JPH10134357A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JPH10134357A
JPH10134357A JP8303940A JP30394096A JPH10134357A JP H10134357 A JPH10134357 A JP H10134357A JP 8303940 A JP8303940 A JP 8303940A JP 30394096 A JP30394096 A JP 30394096A JP H10134357 A JPH10134357 A JP H10134357A
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JP
Japan
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optical disk
groove
signal
recording
zone
Prior art date
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JP8303940A
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Hideji Eguchi
秀治 江口
Atsushi Hosoda
篤 細田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速アクセスが可能でしかも高密度書換記録
が可能なDVD−Rである光ディスクを提供する。 【解決手段】 グルーブ1を半径方向にゾーン分割して
なるゾーンCAV方式あるいはゾーンCLV方式の光デ
ィスクA.A´であり、グルーブ1は、単一のウォブル
周波数でグルーブ幅方向aにウォブルされると共に、ゾ
ーン境界sbを除き、各ゾーンz内におけるグルーブ幅
1a〜1c,…がディスクの全周にわたって略一定であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速アクセス可能
な書換可能型あるいはライトワンス(WO,追記録)型
光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、いわゆる「CD(コンパクトディ
スク)−R(Recordable)」よりもさらに大容量化され
た「DVD(デジタルビデオディスク)−R」が製品化
されようとしている。このDVD−Rは、片面3.9G
Byte、あるいは、4.7GByteの記憶容量を備
えたWOメディアであり、再生専用のDVDと同様に、
CLV(Constant Linear Velocity)記録方式が採用
されている。DVD−Rの仕様は再生専用のDVDと同
じ厚さ0.6mmの単板ディスクを貼り合わせた両面デ
ィスク、あるいは、一方がダミー板の片面ディスクが考
えられる。トラックピッチは0.8μm、最短ピット長
は0.44μmである。一方、DVD−Rの記録領域を
形成する螺旋状の連続案内溝(グルーブ,空溝)に照射
して情報を記録するための記録レーザ光の波長、及び、
この連続案内溝に照射してそこに記録された情報を再生
するための再生レーザ光の波長は、それぞれ635nm
〜650nmである。
【0003】ところで、CLV方式とは、図14(A)
〜(D)に示すように、ディスクの内周から外周にわた
って線速度を一定にする(同図(B)に図示)記録方式
のことであり、このために、グルーブにおける記録再生
位置に反比例するように、内周側よりも外周側のディス
クの回転数を暫時低下させる(同図(A)に図示)必要
がある。しかも、転送レート及び線密度はそれぞれディ
スクの内周から外周にわたって一定であること(同図
(C),(D)に図示)が必要である。
【0004】また、このDVD−Rは、ディスクの内周
から外周にわたって一定の線密度が得られるように一定
の周波数でグルーブ1を半径方向に微小変位(ウォブル
=wobble) 形成しておくことで、再生されたこのウォブ
ル周波数(単一のキャリア周波数)が常に一定になるよ
うにディスクの回転数を制御することにより、CLV記
録再生を可能としている。こウォブリングはディスクの
コピー防止のために行われる。
【0005】このように、DVD−Rにおける前記した
ウォブル状態は、ディスクの内周から外周へいくのに比
例して、各グルーブ1に形成されるウォブルの1周期の
値が次第に大となるものであり、この結果、図17に示
すように、各グルーブ1が半径方向にランダムにウォブ
ルしている状態となるから、グルーブ幅1a〜1c,…
は一定ではなく、ランド幅2a〜2d,…も一定ではな
くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したDVD−Rに
は、次のような課題がある。即ち、CLV方式のDVD
−Rはその使用時、半径方向のデータ記録位置に応じて
ディスクの回転数を微細に調整して線速度及びウォブル
周波数を常に一定に制御することが必要なものである。
このために、CLV方式のDVD−Rは、データの記録
時、一定の転送レート及び線密度での高密度記録が可能
な反面、再生時(特にシーク時)には、シークした先の
位置に対応して一義的に定まるディスクの所定回転数に
達するまでに時間がかかり、高速アクセスが困難になる
という課題があった。
【0007】そこで、本発明は、前記した課題に着目し
てこれを解決するためになされたものであり、下記する
(1)〜(4)の光ディスクを提供するものである。
【0008】(1) 図1に示すように、ディスクの内
周から外周にわたるデータ記録領域Rを同心円状に多数
のゾーンzに分割しておき、各ゾーン境界部sbを除い
て、グルーブ幅方向aに微小変位するウォブルのウォブ
ル周波数を一定とした構造のWOあるいは書換型光ディ
スクを提供するものである。
【0009】(2) また、こうした構造の光ディスク
