JP2002109743A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JP2002109743A
JP2002109743A JP2000300211A JP2000300211A JP2002109743A JP 2002109743 A JP2002109743 A JP 2002109743A JP 2000300211 A JP2000300211 A JP 2000300211A JP 2000300211 A JP2000300211 A JP 2000300211A JP 2002109743 A JP2002109743 A JP 2002109743A
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signal
wobble
phase difference
circuit
recording
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JP2000300211A
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English (en)
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Noritaka Akagi
規孝 赤木
Tsutomu Kai
勤 甲斐
Kazuo Fujimoto
和生 藤本
Masaharu Imura
正春 井村
Yasuo Kashiwagi
靖男 柏木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/005Reproducing
    • G11B7/0053Reproducing non-user data, e.g. wobbled address, prepits, BCA

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するグルーブトラック間のウオブルのク
ロストークの影響でウオブル信号の位相がずれ、位相が
ずれたウオブル信号から生成したクロック信号を用いて
記録すると正しい位置にデータを記録できない。 【解決手段】 位相差検出回路によりウオブル信号とプ
リピット検出信号の位相差を検出し、検出した位相差が
一定になるようにウオブル信号の2値化回路のスライス
レベルを制御する。これにより、隣接するグルーブトラ
ック間のウオブルの位相に位相差がある場合において
も、記録用ウオブル信号および記録用クロックとDVD
−Rディスク上の絶対位置を示すプリピット検出信号と
の位置関係を一定にすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追記可能な光ディ
スクなどの記録媒体に情報を記録再生する光学的情報記
録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】追記可能な記録用光ディスクは、記録時
に必要なクロック信号を生成するための基準信号を得る
ために、予めトラックを蛇行させている。これをトラッ
クの揺動(ウオブル)という。光ディスクの記録装置の
クロック信号発生装置では、トラックのウオブルを利用
してウオブル信号を生成し、このウオブル信号に同期し
た記録クロック信号を生成する。この記録クロック信号
をもとにしてデータを光ディスクの所望の位置に記録す
る。以下に従来の光学的情報記録再生装置の記録クロッ
ク信号の生成について図18から図26を用いて説明す
る。図18は従来例の光学的情報記録再生装置の構成を
示すブロック図である。図19は光ディスク1の斜視図
である。図20は、図19に示す光ディスク1の円1A
で囲まれた部分を拡大した図である。
【0003】図20において、光ディスク1は所定の周
波数でウオブルするデ−タ記録用のトラック42(グル
ーブトラック)を有する。隣り合うグルーブトラック4
2間にはウオブルに対して所定の位相関係を有する突起
状のプリピット46が形成されている。図18において
スピンドルモータ2は光ディスク1を回転させる。レー
ザ駆動回路7から供給される記録データに基づいて光ピ
ックアップ50のレーザ光源6から発したレーザ光は、
ハーフミラー4で反射され、対物レンズ3により目的の
トラックに集光される。フォトディテクタ5は光ディス
ク1により反射された光を検出するための、グルーブト
ラック42の接線方向で光学的に2分割された光検出器
である。パワー制御回路8はレーザ光を記録情報に応じ
て変調する。エンコーダ9は送信された記録データを記
録すべき実データに変換する。ヘッドアンプ10は2分
割されたフォトディテクタ5の2つの出力の差分をと
り、プッシュプル信号を生成するとともに、フォトディ
テクタ5の2つの出力の加算値を出力する。再生信号デ
コーダ11はヘッドアンプ10の出力の加算値に基づき
光ディスク上に記録されたデータを再生する。インター
フェース回路13はCPU12に制御されて光ディスク
記録装置と外部とのデータのやり取りを行う。スピンド
ルドライバ14はスピンドル2を回転させる。位相比較
器15はウオブル信号と回転基準信号の位相差に基づき
スピンドル2の回転指令を出力する。
【0004】バンドパスフィルタ(BPF)16はヘッ
ドアンプ10が出力するプッシュプル信号からウオブル
信号成分とプリピット信号成分を抽出し「高帯域プッシ
ュプル信号(a)」として出力する。ウオブル信号検出
回路101は、高帯域プッシュプル信号(a)からウオ
ブル信号(b)を検出しウオブル信号成分を抽出するた
めの、バンドパスフィルタ17と、ウオブル信号を検出
したことを表すウオブル検出信号(c)を作成するため
の2値化回路18を含んでいる。記録用クロック信号発
生回路103は検出したウオブル信号に位相同期したウ
オブル信号と分周器25の出力との位相差を検出する位
相比較器22と、ローパスフィルタ(LPF)23、ロ
ーパスフィルタ23の出力に応じた周波数のクロック信
号を出力するVCO24およびVCO24の出力電圧を
分周する分周器25を含んでいる。
【0005】プリピット信号検出回路102は高帯域プ
ッシュプル信号(a)からプリピット信号を検出する回
路であり、プリピット信号を抽出するためのハイパスフ
ィルタ(HPF)19とプリピットを検出したことを表
すプリピット検出信号(e)を作成するための2値化回
路20を含んでいる。プリピット信号デコーダ21はプ
リピット信号検出回路102により検出されたプリピッ
ト検出信号(e)に含まれるアドレス情報等をデコード
しデコードしたデータをCPU12へ出力する。記録さ
れるデータは図示を省略した外部のホストコンピュータ
からインターフェースを介して入力される。
【0006】次に、ディスク情報をあらわすプリピット
46の形成と、グルーブトラック42を所定の周期でウ
オブリングさせたDVD−R型の光ディスク1(以下、
DVD−Rディスク1)の記録について図18から図2
6を用いて説明する。DVD−Rディスク1にデータを
記録再生する場合には、ディスクを回転させながら、片
面からレーザビームを照射する。このときのDVD−R
ディスク1の回転数は、後述するグルーブトラック42
による反射光からウオブル信号を抽出し、この周波数が
一定になるように、スピンドルモータ2の回転数を制御
することにより決められる。
【0007】図20はDVD−Rディスク1の拡大斜視
図を示す。DVD−Rディスク1は基板40の上に反射
膜44を形成し、その上に保護膜45を形成している。
保護膜44の上に有機色素材料等で記録膜41が形成さ
れている。記録膜41にはデータ記録のためのグルーブ
トラック42とレーザビームガイド用のランドグルーブ
43が形成されている。ランドグルーブ43にはプリピ
ット46が形成されている。データの記録は、記録する
データに応じて変調されたレーザ光Aをグルーブトラッ
ク42の記録膜41に照射することによって行われる。
グルーブトラック42は、一定距離でウオブルしてい
る。ランドグルーブ43に設けられたプリピット46
は、ディスク情報並びにアドレスを示す信号であり、ウ
オブルの最大変位の位置に形成されている。このプリピ
ット46は位相情報を有し、隣接トラックとのクロスト
ークにより、この位相情報が失われることはないのでウ
オブル信号と比べると位相精度が高いことが特徴であ
る。
【0008】次に、DVD−Rディスク1から得られる
ウオブル検出信号(c)とプリピット検出信号(e)に
ついて図21を用いて説明する。図示を省略したトラッ
キング制御部によりトラック42上をトレースするよう
に制御されるピックアップ50からDVD−Rディスク
1にレーザ光Aを照射する。DVD−Rディスク1から
の反射光を、トラックの接線方向に平行な境界で光学的
に2分割された既知のフォトディテクタ5で検出する。
検出出力の差分をプッシュプル法によって検出すると図
21の(a)に示すプッシュプル信号(a)が得られ
る。図21の(a)の信号は、ウオブル信号にノイズ成
分とパルス状のプリピット信号が重畳されている。一定
の回転速度でDVD−Rディスク1を回転させた場合、
検出されるウオブル信号の周期はほぼ一定である(標準
回転速度では周波数は140kHz)。DVD−Rディ
スク1に映像信号を記録する場合においては、映像信号
の1フレームはウオブル信号の8周期に相当し、16周
期毎(2フレーム単位)にプリピット検出信号(e)が
生成される。プリピット検出信号(e)は、記録される
データとの位相関係が定められており、記録されるクロ
ック信号の基準として利用される。上記のプッシュプル
信号(a)からバンドパスフィルタ(BPF)17を用
いてノイズを除去すると図21の(b)に示す波形にな
る。2値化回路18で2値化することにより図21の
(c)のウオブル検出信号が得られる。プリピット信号
検出回路102のハイパスフィルタ19を通して低域成
分除去した後の図21の(d)の信号を、2値化回路2
0により2値化することにより、図21の(e)のプリ
ピット信号を得ることができる。
【0009】次に、上記DVD−Rディスク1に予め形
成されているプリピット46の記録フォーマットについ
