JP2000311344A - プリピット検出装置 - Google Patents

プリピット検出装置

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JP2000311344A JP11118286A JP11828699A JP2000311344A JP 2000311344 A JP2000311344 A JP 2000311344A JP 11118286 A JP11118286 A JP 11118286A JP 11828699 A JP11828699 A JP 11828699A JP 2000311344 A JP2000311344 A JP 2000311344A
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    • G11B7/13Optical detectors therefor
    • G11B7/131Arrangement of detectors in a multiple array

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアルプッシュプル信号の振幅レベルに変
動があっても、プリピットを正確に検出できるようにし
たプリピット検出装置を提供する。 【解決手段】 プリ情報信号生成用プッシュプル回路
(500)の出力側に、マーク期間ビーム強度並びにス
ペース期間ビーム強度のそれぞれに対応するプリピット
検出回路(600,700)を並列に設け、両プリピッ
ト検出回路の出力の論理和をプリピット検出信号(l)
として最終的に出力するプリピット検出装置において、
前記両プリピット検出回路内におけるプリピット検出用
比較器(606,706)の前段に、前記プッシュプル
回路から得られるラジアルプッシュプル信号(d)の最
大振幅を基準値に一致させるAGC回路(601,70
1)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばDVD−
R,DVD−RW等の高密度記録媒体を対象とした記録
再生装置に好適なプリピット検出装置に係り、特に、ラ
ジアルプッシュプル信号の振幅レベルに変動があって
も、プリピットを確実に検出できるようにしたプリピッ
ト検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平10−283638号公
報等に記載されているように、DVD−RやDVD−R
W等の高密度記録媒体を対象とする記録再生装置には、
ビーム強度がマーク期間強度並びにスペース期間強度の
いずれにある状態においても、記録媒体上のプリピット
を確実に検出可能としたプリピット検出装置が内蔵され
ている。
【0003】このようなプリピット検出装置の具体的な
構成の一例が図11〜図13に、またその動作波形図が
図14に示されている。図11に示されるように、この
プリピット検出装置の基本構成は、プリ情報信号生成用
プッシュプル回路200の出力側に、マーク期間ビーム
強度に対応するプリピット検出回路300とスペース期
間ビーム強度に対応するプリピット検出回路400とを
並列に設け、両プリピット検出回路300,400の出
力の論理和をプリピット検出信号(l)として最終的に
出力するものである。
【0004】なお、図11において、101はディスク
からの反射光を受光して、A〜D領域からなる4系統の
受光信号を出力する4分割ディテクタ(受光素子)、1
02は4分割ディテクタ101のA領域受光信号とD領
域受光信号とを加算してプッシュプル回路200に対す
る左側領域受光信号(a−1)を生成する加算部(例え
ば、OPアンプを使用した加算回路等で構成される)、
103は4分割ディテクタ101のB領域受光信号とC
領域受光信号とを加算してプッシュプル回路200に対
する右側領域受光信号(a−2)を生成する加算部、1
04は記録情報(Data)をデジタル変調技術を利用
して符号化するDVDエンコーダ、105はDVDエン
コーダ104から得られるNRZI信号とNRZICK
信号とに基づいてゲート信号(h−1,h−2)を生成
するゲート信号発生器、106は両プリピット検出回路
300,400の出力(i−1,i−2)の論理和を得
るための論理和演算部である。
【0005】プッシュプル回路200の内部構成が図1
2に示されている。同図に示されるように、プッシュプ
ル回路200は、左側領域受光信号(a−1)と右側領
域受光信号(a−2)とを減算して、プリ情報信号であ
るラジアルプッシュプル信号(d)を生成する減算部
(例えば、OPアンプを使用した加算回路等で構成され
る)201を有している。
【0006】プリピット検出回路300,400の内部
構成が図13に示されている。同図に示されるように、
マーク期間ビーム強度に対応するプリピット検出回路3
00は、プッシュプル回路200から出力されるラジア
ルプッシュプル信号(d)を一定の利得で増幅する(固
定利得)増幅器301と、増幅器301の出力信号(f
−1)を閾値電圧(VT1)であるマーク相当電圧(V
Mark)と比較することにより、プリピットを検出する比
較器303と、ゲート信号(h−1)にて開閉制御され
て比較器303の出力信号(g−1)を通過させるサン
プリングゲート304とを有している。同様にして、ス
ペース期間ビーム強度に対応するプリピット検出回路4
00は、プッシュプル回路200から出力されるラジア
