JPH11213412A - トラッキングエラー信号の振幅調整装置および光ディスク装置 - Google Patents

トラッキングエラー信号の振幅調整装置および光ディスク装置

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JPH11213412A
JPH11213412A JP10030520A JP3052098A JPH11213412A JP H11213412 A JPH11213412 A JP H11213412A JP 10030520 A JP10030520 A JP 10030520A JP 3052098 A JP3052098 A JP 3052098A JP H11213412 A JPH11213412 A JP H11213412A
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error signal
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JP10030520A
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Yuichi Maekawa
雄一 前川
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの種類に拘らず、トラッキングエラ
ー信号の振幅が最適となるように調整可能なトラッキン
グエラー信号の振幅調整装置および光ディスク装置を提
供する。 【解決手段】光ディスク装置1は、光ディスク(CD−
R)2を記録・再生するCD−Rドライブ装置である。
この光ディスク装置1では、差動増幅器122で生成さ
れたトラッキングエラー信号のピーク値およびボトム値
をピーク・ボトム検出回路17が検出する。制御手段1
3は、このピーク値およびボトム値の差分値を現在のト
ラッキングエラー信号の振幅値として検出し、この検出
した現在の振幅値と、基準となる振幅値を比較する。そ
して、現在の振幅値が基準となる振幅値未満である場合
に、現在の振幅値が基準となる振幅値と等しくなるよう
にD/A変換器123でトラッキングエラー信号に乗算
処理される係数を可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを再生
または記録・再生する光ディスク装置のトラッキングエ
ラー信号の振幅調整装置および光ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、音楽用CD、CD−ROM等の
再生専用のCD(コンパクトディスク)や、記録・再生
が可能なCD−R等の光ディスクは、光ディスク装置に
より駆動される。光ディスク装置は、円盤状の光ディス
クに対し、その径方向に移動し得る光学ヘッド(光ピッ
クアップ)と、この光学ヘッドを径方向に移動させるス
レッドモータを備えた光学ヘッド移動機構とを有してい
る。
【0003】光学ヘッドは、レーザダイオードおよび分
割ホトダイオードを備えた光学ヘッド本体と、この光学
ヘッド本体に光ディスクの径方向および回転軸方向のそ
れぞれに移動し得るようにサスペンションバネで支持さ
れている対物レンズと、この対物レンズを回転軸方向お
よび径方向に移動させるアクチュエータとで構成されて
いる。
【0004】このような光ディスク装置では、光ディス
クを回転させながら、光学ヘッドがトラックに追従する
ようにその光学ヘッドを径方向に移動させつつ、光ディ
スク上に螺旋状に記録されたデータを再生する。
【0005】また、光学ヘッドを光ディスクの所定のト
ラックへ移動させる際には、トラックジャンプ制御が行
われる。例えば、曲番(例えば、3曲目)を選択する
と、トラックジャンプ制御を行うことにより、自動的に
目的トラックまで光学ヘッドを移動させることができる
ので、所望の曲を即時に選択して再生することができ
る。
【0006】通常、光ディスク駆動装置におけるトラッ
クジャンプには、ラフサーチとファインサーチとがあ
り、このうちラフサーチでは、比較的距離の離れたトラ
ックにジャンプする際に使用され、ファインサーチは比
較的距離の近いトラックにジャンプする際に使用され
る。
【0007】以下、ファインサーチの動作原理について
説明する。図32は、光ディスクに形成されているプリ
グルーブ(WOBBLE:ウォブル)131a、131
b・・およびこの両端に形成されているランド132
a、132b・・を模式的に示す図である。なお、情報
(データ)は、プリグルーブ131a、131b・・に
記録される。すなわち、ピットは、プリグルーブ131
a、131b・・に形成される。
【0008】光学ヘッドのレーザダイオードから発せら
れたレーザ光(メインビームおよびサブビーム)は、プ
リグルーブ131a、131b・・、ランド132a、
132b・・で反射し、その反射光133a〜133c
は、それぞれ分割ホトダイオードにて受光される。そし
て、この光学ヘッドからの信号に基づいて、トラックロ
ス信号(以下、TLN信号という;TLN信号について
の詳細は後述する)等の各種信号が生成される。
【0009】ファインサーチを行う際には、光学ヘッド
を光ディスクの径方向(図32中矢印「Y」の方向)に
移動させるので、光学ヘッドは、プリグルーブ、ラン
ド、プリグルーブ・・・というように、プリグルーブと
ランドとを交互に横切ることになる。図33に示すよう
に、このときのTLN信号S1は、メインビームがプリ
グルーブ131a、131b・・の部分を通過したとき
にレベルが上昇し、ランド132a、132b・・の部
分を通過したときにレベルが下降するような波形状の信
号となる。
【0010】従って、ファインサーチにてトラックジャ
ンプする際には、このTLN信号S1の山の個数をカウ
ントすれば良いことになる。すなわち、図33に示すよ
うに、ある一定の基準レベルL1を設定しておき、この
基準レベルL1によりTLN信号S1を2値化し、TL
N信号S1が基準レベルL1を超える回数をカウントす
ることにより、所望のトラックへとジャンプすることが
できる。例えば、10トラック移動するという命令が与
えられた場合には、受光された信号より得られるTLN
信号が基準レベルL1を10回超えるまで光学ヘッドを
移動させれば良いことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、今日において
は、CD−R、CD−ROM、CD−RW等のように様
々な光ディスクが普及しており、これらを互換性良く記
録再生制御することが望まれるのであるが、CD−R、
CD−ROM、CD−RWの各ディスクでは、反射層の
反射率の違い等によりトラッキングエラー信号の振幅が
異なる。また、同種の光ディスクでも反射率が異なる場
合がある。
【0012】具体的には、CD−Rのデータディスク
(プリピット)から再生されるトラッキングエラー信号
の振幅を1とすると、CD−ROMのデータディスクか
ら再生されるトラッキングエラー信号の振幅は0.7程
度となっており、CD−RWのデータディスクから再生
されるトラッキングエラー信号の振幅は0.35程度と
なっている。このため、ディスクに応じてトラッキング
エラー信号の振幅調整を行わないと、トラッキングサー
ボが正常に機能せず、正確に記録再生制御することが困
難となる。
【0013】本発明の目的は、光ディスクの種類や固体
差に拘らず、トラッキングエラー信号の振幅が最適とな
るように調整可能なトラッキングエラー信号の振幅調整
装置および光ディスク装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明により達成される。
【0015】(1) 光ディスク装置の光学ヘッドから
の信号に基づいて生成されたトラッキングエラー信号を
増幅する増幅率が可変な増幅手段と、前記増幅手段から
のトラッキングエラー信号の振幅値を検出する振幅値検
出手段と、前記振幅値検出手段により検出された振幅値
が、前記トラッキングエラー信号の基準となる基準振幅
値と略一致するように、前記増幅手段の増幅率を可変制
御する増幅率可変制御手段とを有することを特徴とする
トラッキングエラー信号の振幅調整装置。
【0016】(2) 光ディスク装置の光学ヘッドから
の信号に基づいて生成されたトラッキングエラー信号を
増幅する増幅率が可変な増幅手段と、前記増幅手段から
のトラッキングエラー信号の振幅値を検出する振幅値検
出手段と、前記振幅値検出手段により検出された振幅値
と、前記トラッキングエラー信号の基準となる基準振幅
値とを比較し、該基準振幅値よりも前記振幅値検出手段
により検出された振幅値が小さい場合に、前記トラッキ
ングエラー信号の振幅値が少なくとも前記基準振幅値に
到達するように、前記増幅手段の増幅率を可変制御する
増幅率可変制御手段とを有することを特徴とするトラッ
キングエラー信号の振幅調整装置。
【0017】(3) 前記増幅率可変制御手段は、前記
増幅手段からのトラッキングエラー信号のピーク値とボ
トム値の差分値を前記トラッキングエラー信号の振幅値
として検出するよう構成されている上記(1)または
(2)に記載のトラッキングエラー信号の振幅調整装
置。
【0018】(4) フォーカスサーボの引き込み後
に、光ディスク上に照射されたビームが、該光ディスク
の径方向に移動するように光学ヘッドを駆動制御する光
学ヘッド駆動手段と、前記光学ヘッド駆動手段により前
記光学ヘッドが移動制御されることで得られた前記ビー
ムの反射光に基づいて偏心成分を生成する偏心成分生成
手段とを有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載のトラッキングエラー信号の振幅調整装置。
【0019】(5) 上記(1)ないし(4)のいずれ
かに記載の振幅調整装置を有することを特徴とする光デ
ィスク装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のトラッキングエラ
ー信号の振幅調整装置およびそれを備えた光ディスク装
置を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0021】図1は、本発明の光ディスク装置をコンピ
ュータに接続した状態を示すブロック図、図2は、本発
明の光ディスク装置の実施例を示すブロック図である。
【0022】これらの図に示す光ディスク装置1は、光
ディスク(CD−R)2を記録・再生するCD−Rドラ
イブ装置である。なお、この光ディスク装置1は、CD
−Rに限らず、この他、例えば、CD−ROM、CD−
RW等を再生することができるように構成されている。
【0023】光ディスク2には、図示しない螺旋状のプ
リグルーブ(WOBBLE:ウォブル)が形成されてい
る。
【0024】このプリグルーブは、所定の周期(1倍速
で22.05kHz )で蛇行しているとともに、該プリグ
ルーブには、ATIP(Absolute Time In Pre-Groove
)情報(時間情報)が記録されている。この場合、A
TIP情報は、バイフェーズ変調され、さらに、22.
