JP3080902B2 - 記録再生用光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents

記録再生用光ディスク及び光ディスク装置

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JP3080902B2
JP3080902B2 JP09136298A JP13629897A JP3080902B2 JP 3080902 B2 JP3080902 B2 JP 3080902B2 JP 09136298 A JP09136298 A JP 09136298A JP 13629897 A JP13629897 A JP 13629897A JP 3080902 B2 JP3080902 B2 JP 3080902B2
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land
groove
spiral track
recording
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光喜 田上
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、螺旋状トラック
に沿って配置されたセクタを単位としてデータの記録及
び再生が可能な記録再生用光ディスク、及びこの光ディ
スクに対してデータの記録及び再生を行う光ディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】データの記録及び再生が可能な、いわゆ
る書き換え可能な光ディスクにはすでに製品化されてい
るものとして直径120mm光磁気ディスク、90mm
光磁気ディスク、120mm相変化ディスク(通称P
D)などがある。
【0003】これらのディスクには、レーザ光照射を案
内するための案内溝が形成されており、この案内溝によ
るレーザ光の回折を利用してトラッキングを行う。この
案内溝は、ディスクの内周側から外周側に向かって連続
的かつ螺旋状に形成されていた。この案内溝部分をグル
ーブと呼び、案内溝でない部分をランドと呼ぶ。従来の
光ディスクでは、このグルーブあるいはランドの何れか
一方のみに情報を記録していた。
【0004】一方、このような光ディスク上の情報は、
例えば512バイト単位や2048バイト単位で読み書
きされる。この1かたまりの情報単位をセクタと呼ぶ。
このセクタには個々のセクタの番地を示すセクタアドレ
スが割り当てられており、目標アドレスへ情報を記録
し、かつ信頼性高く情報を再生するために、所定のセク
タフォーマットに従ってフォーマッティングされてい
る。このフォーマッティングの際に、ピットと呼ばれる
凹凸をセクタの先頭に形成することによって、セクタア
ドレスの情報が記録される。このセクタアドレス情報を
記録した部分をヘッダと呼ぶ。前記のように従来の光デ
ィスクではグルーブあるいはランドの何れか一方のみに
情報を記録していたため、ヘッダに関しても、グルーブ
記録の場合はグルーブのみに形成し、ランド記録の場合
にはランドのみに形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の光
ディスクではグルーブあるいはランドの何れか一方のみ
に情報を記録していたが、このランドとグルーブの両方
に情報を記録すれば、より多くの記録容量が実現できる
のは容易に推測される。
【0006】しかしながら、このランドとグルーブの両
方に情報を記録できるようにするためには、セクタアド
レスをどのように形成するかが課題となっていた。以下
に、この課題について述べる。
【0007】前記のような螺旋状グルーブが形成された
従来の光ディスクでは、グルーブとランドは平行に形成
されていた。ここで、グルーブとランドは各々が互いに
平行に螺旋状の軌跡を描き、ディスク上にはグルーブと
ランドの各々による螺旋状の軌跡が形成されることか
ら、このような従来の光ディスクの構造をダブルスパイ
ラル構造と呼ぶことにする。
【0008】このダブルスパイラル構造では、グルーブ
とランドが平行に形成されているため、グルーブからラ
ンドへの移動には必ずトラックジャンプを必要とする。
したがって、情報の記録再生をグルーブからランド(あ
るいはランドからグルーブ)に切り替える場合には、ト
ラックジャンプやシークが必要となり、連続的な情報の
記録再生が困難となる。
【0009】さらに、このようなダブルスパイラル構造
によってディスクをフォーマッティングする場合には、
グルーブ上のセクタ(以後、グルーブセクタと呼ぶ)と
ランド上のセクタ(以後、ランドセクタと呼ぶ)は別々
にフォーマッティングするしか方法がない。このこと
は、例えばゾーンCAV方式によって隣接するランドと
グルーブに対して交互に情報の記録再生が行えるよう、
ディスクをフォーマッティングする際に不都合を生ず
る。
【0010】即ち、隣接するランドとグルーブが連続し
たセクタアドレスとなるようにするには、1周毎に間欠
的なアドレスをふりながら、グルーブのみ及びランドの
みのフォーマッティングを行う必要がある。この場合、
ランドからグルーブあるいはグルーブからランドへアド
レスが連続する接続部分で位置が合うようにフォーマッ
ティングを行うには困難が生ずる。さらに、情報を記録
再生する際に、ランドからグルーブあるいはグルーブか
らランドという移行が円滑に行われない場合には、ディ
スクの回転待ちが発生し、連続的な情報記録再生の実現
を阻害してしまう。
【0011】本願発明は、上記したような課題を解決す
るためになされたものであり、その目的としては、大容
量の記録容量と高速アクセススピードを有すると共に、
連続的な情報の記録及び再生を高い信頼性をもって可能
とする記録再生用光ディスクの提供、及びこのような記
録再生用光ディスクに対して正確かつ高速に情報の記録
及び再生を行う光ディスク装置の提供にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本願発明に係る記録再生用光ディスク及び光ディ
スク装置は以下に記載する構成から成る。本願発明によ
る記録再生用光ディスクは、データの記録及び再生が行
われるランド形状の領域であり、螺旋状トラック上に配
置された第1のレコーディング部と、この第1のレコー
ディング部に対して記録及び再生が行われるデータのア
ドレス情報と、前記螺旋状トラック1周内における前記
第1のレコーディング部の相対的な位置情報とを示し、
前記第1のレコーディング部に先立って配置された前半
ヘッダ部と、から成るランドセクタが、前記螺旋状トラ
ック1周に沿って所定数配置され、データの記録及び再
生が行われるグルーブ形状の領域であり、前記螺旋状ト
ラック上に配置された第2のレコーディング部と、この
第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行われ
るデータのアドレス情報と、前記螺旋状トラック1周内
における前記第2のレコーディング部の相対的な位置情
報とを示し、前記第2のレコーディング部に先立って、
且つ、前記前半ヘッダ部と対になって千鳥状に配置され
る後半ヘッダ部と、から成るグルーブセクタが、前記ラ
ンドセクタが前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配
置された後に連続して、前記螺旋状トラック1周に沿っ
て所定数配置され、さらに、前記ランドセクタが、前記
グルーブセクタが前記螺旋状トラック1周に沿って所定
数配置された後に連続して、前記螺旋状トラック1周に
沿って所定数配置され、これにより前記ランドセクタと
前記グルーブセクタが前記螺旋状トラック1周毎に交互
に連続して切り替わる構成を有することを特徴とする。
【0013】ここで、上記した前記螺旋状トラック1周
内における前記第1のレコーディング部の相対的な位置
情報とは、前記螺旋状トラック1周に沿って配置された
所定数の前記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタ
へ切り替わる位置に配置された第1のランドセクタに、
前記アドレス情報と共に前記前半ヘッダに記録される位
置情報であって、前記グルーブセクタの直前に配置され
たランドセクタであることを示す第1の位置情報であ
る。また、上記した前記螺旋状トラック1周内における
前記第2のレコーディング部の相対的な位置情報とは、
前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタへ切り替わ
る位置に配置された第1のグルーブセクタに、前記アド
レス情報と共に前記後半ヘッダに記録される位置情報で
あって、前記ランドセクタの直前に配置されたグルーブ
セクタであることを示す第2の位置情報である。
【0014】さらに、上記した前記螺旋状トラック1周
内における前記第1のレコーディング部の相対的な位置
情報として、前記螺旋状トラック1周に沿って配置され
た所定数の前記ランドセクタのうち、前記第1のランド
セクタの直前に配置された第2のランドセクタに、前記
アドレス情報と共に前記前半ヘッダに記録される位置情
報であって、前記第1のランドセクタの直前に配置され
たランドセクタであることを示す第3の位置情報であっ
てもよい。また、上記した前記螺旋状トラック1周内に
おける前記第2のレコーディング部の相対的な位置情報
として、前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所
定数の前記グルーブセクタのうち、前記第1のグルーブ
セクタの直前に配置された第2のグルーブセクタに、前
記アドレス情報と共に前記前半ヘッダに記録される位置
情報であって、前記第1のグルーブセクタの直前に配置
されたグルーブセクタであることを示す第4の位置情報
であってもよい。
【0015】また、本願発明による光ディスク装置は、
光ディスクに対して、螺旋状トラックに沿って光ビーム
を照射し、光学特性変化を利用してデータの記録及び再
生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクに対
して光ビームを照射する光照射手段と、この光照射手段
による光ビームの照射により、前記光ディスクから反射
される反射光の光学的特性変化を検出する光検出手段
と、この光検出手段により検出された前記反射光の光学
的特性変化を基に、前記螺旋状トラックに沿った所定位
置に光ビームを照射するよう、光ビームの照射位置を制
御する位置制御手段と、を具備し、前記光ディスクは、
データの記録及び再生が行われるランド形状の領域であ
り、前記螺旋状トラック上に配置された第1のレコーデ
ィング部と、この第1のレコーディング部に対して記録
及び再生が行われるデータのアドレス情報と、前記螺旋
状トラック1周内における前記第1のレコーディング部
の相対的な位置情報とを示し、前記第1のレコーディン
グ部に先立って配置された前半ヘッダ部と、から成るラ
ンドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数
配置され、データの記録及び再生が行われるグルーブ形
状の領域であり、前記螺旋状トラック上に配置された第
2のレコーディング部と、この第2のレコーディング部
に対して記録及び再生が行われるデータのアドレス情報
と、前記螺旋状トラック1周内における前記第2のレコ
ーディング部の相対的な位置情報とを示し、前記第2の
レコーディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部
と対になって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、から
成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺旋状
トラック1周に沿って所定数配置された後に連続して、
前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、さら
に、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前記螺
旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、
これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタが前
記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わる構
成を有した光ディスクであって、この光ディスクにおけ
る前記前半ヘッダ部の前記位置情報と前記後半ヘッダ部
の前記位置情報を再生することによって、前記ランドセ
クタと前記グルーブセクタの切り替わりを識別し、前記
位置制御手段において、前記ランドセクタに対する光ビ
ームの照射位置制御と前記グルーブセクタに対する光ビ
ームの照射位置制御を切り替えることを特徴とする。
【0016】ここで、上記した前記螺旋状トラック1周
内における前記第1のレコーディング部の相対的な位置
情報とは、前記螺旋状トラック1周に沿って配置された
所定数の前記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタ
へ切り替わる位置に配置された第1のランドセクタに、
前記アドレス情報と共に前記前半ヘッダに記録される位
置情報であって、前記グルーブセクタの直前に配置され
たランドセクタであることを示す第1の位置情報であ
る。また、上記した前記螺旋状トラック1周内における
前記第2のレコーディング部の相対的な位置情報とは、
前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタへ切り替わ
る位置に配置された第1のグルーブセクタに、前記アド
レス情報と共に前記後半ヘッダに記録される位置情報で
あって、前記ランドセクタの直前に配置されたグルーブ
セクタであることを示す第2の位置情報である。
【0017】さらに、上記した前記螺旋状トラック1周
内における前記第1のレコーディング部の相対的な位置
情報として、前記螺旋状トラック1周に沿って配置され
た所定数の前記ランドセクタのうち、前記第1のランド