をZCAV(Zoned Constant AngularVelocity、ゾーン
CAV) 方式の(図15に図示する特性を備えた)光デ
ィスク、あるいは、ZCLV(Zoned Constant Linear V
elocity 、ゾーンCLV)方式の(図16に図示する特
性を備えた)光ディスクとして提供するものである。
【0010】(3) さらに、本発明は、データの記録
領域Rを同心円状に多数のゾーンzに分割せずに、全周
にわたるグルーブ幅1a〜1c,…を一定とした構造の
WOあるいは書換型光ディスクを提供するものである。
【0011】(4) さらにまた、こうした構造の光デ
ィスクをCLV方式の光ディスク、あるいは、CAV方
式の光ディスクとして提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は下記(1),(2)の構成になる光デ
ィスクを提供する。
【0013】(1) 図1〜図3に示すように、情報
(データ)を記録しあるいは記録された情報(データ)
を再生するための螺旋状のグルーブ1を有し、このグル
ーブ1を半径方向にゾーン分割してなる(ZCAVある
いはZCLV方式の)光ディスクA.A´において、前
記グルーブ1は、特定の変位周波数(単一キャリア周波
数,単一ウォブル周波数)に応じてグルーブ幅方向aに
変位(ウォブル)されると共に、ゾーン境界sbを除
き、グルーブ幅1a〜1c,…がディスクの全周にわた
って略一定である(各ゾーンz内においてウォブルされ
たグルーブ幅1a〜1c,…の位相は同一である)こと
を特徴とする光ディスク。
【0014】(2) 情報(データ)を記録しあるいは
記録された情報(データ)を再生するための螺旋状のグ
ルーブ1を有する光ディスクにおいて、前記グルーブ1
は、特定の変位周波数(単一キャリア周波数,単一ウォ
ブル周波数)に応じてグルーブ幅方向aに変位(ウォブ
ル)されると共に、グルーブ幅1a〜1c,…がディス
クの全周(ディスクの記録領域R)にわたって略一定で
ある(記録領域Rにおいてウォブルされたグルーブ幅1
a〜1c,…の位相は同一である)ことを特徴とする光
ディスク。
【0015】
【発明の実施の態様】以下、本発明の光ディスクについ
て、図1〜図13,図14〜図16を用いて説明する。
図1は本発明の光ディスクの全体構造を説明するための
図、図2は本発明の光ディスクの構造を説明するための
拡大図、図3は本発明の光ディスクにおけるウォブリン
グされたグルーブ・ランド状態を説明するための図、図
4は本発明の光ディスクのゾーン境界におけるグルーブ
・ランド状態を説明するための図、図5は一般的なZC
AV方式の光ディスクにおける諸特性(ディスク回転
数、線速度、転送レート、線密度)を説明するための
図、図6,図12はそれぞれ本発明の光ディスクを駆動
するモータ制御ブロックの第1,第2実施例を示す図、
図7,図13はそれぞれ本発明の光ディスクを駆動する
モータ制御ブロックの第1,第2実施例を示す図、図8
は一般的なZCLV方式の光ディスクにおける諸特性
(ディスク回転数、線速度、転送レート、線密度)を説
明するための図、図9は一般的なCLV方式の光ディス
クにおけるウォブリングされたグルーブ・ランド状態を
説明するための図、図10はウォブリングされたグルー
ブ・ランドを備えた一般的なCLV方式の光ディスクを
再生したウォブル信号振幅を説明するための図、図11
は本発明の光ディスクを再生したウォブル信号振幅を説
明するための図、図14は一般的なCLV方式の光ディ
スクにおける諸特性(ディスク回転数、線速度、転送レ
ート、線密度)を説明するための図、図15はZCAV
方式の本発明の光ディスクにおける諸特性(ウォブル周
波数、ディスク回転数)を説明するための図、図16は
ZCLV方式の本発明の光ディスクにおける諸特性(ウ
ォブル周波数、ディスク回転数)を説明するための図で
ある。
【0016】本発明の光ディスクは、上述したWOメデ
ィアであるDVD−Rに用いられるものであり、図1に
示すように、半径rを有する記録領域R内において内周
から外周へ向かって同心円状に複数のゾーンzが順次形
成されており(同図の例では4つのゾーンz)、この記
録領域Rは各ゾーンzにより同心円状に分割される(い
わゆるゾーン分割)。各ゾーンzはさらに複数のセクタ
sにより円周方向に分割される。ゾーン分割された各ゾ
ーンz内における全てのグルーブ1を半径方向に微小変
位(ウォブル)するウォブル周波数は一定とする。
【0017】即ち、本発明の光ディスクは、図2に示す
ように、グルーブ1のグルーブ幅1a〜1c,…が同一
寸法(図3に示すように、グルーブ幅1a=グルーブ幅
1b=グルーブ幅1c…)であり、また、ランド2のラ
ンド幅2a〜2d,…も同一寸法(図3に示すように、
ランド幅2a=ランド幅2b=ランド幅2c=ランド幅
2d…)である。こうして、図1に示したように、各ゾ
ーン境界sbの開始線scを開始位置とするウォブルさ
れたグルーブ幅1a〜1c,…は各ゾーンz内において
同位相となる。
【0018】また、記録データの所在を示すアドレス
は、図2に示すように、ランド2上にプリピットを形成
して予め記録されている。このアドレスが付されたラン
ドピット2pに関連するグルーブ1にデータが記録され
る。
【0019】前記したように、ウォブルされたグルーブ
1及びランドピット2pにより形成されるアドレッシン
グ構造は、例えば、グルーブ1のトラックピッチ(グル
ーブ幅+ランド幅)が0.8μm,グルーブ幅1a〜1
c,…が0.4μmのとき、ウォブリングによるグルー
ブ1の変位量は±40nm、ウォブル周波数は単一の周
波数とし、1周期当りのウォブル形状の長さは50μm
前後とし、ディスク全周にわたって略一定となるよう形
成したものである。
【0020】前記したゾーン境界sbの開始線scが、
図4に示すように、光ディスクAが1回転するごとに1
回現れるように形成するためには、光ディスクAが1回
