JP2002352475A - 情報記録担体 - Google Patents

情報記録担体

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JP2002352475A
JP2002352475A JP2002041250A JP2002041250A JP2002352475A JP 2002352475 A JP2002352475 A JP 2002352475A JP 2002041250 A JP2002041250 A JP 2002041250A JP 2002041250 A JP2002041250 A JP 2002041250A JP 2002352475 A JP2002352475 A JP 2002352475A
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Tetsuya Kondo
哲也 近藤
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Victor Company of Japan Ltd
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    • G11B7/24082Meandering

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスイレースを低減し、記録密度低減
を抑制した情報記録担体を提供する。 【解決手段】 情報記録担体1は、グルーブ部Gとラン
ド部Lとが交互に形成された略平行溝連続体からなる微
細パターン20を有した支持体13と、この微細パター
ン13上に形成された記録層12と、記録層12上に形
成された透光層11とから少なくともなり、グルーブ部
G又はランド部LのピッチをP、再生光の波長をλ、対
物レンズの開口数をNAとする時、微細パターン20が
P≦λ/NAの関係を有して形成され、アドレスピット
が単一長さAPLであり、APL<Sなる関係を満た
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録担体に対
して相対運動をさせて情報を読み出す再生装置に用いら
れる情報記録担体に関し、特に光学的手段によって記録
及び/又は再生を行う情報記録担体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録担体を相対運動させて情
報を読み出すシステムがあり、システムの再生には光学
的手段、磁気的手段、静電容量的手段などが用いられて
いる。このうち光学的手段によって記録及び/又は再生
を行うシステムは日常生活に深く浸透している。例えば
波長650nmの光を利用した円盤状再生専用型情報記
録担体としては、画像情報が予め記録されているDVD
ビデオ、プログラム等が予め記録されているDVD−R
OM、音楽情報が予め記録されているDVDオーディ
オ、SACD等が知られている。
【0003】また、記録・再生型情報記録担体として
は、相変化を利用したDVD−RAM、DVD+RW
が、光磁気を利用したASMO、iD等がある。
【0004】一方、情報記録担体の記録密度を上げるた
めに、レーザの波長を短くし、青紫色の発光を実現する
研究が長年続けられてきた。近年発明された第2高調波
発振素子や窒化ガリウム系化合物半導体発光素子(例え
ば特許2778405号公報に記載)は、波長λ=35
0〜450nm近傍で発光するために、記録密度を大幅
に高める重要な発光素子になり得る。また、この近傍の
波長に対応した対物レンズの設計も進んでおり、特にN
A(開口数)をDVDで使用されるNAである0.6を
超えて、0.7以上とした対物レンズが開発中である。
【0005】このように波長λを350〜450nmに
短縮し、NAを0.7以上とした情報記録担体再生装置
の開発が進められており、これらの技術により現在のD
VDの記録容量を遙かに超える光ディスクシステムを開
発することが期待できる。また青紫色レーザと高いNA
を前提として設計された、飛躍的に高い記録密度を有す
る情報記録担体の出現が望まれる。
【0006】一方、近年の記録再生型ディスクではラン
ドグルーブ方式と呼ばれる微細トラック構造を採用して
いる。高NA録再システム用に設計された情報記録担体
の一例を図16及び図17を用いて説明する。図16
は、ランドグルーブ方式と呼ばれる従来の情報記録担体
100を示す断面図である。また図16は、図17の情
報記録担体100のトラック構造を示すために、情報記
録担体100の上方から見た拡大平面図である。
【0007】図16に示すように、情報記録担体100
は、支持体130上に順次形成された記録層120と、
透光層110とからなる。支持体130には、微細パタ
ーン200が形成されており、その面上に記録層120
が直接形成されている。なお、微細パターン120はラ
ンド部Lとグルーブ部Gとからなる微細パターンを有し
ている。
【0008】そして、記録の際には、図17に示すよう
に、ランド部Lとグルーブ部Gの両方に記録マークMが
形成される。
【0009】微細パターン200の諸寸法に注目してみ
ると、グルーブ部Gとグルーブ部Gの最短距離をピッチ
P(ランド部Lとランド部Lの最短距離も同様にピッチ
P)とすると、再生スポット径Sに対して、P>Sの関
係を満たすように微細パターン200が形成されてい
る。
【0010】なお、この再生スポット径Sは、再生に用
いるレーザの波長λと対物レンズの開口数NAから、S
=λ/NAで計算されるものであり、言い換えれば、ピ
ッチPは、P>λ/NAの関係を満たすように設計され
ているこの情報記録担体100は、透光層110側から
記録光を入射し、記録層120上のランド部L、グルー
ブ部Gの両方に記録マークを形成する。また支持体層1
30または透光層110側から再生光を入射させ、記録
層120での反射光を取り出して再生される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願
人は情報記録担体100を実際に試作し、記録再生実験
を行ったところ、クロスイレ−ス現象が顕著であること
を見出した。クロスイレースとは、例えばランド部Lに
情報記録を行うと、グルーブ部Gにあらかじめ記録した
信号にその情報が重ね記録される現象である。言い換え
ればランド部Lに情報を記録することによって、グルー
ブ部Gに記録されていた情報が消去される現象である。
なおこの現象はランド部Lとグルーブ部Gが逆となった
例、すなわちグルーブ部Gに情報記録を行い、ランド部
Lの既記録情報を観察したときにも見られる。このよう
にクロスイレースが生じると、隣接トラックの情報が損
傷を受ける。従って、大容量の情報システムにあっては
損失情報量が非常に大きなものとなり、ユーザーへの影
響が甚大となってしまう。
【0012】このため、この情報記録担体100を用い
て、ランド部L又はグルーブ部Gのいずれか一方のみに
情報を記録することが考えられるが、そのような情報記
録を行うと記録容量が減少し、高密度記録のポテンシャ
ルを有する情報記録担体のメリットが半減してしまうと
いう課題があった。
【0013】そこで、本発明はこのような従来の問題を
解消すべく、クロスイレースを低減し、高密度記録され
た情報記録担体を提供することを目的とする。
【0014】また、そのような情報記録担体に相応しい
アドレス埋め込み方式を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、〜請求項が確定しましたら記載します〜
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図1乃
至図15を用いて説明する。図1は本発明における第1
実施形態の情報記録担体を示す断面図である。また、図
2は本発明における第1実施形態の情報記録担体を上方
から見た拡大平面図である。更に、図3は本発明におけ
る第2、3実施形態の情報記録担体を上方から見た拡大
平面図である。また、図4は本発明における第4実施形
態の情報記録担体を上方から見た拡大平面図である。ま
た、図5は本発明における第4実施形態の情報記録担体
をCLV記録に適応した場合に、その情報記録担体を上
方から見た拡大平面図である。また、図6は本発明にお
ける第4実施形態の情報記録担体をCLV記録に適応し
た場合に、その情報記録担体を上方から見た拡大平面図
である。また、図7はアドレスコードを分散記録した第
1実施形態の具体的な例を示す図である。更に、図8は
アドレスコードを分散記録した第2実施形態の具体的な
例を示す図である。また、図9はアドレスコードを分散
記録した第3実施形態の具体的な例を示す図である。更
に、図10はアドレスコードを分散記録した第4実施形
態の具体的な例を示す図である。また、図11は本発明
なるベースバンド変調を説明するための図である。更
