JPH11288518A - 光ディスク、光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、光ディスク原盤製造装置 - Google Patents

光ディスク、光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、光ディスク原盤製造装置

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JPH11288518A
JPH11288518A JP10103459A JP10345998A JPH11288518A JP H11288518 A JPH11288518 A JP H11288518A JP 10103459 A JP10103459 A JP 10103459A JP 10345998 A JP10345998 A JP 10345998A JP H11288518 A JPH11288518 A JP H11288518A
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mark
optical disk
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JP10103459A
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English (en)
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
Ichiro Ueno
一郎 上野
Hideji Eguchi
秀治 江口
Atsushi Hosoda
篤 細田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データを高密度にかつ高精度に記録再生でき
る光ディスクを提供する。 【解決手段】 データを記録するトラックが案内溝及び
案内溝間にそれぞれ形成されている光ディスクであっ
て、案内溝及び案内溝間の各側面にそれぞれ、各アドレ
ス情報のデータビットの態様に応じたアドレスマークが
複数のマーク部分により分割形成され(例えば少なくと
も3つ以上のマーク部分によりアドレスマークが形成さ
れ)、かつ、この各複数のマーク部分のうち、少なくと
も1のマーク部分の位相が、隣接する案内溝及び案内溝
間において略一致するように、アドレスマークが案内溝
及び案内溝間に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、光ディスク
を線速度一定(以下CLVと記す)で回転して、情報を
案内溝(以下グルーブ,Gとも記す)及び案内溝間(以
下ランド,Lとも記す)の双方に記録することにより高
密度に情報を記録再生する光ディスク、この光ディスク
の原盤を製造する光ディスク原盤記録装置、この光ディ
スクを用いて情報を記録再生する光ディスク記録再生装
置及び光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録可能型光ディスクには、一回のみ記
録可能であるライトワンス型と何回でも書換可能な書換
可能型とがある。本発明はこの双方及び再生専用光ディ
スクに有効である。記録可能型光ディスクの回転制御方
法には、回転数一定で回転させる角速度一定CAV(以
下CAVと記す)と線速度一定で回転させるCLVとが
ある。またこれらを組み合わせたゾーンCLV(以下Z
CLVと記す)、ゾーンCAV(以下ZCAVと記す)
がある。ZCLV回転は、光ディスクを径方向で幾つか
のゾーンに分割し、あるゾーン内ではCAVで回転し、
ゾーンの平均線速度はどのゾーンでもほぼ一定にした方
法である。
【0003】CAV回転の記録可能型光ディスクの例と
しては、コンピュータ用メモリとして用いられている光
磁気ディスクや相変化型光ディスクがある。CLV回転
の記録可能型光ディスクの例としては、CDーR、DV
DーRがある。ZCLV回転の記録可能型光ディスクの
例としてはDVD−RAMがある。CAV回転は、光デ
ィスクの外周から内周まで同じ回転数で回転しているの
で、アクセススピードが速いという利点を持つが、記録
容量がCLV回転よりも小さいという欠点を持つ。
【0004】一方、CLV回転は、線速度が一定である
ので、光ディスクの外周と内周で回転数が異なりアクセ
ス速度が遅くなる欠点があるが、記録容量を大きくでき
る利点がある。ZCLVは、CAVの利点であるアクセ
ス速度か速いと云うことと、CLVの利点である記録容
量が大きいと云うことの両方の利点を取り入れた方式で
あるが、ゾーン切替時に回転数を急激に変化させる必要
があり、ゾーンの切替部分に記録できないとか、回転制
御などのコントロールが難しいなどの欠点がある。
【0005】トラッキング制御のために、光ディスクで
は一般に渦巻き状あるいは同心円状の案内溝が形成され
ている(図1(A)に図示の光ディスク1)。一般に情
報は案内溝あるいは案内溝間のいずれか一方に記録し再
生することが行われているが、情報を高密度に記録再生
するためには案内溝及び案内溝間の双方に記録再生する
ことが提案されている。DVD−RAMは案内溝及び案
内溝間の双方に情報を記録再生する、いわゆるL&G方
式を用いている。
【0006】ところで、光ディスク回転制御をし易くす
るために、案内溝を一定の周波数で蛇行させること(ウ
ォブリング、ウォブル)が行われている。案内溝の蛇行
を外周から内周まで連続させる場合と、アドレス情報を
プリピットで形成したため或いは隣接トラックの蛇行を
逆位相とするため案内溝の蛇行を非連続にする場合とが
提案されている(例えば特開平9−231580号公
報、特開平8−249668号公報など)。
