JP4062377B2 - 光ディスク製造方法 - Google Patents

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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生可能な領域と再生専用の固定情報が記録された領域とを共に備えるディスクを製造するための光ディスク製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報を記録できる光ディスクは、大容量のデータを保持できることから音声データ、映像データ、各種情報機器データを蓄積するものとして重要な地位を占めつつあるが、更なる大容量化が求められており、この要求を満たすためには光ディスク上の記録情報密度をさらに向上させなければならない。光ディスクの情報密度は情報トラックのピッチおよびトラック方向の情報密度すなわち情報の線密度で決まり、光ディスク上の情報密度を向上させるにはトラックピッチを狭くし、線密度を高める必要がある。
【0003】
また、光ディスクの用途としては様々なものがある。例えば、オペレーティングシステムや基本辞書等のソフトあるいはゲーム用のソフトを供給する媒体として光ディスクを使用する場合、凹凸ピットの形態でデータが記録されている再生専用の光ディスクにすれば、大量に複製できるので光ディスクが安価となる。
【0004】
一方、ソフト供給側で記録した再生専用のデータに対して、ユーザーがこの再生専用データに応じて所望するデータを追記または書き込みができることが要望される。従って、この要求を満たすには、1枚の光ディスクに再生専用のデータが記録された領域と、記録再生が可能な領域とを混在させる必要がある。
【0005】
記録再生用の光ディスクによって、これを実現する場合、光ディスクを出荷する前に、凹凸状の溝トラック上に再生専用データを予め記録しておき、この記録領域を再生のみを行う領域として使用するようにすればよいが、この場合、一枚一枚のディスクに記録する必要があるので時間がかかりディスクのコストが高価となる。
【0006】
この課題を解消するものとして、光ディスクの一部の領域に必要なデータを凹凸ピットの形態で記録し、残りの領域を記録可能とした光ディスクが提案されている(例えば特開昭63−20769号公報)。このようにすれば一枚一枚記録する必要はなく、インジェクション等の手法で大量に複製できるのでディスクのコストを安価にすることができる。
【0007】
また、現在ROMディスクとして最もポピュラーディスクは、CDあるいはDVD−ROMディスクである。これらのディスクは、大容量を達成するために、トラックをトレースするときの線速度一定で連続的に凹凸ピットを記録している。もちろん、再生するときも線速度一定となる様にディスクを回転させて再生する必要性がある。
【0008】
ROM部、RAM部共存のディスクを構成する場合、ROM部のフォーマットはCDあるいはDVD−ROMディスクと同じにするべきである。なぜなら、CDあるいはDVD−ROMディスクしか読みとることができないドライブ装置に、間違ってこのROM部、RAM部共存のディスクを挿入しても、ROM部のフォーマットが同一であれば、このディスクを認識できるためである。
【0009】
ここで、CDあるいはDVD-ROMディスクをドライブ装置で再生する方法を簡単に説明する。
【0010】
上記ディスクの再生に際しては、リードインと呼ばれる領域にピックアップヘッドを移動し、コントロールデータとよばれるそのディスクを再生するときに必要な情報を読みとる。この読み取りを開始するまでの手順は、以下の通りである。
【0011】
第1に、ピックアップヘッドのレンズ位置を制御してディスク表面にフォーカスをかける。第2に、トラバースメカとレンズを制御してピット列を連続して読みとれるようにトラッキングをかける。第3に、再生回路に入力される再生信号の特定の周期(例えば最長間隔)を検出して、モータの回転速度を制御する。第4に、回転変動がおさまって、線速度一定で信号を再生できるようになると、再生信号に同期したクロックを発生させ、クロックを基準にデータを読みとっていく。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように線速度一定で連続的に凹凸ピットを記録しているROM部を備えるROM部、RAM部の共存ディスクではディスクの立ち上げ時には大変多くの作業を順番にこなさなくてはデータを読みとるところまでたどり着かず、立ち上げ時間が長いという課題があった。
【0013】
また、ROM部は、短波長のカッティングマシーンで記録されるので、RAM部に比べて線密度を高くすることができる。
【0014】
これに対して、RAM部には、記録領域と未記録領域があり、セクタIDが通常ヘッダとよばれるプリピットで構成されており、その中にはアドレス情報の他にPLLの動作を助けるVFO信号、あるいはアドレス情報の同期信号であるアドレスマーク等が配置されていて、RAM部の冗長度がROM部よりも高くなっている。
【0015】
しかしながら、CDあるいはDVD-ROMディスク等の従来の光ディスクでは、ROM部の1周内に含まれるセクタ数が、RAM部の1周内に含まれるセクタ数と等しい。この場合、ROM部のセクタフォーマットは、冗長度が高いRAM部のセクタフォーマットと同一になるので、ROM部の記録密度を高くできなかった。
【0016】
更に、従来の光ディスクでは、RAM部においても内周から外周まで1周内に含まれるセクタ数が等しいので、内周に比べて外周の方が記録密度が低くなり、記録密度を高くすることができないという課題があった。
【0017】
本発明は上記課題を鑑み、ディスクのフォーマットを工夫することにより、ディスク立ち上げ時間を短くすることが可能であって、かつ、大容量のROM部及びRAM部を有するディスク、をカッティングするための光ディスク製造方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の光ディスク製造方法は、データの再生のみを行う第1記憶領域のピットと、データの記録及び再生を行う第2記憶領域の溝およびヘッダとを有した光ディスクを製造する光ディスク製造方法であって、光源からの光ビームを、記録データに基づいて、光変調するプロセスと、前記光変調された光ビームをトラック方向と直角に光偏向させるプロセスと、前記光偏向された光ビームを成形するプロセスと、前記成形された光ビームの開口制限を前記第1及び第2の記憶領域の間で切り換えるプロセスと、前記開口制限された光ビームを光ディスク原盤に集光するプロセスと、前記光ディスク原盤を回転させるプロセスと、次いで、前記光ディスク原盤の1回転ごとに前記光変調及び光偏向の制御のタイミングを制御するプロセスとを含み、前記光変調するプロセスにおいて、前記第1記憶領域の各トラックの少なくとも1つのセクタの先頭が、前記第1記憶領域の他の全てのトラックのそれぞれのセクタの先頭と半径方向の少なくとも1つの直線上に並び、相互に隣接した前記第1及び第2記憶領域の各トラックのセクタ数が、前記第1記憶領域の方が前記第2記憶領域より大きくなるように前記光ビームが光変調制御され、また、前記第2記憶領域を記録するときに比べて前記第1記憶領域を記録するときの方が開口数を大きくかつ光ビームの記録パワーが小さくなるように制御され、かつ前記第2記憶領域の溝を記録するときに比べて前記第2記憶領域のアドレス情報を含むピットを記録するときの方が光ビームの記録パワーが小さくなるようにかつ開口数を変更しないように制御され、さらに、記録データのオン、オフのデューティ比を前記第1及び第2記憶領域で各々独立に光変調制御することを特徴とする。
