JPH1196604A - 光記録媒体、及び光記録媒体製造方法 - Google Patents

光記録媒体、及び光記録媒体製造方法

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JPH1196604A
JPH1196604A JP10193252A JP19325298A JPH1196604A JP H1196604 A JPH1196604 A JP H1196604A JP 10193252 A JP10193252 A JP 10193252A JP 19325298 A JP19325298 A JP 19325298A JP H1196604 A JPH1196604 A JP H1196604A
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signal
track
address
wobble
mark
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JP10193252A
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Katsuhiro Seo
勝弘 瀬尾
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Optical Head (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックのウォブルにより表現されるクロッ
ク同期マークの正確な検出を実現する。 【解決手段】 波形の先頭部近辺及び後端部近辺での微
分値が、矩形波のそれに比較して小さい値となる波形と
される同期マーク信号によってトラックがウォブリング
されて同期マークに相当するウォブル部分が形成される
ようにする。例えば同期マーク信号は、波形両端部がレ
ベル変位が緩やかな略直線状で、かつ波形中央部がレベ
ル変位が急激となる波形の信号とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
記録媒体、およびその製造方法に関し、特に、プリグル
ープをウォブリングすることにより、アドレス情報が記
録されている光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクにデータを記録するには、デー
タを所定の位置に記録することができるようにアドレス
情報を記録する必要がある。このアドレス情報は、ウォ
ブリングにより記録される場合がある。
【0003】すなわち、データを記録するトラックが例
えばプリグループとして予め形成されるが、このプリグ
ループの側壁をアドレス情報に対応してウォブリングす
る(蛇行させる)。このようにすると、ウォブリング情
報からアドレスを読み取ることができ、例えばアドレス
を示すピットデータ等を予めトラック上に形成しておか
なくても、所望の位置にデータを記録再生することがで
きる。
【0004】図8に光ディスクのグルーブ構造例を示し
ている。図8(a)に示したようにディスク100上の
トラックは、プリグループ101としてスパイラル状に
内周から外周に向かって予め形成されている。そして、
このプリグループ101は、図8(b)においてその一
部を拡大して示したように、その左右の側壁が、アドレ
ス情報に対応してウォブリングされる。つまりアドレス
に基づいて生成されたウォブリング信号に対応する所定
の周期で蛇行している。グルーブ101とその隣のグル
ーブ101の間はランド102とされ、例えばデータの
記録はグルーブ101に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ウォブリンググルーブ101には、例えばアドレス情報
だけでなくクロック同期のために用いるファインクロッ
クマークとしての情報を含ませることもできる。ウォブ
リンググルーブとして、このファインクロックマークに
応じたウォブル部分を所定間隔で配置することにより、
その再生情報は例えばディスク上の1周回トラックでの
細かい半径位置情報とすることもできる。
【0006】ファインクロックマークの生成及びそのフ
ァインクロックマーク検出動作を図9で説明する。ディ
スクを製造する(ウォブリングプリグルーブによるトラ
ックを形成していく)工程において、例えば絶対アドレ
スデータとしての所定間隔毎に、図9(a)のような高
周波数の矩形波のファインクロックマーク信号を発生さ
せる。これを絶対アドレスを所定のキャリアで変調した
信号と合成し、図9(b)のようなウォブル信号を生成
する。そしてディスク原盤のカッティング動作として、
露光のためのレーザビームをウォブル信号に応じて偏向
させることで、露光トラックをウォブリングさせてい
る。そのような原盤から製造されるディスクには、図9
(c)のようにアドレス及びファインクロックマークに
応じて蛇行されるウォブリンググルーブが形成されるこ
とになる。
【0007】記録再生装置において、図8(b)のよう
にトラック(グルーブ101)にレーザスポットLSを
照射した際に、その反射光として得られるグルーブ再生
情報のうち、ファインクロックマーク検出に用いられる
信号FCMは図9(d)のようになる。ファインクロッ
クマーク検出動作としては、信号FCMのゼロクロスエ
ッジを検出することで、タイミングtCMをファインク
ロックマークタイミングとするものである。ところが、
ゼロクロスエッジは図9(e)のようにタイミングtC
M以外でも検出されるため、不要なゼロクロスエッジを
マスクするためにウインドウを生成する。
