JP2000306243A - 光ディスク - Google Patents
光ディスクInfo
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- JP2000306243A JP2000306243A JP11110529A JP11052999A JP2000306243A JP 2000306243 A JP2000306243 A JP 2000306243A JP 11110529 A JP11110529 A JP 11110529A JP 11052999 A JP11052999 A JP 11052999A JP 2000306243 A JP2000306243 A JP 2000306243A
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- Japan
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- optical disk
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ランド及びグルーブ共にデータを高密度記録
でき、かつアドレス領域とデータ領域とを兼用にしてア
ドレス領域にも記録可能な光ディスクを提供する。 【解決手段】 グルーブ1及びランド2からなるトラッ
クTrに情報を記録再生する光ディスク3であって、ト
ラックTrは、蛇行している部分1A1,2A1と蛇行
していない部分1A2,2A2とが交互に形成されてお
り、部分1A1,2A1におけるトラックTrの一方側
1A1bには第1の蛇行1aが形成されており、トラッ
クTrの他方側1A1aには第2の蛇行1bが形成され
ており、蛇行1a,1bの開始位置cはトラックTr上
で同位相の位置であり、かつ蛇行1a,1bはディスク
1回転に少なくとも1回、径方向の同一線1A11上に
揃えられている。
でき、かつアドレス領域とデータ領域とを兼用にしてア
ドレス領域にも記録可能な光ディスクを提供する。 【解決手段】 グルーブ1及びランド2からなるトラッ
クTrに情報を記録再生する光ディスク3であって、ト
ラックTrは、蛇行している部分1A1,2A1と蛇行
していない部分1A2,2A2とが交互に形成されてお
り、部分1A1,2A1におけるトラックTrの一方側
1A1bには第1の蛇行1aが形成されており、トラッ
クTrの他方側1A1aには第2の蛇行1bが形成され
ており、蛇行1a,1bの開始位置cはトラックTr上
で同位相の位置であり、かつ蛇行1a,1bはディスク
1回転に少なくとも1回、径方向の同一線1A11上に
揃えられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報を高
密度で記録再生可能な光ディスク、特に、CLV(線速
度一定)で回転して、情報を案内溝(以下「グルーブ」
と記す)と案内溝間(以下「ランド」と記す)の双方に
情報を記録再生するのに適した高密度記録再生可能な光
ディスクに関する。
密度で記録再生可能な光ディスク、特に、CLV(線速
度一定)で回転して、情報を案内溝(以下「グルーブ」
と記す)と案内溝間(以下「ランド」と記す)の双方に
情報を記録再生するのに適した高密度記録再生可能な光
ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】光学的に情報を高密度で記録再生可能な
記録可能型光ディスクには、一回のみ記録可能であるラ
イトワンス型と何回でも書換可能な書換可能型とがあ
る。こうした記録可能型光ディスクの回転制御方法に
は、回転数一定(角速度一定)で回転させるCAVと線
速度一定で回転させるCLVとがある。また、これらを
組み合わせたゾーンCLV(以下「ZCLV」と記
す)、ゾーンCAV(以下「ZCAV」と記す)があ
る。ZCLV回転は、ディスクを径方向で幾つかのゾー
ンに分割し、あるゾーン内ではCAVで回転し、ゾーン
の平均線速度はどのゾーンでもほぼ一定にした方法であ
る。
記録可能型光ディスクには、一回のみ記録可能であるラ
イトワンス型と何回でも書換可能な書換可能型とがあ
る。こうした記録可能型光ディスクの回転制御方法に
は、回転数一定(角速度一定)で回転させるCAVと線
速度一定で回転させるCLVとがある。また、これらを
組み合わせたゾーンCLV(以下「ZCLV」と記
す)、ゾーンCAV(以下「ZCAV」と記す)があ
る。ZCLV回転は、ディスクを径方向で幾つかのゾー
ンに分割し、あるゾーン内ではCAVで回転し、ゾーン
の平均線速度はどのゾーンでもほぼ一定にした方法であ
る。
【0003】CAV回転の記録可能型光ディスクの例と
しては、コンピュータ用メモリとして用いられている光
磁気ディスクや相変化型光ディスクがある。CLV回転
の記録可能型光ディスクの例としては、CDーRやDV
DーRがある。ZCLV回転の記録可能型光ディスクの
例としては、DVD−RAMがある。CAVは、ディス
クの外周から内周まで同じ回転数で回転しているので、
アクセススピードが速いという利点を持つが、記録容量
がCLV回転よりも小さいという欠点を持つ。
しては、コンピュータ用メモリとして用いられている光
磁気ディスクや相変化型光ディスクがある。CLV回転
の記録可能型光ディスクの例としては、CDーRやDV
DーRがある。ZCLV回転の記録可能型光ディスクの
例としては、DVD−RAMがある。CAVは、ディス
クの外周から内周まで同じ回転数で回転しているので、
アクセススピードが速いという利点を持つが、記録容量
がCLV回転よりも小さいという欠点を持つ。
【0004】一方、CLV回転は線速度が一定であるの
で外周と内周で回転数が異なりアクセス速度が遅くなる
欠点があるが、記録容量を大きくできる利点がある。Z
CLVは、CAVの利点であるアクセス速度が大と云う
ことと、CLVの利点である記録容量が大きいと云うこ
との両方の利点を取り入れた方式であるが、ゾーン切替
時に回転数を急激に変化させる必要があり、またゾーン
の切替部分に情報を記録できないとか、回転制御などの
コントロールが難しいなどの欠点がある。
で外周と内周で回転数が異なりアクセス速度が遅くなる
欠点があるが、記録容量を大きくできる利点がある。Z
CLVは、CAVの利点であるアクセス速度が大と云う
ことと、CLVの利点である記録容量が大きいと云うこ
との両方の利点を取り入れた方式であるが、ゾーン切替
時に回転数を急激に変化させる必要があり、またゾーン
の切替部分に情報を記録できないとか、回転制御などの
コントロールが難しいなどの欠点がある。
【0005】トラッキング制御のために、記録可能型光
ディスクでは一般に渦巻き状あるいは同心円状のグルー
ブが形成されている。一般に情報はグルーブにあるいは
ランドの一方に記録し再生することが行われているが、
高密度に記録再生するためにグルーブとランドの双方に
記録再生することが提案されており、DVD−RAMは
グルーブとランドの双方に記録再生する方式である。
ディスクでは一般に渦巻き状あるいは同心円状のグルー
ブが形成されている。一般に情報はグルーブにあるいは
ランドの一方に記録し再生することが行われているが、
高密度に記録再生するためにグルーブとランドの双方に
記録再生することが提案されており、DVD−RAMは
グルーブとランドの双方に記録再生する方式である。
【0006】ディスク回転制御をし易くするために、グ
ルーブを一定の周波数で蛇行(以下「ウォブル」と記
す)させることが提案されている(特開昭58−122
629号公報)。また、トラックピッチを詰めた時でも
ウォブル周波数の成分を取り出し易くするために、グル
ーブの一方の側壁だけをウォブルさせる方法が提案され
ている(特開平5−314538号公報)。情報の記録
する位置を決めるアドレスの形成方法として、CD−R
の様に前記ウォブルをアドレス情報で周波数変調させる
方法(特開平9−185825号公報)、DVD−RA
Mの様にセクタの頭に凹凸のピットを形成する方法(特
開平9−115145号公報)、DVD−Rの様に情報
はグルーブに記録するがアドレスはランドに凹凸のピッ
トで形成する方法などがある。
ルーブを一定の周波数で蛇行(以下「ウォブル」と記
す)させることが提案されている(特開昭58−122
629号公報)。また、トラックピッチを詰めた時でも
ウォブル周波数の成分を取り出し易くするために、グル
ーブの一方の側壁だけをウォブルさせる方法が提案され
ている(特開平5−314538号公報)。情報の記録
する位置を決めるアドレスの形成方法として、CD−R
の様に前記ウォブルをアドレス情報で周波数変調させる
方法(特開平9−185825号公報)、DVD−RA
Mの様にセクタの頭に凹凸のピットを形成する方法(特
開平9−115145号公報)、DVD−Rの様に情報
はグルーブに記録するがアドレスはランドに凹凸のピッ