前記光変調するプロセスが、前記光ビームを、前記第1記憶領域のピットを形成するための第1光ビームと前記第2記憶領域の溝およびヘッダとを形成するための第2光ビームとに分割するプロセスと、前記第1光ビームを変調するプロセスと、前記第2光ビームを変調するプロセスとからなり、前記光ビームを光偏向するプロセスは、前記第2光ビームに対してのみ実施され、前記光ビームを成形するプロセスは、前記第1光ビームを成形するプロセスと、前記第2光ビームを成形するプロセスとからなり、前記集光するプロセスにおいて、前記第1光ビームと前記第2光ビームとに対してそれぞれ開口制限がなされて、前記第1光ビームと前記第2光ビームとが合成されることを特徴としてもよい。
前記第2記憶領域に記録される記録データのオン、オフのデューティ比は、さらに、ゾーン毎に制御されてもよい。
前記光ビームは、前記第2記憶部のヘッダであるアドレス情報を含むピットで構成された1つのデータの塊を2等分した前半の部分では外周方向に約半トラック分光偏向され、後半の部分では内周方向に約半トラック分光偏向され、溝を切るときには周期的に蛇行されてもよい。
【0042】
【発明の実施の形態】
次に本発明による光ディスクについて図面を用いて説明する。
【0043】
図1は、本発明の第1実施形態であるROM部、RAM部共存の光ディスクの概略図およびセクタフォーマットを示す構成図を示している。図1に示すディスク1は、内周側にROM部、外周側にRAM部が構成されており、ROM部2のセクタの先頭はすべて放射状に並んでいる。また、このROM部2は予備データ部あるいはユーザデータ部を構成している。
【0044】
図2は、ROM部2の物理形状を示す表面図である。図2に示すようにROM部2は凹凸のピットで構成されている。図1に示すようにROM部2のセクタ4はセクタアドレス6とデータ部7から構成されており、セクタアドレス6にはデータブロックの位置を管理する情報が記録される。ディスク1を再生するときは、このセクタアドレス6に従って、ピックアップヘッドをシークし、所望の情報を得る。このセクターアドレス6を検索するために一般的にはシンクパターン8と呼ばれるデータには存在しない特定のバーストパターンをセクタアドレス6の直前に配置し、その信号を検出して同期をとり、セクタアドレス6を得る。
【0045】
RAM部3の各セクタはROM部2と同様、ピットで構成されたヘッダ11と記録部12から構成されている。このヘッダ11は13−1、13−2、13−3、13-4の4つのIDから構成されている。ID1〜4はアドレス情報14と、アドレス情報14の直前に配置されアドレス情報14を復調するときの同期を取るアドレスマーク(AM)15と、これを再生して同期再生クロックを発生させるPLL回路の動作を助けるためのVFO領域16等が記録されている。記録部12はVFO16と、記録データ部18やVFO16を保護するためのガード領域17−1、17−2と、記録データ部18とから構成されている。記録データ部18はROM部と同じフォーマットであり、セクタアドレス6とデータ部7とから構成されている。
【0046】
この構成からもわかるように、RAM部3は実際にユーザデータとして使用されるデータ部7以外の部分が多く、ROM部2に比べて冗長度が高い。したがって、ROM部2とRAM部3を同じ程度の線密度で記録した場合でも、1周当たりのセクタ数は当然ROM部2の方が多くなる。更に、ROM部2は、カッティングマシーンでカッティングするのでRAM部3の線密度より、かなり高密度な記録が可能である。この様な理由から、本実施形態の様に、1周当たりのセクタ数をRAM部3よりROM部2の方が多くなるように構成することが可能であり、より高密度なディスクを実現することが出来る。
【0047】
上記従来の技術でも述べたように、線速度一定で連続的に凹凸ピットを記録したROM部を有するROM部、RAM部共存のディスクでは、ディスクの立ち上げ時には大変多くの作業を順番にこなさなくてはデータを読みとる状態にたどり着かず、立ち上げ時間が長い。
【0048】
これに対して、本実施形態のディスクでは、コントロールデータのあるROM部2のセクタの先頭が放射状に並んでいる。このため、ROM部2の各セクタの再生期間を一定にするには、本実施形態のディスクを一定回転制御(CAV制御)で回転させる必要がある。この一定回転制御は、線速度が一定となる様なモータ制御と比較すると、より短時間で立ち上げて安定化させることができる。
【0049】
今回は、ROM部2(リードインを含む)を内周側にして説明をしたが、外周側でも良い。また、RAM部にリードインがあってもよい。
図1でわかるように、ROM部2のセクタの先頭とRAM部3のセクタの先頭が1周のうち1カ所だけ揃っている。
【0050】
図3はこのディスク1をドライブで再生するときのシークの方法を説明するタイミング図である。一般的に、ディスクをドライブで再生する場合のモータ回転制御の粗調整にはモータから発生するFGパルスの周期を調べて制御を行う。図3の(a)はモータからのFGパルス、(b)は(a)のFGパルスを分周して生成する1周同期信号であり、ここでは1周につき6個のFGパルスが発生するものとする。(c)はROM部再生時のセクタアドレスのある位置を示すシンクパターンから発生した信号であり、図1からもわかるように1周につき10個のセクタアドレスがある。
【0051】
まず、ディスク立ち上げ時にROM部2の一部であるコントロールデータを再生する。ROM部2とRAM部3のセクタ4の先頭が揃っているところのコントロールデータ部でのセクタアドレス6は原盤をカッティングするときに既に決まっている。このROM部2とRAM部3のセクタの先頭が揃っている箇所でシンクパターン8から発生した信号と、その直前のFGパルスとの時間差Tを計測して記憶しておく。
【0052】
次に、シークするときはRAM部3のアドレス情報14を読みながらシークするが、RAM部3には記録されたセクタと記録されてないセクタとが混在しているので、アドレス情報14を読みとるためにはアドレス情報14の含まれるヘッダ11の部分だけ”1”になるようなゲート信号が必要である。図3の(d)は、前述の記憶されたFGパルスから、一定時間後にヘッダ部分に相当する”1”を発生させたシーク用のゲート信号である。このゲート信号によってPLL回路の動作を開始し、VFO16でPLLを引き込んでアドレス情報14を読みとる。例えば、再生信号のエンベロープ等でゲート信号を発生させる場合、信号によってはゲート信号の品質が非常に悪くなることがある。しかし、前述したような方法でゲート信号を発生すると、確実に1周に1回は読みとることが出来る。
【0053】
図4は本発明の第2実施形態であるROM部、RAM部共存光ディスクの概略図を示している。
【0054】
第1実施形態と違うところはRAM部3がゾーンに分かれているところである。ROM部2は第1実施形態と同様にセクタ4の先頭が放射状に揃っている。そして、RAM部3ではすべてのトラックにおいて1周に1回はROM部2のセクタ4の先頭と揃っている。また、RAM部3のデータ領域では各ゾーンに含まれるトラック数が等しくなっている。データ領域以外、例えばリードアウト領域などではその限りではない。
図5および図6は、図4のRAM部3の構成図を示している。
【0055】
図5はヘッダ31のアドレス情報が2組になっており、内周側あるいは外周側に1/2トラックピッチの距離をずらしている。また、このヘッダ31のピット信号の幅は、情報記録部32におけるグルーブ部33およびランド部34の幅に略等しくなるようにしている。
【0056】
図6のヘッダ41のアドレス情報は、グルーブ部43とランド部44でそれぞれ独自に持つようになっており、グルーブ部43およびランド部44のそれぞれほぼ中央位置に構成されている。また、ヘッダ41のピット信号の幅は、情報記録部42におけるグルーブ部43およびランド部44の幅より細くしている。
【0057】