【0008】ウインドウ生成のためには、信号FCMを
微分して図9(f)の微分信号を得、これを所定のスレ
ッショルド値TH1、TH2でスライスする。即ちファ
インクロックマークとしての急激な振幅変化がある区間
(タイミングtCMを中心とする区間)のみを取り出す
ためのウインドウを形成するためにスレッショルド値T
H1、TH2を生成し、図9(g)のようなウインドウ
を生成する。
【0009】ここで、図9(g)の例では、ウインドウ
W11は正しくウインドウが生成された例を示してい
る。即ちウインドウW11は、図9(e)のゼロクロス
エッジ信号と比較してわかるように、タイミングtCM
でのゼロクロスエッジのみを抽出できるウインドウとな
っている。ところが、ファインクロックマークとしての
振幅の前端部及び後端部でも微分値は高くなるため、微
分信号は図9(f)のようにその前端部及び後端部でも
或る程度の振幅があらわれる。そしてウインドウW10
は、その前端部及び後端部での振幅がスレッショルド値
TH1を越えてしまったことにより、必要以上に広いウ
インドウ幅となってしまっている。この場合、ウインド
ウW10でゼロクロスエッジ信号を抜き取ると、本来の
ファインクロックタイミングtCM以外でもゼロクロス
エッジ検出が行われてしまい、即ちファインクロックマ
ークタイミングを正確に検出できないという問題が発生
する。
【0010】即ちファインクロックマークに対応して得
られる信号FCMは、その微分信号として本来のファイ
ンクロックマークタイミング以外でも大きい振幅が生じ
てしまうことにより、ウインドウが正しく生成できず、
ファインクロックマークタイミングの検出の正確性に難
があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、上記ファインクロックマークのような同期
マークに関する検出動作が正確に行われるようにするこ
とを目的とする。
【0012】このために本発明の光記録媒体としては、
まずデータを記録するトラックが予め形成され、このト
ラックが、アドレス情報に対応して所定の周波数のキャ
リアを周波数変調したアドレス変調信号によりウォブリ
ングされているとともに、アドレス情報には複数個の同
期マークが含まれるようにされ、同期マーク信号によっ
ても、トラックがウォブリングされているものとする。
そしてこの同期マーク信号としては、アドレス変調信号
より高い周波数であり、かつその波形の先頭部近辺及び
後端部近辺での微分値が、矩形波のそれに比較して小さ
い値となる波形とされる信号を用い、これによって同期
マーク信号に対応してウォブリングされた部位が形成さ
れるものとする。
【0013】また同期マーク信号によるウォブル部分
は、アドレス変調信号によってウォブリングされるトラ
ック上で、所定距離間隔もしくは所定角度間隔であらわ
れるものとする。また同期マーク信号によるウォブル部
分は、そのウォブル部分からの再生情報の微分値が、そ
のウォブル部分の中心に相当する部分で大きくなり、か
つそのウォブル部分の中心以外に相当する部分では十分
小さくなるウォブル形状とされているものとする。これ
により記録再生時等に微分信号から良好にウインドウを
生成し、同期マーク検出を正確に行うことができる。
【0014】また本発明の光記録媒体製造方法として
は、アドレス情報に対応して所定の周波数のキャリアを
周波数変調したアドレス変調信号と、アドレス情報に複
数個含まれる同期マークに対応して、アドレス変調信号
より高い周波数であり、かつその波形の先頭部近辺及び
後端部近辺での微分値が矩形波のそれに比較して小さい
値となる波形とされる同期マーク信号とを発生させ、ア
ドレス変調信号と同期マーク信号を合成して生成したウ
ォブル信号により、トラックをウォブリングさせていく
ようにする。ここで同期マーク信号は例えば、波形両端
部がレベル変位が緩やかな略直線状で、かつ波形中央部
がレベル変位が急激となる波形の信号とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
記録可能な光ディスク、及びその光ディスクに対応する
カッティング装置を、次の順序で説明する。 1.光ディスクのウォブルアドレスフォーマット 2.カッティング装置及び形成されるディスク 3.記録再生装置 4.ファインクロックマーク検出動作
【0016】1.光ディスクのウォブルアドレスフォー
マット 本例の光ディスクは、相変化方式でデータの記録を行う
光ディスクであり、そのディスクサイズとしては、直径
が120mmとされる。また、ディスク厚(サブストレ
ート)0.6mm板の2枚張り合わせディスクとされ、
全体としてディスク厚は1.2mmとなる。
【0017】ディスク上には予めグルーブ(溝)による
トラックが形成され、このグルーブがウォブリング(蛇
行)されることにより物理アドレスが表現される。グル
ーブがアドレスをFM変調した信号によってウォブリン
グされることで、グルーブからの再生情報をFM復調す
ることで絶対アドレスが抽出できるようにされている。
またディスクはCAV(角速度一定)方式で回転駆動さ
れるものとされ、これに応じてグルーブに含まれる絶対
アドレスはCAVデータとなる。グルーブの深さは記録
再生のためのレーザ波長λ/8、グルーブ幅は0.48
μm、ウォブリング振幅は12.5nmとされている。
なおレーザ波長λ=650nm(−5/+15nm)、
記録再生装置の光学ヘッドの開口率NA=0.6とされ
る。
【0018】この光ディスクでは、グルーブ記録方式が
採用され(ランドは記録に用いられない)、トラック幅
方向にグルーブのセンターから隣接するグルーブのセン