転するごとにグルーブ幅及びランド幅を特定の領域部分
のみ変化させることが行われている(同図中、斜線部分
の領域は光ディスクAの1回転に対応するランド2の開
始位置2AB及びその終了位置2AAを示している)。
【0021】即ち、グルーブ1のグルーブ幅1aa=グ
ルーブ幅1ab=グルーブ幅1ac=グルーブ幅1ad
=グルーブ幅1aeであるが、ランド幅2ab≠ランド
幅2acである。また、グルーブ幅1ba=グルーブ幅
1bb=グルーブ幅1bc=グルーブ幅1bd=グルー
ブ幅1beであるが、ランド幅2bc≠幅2bdであ
る。
【0022】ところで、本発明の光ディスクはZCAV
方式及びZCLV方式のいずれの方式でも構成すること
ができる。以下、[ZCAV方式の本発明の光ディスク
A]、[一般的なZCAV方式の光ディスク]、[ZC
LV方式の本発明の光ディスクA´]、[一般的なZC
LV方式の光ディスク]の順に説明する。
【0023】[ZCAV方式の本発明の光ディスクA]
ZCAV方式の本発明の光ディスクAは、図1、図15
(A),(B)に示すように、ディスクの内周から外周
までの記録領域Rを同心円状に多数のゾーンzに分割さ
れている。各ゾーンz内における螺旋状のグルーブ1
は、ゾーンz毎に定められた単一のウォブル周波数によ
りグルーブ幅方向aに変位(ウォブリング)されてお
り、この結果、各グルーブ幅1a〜1c,…は全周にわ
たって一定である。そして、この光ディスクAは、常時
一定のディスク回転数で回転駆動されるのであり、これ
に応じて、ゾーンz毎に定められた単一のウォブル周波
数はディスクの半径方向に比例して階段状に増加すると
したものである。
【0024】[一般的なZCAV方式の光ディスク]前
記した[ZCAV方式の本発明の光ディスクA]に対す
る一般的なZCAV方式の光ディスクについて、図5
(A)〜(D)を用いて説明する。一般的なZCAV方
式の光ディスクは各ゾーンz内におけるグルーブ幅が同
一ではないのに対して、ZCAV方式の光ディスクAは
各ゾーンz内におけるグルーブ幅は全周にわたって同一
であり、このことのみが両者の相違点である。
【0025】この一般的なZCAV方式の光ディスク
は、常時一定のディスク回転数で回転駆動されるのであ
り(同図(A)に図示)、この結果、線速度はディスク
の内周から外周にわたって次第に増加するものである
(同図(B)に図示)。また、転送レートは半径方向の
ゾーンz位置に比例して階段状に順次増加するものであ
り(同図(C)に図示)、さらに、線密度は各ゾーンz
内における半径方向の位置に比例して微小に変化するも
のの、この微小変化量は全てのゾーンzにおいて一定と
なる(同図(D)に図示)ものである。
【0026】[ZCLV方式の光ディスクA´]一方、
ZCLV方式の本発明の光ディスクA´は、図16
(A),(B)に示すように、ディスクの内周から外周
までの記録領域Rを同心円状に多数のゾーンzに分割さ
れている。各ゾーンz内における螺旋状のグルーブ1
は、ゾーンz毎に定められた単一のウォブル周波数によ
りグルーブ幅方向aに変位(ウォブリング)されてお
り、この結果、各グルーブ幅1a〜1c,…は全周にわ
たって一定である。そして、この光ディスクA´は、常
時一定のウォブル周波数を得るように回転駆動されるの
であり、このために、半径方向のゾーンz位置に反比例
して階段状に回転数を順次減少するとしたものである。
【0027】[一般的なZCLV方式の光ディスク]前
記した{ZCLV方式の光ディスクA´}に対する一般
的なZCLV方式の光ディスクについて、図8(A)〜
(D)を用いて説明する。一般的なZCLV方式の光デ
ィスクは各ゾーンz内におけるグルーブ幅が同一でない
のに対して、ZCLV方式の光ディスクA´は各ゾーン
z内におけるグルーブ幅は全周にわたって同一であり、
このことのみが両者の相違点である。
【0028】この一般的なZCLV方式の光ディスク
は、常時一定の線速度を得るためにディスク回転数を半
径方向のゾーンz位置に反比例して段階的に順次減少す
るものであり(同図(A)に図示)、この結果、線速度
は各ゾーンz内における半径方向の位置に比例して微小
に変化するものの、この微小変化量は全てのゾーンzに
おいて一定となる(同図(B)に図示)ものである。ま
た、転送レートは各ゾーンz位置に無関係に常時一定と
なり(同図(C)に図示)、さらに、線密度は各ゾーン
z内における半径方向の位置に反比例して微小に変化す
るものの、この微小変化量は全てのゾーンzにおいて一
定となる(同図(D)に図示)ものである。
【0029】さて、前述した{ZCAV方式の本発明の
光ディスクA}、{ZCLV方式の本発明の光ディスク
A´}をそれぞれ回転駆動することついて、以下、[Z
CAV方式の光ディスクAの回転駆動]、[ZCAV方
式の光ディスクAへのデータ記録]、[ZCAV方式の
光ディスクAからのデータ再生]、[ZCLV方式の光
ディスクA´の回転駆動]、[ZCLV方式の光ディス
クA´へのデータ記録]、[ZCLV方式の光ディスク
A´からのデータ再生]、の順に説明する。
【0030】[ZCAV方式の光ディスクAの回転駆
動]ZCAV方式の光ディスクAを回転駆動するための
モータ制御ブロック10は、図6に示すように、1/N
分周回路10a、サーボ回路10b、モータ10c、周
波数発生回路(FG)10d、バンドパスフィルタ(B
PF)10eから構成される。
【0031】前記した構成のモータ制御ブロック10
は、次の通り作動する。即ち、図6に示すように、図示
せぬ発振回路から出力するクロックXtalは1/N分
周回路10aで1/Nに分周された後、スピンドル基準
信号としてサーボ回路10bへ一方の入力信号として出
力される。このスピンドル基準信号は図示せぬ記録ヘッ
ド(ピックアップ)が光ディスクA上を記録(再生)走
査する際の半径方向のゾーンz位置に無関係に常時一定
のディスク回転数を得るための回転基準信号である。周
