JP2005056571A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータの回転数を変更するに際し、安定までの時間が短く、バラツキの少ない光ディスク装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の光ディスク装置は、光ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、光ディスクの半径方向に移動し得る光学ヘッドと、スピンドルモータの回転を検出するホール素子と、該ホール素子から出力されるFG信号の周波数または周期に基づいてスピンドルモータの回転数を制御するモータ回転数制御手段とを備えている。例えば倍速の切り替えに伴いスピンドルモータの回転数を変更する際には、スピンドルサーボは、FG信号に基づくFGサーボに切り替えられ、該FGサーボによりスピンドルモータを目標回転数に到達させる。
【選択図】 図16

Description

本発明は、光ディスクを再生または記録・再生する光ディスク装置に関するものである。
光ディスクを再生または記録・再生する光ディスク装置(例えば、CD−ROMドライブ装置、CD−Rドライブ装置、CD−WRドライブ装置)が知られている。
この光ディスク装置は、光ディスクの記録、再生の際に光ディスクを回転駆動するモータ(スピンドルモータ)を備えている。このモータは、その回転数(回転速度)を制御されつつ駆動する。この制御を、スピンドルサーボと呼ぶ。
このモータの回転数制御は、主に、光学ヘッド(光ピックアップ)により読み取られた光ディスクからの情報に基づいて行われている。すなわち、例えば未記録の光ディスクにおいては、WOBBLEサーボコントローラから出力されるWOBBLE PWM信号に基づいて行われ、記録済の光ディスクにおいては、CDサーボコントローラから出力されるEFM PWM信号に基づいて行われる。
ところで、このような光ディスク装置では、光ディスクの回転中に、その回転数を変更する場合がある。その例としては、1倍速で回転している光ディスクを6倍速の回転数(目標回転数)に加速する場合である。
この場合、WOBBLEサーボまたはEFMサーボを一旦解除し、モータを所定のキック時間キック(フルに電圧を印加する)し、キック後、目標回転数に合わせるべく、再びWOBBLEサーボまたはEFMサーボによるスピンドルサーボを行う。しかしながら、このような方式では、次のような欠点がある。
キック後、WOBBLEサーボまたはEFMサーボによるスピンドルサーボでは、モータにハンチングを生じることを防止するために、サーボにおけるゲインを高くすることができず、そのため、目標回転数に到達し、安定するまでの時間(以下「安定までの時間」と言う)が長くかかる。
特に、光ディスクの回転数は、線速を一定とするために、光ディスクの内周側と外周側とで異なる(最大2.5倍)が、前記キック時間は固定されているため、光学ヘッドの光ディスク半径方向の位置により、安定までの時間にバラツキを生じる。
本発明の目的は、モータの回転数を変更するに際し、安定までの時間が短く、バラツキの少ない光ディスク装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)および(2)の本発明により達成される。
(1) 光ディスクの回転数を多段階においてある倍速から他の倍速へ変更可能な光ディスク装置であって、
光ディスクを回転駆動するモータと、
少なくとも光ディスクの半径方向に移動し得る光学ヘッドと、
前記モータの回転を検出するセンサーと、
前記センサーからの信号に基づいて前記モータの回転数を制御する第1のモータ回転数制御手段と、
前記光ディスクからの情報に基づいて前記モータの回転数を制御する第2のモータ回転数制御手段とを有し、
前記モータの回転中に前記光学ヘッドが前記光ディスクの半径方向へ移動するのと関係なく、前記モータの回転数を前記多段階においてある倍速から他の倍速へ変更する際は、該モータの回転数制御を前記第1のモータ回転数制御手段により行って前記モータの回転数を変更し、
前記第1のモータ回転数制御手段の制御により前記モータの回転数を変更した後、前記第2のモータ回転数制御手段により前記モータの回転数を一定に保つよう制御することを特徴とする光ディスク装置。
(2) 前記センサーはホール素子であり、前記第1のモータ回転数制御手段は、前記ホール素子から出力されるFG信号の周波数または周期に基づいて前記モータの回転数を目標値に到達させるよう制御する上記(1)に記載の光ディスク装置。
上述した本願発明によれば、ある倍速の回転からある倍速の回転(たとえば、1倍速から6倍速)にスピンドルモータの回転数を変更するに際し、EFMサーボ、WOBBLEサーボのような光ディスクから得られる情報に基づいてモータの回転数を制御する第2のモータ回転数制御手段によりスピンドルサーボを行うのではなく、FG信号に基づくFGサーボのようなセンサーからの信号に基づいてモータの回転数を制御する第1のモータ回転数制御手段によりスピンドルサーボを行うので、スピンドルモータに対しキックまたは、ブレーキ等の加速を行った場合のオーバーシュート量、アンダーシュート量が少ない。その結果、スピンドルモータが目標回転数に到達し、安定するまでの時間(安定までの時間)が短く、しかも、光学ヘッドの径方向の位置にかかわらず、安定までの時間のバラツキが少ない。また、FGサーボによるスピンドルサーボのような第1のモータ回転数制御手段は、主に制御手段に内蔵されたソフトウェアにより作動するため、ゲインの調整や、現在の回転数と目標回転数との差等の情報の把握を容易に行うことができるという作用・効果を有する。