て図22を用いて説明する。図22の(a)は記録情報
データにおける記録フォーマットを示し、(b)はグル
ーブトラック42のウオブルを示している。DVD−R
ディスク1に記録される記録データは、情報単位として
のシンクフレーム単位で予め分割されている。26個の
シンクフレームで1セクタが形成され、16セクタによ
り1ECCブロックが形成される。
【0010】1シンクフレームは、記録データの記録フ
ォーマットに規定されるピット間隔に対応する単位長さ
(以下、Tという)の1488倍の長さを有している。
1シンクフレームの先頭には同期データが記録され、1
4Tの間隔のデータが記録される。また、ウオブル信号
の1周期は186Tであり、1シンクフレームはウオブ
ル信号の8周期に対応する。DVD−Rディスク1に予
め形成されるプリピット46は、2シンクフレームを1
単位として形成される。プリピット46は偶数番目のシ
ンクフレームか奇数番目のシンクフレームのいずれかに
形成される。図22では、偶数番目のシンクフレームに
プリピット46が形成されている状態を示している。
【0011】プリピット46の存在する1シンクフレー
ムには、フレーム同期のための同期ピットB0、フレー
ムの偶数奇数を示すピットB1およびデータを示すピッ
トB2の有無で情報が形成される。同期ピットB0はシ
ンクフレーム先頭のウオブルの頂点に、ピットB1はシ
ンクフレーム2番目のウオブルの頂点に、ピットB3は
シンクフレーム3番目のウオブルの頂点に形成される。
同期ピットB0は常に形成されるが、ピットB1は偶数
シンクフレームに形成されるときだけ1セクタ内の先頭
2シンクフレームに形成される。ピットB2はデータが
1である場合だけ形成される。
【0012】次に、従来の光学的情報記録再生装置の記
録および再生動作について詳細に説明する。ピックアッ
プ50は、レーザ駆動回路7から供給される記録データ
に基づくレーザ駆動信号により光ビームAをDVD−R
ディスク1の情報記録面に照射してデータの記録を行
う。再生動作では、記録時より低い出射パワーで光ビー
ムAをDVD−Rディスク1に照射して、記録面の反射
光をフォトディテクタ5で受光する。フォトディテクタ
5は、受光した光を電気信号に変換する。フォトディテ
クタ5に内蔵された回路により、この電気信号の値にラ
ジアルプッシュプル方式による演算を行い、プリピット
46によるプリピット信号、グルーブトラック42によ
るウオブル信号および情報データを含む全加算信号を生
成し、ヘッドアンプ10に出力する。
【0013】ヘッドアンプ10は、全加算信号を増幅す
る。プリピット信号とウオブル信号はプリピット信号お
よびウオブル信号のみを抽出するためのバンドパスフィ
ルタ16を経て図21の(a)に示す高帯域のプッシュ
プル信号(a)となりウオブル信号検出回路101とプ
リピット信号検出回路102に印加される。また、全加
算信号は、図示しないイコライザによる波形等価処理を
施した上で、再生信号デコーダ11に印加される。
【0014】再生信号デコーダ11では、入力される全
加算信号から記録されているデータを再生するととも
に、同期タイミング信号を検出し、CPU12に入力す
る。CPU12は、再生信号デコーダ11から入力され
る同期タイミング信号に基づいて、インターフェース1
3を介して送信される記録データをエンコーダ9に送信
し記録する。
【0015】ウオブル信号検出回路101では、入力さ
れる高帯域のプッシュプル信号(a)からウオブル信号
を含む信号をバンドパスフィルタ17により抽出する。
次に2値化回路18によりウオブルを検出したことを表
すウオブル検出信号(c)を作成し、スピンドル回転指
令を決める位相比較器15と、記録クロック信号を生成
するPLL部の位相比較器22に出力する。
【0016】プリピット信号検出回路102では、高帯
域プッシュプル信号(a)からプリピット信号(d)を
ハイパスフィルタ19により抽出し、2値化回路20に
よりプリピットを検出したことを表すプリピット検出信
号(e)を作成する。プリピット検出信号(e)は、プ
リピット信号に含まれるアドレス情報等をデコードする
ためのプリピット信号デコーダ21に入力される。
【0017】位相比較器15では、ウオブル信号検出回
路101から出力されるウオブル検出信号(c)とスピ
ンドルモータ2の回転数を規定する回転基準信号とを比
較し、両者を一致させるための回転指令信号をスピンド
ルドライバ14に出力する。スピンドルドライバ14
は、位相比較器15から出力されるスピンドル回転指令
信号に基づいてスピンドルモータ2を駆動し、DVD−
Rディスク1を所定の線速度で回転させる。
【0018】データを記録するためのクロックを発生す
る記録用クロック信号発生回路103はPLL発振回路
であり、ウオブル検出信号(c)と位相基準信号との位
相差およびプリピット信号と位相基準信号との位相差に
基づき記録用クロック信号を生成して、DVD−Rディ
スク1に対するデータの記録および再生を行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】DVD−Rディスク1
はグルーブトラック42の線速度を一定(CLV)に保
ちつつデータの記録および再生を行う。そのため、隣接
するグルーブトラック42との間のウオブルの位相差は
一定ではなく、DVR−Rディスク1の回転中に3Hz
から6Hz周期で変化する。隣接するグルーブトラック
42間のウオブルの位相差が変化したときのウオブル信
号検出回路101およびプリピット信号検出回路102
の動作について、図23から図26を用いて説明する。
まず、図23の(h)に示すように隣接するグルーブト
ラック42間のウオブルの位相差が零即ち同位相となる
ときの動作について説明する。隣接するグルーブトラッ
ク42間のウオブルが同位相のため、隣接するグルーブ
トラック42は互いに影響を受けない。従ってバンドパ
スフィルタ16より出力される高帯域プッシュプル信号
は図23の(a)に示すようにウオブル信号成分と、プ
リピット成分と、データ成分とノイズ成分を含む信号に
なる。この高帯域プッシュプル信号(a)がバンドパス
フィルタ17を通ると、データ成分と、ノイズ成分であ
るランダムノイズ成分とサーボノイズ成分が除かれ図2
3の(b)に示す信号が得られる。2値化回路18によ
りバンドパスフィルタ17の出力信号をその振幅の中心
値付近でスライスすることにより図23の(c)に示す
2値化したウオブル検出信号(c)が得られる。また高
帯域プッシュプル信号(a)がハイパスフィルタ19を
通ると、サーボノイズ成分とウオブル信号成分と低周波
ランダムノイズ成分が除かれ図23の(d)に示す波形
の出力が得られる。ハイパスフィルタの出力を2値化回
路20で2値化して図23の(e)に示す2値化したプ
リピット検出信号(e)を得ることができる。このよう
に隣接する2つのグルーブトラック42間のウオブルの
位相が同位相の場合には、ウオブル検出信号(c)のハ
イレベルの区間の中央の時点t1でプリピット検出信号
(e)が検出される。
【0020】次に、図24の(h)に示すように、隣接
するグルーブトラック42間のウオブルの位相差が90
度になるときの動作について説明する。隣接するグルー
ブトラック42は互いに影響を受けて、バンドパスフィ
ルタ16から出力される高帯域プッシュプル信号(a)
は図24の(a)の様にウオブル成分の振幅が大きくな
るとともに、ウオブル信号の位相がプリピット信号に対
して進む。高帯域プッシュプル信号がバンドパスフィル
タ17を通ると、サーボノイズ成分、データ成分および
ランダムノイズ成分が除かれ図24の(b)に示す出力
が得られる。2値化回路18により、バンドパスフィル
タ17の出力信号をその振幅の中心値付近でスライスす
ることにより図24の(c)に示す2値化したウオブル
検出信号(c)が得られる。高帯域プッシュプル信号
(a)がハイパスフィルタ19を通ると、ラジアルプッ
シュプル信号に含まれるサーボノイズ成分、ウオブル信
号成分および低周波ランダムノイズ成分が除かれ図24
の(d)に示す出力が得られる。ハイパスフィルタ19
の出力は2値化回路20により2値化され図24の
(e)に示すプリピット検出信号(e)が得られる。こ
のように隣接するグルーブトラック42間のウオブルの
位相差が90度の場合には、2値化ウオブル信号のハイ
レベルの区間の中央の時点t1よりも遅れた時点t2で
プリピット検出信号(e)が検出される。このようにプ
リピット信号(e)より進んだウオブル検出信号(c)
から記録用クロックを作成した場合には、本来記録すべ
き位置に対して、時間的に前の位置にデータが記録され
る。
【0021】図25の(h)は隣接するグルーブトラッ
ク42間のウオブルの位相差が180度になるときの動
作を示す。隣接するグルーブトラック42の影響を受け
て、バンドパスフィルタ16より出力される高帯域プッ
シュプル信号は図25の(a)に示す様にウオブル成分
の振幅が前記の隣接グルーブトラック間の位相差が90
度の場合よりもさらに大きくなるとともに、ウオブル信
号の位相の進みも大きくなる。この高帯域プッシュプル
信号をバンドパスフィルタ17に通すことにより、サー
ボノイズ成分、データ成分およびランダムノイズ成分が
除かれ、図25の(b)に示す信号が得られる。2値化
回路18によりバンドパスフィルタ17の出力信号
(b)の振幅の中心値付近でスライスすることにより図
25の(c)に示すウオブル検出信号(c)が得られ
る。高帯域プッシュプル信号(a)をハイパスフィルタ
19に通すことにより、サーボノイズ成分、ウオブル信
号成分および低周波ランダムノイズ成分が除かれ、図2
5の(d)に示す出力が得られる。ハイパスフィルタ1
9の出力は2値化回路20により2値化され図25の
(e)に示すプリピット検出信号(e)が得られる。こ
のように隣接するグルーブトラック42間のウオブルの
位相差が180度の場合には、ウオブル検出信号(c)
のハイレベルの区間の中央の時点t1とプリピット検出
信号(e)の検出時点t3とのずれが、隣接するグルー
ブトラック42間のウオブルの位相差が90度の場合よ
りもさらに大きくなる。同様に図26の(h)に示すよ
うに隣接するグルーブトラック42間のウオブルの位相