図5の場合も図6の場合もグルーブ部33、43およびランド部34、44はトラックのトレース方向に対して垂直方向に正弦波状にウォブルしている。このウォブルの意味は、ドライブがRAM部3の情報記録部32あるいは42にデータの記録を行う場合、このウォブルの周期を検出して、この検出信号に同期したクロックを生成し、このクロックに同期してデータの書き込みを行う。ウォブルはグルーブ部33、43およびランド部34、44に対して1周にわたり、ほぼ連続的に出現するので、PLLの引き込みが早く、記録時間が短縮できる。
【0058】
図7は、図4のRAM部3の案内トラック(グルーブ部、ランド部)の構成を説明するためのディスク概略図である。
【0059】
案内トラックはドライブで情報を記録再生するときは、光学ヘッドから出射された光ビームのスポットが特定の場所を追従できるようにするために設けられており、1回転する毎にグルーブ部(実線)、ランド部(点線)が切り替わるような構成になっている。また、グルーブ部(実線)、ランド部(点線)の両方に情報を記録することができる。この図7で示している案内トラックはスパイラル状であるが、同心円上であっても構わないし、スパイラルの方向が逆であっても良い。
【0060】
図8は図5のヘッダ31および情報記録部32のセクタフォーマットの詳細を示すフォーマット構成図である。
【0061】
1セクタはヘッダ31(IDa、IDb)と情報記録部32のトータルで2697Byte(以下Bと表記)である。実際に情報の記録が行われる記録情報部32は、GUARD1部(20+iB)、VFO部(35B)、PS部(3B)、DATA部(2418B)、PA部(1B)、GUARD2部(55−iB)部からなる。このうちDATA部2418Bは図1のROM部のフォーマットと同様であり、SY1部(2B)とDATA1(91B)、SY2部(2B)とDATA2(91B)、・・・、SY26部(2B)とDATA26(91B)が組になったもので構成されている。ヘッダ31は、IDaがID1(46B)、ID2(18B)、IDbがID3(46B)、ID4(18B)から構成されている。また、MIRROR部(2B)、GAP部(10+j/16B)およびBUFFER部(25−j/16B)には、意味のある情報は記録されない。iは0から7の整数で、jは0から16までの整数である。
【0062】
ID1から4はセクタのアドレスを認識するためのものであり、また、続いてくる案内トラックがグルーブかランドかを識別するためにも使用できる。MIRROR部、GAP部は記録時のレーザパワーを調整するために用いられる領域である。また、BUFFER部では、光ディスク回転変動や光ディスク偏心に基づく記録するデータの時間軸方向のずれを調整するためのものである。GUARD1部、GUARD2部は、データの繰り返し記録によるデータの始端及び終端からの劣化を保護するためのものである。VFO部は再生時に再生クロックを作るPLL回路の動作を助けるためのものである。PS部はデータの最初であることを示すためのものであり、PA部は記録時に行うデータ変調において、セクタ毎の最後のデータを完結させるために必要なデータを記録する部分である。
図9はROM部2とRAM部3の境界領域における拡大図である。
【0063】
図9で示すように、遷移領域はウォブル信号を含む連続トラック(ヘッダのないトラック)で構成する場合と、今まで説明してきたRAM部3と同様で、ヘッダを含む構成にすることが考えられる。どちらの場合でも記録処理を行うための処理クロックを生成することは可能である。
【0064】
このように構成されたRAM部3での各ゾーンのセクタ数は、内周から外周になるにつれて、1セクタずつ増える。この様なゾーンフォーマットの目的は、1周の長さが相互に異なる各ゾーンのいずれにおいても、ユーザーデータの1ビットに対する必要なディスク上の記録再生長(以下ビット長)をほぼ同じにして、記録容量を増やすことにある。これに伴って、各ゾーン毎に、ディスクの回転数を変更して、外側のゾーン程、ディスクの回転数を上げ、各ゾーンのいずれにおいても、一定回転制御を行い、記録及び再生されるビット長を略一定にする。1つのゾーンにおいて、最内周のトラック長と最外周のトラック長が異なるので、実際にはビット長が僅かに変化するが、この変化の分は、ビット長の記録及び再生に伴う該ビット長の許容誤差範囲に収まる。
【0065】
この様な構成においては、シークするに際し、あらかじめどのゾーンにシークするかが分かっていれば、ディスクの回転速度を該ゾーンに対応する回転速度に速やかに立ち上げることができるというメリットがある。また、本実施形態のディスクでは、各ゾーン毎のトラック数が等しいので、現在のセクタアドレスからシーク先のセクタアドレスへとシークするには、何本のトラックをジャンプすれば良いか、あるいはそのトラック数から容易にシーク先のゾーンがわかる。
【0066】
また、本実施形態のディスクの原盤をカッティングする場合、通常、モータは一定回転に制御し、各ゾーン毎に、記録する信号のビットレートをコントロールしてビット長をおよそ一定に保つ。したがって、ゾーンとゾーンの切り替わり目でビットレートを切り換える必要があり、このためにトラック数をカウントしてそのカウントアップの信号でビットレートを切り換える。各ゾーン毎のトラック数が等しい方が、この制御を行い易く、回路も簡単に構成できる。
図10は、本発明の第3実施形態におけるROM部、RAM部共存光ディスクの概略図を示している。第2実施形態と違うところは、ROM部2が予備データ部51とユーザデータ部52から構成されており、予備データ部51は、すべてのセクタの先頭が放射状に並び、ユーザデータ部52はゾーンに分かれ、各ゾーン内ですべてのセクタ4の先頭が放射状に並んでいる。また、第1実施形態でも説明したように、ROM部2のセクタ4の先頭にはセクタアドレス6が入っているので、ユーザデータ部52の各セクタは、必ずしも第1および第2実施形態のRAM部3のようにヘッダを必要としない。ユーザデータ部52においては、セクタをヘッダの冗長ビットを除いた図1のROM部2と同じフォーマットのものにすると、第2実施形態に示すディスクと同じ位置付け(半径位置)のゾーンでも、そこがRAM部3とROM部2の場合ではROM部2の場合の方が、より多くのセクタに割り振ることが出来る。
【0067】
このディスクの目的は、何らかのコンテンツをROM部2のデータ領域にカッティングし、そのコンテンツの入ったROM部2と書換可能なRAM部3を合わせて持つことにある。このディスクは、例えばゲームのコンテンツに対して、そのゲームに必要なユーザ独自のデータ領域を簡単に持つことが出来たり、RAM部3にユーザ所望の映像を取り込み、コンテンツのキャラクタ等に合成したりもできる。また、同じコンテンツが入ったディスクでもディーラ等が所望の形で付加価値を付けることが出来る。ROM部2、RAM部3に関わらず、各ゾーン毎のトラック数は等しいのでカッティングにおよびシークに関しては第2実施形態と同じ効果がある。
【0068】
図11は、本発明の第4実施形態におけるROM部、RAM部共存光ディスクの概略図を示している。第3実施形態と違うところは、ROM部2のユーザデータ部52も完全に図4のRAM部3と同じセクタフォーマット(図8)で構成するところである。
【0069】
本実施形態においては、前述のようにROM部2のユーザデータ部52も完全にRAM部3と同じセクタフォーマットで構成するので、あらゆる位置でのセクタアドレスは、第2実施形態におけるディスクと全く同じに出来る。この場合のメリットは、コンテンツ入りのROM部、RAM部共存ディスクをドライブで再生する場合、ドライブは第2実施形態のディスクの場合とほとんど変更なく再生することができる。
【0070】
図12は、RAM部2とROM部3の切り替わり目のセクタアドレスのつなぎを説明する構成図である。
【0071】