波数発生回路10dはモータ10cのスピンドルの回転
に応じた周波数信号を発生しこの周波数信号をサーボ回
路10bへ他方の入力信号として出力する。サーボ回路
10bはスピンドル基準信号に対する周波数信号のずれ
(差分)を比較し、この差分がゼロとなるようにモータ
駆動信号(駆動電流)をモータ10cへ出力する。
【0032】こうして、モータ制御ブロック10は図示
せぬターンテーブルに載置される光ディスクAの回転数
を常時一定とするように、この光ディスクAを回転駆動
することができる。
【0033】[ZCAV方式の光ディスクAへのデータ
記録]データ記録時、図示せぬ記録ヘッドのレーザ光源
から光ディスクAのグルーブ1及びこのグルーブ1の両
端部のランド2,2に跨がって照射される記録レーザ光
によりグルーブ1にデータがウォブリングされつつ記録
される。これと同時に、記録レーザ光の戻り光(光ディ
スクAからの反射光)は図示せぬ4分割ディテクタに入
射する。この4分割ディテクタは反射光を4分割して得
た記録位置状態を検出して、トラッキングエラー検出信
号であるPush−Pull信号をバンドパスフィルタ
10eへ出力する。このPush−Pull信号には前
記したウォブリングによる変動成分を含んでおり、この
変動成分は単一のウォブル周波数成分を有している。
【0034】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ10eでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、記録用基準クロックとして図
示せぬ記録系へ出力される。記録系においてはこの基準
クロックが正規のウォブリング信号振幅に対応したもの
であるかどうか判定し、この判定結果を基に記録ヘッド
の記録動作を制御する。一方、前記した[ZCAV方式
の光ディスクAの回転駆動]で述べたように、ターンテ
ーブルに載置されるこの光ディスクAの回転数を常時一
定とするように、光ディスクAが回転駆動されることは
言うまでもない。従って、常時安定したZCAV記録が
可能となる。
【0035】[ZCAV方式の光ディスクAからのデー
タ再生]データ再生時、図示せぬピックアップのレーザ
光源から光ディスクAのデータ記録済グルーブ1及びこ
のグルーブ1の両端部のランド2,2に跨がって照射さ
れる再生レーザ光によりグルーブ1にウォブリングして
記録されているデータが再生される。これと同時に、再
生レーザ光の戻り光(光ディスクAからの反射光)は図
示せぬ4分割ディテクタに入射する。この4分割ディテ
クタは反射光を4分割して得た再生位置状態を検出し
て、トラッキングエラー検出信号であるPush−Pu
ll信号をバンドパスフィルタ10eへ出力する。この
Push−Pull信号には前記したウォブリングによ
る変動成分を含んでおり、この変動成分は単一のウォブ
ル周波数成分を有している。
【0036】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ10eでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、再生用基準クロックとして図
示せぬ再生系へ出力される。再生系においてはこの基準
クロックが正規のウォブリング信号振幅であるかどうか
を判定し、この判定結果を基にピックアップの再生動作
を制御する。一方、前記した[ZCAV方式の光ディス
クAの回転駆動]で述べたように、ターンテーブルに載
置されるこの光ディスクAの回転数を常時一定とするよ
うに、光ディスクAが回転駆動されることは言うまでも
ない。従って、常時安定したZCAV再生が可能とな
る。
【0037】[ZCLV方式の光ディスクA´の回転駆
動]ZCLV方式の光ディスクA´を回転駆動するため
のモータ制御ブロック11は、図7に示すように、1/
N分周回路11a、サーボ回路11b、モータ11c、
バンドパスフィルタ(BPF)11d、1/N´分周回
路11eから構成される。
【0038】前記した構成のモータ制御ブロック11
は、次の通り作動する。即ち、図7に示すように、図示
せぬ発振回路から出力するクロックXtalは1/N分
周回路11aで1/Nに分周された後、スピンドル基準
信号としてサーボ回路11bへ一方の入力信号として出
力される。このスピンドル基準信号は図示せぬ記録ヘッ
ド(ピックアップ)が光ディスクA´上を記録(再生)
走査する際の半径方向のゾーンz位置に反比例して階段
状に順次減少するディスク回転数を得るための回転基準
信号である。後述するように、サーボ回路11bへ入力
する他方の入力信号としては、Push−Pull信号
バンドパスフィルタ11d、1/N´分周回路11eを
経て得た記録・再生用基準クロックが用いられる。サー
ボ回路11bはスピンドル基準信号に対する基準クロッ
クのずれ(差分)を比較し、この差分がゼロとなるよう
にモータ駆動信号(駆動電流)をモータ10cへ出力す
る。
【0039】こうして、モータ制御ブロック11は図示
せぬターンテーブルに載置される光ディスクA´の回転
数を、記録(再生)走査する際の半径方向のゾーンz位
置に反比例して階段状に順次減少するように、この光デ
ィスクAを回転駆動することができる。
【0040】[ZCLV方式の光ディスクA´へのデー
タ記録]データ記録時、図示せぬ記録ヘッドのレーザ光
源から光ディスクA´のグルーブ1及びこのグルーブ1
の両端部のランド2,2に跨がって照射される記録レー
ザ光によりグルーブ1にデータがウォブリングされつつ
記録される。これと同時に、記録レーザ光の戻り光(光
ディスクA´からの反射光)は図示せぬ4分割ディテク
タに入射する。この4分割ディテクタは反射光を4分割
して得た記録位置状態を検出して、トラッキングエラー
検出信号であるPush−Pull信号をバンドパスフ
ィルタ11dへ出力する。このPush−Pull信号
には前記したウォブリングによる変動成分を含んでお