セクタの直前に配置された第2のランドセクタに、前記
アドレス情報と共に前記前半ヘッダに記録される位置情
報であって、前記第1のランドセクタの直前に配置され
たランドセクタであることを示す第3の位置情報であっ
てもよい。また、上記した前記螺旋状トラック1周内に
おける前記第2のレコーディング部の相対的な位置情報
として、前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所
定数の前記グルーブセクタのうち、前記第1のグルーブ
セクタの直前に配置された第2のグルーブセクタに、前
記アドレス情報と共に前記前半ヘッダに記録される位置
情報であって、前記第1のグルーブセクタの直前に配置
されたグルーブセクタであることを示す第4の位置情報
であってもよい。
【0018】本願発明による記録再生用光ディスク及び
光ディスク装置は、上記したような構成から成る。した
がってランドとグルーブに情報を記録するために高密度
な情報の記録を行うことが可能となる。また、上記のよ
うに千鳥状に配置されたヘッダ部に記録された前記位置
情報を読み出すことにより、その読み出されたヘッダ部
に続いて配置された第1若しくは第2のレコーディング
部の、前記螺旋状トラック1周内における相対的な位置
を知ることが可能となる。これにより、螺旋状トラック
1周毎に交互に所定数配置されるランドセクタとグルー
ブセクタの切り替わり位置を識別することが可能とな
る。前記した第1乃至第4の位置情報はこの切り替わり
位置よりも前に配置されたヘッダ部に記録されているた
めに切り替わり位置を事前に知ることができ、トラッキ
ング極性の切り替えと、これによる所望とするランドと
グルーブのトラッキングをより確実に行うことが可能と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら本願
発明の実施の形態について説明する。図1に、本願発明
の実施の形態による記録再生用光ディスクのセクタにお
けるヘッダ部の構成を模式的に示す。この図1に示され
る構成でヘッダ部が形成された光ディスクは、螺旋状に
トラックを辿っていくと、トラックジャンプを介さず
に、トラック1周毎にトラッキングの極性がランド、グ
ルーブ、ランド、グルーブと交互に切り替わるように構
成されている。以下、この構成について説明する。
【0020】図1(a)は、このトラッキング極性の切
り替わり目のセクタにおけるヘッダ部の構成を示す。こ
こで、トラッキング極性の切り替わり目のセクタをファ
ーストセクタと呼ぶことにする。図1(b)は、このフ
ァーストセクタ以外のセクタにおけるヘッダ部の構成を
示している。上記のようにグルーブとランドがトラック
1周毎に交互に切り替わる方式では、トラッキングの際
にグルーブかランドかという極性を切り替える必要があ
り、トラッキング極性の切り替わり目のセクタは他のセ
クタと異なるヘッダ配置となる。
【0021】Header1 、Header2 、Header3 、Header4
によって示されるヘッダ部はピットと呼ばれる凹凸形状
によって形成されている領域であり、この凹凸形状によ
って、所定のセクタに関するアドレス情報を記録してい
る。また、RF1乃至RF9、及び、R1乃至R8によって
示される情報記録領域は、例えば相変化型の記録膜から
成る領域であり、以下においては、レコーディング部と
記載する。相変化型記録膜の場合、ユーザは、この記録
膜の結晶状態とアモルファス状態での光学特性の変化に
よる反射率の差を利用して情報の記録、再生を行う。こ
のレコーディング部のうち、RF6乃至RF9、及び、R5
乃至R8は、案内溝が形成されたセクタのレコーディン
グ部を表し、以下においては、グルーブセクタのレコー
ディング部と記載する。一方、RF1乃至RF4、R1及び
R2は、グルーブセクタに隣接した案内溝でない部分に
設けられたセクタのレコーディング部を表し、以下で
は、ランドセクタのレコーディング部と記載する。
【0022】また、図1において、上方をディスク上で
の外周側、下方をディスク上での内周側に対応する方向
として示してある。したがって、上下方向はディスク上
での半径方向に相当する。さらに、#(m+N)、#
(n+N)等はセクタアドレスを示すセクタ番号を表し
ている。ここで、m及びnは或る整数を表している。ま
た、Nはトラック1周当たりのセクタ数を表しており、
例えば17から40までの所定の整数である。
【0023】以下に、図1(a)についてさらに詳細に
説明する。この図1(a)では、セクタ番号#m、#
(m+N)、#(m+2N)、#(m+3N)という4
トラック分のファーストセクタを示している。このファ
ーストセクタにおけるヘッダ部は、後述するカッティン
グによって4重書き構造に形成される。4重書きされた
ヘッダ部の各部分はそれぞれ、Header1 、Header2 、He
ader3 、Header4 である。また、Header1 とHeader2 は
前半ヘッダ部を、Header3 とHeader4 は後半ヘッダ部を
構成するものとする。このうち、前半ヘッダ部はランド
セクタのヘッダ部として、後半ヘッダ部はグルーブセク
タのヘッダ部として用いられる。
【0024】さらに、具体的に説明を行うと、セクタ番
号#(m)によってアドレスが示されるグルーブセクタ
#(m)のレコーディング部RF6に関しては、この先頭
部分に、Mirrorfield (以下では、ミラー部と記載す
る)を介して設けられた後半ヘッダ部HF2が、セクタの
ヘッダ部として用いられる。このときの後半ヘッダ部HF
2は、セクタ番号#(m)のアドレス情報が記録されて
いるHeader3 及びHeader4 から成る後半ヘッダ部であ
る。さらに、この後半ヘッダ部HF2は、グルーブセクタ
#(m)のレコーディング部RF6が形成されている位置
に対して、内周側に半トラックピッチ分だけシフト、即
ち平行移動によって変位させた位置に形成されている。
なお、トラックピッチとは、隣接するランドとグルーブ
においてランドの中心からグルーブの中心までの距離の
ことであり、図1において符号Pで示される距離のこと
である。
【0025】また、セクタ番号#(m+N)によってア
ドレスが示されるランドセクタ#(m+N)のレコーデ
ィング部RF2に関しては、この先頭部分にミラー部を介
すると共に、前記した後半ヘッダ部HF2によって占めら
れる領域分の空間を介して設けられた前半ヘッダ部HF1
が、セクタのヘッダ部として用いられる。このときの前
半ヘッダ部HF1は、セクタ番号#(m+N)のアドレス
情報が記録されているHeader1 及びHeader2 から成る前
半ヘッダ部である。即ち、この前半ヘッダ部HF1は上記
の後半ヘッダ部HF2によって示されるアドレス情報とト
ラック1周違いのアドレス情報を示し、前半ヘッダ部HF
1は後半ヘッダ部HF2よりも外周側にトラック1周違い
のアドレス情報を示す。さらに、この前半ヘッダ部HF1
は、ランドセクタ#(m+N)のレコーディング部RF2
が形成されている位置に対して、内周側に半トラックピ
ッチ分だけシフトさせた位置に形成されている。
【0026】ここで、ランドセクタ#(m+N)のレコ
ーディング部RF2はグルーブセクタ#(m)のレコーデ
ィング部RF6に隣接して形成されている。即ち、ランド
セクタ#(m+N)のレコーディング部RF2はグルーブ
セクタ#(m)のレコーディング部RF6に対して1トラ
ックピッチ分だけ外周側に形成されている。よって、前
半ヘッダ部HF1は後半ヘッダ部HF2に対して1トラック
ピッチ分だけ外周側に形成されている。また、この前半
ヘッダ部HF1と後半ヘッダ部HF2は後述するカッティン
グにより連続して形成され、前半ヘッダ部HF1における
Header2 と後半ヘッダ部HF2におけるHeader3 とが近接
して配置される。このような配置によって、前半ヘッダ
部HF1と後半ヘッダ部HF2は互いに対になって、千鳥状
のヘッダ構造として形成されている。
【0027】なお、グルーブセクタ#(m)のレコーデ
ィング部RF6におけるセクタ番号#(m)の1つ手前の
セクタ番号によってアドレスが示されるランドセクタ#
(m−1)のレコーディング部RF1は、グルーブセクタ
#(m)のヘッダ部である後半ヘッダ部HF2の先頭部
分、即ちHeader3 部分との間に、前半ヘッダ部HF1によ
って占められる領域分の空間を介して、グルーブセクタ
#(m)のレコーディング部RF6と同一のトラック上に
形成されている。これと同様に、ランドセクタ#(m+
N)のレコーディング部RF2におけるセクタ番号#(m
+N)の1つ手前のセクタ番号によってアドレスが示さ
れるグルーブセクタ#(m+N−1)のレコーディング
部RF7は、ランドセクタ#(m+N)のヘッダ部である
前半ヘッダ部HF1の先頭部分、即ちHeader1 部分に近接
して、ランドセクタ#(m+N)のレコーディング部RF
2と同一のトラック位置上に形成されている。
【0028】次に、図1(b)について以下に説明す
る。この図1(b)では、セクタ番号#n、#(n+
N)、#(n+2N)という3トラック分のセクタを示
している。このセクタにおけるヘッダ部も、前記したフ
ァーストセクタの場合と同様に、後述するカッティング
によって4重書き構造に形成される。4重書きされたヘ
ッダの各部分もファーストセクタの場合と同様に、それ
ぞれHeader1 、Header2 、Header3 、Header4 と呼ぶこ
とにし、Header1 とHeader2 はランドセクタのヘッダ部
として用いられる前半ヘッダ部を構成し、Header3 とHe
ader4 はグルーブセクタのヘッダ部として用いられる後
半ヘッダ部を構成するものとする。
【0029】さらに、より具体的に説明すると、セクタ
番号#(n)によってアドレスが示されるグルーブセク
タ#(n)のレコーディング部R6に関しては、この先
頭部分にミラー部を介して設けられた後半ヘッダ部H2
が、セクタのヘッダ部として用いられる。このときの後
半ヘッダ部H2は、セクタ番号#(n)のアドレス情報
が記録されているHeader3 及びHeader4 から成る後半ヘ
ッダ部である。さらに、この後半ヘッダ部H2は、グル
ーブセクタ#(n)のレコーディング部R6が形成され
ている位置に対して、内周側に半トラックピッチ分だけ
シフト、即ち平行移動によって変位させた位置に形成さ
れている。
【0030】また、セクタ番号#(n+N)によってア
ドレスが示されるランドセクタ#(n+N)のレコーデ
ィング部R2に関しては、この先頭部分にミラー部を介
すると共に、前記した後半ヘッダ部H2によって占めら
れる領域分の空間を介して設けられた前半ヘッダ部H1
が、セクタのヘッダ部として用いられる。このときの前
半ヘッダ部H1は、セクタ番号#(n+N)のアドレス
情報が記録されているHeader1 及びHeader2 から成る前
半ヘッダ部である。さらに、この前半ヘッダ部H1は、
ランドセクタ#(n+N)のレコーディング部R2が形
成されている位置に対して、内周側に半トラックピッチ
分だけシフトさせた位置に形成されている。
【0031】ここで、ランドセクタ#(n+N)のレコ
ーディング部R2はグルーブセクタ#(n)のレコーデ
ィング部R6に隣接して形成されている。即ち、ランド
セクタ#(n+N)のレコーディング部R2はグルーブ
セクタ#(n)のレコーディング部R6に対して1トラ
ックピッチ分だけ外周側に形成されている。よって、前
半ヘッダ部H1は後半ヘッダ部H2に対して1トラック
ピッチ分だけ外周側に形成されている。また、この前半
ヘッダ部H1と後半ヘッダ部H2は後述するカッティン
グにより連続して形成され、前半ヘッダ部H1における
Header2 と後半ヘッダ部H2におけるHeader3 とが近接
して配置される。このような配置によって、前半ヘッダ
部H1と後半ヘッダ部H2は、千鳥状のヘッダ構造とし
て形成されている。
【0032】なお、グルーブセクタ#(n)のレコーデ
ィング部R6におけるセクタ番号#(n)の1つ手前の
セクタ番号によってアドレスが示されるセクタは、前記
したファーストセクタの場合と異なり、グルーブセクタ
#(n−1)である。このグルーブセクタ#(n−1)
のレコーディング部R5は、グルーブセクタ#(n)の
ヘッダ部である後半ヘッダ部H2の先頭部分との間に、
前半ヘッダ部H1によって占められる領域分の空間を介
して、グルーブセクタ#(n)のレコーディング部R6
と同一のトラック位置上に形成されている。同様に、ラ
ンドセクタ#(n+N)のレコーディング部R2におけ
るセクタ番号#(n+N)の1つ手前のセクタ番号によ
ってアドレスが示されるセクタは、ランドセクタ#(n
+N−1)である。このランドセクタ#(n+N−1)
のレコーディング部R1は、ランドセクタ#(n+N)
のヘッダ部である前半ヘッダ部H1の先頭部分に近接し
て、ランドセクタ#(n+N)のレコーディング部R2
と同一のトラック位置上に形成されている。
【0033】次に、上記のような構成を有する記録再生
用光ディスクを製造する場合についての説明を行う。光
ディスクを製造する場合には、まず、カッティングと呼
ばれる方法を用いてグルーブやピットに対応する凹凸形
状を有した原盤を作製する。この原盤に形成された凹凸
形状はスタンパに転写され、さらにこのスタンパを型に
して凹凸形状を転写した樹脂を成形する。この樹脂を光
ディスクの基板として使用し、凹凸形状が形成された面
に相変化型膜などの記録膜を蒸着などの方法によって成
膜する。さらにこの記録膜上に、この記録膜を保護する
ための保護膜を塗布などの方法によって形成する。この
ようにして、グルーブやピットなどが形成された光ディ
スクの作製が行われる。なお、上記のような光ディスク
基板を、保護膜と同様の材質から成る中間層などを介し
て貼り合わせることによって、貼り合わせ型の光ディス
クを製造することも可能である。
【0034】図2に、カッティングによってグルーブや
ピットに対応する凹凸形状を原盤上に記録するための原
盤記録装置を示す。この原盤記録装置において、レーザ
光源41から出射されたレーザ光(例えばArレーザも
しくはKrレーザ)は、光軸を調整するレーザ光軸制御
系42に入射し、レーザ光の温度変化等による光軸変動
に対処してある。レーザ光は、ミラー43で反射され、
フォーマット回路49に制御されたE・O変調器44