トで形成する方法などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】CLV回転制御方法は
情報を高密度に記録再生できるが、CLV回転で一定の
周波数あるいは一定の周波数にアドレス情報で変調して
グルーブをウォブルさせた場合、径が異なるとトラック
一周の長さが異なる(例えば、グルーブとグルーブの間
隔が1μmとすると、隣のグルーブとの1周のトラック
長が約6.3μm異なる)ので、グルーブに形成された
ウォブルの位相は、隣接するグルーブでバラバラであ
る。線速6m/sで回転させ、ウォブルの周波数を10
0kHzとすると、1ウォブル周期は60μmになる。
すなわちグルーブ1周するとウォブルの位相が約1/1
0ずれることになる。グルーブにのみ情報を記録再生す
る場合は問題がないが、ランドにも情報を記録再生する
場合は、ランドのウォブルが両サイドで異なり、一定の
周波数を検出できない。すなわち回転制御に使えなく、
また、ウォブルにアドレス情報を持たせてもアドレス情
報を検出できない。この欠点を除くために、グルーブの
一方の側面だけをウォブルさせる方法が提案されている
(特開平5−314538)。しかし、この場合は、グ
ルーブおよびランドの幅がウォブルにより変動し、グル
ーブおよびランドに記録した情報を再生した場合、再生
信号にウォブルの影響が現れてしまう。すなわち、再生
信号の振幅がウォブルの影響で変動してしまう。さら
に、グルーブの両側面がウォブルしている場合に比べ
て、検出S/Nが小さい。
情報を高密度に記録再生できるが、CLV回転で一定の
周波数あるいは一定の周波数にアドレス情報で変調して
グルーブをウォブルさせた場合、径が異なるとトラック
一周の長さが異なる(例えば、グルーブとグルーブの間
隔が1μmとすると、隣のグルーブとの1周のトラック
長が約6.3μm異なる)ので、グルーブに形成された
ウォブルの位相は、隣接するグルーブでバラバラであ
る。線速6m/sで回転させ、ウォブルの周波数を10
0kHzとすると、1ウォブル周期は60μmになる。
すなわちグルーブ1周するとウォブルの位相が約1/1
0ずれることになる。グルーブにのみ情報を記録再生す
る場合は問題がないが、ランドにも情報を記録再生する
場合は、ランドのウォブルが両サイドで異なり、一定の
周波数を検出できない。すなわち回転制御に使えなく、
また、ウォブルにアドレス情報を持たせてもアドレス情
報を検出できない。この欠点を除くために、グルーブの
一方の側面だけをウォブルさせる方法が提案されている
(特開平5−314538)。しかし、この場合は、グ
ルーブおよびランドの幅がウォブルにより変動し、グル
ーブおよびランドに記録した情報を再生した場合、再生
信号にウォブルの影響が現れてしまう。すなわち、再生
信号の振幅がウォブルの影響で変動してしまう。さら
に、グルーブの両側面がウォブルしている場合に比べ
て、検出S/Nが小さい。
【0008】さらに、前にも記した様に、グルーブのウ
ォブルをアドレス情報で変調させる方法は、記録容量の
減少が小さい利点があるが、記録をするとアドレス情報
が検出しにくくなる欠点や、相変化光ディスクに応用し
た場合に書き換え回数を何回も繰り返すとアドレス情報
検出時のS/Nが減少する欠点がある。アドレスをセク
ターの頭に凹凸のピットで形成する方法は、アドレスの
検出が高速にできる利点があるが、アドレスの記録され
ている部分だけユーザ容量が小さくなる欠点がある。情
報はグルーブに記録し、アドレス情報はランドに記録す
る方法は、グルーブとランドの双方に情報を記録再生す
ることが出来ない欠点がある。
ォブルをアドレス情報で変調させる方法は、記録容量の
減少が小さい利点があるが、記録をするとアドレス情報
が検出しにくくなる欠点や、相変化光ディスクに応用し
た場合に書き換え回数を何回も繰り返すとアドレス情報
検出時のS/Nが減少する欠点がある。アドレスをセク
ターの頭に凹凸のピットで形成する方法は、アドレスの
検出が高速にできる利点があるが、アドレスの記録され
ている部分だけユーザ容量が小さくなる欠点がある。情
報はグルーブに記録し、アドレス情報はランドに記録す
る方法は、グルーブとランドの双方に情報を記録再生す
ることが出来ない欠点がある。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、渦巻き状又は同心円状に形成されている
トラックに情報を記録再生する光ディスクであって、前
記トラックは、径方向に蛇行している第1の部分と蛇行
していない第2の部分とがトラック走査方向に交互に形
成されており、前記第1の部分における前記トラックの
一方側には一定長の周期を有する第1の蛇行が径方向に
蛇行して形成されており、前記トラックの他方側にはア
ドレス情報のデータビットに対応して断続する第2の蛇
行が径方向に蛇行して形成されており、前記第1及び第
2の蛇行の開始位置は前記トラック上で同位相の位置で
あり、かつ前記第1及び第2の蛇行はディスク1回転に
少なくとも1回、径方向の同一線上に揃えられているあ
ることによって、ランド及びグルーブ共にデータを高密
度記録でき、かつアドレス領域とデータ領域とを兼用に
してアドレス領域にも記録可能な光ディスクを提供する
ことを目的とする。
たものであり、渦巻き状又は同心円状に形成されている
トラックに情報を記録再生する光ディスクであって、前
記トラックは、径方向に蛇行している第1の部分と蛇行
していない第2の部分とがトラック走査方向に交互に形
成されており、前記第1の部分における前記トラックの
一方側には一定長の周期を有する第1の蛇行が径方向に
蛇行して形成されており、前記トラックの他方側にはア
ドレス情報のデータビットに対応して断続する第2の蛇
行が径方向に蛇行して形成されており、前記第1及び第
2の蛇行の開始位置は前記トラック上で同位相の位置で
あり、かつ前記第1及び第2の蛇行はディスク1回転に
少なくとも1回、径方向の同一線上に揃えられているあ
ることによって、ランド及びグルーブ共にデータを高密
度記録でき、かつアドレス領域とデータ領域とを兼用に
してアドレス領域にも記録可能な光ディスクを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、次の(1)〜(4)の構成の光ディ
スクを提供する。 (1) 図1〜図4に示すように、渦巻き状又は同心円
状に形成されている(グルーブ1及びランド2からな
る)トラックTrに情報を記録再生する光ディスク3で
あって、前記トラックTrは、径方向に蛇行している第
1の部分1A1,2A1と蛇行していない第2の部分1
A2,2A2とが交互に形成されており、前記第1の部
分1A1,2A1における前記トラックTrの一方側1
A1bには径方向に蛇行して形成されており、前記トラ
ックTrの他方側1A1aには径方向の蛇行とアドレス
情報に対応した信号とが連続して形成されており、前記
トラックTrの一方及び他方側にそれぞれ形成されてい
る蛇行の開始位置cは隣接する前記トラック上で同位相
の位置であり、かつ前記第1及び第2の蛇行1a,1b
はディスク1回転に少なくとも1回、径方向の同一線1
A11上に揃えられていることを特徴とする光ディス
ク。 (2) 図1,図9〜図11に示すように、渦巻き状又
は同心円状に形成されている(グルーブ1及びランド2
からなる)トラックTrに情報を記録再生する光ディス
ク3Aであって、前記トラックTrは、径方向に蛇行し
ている第1の部分1A1,2A1と蛇行していない第2
の部分1A2,2A2とが交互に形成されており、前記
第1の部分1A1,2A1における前記トラックTrの
両側1A1a,1A1bにはそれぞれ、径方向の蛇行と
アドレス情報に対応した信号とが連続して形成されてお
り、前記トラックTrの両側にそれぞれ形成されている
蛇行の開始位置は隣接する前記トラック上で同位相の位
置であり、かつ前記第1及び第2の蛇行1a,1bはデ
ィスク1回転に少なくとも1回、径方向の同一線1A1
1上に揃えられていることを特徴とする光ディスク。 (3) 前記第2の蛇行において、アドレス情報のデー
タビットに対応して蛇行をしない期間は、蛇行周期の1
周期以上とすることを特徴とする請求項1記載の光ディ
スク。 (4) 前記第1及び第2の蛇行において、アドレス情
報のデータビットに対応して蛇行をしない期間は、蛇行
周期の1周期以上とすることを特徴とする請求項2記載
の光ディスク。
ために、本発明は、次の(1)〜(4)の構成の光ディ
スクを提供する。 (1) 図1〜図4に示すように、渦巻き状又は同心円
状に形成されている(グルーブ1及びランド2からな
る)トラックTrに情報を記録再生する光ディスク3で
あって、前記トラックTrは、径方向に蛇行している第
1の部分1A1,2A1と蛇行していない第2の部分1
A2,2A2とが交互に形成されており、前記第1の部
分1A1,2A1における前記トラックTrの一方側1