すなわち、本願発明は、ある倍速の回転からある倍速の回転(たとえば、1倍速から6倍速)に回転数を変更する際に、第1のモータ回転数制御手段(FGサーボ)による制御に切り替えて倍速を変化させてから元のサーボ(第2のモータ回転数制御手段/EFMサーボやWOBBLEサーボ)に戻すことにより、多段階での倍速を変更する際にモータの回転数が安定するまでの時間を短くするものである。
以下、本発明の光ディスク装置を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の光ディスク装置をコンピュータに接続した状態を示すブロック図、図2は、本発明の光ディスク装置の実施例を示すブロック図である。
これらの図に示す光ディスク装置1は、光ディスク(CD−R)2を記録・再生するCD−Rドライブ装置である。
光ディスク2には、図示しない螺旋状のプリグルーブ(WOBBLE:ウォブル)が形成されている。
このプリグルーブは、所定の周期(1倍速で22.05kHz )で蛇行しているとともに、該プリグルーブには、ATIP(Absolute Time In Pre-Groove )情報(時間情報)が記録されている。この場合、ATIP情報は、バイフェーズ変調され、さらに、22.05kHz のキャリア周波数でFM変調されて記録されている。
このプリグルーブは、光ディスク2へのピット/ランド形成(ピット/ランド記録)時の案内溝として機能する。また、このプリグルーブは、再生され、光ディスク2の回転速度制御や、光ディスク2上の記録位置(絶対時間)の特定等に利用される。
光ディスク装置1は、ターンテーブルおよびターンテーブル回転用(光ディスク回転用)のスピンドルモータ8を備え、このターンテーブルに光ディスク2を装着して回転させる図示しない回転駆動機構を有している。このスピンドルモータ8の近傍には、スピンドルモータ8の回転を検出するセンサーとして、ホール素子9が設置されている。スピンドルモータ8の回転に伴い、ホール素子9からは、FG信号(サイン波)が出力される。このFG信号の周期はスピンドルモータ8の回転数に対応する。
また、光ディスク装置1は、前記装着された光ディスク2(ターンテーブル)に対し、光ディスク2の径方向(ターンテーブルの径方向)に移動し得る光学ヘッド(光ピックアップ)3と、この光学ヘッド3を前記径方向に移動、すなわち光学ヘッド3の後述する光学ヘッド本体(光ピックアップベース)を前記径方向に移動させるスレッドモータ5を備えた図示しない光学ヘッド本体移動機構と、ドライバ6および11と、PWM信号平滑フィルター7および12と、制御手段13と、レーザ制御部14と、HF信号生成回路15と、HF信号ゲイン切り替え回路16と、ピーク・ボトム検出回路17と、エラー信号生成回路18と、WOBBLE信号検出回路19と、CDサーボコントローラ21と、WOBBLEサーボコントローラ22と、FG信号2値化回路23と、EFM/CDROMエンコーダ制御部24と、メモリー25、26および29と、シンク信号生成・ATIPデコーダ27と、CDROMデコーダ制御部28と、インターフェース制御部31と、クロック32、33、34および35と、これらを収納するケーシング10とを有している。以下、前記光ディスク2の径方向を単に「径方向」と言う。
光学ヘッド3は、レーザダイオード(光源)および分割ホトダイオード(受光素子)を備えた図示しない光学ヘッド本体(光ピックアップベース)と、対物レンズ(集光レンズ)とを有している。このレーザダイオードの駆動は、レーザ制御部14により制御される。
対物レンズは、光学ヘッド本体に設けられた図示しないサスペンジョンバネで支持され、光学ヘッド本体に対し、径方向および光ディスク2(ターンテーブル)の回転軸方向のそれぞれに移動し得るようになっている。対物レンズがその中立位置(中点)からずれると、その対物レンズは、前記サスペンジョンバネの復元力によって中立位置に向って付勢される。以下、前記光ディスク2の回転軸方向を単に「回転軸方向」と言う。
また、光学ヘッド3は、光学ヘッド本体に対し、径方向および回転軸方向のそれぞれに対物レンズを移動させるアクチュエータ4を有している。
制御手段13は、通常、マイクロコンピュータ(CPU)で構成され、光学ヘッド3(アクチュエータ4)、スレッドモータ5、スピンドルモータ8、レーザ制御部14、HF信号ゲイン切り替え回路16、ピーク・ボトム検出回路17、CDサーボコントローラ21、WOBBLEサーボコントローラ22、EFM/CDROMエンコーダ制御部24、メモリー25、26、29、シンク信号生成・ATIPデコーダ27、CDROMデコーダ制御部28、インターフェース制御部31等、光ディスク装置1全体の制御を行う。
