JP2000215460A - 記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置 - Google Patents

記録媒体、情報記録装置及び情報再生装置

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JP2000215460A
JP2000215460A JP11014778A JP1477899A JP2000215460A JP 2000215460 A JP2000215460 A JP 2000215460A JP 11014778 A JP11014778 A JP 11014778A JP 1477899 A JP1477899 A JP 1477899A JP 2000215460 A JP2000215460 A JP 2000215460A
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JP
Japan
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recording
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recorded
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JP11014778A
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English (en)
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Masami Oishi
正己 大石
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の情報再生装置又は複写装置の構成を変
更することなく記録媒体の属性を確実に判別し、当該判
別結果に基づいて再生禁止等の再生制御を行うことが可
能な記録媒体等を提供する。 【解決手段】 DVD−R1において、そのリードイン
領域LI内に、リードイン領域LI内の他の領域とは異
なる線速度により再生される線速度変化領域CSを設け
る。情報再生時においては、リードイン領域LIにおけ
る線速度変化領域CSの有無を検出すればDVD−R1
であることを検出できるので、当該情報再生装置に装填
されている光ディスクの種別に応じた再生制御、例えば
ハードコピーによる不法複写の防止等を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体及び当該
記録媒体を形成するための情報記録装置並びに当該記録
媒体から記録情報を再生するための情報再生装置の技術
分野に属し、より詳細には、当該記録情報の再生時に当
該記録媒体の属性を判別して種々の再生制御を行うため
の記録媒体及び当該記録媒体を形成するための情報記録
装置並びに当該記録媒体から記録情報を再生するための
情報再生装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、映画等の画像情報やプログラ
ムデータ等は著作権により保護されている場合が多く、
その場合には、これらの情報を無断で複写することは基
本的には禁止されている。
【0003】ここで、従来行なわれている不法複写の防
止の方法としては、例えば、記録すべき画像情報やプロ
グラムデータと共にその画像情報やプログラムデータが
記録後に複写禁止とされるものなのかを示す複写制御情
報を記録し、当該記録されている画像情報やプログラム
データの複写時に、当該複写装置において、上記複写制
御情報を再生すると共に当該再生された複写制御情報に
基づいて複写禁止なのか或いは一回のみ複写可能である
のか等を認識して複写制限を行っていた。
【0004】しかしながら、当該画像情報やプログラム
データが記録されている再生専用記録媒体から、いわゆ
るハードコピーが為された場合には、上記複写制御情報
が当該画像情報やプログラムデータ等と共に複写されて
しまうので、この場合には、不法複写を有効に防止でき
ないという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、当該問題点解
決のためには、例えば、当該複写装置又は当該再生専用
記録媒体から情報を再生する情報再生装置において、当
該複写前又は再生前に、複写装置又は情報再生装置の夫
々において記録媒体の属性(種類)を確認し、それが使
用者における記録が可能な記録媒体であれば、不法なハ
ードコピーが為された恐れがあるとして当該複写又は情
報再生を禁止するように構成することが最も有効であ
る。
【0006】そこで、本発明は、上記の要請に鑑みて成
されたもので、その課題は、従来の情報再生装置又は複
写装置の構成を変更することなく記録媒体の属性を確実
に判別し、当該判別結果に基づいて再生禁止等の再生制
御を行うことが可能な記録媒体及び当該記録媒体を形成
するための情報記録装置並びに当該記録媒体から記録情
報を再生するための情報再生装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、再生すべき記録情報と
当該記録情報の再生時における記録媒体の移動速度を制
御する第1移動制御情報とが記録されるデータ領域等の
記録領域と、前記記録情報の再生を制御するための制御
情報が記録されているリードイン領域等の制御領域と、
を少なくとも有するDVD−R等の記録媒体において、
前記制御情報を再生する際の前記記録媒体の移動速度
を、前記記録情報を再生する際の当該記録媒体の移動速
度とは異なる移動速度とするための第2移動制御情報が
前記制御領域内に記録されている。
【0008】よって、当該記録媒体から制御情報及び記
録情報を再生する際には、制御情報再生中における記録
媒体の移動速度と記録情報再生中における記録媒体の移
動速度とが異なることとなるので、当該再生時において
上記構成を有する記録媒体と他の種類の記録媒体との区
別を判定できることとなり、その種類に応じた再生制御
が可能となる。
【0009】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の記録媒体において、前
記第2移動制御情報及び前記制御情報は、前記第1移動
制御情報及び前記記録情報の再生に先立って再生される
前記制御領域に記録されている。
【0010】よって、記録情報が再生される前に記録媒
体の種別を判定することができる。
【0011】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の記録媒体におい
て、当該記録媒体は、前記記録情報が記録されるグルー
ブトラック等のトラックを有するディスク状記録媒体で
あると共に、前記第1移動制御情報及び前記第2移動制
御情報は、当該トラックをウォブリングさせる周波数
を、前記記録情報を再生する際の前記ディスク状記録媒
体の線速度及び前記制御情報を再生する際の前記ディス
ク状記録媒体の線速度に夫々対応させることにより記録
されている。
【0012】よって、トラックのウォブリング周波数の
変化により線速度を制御しつつ制御情報及び記録情報を
記録した記録媒体から当該制御情報及び記録情報を再生
する際に、確実に記録媒体の種別を判定することができ
る。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
記録媒体において、当該記録媒体は、前記記録情報が記
録されるグルーブトラック等のトラックを有するディス
ク状記録媒体であると共に、前記第1移動制御情報及び
前記第2移動制御情報は、前記記録情報を示す情報記録
マークの大きさを前記記録情報を再生する際の前記ディ
スク状記録媒体の線速度に対応した大きさとすると共
に、前記制御情報を示す制御情報記録マークの大きさを
前記制御情報を再生する際の前記ディスク状記録媒体の
線速度に対応した大きさとすることにより記録されてい
る。
【0014】よって、情報マークの大きさの変化により
線速度を制御しつつ制御情報及び記録情報を再生する際
に、確実に記録媒体の種別を判定することができる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、原記録媒体に対して請求項1に記載の第
1移動制御情報及び第2移動制御情報を記録し請求項1
に記載の記録媒体を形成するための情報記録装置であっ
て、当該第1移動制御情報を生成するプリフォーマット
用エンコーダ等の第1生成手段と、当該第2移動制御情
報を生成するプリフォーマット用エンコーダ等の第2生
成手段と、前記原記録媒体における前記記録領域内に前
記生成された第1移動制御情報を記録すると共に、当該
原記録媒体における前記制御領域内に前記生成された第
2移動制御情報を記録し、前記記録媒体を形成する光変
調器等の記録手段と、を備える。
【0016】よって、形成された記録媒体から制御情報
及び記録情報を再生する際には、制御情報再生中におけ
る記録媒体の移動速度と記録情報再生中における記録媒
体の移動速度とが異なることとなるので、当該再生時に