り、この変動成分は単一のウォブル周波数成分を有して
いる。
【0041】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ11dでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、記録用基準クロックとして1
/N´分周回路11e及び図示せぬ記録系へそれぞれ出
力される。記録系においてはこの基準クロックが正規の
ウォブリング信号振幅に対応したものであるかどうかを
判定し、この判定結果を基に記録ヘッドの記録動作を制
御する。
【0042】また、1/N´分周回路11eへ出力され
た記録用基準クロックは1/N´に分周された後、サー
ボ回路11bへ他方の入力信号として出力される。サー
ボ回路11bはスピンドル基準信号に対する1/N´分
周したウォブル信号のずれ(差分)を比較し、この差分
がゼロとなるようにモータ駆動信号をモータ11cへ出
力する。
【0043】一方、前記した[ZCLV方式の光ディス
クA´の回転駆動]で述べたように、ターンテーブルに
載置されるこの光ディスクA´の回転数を記録走査する
際の半径方向のゾーンz位置に反比例して階段状に順次
減少するように、光ディスクA´が回転駆動されること
は言うまでもない。従って、常時安定したZCLV記録
が可能となる。
【0044】[ZCLV方式の光ディスクA´からのデ
ータ再生]データ再生時、図示せぬピックアップのレー
ザ光源から光ディスクA´のデータ記録済グルーブ1及
びこのグルーブ1の両端部のランド2,2に跨がって照
射される再生レーザ光によりグルーブ1にウォブリング
して記録されているデータが再生される。これと同時
に、再生レーザ光の戻り光(光ディスクA´からの反射
光)は図示せぬ4分割ディテクタに入射する。この4分
割ディテクタは反射光を4分割して得た再生位置状態を
検出して、トラッキングエラー検出信号であるPush
−Pull信号をバンドパスフィルタ11dへ出力す
る。このPush−Pull信号には前記したウォブリ
ングによる変動成分を含んでおり、この変動成分は単一
のウォブル周波数成分を有している。
【0045】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ11dでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、再生用基準クロックとして図
示せぬ再生系へ出力される。再生系においてはこの基準
クロックが正規のウォブリング信号振幅であるかどうか
を判定し、この判定結果を基にピックアップの再生動作
を制御する。
【0046】また、1/N´分周回路11eへ出力され
た再生用基準クロックは1/N´に分周された後、サー
ボ回路11bへ他方の入力信号として出力される。サー
ボ回路11bはスピンドル基準信号に対する1/N´分
周したウォブル信号のずれ(差分)を比較し、この差分
がゼロとなるようにモータ駆動信号をモータ11cへ出
力する。
【0047】一方、前記した[ZCLV方式の光ディス
クA´の回転駆動]で述べたように、ターンテーブルに
載置されるこの光ディスクA´の回転数を再生走査する
際の半径方向のゾーンz位置に反比例して階段状に順次
減少するように、光ディスクA´が回転駆動されること
は言うまでもない。従って、常時安定したZCLV再生
が可能となる。
【0048】ところで、図14に示した諸特性(ディス
ク回転数、線速度、転送レート、線密度)を備えた一般
的なCLV方式の光ディスクの再生においては,図9に
示すように、データが記録されたグルーブ1及びこのグ
ルーブ1の両端部のランド2,2に跨がって照射される
再生レーザ光の戻り光(反射光)から得られたウォブル
信号のレベルは、次の通りばらついてしまう問題があ
り、こうしたウォブル信号を用いる再生系においては、
レベルのばらつきを除去して一定レベルのウォブル信号
とする波形整形を行うことが必須であった。
【0049】即ち、図9に示すように、ランド幅2ca
≠幅2cbの位置AAを走査する再生レーザ光の戻り光
に基づいて得られたウォブル信号波形は、ウォブルの位
相がグルーブ幅方向aで一致しない。このため、こうし
て得られるウォブル信号波形の振幅は、図10中の左側
に示すウォブル信号振幅のように、破線で示すレベルで
あり、比較的低レベルである。
【0050】これに対して、図9に示すように、希に存
在する、ランド幅2da=幅2dbの位置ABを走査す
る再生レーザ光の戻り光に基づいて得られたウォブル信
号波形は、ウォブルの位相がグルーブ幅方向aで一致す
る。このため、こうして得られるウォブル信号波形の振
幅は、図10中の右側に示すウォブル信号振幅のよう
に、破線で示す前記レベルより高いレベルが得られる。
このように、一般的なCLV方式の光ディスクの再生
時、走査する位置によって再生されるウォブル信号のレ
ベルはばらつくのである。
【0051】ところで、上述したZCAV方式による本
発明の光ディスクAあるいはZCLV方式による本発明
の光ディスクA´の再生においては、図3、図4に示し
たように、前記したゾーン境界sb(ランド2の開始位
置2AB及びその終了位置2AA)を除き、ディスクの
全周にわたってウォブルの位相を半径方向で一致させる
ようにランド幅が一定に形成してあるから、データ記録
されたグルーブ1及びこのグルーブ1の両端部のランド
2,2に跨がって照射した再生レーザ光の戻り光に基づ
いて得られたウォブル信号のレベルは、常時一定となる
ことは言うまでもない。
【0052】この結果、こうしたウォブル信号を用いる
再生系においては、レベルのばらつきを除去して一定レ
ベルのウォブル信号とする波形整形を行うことなく、こ
れを用いることができるのである。
【0053】即ち、ゾーン境界sbを除きグルーブ1の
両端部のランド2,2のランド幅は全て一致するから、
図11に示すウォブル信号振幅のように、常時一定レベ