A1bには径方向に蛇行して形成されており、前記トラ
ックTrの他方側1A1aには径方向の蛇行とアドレス
情報に対応した信号とが連続して形成されており、前記
トラックTrの一方及び他方側にそれぞれ形成されてい
る蛇行の開始位置cは隣接する前記トラック上で同位相
の位置であり、かつ前記第1及び第2の蛇行1a,1b
はディスク1回転に少なくとも1回、径方向の同一線1
A11上に揃えられていることを特徴とする光ディス
ク。 (2) 図1,図9〜図11に示すように、渦巻き状又
は同心円状に形成されている(グルーブ1及びランド2
からなる)トラックTrに情報を記録再生する光ディス
ク3Aであって、前記トラックTrは、径方向に蛇行し
ている第1の部分1A1,2A1と蛇行していない第2
の部分1A2,2A2とが交互に形成されており、前記
第1の部分1A1,2A1における前記トラックTrの
両側1A1a,1A1bにはそれぞれ、径方向の蛇行と
アドレス情報に対応した信号とが連続して形成されてお
り、前記トラックTrの両側にそれぞれ形成されている
蛇行の開始位置は隣接する前記トラック上で同位相の位
置であり、かつ前記第1及び第2の蛇行1a,1bはデ
ィスク1回転に少なくとも1回、径方向の同一線1A1
1上に揃えられていることを特徴とする光ディスク。 (3) 前記第2の蛇行において、アドレス情報のデー
タビットに対応して蛇行をしない期間は、蛇行周期の1
周期以上とすることを特徴とする請求項1記載の光ディ
スク。 (4) 前記第1及び第2の蛇行において、アドレス情
報のデータビットに対応して蛇行をしない期間は、蛇行
周期の1周期以上とすることを特徴とする請求項2記載
の光ディスク。
【0011】また、下記(a)〜(f)の光ディスク、
光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、光
ディスク原盤記録装置を提供することができる。 (a) 渦巻き状あるいは同心円状のトラックを形成す
る光ディスクであって、前記トラックは案内溝および案
内溝間であり、前記トラックはトラック走査方向に蛇行
をしている第一の部分と蛇行していない第二の部分とが
交互に形成され、前記第一の部分の蛇行の1周期は一定
長であり、かつ、前記トラックは、1回転に少なくとも
1回、ディスクの径方向に隣接する蛇行の開始位相を揃
えた光ディスクであって、前記トラックの左右側壁の一
方の第一の部分の蛇行はアドレス情報のデータビットに
対応させて蛇行の有無を形成していることを特徴とする
光ディスク。 (b) 渦巻き状あるいは同心円状のトラックを形成す
る光ディスクであって、前記トラックは案内溝および案
内溝間であり、前記トラックはトラック走査方向に蛇行
をしている第一の部分と蛇行していない第二の部分とが
交互に形成され、前記第一の部分の蛇行の1周期は一定
長であり、かつ、前記トラックは、1回転に少なくとも
1回、ディスクの径方向に隣接する蛇行の開始位相を揃
えた光ディスクであって、前記トラックの左右側壁の第
一の部分の蛇行はアドレス情報のデータビットに対応さ
せて蛇行の有無を形成していることを特徴とする光ディ
スク。 (c) アドレス情報に対応して、前記蛇行をしない周
期は蛇行周期の1周期以上とすることを特徴とする
(a)記載の光ディスク。 (d) (a)あるいは(b)に記載の光ディスクに対
して、データを記録または再生する光ディスク記録再生
装置において、前記光ディスクに対してデータを記録ま
たは再生する記録再生手段と、前記記録再生手段の再生
出力から蛇行を検出する検出手段と、前記蛇行より同期
信号を生成する位相同期手段と、振幅変調された蛇行信
号の復調手段と、アドレス情報読み取り手段とを備える
ことを特徴とする光ディスク記録再生装置。 (e) (a)あるいは(b)に記載の光ディスクに対
して、データを記録または再生する光ディスク記録再生
方法において、前記光ディスクに対してデータを記録ま
たは再生する記録再生手段と、前記記録再生手段の再生
出力から蛇行を検出する検出手段と、前記蛇行より同期
信号を生成する位相同期手段と、振幅変調された蛇行信
号の復調手段と、アドレス情報読み取り手段とを備える
ことを特徴とする光ディスク記録再生方法。 (f) 渦巻き状あるいは同心円状のトラックを形成す
る光ディスクであって、前記トラックは案内溝および案
内溝間であり、前期トラックはトラック操作方向に蛇行
をしている第一の部分と蛇行していない第二の部分とが
交互に形成され、前記第一の部分の蛇行の1周期は一定
長であり、かつ、前記トラックは、1回転に少なくとも
1回、ディスクの径方向に隣接する蛇行の開始位相を揃
えた光ディスクであって、前記トラックの左右側壁の一
方或いは双方の第一の部分の蛇行はアドレス情報のデー
タビットに対応させて蛇行の有無を形成していることを
特徴とする光ディスクを製造する光ディスク原盤記録装
置。
光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、光
ディスク原盤記録装置を提供することができる。 (a) 渦巻き状あるいは同心円状のトラックを形成す
る光ディスクであって、前記トラックは案内溝および案
内溝間であり、前記トラックはトラック走査方向に蛇行
をしている第一の部分と蛇行していない第二の部分とが
交互に形成され、前記第一の部分の蛇行の1周期は一定
長であり、かつ、前記トラックは、1回転に少なくとも
1回、ディスクの径方向に隣接する蛇行の開始位相を揃
えた光ディスクであって、前記トラックの左右側壁の一
方の第一の部分の蛇行はアドレス情報のデータビットに
対応させて蛇行の有無を形成していることを特徴とする
光ディスク。 (b) 渦巻き状あるいは同心円状のトラックを形成す
る光ディスクであって、前記トラックは案内溝および案
内溝間であり、前記トラックはトラック走査方向に蛇行
をしている第一の部分と蛇行していない第二の部分とが
交互に形成され、前記第一の部分の蛇行の1周期は一定
長であり、かつ、前記トラックは、1回転に少なくとも
1回、ディスクの径方向に隣接する蛇行の開始位相を揃
えた光ディスクであって、前記トラックの左右側壁の第
一の部分の蛇行はアドレス情報のデータビットに対応さ
せて蛇行の有無を形成していることを特徴とする光ディ
スク。 (c) アドレス情報に対応して、前記蛇行をしない周
期は蛇行周期の1周期以上とすることを特徴とする
(a)記載の光ディスク。 (d) (a)あるいは(b)に記載の光ディスクに対
して、データを記録または再生する光ディスク記録再生
装置において、前記光ディスクに対してデータを記録ま
たは再生する記録再生手段と、前記記録再生手段の再生
出力から蛇行を検出する検出手段と、前記蛇行より同期
信号を生成する位相同期手段と、振幅変調された蛇行信
号の復調手段と、アドレス情報読み取り手段とを備える
ことを特徴とする光ディスク記録再生装置。 (e) (a)あるいは(b)に記載の光ディスクに対
して、データを記録または再生する光ディスク記録再生
方法において、前記光ディスクに対してデータを記録ま
たは再生する記録再生手段と、前記記録再生手段の再生
出力から蛇行を検出する検出手段と、前記蛇行より同期
信号を生成する位相同期手段と、振幅変調された蛇行信
号の復調手段と、アドレス情報読み取り手段とを備える
ことを特徴とする光ディスク記録再生方法。 (f) 渦巻き状あるいは同心円状のトラックを形成す
る光ディスクであって、前記トラックは案内溝および案
内溝間であり、前期トラックはトラック操作方向に蛇行
をしている第一の部分と蛇行していない第二の部分とが
交互に形成され、前記第一の部分の蛇行の1周期は一定
長であり、かつ、前記トラックは、1回転に少なくとも
1回、ディスクの径方向に隣接する蛇行の開始位相を揃
えた光ディスクであって、前記トラックの左右側壁の一
方或いは双方の第一の部分の蛇行はアドレス情報のデー
タビットに対応させて蛇行の有無を形成していることを
特徴とする光ディスクを製造する光ディスク原盤記録装
置。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、本発明の光ディスクを図面
に沿って、第1実施例、第2実施例の順に具体的に説明
する。図1は本発明の光ディスクの模式図、図2は本発
明の光ディスクの第1実施例を示す模式図、図3,図4
はそれぞれ本発明の光ディスクの第1実施例のグルー
ブ,ランドにアドレス情報が記録された例を示す図、図
5は本発明の光ディスクの第1実施例におけるウォブル
の断続とアドレス情報のデータビットとの関係を示す
図、図6は光ディスク原盤を作製する光ディスク原盤製
造装置の構成を示すブロック図、図7は光ディスク記録
再生装置の構成を示すブロック図、図8は光ディスク記
録再生装置の動作を説明するための波形図、図9,図1
0はそれぞれ本発明の光ディスクの第2実施例のグルー
ブ,ランドにアドレス情報が記録された例を示す図、図
11は本発明の光ディスクの第2実施例におけるウォブ