ターまでがトラックピッチとなる。トラックピッチは
0.80μmとされる。またデータ記録は線密度一定
(CLD:Constant Linear Density )とされて記録さ
れる。線密度は0.35μm/bit とされる。但し線密
度範囲として或る幅が設定され、実際には非常に多数の
ゾーニング設定が行われることで、ディスク全体として
線密度一定に近い状態とされる。これをゾーンCLD
(Zoned Constant Linear Density )と呼ぶ。直径の1
20mmのディスクにおけるデータ記録可能なレコーダ
ブルエリアが設定されること、ゾーンCLDとされるこ
とで、トラックピッチ0.80μmは、片面(一方の記
録層)で3.0Gバイト/の記録容量を実現する値とな
る。
【0019】そして本例のディスクにおいては、例えば
最内周側と最外周側にエンボスエリアとしてコントロー
ルデータなどの管理情報が読出専用データとして記録さ
れるが、そのエンボスエリア以外は記録再生可能なグル
ーブエリアとされ、このグルーブエリアでは、ウォブリ
ンググルーブによりトラックが予め形成されており、ま
たそのウォブリンググルーブが絶対アドレスを表現して
いる。従って記録再生装置は、ディスクドライブ時にグ
ルーブのウォブル状況に応じた信号を抽出することで絶
対アドレス等の情報を得ることができる。
【0020】本例の光ディスクのグルーブ構造例として
は、図8(a)で説明した例と同様に、プリグループが
スパイラル状に内周から外周に向かって予め形成されて
いる。なお、プリグループは、同心円状に形成すること
も可能である。
【0021】ディスクの1つのトラック(1周のトラッ
ク)は、複数のウォブリングアドレスフレームを有して
いる。ウォブリングアドレスフレームは、図2に示すよ
うにディスクの回転方向に8分割され、それぞれがサー
ボセグメント(segment0〜segment7)
とされている。1つのサーボセグメント(以下単にセグ
メントという)には絶対アドレスを主とする48ビット
の情報が含まれ、1セグメントあたりのウォブリングは
360波とされている。各セグメント(segment
0〜segment7)としての各ウォブリングアドレ
スフレームは、48ビットのウォブルデータがFM変調
されてウォブルグルーブが形成されていることになる。
【0022】また、ファインクロックマーク(Fine Clo
ck Mark )がウォブリンググルーブ上に等間隔で形成さ
れ、これはデータの記録時の基準クロックをPLL回路
で生成するために用いられるが、このファインクロック
マークは、ディスク1回転あたり96個形成されてお
り、従って1セグメントあたり12個のファインクロッ
クマークが形成されることになる。
【0023】各セグメント(segment0〜seg
ment7)としての各ウォブリングアドレスフレーム
は図4に示した構成となる。48ビットのウォブリング
アドレスフレームにおいて、最初の4ビットは、ウォブ
リングアドレスフレームのスタートを示す同期信号(S
ync)とされる。この4ビットの同期パターンは、8
チャンネルビットで4ビットデータを形成するバイフェ
ーズデータとされている。次の4ビットは、複数の記録
層のうちいずれの層であるか、もしくはディスクがどの
ような層構造であるかを表すレイヤー情報(Layer)とさ
れている。
【0024】次の20ビットはディスク上の絶対アドレ
スとしてのトラックアドレス(トラックナンバ)とされ
る。さらに次の4ビットはセグメントナンバを表す。セ
グメントナンバの値はsegment0〜segmen
t7に対応する「0」〜「7」の値であり、つまりこの
セグメントナンバはディスクの円周位置を表す値とな
る。次の2ビットはリザーブとされ、ウォブリングアド
レスフレームの最後の14ビットはエラー訂正符号(C
RC)が形成される。
【0025】また上記のようにウォブリングアドレスフ
レームにはファインクロックマークが等間隔で形成され
る。図3はファインクロックマークの状態を示してい
る。各ウォブリングアドレスフレームに48ビットのデ
ータが記録され、1ビットは図3に示したように、所定
の周波教の信号のうちの7波(キャリア)により表され
るものとすると、1フレームには、360波が存在する
ことになる。光ディスク1を毎分1939回転させるも
のとすると、このキャリアの周波数は93.1KHzと
なる。
【0026】図3に示したように、図4に示したウォブ
リングアドレスフレームにおいて、ファインクロックマ
ークのために、アドレス情報の4ビット毎に1ビットが
割り当てられており、すなわち、4ビットを周期として
そのうちの1ビットにファインクロックマークが重畳さ
れる形となる。4ビット単位での最初の1ビットが、フ
ァインクロックマークが含まれるビットとされ、残りの
3ビットは、ファイングロックマークを含まないビット
となる。ファインクロックマークが含まれるビットを図
3下部に拡大して示しているが、図示するようにデータ
ビット長の中央位置にファインクロックマークFCKと
しての波形が含まれる。実際のディスク上のグルーブの
蛇行形状としては、アドレスデータによるウォブル振幅
量は例えば12nm程度とされるが、このファインクロ
ックマークFCKに相当する部分において瞬間的にウォ
ブル振幅が例えば30nm程度に大きくなる。
【0027】このように1フレーム中には、3ビットお
きに12個のファインクロックマークが記録されること
になり、従って1回転(1トラック)には、96(=1
2×8)個のファインクロックマークが記録される。こ
のファインクロックマーク(記録再生装置においてファ
インクロックマークから生成されるPLLクロック)