ルプッシュプル信号(d)を一定の利得で増幅する(固
定利得)増幅器401と、増幅器401の出力信号(f
−2)を閾値電圧(VT2)であるスペース相当電圧
(V Space)と比較することにより、プリピットを検出
する比較器403と、ゲート信号(h−2)にて開閉制
御されて比較器403の出力信号(g−2)を通過させ
るサンプリングゲート404とを有している。
【0007】なお、比較器303,403における比較
動作は、いわゆる浮動2値化方式が採用されている。そ
のため、マーク相当電圧(VMark)並びにスペース相当
電圧(VSpace)は、ラジアルプッシュプル信号(d)
の低域成分を所定値だけレベルシフトすることで生成さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の記
録再生装置にあっては、使用環境の変化によりレーザ発
振器に光軸変動が生じたり、ピックアップに光学的な収
差が存在したり、ディスクの反射率の内外収差が存在し
たりすることに起因して、受光素子に入射されるディス
クからの反射光の光量バランスが崩れ、その結果、ラジ
アルプッシュプル信号(d)の振幅レベルに変動(外
乱)が生ずることがある。
【0009】このような状態が生ずると、従来のプリピ
ット検出装置にあっては、そのようなラジアルプッシュ
プル信号(d)の振幅レベル変動の影響は、増幅器30
1,401の出力信号(f−1,f−2)にそのまま敏
感に現れる。これに対して、その後段に配置される比較
器303,403の閾値電圧VT1,VT2であるマー
ク相当電圧(VMark),スペース相当電圧(VSpace
の値は、ラジアルプッシュプル信号(d)の低域成分を
所定値だけレベルシフトすることで生成したものである
から、ラジアルプッシュプル信号(d)の最大振幅レベ
ルに対する変動は比較的に緩慢なものとならざるを得な
い。
【0010】その結果、図14の波形図に示されるよう
に、ラジアルプッシュプル信号(d)の振幅レベルが急
激に変動すると、これに追従して増幅器301の出力信
号(f−1)も変動するため、比較器303の出力信号
(g−1)をサンプリングゲート304でゲーティング
してなるプリピット検出信号(l)には、パルス幅並び
に位相が正常でない異常パルスが現れたり、存在しない
はずのプリピットパルスが現れて(誤検出)、プリフォ
ーマットデータの誤認により、アドレス検索やスピンド
ル制御等に支障を来すと言う問題点がある。
【0011】この発明は、従来のプリピット検出装置に
おける上述の問題点に着目してなされたものであり、そ
の目的とするところは、ラジアルプッシュプル信号の振
幅レベルに変動があっても、プリピットを正確に検出で
きるようにしたプリピット検出装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この出願の発明は、受光素子の左右各出力に基づ
いてプリ情報信号が含まれたプッシュプル信号を生成す
るプッシュプル回路と、前記プッシュプル回路から得ら
れるプッシュプル信号に基づいてマーク期間ビーム強度
に対応するプリピットを検出するマーク期間ビーム強度
用のプリピット検出回路と、前記プッシュプル回路から
得られるプッシュプル信号に基づいてスペース期間ビー
ム強度に対応するプリピットを検出するスペース期間ビ
ーム強度用のプリピット検出回路と、を有し、両プリピ
ット検出回路の出力の論理和をプリピット検出信号とし
て最終的に出力するプリピット検出装置において、前記
両プリピット検出回路内におけるプリピット検出用比較
器の前段に、前記プッシュプル回路から得られるラジア
ルプッシュプル信号の最大振幅を基準値に一致させるA
GC回路を設けたことを特徴とするものである。
【0013】ここで、マーク期間ビーム強度用並びにス
ペース期間ビーム強度用のプリピット検出回路は、例え
ば、プリ情報信号生成用プッシュプル回路の出力側に並
列に設けることができる。
【0014】このような構成によれば、ラジアルプッシ
ュプル信号の振幅レベルが変動しても、プリピット検出
用比較器の比較入力は基準値以内に維持されるため、プ
リピット検出用比較器の比較基準となる閾値電圧を適正
に設定する限り、プリピット検出信号中に、パルス幅並
びに位相が正常でない異常パルスが現れたり、存在しな
いはずのプリピットパルスが現れて(誤検出)、プリフ
ォーマットデータの誤認により、アドレス検索やスピン
ドル制御等に支障を来すことはなくなる。
【0015】また、プリピット検出用比較器の閾値につ
いては、プッシュプル信号の最大振幅が一致されるべき
基準値に基づいて設定することが好ましい。
【0016】このような構成によれば、プッシュプル信
号の最大振幅値と比較用閾値との間には常に一定のレベ
ル差が維持されるため、ラジアルプッシュプル信号の最
大振幅レベルを一定に維持することと相まって、プリピ
ット検出精度を向上させることができる。
【0017】また、プリ情報信号生成用プッシュプル回
路を構成する差演算部の各入力系には、受光素子から得
られる信号の最大振幅を基準値に一致させるAGC回路
を設けることが好ましい。
【0018】このような構成によれば、差演算前の各入
力系の最大振幅を基準値に一致させることにより、プッ
シュプル回路それ自体から異常なラジアルプッシュプル
信号が出力されることを可及的に抑制し、プリピット検
出精度をより一層向上させることができる。
【0019】また、AGC回路が、プッシュプル信号の
振幅を調整する可変利得増幅器と、該可変利得増幅器の