差が270度の場合にも、ウオブル検出信号(c)のハ
イレベルの区間の中央の時点t1とプリピット検出信号
(e)が検出される時点t4との間にずれが生じる。以
後、ウオブル検出信号(c)のハイレベルの区間の中央
の時点t1とプリピット検出信号(e)がハイレベルに
なる時点t2−t4とのずれ時間を、ウオブル検出信号
(c)とプリピット検出信号(e)の「ウオブル位相
差」という。
【0022】このように、隣接するグルーブトラック4
2間のウオブルの位相差により、ウオブル位相差が生じ
る。ウオブル位相差があるときのウオブル信号に基づい
てデータ記録用クロックを作成した場合、ウオブル位相
差がないときの記録位置に対してずれた位置にデータが
記録されることになる。このためデータが同じ場所に重
複して記録されたり(以下、データの重ね書き、とい
う)、未記録の領域が発生したり(以下、書き残し領域
の発生、という)して、再生時の動作が不安定になり、
最悪の場合データの読み出しが不可能になることがあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明による光学的情報
記録再生装置は、回転中に所定の周波数のウオブル信号
が得られるように蛇行(ウオブル)させた記録用トラッ
クと、前記ウオブル信号と所定の位相関係をもつプリピ
ット信号が得られるように前記記録用トラックの近傍に
突起状のプリピットとを形成した光ディスクに光学系を
経て光ビームを照射し、前記ウオブル信号に位相同期し
た記録用クロック信号に基づいてデ−タを記録する光学
的情報記録再生装置において、前記光ビームの光ディス
クからの反射光を検出し、電気信号として出力する光検
出部、前記電気信号から前記ウオブル信号を検出するた
めの、バンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタの
出力信号を2値化処理して2値化信号を得るための2値
化回路を含むウオブル信号検出回路、前記電気信号から
前記プリピット信号を検出するための、ハイパスフィル
タと2値化回路を含むプリピット信号検出回路、前記ウ
オブル信号と前記プリピット信号との位相差を検出する
位相差検出回路、および前記位相差検出回路により検出
された位相差に応じて、前記2値化回路の2値化のスラ
イスレベルを制御するスライスレベル可変回路とを具備
することを特徴とするものである。
【0024】本発明によれば、位相差検出回路により検
出したウオブル検出信号とプリピット検出信号の位相差
が一定になるように、スライスレベルをスライスレベル
可変回路で制御する。これにより、記録用クロックとD
VD−Rディスク上の絶対位置を示すプリピット信号と
のずれを一定にすることができる。従って記録データを
ディスク上の所定位置に正しく記録することが可能とな
る。
【0025】他の観点の発明の光学的情報記録再生装置
は、回転中に所定の周波数のウオブル信号が得られるよ
うに蛇行(ウオブル)させた記録用トラックと、前記ウ
オブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が
得られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプ
リピットとを形成した光ディスクに光学系を経て光ビー
ムを照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用ク
ロック信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録
再生装置において、前記光ビームの光ディスクからの反
射光を検出し、電気信号として出力する光検出部、前記
電気信号から前記ウオブル信号を検出するための、バン
ドパスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検出回
路、前記電気信号から前記プリピット信号を検出するた
めの、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット
信号検出回路、前記ウオブル信号と前記プリピット信号
との位相差を検出する位相差検出回路、前記バンドパス
フィルタの出力信号の振幅を検出する振幅検出回路、前
記位相差検出回路の出力と前記振幅検出回路の出力とを
対応させて記憶する記憶回路、および前記2値化回路の
2値化のスライスレベルを制御するスライスレベル可変
回路を具備し、前記振幅検出回路の出力に対応した前記
位相差検出回路の出力を前記記憶回路より出力し、前記
スライスレベル可変回路に印加することを特徴とするも
のである。
【0026】この装置によれば、予めウオブル信号の振
幅に対するウオブル検出信号とプリピット検出信号の位
相差を対にして記憶しておく。プリピット検出信号が検
出できないときには、ウオブル信号の振幅に対応した位
相差を読み出し、それに応じてウオブル検出信号とプリ
ピット検出信号の位相差が一定になるように、スライス
レベル可変回路で制御する。これにより、記録用クロッ
クとDVD−Rディスク上の絶対位置を示すプリピット
信号とのずれを一定にすることができ、記録データをデ
ィスク上の所定位置に正しく記録することが可能とな
る。
【0027】他の観点の発明の光学的情報記録再生装置
は、回転中に所定の周波数のウオブル信号が得られるよ
うに蛇行(ウオブル)させた記録用トラックと、前記ウ
オブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が
得られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプ
リピットを形成した光ディスクに光学系を経て光ビーム
を照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロ
ック信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再
生装置において、前記光ビームの光ディスクからの反射
光を検出し、電気信号として出力する光検出部、前記電
気信号から前記ウオブル信号を検出するための、バンド
パスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検出回
路、前記電気信号から前記プリピット信号を検出するた
めの、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット
信号検出回路、前記ウオブル信号と前記プリピット信号
との位相差を検出する位相差検出回路、前記バンドパス
フィルタの出力信号の振幅を検出する振幅検出回路、前
記位相差検出回路の出力と前記振幅検出回路の出力とを
対応させて記憶する記憶回路、および前記記録用クロッ
ク信号の位相を移相する移相器を具備し、前記振幅検出
回路の出力に対応した前記位相差検出回路の出力を前記
記憶回路より出力し、前記移相器による移相量を制御す
ることを特徴とするものである。
【0028】この装置によれば、予めウオブル信号の振
幅に対するウオブル検出信号とプリピット検出信号の位
相差を対にして記憶しておく。プリピット信号が検出で
きないときには、ウオブル信号の振幅に対応した位相差
を読み出し、それに応じて記録用クロック信号とプリピ
ット信号の位相差が一定になるように、移相器で制御す
る。これにより、記録用クロックとDVD−Rディスク
上の絶対位置を示すプリピット信号とのずれを一定にす
ることができ、記録データをディスク上の所定位置に正
しく記録することが可能となる。
【0029】他の観点の発明の光学的情報記録再生装置
は、回転中に所定の周波数のウオブル信号が得られるよ
うに蛇行(ウオブル)させた記録用トラックと、前記ウ
オブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が
得られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプ
リピットを形成した光ディスクに光学系を経て光ビーム
を照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロ
ック信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再
生装置において、前記光ビームの光ディスクからの反射
光を検出し、電気信号として出力する光検出部、前記電
気信号から前記ウオブル信号を検出するための、バンド
パスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検出回
路、前記電気信号から前記プリピット信号を検出するた
めの、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット
信号検出回路、前記ウオブル信号と前記プリピット信号
との位相差を検出する位相差検出回路、前記位相差検出
回路により検出された位相差に応じて、前記2値化回路
の2値化のスライスレベルを制御するスライスレベル可
変回路、および前記光ディスクの欠陥を検出する欠陥検
出回路を具備し、前記欠陥検出回路により欠陥を検出し
たとき前記2値化回路の2値化のスライスレベルを所定
値に設定することを特徴とするものである。
【0030】この装置によれば、欠陥検出回路により欠
陥を検出したときには、欠陥によるウオブル信号の検出
もれを防ぐように2値化回路のスライスレベルを制御す
る。これにより、欠陥が存在した場合でも、記録用クロ
ック信号を発生させて記録データをディスク上の所定位
置に正しく記録することが可能となる。
【0031】他の観点の発明の光学的情報記録再生装置
は、回転中に所定の周波数のウオブル信号が得られるよ
うに蛇行(ウオブル)させた記録用トラックと、前記ウ
オブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が
得られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプ
リピットを形成した光ディスクに光学系を経て光ビーム
を照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロ
ック信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再
生装置において、前記光ビームの光ディスクからの反射
光を検出し、電気信号として出力する光検出部、前記電
気信号から前記ウオブル信号を検出するための、バンド
パスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検出回
路、前記電気信号から前記プリピット信号を検出するた
めの、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット
信号検出回路、前記ウオブル信号と前記プリピット信号
との位相差を検出する位相差検出回路、前記記録用クロ
ック信号を分周する分周回路、および前記光ディスクの
欠陥を検出する欠陥検出回路を具備し、前記欠陥検出回
路により欠陥を検出したとき前記バンドパスフィルタの
入力に前記分周回路により分周した信号を加算すること
を特徴とするものである。
【0032】この装置によれば、欠陥検出回路により欠
陥を検出したときには、バンドパスフィルタの入力に記
録用クロック信号を分周した信号を入力する。これによ
り、ウオブル信号の振幅が一定レベル以上になるように
働き、欠陥が存在した場合においても記録用クロック信
号を発生させて記録データをディスク上の所定位置に正
しく記録することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
1から図17を参照して説明する。 《第1実施例》以下、本発明の第1実施例について図1
から図6を参照しながら説明する。従来例と同じ構成要
素には同じ符号を付している。図1は本実施例における
光学的情報記録再生装置の構成を示すブロック図であ
る。図1のブロック図と従来例の図18のブロック図と
を比較すると、図1では、位相検出回路26とスライス
レベル可変回路27を備える点が図17と異なってお
り、その他の構成は図17と同じである。図1におい
て、図17と同じ要素は同じ作用および動作をするので
従来の技術の項における説明を援用し重複する説明は省
略する。図1において、ウオブル信号検出回路101と
プリピット信号検出回路102の両出力端間に接続され
た位相差検出回路26は、ウオブル信号検出回路101
により検出されたウオブル検出信号(c)とプリピット
信号検出回路102により検出されたプリピット検出信
号(e)との位相差を検出し、位相差を示す直流の位相
差信号(f)を出力する。位相差検出回路26の出力端
と2値化回路18の入力端の間に接続されたスライスレ
ベル可変回路27は、位相差検出回路26により検出さ
れた位相差信号(f)に応じて2値化回路18のスライ
スレベルを変更する。
【0034】図2は2値化回路18とスライスレベル可
変回路27の具体的な構成を示すブロック図である。図
2において、加算器28は、バンドパスフィルタ17か
ら出力されるウオブル検出信号(c)の振幅のほぼ中心
値である基準スライスレベル信号(Ref)と、位相差
検出回路26により出力された位相差信号(f)とを加
算したスライスレベル信号(j)を2値化回路18に印
加する。コンパレータ29はバンドパスフィルタ17か
ら出力されるウオブル信号(b)と加算器28より出力
されるスライスレベル信号(j)とを比較し、ウオブル
信号(b)がスライスレベル信号(j)より大きいとき
にはハイレベルを示す信号を、ウオブル検出信号(c)
として出力する。ウオブル信号(b)がスライスレベル
信号(j)より小さいか等しいときにはローレベルを示
す信号をウオブル検出信号(c)として出力する。
【0035】第1実施例の光学的情報記録再生装置の記
録および再生動作について以下に詳細に説明する。ピッ
クアップ50は、従来の技術の項で説明したように、記
録動作時は、レーザ駆動回路7から供給される記録デー
タに基づくレーザ駆動信号により、光ビームAをDVD
−Rディスク1の情報記録面に照射してデータの記録を
行う。再生動作時は、一定の強さの光ビームAをDVD
−Rディスク1に照射して、その反射光をフォトディテ
クタ5で受光する。フォトディテクタ5は、記録面の反
射光からプリピット信号、ウオブル信号および情報デー
タを含む全加算信号を生成し、ヘッドアンプ10に出力
する。
【0036】ヘッドアンプ10で増幅された全加算信号
中のプリピット信号およびウオブル信号はバンドパスフ
ィルタ16により抽出され、それぞれウオブル信号検出
回路101とプリピット信号検出回路102に高帯域プ
ッシュプル信号(a)として印加される。増幅された全
加算信号は図示しないイコライザによる波形等価処理を
施して再生信号デコーダ11にも入力される。再生信号
デコーダ11では、この全加算信号に基づいて、記録さ
れているデータを再生するとともに、同期位置信号を送
出する。CPU12では、再生信号デコーダ11から出
力される同期タイミング信号に基づいて、インターフェ
ース13を介して送信される記録データをエンコーダ9
に送信し記録を行う。
【0037】ウオブル信号検出回路101では、入力さ
れた高帯域プッシュプル信号(a)からウオブル信号
(b)をバンドパスフィルタ17により抽出する。ウオ
ブル信号(b)は2値化回路18に入力される。2値化
回路18はウオブルを検出したことを表すウオブル検出
信号(c)を作成して、スピンドル回転指令を決める位
相比較器15、記録クロック信号を生成するPLL部の
位相比較器22および位相差検出回路26に印加する。
プリピット信号検出回路102では、入力された高帯域
プッシュプル信号(a)からプリピット信号(d)をハ
イパスフィルタ19により抽出する。プリピット信号
(d)は2値化回路20に入力され、プリピットを検出
したことを表すプリピット検出信号(e)が出力され
る。プリピット検出信号(e)はプリピット信号に含ま
れるアドレス情報等をデコードするためのプリピット信
号デコーダ21と位相差検出回路26に印加される。
【0038】位相差検出回路26はウオブル信号検出回
路101から入力されるウオブル検出信号(c)のハイ
レベルへの立ち上がり時点とプリピット信号検出回路1
02から入力されるプリピット検出信号(e)のハイレ
ベルへの立ち上がり時点との時間差を計測する。この時
間差と、所定の時間(例えばウオブルの1周期の1/4
の時間)との差を示す位相差信号(f)としてスライス
レベル可変回路27に印加する。スライスレベル可変回
路27では、位相差信号(f)と基準スライスレベル信
号(Ref)(例えばバンドパスフィルタ17より出力
されるウオブル信号(b)の振幅の中心値)とを加算器
28で加算し、2値化回路18のコンパレータ29へ出
力する。コンパレータ29は、バンドパスフィルタ17
から入力されるウオブル信号(b)と加算器28から入
力されるスライスレベル信号(j)とを比較し、ウオブ
ル信号(b)がスライスレベル信号(f)より大きいと
きにはハイレベルを示す信号を、ウオブル信号(b)が
スライスレベル信号(j)より小さいか等しいときには
ローレベルを示す信号をウオブル検出信号(c)として
出力する。
【0039】隣接するグルーブトラック間のウオブルの
位相差が変化した場合の、スライスレベル可変回路27
とウオブル信号検出回路101の動作について図3から
図6を用いて説明する。まず、図3の(h)に示すよう
に、隣接グルーブトラック42間のウオブルの位相が同
位相の場合の動作について説明する。隣接するグルーブ
トラック42間の位相が同位相のためピックアップ50
で検出された全加算信号は、隣接するグルーブトラック
42のウオブルの影響を受けない。従って図3の(a)
に示すウオブル信号成分、プリピット成分およびノイズ
成分が含まれる高帯域プッシュプル信号(a)をバンド
パスフィルタ17に通すことにより、サーボノイズ成分
とデータ成分とランダムノイズ成分とが除かれ、図3の
(b)に示す出力信号が得られる。2値化回路18によ
り出力信号(b)の振幅のほぼ中心値でスライスするこ
とで図3の(c)に示す2値化したウオブル検出信号
(c)が得られる。また、高帯域プッシュプル信号
(a)をハイパスフィルタ19に通すことにより、サー
ボノイズ成分とウオブル信号成分と低周波ランダムノイ
ズ成分とが除かれ、図3の(d)に示すプリピット信号
が得られる。プリピット信号(d)を2値化回路20に
より2値化し、図3の(e)に示す2値化したプリピッ
ト検出信号(e)を得ることができる。
【0040】隣接グルーブトラック42間のウオブルの
位相が同位相の場合には、ウオブル検出信号(c)のハ
イレベルの区間の中央の時点t1でプリピット信号
(e)が検出される。つまりウオブル検出信号(c)の
ハイレベルへの立ち上がり時点t0とプリピット検出信
号(e)のハイレベルへの立ち上がりの時点t1の間の
時間は、ウオブルの1周期の1/4の時間となる。位相
差検出回路26は、ウオブル検出信号(c)のハイレベ
ルへの立ち上がり時点t0とプリピット検出信号(e)
のハイレベルへの立ち上がりの時点t1との間の時間を
計測し、この時間とウオブルの1周期の1/4の時間と
の差を検出して、この時間差に対応する直流レベルの位
相差信号(f)を生成する。この位相差信号(f)をス
ライスレベル可変回路27に印加する。スライスレベル
可変回路27では、位相差信号(f)と基準スライスレ
ベル信号(Ref)(例えばバンドパスフィルタ17よ
り出力されるウオブル信号(b)の振幅の中心値)とを
加算器28で加算する。加算結果をスライスレベル信号
(j)として2値化回路18のコンパレータ29に印加
する。スライスレベル信号(j)を図3の(b)に点線
で示す。
【0041】コンパレータ29は、バンドパスフィルタ
17より出力されるウオブル信号(b)と加算器28よ
り出力されるスライスレベル信号(j)とを比較し、ウ
オブル信号(b)がスライスレベル信号(j)より大き
いときにはハイレベルを示す信号を出力し、ウオブル信
号(b)がスライスレベル信号(j)より小さいか等し
いときにはローレベルを示す信号をウオブル検出信号
(c)として出力する。記録用クロック信号発生回路1
03はウオブル検出信号(c)がハイレベルへの立ち上
がりに同期した記録用クロック、および記録用クロック