に、図12は本発明なるベースバンド変調を具体的に説
明するための図である。更に、図13は本発明における
第5実施形態の情報記録担体を示す断面図である。ま
た、図14は本発明における第6実施形態の情報記録担
体を示す断面図である。更に、図15は本発明における
第7実施形態の情報記録担体を示す断面図である。
【0017】まず、本発明の最も基本的な構成を図1及
び図2を用いて説明する。本発明の情報記録担体1は、
凹凸状の微細パターン20が形成された支持体13上に
順次形成された記録層12と、透光層11とから少なく
ともなる。この微細パターン20における凹凸は、略平
行溝連続体を形成している。なお、この情報記録担体1
の形状は、ディスク状、カード状或いはテープ状のいず
れの形態であっても構わない。また円形であっても、四
角形でも、楕円形でも構わない。更に、穴が開けられて
いてもよいものである。なお、再生光または記録光は、
透光層11側より入射される。
【0018】ここで、支持体13、記録層12及び透光
層11について詳細に説明する。支持体13は、この上
に形成されている記録層12及び透光層11を機械的に
保持する機能を有するベースである。支持体13の材料
としては、合成樹脂、セラミック、金属のいずれかが用
いられる。合成樹脂の代表例としては、ポリカーボネー
トやポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート・ポリスチレン共重合体、ポリビニルクロラ
イド、脂環式ポリオレフィン、ポリメチルペンテンなど
の各種熱可塑性樹脂や熱硬化樹脂、各種エネルギ線硬化
樹脂(紫外線硬化樹脂、可視光硬化樹脂、電子線硬化樹
脂の例を含む)を好適に用いることができる。なお、こ
れらは金属粉またはセラミック粉などを配合した合成樹
脂であってもよい。
【0019】また、セラミックの代表例としてはソーダ
ライムガラス、ソーダアルミノ珪酸ガラス、ホウ珪酸ガ
ラス、石英ガラスなどを用いることができる。また、金
属の代表例としてはアルミニウムのような透光性を有し
ない金属板も用いることもできる。なお機械的に保持す
る必要性から支持体13の厚みは0.3〜3mm、望ま
しくは0.5〜2mmが好適に用いられる。また、情報
記録担体1が円盤状である場合には、従来の光ディスク
との互換性から、支持体13、記録層12,透光層11
等の合計厚みが1.2mmとなるように、支持体13の
厚みを設計するのが望ましい。
【0020】記録層12は、情報を読み出し、或いは情
報を記録乃至は書き換える機能を有した薄膜層である。
この記録層12には、ランド部L又はグルーブ部Gのい
ずれか一方に情報が記録される。この記録層12の材料
としては、相変化材料に代表される、記録前後において
反射率変化や屈折率変化、或いはその両方の変化を起こ
す材料、光磁気材料に代表される記録前後においてカー
回転角変化を起こす材料、色素材料に代表される記録前
後において屈折率変化や深さ変化又はその両方の変化を
起こす材料が用いられる。
【0021】相変化材料の具体例としては、インジウ
ム、アンチモン、テルル、セレン、ゲルマニウム、ビス
マス、バナジウム、ガリウム、白金、金、銀、銅、アル
ミニウム、シリコン、パラジウム、錫、砒素などの合金
(合金とは酸化物、窒化物、炭化物、硫化物、フッ化物
の例を含む)を用いることができ、特にGeSbTe
系、AgInTeSb系、CuAlSbTe系、AgA
lSbTe系などの合金が好適である。これらの合金に
微量添加元素としてCu、Ba,Co,Cr,Ni,P
t,Si,Sr,Au,Cd,Li,Mo,Mn,Z
n,Fe,Pb,Na,Cs,Ga,Pd,Bi,S
n,Ti、V、Ge、Se、S、As、Tl、In、P
d、Pt、Niの群から選ばれる少なくとも1種以上の
元素を合計で0.01原子%以上10原子%未満含有す
ることもできる。なお各元素の組成は、例えばGeSb
Te系としてGe2Sb2Te5、Ge1Sb2Te4、Ge
8Sb69Te23、Ge8Sb74Te18、Ge5Sb71Te
24、Ge5Sb76Te19、Ge10Sb68Te22、Ge10
Sb72Te18があり、GeSbTe系にSn、In等の
金属を添加した系があり、AgInSbTe系として、
Ag4In4Sb66Te26、Ag4In4Sb64Te28、A
2In6Sb64Te28、Ag3In5Sb64Te28、Ag
2In6Sb66Te26、AgInSbTe系にCu、F
e、Ge等の金属や半導体を添加した系がある。また、
CuAlSbTe系、AgAlSbTe系などがある。
【0022】また、光磁気材料の具体例としては、テル
ビウム、コバルト、鉄、ガドリニウム、クロム、ネオジ
ム、ジスプロシウム、ビスマス、パラジウム、サマリウ
ム、ホルミウム、プロセオジム、マンガン、チタン、パ
ラジウム、エルビウム、イッテルビウム、ルテチウム、
錫などの合金(合金とは酸化物、窒化物、炭化物、硫化
物、フッ化物の例を含む)を用いることができ、特にT
bFeCo、GdFeCo、DyFeCoなどに代表さ
れるように遷移金属と希土類の合金で構成するのが好適
である。更に、コバルトと白金の交互積層膜を用いて記
録層12としてもよい。
【0023】また、色素材料の具体例としては、シアニ
ン色素、フタロシアニン色素、ナフタロシアニン色素、
アゾ色素、ナフトキノン色素、フルギド色素、ポリメチ
ン色素、アクリジン色素、ポルフィリン色素などを用い
ることができる。
【0024】これら記録層12の形成方法としては、気
相成膜法または液層成膜法を用いることができる。気相
成膜法の代表例としては抵抗加熱型や電子ビーム型の真
空蒸着、直流スパッタリングや高周波スパッタリング、
反応性スパッタリング、 イオンビームスパッタリン
グ、イオンプレーティング、CVD法等を用いることが
できる。また液層成膜法の代表例としては、スピンコー
ト法や浸漬引き上げ法等を用いることができる。
【0025】透光層11は,収束した再生光を光学的歪
みの少ない状態で記録層12に導く機能を有する。例え
ば、再生波長λにおいて透過率を70%以上、望ましく
は80%以上有した材料を好適に用いることができる。
この透光層11は、光学的な異方性が少ないことが必要
であり、再生光の減少を抑制するために、具体的には複
屈折が90度(垂直)入射ダブルパスにて±100nm
以下、望ましくは±50nm以下とした材料が用いられ
る。このような特性を有する材料としてポリカーボネー
トやポリメチルメタクリレート、三酢酸セルロース、二
酢酸セルロース、ポリスチレン、ポリカーボネート・ポ
リスチレン共重合体、ポリビニルクロライド、脂環式ポ
リオレフィン、ポリメチルペンテンなどの合成樹脂を用
いることができる。
【0026】なお、透光層11は、記録層12を機械
的、化学的に保護する機能を有するようにしても良い。
このような機能を有する材料として、剛性の高い材料を
用いることができ、例えば透明セラミック(例えばソー
ダライムガラス、ソーダアルミノ珪酸ガラス、ホウ珪酸
ガラス、石英ガラス)や熱硬化性樹脂、エネルギ線硬化
樹脂(例えば紫外線硬化樹脂、可視光硬化樹脂、電子線
硬化樹脂)が好適に用いられる。なお透光層11の厚み
は、情報記録担体1が傾斜した場合の収差を抑える観点
から0.4mm以下が望ましく、また記録層12へのス
クラッチ傷を防止する観点から0.05mm以上が望ま
しい。すなわち0.05〜0.4mmの範囲である。よ
り望ましくは0.06〜0.12mmの範囲である。ま
た、厚みの一面中でのバラツキは、対物レンズのNAが
大きいことから、最大で±0.003mmが望ましい。
特に対物レンズNAが0.85以上では望ましくは±
0.002mm以下とする。更に、特に対物レンズNA
が0.9では望ましくは±0.001mm以下とする。
【0027】次に、本発明の特徴である微細パターン2
0について図2を用いて説明する。前述したように、微
細パターン20は、微視的に略平行な溝連続体からな
り、マクロ的に見ると、ライン状のみならず、同芯円状
であっても、螺旋状であってもよいものである。図2に
示すように、微細パターン20における図1の凸部は、
ランド部L、図1の凹部は、グルーブ部Gとなり、ラン
ド部Lとグルーブ部Gが交互に平行を保って形成されて
いる。
【0028】なお、ここでグルーブ部Gとは、「これで
わかる光ディスク」(特許庁編、社団法人発明協会20
00年発行)に記載された表4.4−1の定義に従って
いる。すなわちグルーブ部Gは、「基板表面に記録トラ
ックを形成するために、あらかじめ螺旋状または同心円
状に設けられた凹状溝」である。またランド部Lも同様
に同書の定義に従う。すなわちランド部Lは、「基板表
面に記録トラックを形成するために、あらかじめ螺旋状
または同心円状に設けられた凸状部」である。なお、こ
こで「基板」とは、本発明での支持体11に相当する名
称である。
【0029】そして、グルーブ部Gとグルーブ部Gの間
隔をピッチP(ランド部Lとランド部Lの間隔も同様に