出力信号の振幅を検出する振幅検出器と、該振幅検出器
の出力値と所定の基準値とに基づいて前記可変利得増幅
器の利得を制御するための利得制御信号を生成する差演
算回路とを含み、かつ前記振幅検出器が、前段に位置す
る時定数の小さい第1のピークホールド回路と、後段に
位置する時定数の大きな第2のピークホールド回路とを
含むことが好ましい。
【0020】このような構成によれば、プリピットに相
当する急峻な変化成分を確実に捉えしかもこれをプリピ
ットの出現間隔に亘り適切に保持することができる。
【0021】さらに、第1のピークホールド回路と第2
のピークホールド回路との間には、振幅制限回路を介在
させることが好ましい。
【0022】このような構成によれば、ディスク上のデ
ィフェクトをプリピットと誤検出する可能性を低減する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の一
形態を添付図面(図1〜図10)に基づいて詳細に説明
する。
【0024】[記録媒体の構造]実施形態のプリピット
検出装置が内蔵される情報記録装置で取り扱われるDV
D−Rの構造を説明する。
【0025】図1において、符号1で示されるのは、色
素膜5を備えた一回のみ情報の書込みが可能な色素型D
VD−Rである。このDVD−R1には、情報トラック
としてのグルーブトラック2と、グルーブトラック2に
再生光又は記録光としてのレーザビーム等の光ビームB
を誘導するための隣接トラックとしてのランドトラック
3と、それらを保護するための保護膜7及び記録された
情報を再生する際に光ビームBを反射するための金蒸着
面6とが設けられている。
【0026】DVD−R1上のランドトラック3には、
プリ情報に対応するプリピット4が、出荷前に予め形成
されている。グルーブトラック2はDVD−R1の定格
回転速度に対応する周波数でウォブリングされている。
グルーブトラック2のウォブリングによる記録制御情報
の記録は、プリピット4と同様に、DVD−R1を出荷
する前に予め実行される。
【0027】DVD−R1に記録情報(プリ情報以外の
本来記録すべき画像情報等の情報をいう。以下同じ。)
を記録する際には、後述の情報記録装置においてグルー
ブトラック2のウォブリングの周波数をサンプリングす
ると共にプリピット4を検出することによりプリ情報を
検出し、これらによりDVD−R1を所定の回転速度で
回転制御する。これと並行して、取得したプリ情報に基
づいて記録光としての光ビームBの最適出力等が設定さ
れると共に、記録情報を記録すべきDVD−R1上の位
置であるアドレス情報等が取得され、このアドレス情報
に基づいて記録情報が対応する記録位置に記録される。
ここで、記録情報の記録時には、光ビームBをその中心
がグルーブトラック2の中心と一致するように照射して
グルーブトラック2上に記録情報に対応する記録情報ピ
ットを形成する。このとき、光スポットSPの大きさ
は、図1に示すように、グルーブトラック2だけでなく
その一部がランドトラック3にも照射されるように設定
される。
【0028】ランドトラック3に照射された光スポット
SPの一部の反射光を用いてプッシュプル法(DVD−
R1の回転方向に平行な分割線により分割された光検出
器を用いたプッシュプル法(以下、ラジアルプッシュプ
ル方式という。))により、プリピット4からプリ情報
が検出・取得される。グルーブトラック2に照射されて
いる光スポットSPの反射光を用いてグルーブトラック
2からプリ情報としてウォブリング信号が検出されて回
転制御用のクロック信号が取得される。
【0029】[プリ情報の記録フォーマット]次に、D
VD−R1に予め記録されているプリ情報の記録フォー
マットについて、図2を用いて説明する。なお、図2に
おいて、上段は記録情報における記録フォーマットを示
し、下段の波型波形は当該記録情報を記録するグルーブ
トラック2のウォブリング状態(グルーブトラック2の
平面図)を示し、記録情報とグルーブトラック2のウォ
ブリング状態の間の上向き矢印は、プリピット4が形成
される位置を模式的に示す。また、図2においては、グ
ルーブトラック2のウォブリング状態は、理解の容易の
ため実際の振幅よりも大きい振幅を用いて示してあり、
記録情報は当該グルーブトラック2の中心線上に記録さ
れる。
【0030】図2に示すように、DVD−R1に記録さ
れる記録情報は、予め情報単位としてのシンクフレーム
毎に分割されている。26個のシンクフレームにより1
個のレコーディングセクタが形成される。更に、16個
のレコーディングセクタにより1個のECC(Error Co
rrecting Code)ブロックが形成される。なお、1個の
のシンクフレームは、記録情報を記録する際の記録フォ
ーマットにより規定されるビット間隔に対応する単位長
さ(以下、Tという。)の1488倍(1488T)の
長さを有しており、更に、1個ののシンクフレームの先
頭の14Tの長さの部分にはシンクフレーム毎の同期を
取るための同期情報SYが記録される。
【0031】この例では、DVD−R1に記録されるプ
リ情報は、シンクフレーム毎に記録される。ここで、プ
リピット4によるプリ情報の記録においては、記録情報
を構成する夫々のシンクフレームにおける同期情報SY
が記録される領域に隣接するランドトラック3上に、プ
リ情報における同期信号を示すものとして必ず1個のの
プリピット4が形成される。当該同期情報SY以外の当
該シンクフレーム内の前半部分に隣接するランドトラッ
ク3上には、記録すべきプリ情報の内容(アドレス情