を分周した図3の(g)に示す記録用ウオブル信号を発
生する。記録用ウオブル信号(g)のハイレベルの区間
の中央の時点にプリピット検出信号(e)が位置してい
るので、記録用ウオブル信号(g)に同期した記録用ク
ロックで記録すれば正しい記録位置にデータを記録する
ことが可能となる。
【0042】次に、図4の(h)に示すように、隣接グ
ルーブトラック42間のウオブルの位相差が90度の場
合の動作について説明する。隣接するグルーブトラック
42の影響を受けて、バンドパスフィルタ16より出力
される高帯域プッシュプル信号は図4の(a)に示すよ
うに振幅が大きくなるとともに、位相がパルス状のプリ
ピット信号に対して進む。高帯域プッシュプル信号
(a)をバンドパスフィルタ17に通すと、サーボノイ
ズ成分とデータ成分とランダムノイズ成分とが除かれて
図4の(b)に示すウオブル信号が得られる。ウオブル
信号(b)のスライスレベルを一定にした場合には、2
値化回路18によりウオブル信号(b)は最大振幅のほ
ぼ中心値でスライスされて図4の(c)に点線で示す2
値化したウオブル検出信号(L)となる。また、高帯域
プッシュプル信号(a)をハイパスフィルタ19に通す
ことにより、サーボノイズ成分とウオブル信号成分と低
周波ランダムノイズ成分とが除かれ図4の(d)に示す
プリピット信号が得られる。プリピット信号(d)は、
2値化回路20により2値化され図4の(e)に示すプ
リピット検出信号(e)が得られる。このように隣接グ
ルーブトラック42間のウオブルの位相差が90度の場
合には、ウオブル検出信号(L)のハイレベルの区間の
中央の時点t1よりも遅れた時点t2でプリピット検出
信号(e)が検出される。つまりウオブル検出信号
(L)のハイレベルへの立ち上がりの時点t0とプリピ
ット検出信号(e)のハイレベルへの立ち上がりの時点
t2との間の時間はウオブルの1周期の1/4の時間よ
りも長くなる。
【0043】本実施例では、位相差検出回路26により
ウオブル検出信号(L)のハイレベルへの立ち上がりの
時点t0とプリピット検出信号(e)のハイレベルへの
立ち上がりの時点t2との間の時間を計測し、ウオブル
の1周期の1/4の時間との差から位相差信号(f)を
求め、スライスレベル可変回路27に入力する。スライ
スレベル可変回路27では、位相差信号(f)と基準ス
ライスレベル信号(Ref)(例えばウオブル信号
(c)の最大振幅の半分の値)とを加算器28で加算し
て、加算値のスライスレベル信号(j)をコンパレータ
29へ印加する。即ち、図4の(b)に示すように、コ
ンパレータ29はウオブル信号(b)と点線で示す正の
値のスライスレベル信号(j)とを比較し、ウオブル信
号(b)がスライスレベル信号(j)より大きいときに
はハイレベルを示す信号をウオブル検出信号(c)とし
て出力する。ウオブル信号(b)がスライスレベル信号
(j)より小さいか等しいときにはローレベルを示す信
号をウオブル検出信号(c)として出力する。その結
果、図4の(c)に示すように、ウオブル検出信号
(c)の立ち上がり時点t3は点線のウオブル検出信号
(L)の立ち上がり時点t0より遅れる。
【0044】記録用クロック信号発生回路103はウオ
ブル検出信号(c)のハイレベルへの立ち上がり時点t
3に同期した記録用クロックおよび記録用クロックを分
周した記録用ウオブル信号(g)を発生する。以上のよ
うにしてプリピット検出信号(e)の発生時点t2が記
録用ウオブル信号(g)のハイレベルの区間の中央の時
点t4に一致することになる。この記録用ウオブル信号
(g)に同期した記録用クロックで記録すれば正しい記
録位置にデータを記録することができる。従って、隣接
グルーブトラック間のウオブルの位相差が90度の場合
でも、隣接グルーブトラック42間のウオブルの位相が
同位相の場合と同様に記録用ウオブル信号(g)のハイ
レベルへの立ち上がりの時点t3とプリピット検出信号
(e)のハイレベルへの立ち上がりの時点t2との間の
時間がウオブルの1周期の1/4の時間となる。
【0045】図5の(h)に隣接グルーブトラック42
間のウオブルの位相差が180度のときの動作を示し、
図6の(h)に隣接グルーブトラック42間のウオブル
の位相差が270度の場合の動作を示す。これらの場合
においても、隣接グルーブトラック42間のウオブルの
位相差が90度の場合と同様に、それぞれの位相差信号
(f)から得られたスライスレベル信号(j)によっ
て、バンドパスフィルタ17の出力のウオブル信号
(b)のスライスレベルを変える。これによって記録用
ウオブル信号(g)のハイレベルの区間の中央の時点に
プリピット検出信号(e)を出力することができる。そ
の結果、記録用ウオブル信号(g)に同期した記録用ク
ロックが生成され、グルーブトラックの正しい記録位置
にデータを記録することが可能となる。
【0046】上記のように本実施例によれば、ウオブル
検出信号(c)とプリピット検出信号(e)との位相差
に応じて、ウオブル信号検出回路101に含まれる2値
化回路18のスライスレベルを制御することで、隣接す
るグルーブトラック42間のウオブルの位相に位相差が
ある場合においても、記録用ウオブル信号(g)および
記録用クロックとDVD−Rディスク1上の絶対位置を
示すプリピット信号(e)との位置を一定にすることが
できる。つまり上記の記録用クロック信号を用いること
で、データをディスク上の所定位置に正確に記録するこ
とができ、データの重ね書きや、書き残しの領域の発生
を防止することが可能となる。
【0047】《第2実施例》前記の第1実施例において
は、ウオブル検出信号(c)とプリピット検出信号
(e)との位相差を検出し、この位相差に応じてウオブ
ル信号検出回路101内の2値化回路18のスライスレ
ベルを制御している。しかし、光ディスク1へのデータ
の記録中および記録後には、グルーブトラック42に記
録された記録データの影響によりプリピット信号の検出
が難しい場合がある。これは特に記録する際のレーザ出
力が大きい場合に顕著となり、ウオブル検出信号(b)
のスライスレベル信号(j)の制御が不安定になる。そ
のため正しいウオブル検出信号(b)が検出できなくな
り、光ディスク1のデータの記録位置にずれが生じる場
合がある。本発明の第2実施例はこの問題を解決した光
学的情報記録再生装を提供することを目的とする。以
下、本発明の第2実施例について図7から図10を参照
しながら説明する。なお、図8において、第1実施例と
同じ要素には同じ付号を付し重複する説明は省略する。
【0048】まず、ウオブル信号(b)とプリピット信
号(d)の位相差と、ウオブル信号(b)の振幅との関
係について図7を参照して説明する。図7の(a)はウ
オブル信号(b)の波形図であり、図(b)はウオブル
信号の包絡線を示す波形図である。図7の(c)はウオ
ブル信号(b)とプリピット検出信号(e)の位相差
と、ウオブル信号(b)の振幅の時間的推移を示す。図
7の(a)に示すように、ウオブル信号(b)は隣接す
る他のグルーブトラック42のウオブルの影響により、
3から6Hz程度の周期で振幅が変化する。図中のW、
X、Y、Zは、隣接するグルーブトラック42間でのウ
オブルの位相差がそれぞれ0度、90度、180度、2
70度の時点を示す。時点W、つまり隣接するグルーブ
トラック42間のウオブルが同位相のときには、ウオブ
ル信号(b)の図7の(b)に示す振幅(B)は最小に
なり、ウオブル信号(b)とプリピット検出信号(e)
の位相差(C)は図4の(c)に示すように零となる。
隣接するグルーブトラック42間のウオブルの位相が変
化すると、図7の(b)に示すようにウオブル信号
(b)の振幅(B)が変化する。またウオブル信号
(b)とプリピット検出信号(e)の位相差(C)は図
7の(c)のように変化する。このように、ウオブル信
号(b)の振幅(B)と、位相差(C)には相関があ
る。
【0049】本実施例では、ウオブル信号(b)および
プリピット検出信号(e)の検出が高精度で行える状態
のとき(例えば記録前)において、ウオブル検出信号の
振幅(B)に対するウオブル信号(b)とプリピット検
出信号(e)の位相差(C)の関係を対にして予め学習
してメモリしておく。そして記録中および記録後にはウ
オブル信号の振幅(B)に対応する前記メモリした位相
差(C)を読み出し、この位相差に基づいてウオブル信
号(b)の2値化スライスレベル(j)を制御する。
【0050】図8は第2実施例における光学的情報記録
再生装置の構成を示すブロック図である。図8において
振幅検出回路30はバンドパスフィルタ17より出力さ
れるウオブル信号(b)の振幅を検出する。記憶回路3
1は振幅検出回路30により検出されたウオブル振幅
(B)と位相差検出回路26により検出された位相差
(f)を対にして記憶する。スイッチ32はCPU12
から与えられる制御指令に応じて、位相差検出回路26
の出力と記憶回路31の出力とを切り替えて、スライス
レベル可変回路27に出力する。その他の構成は第1実
施例と同じである。
【0051】以上のように構成された本発明の第2実施
例の光学的情報記録再生装置について、データ記録前の
動作、およびデータ記録中と記録後の動作について図8
から図10を用いて詳細に説明する。まず、データ記録
前の動作について説明する。図9の(a)は本実施例に
おけるデータ記録前の動作をあらわすフローチャートで
ある。記録前にはCPU12はスイッチ32をP1側に
切り替える(ステップS1)。ステップS2で、記憶回
路31のメモリ番地の初期化を行う。この初期化は例え
ばメモリ番地をN(Nは0以上の整数)に設定すること
で行う。ステップS3で、振幅検出回路30で検出して
いるウオブル振幅(B)が最小になるまで待機する。ス
テップS4で、プリピット信号検出回路102によりプ
リピット検出信号(e)が検出されるまで待機する。ス
テップS5で、振幅検出回路30で検出したウオブル振
幅(B)と、位相差検出回路26で検出したウオブル信
号(b)とプリピット検出信号(e)の位相差(C)と
を対にして記憶回路31に記憶する。ステップS6で、
メモリ番地を+2加算し、図9の(b)の記憶内容の表
に示すように、ウオブル振幅(B)と位相差(C)の対
を次々に記憶していく。ステップS7で、ウオブル振幅