ピッチP)とすると、再生スポット径Sに対して、P≦
Sの関係を満たすようになっている。なお、ここで再生
スポット径Sは、再生に用いるレーザ光の波長λと対物
レンズの開口数NAから、S=λ/NAで計算される。
言い換えれば、ピッチPは、P≦λ/NAの関係を満た
すようになっている。例えば先述の青紫レーザを使用す
るとλは350〜450nmの範囲であり、高NAレン
ズを使用するとNAは0.75〜0.9となるから、ピ
ッチPは250〜600nmに設定される。さらにHD
TV(High DefinitionTelevis
ion)によるデジタル画像を2時間前後収録すること
を考慮した場合には、ピッチPは250〜450nmが
望ましい。特にNAが0.85〜0.9とした場合に
は、250〜400nmが特に望ましい。特にNAが
0.85〜0.9であるとともに、λを350〜410
nmとした場合には、250〜360nmが特に望まし
い。なおグルーブ部Gの深さは、λ/8n〜λ/20n
が相応しい。なお、ここでnは透光層11のλにおける
屈折率である。特に記録層12の反射率が微細パターン
20の存在によって減少することから、グルーブ部Gの
深さは浅い方が望ましく、再生信号のジッターを劣化さ
せないための限界としてλ/10n以下が適切である。
また、ランド部Lまたはグルーブ部Gにトラッキングを
行う際のプッシュプル信号の出力がグルーブ部Gの深さ
と共に増大するから、トラッキングの可能な限界値とし
て、λ/18n以上が適切である。すなわちλ/10n
〜λ/18nが好適である。
【0030】このように、本発明なる情報記録担体1
は、記録層12のグルーブ部G、ランド部Lのいずれか
一方に記録を行うようにしたので、記録が距離を置いて
行われ、クロスイレースが低減される。そしてP≦Sと
したので、記録密度の減少も抑えられる。なお、ここで
クロスイレース現象について、従来の情報記録担体10
0と比較して評価を行った結果を紹介する。記録層12
の材料に相変化材料を用いた情報記録担体について、第
2トラックに記録、再生してその出力を測定後、第1ト
ラックと第3トラックに10回ずつ第2トラックとは別
の周波数で記録を行って、再度第2トラックの出力を測
定した。そして再生した出力差をクロスイレース量とし
て定義すると、従来の情報記録担体100では最大で−
5dBものクロスイレースが認められたのに対し、本発
明の情報記録担体1では、−2dB程度のクロスイレー
スに抑えられた。言い換えれば本発明なる情報記録担体
1を用いれば、従来の情報記録担体100に比較して、
3dBもクロスイレースが改善されることになる。
【0031】また、記録層12の材料に光磁気材料を用
いた場合についても同様な評価を行ったところ、従来の
情報記録担体100では、4dBの出力減少があるのに
対して、本発明の情報記録担体1では、1dBの出力減
少しかなかった。言い換えれば、光磁気材料の場合であ
っても、本発明なる情報記録担体1を用いれば、従来の
情報記録担体100に比較して、3dBもクロスイレー
スが改善されることになる。
【0032】更に、記録層12の材料に色素材料を用い
た場合についても同様な評価を行ったところ、従来の情
報記録担体100では、12dBもの大幅な出力減少が
あるのに対して、本発明の情報記録担体1では、2dB
の出力減少しかなかった。言い換えれば、色素材料の場
合であっても、本発明なる情報記録担体1を用いれば、
従来の情報記録担体100に比較して、10dBもクロ
スイレースが改善されることになる。
【0033】ところで、本発明なる情報記録担体1は、
記録層12のグルーブ部Gまたはランド部Lのいずれか
に情報が記録された情報記録担体であるが、そのどちら
に情報を記録する方が再生上相応しいか検討したとこ
ろ、ランド部Lに記録した方が、エラーレートが少な
く、書き換え特性も優れるということが分かった。この
ことは、ランド部Lがグルーブ部Gよりも透光層11に
近い側であり、再生光及び記録光が透光層11側から入
射することを考えると、ランド部L領域は記録層12を
構成する材料の熱流動がある程度抑えられるためではな
いかと考えられる。
【0034】以上のように本発明の第1実施形態によれ
ば、グルーブ部G間又はランド部L間のピッチをP、レ
ーザ光の波長をλ、対物レンズの開口数をNAとする
時、微細パターン20をピッチP≦λ/NAとなるよう
に形成し、かつランド部Lまたはグルーブ部Gのいずれ
か一方に記録を行う構成としたので、クロスイレースを
低減することができると共に高密度記録された情報記録
担体が得られる。また本発明の第2実施形態によれば、
本発明の第1実施形態のうち、ランド部Lに選択的に記
録することによってエラーレートが少なく、書き換え特
性も優れる情報記録担体が得られる。
【0035】次に、本発明なる情報記録担体1の第2の
目的である、アドレス埋め込み方法について説明する。
なお以降は本発明をランド部L記録に特定して説明を行
う。記録型の情報記録担体では、ユーザーの求める任意
の場所に正確に記録することが求められる。図2に平面
図で示したようなグルーブ部Gとランド部Lが交互に形
成されただけの情報記録担体では、記録装置または再生
装置との相対位置に基づく位置出ししか行えず、正確さ
を欠く。従って、微細パターン20のどこかにアドレス
情報を埋め込むことが必要になる。例えば公知の光ディ
スクのように、グルーブ部Gとランド部Lの交互構成
を、あるマクロな間隔毎(例えばミリオーダーの間隔
毎)に自由平面に置き換え、そこに複数の長さを有する
ピットを配置することが考えられる。そしてそのピット
の長さの組み合わせによって、アドレス情報となす。こ
のような自由平面におけるピットの読み取りは、CDと
同様に深さを位相変化として読み出せるので、容易な方
法である。しかしながらこのような自由平面をアドレス
領域として設けると容量の損失が大きくなる。読み出し
信頼性を考慮すると、それは約10%の損失であり、許
容しがたい。
【0036】そこで情報記録担体1の第2の発明では、
このランド記録に相応しいアドレス埋め込み方法を提案
する。図3は本発明なる情報記録担体1の微細パターン
構造を平面図で示したものである。すなわち平行に設け
られたランド部Lとグルーブ部Gと、グルーブ部Gを切
断して設けられたアドレスピットAPから少なくともな
る。アドレスピットAPは孤立した有限の長さを有する
ピットであり、その高さはランド部Gとほぼ同じになる
ように設けられている。そしてアドレスピットAPは情
報記録担体1全面に分散して記録されている。アドレス
ピットの長さAPLは単一であっても複数種類あっても
よい。例えば複数の長さを有する場合には、マーク長記
録と同様、コードを長さ情報として扱って、アドレス情
報を記録する。なお埋め込まれたアドレス情報は公知の
2分割ディテクター、または4分割ディテクターによっ
てプッシュプル再生すれば検出することが容易である。
すなわち図3に示すが如くランド部Lで記録再生を行う
と、グルーブ部Gはオフセンターの位置にあるので、左
右の出力の差分を取ることによって、アドレスピットA
Pの検出が可能なのである。なお、アドレスピットAP
のランド部Lに対する相対位置は任意であり、例えばデ
ィスク状の情報記録担体1である場合は、アドレスピッ
トAPはランド部Lに対して外周側に設けられていて
も、内周側に設けられていても構わない。
【0037】ところで、情報記録担体1には、記録によ
って様々な長さのマークMが記録される。マークMはア
ドレスピットAPと隣接する場合があるので、マークM
の読み取り時にある確率で干渉(クロストーク)を与え
る。アドレスピット長さAPLが複数種類ある場合には
このクロストーク量が変動することになるため、マーク
Mのジッター(時間軸方向のゆらぎ)が増大したり、エ
ラーレートが著しく悪化することがある。つまりアドレ
スピット長さAPLが複数種類ある場合は、情報記録担
体1の記録密度をある程度下げざるを得なくなる。
【0038】本発明なる情報記録担体1の第3の発明
は、アドレスピット長さAPLを一定の長さとする情報
記録担体を提供する。アドレスピットAPは情報記録担
体1に分散して記録されており、その長さAPLは単一
である。あらかじめ定めたテーブル規則によって、アド
レス情報が記録される。例えば所定の等間隔毎にアドレ
スピットAPを設けることができるようになっており、
その場所におけるアドレスピットAPの有無によってア
ドレス情報を記録する。あるいはマークポジション記録
と同様、各アドレスピットAP間の距離を可変してアド
レス情報を記録する。これらのことによって、複数の長
さを有したデータを記録することができる。以上述べた
ように、アドレスピット長さAPLが単一長さであるこ
との効果は、クロストークを最小限に抑えることがで
き、記録密度の低下を防ぐことが可能ということであ
る。
【0039】本発明なる情報記録担体1の第4の発明
は、クロストークを最小限に抑える寸法条件を提供する