報)を示すものとして1個又は2個のプリピット4が形
成される(なお、同期情報SY以外の当該シンクフレー
ム内の前半部分については、記録すべきプリ情報の内容
によってはプリピット4が形成されない場合もあ
る。)。この際、この例では、1個のレコーディングセ
クタにおいては、偶数番目のシンクフレーム(以下、E
VENフレームという。)のみ又は奇数番目のシンクフ
レーム(以下、ODDフレームという。)のみにプリピ
ット4が形成されてプリ情報が記録される。すなわち、
図2において、EVENフレームにプリピット4が形成
された場合には(図2において実線上向き矢印で示
す。)それに隣接するODDフレームにはプリピット4
は形成されない。
【0032】グルーブトラック2は、全てのシンクフレ
ームに亘って140kHz(1個のシンクフレームが8
波に相当する周波数であり、その周期は186Tに相当
する。)の一定ウォブリング周波数f0でウォブリング
されている。後述の情報記録装置において、当該一定の
ウォブリング周波数f0を有するウォブリング信号を検
出することでスピンドルモータの回転制御のための信号
が検出される。
【0033】[情報記録装置の全体構成及び動作]次
に、実施形態のプリピット検出装置が含まれる情報記録
装置の全体構成を、図3乃至図6に基づいて説明する。
なお、以下の説明は、ホストコンピュータから送信され
てくるディジタル情報を、DVD−R1に対して記録す
るため情報記録装置を説明するものである。
【0034】はじめに、情報記録装置の全体構成及び動
作を、図3を参照して説明する。なお、DVD−R1に
は、当該DVD−R1上のアドレス情報等を含むプリピ
ット4及びウォブリングするグルーブトラック2が予め
形成されており、ディジタル情報の記録時には、当該プ
リピット4を予め検出することによりDVD−R1上の
アドレス情報等を得、これによりディジタル情報を記録
するDVD−R1上の記録位置を検出するものとする。
【0035】図3に示すように、情報記録装置Sは、ピ
ックアップ10と、再生増幅器11と、デコーダ12
と、CPU13と、エンコーダ14と、パワー制御回路
15と、レーザ駆動回路16と、プリピット信号デコー
ダ18と、プリピット信号検出器(本発明のプリピット
検出装置に相当)19と、位相比較器21及び23と、
ウォブリング信号抽出器22と、基準クロック発生器2
4と、スピンドルドライバ25と、スピンドルモータ2
6と、LPF(Low Pass Filter)28と、VCO(Vol
tage Controlled Oscillator)29とにより構成されて
いる。この情報記録装置Sには、外部のホストコンピュ
ータから記録すべきディジタル情報Srrがインターフェ
ース17を介して入力されている。
【0036】次に、全体の動作を説明する。ピックアッ
プ10は、図示しないレーザダイオード、偏光ビームス
プリッタ、対物レンズ、光検出器(後述する4分割ディ
テクタ101)を含み、レーザ駆動信号Sdlに基づいて
光ビームBをDVD−R1の情報記録面に照射し、その
反射光に基づいてラジアルプッシュプル方式により上記
プリピット4及びグルーブトラック2のウォブリング信
号を検出して記録すべきディジタル情報Srrを記録する
と共に、既に記録されているディジタル情報がある場合
には、上記光ビームBの反射光に基づいて当該既に記録
されているディジタル情報を検出する。
【0037】再生増幅器11は、ピックアップ10から
出力されたプリピット4及びグルーブトラック2のウォ
ブリング信号に対応する情報を含むピックアップ検出信
号をSdtを増幅し、プリピット4及びグルーブトラック
2のウォブリング信号に対応するプリ情報信号Sppを出
力すると共に、既に記録されているディジタル情報に対
応する増幅信号Spを出力する。その後、デコーダ12
は、増幅信号Spに対して8−16復調及びデインター
リーブを施すことにより当該増幅信号Spをデコード
し、復調信号SdmをCPU13に出力する。
【0038】プリピット信号検出器19は、本発明の要
部を構成するものであり、のちに詳細に説明するよう
に、プリ情報信号Sppに基づいてピット検出信号Spdと
してのパルス信号をプリピット信号デコーダ18及び位
相比較器23に出力する。
【0039】位相比較器23、LPF28、及びVCO
29はいわゆるPLL回路を構成するものであり、入力
されたプリピット検出信号Spdの位相に同期した記録用
クロック信号Scrをエンコーダ14及びプリピット信号
検出器19に出力する。
【0040】ウォブリング信号抽出器22は、プリ情報
信号Sppからウォブリング信号成分を抽出するBPF
(Band Pass Filter)と、当該抽出されたウォブリング
信号成分を所定の基準値と比較するコンパレータとを備
え、当該ウォブリング信号成分の増幅レベルが上記基準
値よりも大となる期間だけパルス信号を出力する。すな
わち、当該ウォブリング信号成分をパルス列化し、抽出
ウォブリング信号Swbとして、位相比較器21に出力す
る。
【0041】位相比較器21は、入力された抽出ウォブ
リング信号Swbと基準クロック発生器24から供給され
るDVD−R1の回転速度の基準周波数成分を含む基準
クロック信号Srefとの位相比較を行い、その差信号を
回転制御信号としてスピンドルドライバ25を介してス
ピンドルモータ26に供給する。これにより、スピンド
ルモータ26に対してスピンドルサーボ制御が施され、
DVD−R1は基準クロック信号Srefの周波数及び位