おいて上記構成を有する記録媒体と他の種類の記録媒体
との区別を判定できることとなり、その種類に応じた再
生制御が可能となる。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の情報記録装置におい
て、前記記録手段は、前記記録情報の再生時において前
記第1移動制御情報の再生に先立って再生される前記原
記録媒体上の前記制御領域に前記第2移動制御情報を記
録する。
【0018】よって、再生時において、記録情報が再生
される前に記録媒体の種別を判定することができる。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項5又は6に記載の情報記録装置に
おいて、前記原記録媒体は、前記記録情報が記録される
グルーブトラック等のトラックを有するディスク状記録
媒体であると共に、前記記録手段は、当該トラックをウ
ォブリングさせる周波数を、前記記録情報を再生する際
の前記ディスク状記録媒体の線速度及び前記制御情報を
再生する際の前記ディスク状記録媒体の線速度に夫々対
応させることにより前記第1移動制御情報及び前記第2
移動制御情報を夫々前記原記録媒体に記録するように構
成される。
【0020】よって、トラックのウォブリング周波数の
変化により線速度を制御しつつ制御情報及び記録情報を
記録した記録媒体から当該制御情報及び記録情報を再生
する際に、確実に記録媒体の種別を判定することができ
る。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項5から7のいずれか一項に記載の
情報記録装置において、前記原記録媒体は、前記記録情
報が記録されるグルーブトラック等のトラックを有する
ディスク状記録媒体であると共に、前記記録手段は、前
記記録情報を示す情報記録マークの大きさを前記記録情
報を再生する際の前記ディスク状記録媒体の線速度に対
応した大きさとすると共に、前記制御情報を示す制御情
報記録マークの大きさを前記制御情報を再生する際の前
記ディスク状記録媒体の線速度に対応した大きさとする
ことにより前記第1移動制御情報及び前記第2移動制御
情報を夫々前記原記録媒体に記録するように構成され
る。
【0022】よって、情報マークの大きさの変化により
線速度を制御しつつ制御情報及び記録情報を記録した記
録媒体から当該制御情報及び記録情報を再生する際に、
確実に記録媒体の種別を判定することができる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、前記記録情報が記録されている請求項1
に記載の記録媒体から当該記録情報を再生する情報再生
装置であって、前記第1移動制御情報及び前記第2移動
制御情報を夫々検出するピックアップ等の検出手段と、
当該第1移動制御情報及び当該第2移動制御情報が共に
検出されたか否かに基づいて前記記録媒体の種別を判定
し、判定信号を生成するプロセッサ等の判定手段と、前
記判定信号に基づいて前記記録情報の再生を制御するプ
ロセッサ等の制御手段と、を備える。
【0024】よって、再生時において,第1移動制御情
報及び当該第2移動制御情報が共に検出されたか、すな
わち、制御領域と記録領域とで移動速度が異なったか否
かを検出することにより、上記構成を有する記録媒体と
他の種類の記録媒体との区別を判定できることとなり、
記録媒体の種類の応じて確実に再生制御を異ならせるこ
とができる。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項9に記載の情報再生装置におい
て、前記判定手段は、前記制御情報を再生中の前記記録
媒体の移動速度と前記記録情報を再生中の前記記録媒体
の移動速度とが異なっているとき、前記第1移動制御情
報及び前記第2移動制御情報が共に検出されると判定す
るように構成される。
【0026】よって、確実且つ簡易な処理により記録媒
体の種別を判定することができる。
【0027】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項9又は10に記載の情報再生装
置において、前記記録媒体が再生専用の記録媒体である
ときは前記第2移動制御情報が検出されないように当該
記録媒体が形成されていると共に、前記判定手段は、前
記記録媒体が当該再生専用の記録媒体であるか否かを判
定して前記判定信号を生成し、前記制御手段は、前記記
録媒体が前記再生専用の記録媒体であるときのみ当該記
録媒体からの前記記録情報の再生を実行するように構成
される。
【0028】よって、再生専用記録媒体以外の記録媒体
に対して不法に記録情報が記録されたとしても、当該不
法に記録された記録情報の再生を阻止することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する実施形態は、従来の一回のみ記録可能なCD−R
(Compact Disk-Recordable)に対して大幅に記録容量
を高めた一回のみ記録可能な記録媒体であるDVD−R
(DVD-Recordable)に対して本発明を適用した場合の実
施の形態である。 (I)第1実施形態 始めに、本発明に係る第1実施形態について、図1乃至
図9を用いて説明する。 (A)記録媒体の実施形態 始めに、第1実施形態に係る記録媒体としてのDVD−
Rについて、図1乃至図4を用いて説明する。なお、図
1は第1実施形態に係るDVD−Rの全体構造を示す平
面図であり、図2は第1実施形態に係るのDVD−Rの
構成の一例を示す斜視図であり、図3は第1実施形態に
係るDVD−Rにおける記録フォーマットの一例を示す
図であり、図4は第1実施形態に係るDVD−Rにおけ
るトラック構造を示す平面図である。
【0030】図1に示すように、第1実施形態に係るD
VD−R1は、その中心部に当該DVD−R1を後述す
るカッティング装置又は情報再生装置におけるスピンド
ルモータに固定するためのクランプ孔CPを有し、更に
クランプ孔CPから外周側に向かって、いずれの情報も
記録されない透明な未記録領域NRと、情報記録及び情
報再生のための制御情報がDVD−Rに対する記録再生
に当たって最初に再生される制御情報として記録されて
いる制御領域としてのリードイン領域LIと、実際に記
録情報がトラック上の情報マークとして記録される記録
領域としてのデータ領域Dと、DVD−Rに対する記録
再生に当たって最後に再生されるべき制御情報、すなわ
ち記録再生の終了を示す制御情報が記録されているリー
ドアウト領域LOと、を有して構成されている。
【0031】次に、実際のDVD−R1の構造(トラッ
ク構造)について、図2乃至図4を用いて説明する。
【0032】DVD−R1においては、当該DVD−R
1に対する画像情報等の記録情報の記録時における位置
検索等に必要なアドレス情報又は同期情報或はDVD−
R1の回転制御のための回転制御信号等の制御情報(以
下、プリ情報という。)が予め記録されている。
【0033】すなわち、図2において、DVD−R1は
色素膜5を備えた一回のみ情報の書込みが可能な色素型
DVD−Rであり、記録情報が記録されるトラックとし
てのグルーブトラック2と当該グルーブトラック2に再
生光又は記録光としてのレーザビーム等の光ビームBを
誘導するためのランドトラック3とが後述のカッティン
グ装置により形成されている。また、それらを保護する
ための保護膜7及び記録された情報を再生する際に光ビ
ームBを反射するための金蒸着膜6を備えている。そし
て、このランドトラック3に後述のカッティング装置に
よりプリ情報のうちのアドレス情報及び同期情報に対応
するプリピット4が形成されている。このプリピット4
はDVD−R1を出荷する前に予め形成されているもの
である。
【0034】更に、当該DVD−R1においては、グル
ーブトラック2を、後述の所定の一定ウォブリング周波
数でウォブリングさせることにより上記回転制御信号が
記録されている。このグルーブトラック2のウォブリン
グによる回転制御信号の記録は、上記プリピット4と同
様に、後述のカッティング装置によりDVD−R1を出
荷する前に予め実行されるものである。
【0035】そして、DVD−R1に記録情報(プリ情
報以外の本来記録すべき画像情報等の情報をいう。以下
同じ。)を記録する際には、情報記録装置においてこの
プリピット4及びグルーブトラック2のウォブリングの
周波数を検出することにより予めプリ情報を取得し、そ
れに基づいて記録光としての光ビームの最適出力等が設
定されると共に、記録情報を記録すべきDVD−R1上
の位置であるアドレス情報等が取得され、このアドレス
情報に基づいて記録情報が対応する記録位置に記録され
る。
【0036】ここで、記録情報の記録時には、図2に示
すように、情報記録用の光ビームBをその中心がグルー
ブトラック2の中心と一致するように照射してグルーブ
トラック2上に記録情報に対応する記録情報ピットを形
成することにより記録情報を形成する。この時、光スポ
ットSPの大きさは、その一部がグルーブトラック2だ
けでなくランドトラック3にも照射されるように設定さ
れる。そして、このランドトラック3に照射された光ス
ポットSPの一部の反射光を用いて後述のプッシュプル