ものである。本出願人はアドレスピット長さAPLに着
目し、実験的に検討した結果、アドレスピット長さAP
Lを再生スポット径S以下とすることによって、記録密
度を落とす必要がないことを見出した。言い換えれば、
情報記録担体1の設計時点でアドレスピット長さAPL
が再生スポット径S以下となるように、λ、NA、AP
Lを選定すれば、従来の記録再生システムを損なわずに
アドレス情報を埋め込むことができる。
【0040】以上述べたように、本発明なる情報記録担
体1は、P≦Sに設計したランド記録とすることによっ
てクロスイレースを低減した情報記録担体を提供するこ
とができる。そしてグルーブ部Gを切断して、孤立した
有限の長さのアドレスピットAPを設けることによっ
て、記録容量の減少を抑制した情報記録担体を提供する
ことができる。またアドレスピットAPの長さAPLを
一定としたことによって、記録マークMとアドレスピッ
トAPのクロストーク量を一定とした情報記録担体を提
供することができる。またアドレスピットAPの長さA
PLを、APL<Sに設計することによって、クロスト
ーク量を最小限にし、記録容量を減少させずにアドレス
ピットAPを埋め込んだ情報記録担体を提供することが
できる。
【0041】なお、図2、3を用いて説明した情報記録
担体1は本発明の基本的な構成を示す一例であって、こ
の平面図に限るものではない。例えば、大局的に見れば
グルーブ部Gとグルーブ部G、ランド部Lとランド部
L、グルーブ部Gとランド部Lは互いに平行であるが、
クロックを埋め込むために、これらが微小に蛇行しても
よい。例えばこれら溝が所定の周波数のクロックを埋め
込むために、図4に図示するように正弦波状に蛇行して
いてもよい。ここでグルーブ部Gとランド部Lはそれぞ
れ、Δの幅(peak to peak)で蛇行してい
る。そして再生にあたっては、プッシュプル信号を読み
取ることにより、正弦波をそのまま取り出すことができ
るので、正弦波周波数に応じたクロックを抽出すること
ができる。本発明なる情報記録担体1の第5の発明は、
これら溝蛇行をΔ<Pの範囲で形成するものである。こ
のように形成すると、隣接トラックと物理的に接触しな
いので、再生時の蛇行周波数の出力変動を抑えること
ができる。具体的に、情報記録担体1の記録層12に相
変化記録材料を選択し、反射率の高低差によって記録を
行う場合には、反射率の低い物理状態(例えばアモルフ
ァス状態)であっても、Δ<Pとし、さらに0.01S
≦Δであれば、クロックを抽出することができる。ただ
し、0.1S<Δの場合には、隣接トラックのクロスト
ークの影響が現れ、正弦波信号の時間軸方向の揺らぎが
発生し、クロックの抽出は可能であるものの、安定性が
劣化した。従って、Δ<Pであり、特にΔ<P且つ、
0.01S≦Δ≦0.1Sの関係を満たす条件が最も相
応しいといえる。
【0042】また、情報記録担体1がディスク状である
場合には、前記した蛇行は線速度一定(constant linea
r velocity、CLV)、または角速度一定(constant a
ngular velocity、CAV)で記録されている。例えば
CLVで記録された場合には、ディスク面内全域で同じ
線速度が保たれる。このようにすると、蛇行したグルー
ブ部G、ランド部Lは、ほとんどの場合、互いに非平行
となる。しかし、例えば先述のように、記録層12のラ
ンド部Lに記録を行うとすると、ランド部Lから基準ク
ロックを抽出することが必要になるから、ランド部Lに
クロックとなる正弦波が記録される。従って、図5の拡
大平面図に示したように、ランド部Lの両側壁は互いに
平行にすることが必要である。すなわち図5ではランド
部Lを3本、グルーブ部Gを2本図示しており、ランド
部Lの内周側側壁をLi、外周側側壁をLoとして図示
している。また同様にグルーブ部Gの内周側側壁をG
i、外周側側壁をGoとする。ここで、LiとGo、L
oとGiは同じ壁面を指している。そしてクロックは正
弦波信号としてランド部LにCLV記録でされるから、
図示したとおり、3つのランド部L同士はほとんどの場
合、互いに平行にはならない。しかしながら、両側壁か
ら各々の位相ずれに伴う混信を避けて正弦波信号を正し
く抽出するためには、ランド部Lの内周側側壁Liと外
周側側壁Loは互いに常に平行になるように作成するこ
とが必須となる。これは逆の見方をすると、残りの部分
であるグルーブ部Gを構成するグルーブ部Gの内周側側
壁Giと外周側側壁Goは、平行にならないことを意味
する。
【0043】また、例えばCAVの場合には、ディスク
面内全域で同じ角速度が保たれている。このようにする
と、蛇行したグルーブ部G及びランド部Lは互いに常に
完全平行とすることができるので、隣接溝とのクロスト
ーク量は常に一定となり、この結果、蛇行周波数の出力
変動及び時間軸方向の変動を、最小限に抑制した理想的
な再生を行うことができる。すなわち、図6の拡大平面
図に示したように、角速度の性質から、ランド部L同士
が平行になると同時に、グルーブ部G同士も平行とな
る。図6ではランド部Lを3本、グルーブ部Gを2本図
示しており、ランド部Lの内周側側壁をLi、外周側側
壁をLoとする。また同様にグルーブ部Gの内周側側壁
をGi、外周側側壁をGoとする。ここでランド部Lの
内周側側壁Liとグルーブ部Gの外周側側壁Go、ラン
ド部Lの外周側側壁Loとグルーブ部Gの内周側側壁G
iは同じ壁面を指している。例えば先述のように、記録
層12のランド部Lに記録を行うとすると、ランド部L
からクロックを抽出することが必要になるから、ランド
部Lにクロックとなる正弦波が記録される。そしてその
クロックはCAVで記録されるから、図6のとおり、3
つのランド部Lは、完全に平行となる。同時に残りの部
分である、グルーブ部Gも完全に平行となる。すなわ
ち、正弦波信号を正しく抽出するためにランド部Lの内
周側側壁Liと外周側側壁Loは互いに平行になるよう
に作成することが必須となるが、CAV記録では同時に
グルーブ部Gの内周側側壁Giと外周側側壁Goも互い
に平行になるように作成される。
【0044】言い換えれば、CLV記録、CAV記録い
ずれであっても、ランド部L記録においては、少なくと
もランド部Lを構成する両側壁、すなわちランド部Lの
内周側側壁Li及び外周側側壁Loは互いに平行である
ことが必要である。そして特にCAV記録においては、
ランド部Lのみならず、グルーブ部Gを構成する両側壁
GiとGoも互いに平行であり、ランド部Lの内周側側
壁Li、ランド部Lの外周側側壁Lo、グルーブ部Gの
内周側側壁Gi、グルーブ部Gの外周側側壁Goがすべ
て平行となる。
【0045】ところで、CAV記録では、ディスク全面
を一定の角速度で構成するのみならず、半径毎に異なる
ゾーンを形成し、そのゾーン内では一定角速度でありな
がらも、各ゾーン間では角速度が異なるようにしてもよ
い。
【0046】なお、アドレス情報は、先述のとおり、ア
ドレスピットAPに埋め込まれているが、補完する意味
でランド部Lの側壁にも振幅変調(AM)、周波数変調
(FM)、位相変調(PM)またはこれらの変形によっ
て記録されていてもよい。具体的には、振幅変調(A
M)では正弦波の有無によってアドレス情報の1、0が
表現される。また周波数変調(FM)では、正弦波の周
波数を2つ設定しておき、その周波数の高低によって、
アドレス情報の1、0が表現される。また位相変調(P
M)では、正弦波の位相角度を2つ設定しておき、その
位相角度の大小によって、アドレス情報の1、0が表現
される。なお、これら変調による信号波形は、そのまま
ランド部Lの側壁の蛇行として形状記録される。
【0047】ところで、アドレス情報を側壁に蛇行変調
記録するのは、必然的に正弦波蛇行により記録された基
準クロックを部分的に寸断して行うことになるが、これ
ら変調方式を採用することにより、アドレス情報を高効
率に記録することが可能であるので、寸断を充分短い領
域(距離、時間)に留めることができる。なお、これら
側壁に変調記録形成されたアドレス情報は、正弦波によ
るクロック埋め込みと同様に、プッシュプル信号で読み
取ることができる。従って、特に記録層12のランド部
Lに記録を行う場合には、先述のクロック埋め込みと同
様の理由により、ランド部Lの両側壁(図5、図6中の
Li及びLo)が互いに平行となるように振幅変調(A
M)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)等のアド
レス情報記録がなされる。
【0048】なお、これらの変調によるアドレス情報に
対し、クロック形成用の正弦波を重畳して記録していて
もよい。このような場合にはクロックが途切れることな
く形成することになるので、常に安定したクロックを抽
出できるという利点がある。ただし、復号にあたって
は、バンドパスフィルタ等を用い、クロックの正弦波と
アドレス情報の変調波を分離することが必要である。