【0007】また、情報の記録する位置を決めるアドレ
スの形成方法として、CD−Rの様に前記蛇行をアドレ
ス情報で周波数変調させる方法(例えば特開平9−18
5825号公報)、DVD−RAMの様にセクタの頭に
凹凸のピットを形成する方法(例えば特開平9−115
145号公報)、DVD−Rの様に情報は案内溝に記録
するがアドレスは案内溝間に凹凸のピットで形成する方
法などがある。さらに、案内溝の蛇行をアドレス情報で
周波数変調させる場合の欠点である、セクタの記録位置
基準が粗くなることを改良するために、同期マークを前
期案内溝の蛇行の周波数より高い周波数で案内溝を蛇行
することが提案されている(例えば特開平9−1065
49号公報、特開平8−339634号公報など)。さ
らにまた、アドレスを読み出す際に、隣のトラックのア
ドレスの影響を避けるために、アドレスの存在する位置
を交互にずらすように配置することが提案されている
(例えば特開平9−219024号公報)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記したようなCLV
回転制御方法は情報を高密度に記録再生できるが、CL
V回転で一定の周波数あるいは一定の周波数にアドレス
情報で変調して案内溝を蛇行させた場合、径が異なると
トラック一周の長さが異なる(例えば、案内溝と案内溝
の間隔が1μmとすると、隣の案内溝との1周当りトラ
ック長が約6.3μm異なる)。このために、径方向に
おける案内溝に形成された蛇行の位相は隣接する案内溝
(グルーブ)2でバラバラである(線速6m/sで回転
させ、蛇行の周波数を100kHzとすると、1蛇行周
期は60μmになる。即ち案内溝1周当り蛇行の位相が
約1/10ずれることになる)。
【0009】案内溝にのみ情報を記録再生する場合は問
題がないが、案内溝間(ランド)3にも情報を記録再生
する場合には、案内溝間のアドレス位相や蛇行が案内溝
間のトラックの両サイドで異なり、正確なアドレス検出
や、こうした蛇行から一定周波数を検出できない。即ち
案内溝間の両サイドの蛇行を用いて回転制御の基準と信
号を得ることはできない。また、蛇行をアドレス情報で
変調させた場合でもこのアドレス情報を検出できない。
この欠点を除くために、案内溝の一方の側面(サイド)
だけを蛇行させる方法が提案されている(例えば特開平
5−314538号公報)。しかし、この場合は、案内
溝および案内溝間の幅が蛇行により変動し、案内溝及び
案内溝間に記録した情報を再生した場合、再生信号に蛇
行の影響が現れてしまう。即ち、再生信号の振幅が蛇行
の影響で変動してしまう。さらに、案内溝の両側面が蛇
行している場合に比べて、検出S/Nが小さい。
【0010】一方、前にも記した様に、案内溝の蛇行を
アドレス情報で変調させる方法では、記録容量の減少が
小さい利点があるが、記録をするとアドレス情報が検出
しにくくなる欠点や、相変化光ディスクに応用した場合
に書き換え回数を増やすとアドレス情報検出時のS/N
が減少する欠点がある。アドレスをセクターの頭に凹凸
のピットで形成する方法は、アドレスの検出が高速にで
きる利点があるが、アドレスの記録されている部分だけ
ユーザ容量(記憶容量)が小さくなる欠点がある。情報
は案内溝に記録し、アドレス情報は案内溝間に記録する
方法は、案内溝と案内溝間の双方に情報を記録再生する
ことが出来ない欠点がある。
【0011】さて、アドレスを読み出す方法として、隣
のトラックのアドレスの影響を避けるために、アドレス
が存在する位置を交互にずらすようにアドレスを配置す
ることが提案されている(例えば特開平9−21902
4号公報)が、このような方法では、アドレス領域が時
間軸方向に沢山必要であり、また、時間軸方向にずれて
いることから、時間軸方向のアドレスの検出のタイミン
グ信号生成が難しく、また、アドレス検出信号から生成
出来るタイミング信号が生成出来ないという問題があ
る。
【0012】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、案内溝の両側面(又は案内溝間の両側面)
にそれぞれ、アドレス情報のデータビットの態様に応じ
た各アドレスマークが複数のマーク部分により形成さ
れ、かつ、案内溝の一方の側面(又は案内溝間の一方の
側面)に形成された複数のマーク部分のうち、少なくと
も1つのマーク部分の位相が、案内溝の他方の側面(又
は案内溝間の他方の側面)に形成された複数のマーク部
分のうち、少なくとも1つのマーク部分の位相に略一致
するように、複数のマーク部分が案内溝の両側面(又は
案内溝間の両側面)にそれぞれ形成されている光ディス
クを提供する。また、データを記録するトラックがウォ
ブルされて案内溝及び案内溝間にそれぞれ形成されてい
る光ディスクであって、案内溝の両側面(又は案内溝間
の両側面)にそれぞれ、アドレス情報のデータビットの
態様に応じた各アドレスマークが複数のマーク部分によ
り形成され、かつ、案内溝の一方の側面(又は案内溝間
の一方の側面)に形成された複数のマーク部分のうち、
少なくとも1つのマーク部分の位相が、案内溝の他方の
側面(又は案内溝間の他方の側面)に形成された複数の
マーク部分のうち、少なくとも1つのマーク部分の位相
に略一致するように、複数のマーク部分が案内溝の両側
面(又は案内溝間の両側面)にそれぞれ形成されている
光ディスクを提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、本発明は、下記の(1)〜(6)の構成
になる光ディスク、光ディスク記録再生装置、光ディス
ク記録再生方法、光ディスク原盤製造装置を提供する。
【0014】(1) 図2、図5に示すように、データ
を記録するトラックが案内溝及び案内溝間にそれぞれ形
成されている光ディスクであって、前記案内溝の両側面