なお、制御手段13からは、アドレス・データバス36を介してアドレス、データ、COMMAND(コマンド)等が、EFM/CDROMエンコーダ制御部24、メモリー26、シンク信号生成・ATIPデコーダ27、CDROMデコーダ制御部28、インターフェース制御部31等に入力される。
この光ディスク装置1には、インターフェース制御部31を介して外部装置(本実施例では、コンピュータ41)が着脱自在に接続され、光ディスク装置1とコンピュータ41との間で通信を行うことができる。
インターフェース制御部31としては、例えば、ATAPI(IDE)(アタピー規格)や、SCSI(スカジー規格)等が用いられる。
前記コンピュータ41には、キーボード42、マウス43およびモニター44がそれぞれ接続されている。なお、インターフェース制御部31により、送信手段が構成される。
また、HF信号生成回路15、HF信号ゲイン切り替え回路16、ピーク・ボトム検出回路17、エラー信号生成回路18、WOBBLE信号検出回路19、CDサーボコントローラ21およびWOBBLEサーボコントローラ22により、信号処理手段が構成される。
次に、光ディスク装置1の作用について説明する。光ディスイク装置1は、所定のトラックにおいて、フォーカス制御、トラッキング制御、スレッド制御および回転数制御(回転速度制御)を行いつつ、光ディスク2への情報(データ)の記録(書き込み)および再生(読み出し)を行う。以下、(1)記録、(2)再生、(3)フォーカス制御、トラッキング制御およびスレッド制御、(4)回転数制御(回転速度制御)時の作用を説明する。
まず、前提として、図2に示すように、制御手段13からは、所定のCOMMAND信号がCDサーボコントローラ21に入力される。また、制御手段13からは、所定のCOMMAND信号がWOBBLEサーボコントローラ22に入力される。
このCOMMAND信号は、制御手段13からCDサーボコントローラ21やWOBBLEサーボコントローラ22への所定の命令(例えば、制御の開始等)を示す信号である。
そして、CDサーボコントローラ21からは、所定のSTATUS信号が制御手段13に入力される。また、WOBBLEサーボコントローラ22からは、所定のSTATUS信号が制御手段13に入力される。
このSTATUS信号は、前記命令に対する応答、すなわち、前記制御に対する情報(例えば、制御成功、制御失敗、制御実行中等の各ステータス)を示す信号である。
(1) [記録]
光ディスク2にデータ(信号)を記録する(書き込む)際は、光ディスク2に形成されているプリグルーブが再生され(読み出され)、この後、このプリグルーブに沿って、データが記録される。
光ディスク装置1に、インターフェース制御部31を介して、光ディスク2に記録するデータ(信号)が入力されると、そのデータは、EFM/CDROMエンコーダ制御部24に入力される。
このEFM/CDROMエンコーダ制御部24では、前記データが、クロック34からのクロック信号に基づいて(クロック信号のタイミングで)エンコードされ、EFM(Eight to Fourteen Modulation)と呼ばれる変調方式で変調(EFM変調)されて、ENCODE EFM信号とされる。
図3に示すように、このENCODE EFM信号は、3T〜11Tの長さ(周期)のパルスで構成される信号である。
また、図4および図5に示すように、EFM/CDROMエンコーダ制御部24では、クロック34からのクロック信号を分周して、所定周期のパルスで構成されるSUBCODE−SYNC信号(サブコードシンク信号)が生成される。このSUBCODE−SYNC信号のパルスの周期(隣接するパルス間の間隔)は、例えば1倍速の場合1/75秒、6倍速の場合1/450秒である。
前記エンコードの際は、同期信号、すなわち、SYNCパターン(シンクパターン)が、このSUBCODE−SYNC信号に基づいて(SUBCODE−SYNC信号のタイミングで)、前記ENCODE EFM信号に付加される。すなわち、各サブコードフレームの先頭部に対応する部分に、それぞれ、SYNCパターンが付加される。
このENCODE EFM信号は、EFM/CDROMエンコーダ制御部24からレーザ制御部14に入力される。
また、アナログ信号であるWRITE POWER信号(電圧)が、制御手段13に内蔵される図示しないD/A変換器から出力され、レーザ制御部14に入力される。
レーザ制御部14は、ENCODE EFM信号に基づいて、制御手段13からのWRITE POWER信号のレベルをハイレベル(H)と、ローレベル(L)とに切り替えて出力し、これにより光学ヘッド3のレーザダイオードの駆動を制御する。
具体的には、レーザ制御部14は、ENCODE EFM信号のレベルがハイレベル(H)の期間、WRITE POWER信号のレベルをハイレベル(H)にして出力する。すなわち、レーザの出力を上げる(書き込み出力にする)。そして、ENCODE EFM信号のレベルがローレベル(L)の期間、WRITE POWER信号のレベルをローレベル(L)にして出力する。すなわち、レーザの出力を下げる(読み出し出力に戻す)。
これにより、光ディスク2には、ENCODE EFM信号のレベルがハイレベル(H)のとき、所定長のピットが書き込まれ、ENCODE EFM信号のレベルがローレベル(L)のとき、所定長のランドが書き込まれる。