a、44bから成るビーム変調系44によって任意の信
号を有するレーザ光に変調される。ここでレーザ光を所
定のフォーマット信号に変調することができる。なお、
フォーマット回路49は、後述するカッティング動作に
従ってレーザ光の変調を行うようにビーム変調系44の
制御を行う。続いて、レーザ光は、ピンホールやスリッ
トから成るビーム整形系45を通過してビーム径や形状
を調整される。ここまででレーザ光の調整が終わり、ビ
ームモニタ系46でビーム形状の確認ができる。
【0035】レーザ光は、さらにミラー47に案内され
て対物レンズ48により光記録原盤40に集束、照射さ
れる。この光記録原盤40としては、例えばガラス円盤
が用いられる。このガラス円盤上には感光塗料(フォト
レジスト)を塗布し、この感光塗料の表面にレーザ光を
照射する。レーザ光により感光された部分はエッチング
を行うと凹型の形状となる。このレーザ光の照射によっ
て形成される表面形状を所望の凹凸形状と為し、グルー
ブ及びフォーマットパターンを記録する。このように処
理されたガラス円盤をもとにして、スタンパが作製され
る。
【0036】カッティング時にはモータ等の回転手段3
9により、ガラス円盤40を例えば一定回転させる。ま
た、対物レンズ48を有し、ガラス円盤40上の所定位
置にレーザ光を照射するための光ピックアップが、カラ
ス円盤40の内周側から外周側へ一定の速度で移動す
る。カッティングの際、光ピックアップは円盤1回転に
つきトラックピッチ分だけの割合で内周側から外周方向
へ等速移動を行い、この移動に伴ってレーザ光の照射位
置を移動させる。このように移動する光ピックアップに
よって、レーザ光を照射した部分がグルーブ、照射しな
い部分がランドになる。ヘッダ部においては、レーザ光
を点滅させることによって凹凸状のピットを形成する。
【0037】次に、本願発明の実施の形態におけるカッ
ティング動作について、図1を参照しながら説明を行
う。図1(a)において、セクタ番号#(m−1)によ
ってアドレスが示されるランドセクタ#(m−1)のレ
コーディング部RF1に対するカッティングの処理が或る
時点t0に終わったとする。なお、上記のように、この
ランドセクタ#(m−1)のレコーディング部RF1のよ
うなランド領域では光ピックアップからレーザ光の照射
は行わず、レーザ光照射位置の移動が行われるのみであ
る。このレーザ光照射位置の移動は、光ディスクの回
転、光ピックアップの移動、及びこの光ピックアップに
設けられた対物レンズを駆動することによって行われ
る。
【0038】この時点t0においてランドセクタ#(m
−1)のレコーディング部RF1に対する処理を終えた
後、続いて、ランドセクタ#(m−1)のレコーディン
グ部RF1のトラック中心から半トラック外周側にレーザ
光の照射位置をシフトさせる。このシフトしたトラック
の位置で、セクタ番号を#(m+N)としたHeader1及
びHeader2 、即ち、前半ヘッダ部HF1を記録する。この
とき、セクタ番号を表す情報に対応したピットが形成さ
れるように、光ピックアップから照射するレーザ光を点
滅させる。なお、前半ヘッダ部HF1におけるHeader1
は、ランドセクタ#(m−1)のレコーディング部RF1
に近接して記録される。そしてHeader1 の記録後に、こ
のHeader1 に連続して、前半ヘッダ部HF1におけるHead
er2 が記録される。
【0039】セクタ番号#(m+N)としたHeader1 及
びHeader2 、即ち、前半ヘッダ部HF1のカッティング記
録が終わると、続いて、このHeader1 及びHeader2 のト
ラック中心から1トラックピッチ分だけ内周側にレーザ
光照射位置を移動させる。即ち、ランドセクタ#(m−
1)のレコーディング部RF1におけるトラック中心から
半トラックピッチ分だけ内周側にレーザ光照射位置をシ
フトさせる。このシフトしたトラックの位置で、セクタ
番号を#(m)としたHeader3 及びHeader4、即ち、後
半ヘッダ部HF2を記録する。このとき、セクタ番号を表
す情報に対応したピットが形成されるように、光ピック
アップから照射するレーザ光を点滅させる。なお後半ヘ
ッダ部HF2におけるHeader3 は、前半ヘッダ部HF1にお
けるHeader2 に近接して記録される。そしてこのHeader
3 の記録後に、このHeader3 に連続して後半ヘッダ部HF
2におけるHeader4 が記録される。
【0040】セクタ番号#(m)としたHeader3 及びHe
ader4 、即ち、後半ヘッダ部HF2のカッティング記録が
終わると、続いてミラー部を介した後に、グルーブセク
タ#(m)のレコーディング部RF6のカッティング記録
を行う。このとき、ミラー部ではレーザ光を照射しな
い。またセクタ番号#(m)のHeader3 及びHeader4 の
トラック中心から半トラックピッチ分だけ外周側にレー
ザ光照射位置を移動させる。即ち、ランドセクタ#(m
−1)のレコーディング部RF1におけるトラック中心と
同じトラックの位置であると共に、セクタ番号#(m+
N)のHeader1 及びHeader2 におけるトラック中心から
半トラックピッチ分だけ内周側のトラック位置にレーザ
光照射位置をシフトさせる。
【0041】このシフトさせたトラックの位置でグルー
ブセクタ#(m)のレコーディング部RF6のカッティン
グ記録を行う。このグルーブセクタ#(m)のレコーデ
ィング部RF6ではレーザ光を照射し、感光塗料のエッチ
ングによって溝形状、即ち、グルーブを形成する。この
際、レーザ光のスポットを内周側から外周側の方向に、
即ち、円盤の半径方向に、例えば186チャネルビット
周期で正弦波振動させてグルーブを波状に形成する。こ
の波状のグルーブから得られる信号成分は、データライ
ト時(即ち、記録再生用光ディスクに対して情報を記録
するとき)のクロック生成の基準信号として利用が可能
である。
【0042】セクタ番号#(m)からセクタ番号#(m
+N−1)までの1周においては、全てのセクタがグル
ーブセクタである。これらのグルーブセクタでは、以下
に記載する所定の手順でカッティング記録が行われる。
ここで、ファーストセクタ以外のセクタに対するカッテ
ィングについて、図1(b)を参照しながら説明を行
う。
【0043】図1(b)において、セクタ番号#(n−
1)によってアドレスが示されるグルーブセクタ#(n
−1)のレコーディング部R5に対するカッティングの
処理が、或る時点t1に終わったとする。このグルーブ
セクタ#(n−1)のレコーディング部R5に対する処
理を終えた後、続いて、グルーブセクタ#(n−1)の
レコーディング部R5のトラック中心から半トラック外
周側にレーザ光の照射位置をシフトさせる。このシフト
したトラックの位置で、セクタ番号を#(n+N)とし
たHeader1 及びHeader2 、即ち、前半ヘッダ部H1を記
録する。このとき、セクタ番号を表す情報に対応したピ
ットが形成されるよう、光ピックアップから照射するレ
ーザ光を点滅させる。なお前半ヘッダ部H1におけるHe
ader1 は、ランドセクタ#(n−1)のレコーディング
部R5に近接して記録される。そしてこのHeader1 の記
録後に、このHeader1 に連続して、前半ヘッダ部H1に
おけるHeader2 が記録される。
【0044】セクタ番号#(n+N)としたHeader1 及
びHeader2 、即ち、前半ヘッダH1のカッティング記録
が終わると、続いて、このHeader1 及びHeader2 のトラ
ック中心から1トラックピッチ分だけ内周側にレーザ光
照射位置を移動させる。即ち、グルーブセクタ#(n−
1)のレコーディング部R5におけるトラック中心から
半トラックピッチ分だけ内周側にレーザ光照射位置をシ
フトさせる。このシフトしたトラックの位置で、セクタ
番号を#(n)としたHeader3 及びHeader4 、即ち、後
半ヘッダ部H2を記録する。このとき、セクタ番号を表
す情報に対応したピットが形成されるように、光ピック
アップから照射するレーザ光を点滅させる。なお後半ヘ
ッダ部H2におけるHeader3 は前半ヘッダ部H1におけ
るHeader2 に近接して記録される。そしてこのHeader3
の記録後に、このHeader3 に連続して、後半ヘッダ部H
2におけるHeader4 が記録される。
【0045】セクタ番号#(n)としたHeader3 及びHe
ader4 、即ち、後半ヘッダ部H2のカッティング記録が
終わると、続いて、ミラー部を介した後に、グルーブセ
クタ#(n)のレコーディング部R6のカッティング記
録を行う。このとき、ミラー部ではレーザ光を照射しな
い。また、セクタ番号#(n)のHeader3 及びHeader4
のトラック中心から半トラックピッチ分だけ外周側にレ
ーザ光照射位置を移動させる。即ち、グルーブセクタ#
(n−1)のレコーディング部R5におけるトラック中
心と同じトラックの位置であると共に、セクタ番号#
(n+N)のHeader1 及びHeader2 におけるトラック中
心から半トラックピッチ分だけ内周側のトラック位置に
レーザ光照射位置をシフトさせる。
【0046】このシフトさせたトラックの位置でグルー
ブセクタ#(n)のレコーディング部R6のカッティン
グ記録を行う。このグルーブセクタ#(n)のレコーデ
ィング部R6ではレーザ光を照射し、感光塗料のエッチ
ングによって溝形状、即ち、グルーブを形成する。この
際、レーザ光のスポットを内周側から外周側の方向に、
即ち、円盤の半径方向に、例えば186チャネルビット
周期で正弦波振動させてグルーブを波状に形成する。こ
の波状のグルーブから得られる信号成分は、データライ
ト時のクロック生成の基準信号として利用が可能であ
る。
【0047】上記したグルーブセクタ#(n−1)から
グルーブセクタ#(n)までについてのカッティング動
作と同様の動作を繰り返すことによって、図1(a)に
示したセクタ番号#(m)のグルーブセクタのレコーデ
ィング部RF6からセクタ番号#(m+N−1)のグルー
ブセクタのレコーディング部RF7までのカッティング記
録が行われる。
【0048】このグルーブセクタ#(m)のレコーディ
ング部RF6からグルーブセクタ#(m+N−1)のレコ
ーディング部RF7までのカッティング記録が行われた後
は、再び、図1(a)に示すファーストセクタに対する
カッティングの処理がなされる。このときのファースト
セクタは、グルーブセクタ#(m+N−1)に続くラン
ドセクタ#(m+N)である。このランドセクタ#(m
+N)のセクタ番号#(m+N)からセクタ番号#(m
+2N−1)までの1周においては、全てのセクタがラ
ンドセクタである。したがって、これらのランドセクタ
#(m+N)からランドセクタ#(m+2N−1)まで
の1周においては、カッティング時にはレーザ光を発光
させない。なお、このときの各ランドセクタのヘッダ部
は、既に、1トラック内周側のグルーブセクタをカッテ
ィングした際に、同時に形成されている。
【0049】セクタ番号#(m+N)のランドセクタか
ら、セクタ番号#(m+2N−1)のランドセクタまで
のカッティング処理が行われた後は、再び、ファースト
セクタに対するカッティングの処理がなされる。このと
きのファーストセクタは、ランドセクタ#(m+2N−
1)に続くグルーブセクタ#(m+2N)である。この
グルーブセクタ#(m+2N)から先にあるセクタのカ
ッティングは、上記したグルーブセクタ#(m)から行
ったセクタのカッティングと同様の動作によって行われ
る。この動作を繰り返すことによって、図1に示す構成
のヘッダ部を有するセクタが形成される。
【0050】ここで、上記したようなカッティング記録
を行うと、グルーブセクタにおけるヘッダ部、即ち、He
ader3 及びHeader4 から成る後半ヘッダ部と、このヘッ
ダ部におけるセクタ番号と同一のセクタ番号のグルーブ
セクタのレコーディング部は連続してカッティング記録
される。例えば、セクタ番号#(m)のHeader3 及びHe
ader4 から成る後半ヘッダ部HF2とグルーブセクタ#
(m)のレコーディング部RF6とは連続してカッティン
グされる。
【0051】しかしながらランドセクタにおけるヘッダ
部、即ち、Header1 及びHeader2 から成る前半ヘッダ部
と、このヘッダ部におけるセクタ番号と同一のセクタ番
号のランドセクタのレコーディング部は連続してカッテ
ィング記録されず、トラック1周違いで記録されること
になる。例えばセクタ番号#(m+N)のHeader1 及び
Header2 から成る前半ヘッダ部HF1とランドセクタ#
(m+N)のレコーディング部RF2とは1周違いで記録
される。したがって、もしも、円盤回転の1周期とNセ
クタ分の記録信号周期に差があると、ランドセクタにお
けるヘッダ部は、このヘッダ部によってセクタ番号が示
されるランドセクタのレコーディング部との間に、ズレ
が生じた状態でカッティング記録されてしまうことにな
る。
【0052】次に、このようなヘッダ部のズレを生じて
カッティング記録されて製造された光ディスクに、情報
の記録・再生を行う場合においても、高い信頼性をもっ
てヘッダ部の検出を可能とする本願発明の実施の形態に
よるセクタフォーマットについて説明する。
【0053】図3(a)は、本願発明の実施の形態によ
るセクタの全体構造を示したものである。また、図3
(b)は、このセクタのうちのヘッダ部を、さらに詳し
く示したものである。
【0054】図3(a)において、セクタは2697バ
イトの総バイト数で、128バイトのHeader field(以
下では、ヘッダ部と記載する)、2バイトのMirrorfiel
d (以下では、ミラー部と記載する)、2567バイト
のRecording field (以下では、レコーディング部と記
載する)から成る。なお、これらのヘッダ部、ミラー
部、及びレコーディング部は、図1を参照して説明した
際に記載したヘッダ部、ミラー部、及びレコーディング
部と同じものを指す。
【0055】ヘッダ部及びミラー部は、光ディスクの出
荷前にすでに凹凸形状として記録された部分である。こ
のように出荷前に、所定のフォーマットに従った凹凸形
状を光ディスクに予め記録しておく作業を、プリフォー
マットと呼ぶ。
【0056】一方、レコーディング部は、光ディスクの
出荷後にこの光ディスクのユーザによって、対応するヘ