ルのウォブル信号を得ることができる。こうして、ZC
AV方式による本発明の光ディスクAあるいはZCLV
方式による本発明の光ディスクA´の再生時では、振幅
一定の信頼性の高いウォブル信号を得ることができる。
【0054】さて、上述したZCAV方式あるいはZC
LV方式の本発明の光ディスクA,A´は、いずれも、
ゾーン境界sbを備えている光ディスクであったが、次
に説明するCAV方式あるいはCLV方式の本発明の光
ディスクA1,A1´は、いずれも、ゾーン境界sbを
備えていないディスクであり、上記した光ディスクA,
A´と同様に、グルーブ幅1a〜1c,…は全て一定
(ランド幅2a〜2d,…も全て一定)の光ディスクで
ある。CAV方式あるいはCLV方式の本発明の光ディ
スクA1,A1´の構造は、上述したZCAV方式ある
いはZCLV方式の光ディスクA,A´と比較して、ゾ
ーン境界sbを備えていない点が相違するだけで、これ
以外の構造は同一である。
【0055】即ち、CAV方式あるいはCLV方式の本
発明の光ディスクA1,A1´はいずれも、上述したW
OメディアであるDVD−Rに用いられるものであり、
図1に示すように、半径rを有する記録領域R内におい
て内周から外周へ向かって同心円状に複数のゾーンzが
順次形成されることなく、複数のセクタsにより円周方
向あるいは半径方向に分割されてなる構造のディスクで
ある。各セクタs内における全てのグルーブ1を半径方
向に微小変位(ウォブル)するウォブル周波数は一定と
する。
【0056】この光ディスクA1,A1´は、図2に示
すように、グルーブ幅1a〜1c,…は同一寸法(図3
に示すように、グルーブ幅1a=グルーブ幅1b=グル
ーブ幅1c…)であり、またランド2のランド幅2a〜
2d,…も同一寸法(図3に示すように、ランド幅2a
=ランド幅2b=ランド幅2c=ランド幅2d…)であ
る。こうして、図1に示したように、ウォブル形状は各
セクタsの半径方向において同位相となる。
【0057】また、記録データの所在を示すアドレス
は、図2に示したように、ランド2上にプリピットを形
成して予め記録されている。このアドレスが付されたラ
ンドピット2pに関連するグルーブ1にデータが記録さ
れる。
【0058】前記したように、ウォブルされたグルーブ
1及びランドピット2pにより形成されるアドレッシン
グ構造は、例えば、グルーブ1のトラックピッチが0.
8μm,グルーブ幅1a〜1c,…が0.4μmのと
き、ウォブリングによるグルーブ1の変位量は±40n
m、ウォブル周波数は単一の周波数とし、1周期当りの
ウォブル形状の長さは50μm前後とし、ディスク全周
にわたって略一定となるよう形成したものである。
【0059】さて、前述したCAV方式の本発明の光デ
ィスクA1、CLV方式の本発明の光ディスクA1´を
それぞれ回転駆動することついて、以下、[CAV方式
の光ディスクA1の回転駆動]、[CAV方式の光ディ
スクA1へのデータ記録]、[CAV方式の光ディスク
A1からのデータ再生]、[CLV方式の光ディスクA
1´の回転駆動]、[CLV方式の光ディスクA1´へ
のデータ記録]、[CLV方式の光ディスクA1´から
のデータ再生]、の順に説明する。
【0060】[CAV方式の光ディスクA1の回転駆
動]CAV方式の光ディスクA1を回転駆動するための
モータ制御ブロック10Aは、図12に示すように、1
/N分周回路10a、サーボ回路(回転サーボ)10
b、モータ10c、周波数発生回路(FG)10d、バ
ンドパスフィルタ(BPF)10e、1/M分周回路1
0Aa、逓倍回路(Xセクタ数)10Abから構成され
る。前述したものと同一構成部分には同一符号を付す。
【0061】前記した構成のモータ制御ブロック10A
は、次の通り作動する。即ち、図12に示すように、図
示せぬ発振回路から出力するクロックXtalは1/N
分周回路10aで1/Nに分周された後、スピンドル基
準信号としてサーボ回路10bへ一方の入力信号として
出力される。このスピンドル基準信号は図示せぬ記録ヘ
ッド(ピックアップ)が光ディスクA1上を記録(再
生)走査する位置に無関係に常時一定のディスク回転数
を得るための回転基準信号である。周波数発生回路10
dはモータ10cのスピンドルの回転に応じた周波数信
号を発生しこの周波数信号をサーボ回路10bへ他方の
入力信号として出力する。サーボ回路10bはスピンド
ル基準信号に対する周波数信号のずれ(差分)を比較
し、この差分がゼロとなるようにモータ駆動信号(駆動
電流)をモータ10cへ出力する。
【0062】こうして、モータ制御ブロック10は図示
せぬターンテーブルに載置される光ディスクA1の回転
数を常時一定とするように、この光ディスクA1を回転
駆動することができる。
【0063】[CAV方式の光ディスクA1へのデータ
記録]データ記録時、図示せぬ記録ヘッドのレーザ光源
から光ディスクA1のグルーブ1及びこのグルーブ1の
両端部のランド2,2に跨がって照射される記録レーザ
光によりグルーブ1にデータがウォブリングされつつ記
録される。これと同時に、記録レーザ光の戻り光(光デ
ィスクA1からの反射光)は図示せぬ4分割ディテクタ
に入射する。この4分割ディテクタは反射光を4分割し
て得た記録位置状態を検出して、トラッキングエラー検
出信号であるPush−Pull信号をバンドパスフィ
ルタ10eへ出力する。このPush−Pull信号に
は前記したウォブリングによる変動成分を含んでおり、
この変動成分は単一のウォブル周波数成分を有してい
る。
【0064】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ10eでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、1/M分周回路10Aaへ供
給されここで1/M分周された後、逓倍回路10Abへ
供給されここで記録走査中のセクタsに応じて逓倍され