05kHz のキャリア周波数でFM変調されて記録されて
いる。
【0025】このプリグルーブは、光ディスク2へのピ
ット/ランド形成(ピット/ランド記録)時の案内溝と
して機能する。また、このプリグルーブは、再生され、
光ディスク2の回転速度制御や、光ディスク2上の記録
位置(絶対時間)の特定等に利用される。
【0026】光ディスク装置1は、ターンテーブルおよ
びターンテーブル回転用のスピンドルモータ8を備え、
このターンテーブルに光ディスク2を装着して回転させ
る図示しない回転駆動機構を有している。このスピンド
ルモータ8の近傍には、ホール素子9が設置されてい
る。
【0027】また、光ディスク装置1は、前記装着され
た光ディスク2(ターンテーブル)に対し、光ディスク
2の径方向(ターンテーブルの径方向)に移動し得る光
学ヘッド(光ピックアップ)3と、この光学ヘッド3を
前記径方向に移動、すなわち光学ヘッド3の後述する光
学ヘッド本体(光ピックアップベース)を前記径方向に
移動させるスレッドモータ5を備えた図示しない光学ヘ
ッド本体移動機構と、ドライバ6および11と、PWM
信号平滑フィルター7および12と、制御手段13と、
レーザ制御部14と、HF信号生成回路15と、HF信
号ゲイン切り替え回路16と、ピーク・ボトム検出回路
17と、PU駆動制御信号生成回路(光学ヘッド駆動制
御信号生成回路)18と、WOBBLE信号検出回路1
9と、CDサーボコントローラ21と、WOBBLEサ
ーボコントローラ22と、FG信号2値化回路23と、
EFM/CDROMエンコーダ制御部24と、メモリー
25、26および29と、シンク信号生成・ATIPデ
コーダ27と、CDROMデコーダ制御部28と、イン
ターフェース制御部31と、クロック32、33、34
および35と、これらを収納するケーシング10とを有
している。以下、前記光ディスク2の径方向を単に「径
方向」と言う。
【0028】光学ヘッド3は、レーザダイオード(光
源)および分割ホトダイオード(受光素子)を備えた図
示しない光学ヘッド本体(光ピックアップベース)と、
対物レンズ(集光レンズ)とを有している。このレーザ
ダイオードの駆動は、レーザ制御部14により制御され
る。
【0029】対物レンズは、光学ヘッド本体に設けられ
た図示しないサスペンジョンバネで支持され、光学ヘッ
ド本体に対し、径方向および光ディスク2(ターンテー
ブル)の回転軸方向のそれぞれに移動し得るようになっ
ている。対物レンズがその中立位置(中点)からずれる
と、その対物レンズは、前記サスペンジョンバネの復元
力によって中立位置に向って付勢される。以下、前記光
ディスク2の回転軸方向を単に「回転軸方向」と言う。
【0030】また、光学ヘッド3は、光学ヘッド本体に
対し、径方向および回転軸方向のそれぞれに対物レンズ
を移動させるアクチュエータ4を有している。
【0031】制御手段13は、通常、マイクロコンピュ
ータ(CPU)で構成され、光学ヘッド3(アクチュエ
ータ4)、スレッドモータ5、スピンドルモータ8、レ
ーザ制御部14、HF信号ゲイン切り替え回路16、ピ
ーク・ボトム検出回路17、CDサーボコントローラ2
1、WOBBLEサーボコントローラ22、EFM/C
DROMエンコーダ制御部24、メモリー25、26、
29、シンク信号生成・ATIPデコーダ27、CDR
OMデコーダ制御部28、インターフェース制御部31
等、光ディスク装置1全体の制御を行う。
【0032】なお、制御手段13からは、アドレス・デ
ータバス36を介してアドレス、データ、COMMAN
D(コマンド)等が、EFM/CDROMエンコーダ制
御部24、メモリー26、シンク信号生成・ATIPデ
コーダ27、CDROMデコーダ制御部28、インター
フェース制御部31等に入力される。
【0033】この光ディスク装置1には、インターフェ
ース制御部31を介して外部装置(本実施例では、コン
ピュータ41)が着脱自在に接続され、光ディスク装置
1とコンピュータ41との間で通信を行うことができ
る。
【0034】インターフェース制御部31としては、例
えば、ATAPI(IDE)(アタピー規格)や、SC
SI(スカジー規格)等が用いられる。
【0035】前記コンピュータ41には、キーボード4
2、マウス43およびモニター44がそれぞれ接続され
ている。なお、インターフェース制御部31により、送
信手段が構成される。
【0036】また、HF信号生成回路15、HF信号ゲ
イン切り替え回路16、ピーク・ボトム検出回路17、
エラー信号生成回路18、WOBBLE信号検出回路1
9、CDサーボコントローラ21およびWOBBLEサ
ーボコントローラ22により、信号処理手段が構成され
る。
【0037】また、光学ヘッド本体移動機構およびアク
チュエータ4により光学ヘッド移動機構が構成される。
【0038】次に、光ディスク装置1の作用について説
明する。光ディスイク装置1は、所定のトラックにおい
て、フォーカス制御、トラッキング制御、スレッド制御
および回転数制御(回転速度制御)を行いつつ、光ディ
スク2への情報(データ)の記録(書き込み)および再
生(読み出し)を行う。以下、記録、再生、フォ
ーカス制御、トラッキング制御およびスレッド制御、
トラックジャンプ制御(光学ヘッドの移動制御)、回
転数制御(回転速度制御)、偏心成分の生成動作、
TLN信号のオフセット成分キャンセル動作、トラッ
キングエラー信号の振幅調整動作を順に説明する。
【0039】まず、前提として、図2に示すように、制
御手段13からは、所定のCOMMAND信号がCDサ
ーボコントローラ21に入力される。また、制御手段1
3からは、所定のCOMMAND信号がWOBBLEサ
ーボコントローラ22に入力される。
【0040】このCOMMAND信号は、制御手段13
からCDサーボコントローラ21やWOBBLEサーボ
コントローラ22への所定の命令(例えば、制御の開始
等)を示す信号である。
【0041】そして、CDサーボコントローラ21から
は、所定のSTATUS信号が制御手段13に入力され
る。また、WOBBLEサーボコントローラ22から
は、所定のSTATUS信号が制御手段13に入力され
る。
【0042】このSTATUS信号は、前記命令に対す
る応答、すなわち、前記制御に対する情報(例えば、制
御成功、制御失敗、制御実行中等の各ステータス)を示
す信号である。
【0043】[記録] 光ディスク2にデータ(信号)を記録する(書き込む)
際は、光ディスク2に形成されているプリグルーブが再
生され(読み出され)、この後、このプリグルーブに沿
って、データが記録される。
【0044】光ディスク装置1に、インターフェース制
御部31を介して、光ディスク2に記録するデータ(信
号)が入力されると、そのデータは、EFM/CDRO
Mエンコーダ制御部24に入力される。
【0045】このEFM/CDROMエンコーダ制御部
24では、前記データが、クロック34からのクロック
信号に基づいて(クロック信号のタイミングで)エンコ
ードされ、EFM(Eight to Fourteen Modulation)と
呼ばれる変調方式で変調(EFM変調)されて、ENC
ORDE EFM信号とされる。
【0046】図3に示すように、このENCORDE
EFM信号は、3T〜11Tの長さ(周期)のパルスで
構成される信号である。
【0047】また、図4および図5に示すように、EF
M/CDROMエンコーダ制御部24では、クロック3
4からのクロック信号を分周して、所定周期のパルスで
構成されるSUBCODE−SYNC信号(サブコード
シンク信号)が生成される。このSUBCODE−SY
NC信号のパルスの周期(隣接するパルス間の間隔)
は、1倍速の場合、1/75秒である。
【0048】前記エンコードの際は、同期信号、すなわ
ち、SYNCパターン(シンクパターン)が、このSU
BCODE−SYNC信号に基づいて(SUBCODE
−SYNC信号のタイミングで)、前記ENCORDE
EFM信号に付加される。すなわち、各サブコードフ
レームの先頭部に対応する部分に、それぞれ、SYNC
パターンが付加される。
【0049】このENCORDE EFM信号は、EF
M/CDROMエンコーダ制御部24からレーザ制御部
14に入力される。
【0050】また、アナログ信号であるWRITE P
OWER信号(電圧)が、制御手段13に内蔵される図
示しないD/A変換器から出力され、レーザ制御部14
に入力される。
【0051】レーザ制御部14は、ENCORDE E
FM信号に基づいて、制御手段13からのWRITE
POWER信号のレベルをハイレベル(H)と、ローレ
ベル(L)とに切り替えて出力し、これにより光学ヘッ
ド3のレーザダイオードの駆動を制御する。
【0052】具体的には、レーザ制御部14は、ENC
ORDE EFM信号のレベルがハイレベル(H)の期
間、WRITE POWER信号のレベルをハイレベル
(H)にして出力する。すなわち、レーザの出力を上げ
る(書き込み出力にする)。そして、ENCORDE
EFM信号のレベルがローレベル(L)の期間、WRI
TE POWER信号のレベルをローレベル(L)にし
て出力する。すなわち、レーザの出力を下げる(読み出
し出力に戻す)。
【0053】これにより、光ディスク2には、ENCO
RDE EFM信号のレベルがハイレベル(H)のと
き、所定長のピットが書き込まれ、ENCORDE E
FM信号のレベルがローレベル(L)のとき、所定長の
ランドが書き込まれる。
【0054】このようにして、光ディスク2の所定のト
ラックに、データが書き込まれる(記録される)。
【0055】EFM/CDROMエンコーダ制御部24
では、前述したENCODE EFM信号の他に、所定
のENCODE EFM信号(ランダムEFM信号)が
生成される。このランダムEFM信号は、OPC(Opti
mum Power Control )において、テストエリアへの試し
書きの際のレーザの出力調整(パワーコントロール)に
用いられる。
【0056】OPCにおけるテストエリアへの試し書き
の際は、前記ランダムEFM信号が、EFM/CDRO
Mエンコーダ制御部24からレーザ制御部14に入力さ
れる。
【0057】また、OPCにおけるテストエリアへの試
し書きの際は、制御手段13では、15段階のレベルの
WRITE POWER信号が生成され、そのWRIT
EPOWER信号が、制御手段13に内蔵される図示し
ないD/A変換器から出力され、レーザ制御部14に入
力される。
【0058】そして、レーザ制御部14は、前記ランダ
ムEFM信号に基づいて、制御手段13からのWRIT
E POWER信号のレベルをハイレベル(H)と、ロ
ーレベル(L)とに切り替えて出力し、これにより光学
ヘッド3のレーザダイオードの駆動を制御する。これを
15段階のレベルのWRITE POWER信号のそれ
ぞれで行う。
【0059】OPC動作では、このようにして、15段
階の出力のレーザ光でテストエリアへの試し書きが行わ
れる。
【0060】また、光ディスク2にデータを書き込む際
は、読み出し出力のレーザ光が、光学ヘッド3のレーザ
ダイオードから光ディスク2のプリグルーブに照射さ
れ、その反射光が、光学ヘッド3の分割ホトダイオード
で受光される。
【0061】この分割ホトダイオードからは、図6に示
すWOBBLE信号が出力される。前述したように、こ
のWOBBLE信号には、1倍速で22.05kHz の周
波数の信号と、ATIP情報をバイフェーズ変調し、さ
らに、22.05kHz のキャリア周波数でFM変調した
信号とが含まれる。
【0062】このWOBBLE信号は、WOBBLE信
号検出回路19に入力され、WOBBLE信号検出回路
19で2値化される。
【0063】2値化されたWOBBLE信号は、WOB
BLEサーボコントローラ22に入力される。
【0064】WOBBLEサーボコントローラ22で
は、WOBBLE信号のうちのFM変調されているAT
IP情報を復調し、図7に示すBIDATA信号(バイ
フェーズデータ信号)を得る。このBIDATA信号
は、1T〜3Tの信号(パルス信号)である。なお、こ
のBIDATA信号をバイフェーズ復調し、その後、デ
コードすることにより、ATIP情報が得られる。
【0065】また、WOBBLEサーボコントローラ2
2に内蔵される図示しないデジタルPLL回路では、前
記BIDATA信号に基づいてクロック生成を行って、
図7に示すBICLOCK信号を得る。このBICLO
CK信号は、後述するBIDATA信号のデコードのタ
イミングに使用される。
【0066】前記BIDATA信号およびBICLOC
K信号は、それぞれ、シンク信号生成・ATIPデコー
ダ27に入力される。
【0067】シンク信号生成・ATIPデコーダ27で
は、BICLOCK信号に基づいて、BIDATA信号
をバイフェーズ復調し、その後、デコードしてATIP
情報を得るとともに、図7に示すATIP−SYNC信
号(ATIPシンク信号)を生成する。
【0068】この場合、図7に示すように、BIDAT
A信号に含まれるSYNCパターンが検出されたとき
に、ATIP−SYNC信号のパルスが生成される。こ
のATIP−SYNC信号のパルスの周期(隣接するパ
ルス間の間隔)は、1倍速の場合、1/75秒である。
【0069】このATIP−SYNC信号は、制御手段
13およびWOBBLEサーボコントローラ22のそれ
ぞれに入力される。
【0070】また、前記デコードされたATIP情報
は、制御手段13に入力される。制御手段13は、この
ATIP情報により、光ディスク2上の絶対時間を把握
する。