法(DVD−R1の回転方向に平行な分割線により分割
された光検出器を用いたプッシュプル法(以下、ラジア
ルプッシュプル法という。))によりプリピット4から
プリ情報を検出して当該プリ情報が取得されると共に、
グルーブトラック2に照射されている光スポットSPの
反射光を用いてグルーブトラック2のウォブリングの周
波数から回転制御信号が検出される。
【0037】次に、第1実施形態のカッティング装置に
より記録されるプリ情報の記録フォーマットについて、
図3を用いて説明する。なお、図3において、上段は記
録情報における記録フォーマットを示し、下段の波型波
形は当該記録情報を記録するグルーブトラック2のウォ
ブリング状態(グルーブトラック2の平面図)を示し、
記録情報とウォブリングしているグルーブトラック2の
間にある上向き矢印は、プリピット4が形成される位置
を模式的に示すものである。ここで、図3においては、
グルーブトラック2のウォブリング状態は、理解の容易
のため実際の振幅よりも大きい振幅を用いて示してあ
り、記録情報は当該グルーブトラック2の中心線上に記
録される。
【0038】図3に示すように、第1実施形態において
DVD−R1に記録される記録情報は、予め情報単位と
してのシンクフレーム毎に分割されている。そして、2
6のシンクフレームにより一のレコーディングセクタが
形成され、更に、16のレコーディングセクタにより一
のECC(Error Correcting Code )ブロックが形成さ
れる。なお、一のシンクフレームは、上記記録情報を記
録する際の記録フォーマットにより規定されるビット間
隔に対応する単位長さ(以下、Tという。)の1488
倍(1488T)の長さを有しており、更に、一のシン
クフレームの先頭の14Tの長さの部分にはシンクフレ
ーム毎の同期を取るための同期情報SYが記録される。
【0039】一方、第1実施形態においてDVD−R1
に記録されるプリ情報は、シンクフレーム毎に記録され
る。ここで、プリピット4によりDVD−R1にプリ情
報が記録される場合は、記録情報における夫々のシンク
フレームにおける同期情報SYが記録される領域に隣接
するランドトラック3上に、プリ情報における同期信号
を示すものとして必ず一のプリピット4が形成されると
共に、当該同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の
前半部分に隣接するランドトラック3上に、記録すべき
プリ情報の内容を示すものとして二又は一のプリピット
4が形成される(なお、同期情報SY以外の当該シンク
フレーム内の前半部分については、記録すべきプリ情報
の内容によってはプリピット4が形成されない場合もあ
る。)。この際、第1実施形態においては、一のレコー
ディングセクタ内では、偶数番目のシンクフレーム(以
下、EVENフレームという。)のみ又は奇数番目のシ
ンクフレーム(以下、ODDフレームという。)のみに
プリピット4が形成されてプリ情報が記録される。すな
わち、図3において、EVENフレームにプリピット4
が形成された場合には(図3において実線上向き矢印で
示す。)、それに隣接するODDフレーム内にはプリピ
ット4が形成されない。
【0040】更に、グルーブトラック2のウォブリング
とプリピット4の位置の関係については、当該ウォブリ
ングにおける最大振幅の位置にプリピット4が形成され
ている。
【0041】一方、グルーブトラック2は、全てのシン
クフレームに渡って140kHz(一のシンクフレーム
がグルーブトラック2の変動波形の8波分に相当する周
波数であり、図3において、符号f0で示す。)の一定
ウォブリング周波数でウォブリングされている。そし
て、情報記録装置において、当該一定のウォブリング周
波数を検出することでDVD−R1を回転させるための
スピンドルモータの回転制御のための上記回転制御信号
が検出されるのである。
【0042】次に、本発明に係るリードイン領域LI内
のグルーブトラック2の細部構成について、図4を用い
て説明する。なお、図4(a)はDVD−R1における
リードイン領域LI内の細部構成を示す平面図であり、
図4(b)は当該リードイン領域LI内のグルーブトラ
ックの構造を示す平面図である。
【0043】図4(a)に示すように、第1実施形態の
DVD−R1内のリードイン領域LIには、DVD−R
1からの情報再生時において、リードイン領域LI内の
他の領域よりも速い線速度で回転される線速度変化領域
CSが設けられている。
【0044】より具体的には、図4(b)に示すよう
に、線速度変化領域CS内のグルーブトラック2におけ
るウォブリングの周期が、リードイン領域LI内の他の
領域内のグルーブトラック2におけるウォブリングの周
期よりも長くなるように当該各領域においてグルーブト
ラック2が夫々形成されている。
【0045】これにより、記録情報の再生時に各領域内
のグルーブトラック2におけるウォブリング周波数を検
出してスピンドルモータの回転数を制御すると、当該検
出したウォブリング周波数に基づくスピンドルモータの
回転数制御の方法が線速度変化領域CS内とリードイン
領域LI内の他の領域内とで不変であることから、結
局、線速度変化領域CS内においては、リードイン領域
LI内の他の領域内に比べて速い線速度でDVD−R1
が回転されることとなる。
【0046】一方、DVD−R1でない再生専用のDV
Dにおいては、図4に示すような線速度変化領域CSが
設けられることはないので、この結果、後述する情報再
生装置において、線速度変化領域CSの有無により、そ
のときに再生しようとしているDVDがDVD−R1で
あるか或いは再生専用のDVDであるかを判別し、その
結果に応じて再生の態様を制御することができるのであ
る。 (B)情報記録装置の実施形態 次に、図3及び図4に示すプリピット4及びグルーブト
ラック2を当該図3及び図4に示す形態で図2に示す形
状に形成するための第1実施形態に係る情報記録装置と
してのカッティング装置について、図5及び図6を用い
て説明する。
【0047】初めに、第1実施形態に係るカッティング
装置の構成について図5を用いて説明する。なお、図5
及び図6に示すカッティング装置は、プリピット4及び
ウォブリングするグルーブトラック2が形成されてプリ
情報が記録されたDVD−R1を大量生産するためのス
タンパディスクを製作するためのものである。
【0048】先ず、カッティング装置の全体構成につい
て、図5を用いて説明する。なお、図5は第1実施形態
のカッティング装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0049】図5に示すように、第1実施形態のカッテ
ィング装置Cは、データ発生部20と、パラレル/シリ
アル変換器21と、第1生成手段および第2生成手段と
してのプリフォーマット用エンコーダ22と、クロック
信号発生部23と、レーザ発生装置24と、光変調器2
5と、対物レンズ26と、スピンドルモータ29と、回
転検出器30と、回転サーボ回路31と、送りユニット
32と、位置検出器33と、送りサーボ回路34と、電
磁石35と、永久磁石36と、回転制御部37と、によ
り構成されている。
【0050】ここで、レーザ発生装置24は、射出装置
24Gと、射出装置24Lと、により構成されている。
【0051】なお、以上の構成において、レーザ発生装
置24、光変調器25及び対物レンズ26により記録手
段を構成している。
【0052】一方、スタンパディスクは、スタンパディ
スク本体としてのガラス基盤27と、ガラス基盤上にコ
ーティングされたプリピット4及び各トラックを形成す
るためのレジスト(感光剤)28とにより構成されてい
る。
【0053】次に、動作を説明する。
【0054】先ず、データ発生部20は、DVD−R1
に記録すべきプリ情報を含むデータプリ情報SPPを生成
する。そして、パラレル/シリアル変換器21は、当該
生成されたデータプリ情報SPPをパラレル/シリアル変
換する。
【0055】次に、プリフォーマット用エンコーダ22
は、シリアルデータに変換されたデータプリ情報SPP
後述するクロック信号CLK及び後述する回転検出信号
Sに基づき、図3及び図4に示すフォーマットでプリ
ピット4及びグルーブトラック2を形成するための記録
プリ情報SRを生成し、光変調器25及び回転数制御部
37に出力すると共に、グルーブトラック2を上述した
周期でウォブリングさせるためのウォブリング信号SW
を生成し、電磁石35に出力する。
【0056】一方、クロック信号発生部23は、プリフ
ォーマット用エンコーダ22に対してプリフォーマッテ
ィングに使用するクロック信号CLK(周期は上記Tと
されている。)を出力する。
【0057】これらと並行して、レーザ発生装置24内
の射出装置24Gは、DVD−R1の基板に対して図1
に示すグルーブトラック2をウォブリングさせつつ形成
するための光ビームLGを射出し、更にレーザ発生装置
24内の射出装置24Lは、図2に示すランドトラック
3及びプリピット4を形成するための光ビームLL を射
出する。
【0058】そして、光変調器25は、射出された光ビ
ームLLを記録プリ情報SRに基づいて強度変調する。