また、本実施形態、あるいは第1乃至第3実施形態でも、ROM部2とRAM部3のセクタアドレスが連続アドレスになっていると、データの管理が非常にやりやすく、また、シーク時のトラブルも起こらない。もし、ROM部2とRAM部3でセクタアドレスが重複したり、中飛びしたりしていると、ユーザがそのアドレスを指定してしまったときなどにトラブルがおこる。
【0072】
また、予備データ部にROM部とRAM部の境界を識別するデータが記録されていると、トラッキング方法および記録及び再生信号のゲイン等の切り替えがスムーズに行える。高密度のROM部、RAM部共存ディスクでは、ROM部はピットがあらかじめ存在するので、位相差法あるいは3ビーム法でトラッキングをかけ、RAM部は記録されてない領域があるので、プッシュプル法でトラッキングをかけなくてはいけない。したがって、その境界がわかるデータがリードインのコントロール部に記録されていれば、その切り替えがスムーズに行える。
【0073】
なお、本発明では、図を簡単化するために第1及び第2実施形態ではROM部の1周のセクタ数を10、RAM部全体あるいはRAM部第1ゾーンの1周のセクタ数を9にして説明したが、第1実施形態では、ROM部の方がRAM部よりセクタ数が多ければ、また、第2実施形態では、セクタ数は整数であれば、いくらでも良い。
【0074】
また、第3実施形態では、ROM部の1周のセクタ数をリードインで10、第1および第2ゾーンでは11、および12で、RAM部第1ゾーンの1周のセクタ数を11に設定したが、セクタ数は整数であれば、いくらでも良い。
【0075】
また、第4実施形態では、ROM部の1周のセクタ数をリードインで10、第1および第2ゾーンでは9、および10で、RAM部第1ゾーンの1周のセクタ数を11に設定したが、セクタ数は整数であれば、いくらでも良い。また、ROM部、RAM部のゾーン数もまた整数であれば良い。
【0076】
次の表は、本発明のディスクを適用したROM部、RAM部共用ディスクの具体例を示す図表である。この具体例のディスクは、基本的には、第2実施形態のディスクと同様の構成である。
【0077】
次の表において、ROM部、未記録部、及びRAM部の一部分は、リードイン領域を形成する。また、RAM部の他の部分は、データ領域及びリードアウト領域を形成する。リードイン領域に含まれるRAM部の一部分とゾーン0は、実質的に1つのゾーンを形成しており、1888本のトラックを有し、各トラック毎に、17のセクタを有する。ゾーン1は、1888本のトラックを有し、各トラック毎に、18のセクタを有する。更に外側の他の各ゾーン2〜23については、トラックの本数が共通しているが、外側になる程、セクタの数が1つずつ増加している。最も外側には、リードアウト領域が設定されている。
【0078】
ROM部には、予備データが予め記録されている。未記録部は、ミラーのデータ未記録領域である。リードイン領域に含まれるRAM部の一部分には、ディスクの記録時に、欠陥管理情報等の予備データが必要に応じて記録される。リードアウト領域には、予備データが予め記録されている。
【0079】
【表1】
Figure 0004062377
図13は本発明の第5実施形態のディスク記録装置を示すブロック図である。このディスク記録装置は、第2実施形態で説明した光ディスクの原盤を記録するものである。
【0080】
図13において60は原盤ディスク、61は原盤ディスク60を感光するレーザ光源、62はレーザ光源61からの光ビームをROM部のピットを形成する光ビームと、RAM部の溝とヘッダーを形成する光ビームの2つの光ビームに分割する光ビーム分割手段、63−1、63−2はミラー、64はROM部のピットを形成する光ビームを変調する第1光変調手段、65は入力される記録データに基づいて第1光変調手段64を制御する第1制御手段、66はRAM部の溝とヘッダーを形成する光ビームを変調する第2光変調手段、67は入力される記録データに基づいて第2光変調手段66を制御する第2制御手段と、68は第2光変調手段66から出力される光ビームをトラック方向と直角方向に偏向させる光ビーム偏向手段、69は光ビーム偏向手段68を制御する光ビーム偏向制御手段、70は第1光変調手段64からの光ビームを成形する第1ビーム成形手段、71は光ビーム偏向手段68からの光ビームを成形する第2ビーム成形手段、72は第1ビーム成形手段70からの光ビームと第2ビーム成形手段71からの光ビームとを光軸を一致させて対物レンズに入射させる光ビーム合成手段、73は光ビーム合成手段72からの光ビームを集光する対物レンズ、74は原盤ディスクを回転させるスピンドルモータ、75はスピンドルモータ74を制御するモータ制御手段、76はモータ制御手段75からの1回転同期信号を基準に第1および第2制御手段65、67および光ビーム偏向制御手段69のタイミングを制御するタイミング制御手段である。77は例えば図示しない外部ハードディスクとのSCSIインターフェース、78はSCSIインターフェース77の制御を行い、図示しない外部ハードディスクから第1および第2制御手段65、67のメモリに記録データを入力するSPC(SCSIプロトコルコントローラ)である。
【0081】
また、第1制御手段65は、SPC78からのデータを一旦蓄積するメモリ101と、ROM部をカッティングするときの記録データ1ビットの周期のクロック(以下、ROM部のチャネルクロック)を発生するクロック発生器102と、メモリ101からのバイトデータをクロック発生器102の発生するクロックでパラレル・シリアル変換するP/S変換器103、P/S変換器103でシリアル信号になったROM部のレーザON/OFF信号の”1”と”0”のデューティーコントロールを行う第1デューティー制御手段104とから構成されており、さらに、第1デューティー制御手段104はディレーライン105と論理積106で構成されている。
【0082】
また、第2制御手段67はRAM部の各ゾーンに対応したRAM部をカッティングするときの記録データ1ビットの周期のクロックを順次発生する(以下、RAM部のチャネルクロック)プログラマブルシンセサイザ111と、SPC78からのデータを一旦蓄積するメモリ112と、メモリ112からのバイトデータをプログラマブルシンセサイザ111の発生するクロックでパラレル・シリアル変換するP/S変換器113と、P/S変換器113でシリアル信号になったRAM部のヘッダ部分のレーザON/OFF信号の”1”と”0”のデューティーコントロールを行う第2デューティー制御手段114と、第2デューティー制御手段114からのRAM部のヘッダ部分のレーザON/OFF信号の振幅を調整するヘッダ部振幅調整手段115とから構成されており、さらに、第2デューティー制御手段114はタイミング制御手段76の制御によりRAM部の各ゾーンに対応したディレー量を出力するROM116と、このROM116からのディレー量に基づいてP/S変換器113からのレーザON/OFF信号を遅延させるプログラマブルディレーライン117と論理積118で構成されている。
【0083】
また、光ビーム偏向制御手段69はプログラマブルシンセサイザ111からのRAM部のチャネルクロックとタイミング制御手段76からのリセット信号によってウォブル信号を発生させるためのデータが記録されているウォブルROM122のアドレスを周期的に与えるウォブルカウンタ121と、ウォブルROM122、ウォブルROM122からのデータをデジタル・アナログ変換して正弦波状のウォブル信号を発生させるD/Aコンバータ123と、RAM部のヘッダ部分の信号をトラックと垂直方向に1/2トラックピッチずつずらすためのタイミング信号を作成する差動アンプ124と、差動アンプ124の出力信号と、D/Aコンバータ123からのウォブル信号とを切り換える信号を作成するNOT回路125、126と論理積127と、その切り替えを実際に行うセレクタ128とから構成されている。
【0084】
図14はROM部のカッティング動作を説明するタイミング図、図15は第1デューティー制御手段104の動作を説明するタイミング図、図16はRAM部のカッティング動作を説明するタイミング図、図17は第2デューティー制御手段114の動作を説明するタイミング図である。