このようにして、光ディスク2の所定のトラックに、データが書き込まれる(記録される)。
EFM/CDROMエンコーダ制御部24では、前述したENCODE EFM信号の他に、所定のENCODE EFM信号(ランダムEFM信号)が生成される。このランダムEFM信号は、OPC(Optimum Power Control )において、テストエリアへの試し書きの際のレーザの出力調整(パワーコントロール)に用いられる。
OPCにおけるテストエリアへの試し書きの際は、前記ランダムEFM信号が、EFM/CDROMエンコーダ制御部24からレーザ制御部14に入力される。
また、OPCにおけるテストエリアへの試し書きの際は、制御手段13では、15段階のレベルのWRITE POWER信号が生成され、そのWRITEPOWER信号が、制御手段13に内蔵される図示しないD/A変換器から出力され、レーザ制御部14に入力される。
そして、レーザ制御部14は、前記ランダムEFM信号に基づいて、制御手段13からのWRITE POWER信号のレベルをハイレベル(H)と、ローレベル(L)とに切り替えて出力し、これにより光学ヘッド3のレーザダイオードの駆動を制御する。これを15段階のレベルのWRITE POWER信号のそれぞれで行う。
OPC動作では、このようにして、15段階の出力のレーザ光でテストエリアへの試し書きが行われる。
また、光ディスク2にデータを書き込む際は、読み出し出力のレーザ光が、光学ヘッド3のレーザダイオードから光ディスク2のプリグルーブに照射され、その反射光が、光学ヘッド3の分割ホトダイオードで受光される。
この分割ホトダイオードからは、図6に示すWOBBLE信号が出力される。前述したように、このWOBBLE信号には、1倍速で22.05kHz の周波数の信号と、ATIP情報をバイフェーズ変調し、さらに、22.05kHz のキャリア周波数でFM変調した信号とが含まれる。
このWOBBLE信号は、WOBBLE信号検出回路19に入力され、WOBBLE信号検出回路19で2値化される。
2値化されたWOBBLE信号は、WOBBLEサーボコントローラ22に入力される。
WOBBLEサーボコントローラ22では、WOBBLE信号のうちのFM変調されているATIP情報を復調し、図7に示すBIDATA信号(バイフェーズデータ信号)を得る。このBIDATA信号は、1T〜3Tの信号(パルス信号)である。なお、このBIDATA信号をバイフェーズ復調し、その後、デコードすることにより、ATIP情報が得られる。
また、WOBBLEサーボコントローラ22に内蔵される図示しないデジタルPLL回路では、前記BIDATA信号に基づいてクロック生成を行って、図7に示すBICLOCK信号を得る。このBICLOCK信号は、後述するBIDATA信号のデコードのタイミングに使用される。
前記BIDATA信号およびBICLOCK信号は、それぞれ、シンク信号生成・ATIPデコーダ27に入力される。
シンク信号生成・ATIPデコーダ27では、BICLOCK信号に基づいて、BIDATA信号をバイフェーズ復調し、その後、デコードしてATIP情報を得るとともに、図7に示すATIP−SYNC信号(ATIPシンク信号)を生成する。
この場合、図7に示すように、BIDATA信号に含まれるSYNCパターンが検出されたときに、ATIP−SYNC信号のパルスが生成される。このATIP−SYNC信号のパルスの周期(隣接するパルス間の間隔)は、例えば1倍速の場合1/75秒、6倍速の場合1/450秒である。
このATIP−SYNC信号は、制御手段13およびWOBBLEサーボコントローラ22のそれぞれに入力される。
また、前記デコードされたATIP情報は、制御手段13に入力される。制御手段13は、このATIP情報により、光ディスク2上の絶対時間を把握する。
前述したEFM/CDROMエンコーダ制御部24からのSUBCODE−SYNC信号は、シンク信号生成・ATIPデコーダ27に入力され、このシンク信号生成・ATIPデコーダ27から制御手段13およびWOBBLEサーボコントローラ22のそれぞれに入力される。
図8は、ATIPフレームのフォーマットを示す図である。同図に示すように、ATIPフレームのデータは、4ビットの同期信号、すなわちシンク(Sync)と、8ビットの分(Min)と、8ビットの秒(Sec)と、8ビットのフレームと、14ビットの誤り検出符号(CRC:Cyclic Redundancy Code)とで構成されている。
WOBBLEサーボコントローラ22では、各ATIPフレームに対し、ATIP情報の誤り(エラー)検出がなされる(ATIP情報が誤っているか否かを判別する)。
このATIP情報の誤り検出では、ATIPフレームのSync、分(Min)、秒(Sec)およびフレームのデータに対して所定の演算を行った結果と、誤り検出符号(CRC)とが一致する場合を「正常」、一致しない場合を「ATIPエラー」と言う。
この場合、図4に示すように、WOBBLEサーボコントローラ22では、ATIP情報の誤り、すなわちATIPエラーが検出されると、パルス51が生成され、出力される。