ルの断続とアドレス情報のデータビットとの関係を示す
図である。
に沿って、第1実施例、第2実施例の順に具体的に説明
する。図1は本発明の光ディスクの模式図、図2は本発
明の光ディスクの第1実施例を示す模式図、図3,図4
はそれぞれ本発明の光ディスクの第1実施例のグルー
ブ,ランドにアドレス情報が記録された例を示す図、図
5は本発明の光ディスクの第1実施例におけるウォブル
の断続とアドレス情報のデータビットとの関係を示す
図、図6は光ディスク原盤を作製する光ディスク原盤製
造装置の構成を示すブロック図、図7は光ディスク記録
再生装置の構成を示すブロック図、図8は光ディスク記
録再生装置の動作を説明するための波形図、図9,図1
0はそれぞれ本発明の光ディスクの第2実施例のグルー
ブ,ランドにアドレス情報が記録された例を示す図、図
11は本発明の光ディスクの第2実施例におけるウォブ
ルの断続とアドレス情報のデータビットとの関係を示す
図である。
【0013】(第1実施例:光ディスク3)本発明の光
ディスク3は、図1〜図4に示すように、渦巻き状又は
同心円状に形成されている(グルーブ1及びランド2か
らなる)トラックTrに情報を記録再生する光ディスク
3であって、前記トラックTrは、径方向にウォブルし
ている第1の部分1A1,2A1とウォブルしていない
第2の部分1A2,2A2とがトラック走査方向に交互
に形成されており、前記第1の部分1A1,2A1にお
ける前記トラックTrの一方側1A1bには一定長の周
期Tを有する第1のウォブル1aが径方向に蛇行して形
成されており、前記トラックTrの他方側1A1aには
アドレス情報のデータビットに対応して断続する第2の
ウォブル1bが径方向にウォブルして形成されており、
前記第1及び第2のウォブル1a,1bの開始位置cは
前記トラックTr上で同位相の位置であり、かつ前記第
1及び第2のウォブル1a,1bはディスク1回転に少
なくとも1回、径方向の同一線1A11上に揃えられて
いることを特徴とする光ディスクである。また、本発明
の光ディスク3は、前記第2のウォブル1bにおいてウ
ォブルをしない周期は、ウォブルをする周期Tの1周期
以上(例えば3T)とすることを特徴とする光ディスク
である。さらに、本発明の光ディスク3は、前記トラッ
クTrをグルーブ1及びランド2にそれぞれ形成したこ
とを特徴とする光ディスクである。
ディスク3は、図1〜図4に示すように、渦巻き状又は
同心円状に形成されている(グルーブ1及びランド2か
らなる)トラックTrに情報を記録再生する光ディスク
3であって、前記トラックTrは、径方向にウォブルし
ている第1の部分1A1,2A1とウォブルしていない
第2の部分1A2,2A2とがトラック走査方向に交互
に形成されており、前記第1の部分1A1,2A1にお
ける前記トラックTrの一方側1A1bには一定長の周
期Tを有する第1のウォブル1aが径方向に蛇行して形
成されており、前記トラックTrの他方側1A1aには
アドレス情報のデータビットに対応して断続する第2の
ウォブル1bが径方向にウォブルして形成されており、
前記第1及び第2のウォブル1a,1bの開始位置cは
前記トラックTr上で同位相の位置であり、かつ前記第
1及び第2のウォブル1a,1bはディスク1回転に少
なくとも1回、径方向の同一線1A11上に揃えられて
いることを特徴とする光ディスクである。また、本発明
の光ディスク3は、前記第2のウォブル1bにおいてウ
ォブルをしない周期は、ウォブルをする周期Tの1周期
以上(例えば3T)とすることを特徴とする光ディスク
である。さらに、本発明の光ディスク3は、前記トラッ
クTrをグルーブ1及びランド2にそれぞれ形成したこ
とを特徴とする光ディスクである。
【0014】具体的には、光ディスク3は、図1に示す
ように、スパイラル状のグルーブ1とランド2とが形成
されている光ディスクである。ここでは図示しないが、
光ディスク3は、図1の様にスパイラル状のグルーブ1
とランド2とが形成されていても良いし、同心円状のグ
ルーブ1とランド2とが形成されていても良い。
ように、スパイラル状のグルーブ1とランド2とが形成
されている光ディスクである。ここでは図示しないが、
光ディスク3は、図1の様にスパイラル状のグルーブ1
とランド2とが形成されていても良いし、同心円状のグ
ルーブ1とランド2とが形成されていても良い。
【0015】図2(A)は、グルーブ1が径方向に連続
的にウォブルしている第1の部分1A1と、ウォブルし
ていない第2の部分1A2とが、トラック走査方向に交
互に形成されている。同様に、ランド2が径方向に連続
的にウォブルしている第1の部分2A1と、ウォブルし
ていない第2の部分2A2とが、トラック走査方向に交
互に形成されている。第1の部分1A1,2A1の開始
位置1A11,2A11は径方向にほぼ揃っている。
的にウォブルしている第1の部分1A1と、ウォブルし
ていない第2の部分1A2とが、トラック走査方向に交
互に形成されている。同様に、ランド2が径方向に連続
的にウォブルしている第1の部分2A1と、ウォブルし
ていない第2の部分2A2とが、トラック走査方向に交
互に形成されている。第1の部分1A1,2A1の開始
位置1A11,2A11は径方向にほぼ揃っている。
【0016】図2(B)は、図2(A)の一部分を拡大
して、光ディスク3を説明しやすくするために模式的に
示した図である。図2(B)において、トラックである
グルーブ1,2は第1の部分1A1,2A1と第2の部
分1A2,2A2とが交互に形成され、径方向に亘って
形成されているトラック上の全ての第1の部分1A1の
開始位置1A11,2A11は光ディスク3の径方向に
揃えられており(同一線上にあり)、ウォブルの1周期
(ウォブルの1波長)の長さを一定(CLVで回転させ
たときは一定の周波数)にし、かつ光ディスク3の径方
向に隣接する第1の部分1A1の第1のウォブルの位相
が揃えられていることを示している。グルーブ1とグル
ーブ1との間のランド2も、結果としてトラック走査方
向にウォブルしている第1の部分2A1と第2の部分2
A2で交互に形成されていることが分かる。
して、光ディスク3を説明しやすくするために模式的に
示した図である。図2(B)において、トラックである
グルーブ1,2は第1の部分1A1,2A1と第2の部
分1A2,2A2とが交互に形成され、径方向に亘って
形成されているトラック上の全ての第1の部分1A1の
開始位置1A11,2A11は光ディスク3の径方向に
揃えられており(同一線上にあり)、ウォブルの1周期
(ウォブルの1波長)の長さを一定(CLVで回転させ
たときは一定の周波数)にし、かつ光ディスク3の径方
向に隣接する第1の部分1A1の第1のウォブルの位相
が揃えられていることを示している。グルーブ1とグル
ーブ1との間のランド2も、結果としてトラック走査方
向にウォブルしている第1の部分2A1と第2の部分2
A2で交互に形成されていることが分かる。
【0017】この光ディスク3を用いて、CLV回転
で、グルーブ1とランド2の双方に、第1のウォブル1
aの周波数を検出して、安価な回路を用いて、精密な回
転制御を行って、情報を記録することが可能となる。こ
のように、グルーブ1とランド2とは同様のトラック構
成であるから、以下、説明の都合上、グルーブ1のみを
説明しランド2の説明を省略する。
で、グルーブ1とランド2の双方に、第1のウォブル1
aの周波数を検出して、安価な回路を用いて、精密な回
転制御を行って、情報を記録することが可能となる。こ
のように、グルーブ1とランド2とは同様のトラック構
成であるから、以下、説明の都合上、グルーブ1のみを
説明しランド2の説明を省略する。
【0018】図3は、光ディスク3の第1の部分1A
1,2A1の一部分を拡大して示した図である。図3に
おいて、グルーブ1は、第1の部分1A1における左右
の側壁1A1a,1A1bのうちの一方側の側壁(図3
中、右側壁)1A1bには、常時、同期信号の周波数
(例えば周期T=75μm)の第1のウォブル1aが連
続して形成されている。一方、他方側の側壁(図3中、
左側壁)1A1aには、アドレス情報のデータビットに
対応して断続する第2のウォブル1bが形成されてい
る。第2のウォブル1bは第1のウォブル1aと同一周
波数(例えば周期T=75μm)である。そして、他方
側の側壁1A1aはアドレス情報のデータビットに応じ
てウォブルの「有」,「無」が決定されて形成される。
また、他方側の側壁1A1bは内周から外周まで第1の
部分1A1では連続した第1のウォブル1aが形成され
る構成となっている。
1,2A1の一部分を拡大して示した図である。図3に
おいて、グルーブ1は、第1の部分1A1における左右
の側壁1A1a,1A1bのうちの一方側の側壁(図3
中、右側壁)1A1bには、常時、同期信号の周波数
(例えば周期T=75μm)の第1のウォブル1aが連
続して形成されている。一方、他方側の側壁(図3中、