【0071】前述したEFM/CDROMエンコーダ制
御部24からのSUBCODE−SYNC信号は、シン
ク信号生成・ATIPデコーダ27に入力され、このシ
ンク信号生成・ATIPデコーダ27から制御手段13
およびWOBBLEサーボコントローラ22のそれぞれ
に入力される。
【0072】図8は、ATIPフレームのフォーマット
を示す図である。同図に示すように、ATIPフレーム
のデータは、4ビットの同期信号、すなわちシンク(S
ync)と、8ビットの分(Min)と、8ビットの秒
(Sec)と、8ビットのフレームと、14ビットの誤
り検出符号(CRC:Cyclic Redundancy Code)とで構
成されている。
【0073】WOBBLEサーボコントローラ22で
は、各ATIPフレームに対し、ATIP情報の誤り
(エラー)検出がなされる(ATIP情報が誤っている
か否かを判別する)。
【0074】このATIP情報の誤り検出では、ATI
PフレームのSync、分(Min)、秒(Sec)お
よびフレームのデータに対して所定の演算を行った結果
と、誤り検出符号(CRC)とが一致する場合を「正
常」、一致しない場合を「ATIPエラー」と言う。
【0075】この場合、図4に示すように、WOBBL
Eサーボコントローラ22では、ATIP情報の誤り、
すなわちATIPエラーが検出されると、パルス51が
生成され、出力される。
【0076】このパルス51で構成されるATIP E
RROR信号は、制御手段13のカウンター(計数手
段)131に入力される。そして、このカウンター13
1により、ATIP ERROR信号のパルス数が、A
TIPエラーとして計数(計測)される。
【0077】このATIP情報の誤り検出は、ATIP
フレーム毎に行われるので、ATIPエラーは、75A
TIPフレーム(1倍速で1秒間)に、最大75個存在
する。
【0078】なお、WOBBLEサーボコントローラ2
2により、ATIPエラーを検出する検出手段が構成さ
れる。
【0079】前記ATIPエラーの計数値は、メモリー
26に記憶されるとともに、インターフェース制御部3
1を介して、コンピュータ41に送信され、光ディスク
装置1の検査(光ディスク装置1の記録能力の判定)に
利用される。
【0080】前記制御手段13に入力されたATIP−
SYNC信号は、ATIP時間情報の更新のタイミング
に利用される。
【0081】また、WOBBLEサーボコントローラ2
2に入力されたATIP−SYNC信号は、SUBCO
DE−SYNC信号との同期合わせに用いられる。
【0082】制御手段13に入力されたSUBCODE
−SYNC信号は、ATIP時間情報の補間や、前述し
たATIPエラーの計測に用いられる。
【0083】また、WOBBLEサーボコントローラ2
2に入力されたSUBCODE−SYNC信号は、前記
ATIP−SYNC信号と同様、同期合わせの基準信号
として用いられる。
【0084】なお、同期合わせは、書き込み時に生成す
るEFMデータ内にあるSUBCODE−SYNC信号
の位置と、光ディスク2上のATIP−SYNC信号の
発生する位置とを実質的に一致させるために行う。
【0085】図9に示すように、SUBCODE−SY
NC信号と、ATIP−SYNC信号のずれは、通常、
光ディスク2全体において、各部位でそれぞれ、±2E
FMフレームまで許されている。
【0086】[再生] 光ディスク2からデータ(信号)を再生する(読み出
す)際は、レーザ制御部14からのWRITE POW
ER信号のレベルは、読み出し出力に対応する一定のD
Cレベルに保持され、これにより、レーザの出力が、読
み出し出力に保持される。読み出し出力(メインビーム
の出力)は、通常、0.7mW以下とされる。
【0087】光ディスク2からデータを読み出す際は、
読み出し出力のレーザ光が、光学ヘッド3のレーザダイ
オードから光ディスク2の所定のトラックに照射され、
その反射光が、光学ヘッド3の分割ホトダイオードで受
光される。
【0088】この分割ホトダイオードの各受光部から
は、それぞれ、受光光量に応じた電流(電圧)が出力さ
れ、これらの電流、すなわち、各信号(検出信号)は、
それぞれ、HF信号生成回路15およびエラー信号生成
回路18に入力される。
【0089】HF信号生成回路15では、これらの検出
信号の加算や減算等を行うことにより、HF(RF)信
号が生成される。
【0090】このHF信号は、光ディスク2に書き込ま
れたピットとランドに対応するアナログ信号である。
【0091】このHF信号は、HF信号ゲイン切り替え
回路16に入力され、増幅される。このHF信号ゲイン
切り替え回路16の増幅率(ゲイン)は、制御手段13
からのゲイン切り替え信号により切り替えられる。
【0092】この増幅後のHF信号(以下、単に「HF
信号」と言う)は、ピーク・ボトム検出回路17および
CDサーボコントローラ21のそれぞれに入力される。
【0093】また、ピーク・ボトム検出回路17には、
のフォーカス制御、トラッキング制御およびスレッド
制御において説明するトラッキングエラー(TE)信号
が入力される。
【0094】図10に示すように、ピーク・ボトム検出
回路17では、入力信号、例えば、HF信号やトラッキ
ングエラー信号等の振幅(エンベローブ)が抽出され
る。
【0095】この振幅の上側をPEEK(TOP)、振
幅の下側をBOTTOMと言い、振幅の上側に対応する
信号をPEEK(TOP)信号、振幅の下側に対応する
信号をBOTTOM信号と言う。
【0096】PEEK信号およびBOTTOM信号は、
それぞれ、制御手段13に内蔵されている図示しないA
/D変換器に入力され、このA/D変換器でデジタル信
号に変換される。
【0097】これらPEEK信号およびBOTTOM信
号は、例えば、振幅測定、トラッキングエラー信号の振
幅調整、OPC(Optimum Power Control )におけるβ
(β値)の計算、HF信号の有無の判断等に利用され
る。
【0098】CDサーボコントローラ21では、HF信
号が2値化され、EFM復調され、EFM信号が得られ
る。このEFM信号は、3T〜11Tの長さ(周期)の
パルスで構成される信号である。
【0099】そして、CDサーボコントローラ21で
は、このEFM信号に対して、CIRC(Cross Interl
eaved Read Solomon Code )と呼ばれる誤り訂正符号を
用いたエラー訂正(CIRCエラー訂正)が2回行われ
る。
【0100】この場合、1回目のCIRC訂正をC1エ
ラー訂正、2回目のCIRC訂正をC2エラー訂正と言
う。
【0101】そして、1回目のCIRC訂正、すなわち
C1エラー訂正において訂正できない場合を「C1エラ
ー」と言い、2回目のCIRC訂正、すなわちC2エラ
ー訂正において訂正できない場合を「C2エラー」と言
う。
【0102】図11に示すように、CDサーボコントロ
ーラ21では、このC1エラー訂正の際、C1エラーが
検出されると、パルス52が生成され、出力される。
【0103】このパルス52で構成されるC1ERRO
R信号は、制御手段13のカウンター131に入力され
る。そして、このカウンターにより、C1ERROR信
号のパルス数が、C1エラーとして計数(計測)され
る。
【0104】1サブコードフレームは、98EFMフレ
ームで構成されるので、C1エラーと、C2エラーは、
それぞれ、75サブコードフレーム(1倍速で1秒間)
に、最大7350個存在する。
【0105】なお、CDサーボコントローラ21によ
り、C1エラーを検出する検出手段が構成される。
【0106】前記C1エラーの計数値は、メモリー26
に記憶されるとともに、インターフェース制御部31を
介して、コンピュータ41に送信され、光ディスク装置
1の検査(光ディスク装置1の再生能力または記録・再
生能力の判定)に利用される。
【0107】CDサーボコントローラ21では、CIR
Cエラー訂正後のEFM信号が、所定形式のデータ、す
なわち、DATA信号にデコード(変換)される。
【0108】以下、代表的に、光ディスク2にオーディ
オデータ(音楽データ)が記録されており、そのEFM
信号をオーディオ形式のDATA信号にデコードする場
合を説明する。
【0109】図12は、オーディオ形式のDATA信
号、LRCLOCK信号およびBITCLOCK信号を
示すタイミングチャートである。
【0110】同図に示すように、CDサーボコントロー
ラ21では、EFM信号が、クロック33からのクロッ
ク信号に基づいて、16ビットのLチャンネルデータ
と、16ビットのRチャンネルデータとで構成されるD
ATA信号にデコードされる。
【0111】また、CDサーボコントローラ21では、
クロック33からのクロック信号に基づいて、BITC
LOCK信号およびLRCLOCK信号が、それぞれ生
成される。
【0112】このBITCLOCK信号は、シリアルデ
ータ転送クロックである。また、LRCLOCK信号
は、DATA信号中のLチャンネルデータとRチャンネ
ルデータとを区別するための信号である。この場合、L
RCLOCK信号のレベルがハイレベル(H)のとき
が、Lチャンネルデータを示し、ローレベル(L)のと
きが、Rチャンネルデータを示す。
【0113】なお、光ディスク2に通常データが記録さ
れている場合も、そのEFM信号は、前述した16ビッ
トのLチャンネルデータと、16ビットのRチャンネル
データとで構成されるDATA信号にデコードされる。
【0114】これらDATA信号、LRCLOCK信号
およびBITCLOCK信号は、それぞれ、CDROM
デコーダ制御部28に入力される。
【0115】CDROMデコーダ制御部28では、光デ
ィスク2に、補正情報、例えば、ECC(Error Correc
tion Code )/EDC(Error Detecting Code)のエラ
ー訂正符号が記録されている場合には、DATA信号に
対して、そのエラー訂正が行われる。
【0116】このECC/EDCは、CD−ROM M
ODE1フォーマットにおけるエラー訂正符号である。
このエラー訂正により、ビットの誤り率を10-12 程度
まで減少させることができる。
【0117】そして、CDROMデコーダ制御部28で
は、DATA信号が、クロック35からのクロック信号
に基づいて、通信(送信)用の所定形式のデータにデコ
ードされ、このデコードされたデータ(デコードデー
タ)は、インターフェース制御部31を介して、コンピ
ュータ41に送信される。
【0118】コンピュータ41側では、例えば、このデ
コードデータがエンコードされ、そのエンコードされた
データ(エンコードデータ)が、所定の記録媒体(例え
ば、光ディスク)に記録(コピー)される。
【0119】また、CDサーボコントローラ21では、
図13に示すFRAME SYNC信号が生成される。
【0120】このFRAME SYNC信号のレベル
は、CDサーボコントローラ21にHF信号が入力さ
れ、規定の周期(3T〜11T)でEFM信号が同期し
ているときに、ハイレベル(H)になる。そして、HF
信号(EFM信号)が入力されなくなると(同期が合わ
なくなると)、EFMフレーム単位で、FRAME S
YNC信号のレベルが、ハイレベル(H)からローレベ
ル(L)に変化する。
【0121】なお、1EFMフレームの長さ(周期)
は、1倍速の場合、136μsec であり、98EFMフ
レームが1サブコードフレームである。
【0122】このFRAME SYNC信号は、制御手
段13に入力され、HF信号の終端の検出に用いられ
る。
【0123】また、CDサーボコントローラ21から
は、SUBQ DATA信号が制御手段13に入力され
る。
【0124】このSUBQ DATA信号は、サブコー
ドデータのうちのQデータを示す信号である。
【0125】サブコードには、P、Q、R、S、T、
U、VおよびWの8種類がある。1EFMフレームに
は、サブコードが1バイト付いており、その1バイトに
は、P〜Wの各データが、それぞれ1ビット記録されて
いる。
【0126】P〜Wの各データは、それぞれ1ビットで
あり、1サブコードフレームは、98EFMフレームで
あるので、1サブコードフレーム中のP〜Wの各データ
は、それぞれ、98ビットである。但し、先頭の2EF
Mフレームは、SYNCパターン(同期信号)に使用さ
れるので、実際のデータは、96ビットである。
【0127】図14は、Qデータ96ビットのフォーマ
ットを示す図である。同図に示すQ1〜Q4のコントロ
ール(4ビット)は、通常データ/オーディオデータの
識別に用いられる。
【0128】また、Q5〜Q8のアドレス(4ビット)
は、Q9〜Q80までのデータ(72ビット)の内容を
示す。
【0129】また、Q81〜Q96のCRC(Cyclic R
edundancy Code)(16ビット)は、エラー(誤り)検
出(データが間違っているか否かの判別)に用いられ
る。
【0130】このQデータからは、さらに、光ディスク
2上の絶対時間情報、現在のトラック情報、リードイ
ン、リードアウト、曲の番号、リードインに記録される
TOC(Table Of Contents )と呼ばれる目次の内容等
を取得することができる。
【0131】制御手段13では、このようなQデータか
ら情報を取得して所定の制御を行う。
【0132】また、CDサーボコントローラ21から
は、SUBCODE−SYNC信号が制御手段13に入
力される。
【0133】図15に示すように、98EFMフレーム
中に、サブコードデータは、98バイトあるが、前述し
たように、先頭2EFMフレームの2バイト、すなわ