(又は案内溝間の両側面)にそれぞれ、アドレス情報の
データビットの態様に応じた各アドレスマークが複数の
マーク部分により形成され、かつ、前記案内溝の一方の
側面(又は案内溝間の一方の側面)に形成された複数の
マーク部分のうち、少なくとも1つのマーク部分の位相
が、前記案内溝の他方の側面(又は案内溝間の他方の側
面)に形成された複数のマーク部分のうち、少なくとも
1つのマーク部分の位相に略一致するように、前記複数
のマーク部分が前記案内溝の両側面(又は案内溝間の両
側面)にそれぞれ形成されていることを特徴とする光デ
ィスク。
【0015】(2) 図3に示すように、データを記録
するトラックが案内溝及び案内溝間にそれぞれウォブル
されて形成されている光ディスクであって、前記案内溝
の両側面(又は案内溝間の両側面)にそれぞれ、アドレ
ス情報のデータビットの態様に応じた各アドレスマーク
が複数のマーク部分により形成され、かつ、前記案内溝
の一方の側面(又は案内溝間の一方の側面)に形成され
た複数のマーク部分のうち、少なくとも1つのマーク部
分の位相が、前記案内溝の他方の側面(又は案内溝間の
他方の側面)に形成された複数のマーク部分のうち、少
なくとも1つのマーク部分の位相に略一致するように、
前記複数のマーク部分が前記案内溝の両側面(又は案内
溝間の両側面)にそれぞれ形成されていることを特徴と
する光ディスク。
【0016】(3) 請求項1又は請求項2に記載の光
ディスクにデータを記録再生する光ディスク記録再生装
置であって、回転する光ディスクを記録再生走査して得
られた再生信号から、光ディスクの前記案内溝の両側面
(又は案内溝間の両側面)にそれぞれ形成された各アド
レスマークを構成する複数のマーク部分のうち、位相が
略一致した前記マーク部分に対応したマーク部分信号を
読み出して、このマーク部分信号に基づいて前記各アド
レスマークを確定することにより、アドレス情報を検出
するアドレス情報検出手段を備えたことを特徴とする光
ディスク記録再生装置。
【0017】(4) 図7に示すように、請求項2に記
載の光ディスクにデータを記録再生する光ディスク記録
再生装置であって、回転する光ディスクを記録再生走査
して得られた再生信号から前記ウォブルに対応したウォ
ブリング信号を検出するウォブル検出手段と、前記再生
信号から、光ディスクの前記案内溝の両側面(又は案内
溝間の両側面)にそれぞれ形成された各アドレスマーク
を構成する複数のマーク部分のうち、位相が略一致した
前記マーク部分に対応したマーク部分信号を検出するマ
ーク部分検出手段と、前記ウォブリング信号及びマーク
部分信号に基づいて前記アドレスマークを確定すること
により、アドレス情報を検出するアドレス情報検出手段
とを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
【0018】(5) 請求項1又は請求項2に記載の光
ディスクにデータを記録再生する光ディスク記録再生方
法であって、回転する光ディスクを記録再生走査して得
られた再生信号から、光ディスクの前記案内溝の両側面
にそれぞれ形成された各アドレスマークを構成する複数
のマーク部分のうち、位相が略一致した前記マーク部分
に対応したマーク部分信号を読み出す手順と、読み出し
たこのマーク部分信号に基づいて前記アドレスマークを
確定することにより、アドレス情報を検出する手順とを
備えたことを特徴とする光ディスク記録再生方法。
【0019】(6) 図8に示すように、請求項2に記
載の光ディスクの原盤を製造する光ディスク原盤製造装
置であって、略一定の周波数を有するクロックを波形整
形した同期ウォブル信号で露光用レーザ光を光偏向して
得た第1の光偏向露光用レーザ光を出力する第1の光偏
向手段と、前記アドレス情報を前記クロックで変調した
信号に、前記多重化マークを重畳してなるアドレス情報
ウォブル信号で、前記第1の光偏向露光用レーザ光を光
偏向して得た第2の光偏向露光用レーザ光を出力する第
2の光偏向手段と、前記第2の光偏向露光用レーザ光を
用いて、前記原盤上に前記ウォブルを形成することを特
徴とする光ディスク原盤製造装置。
【0020】
【発明の実施の態様】以下、本発明の光ディスク、光デ
ィスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、光ディ
スク原盤製造装置について、図1〜図8を用いて説明す
る。図1は光ディスクの構成を説明するための図であ
る。同図(A)に示すように、光ディスク1には、デー
タを記録するトラックであるグルーブ2、ランド3がス
パイラル状に内周から外周に向かって予め形成されてい
る。スパイラルの方向は外周から内周に向かって形成さ
れても良く、また、同心円状でも構わない。同図(B)
に示すように、隣接するグルーブ2で蛇行の位相がずれ
ており、案内溝間の幅が位置により異なることを示して
いる。
【0021】本発明の光ディスクは、主に、次の
(1),(2)の通りの構成を有している。 (1) 本発明の光ディスクは、データを記録するトラ
ックが案内溝及び案内溝間にそれぞれ形成されている光
ディスクであって、案内溝の両側面(又は案内溝間の両
側面)にそれぞれ、アドレス情報のデータビットの態様
(例えば少なくとも3ビット構成のトラックアドレス番
号)に応じた各アドレスマークが複数のマーク部分によ
り形成され、かつ、案内溝の一方の側面(又は案内溝間
の一方の側面)に形成された複数のマーク部分のうち、
少なくとも1つのマーク部分の位相が、案内溝の他方の
側面(又は案内溝間の他方の側面)に形成された複数の
マーク部分のうち、少なくとも1つのマーク部分の位相
に略一致するように、複数のマーク部分が案内溝の両側
面(又は案内溝間の両側面)にそれぞれ形成されている
光ディスクである。
【0022】(2) また、本発明の光ディスクは、デ