(B)が最大になったかどうか判定し、ウオブル振幅
(B)が最大になったことが判定されると、処理を終了
する。ウオブル振幅(B)が最大になっていなければス
テップS4まで戻って同様の処理を繰り返す。以上の処
理を行うことで図9の(b)に示すような対として記憶
回路31に、ウオブル振幅(B)に対する位相差(C)
が記憶される。
【0052】次に、データ記録中および記録後の動作に
ついて説明する。図10は本実施例におけるデータ記録
中および記録後の動作をあらわすフローチャートであ
る。まずCPU12はスイッチ32をQ1側に切り替え
る(ステップS11)。ステップS12で、振幅検出回
路30によりウオブル信号(b)の振幅(B)を検出す
る。ステップS13で、CPU12により、ウオブル信
号(b)の検出された振幅(B)に対応するウオブル信
号(b)とプリピット検出信号(e)の位相差(C)が
記憶されている記憶回路31のメモリ番地を求める。ス
テップS14で、記憶回路31より位相差(C)を読み
出し、スイッチ32を経てスライスレベル可変回路27
に入力する。スライスレベル可変回路27は、入力され
た位相差(C)に応じてウオブル信号検出回路101内
の2値化回路18のスライスレベルを第1実施例と同様
にして制御する。これらS11からS14までの一連の
処理を一定周期で繰り返し実行する。
【0053】上記のように記録前に予めウオブル信号の
振幅(B)と位相差(C)の関係を記憶回路31に記憶
させておき、記録中および記録後には、検出したウオブ
ル信号の振幅(B)に対応した位相差(C)を記憶回路
31より読み出す。読み出した位相差(C)に応じて、
ウオブル信号検出回路101の2値化回路18のスライ
スレベルを制御することで、記録中や記録後のプリピッ
ト信号(e)が検出できない状態においても、記録用ウ
オブル信号(g)および記録用クロックと、DVD−R
ディスク1上の絶対位置を示すプリピット信号(e)と
の位置を一定にすることができる。つまり上記の記録用
クロック信号を用いることで、データをディスク上の所
定位置に正確に記録することができ、データの重ね書き
や、書き残しの領域をなくすことが可能となる。
【0054】《第3実施例》本発明の第3実施例につい
て図11から図13を参照して説明する。なお、第2実
施例と同じ構成要素には同じ符号を付し重複する説明は
省略する。図11は本実施例における光学的情報記録再
生装置の構成を示すブロック図である。図11におい
て、インターフェース13と記録用クロック信号発生回
路103との間に移相器33が設けられている。移相器
33の入力端にCPU12により切り替えられるスイッ
チ32の出力端が接続されている。スイッチ32によ
り、位相差検出回路26の出力の位相差信号(f)また
は記憶回路31から読み出された位相差(C)を表す信
号のいずれかが選択されて移相器33に入力される。移
相器33はスイッチ32を経て入力されるウオブル信号
とプリピット信号の位相差(C)を表す信号に基づいて
記録用クロック信号発生回路103から出力される記録
用クロック信号の位相を調整する。その他の構成は第2
実施例と同じである。
【0055】以上のように構成された本発明の第3実施
例の光学的情報記録再生装置について、データ記録前の
動作、およびデータ記録中と記録後の動作について図1
1から図13を用いて詳細に説明する。まず、データ記
録前の動作について説明する。図12の(a)は本実施
例におけるデータ記録前の動作をあらわすフローチャー
トである。記録前にはCPU12はスイッチ32をP1
側に切り替える(ステップS21)。ステップS22で
記憶回路31のメモリ番地の初期化を行う。この初期化
は例えばメモリ番地をN(Nは0以上の整数)に設定す
ることで行う。ステップS23で振幅検出回路30で検
出したウオブル振幅(B)が最小になるまで待機する。
ステップS24でプリピット信号検出回路102により
プリピット検出信号(e)が検出されるまで待機する。
プリピット検出信号(e)が検出されると、振幅検出回
路30で検出したウオブル振幅(B)と位相差検出回路
26で検出したウオブル信号とプリピット信号の位相差
(C)を求め、これを対にして記憶回路31に記憶する
(ステップS25)。ステップS26でメモリ番地を+
2加算し、ウオブル振幅(B)が最大になったところで
終了する。ウオブル振幅(B)が最大になっていなけれ
ばステップS24まで戻って同様の処理を繰り返す。以
上の処理を行うことで図12の(b)に示すように、記
憶回路31に、ウオブルの振幅(B)に対する位相差
(C)が対になって記憶される。
【0056】次に、データ記録中および記録後の動作に
ついて説明する。図13は本実施例におけるデータ記録
中および記録後の動作をあらわすフローチャートであ
る。まずCPU12はスイッチ32をQ1側に切り替え
る(ステップS31)。ステップS32で振幅検出回路
30によりウオブル信号(b)の振幅(B)を検出す
る。ステップS33でCPU12によりウオブル振幅
(B)に対応する位相差(C)のデータが記憶されてい
る記憶回路31のメモリ番地を求め、ステップS34で
位相差(C)のデータをスイッチ32を経て移相器33
に出力する。移相器33は、入力された位相差(C)に
基づき、記録クロック信号発生回路103より出力され
る記録用クロック信号の位相を変化させる。これらS3
1からS34の一連の処理を一定周期で繰り返し実行す
る。
【0057】本実施例では、記録前に予めウオブル振幅
(B)と位相差(C)を対にして記憶回路31に記憶さ
せておく。記録中および記録後には、検出したウオブル
振幅(B)に対応した位相差(C)を記憶回路31から
読み出し、読み出した位相差(C)に応じて、記録用ク
ロック信号の位相を制御する。これによって記録中や記
録後のプリピット信号が検出できない状態においても、
記録用ウオブル信号および記録用クロックとDVD−R
ディスク1上の絶対位置を示すプリピット信号との位置
を一定にすることができる。位相を調整した記録用クロ
ック信号を用いることで、データをディスク上の所定位
置に正確に記録することができ、データの重ね書きや、
書き残しの領域をなくすことができる。
【0058】《第4実施例》前記の各実施例において
は、DVD−Rディスク1が正常であることが前提であ
るが、DVD−Rディスク1自身に欠陥が存在する場合
は、プリピット検出信号(e)はもとよりウオブル信号
(b)も検出できなくなり、記録用クロックの発生が困
難となる。図16はDVD−Rディスク1に欠陥が存在
した場合の各信号の波形図である。DVD−Rディスク
1に欠陥があると、高帯域プッシュプル信号(a)が安
定して検出されず、図16の(a)に示すように欠陥部
Dにおいて振幅が小さくなる。この高帯域プッシュプル
信号(a)を図14のウオブル信号検出回路101のバ
ンドパスフィルタ17を通すと、サーボノイズ成分、デ
ータ成分およびランダムノイズ成分が除かれ、図16の
(b)に示すウオブル信号(b)が得られる。ウオブル
信号(b)は、ウオブル信号(b)とプリピット検出信
号(e)の位相差に応じて決まる点線で示すレベル(L
V)でスライスされて図16の(c)に示す2値化のウ
オブル検出信号となる。欠陥部Dにおいてはスライスレ
ベルを超えないためウオブル検出信号(c)は検出され
ない。そのためこの期中は記録用ウオブル信号(g)も
生成されず記録動作は不可能となる。第1実施例におい
ては、図3に示すウオブル検出信号(c)とプリピット
検出信号(e)の位相差信号(f)によりウオブル信号
検出回路101内の2値化回路18のスライスレベルを
制御しているが、ウオブル信号(b)がスライスレベル
を下回るとウオブル信号(b)の検出が不安定になる。
【0059】第4実施例は上記の問題を解決することを
目的としている。以下、第4実施例について図14から
図17を参照して説明する。図14のブロック図におい
て、バンドパスフィルタ16の出力端とウオブル信号検
出回路101の入力端との間に加算回路37が設けられ
ている。加算回路37の他の1つの入力端は第1のスイ
ッチ36の出力端に接続されている。スイッチ36の常
閉接点P3は記録用クロック信号発生回路103の分周
器25の出力端に接続されている。位相差検出回路26
の出力端は第2のスイッチ35の接点Q2に接続されて
いる。スイッチ35の接点P2には基準スライスレベル
信号が印加されている。スイッチ35の共通接点はスラ
イスレベル可変回路27の入力端に接続されている。ヘ
ッドアンプ10の出力端に欠陥検出回路34の入力端が
接続されている。欠陥検出回路34の出力端はスィッチ
35、36の制御端に接続され、スィッチ35、36の
切り替え動作を制御する。その他の構成は図8に示す第
2実施例のものと同じであるので、第2実施例と同じ構
成要素には同じ符号を付し重複する説明は省略する。
【0060】図14において、欠陥検出回路34にはヘ
ッドアンプ10から出力される全加算信号が入力され、
そのレベルが所定値以下になるとDVD−Rディスク1
に欠陥があると判定して、欠陥検出信号をスイッチ35
およびスイッチ36に出力する。加算回路37はスイッ
チ36を経て入力される記録用ウオブル信号(g)とバ
ンドパスフィルタ16から入力される高帯域プッシュプ
ル信号(a)を加算しウオブル信号検出回路101に入
力する。図15は欠陥検出回路34の構成例を示すブロ
ック図である。図15において、ローパスフィルタ38
はヘッドアンプ10より出力される全加算信号に含まれ
るサーボノイズ成分と低周波ランダムノイズ成分を取り
除き、DVD−Rディスク1からの反射光の大きさを表
す反射光量信号をコンパレータ39の一方の入力端に印
加する。コンパレータ39は反射光量信号を、他方の入
力端に印可される所定の欠陥検出基準レベルと比較し、
反射光量信号が欠陥検出基準レベルより小さいときはハ
イレベルを示す信号を出力し、反射光量信号が欠陥検出
基準レベル以上のときにはローレベルを示す信号を出力
する。欠陥検出基準レベルはCPU12により設定さ
れ、そのレベルは例えば、欠陥のない場合の全加算信号
のレベルの2分の1である。
【0061】第4実施例の光学的情報記録再生装置の動
作を以下に詳細に説明する。まず、DVD−Rディスク
1に欠陥がない場合の動作について説明する。ヘッドア