は、セグメントナンバよりもさらに細かく、円周位置を
示す情報とすることができる。
【0028】48ビットの各データのキャリアの周波数
は、各データに対応した値とされる。トラックナンバ等
の各データは、バイフェーズ変調された後、さらに周波
数変調され、この周波数変調波でプリグルーブがウォブ
リングされる。
【0029】2.カッティング装置及び形成されるディ
スク 上述したウォブリングフォーマットを有するディスクの
カッティング方式について説明する。ディスクの製造プ
ロセスは、大別すると、いわゆる原盤工程(マスタリン
グプロセス)と、ディスク化工程(レプリケーションプ
ロセス)に分けられる。原盤工程はディスク化工程で用
いる金属原盤(スタンパー)を完成するまでのプロセス
であり、ディスク化工程はスタンパーを用いて、その複
製である光ディスクを大量生産するプロセスである。
【0030】具体的には、原盤工程は、研磨した硝子基
板にフォトレジストを塗布し、この感光膜にレーザビー
ムによる露光によってピットやグルーブを形成する、い
わゆるカッティングを行なう。本例の場合、ディスクの
エンボスエリアに相当する部分でピットカッティングが
行われ、またグルーブエリアに相当する部分で、ウォブ
リンググルーブのカッティングが行われる。
【0031】エンボスエリアにおけるピットデータはプ
リマスタリングと呼ばれる準備工程で用意される。そし
てカッティングが終了すると、現像等の所定の処理を行
なった後、例えば電鋳によって金属表面上への情報の転
送を行ない、ディスクの複製を行なう際に必要なスタン
パーを作成する。次に、このスタンパーを用いて例えば
インジェクション法等によって、樹脂基板上に情報を転
写し、その上に反射膜を生成した後、必要なディスク形
態に加工する等の処理を行なって、最終製品を完成す
る。
【0032】カッティング装置は、例えば図5に示すよ
うに、フォトレジストされた硝子基板71にレーザービ
ームを照射してカッティングを行なう光学部70と、硝
子基板71を回転駆動する駆動部80と、入力データを
記録データに変換するとともに、光学部70及び駆動部
80を制御する信号処理部60とから構成される。
【0033】光学部70には、例えばHe−Cdレーザ
からなるレーザ光源72と、このレーザ光源72からの
出射光を記録データに基づいて変調(オン/オフ)する
音響光学型の光変調器73(AOM)と、さらにレーザ
光源72からの出射光をウォブル信号に基づいて偏向す
る音響光学型の光偏向器74(AOD)と、光偏向器7
4からの変調ビームの光軸を曲げるプリズム75と、プ
リズム75で反射された変調ビームを集光して硝子基板
71のフォトレジスト面に照射する対物レンズ76が設
けられている。
【0034】また、駆動部80は、硝子基板71を回転
駆動するモータ81と、モータ81の回転速度を検出す
るためのFGパルスを発生するFG82と、硝子基板7
1をその半径方向にスライドさせるためのスライドモー
タ83と、モータ81、スライドモータ83の回転速度
や、対物レンズ76のトラッキング等を制御するサーボ
コントローラ84とから構成される。
【0035】さらに信号処理部60は、例えばコンピュ
ータからのソースデータに例えばエラー訂正符号等を付
加して入力データを形成するフォーマティング回路61
と、このフォーマティング回路61からの入力データに
所定の演算処理を施して記録データを形成する論理演算
回路62と、グルーブをウォブリングさせるためのウォ
ブル信号を発生するウォブリング信号発生回路63と、
ファインクロックマークの形成のための信号を発生させ
るマーク信号発生回路64と、合成回路65と、合成回
路65からの信号に基づいて光変調器73及び光偏向器
74を駆動する駆動回路68と、論理演算回路62等に
クロックを供給するクロック発生器66と、供給された
クロックに基づいて、サーボコントローラ84等を制御
するシステムコントローラ67とから構成されている。
【0036】そして、このカッティング装置では、カッ
ティングの際、サーボコントローラ84は、モータ81
によって硝子基板71を一定角速度で回転駆動するとと
もに、スライドモータ83によって硝子基板71を回転
させたまま、所定のトラックピッチでらせん状のトラッ
クが形成されていくようにスライドさせる。同時に、レ
ーザ光源72からの出射光は光変調器73、光偏向器7
4を介して記録データに基づく変調ビームとされて対物
レンズ76から硝子基板71のフォトレジスト面に照射
されていき、その結果、フォトレジストがデータやグル
ーブに基づいて感光される。
【0037】一方、フォーマティング回路61によって
エラー訂正符号等が付加された入力データ、即ちコント
ロールデータなどのエンボスエリアに記録されるデータ
は、論理演算回路62に供給されて記録データとして形
成される。そして、エンボスエリアのカッティングタイ
ミングにおいては、この記録データは合成回路65を介
して駆動回路68に供給され、駆動回路68は、記録デ
ータに応じてピットを形成すべきビットタイミングで光
変調器73をオン状態に制御し、またピットを形成しな
いビットタイミングで光変調器73をオフ状態に駆動制
御する。
【0038】グルーブエリアのカッティングタイミング
では、合成回路65はウォブリング信号発生回路63か
ら出力されるアドレス変調信号、即ち絶対アドレスがF
M変調された信号に、マーク信号発生回路64から出力
されるファインクロックマーク信号を合成させてウォブ
リングを形成するためのウォブル信号を生成し、駆動回
路68に供給する。駆動回路68は、グルーブを形成す
るために連続的に光変調器73をオン状態に制御する。