ち、S0およびS1には、SYNCパターン(同期信
号)が記録される。
【0134】CDサーボコントローラ21では、このS
YNCパターンが検出されると、パルスが生成され、出
力される。すなわち、1サブコードフレーム(98EF
Mフレーム)毎に、パルスが生成され、出力される。こ
のパルスで構成される信号が、SUBCODE−SYN
C信号である。前記SYNCパターンは、1倍速の場
合、1秒間に75回検出される。
【0135】なお、CDサーボコントローラ21では、
SUBCODE−SYNC信号のパルスの検出後に、前
述したQデータが更新される。そして、その更新された
Qデータは、制御手段13に読み込まれる。
【0136】[フォーカス制御、トラッキング制御お
よびスレッド制御] PU駆動制御信号生成回路18では、前述した分割ホト
ダイオードからの検出信号の加算や減算等を行うことに
より、フォーカスエラー(FE)信号、トラッキングエ
ラー(TE)信号、スレッドエラー(SE)信号および
トラックロス(TLN)信号がそれぞれ生成される。
【0137】このフォーカスエラー信号は、合焦位置か
らの回転軸方向における対物レンズのずれの大きさおよ
びその方向(合焦位置からの対物レンズのずれ量)を示
す信号である。
【0138】また、トラッキングエラー信号は、トラッ
ク(プリグルーブ)の中心からの径方向における対物レ
ンズのずれの大きさおよびその方向(トラックの中心か
らの対物レンズのずれ量)を示す信号である。
【0139】また、スレッドエラー信号は、スレッド制
御、すなわち、スレッドサーボ(光学ヘッド3の光学ヘ
ッド本体の送りサーボ)に使用されるエラー(誤差)信
号である。換言すれば、光学ヘッド3の目標位置(適正
位置)からの径方向(光学ヘッド3の送り方向)におけ
る該光学ヘッド3のずれの大きさおよびその方向を示す
信号である。
【0140】前記フォーカスエラー信号は、CDサーボ
コントローラ21に入力される。また、トラッキングエ
ラー信号は、CDサーボコントローラ21に入力される
とともに、前述したようにピーク・ボトム検出回路17
にも入力される。また、スレッドエラー信号は、CDサ
ーボコントローラ21に入力される。
【0141】光ディスイク装置1は、これらフォーカス
エラー信号、トラッキングエラー信号およびスレッドエ
ラー信号を用い、所定のトラックにおいて、フォーカス
制御、トラッキング制御およびスレッド制御を行う。
【0142】フォーカス制御の際は、CDサーボコント
ローラ21では、アクチュエータ4の回転軸方向の駆動
を制御するフォーカスPWM(Puls Width Modulation
)信号が生成される。このフォーカスPWM信号は、
デジタル信号(連続パルス)である。
【0143】このフォーカスPWM信号は、CDサーボ
コントローラ21からPWM信号平滑フィルター7に入
力され、このPWM信号平滑フィルター7で平滑化、す
なわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ6
に入力される。そして、ドライバ6は、この制御電圧に
基づいて、アクチュエータ4にフォーカス信号(所定電
圧)を印加し、アクチュエータ4を回転軸方向(フォー
カス方向)に駆動させる。
【0144】この場合、CDサーボコントローラ21
は、フォーカスエラー信号のレベルが0になるように
(可及的に減少するように)、前記フォーカスPWM信
号のパルス幅(デューティー比)の調整と、フォーカス
PWM信号の符合(正負)の反転とを行う。これによ
り、光学ヘッド3の対物レンズは合焦位置に位置する。
すなわち、フォーカスサーボがかかる。
【0145】また、トラッキング制御の際は、CDサー
ボコントローラ21では、アクチュエータ4の径方向の
駆動を制御するトラッキングPWM信号が生成される。
このトラッキングPWM信号は、デジタル信号(連続パ
ルス)である。
【0146】このトラッキングPWM信号は、CDサー
ボコントローラ21からPWM信号平滑フィルター7に
入力され、このPWM信号平滑フィルター7で平滑化、
すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ
6に入力される。そして、ドライバ6は、この制御電圧
に基づいて、アクチュエータ4にトラッキング信号(所
定電圧)を印加し、アクチュエータ4を径方向(トラッ
キング方向)に駆動させる。
【0147】この場合、CDサーボコントローラ21
は、トラッキングエラー信号のレベルが0になるように
(可及的に減少するように)、前記トラッキングPWM
信号ののパルス幅(デューティー比)の調整と、トラッ
キングPWM信号の符合(正負)の反転とを行う。これ
により、光学ヘッド3の対物レンズはトラック(プリグ
ルーブ)の中心に位置する。すなわち、トラッキングサ
ーボがかかる。
【0148】また、スレッド制御の際は、CDサーボコ
ントローラ21では、スレッドモータ5の駆動を制御す
るスレッドPWM信号が生成される。このスレッドPW
M信号は、デジタル信号(連続パルス)である。
【0149】このスレッドPWM信号は、CDサーボコ
ントローラ21からPWM信号平滑フィルター7に入力
され、このPWM信号平滑フィルター7で平滑化、すな
わち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ6に
入力される。そして、ドライバ6は、この制御電圧に基
づいて、スレッドモータ5にスレッド信号(所定電圧)
を印加し、スレッドモータ5を回転駆動させる。
【0150】この場合、CDサーボコントローラ21
は、スレッドエラー信号のレベルが0になるように(可
及的に減少するように)、前記スレッドPWM信号のパ
ルス幅(デューティー比)の調整と、スレッドPWM信
号の符合(正負)の反転とを行う。これにより、光学ヘ
ッド3の光学ヘッド本体は目標位置(適正位置)に位置
する。すなわち、スレッドサーボがかかる。
【0151】なお、トラッキングエラー信号は、トラッ
キング制御の他、例えば、光学ヘッド3を光ディスク2
の所定のトラック(目的トラック)へ移動させるとき、
すなわち後述するトラックジャンプ制御等にも用いられ
る。
【0152】[トラックジャンプ制御(光学ヘッドの
移動制御)] 光ディスク装置1では、光学ヘッド3を光ディスク2の
現トラックから目的トラックへ即時に移動させる際、す
なわち、対物レンズを目的トラックへ移動させる際にト
ラックジャンプ制御が行われる。このトラックジャンプ
制御では、光学ヘッド本体移動機構のスレッドモータ5
の駆動と、アクチュエータ4の駆動とをそれぞれ制御
し、ラフサーチ、ファインサーチ、またはこれらの組み
合わせにより光学ヘッド3の対物レンズを目的トラック
へ移動させる。
【0153】図16は、トラックジャンプ制御を実施す
る部分のブロック図(図2中の主要部を示す図)であ
る。
【0154】同図に示すように、光学ヘッド3の分割ホ
トダイオードからの検出信号a、b、c、d、e、f、
gおよびhは、PU駆動制御信号生成回路18に入力さ
れ、PU駆動制御信号生成回路18では、検出信号a〜
hの加算や減算等を行うことにより、トラッキングエラ
ー信号(以下、TE信号という)およびトラックロス信
号(以下、TLN信号という)が、それぞれ生成され
る。
【0155】TE信号およびTLN信号は、CDサーボ
コントローラ21に入力される。このCDサーボコント
ローラ21は、前記TE信号およびTLN信号に基づ
き、ドライバ6に駆動信号を送出する。
【0156】ドライバ6は、第1ドライバ61と、第2
ドライバ62とで構成されている。第1ドライバ61
は、スレッドモータ5に制御信号を送出してスレッドモ
ータ5を駆動し、第2ドライバ62は、アクチュエータ
4に制御信号を送出してアクチュエータ4を駆動する。
【0157】トラックジャンプ制御を行う際には、CD
サーボコントローラ21は、PU駆動制御信号生成回路
18で生成されたTE信号やTLN信号(S1)に基づ
いて、光ディスク2に対する光学ヘッド3(対物レン
ズ)の径方向の位置や移動の方向を把握し、その光学ヘ
ッド3(対物レンズ)を目的トラックに移動させる。
【0158】ここで、現トラックから目的トラックまで
の間のトラック数(以下、目的通過トラック数という)
が比較的大きい場合、すなわち、予め設定されている基
準値(しきい値)を超える場合には、ラフサーチが行わ
れる。そして、このラフサーチ完了時点で、光学ヘッド
3が目的トラックに位置していない場合には、次いで、
ファインサーチが行われ、このファインサーチにより、
光学ヘッド3は目的トラックに移動される。
【0159】また、目標通過トラック数が比較的小さい
場合、すなわち、基準値以下の場合には、ファインサー
チが行われ、このファインサーチにより、光学ヘッド3
は確実に目標トラックに移動される。以下、ラフサーチ
およびファインサーチについて詳述する。
【0160】ラフサーチでは、CDサーボコントローラ
21は、TE信号に基づいて光学ヘッド3(対物レン
ズ)の径方向の位置を把握しつつ、第1ドライバ61に
駆動信号を送出する。これにより、第1ドライバ61か
らスレッドモータ5に、制御信号が送出され、スレッド
モータ5が駆動して、光学ヘッド本体が径方向に移動す
る。すなわち、光学ヘッド本体の移動により光学ヘッド
3全体を目的トラックに移動させる。以下、このラフサ
ーチを図17に示す模式図を参照しながら説明する。
【0161】図17は、分割フォトダイオードと、反射
レーザ光との位置関係を示す図である。なお、図17で
は、メインビームと、2つのサブビームのうち、メイン
ビームが、プリグルーブ72に照射されている状態を示
す。
【0162】同図に示すように、この光ディスク装置1
では、DPP方式(Diffexential Push Pull)を採用し
ており、光ディスク2に形成されているプリグルーブ7
2にメインビームが照射され、前記プリグルーブ72に
隣接する一方のランド73に一方のサブビームが照射さ
れ、前記プリグルーブ72に隣接する他方のランド74
に他方のサブビームが照射される。
【0163】そして、プリグルーブ72からのメインビ
ームの反射光は、分割ホトダイオードの受光部81、8
2、83および84で受光され、これら受光部81、8
2、83および84から、それぞれ、受光量に対応する
レベルの検出信号a、b、cおよびdが出力される。
【0164】また、ランド73からのサブビームの反射
光は、分割ホトダイオードの受光部85および86で受
光され、これら受光部85および86から、それぞれ、
受光量に対応するレベルの検出信号eおよびfが出力さ
れる。
【0165】また、ランド74からのサブビームの反射
光は、分割ホトダイオードの受光部87および88で受
光され、これら受光部87および88から、それぞれ、
受光量に対応するレベルの検出信号gおよびhが出力さ
れる。
【0166】TE信号は、下記(1)式で示される。な
お、下記(1)式におけるkは定数である。
【0167】 TE信号={(a+d)−(b+c)}−k{(e+g)−(f+h)} ・・・(1)
【0168】メインビームがプリグルーブ72若しく
は、ランド73、74の中心に位置しているときには、
(a+d)−(b+c)=k{(e+g)−(f+
h)}となるので、TE信号のレベルは、0(0レベ
ル)となる。
【0169】ラフサーチを行う際、スレッドモータ5を
駆動させて光学ヘッド3を径方向に移動させると、光学
ヘッド3から照射されるレーザ光は、プリグルーブ、ラ
ンド、プリグルーブ・・・というように、プリグルーブ
とランドとを交互に横切る。レーザ光の反射率は、プリ
グルーブよりランドの方が低いので、ランドで反射する
レーザ光の光量は、プリグルーブで反射するレーザ光の
光量よりも少ない。このため、上記(1)式にて与えら
れるTE信号は、径方向の移動に伴い図18に示す波型
(波形状)の信号となり、光学ヘッド3が、1プリグル
ーブ、すなわち1トラック通過する毎に、1波形(1周
期)生成される。
【0170】従って、TE信号の山または谷の個数をC
Dサーボコントローラ21に内蔵される図示しないカウ
ンターで計数することにより、通過したグルーブ数、す
なわち、通過したトラック数が判り、これにより光学ヘ
ッド3を目的トラックまで移動させることができる。
【0171】例えば、ラフサーチにより光学ヘッド3を
1000トラック移動させる場合には、スレッドモータ
5を駆動させて光学ヘッド3を移動させ、これと同時に
図18に示すTE信号の山または谷の個数を計数し、こ
の計数値が1000になるようにスレッドモータ5を停
止させる。
【0172】次に、ファインサーチについて説明する。
ファインサーチでは、CDサーボコントローラ21は、
TLN信号に基づいて光学ヘッド3(対物レンズ)の径
方向の位置を把握し、かつ前述したTE信号(TE信号
とTLN信号の位相差)に基づいて光学ヘッド3(対物
レンズ)の移動方向を把握しつつ、第2ドライバ62に
駆動信号を送出する。これにより、第2ドライバ62か
らアクチュエータ4に、制御信号が送出され、アクチュ
エータ4が駆動して、対物レンズが径方向に移動する。
さらに、CDサーボコントローラ21は、前述した第1
ドライバ61を介しスレッドモータ5の駆動を制御し
て、光学ヘッド本体を前記対物レンズに追従させる。こ
れにより、光学ヘッド3全体が目的トラックに移動す
る。
【0173】TLN信号は、下記(2)式で示される。
なお、下記(2)式におけるk′は定数である。
【0174】 TLN信号=(a+b+c+d)−k′(e+f+g+h) ・・・(2)