このパルス51で構成されるATIP ERROR信号は、制御手段13のカウンター(計数手段)131に入力される。そして、このカウンター131により、ATIP ERROR信号のパルス数が、ATIPエラーとして計数(計測)される。
このATIP情報の誤り検出は、ATIPフレーム毎に行われるので、ATIPエラーは、75ATIPフレーム(1倍速で1秒間)に、最大75個存在する。
なお、WOBBLEサーボコントローラ22により、ATIPエラーを検出する検出手段が構成される。
前記ATIPエラーの計数値は、メモリー26に記憶されるとともに、インターフェース制御部31を介して、コンピュータ41に送信され、光ディスク装置1の検査(光ディスク装置1の記録能力の判定)に利用される。
前記制御手段13に入力されたATIP−SYNC信号は、ATIP時間情報の更新のタイミングに利用される。
また、WOBBLEサーボコントローラ22に入力されたATIP−SYNC信号は、SUBCODE−SYNC信号との同期合わせに用いられる。
制御手段13に入力されたSUBCODE−SYNC信号は、ATIP時間情報の補間や、前述したATIPエラーの計測に用いられる。
また、WOBBLEサーボコントローラ22に入力されたSUBCODE−SYNC信号は、前記ATIP−SYNC信号と同様、同期合わせの基準信号として用いられる。
なお、同期合わせは、書き込み時に生成するEFMデータ内にあるSUBCODE−SYNC信号の位置と、光ディスク2上のATIP−SYNC信号の発生する位置とを実質的に一致させるために行う。
図9に示すように、SUBCODE−SYNC信号と、ATIP−SYNC信号のずれは、通常、光ディスク2全体において、各部位でそれぞれ、±2EFMフレームまで許されている。
(2) [再生]
光ディスク2からデータ(信号)を再生する(読み出す)際は、レーザ制御部14からのWRITE POWER信号のレベルは、読み出し出力に対応する一定のDCレベルに保持され、これにより、レーザの出力が、読み出し出力に保持される。読み出し出力(メインビームの出力)は、通常、0.7mW以下とされる。
光ディスク2からデータを読み出す際は、読み出し出力のレーザ光が、光学ヘッド3のレーザダイオードから光ディスク2の所定のトラックに照射され、その反射光が、光学ヘッド3の分割ホトダイオードで受光される。
この分割ホトダイオードの各受光部からは、それぞれ、受光光量に応じた電流(電圧)が出力され、これらの電流、すなわち、各信号(検出信号)は、それぞれ、HF信号生成回路15およびエラー信号生成回路18に入力される。
HF信号生成回路15では、これらの検出信号の加算や減算等を行うことにより、HF(RF)信号が生成される。
このHF信号は、光ディスク2に書き込まれたピットとランドに対応するアナログ信号である。
このHF信号は、HF信号ゲイン切り替え回路16に入力され、増幅される。このHF信号ゲイン切り替え回路16の増幅率(ゲイン)は、制御手段13からのゲイン切り替え信号により切り替えられる。
この増幅後のHF信号(以下、単に「HF信号」と言う)は、ピーク・ボトム検出回路17およびCDサーボコントローラ21のそれぞれに入力される。
また、ピーク・ボトム検出回路17には、(3)のフォーカス制御、トラッキング制御およびスレッド制御において説明するトラッキングエラー(TE)信号が入力される。
図10に示すように、ピーク・ボトム検出回路17では、入力信号、例えば、HF信号やトラッキングエラー信号等の振幅(エンベローブ)が抽出される。
この振幅の上側をPEEK(TOP)、振幅の下側をBOTTOMと言い、振幅の上側に対応する信号をPEEK(TOP)信号、振幅の下側に対応する信号をBOTTOM信号と言う。
PEEK信号およびBOTTOM信号は、それぞれ、制御手段13に内蔵されている図示しないA/D変換器に入力され、このA/D変換器でデジタル信号に変換される。
これらPEEK信号およびBOTTOM信号は、例えば、振幅測定、トラッキングエラー信号の振幅調整、OPCにおけるβ(β値)の計算、HF信号の有無の判断等に利用される。
CDサーボコントローラ21では、HF信号が2値化され、EFM復調され、EFM信号が得られる。このEFM信号は、3T〜11Tの長さ(周期)のパルスで構成される信号である。
そして、CDサーボコントローラ21では、このEFM信号に対して、CIRC(Cross Interleaved Read Solomon Code )と呼ばれる誤り訂正符号を用いたエラー訂正(CIRCエラー訂正)が2回行われる。
この場合、1回目のCIRC訂正をC1エラー訂正、2回目のCIRC訂正をC2エラー訂正と言う。
そして、1回目のCIRC訂正、すなわちC1エラー訂正において訂正できない場合を「C1エラー」と言い、2回目のCIRC訂正、すなわちC2エラー訂正において訂正できない場合を「C2エラー」と言う。
図11に示すように、CDサーボコントローラ21では、このC1エラー訂正の際、C1エラーが検出されると、パルス52が生成され、出力される。
このパルス52で構成されるC1ERROR信号は、制御手段13のカウンター131に入力される。そして、このカウンターにより、C1ERROR信号のパルス数が、C1エラーとして計数(計測)される。