【0059】このとき、光ビームLLは光変調器25に
より記録プリ情報SRに基づいて強度変調されるが、光
ビームLGは図示しないDC(直流)駆動装置により常
に一定の強度を保ちつつ且つスタンパディスクの半径方
向に振動しながら当該スタンパディスクに照射される。
更に、ランドトラック3を形成する光ビームLLとグル
ーブトラック2を形成する光ビームLGは、夫々の照射
位置をスタンパディスクの半径方向にずらしつつ照射さ
れ、同心螺旋状のランドトラック3とグルーブトラック
2を同時に形成していくことになる。
【0060】次に、対物レンズ26は、光ビームLG
びLLをスタンパディスク上に集光する。
【0061】これらと並行して、電磁石35は、ウォブ
リング信号SWに基づいて光ビームLGをスタンパディス
クの半径方向に振動させ、図3及び図4に示すウォブリ
ングするグルーブトラック2を形成する。
【0062】このとき、光変調器25に固定された永久
磁石36は、当該電磁石35との磁気的相互作用により
実際に光変調器25をスタンパディスクの半径方向に振
動させて光ビームLGの照射位置を振動させることによ
りウォブリングするグルーブトラック2を形成する。
【0063】一方、スピンドルモータ29は、回転サー
ボ回路31からの回転制御信号SRCにより指定される回
転数でスタンパディスクを回転させる。
【0064】そして、回転検出器30は、スタンパディ
スクの回転数を検出し、スタンパディスクの一回転に複
数回の回転検出信号SSを生成し、プリフォーマット用
エンコーダ22及び回転サーボ回路31に出力する。
【0065】他方、回転サーボ回路31は、検出された
回転数及び回転数制御部37からの後述する回転数制御
信号SRNに基づいて、スタンパディスクの回転をサーボ
制御するための上記回転制御信号SRCを生成し、スピン
ドルモータ29に出力する。
【0066】このとき、回転数制御部37は、記録プリ
情報SR内に含まれているアドレス情報に基づいて、ス
タンパディスクの回転数を変化させるリードイン領域L
Iの位置(上記線速度変化領域CSを形成すべき位置)
を検出し、光ビームLL及びLGの照射位置が当該形成す
べき位置に到達したときにスタンパディスクの回転数を
変化させるべく上記回転数制御信号SRNを生成して回転
サーボ回路31へ出力する。
【0067】これらと並行して、送りユニット32は、
螺旋状のグルーブトラック2及びランドトラック3を形
成するために、スタンパディスクの回転に対応してスピ
ンドルモータ29及びスタンパディスクを当該スタンパ
ディスクの半径方向に送る。
【0068】そして、位置検出器33は、当該送りユニ
ット32のスタンパディスクの半径方向の位置を検出す
る。
【0069】これにより、送りサーボ回路34は、検出
された送りユニット32の位置に基づいて送りユニット
の移動をサーボ制御する。
【0070】次に、以上の動作により形成されるスタン
パディスクのうち、上記リードイン領域LIとなるべき
領域における線速度の変化について、図6を用いて説明
する。なお、図6はリードイン領域LIとなるべきスタ
ンパディスク上の領域とその回転時の線速度の関係を示
すものである。
【0071】上述したように、回転数制御部37は、リ
ードイン領域LIとなるべきスタンパディスク上の領域
内のグルーブトラック2を形成するとき、線速度変化領
域CSとなるべき領域を光ビームLGが走査している期
間、スタンパディスクの回転における線速度を変化させ
るように上記回転数制御信号SRNを生成する。
【0072】より具体的には、当該期間において、線速
度を、それまでの3.49m/sから3.84m/sに
増大させるように回転数制御信号SRNを生成し、回転サ
ーボ回路31へ出力する。
【0073】そして、この回転数制御信号SRNにより回
転サーボ回路31がスタンパディスクの回転数を増大さ
せると、その期間でも光ビームLGの半径方向の振動周
期は不変であることから、結果として、線速度変化領域
CSにおいては、グルーブトラック2のウォブリングの
周期が図4(b)下段に示すように増大することとな
る。これにより、DVD−R1の再生時には、当該線速
度変化領域CS内のみ、回転の線速度がそれまでの3.
49m/sから3.84m/sに増大することとなる。
【0074】なお、上述のカッティング装置Cにおいて
は、記録プリ情報SRにおけるアドレス情報に基づいて
線速度変化領域CSを形成したが、これ以外に、位置検
出器33からの位置検出信号に基づいて、スタンパディ
スク上の光ビームLL及びLGの照射範囲の位置を検出
し、これにより線速度変化領域CSとすべき領域を検出
しスピンドルモータ29の回転数を制御して当該線速度
変化領域CSを形成してもよい。 (C)情報再生装置の実施形態 次に、図3及び図4に示すプリピット4及びグルーブト
ラック2を有するDVD−R1に記録されている記録情
報を再生する第1実施形態に係る情報再生装置につい
て、図7乃至図9を用いて説明する。なお、以下の説明
は、DVD−R1に記録されている記録情報を再生し、
これを外部のホストコンピュータに出力するための情報
再生装置について本発明を適用した実施形態を説明する
ものである。
【0075】また、図7は第1実施形態の情報再生装置
の概要構成を示すブロック図であり、図8及び図9は第
1実施形態の情報再生装置の動作を示すフローチャート
である。
【0076】始めに、図7を用いて第1実施形態の情報
再生装置の構成について説明する。
【0077】図7に示すように、第1実施形態の情報再
生装置Sは、検出手段としてのピックアップ76と、再
生増幅器77と、デコーダ78と、スピンドルモータ8
0と、サーボ回路81と、判定手段及び制御手段として
のプロセッサ82と、レーザ駆動回路85と、インター
フェース86と、により構成されている。また、当該情
報再生装置Sには、インターフェース86を介して外部
のホストコンピュータ87が接続されている。
【0078】次に、全体の動作を説明する。
【0079】ピックアップ76は、図示しないレーザダ
イオード、偏向ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出
器等を含み、レーザ駆動回路85からのレーザ駆動信号
DLに基づいて光ビームBをDVD−R1の情報記録面
に照射し、その反射光に基づいて、既に記録されている
ディジタル情報を検出する。なお、このディジタル情報
には、DVD−R1に記録されている記録情報としての
画像情報等に加えて、当該DVD−R1におけるリード
イン領域LI(上記線速度変化領域CSを含む。)内及
びリードアウト領域LO内を示す制御情報並びに当該記
録情報及び制御情報が記録されていたDVD−R1上の
位置を示すアドレス情報が含まれている。
【0080】このとき、レーザ駆動回路85は、一定の
再生強度を有する光ビームBが上記レーザダイオードか
ら射出されるように上記レーザ駆動信号SDLを生成す
る。
【0081】なお、情報再生装置Sにおいては、上記プ
リピット4によりDVD−R1に記録されているプリ情
報は検出されない。
【0082】次に、再生増幅器77は、ピックアップ7
6から出力された上記記録情報、制御情報及びアドレス
情報(以下、これら三つの情報を纏めて記録情報等と称
する。)を含む検出信号SDTを増幅し、記録情報等を含
む増幅信号SPを出力する。
【0083】その後、デコーダ78は、増幅信号SP
対して8−16復調及びデインターリーブ等を施すこと
により当該増幅信号SPをデコードし、上記記録情報等
から再生時のサーボ制御(トラッキングサーボ制御、フ
ォーカスサーボ制御及びスピンドルサーボ制御)に係わ
るサーボ制御信号(各エラー信号等)を抽出しサーボ復
調信号SSDとしてサーボ回路81へ出力すると共に、記
録情報等のうち上記サーボ制御信号以外の記録情報等を
含む復調信号SDMを生成してプロセッサ82及びインタ
ーフェース86へ出力する。
【0084】そして、復調信号SDMのうちDVD−R1
に記録されていた記録情報はインターフェース86によ
りインターフェース処理が施され、当該記録情報に対応
する再生信号SRRとしてホストコンピュータ87に出力
される。
【0085】一方、サーボ回路81は、サーボ復調信号
SDに基づいて、ピックアップ76におけるフォーカス
サーボ制御及びトラッキングサーボ制御のためのピック
アップサーボ信号SSPを生成して当該ピックアップ内の
図示しないアクチュエータへ出力する。更に、サーボ回
路81は、サーボ復調信号SSDに基づいてスピンドルサ
ーボ制御信号SSSを生成し、スピンドルモータ80へ出
力し当該スピンドルモータ80の回転をサーボ制御す
る。このとき、サーボ回路81は、DVD−R1におけ
るグルーブトラック2のウォブリングの周期を基準とし
てスピンドルモータ80の回転数を制御する。すなわ
ち、線速度変化領域CS内のようにリードイン領域LI
内の他の領域内よりもグルーブトラック2のウォブリン
グの周期が長くなっているときは、検出されるその周期
が当該他の領域内の周期と同じとなるようにサーボ制御
が為されるので、結果として、記録情報の再生時におい
ては、上記線速度変化領域CS内の線速度はその他のリ
ードイン領域LI内の線速度よりも速くなり、より具体