以下、図13から図17を用いてカッティング動作を説明する。
【0085】
スピンドルモータ74に取り付けられた原盤ディスク60を一定回転制御(CAV制御)で回転させ、図示しない搬送系で対物レンズ73を半径方向に送りながら、ディスク原盤60にROM部およびRAM部をスパイラル状に形成する。
【0086】
まず、光学系の動作から説明する。レーザ光源61から放射した光ビーム201は光ビーム分割手段62によって2つの光ビーム202と203に2分割される。光ビーム202はROM部のピットを記録するためのものであり、光ビーム203はRAM部のヘッダおよび溝を記録するためのものである。光ビーム202は第1制御手段65から出力されるROM部のレーザON/OFF信号305に基づいて第1光変調手段64で光強度変調される。光ビーム203はミラー63−1で反射され、第2制御手段67から出力されるRAM部のレーザON/OFF信号308に基づいて第2光変調手段66で光強度変調される。光強度変調され、ミラー63−2で反射された光ビーム205は光ビーム偏向制御手段69から出力される信号315に基づき、光ビーム偏向手段68によってRAM部のヘッダのIDa(図5)が外周側に半トラック分、(図5)IDbが内周側に半トラック分偏向され、また、グルーブ(溝)のカッティングの時には半径方向に正弦波状にウォブルするように偏向される。第1光変調手段64で光強度変調され第1ビーム成形手段70でビームの形を成形された光ビーム204と、光ビーム偏向手段68によって偏向され第2ビーム成形手段71でビームの形を成形された光ビーム206は、光ビーム合成手段72で光ビームがほぼ一致するように合成されて対物レンズ73に入射され、集光されて原盤ディスク60のフォトレジストを所望のフォーマットで感光する。
【0087】
次に、各制御手段の動作を説明する。まずはROM部から説明する。図14のモータ制御手段75から出力される信号301はスピンドルモータ74の1回転同期信号であり、このモータの場合例えば4096個のFGパルスで1回転している。タイミング制御手段76から出力される信号302はROM部の先頭に1回、RAMの先頭および各ゾーンの先頭で1回ずつ出力される信号である。P/S変換器103から出力される信号303はデューティー制御する前のROM部のレーザON/OFF信号である。
【0088】
ユーザからカッティング開始が指令されると最初の信号301に同期して信号302が出力され、それと同時にあらかじめSCSIインターフェース77を介してSPC78からメモリ101へ書き込まれたカッティングデータがROM部のチャネルクロックのN倍に同期して読み出され、そのバイトデータをP/S変換器103がクロック発生器102からのチャネルクロックでシリアルデータに変換して信号303が出力され、ROM部のピットの記録が開始されて指定されたアドレスのセクタから順次記録される。この信号303を拡大したのが図15であり、信号303がディレーライン105によって、あらかじめ設定されたディレー量に基づき信号303をtdだけ遅延させた信号304を出力し、論理積106で信号303と304の論理積が取られて”1”(レーザON)の区間が減った信号305が第1光変調手段64へ入力される。
【0089】
ここで、スピンドルモータ74の1回転同期信号301とクロック発生器102のチャネルクロックとの関係を説明する。図4に示すディスクはROM部が1周につき10セクタに分割されているのでそれに従って説明すると、ROMの1セクタに記録されるROMのチャネルクロック数の10倍のチャネルクロック数に実際にクロック発生器102から出力されるクロックの1周期を掛けた合計の時間と、スピンドルモータ74の1回転同期信号301の1周期の時間が等しくなるようなチャネルクロックを発生するようにクロック発生器102の周波数の選択を行うか、あるいはシンセサイザを使用するならその周波数を設定すれば、ROM部のセクタの先頭は常に放射状に揃った状態でカッティングできる。
【0090】
なお、本発明では図を簡単化するためにROM部の1周のセクタ数を10にして説明したが、セクタ数は整数であれば、いくらでも良い。
【0091】
また、図9に示すデータ未記録領域のミラー部を形成するために、図14に示すように1回転同期信号8個分(8トラック分)は記録信号は出力されない。このミラー部が終了するとRAM部のカッティングが開始される。このミラー部終了とともにRAM部の先頭で1回転同期信号301と同期して再び信号302が出力される。この信号の入力とともに第2制御手段67が動作を開始する。この動作を図16を用いて説明する。
【0092】
RAM部の先頭で1回転同期信号301と同期して再び信号302が出力されると、それと同時にあらかじめSCSIインターフェース77を介してSPC78からメモリ112へ書き込まれたRAM部のヘッダ部分のカッティングデータがRAM部第1ゾーンのチャネルクロックのN倍に同期して読み出され、そのバイトデータをP/S変換器113がプログラマブルシンセサイザ111の出力するRAM部第1ゾーンのチャネルクロックでシリアルデータに変換して信号307が出力され、RAM部のヘッダ部分の記録が開始されて指定されたアドレスのセクタから順次記録される。この信号307を拡大したのが信号307(拡大)であり、信号307がプログラマブルディレーライン117によって、後述する方法で設定された第1ゾーンに対応したディレー量に基づき信号307をtdだけ遅延させた信号309を出力し、論理積118で信号307と309の論理積が取られて”1”(レーザON)の区間が減った信号がヘッダ部振幅調整手段115に入力される。ヘッダ部振幅調整手段115は後述する動作で光ビーム偏向制御手段69で作成されるヘッダの時だけ”0”の信号310によって制御され、その”0”の時だけ振幅が減った信号を作成すると同時にタイミング制御手段76から入力されるグルーブ部の時に”1”(レーザON)になる信号306との論理和をとって、ヘッダ部でデューティー制御と振幅調整されグルーブ部で”1”になる信号308(拡大)が第2光変調手段66へ入力され、そのデューティと振幅で光強度変調され、ヘッダ部とグルーブ部がカッティングされる。
【0093】
ここで、プログラマブルシンセサイザ111と第2デューティー制御手段114がRAM部でゾーンが切り替わったときに各ゾーンに対応した動作をする事を図17で説明する。プログラマブルシンセサイザ111と第2デューティー制御手段114にはタイミング制御手段76から、現在カッティングしているゾーンを基準に次に来るゾーンを示す信号316と各ゾーンの先頭で出る信号302が入力されており、ROM116からはあらかじめ設定された各ゾーンに対応したディレー量のデータのうち、信号316の示す、次に来るゾーンのディレー量設定データがプログラマブルディレーライン117に入力され、次のゾーンの先頭で入力される信号302でプログラマブルディレーライン117にセットされる。プログラマブルシンセサイザ111も同様の動作をする。プログラマブルシンセサイザ111は2つの発信源を持っており1つの発信源は現在カッティング中のチャネルクロックを出力しており、もう一方は次に来るゾーンを示す信号316で次のゾーンのチャネルクロックを発振している。それを、次のゾーンの先頭ででる信号302で切り換えてトグル動作で、常に各ゾーンに対応したチャネルクロックを出力することが出来る。
【0094】
このゾーンの切り替えはスピンドルモータ74の1回転同期信号301を例えば1ゾーン1888カウントして次のゾーンに移る。本発明のディスクによるとこのカウント値がどのゾーンでも同じなので、カウンタの構成は簡単にできる。
【0095】