左側壁)1A1aには、アドレス情報のデータビットに
対応して断続する第2のウォブル1bが形成されてい
る。第2のウォブル1bは第1のウォブル1aと同一周
波数(例えば周期T=75μm)である。そして、他方
側の側壁1A1aはアドレス情報のデータビットに応じ
てウォブルの「有」,「無」が決定されて形成される。
また、他方側の側壁1A1bは内周から外周まで第1の
部分1A1では連続した第1のウォブル1aが形成され
る構成となっている。
【0019】例えば、図4に示すように、アドレス情報
のデータビットが”1”の区間は、他方側の側壁1A1
aが第1のウォブル1aの3周期分3Tだけウォブルし
ないように形成され、アドレス情報のデータビットが”
0”の区間は、他方側の側壁1A1aが第1のウォブル
1aと同位相でウォブルしている第2のウォブル1bが
形成される。アドレス情報は、第1の部分1A1にのみ
記録形成される。
のデータビットが”1”の区間は、他方側の側壁1A1
aが第1のウォブル1aの3周期分3Tだけウォブルし
ないように形成され、アドレス情報のデータビットが”
0”の区間は、他方側の側壁1A1aが第1のウォブル
1aと同位相でウォブルしている第2のウォブル1bが
形成される。アドレス情報は、第1の部分1A1にのみ
記録形成される。
【0020】グルーブ1を以上のように形成すること
で、ランド2上でもグルーブ1上と同様に、第1のウォ
ブルが安定して検出され、かつグルーブ1と兼用のアド
レス情報がグルーブ1上と同様に安定して得られる。ウ
ォブルの周波数は、本来のトラッキングに影響を与えな
いように、実際に記録回転数で回転駆動したとき、トラ
ッキングサーボ帯域(一般には数kHz)よりも十分に高
い周波数になるようにするのが好ましい。グルーブ1の
第1ウォブル1aを検出して回転制御やアドレス情報の
位置やアドレス情報の有無などに用いる。
で、ランド2上でもグルーブ1上と同様に、第1のウォ
ブルが安定して検出され、かつグルーブ1と兼用のアド
レス情報がグルーブ1上と同様に安定して得られる。ウ
ォブルの周波数は、本来のトラッキングに影響を与えな
いように、実際に記録回転数で回転駆動したとき、トラ
ッキングサーボ帯域(一般には数kHz)よりも十分に高
い周波数になるようにするのが好ましい。グルーブ1の
第1ウォブル1aを検出して回転制御やアドレス情報の
位置やアドレス情報の有無などに用いる。
【0021】アドレス情報の形成は、例えば図5に示す
ように、第1の部分1A1において(図5(A)の
「有」)、第2のウォブル1bは、アドレス情報のデー
タビットが”1”の区間(図5(B)の”1”)には、
第1のウォブル1aの3周期分3T(図5(C))だけ
ウォブルしないように形成される(図5(D))。一
方、第2のウォブル1bは、アドレス情報のデータビッ
トが”0”の区間(図5(B)の”0”)には、第1の
ウォブル1aの1周期T(図5(C))と同位相で形成
される。アドレス情報の記録再生方法としては、情報の
記録再生する信号方式にもよるが、例えば、デジタル的
にセクタナンバーを入れる方法、あるいはデジタル的に
エラー訂正ブロックのブロックナンバーとブロック内で
の相対的セクター順序を入れる方法、あるいはデジタル
的に回転角度とトラックナンバーを入れる方法などを採
用することができる。
ように、第1の部分1A1において(図5(A)の
「有」)、第2のウォブル1bは、アドレス情報のデー
タビットが”1”の区間(図5(B)の”1”)には、
第1のウォブル1aの3周期分3T(図5(C))だけ
ウォブルしないように形成される(図5(D))。一
方、第2のウォブル1bは、アドレス情報のデータビッ
トが”0”の区間(図5(B)の”0”)には、第1の
ウォブル1aの1周期T(図5(C))と同位相で形成
される。アドレス情報の記録再生方法としては、情報の
記録再生する信号方式にもよるが、例えば、デジタル的
にセクタナンバーを入れる方法、あるいはデジタル的に
エラー訂正ブロックのブロックナンバーとブロック内で
の相対的セクター順序を入れる方法、あるいはデジタル
的に回転角度とトラックナンバーを入れる方法などを採
用することができる。
【0022】グルーブ1を以上のように形成すること
で、ランド2上でもグルーブ1上と同様にウォブルが安
定して検出され、グルーブ1と兼用のアドレス情報がグ
ルーブ1上と同様に安定して得られる。本実施例におい
ては、情報は図3のグルーブ1とランド2の双方に記録
される。グルーブ1の幅とランド2の幅は情報の記録再
生において再生信号品質がほぼ等しくなるように形成さ
れている。
で、ランド2上でもグルーブ1上と同様にウォブルが安
定して検出され、グルーブ1と兼用のアドレス情報がグ
ルーブ1上と同様に安定して得られる。本実施例におい
ては、情報は図3のグルーブ1とランド2の双方に記録
される。グルーブ1の幅とランド2の幅は情報の記録再
生において再生信号品質がほぼ等しくなるように形成さ
れている。
【0023】さて次に、前述した構成の光ディスク3の
原盤を作成することについて説明する。(1) まず、
フォトレジストの塗布されたガラス基板に、レーザ光を
対物レンズによって収光し、フォトレジストを所望のグ
ルーブパターンに感光させる。これを現像することによ
って、所望のパターンを形成する。 (2) 次に、フォトレジストからなるパターン上に導
電性の薄膜をスパッタリング、あるいは、無電解メッキ
などによって形成し、その上に例えばNiからなる金属
層を電鋳で形成し、これを剥離し、スタンパーあるいは
複数枚のスタンパーをつくるためのマスターが得られ
る。マスターからは、電鋳を繰り返してスタンパーがつ
くられる。 (3) このスタンパーを用いてポリカーボネート等の
プラスチックを成型することにより、所望のグルーブ1
およびランド2を有する記録再生型光ディスク用基板が
製造される。この基板上に記録媒体を形成すると、上記
の記録再生型光ディスク3が得られる。
原盤を作成することについて説明する。(1) まず、
フォトレジストの塗布されたガラス基板に、レーザ光を
対物レンズによって収光し、フォトレジストを所望のグ
ルーブパターンに感光させる。これを現像することによ
って、所望のパターンを形成する。 (2) 次に、フォトレジストからなるパターン上に導
電性の薄膜をスパッタリング、あるいは、無電解メッキ
などによって形成し、その上に例えばNiからなる金属
層を電鋳で形成し、これを剥離し、スタンパーあるいは
複数枚のスタンパーをつくるためのマスターが得られ
る。マスターからは、電鋳を繰り返してスタンパーがつ
くられる。 (3) このスタンパーを用いてポリカーボネート等の
プラスチックを成型することにより、所望のグルーブ1
およびランド2を有する記録再生型光ディスク用基板が
製造される。この基板上に記録媒体を形成すると、上記
の記録再生型光ディスク3が得られる。
【0024】上記のフォトレジストをグルーブパターン
に感光させる工程では、二本のレーザ光が使用される。
これらのレーザ光はフォトレジスト上に二個の光スポッ
トを形成する。二個の光スポットはディスク中心を通る
直線上に並び、その間隔は形成するグルーブ幅により決
める。例えば、二個の光スポットの直径を0.3μmと
し、トラックピッチを0.6μmとすると、二個の光スポ
ットは互いに平均して0.3μmだけディスクの半径方向
に離れて配置される。スパイラル状のグルーブを形成す
る場合、ガラス基板に相対的に二個の光スポットをスパ
イラル状に移動させる。
に感光させる工程では、二本のレーザ光が使用される。
これらのレーザ光はフォトレジスト上に二個の光スポッ
トを形成する。二個の光スポットはディスク中心を通る
直線上に並び、その間隔は形成するグルーブ幅により決
める。例えば、二個の光スポットの直径を0.3μmと
し、トラックピッチを0.6μmとすると、二個の光スポ
ットは互いに平均して0.3μmだけディスクの半径方向
に離れて配置される。スパイラル状のグルーブを形成す
る場合、ガラス基板に相対的に二個の光スポットをスパ
イラル状に移動させる。
【0025】図6は、本発明の光ディスクの原盤を製造
するための光ディスク原盤製造装置の構成例を表してい
る。この光ディスク原盤製造装置10は、図6に示すよ
うに、ビームスプリッタ10a、ミラー10b,10
d、ビーム合成器10c、NDフィルタ10e、光偏向
器10f,10g、コリメータレンズ10h、対物レン
ズ10i、モータ10j、変調回路10k,10l、ロ
ーパスフィルタ(LPF)10m,10n、アンプ10
o,10p、分周器10qを備えている。
するための光ディスク原盤製造装置の構成例を表してい
る。この光ディスク原盤製造装置10は、図6に示すよ
うに、ビームスプリッタ10a、ミラー10b,10
d、ビーム合成器10c、NDフィルタ10e、光偏向
器10f,10g、コリメータレンズ10h、対物レン
ズ10i、モータ10j、変調回路10k,10l、ロ