1サブコードフレームは、98EFMフレームで構成されるので、C1エラーと、C2エラーは、それぞれ、75サブコードフレーム(1倍速で1秒間)に、最大7350個存在する。
なお、CDサーボコントローラ21により、C1エラーを検出する検出手段が構成される。
前記C1エラーの計数値は、メモリー26に記憶されるとともに、インターフェース制御部31を介して、コンピュータ41に送信され、光ディスク装置1の検査(光ディスク装置1の再生能力または記録・再生能力の判定)に利用される。
CDサーボコントローラ21では、CIRCエラー訂正後のEFM信号が、所定形式のデータ、すなわち、DATA信号にデコード(変換)される。
以下、代表的に、光ディスク2にオーディオデータ(音楽データ)が記録されており、そのEFM信号をオーディオ形式のDATA信号にデコードする場合を説明する。
図12は、オーディオ形式のDATA信号、LRCLOCK信号およびBITCLOCK信号を示すタイミングチャートである。
同図に示すように、CDサーボコントローラ21では、EFM信号が、クロック33からのクロック信号に基づいて、16ビットのLチャンネルデータと、16ビットのRチャンネルデータとで構成されるDATA信号にデコードされる。
また、CDサーボコントローラ21では、クロック33からのクロック信号に基づいて、BITCLOCK信号およびLRCLOCK信号が、それぞれ生成される。このBITCLOCK信号は、シリアルデータ転送クロックである。
また、LRCLOCK信号は、DATA信号中のLチャンネルデータとRチャンネルデータとを区別するための信号である。この場合、LRCLOCK信号のレベルがハイレベル(H)のときが、Lチャンネルデータを示し、ローレベル(L)のときが、Rチャンネルデータを示す。
なお、光ディスク2に通常データが記録されている場合も、そのEFM信号は、前述した16ビットのLチャンネルデータと、16ビットのRチャンネルデータとで構成されるDATA信号にデコードされる。
これらDATA信号、LRCLOCK信号およびBITCLOCK信号は、それぞれ、CDROMデコーダ制御部28に入力される。
CDROMデコーダ制御部28では、光ディスク2に、補正情報、例えば、ECC(Error Correction Code )/EDC(Error Detecting Code)のエラー訂正符号が記録されている場合には、DATA信号に対して、そのエラー訂正が行われる。
このECC/EDCは、CD−ROM MODE1フォーマットにおけるエラー訂正符号である。このエラー訂正により、ビットの誤り率を10-12 程度まで減少させることができる。
そして、CDROMデコーダ制御部28では、DATA信号が、クロック35からのクロック信号に基づいて、通信(送信)用の所定形式のデータにデコードされ、このデコードされたデータ(デコードデータ)は、インターフェース制御部31を介して、コンピュータ41に送信される。
コンピュータ41側では、例えば、このデコードデータがエンコードされ、そのエンコードされたデータ(エンコードデータ)が、所定の記録媒体(例えば、光ディスク)に記録(コピー)される。
また、CDサーボコントローラ21では、図13に示すFRAME SYNC信号が生成される。
このFRAME SYNC信号のレベルは、CDサーボコントローラ21にHF信号が入力され、規定の周期(3T〜11T)でEFM信号が同期しているときに、ハイレベル(H)になる。そして、HF信号(EFM信号)が入力されなくなると(同期が合わなくなると)、EFMフレーム単位で、FRAME SYNC信号のレベルが、ハイレベル(H)からローレベル(L)に変化する。
なお、1EFMフレームの長さ(周期)は、1倍速の場合、136μsec であり、98EFMフレームが1サブコードフレームである。
このFRAME SYNC信号は、制御手段13に入力され、HF信号の終端の検出に用いられる。
また、CDサーボコントローラ21からは、SUBQ DATA信号が制御手段13に入力される。
このSUBQ DATA信号は、サブコードデータのうちのQデータを示す信号である。
サブコードには、P、Q、R、S、T、U、VおよびWの8種類がある。1EFMフレームには、サブコードが1バイト付いており、その1バイトには、P〜Wの各データが、それぞれ1ビット記録されている。
P〜Wの各データは、それぞれ1ビットであり、1サブコードフレームは、98EFMフレームであるので、1サブコードフレーム中のP〜Wの各データは、それぞれ、98ビットである。但し、先頭の2EFMフレームは、SYNCパターン(同期信号)に使用されるので、実際のデータは、96ビットである。
図14は、Qデータ96ビットのフォーマットを示す図である。同図に示すQ1〜Q4のコントロール(4ビット)は、通常データ/オーディオデータの識別に用いられる。
また、Q5〜Q8のアドレス(4ビット)は、Q9〜Q80までのデータ(72ビット)の内容を示す。
また、Q81〜Q96のCRC(Cyclic Redundancy Code)(16ビット)は、エラー(誤り)検出(データが間違っているか否かの判別)に用いられる。