一方、同時に光ビーム偏向制御手段69にはタイミング制御手段76からウォブルカウンタ121をリセットする信号306とIDa(図5)の時だけ”1”になる信号311とIDb(図5)の時だけ”1”になる信号312が入力されており、差動アンプ124で信号311と信号312の差動がとられ、ヘッダ部のIDaの時だけ中間値より低く、ヘッダ部のIDbの時だけ中間値より高く、その中間値との電位差がほぼ等しく設定された信号313が出力される。また、グルーブ部の時だけ”1”になる信号306でリセットされ、グルーブが開始されると同時にウォブルカウンタ121がプログラマブルシンセサイザ111から入力されるRAM部のチャネルクロックでカウントアップされ、186チャネルビット周期でリセットがかかり巡回して周期的にカウントされている。このカウント信号がウォブルROM122に入力され、正弦波状のデータがデジタルデータで出力され、それをD/Aコンバータ123でデジタル・アナログ変換してグルーブ部の時だけ正弦波状の波形を出力するウォブル信号314を出力する。また、この信号314のオフセット電圧は信号313の中間値の電位と同電位に調整しておく。そして、NOT回路125、126および論理積127で作成されたヘッダ部の時だけ”0”になる信号310がセレクタ128を制御し、セレクタ128はヘッダ部の部分は信号313をグルーブ部の部分は信号314を選択して光ビーム偏向手段68に信号315を入力する。光ビーム偏向手段68では、中間値より低い電位が入力されるIDaの時に外周側へ半トラック分だけビームを振り、中間値より高い電位が入力されるIDbの時には内周側へ半トラック分だけビームを振り、またグルーブ部の時は正弦波状にビームを振って、RAM部のヘッダ部とグルーブ部がカッティングされる。
【0096】
なお、図16にも示すようにRAM部のランド部では記録信号は出力されず、1トラック分だけスピンドルモータ74を回転し、対物レンズ73が1トラック分だけ外周に送られる。いわゆる1周空送りを行う。
ここで、図4に示すディスクはRAM部の第1ゾーンが1周につき9セクタに分割されているのでそれに従って説明すると、RAM部の1セクタに記録されるRAMのチャネルクロック数の9倍のチャネルクロック数に実際にプログラマブルシンセサイザ111から出力されるクロックの1周期を掛けた合計の時間と、スピンドルモータ74の1回転同期信号301の1周期の時間が等しくなるようなチャネルクロックを発生するようにプログラマブルシンセサイザ111の周波数を設定すれば、RAM部第1ゾーンのセクタの先頭は常に放射状に揃った状態でカッティングされる。第2ゾーンからリードアウトまでも同様の動作でRAM部各ゾーンのセクタの先頭は常に放射状に揃った状態でカッティングされる。
【0097】
また、スピンドルモータ74の1回転同期信号301に同期させてROM部の1周の最初のセクタのセクタアドレス、あるいはRAM部の1周の最初のセクタのヘッダを記録するのでROM部もRAM部も1周に1回は必ずセクタの先頭が揃うように容易にカッティング出来る。
【0098】
なお、本発明では図を簡単化するためにRAM部第1ゾーンの1周のセクタ数を9にして説明したが、セクタ数は整数であれば、いくらでも良い。
【0099】
以上のように動作させることによって第2実施形態で説明したディスクがカッティングできるわけであるが、ここで、デューティー補正の必要性、またROM部とRAM部のヘッダ部で独立にデューティー補正する必要性について説明する。
【0100】
図18はデューティー補正の必要性を説明するためのタイミング図である。(a)は記録したい所望のピット、(b)は所望のピット(a)を得るためのデューティー補正前の記録パルス、(c)は記録レーザのスポット、(d)はデューティー補正前、後の記録パルスで得られるピットであり、網掛けの部分がデューティー補正前の記録パルスで得られるピットで、白い部分がデューティー補正後の記録パルスで得られるピットである。(e)はデューティー補正後の記録パルスであり、網掛けした部分は削られたパルスである。図面からもわかるように、所望の大きさのピット(a)を得ようとするとき、記録レーザのスポット(c)が有限の大きさを持つために、与えた記録パルス(b)より大きいピット、(d)の網掛け部分で示すピットが形成される。したがって、所望の大きさのピットを得る場合、あらかじめデューティー補正した記録パルス(e)で記録しなくてはいけない。また、このとき所望の幅の記録パルスを得る方法を説明する。図19は削ったパルス幅と再生時の最短ピットの振幅の関係を示す線図である。図19でも示すように、記録パルス幅削り量が大きすぎても、小さすぎても再生時の振幅はベストにならない。この振幅が一番大きくなる記録パルス幅削り量で記録すると、再生時に最もS/Nの良い信号が得られる。以上、デューティー補正の必要性とその方法について述べたが、次にROM部とRAM部で独立にデューティー補正する必要性について説明する。本実施形態では、ROM部とRAM部で独立に光ビームを設けてカッティングしている。当然、ピットだけをカッティングする光ビームと、溝とピットをカッティングする光ビームではその絞りが違う。したがって、先ほど説明した記録パルス幅削り量のベスト条件が違う。また、本実施形態ではスピンドルモータ74を一定回転制御してカッティングするので、同じ大きさのピットを記録するパルス幅は内周より外周の方が短くなる。したがって、各ゾーン毎に記録パルス幅削り量を一定の関係で切り換えなくてはいけない。この点からROM部とRAM部で独立にデューティー補正をする必要がある。また、RAM部のゾーン間もそれぞれに応じたデューティー補正をする必要がある。
【0101】
また、先ほど説明したように、本実施形態のRAM部では同じ光ビームで溝とピットをカッティングする。デューティー補正をする必要性と同様の理由で、再生時にベストになる溝の幅と、ピットの幅は違う。この溝とピットの場合は第2光変調手段66でその振幅を変えることにより、原盤ディスク60に照射される光ビームのパワーを切り換えて、溝もピットも再生時にベストになるようにコントロールする。
【0102】
以上の説明で第2実施形態のディスクはカッティング出来る。また、第3実施形態のディスクは第1制御手段65のクロック発生器102を第2制御手段のプログラマブルシンセサイザのように各ゾーンに合わせてクロックを切り換えてやれば容易にカッティングできるし、また、第4実施形態のディスクもこのクロック発生器102の制御とROM部の予備データ部は第2、第3実施形態と同じフォーマットの記録データを、ユーザデータ部では第2実施形態のRAM部のフォーマットの記録データをSCSIインターフェースを介してメモリ101へ書き込んでやれば簡単にカッティングできる。
図20は本発明の第6実施形態のディスク記録装置を示すブロック図である。このディスク記録装置は、第2実施形態で説明した光ディスクの原盤を記録するものである。図20においては、図13と同じ構成要素は同じ番号を付し、説明を簡略化する。
【0103】
図20において、401はROM部のピットおよびRAM部の溝とヘッダーを形成する光ビームを変調する光変調手段、402は入力される記録データに基づいて光変調手段401を制御する光変調制御手段、403は光ビーム偏向手段68からの光ビームを成形するビーム成形手段、404はビーム成形手段403を通過した光ビームの開口制限をROM部とRAM部で切り換える開口制限手段であり、光変調制御手段402は第5実施形態の第2制御手段と同じ構成である。
【0104】