ータを記録するトラックが案内溝及び案内溝間にそれぞ
れウォブルされて形成されている光ディスクであって、
前記案内溝の両側面(又は案内溝間の両側面)にそれぞ
れ、アドレス情報のデータビットの態様に応じた各アド
レスマークが複数のマーク部分により形成され、かつ、
前記案内溝の一方の側面(又は案内溝間の一方の側面)
に形成された複数のマーク部分のうち、少なくとも1つ
のマーク部分の位相が、前記案内溝の他方の側面(又は
案内溝間の他方の側面)に形成された複数のマーク部分
のうち、少なくとも1つのマーク部分の位相に略一致す
るように、前記複数のマーク部分が前記案内溝の両側面
(又は案内溝間の両側面)にそれぞれ形成されている光
ディスクである。
【0023】図2は本発明の光ディスクの第1実施例を
模式的に示した図である。蛇行(ウォブル)していない
トラックの両サイド(両側面)に高周波でウォブルされ
たアドレス信号(マーク部分AA1,AA2,AA3の
3ビッツトから構成されるアドレスマークAA)が形成
された光ディスク10である。このアドレスマークAA
はアドレス情報のデータビットの態様に応じて形成され
る。
【0024】図2(A)は、案内溝(グルーブ)Gの両
サイド(又は案内溝間(ランド)Lの両サイド)に、ア
ドレスマークAAが同位相のウォブリングでそれぞれ形
成されている。案内溝間(ランド)Lの両サイドでは、
先のグルーブGに形成されたウォブリングのうちの、必
ずウォブル1波分のみ(マーク部分AA4のみ)異なる
ように、その他は位相が合うように、マーク部分AA
1,AA2,AA3がウォブリングでそれぞれ形成配置
されている。各アドレスマークのウォブリングの位置
は、光ディスク10の径方向に揃えられており、(蛇行
の1波長)の長さを一定にし、かつ光ディスク10の径
方向に隣接する蛇行の位相が揃えられていることを示し
ている。グルーブGとランドLも、結果としてトラック
方向に蛇行している部分で交互に形成されていることが
分かる。
【0025】図2(B)は、アドレスマークAAを、グ
ルーブGとランドLのそれぞれのトラックのセンター位
置にて再生した再生信号であり、グルーブG上では全波
とも必ず、大きい振幅が得られるが、ランドL上にて位
相の揃っていない1ビット分に関しては、約半分の振幅
の信号しか得られない。
【0026】そこで、図2(C)のように、この再生信
号を通常の方法で、”1”,”0”に2値化した場合、
ランドLにおける振幅の少ないビットに関してのみ、”
1”または”0”の判定になる可能性がある。なお、こ
こでのデコード方法は、クロックビットとデ−タビット
からなる3ビットからなり、データビットに波があるも
のを”1”とし、無いものを”0”としている。回路は
図示しないが、所定のしきい値のコンパレータを通して
2値化の信号とする。
【0027】こうして2値化した再生信号から、グルー
ブGでのアドレスマークは正確に判定出来る。一方、ラ
ンドLでのアドレスマークが”0”,”1”で、正確に
判定出来ない場合も、例えば、トラックNo.1のランド
Lで、”000”であれば、トラックNo.1のグルーブ
Gのアドレス”000”と同様となるし、また、トラッ
クNo.2のランドLで、”010”であれば、トラック
No.2のグルーブGのアドレス”010”と同様とな
る。この結果、ランドLあるいはグルーブGから再生し
たトラックアドレス番号はいずれも同一のアドレスを示
すことになる。
【0028】この時のグルーブGかランドLの判別は、
トラッキングの極性や反射光量等の信号にて、判別可能
であり、問題はない。このように、グルーブGの両サイ
ドに対称に構成し、少なくとも1つのビットを、トラッ
ク方向に進行する記録再生走査とともに、切り換えなが
ら、アドレスを形成して行くこと(一般的にグレイコー
ドと言う)と、この信号をランドLから読んだ場合に、
1ビット分の間違いが”0”、”1”のどちらであって
も、両隣のアドレスのどちらかと認識出来、アドレスを
正確に検出出来る。
【0029】こうした方法は、アドレスの領域も少ない
領域で構成出来、また、アドレスの位置や時間的タイミ
ングを合わせることが出来るので、記録再生時に有利で
ある。なお、ここでは3ビットのデータであったが、3
ビット以上であれば良いし、グルーブGとランドLが逆
でもかまわないし、クロックビットは存在しなくてもか
まわないことは言うまでも無い。
【0030】図3は本発明の光ディスクの第2実施例を
模式的に示した図である。トラックに対するアドレスの
開始時点では、ウォブリングが無いが(図3(A)に示
す部分S0。基準レベル)、トラックでアドレスの開始
位置を合わせて、CLV用の速度信号を得るための低い
一定の周波数でウォブリングしたウォブル同期信号Sの
上に、高周波でウォブルされたアドレス信号(複数のマ
ーク部分Mからなるアドレスマーク)を形成した光ディ
スクである。このアドレスマークはアドレス情報のデー
タビットの態様に応じて形成される。
【0031】図3(A)は、グルーブGの両サイド(又
はランドLの両サイド)に、同位相のマーク部分Mがウ
ォブリングでそれぞれ形成されている。また、ランドL
の両サイドでは、マーク部分Mのウォブル1波分のみが
必ず異なるように、その他のマーク部分Mの位相が合う
ように配置されている。CLV用の速度信号を得るため
のウォブル同期信号Sと、マーク部分Mのウォブリング
の位置は、光ディスク11の径方向に揃えられており、
(蛇行の1波長)の長さを一定にし、かつ光ディスク1
1の径方向に隣接する蛇行の位相が揃えられていること
を示している。グルーブGとランドLも、結果としてト
ラック方向に蛇行している部分で交互に形成されている
ことが分かる。
【0032】図3(B)は、マーク部分Mを、グルーブ
GとランドLのそれぞれのトラックのセンター位置にて