ーパスフィルタ(LPF)10m,10n、アンプ10
o,10p、分周器10qを備えている。
【0026】露光用のレーザ光はビームスプリッタ10
aで二本のレーザ光に分けられる。分けられた一本のレ
ーザ光は、光偏向器10f、光量調整用のNDフィルタ
10eを通過後、ミラー10dで反射され、ビーム合成
器10c、コリメータレンズ10hを通過して、対物レ
ンズ10iに入射後、ガラス基板(原盤)Dに集光され
る。分けられたもう一方のレーザ光は、ミラー10bで
反射された後、光偏向器10gを通過後、ビーム合成器
10cで先の一本のレーザ光とほぼ同一光軸上にて合成
され、コリメータレンズ10hを通過して、対物レンズ
10iに入射後、ガラス基板Dに集光される。集光され
た二個の光スポットは、上記した様にディスク半径方向
に0.3μmだけ離れて配置される。
aで二本のレーザ光に分けられる。分けられた一本のレ
ーザ光は、光偏向器10f、光量調整用のNDフィルタ
10eを通過後、ミラー10dで反射され、ビーム合成
器10c、コリメータレンズ10hを通過して、対物レ
ンズ10iに入射後、ガラス基板(原盤)Dに集光され
る。分けられたもう一方のレーザ光は、ミラー10bで
反射された後、光偏向器10gを通過後、ビーム合成器
10cで先の一本のレーザ光とほぼ同一光軸上にて合成
され、コリメータレンズ10hを通過して、対物レンズ
10iに入射後、ガラス基板Dに集光される。集光され
た二個の光スポットは、上記した様にディスク半径方向
に0.3μmだけ離れて配置される。
【0027】変調回路10kには、マスタークロックを
分周器10qで分周した分周信号とウォブル有無信号
(図5(A))とが供給されている。また、変調回路1
0lには、分周信号とウォブル有無信号とアドレス情報
信号(アドレスデータ)とが供給されている。変調回路
10kはウォブル有無信号及び分周信号に応じて、前記
した第1の部分1A1の期間に出力する第1のウォブル
1a(図5(C))の元信号を出力する。この元信号は
LPF10mで正弦波に整形されアンプ10oを介し
て、光偏向器10fを駆動する。変調回路10lはウォ
ブル有無信号及びアドレス情報信号のデータビットに応
じてウォブルの断続を決定し、前記した第1の部分1A
1の期間に出力する第2のウォブル1b(図5(D))
の元信号を出力する。この元信号はLPF10nで正弦
波に整形されアンプ10pを介して、光偏向器10gを
駆動する。光偏向器10f,10gを通過するレーザ光
は、各々、前記したグルーブ1の左右側壁1A1a,1
A1bをそれぞれ形成するよう原盤D上に半径方向に隣
接して配置され露光される。スピンドルモータ10j
は、原盤Dを所定の速度で回転させるようになされてい
る。
分周器10qで分周した分周信号とウォブル有無信号
(図5(A))とが供給されている。また、変調回路1
0lには、分周信号とウォブル有無信号とアドレス情報
信号(アドレスデータ)とが供給されている。変調回路
10kはウォブル有無信号及び分周信号に応じて、前記
した第1の部分1A1の期間に出力する第1のウォブル
1a(図5(C))の元信号を出力する。この元信号は
LPF10mで正弦波に整形されアンプ10oを介し
て、光偏向器10fを駆動する。変調回路10lはウォ
ブル有無信号及びアドレス情報信号のデータビットに応
じてウォブルの断続を決定し、前記した第1の部分1A
1の期間に出力する第2のウォブル1b(図5(D))
の元信号を出力する。この元信号はLPF10nで正弦
波に整形されアンプ10pを介して、光偏向器10gを
駆動する。光偏向器10f,10gを通過するレーザ光
は、各々、前記したグルーブ1の左右側壁1A1a,1
A1bをそれぞれ形成するよう原盤D上に半径方向に隣
接して配置され露光される。スピンドルモータ10j
は、原盤Dを所定の速度で回転させるようになされてい
る。
【0028】図5を参照して前記した光偏向器10f,
10gの各駆動信号について説明する。第1の部分1A
1の期間のときは(図5(A)「有」)、第1のウォブ
ル1a(図5(C))の元信号は、アンプ10oを介し
て光偏向器10fに供給される。第2のウォブル1b
(図5(D))の元信号は、アドレス情報信号のデータ
ビットが”1”の時(図5(B))は、この期間、正弦
波信号が3周期分3Tだけ出力されないように、アドレ
ス情報信号のデータビットに応じて、第2のウォブル1
bの元信号が決定され、アンプ10pを介して光偏向器
10gに入力される。
10gの各駆動信号について説明する。第1の部分1A
1の期間のときは(図5(A)「有」)、第1のウォブ
ル1a(図5(C))の元信号は、アンプ10oを介し
て光偏向器10fに供給される。第2のウォブル1b
(図5(D))の元信号は、アドレス情報信号のデータ
ビットが”1”の時(図5(B))は、この期間、正弦
波信号が3周期分3Tだけ出力されないように、アドレ
ス情報信号のデータビットに応じて、第2のウォブル1
bの元信号が決定され、アンプ10pを介して光偏向器
10gに入力される。
【0029】図7は、このようにして得られたディスク
3に対して、データを記録または再生する光ディスク記
録再生装置11の構成例を表している。光ディスク記録
再生装置11は、光ヘッド11a、記録再生回路11
b、ウォブル有無検出回路(蛇行有無検出)11c、ウ
ォブル検出回路(蛇行検出)11d、スピンドルモータ
11e、位相同期回路(PLL)11f、モータ制御回
路11g、AM復調回路(AM)11h、アドレス情報
読取回路11i、送り制御回路11j、送りモータ11
kを備えている。
3に対して、データを記録または再生する光ディスク記
録再生装置11の構成例を表している。光ディスク記録
再生装置11は、光ヘッド11a、記録再生回路11
b、ウォブル有無検出回路(蛇行有無検出)11c、ウ
ォブル検出回路(蛇行検出)11d、スピンドルモータ
11e、位相同期回路(PLL)11f、モータ制御回
路11g、AM復調回路(AM)11h、アドレス情報
読取回路11i、送り制御回路11j、送りモータ11
kを備えている。
【0030】次に、光ディスク記録再生装置11の動作
について説明する。光ヘッド11aは、光ディスク3に
対してレーザ光を照射し、光ディスク3に対して情報
(データ)を記録するとともに、その反射光からデータ
を再生するようになされている。記録再生回路11b
は、所定の方式で変調するなどして、情報(データ)を
光ヘッド11aに出力するようになされている。また、
記録再生回路11bは、光ヘッド11aより入力された
データを適宜復調し、図示せぬ外部装置に出力するよう
になされている。ウォブル有無検出回路11cは、光ヘ
ッド11aが再生出力する信号からウォブルの有無期間
を検出している。ウォブル検出回路11dは、ウォブル
有無検出回路11cから供給されるウォブル信号をPL
L(Phase Locked Loop:位相同期)で安定した同期信
号に変換し、PLL11fを介して、スピンドルモータ
11eの回転制御を行うモータ制御回路11gに送ら
れ、CLV(線速度一定)回転制御に用いられる。AM
復調回路11hは、振幅変調されて再生されるウォブル
信号を復調し、アドレス情報読取回路11iは、同期信
号と復調信号からアドレス情報を読み取り、その読取結
果を送り制御回路11jに出力している。ウォブル信号
は、ランド2でもグルーブ1でも同様に再生され、常に
安定な同期信号とアドレス信号を得ることができる。送
りモータ11kは前記したアドレス情報に応じて、光ヘ
ッド11aを光ディスク3の半径方向に移送する。
について説明する。光ヘッド11aは、光ディスク3に
対してレーザ光を照射し、光ディスク3に対して情報
(データ)を記録するとともに、その反射光からデータ
を再生するようになされている。記録再生回路11b
は、所定の方式で変調するなどして、情報(データ)を
光ヘッド11aに出力するようになされている。また、
記録再生回路11bは、光ヘッド11aより入力された
データを適宜復調し、図示せぬ外部装置に出力するよう
になされている。ウォブル有無検出回路11cは、光ヘ
ッド11aが再生出力する信号からウォブルの有無期間
を検出している。ウォブル検出回路11dは、ウォブル
有無検出回路11cから供給されるウォブル信号をPL
L(Phase Locked Loop:位相同期)で安定した同期信
号に変換し、PLL11fを介して、スピンドルモータ
11eの回転制御を行うモータ制御回路11gに送ら
れ、CLV(線速度一定)回転制御に用いられる。AM
復調回路11hは、振幅変調されて再生されるウォブル
信号を復調し、アドレス情報読取回路11iは、同期信
号と復調信号からアドレス情報を読み取り、その読取結
果を送り制御回路11jに出力している。ウォブル信号
は、ランド2でもグルーブ1でも同様に再生され、常に
安定な同期信号とアドレス信号を得ることができる。送
りモータ11kは前記したアドレス情報に応じて、光ヘ