まず、光学系の動作から説明する。レーザ光源61から放射した光ビーム501はミラー63−1で反射され、光変調制御手段402から出力されるROM部およびRAM部のレーザON/OFF信号308に基づいて光変調手段401で光強度変調される。光強度変調されミラー63−2で反射された光ビーム502は光ビーム偏向制御手段69から出力される信号315に基づき、光ビーム偏向手段68によってRAM部のヘッダのIDaが外周側に半トラック分、IDbが内周側に半トラック分偏向され、また、グルーブ(溝)のカッティングの時には半径方向に正弦波状にウォブルするように偏向される。光ビーム偏向手段68によって偏向されビーム成形手段403でビームの形を成形された光ビーム503は、タイミング制御手段76から出力される信号350によって開口制限手段404でROM部に比べてRAM部の開口制限の比率を大きくして、RAM部の方がスポット径の大きな光ビームになるように制御される。ROM部とRAM部で開口制限がきりかえられた光ビーム504は、対物レンズ73に入射され、集光されて原盤ディスク60のフォトレジストを所望のフォーマットで感光する。
【0105】
次に、各制御手段の動作を説明するが、第5実施形態と違う動作をするところだけを詳細に説明する。第5実施形態では、ROM部とRAM部を違う光ビームでカッティングしているので、光変調手段と光変調制御手段が2つずつあったが、本実施形態では1つの光ビームでカッティングするので、ROM部とRAM部の光変調の制御は光変調手段401と光変調制御手段402の1組で制御する。上記のように光変調制御手段402の構成は図13の第2制御手段と同じ構成であり、ROM部の場合の動作のみ説明する。
【0106】
ROM部では、ユーザからカッティング開始が指令されると最初の信号301の立ち上がりに同期して信号302が出力され、それと同時にあらかじめSCSIインターフェース77を介してSPC78からメモリ112へ書き込まれたROM部のカッティングデータがROM部のチャネルクロックのN倍に同期して読み出され、そのバイトデータをP/S変換器113がプログラマブルシンセサイザ111のチャネルクロックでシリアルデータに変換して信号307が出力され、ROM部の記録が開始されて指定されたアドレスのセクタから順次記録される。この信号307は第5実施形態では、RAM部のヘッダ部のカッティングデータしか出力していないが、本実施形態では図14に示す信号303のROM部のカッティングデータも出力するようにタイミング制御手段76によって制御される。図21にデューティー制御手段114の本実施形態での動作を説明するタイミング図を示す。この図21でわかるように、リセット信号の入力とともにROM116にはROM部のディレー量のデータの入った番地がタイミング制御手段76から入力され、ROM116からROM部に対応したディレー量がプログラマブルディレーライン117に入力され、信号302の1番最初の立ち上がりでセットされる。このとき、プログラマブルシンセサイザ111も同様の動作でROM部に対応したチャネルクロックを出力するように、タイミング制御手段76によって制御される。
【0107】
そして、信号307がプログラマブルディレーライン117によって、設定されたROM部に対応したディレー量に基づき信号307をtdだけ遅延させた信号309を出力し、論理積118で信号307と309の論理積が取られて”1”(レーザON)の区間が減った信号308が光変調手段401へ入力され光ビーム501を変調する。その後の光変調手段401のRAM部の制御については第5実施形態と同じである。
【0108】
また、第5実施形態と同じように、図4に示すディスクはROM部が1周につき10セクタに分割されているのでそれに従って説明すると、ROMの1セクタに記録されるROMのチャネルクロック数の10倍のチャネルクロック数に実際にプログラマブルシンセサイザ111から出力されるクロックの1周期を掛けた合計の時間と、スピンドルモータ74の1回転同期信号301の1周期の時間が等しくなるようなチャネルクロックを発生するようにプログラマブルシンセサイザ111の周波数を設定すれば、ROM部のセクタの先頭は常に放射状に揃った状態でカッティングされる。
【0109】
次に、開口制限手段404の動作について説明する。開口制限手段404には、タイミング制御手段76から、RAM部の先頭で出力される信号302の立ち上がりを利用して、ROM部の時”0”、RAM部の時”1”の信号350が作成され、入力される。開口制限手段404は、この信号350が入力されると”0”のとき開口制限の比率が小さく(RAMに比べて開口部を大きく)、”1”のとき開口制限の比率が大きく(ROMに比べて開口部を小さく)なるように動作し、ROM部の時は絞られた光ビームがRAM部の時はROM部の時より少し大きめの光ビームが対物レンズ73に入力され、それぞれ、再生時にジッタあるいはチルトマージンなどの特性がもっとも良くなるようにそれぞれ制御される。また、これと連動してヘッダー部振幅調整手段115はこの信号350が”0”のときは記録信号の振幅をRAM部のヘッダ部をカッティングする記録信号より振幅を小さくし、信号350が”1”のときは第5実施形態と同様にヘッダ部をカッティングする記録信号の方がグルーブをカッティングする記録信号より振幅を小さくして光変調手段401に入力し、開口制限を切り換えるとともに光強度変調してそれぞれ、再生時にジッタあるいはチルトマージンなどの特性がもっとも良くなるように制御する。この記録信号の振幅制御の必要性は、開口部を小さくすると光の透過率が低くなり、本来ROM部に比べてより大きな記録パワーを必要とするRAM部の記録の時に開口制限によって記録パワーが小さくなるところを補うところにある。
【0110】
以上に説明した様に、第2実施形態のディスクをカッティングすることができる。また、第3実施形態のディスクは光変調制御手段402のプログラマブルシンセサイザ111で各ゾーンに合わせてクロックを切り換えてやれば容易にカッティングできるし、また、第4実施形態のディスクもこのプログラマブルシンセサイザ111の制御とROM部の予備データ部は第2、第3実施形態と同じフォーマットの記録データを、ユーザデータ部では第2実施形態のRAM部のフォーマットの記録データをSCSIインターフェースを介してメモリ112へ書き込んでやれば簡単にカッティングできる。
【0111】
第6実施形態によれば、第5実施形態の効果に加えて、簡単な光学系によって第2実施形態の光ディスクをカッティングすることができる。
【0112】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな様に、本発明の光ディスク製造方法によれば、ROM部(第1記憶領域)とRAM部(第2記憶領域)の境界部分の1周中に含まれるセクタ数がROM部の方がRAM部より多く、ROM部のセクタの先頭が半径方向の少なくとも1つの直線上に並んでいるので、ディスク立ち上げ時間を短く、より大容量のROM部を構成することが出来る。
【0113】
また、RAM部がゾーンに分かれており、RAM部のデータ領域の各ゾーンに含まれるトラック数がほぼ等しく、ROM部のセクタの先頭が放射状に並んでいるので、ディスク立ち上げ時間を短く、より大容量のRAM部を構成することができる。またデータ領域の各ゾーンに含まれるトラック数がほぼ等しので、容易にシーク先のゾーンがわかり、モータの回転制御の高速化が図れるとともに、カッティングの際にも記録装置の構成を簡単にできる。
【0114】
また、ROM部1周中の少なくとも1つのセクタ先頭と、RAM部1周中の少なくとも1つのセクタ先頭が半径方向に直線に並んでいる構成としているので、RAM部のシークの際に安定したアドレス読みとりが可能になる。
【0115】
また、ROM部が予備データ部とユーザデータ部から成り、予備データ部はすべてのセクターの先頭が放射状に並び、ユーザデータ部はゾーンに分かれ、各ゾーン内ですべてのセクタの先頭が放射状に並び、また、RAM部も各ゾーン内ですべてのセクタの先頭が放射状に並び、かつ、ROM部およびRAM部の各ゾーンに含まれるトラック数がほぼ等しいので、DVD−ROMのフォーマットのコンテンツ等をROM部に記録でき、付加価値の高いディスクにできる。
【0116】
ROM部のゾーンの数とRAM部のゾーンの数の配分に関わらず、各ゾーンの先頭セクタのアドレスが常に同じであるため、データの管理が簡単にできる。