このQデータからは、さらに、光ディスク2上の絶対時間情報、現在のトラック情報、リードイン、リードアウト、曲の番号、リードインに記録されるTOC(Table Of Contents)と呼ばれる目次の内容等を取得することができる。
制御手段13では、このようなQデータから情報を取得して所定の制御を行う。
また、CDサーボコントローラ21からは、SUBCODE−SYNC信号が制御手段13に入力される。
図15に示すように、98EFMフレーム中に、サブコードデータは、98バイトあるが、前述したように、先頭2EFMフレームの2バイト、すなわち、S0およびS1には、SYNCパターン(同期信号)が記録される。
CDサーボコントローラ21では、このSYNCパターンが検出されると、パルスが生成され、出力される。すなわち、1サブコードフレーム(98EFMフレーム)毎に、パルスが生成され、出力される。このパルスで構成される信号が、SUBCODE−SYNC信号である。前記SYNCパターンは、例えば1倍速の場合、1秒間に75回検出され、6倍速の場合、1秒間に450回検出される。
なお、CDサーボコントローラ21では、SUBCODE−SYNC信号のパルスの検出後に、前述したQデータが更新される。そして、その更新されたQデータは、制御手段13に読み込まれる。
(3) [フォーカス制御、トラッキング制御およびスレッド制御]
エラー信号生成回路18では、前述した分割ホトダイオードからの検出信号の加算や減算等を行うことにより、フォーカスエラー(FE)信号、トラッキングエラー(TE)信号およびスレッドエラー(SE)信号が、それぞれ生成される。
このフォーカスエラー信号は、合焦位置からの回転軸方向における対物レンズのずれの大きさおよびその方向(合焦位置からの対物レンズのずれ量)を示す信号である。
また、トラッキングエラー信号は、トラック(プリグルーブ)の中心からの径方向における対物レンズのずれの大きさおよびその方向(トラックの中心からの対物レンズのずれ量)を示す信号である。
また、スレッドエラー信号は、スレッド制御、すなわち、スレッドサーボ(光学ヘッド3の光学ヘッド本体の送りサーボ)に使用されるエラー(誤差)信号である。換言すれば、光学ヘッド3の目標位置(適正位置)からの径方向(光学ヘッド3の送り方向)における該光学ヘッド3のずれの大きさおよびその方向を示す信号である。
前記フォーカスエラー信号は、CDサーボコントローラ21に入力される。また、トラッキングエラー信号は、CDサーボコントローラ21に入力されるとともに、前述したようにピーク・ボトム検出回路17にも入力される。また、スレッドエラー信号は、CDサーボコントローラ21に入力される。
光ディスイク装置1は、これらフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびスレッドエラー信号を用い、所定のトラックにおいて、フォーカス制御、トラッキング制御およびスレッド制御を行う。
フォーカス制御の際は、CDサーボコントローラ21では、アクチュエータ4の回転軸方向の駆動を制御するフォーカスPWM(Puls Width Modulation )信号が生成される。このフォーカスPWM信号は、デジタル信号(連続パルス)である。
このフォーカスPWM信号は、CDサーボコントローラ21からPWM信号平滑フィルター7に入力され、このPWM信号平滑フィルター7で平滑化、すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ6に入力される。そして、ドライバ6は、この制御電圧に基づいて、アクチュエータ4にフォーカス信号(所定電圧)を印加し、アクチュエータ4を回転軸方向(フォーカス方向)に駆動させる。
この場合、CDサーボコントローラ21は、フォーカスエラー信号のレベルが0になるように(可及的に減少するように)、前記フォーカスPWM信号のパルス幅(デューティー比)の調整と、フォーカスPWM信号の符合(正負)の反転とを行う。これにより、光学ヘッド3の対物レンズは合焦位置に位置する。すなわち、フォーカスサーボがかかる。
また、トラッキング制御の際は、CDサーボコントローラ21では、アクチュエータ4の径方向の駆動を制御するトラッキングPWM信号が生成される。このトラッキングPWM信号は、デジタル信号(連続パルス)である。
このトラッキングPWM信号は、CDサーボコントローラ21からPWM信号平滑フィルター7に入力され、このPWM信号平滑フィルター7で平滑化、すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ6に入力される。そして、ドライバ6は、この制御電圧に基づいて、アクチュエータ4にトラッキング信号(所定電圧)を印加し、アクチュエータ4を径方向(トラッキング方向)に駆動させる。
この場合、CDサーボコントローラ21は、トラッキングエラー信号のレベルが0になるように(可及的に減少するように)、前記トラッキングPWM信号のパルス幅(デューティー比)の調整と、トラッキングPWM信号の符合(正負)の反転とを行う。これにより、光学ヘッド3の対物レンズはトラック(プリグルーブ)の中心に位置する。すなわち、トラッキングサーボがかかる。
また、スレッド制御の際は、CDサーボコントローラ21では、スレッドモータ5の駆動を制御するスレッドPWM信号が生成される。このスレッドPWM信号は、デジタル信号(連続パルス)である。