的には、リードイン領域LI内のその他の領域内の線速
度が3.49m/sであるのに対して線速度変化領域C
S内の線速度は3.84m/sとなる。
【0086】これらと並行して、プロセッサ82は、上
記復調信号SDMに含まれている同期信号等の制御情報に
基づき制御信号SC1及びSC2を生成し、夫々デコーダ7
8及びサーボ回路81に出力して、後述する本発明に係
る再生制御を行うと共に、情報再生装置S全体の制御を
行う。
【0087】次に、主として上記プロセッサ82におい
て実行される上記再生制御について、図8及び図9に示
すフローチャートを用いて説明する。
【0088】第1実施形態の情報再生装置Sにおいて
は、先ず、当該情報再生装置Sの電源が投入され、再生
すべき光ディスクが装填され、更に各メモリの初期化等
の処理を含むいわゆる立ち上げ処理が実行されると(ス
テップS1)、次に、当該装填された光ディスクにおけ
るリードイン領域に記録されている制御情報等を再生
し、その際に、当該リードイン領域内に線速度の異なる
領域があったか否かを判定することにより当該装填され
ている光ディスクの種類(すなわち、再生専用のDVD
であるか、又は第1実施形態に係るDVD−R1である
か)を判定する(ステップS2)。
【0089】次に、図示しない操作部において、装填さ
れている光ディスク上に記録されている記録情報を再生
する旨の操作が為されたか否かが判定され(ステップS
3)、再生要求がないときは(ステップS3;No)再
生要求があるまで待機し、再生要求があったときは(ス
テップS3;Yes)、制御信号SC2をサーボ回路81
に出力し、装填されている光ディスクにおいて最初に再
生すべき情報(通常は、上記複写制御情報を含む制御情
報である。)を再生するために当該情報が記録されてい
る光ディスク上の位置を検索し(ステップS4)、復調
信号SDMとして入力される上記制御情報から複写制御情
報を取得する(ステップS5)。なお、ステップS5に
おける複写制御情報としては、例えば、複写は禁止する
がその再生は許可する旨の複写制御情報等が挙げられ
る。
【0090】そして、取得した複写制御情報を解析し、
当該複写制御情報が、装填されている光ディスク内の記
録情報の複写を禁止とする旨の制御情報であるか否かを
判定し(ステップS6)、複写禁止とされていないとき
(すなわち、複写及び再生が許可されているとき)は
(ステップS6;No)、そのまま当該記録情報を再生
してホストコンピュータ87へ出力し(ステップS
8)、ステップS3に戻って今までの処理を繰り返す。
【0091】一方、ステップS6の判定において、複写
が禁止されているときは(ステップS6;Yes)、次
に、ステップS2における判定結果に基づいて装填され
ている光ディスクがDVD−R1であるか否かが判定さ
れ(ステップS7)、DVD−R1でないときは(ステ
ップS7;No)、再生専用のDVDでありその再生は
許可されているとしてそのまま再生し(ステップS
8)、一方、DVD−R1であるときは(ステップS
7;Yes)、当該DVD−R1に対して不法なハード
コピーが為された可能性があるとしてその複写を防止す
べくその再生を禁止し(ステップS9)、ステップS3
に戻って上述した動作を繰り返す。このステップS9に
よりそれ以後の不法な複写又は再生が防止できることと
なる。
【0092】なお、ステップS8及びS9における再生
を行うか禁止するかの制御は、デコーダ78に出力され
る制御信号SC1に基づいて当該デコーダ78からの復調
信号SDMの出力を行うか停止するかにより行う。
【0093】次に、本発明に係る線速度の検出による光
ディスクの種別の判定(ステップS2)の詳細処理につ
いて、図9を用いて説明する。
【0094】図9に示すように、ステップS2のディス
ク種別判定処理においては、先ず、情報再生装置Sに装
填されている光ディスクにおいて、当該光ディスクがD
VD−R1であるとしたときに線速度変化領域CSであ
るはずの領域を検索し(ステップS20)、検出される
その位置のアドレスを確認する。そして、アドレスが正
しく線速度変化領域CSであるはずの位置を示すアドレ
スであるか否かが判定され(ステップS21)、線速度
変化領域CSのアドレスでないときは(ステップS2
1;No)、そのアドレスが検出されるまで検索を継続
し、線速度変化領域CSのアドレスであるときは(ステ
ップS21;Yes)、当該現在のアドレスを取得して
これをパラメータAとして設定し(ステップS22)、
次に、予め設定されているトラック数だけトラックジャ
ンプを行い(ステップS23)、当該トラックジャンプ
と同時に図示しないタイマをスタートさせる(ステップ
S24)。
【0095】そして、トラックジャンプ後に、当該トラ
ックジャンプ後のアドレスが安定して検出されるか否か
を判定し(ステップS25)、安定して検出されていな
いときは(ステップS25;No)検出されるまで待機
し、一方安定して検出されているときは(ステップS2
5;Yes)、タイマにおける計時を停止し(ステップ
S26)、トラックジャンプ後に検出されるアドレスを
パラメータBとして設定する(ステップS27)。
【0096】ここで、ステップS23におけるトラック
ジャンプにおけるトラック数については、具体的には、
線速度変化領域CS内であろう領域内でトラックジャン
プが正規に行われなかったとしてもそのことが明確に判
定できるトラック数として設定されるものであり、例え
ば、6トラック程度が適当である。
【0097】パラメータBの設定が終了すると(ステッ
プS27)、次に、当該設定されたパラメータBの値か
ら上記タイマの計時値によるトラックジャンプ後の位置
の補正値を減算し、その減算結果をパラメータB’とす
る(ステップS28)。このステップS28の処理によ
り、より正確にトラックジャンプ後のアドレスが取得で
きることとなる。
【0098】そして、パラメータB’の設定が完了する
と、次に、当該パラメータB’から上記パラメータAを
減算し、その減算結果を、トラックジャンプにより光デ
ィスクにおいて光ビームBの光スポットが半径方向に移
動した移動量を示す移動量パラメータとして設定する
(ステップS29)。このとき、装填されている光ディ
スクが再生専用のDVD(すなわち、線速度変化領域C
Sを有していないDVD)であるときは、設定された移
動量パラメータは線速度が変化していない領域における
移動量パラメータであるため、その移動量パラメータ
は、装填されている光ディスクがDVD−R1であって
トラックジャンプした領域が線速度変化領域CS内であ
る時の当該移動量パラメータよりも大きいものとなる。
【0099】移動量パラメータが設定されると、次に、
その設定した移動量パラメータの値が妥当な範囲内にあ
るか否か、すなわち、正規でないトラックジャンプによ
り生成された異常な値を有する移動量パラメータである
か否かが判定される(ステップS30)。
【0100】そして、異常な値を有する移動量パラメー
タであるときは(ステップS30;No)、移動量パラ
メータを生成し直すべく、次に、現在の上記光スポット
の位置のアドレスが線速度変化領域CSであろう領域内
であるか否かが判定され(ステップS32)、当該領域
内でないときは(ステップS32;No)、ステップS
20へ移行して当該線速度変化領域CSであろう領域を
検索して上述した動作を繰り返す。
【0101】一方、現在の光スポットの位置のアドレス
が線速度変化領域CSであろう領域内であるときは(ス
テップS32;Yes)、ステップS21に移行してそ
れ以後の上述した動作を繰り返す。
【0102】更に、ステップS30の判定において、異
常な値を有する移動量パラメータでないときは(ステッ
プS30;Yes)、次に、設定されている移動量パラ
メータの値が予め設定されている基準値、すなわち、移
動量パラメータの値によって線速度変化領域CSの有無
を検出するために予め設けられた基準値よりも小さいか
否かが判定される(ステップS31)。
【0103】そして、移動量パラメータの値が当該基準
値よりも小さいときは(ステップS31;Yes)、ト
ラックジャンプが行われた領域が線速度変化領域CS内
であるとして、装填されている光ディスクがDVD−R
1であると判定し(ステップS33)、ステップS3へ
移行する。
【0104】一方、ステップS31の判定において、移
動量パラメータの値が基準値よりも小さくないときは
(ステップS31;No)、トラックジャンプが行われ
た領域が線速度変化領域CS内でない(すなわち、装填
されている光ディスクには線速度変化領域CSは存在し
ない。)として、装填されている光ディスクが再生専用
DVDであると判定し(ステップS34)、ステップS
3へ移行する。
【0105】以上説明したように、第1実施形態のDV
D−R1、カッティング装置C及び情報再生装置Sの動
作によれば、DVD−R1におけるリードイン領域LI
に線速度変化領域CSが設けられているので、当該DV
D−R1から記録情報を再生する際には、線速度変化領
域CSとその他のリードイン領域LIとでDVD−R1
の線速度が変わることとなり、これにより当該線速度変
化領域CSを有するDVD−R1と再生専用の(線速度