【0175】図17に示すように、メインビームがプリ
グルーブ72の中心に位置しているときには、上記
(2)式の右辺における第1項の(a+b+c+d)は
最大となり、第2項の(e+f+g+h)は最小となる
ので、TLN信号のレベルは、最大となる。
【0176】そして、メインビームがプリグルーブの中
心から離れるにつれて、TLN信号のレベルは小さくな
り、メインビームがランドの中心に位置したときに、T
LN信号のレベルは最小となる。
【0177】従って、光学ヘッド3を径方向に移動させ
ると、TLN信号S1は、図19に示すように、ほぼ一
定の周期で変動(振動)する波型(波形状)の信号とな
る。このTLN信号S1は、光学ヘッド3が、1プリグ
ルーブ、すなわち1トラック通過する毎に、1波形(1
周期)生成される。すなわち、このTLN信号S1の谷
(波)の個数が、光学ヘッド3が通過したトラック数
(プリグルーブ数)に対応するので、この谷の個数をC
Dサーボコントローラ21に内蔵される図示しないカウ
ンターで計数することにより、通過したプリグルーブ
数、すなわち、通過したトラック数が判り、これにより
光学ヘッド3を目的トラックまで移動させることができ
る。
【0178】例えば、ファインサーチにより光学ヘッド
3を50トラック移動させる場合には、アクチュエータ
4およびスレッドモータ5を駆動させて光学ヘッド3を
移動させ、これと同時に図19に示すTLN信号の谷の
個数を計数し、この計数値が50となるようにアクチュ
エータ4およびスレッドモータ5を停止させる。
【0179】[回転数制御(回転速度制御)] 光ディスク装置1では、例えば、記録および再生の際、
スピンドルモータ8の回転数(回転速度)が制御され
る。この回転数の制御方法には、WOBBLEPWM
(Puls Width Modulation )信号で制御する方法、すな
わちWOBBLE信号を利用するスピンドルサーボ(W
OBBLEサーボ)と、FG PWM信号で制御する方
法、すなわちFG信号を利用するスピンドルサーボ(F
Gサーボ)と、EFM PWM信号で制御する方法、す
なわちEFM信号を利用するスピンドルサーボ(EFM
サーボ)とがある。以下、これらを順次説明する。
【0180】WOBBLE PWM信号は、WOBBL
Eサーボコントローラ22で生成されるスピンドルモー
タ制御信号である。具体的には、0−5Vレベルのデジ
タル信号(連続パルス)である。
【0181】このWOBBLE PWM信号は、WOB
BLEサーボコントローラ22からPWM信号平滑フィ
ルター12に入力され、このPWM信号平滑フィルター
12で平滑化、すなわち、制御電圧(制御信号)に変換
され、ドライバ11に入力される。そして、ドライバ1
1は、この制御電圧に基づいてスピンドルモータ8を回
転駆動させる。
【0182】この場合、WOBBLEサーボコントロー
ラ22は、WOBBLE信号の周波数(周期)が、目標
値(例えば、1倍速のときは22.05kHz )になるよ
うに、前記WOBBLE PWM信号のパルス幅(デュ
ーティー比)を調整する。これにより、スピンドルモー
タ8の回転数(回転速度)が目標値となるようにスピン
ドルサーボがかかる。
【0183】FG PWM信号は、制御手段13で生成
されるスピンドルモータ制御信号である。具体的には、
0−5Vレベルのデジタル信号(連続パルス)である。
【0184】このFG PWM信号は、制御手段13か
らPWM信号平滑フィルター12に入力され、このPW
M信号平滑フィルター12で平滑化、すなわち、制御電
圧(制御信号)に変換され、ドライバ11に入力され
る。そして、ドライバ11は、この制御電圧に基づいて
スピンドルモータ8を回転駆動させる。
【0185】一方、ホール素子9からは、スピンドルモ
ータ8の回転数(回転速度)に対応するFG(Frequenc
y Generator )信号が出力される。このFG信号は、F
G信号2値化回路23で2値化され、制御手段13の図
示しない周波数測定部(周期測定部)に入力される。
【0186】制御手段13の周波数測定部では、クロッ
ク32からのクロック信号に基づいて、FG信号の周波
数(周期)が測定される。そして、制御手段13は、F
G信号の周波数(周期)が、目標値になるように、前記
FG PWM信号のパルス幅(デューティー比)を調整
する。これにより、スピンドルモータ8の回転数(回転
速度)が目標値となるようにスピンドルサーボがかか
る。
【0187】EFM PWM信号は、CDサーボコント
ローラ21で生成されるスピンドルモータ制御信号であ
る。具体的には、0−5Vレベルのデジタル信号(連続
パルス)である。
【0188】このEFM PWM信号は、CDサーボコ
ントローラ21からPWM信号平滑フィルター12に入
力され、このPWM信号平滑フィルター12で平滑化、
すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ
11に入力される。そして、ドライバ11は、この制御
電圧に基づいてスピンドルモータ8を回転駆動させる。
【0189】この場合、CDサーボコントローラ21
は、EFM信号、すなわち、3T〜11Tの周期のパル
スのうちの所定のパルスの周期が、目標値になるよう
に、前記EFM PWM信号のパルス幅(デューティー
比)を調整する。これにより、スピンドルモータ8の回
転数(回転速度)が目標値となるようにスピンドルサー
ボがかかる。
【0190】次に、ファインサーチの動作について、詳
細に説明する。前述したように、ファインサーチでは、
図19に示すTLN信号S1の谷の個数を計数すること
により光学ヘッド3の径方向の位置を把握してその光学
ヘッド3を目的トラックに移動させる。
【0191】この場合、前述したように、基準レベルL
1を設定しておき、この基準レベルL1と、TLN信号
S1のレベルとを比較することにより、TLN信号S1
を2値化し、この2値化されたTLN信号のパルス数を
計数することにより、ファインサーチ(トラックジャン
プ)の際に、いくつのトラックを横切ったかを検出す
る。
【0192】[偏心成分の形成動作] この光ディスク装置1では、後述するようにトラッキン
グエラー信号の振幅調整およびTLN信号のオフセット
調整をそれぞれ行うが、これらの調整を行う際は、ピー
ク・ボトム検出回路17において、トラッキングエラー
信号とTLN信号の上部(ピーク)および下部(ボト
ム)をそれぞれ安定的にホールドする必要がある。
【0193】この調整しようとするトラッキングエラー
信号とTLN信号のピークおよびボトムを安定的にホー
ルドするには、トラッキングエラー信号の波形の間隔を
密にし、また、TLN信号の波形の間隔を密にするのが
好ましい。この場合、偏心成分の多い光ディスクほど、
トラッキングエラー信号の波形の間隔およびTLN信号
の波形の間隔が密になる。
【0194】しかしながら、光ディスクによっては偏心
成分の少ないものがあり(特にCD−Rは偏心成分が少
ない)、偏心成分の少ない光ディスクでは、トラッキン
グエラー信号およびTLN信号の波形の間隔が疎とな
り、トラッキングエラー信号およびTLN信号のピーク
およびボトムを安定的にホールドすることができず、前
記振幅調整およびオフセット調整の精度が劣化する。
【0195】このため、この光ディスク装置1では、フ
ォーカスサーボをかけた後、トラッキングエラー信号の
振幅調整およびTLN信号のオフセット調整を行う際
に、それぞれ、トラッキングアクチュエータを振らせ、
ディスク径方向のビーム走査を行うことで、トラッキン
グエラー信号の波形の間隔およびTLN信号の波形の間
隔をそれぞれ密にし、前記振幅調整およびオフセット調
整を行うようになっている。
【0196】図20に、光ディスク装置1に設けられて
いる偏心成分生成装置の回路図を示す。
【0197】この図20において、偏心成分生成装置
は、所定の方形波信号を発生する方形波発生回路100
と、フォーカスサーボをかけた後、トラッキングエラー
信号の振幅調整およびTLN信号のオフセット調整を行
う際に方形波発生回路100からの所定の方形波信号を
出力するスリーステートバッファ102と、トラッキン
グアクチュエータの駆動系とで構成されている。
【0198】スリーステートバッファ102のイネーブ
ル端子は、制御手段13に接続されており、制御手段1
3が、フォーカスサーボをかけた後、トラッキングエラ
ー信号の振幅調整およびTLN信号のオフセット調整を
行う際に、このスリーステートバッファ102をイネー
ブル状態とすることで、方形波発生回路100からの方
形波信号がスリーステートバッファ102を介して出力
されるようになっている。
【0199】これに対して、トラッキングアクチュエー
タの駆動系は、主に、ディスクの外周方向へのビーム走
査を行うための第1のトラッキングPWM信号(TR
(+))およびディスクの内周方向へのビーム走査を行
うための第2のトラッキングPWM信号(TR(−))
を出力する、例えばDSP(デジタル・シグナル・プロ
セッサ)で形成されたCDサーボコントローラ21と、
トラッキングアクチュエータコイル106を駆動するた
めの第1の差動増幅器103、第2の差動増幅器(バッ
ファ)104および第3の差動増幅器105とで構成さ
れている。
【0200】CDサーボコントローラ21の第1のトラ
ッキングPWM信号を出力する出力端子は、抵抗R1を
介して第1の差動増幅器103の反転入力端子に接続さ
れており、CDサーボコントローラ21の第2のトラッ
キングPWM信号を出力する出力端子は、抵抗R2、R
3およびコンデンサC1で形成される積分回路を介して
第1の差動増幅器103の非反転入力端子に接続されて
いる。この第1の差動増幅器103の出力端子は、第2
の差動増幅器104の非反転入力端子に接続され、かつ
抵抗R6を介して第3の差動増幅器105の反転入力端
子に接続されている。また、この第1の差動増幅器10
3の出力は、抵抗R1、R5およびコンデンサC2で形
成される積分回路を介して反転入力端子に帰還されるよ
うになっている。
【0201】第2の差動増幅器104の出力端子は、そ
の出力を帰還するように反転入力端子に接続されると共
に、トラッキングアクチュエータコイル106の一端に
接続されている。第3の差動増幅器105の出力端子
は、その出力を帰還するように抵抗R8を介して反転入
力端子に接続されると共に、トラッキングアクチュエー
タコイル106の他端に接続されている。また、第3の
差動増幅器105の非反転入力端子には、抵抗R7を介
して基準電圧(Vref )が印加されるようになってい
る。
【0202】このようなトラッキングアクチュエータの
駆動系に対して、前記スリーステートバッファ102の
出力端子は、抵抗R4を介して第1の差動増幅器103
の反転入力端子に接続されており、フォーカスサーボを
かけた後、トラッキングエラー信号の振幅調整およびT
LN信号のオフセット調整を行う際に、方形波発生回路
100からの方形波信号を第1の差動増幅器103の反
転入力端子に供給するようになっている。
【0203】なお、前述した抵抗R2、R3、コンデン
サC1、抵抗R1、R5、コンデンサC2および差動増
幅器103は、図2および図16に示すPWM信号平滑
フィルター7の一部(第1のトラッキングPWM信号お
よび第2のトラッキングPWM信号等を平滑化する回
路)を兼ねる。
【0204】次に、このような構成を有する偏心成分生
成装置の動作説明をする。まず、このような偏心成分生
成装置は、例えばディスク外周方向へのビーム走査を行
う場合、CDサーボコントローラ21が、図21
(a)、(b)に示すように第1のトラッキングPWM
信号(TR(+))のパルス幅を、第2のトラッキング
PWM信号(TR(−))のパルス幅よりも広めに設定
し、この各PWM信号を第1の差動増幅器103の反転
入力端子および非反転入力端子にそれぞれ供給する。こ
れにより、第1の差動増幅器103におけるマイナスの
差分が大きくなり、この出力が第2、第3の差動増幅器
104、105を介してトラッキングアクチュエータコ
イル106に供給されることで、ディスク外周方向への
ビーム走査を行うようにトラッキングアクチュエータコ
イル106が駆動される。
【0205】これに対して、ディスク内周方向へのビー
ム走査を行う場合には、CDサーボコントローラ21
が、前述とは逆に第2のトラッキングPWM信号(TR
(−))のパルス幅を、第1のトラッキングPWM信号
(TR(+))のパルス幅よりも広めに設定し、この各
PWM信号を第1の差動増幅器103にそれぞれ供給す
る。これにより、第1の差動増幅器103におけるプラ
スの差分が大きくなり、この出力が第2、第3の差動増
幅器104、105を介してトラッキングアクチュエー
タコイル106に供給されることで、ディスク内周方向
へのビーム走査を行うようにトラッキングアクチュエー
タコイル106が駆動される。
【0206】このようなトラッキングアクチュエータの
駆動制御は、シーク時等における通常の駆動制御なので
あるが、フォーカスサーボをかけた後、トラッキングエ
ラー信号の振幅調整時およびTLN信号のオフセット調
整時となると、それぞれ、CDサーボコントローラ21
が図21(c)、(d)に示すような同じパルス幅で同
位相の第1、第2のトラッキングPWM信号を形成し、
これらを第1の差動増幅器103に供給する。これによ
り、第1の差動増幅器103で各トラッキングPWM信
号の差分は発生しないため、トラッキングアクチュエー
タは停止状態となる。
【0207】次に、制御手段13は、図20に示す入力