【0049】なお、アドレス情報は、振幅変調(A
M)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)から1つ
の変調方式を選択して側壁記録するのみならず、2つ乃
至3つの変調方式を選択して異なる領域にそれぞれ側壁
記録するようにしてもよい。また2つの変調方式を選択
して、同じ領域に重畳して側壁に記録するようにしても
よい。
【0050】ところで、アドレスピットAPまたはラン
ド部Lの側壁に形成されるアドレス情報は、高度に分解
して分散記録されたものであってもよい。例えばダミー
データ「101」と組み合わせて、「101X」(Xは
0か1)というデータの組み合わせで記録し、一定間隔
毎にこのデータ列を配置する記録方法である。すなわち
図7に示すように、データトリガTrとして「101」
が一定間隔ごと(ここでは11ビットごと)に配置さ
れ、それに続けてXが配置されている。つまりデータト
リガTr直後のXのみを抽出すれば、データを復元でき
る。この例では、「1」をデータと考えると、データ
有、無、有の順に復元できるので、アドレス情報として
は「101」が再生できる。この記録方法は、扱うデー
タ列を時間をかけて読み込んでもよいフォーマットの場
合に有効である。
【0051】なお、この方式の変形として、図8に示す
ようにデータトリガTrと、データを所定のビット間隔
分、離して形成してもよい。ここではデータトリガTr
が「11」であり、11ビットごとに配置されている。
そしてデータは「101」の有無で一定間隔ごとに記録
されている。すなわちデータトリガTrに続いて、4ビ
ットめから6ビットめのデータを取り込むことによっ
て、1ビットのデータが復元される。できる。この例で
は、データ有、無、有の順に復元できるので、アドレス
情報としては「101」が再生できる。この記録方法
は、データトリガTrと、データが離れているので、読
み誤りを減らすことができる。
【0052】また、高度分散記録の第3の例としては、
第1の特定データパターン(例えば「11」)を一定間
隔毎に配置(記録)しておく。そして第2の特定データ
パターン(例えば「101」)を、第1の特定データパ
ターンの間に配置する。第2の特定データパターンを配
置する位置は、第1の特定データパターンに対して、所
定のビット(距離、時間)進んだ位置とし、特に2通り
の位置を割り当てておく。すなわち図9の例のように示
すように、第1の特定データパターンとして、データト
リガTr「11」が一定間隔ごと(ここでは11ビット
ごと)に配置され、その間に第2の特定データパターン
「101」が配置されている。この第2の特定データパ
ターンの配置位置は、3ビットめから5ビットめ、また
は5ビットめから7ビットめの2通りが用意されてい
て、そのどちらの位置に配置されているか判定して復号
を行う。この例では、3ビットめ開始、5ビットめ開
始、3ビットめ開始の順に配置されているから、アドレ
ス情報としては「101」が再生できる。この記録方法
は、データ「101」が読み取れるかどうかを信頼性判
定の基準の一つに追加できることから、特にアドレス情
報に高い信頼性を持たせたい時に有効な方法である。
【0053】なお、上記高度分散記録の第3の例の説明
では、第1の特定データパターンと第2の特定データパ
ターンを用いて、その位置差を用いた分散記録の方法を
説明したが、特定データパターンとして極めて読み取り
精度の高いパターンを用意できる場合には、第1の特定
データパターンと第2の特定データパターンは同じもの
としてもよい。すなわち一定時間間隔で記録された特定
データパターンに対して、その時間間隔よりも短い特定
パターンを抽出し、さらにその距離間隔(時間間隔)を
測定することによって、復号するようにしてもよい。具
体的には例えば図10に示すように、第1の特定データ
パターンとして、データトリガTr「11」が一定間隔
ごと(ここでは11ビットごと)に配置され、その間に
Trと共通である第2の特定データパターン「11」が
配置されている。この第2の特定データパターンの配置
位置は、3ビットめから5ビットめ、または5ビットめ
から7ビットめの2通りが用意されていて、そのどちら
の位置に配置されているかを判定して復号を行う。この
例では、3ビットめ開始、5ビットめ開始、3ビットめ
開始の順に配置されているから、アドレス情報としては
「101」が再生できる。この記録方法は、特定データ
パターンを1つ用意すればよいだけであるので、再生回
路を簡素化できる利点がある。
【0054】以上、各種高度分散記録について説明して
きた。すなわちこの記録方法によれば、(いずれの方法
にしても)アドレス情報は、1ビットずつに分解された
データとして記録される。具体的には、まず数ビット程
度のダミーデータをデータトリガTrとして用意する。
続いて単一データの連続からなるデータ列(例えば0の
連続)を用意し、データトリガTrが一定間隔ごとに配
置されるように、一旦単一データ列で接続する。そして
1ビットずつに分解されたアドレス情報は、単一データ
列の一部を、所定の規則によって変換するように記録さ
れる。すなわち、そしてデータトリガTrより所定の距
離進んだ位置のビットを所定の規則によって変換して記
録される。
【0055】一方、再生にあたっては、アドレスピット
APまたはランド部Lの側壁から一旦すべてのデータが
取り出され、そのデータ列より、一定間隔ごとに配置さ
れたデータトリガTrが検出される。そしてデータトリ
ガTrを除いたデータから、所定の規則と照合して、1
ビットのデータを抽出する。そして抽出した1ビットデ
ータを集積してアドレス情報が復元される。
【0056】以上、本発明なる高度分散記録方法と再生
方法について記した。なお、アドレスピットAPを使用
したアドレス情報記録にあたっては、先述したようにそ
の長さAPLは一定としておく。特に正弦波蛇行溝とア
ドレスピットAPを共存させる場合には、その相対位相
関係を一定としておくと、検出が容易になる。この位相
関係は、0〜360度まで任意の角度で設定してよい
が、例えばアドレスピットAPは、正弦波蛇行溝に対し
て180度の位置を割り当てておく。このようにする
と、再生したプッシュプル信号は正弦波信号のセンター
ラインにアドレスピット信号が突出した形状となる。正
弦波から作り出されたクロック信号から、180度の位
相近傍にゲートトリガーを形成することができるので、
このゲートにアドレスピット信号が飛び込んできたとき
に、これを信号として取り出すことができる。
【0057】この位相関係の最も好ましい例は、先に図
4に示したような、正弦波蛇行溝に対して、90度の位
置を割り当てておくものである。このように構成する
と、そのプッシュプル信号は、正弦波信号の上にアドレ
スピット信号が突出した形状となるので、再生信号を正
弦波最大レベル以上の電圧にてスライスするだけで、ア
ドレスピット信号を抽出することができる。もちろん先
述の位相ゲートと組み合わせれば、その信頼性はさらに
増すことになる。
【0058】ところで、アドレス情報には0の連続、ま
たは1の連続が多く、読み出しデータ列に直流成分が生
じる可能性がある。これを回避するために、あらかじめ
データをベースバンド変調して記録する方法を取っても
よい。即ちアドレスピットAPに記録するデータ列や、
ランド部Lの側壁に蛇行変調して記録するデータ列を、
あらかじめ別のコードに置き換えて、0と1の連続を一
定値以下にする。そのような方法として、マンチェスタ
符号、PE変調、MFM変調、M2変調、NRZI変
調、NRZ変調、RZ変調、微分変調などがあり、これ
らを単独または組み合わせて用いることができる。
【0059】本発明なる情報記録担体1に特に相応しい
ベースバンド変調の方法として、マンチェスタ符号(バ
イフェイズ変調、二相変調)がある。これは記録しよう
とするデータ1ビットに対して、図11のように2ビッ
トを当てはめる方法である。即ち記録しようとするデー
タ0に対して00または11を、データ1に対して01
または10を割り当てる。そしてデータの接続に際して
は、必ず前の符号の反転符号から入るようにする。
【0060】その結果、図12に示すように、1000
01というアドレス情報は、001010101011
という符号列になる。オリジナルのアドレス情報は、0
の連続を4つ含み、また、0の出現確率は、1の2倍と
なった非対称なデータである。それに対し変調を行う
と、0または1の連続は、最大2つで済み、また0と1
の出現確率は等しい対称なデータに変換される。このよ
うに同一ビットの連続が一定値以下に制限されるような
ベースバンド変調は、その読み取りの安定性を向上させ
る効果があるので、長いアドレス情報を扱う際に相応し
い前処理となる。
【0061】以上、アドレスの埋め込み方法について、
縷々説明してきた。なお、記録されるアドレス情報と
は、情報記録担体1の全面に対して割り当てられた絶対
アドレス、部分領域について割り当てられた相対アドレ