変化領域CSを有さない)DVDとを識別することがで
き、例えばDVD−R1と判定されたときは再生を禁止
することによるハードコピー防止等の光ディスクの種類
に応じた再生制御が可能となる。
【0106】また、線速度変化領域CSがリードイン領
域LI内に設けられているので、記録情報が再生される
前に光ディスクの種別を判定することができる。
【0107】更に、グルーブトラック2のウォブリング
周波数の変化により線速度が制御されるので、確実にD
VD−R1の種別を判定することができる。 (II)第2実施形態 次に、本発明の他の実施形態である第2実施形態につい
て、図10乃至図13を用いて説明する。
【0108】ここで、第2実施形態のDVD−Rは第1
実施形態のDVD−R1と同様であるので細部の説明は
省略する。 (A)情報記録装置の実施形態 始めに、第2実施形態に係る情報記録装置としてのカッ
ティング装置について、図10及び図11を用いて説明
する。なお、図10は第2実施形態のカッティング装置
の概要構成を示すブロック図である。また、図10にお
いて、図5に示すカッティング装置Cと同様の構成部材
については、同一の部材番号を付して細部の説明は省略
する。
【0109】上述した第1実施形態のカッティング装置
では、スタンパディスクを回転するスピンドルモータ2
9の回転数を制御することにより線速度変化領域CSを
形成したが、第2実施形態のカッティング装置では、ウ
ォブリング信号SWを生成する際の基準となるクロック
信号の周波数を制御することにより線速度変化領域CS
を形成する。
【0110】図10に示すように、第2実施形態のカッ
ティング装置C’は、第1実施形態のカッティング装置
Cにおける回転数制御部37に代えて、クロック制御部
38を備えている。
【0111】このクロック制御部38は、記録プリ情報
R内に含まれているアドレス情報に基づいて、スタン
パディスクの回転数を変化させるリードイン領域LIの
位置(上記線速度変化領域CSを形成すべき位置)を検
出し、このときのウォブリング信号SWの周期をリード
イン領域LI内の他の領域に対応するウォブリング信号
Wの周期に対して長く設定して図4(b)に示すよう
なグルーブトラック2のウォブリングを形成すべく、ク
ロック制御信号SCLを生成してクロック信号発生部23
に出力する。
【0112】これにより、クロック信号発生部23は、
このクロック制御信号SCLに基づいてクロック信号CL
Kの周波数を設定し、プリフォーマット用エンコーダ2
2に出力する。そして、プリフォーマット用エンコーダ
22は、このクロック信号CLKに基づいてウォブリン
グ信号SWの周期を制御し、第1実施形態のカッティン
グ装置Cと同様の処理により上記線速度変化領域CS内
のグルーブトラック2及びリードイン領域LIのその他
の領域内のグルーブトラック2を形成する。
【0113】次に、以上の動作により形成されるスタン
パディスクのうち、上記リードイン領域LIとなるべき
領域における線速度の変化について、図11を用いて説
明する。なお、図11はリードイン領域LIとなるべき
スタンパディスク上の領域とその回転時の線速度の関係
を示すものである。
【0114】上述したように、クロック制御部38は、
リードイン領域LIとなるべきスタンパディスク上の領
域内のグルーブトラック2を形成させるとき、線速度変
化領域CSとなるべき領域を光ビームLGが走査してい
る期間、ウォブリング信号SWの周期を長く設定させる
ように上記クロック制御信号SCLを生成する。
【0115】より具体的には、当該期間において、線速
度を、それまでの3.49m/sから3.84m/sに
増大させるように段階的にウォブリング信号SWの周期
が変化するようにクロック制御信号SCLを生成し、クロ
ック発生部23へ出力する。
【0116】そして、このクロック制御信号SCLにより
プリフォーマット用エンコーダ22がウォブリング信号
Wの周期を増大させると、結果として、線速度変化領
域CSにおいては、グルーブトラック2のウォブリング
の周期が図4(b)下段に示すように階段状に増大する
こととなる。これにより、DVD−R1の再生時には、
当該線速度変化領域CS内のみ、回転の線速度がそれま
での3.49m/sから段階的に3.84m/sに増大
することとなる。 (B)情報再生装置の実施形態 次に、第2実施形態に係る情報再生装置の実施形態につ
いて、図12及び図13を用いて説明する。なお、図1
2は第2実施形態の情報再生装置の概要構成を示すブロ
ック図であり、図13は第2実施形態の情報再生装置の
動作を示すフローチャートである。また、図12におい
て、図7に示す情報再生装置Sと同様の構成部材につい
ては、同一の部材番号を付して細部の説明は省略する。
【0117】上述した第1実施形態の情報再生装置で
は、情報再生時にリードイン領域LI中でトラックジャ
ンプを行い、その前後のアドレスから当該トラックジャ
ンプ間における光スポットの半径方向の移動量に基づい
て装填されている光ディスクの種別を判定したが、第2
実施形態の情報再生装置では、スピンドルモータから出
力される後述の回転信号に基づいて線速度の差異を検出
する。
【0118】図12に示すように、第2実施形態の情報
再生装置S’は、第2実施形態の情報再生装置Cにおけ
るスピンドルモータ80に代えてその回転に同期した回
転信号SRTを出力するスピンドルモータ80’を備え、
更にこれに加えて、回転信号SRTに同期したパルス信号
RPSを生成してプロセッサ82に出力するパルス発生
部88を備えている。
【0119】そして、プロセッサ82は、このパルス信
号SRPSに含まれる単位時間当たりのパルス数を計時
し、これに基づいて装填されている光ディスクの線速度
の変化を検出して後述する再生制御を行う。このとき、
具体的には、当該パルス数から装填されている光ディス
クの回転数を検出し、その回転数に基づいて当該光ディ
スクの種別を判定する。
【0120】次に、第2実施形態の情報再生装置S’に
おける再生制御について、装填されている光ディスクを
再生時の線速度を一定として再生する(以下、当該線速
度を一定として再生する方式をCLV(Constant Line
Velocity)方式と称する。)場合と再生時の角速度を
一定として再生する(以下、当該角速度を一定として再
生する方式をCAV(Constant Angular Velocity)
方式と称する。)場合とについて説明する。
【0121】なお、第2実施形態の情報再生装置におけ
る全体の再生処理は、図8に示すフローチャートと同様
であるので細部の説明は省略し、第2実施形態の特徴で
ある光ディスクの種別の判定処理についてのみ以下説明
する。
【0122】先ず、装填されている光ディスクをCLV
方式により再生する場合について図13(a)を用いて
説明する。
【0123】装填されている光ディスクをCLV方式で
再生する場合の種別判定(ステップS2)においては、
始めに、情報再生装置Sに装填されている光ディスクに
おいて、当該光ディスクがDVD−R1であるとしたと
きに線速度変化領域CSであるはずの領域を検索し(ス
テップS40)、次に、スピンドルモータ80’の回転
数が定常状態となったか否かが判定され(ステップS4
1)、定常状態となっていないときは(ステップS4
1;No)定常状態となるまで待機し、定常状態となっ
ているときは(ステップS41;Yes)、次に、パル
ス信号SRPSにおけるパルスの間隔を検出し(ステップ
S42)、当該間隔から装填されている光ディスクの回
転数を取得する(ステップS43)。
【0124】そして、その回転数が予め設定されている
基準値よりも大きいか否かを判定し(ステップS4
4)、大きいときは(ステップS44;Yes)、現在
線速度変化領域CSを検出しているとして装填されてい
る光ディスクがDVD−R1であると判定し(ステップ
S46)、ステップS3へ移行する。
【0125】一方、ステップS44の判定において、検
出された回転数が当該基準値よりも大きくないときは
(ステップS44;No)、装填されている光ディスク
が再生専用のDVDであると判定し(ステップS4
5)、ステップS3へ移行する。
【0126】ここで、ステップS44において比較の対
象となる基準値は、装填されている光ディスクの回転数
の差異により線速度変化領域CSの有無を判定できるよ
うに予め設定されている閾値であり、具体的には、再生
速度の倍速率やパルス発生部88の数により情報再生装
置S’の機種毎に決定されるものである。
【0127】次に、装填されている光ディスクをCAV
方式により再生する場合について図13(b)を用いて
説明する。
【0128】装填されている光ディスクをCAV方式で
再生する場合の種別判定(ステップS2)においては、
始めに、図13(a)に示す場合と同様に、情報再生装
置Sに装填されている光ディスクにおいて線速度変化領
域CSであるはずの領域を検索し(ステップS40)、
次に、上記復調信号SDMに含まれる記録情報内の同期情
報SYの間隔を検出し(ステップS50)、その間隔が
予め設定されている基準値と等しいか否かを判定し(ス
テップS51)、等しくないときは(ステップS51;
No)、現在線速度変化領域CSを検出しているとして