ッダ部によって示されるアドレス情報により識別される
情報が、所定のフォーマットに従って記録される部分で
ある。このレコーディング部は、上記のプリフォーマッ
トのみが行われた状態においては、情報が記録される領
域としてグルーブまたはランドの形状が形成されている
だけである。
【0057】このようなレコーディング部への情報の記
録は、例えば光ディスクが相変化型の光ディスクである
場合には、レコーディング部に設けられた相変化型の記
録膜上に、記録する情報に対応して変調されたレーザ光
を照射し、このレーザ光の変調により、記録膜に結晶状
態の領域とアモルファス状態の領域を作ることによって
行われる。そしてユーザは、このレコーディング部にお
ける記録膜の結晶状態とアモルファス状態での光学特性
の変化による反射率の差を利用することによって情報の
再生を行う。
【0058】なお、このレコーディング部は、例えば、
(10+J/16)バイトのギャップ部(Gap field
)、(20+K)バイトのガード1部(Guard1 fiel
d)、35バイトのVFO 3部(VFO3 field)、3バイト
のプリシンク部(PS field)、2418バイトのデータ
部(Data field)、1バイトのPA3部(PA3 field )、
(55−K)バイトのガード2部(Guard2 field)、
(25−J/16)バイトのバッファ部(Bufferfield
)から構成されたフォーマットによって、情報が記録
される。ここで、Jは0〜15の整数、Kは0〜7の整
数であり、ともにランダムな値をとる。
【0059】図3(b)は、本願発明の実施の形態によ
る光ディスクのセクタフォーマットにおけるヘッダ部の
内容を示したものである。このヘッダ部は、Header1fie
ld 、Header2 field 、Header3 field 、Header4 field
から構成される。これらは、図1を参照して説明したH
eader1 、Header2 、Header3 、Header4 と同じものを
指している。以下においてはこれらをそれぞれ、Header
1 、Header2 、Header3 、Header4 と記載することにす
る。なお、Header1 は46バイト、Header2 は18バイ
ト、Header3 は46バイト 、Header4 は18バイトの
長さをもち、ヘッダ部の全体では128バイトである。
【0060】これらHeader1 、Header2 、Header3 、He
ader4 における各部分は、VFO 部、AM部、PID 部、IED
部、PA部から構成されている。この構成について、以下
に説明する。
【0061】VFO 部はVoltage Frequency Oscillatorの
略でPLL (Phase locked loop )のための引き込み領域
である。即ち、このVFO 部は、光ディスクに対して情報
の記録・再生を行う光ディスク装置(後述する)によっ
て読み出され、光ディスクから再生される情報と同期を
とることによってデータ読み出しや光ディスクの回転速
度制御などに用いられる同期信号(クロック信号)を、
この光ディスク装置におけるPLL 回路に抽出させるため
の、連続的な繰り返しデータパターンから成る。このデ
ータパターンは、PLL をロックさせて同期を完全に引き
込むように、連続的に繰り返される。このデータパター
ンにPLL をロックさせ、同期を完全に引き込んでクロッ
ク信号を生成すると、光ディスクの回転変動に伴ってこ
のVFO のコードパターンも変動するために、確実なデー
タ読み出しやディスク回転制御などを実現することがで
きる。
【0062】このVFO 部は、Header1 及びHeader3 にお
いては、VFO1として36バイトの長さをもち、一方、He
ader2 及びHeader4 においては、VFO2として8バイトの
長さをもつ。即ち、前記したように、Header1 及びHead
er2 から前半ヘッダ部が構成され、ランドセクタのヘッ
ダ部として用いられるが、この前半ヘッダ部において先
頭部分であるHeader1 のVFO 部を、このHeader1 に続い
てレーザ光照射されるHeader2 のVFO 部よりも長くして
いる。また、これと同様に、Header3 及びHeader4 から
後半ヘッダ部が構成され、グルーブセクタのヘッダ部と
して用いられるが、この後半ヘッダ部において先頭部分
であるHeader3 のVFO 部を、この Header3 に続いてレ
ーザ光照射されるHeader4 のVFO 部よりも長くしてい
る。なお、各セクタにおけるVFO 部は少なくとも8バイ
トの長さとすることによって通常はPLL の引き込みを行
うことが可能である。
【0063】このように各セクタの先頭部分にあたるHe
ader1 のVFO 部及びHeader3 のVFO 部を、先頭部分では
ないHeader2 のVFO 部及びHeader4 のVFO 部よりも長く
すると、VFO 部によるPLL の引き込みをより確実に行う
ことができるようになる。したがって、高い信頼性をも
って各セクタのヘッダ部を検出可能となし、より正確に
情報の記録・再生を行うことができる。
【0064】このうち、ランドセクタの先頭部分にあた
るHeader1 のVFO 部を長くすることは、前記したよう
な、ランドセクタのヘッダ部にズレを生じてカッティン
グ記録されて製造された光ディスクに対して、情報の記
録・再生を行う場合において、特に有効である。
【0065】即ち、ランドセクタの場合には、ヘッダ部
のカッティングと、このヘッダ部によってセクタ番号が
示されるランドセクタのレコーディング部のカッティン
グとの間に、1周違いの時間差がある。ここで、もしも
円盤回転の1周期とNセクタ分の記録信号周期に差があ
ると、ランドセクタにおけるヘッダ部は、このヘッダ部
によってセクタ番号が示されるランドセクタのレコーデ
ィング部との間に、ズレが生じた状態でカッティング記
録されてしまう。ヘッダ部とレコーディング部にこのよ
うなズレが生じると、ヘッダ部の検出が通常よりも困難
となる。また、このヘッダ部のズレに加えてトラッキン
グに際してもオフセットなどがある場合には、ランドセ
クタにおけるヘッダ部と、このヘッダ部によってセクタ
番号が示されるランドセクタのレコーディング部との再
生信号の質が異なることが考えられ、このことによって
もヘッダ部の検出が通常よりも困難となる。
【0066】しかしながら、これらのような場合におい
ても、ランドセクタの先頭部分にあたるHeader1 のVFO
部を長くしているため、PLL の引き込みが高い信頼性を
もって行われ、ヘッダ検出精度が上がり、正確かつ確実
にヘッダ部の検出を行うことが可能となる。
【0067】なお、AMは、Address Markの略で3バイト
の長さをもつ同期コードであり、復調する際に語境界を
判断するために用いられる。PID は、Physical ID の略
で1バイトの長さのセクタ情報と3バイトの長さのセク
タ番号から成る。IED は、ID Error Detection code の
略でPID 4バイトのエラー検出を行うためのコードで、
2バイトの長さをもつ。PAは、Post ambleの略で復調の
際に前のバイトのステートを確定させるために必要なコ
ードで、1バイトの長さをもつ。
【0068】次に、上記したようなヘッダ構成を有する
記録再生用光ディスクのエンボス部、即ち、凹凸形状の
ピットから成るヘッダ部を、情報の記録・再生時に読み
取る場合について説明する。
【0069】図4は、記録再生用光ディスクに対して情
報の記録・再生を行うための、光ディスク装置の全体的
な構成を示すブロック図である。図4において、円盤状
の情報記憶媒体である記録再生用光ディスク1は、スピ
ンドルモータ3によって例えば一定の線速度で回転され
る。このスピンドルモータ3は、モータ制御回路4によ
り制御される。光ディスク1に対する情報の記録、再生
は、光ピックアップ5によって行われる。光ピックアッ
プ5は、リニアモータ6の可動部を構成する駆動コイル
7に固定されており、この駆動コイル7はリニアモータ
制御回路8に接続される。
【0070】リニアモータ制御回路8に速度検出9が
接続され、この速度検出9で検出される光ピックアッ
プ5の速度信号がリニアモータ制御回路8に送られる。
リニアモータ6の固定部に、図示しない永久磁石が設け
られており、上記駆動コイル7がリニアモータ制御回路
8によって励磁されることにより、光ピックアップ5が
光ディスク1の半径方向に移動される。
【0071】光ピックアップ5には、図示しないワイヤ
あるいは板バネによって支持された対物レンズ10が設
けられる。この対物レンズ10は、駆動コイル11の駆
動によりフォーカシング方向(レンズの光軸方向)への
移動が可能で、また駆動コイル12の駆動によりトラッ
キング方向(レンズの光軸と直交する方向)への移動が
可能である。
【0072】レーザ制御回路部13の駆動制御により、
半導体レーザ発振器19からレーザ光ビームが発せられ
る。レーザ制御回路部13は、変調回路14とレーザ
回路15からなり、PLL 回路16から供給される記録
用クロック信号に同期して動作する。変調回路14は、
エラー訂正回路32から供給される記録データを記録に
適した信号、例えば8−16変調データに変調する。レ
ーザ制御回路15は、変調回路14からの8−16変調
データに応じて、半導体レーザ発振器(あるいはアルゴ
ンネオンレーザ発振器)19を駆動する。
【0073】PLL回路16は、記録時、水晶発振器から
発せられる基本クロック信号を光ディスク1上の記録位
置に対応した周波数に分周し、これにより記録用のクロ
ック信号を発生すると共に、再生時は、再生した同期コ
ードに対応の再生用クロック信号を発生し、さらに再生
用クロック信号の周波数異常を検知する。この周波数異
常の検知は、再生用クロック信号の周波数が、再生する
データの光ディスク1上の記録位置に対応した所定周波
数の範囲内にあるか否かによりなされる。また、PLL 回
路16は、CPU 30からの制御信号とデータ再生回路1
8からの信号に応じて、記録用あるいは再生用のクロッ
ク信号を選択的に出力する。
【0074】半導体レーザ発振器19から発せられるレ
ーザ光ビームは、コリメータレンズ20、ハーフプリズ
ム21、対物レンズ10を介して光ディスク1上に照射
される。光ディスク1からの反射光は、対物レンズ1
0、ハーフプリズム21、集光レンズ22、およびシリ
ンドリカルレンズ23を介して、光検出器24に導かれ
る。
【0075】光検出器24は、4分割の光検出セル24
a、24b、24c、24dから成る。このうち、光検
出セル24aの出力信号は増幅器25aを介して加算器
26aの一端に、光検出セル24bの出力信号は増幅器
25bを介して加算器26bの一端に、光検出セル24
cの出力信号は増幅器25cを介して加算器26aの他
端に、光検出セル24dの出力信号は増幅器25dを介
して加算器26bの他端に供給される。
【0076】さらに、光検出セル24aの出力信号は増
幅器25aを介して加算器26cの一端に、光検出セル
24bの出力信号は増幅器25bを介して加算器26d
の一端に、光検出セル24cの出力信号は増幅器25c
を介して加算器26dの他端に、光検出セル24dの出
力信号は増幅器25dを介して加算器26cの他端に供
給される。
【0077】加算器26aの出力信号は差動増幅器OP
2の反転入力端に供給され、その差動増幅器OP2の非
反転入力端に加算器26bの出力信号が供給される。差
動増幅器OP2は、加算器26a、26bの両出力信号
の差に応じた、フォーカス点に関する信号を出力する。
この出力はフォーカシング制御回路27に供給される。
フォーカシング制御回路27の出力信号は、フォーカシ
ング駆動コイル12に供給される。これにより、レーザ
光が、光ディスク1上で常時ジャストフォーカスとなる
制御がなされる。
【0078】加算器26cの出力信号は差動増幅器OP
1の反転入力端に供給され、この差動増幅器OP1の非
反転入力端に加算器26dの出力信号が供給される。差
動増幅器OP1は、加算器26c、26dの両出力信号
の差に応じたトラック差信号を出力する。この出力はト
ラッキング制御回路28に供給される。トラッキング制
御回路28は、差動増幅器OP1からのトラック差信号
に応じてトラック駆動信号を作成する。
【0079】トラッキング制御回路28から出力される
トラック駆動信号は、トラッキング方向の駆動コイル1
1に供給される。また、トラッキング制御回路28で用
いられるトラック差信号が、リニアモータ制御回路8に
供給される。
【0080】上記フォーカシング制御およびトラッキン
グ制御がなされることで、光検出器24の各光検出セル
24a、…24dの出力信号の和信号には、つまり加算
器26c、26dの両出力信号の加算である加算器26
eの出力信号には、記録情報に対応して光ディスク1の
トラック上に形成されたピットなどからの反射率の変化
が反映される。この信号は、データ再生回路18に供給
される。データ再生回路18は、PLL 回路16からの再
生用クロック信号に基づき、記録データを再生する。
【0081】また、データ再生回路18は、加算器26
eの出力信号とPLL 回路16からの再生用クロック信号
とに基づいてプリフォーマットデータ内のセクタマーク
を検出すると共に、PLL 回路16から供給される二値化
信号および再生用クロック信号に基づき、この二値化信
号からアドレス情報としてのトラック番号とセクタ番号
を再生する。
【0082】データ再生回路18の再生データはバス2
9を介してエラー訂正回路32に供給される。エラー訂
正回路32は、再生データ内のエラー訂正コード(ECC
)によりエラーを訂正したり、あるいはインターフェ
ース回路35から供給される記録データにエラー訂正コ
ード(ECC )を付与してメモり2に出力する。
【0083】このエラー訂正回路32でエラー訂正され
る再生データはバス29およびインターフェース回路3
5を介して外部装置としての記録媒体制御装置36に供
給される。記録媒体制御装置36から発せられる記録デ
ータは、インターフェース回路35およびバス29を介
してエラー訂正回路32に供給される。
【0084】上記トラッキング制御回路28によって対
物レンズ10が移動されているとき、リニアモータ制御
回路8により、対物レンズ10が光ピックアップ5内の