またウォブル信号に応じて光偏向器74を駆動する。こ
れによってレーザ光を蛇行させ、即ちグルーブとして露
光される部位をウォブリングさせる。
【0039】このような動作により、硝子基板41上に
フォーマットに基づいてグルーブ/エンボスピットに対
応する露光部が形成されていく。その後、現像、電鋳等
を行ないスタンパーが生成され、スタンパーを用いて上
述のディスクが生産される。
【0040】ところで本例のカッティング装置では、マ
ーク信号発生回路から出力するファインクロックマーク
信号は、アドレス変調信号より高い周波数であり、かつ
その波形の先頭部近辺及び後端部近辺での微分値が矩形
波のそれに比較して小さい値となる波形とされる。具体
的には、このファインクロックマーク信号は、図1
(a)に示すように、波形両端部がレベル変位が緩やか
な略直線状で、かつ波形中央部がレベル変位が急激とな
る波形の信号としている。なお従来のカッティング装置
の場合、ファインクロックマーク信号は図9(a)のよ
うな矩形波とされていたものである。
【0041】図1(a)のような本例におけるファイン
クロックマーク信号は、合成回路65でアドレス変調信
号と合成されて、図1(b)のようなウォブル信号とさ
れ、上記のように駆動回路68に出力される。このよう
なカッティング装置によって形成された原盤から作成さ
れる本例のディスクには、図1(c)のようにグルーブ
が形成されていることになる。
【0042】なお、この図1(c)のウォブリングトラ
ックは、説明のためにかなりデフォルメして示してお
り、実際にはこれほど急激な蛇行形状となるものではな
いが、この図で説明されるようにウォブル信号、即ちア
ドレス変調信号とファインクロックマーク信号の振幅に
応じてトラックとしてのグルーブが蛇行されることにな
る。そしてファインクロックマークとしてのウォブル部
分は、上述のようにアドレスフレームとしての48ビッ
トにおける4ビット毎の先頭の1ビットに相当する位置
に形成されることになる。
【0043】本例のディスクは、アドレスフレームがC
AV回転に応じたデータとしてグルーブ状で表現される
ため、ファインクロックマークとしてのウォブル部分
は、ディスクの1周回トラック上で、所定の角度間隔毎
にあらわれることになり、これによって上記したように
ファインクロックマークはセグメントナンバよりも細か
い単位での円周位置情報となる。なお、アドレスフレー
ムがCLV回転に応じたデータとして表現されるような
ディスクの場合は、ファインクロックマークとしてのウ
ォブル部分は、ディスクの1周回トラック上で、所定の
距離(トラック線距離)毎にあらわれるような例も考え
られる。
【0044】3.記録再生装置 図6は、上述してきたディスク1に対して、データを記
録または再生する光ディスク記録再生装置の構成例を示
している。スピンドルモータ31は、ディスク1を所定
の速度で回転させる。即ちCAV回転駆動を実行する。
光ヘッド32は、ディスク1に対してレーザ光を照射
し、ディスク1に対してデータを記録するとともに、そ
の反射光からデータを再生する。
【0045】記録再生回路33は、図示せぬ装置(例え
ばホストコンピュータ)から入力される記録データをメ
モリ34に一旦記録させ、メモリ34に記録単位として
の1クラスタ分のデータが記憶されたとき、この1クラ
スタ分のデータを読み出し、インターリーブ、エラー訂
正符号の付加、8ー16変調などのエンコードを行って
記録データを生成する。そして記録データを光ヘッド3
2に出力し、ディスク1に対する記録動作を実行させ
る。また再生時には、記録再生回路33は、光ヘッド3
2より得られたデータに対してを8ー16復調、エラー
訂正処理、でインターリーブなどのデコードを行い、デ
コードされたデータを図示せぬ装置に出力する。
【0046】記録時には、アドレス発生読取回路35
は、例えばマイクロコンピュータにより形成される制御
回路38からの制御に対応して、トラック(プリグルー
プ2)内に記録するアドレス(なお、これはウォブリン
グ情報として記録されるアドレスではない)を発生し、
記録再生回路33に出力する。記録再生回路33は、こ
のアドレスを記録データに付加して、光ヘッド32に出
力し、アドレスデータとして記録させている。
【0047】また記録再生回路33は、ディスク1のト
ラックから再生する再生データ中にアドレスデータが含
まれるとき、これを分離し、アドレス発生読取回路35
に出力している。アドレス発生読取回路35は、読み取
ったアドレスを制御回路38に出力する。
【0048】さらにアドレス発生読み取り回路35は、
データ中のフレーム同期信号FS(フレームシンク)を
検出し、その検出結果を、フレームシンク(FS)カウ
ンタ49に出力する。FSカウンタ49は、アドレス発
生読み取り回路35の出力するFS検出パルスをカウン
トし、そのカウント値を制御回路38に出力する。
【0049】マーク検出回路36は、光ヘッド32が再
生出力するRF信号(図1(d)に示すウォブリングに
基づく信号FCM)からファインクロックマークに対応
する成分(後述するゼロクロスエッジ信号ZCED)を
検出している。またファインクロックマークの検出信号
としての検出パルスの周期性を判定する。すなわち、フ
ァインクロックマ−クはー定の周期(4ビット毎)で発
生するため、ゼロクロスエッジ信号ZCEDが、このー
定の周期で発生した検出パルスであるか否かを判定し、
ー定の周期で発生した検出パルスであれば、それを正し
いファインクロックマーク検出信号として後段のPLL
回路41の位相比較器42に出力する。なお、マーク検
出回路36は、一定の周期で検出パルスが入力されてこ