装填されている光ディスクがDVD−R1であると判定
し(ステップS52)、ステップS3へ移行する。
【0129】一方、ステップS51の判定において、検
出された間隔が当該基準値よりと等しいときは(ステッ
プS51;Yes)、装填されている光ディスクが線速
度変化領域CSを有さない再生専用のDVDであると判
定し(ステップS53)、ステップS3へ移行する。
【0130】ここで、ステップS51において比較の対
象となる基準値は、再生専用のDVDにおける線速度変
化領域CSに相当する領域に記録されている上記同期情
報SYに相当する信号の間隔と等しい値を有しており、
具体的には、再生速度の倍速率やパルス発生部88の数
により情報再生装置S’の機種毎に決定されるものであ
る。
【0131】以上説明したように、第2実施形態のカッ
ティング装置C’及び情報再生装置S’の動作によって
も第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0132】なお、上述した各実施形態においては、グ
ルーブトラック2のウォブリングの周期を変化させるこ
とによりリードイン領域LI内に線速度変化領域CSを
形成したが、これ以外に、例えば、再生時における線速
度設定の検出に用いられる基準ピット(例えば、上記プ
リピット4等)の大きさ(光ディスクの周方向の大き
さ)を変化させることにより線速度変化領域CSを形成
してもよい。
【0133】また、上述の各実施形態においては、情報
再生装置において光ディスクの種別を判定して不法複写
の防止を行ったが、これ以外に、DVD−R1に記録情
報を複写する情報複写装置において本発明により光ディ
スクの種別を判定し、再生専用のDVDであるときのみ
複写可能となるように構成すれば、ハードコピーによる
不法複写の連鎖を防止することができる。
【0134】更に、再生専用のDVDに対して本発明を
適用することにより、一般の情報再生装置においては再
生禁止であるが、特殊な情報再生装置においては再生可
能となるようなDVDを形成することもできる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、記録媒体における記録領域内に記録情報
と第1移動制御情報が記録されており、更に制御領域内
に制御情報と第2移動制御情報とが記録されているの
で、当該記録媒体から制御情報及び記録情報を再生する
際には、制御情報再生中における記録媒体の移動速度と
記録情報再生中における記録媒体の移動速度とが異な
り、当該再生時において上記構成を有する記録媒体と他
の種類の記録媒体との区別を判定でき、その種類に応じ
た再生制御が可能となる。
【0136】従って、当該再生制御として、例えば、記
録媒体の種類が記録可能な記録媒体であると判定された
ときには、不法なハードコピーが為された恐れがあると
して当該情報再生を禁止するように構成すれば、従来の
情報再生装置の構成を変更することなく複写制御情報ご
と記録情報が複写されるような不法複写を有効に防止で
きる。
【0137】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、第2移動制御情報及び制
御情報が、第1移動制御情報及び記録情報の再生に先立
って再生される制御領域に記録されているので、記録情
報が再生される前に記録媒体の種別を判定することがで
きる。
【0138】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、トラックのウォブ
リング周波数の変化により線速度を制御しつつ制御情報
及び記録情報を記録した記録媒体から当該制御情報及び
記録情報を再生する際に、確実に記録媒体の種別を判定
することができる。
【0139】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、情
報マークの大きさの変化により線速度を制御しつつ制御
情報及び記録情報を再生する際に、確実に記録媒体の種
別を判定することができる。
【0140】請求項5に記載の発明によれば、記録媒体
における記録領域内に記録情報と第1移動制御情報が記
録され、更に制御領域内に制御情報と第2移動制御情報
とが記録されるので、形成された記録媒体から制御情報
及び記録情報を再生する際には、制御情報再生中におけ
る記録媒体の移動速度と記録情報再生中における記録媒
体の移動速度とが異なり、当該再生時において上記構成
を有する記録媒体と他の種類の記録媒体との区別を判定
でき、その種類に応じた再生制御が可能となる。
【0141】従って、当該再生制御として、例えば、記
録媒体の種類が記録可能な記録媒体であると判定された
ときには、不法なハードコピーが為された恐れがあると
して当該情報再生を禁止するように構成すれば、従来の
情報再生装置の構成を変更することなく複写制御情報ご
と記録情報が複写されるような不法複写を有効に防止で
きる。
【0142】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、記録情報の再生時におい
て第1移動制御情報の再生に先立って再生される制御領
域に第2移動制御情報が記録されるので、再生時におい
て、記録情報が再生される前に記録媒体の種別を判定す
ることができる。
【0143】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
又は6に記載の発明の効果に加えて、トラックのウォブ
リング周波数の変化により線速度を制御しつつ制御情報
及び記録情報を記録した記録媒体から当該制御情報及び
記録情報を再生する際に、確実に記録媒体の種別を判定
することができる。
【0144】請求項8に記載の発明によれば、請求項5
から7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、情
報マークの大きさの変化により線速度を制御しつつ制御
情報及び記録情報を記録した記録媒体から当該制御情報
及び記録情報を再生する際に、確実に記録媒体の種別を
判定することができる。
【0145】請求項9に記載の発明によれば、記録媒体
における記録領域内に記録情報と第1移動制御情報が記
録されており、更に制御領域内に制御情報と第2移動制
御情報とが記録されているので、再生時において,第1
移動制御情報及び当該第2移動制御情報が共に検出され
たか、すなわち、制御領域と記録領域とで移動速度が異
なったか否かを検出することにより、上記構成を有する
記録媒体と他の種類の記録媒体との区別を判定できるこ
ととなり、記録媒体の種類の応じて確実に再生制御を異
ならせることができる。
【0146】従って、当該再生制御として、例えば、記
録媒体の種類が記録可能な記録媒体であると判定された
ときには、不法なハードコピーが為された恐れがあると
して当該情報再生を禁止するように構成すれば、従来の
情報再生装置の構成を変更することなく複写制御情報ご
と記録情報が複写されるような不法複写を有効に防止で
きる。
【0147】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、制御情報を再生中の記
録媒体の移動速度と記録情報を再生中の記録媒体の移動
速度とが異なっているとき、第1移動制御情報及び第2
移動制御情報が共に検出されると判定するので、確実且
つ簡易な処理により記録媒体の種別を判定することがで
きる。
【0148】請求項11に記載の発明によれば、請求項
9又は10に記載の発明の効果に加えて、記録媒体が再
生専用の記録媒体であるときは第2移動制御情報が検出
されないように当該記録媒体が形成されていると共に、
記録媒体が再生専用の記録媒体であるときのみ当該記録
媒体からの記録情報の再生を実行するように構成されて
いるので、再生専用記録媒体以外の記録媒体に対して不
法に記録情報が記録されたとしても、当該不法に記録さ
れた記録情報の再生を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のDVD−Rを示す平面図である。
【図2】実施形態のDVD−Rの構成の一例を示す斜視
図である。
【図3】実施形態のDVD−Rにおける記録フォーマッ
トの一例を示す図である。
【図4】実施形態のDVD−Rの細部構成を示す平面図
であり、(a)は全体平面図であり、(b)は線速度変
化領域におけるグルーブトラックの形状とリードイン領
域内の他の領域におけるグルーブトラックの形状との差
異を示す平面図である。
【図5】第1実施形態のカッティング装置の概要構成を
示すブロック図である。
【図6】カッティング時における領域と線速度の関係を
示すタイミングチャートである。
【図7】第1実施形態の情報再生装置の概要構成を示す
ブロック図である。
【図8】第1実施形態の情報再生処理の全体を示すフロ
ーチャートである。
【図9】第1実施形態の情報再生処理における種別判定
処理を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態のカッティング装置の概要構成
を示すブロック図である。
【図11】カッティング時における領域と線速度の関係
を示すタイミングチャートである。