た後、記録用基準クロックとして図示せぬ記録系へ出力
される。記録系においてはこの基準クロックが正規のウ
ォブリング信号振幅に対応したものであるかどうか判定
し、この判定結果を基に記録ヘッドの記録動作を制御す
る。一方、前記した[CAV方式の光ディスクA1の回
転駆動]で述べたように、ターンテーブルに載置される
この光ディスクA1の回転数を常時一定とするように、
光ディスクA1が回転駆動されることは言うまでもな
い。従って、常時安定したCAV記録が可能となる。
【0065】[CAV方式の光ディスクA1からのデー
タ再生]データ再生時、図示せぬピックアップのレーザ
光源から光ディスクA1のデータ記録済グルーブ1及び
このグルーブ1の両端部のランド2,2に跨がって照射
される再生レーザ光によりグルーブ1にウォブリングし
て記録されているデータが再生される。これと同時に、
再生レーザ光の戻り光(光ディスクA1からの反射光)
は図示せぬ4分割ディテクタに入射する。この4分割デ
ィテクタは反射光を4分割して得た再生位置状態を検出
して、トラッキングエラー検出信号であるPush−P
ull信号をバンドパスフィルタ10eへ出力する。こ
のPush−Pull信号には前記したウォブリングに
よる変動成分を含んでおり、この変動成分は単一のウォ
ブル周波数成分を有している。
【0066】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ10eでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、1/M分周回路10Aaへ供
給されここで1/M分周された後、逓倍回路10Abへ
供給されここで信号を逓倍した後、光ディスクA1の各
セクタsに応じたウォブル周波数信号を再生用基準クロ
ックとして図示せぬ再生系へ出力される。再生系におい
てはこの基準クロックが正規のウォブリング信号振幅で
あるかどうかを判定し、この判定結果を基にピックアッ
プの再生動作を制御する。一方、前記した[CAV方式
の光ディスクA1の回転駆動]で述べたように、ターン
テーブルに載置されるこの光ディスクA1の回転数を常
時一定とするように、光ディスクA1が回転駆動される
ことは言うまでもない。従って、常時安定したCAV再
生が可能となる。
【0067】[CLV方式の光ディスクA1´の回転駆
動]CLV方式の光ディスクA1´を回転駆動するため
のモータ制御ブロック11Aは、図13に示すように、
1/N分周回路11a、サーボ回路(回転サーボ)11
b、モータ11c、バンドパスフィルタ(BPF)10
d、1/R分周回路11Aa、1/M分周回路11Ab
から構成される。前述したものと同一構成部分には同一
符号を付す。
【0068】前記した構成のモータ制御ブロック11A
は、次の通り作動する。即ち、図13に示すように、図
示せぬ発振回路から出力するクロックXtalは1/N
分周回路11aで1/Nに分周された後、1/R分周回
路11Aaにて1/Rに分周され、スピンドル基準信号
としてサーボ回路11bへ一方の入力信号として出力さ
れる。このスピンドル基準信号は図示せぬ記録ヘッド
(ピックアップ)が光ディスクA1´上を記録(再生)
走査する際の半径方向の位置に反比例して順次減少する
ディスク回転数を得るための回転基準信号である。ま
た、1/R分周回路11Aaにはセクタ別記録再生位置
情報信号が供給され、これにより記録再生位置に応じた
分周比で1/Nに分周された入力信号をさらに1/R分
周する。後述するように、サーボ回路11bへ入力する
他方の入力信号としては、Push−Pull信号がバ
ンドパスフィルタ11d、1/M分周回路11Abを経
て得た記録・再生用基準クロックが用いられる。サーボ
回路11bはスピンドル基準信号に対する基準クロック
のずれ(差分)を比較し、この差分がゼロとなるように
モータ駆動信号(駆動電流)をモータ11cへ出力す
る。
【0069】こうして、モータ制御ブロック11Aは図
示せぬターンテーブルに載置される光ディスクA1´の
回転数を、記録(再生)走査する際の半径方向の位置に
反比例して順次減少するように、この光ディスクA1´
を回転駆動することができる。
【0070】[CLV方式の光ディスクA1´へのデー
タ記録]データ記録時、図示せぬ記録ヘッドのレーザ光
源から光ディスクA1´のグルーブ1及びこのグルーブ
1の両端部のランド2,2に跨がって照射される記録レ
ーザ光によりグルーブ1にデータがウォブリングされつ
つ記録される。これと同時に、記録レーザ光の戻り光
(光ディスクA1´からの反射光)は図示せぬ4分割デ
ィテクタに入射する。この4分割ディテクタは反射光を
4分割して得た記録位置状態を検出して、トラッキング
エラー検出信号であるPush−Pull信号をバンド
パスフィルタ11dへ出力する。このPush−Pul
l信号には前記したウォブリングによる変動成分を含ん
でおり、この変動成分は単一のウォブル周波数成分を有
している。
【0071】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ11dでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、記録用基準クロックとして1
/M分周回路11Ab及び図示せぬ記録系へそれぞれ出
力される。記録系においてはこの基準クロックが正規の
ウォブリング信号振幅に対応したものであるかどうかを
判定し、この判定結果を基に記録ヘッドの記録動作を制
御する。
【0072】また、1/M分周回路11Abへ出力され
た記録用基準クロックは1/Mに分周された後、サーボ
回路11bへ他方の入力信号として出力される。サーボ
回路11bはスピンドル基準信号に対する1/M分周し
たウォブル信号のずれ(差分)を比較し、この差分がゼ
ロとなるようにモータ駆動信号をモータ11cへ出力す
る。
【0073】一方、前記した[CLV方式の光ディスク