端子101を介してスリーステートバッファ102にオ
ンオフ制御信号を供給し、通常時にはディセーブル状態
となっているスリーステートバッファ102をイネーブ
ル状態とし、方形波発生回路100からの図21(e)
に示すような例えば84Hzの方形波信号を、第1の差
動増幅器103の反転入力端子に供給する。なお、この
図21(f)において、方形波信号の出力前におけるハ
イレベルおよびローレベルの方形波信号の中間レベルの
信号は、スリーステートバッファ102の不定状態(ハ
イインピーダンス状態)での出力を示すものである。
【0208】これにより、第1の差動増幅器103の反
転入力端子にハイレベルの方形波信号が供給されたとき
には、この反転入力端子の信号レベルが、非反転入力端
子の第2のトラッキングPWM信号のレベルよりも大き
くなり、前記ハイレベルの期間、マイナスの差分が発生
する。このため、このマイナスの差分出力によりトラッ
キングアクチュエータコイル106が駆動されることと
なり、ディスク上に照射されているビームが大きく外周
方向へ走査されることとなる。
【0209】また、この逆に、第1の差動増幅器103
の反転入力端子にローレベルの方形波信号が供給された
ときには、この反転入力端子の信号レベルが、非反転入
力端子の第2のトラッキングPWM信号のレベルよりも
小さくなり、前記ローレベルの期間、プラスの差分が発
生する。このため、このプラスの差分出力によりトラッ
キングアクチュエータコイル106が駆動されることと
なり、前述のように大きく外周方向へ走査されたビーム
が、今度は逆に大きく内周方向に走査されることとな
る。以上の動作が、方形波発生回路100からの方形波
信号の周期で繰り返される。
【0210】このような方形波信号によるビーム走査制
御により、図21(f)に示すように、トラッキングエ
ラー信号の波形の間隔が疎から密になる。すなわち、ビ
ーム走査によって該ビームがトラック(プリグルーブと
ランド)を横切ることにより、光ディスクの偏心による
波形に相当する成分(偏心成分)が生成される(図21
(f)の波形が密の部分参照)。
【0211】また、図示しないが、前記トラッキングエ
ラー信号と同様に、前記方形波信号によるビーム走査制
御により、TLN信号の波形の間隔が疎から密になる。
すなわち、ビーム走査によって該ビームがトラック(プ
リグルーブとランド)を横切ることにより、光ディスク
の偏心による波形に相当する成分(偏心成分)が生成さ
れる。
【0212】従って、装填された光ディスク2自体の偏
心成分が多い場合はもちろんのこと、装填された光ディ
スク2自体の偏心成分が少ない場合や無い場合であって
も、トラッキングエラー信号やTLN信号等の波形にな
まりを生ずる(波形の間隔が疎となる)不都合を防止す
ることができる。
【0213】すなわち、図21(f)に示すように波形
の間隔が密になるので、図21(g)および(h)に示
すようにピーク・ボトム検出回路17において、トラッ
キングエラー信号とTLN信号のピークおよびボトムを
それぞれ安定的にホールドすることができる。これによ
り、以下に説明するTLN信号のオフセット調整および
トラッキングエラー信号の振幅調整をそれぞれ精度良く
確実に行うことができる。
【0214】なお、以上の説明は、トラッキングアクチ
ュエータコイル106を駆動してディスク内周方向およ
び外周方向にビームを走査するものであったが、本発明
では、スレッドモータ5を駆動して光学ヘッド3全体を
ディスク内周方向および外周方向に移動制御するように
してもよい。この場合は、例えば、前記方形波信号によ
りスレッドモータ5を駆動すればよく、これにより前述
と同様の効果を得ることができる。
【0215】また、本発明では、前記スレッドモータ5
およびトラッキングアクチュエータコイル106をそれ
ぞれ駆動してディスク内周方向および外周方向にビーム
を走査するように構成してもよい。
【0216】[TLN信号のオフセット成分キャンセ
ル動作] 実際には、TLN信号にはオフセット成分(直流成分)
が含まれており、このオフセット成分は、周囲温度、経
時変化、光学ヘッド3の傾き具合、光ディスク2の装着
状態等の各要因により変動する。このため、TLN信号
は、常に基準レベルに対して一定の振幅で変動するとは
限らない。
【0217】具体的には、図22に示すようにオフセッ
ト成分が大きくなってくると、TLN信号S1は、基準
レベルL1と交差しなくなる。このような場合には、T
LN信号S1を正しく2値化することができないので、
光学ヘッド3がトラックを横切る回数を正確に計数する
ことができず、光学ヘッド3を目的トラックへ移動させ
ることができない。すなわち、光学ヘッド3を正しくト
ラックジャンプさせることができない。
【0218】この問題を解決するために、例えば図23
に示す回路をTLN信号の出力側に設置して、オフセッ
ト成分を除去する方法が考えられる。図示のように、こ
の回路ではコンデンサC11等によりTLN信号S1に
含まれるオフセット成分を除去し、その後TLN信号を
増幅しているので、基準レベルL1を中心とした大きな
振幅を有するTLN信号を得ることができる。
【0219】しかしながら、図23に示す回路では、出
力変動に伴なう応答性が悪いので、一旦TLN信号の振
幅が変化すると、所定期間、この振幅の変化の影響を受
けることになる。
【0220】例えば、CD−Rは、データが記録されて
いる記録部と、データが記録されていない未記録部とを
有する場合があり、光学ヘッド3が記録部を通過したと
きにはTLN信号の振幅は大きくなり、未記録部分を通
過したときにはTLN信号の振幅は小さくなる。
【0221】従って、図24に示すように、光学ヘッド
3が記録部から未記録部に移行する際、TLN信号S1
は、徐々に、振動の中心が基準レベルになるように変動
するので、実際には光学ヘッド3がトラックを横切って
いるにもかかわらず、TLN信号S1が基準レベルL1
と交差しない場合があり2値化の精度が悪い。このため
光学ヘッド3が横切ったトラック数に誤差が生じてしま
い、目的トラックに精度良く移動させることができない
ことがある。
【0222】このようなことから、この光ディスク装置
1には、オフセット成分をキャンセルしたTLN信号を
生成するTLN信号生成装置が設けられている。
【0223】図25は、この光ディスク装置1のTLN
信号生成装置のブロック図である。この図25におい
て、TLN信号生成装置は、メインビームと2つのサブ
ビームの光量差に基づいてTLN信号を生成する第1の
差動増幅器112と、この第1の差動増幅器112から
のTLN信号のピーク値およびボトム値を検出するピー
ク・ボトム検出回路17と、TLN信号のオフセット成
分をキャンセルするための基準電圧を第1の差動増幅器
112の非反転入力端子に印加するデジタルアナログ変
換器(D/A変換器)115、第2の差動増幅器(バッ
ファ)116、第3の差動増幅器(バッファ)117、
抵抗R14およびR15と、ピーク・ボトム検出回路1
7により検出されたTLN信号のピーク値およびボトム
値に基づいて、D/A変換器115が発生する基準電圧
を可変制御する制御手段13とで構成されている。
【0224】さらに詳しくは、TLN信号を生成する第
1の差動増幅器112は、その出力が抵抗R13を介し
て反転入力端子に帰還される構成となっており、この反
転入力端子には、抵抗R11を介してメインビームの和
信号(RF信号:a+b+c+d)が供給され、非反転
入力端子には、抵抗R12を介してメインビームとのレ
ベル合わせが行われた2つのサブビームの加算信号
(k′(e+f+g+h))が供給されるようになって
いる。そして、その出力がTLN信号としてピーク・ボ
トム検出回路17に供給されるとともに、該TLN信号
が、図示しない2値化回路で2値化された後、出力端子
113を介してCDサーボコントローラ21に供給され
るようになっている。
【0225】また、D/A変換器115には、例えば
2.5Vの第1の基準電圧および1.25Vの第2の基
準電圧が印加されるようになっており、制御手段13
は、D/A変換器115から出力される基準電圧を1.
25V〜2.5Vの間において、例えば256段階(8
ビット)で可変制御するようになっている。
【0226】また、D/A変換器115からの基準電圧
は、その出力が反転入力端子に帰還するように構成され
た第2の差動増幅器116の非反転入力端子に供給され
るようになっており、この第2の差動増幅器116の出
力は、その出力が反転入力端子に帰還するように構成さ
れた第3の差動増幅器117の非反転入力端子に抵抗R
14を介して供給されるようになっている。なお、この
第3の差動増幅器117の非反転入力端子には、抵抗R
15を介して例えば3.75Vの電圧が印加されるよう
になっている。そして、この第3の差動増幅器117の
出力が抵抗R16を介して第1の差動増幅器112の反
転入力端子に供給されるようになっている。
【0227】この場合、本実施例では、抵抗R14の抵
抗値をr14、抵抗R15の抵抗値をr15としたとき、r
14/r15=1/2となるように、r14およびr15を設定
している。これにより、第3の差動増幅器117から出
力される基準電圧、すなわち第1の差動増幅器112の
非反転入力端子に入力される基準電圧は、2.1V〜
2.9Vの間において、例えば256段階(8ビット)
で可変制御される。
【0228】次にこのような構成を有するTLN信号生
成装置の動作説明をする。このTLN信号生成装置は、
図26のフローチャートに従って動作することでTLN
信号のオフセット成分をキャンセルするようになってい
る。このフローチャートは、光ディスク装置1に光ディ
スクが装着され、フォーカスサーボの引き込みが終了し
たタイミングでスタートとなりステップS1に進む。な
お、このフローチャートは、2.5Vの基準電圧に対し
てTLN信号のオフセット成分をキャンセル、すなわち
TLN信号の振幅の中心値を2.5Vとするように構成
されている。
【0229】ステップS1では、制御手段13が、D/
A変換器115を初期化するアドレス・データ設定信号
を該D/A変換器115に供給し、その出力電圧を例え
ば1.25V〜2.5Vの中間の電圧である1.875
Vの初期値に設定、すなわち第1の差動増幅器112の
非反転入力端子への入力電圧を2.1V〜2.9Vの中
間の電圧である2.5Vの初期値に設定してステップS
2に進む。D/A変換器115は、制御手段13により
初期化されるとアナログ信号である図27(a)に示す
ような2.5V(第1の差動増幅器112の非反転入力
端子への入力電圧換算値)の基準電圧を生成し、これを
制御手段13からの信号送信基準クロックに基づいて出
力する。この基準電圧は、第2、第3の差動増幅器11
6、117を介して第1の差動増幅器112の非反転入
力端子に印加される。
【0230】ステップS2では、制御手段13が、自己
が有する変数Vを初期化してステップS3に進む。この
変数Vは、TLN信号のオフセット成分をキャンセルす
る基準電圧をD/A変換器115から発生させるための
数値であり、先のディスク装着時に用いた数値をそのま
ま用いることはできないため、このステップS2におい
て一旦初期化するものである。
【0231】ステップS3では、制御手段13が、図2
0および図21を用いて説明したように偏心成分生成装
置によりビームを装着された光ディスク2の半径方向に
強制的に走査して、前述した偏心成分を生成してステッ
プS4に進む。これにより、図25に示す第1の差動増
幅器112から、図27(b)に示すような所定の偏心
成分を含むTLN信号(波形の間隔が密のTLN信号)
が出力される。ピーク・ボトム検出回路17は、図27
(c)、(d)に示すようにこの生成されたTLN信号
のボトム値およびピーク値を検出し、これらをボトムホ
ールド信号およびピークホールド信号として制御手段1
3に供給する。
【0232】ステップS4では、前記ステップS3で生
成された偏心成分が安定、すなわち、TLN信号が安定
し、正確なピークホールド信号およびボトムホールド信
号が供給されるようになるまで、制御手段13が所定時
間待機状態となり、この所定時間経過後にステップS5
に進む。
【0233】ステップS5では、制御手段13が、アナ
ログデジタル変換器(A/D変換器)114により、ピ
ーク・ボトム検出回路17からのピークホールド信号お
よびボトムホールド信号をサンプリングしてデジタルデ
ータとして取り込みステップS6に進む。
【0234】ステップS6では、制御手段13が、この
取り込んだピークホールド信号と、ボトムホールド信号
との加算値の1/2の値を算出することで、現在のTL
N信号の振幅の中心値(C)を算出してステップS7に
進む。
【0235】ステップS7では、制御手段13が、TL
N信号の振幅の中心値の目標値である2.5Vと、前記
ステップS7で算出した現在のTLN信号の振幅の中心
値(C)との差分を検出する。そして、この差分値が0
であると判別された場合は、TLN信号にオフセットが
発生していないことを示すため、ステップS10に進み
前記ステップS3におけるディスク径方向のビーム走査
を停止するように前記偏心成分生成装置を制御して当該
図26に示すフローチャートの全ルーチンを終了する。
【0236】一方、このステップS7において、現在の
TLN信号の振幅の中心値(C)が、2.5Vよりも小
さいものと判別された場合は、制御手段13は、D/A
変換器115の設定値を1つインクリメントすること
で、D/A変換器115から出力される基準電圧を2.