ンプ10から欠陥検出回路34に入力される全加算信号
のレベルは欠陥検出基準レベルより大きいので、欠陥検
出回路34からローレベルの信号がスイッチ35とスイ
ッチ36に制御入力として印加される。スイッチ35
は、欠陥検出回路34からの制御入力がローレベルのと
きは、接点をQ2側に切り替えて、位相差検出回路26
からの位相差信号(f)をスライスレベル可変回路27
へ入力する。スイッチ36は、欠陥検出回路34からの
制御入力がローレベルのときは、接点を何も接続されて
いないQ3側に切り替える。そのため加算回路37に加
算入力は与えられず、バンドパスフィルタ16より出力
される高帯域プッシュプル信号(a)は何も加算されず
にウオブル信号検出回路101に印加される。DVD−
Rディスク1に欠陥がない場合の構成は実質的に第1実
施例のものと同じであり、その動作も第1実施例と同様
である。
【0062】次に、DVD−Rディスク1に欠陥がある
場合の動作について説明する。図17は欠陥がある場合
の動作を示す波形図である。DVD−Rディスク1に欠
陥があると、高帯域プッシュプル信号(a)は欠陥部D
において検出されなくなる。ヘッドアンプ10より出力
される全加算信号は図17の(s)に示すように、デー
タ成分とノイズ成分を含んでいるが、欠陥部Dでは、D
VD−Rディスク1からの反射光量が著しく低下するた
め全加算信号(s)のレベルも零近くまで低下する。全
加算信号(s)がローパスフィルタ38を通ると、デー
タ成分とノイズ成分が除かれ図17の(t)に示す出力
信号(t)が得られる。
【0063】ローパスフィルタ38の出力信号(t)
は、点線で示す所定の欠陥検出基準レベルRdでスライ
スされて図17の(u)に示す欠陥検出信号が生成され
る。欠陥検出信号(u)がハイレベルの期間は、スイッ
チ36は接点P3に切り替わり、記録用ウオブル信号
(g)が加算回路37に印加され、高帯域プッシュプル
信号(a)に加算されてバンドパスフィルタ17に入力
される。その結果バンドパスフィルタ17からは図17
の(b)に示すように欠陥部Dでもやや小さい振幅を有
するウオブル信号(b)が出力される。また、欠陥検出
信号(u)がハイレベルの期間は、スイッチ35は接点
P2側に切り替わり、予め設定された基準スライスレベ
ル信号(例えばバンドパスフィルタ17より出力される
ウオブル信号の振幅の中心値)がスライスレベル可変回
路27を経て2値化回路18に入力される。ウオブル信
号(b)は点線で示すスライスレベルLVでスライスさ
れて、図17の(c)に示すようなウオブル検出信号
(c)が得られる。以上のように、欠陥Dを検出してい
る期間は、高帯域プッシュプル信号(a)に記録用ウオ
ブル信号(g)を加算することにより、ウオブル信号
(b)の振幅が著しく減少することを防ぐことができ
る。またウオブル信号検出回路101内の2値化回路1
8のスライスレベルを基準スライスレベルに設定するこ
とでウオブル信号(b)の検出が不可能になるのを防止
することができる。本実施例によれば、DVD−Rディ
スク1に欠陥がある場合においても、記録用のクロック
を安定に発生することができ、データをディスク上の所
定位置に正確に記録することが可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上の各実施例で詳細に説明したよう
に、本発明による光学的情報記録再生装置は、ウオブル
信号とプリピット検出信号の位相差を検出し、検出した
位相差が一定になるようにウオブル信号の2値化スライ
スレベルを制御する。これにより、隣接するグルーブト
ラック間のウオブルの位相に位相差がある場合において
も、記録用ウオブル信号および記録用クロックとDVD
−Rディスク上の絶対位置を示すプリピット検出信号と
の位置を一定にすることができる。従って、データをデ
ィスク上の所定位置に正確に記録することができ、デー
タの重ね書きや、書き残しの領域をなくすことが可能で
ある。また、記録中および記録後に記録データの影響に
よりプリピット検出信号の検出が難しい場合において
は、記録前に予めウオブル信号の振幅に対するウオブル
信号とプリピット検出信号の位相差を対にして記憶して
おき、記録中および記録後にはウオブル振幅を検出し、
ウオブル振幅に対応した位相差を読み出して2値化スラ
イスレベルもしくは記録クロックの位相を制御する。こ
れにより、プリピット検出信号の検出が困難な場合にお
いても、記録用ウオブル信号および記録用クロックとD
VD−Rディスク上の絶対位置を示すプリピット検出信
号との位置を一定にすることができる。また、DVD−
Rディスクの欠陥を検出し、欠陥部の記録または再生中
には、ウオブル信号を抽出するためのバンドパスフィル
タの入力に記録用ウオブル信号を加算してウオブル信号
自身を補完する。これによりウオブル信号を検出するた
めの2値化回路のスライスレベルを所定の値にして、ウ
オブル信号が検出不能になるのを防止する。これにより
安定に記録クロックを作成することができ、データをデ
ィスク上の所定位置に正しく記録することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による光学的情報記録再生
装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1実施例による2値化回路およびス
ライスレベル可変回路の具体的な構成を示すブロック図
【図3】本発明の第1実施例による光学的情報記録再生
装置におけるプッシュプル信号の処理を示す位相差が零
のときの波形図
【図4】本発明の第1実施例による光学的情報記録再生
装置におけるプッシュプル信号の処理を示す位相差が9
0度のときの波形図
【図5】本発明の第1実施例による光学的情報記録再生
装置におけるプッシュプル信号の処理を示す位相差が1
80度のときの波形図
【図6】本発明の第1実施例による光学的情報記録再生
装置におけるプッシュプル信号の処理を示す位相差が2
70度のときの波形図
【図7】DVD−Rディスクのウオブル信号とプリピッ
ト信号の関係を示す波形図
【図8】本発明の第2実施例による光学的情報記録再生
装置の構成を示すブロック図
【図9】(a)は本発明の第2実施例による光学的情報
記録再生装置のデータ記録前の動作をあらわすフローチ
ャート(b)は本発明の第2実施例による光学的情報記
録再生装置の記憶回路の記憶内容を示す表
【図10】本発明の第2実施例による光学的情報記録再
生装置のデータ記録中または記録後の動作をあらわすフ
ローチャート
【図11】本発明の第3実施例による光学的情報記録再
生装置の構成を示すブロック図
【図12】(a)は本発明の第3実施例による光学的情
報記録再生装置のデータ記録前の動作をあらわすフロー
チャート(b)は本発明の第3実施例による光学的情報
記録再生装置の記憶回路の記憶内容を示す表
【図13】本発明の第3実施例による光学的情報記録再
生装置のデータ記録中または記録後の動作をあらわすフ
ローチャート
【図14】本発明の第4実施例による光学的情報記録再
生装置の構成を示すブロック図
【図15】本発明の第4実施例による欠陥検出回路の具
体的な構成を示すブロック図
【図16】DVD−Rディスクに欠陥が存在するとき
の、本発明の第1実施例による光学的情報記録再生装置
におけるプッシュプル信号の波形図
【図17】DVD−Rディスクに欠陥が存在するとき
の、本発明の第4実施例による光学的情報記録再生装置
におけるプッシュプル信号の処理を示す波形図
【図18】従来例の光学的情報記録再生装置の構成を示
すブロック図
【図19】DVD−Rディスクの斜視図
【図20】DVD−Rディスクのトラック部分を示す拡
大図
【図21】DVD−Rディスクの従来のラジアルプッシ
ュプル信号の処理を示す波形図
【図22】DVD−Rディスクのディスクフォーマット
の説明図
【図23】従来例の光学的情報記録再生装置における位
相差が零のときの処理を示す波形図
【図24】従来例の光学的情報記録再生装置における位
相差が90度のときの処理を示す波形図
【図25】従来例の光学的情報記録再生装置における位
相差が180度のときの処理を示す波形図
【図26】従来例の光学的情報記録再生装置における位
相差が270度のときの処理を示す波形図
【符号の説明】
1 DVD−Rディスク 2 スピンドルモータ 3 対物レンズ 4 ハーフミラー 5 フォトディテクタ 6 レーザ 7 レーザ駆動回路 8 パワー制御回路 9 エンコーダ 10 ヘッドアンプ 11 デコーダ 12 CPU 13 インターフェース回路 14 スピンドルドライバ 15 位相比較器 16 バンドパスフィルタ(BPF) 17 バンドパスフィルタ(BPF) 18 2値化回路 19 ハイパスフィルタ(HPF) 20 2値化回路 21 プリピット信号デコーダ 22 位相比較器 23 ローパスフィルタ(LPF) 24 VCO 25 分周器 26 位相差検出回路 27 スライスレベル可変回路 28 加算器 29 コンパレータ 30 振幅検出回路 31 記憶回路 32 スイッチ 33 移相器 34 欠陥検出回路 35 スイッチ 36 スイッチ 41 記録膜 42 グルーブトラック 43 ランドトラック 44 保護膜 45 反射膜 46 プリピット 101 ウオブル信号検出回路 102 プリピット信号検出回路 103 記録用クロック信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 和生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井村 正春 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柏木 靖男 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC06 CC06 DE28 DE38 FG05 5D090 AA01 BB04 DD02 EE14 EE17 FF45 GG09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中に所定の周波数のウオブル信号が
    得られるように蛇行させた記録用トラックと、前記ウオ