中心位置近傍に位置するようリニアモータ6つまり光ピ
ックアップ5が移動される。
【0085】D/A変換器31は、フォーカシング制御
回路27、トラッキング制御回路28、リニアモータ制
御回路8と光ディスク装置の全体を制御するCPU 30と
の間での情報の授受に用いられる。
【0086】モータ制御回路4、リニアモータ制御回路
8、レーザ制御回路15、PLL 回路16、データ再生回
路18、フォーカシング制御回路27、トラッキング制
御回路28、エラー訂正回路32等は、バス29を介し
てCPU 30によって制御される。CPU 30は、メモリ2
に記録されたプログラムによって所定の動作を行う。
【0087】ここで、上記のような構成から成る光ディ
スク装置によって、本願発明による記録再生用光ディス
クに対して情報の記録・再生を行う際、この光ディスク
にプリフォーマットされたヘッダ部を読み取る場合につ
いて、図1を参照しながら説明する。
【0088】図1(a)において、目標とする読み取る
べきヘッダ部が、例えば、セクタ番号#(m)によって
示されるグルーブセクタのヘッダ部HF2である場合、こ
のヘッダ部HF2の読み取りに先行して、セクタ番号#
(m−1)によって示されるランドセクタのレコーディ
ング部RF1へのレーザ光照射が行われる。このレコーデ
ィング部RF1へ照射されるレーザ光スポットは、このレ
コーディング部RF1のトラック中心を追従する。このレ
ーザ光スポットの追従は、図4を参照しながら説明した
光ディスク装置におけるトラッキング制御によって行わ
れる。
【0089】セクタ番号#(m−1)により示されるラ
ンドセクタのレコーディング部RF1に、このトラック中
心を追従して照射されたレーザ光は、続いて光ディスク
上に記録されているヘッダ部HF1及びHF2に照射され
る。
【0090】前記したように、このヘッダ部HF1及びHF
2は、全体で128バイトの長さのデータから成る。こ
こで、ディスク上において1バイトを約3μmの長さと
すると、このヘッダ部HF1及びHF2は約400μmの長
さとなる。さらに、ディスク上に約6m/sの線速でレ
ーザ光照射がなされているとすると、時間的には約67
μsで、レーザ光の光スポットがヘッダ部HF1及びHF2
を通過する。
【0091】このような短い時間で図1に示したように
ヘッダ部が千鳥状に変化しても、トラッキング制御系の
帯域は充分小さく光スポットは追従できない。したがっ
て、光スポットは仮想のトラック中心を追従するものと
考えてよい。この仮想のトラック中心は、ヘッダ部HF1
及びHF2の各々における正規のトラック中心とは異なる
が、ヘッダ部HF1及びHF2にプリフォーマットされてい
るアドレス情報などのデータは充分読み取ることができ
る。このヘッダ部HF1及びHF2の読み取りが行われた
後、光ピックアップから照射されるレーザ光は、ミラー
部を通過後に、セクタ番号#(m)で示されるグルーブ
セクタのレコーディング部RF6に、このトラック中心を
追従して照射されることになる。
【0092】この場合、ヘッダ部HF1及びHF2に続いて
レーザ光が照射されるセクタのレコーディング部は、グ
ルーブセクタのレコーディング部RF6である。前記のよ
うに、グルーブセクタにおいて用いられるヘッダ部は、
Header3 及びHeader4 から成る後半ヘッダ部であり、先
に読み取られたヘッダ部HF1及びHF2においてはヘッダ
部HF2が後半ヘッダ部である。したがって、レコーディ
ング部RF6のヘッダ部としては後半ヘッダ部HF2が用い
られ、この後半ヘッダ部HF2によってレコーディング部
RF6のアドレス情報が示されることとなる。
【0093】前記のように、本願発明に係る光ディスク
には千鳥状に配置されたヘッダ部が形成される。この千
鳥状のヘッダ部、及びこのヘッダ部の周囲の構造に関し
て、図5に模式図を示す。なお、この図5では、上方を
ディスク上での内周側、下方をディスク上での外周側に
対応する方向として示してある。したがって、上下方向
はディスク上での半径方向に相当する。
【0094】この図5では、セクタアドレスが3000
0hから30133hまでのセクタの場合を例示してい
る。ここで、数字の後に付加された文字hはhexadecima
l の略で16進数であることを示している。また、図5
においては、この16進数で表された部分をレコーディ
ング部として示し、文字hが付加されていない数字のみ
で示された部分をヘッダ部として示している。
【0095】さらに、各セクタのレコーディング部にお
いては、セクタアドレスが30000h、30001
h、30010h、30022h、30023h…で示
されるセクタの場合が、グルーブであることを表してい
る。また、セクタアドレスが30011h、30012
h、30021h、30033h、30034h…で示
されるセクタの場合が、ランドであることを表してい
る。
【0096】このとき、或る数字によって示されるヘッ
ダ部は、このヘッダ部を示す数字と同一の数字に文字h
が付加されたレコーディング部と対になって、同一のセ
クタを形成する。なお、図面中において30000で示
されるヘッダ部を(30000h)ヘッダ部、3000
0hで示されるグルーブセクタのレコーディング部を
(30000h)グルーブセクタ・レコーディング部と
記載することにすると、例えば、(30000h)ヘッ
ダ部と(30000h)グルーブセクタ・レコーディン
グ部とは対になり同一のセクタを形成する。この場合、
(30000h)ヘッダ部には、セクタアドレス300
00hのセクタ情報がプリフォーマットにより記録され
ており、ユーザはセクタアドレス30000hによって
示される情報を、(30000h)グルーブセクタ・レ
コーディング部に記録する。
【0097】この図5には、図1を参照して説明した本
願発明によるヘッダ部の構成と同一の構成を模式的に示
している。この図5に示される構成でヘッダ部が形成さ
れた光ディスクは、図1で説明したのと同様に、螺旋状
にトラックを辿っていくと、トラックジャンプを介さず
に、トラック1周毎にトラッキングの極性がランド、グ
ルーブ、ランド、グルーブと交互に切り替わるように構
成されている。
【0098】図5の場合には、1トラック当たりのセク
タ数は17(16進数表示では11h)として示されて
おり、トラックを1周したとき、外周側に隣接するトラ
ックのセクタアドレスは17だけ増加する。例えば、セ
クタアドレスが30000hであるセクタの外周側に隣
接するセクタは、セクタアドレスが30011hのセク
タである。
【0099】図5において、セクタアドレスが3000
0h、30011h、30022h、30033h…で
示されるセクタは、トラッキング極性の切り替わり目の
セクタであり、前記したファーストセクタである。ま
た、セクタアドレスが30010h、30021h、3
0032h、30043h…で示されるセクタ、及び、
30001h、30012h、30023h、3003
4h…で示されるセクタは、ファーストセクタ以外のセ
クタである。
【0100】上記のようにグルーブとランドがトラック
1周毎に交互に切り替わる方式では、トラッキングの際
にグルーブかランドかという極性を切り替える必要があ
り、トラッキング極性の切り替わり目のセクタは他のセ
クタと異なるヘッダ配置となっている。
【0101】ここで、例えば(30000h)グルーブ
セクタ・レコーディング部に対する前半ヘッダ部にはア
ドレス番号30011hが、後半ヘッダ部にはアドレス
番号30000hがプリフォーマットにより予め記録さ
れている。(30000h)グルーブセクタ・レコーデ
ィング部はグルーブであるから、後半ヘッダ部に記録さ
れているアドレス番号30000hがセクタアドレスと
される。
【0102】一方、例えば(30011h)ランドセク
タ・レコーディング部に対する前半ヘッダ部にはアドレ
ス番号30011hが、後半ヘッダ部にはアドレス番号
30022hがプリフォーマットにより予め記録されて
いる。(30011h)ランドセクタ・レコーディング
部はランドであるから、前半ヘッダ部に記録されている
アドレス番号30011hがセクタアドレスとされる。
【0103】このような千鳥状ヘッダの位置関係は、グ
ルーブセクタの場合から説明すると、前半ヘッダ部が外
側ウォブル、後半ヘッダ部が内側ウォブルの関係になっ
ている。即ち、グルーブセクタのトラック位置に対し
て、前半ヘッダ部はディスクの外周側に半トラックピッ
チ分だけずれた位置関係となるように設けられ、後半ヘ
ッダ部はディスクの内周側に半トラックピッチ分だけず
れた位置関係となるように設けられている。これに対し
て、ランドセクタの場合では、グルーブセクタの場合と
関係が逆になっており、前半ヘッダ部が内側ウォブル、
後半ヘッダ部が外側ウォブルの関係になっている。
【0104】グルーブとランドがトラック1周毎に交互
に切り替わる方式では、トラッキングの際にグルーブか
ランドかという極性を切り替える必要が生ずる。この極
性切り替えのタイミングは、ヘッダ部の読み出しに従っ
て行う。即ち、ヘッダ部を読み出し、この読み出しによ
って得られた情報に従って、このヘッダ部の後に続くレ
コーディング部をトラッキング開始する前に、このレコ
ーディング部がランドであるかグルーブであるかを識別
して所定の極性に切り替える。
【0105】もしもヘッダ部から得られた情報により、
後に続くレコーディング部がランドであると識別された
場合、トラッキング極性をランドとしてレコーディング
部のトラッキングを行う。またヘッダ部から得られた情
報により、後に続くレコーディング部がグルーブである
と識別された場合、トラッキング極性をグルーブとして
レコーディング部のトラッキングを行う。
【0106】なお、トラッキング極性の切り替えは、図
1(a)を参照すると、レーザ光が照射されるディスク
上の位置がミラー部(Mirror field)のときに行われ
る。このミラー部の位置を特定する場合にも、上記のよ
うにヘッダ部から得られた情報を利用する。即ち、ヘッ
ダ部を構成するHeader1 、Header2 、Header3 、Header
4 のうち、何れかの情報を正確に読み出すことができれ
ば、その読み出した位置からミラー部の位置を逆算する
ことによってミラー部の位置を特定することができる。
【0107】例えば、Header1 の読み出しが正常に行わ
れた場合、Header1 の読み出し終了時点からビット数の
カウントを開始する。ここでヘッダ部のセクタフォーマ
ットは、図3に示すように予め決められているため、He
ader1 の読み出し終了位置から残り何ビットでミラー部
となるかも予め決まっている。したがってHeader1 の読
み出し終了時点から予め決められている所定のビット数
だけカウントされると、ミラー部にレーザ光が照射され
たものと認識し、ここでトラッキング極性の切り替えを
行う。このミラー部でトラッキング極性が所定の極性に
切り替えられた後に、ランド若しくはグルーブのレコー
ディング部のトラッキングを行う。
【0108】このように行われるランド/グルーブ極性
切り替えに際しては、この切り替えタイミングの検出
に、上記した内側ウォブルと外側ウォブルの関係を利用
することができる。以下に、この内側ウォブルと外側ウ
ォブルの関係を用いてランド/グルーブ極性切り替えタ
イミングを検出するための構成について説明する。
【0109】このランド/グルーブ極性切り替えのタイ
ミング検出には、図4に示した光検出器24を用いる。
この光検出器24は、4分割の光検出セル24a、24
b、24c、24dから成る。既に説明したが、光検出
セル24aの出力信号と光検出セル24bの出力信号は
加算器26cで加算され、光検出セル24cの出力信号
と光検出セル24dの出力信号は加算器26dで加算さ
れる。
【0110】加算器26cの出力信号は差動増幅器OP
1の反転入力端に供給され、この差動増幅器OP1の非
反転入力端に加算器26dの出力信号が供給される。差
動増幅器OP1は、加算器26c、26dの両出力信号
の差に応じたトラック差信号を出力し、この出力がトラ
ッキング制御回路28に供給されることによって、トラ
ッキング制御回路28が差動増幅器OP1からのトラッ
ク差信号に応じてトラック駆動信号を作成する。
【0111】このトラッキング制御回路28から出力さ
れるトラック駆動信号をトラッキング方向の駆動コイル
11に供給することにより、また、トラッキング制御回
路28で用いられるトラック差信号がリニアモータ制御
回路8に供給されることにより、トラッキング制御が行
われる。
【0112】ここで、光検出器24を、光検出セル24
aと光検出セル24bから成る第1の光検出セル対と、
光検出セル24cと光検出セル24dから成る第2の光
検出セル対の2組の対に2分割して考えると、これら2
組の対は光ディスクの記録トラックに沿う方向に対応し
て分割されている。
【0113】説明のため、2分割した光検出セルのう
ち、記録トラックの外周側に対応して第1の光検出セル
対が設けられており、この第1の光検出セル対からの出
力信号をAとする。また、2分割した光検出セルのう
ち、記録トラックの内周側に対応して第2の光検出セル
対が設けられており、この第2の光検出セル対からの出
力信号をBとする。
【0114】これにより、光ビームをトラックに追従し
て照射させた場合、外周側にウォブルしたヘッダ部分を
光ビームが通過する際には信号Aの出力が増加し、信号
Bの出力は減少する。一方、内周側にウォブルしたヘッ
ダ部分を光ビームが通過する際には信号Bの出力が増加
し、信号Aの出力は減少する。
【0115】そこで、両信号の差である(A−B)信号
を生成すると、外周側にウォブルしたヘッダ部分では
(A−B)>0、内周側にウォブルしたヘッダ部分では
(A−B)<0、それ以外では(A−B)=0となる。
簡単のため、(A−B)>0の状態を「+」、(A−
B)<0の状態を「−」、(A−B)=0の状態を
「0」と表すことにする。
【0116】このような光検出器24から出力される
(A−B)信号出力を用いると、前記したグルーブセク
タを光ビームが通過する際には、このグルーブセクタの
レコーディング部への光ビーム照射に先だち、(A−
B)信号出力は「+」から「−」という変化を示す。一
方、ランドセクタを光ビームが通過する際には、このラ
ンドセクタのレコーディング部への光ビーム照射に先だ