再生した再生信号であり、グルーブG上では全波とも必
ず、大きい振幅が得られるが、ランドL上にて位相の揃
っていない1ビット分に関しては、約半分の振幅の信号
しか得られない。
【0033】そこで、図3(C)のように、この再生信
号を通常の方法で、”1”,”0”に2値化した場合、
ランドLにおける振幅の少ないビットに関してのみ、”
1”または”0”の判定になる可能性がある。なお、こ
こでのデコード方法は、デ−タビットが3ビットからな
り、データビットに波があるものを”1”とし、無いも
のを”0”としている。この時のタイミング信号とし
て、CLV用の速度信号を得るためのウォブル同期信号
Sを用いると、このアドレスの検出を正確に行うことが
出来る(図4を用いて後述する)。回路は図示しない
が、所定のしきい値のコンパレータを通して2値化の信
号とする。
【0034】こうして2値化した再生信号から、グルー
ブGでのアドレスマークは正確に判定出来る。一方、ラ
ンドLでのアドレスマークが”0”,”1”で、正確に
判定出来ない場合も、例えば、トラックNo.1のランド
Lで、”000”であれば、トラックNo.1のグルーブ
Gのアドレス”000”と同様となるし、また、トラッ
クNo.2のランドLで、”010”であれば、トラック
No.2のグルーブGのアドレス”010”と同様とな
る。この結果、ランドLあるいはグルーブGから再生し
たトラックアドレス番号はいずれも同一のアドレスを示
すことになる。
【0035】この時のグルーブGかランドLの判別は、
トラッキングの極性や反射光量等の信号にて、判別可能
であり、問題はない。このように、グルーブGの両サイ
ドに対称に構成し、少なくとも1つのビットを、トラッ
ク走査の進行とともに、切り換えるビット配列(即ち、
一般的にグレイコードと言う)によって、アドレスを形
成して行くと、この信号をランドLから読んだ場合に、
1ビット分の間違いが”0”、”1”のどちらであって
も、両隣のアドレスのどちらかと認識出来、アドレスを
正確に検出出来る。
【0036】こうした方法は、アドレスの領域も少ない
領域で構成出来、また、アドレスの位置や時間的タイミ
ングを合わせることが出来るので、記録再生時に有利で
ある。なお、ここでは、アドレスデータが3つのマーク
部分で構成される3ビットのデータであったが、3ビッ
ト以上であれば良いし、グルーブGとランドLが逆でも
かまわないし、速度信号のウォブリングは存在しなくて
もかまわないことは言うまでもない。
【0037】図5は本発明の光ディスクの第3実施例を
模式的に示した図である。同図(A),(B),(C)
に示すのは、この実施例における3つの例であり、グル
ーブGとランドLのそれぞれのトラックの場所(位置)
a,b,cに、”1”、”2”、”3”、…等と、判別
出来る信号を埋め込んであるとする。図5(A)に示す
ように、トラックNo.1のグルーブGでは、再生したア
ドレスは”1、 、2”と読め、トラックNo.1のラン
ドLでは、”1、2/2、2/2”と読めるとする。ト
ラックNo.2のグルーブGでは、”1,2, ”と読
め、トラックNo.2のランドLでは”1/2、2、1/
2”と読めるとする。ここで、分母の2は、再生信号の
振幅が1/2であることを示す。
【0038】そうすると、グルーブGでは、再生信号の
振幅がすべて大きく、それなりのアドレスが再生出来る
が、ランドLでは、場所a,b,cの内1つのアドレス
のみが振幅が大きく、それ以外は1/2となるので、大
きい振幅が得られる場所に対応する場所におけるグルー
ブGのアドレスになるようにすれば良い。そのために、
少なくとも3つのアドレス領域を、交互に一カ所位相が
一致するように、配置する。これによって、グルーブG
でもランドLでも正確にアドレスが検出出来る。なお、
ここでは3ビットのデータであったが、3ビット以上で
あれば良いし、グルーブGとランドLが逆でもかまわな
いし、速度信号のウォブリングは存在しても、しなくて
もかまわないことは言うまでもない。
【0039】図5(B)の例では、()の中はアドレス
の補正値を示している。()の中のデータは無くてもか
まわないが、グルーブG上で、3つの場所の数値を足し
た結果が、”5”になるような補正値があることによ
り、グルーブG上におけるアドレスの確からしさが向上
する。
【0040】図5(C)の例では、前記した図5(A)
に対して、数値が加算されているため、この様に配置す
れば絶対アドレスを付すことが出来る。要は、少なくと
も3つのアドレス領域を持ち、少なくとも1つの領域
が、一致することにより、この一致した信号をアドレス
として、確定する事により、安定したアドレス検出を行
うことが出来る。
【0041】図6は速度のウォブル同期信号Sに、光デ
ィスク10,11上でアドレス(マーク部分M)をどの
ように埋め込むかを、再生信号から見た図である。同図
(A)は、タイミング生成用シンクマークSy及び3ビ
ットのアドレスAdを、ウォブリング周波数の半波に1
個埋め込んだ状態を示している。同図(B)は、タイミ
ング生成用シンクマークSyを別として、アドレスAd
を1カ所に集中して埋め込んだ状態を示している。そし
て、同図(C)は、複数のビットの各アドレスAdを分
割した状態を示している。ここで、すべての信号は、周
波数信号と同期していて、位相も一致するように構成し
ている。
【0042】図7は上述した図3に示した本発明の光デ
ィスクに情報を記録再生するための光ディスク記録再生
装置の構成例を示している。スピンドルモータ31は光
ディスク11を所定の速度(CLV)で回転するように
なされている。光ヘッド32は、光ディスク11に対し
てレーザ光を照射し、光ディスク11に対してデータを
記録するとともに、その反射光からデータを再生するよ
うになされている。記録再生回路33は、図示しない外