ない場合においては、後段のPLL回路41が誤った位
相にロックしないように、所定のタイミングで疑似パル
スを発生する。マーク検出回路36の検出信号は制御回
路38にも供給される。マーク検出回路36の構成及び
動作については後に詳述する。
【0050】セグメントアドレス検出回路37、トラッ
クアドレス検出回路48は、それぞれ、光ヘッド32の
出力するウォブリング信号から、セグメントナンバ、ト
ラックナンバを検出する。図4を参照して説明したよう
に、48ビットのウォブリングアドレスフレームには、
トラックナンバ(トラックアドレス)、セグメントナン
バ(円周位置情報)が記録されているが、これらがトラ
ックアドレス検出回路48及びセグメントアドレス検出
回路37によって検出され、制御回路38に供給され
る。また検出されたトラックアドレスは、クラスタカウ
ンタ46にも供給される。
【0051】PLL回路41は、位相比較器42の他、
ローパスフィルタ43、電庄制御発振器(VCO)4
4、および分周器45とを有している。位相比較器42
は、マーク検出回路36からの入力と、分周器45から
の入力との位相を比較し、その位相誤差を出力する。ロ
ーパスフィルタ43は、位相比較器42の出力する位相
誤差信号の位相を補償し、VCO44に出力する。VC
O44は、ローパスフィルタ43の出力に対応する位相
のクロックを発生し、分周器45に出力する。分周器4
5は、VCO44より入力されるクロックを所定の値で
分周し、分周した結果を位相比較器42に出力してい
る。
【0052】またVCO44の出力するクロックは、記
録クロックとして所要回路に供給されるとともに、クラ
スタカウンタ46にも供給される。クラスタカウンタ4
6は、トラックアドレス検出回路48より供給されるウ
ォブリング信号中のトラックアドレスを基準として、V
CO44の出力するクロックの数を計数し、その計数値
が予め設定された所定の値(1クラスタの長さに対応す
る値)に達したとき、クラスタスタートパルスを発生
し、制御回路38に出力している。
【0053】スレッドモータ39は、制御回路38に制
御され、光ヘッド32をディスク1の所定のトラック位
置に移送するようになされている。また、制御回路38
は、スピンドルモータ31を制御し、ディスク1を所定
の速度で回転させる。
【0054】ROM47には、アドレスフレーム中のト
ラックナンバと、ディスク1のデータ記録領域を区分し
たゾーンとの対応関係を規定するテーブルと、必要に応
じて、ゾーンとそのゾーンが対応するバンドの関係を規
定するテーブルが記憶されている。本例のゾーニングフ
ォーマットについては詳述は避けるが、制御回路38
は、ゾーニングフォーマットに応じた記録再生動作が実
行されるように各部の制御を行う。
【0055】即ち制御回路38は、アクセスすべき点を
セクタ番号で取得したとき、このセクタ番号を、トラッ
クナンバとそのトラックにおけるデータフレーム番号と
に置換する処理を行う。このためにROM47には、セ
クタナンバと、ゾーンナンバ、ECCブロックナンバ、
1ゾーン当たりのフレーム数、トラックナンバ、1トラ
ック当たりのフレーム数などとの対応関係を表すテーブ
ルが記億されている。制御回路38は、このテーブルを
参照して、指定されたセクタナンバに対応するトラック
ナンバと、そのトラック内におけるデータフレームの数
を読み取る。
【0056】一方で制御回路38は、トラックアドレス
検出回路48の出力からトラック番号、即ちウォブリン
グ信号から検出される現在のトラックアドレスを検出す
る。そして制御回路38は、トラックアドレス検出回路
48より所望の(アクセス目的たる)トラック番号が検
出されたとき、次に、そのトラックの基準位置を検出す
る。ディスク1には、ウォブリング情報としてトラック
番号が記録されているとともに、各トラックのアドレス
フレームには、4ビット周期でクロック同期マークが記
録されているが、制御回路38は、所定のトラックの最
初のアドレスフレーム(セグメント番号0のアドレスフ
レーム)の48のビットのうちの第1ビットに挿入され
ているファインクロックマークを基準のファインクロッ
クマークとして検出する。
【0057】さらに制御回路38は、基準となるファイ
ンクロックマークが、トラック1周について1個検出さ
れたとき、FSカウンタ49のカウント値をリセットす
る。FSカウンタ49は、以後、フレーム同期信号が検
出されるとこれをカウントする。FSカウンタ49のカ
ウント値が検索すべきセクタ番号に対応する値となった
とき、そのセクタが検索すべきセクタと判別される。
【0058】そして、制御回路38は、所定のセクタに
記録を開始するとき、そのセクタの記録の記録開始位置
を、基準となるファインクロックマークのゼロクロスの
タイミングから、(0〜2)±4バイトの範囲となるよ
うに制御する。以上のよう制御回路38は、例えばフレ
ーム番号0のフレーム(アドレスフレーム)の最初に検
出されるクロック同期マークを基準として、記録クロッ
クのカウント値より、トラック上の任意の位置(1回転
中の任意の位置)にアクセスさせる制御を行うことが可
能となる。つまりトラックとデータフレーム単位でアク
セスできる。
【0059】このようにして、トラック上の任意の位置
にアクセスした場合、さらにそのアクセス点が、どのゾ
ーンに属するか否かを判定し、そのゾーンに対応する周
波数のクロックをVCO44に発生させる必要がある。
そのため制御回路38は、読み取ったトラックナンバ
が、それまでアクセスしていたゾーンと異なる新しいゾ
ーンであるか否かを判定し、新しいゾーンである場合に
おいては、分周器45を制御して、その新しいゾーンに