ッド11aを光ディスク3の半径方向に移送する。
【0031】図8(A)に示すグルーブ1を再生したウ
ォブル検出信号(図8(C))は、前記した第1の部分
1A1においては、再生されるトラックの一方側の側壁
1A1bのウォブルが無い区間1b1では、両側の側壁
1A1a,1A1bがウォブルしている区間1b2に比
べ、ウォブル検出信号の振幅が低下する。このウォブル
検出信号の振幅が低下した区間1b1がアドレスデータ
ビットが”1”に相当する区間である(図8(E))。
前記した第2の部分1A2においては、ウォブル信号は
検出されない。この期間はもちろんアドレスデータビッ
トは”0”に相当する区間である。同期信号(図8
(D))は、このウォブル信号を2値化して生成されて
も良いしPLLで生成しても構わない。ウォブル信号
は、図示しない包絡線検波や同期検波等の手段を用いた
復調回路でアドレス信号が容易に復調される。図8
(B)は、第1及び第2のウォブル1a,1bの有無を
示している。
ォブル検出信号(図8(C))は、前記した第1の部分
1A1においては、再生されるトラックの一方側の側壁
1A1bのウォブルが無い区間1b1では、両側の側壁
1A1a,1A1bがウォブルしている区間1b2に比
べ、ウォブル検出信号の振幅が低下する。このウォブル
検出信号の振幅が低下した区間1b1がアドレスデータ
ビットが”1”に相当する区間である(図8(E))。
前記した第2の部分1A2においては、ウォブル信号は
検出されない。この期間はもちろんアドレスデータビッ
トは”0”に相当する区間である。同期信号(図8
(D))は、このウォブル信号を2値化して生成されて
も良いしPLLで生成しても構わない。ウォブル信号
は、図示しない包絡線検波や同期検波等の手段を用いた
復調回路でアドレス信号が容易に復調される。図8
(B)は、第1及び第2のウォブル1a,1bの有無を
示している。
【0032】(第2実施例:光ディスク3A)本発明の
光ディスク3Aは、図1,図9〜図11に示すように、
渦巻き状又は同心円状に形成されている(グルーブ1及
びランド2からなる)トラックTrに情報を記録再生す
る光ディスク3Aであって、前記トラックTrは、径方
向にウォブルしている第1の部分1A1,2A1とウォ
ブルしていない第2の部分1A2,2A2とがトラック
走査方向に交互に形成されており、前記第1の部分1A
1,2A1における前記トラックTrの両側1A1a,
1A1bにはアドレス情報のデータビットに対応して断
続しかつ一定長の周期Tを有する第1及び第2の蛇行1
a,1bが径方向にウォブルしてそれぞれ形成されてお
り、前記第1及び第2のウォブル1a,1bの開始位置
cは前記トラックTr上で同位相の位置であり、かつ前
記第1及び第2のウォブル1a,1bはディスク1回転
に少なくとも1回、径方向の同一線1A11上に揃えら
れていることを特徴とする光ディスクである。また、本
発明の光ディスク3Aは、前記第1及び第2のウォブル
1a,1bにおいてウォブルをしない周期は、ウォブル
をする周期Tの1周期以上(例えば3T)とすることを
特徴とする光ディスクである。さらに、本発明の光ディ
スク3Aは、前記トラックTrをグルーブ1及びランド
2にそれぞれ形成したことを特徴とする光ディスクであ
る。
光ディスク3Aは、図1,図9〜図11に示すように、
渦巻き状又は同心円状に形成されている(グルーブ1及
びランド2からなる)トラックTrに情報を記録再生す
る光ディスク3Aであって、前記トラックTrは、径方
向にウォブルしている第1の部分1A1,2A1とウォ
ブルしていない第2の部分1A2,2A2とがトラック
走査方向に交互に形成されており、前記第1の部分1A
1,2A1における前記トラックTrの両側1A1a,
1A1bにはアドレス情報のデータビットに対応して断
続しかつ一定長の周期Tを有する第1及び第2の蛇行1
a,1bが径方向にウォブルしてそれぞれ形成されてお
り、前記第1及び第2のウォブル1a,1bの開始位置
cは前記トラックTr上で同位相の位置であり、かつ前
記第1及び第2のウォブル1a,1bはディスク1回転
に少なくとも1回、径方向の同一線1A11上に揃えら
れていることを特徴とする光ディスクである。また、本
発明の光ディスク3Aは、前記第1及び第2のウォブル
1a,1bにおいてウォブルをしない周期は、ウォブル
をする周期Tの1周期以上(例えば3T)とすることを
特徴とする光ディスクである。さらに、本発明の光ディ
スク3Aは、前記トラックTrをグルーブ1及びランド
2にそれぞれ形成したことを特徴とする光ディスクであ
る。
【0033】具体的には、光ディスク3Aは、前述した
光ディスク3の構成と異なる点は、前記した第1の部分
1A1,2A1におけるトラックTrの両側1A1a,
1A1bにはアドレス情報のデータビットに対応して断
続しかつ一定長の周期Tを有する第1及び第2の蛇行1
a,1bが径方向にウォブルしてそれぞれ形成されてい
る点である。光ディスク3Aは、図1に示すように、グ
ルーブ1がスパイラル状に内周から外周に向かって予め
形成されている。スパイラルの方向は外周から内周に向
かって形成されても構わないし、同心円状でも構わな
い。
光ディスク3の構成と異なる点は、前記した第1の部分
1A1,2A1におけるトラックTrの両側1A1a,
1A1bにはアドレス情報のデータビットに対応して断
続しかつ一定長の周期Tを有する第1及び第2の蛇行1
a,1bが径方向にウォブルしてそれぞれ形成されてい
る点である。光ディスク3Aは、図1に示すように、グ
ルーブ1がスパイラル状に内周から外周に向かって予め
形成されている。スパイラルの方向は外周から内周に向
かって形成されても構わないし、同心円状でも構わな
い。
【0034】このグルーブ1は、その両側の側壁1A1
a,1A1bが、同期信号の周波数(例えば周期75μ
m)でウォブルされ、両側の側壁1A1a,1A1bの
両方は第1の部分1A1のウォブルの有無情報およびア
ドレス情報のデータビットに応じてウォブルの有無が決
定されて形成される構成となっている。アドレス情報
は、第1の部分1A1にのみ形成されるようになってい
ることは、図3および図4の場合と同じである。アドレ
ス情報は、例えば図10に示すように、アドレス情報の
データビットが”1”の区間は両側の側壁1A1a,1
A1bがウォブルの3周期分3Tだけそれぞれウォブル
しないように形成され、アドレス情報のデータビット
が”0”の区間はウォブルして形成される。
a,1A1bが、同期信号の周波数(例えば周期75μ
m)でウォブルされ、両側の側壁1A1a,1A1bの
両方は第1の部分1A1のウォブルの有無情報およびア
ドレス情報のデータビットに応じてウォブルの有無が決
定されて形成される構成となっている。アドレス情報
は、第1の部分1A1にのみ形成されるようになってい
ることは、図3および図4の場合と同じである。アドレ
ス情報は、例えば図10に示すように、アドレス情報の
データビットが”1”の区間は両側の側壁1A1a,1
A1bがウォブルの3周期分3Tだけそれぞれウォブル
しないように形成され、アドレス情報のデータビット
が”0”の区間はウォブルして形成される。
【0035】図11には光ディスク3Aのトラックと再
生信号波形の一例を示した。図11(A)に示すグルー
ブ1を再生したウォブル検出信号(図11(C))は、
再生されるトラックの両側の側壁1A1a,1A1bの
ウォブルが無い区間1b1では、両側の側壁1A1a,
1A1bがウォブルしている区間1b2に比べ、ウォブ
ル検出信号の振幅がきわめて低下する(振幅が無くな
る)。このウォブル信号振幅の無い区間1b1が第2の
部分1A2とアドレスデータビットが”1”に相当する
区間である(図11(E))。第2の部分1A2とアド
レスデータビットが”1”との区別は、予め第1の部分
1A1のウォブル1a,1bの有無の位置情報1b1,
1b2を光ディスク3Aの別の領域(例えばリードイン
領域など)に記録しておき、図7のウォブル有無検出回
路11cで第1の部分1A1であるか無いかを検出し、
第1の部分1A1のみからアドレスデータビットを検出
するようにしてある。このバースト状のウォブル信号
(ウォブル検出信号(図11(C)))よりPLLで安
定な同期信号が生成される。ウォブル信号は、包絡線検
波や同期検波等の手段を用いた復調回路でアドレス信号
が容易に復調される。
生信号波形の一例を示した。図11(A)に示すグルー
ブ1を再生したウォブル検出信号(図11(C))は、
再生されるトラックの両側の側壁1A1a,1A1bの
ウォブルが無い区間1b1では、両側の側壁1A1a,
1A1bがウォブルしている区間1b2に比べ、ウォブ
ル検出信号の振幅がきわめて低下する(振幅が無くな
る)。このウォブル信号振幅の無い区間1b1が第2の
部分1A2とアドレスデータビットが”1”に相当する
区間である(図11(E))。第2の部分1A2とアド