ち、(A−B)信号出力は「−」から「+」という変化
を示す。したがって、この(A−B)信号出力の極性変
化を、差動増幅器OP1を介してトラッキング制御回路
でモニターし、CPU 30で処理することによりランド/
グルーブ検出を行い、ランド/グルーブ極性の切り替え
タイミングの検出を行うことが可能である。
【0117】即ち、上記の(A−B)信号出力が「+」
から「−」という変化を示した場合には、続いて光ビー
ムが照射されるレコーディング部はグルーブセクタのレ
コーディング部であることが検出される。このときのグ
ルーブセクタが、ファーストセクタにおけるグルーブセ
クタであった場合には、正常にトラッキング制御を行う
ためにトラッキング極性をランドからグルーブへと切り
替えるように制御を行う。
【0118】また同様に、上記の(A−B)信号出力が
「−」から「+」という変化を示した場合には、続いて
光ビームが照射されるレコーディング部はランドセクタ
のレコーディング部であることが検出される。このとき
のランドセクタが、ファーストセクタにおけるランドセ
クタであった場合には、正常にトラッキング制御を行う
ためにトラッキング極性をグルーブからランドへと切り
替えるように制御を行う。
【0119】このように、(A−B)信号出力の極性変
化を利用することにより、ランド/グルーブ極性切り替
えのタイミング検出を行うことが可能となる。次に、こ
のランド/グルーブ極性切り替えのタイミング検出を、
光ディスク上にプリフォーマットによって記録されたヘ
ッダ内部の記録情報、即ち、ヘッダ内部のセクタタイプ
・ビットを利用して行う方法について説明する。
【0120】この説明を行う前に、図5に示したヘッダ
構造について述べる。図5に示されるような千鳥状ヘッ
ダ部を有する光ディスクでは、図1を参照して前記した
セクタアドレスの付番方式の採用により、シングルスパ
イラル構造のディスクのカッティングを、内周から外周
への移動が1回で済む連続記録で行えることは既に説明
した。このカッティングの際の記録信号は、図2に示し
た原盤記録装置におけるフォーマット回路49から次の
ような順番で送出され、E・O変調器44a、44bか
ら成るビーム変調系44が制御されることにより前記し
たセクタアドレスの付番方式に従ってカッティングが行
われる。
【0121】この記録信号の送出順番は、「(3001
1h)ヘッダ部→(30000h)ヘッダ部→(300
00h)グルーブセクタ・レコーディング部→…→(3
0021h)ヘッダ部→(30010h)ヘッダ部→
(30010h)グルーブセクタ・レコーディング部→
1周分空白→(30033h)ヘッダ部→(30022
h)ヘッダ部→(30022h)グルーブセクタ・レコ
ーディング部→…以下省略」の順である。
【0122】ここで、(30011h)ヘッダ部の具体
的内容は、図3(b)を参照して説明すると、Header1
のPID 1部 (4バイト)の下位3バイトに03001
1hを記録すると共に、Header2 のPID 2部(4バイ
ト)の下位3バイトに030011hを記録したエンボ
スヘッダである。また、(30000h)ヘッダ部の具
体的内容は、Header3 のPID 3部 (4バイト)の下位
3バイトに030000hを記録すると共に、Header4
のPID 4部(4バイト)の下位3バイトに030000
hを記録したエンボスヘッダである。
【0123】上記のようなセクタアドレスの付番方式に
従うことにより、シングルスパイラル方式のランドグル
ーブ記録ディスクが作製できる。このディスクではセク
タアドレスが連続しており、連続記録再生時には1回も
トラックジャンプやシークをはさむことなく全面を処理
することが可能である。
【0124】但し、前記したように、シングルスパイラ
ル方式のランドグルーブ記録ディスクにおいては、正し
くトラッキング制御動作を行うために、トラッキングの
極性を1周おきに切り替える必要がある。即ち、図5に
おいて(30010h)グルーブセクタ・レコーディン
グ部ではトラッキングの極性はグルーブとされるが、続
いて光ビームによって照射される部分は、(30011
h)ヘッダ部ではグルーブ、(30011h)ランドセ
クタ・レコーディング部ではランド極性でトラッキング
を行わなくてはならない。
【0125】このトラッキング極性の切り替えは、前記
した(A−B)信号の極性を利用して行う方法のほか
に、以下に説明するヘッダ内部のセクタタイプ・ビット
を利用する方法がある。
【0126】図3(b)には、ヘッダ内部のPID 部の内
容が示されており、Header1 内にはPID 1部、Header2
内にはPID 2部、Header3 内にはPID 3部、Header4 内
にはPID 4部が設けられている。それぞれのPID 部は、
32ビット(4バイト)の情報からなる。この各ビット
をb31〜b0と示し、b31を最上位ビット(MS
B)、b0を最下位ビット(LSB)とする。
【0127】このPID 部を構成しているb31〜b0の
うち、b31〜b24の8ビット(1バイト)はセクタ
情報、即ち、セクタに関する情報を記録した部分であ
る。また、b23〜b0の24ビット(3バイト)はセ
クタ番号、即ち、セクタアドレスに関する情報を記録し
た部分である。
【0128】以下に、セクタ情報の内容を説明する。b
31とb30は予約(Reserved)で、例えば00bをと
りあえず記録しておき、将来何らかの情報を記録するた
めに備えておく部分である。なお、上記の00bにおけ
る数字00の後ろの文字bはbinaryの略で2進数である
ことを示す。b29とb28は、物理ID番号を示した
ものであり、PID 1部であれば00b、PID 2部であれ
ば01b、PID 3部であれば10b、PID 4部であれば
11bを記録する。
【0129】b27〜b25はセクタタイプを示した部
分であり、読み出し専用のセクタであれば000b、書
き込み可能なファーストセクタであれば100b、書き
込み可能なラストセクタであれば101b、ラストセク
タの1つ前にある書き込み可能なセクタであれば110
b、そのほかのセクタであれば111を記録する。な
お、001bから011bは予約のためにとっておく。
【0130】ここで、読み出し専用のセクタとは、実際
にはリードイン領域部分などのような、エンボスでデー
タ部も構成した場合におけるセクタを示す。また、ファ
ーストセクタとは、前記したようにグルーブからラン
ド、或いはランドからグルーブというようにトラッキン
グ極性が切り替わるセクタである。さらに、ラストセク
タとはファーストセクタの1つ前のセクタを示す。
【0131】図5の例で説明すると、30000h、3
0011h、30022h、30033h、…のセクタ
アドレスによって示されるセクタが、書き込み可能なフ
ァーストセクタである。また、30010h、3002
1h、30032h、30043h、…のセクタアドレ
スによって示されるセクタが、書き込み可能なラストセ
クタである。さらに、3000Fh、30020h、3
0031h、30042h、…のセクタアドレスによっ
て示されるセクタが、ラストセクタの1つ前にある書き
込み可能なセクタである。
【0132】このようなセクタタイプを示した部分であ
るセクタタイプ・ビットから、トラッキング極性を切り
替える必要のある書き換え可能なファーストセクタのタ
イミングを生成することができる。即ち、ヘッダ内部の
PID 部を読み出すことによってセクタタイプを判別し、
判別したセクタタイプに従ってトラッキング極性を切り
替える。なお、このファーストセクタが検出できない場
合にも、このセクタの1つ前にあるラストセクタ、若し
くはラストセクタのさらに1つ前にある書き込み可能な
セクタから切り替えタイミングを生成して、トラッキン
グ極性を切り替えることが可能である。
【0133】このトラッキング極性切り替えタイミング
検出に伴うファーストセクタの検出においては、図3
(b)に示すように2バイトのIED 部が付加されて誤り
検出を行うことが可能となっている。したがって、高い
信頼性をもって、書き換え可能なファーストセクタの検
出を行うことができ、シングルスパイラル・ディスクに
おいて、安定したトラッキング極性切り替えが実現でき
る。
【0134】また、PID 1部及びPID 2部からなるPID
部を前半PID 部、PID 3部及びPID 4部からなるPID 部
を後半PID 部として、前半PID 部に記録されたセクタア
ドレスの値と後半PID 部に記録されたセクタアドレスの
値とを比較することによって、トラッキング極性の切り
替えに利用することもできる。
【0135】即ち、例えば、(30000h)グルーブ
セクタ・レコーディング部に対しては、前半ヘッダ部が
(30011h)ヘッダ部であり、後半ヘッダ部が(3
0000h)ヘッダ部である。ここで、前半ヘッダ部で
ある(30011h)ヘッダ部には、セクタアドレス3
0011hが記録された前半PID 部が設けられている。
また、後半ヘッダ部である(30000h)ヘッダ部に
は、セクタアドレス30000hが記録された後半PID
部が設けられている。
【0136】この前半PID 部に記録されたセクタアドレ
ス30011hは、後半PID 部に記録されたセクタアド
レス30000hよりも大きい値である。この関係は、
図5に示した構成を有するグルーブセクタ全てにおいて
成り立つ。したがって、ヘッダ部に光ビームを照射する
ことによって前半PID 部のセクタアドレスと後半PID 部
のセクタアドレスとを読み出し、これらのセクタアドレ
スの値を比較して、前半PID 部によるセクタアドレスの
方が大きい場合には、続いて光ビームが照射されるレコ
ーディング部をグルーブセクタのレコーディング部と判
断することができ、トラッキング極性の切り換えに利用
可能となる。
【0137】一方、ランドセクタの場合も同様である。
例えば、(30011h)ランドセクタ・レコーディン
グ部に対しては、前半ヘッダ部が(30011h)ヘッ
ダ部であり、後半ヘッダ部が(30022h)ヘッダ部
である。ここで、前半ヘッダ部である(30011h)
ヘッダ部には、セクタアドレス30011hが記録され
た前半PID 部が設けられている。また、後半ヘッダ部で
ある(30022h)ヘッダ部には、セクタアドレス3
0022hが記録された後半PID 部が設けられている。
【0138】この前半PID 部に記録されたセクタアドレ
ス30011hは、後半PID 部に記録されたセクタアド
レス30022hよりも小さい値である。この関係は、
図5に示した構成を有するランドセクタ全てにおいて成
り立つ。したがって、ヘッダ部に光ビームを照射するこ
とによって前半PID 部のセクタアドレスと後半PID 部の
セクタアドレスとを読み出し、これらのセクタアドレス
の値を比較して、前半PID 部によるセクタアドレスの方
が小さい場合には、続いて光ビームが照射されるレコー
ディング部をランドセクタのレコーディング部と判断す
ることができ、トラッキング極性の切り換えに利用可能
となる。
【0139】ここで、上記のトラッキング極性の切り替
えがうまく行われなかった場合、或いは、トラッキング
極性の切り換えを意図的に行わずに、或るトラックに対
して自動的にトラックホールドさせる場合について説明
する。
【0140】例えば、図5に示すファーストセクタにお
いて、(30021h)ランドセクタ・レコーディング
部から(30022h)グルーブセクタ・レコーディン
グ部にかけて光ビームによるトレースを行っている場
合、通常は前記したように、(30021h)ランドセ
クタ・レコーディング部ではランドトラックのトラック
中心が光ビームのスポットによってトレースされる。ま
た、(30033h)ヘッダ部および(30022h)
ヘッダ部からなる千鳥状ヘッダ部では、これらヘッダ部
間の中心線に沿って光ビームのトレースがなされる。さ
らに、(30022h)グルーブセクタ・レコーディン
グ部では、まずトラッキング極性がランドからグルーブ
に切り替えられた後に、グルーブトラックのトラック中
心が光ビームのスポットによってトレースされる。
【0141】このとき、上記の千鳥状ヘッダ部を光スポ
ットが通過した後も、トラッキング極性をランドからグ
ルーブに切り替えなかった場合には、(30011h)
ランドセクタ・レコーディング部、若しくは(3003
3h)ランドセクタ・レコーディング部のどちらかに光
ビームのスポットがトレースするようにトラッキング制
御がなされ、正常なトラック追従状態から逸脱してしま
うことになる。この場合、光スポットがどちらにトラッ
キング制御されるかは、そのときのディスクの偏心の状
態、トラックオフセットの状態など様々な要因があり予
測不可能である。
【0142】そこで、光ビームのスポットをトラックに
追従させる際、記録再生特性に支障を来さない程度のト
ラックオフセットを意図的にかけておくことにする。即
ち、螺旋状のランドトラック及びグルーブトラックを内
周側から外周側へ光ビームのスポットで追従する際、ラ
ンドトラック及びグルーブトラックのトラック中心より
も、わずかにディスクの内周側寄りの位置を光ビームの
スポットによってトレースする。
【0143】このようにしておけば、上記のようにトラ
ッキング極性の切り替えを行わなかった場合には、(3
0021h)ランドセクタ・レコーディング部から千鳥
状ヘッダ部を介して、(30011h)ランドセクタ・
レコーディング部へトラッキング制御される。このトラ
ッキング制御の後は、(30011h)ランドセクタ・
レコーディング部からトラック1周分の光ビームによる
ランドトラックの追従が行われ、再び、(30021
h)ランドセクタ・レコーディング部へ戻されることに
なる。
【0144】したがって、記録再生特性に支障を来さな
い程度のわずかなトラックオフセットを、意図的にディ
スクの内周側にかけておくことによって、30011
h、30012h、…、30020h、30021h、
30011h、…でセクタアドレスが表されるセクタの
順で、光ビームのスポットを同じトラックに保持させた
状態でトレースさせることができ、トラッキング極性の
切り換えを行わなかった場合、或いはトラッキング極性
の切り替えがうまく行われなかった場合においても、正
常なトラッキング制御から大きく逸脱することを防止す
ることが可能となる。