相に基づいた回転速度で回転することとなる。
【0042】インターフェース17は、CPU13の制
御のもと、ホストコンピュータから送信されてくるディ
ジタル情報Srrに対して、当該ディジタル情報Srrを情
報記録装置Sに取り込むためのインターフェース動作を
行い、インターフェース処理後のディジタル情報Srrを
CPU13を介してエンコーダ14に出力する。
【0043】これにより、エンコーダ14は、VCO2
9からの記録用クロック信号Scrをタイミング信号とし
て、図示しないECCジェネレート処理、8−16変調
並びにスクランブル処理を施して変調信号Sreを生成
し、パワー制御回路15及びプリピット信号検出器19
に出力する。
【0044】その後、パワー制御回路15は、DVD−
R1上に形成される記録ピットの形状を良好とすべく、
上記記録用クロック信号Scrに基づいて変調信号Sreの
波形変換(いわゆるライトストラテジ処理)を行い、ピ
ックアップ10内の図示しないレーザダイオードを駆動
するための記録信号Sdとして出力する。
【0045】レーザ駆動回路16は、記録信号Sdに基
づいて、実際に上記レーザダイオードを駆動して光ビー
ムBを出射させるための上記レーザ駆動信号Sdlを出力
する。
【0046】最後に、CPU13は、プリピット検出信
号Spdに基づいて上記プリビット信号デコーダ18から
出力されるプリ情報デコード信号Spjに基づいて上記プ
リ情報を取得し、当該プリ情報に含まれているアドレス
情報に対応するDVD−R1上の位置にディジタル情報
Srrを記録する動作を制御する。これと並行して、CP
U13は、復調信号Sdmに基づいて、既に記録されてい
たディジタル情報に対応する再生信号をインターフェー
ス17を介して外部に出力すると共に、情報記録装置S
全体を制御する。
【0047】更に、CPU13は、情報記録装置Sが記
録状態であるか又は再生状態であるかを示す状態表示信
号Srpを生成し、プリピット信号検出器19に出力す
る。
【0048】[プリピット検出装置の詳細]上述のプリ
ピット検出器19として機能するプリピット検出装置の
具体的な構成の一例が図4〜図7に、またその動作波形
図が図8に示されている。なお、それらの図において、
図11〜図14の従来例と同一構成部分については、同
符号を付すことにより、説明は省略する。
【0049】図4に示されるように、このプリピット検
出装置は、プリ情報信号生成用プッシュプル回路500
の出力側に、マーク期間ビーム強度に対応するプリピッ
ト検出回路600とスペース期間ビーム強度に対応する
プリピット検出回路700とを並列に設け、両プリピッ
ト検出回路600,700の出力(i−1,i−2)の
論理和を論理和演算部106で求め、これをプリピット
検出信号(l)として最終的に出力するものである。
【0050】プッシュプル回路500の内部構成が図5
に示されている。同図に示されるように、プッシュプル
回路500は、左側AGC回路501と右側AGC回路
502とからなる2個のAGC(Auto Gain Control)
回路を有する。左側AGC回路501は、左側領域受光
信号(a−1)から得られる信号の最大振幅を基準値
(REFRF)に一致させる機能を有する。同様に、右側
AGC回路502は、右側領域受光信号(a−2)から
得られる信号の最大振幅を基準値(REFRF)に一致さ
せる機能を有する。
【0051】より具体的には、左側AGC回路501
は、左側領域受光信号(a−1)の信号経路に介在され
た可変利得増幅器503と、可変利得増幅器503の出
力(c−1)の振幅を検出する振幅検出器504と、振
幅検出器504の出力電圧(b−1)と基準電圧(RE
RF)505との偏差を得るための差演算部508とを
有し、この差演算部508で得られた偏差信号を可変利
得増幅器503の利得制御入力へと供給するように構成
されている。これにより、可変利得増幅器503の利得
は、その出力信号の振幅が基準電圧(REFRF)と一致
するように制御される。同様にして、左側AGC回路5
02は、左側領域受光信号(a−2)の信号経路に介在
された可変利得増幅器506と、可変利得増幅器506
の出力(c−2)の振幅を検出する振幅検出器507
と、振幅検出器507の出力電圧(b−2)と基準電圧
(REFRF)505との偏差を得るための差演算部50
9とを有し、この差演算部509で得られた偏差信号を
可変利得増幅器506の利得制御入力へと供給するよう
に構成されている。これにより、可変利得増幅器506
の利得は、その出力信号の振幅が基準電圧(REFRF
と一致するように制御される。
【0052】左側AGC回路501を構成する可変利得
増幅器503の出力(c−1)と右側AGC回路503
を構成する可変利得増幅器506の出力(c−2)と
は、差演算部510にて差分演算がなされ、その演算結
果がプッシュプル信号(d)として出力される。
【0053】このように、プリ情報信号生成用プッシュ
プル回路500を構成する差演算部510の各入力系に
は、受光素子である4分割ディテクタ101から得られ
る左側受光信号(a−1)並びに右側受光信号(a−
2)の最大振幅を基準値(REFRF)に一致させるAG
C回路501,502が設けられている。そのため、プ
ッシュプル回路500それ自体から異常なラジアルプッ
シュプル信号(d)が出力されることを可及的に抑制す
ることができる。
【0054】マーク期間ビーム強度に対応するプリピッ
ト検出回路600の内部構成が図6に示されている。同