ス、トラック番号、セクタ番号、フレーム番号、フィー
ルド番号、時間情報、エラー訂正コードなどから選ばれ
るデータであり、例えば10進法または16進法によっ
て記述されたものを2進法に変換した情報(例えばBC
Dコードやグレイコード)である。
【0062】なお、アドレスピットAP記録や側壁変調
記録は、それが分散した記録方法であっても比較的多量
のデータを扱えるので、アドレス情報に限らず、その他
副情報をも扱うことができる。例えば情報記録担体の種
別、情報記録担体のサイズ、情報記録担体の想定記録容
量、情報記録担体の想定記録線密度、情報記録担体の想
定記録線速度、情報記録担体のトラックピッチ、記録ス
トラテジ情報、再生パワー情報、製造者情報、製造番
号、ロット番号、管理番号、著作権関連情報、暗号作成
のためのキー、暗号解読のためのキー、暗号化されたデ
ータ、記録許可コード、記録拒否コード、再生許可コー
ド、再生拒否コードなどから少なくとも選ばれた特定情
報を挙げることができ、これらデータ用のエラー訂正コ
ードを伴っていてもよい。
【0063】また、アドレスの記録様式と、記録層12
に記録される信号様式との関連については特に触れない
で説明してきたが、これらは互いに関連を持った信号様
式としてもよい。例えば、アドレスピットAPの配置さ
れる位置が、記録層12に記録される信号様式と関連が
あり、アドレスピットAPの配置される位置が、記録層
12に記録される信号の同期信号の位置と一致していて
もよい。すなわち、記録層12への記録がランド部Lに
行われるとすると、ランド部Lに記録される同期信号
と、アドレスピットAPが平行になるように配置しても
よい。記録層12に記録される同期信号は一定距離(時
間)毎に配置されるので、これとアドレスピットAPが
シンクロすると記録層12への記録時の位置精度は飛躍
的に向上するからである。また先述したとおり、アドレ
スピットAPは、記録信号へ干渉する性質があるから、
読み取り性能の高い、ユニークなコードを同期信号に割
り当てるならば、干渉によるエラーは相対的に少なくで
きるので、さらに望ましいことになる。なおここで、ユ
ニークなコードとは、予め定めた変調テーブルには現れ
ないコードを指し、例えば記録層12に記録される信号
の変調方式をEFMプラスとした場合には、00010
01001000100・0000000000010
001などを用いることができる。
【0064】ところで、本発明は図1〜図12の説明な
る情報記録担体1に限定されるものではない。本発明の
趣旨に則った種々変形や応用が可能である。図面で示し
た実施例はお互いに構成要素を入れ替えることも可能で
あるし、本文で記載した別の構成要素と交換することも
可能である。また、図1を用いて説明した情報記録担体
1は本発明の基本的な構成を示す一例であって、この断
面図に限るものではない。すなわち本発明の要点に則っ
て、様々な断面構造の情報記録担体に応用することが可
能である。
【0065】図13〜15は本発明を適応した情報記録
担体の応用例である。例えば図13に示すように、図1
に記載した透光層11が透光層11aと接着性透光層1
1bとからなり、これ以外は同一とすることもできる。
なおここで透光層11aは、前記した透光層11と同様
のものである。そして接着性透光層11bは、記録層1
2と透光層11aを強固に接着するための層であり、波
長λの光を70%以上、望ましくは80%以上透過し、
接着性または粘着性のある熱硬化樹脂、各種エネルギ線
硬化樹脂(紫外線硬化樹脂、可視光硬化樹脂、電子線硬
化樹脂の例を含む)、湿気硬化樹脂、複数液混合硬化樹
脂、溶剤含有熱可塑性樹脂などを用いることができる。
この接着性透光層11bの厚みは接着力が発現する最低
厚みとして0.001mm以上、接着性材料の応力割れ
の発生防止を考慮して0.04mm以下が望ましく、
0.001mm以上、0.03mm以下がより望まし
い。更に望ましくは0.001mm以上、0.02mm
であるが、情報記録担体2全体の反りをも考慮すると、
0.001mm以上、0.01mm以下が最も望まし
い。
【0066】また、例えば図14に示すように、図1に
記載した微細パターン20の刻まれた支持体13を、平
坦な支持体13と微細パターン21が形成された樹脂層
14の2層構造体に置き換えてもよい。なおこの樹脂層
14は、熱硬化樹脂、各種エネルギ線硬化樹脂(紫外線
硬化樹脂、可視光硬化樹脂、電子線硬化樹脂の例を含
む)、湿気硬化樹脂、複数液混合硬化樹脂、溶剤含有熱
可塑性樹脂などを用いることができる。この樹脂層14
には、再生光が届かないので、透過率は限定されない。
樹脂層14の厚さは、情報記録担体3全体の反りを考慮
すると0.02mm以下が望ましい。
【0067】また、例えば図14に示すように、図1に
記載した微細パターン20の刻まれた支持体13を、平
坦な支持体13と微細パターン22を有したパターン転
写層15の2層構造体に置き換え、更に透光層11を図
5同様に接着性透光層11bと透光層11aとからなる
構成に置き換えてもよい。ここでパターン転写層15と
は、微細パターン22を具備するための極めて厚みの薄
い膜である。このパターン層15の材料としては、金属
やその合金(合金とは酸化物、窒化物、炭化物、硫化
物、フッ化物の例を含む)や樹脂から選ばれ、その厚み
は5〜200nm程度が選ばれる。樹脂の代表例として
は、アルカリ現像可能なノボラック感光樹脂、アルカリ
現像可能なポリヒドロキシスチレン感光樹脂などがあ
る。
【0068】また、図1乃至図15に示した情報記録担
体1乃至4の各構成要素は、再生特性を劣化させない範
囲内で相互に入れ替えまたは組み合わせてもよい。例え
ば情報記録担体1乃至4を2枚用意し、支持体13同士
を互いに対向させて貼り合わせてもよい。また情報記録
担体1乃至4の透光層11上に、記録層12と透光層1
1をセットでもう一層ずつ重ねてもよい。このようにす
れば、情報記録担体1乃至4の容量を約2倍に増すこと
ができる。また記録層12と透光層11のセットの積層
を複数回繰り返して、多層の情報記録担体としてもよ
い。
【0069】また、記録層12は、図面上単層で示した
が、記録特性や再生特性を向上させる目的や保存安定性
向上の目的等で、複数の薄膜材料で構成してもよい。例
えば補助膜として、例えばシリコン、タンタル、亜鉛、
マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、クロム、ジ
ルコニウムなどの合金(酸化物、窒化物、炭化物、硫化
物、フッ化物の例を含む)や高反射膜(アルミニウム、
金、銀やこれらを1つ以上含む各種合金などのヒートシ
ンク材料)を併用して積層してもよい。特に記録層12
を相変化材料とした場合には、補助膜を併用して反射率
を12〜24%とすることにより、記録特性、再生特
性、保存安定性、及び再生安定性を格段に向上させるこ
とができる。
【0070】更に、図示しないが、透光層11の記録層
12とは反対側に公知の静電気防止層、潤滑層、ハード
コート層などを形成してもよい。潤滑層の具体的な材料
としては、炭化水素高分子にシリコンやフッ素を修飾
し、表面エネルギを調整した液体潤滑剤を用いることが
できる。なお潤滑層の厚みは、0.1nm〜10nm程
度が望ましい。
【0071】また、ハードコート層の具体的な材料とし
ては、波長λの光を70%以上透過する熱硬化樹脂、各
種エネルギ線硬化樹脂(紫外線硬化樹脂、可視光硬化樹
脂、電子線硬化樹脂の例を含む)、湿気硬化樹脂、複数
液混合硬化樹脂、溶剤含有熱可塑性樹脂を用いることが
できる。
【0072】なお、ハードコート層は、透光層11の耐
摩耗性を考慮して、JIS規格K5400の鉛筆ひっか
き試験値がある一定以上値であることが望ましい。情報
記録担体再生装置の対物レンズの最も硬い材料はガラス
であり、これを考慮するとハードコート層の鉛筆ひっか
き試験値は、H以上が特に望ましい。この試験値以下で
あるとハードコート層が削れることによる塵埃の発生が
著しくなり、エラーレートが急激に悪くなるからであ
る。また、ハードコート層の厚みは、耐衝撃性を考慮し
て0.001mm以上が望ましく、また情報記録担体1
全体の反りを考慮して0.01mm以下が望ましい。
【0073】また、ハードコート層の別の材料として、
波長λの光を70%以上透過し、鉛筆ひっかき試験値H
以上のカーボン、モリブデン、シリコンなどの単体やそ
の合金(酸化物、窒化物、硫化物、フッ化物、炭化物の
例を含む)を用いることもできる(膜厚1〜1000n
m)。
【0074】更にまた、図示しないが、支持体13の記
録層12とは反対側にレーベル印刷を施してもよい。印
刷材料には例えば、各種顔料や染料を含んだ各種エネル
ギ線硬化樹脂(紫外線硬化樹脂、可視光硬化樹脂、電子
線硬化樹脂の例を含む)を好適に用いることができ、視
認性を考慮して0.001mm以上が望ましく、また、
情報記録担体1、2、3、4全体の反りを考慮して0.