【0117】
予備データ部にROM部とRAM部の境界がわかる情報が記録されているので、フォーカス、トラッキング方法およびゲイン等の切り替えがスムーズに行える。
【0118】
また、本発明の光ディスク製造方法によれば、2ビームのうちROM部をカッティングする光ビームの変調手段を制御する第1制御手段がROM部のセクタの先頭が放射状に揃うように記録信号を生成し、この記録信号で第1光変調手段を制御する構成としているので、ディスク立ち上げ時間を短く、より大容量のROM部およびRAM部を構成できるディスクをカッティングする事が出来る。
【0119】
RAM部の溝を記録するときに比べてアドレス情報を含むピットを記録する時の方が光ビームの記録パワーを小さくするように制御するので、溝もピットもドライブでの記録、再生時に最適な特性のディスクがカッティングできる。
【0120】
ROM部とRAM部で、入力される記録データのオン、オフのデューティー比を各々独立にコントロールする構成としているので、ROM部でもRAM部でもドライブでの記録、再生時に最適な特性のディスクがカッティングできる。
【0121】
ROM部が予備データ部とユーザデータ部に分かれているときに入力される記録データのオン、オフのデューティー比をゾーン毎にコントロールし、RAM部において常に入力される記録データのオン、オフのデューティー比をゾーン毎にコントロールする構成としているので、ROM部でもRAM部でもどのゾーンでも、ドライブでの記録、再生時に最適な特性のディスクがカッティングできる。
【0122】
また、本発明の光ディスク製造方法によれば、1ビームでROM部をカッティングする場合とRAM部をカッティングする場合とで開口制限を切り換え、なおかつROM部をカッティングする場合に光変調制御手段がROM部のセクタの先頭が放射状に揃うように記録信号を生成し、この記録信号で光変調手段を制御するので、ディスク立ち上げ時間を短く、より大容量のROM部およびRAM部を構成できるディスクをより簡単な構成でカッティングする事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光ディスクの概略図である。
【図2】第1実施形態の光ディスクのROM部の物理形状を示す図である。
【図3】第1実施形態の光ディスク再生時のシーク方法を説明するタイミング図である。
【図4】本発明の第2実施形態の光ディスクの概略図である。
【図5】第2実施形態の光ディスクのRAM部の構成図である。
【図6】第2実施形態の光ディスクのRAM部の構成図である。
【図7】第2実施形態の光ディスクのRAM部のトラックの構成図である。
【図8】第2実施形態の光ディスクのRAM部のセクタフォーマット構成図である。
【図9】第2実施形態の光ディスクのROM部とRAM部の境界部分の構成図である。
【図10】本発明の第3実施形態の光ディスクの概略図である。
【図11】本発明の第4実施形態の光ディスクの概略図である。
【図12】ROM部とRAM部の境界部分のアドレスの構成図である。
【図13】本発明の第5実施形態のディスク記録装置を示すブロック図である。
【図14】第5実施形態のディスク記録装置のROM部のカッティング動作を説明するタイミング図である。
【図15】第5実施形態のディスク記録装置のデューティー制御手段の動作を説明するタイミング図である。
【図16】第5実施形態のディスク記録装置のRAM部のカッティング動作を説明するタイミング図である。
【図17】第5実施形態のディスク記録装置のデューティー制御手段の動作を説明するタイミング図である。
【図18】デューティー補正の必要性を説明するタイミング図である。
【図19】記録パルス削り量と再生振幅との関係図である。
【図20】本発明の第6実施形態のディスク記録装置を示すブロック図である。
【図21】第6実施形態のディスク記録装置のデューティー制御手段の動作を説明するタイミング図である。
【符合の説明】
1 ディスク
2 ROM部
3 RAM部
4 セクタ
5 トラック
6 セクタアドレス
7 データ部
11 ヘッダ
12 記録部
33 グルーブ
34 ランド
60 原盤ディスク
61 レーザ光源
62 光ビーム分割手段
64 第1の光変調手段
65 第1の光変調制御手段
66 第2の光変調手段
67 第2の光変調制御手段
68 光ビーム偏向手段
69 光ビーム偏向制御手段
70 第1のビーム成形手段
71 第2のビーム成形手段
72 光ビーム合成手段
73 対物レンズ
74 スピンドルモータ
75 モータ制御手段
76 タイミング制御手段
404 開口制限手段

Claims (4)

  1. データの再生のみを行う第1記憶領域のピットと、データの記録及び再生を行う第2記憶領域の溝およびヘッダとを有した光ディスクを製造する光ディスク製造方法であって、
    光源からの光ビームを、記録データに基づいて、光変調するプロセスと、
    前記光変調された光ビームをトラック方向と直角に光偏向させるプロセスと、
    前記光偏向された光ビームを成形するプロセスと、
    前記成形された光ビームの開口制限を前記第1及び第2の記憶領域の間で切り換えるプロセスと、
    前記開口制限された光ビームを光ディスク原盤に集光するプロセスと、
    前記光ディスク原盤を回転させるプロセスと、
    次いで、前記光ディスク原盤の1回転ごとに前記光変調及び光偏向の制御のタイミングを制御するプロセスとを含み、
    前記光変調するプロセスにおいて、
    前記第1記憶領域の各トラックの少なくとも1つのセクタの先頭が、前記第1記憶領域の他の全てのトラックのそれぞれのセクタの先頭と半径方向の少なくとも1つの直線上に並び、相互に隣接した前記第1及び第2記憶領域の各トラックのセクタ数が、前記第1記憶領域の方が前記第2記憶領域より大きくなるように前記光ビームが光変調制御され、
    また、前記第2記憶領域を記録するときに比べて前記第1記憶領域を記録するときの方が開口数を大きくかつ光ビームの記録パワーが小さくなるように制御され、かつ前記第2記憶領域の溝を記録するときに比べて前記第2記憶領域のアドレス情報を含むピットを記録するときの方が光ビームの記録パワーが小さくなるようにかつ開口数を変更しないように制御され、
    さらに、記録データのオン、オフのデューティ比を前記第1及び第2記憶領域で各々独立に光変調制御することを特徴とする光ディスク製造方法。
  2. 前記光変調するプロセスが、前記光ビームを、前記第1記憶領域のピットを形成するための第1光ビームと前記第2記憶領域の溝およびヘッダとを形成するための第2光ビームとに分割するプロセスと、前記第1光ビームを変調するプロセスと、前記第2光ビームを変調するプロセスとからなり、
    前記光ビームを光偏向するプロセスは、前記第2光ビームに対してのみ実施され、
    前記光ビームを成形するプロセスは、前記第1光ビームを成形するプロセスと、前記第2光ビームを成形するプロセスとからなり、
    前記集光するプロセスにおいて、前記第1光ビームと前記第2光ビームとに対してそれぞれ開口制限がなされて、前記第1光ビームと前記第2光ビームとが合成されることを特徴とする、請求項1記載の光ディスク製造方法。
  3. 前記第2記憶領域に記録される記録データのオン、オフのデューティ比は、さらに、ゾーン毎に制御される、請求項1または2に記載の光ディスク製造方法。
  4. 前記光ビームは、前記第2記憶部のヘッダであるアドレス情報を含むピットで構成された1つのデータの塊を2等分した前半の部分では外周方向に約半トラック分光偏向され、後半の部分では内周方向に約半トラック分光偏向され、溝を切るときには周期的に蛇行される、請求項1に記載の光ディスク製造方法。
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