【図12】第2実施形態の情報再生装置の概要構成を示
すブロック図である。
【図13】第2実施形態の情報再生処理における種別判
定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…DVD−R 2…グルーブトラック 3…ランドトラック 4…プリピット 5…色素膜 6…金蒸着膜 7…保護層 20…データ生成部 21…パラレル/シリアル変換器 22…プリフォーマット用エンコーダ 23…クロック信号発生部 24、24G、24L…レーザ発生装置 25…光変調器 26…対物レンズ 27…ガラス基盤 28…レジスト 29、80、80’…スピンドルモータ 30…回転検出器 31…回転サーボ回路 32…送りユニット 33…位置検出器 34…送りサーボ回路 35…電磁石 36…永久磁石 37…回転数制御部 38…クロック制御部 76…ピックアップ 77…再生増幅器 81…サーボ回路 82…プロセッサ 85…レーザ駆動回路 86…インターフェース 87…ホストコンピュータ 88…パルス発生部 CP…クランプ孔 NR…未記録領域 LI…リードイン領域 D…データ領域 LO…リードアウト領域 CS…線速度変化領域 C、C’…カッティング装置 S、S’…情報再生装置 LL 、LG 、B…光ビーム CLK…クロック信号 SP…光スポット SP…増幅信号 SPP…データプリ情報 SR…記録プリ情報 SS…回転検出信号 SW…ウォブリング信号 SRR…再生信号 SCL…クロック制御信号 SDT…検出信号 SDL…レーザ駆動信号 SDM…復調信号 SSD…サーボ復調信号 SSP…ピックアップサーボ信号 SSS…スピンドルサーボ制御信号 SC1、SC2…制御信号 SRPS…パルス信号 SRT…回転信号 SRC…回転制御信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生すべき記録情報と当該記録情報の再
    生時における記録媒体の移動速度を制御する第1移動制
    御情報とが記録される記録領域と、前記記録情報の再生
    を制御するための制御情報が記録されている制御領域
    と、を少なくとも有する記録媒体において、 前記制御情報を再生する際の前記記録媒体の移動速度
    を、前記記録情報を再生する際の当該記録媒体の移動速
    度とは異なる移動速度とするための第2移動制御情報が
    前記制御領域内に記録されていることを特徴とする記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録媒体において、 前記第2移動制御情報及び前記制御情報は、前記第1移
    動制御情報及び前記記録情報の再生に先立って再生され
    る前記制御領域に記録されていることを特徴とする記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の記録媒体におい
    て、 当該記録媒体は、前記記録情報が記録されるトラックを
    有するディスク状記録媒体であると共に、 前記第1移動制御情報及び前記第2移動制御情報は、当
    該トラックをウォブリングさせる周波数を、前記記録情
    報を再生する際の前記ディスク状記録媒体の線速度及び
    前記制御情報を再生する際の前記ディスク状記録媒体の
    線速度に夫々対応させることにより記録されていること
    を特徴とする記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    記録媒体において、 当該記録媒体は、前記記録情報が記録されるトラックを
    有するディスク状記録媒体であると共に、 前記第1移動制御情報及び前記第2移動制御情報は、前
    記記録情報を示す情報記録マークの大きさを前記記録情
    報を再生する際の前記ディスク状記録媒体の線速度に対
    応した大きさとすると共に、前記制御情報を示す制御情
    報記録マークの大きさを前記制御情報を再生する際の前
    記ディスク状記録媒体の線速度に対応した大きさとする
    ことにより記録されていることを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 原記録媒体に対して請求項1に記載の第
    1移動制御情報及び第2移動制御情報を記録し請求項1
    に記載の記録媒体を形成するための情報記録装置であっ
    て、 当該第1移動制御情報を生成する第1生成手段と、 当該第2移動制御情報を生成する第2生成手段と、 前記原記録媒体における前記記録領域内に前記生成され
    た第1移動制御情報を記録すると共に、当該原記録媒体
    における前記制御領域内に前記生成された第2移動制御
    情報を記録し、前記記録媒体を形成する記録手段と、 を備えることを特徴とする情報記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の情報記録装置におい
    て、 前記記録手段は、前記記録情報の再生時において前記第
    1移動制御情報の再生に先立って再生される前記原記録
    媒体上の前記制御領域に前記第2移動制御情報を記録す
    ることを特徴とする情報記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の情報記録装置に
    おいて、 前記原記録媒体は、前記記録情報が記録されるトラック
    を有するディスク状記録媒体であると共に、 前記記録手段は、当該トラックをウォブリングさせる周
    波数を、前記記録情報を再生する際の前記ディスク状記
    録媒体の線速度及び前記制御情報を再生する際の前記デ
    ィスク状記録媒体の線速度に夫々対応させることにより
    前記第1移動制御情報及び前記第2移動制御情報を夫々
    前記原記録媒体に記録することを特徴とする情報記録装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれか一項に記載の
    情報記録装置において、 前記原記録媒体は、前記記録情報が記録されるトラック
    を有するディスク状記録媒体であると共に、 前記記録手段は、前記記録情報を示す情報記録マークの
    大きさを前記記録情報を再生する際の前記ディスク状記
    録媒体の線速度に対応した大きさとすると共に、前記制
    御情報を示す制御情報記録マークの大きさを前記制御情
    報を再生する際の前記ディスク状記録媒体の線速度に対
    応した大きさとすることにより前記第1移動制御情報及
    び前記第2移動制御情報を夫々前記原記録媒体に記録す
    ることを特徴とする情報記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録情報が記録されている請求項1
    に記載の記録媒体から当該記録情報を再生する情報再生
    装置であって、 前記第1移動制御情報及び前記第2移動制御情報を夫々
    検出する検出手段と、 当該第1移動制御情報及び当該第2移動制御情報が共に
    検出されたか否かに基づいて前記記録媒体の種別を判定
    し、判定信号を生成する判定手段と、 前記判定信号に基づいて前記記録情報の再生を制御する
    制御手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の情報再生装置におい
    て、 前記判定手段は、前記制御情報を再生中の前記記録媒体
    の移動速度と前記記録情報を再生中の前記記録媒体の移
    動速度とが異なっているとき、前記第1移動制御情報及
    び前記第2移動制御情報が共に検出されると判定するこ
    とを特徴とする情報再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載の情報再生装
    置において、 前記記録媒体が再生専用の記録媒体であるときは前記第
    2移動制御情報が検出されないように当該記録媒体が形
    成されていると共に、 前記判定手段は、前記記録媒体が当該再生専用の記録媒
    体であるか否かを判定して前記判定信号を生成し、 前記制御手段は、前記記録媒体が前記再生専用の記録媒
    体であるときのみ当該記録媒体からの前記記録情報の再
    生を実行することを特徴とする情報再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002019322A1 (fr) * 2000-08-28 2002-03-07 Nikon Corporation Support d'enregistrement d'information optique, horodateur et procede de fabrication d'un horodateur
KR20040003288A (ko) * 2002-07-02 2004-01-13 엘지전자 주식회사 고밀도 광디스크와, 그에 따른 광디스크 장치에서의 재생제한방법

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