部の装置から入力される記録データをメモリ34に一旦
記録させ、メモリ34に記録単位としての1クラスタ分
のデータが記憶されたとき、この1クラスタ分のデータ
を読み出し、所定の方式で変調するなどして、光ヘッド
32に出力するようになされている。また、記録再生回
路33は、光ヘッド32より入力されたデータを適宜復
調し、図示しない外部の装置に出力するようになされて
いる。
【0043】アドレス発生読取回路35は、制御回路3
8からの制御に対応して、グルーブG、ランドLのトラ
ック内に記録するアドレスデータを発生し、記録再生回
路33に出力している。記録再生回路33は、このアド
レスデータを図示しない装置から供給される記録データ
に付加して、光ヘッド32に出力している。また、光ヘ
ッド32が光ディスク10のトラック(図3(A)に示
すトラック)から再生する再生データ中にアドレスデー
タ(アドレスマークを構成する複数のマーク部分Mに対
応しマーク部分信号)が含まれるとき、これを分離し、
アドレス発生読取回路35に出力している。アドレス発
生読取回路35は、読み出したこのマーク部分信号に基
づいてアドレスマークを確定することにより、検出した
アドレス情報を制御回路38に出力する。
【0044】また、ウォブル抽出フィルター(ウォブル
検出手段)50は、光ヘッド32が再生出力するウォブ
リング周波数である、例えば100kHzを抽出(図4
(A)に示すウォブル。前記したウォブル同期信号Sを
再生した再生信号を抽出)したウォブリング信号をウォ
ブル周期検出回路40を介して、ウォブリング信号をP
LL回路41へ供給する。また、ウォブル抽出フィルタ
ー50から出力するウォブリング信号は非ウォブル領域
検出回路52に供給されて、ここでウォブリング信号が
一定の周期で検出パルスが入力されない場合において
は、信号のない領域や、切り替えの部分やディフェクト
であることを検出し、後段のPLL回路41が誤った位
相にロックしないように、所定のタイミングで疑似パル
スをPLL回路41へ発生出力する。
【0045】次に、光ヘッド32が再生出力する高い周
波数領域に記録された、アドレスマーク信号を検出する
ための、アドレスマーク抽出フィルター(マーク部分検
出手段)51は、100kHzのウォブリング周波数を
カットするハイパスフィルターである(図4(B)に示
すアドレス。前記したアドレスマークMを再生した再生
信号)。アドレスマーク信号は、ウォブリング周波数よ
り高い例えば1MHzである。即ち、データの記録また
は再生を実行している際には、ウォブリング(ウォブル
同期信号S)上に記録されているアドレス情報(アドレ
スマークM)を読み取る。また、読み取られたアドレス
情報に基づき、現在の光ヘッド32の光ディスク11上
のアドレスが割り出されることになる。ウォブル周期検
出回路40は、アドレス検出回路(アドレス情報検出手
段)53のために、ウォブリング信号のゼロクロスの両
側の信号をウィンドコンパレータで、スライス(図4
(C),(D)に示すSA,SB)し、アドレスゲート
信号を、アドレス検出回路53へ生成出力する(図4
(E)に示すSG)。
【0046】このアドレスゲート信号によりアドレス検
出回路53でアドレスを正確に検出出来る。より詳細に
は、この検出パルスの周期性を判定する。即ち、ウォブ
リング同期マークは一定の周期で発生するため、ウォブ
ル同期マーク検出回路40より入力される検出パルス
が、この一定の周期で発生した検出パルスであるか否か
を判定し、一定の周期で発生した検出パルスであれば、
検出パルスに同期したパルスを発生し、この中に存在す
るアドレス信号をデコードする。
【0047】PLL回路41は、位相比較器の他、ロー
パスフィルタ、電圧制御発振器(VCO)、および分周
器とを有している。位相比較器は、ウォブル周期検出回
路40からの入力と、分周器からの入力との位相を比較
し、その位相誤差を出力する。ローパスフィルタは、位
相比較器の出力する位相誤差信号の位相を補償し、VC
Oに出力する。VCOは、ローパスフィルタの出力に対
応する位相のクロックを発生し、分周器に出力する。分
周器は、VCOより入力されるクロックを所定の値で分
周し、分周した結果を位相比較器に出力している。
【0048】スレッドモータ39は、フォーカス・トラ
ッキング・スレッド駆動回路47を介して制御回路38
により制御され、光ヘッド32を光ディスク11の所定
のトラック位置に移送するようになされている。フォー
カス・トラッキング・スレッド駆動回路47は、光ヘッ
ド32がフォーカス方向と、常にトラック上方に位置す
るように制御する。また、制御回路38は、スピンドル
モータ31を制御し、光ディスク11を所定の速度で回
転させるようになされている。
【0049】次に、その動作について説明する。ここで
は、データ記録時の動作について説明する。光ヘッド3
2は光ディスク11にレーザ光を照射し、その反射光か
ら得られるRF信号を出力している。アドレス検出回路
53は、このRF信号からウォブリング情報(アドレス
情報)を読み取り、その読み取り結果を制御回路38に
出力する。ウォブリング周期検出回路40は、クロック
同期マークの周期性を判定し、それに対応した所定のパ
ルスを発生し、PLL回路41に出力する。PLL回路
41からの出力は、制御回路38と記録時に用いるクロ
ック信号を記載しない外部に供給している。
【0050】制御回路38は、アドレス検出回路53よ
り供給される角度位置アドレス、現在のトラック位置、
およびプリグルーブ/ランド判別信号をもとに、CLV
制御におけるトラックの記録再生の基準となるセクター
の位置のタイミング信号を(予め相対関係をROMテー
ブルとして用意して、これをテーブル参照するか、ある
いは、計算で算出するかにより)生成することができ