図に示されるように、プリピット検出回路600内にお
けるプリピット検出用比較器606の前段には、プッシ
ュプル回路500から得られるラジアルプッシュプル信
号(d)の最大振幅を基準値(REFMark)に一致させ
るためのAGC回路601が設けられている。AGC回
路601は、ラジアルプッシュプル信号(d)の信号経
路に介在された可変利得増幅器602と、可変利得増幅
器602の出力(f−1)の振幅を検出する振幅検出器
603と、振幅検出器603の出力電圧(e−1)と基
準電圧(REFMark)604との偏差を得るための差演
算部605とを有し、この差演算部605で得られた偏
差信号を可変利得増幅器602の利得制御入力へと供給
するように構成されている。これにより、可変利得増幅
器602の利得は、その出力信号(f−1)の振幅が基
準電圧(REFMark)と常に一致するように制御され
る。
【0055】プリピット検出回路600内における比較
器606は、可変利得増幅器602の出力信号(f−
1)の振幅を所定の閾値VT1と比較して2値化するこ
とによりプリピットを検出する。ここで、閾値VT1の
値は、基準電圧(REFMark)604からマーク相当電
圧(VMark)を差し引くことで生成される。そのため、
このような構成によれば、プッシュプル信号の最大振幅
値(f−1)と比較用閾値(VT1)との間には常に一
定のレベル差(VMark)が維持されるため、ラジアルプ
ッシュプル信号の最大振幅レベルを一定に維持すること
と相まって、プリピット検出精度を向上させることがで
きる。
【0056】比較器606の出力信号(g−1)は、ゲ
ート信号(h−1)にて開閉制御されるサンプリングゲ
ート609にてゲーティングされたのち、マーク側プリ
ピット検出信号(i−1)として、論理和演算部106
へと送出される。
【0057】スペース期間ビーム強度に対応するプリピ
ット検出回路700の内部構成が図7に示されている。
同図に示されるように、プリピット検出回路700内に
おけるプリピット検出用比較器706の前段には、プッ
シュプル回路500から得られるラジアルプッシュプル
信号(d)の最大振幅を基準値(REFSpace)に一致
させるためのAGC回路701が設けられている。AG
C回路701は、ラジアルプッシュプル信号(d)の信
号経路に介在された可変利得増幅器702と、可変利得
増幅器702の出力(f−2)の振幅をサンプル回路7
10を介して検出する振幅検出器703と、振幅検出器
703の出力電圧(e−2)と基準電圧(RE
Space)704との偏差を得るための差演算部705
とを有し、この差演算部705で得られた偏差信号を可
変利得増幅器702の利得制御入力へと供給するように
構成されている。これにより、可変利得増幅器702の
利得は、その出力信号(f−2)のスペース期間におけ
る最大振幅が基準電圧(REFSpac e)と常に一致する
ように制御される。
【0058】なお、図中、サンプル回路710は、ゲー
ト信号発生器105から供給されるスペース期間を示
す、ゲート信号(h−2)のHレベル期間において与え
られる可変利得増幅器(f−2)からのプッシュプル信
号を選択的に抽出する作用を担うものである。また、振
幅検出器703はいわゆるピークホールド回路として作
用するものである。そのため、それらサンプル回路71
0と振幅検出器703とが協動することにより、スペー
ス期間における最大振幅値が検出されてこれが保持され
る。図6に示されるプリピット検出回路600には、サ
ンプル回路710に相当する回路は存在しない。これ
は、マーク期間ビーム強度がスペース期間ビーム強度よ
り常に大であるため、マーク期間に得られる最大振幅値
は必ずスペース期間に得られる最大振幅値より大となる
からである。
【0059】プリピット検出回路700内における比較
器706は、可変利得増幅器702の出力信号(f−
2)の振幅を所定の閾値VT2と比較して2値化するこ
とによりスペース期間ビーム強度時に存在するプリピッ
トを検出する。ここで、閾値VT2の値は、基準電圧
(REFSpace)704からスペース相当電圧
(VSpace)を差し引くことで生成される。そのため、
このような構成によれば、プッシュプル信号の最大振幅
値(f−2)と比較用閾値(VT2)との間には常に一
定のレベル差(VSpace)が維持されるため、ラジアル
プッシュプル信号の最大振幅レベルを一定に維持するこ
とと相まって、プリピット検出精度を向上させることが
できる。
【0060】比較器706の出力信号(g−2)は、ゲ
ート信号(h−2)にて開閉制御されるサンプリングゲ
ート709にてゲーティングされたのち、スペース側プ
リピット検出信号(i−2)として、論理和演算部10
6へと送出される。
【0061】マーク期間ビーム強度対応のプリピット検
出回路600から得られるプリピット検出信号(i−
1)とスペース期間強度対応のプリピット検出回路70
0から得られるプリピット検出信号(i−2)とは、論
理和演算部106にて論理和演算されたのち、最終的な
プリピット検出信号(l)として出力される。
【0062】以上の実施形態におけるプリピット検出装
置によれば、図8の動作波形図に示されるように、マー
ク期間ビーム強度におけるラジアルプッシュプル信号
(d)の最大振幅は常に基準値(REFMark)に一致さ
れ、同時に、スペース期間ビーム強度におけるラジアル
プッシュプル信号(d)の最大振幅も常に基準値(RE
Space)に一致される。加えて、マーク期間ビーム強
度におけるプリピット検出用閾値の値は基準値(REF