    ブル信号と所定の位相関係をもつプリピット信号が得ら
    れるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプリピ
    ットとを形成した光ディスクに光学系を経て光ビームを
    照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロッ
    ク信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再生
    装置において、 前記光ビームの光ディスクからの反射光を検出し、電気
    信号として出力する光検出部、 前記電気信号から前記ウオブル信号を検出するための、
    バンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタの出力信
    号を2値化処理して2値化信号を得るための2値化回路
    を含むウオブル信号検出回路、 前記電気信号から前記プリピット信号を検出するため
    の、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット信
    号検出回路、 前記ウオブル信号と前記プリピット信号との位相差を検
    出する位相差検出回路、および前記位相差検出回路によ
    り検出された位相差に応じて、前記2値化回路の2値化
    のスライスレベルを制御するスライスレベル可変回路、 を具備する光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記位相差検出回路により検出される位
    相差が、前記バンドパスフィルタから出力される信号の
    振幅が最小になるときの位相差と同じになるように、前
    記2値化回路の2値化のスライスレベルを制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 回転中に所定の周波数のウオブル信号が
    得られるように蛇行させた記録用トラックと、前記ウオ
    ブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が得
    られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプリ
    ピットとを形成した光ディスクに光学系を経て光ビーム
    を照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロ
    ック信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再
    生装置において、 前記光ビームの光ディスクからの反射光を検出し、電気
    信号として出力する光検出部、 前記電気信号から前記ウオブル信号を検出するための、
    バンドパスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検
    出回路、 前記電気信号から前記プリピット信号を検出するため
    の、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット信
    号検出回路、 前記ウオブル信号と前記プリピット信号との位相差を検
    出する位相差検出回路、 前記バンドパスフィルタの出力信号の振幅を検出する振
    幅検出回路、 前記位相差検出回路の出力と前記振幅検出回路の出力と
    を対応させて記憶する記憶回路、および前記2値化回路
    の2値化のスライスレベルを制御するスライスレベル可
    変回路を具備し、 前記振幅検出回路の出力に対応した前記位相差検出回路
    の出力を前記記憶回路より出力し、前記スライスレベル
    可変回路に印加することを特徴とした光学的情報記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 前記位相差検出回路により検出される位
    相差が、前記バンドパスフィルタから出力される信号の
    振幅が最小になるときの位相差と同じになるように、前
    記2値化回路の2値化のスライスレベルを制御すること
    を特徴とする請求項3に記載の光学的情報記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 回転中に所定の周波数のウオブル信号が
    得られるように蛇行させた記録用トラックと、前記ウオ
    ブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が得
    られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプリ
    ピットを形成した光ディスクに光学系を経て光ビームを
    照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロッ
    ク信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再生
    装置において、 前記光ビームの光ディスクからの反射光を検出し、電気
    信号として出力する光検出部、 前記電気信号から前記ウオブル信号を検出するための、
    バンドパスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検
    出回路、 前記電気信号から前記プリピット信号を検出するため
    の、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット信
    号検出回路、 前記ウオブル信号と前記プリピット信号との位相差を検
    出する位相差検出回路、 前記バンドパスフィルタの出力信号の振幅を検出する振
    幅検出回路、 前記位相差検出回路の出力と前記振幅検出回路の出力と
    を対応させて記憶する記憶回路、および前記記録用クロ
    ック信号の位相を移相する移相器を具備し、 前記振幅検出回路の出力に対応した前記位相差検出回路
    の出力を前記記憶回路より出力し、前記移相器による移
    相量を制御することを特徴とした光学的情報記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録用クロック信号と前記プリピッ
    ト信号との位相差が、前記バンドパスフィルタから出力
    される信号の振幅が最小になるときの位相差と同じにな
    るように、前記位相器を動作させることを特徴とする請
    求項5に記載の光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 回転中に所定の周波数のウオブル信号が
    得られるように蛇行させた記録用トラックと、前記ウオ
    ブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が得
    られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプリ
    ピットを形成した光ディスクに光学系を経て光ビームを
    照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロッ
    ク信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再生
    装置において、 前記光ビームの光ディスクからの反射光を検出し、電気
    信号として出力する光検出部、 前記電気信号から前記ウオブル信号を検出するための、
    バンドパスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検
    出回路、 前記電気信号から前記プリピット信号を検出するため
    の、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット信
    号検出回路、 前記ウオブル信号と前記プリピット信号との位相差を検
    出する位相差検出回路、 前記位相差検出回路により検出された位相差に応じて、
    前記2値化回路の2値化のスライスレベルを制御するス
    ライスレベル可変回路、および前記光ディスクの欠陥を
    検出する欠陥検出回路を具備し、 前記欠陥検出回路により欠陥を検出したとき前記2値化
    回路の2値化のスライスレベルを所定値に設定すること
    を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 回転中に所定の周波数のウオブル信号が
    得られるように蛇行させた記録用トラックと、前記ウオ
    ブル信号と所定の位相関係を有するプリピット信号が得
    られるように前記記録用トラックの近傍に突起状のプリ
    ピットを形成した光ディスクに光学系を経て光ビームを
    照射し、前記ウオブル信号に位相同期した記録用クロッ
    ク信号に基づいてデ−タを記録する光学的情報記録再生
    装置において、 前記光ビームの光ディスクからの反射光を検出し、電気
    信号として出力する光検出部、 前記電気信号から前記ウオブル信号を検出するための、
    バンドパスフィルタと2値化回路を含むウオブル信号検
    出回路、 前記電気信号から前記プリピット信号を検出するため
    の、ハイパスフィルタと2値化回路を含むプリピット信
    号検出回路、 前記ウオブル信号と前記プリピット信号との位相差を検
    出する位相差検出回路、 前記記録用クロック信号を分周する分周回路、および 前記光ディスクの欠陥を検出する欠陥検出回路を具備
    し、 前記欠陥検出回路により欠陥を検出したとき前記バンド
    パスフィルタの入力に前記分周回路により分周した信号
    を加算することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
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