対応する分周比を設定させる。これにより、各ゾーン毎
に異なる周波数の記録クロックがVCO44より出力さ
れることになる。
【0060】4.ファインクロックマーク検出動作 以上のような記録再生のための制御動作を正確に行うた
めには、ディスク1上でウォブルにより表現されている
ファインクロックマークを正確に検出する必要がある。
ファインクロックマーク検出のためのマーク検出回路3
6は、例えば図7のように構成される。
【0061】図示するようにマーク検出回路36には、
ゼロクロスエッジ検出部20、アナログウインドウ検出
部21、アンドゲート22、ウインドウコントロール2
3、デジタルウインドウジェネレータ24が設けられ
る。
【0062】光ヘッド32が出力するウォブリングに基
づく信号FCMは例えば図1(d)のようにファインク
ロックマークとしてのウォブルに対応した信号波形とな
る。この信号FCMがゼロクロスエッジ検出部20にお
けるゼロクロスコンパレータ20aに供給されてゼロク
ロス検出されることで、例えば図1(e)のようなゼロ
クロス検出信号が得られる。このゼロクロス検出信号は
そのままEX−ORゲート20cの一方の入力端子に供
給されるとともに、遅延回路20bで遅延されてEX−
ORゲート20cの他方の端子に供給される。従ってE
X−ORゲートの出力は図1(f)のようなゼロクロス
エッジ信号ZCEDとなる。
【0063】一方、信号FCMはアナログウインドウ検
出部21における微分回路21aで微分され、図1
(g)のような微分信号が得られる。この微分信号はレ
ベルコンパレータ21bで所定のスレッショルド値TH
1、TH2によってスライスされることで、図1(h)
に示すようなウインドウW1が生成される。
【0064】ウインドウコントロール23は、PLL回
路24がアンロックの状態にあるときは、アナログウイ
ンドウ検出部21からのウインドウW1をアンドゲート
22に供給させる。図1からわかるように、ウインドウ
W1の期間に抽出される(アンドゲート22から出力さ
れる)ゼロクロスエッジ信号ZCEDは、ファインクロ
ックタイミングtCMに相当するパルスとなる。このパ
ルスに対してPLL回路41がロック動作を行うこと
で、ファインクロックマークに同期したクロックが得ら
れる。
【0065】なお、PLL回路41からのクロックはデ
ジタルウインドウジェネレータ24にも供給され、デジ
タルウインドウジェネレータ24は、クロックカウント
によりウインドウW2を生成する。このウインドウW2
はウインドウW1と同様の期間となるウインドウであ
る。ウインドウコントロール23は、PLL回路41が
ロックしている期間は、ウインドウW2をアンドゲート
22に供給される。即ちPLL回路41がロックしてい
る期間は、そのクロックカウントにより正確にウインド
ウを生成できるため、デジタルウインドウジェネレータ
24による信頼性の高いウインドウW2をアンドゲート
22での処理に供するものである。
【0066】ただし本例では、アナログウインドウ検出
部21の出力となるウインドウW1も、信頼性の高いウ
インドウとなる。上述したように、ファインクロックマ
ークに相当するウォブル部分は、波形の先頭部近辺及び
後端部近辺での微分値が矩形波のそれに比較して小さい
値となる波形として、図1(a)に示すように、波形両
端部がレベル変位が緩やかな略直線状で、かつ波形中央
部がレベル変位が急激となる波形の信号により形成され
る。従って信号FCMについても、ファインクロックマ
ークに相当する部分の波形は、その先頭部近辺及び後端
部近辺での微分値が小さい値となり、図9(f)で説明
した微分信号と比較して明瞭にわかるように本例の場
合、図1(g)のとおり微分信号においてファインクロ
ックマークの先頭部近辺及び後端部近辺でさほど大きな
振幅はあらわれない。従ってレベルコンパレータ21b
でのスライス処理により生成されるウインドウW1は、
ファインクロックマークの先頭部近辺及び後端部近辺に
ついても良好にマスクできるウインドウとなり、これに
よってアンドゲート22の出力としては、ファインクロ
ックマークタイミングtCMを正しく検出した信号とな
る。
【0067】即ち本例のディスク1に対して記録再生動
作を行う場合、記録再生装置はファインクロックマーク
に同期したクロックを正確に生成することができ、これ
に基づく各種処理を正確に実行できる。換言すれば、デ
ィスク1に対する記録再生動作の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0068】以上、実施の形態のディスク及びカッティ
ング装置を説明し、記録再生装置の動作についても言及
してきたが、本発明はこれらの例に限定されない。特に
ファインクロックマーク生成のために、カッティング装
置のマーク信号発生回路64から出力されるファインク
ロックマーク信号の波形形状、及びそれに対応するディ
スク1上でのウォブル形状は各種考えられる。いずれに
しても、波形両端部分でその微分値が小さくなるもので
あればよい。またフォーマットとして説明した数値は一
例であり、各種の変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、波形の先
頭部近辺及び後端部近辺での微分値が、矩形波のそれに
比較して小さい値となる波形とされる同期マーク信号に
よってトラックがウォブリングされて同期マークに相当
するウォブル部分が形成される。例えば同期マーク信号
は、波形両端部がレベル変位が緩やかな略直線状で、か
つ波形中央部がレベル変位が急激となる波形の信号とす
る。またこれによって記録媒体上のウォブル部分は、そ