05mm以下が望ましい。
【0075】また微細パターン20、21、22のう
ち、グルーブ部Gとランド部Lはそれぞれ平坦とした
が、これに限るものではない。例えばグルーブ部G、ラ
ンド部Lの少なくとも一方が、その断面図において、V
形状、またはΛ形状としてもよいものである。
【0076】また、アドレスピットAPの記録はアドレ
ス情報や副情報を扱い、ランド部Lの蛇行形成による側
壁記録は正弦波による基準クロックを主に扱うとしてき
た。しかし本発明はこれに限らず、それぞれの役割を逆
転させてもよい。すなわちアドレスピットAPを、基準
クロックを生成するために一定距離(時間)毎に配置す
るように用い、ランド部Lの蛇行形成による側壁記録
で、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、位相変調
(PM)の少なくとも1つを用いてアドレス情報や副情
報を記録するようにしてもよい。
【0077】また、アドレスピットAPを一切用いず、
グルーブ部Gまたはランド部Lの蛇行形成による側壁記
録で、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、位相変
調(PM)の少なくとも1つを用いてアドレス情報や副
情報を記録するようにしてもよい。ただしこの時、基準
クロックが生成しにくくなるので、主として正弦波によ
る基準クロックが記録されており、それを寸断するよう
にアドレス情報や副情報が記録されて構成されているの
が望ましい。
【0078】また更に情報記録担体1は、その平面上
に、記録に用いる所定領域(記録再生領域)以外に、再
生専用領域を形成してもよい。この再生専用領域は、ピ
ットで形成してもよいし、振幅変調(AM)、周波数変
調(FM)、位相変調(PM)の少なくとも1つから選
択して側壁記録した蛇行溝で形成してもよい。またバー
コードで形成してもよい。これらの再生専用領域は、記
録または再生にあたって、記録装置または再生装置をチ
ューニングするための情報を提供することができる。ま
た、情報記録担体の個別認別情報や著作権情報、コピー
制限情報なども扱うことができる。なおこの再生専用領
域の配置位置は任意であるが、ディスク状の情報記録担
体であれば、その内周側に再生専用領域、外周側に記録
再生領域を配置するようにし、これらが互いに重ならな
いように形成することが考えられる。特にこれら2つの
領域が接しており、トラックが1点で接続され、連続再
生が可能となっているのが最も望ましい。
【0079】また更に、記録に用いる所定領域以外に、
情報記録担体1を認識するためのホログラムや目視可能
な微細パターンを形成してもよい。
【0080】また、情報記録担体1乃至4は、再生装置
や記録装置への装着性やハンドリング上の保護性を向上
するために、情報記録担体全体をカートリッジに入れた
構成としてもよい。
【0081】また、情報記録担体1乃至4がディスク状
の場合、その大きさに制限はなく、例えば直径20〜4
00mmの各種サイズを取ることができ、直径32、4
1、51、60、65、80、88、120、130、
200、300、356mmなどであってもよい。
【0082】実施例 実施例1〜3及び比較例1 次に本発明なる情報記録担体2について、直径120ミ
リのディスク状の情報記録担体を作成し、評価した実施
例を紹介する。情報記録担体2はレーザ光源λ=405
nm、対物レンズNA0.75、すなわちS=540n
mとした記録再生ドライブを想定したディスクである。
情報記録担体2は微細パターン20を表面に有した支持
体13は1.1mm厚ポリカーボネート樹脂とした。ま
た記録層12は相変化材料の1つであるAgInSbT
eを含む複層記録層(厚さ300nm)とした。具体的
には微細パターン20側より接着性透光層11bに向か
って順に、AgPdCu、ZnSSiO、AgInSb
Te、ZnSSiOとした。接着性透光層11bは、波
長λ=405nmの光を70%以上透過し、接着性のあ
るポリエステルアクリレート系紫外線硬化樹脂とし、そ
の厚みは0.01mmとした。また透光層11aは、再
生波長λにおいて透過率を80%以上有し、複屈折が9
0度(垂直)入射ダブルパスにて±50nm以下とした
材料であるポリカーボネートを用い、その厚みは0.0
9mmとした。従って支持体13、記録層12,接着性
透光層11b、透光層11aの合計厚みが約1.2ミリ
となる。また微細構造20は、図4に記載した表面構造
とした。すなわち微視的に見ればグルーブ部Gとランド
部Lは互いに平行であり、ピッチPは370nmに設定
されている。そしてこれらグルーブ部Gとランド部L
は、クロックが生成されるように正弦波状に蛇行してお
り、その蛇行幅Δは10nmとなっている。そしてグル
ーブ部Gを切断して、アドレスピットAPが埋め込まれ
ている。その高さはランド部Lと同じになっている。ア
ドレスピットAPは単一の長さAPLで構成されてお
り、その長さはSを越えないような各種長さ、300n
m(実施例1)、400nm(実施例2)、500nm
(実施例3)としている。
【0083】そして、このような情報記録担体に対し、
ランド部Lに相変化記録が行われている。具体的には、
D8−15変調(特開2000−286709公報記
載)によって、長さ3T〜11Tの信号がマークMを形
成することによって記録されている。その最短マークの
長さMMLは、200nmとなっており、半径24〜5
8mmまで記録したディスクにおいては、20GBの容
量をなすものである。
【0084】このような情報記録担体2を、レーザ光源
λ=405nm、対物レンズNA0.75を具備した記
録再生ディスクに装着して再生を行い、ランド部Lに記
録されたD8−15変調信号のエラーレートを測定し
た。なおエラーレートは、3E−4なる値を超えると訂
正不能となるので、この値を限界値と見なし、判定を行
った。
【0085】表1は、λ、NA、S、P、MML、Δ、
及び再生信号のエラーレートと判定結果を一覧としたも
のである。実施例1〜4はP<S、MML<S、Δ<P
なる関係を満たし、更にAPL<Sなる関係を満たして
いる。エラーレートを見ると、APLが長くなるにつれ
て徐々に悪くなるが、いずれも規定値以下となってい
る。また表1には比較例1として、APL=600nm
なる例も挙げている。この場合、エラーレートが規定値
を超える。APL>Sなる関係にあるので、システムは
成立しないといえる。
【0086】
【表1】 実施例4〜6及び比較例2 次に本発明なる情報記録担体2について、直径120ミ
リのディスク状の情報記録担体を作成し、評価した実施
例を紹介する。情報記録担体2はレーザ光源λ=405
nm、対物レンズNA0.85、すなわちS=476n
mとした記録再生ドライブを想定したディスクである。
情報記録担体2は微細パターン20を表面に有した支持
体13は1.1mm厚ポリカーボネート樹脂とした。ま
た記録層12は相変化材料の1つであるSbTeGeを
含む複層記録層(厚さ200nm)とした。具体的には
微細パターン20側より接着性透光層11bに向かって
順に、AgPdCu、ZnSSiO、SbTeGe、Z
nSSiOとした。接着性透光層11bは、波長λ=4
05nmの光を70%以上透過し、接着性のあるエポキ
シアクリレート系紫外線硬化樹脂とし、その厚みは0.
01mmとした。また透光層11aは、再生波長λにお
いて透過率を80%以上有し、複屈折が90度(垂直)
入射ダブルパスにて±50nm以下とした材料であるポ
リカーボネートを用い、その厚みは0.09mmとし
た。従って支持体13、記録層12,接着性透光層11
b、透光層11aの合計厚みが約1.2ミリとなる。
【0087】また、微細構造20は、図4に記載した表
面構造とした。すなわち微視的に見ればグルーブ部Gと
ランド部Lは互いに平行であり、ピッチPは330nm
に設定されている。そしてこれらグルーブ部Gとランド
部Lは、クロックが生成されるように正弦波状に蛇行し
ており、その蛇行幅Δは7.5nmとなっている。そし
てグルーブ部Gを切断して、アドレスピットAPが埋め
込まれている。その高さはランド部Lと同じになってい
る。アドレスピットAPは単一の長さAPLで構成され
ており、その長さはSを越えないような各種長さ、37
0nm(実施例4)、420(実施例5)、470nm
(実施例6)としている。
【0088】そして、このような情報記録担体に対し、
ランド部Lに相変化記録が行われている。具体的には、
D8−15変調(特開2000−286709公報記
載)によって、長さ3T〜11Tの信号がマークMを形
成することによって記録されている。その最短マークの
長さMMLは、178nmとなっており、半径24〜5
8mmまで記録したディスクにおいては、25GBの容
量をなすものである。
【0089】このような情報記録担体2を、レーザ光源
λ=405nm、対物レンズNA0.85を具備した記
録再生ディスクに装着して再生を行い、ランド部Lに記
録されたD8−15変調信号のエラーレートを測定し
た。なおエラーレートは、3E−4なる値を超えると訂
正不能となるので、この値を限界値と見なし、判定を行
った。
【0090】表2は、λ、NA、S、P、MML、Δ、
及び再生信号のエラーレートと判定結果を一覧としたも
のである。実施例4〜6はP<S、MML<S、Δ<P
なる関係を満たし、更にAPL<Sなる関係を満たして
いる。エラーレートを見ると、APLが長くなるにつれ
て徐々に悪くなるが、いずれも規定値以下となってい
る。また表2には比較例2として、APL=520nm
なる例も挙げている。この場合、エラーレートが規定値
を超える。APL>Sなる関係にあるので、システムは
成立しないといえる。
【0091】
【表2】 実施例7〜9及び比較例3 次に本発明なる情報記録担体2について、直径120ミ
リのディスク状の情報記録担体を作成し、評価した実施
例を紹介する。情報記録担体2はレーザ光源λ=370
nm、対物レンズNA0.9、すなわちS=411nm
とした記録再生ドライブを想定したディスクである。情
報記録担体2は微細パターン20を表面に有した支持体
13は1.1mm厚ポリメチルメタクリレート樹脂とし
た。また記録層12は相変化材料の1つであるCuAl
TeSbを含む複層記録層(厚さ110nm)とした。
具体的には微細パターン20側より接着性透光層11b
に向かって順に、AgPdCu、ZnSSiO、CuA
lTeSb、ZnSSiOとした。接着性透光層11b
は、波長λ=370nmの光を70%以上透過し、粘着
性のあるウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂とし、
その厚みは0.03mmとした。また透光層11aは、
再生波長λにおいて透過率を80%以上有し、複屈折が
90度(垂直)入射ダブルパスにて±50nm以下とし
た材料であるポリカーボネートを用い、その厚みは0.