Mark)から一定電圧(VMark)を差し引いた値となり、
同時に、スペース期間ビーム強度におけるプリピット検
出用閾値の値は基準値(REFSpace)から一定電圧
(VSpace)を差し引いた値となる。そのため、このよ
うな構成によれば、プッシュプル信号の最大振幅値と比
較用閾値との間には常に一定のレベル差が維持されるた
め、ラジアルプッシュプル信号の最大振幅レベルを一定
に維持することと相まって、プリピット検出精度を向上
させることができる。
【0063】加えて、プリ情報信号生成用プッシュプル
回路500を構成する差演算部510の各入力系には、
受光素子である4分割ディテクタ101から得られる左
側受光信号(a−1)並びに右側受光信号(a−2)の
最大振幅を基準値(REFRF)に一致させるAGC回路
501,502が設けられているため、プッシュプル回
路500それ自体から異常なラジアルプッシュプル信号
(d)が出力されることを可及的に抑制することがで
き、この面からもプリピット検出精度を向上させること
ができる。
【0064】なお、以上の実施形態において、振幅検出
器504,507,603,703については、いわゆ
る公知のピークホールド回路にて容易に実現することが
できる。もっとも、プリピット検出回路600,700
に含まれる振幅検出器603,703については、以下
のような工夫を施すことが好ましい。
【0065】すなわち、図9(a)に示されるように、
振幅検出器603は、可変利得増幅器602の出力信号
(f−1)のピークをホールドする時定数の小さな(高
帯域な)第1のピークホールド回路603aと、第1の
ピークホールド回路603aの出力信号(p−1)の振
幅を一定値(SL)に制限してディフェクト等の影響を
排除するための振幅制限回路603bと、振幅制限回路
603bの出力信号(q−1)のピークをホールドする
時定数の大きな(低帯域な)第2のピークホールド回路
603cとを含んで構成されている。同様にして、図9
(b)に示されるように、振幅検出器703は、サンプ
ル回路710を介して得られる可変利得増幅器702の
出力信号(f−2)のピークをホールドする時定数の小
さな(高帯域な)第1のピークホールド回路703a
と、第1のピークホールド回路703aの出力信号(p
−1)の振幅を一定値(SL)に制限してディフェクト
等の影響を排除するための振幅制限回路703bと、振
幅制限回路703bの出力信号(q−1)のピークをホ
ールドする時定数の大きな(低帯域な)第2のピークホ
ールド回路703cとを含んで構成されている。それら
の回路(603a,603b,603c,703a,7
03b,703c)の出力信号の波形図が図10に示さ
れている。
【0066】このような回路構成を採用する理由は次の
通りである。振幅検出器603,703は、プリピット
の検出を目的とするものであるから、プリピットに相当
する振幅値(プリピットはウォブル信号の最大振幅値位
置に重畳された形で与えられる)を保持する必要があ
る。そのため、振幅検出器603,703としては、プ
リピット成分に追従できるだけの帯域(高帯域)が必要
となる。一方、図2を参照して先に説明したように、プ
リピットは2シンクフレーム毎にしか得ることができな
いので、検出した振幅値を少なくとも2シンクフレーム
の期間だけ保持しなくてはならない。ところが、一般的
に、高帯域の検出器(ピークホールド回路)における時
定数は小さいため、上記2つの特性(高帯域と大時定
数)は互いに相反する特性とを要求することとなる。
【0067】そのため、この実施形態においては、図9
に示されるように、高帯域で低時定数の第1のピークホ
ールド回路(603a,703a)と、低帯域で大時定
数の第2のピークホールド回路(603c,703c)
を直列に接続することにより、相反する2つの特性を実
現している。
【0068】また、ディスク上の欠陥(埃や傷等に起因
して発生する)による最大振幅値の誤検出を防止するた
めに、所定のスライスレベル(SL)で振幅制限を行う
振幅制限回路(603b,703b)を第1のピークホ
ールド回路(603a,703a)と第2のピークホー
ルド回路(603c,703c)との間に配置してい
る。このスライスレベル(SL)の値は、例えば、ウォ
ブル信号にプリピット信号が重畳された状態で得られる
プッシュプル信号の最大振幅値に対して10%程度大き
いレベルに設定される。このような振幅制限を行うこと
により、ディフェクトの発生による最大振幅値の変動を
抑制することができるので、ディフェクトによる振幅値
をプリピットによる振幅値と誤認することが防止され
る。
【0069】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
によれば、ラジアルプッシュプル信号の振幅レベルに変
動があっても、プリピットを正確に検出できるようにし
たプリピット検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ランドトラックにプリピットを形成したDVD
−Rの例を示す説明図である。
【図2】DVD−Rにおける記録フォーマットの一例を
示す説明図である。
【図3】情報記録装置の概要構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明のプリピット検出装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図5】本発明装置のプッシュプル回路の内部構成を示