る。これを基準として、記録クロックより、光ディスク
11上の任意の位置のグルーブG及びランドLにアクセ
スすることが可能となるだけでなく、トラック上の任意
の位置にアクセスすることが可能となる。
【0051】図8は、前記した光ディスク11の原盤を
製造するための光ディスク原盤製造装置Aの構成例を表
している。マスタークロックを分周器A1で分周して、
例えば1周期が3μsの連続信号を生成し、LPF(Low
Pass Filter)などから構成される低周波ウォブリング
信号発生回路A2で正弦波に整形された同期信号用ウォ
ブリング信号(同期ウォブル信号)は、光偏向器駆動用
アンプA3を介して第1の光偏向器A4を駆動する。第
1の光偏向器A4はレーザ光を同期ウォブル信号で光偏
向して得た第1の光偏向露光用レーザ光を第2の光偏向
器A8へ出力する。
【0052】バイフェイズ変調回路A5には、マスター
クロックを分周器A6で分周して分周した信号とアドレ
ス情報が供給されている。バイフェイズ変調回路A5は
アドレス情報の変調データビット(”1”,”0”で表
されるアドレスデータビット)に応じて、アドレスのマ
ーク部分Mに相当する高周波ウォブルの有無を決定し、
アドレス用ウォブリング信号(バイフェイズ変調された
アドレス情報)を出力する。アドレス用ウォブリング信
号はLPFなどから構成される多重化マークパルス発生
回路A7で正弦波に整形され、多重化マークパルス信号
が高周波重畳された多重化マーク重畳アドレス用ウォブ
リング信号(アドレス情報ウォブル信号)をアンプA8
を介して、第2の光偏向器A9を駆動する。第2の偏向
器A9は、第1の偏向器A4から供給される第1の光偏
向露光用レーザ光をアドレス情報ウォブル信号で光偏向
して得た第2の光偏向露光用レーザ光をミラーAM側に
出力する。第2の光偏向露光用レーザ光は、グルーブト
ラックの左右側壁を形成するよう対物レンズA9を介し
て、原盤AD上に半径方向に照射露光される。スピンド
ルモータA11は、原盤ADを所定の速度で回転させる
ようになされている。
【0053】こうして製造された原盤ADを現像し、こ
の原盤ADからスタンパを作成し、スタンパから多数の
レプリカとしての光ディスクを形成する。これにより、
上述した同期信号とアドレス信号に対応してプリグルー
ブ2が形成された光ディスク1が得られることになる。
光ディスク11のプリグルーブ2の左右側壁(又はラン
ド3の左右側壁)は、この同期信号とアドレス信号に対
応して形成(ウォブリング)される。
【0054】なお、上述した本発明は、円盤状の光ディ
スクについて説明したが、本発明の光ディスクはその外
形形状が円盤状であるものについて限定されることな
く、例えば外形形状が方形のものであっても良い。ま
た、上述した「位相に一致する」と言う意味は、実質的
に一致する(略一致する)程度をも含むものであり、隣
接するトラックにおいて信号を再生する際に、トラック
の両サイドの信号で1つの信号が再生できる程度であれ
ば良い。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の光ディスクは、
データを記録するトラックが案内溝及び案内溝間にそれ
ぞれ形成されている光ディスクであって、前記案内溝の
両側面(又は案内溝間の両側面)にそれぞれ、アドレス
情報のデータビットの態様に応じた各アドレスマークが
複数のマーク部分により形成され、かつ、前記案内溝の
一方の側面(又は案内溝間の一方の側面)に形成された
複数のマーク部分のうち、少なくとも1つのマーク部分
の位相が、前記案内溝の他方の側面(又は案内溝間の他
方の側面)に形成された複数のマーク部分のうち、少な
くとも1つのマーク部分の位相に略一致するように、前
記複数のマーク部分が前記案内溝の両側面(又は案内溝
間の両側面)にそれぞれ形成されているから、この光デ
ィスクを用いたデータの記録再生時、読み出したこのア
ドレス情報に基づいて、光ディスクの回転制御及びトラ
ック位置を正確に読み取ることができるので、データを
高密度に記録再生することができ、また、これに加え
て、前記した光ディスクを、データを記録するトラック
が案内溝及び案内溝間にそれぞれウォブルされて形成す
ることによって、この光ディスクを用いたデータの記録
再生時、読み出したこのアドレス情報から回転制御情報
とアドレス情報とが極めて安定して得られるので、高密
度にデータを記録再生することができる。さらに、本発
明の光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法
によれば、前記した光ディスクにデータを安定して高密
度記録することができ、一方、光ディスクに高密度記録
したデータを安定して再生することができ、さらに、本
発明の光ディスク原盤製造装置によれば、上記した効果
を奏する光ディスクを複製するための光ディスク原盤を
作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクの構成を説明するための図である。
【図2】本発明の光ディスクの第1実施例を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の光ディスクの第2実施例を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の光ディスク再生装置のアドレス読出動
作を説明するための図である。
【図5】本発明の光ディスクの第3実施例を説明するた
めの図である。
【図6】ウォブリング信号Sに高周波ウォブルでアドレ
スを重畳させた状態を説明するための図である。
【図7】本発明の光ディスク再生装置を説明するための
図である。