A1´の回転駆動]で述べたように、ターンテーブルに
載置されるこの光ディスクA1´の回転数を記録走査す
る際の半径方向の位置に反比例して順次減少するよう
に、光ディスクA1´が回転駆動されることは言うまで
もない。従って、常時安定したCLV記録が可能とな
る。
【0074】[CLV方式の光ディスクA1´からのデ
ータ再生]データ再生時、図示せぬピックアップのレー
ザ光源から光ディスクA1´のデータ記録済グルーブ1
及びこのグルーブ1の両端部のランド2,2に跨がって
照射される再生レーザ光によりグルーブ1にウォブリン
グして記録されているデータが再生される。これと同時
に、再生レーザ光の戻り光(光ディスクA1´からの反
射光)は図示せぬ4分割ディテクタに入射する。この4
分割ディテクタは反射光を4分割して得た再生位置状態
を検出して、トラッキングエラー検出信号であるPus
h−Pull信号をバンドパスフィルタ11dへ出力す
る。このPush−Pull信号には前記したウォブリ
ングによる変動成分を含んでおり、この変動成分は単一
のウォブル周波数成分を有している。
【0075】このPush−Pull信号はバンドパス
フィルタ11dでウォブル周波数成分以外の不要帯域の
信号成分が除去された後、再生用基準クロックとして1
/M分周回路11Abへ出力され、ここで1/M分周さ
れた後、再生用基準クロックとして図示せぬ再生系へ出
力される。再生系においてはこの基準クロックが正規の
ウォブリング信号振幅であるかどうかを判定し、この判
定結果を基にピックアップの再生動作を制御する。
【0076】また、1/M分周回路11eへ出力された
再生用基準クロックは1/N´に分周された後、サーボ
回路11bへ他方の入力信号として出力される。サーボ
回路11bはスピンドル基準信号に対する1/N´分周
したウォブル信号のずれ(差分)を比較し、この差分が
ゼロとなるようにモータ駆動信号をモータ11cへ出力
する。
【0077】一方、前記した[CLV方式の光ディスク
A1´の回転駆動]で述べたように、ターンテーブルに
載置されるこの光ディスクA1´の回転数を再生走査す
る際の半径方向の位置に反比例して順次減少するよう
に、光ディスクA´が回転駆動されることは言うまでも
ない。従って、常時安定したCLV再生が可能となる。
【0078】
【発明の効果】本発明の光ディスクによれば、記録領域
においてデータが分断されることなく、連続して記録或
いは再生されるので、例えば再生専用DVDディスクと
の互換性が良い。また、ZCAV方式或いはZCLV方
式の両方の使い方ができ、書換型光ディスクに最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの全体構造を説明するため
の図である。
【図2】本発明の光ディスクの構造を説明するための拡
大図である。
【図3】本発明の光ディスクにおけるウォブリングされ
たグルーブ・ランド状態を説明するための図である。
【図4】本発明の光ディスクのゾーン境界におけるグル
ーブ・ランド状態を説明するための図である。
【図5】一般的なZCAV方式の光ディスクにおける諸
特性(ディスク回転数、線速度、転送レート、線密度)
を説明するための図である。である。
【図6】ZCAV方式の本発明の光ディスクを駆動する
モータ制御ブロックの第1実施例を示す図である。
【図7】ZCLV方式の本発明の光ディスクを駆動する
モータ制御ブロックの第1実施例を示す図である。
【図8】一般的なZCLV方式の光ディスクにおける諸
特性(ディスク回転数、線速度、転送レート、線密度)
を説明するための図である。
【図9】一般的なCLV方式の光ディスクにおけるウォ
ブリングされたグルーブ・ランド状態を説明するための
図である。
【図10】ウォブリングされたグルーブ・ランドを備え
た一般的なCLV方式の光ディスクを再生したウォブル
信号振幅を説明するための図である。
【図11】本発明の光ディスクを再生したウォブル信号
振幅を説明するための図である。
【図12】ZCAV方式の本発明の光ディスクを駆動す
るモータ制御ブロックの第2実施例を示す図である。
【図13】ZCLV方式の本発明の光ディスクを駆動す
るモータ制御ブロックの第2実施例を示す図である。
【図14】一般的なCLV方式の光ディスクにおける諸
特性(ディスク回転数、線速度、転送レート、線密度)
を説明するための図である。
【図15】ZCAV方式の本発明の光ディスクにおける
諸特性(ウォブル周波数、ディスク回転数)を説明する
ための図である。
【図16】ZCLV方式の本発明の光ディスクにおける
諸特性(ウォブル周波数、ディスク回転数)を説明する
ための図である。
【図17】従来の光ディスクの構造を説明するための拡
大図である。
【符号の説明】
1 グルーブ 1a〜1c グルーブ幅 2 ランド2a〜2d ランド幅 2p ランドピット a グルーブ幅方向 A.A1,A´,A´1 光ディスク sb ゾーン境界 z ゾーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を記録しあるいは記録された情報を再
    生するための螺旋状のグルーブを有し、このグルーブを
    半径方向にゾーン分割してなる光ディスクにおいて、 前記グルーブは、特定の変位周波数に応じてグルーブ幅
    方向に変位されると共に、ゾーン境界を除き、グルーブ
    幅が全周にわたって略一定であることを特徴とする光デ
    ィスク。
  2. 【請求項2】情報を記録しあるいは記録された情報を再
    生するための螺旋状のグルーブを有する光ディスクにお
    いて、 前記グルーブは、特定の変位周波数に応じてグルーブ幅
    方向に変位されると共に、グルーブ幅が全周にわたって
    略一定であることを特徴とする光ディスク。
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