5V+約0.0031V=2.5031V(第1の差動
増幅器112の非反転入力端子への入力電圧換算値)に
制御してステップS5に戻り、前述のステップS5〜ス
テップS7の各ルーチンを繰り返し実行する。
【0237】また、このステップS7において、現在の
TLN信号の振幅の中心値(C)が、2.5Vよりも大
きいものと判別された場合は、制御手段13は、D/A
変換器115の設定値を1つデクリメントすることで、
D/A変換器115から出力される基準電圧を2.5V
−約0.0031V=2.4969V(第1の差動増幅
器112の非反転入力端子への入力電圧換算値)に制御
してステップS5に戻り、前述のステップS5〜ステッ
プS7の各ルーチンを繰り返し実行する。
【0238】前述のように、D/A変換器115から出
力される基準電圧は、2.5Vを中心として2.1V〜
2.9V(第1の差動増幅器112の非反転入力端子へ
の入力電圧換算値)までの間、256段階で可変可能と
なっている。このため、制御手段13は、ステップS7
において、現在のTLN信号の振幅の中心値(C)と、
2.5Vとの差が0になったものと判別されるまで1段
階ずつ前記基準電圧を可変制御し、前述のステップS5
〜ステップS7の各ルーチンを繰り返し実行する。そし
て、ステップS7において、現在のTLN信号の振幅の
中心値(C)と、2.5Vとの差が0になったものと判
別された際、すなわち現在のTLN信号の振幅の中心値
(C)が2.5Vになったものと判別された際に、TL
N信号のオフセット成分がキャンセルされたものと判別
して、前述したステップS10を実行した後、当該図2
6に示すフローチャートの全ルーチンを終了する。
【0239】このように、当該TLN信号生成装置は、
基準電圧を生成するD/A変換器115の出力電圧値を
可変制御することで、TLN信号に発生しているオフセ
ット成分をキャンセルすることができ、かつ、TLN信
号の振幅の変動に伴う応答性も良い。これにより、図2
2および図24を用いて説明した基準レベルL1とTL
N信号S1とが確実に交差するようになり、図2に示す
PU駆動制御信号生成回路18において、精度良くTL
N信号を2値化することができる。このため、ファイン
サーチの際に、光学ヘッド3がトラックを横切る回数を
確実に計数することができるので、ファインサーチの精
度を著しく向上させることができ、また、未記録の光デ
ィスク2や、記録部と未記録部とを有する光ディスク2
であっても光学ヘッド3を精度良く目的トラックへ移動
させることができる。
【0240】以上の説明は、D/A変換器115から出
力される基準電圧の初期値を、可変可能な範囲の中間の
値である2.5V(第1の差動増幅器112の非反転入
力端子への入力電圧換算値)の電圧値に設定し、ここか
ら現在のTLN信号の振幅の中心値とその目標値(目標
値電圧値)との差に基づいて、除々に基準電圧値を可変
する例であったが、本発明では、この他、例えば、図2
8(a)に示すように、D/A変換器115から出力さ
れる基準電圧の初期値を、可変可能な範囲の最低の値で
ある2.1V(第1の差動増幅器112の非反転入力端
子への入力電圧換算値)の電圧値に設定し、ここから現
在のTLN信号の振幅の中心値とその目標値との差に基
づいて、除々に基準電圧値を上げていくようにしてもよ
い。
【0241】参考に、この可変制御におけるTLN信
号、ボトムホールド信号及びピークホールド信号の各波
形を図28(b)〜(d)にそれぞれ示す。
【0242】また、この変形例とは逆に、D/A変換器
115から出力される基準電圧の初期値を、可変可能な
範囲の最高の値である2.9V(第1の差動増幅器11
2の非反転入力端子への入力電圧換算値)の電圧値に設
定し、ここから現在のTLN信号の振幅の中心値とその
目標値との差に基づいて、除々に基準電圧値を下げてい
くようにしてもよい。
【0243】また、現在のTLN信号の振幅の中心値と
その目標値との差が0になるように、1回で基準電圧値
を調整するように構成してもよい。いずれの場合であっ
ても、前述と同様の効果を得ることができる。
【0244】なお、この実施例では、一例としてこのよ
うなオフセット成分のキャンセル動作をディスク装着時
に行うこととしたが、本発明では、このオフセット成分
のキャンセル動作は、ディスク装着時に限らず、例え
ば、フォーカスサーボのみをかけたとき、常時行うよう
にしてもよい。
【0245】[トラッキングエラー信号の振幅調整動
作] 次に、今日においては、CD−R、CD−ROM、CD
−RW等のように様々な光ディスクが普及しており、こ
れらを互換性良く記録再生制御することが望まれるので
あるが、CD−R、CD−ROM、CD−RWの各ディ
スクでは、反射層の反射率の違い等によりトラッキング
エラー信号の振幅が異なる。また、同種の光ディスクで
も個体差によりトラッキングエラー信号の振幅が異なる
場合がある。
【0246】具体的には、CD−Rのデータディスク
(プリピット)から再生されるトラッキングエラー信号
の振幅を1とすると、CD−ROMのデータディスクか
ら再生されるトラッキングエラー信号の振幅は0.7程
度となっており、CD−RWのデータディスクから再生
されるトラッキングエラー信号の振幅は0.35程度と
なっている。このため、ディスクに応じてトラッキング
エラー信号の振幅調整を行わないと、トラッキングサー
ボが正常に機能せず、正確に記録再生制御することが困
難となる。このようなことから、当該光ディスク装置1
には、トラッキングエラー信号の振幅が最適となるよう
に調整する振幅調整装置が設けられている。
【0247】図29にこの振幅調整装置の回路図を示
す。この図29において、振幅調整装置は、トラッキン
グエラー信号を生成する差動増幅器122と、この差動
増幅器122からのトラッキングエラー信号に最適な係
数を乗算処理することで最適な振幅として出力するデジ
タルアナログ変換器(D/A変換器)123と、D/A
変換器123からの出力側に設けられた差動増幅器(バ
ッファ)124と、差動増幅器124からのトラッキン
グエラー信号のピーク値およびボトム値を検出するピー
ク・ボトム検出回路17と、ピーク・ボトム検出回路1
7により検出されたトラッキングエラー信号のピーク値
およびボトム値に基づいて、D/A変換器123の係数
Mを例えば256段階(8ビット)で可変制御する制御
手段13とで構成されている。なお、本実施例では、前
記係数Mは、下記(3)式で示される。
【0248】 係数M=N/256(但し、Nは、0から255までの整数)・・・(3)
【0249】さらに具体的には、差動増幅器122は、
その出力が抵抗R23を介して反転入力端子に帰還され
る構成となっており、反転入力端子には、入力端子12
1および抵抗R21を介して基準電圧(Vref )が供給
され、非反転入力端子には、入力端子120を介して供
給されるプッシュプル信号であるトラッキングエラー信
号が抵抗R22を介して供給されるようになっている。
また、差動増幅器124は、その出力がそのまま反転入
力端子に帰還される構成となっており、非反転入力端子
に、D/A変換器123からの振幅調整されたトラッキ
ングエラー信号が供給されるようになっている。そし
て、この差動増幅器124から出力されるトラッキング
エラー信号が、ピーク・ボトム検出回路17に供給され
るとともに、出力端子125を介してCDサーボコント
ローラ21に供給されるようになっている。
【0250】なお、入力端子120からのトラッキング
エラー信号は、差動増幅器122で必要かつ十分な大き
さに増幅された後、D/A変換器123に入力され、該
D/A変換器123で振幅調整される。
【0251】次にこのような構成を有するトラッキング
エラー信号の振幅調整装置の動作説明をする。
【0252】この振幅調整装置は、図30のフローチャ
ートに従って動作することでトラッキングエラー信号の
振幅を調整するようになっている。このフローチャート
は、光ディスク装置1に光ディスクが装着され、フォー
カスサーボの引き込みが終了したタイミングでスタート
となりステップS11に進む。なお、このフローチャー
トは、トラッキングエラー信号の振幅値が1.5Vpp
程度になるように振幅調整されるよう構成されている。
【0253】ステップS11では、制御手段13が、D
/A変換器123の係数Mを初期値である0(0/25
6)に初期化するアドレス・データ設定信号を該D/A
変換器123に供給してステップS12に進む。
【0254】ステップS12では、制御手段13が、図
20および図21を用いて説明したように偏心成分生成
装置によりビームを装着された光ディスク2の半径方向
に強制的に走査して、前述した偏心成分を生成してステ
ップS13に進む。これにより、図29に示す差動増幅
器122から、図31(a)に示すような所定の偏心成
分を含むトラッキングエラー信号(波形の間隔が密のト
ラッキングエラー信号)が出力され、D/A変換器12
3に供給されることとなる。
【0255】D/A変換器123は、制御手段13によ
り初期化された係数M(=0)を、差動増幅器122か
らのトラッキングエラー信号に乗算処理して振幅調整を
行い、この振幅調整を行った図31(b)に示すような
トラッキングエラー信号を制御手段13からの信号送信
基準クロックに基づいて出力する。このトラッキングエ
ラー信号は、差動増幅器124を介してピーク・ボトム
検出回路17に供給される。ピーク・ボトム検出回路1
7は、図31(c)、(d)に示すようにこの振幅調整
されたトラッキングエラー信号のボトム値およびピーク
値を検出し、これらをボトムホールド信号およびピーク
ホールド信号として制御手段13に供給する。
【0256】ステップS13では、前記ステップS12
で生成された偏心成分が安定、すなわち、トラッキング
エラー信号が安定し、正確なピークホールド信号および
ボトムホールド信号が供給されるようになるまで、制御
手段13が所定時間待機状態となり、この所定時間経過
後にステップS14に進む。
【0257】ステップS14では、制御手段13が、ア
ナログデジタル変換器(A/D変換器)114により、
ピーク・ボトム検出回路17からのピークホールド信号
およびボトムホールド信号をサンプリングしてデジタル
データとして取り込みステップS15に進む。
【0258】ステップS15では、制御手段13が、こ
の取り込んだピークホールド信号と、ボトムホールド信
号との差分値(pp:ピーク・トゥ・ピーク)を検出す
ることで、現在のトラッキングエラー信号の振幅値を検
出してステップS16に進む。
【0259】ステップS16では、制御手段13が、前
記ステップS15で検出したトラッキングエラー信号の
振幅値が、目標値である1.5Vpp未満であるか否か
を判別する。この一例として掲げた1.5Vppの値
は、最低限の振幅値である。従って、このステップS1
6では、現在のトラッキングエラー信号の振幅値が、後
段のトラッキングサーボ系等に影響を与えない、最低限
の値を有しているか否かを判別することとなる。そし
て、このステップS16においてNoと判別された場
合、すなわち、現在のトラッキングエラー信号の振幅値
が1.5Vppまたは1.5Vppよりわずかに大きい
値である場合は、トラッキングエラー信号の振幅値が適
当な値であることを示すため、制御手段13は、ステッ
プS18に進み、前記ステップS12におけるディスク
径方向のビーム走査を停止するように前記偏心成分生成
装置を制御して当該図30に示すフローチャートの全ル
ーチンを終了する。
【0260】一方、このステップS16においてYes
と判別された場合、すなわち、現在のトラッキングエラ
ー信号の振幅値が1.5Vpp未満の値である場合は、
再度、トラッキングエラー信号の振幅調整を行うため、
制御手段13は、前記(3)式に示すD/A変換器12
3の設定値Nを1つインクリメントすることで、D/A
変換器123においてトラッキングエラー信号に乗算処
理される係数Mを1/256大きくしてステップS14
に戻り、前述したステップS14〜ステップS16の各
ルーチンを繰り返し実行する。
【0261】前述のように、D/A変換器123におい
てトラッキングエラー信号に乗算処理される係数Mは、
256段階で可変可能となっている。このため、制御手
段13は、ステップS16において、現在のトラッキン
グエラー信号の振幅値が、目標値である1.5Vpp以
上になったものと判別されるまで1段階ずつ(数値的に