07mmとした。従って支持体13、記録層12,接着
性透光層11b、透光層11aの合計厚みが約1.2ミ
リとなる。
【0092】また、微細構造20は、図4に記載した表
面構造とした。すなわち微視的に見ればグルーブ部Gと
ランド部Lは互いに平行であり、ピッチPは280nm
に設定されている。そしてこれらグルーブ部Gとランド
部Lは、クロックが生成されるように正弦波状に蛇行し
ており、その蛇行幅Δは7nmとなっている。そしてグ
ルーブ部Gを切断して、アドレスピットAPが埋め込ま
れている。その高さはランド部Lと同じになっている。
アドレスピットAPは単一の長さAPLで構成されてお
り、その長さはSを越えないような各種長さ、250n
m(実施例7)、350(実施例8)、400nm(実
施例9)としている。
【0093】そして、このような情報記録担体に対し、
ランド部Lに相変化記録が行われている。具体的には、
EFMプラス変調によって、長さ3T〜11Tの信号が
マークMを形成することによって記録されている。その
最短マークの長さMMLは、152nmとなっており、
半径24〜58mmまで記録したディスクにおいては、
32GBの容量をなすものである。
【0094】このような情報記録担体2を、レーザ光源
λ=370nm、対物レンズNA0.9を具備した記録
再生ディスクに装着して再生を行い、ランド部Lに記録
されたEFMプラス変調信号のエラーレートを測定し
た。なおエラーレートは、3E−4なる値を超えると訂
正不能となるので、この値を限界値と見なし、判定を行
った。
【0095】表3は、λ、NA、S、P、MML、Δ、
及び再生信号のエラーレートと判定結果を一覧としたも
のである。実施例7〜9はP<S、MML<S、Δ<P
なる関係を満たし、更にAPL<Sなる関係を満たして
いる。エラーレートを見ると、APLが長くなるにつれ
て徐々に悪くなるが、いずれも規定値以下となってい
る。
【0096】また表3には比較例3として、APL=4
50nmなる例も挙げている。この場合、エラーレート
が規定値を超える。APL>Sなる関係にあるので、シ
ステムは成立しないといえる。
【0097】
【表3】 以上、実施例では記録する変調信号を、D8−15変調
と、EFMプラス変調を用いたがこれに限るものではな
い。固定長符号であっても可変長符号であっても用いる
ことができる。最短マークを2Tとした(1.7)変
調、17PP変調、DRL変調、(1.8)変調、
(1.9)変調なども用いることができる。例えば、固
定長符号の(1,7)変調の代表例としては、D1,7
変調(特願2001−80205に記載)が挙げられ
る。これはまた固定長符号であるD4,6変調(特開2
000−332613に記載)を基本とした(1.7)
変調や(1,9)変調にも置き換えてもよい。なお先述
した17PP変調は、可変長符号の(1,7)変調の1
つであり、特開平11−346154号に詳しい。ま
た、最短マークを3TとしたEFM変調、(2.7)変
調、(2.8)変調なども用いることができる。同様に
最短マークを4Tとした変調方式(例えば(3,17)
変調)や、5Tとした変調方式(例えば(4,21)変
調)なども用いることができる。
【0098】
【発明の効果】本発明なる情報記録担体1はP≦Sに設
計した微細構造とし、ランド記録とすることによって、
クロスイレースを低減した情報記録担体を提供すること
ができる。またグルーブ部Gを切断して、孤立した有限
の長さのアドレスピットAPを設けることによって、記
録容量の減少を抑制した情報記録担体を提供することが
できる。またアドレスピットAPの長さAPLを一定と
したことによって、記録マークMとアドレスピットAP
のクロストーク量を一定とした情報記録担体を提供する
ことができる。またアドレスピットAPの長さAPL
を、APL<Sに設計することによって、クロストーク
量を最小限にし、記録容量を減少させずにアドレスピッ
トAPを埋め込んだ情報記録担体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態の情報記録担体を
示す断面図である。
【図2】本発明における第1実施形態の情報記録担体を
上方から見た拡大平面図である。
【図3】本発明における第2、3実施形態の情報記録担
体を上方から見た拡大平面図である。
【図4】本発明における第4実施形態の情報記録担体を
上方から見た拡大平面図である。
【図5】本発明における第4実施形態の情報記録担体
を、CLV記録に適応した場合の、上方から見た拡大平
面図である。
【図6】本発明における第4実施形態の情報記録担体
を、CLV記録に適応した場合の、上方から見た拡大平
面図である。
【図7】アドレスコード分散記録の第1実施形態の具体
的な例を示す図である。
【図8】アドレスコード分散記録の第2実施形態の具体
的な例を示す図である。
【図9】アドレスコード分散記録の第3実施形態の具体
的な例を示す図である。
【図10】アドレスコード分散記録の第4実施形態の具
体的な例を示す図である。
【図11】ベースバンド変調前とベースバンド変調後に
おける基本データの変化を示す図である。
【図12】ベースバンド変調前とベースバンド変調後に
おけるデータ列の変化の具体的な例を示す図である。
【図13】本発明における第5実施形態の情報記録担体
を示す断面図である。
【図14】本発明における第6実施形態の情報記録担体
を示す断面図である。
【図15】本発明における第7実施形態の情報記録担体
を示す断面図である。
【図16】従来の情報記録担体を示す断面図である。
【図17】従来の情報記録媒体を上方から見た拡大平面
図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 情報記録担体 11a 透光層 11b 接着透光層 12 記録層 13 支持体 14 樹脂層 20,21,22 微細パターン 110 透光層 120 記録層 130 支持体 200 微細パターン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 561 G11B 7/24 561P 561Q 563 563A 565 565F 7/135 7/135 A 11/105 501 11/105 501A 521 521E 521F 521H 521J 531 531E 531K 551 551L

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グルーブ部とランド部とが交互に形成され
    た平行溝連続体からなる微細パターンを有する支持体
    と、 前記微細パターン上に形成された記録層と、 前記記録層上に形成された透光層とから少なくともな
    り、 前記グルーブ部又は前記ランド部のピッチをP、前記記
    録層を再生する再生光の波長をλ、前記再生光を出力す
    る対物レンズの開口数をNAとするとき、 前記微細パターンはP≦λ/NAの関係を有して形成さ
    れると共に、前記ランド部にのみ選択的に記録を行うこ
    とを特徴とする情報記録担体。
  2. 【請求項2】前記グルーブ部には、前記グルーブ部を切
    断すると共に、孤立した有限長を有するアドレスピット
    が、前記ランド部とほぼ同じ高さで形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の情報記録担体。
  3. 【請求項3】前記アドレスピットは単一の長さであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の情報記録担体。
  4. 【請求項4】前記アドレスピットの単一の長さAPL
    は、APL<λ/NAの関係を有することを特徴とする
    請求項3記載の情報記録担体。
  5. 【請求項5】前記ランド部は蛇行しており、その蛇行幅
    Δが、Δ<Pの関係を有することを特徴とする請求項1
    乃至請求項4いずれか一項に記載の情報記録担体。
  6. 【請求項6】前記ランド部には基準クロックが正弦波と
    して記録されており、少なくとも前記ランド部を形成す
    る両側壁が互いに平行であることを特徴とする請求項5
    記載の情報記録担体。
  7. 【請求項7】前記ランド部には、アドレス情報が、振幅
    変調、周波数変調、位相変調の少なくとも1つの変調方
    法によって記録されていると共に、前記ランド部を形成
    する両側壁が互いに平行であることを特徴とする請求項
    5記載の情報記録担体。
  8. 【請求項8】前記グルーブ部には、アドレス情報が、グ
    ルーブを切断する単一長さAPLのアドレスピットの有
    無によって記録されており、 前記アドレスピットは、前記ランド部と同じ高さ、且
    つ、前記ランド部に蛇行記録された正弦波に対して90
    度の位相差を有して形成され、その単一長さAPLは、
    APL<λ/NAの関係を有することを特徴とする請求
    項6記載の情報記録担体。
  9. 【請求項9】前記アドレス情報は、一定間隔毎に設けら
    れたデータトリガと、前記データトリガ間の所定位置に
    割り当てられたデータとから少なくとも構成されてお
    り、 前記データの有無によって、アドレス情報が記録されて
    いることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の情報
    記録担体。
  10. 【請求項10】前記アドレス情報は、一定間隔毎に設け
    られたデータトリガと、前記データトリガ間の所定位置
    に割り当てられたデータとから少なくとも構成されてお
    り、 前記データトリガと、データの相対距離によって、アド
    レス情報が記録されていることを特徴とする請求項7又
    は請求項8記載の情報記録担体。
  11. 【請求項11】前記微細パターンの高さは、λ/8nか
    らλ/20nの間で形成されることを特徴とする請求項
    1乃至請求項10いずれか一項に記載の情報記録担体。
  12. 【請求項12】前記透光層は、その厚みが0.05mm
    〜0.4mmの範囲であり、再生波長λにおいて透過率
    が70%以上であり、垂直入射ダブルパス複屈折が±1
    00nm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項11いずれか一項に記載の情報記録担体。
  13. 【請求項13】前記記録層は、相変化材料、色素材料、
    光磁気材料のいずれか一つの材料によって形成されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項12いずれか一項に
    記載の情報記録担体。
  14. 【請求項14】前記再生光の波長λが370nm〜45
    0nmで、前記対物レンズの開口数NAが0.75〜
    0.9で、前記支持体と前記記録層と前記透光層の合計
    厚みが1.2mmであり、その直径が120mmのディ
    スク状であることを特徴とする請求項1乃至請求項13
    いずれか一項に記載の情報記録担体。
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