Lrで規定された範囲内の値となったとき、パルス幅計測が規定回数行われるまで、平均値PCaが予め設定された値となっているか否かの判別を繰り返し行うものであることから、パルス幅計測が規定回数行われるまでの期間が長くとも、この期間中にパルス数の計測結果に基づいて2値化レベルを制御できる。
図9と図10は、パルス幅の分布がランドプリピットに対応するパルス幅に収束するように2値化レベルを制御したときの度数分布の変化を例示している。なお、図9は度数WC1が度数WC2よりも大きかった場合(α=0)を示しており、図10は度数WC2が第度数WC1よりも大きかった場合(β=0)を示している。また、図9A, 図10Aは調整前の度数分布、図9B, 図10Bは調整後の度数分布である。
度数WC1が度数WC2よりも大きいときは、ステップST20の処理が行われて、ランドプリピットを示す信号波形の波頭側方向と逆方向に2値化レベルが移動される。このため、ランドトラックに形成されたプリピットに基づいたパルスは、プリピットの幅に対応したパルス幅に近付くものとなり、図9に示すように、調整前に比べてランドプリピットに対応するパルス幅の度数が大きくなる。
度数WC2が度数WC1よりも大きいときは、ステップST21の処理が行われて、ランドプリピットを示す信号波形の波頭側方向に2値化レベルが移動される。このため、ノイズに基づいたパルス等の生成が少なくなるので、パルス幅計測が規定回数行われときには、図10に示すように、調整前に比べてランドプリピットに対応するパルス幅の度数が大きくなる。
また、図8に示すフローチャートでは、平均値PCaが予め設定された値となったとき、すなわち上側基準値Urと下側基準値Lrで規定された範囲内の値となったとき、パルス幅計測が規定回数行われるまで、平均値PCaが予め設定された値となっているか否かの判別を繰り返し行っている。しかし、制御部40は、パルス幅計測が規定回数行われるまで2値化レベルの制御を待機して、その後、規定回数のパルス幅計測の結果に基づいて2値化レベルを制御するものとしてもよい。この場合、パルスカウント値の積算を繰り返す処理が少なくなるので、処理が容易となる。
図11は、複数台の光ディスク装置を用いて、各光ディスク装置のパルス幅計測部35で計測したパルス幅のヒストグラムを1つの図にまとめたものである。図11Aは、1物理セクタ単位のカウント値の平均が予め設定した値となるように制御したときのヒストグラムである。このヒストグラムでは、ランドトラックに形成されたプリピットにおけるディスク周方向の長さに対応したパルス幅(6T〜7T)の度数が高くなっているが、度数分布の波形のばらつきが大きい。
ここで、パルス幅の分布に基づいて2値化レベルを制御する場合、図11Aに示すように、第1の階級(例えば4T)における度数WC1が第2の階級(例えば2T)における度数WC2よりも小さい場合、2値化レベルを波頭側方向に移動させる。このように2値化レベルを制御すると、2値化レベルがさらに最適化されることとなり、図11Bに示すように、第2の階級(2T)の度数が減少して、プリピットの幅に対応したパルス幅(6T〜7T)の度数を、図11Aに示す場合よりも高くすることができる。また、各光ディスク装置で得られた度数分布の波形のばらつきも少なくなる。
このように、2値化レベルが最適に制御されると、ランドプリピットの検出精度が高くなり、アドレス検出等の性能が向上する。また、アドレス検出等の性能が向上することから、例えば正しい位置に信号を記録することができるので、記録品質等を高めることもできる。
光ディスク装置の構成を示す図である。 光検出器の構成の一部を示す図である。 信号生成部で生成される信号を示した図である。 トラック構成を説明するための示す図である。 ランドプリピットのデータフレーム構造を説明するための示す図である。 ビット割当てを説明するための図である。 光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。 調整動作を示すフローチャートである。 光ディスク装置の動作を示すフローチャートである。 調整動作を示すフローチャートである。 パルス幅のヒストグラムを示す図である。 光ディスクのトラック構成を示す図である。
符号の説明
10・・・光ディスク、11・・・グルーブトラック、12・・・ランドトラック、13・・・ランドプリピット、20・・・光ディスク装置、21・・・スピンドルモータ部、22・・・光ヘッド部、23・・・再生信号処理部、24・・・インタフェース部、25・・・記録信号生成部、26・・・レーザ駆動部、27・・・サーボ制御部、28・・・スレッドモータ部、30・・・ 信号生成部、31・・・2値化レベル信号出力部、32・・・2値化処理部、33・・・デコード部、34・・・パルス計数部、35・・・パルス幅計測部、40・・・制御部、221・・・光検出器、222・・・光電変換素子、222a〜222d・・・受光面、223〜225・・・加算器、301・・・プッシュプル信号生成部、302・・・ウォブル信号生成部、303・・・プリピット成分信号生成部

Claims (5)

  1. グルーブトラックと交互に配されているランドトラックに位置情報を示すランドプリピットが形成された光ディスクを用いる光ディスク装置において、
    前記光ディスクに光ビームを照射して、該光ディスクからの反射光を分割された受光面で受光して、受光面毎に光検出信号を生成する光ヘッド部と、
    前記光検出信号に基づいて前記ランドプリピットに対応したプリピット成分信号を生成する信号生成部と、
    2値化レベル信号を出力する2値化レベル信号出力部と、
    前記プリピット成分信号を前記2値化レベル信号と比較して、比較結果を示すプリピット検出信号を生成する2値化処理部と、
    前記プリピット検出信号を用いて前記位置情報を得るデコード部と、
    前記位置情報に基づいた期間単位で前記プリピット検出信号のパルスをカウントするパルス計数部と、
    前記パルス計数部で得られたカウント値に基づいて、前記2値化レベル信号の信号レベルを制御する制御部を有する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記パルス計数部は、前記位置情報に基づき物理セクタ単位で前記パルスのカウントを行い、
    前記制御部は、前記物理セクタ単位のカウント値の平均が予め設定した値となるように前記2値化レベル信号のレベルを制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記プリピット検出信号の各パルスの幅を計測してパルス幅の分布を作成するパルス幅計測部を設け、
    前記制御部は、前記パルス幅の分布に基づいて、該パルス幅の分布が、前記ランドプリピットに対応するパルス幅に収束するように、前記2値化レベル信号の信号レベルを制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 前記パルス幅計測部は、パルス幅の度数分布を作成し、
    前記制御部は、前記度数分布における階級毎の度数を比較して、比較結果に基づき前記2値化レベル信号の信号レベルを制御する
    ことを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5. グルーブトラックと交互に配されているランドトラックにランドプリピットが形成されている光ディスクに対して、光ビームの照射を行い、該光ディスクからの反射光を分割された受光面で受光して、受光面毎に光検出信号を生成する光検出信号生成ステップと、
    前記光検出信号に基づいて、前記ランドプリピットに対応したプリピット成分信号を生成する信号生成ステップと、
    2値化レベル信号を出力する2値化レベル信号出力ステップと、
    前記プリピット成分信号を前記2値化レベル信号と比較して2値化を行い、プリピット検出信号を生成する2値化処理ステップと、
    前記プリピット検出信号のパルスを、予め設定した期間単位でカウントするパルス計数ステップと、
    前記パルス計数ステップで得られたカウント値に基づいて、前記2値化レベル信号の信号レベルを制御するレベル制御ステップを有する
    ことを特徴とするランドプリピット再生方法。
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