す図である。
【図6】本発明装置のマーク期間ビーム強度用プリピッ
ト検出回路の内部構成を示すブロック図である。
【図7】本発明装置のスペース期間ビーム強度用プリピ
ット検出回路の内部構成を示すブロック図である。
【図8】本発明のプリピット検出装置の動作を示す波形
図である。
【図9】振幅検出器603,703の内部回路構成を示
すプロックズである。
【図10】振幅検出器603,703の動作波形図であ
る。
【図11】従来のプリピット検出装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図12】従来装置のプッシュプル回路の内部構成を示
す図である。
【図13】従来装置のマーク期間、スペース期間ビーム
強度用プリピット検出回路の内部構成を示すブロック図
である。
【図14】従来のプリピット検出装置の動作を示す波形
図である。
【符号の説明】
19 プリピット検出器 102,103 加算部 104 DVDエンコーダ 105 ゲート信号発生器 106 論理和演算部 500 プッシュプル回路 501 AGC回路 502 AGC回路 503 可変利得増幅器 504 振幅検知器 505 基準電圧 506 可変利得増幅器 507 振幅検知器 508 差演算部 509 差演算部 600 プリピット検出回路(マーク期間ビーム強
度用) 601 AGC回路 602 可変利得増幅器 603 振幅検知器 603a 第1のピークホールド回路 603b 振幅制限回路 603c 第2のピークホールド回路 604 基準電圧 605 差演算部 606 比較器 607 差演算部 608 マーク相当電圧 609 サンプリングゲート 700 プリピット検出回路(スペース期間ビーム
強度用) 701 AGC回路 702 可変利得増幅器 703 振幅検知器 703a 第1のピークホールド回路 703b 振幅制限回路 703c 第2のピークホールド回路 704 基準電圧 705 差演算部 706 比較器 707 差演算部 708 スペース相当電圧 709 サンプリングゲート 710 サンプル回路 d ラジアルプッシュプル信号 l プリピット検出信号 VT1 マーク期間ビーム強度時の閾値電圧 VT2 スペース期間ビーム強度時の閾値電圧

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子の左右各出力に基づいてプリ情
    報信号が含まれたプッシュプル信号を生成するプッシュ
    プル回路と、前記プッシュプル回路から得られるプッシ
    ュプル信号に基づいてマーク期間ビーム強度に対応する
    プリピットを検出するマーク期間ビーム強度用のプリピ
    ット検出回路と、前記プッシュプル回路から得られるプ
    ッシュプル信号に基づいてスペース期間ビーム強度に対
    応するプリピットを検出するスペース期間ビーム強度用
    のプリピット検出回路と、を有し、両プリピット検出回
    路の出力の論理和をプリピット検出信号として最終的に
    出力するプリピット検出装置において、 前記両プリピット検出回路内におけるプリピット検出用
    比較器の前段に、前記プッシュプル回路から得られるラ
    ジアルプッシュプル信号の最大振幅を基準値に一致させ
    るAGC回路を設けたことを特徴とするプリピット検出
    装置。
  2. 【請求項2】 マーク期間ビーム強度用並びにスペース
    期間ビーム強度用のプリピット検出回路が、プリ情報信
    号生成用プッシュプル回路の出力側に並列に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のプリピット検出
    装置。
  3. 【請求項3】 プリピット検出用比較器の閾値が、プッ
    シュプル信号の最大振幅が一致されるべき基準値に基づ
    いて設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    プリピット検出装置。
  4. 【請求項4】 プリ情報信号生成用プッシュプル回路を
    構成する差演算部の各入力系に、受光素子から得られる
    信号の最大振幅を基準値に一致させるAGC回路を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のプリピット検出装
    置。
  5. 【請求項5】 AGC回路が、プッシュプル信号の振幅
    を調整する可変利得増幅器と、該可変利得増幅器の出力
    信号の振幅を検出する振幅検出器と、該振幅検出器の出
    力値と所定の基準値とに基づいて前記可変利得増幅器の
    利得を制御するための利得制御信号を生成する差演算回
    路とを含み、かつ前記振幅検出器が、前段に位置する時
    定数の小さい第1のピークホールド回路と、後段に位置
    する時定数の大きな第2のピークホールド回路とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリピット検出装
    置。
  6. 【請求項6】 第1のピークホールド回路と第2のピー
    クホールド回路との間に振幅制限回路が介在されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のプリピット検出装
    置。
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