のウォブル部分からの再生情報の微分値が、そのウォブ
ル部分の中心に相当する部分で大きくなり、かつそのウ
ォブル部分の中心以外に相当する部分では十分小さくな
るウォブル形状とする。このため、ウォブル部分の再生
情報を微分したときに不用な部分で微分信号の振幅が大
きくなることはなく、それを所定レベルでスライスする
ことで、同期マーク信号の検出に最も好適なウインドウ
を生成することができ、同期マーク信号を正しく検出で
きる。従って本発明の製造方法で生成された本発明の光
記録媒体に対して記録再生動作を行う場合、記録再生装
置は同期マークに同期したクロックを正確に生成するこ
とができ、記録再生動作の信頼性を向上させることがで
きるという効果がある。
【0070】またアドレス情報において同期マークが所
定間隔毎に含まれるようにされており、同期マーク信号
によるウォブル部分は、アドレス変調信号によってウォ
ブリングされるトラック上で、所定距離間隔もしくは所
定角度間隔であらわれるようにすることで、同期マーク
に同期したクロックは、記録媒体上でのより精密な位置
情報として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のファインクロックマーク
によるウォブル生成及び検出動作の説明図である。
【図2】実施の形態のディスクのウォブリングアドレス
のCAVフォーマットの説明図である。
【図3】実施の形態のディスクのウォブリングアドレス
のセグメントの説明図である。
【図4】実施の形態のディスクのウォブリングアドレス
のフレーム構造の説明図である。
【図5】実施の形態のディスクを製造するカッティング
装置のブロック図である。
【図6】実施の形態のディスクが対応する記録再生装置
のブロック図である。
【図7】実施の形態のディスクが対応する記録再生装置
のマーク検出回路のブロック図である。
【図8】ディスクのウォブリングプリグルーブの説明図
である。
【図9】従来のファインクロックマーク生成及び検出動
作の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク、2 グルーブ、3 ランド、32 光ヘ
ッド、33 記録再生回路、35 アドレス発生読取回
路、36 マーク検出回路、37 セグメントアドレス
検出回路、38 制御回路、41 PLL回路、46
クラスタカウンタ、48 トラックアドレス検出回路、
49 FSカウンタ、61 フォーマティング回路、6
2 論理演算回路、63 ウォブリング信号発生回路、
64 マーク信号発生回路、65 合成回路、68 駆
動回路、72 レーザ光源、73AOM、74 AOD

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録するトラックが予め形成さ
    れ、このトラックが、アドレス情報に対応して所定の周
    波数のキャリアを周波数変調したアドレス変調信号によ
    りウォブリングされているとともに、 前記アドレス情報には複数個の同期マークが含まれるよ
    うにされ、この同期マークに対応した、前記アドレス変
    調信号より高い周波数であり、かつその波形の先頭部近
    辺及び後端部近辺での微分値が、矩形波のそれに比較し
    て小さい値となる波形とされる同期マーク信号によって
    も、前記トラックがウォブリングされていることを特徴
    とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記アドレス情報において前記同期マー
    クは所定間隔毎に含まれるようにされており、前記同期
    マーク信号によるウォブル部分は、前記アドレス変調信
    号によってウォブリングされるトラック上で、所定距離
    間隔もしくは所定角度間隔であらわれることを特徴とす
    る請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 同期マーク信号によるウォブル部分は、
    そのウォブル部分からの再生情報の微分値が、そのウォ
    ブル部分の中心に相当する部分で大きくなり、かつその
    ウォブル部分の中心以外に相当する部分では十分小さく
    なるウォブル形状とされていることを特徴とする請求項
    1に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 データを記録するトラックが予め形成さ
    れる光記録媒体の製造方法として、 アドレス情報に対応して所定の周波数のキャリアを周波
    数変調したアドレス変調信号と、 前記アドレス情報に複数個含まれる同期マークに対応し
    て、前記アドレス変調信号より高い周波数であり、かつ
    その波形の先頭部近辺及び後端部近辺での微分値が矩形
    波のそれに比較して小さい値となる波形とされる同期マ
    ーク信号とを発生させ、 前記アドレス変調信号と前記同期マーク信号を合成して
    生成したウォブル信号により、トラックをウォブリング
    させていくことを特徴とする光記録媒体製造方法。
  5. 【請求項5】 前記同期マーク信号は、波形両端部がレ
    ベル変位が緩やかな略直線状で、かつ波形中央部がレベ
    ル変位が急激となる波形の信号であることを特徴とする
    請求項4に記載の光記録媒体製造方法。
JP10193252A 1997-07-24 1998-07-08 光記録媒体、及び光記録媒体製造方法 Withdrawn JPH1196604A (ja)

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