【0145】また、図5においては、上記した千鳥状の
ヘッダ構造を有する書き換え可能なデータ領域よりもデ
ィスク内周側に、エンボスデータ領域が示されている。
このエンボスデータ領域は読み出し専用のデータ領域で
あり、書き換え可能な千鳥状のヘッダ構造によるセクタ
フォーマットではなく、読み出し専用のディスクにおけ
るセクタフォーマットでデータが記録されている。この
エンボスデータ領域では、凹凸状のピットからなるエン
ボスによってデータが記録される。なお、エンボスデー
タ領域と書き換え可能なデータ領域の間には、鏡面(ミ
ラー)からなる結合領域を設ける。
【0146】このようなエンボスデータ領域には、例え
ば、基準信号、物理フォーマット情報、ディスク製造情
報、ディスク供給者情報などを記録し、従来より使用し
ている読み出し専用プレーヤによって情報を読み出すこ
とが可能なリードイン領域として使用する。このように
すると、従来の読み出し専用プレーヤで、上記した千鳥
状ヘッダによるセクタフォーマットで記録された情報を
読み出すことができない場合でも、ディスク識別を容易
に行うことができる。
【0147】さらに、上記したような千鳥状ヘッダ部を
有したランドグルーブ記録による光ディスクでは、いわ
ゆるゾーンCLV方式またはゾーンCAV方式を兼用す
ることが好ましい。
【0148】即ち、千鳥状のヘッダ部を有するシングル
スパイラル構造とすることにより、上記したように、ラ
ンドとグルーブに情報を記録して記録容量を増大するこ
とが可能となり、且つディスク全面にわたり短い時間で
アクセスすることが可能となる。一方、ゾーンCLV方
式またはゾーンCAV方式では、スピンドルモータの回
転数制御を簡易化できるため、高速アクセスを行うのに
適している。したがって、このゾーンCLV方式または
ゾーンCAV方式を、上記の千鳥状ヘッダ部を有するシ
ングルスパイラル構造に組み合わせて使用すると、さら
なるアクセススピードの向上を図ることが可能となる。
【0149】図6に示すように、例えばゾーンCLV方
式では、光ディスク1のディスク面上を複数の環状ゾー
ンZ0、Z1、…、Z23に分割する。分割されたそれ
ぞれの環状ゾーン内には、上記した千鳥状ヘッダ部を有
するシングルスパイラル構造のセクタフォーマットによ
って情報が記録されている。この分割されたゾーン毎
に、ディスク回転数を切り替えてディスク面上で線速度
を略一定に制御する。各ゾーン内では、ディスク回転数
を略一定に制御する比較的簡易な回転数の変速制御によ
り、略一定の線速度で情報の読み出しを行うことが可能
であるため、高速でアクセスを行うことができる。
【0150】しかしながら、ゾーンをまたがって記録や
再生を行う場合はスピンドルモータの回転数を変更する
必要がある。例えば、或るゾーン内に記録面の欠陥によ
って再生できないセクタがあったとして、そのセクタに
書かれるべき情報を代わりに記録しておくスペア領域
(即ち、交替領域)が同一ゾーン内になかった場合は、
ゾーンをまたがって記録や再生を行わなければならず、
スピンドルモータの回転数を変更する必要がある。
【0151】モータ回転数の変更は、回転数が安定する
までに長い時間を要し、結果としてデータアクセス時間
を長くしてしまう。このような弊害を無くすために各ゾ
ーン内にスペア領域を設ける。例えば、上記の24分割
されたゾーン、即ち、ゾーンZ0、Z1、…、Z23に
おいて、各ゾーンの外周側にスペア領域S0、S1、
…、S23をそれぞれ設ける。
【0152】
【表1】
【0153】表1において、ゾーン番号0、1、…、2
3は、上記したゾーンZ0、Z1、…、Z23と対応し
ており、各ゾーンの諸元を示している。セクタ数は、ト
ラック1周あたりのセクタ数を示しており、ゾーンが1
つ外側に移ると1増加する。先頭セクタ番号は、各ゾー
ンの先頭セクタのセクタ番号、即ち、セクタアドレスを
16進数表示したものである。内周側バッファ領域セク
タ番号は、各ゾーンの内周側に設けられたバッファ領域
のセクタ番号を示したものである。なお、バッファ領域
とは、ゾーンとゾーンの境界に設けられた領域であり、
データ記録は行われない。データ領域セクタ番号は、ユ
ーザデータ記録可能な領域のセクタ番号を示したもので
ある。ディスクの容量を計算する際は、この領域のデー
タ量を積算する。データブロック数は、上記のユーザデ
ータ記録可能な領域にECC ブロック(16物理セクタ)
がいくつ入るかを10進数で示したものである。
【0154】スペアセクタ番号は、各ゾーンのスペア領
域内にあるスペアセクタのセクタ番号を16進数で表し
たものである。この表1からわかるように、セクタ番号
が大きいセクタほどディスクの外周側に位置するように
設けられるため、上記したスペア領域は各ゾーンの外周
側に位置するよう設けられる。また、スペアセクタ数
は、スペア領域のセクタ数を10進数で表したものであ
る。
【0155】なお、外周側バッファ領域セクタ番号は、
各ゾーンの外周側に設けられたバッファ領域のセクタ番
号を示したものである。最終セクタ番号は、ゾーンの最
終セクタ番号を16進数で表示したものである。LBA 先
頭セクタ番号とは、論理ブロックアドレス(即ち、バッ
ファ、スペア領域を除いたセクタに連続な番号をふった
もの)の先頭番号を10進数表示したものである。先頭
セクタのデータ領域番号とは、LBA 先頭セクタ番号に1
6進数で31000hのオフセットをかけて、つまり1
0進数で200704を加えて16進数表示したもので
ある。
【0156】上記のように、本発明の実施の形態では各
ゾーン毎にスペア領域を設け、ディスク回転数を変更す
ることなく交替処理を行うことができるため、データア
クセス時間の短縮化を図ることができる。また、表1に
示される諸元の好ましい実施例としては、各ゾーンを1
888トラックで構成しておく。この場合、交替処理を
行うときのディスク回転数の変更は無く、最大1888
トラックのシークが必要になるのみである。
【0157】
【発明の効果】本願発明に係る記録再生用光ディスク及
び光ディスク装置は、以上説明したような構成から成る
ため、ランド/グルーブ記録による大容量の情報記録
と、このランドとグルーブに対する確実なトラッキング
制御による高精度なデータの記録及び再生を行うことを
可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る記録再生用光ディ
スクのセクタにおけるヘッダ部の構成を模式的に示した
図である。
【図2】本願発明の実施の形態に係る記録再生用光ディ
スクを製造する際に、カッティングによってグルーブや
ピットに対応する凹凸形状を原盤上に記録するための原
盤記録装置を示した図である。
【図3】本願発明の実施の形態に係る記録再生用光ディ
スクにおけるセクタの全体構造を示した図(a)、及
び、このセクタのうちのヘッダ部をさらに詳しく示した
図(b)である。
【図4】本願発明の実施の形態に係る記録再生用光ディ
スクに対して情報の記録・再生を行うための、光ディス
ク装置の全体的な構成を示したブロック図である。
【図5】本願発明の実施の形態に係る千鳥状のヘッダ部
及びこのヘッダ部の周囲の構造を模式的に示した図であ
る。
【図6】本願発明の実施の形態に係る記録再生用光ディ
スクを、複数の環状ゾーンに分割した場合の模式図であ
る。
【符号の説明】
Recording field、30000h、30001h、…:レコーディン
グ部 RF1〜RF4、R1、R2、30011h〜30021h、30033h〜30043h、
…:ランドセクタの(第1の)レコーディング部 RF6〜RF9、R5〜R8、30000h〜30010h、30022h〜30032
h、…:グルーブセクタの(第2の)レコーディング部 Header field、30000、30001、…:ヘッダ部 HF1、HF3、H1、H3、30011〜30021、30033〜30043、…:
前半ヘッダ部 HF2、HF4、H2、H4、30000〜30010、30022〜30032、…:
後半ヘッダ部 PID1、PID2:PID部 P:トラックピッチ、Z0〜Z23:環状ゾーン(セクタ領
域)、S0〜S23:スペア領域(交替領域)、1:光ディ
スク、3:ディスクモータ、4:モータ制御回路、5:
光ピックアップ、6:リニアモータ、8:リニアモータ
制御回路、10:対物レンズ、13:レーザ制御回路
、14:変調回路、15:レーザ制御回路、16:PL
L回路、19:半導体レーザ発振器(光照射手段)、2
4:光検出器(光検出手段)、27:フォーカシング制
御回路、28:トラッキング制御回路(位置制御手
段)、30:CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−282669(JP,A) 特開 平11−3571(JP,A) 国際公開96/25736(WO,A1) テレビジョン学会技術報告、VIR96 −6(1996年2月29日)、テレビ学技報 Vol.20、No.16、p29−p34 電子情報通信学会技術研究報告、MR 95−88(1996年2月29日)、信学技報V ol.95、No.550、p29−p34 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 19/02 501 G11B 20/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの記録及び再生が行われるランド
    形状の領域であり、螺旋状トラック上に配置された第1
    のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、 データの記録及び再生が行われるグルーブ形状の領域で
    あり、前記螺旋状トラック上に配置された第2のレコー
    ディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有する記録再生用光ディスクであって、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタへ切り替わ
    る位置に配置されたランドセクタには、前記グルーブセ
    クタの直前に配置されたランドセクタであることを示す
    第1の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記前半ヘ
    ッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタヘ切り替わ
    る位置に配置されたグルーブセクタには、前記ランドセ
    クタの直前に配置されたグルーブセクタであることを示
    す第2の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記後半
    ヘッダに記録することを特徴とした記録再生用光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 データの記録及び再生が行われるランド
    形状の領域であり、螺旋状トラック上に配置された第1
    のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、 データの記録及び再生が行われるグルーブ形状の領域で
    あり、前記螺旋状トラック上に配置された第2のレコー
    ディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有する記録再生用光ディスクであって、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタヘ切り替わ
    る位置に配置された第1のランドセクタには、前記グル
    ーブセクタの直前に配置されたランドセクタであること
    を示す第1の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記
    前半ヘッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記第1のランドセクタの直前
    に配置された第2のランドセクタには、前記第1のラン
    ドセクタの直前に配置されたランドセクタであることを
    示す第2の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記前
    半ヘッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタへ切り替わ
    る位置に配置された第1のグルーブセクタには、前記ラ
    ンドセクタの直前に配置されたグルーブセクタであるこ
    とを示す第3の位置情報を、前記アドレス情報と共に前
    記後半ヘッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記第1のグルーブセクタの
    直前に配置された第2のグルーブセクタには、前記第1
    のグルーブセクタの直前に配置されたグルーブセクタで
    あることを示す第4の位置情報を、前記アドレス情報と
    共に前記後半ヘッダに記録することを特徴とした記録再
    生用光ディスク。
  3. 【請求項3】 データの記録及び再生が行われるランド
    形状の領域であり、螺旋状トラック上に配置された第1
    のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、データの記録及び再生が行われる
    グルーブ形状の領域であり、前記螺旋状トラック上に配
    置された第2のレコーディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有する記録再生用光ディスクであって、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタ及び前記グルーブセクタのうち、グルー
    ブからランド或はランドからグルーブというようにトラ
    ッキング極性が切り替わるファーストセクタには、第1
    のセクタタイプ情報を記録し、前記ファーストセクタの
    一つ前のラストセクタには、第2のセクタタイプ情報を
    記録し、前記ラストセクタの一つ前のセクタには、第3
    のセクタタイプ情報を記録することを特徴とした記録再