【図8】本発明の光ディスク原盤製造装置を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1,10,11 光ディスク 2,G グルーブ(案内溝) 3,L ランド(案内溝間) 50 ウォブル検出フィルター(ウォブル検出手段) 51 アドレスマーク抽出フィルター(マーク部分検出
手段) 53 アドレス検出回路(アドレス情報検出手段) A 光ディスク原盤製造装置 A4 第1の光偏向器(第1の光偏向手段) A8 第2の光偏向器(第2の光偏向手段) AA アドレスマーク AA1〜AA3 マーク部分 AD 原盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 篤 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを記録するトラックが案内溝及び案
    内溝間にそれぞれ形成されている光ディスクであって、 前記案内溝の両側面(又は案内溝間の両側面)にそれぞ
    れ、アドレス情報のデータビットの態様に応じた各アド
    レスマークが複数のマーク部分により形成され、かつ、
    前記案内溝の一方の側面(又は案内溝間の一方の側面)
    に形成された複数のマーク部分のうち、少なくとも1つ
    のマーク部分の位相が、前記案内溝の他方の側面(又は
    案内溝間の他方の側面)に形成された複数のマーク部分
    のうち、少なくとも1つのマーク部分の位相に略一致す
    るように、前記複数のマーク部分が前記案内溝の両側面
    (又は案内溝間の両側面)にそれぞれ形成されているこ
    とを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】データを記録するトラックがウォブルされ
    て案内溝及び案内溝間にそれぞれ形成されている光ディ
    スクであって、 前記案内溝の両側面(又は案内溝間の両側面)にそれぞ
    れ、アドレス情報のデータビットの態様に応じた各アド
    レスマークが複数のマーク部分により形成され、かつ、
    前記案内溝の一方の側面(又は案内溝間の一方の側面)
    に形成された複数のマーク部分のうち、少なくとも1つ
    のマーク部分の位相が、前記案内溝の他方の側面(又は
    案内溝間の他方の側面)に形成された複数のマーク部分
    のうち、少なくとも1つのマーク部分の位相に略一致す
    るように、前記複数のマーク部分が前記案内溝の両側面
    (又は案内溝間の両側面)にそれぞれ形成されているこ
    とを特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の光ディスク
    にデータを記録再生する光ディスク記録再生装置であっ
    て、 回転する光ディスクを記録再生走査して得られた再生信
    号から、光ディスクの前記案内溝の両側面(又は案内溝
    間の両側面)にそれぞれ形成された各アドレスマークを
    構成する複数のマーク部分のうち、位相が略一致した前
    記マーク部分に対応したマーク部分信号を読み出して、
    このマーク部分信号に基づいて前記各アドレスマークを
    確定することにより、アドレス情報を検出するアドレス
    情報検出手段を備えたことを特徴とする光ディスク記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の光ディスクにデータを記
    録再生する光ディスク記録再生装置であって、 回転する光ディスクを記録再生走査して得られた再生信
    号から前記ウォブルに対応したウォブリング信号を検出
    するウォブル検出手段と、 前記再生信号から、光ディスクの前記案内溝の両側面
    (又は案内溝間の両側面)にそれぞれ形成された各アド
    レスマークを構成する複数のマーク部分のうち、位相が
    略一致した前記マーク部分に対応したマーク部分信号を
    検出するマーク部分検出手段と、 前記ウォブリング信号及びマーク部分信号に基づいて前
    記アドレスマークを確定することにより、アドレス情報
    を検出するアドレス情報検出手段とを備えたことを特徴
    とする光ディスク記録再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2に記載の光ディスク
    にデータを記録再生する光ディスク記録再生方法であっ
    て、 回転する光ディスクを記録再生走査して得られた再生信
    号から、光ディスクの前記案内溝の両側面にそれぞれ形
    成された各アドレスマークを構成する複数のマーク部分
    のうち、位相が略一致した前記マーク部分に対応したマ
    ーク部分信号を読み出す手順と、 読み出したこのマーク部分信号に基づいて前記アドレス
    マークを確定することにより、アドレス情報を検出する
    手順とを備えたことを特徴とする光ディスク記録再生方
    法。
  6. 【請求項6】請求項2に記載の光ディスクの原盤を製造
    する光ディスク原盤製造装置であって、 略一定の周波数を有するクロックを波形整形した同期ウ
    ォブル信号で露光用レーザ光を光偏向して得た第1の光
    偏向露光用レーザ光を出力する第1の光偏向手段と、 前記アドレス情報を前記クロックで変調した信号に、前
    記多重化マークを重畳してなるアドレス情報ウォブル信
    号で、前記第1の光偏向露光用レーザ光を光偏向して得
    た第2の光偏向露光用レーザ光を出力する第2の光偏向
    手段と、 前記第2の光偏向露光用レーザ光を用いて、前記原盤上
    に前記ウォブルを形成することを特徴とする光ディスク
    原盤製造装置。
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