レスデータビットが”1”との区別は、予め第1の部分
1A1のウォブル1a,1bの有無の位置情報1b1,
1b2を光ディスク3Aの別の領域(例えばリードイン
領域など)に記録しておき、図7のウォブル有無検出回
路11cで第1の部分1A1であるか無いかを検出し、
第1の部分1A1のみからアドレスデータビットを検出
するようにしてある。このバースト状のウォブル信号
(ウォブル検出信号(図11(C)))よりPLLで安
定な同期信号が生成される。ウォブル信号は、包絡線検
波や同期検波等の手段を用いた復調回路でアドレス信号
が容易に復調される。
【0036】図9,図10に示した光ディスク3Aの光
ディスク原盤製造装置では、アドレスデータが二個のレ
ーザビームの両方に供給されることはいうまでもない。
すなわち、図6で示した光ディスク原盤製造装置の構成
を一部変更して、アドレスデータを変調回路10k,1
0lの両方に供給されるようにすれば良い。
ディスク原盤製造装置では、アドレスデータが二個のレ
ーザビームの両方に供給されることはいうまでもない。
すなわち、図6で示した光ディスク原盤製造装置の構成
を一部変更して、アドレスデータを変調回路10k,1
0lの両方に供給されるようにすれば良い。
【0037】
【発明の効果】上述した構成を有する本発明の光ディス
クによれば、ランド及びグルーブ共にデータを高密度記
録でき、かつアドレス領域とデータ領域とを兼用にして
アドレス領域にも記録可能な光ディスクを提供すること
ができる。
クによれば、ランド及びグルーブ共にデータを高密度記
録でき、かつアドレス領域とデータ領域とを兼用にして
アドレス領域にも記録可能な光ディスクを提供すること
ができる。
【図1】本発明の光ディスクの模式図である。
【図2】本発明の光ディスクの第1実施例を示す模式図
である。
である。
【図3】本発明の光ディスクの第1実施例のグルーブ,
ランドにアドレス情報が記録された例を示す図である。
ランドにアドレス情報が記録された例を示す図である。
【図4】本発明の光ディスクの第1実施例のグルーブ,
ランドにアドレス情報が記録された例を示す図である。
ランドにアドレス情報が記録された例を示す図である。
【図5】本発明の光ディスクの第1実施例におけるウォ
ブルの断続とアドレス情報のデータビットとの関係を示
す図である。
ブルの断続とアドレス情報のデータビットとの関係を示
す図である。
【図6】光ディスク原盤を作製する光ディスク原盤製造
装置の構成を示すブロック図である。
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】光ディスク記録再生装置の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図8】光ディスク記録再生装置の動作を説明するため
の波形図である。
の波形図である。
【図9】本発明の光ディスクの第2実施例のグルーブ,
ランドにアドレス情報が記録された例を示す図である。
ランドにアドレス情報が記録された例を示す図である。
【図10】本発明の光ディスクの第2実施例のグルー
ブ,ランドにアドレス情報が記録された例を示す図であ
る。
ブ,ランドにアドレス情報が記録された例を示す図であ
る。
【図11】本発明の光ディスクの第2実施例におけるウ
ォブルの断続とアドレス情報のデータビットとの関係を
示す図である。
ォブルの断続とアドレス情報のデータビットとの関係を
示す図である。
1 グルーブ 1a 第1の蛇行 1b 第2の蛇行 1A1,2A1 第1の部分 1A1a 他方側 1A1b 一方側 1A11 線 1A2,2A2 第2の部分 2 ランド 3,3A 光ディスク c 開始位置 T 周期 Tr トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 篤 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 5D029 WA03 WA05 WA20 5D090 AA01 BB04 CC01 CC04 CC14 DD03 DD05 FF11 FF15 GG02 GG03 GG10 GG27 HH03
Claims (4)
- 【請求項1】 渦巻き状又は同心円状に形成されている
トラックに情報を記録再生する光ディスクであって、 前記トラックは、径方向に蛇行している第1の部分と蛇
行していない第2の部分とが交互に形成されており、 前記第1の部分における前記トラックの一方側には径方
向に蛇行が形成されており、前記トラックの他方側には
径方向の蛇行とアドレス情報に対応した信号とが連続し
て形成されており、 前記トラックの一方及び他方側にそれぞれ形成されてい
る蛇行の開始位置は隣接する前記トラック上で同位相の
位置であり、かつ前記トラックの一方及び他方側にそれ
ぞれ形成されている蛇行はディスク1回転に少なくとも
1回、径方向の同一線上に揃えられていることを特徴と
する光ディスク。 - 【請求項2】 渦巻き状又は同心円状に形成されている
トラックに情報を記録再生する光ディスクであって、 前記トラックは、径方向に蛇行している第1の部分と蛇
行していない第2の部分とが交互に形成されており、 前記第1の部分における前記トラックの両側にはそれぞ
れ、径方向の蛇行とアドレス情報に対応した信号とが連
続して形成されており、 前記トラックの両側にそれぞれ形成されている蛇行の開
始位置は隣接する前記トラック上で同位相の位置であ
り、かつ前記トラックの一方及び他方側にそれぞれ形成
されている蛇行はディスク1回転に少なくとも1回、径
方向の同一線上に揃えられていることを特徴とする光デ
ィスク。 - 【請求項3】 前記トラックの他方側形成されている蛇
行において、アドレス情報に対応した信号期間は、蛇行
周期の1周期以上とすることを特徴とする請求項1記載
の光ディスク。 - 【請求項4】 前記トラックの両側形成されている蛇行
において、アドレス情報に対応した信号期間は、蛇行周
期の1周期以上とすることを特徴とする請求項2記載の
光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110529A JP2000306243A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110529A JP2000306243A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 光ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000306243A true JP2000306243A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14538130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11110529A Pending JP2000306243A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000306243A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100385519C (zh) * | 2004-02-12 | 2008-04-30 | 远茂光电股份有限公司 | 可录式光碟片及其母版制作方法 |
US7509030B2 (en) | 2004-02-24 | 2009-03-24 | Sony Corporation | Reproducing apparatus, reproducing method, driving apparatus and driving method for selecting video clips at a high speed |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11110529A patent/JP2000306243A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100385519C (zh) * | 2004-02-12 | 2008-04-30 | 远茂光电股份有限公司 | 可录式光碟片及其母版制作方法 |
US7509030B2 (en) | 2004-02-24 | 2009-03-24 | Sony Corporation | Reproducing apparatus, reproducing method, driving apparatus and driving method for selecting video clips at a high speed |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051129 |