    生用光ディスク。
  4. 【請求項4】 光ディスクに対して、螺旋状トラックに
    沿って光ビームを照射し、光学特性変化を利用してデー
    タの記録及び再生を行う光ディスク装置であって、 前記光ディスクに対して光ビーム、を照射する光照射手
    段と、 この光照射手段による光ビームの照射により、前記光デ
    ィスクから反射される反射光の光学的特性変化を検出す
    る光検出手段と、 この光検出手段により検出された前記反射光の光学的特
    性変化を基に、前記螺旋状トラックに沿った所定位置に
    光ビームを照射するよう、光ビームの照射位置を制御す
    る位置制御手段と、 を具備し、 前記光ディスクは、データの記録及び再生が行われるラ
    ンド形状の領域であり、前記螺旋状トラック上に配置さ
    れた第1のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、 データの記録及び再生が行われるグルーブ形状の領域で
    あり、前記螺旋状トラック上に配置された第2のレコー
    ディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有すると共に、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタヘ切り替わ
    る位置に配置されたランドセクタには、前記グルーブセ
    クタの直前に配置されたランドセクタであることを示す
    第1の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記前半ヘ
    ッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタヘ切り替わ
    る位置に配置されたグルーブセクタには、前記ランドセ
    クタの直前に配置されたグルーブセクタであることを示
    す第2の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記後半
    ヘッダに記録した光ディスクであって、 この光ディスクにおける前記前半ヘッダ部の前記第1の
    位置情報と前記後半ヘッダ部の前記第2の位置情報を再
    生することによって、前記ランドセクタと前記グルーブ
    セクタの切り替わりを識別し、前記位置制御手段におい
    て、前記ランドセクタに対する光ビームの照射位置制御
    と前記グルーブセクタに対する光ビームの照射位置制御
    を切り替えることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクに対して、螺旋状トラックに
    沿って光ビームを照射し、光学特性変化を利用してデー
    タの記録及び再生を行う光ディスク装置であって、 前記光ディスクに対して光ビーム、を照射する光照射手
    段と、 この光照射手段による光ビームの照射により、前記光デ
    ィスクから反射される反射光の光学的特性変化を検出す
    る光検出手段と、 この光検出手段により検出された前記反射光の光学的特
    性変化を基に、前記螺旋状トラックに沿った所定位置に
    光ビームを照射するよう、光ビームの照射位置を制御す
    る位置制御手段と、 を具備し、 前記光ディスクは、データの記録及び再生が行われるラ
    ンド形状の領域であり、前記螺旋状トラック上に配置さ
    れた第1のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、 データの記録及び再生が行われるグルーブ形状の領域で
    あり、前記螺旋状トラック上に配置された第2のレコー
    ディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有すると共に、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタヘ切り替わ
    る位置に配置された第1のランドセクタには、前記グル
    ーブセクタの直前に配置されたランドセクタであること
    を示す第1の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記
    前半ヘッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記第1のランドセクタの直前
    に配置された第2のランドセクタには、前記第1のラン
    ドセクタの直前に配置されたランドセクタであることを
    示す第2の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記前
    半ヘッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタへ切り替わ
    る位置に配置された第1のグルーブセクタには、前記ラ
    ンドセクタの直前に配置されたグルーブセクタであるこ
    とを示す第3の位置情報を、前記アドレス情報と共に前
    記後半ヘッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記第1のグルーブセクタの
    直前に配置された第2のグルーブセクタには、前記第1
    のグルーブセクタの直前に配置されたグルーブセクタで
    あることを示す第4の位置情報を、前記アドレス情報と
    共に前記後半ヘッダに記録した光ディスクであって、 この光ディスクにおける前記前半ヘッダ部の前記第1の
    位置情報及び前記第2の位置情報と前記後半ヘッダ部の
    前記第3の位置情報及び第4の位置情報を再生すること
    によって、前記ランドセクタと前記グルーブセクタの切
    り替わりを識別し、前記位置制御手段において、前記ラ
    ンドセクタに対する光ビームの照射位置制御と前記グル
    ーブセクタに対する光ビームの照射位置制御を切り替え
    ることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクに対して、螺旋状トラックに
    沿って光ビームを照射し、光学特性変化を利用してデー
    タの記録及び再生を行う光ディスク装置であって、 前記光ディスクに対して光ビーム、を照射する光照射手
    段と、 この光照射手段による光ビームの照射により、前記光デ
    ィスクから反射される反射光の光学的特性変化を検出す
    る光検出手段と、 この光検出手段により検出された前記反射光の光学的特
    性変化を基に、前記螺旋状トラックに沿った所定位置に
    光ビームを照射するよう、光ビームの照射位置を制御す
    る位置制御手段と、 を具備し、 前記光ディスクは、データの記録及び再生が行われるラ
    ンド形状の領域であり、前記螺旋状トラック上に配置さ
    れた第1のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、 データの記録及び再生が行われるグルーブ形状の領域で
    あり、前記螺旋状トラック上に配置された第2のレコー
    ディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有すると共に、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタ及び前記グルーブセクタのうち、グルー
    ブからランド或はランドからグルーブというようにトラ
    ッキング極性が切り替わるファーストセクタには、第1
    のセクタタイプ情報を記録し、前記ファーストセクタの
    一つ前のラストセクタには、第2のセクタタイプ情報を
    記録し、前記ラストセクタの一つ前のセクタには、第3
    のセクタタイプ情報を記録した光ディスクであって、 この光ディスクにおける第1、第2、及び第3のセクタ
    タイプ情報を再生することによって、前記ランドセクタ
    と前記グルーブセクタの切り替わりを識別し、前記位置
    制御手段において、前記ランドセクタに対する光ビーム
    の照射位置制御と前記グルーブセクタに対する光ビーム
    の照射位置制御を切り替えることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  7. 【請求項7】 データの記録及び再生が行われるランド
    形状の領域であり、螺旋状トラック上に配置された第1
    のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、 データの記録及び再生が行われるグルーブ形状の領域で
    あり、前記螺旋状トラック上に配置された第2のレコー
    ディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有する記録再生用光ディスクであって、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタへ切り替わ
    る位置に配置されたランドセクタには、前記グルーブセ
    クタの直前に配置されたランドセクタであることを示す
    第1の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記前半ヘ
    ッダに記録し、さらに、これら第1の位置情報及びアド
    レス情報のエラー検出を行うためのコードをこの前半ヘ
    ッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタヘ切り替わ
    る位置に配置されたグルーブセクタには、前記ランドセ
    クタの直前に配置されたグルーブセクタであることを示
    す第2の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記後半
    ヘッダに記録し、さらに、これら第2の位置情報及びア
    ドレス情報のエラー検出を行うためのコードをこの後半
    ヘッダに記録することを特徴とした記録再生用光ディス
    ク。
  8. 【請求項8】 光ディスクに対して、螺旋状トラックに
    沿って光ビームを照射し、光学特性変化を利用してデー
    タの記録及び再生を行う光ディスク装置であって、 前記光ディスクに対して光ビーム、を照射する光照射手
    段と、 この光照射手段による光ビームの照射により、前記光デ
    ィスクから反射される反射光の光学的特性変化を検出す
    る光検出手段と、 この光検出手段により検出された前記反射光の光学的特
    性変化を基に、前記螺旋状トラックに沿った所定位置に
    光ビームを照射するよう、光ビームの照射位置を制御す
    る位置制御手段と、 を具備し、 前記光ディスクは、データの記録及び再生が行われるラ
    ンド形状の領域であり、前記螺旋状トラック上に配置さ
    れた第1のレコーディング部と、 この第1のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第1のレコー
    ディング部に先立って配置された前半ヘッダ部と、 から成るランドセクタが、前記螺旋状トラック1周に沿
    って所定数配置され、 データの記録及び再生が行われるグルーブ形状の領域で
    あり、前記螺旋状トラック上に配置された第2のレコー
    ディング部と、 この第2のレコーディング部に対して記録及び再生が行
    われるデータのアドレス情報を示し、前記第2のレコー
    ディング部に先立って、且つ、前記前半ヘッダ部と対に
    なって千鳥状に配置される後半ヘッダ部と、 から成るグルーブセクタが、前記ランドセクタが前記螺
    旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連続し
    て、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置され、 さらに、前記ランドセクタが、前記グルーブセクタが前
    記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置された後に連
    続して、前記螺旋状トラック1周に沿って所定数配置さ
    れ、これにより前記ランドセクタと前記グルーブセクタ
    が前記螺旋状トラック1周毎に交互に連続して切り替わ
    る構成を有すると共に、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記ランドセクタのうち、前記グルーブセクタへ切り替わ
    る位置に配置されたランドセクタには、前記グルーブセ
    クタの直前に配置されたランドセクタであることを示す
    第1の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記前半ヘ
    ッダに記録し、さらに、これら第1の位置情報及びアド
    レス情報のエラー検出を行うためのコードをこの前半ヘ
    ッダに記録し、 前記螺旋状トラック1周に沿って配置された所定数の前
    記グルーブセクタのうち、前記ランドセクタヘ切り替わ
    る位置に配置されたグルーブセクタには、前記ランドセ
    クタの直前に配置されたグルーブセクタであることを示
    す第2の位置情報を、前記アドレス情報と共に前記後半
    ヘッダに記録し、さらに、これら第2の 位置情報及びア
    ドレス情報のエラー検出を行うためのコードをこの後半
    ヘッダに記録した光ディスクであって、 この光ディスクにおける前記前半ヘッダ部の前記第1の
    位置情報と前記後半ヘッダ部の前記第2の位置情報を再
    生することによって、前記ランドセクタと前記グルーブ
    セクタの切り替わりを識別し、前記位置制御手段におい
    て、前記ランドセクタに対する光ビームの照射位置制御
    と前記グルーブセクタに対する光ビームの照射位置制御
    を切り替えることを特徴とする光ディスク装置。
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