1/256ずつ)前記係数Mを可変制御し、前述のステ
ップS14〜ステップS17の各ルーチンを繰り返し実
行する。そして、ステップS16において、現在のトラ
ッキングエラー信号の振幅値が、1.5Vpp以上にな
ったものと判別された際に、トラッキングエラー信号の
振幅値が最適な値になったものと判別して、前述したス
テップS18を実行した後、当該図30に示すフローチ
ャートの全ルーチンを終了する。
【0262】このように、当該振幅調整装置は、トラッ
キングエラー信号に乗算処理する係数を可変制御するこ
とで、トラッキングエラー信号の振幅値を最適な値とす
ることができる。このため、CD−R、CD−ROM、
CD−RW等の光ディスクの種類や光ディスクの個体差
に拘らず、トラッキングエラー信号の振幅値を一定に調
整することができ、トラッキングサーボ系のゲインの一
定化およびトラッキングサーボの安定化を図ることがで
きる。
【0263】なお、以上の説明は、制御手段13が、D
/A変換器123で乗算処理する係数を1から1/25
6に除々にインクリメントすることとしたが、これは、
逆に2から1/256ずつ除々にデクリメントするよう
にしてもよい。あるいは、使用頻度の高い光ディスクに
対応する係数を初期値としてD/A変換器123に設定
し、この初期値から係数を所定数ずつインクリメントま
たはデクリメントするようにしてもよい。このようにし
ても、前述と同様の効果を得ることができる。
【0264】以上、本発明のトラッキングエラー信号の
振幅調整装置および光ディスク装置を、図示の実施例に
基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成
のものに置換することができる。
【0265】例えば、本発明の光ディスク装置は、前述
したCD−Rドライブ装置に限らず、この他、例えば、
CD−RW、DVD−R、DVD−RAM等のプリグル
ーブを有する光ディスクを記録・再生する各種光ディス
ク装置、CD(コンパクトディスク)、CD−ROM等
の光ディスクを再生する各種光ディスク装置に適用する
ことができる。
【0266】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトラッキ
ングエラー信号の振幅調整装置および光ディスク装置に
よれば、光ディスクの種類や個体差に拘らずトラッキン
グエラー信号の振幅値を一定に調整することができる。
このため、トラッキングサーボ系のゲインの一定化およ
びトラッキングサーボの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置をコンピュータに接続
した状態を示すブロック図である。
【図2】本発明の光ディスク装置の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明におけるEFM/CDROMエンコーダ
制御部からのENCORDEEFM信号と、レーザ制御
部からのENCORDE EFM信号とを示すタイミン
グチャートである。
【図4】本発明におけるATIP−SYNC信号と、シ
ンク信号生成・ATIPデコーダからのSUBCODE
−SYNC信号と、ATIP ERROR信号とを示す
タイミングチャートである。
【図5】本発明におけるATIP−SYNC信号と、シ
ンク信号生成・ATIPデコーダからのSUBCODE
−SYNC信号と、CDサーボコントローラからのSU
BCODE−SYNC信号とを示すタイミングチャート
である。
【図6】本発明における1T Biphase ATI
Pタイミングと、WOBBLE信号と、2値化後のWO
BBLE信号とを示すタイミングチャートである。
【図7】本発明におけるBIDATA信号と、BICL
OCK信号と、ATIP−SYNC信号とを示すタイミ
ングチャートである。
【図8】本発明におけるATIPフレームのフォーマッ
トを示す図である。
【図9】本発明におけるATIP−SYNC信号と、S
UBCODE−SYNC信号とを示すタイミングチャー
トである。
【図10】本発明におけるピーク・ボトム検出回路への
入力信号と、その入力信号の振幅(エンベロープ)と、
PEEK信号およびBOTTOM信号とを示すタイミン
グチャートである。
【図11】本発明におけるCDサーボコントローラから
のSUBCODE−SYNC信号と、C1ERROR信
号とを示すタイミングチャートである。
【図12】本発明におけるオーディオ形式のDATA信
号、LRCLOCK信号およびBITCLOCK信号を
示すタイミングチャートである。
【図13】本発明におけるCDサーボコントローラから
のSUBCODE−SYNC信号と、FRAME SY
NC信号と、HF信号(EFM信号)とを示すタイミン
グチャートである。
【図14】本発明におけるQデータ96ビットのフォー
マットを示す図である。
【図15】本発明における1サブコードフレームを示す
図である。
【図16】本発明におけるトラックジャンプ制御を実施
する部分のブロック図(図2中の主要部を示す図)であ
る。
【図17】本発明における分割フォトダイオードと、反
射レーザ光との位置関係を示す図である。
【図18】トラッキングエラー信号の一例を示す特性図
である。
【図19】トラックロス信号の一例を示す図である。
【図20】本発明における光ディスク装置に設けられて
いる偏心成分生成装置の回路図である。
【図21】本発明における偏心成分生成装置の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図22】オフセット成分の存在により、トラックロス
信号が基準レベルと交差しない様子を示す図である。
【図23】トラックロス信号の直流成分を除去し、交流
成分のみを増幅する回路を示す図である。
【図24】図23に示す回路において、トラックロス信
号の振幅が変化したときの該回路からの出力信号の変動
を示す図である。
【図25】本発明における光ディスク装置に設けられて
いるTLN信号生成装置の回路図である。
【図26】本発明におけるTLN信号生成装置のオフセ
ット成分キャンセル動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図27】本発明におけるTLN信号生成装置のオフセ
ット成分キャンセル動作にかかる各部の信号波形を示す
図である。
【図28】本発明におけるTLN信号生成装置の変形例
におけるオフセット成分キャンセル動作にかかる各部の
信号波形を示す図である。
【図29】本発明における光ディスク装置に設けられて
いるトラッキングエラー信号の振幅調整装置の回路図で
ある。
【図30】本発明における振幅調整装置の振幅調整動作
を説明するためのフローチャートである。
【図31】本発明における振幅調整装置の振幅調整動作
にかかる各部の信号波形を示す図である。
【図32】光ディスクに形成されているプリグルーブお
よびこの両端に形成されているランドを模式的に示す図
である。
【図33】トラックロス信号と基準レベルとを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 10 ケーシング 2 光ディスク 3 光学ヘッド(光ピックアップ) 4 アクチュエータ 5 スレッドモータ 6 ドライバ 61 第1ドライバ 62 第2ドライバ 7 PWM信号平滑フィルター 8 スピンドルモータ 9 ホール素子 11 ドライバ 12 PWM信号平滑フィルター 13 制御手段(CPU) 131 カウンター 14 レーザ制御部 15 HF信号生成回路 16 HF信号ゲイン切り替え回路 17 ピーク・ボトム検出回路 18 PU駆動制御信号生成回路 19 WOBBLE信号検出回路 21 CDサーボコントローラ 22 WOBBLEサーボコントローラ 23 FG信号2値化回路 24 EFM/CDROMエンコーダ制御部 25、26 メモリー 27 シンク信号生成・ATIPデコーダ 28 CDROMデコーダ制御部 29 メモリー 31 インターフェース制御部 32〜35 クロック 36 アドレス・データバス 41 コンピュータ 42 キーボード 43 マウス 44 モニター 51、52 パルス 81〜88 受光部 100 方形波発生回路 101 入力端子 102 スリーステートバッファ 103〜105 第1〜第3の差動増幅器 106 トラッキングアクチュエータコイル 112 第1の差動増幅器 113 出力端子 114 A/D変換器 115、123 D/A変換器 116、117 第2、第3の差動増幅器 120、121 入力端子 122、124 差動増幅器 125 出力端子 131a、131b プリグルーブ 132a、132b ランド 133a〜133c 反射光 S1 TLN信号 L1 基準レベル L2 レベル OP1、OP2 オペアンプ R1〜R7 抵抗 R11〜R16 抵抗 R21〜R23 抵抗 C1、C2、C11 コンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク装置の光学ヘッドからの信号
    に基づいて生成されたトラッキングエラー信号を増幅す
    る増幅率が可変な増幅手段と、 前記増幅手段からのトラッキングエラー信号の振幅値を
    検出する振幅値検出手段と、 前記振幅値検出手段により検出された振幅値が、前記ト
    ラッキングエラー信号の基準となる基準振幅値と略一致
    するように、前記増幅手段の増幅率を可変制御する増幅
    率可変制御手段とを有することを特徴とするトラッキン
    グエラー信号の振幅調整装置。
  2. 【請求項2】 光ディスク装置の光学ヘッドからの信号
    に基づいて生成されたトラッキングエラー信号を増幅す
    る増幅率が可変な増幅手段と、 前記増幅手段からのトラッキングエラー信号の振幅値を
    検出する振幅値検出手段と、 前記振幅値検出手段により検出された振幅値と、前記ト
    ラッキングエラー信号の基準となる基準振幅値とを比較
    し、該基準振幅値よりも前記振幅値検出手段により検出
    された振幅値が小さい場合に、前記トラッキングエラー
    信号の振幅値が少なくとも前記基準振幅値に到達するよ
    うに、前記増幅手段の増幅率を可変制御する増幅率可変
    制御手段とを有することを特徴とするトラッキングエラ
    ー信号の振幅調整装置。
  3. 【請求項3】 前記増幅率可変制御手段は、前記増幅手
    段からのトラッキングエラー信号のピーク値とボトム値
    の差分値を前記トラッキングエラー信号の振幅値として
    検出するよう構成されている請求項1または2に記載の
    トラッキングエラー信号の振幅調整装置。
  4. 【請求項4】 フォーカスサーボの引き込み後に、光デ
    ィスク上に照射されたビームが、該光ディスクの径方向
    に移動するように光学ヘッドを駆動制御する光学ヘッド
    駆動手段と、 前記光学ヘッド駆動手段により前記光学ヘッドが移動制
    御されることで得られた前記ビームの反射光に基づいて
    偏心成分を生成する偏心成分生成手段とを有する請求項
    1ないし3のいずれかに記載のトラッキングエラー信号
    の振幅調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の振
    幅調整装置を有することを特徴とする光ディスク装置。
JP10030520A 1998-01-05 1998-01-28 トラッキングエラー信号の振幅調整装置および光ディスク装置 Pending JPH11213412A (ja)

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AU98266/98A AU762881B2 (en) 1998-01-05 1998-12-31 TLN signal generating apparatus used in optical disc drive and optical disc drive equipped with the apparatus, and optical disc drive equipped with amplitude adjusting apparatus for tracking error signal
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