このスレッドPWM信号は、CDサーボコントローラ21からPWM信号平滑フィルター7に入力され、このPWM信号平滑フィルター7で平滑化、すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ6に入力される。そして、ドライバ6は、この制御電圧に基づいて、スレッドモータ5にスレッド信号(所定電圧)を印加し、スレッドモータ5を回転駆動させる。
この場合、CDサーボコントローラ21は、スレッドエラー信号のレベルが0になるように(可及的に減少するように)、前記スレッドPWM信号のパルス幅(デューティー比)の調整と、スレッドPWM信号の符合(正負)の反転とを行う。これにより、光学ヘッド3の光学ヘッド本体は目標位置(適正位置)に位置する。すなわち、スレッドサーボがかかる。
なお、トラッキングエラー信号は、トラッキング制御の他、例えば、光学ヘッド3を光ディスク2の所定のトラック(目的トラック)へ移動させるとき(トラックジャンプ動作)の制御等にも用いられる。
(4) [回転数制御(回転速度制御)]
光ディスク装置1は、例えば、1倍速、2倍速、4倍速、6倍速、8倍速、12倍速のように、スピンドルモータ8の回転数を1倍速の整数倍で多段階に変更することができる。この変更は、倍速切り替えモードに設定されることにより行われる。
例えば記録および再生の際には、所定倍速(原則として1倍速で説明する)に設定されている状態で、それに応じてスピンドルモータ8の回転数(回転速度)が制御される。
この回転数の制御方法には、WOBBLE PWM(Puls Width Modulation)信号で制御する方法、すなわちWOBBLE信号を利用するスピンドルサーボ(WOBBLEサーボ)と、FG PWM信号で制御する方法、すなわちFG信号を利用するスピンドルサーボ(FGサーボ)と、EFM PWM信号で制御する方法、すなわちEFM信号を利用するスピンドルサーボ(EFMサーボ)とがある。以下、これらを順次説明する。
WOBBLE PWM信号は、WOBBLEサーボコントローラ22で生成されるスピンドルモータ制御信号である。具体的には、0−5Vレベルのデジタル信号(連続パルス)である。
このWOBBLE PWM信号は、WOBBLEサーボコントローラ22からPWM信号平滑フィルター12に入力され、このPWM信号平滑フィルター12で平滑化、すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ11に入力される。そして、ドライバ11は、この制御電圧に基づいてスピンドルモータ8を回転駆動させる。
この場合、WOBBLEサーボコントローラ22は、WOBBLE信号の周波数(周期)が、目標値(例えば、1倍速のときは22.05kHz )になるように、前記WOBBLE PWM信号のパルス幅(デューティー比)を調整する。これにより、スピンドルモータ8の回転数(回転速度)が目標値(以下「目標回転数」と言う)となるようにスピンドルサーボがかかる。
FG PWM信号は、制御手段13で生成されるスピンドルモータ制御信号である。具体的には、0−5Vレベルのデジタル信号(連続パルス)である。
このFG PWM信号は、制御手段13からPWM信号平滑フィルター12に入力され、このPWM信号平滑フィルター12で平滑化、すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ11に入力される。そして、ドライバ11は、この制御電圧に基づいてスピンドルモータ8を回転駆動させる。
一方、ホール素子9からは、スピンドルモータ8の回転数(回転速度)に対応するFG(Frequency Generator )信号が出力される。このFG信号は、FG信号2値化回路23で2値化されて方形波とされ、制御手段13の周波数測定部(周期測定部)132に入力される。
制御手段13の周波数測定部132では、クロック32からのクロック信号に基づいて、FG信号の周波数(周期)が測定される。そして、制御手段13は、FG信号の周波数(周期)が、目標値になるように、前記FG PWM信号のパルス幅(デューティー比)を調整する。これにより、スピンドルモータ8の回転数(回転速度)が目標回転数となるようにスピンドルサーボがかかる。
FG信号の周波数は、スピンドルモータ8の回転数に比例する。従って、例えば6倍速の場合、1倍速に比べ、FG信号の周波数は6倍となる。
EFM PWM信号は、CDサーボコントローラ21で生成されるスピンドルモータ制御信号である。具体的には、0−5Vレベルのデジタル信号(連続パルス)である。
このEFM PWM信号は、CDサーボコントローラ21からPWM信号平滑フィルター12に入力され、このPWM信号平滑フィルター12で平滑化、すなわち、制御電圧(制御信号)に変換され、ドライバ11に入力される。そして、ドライバ11は、この制御電圧に基づいてスピンドルモータ8を回転駆動させる。
この場合、CDサーボコントローラ21は、EFM信号、すなわち、3T〜11Tの周期のパルスのうちの所定のパルスの周期が、目標値になるように、前記EFM PWM信号のパルス幅(デューティー比)を調整する。これにより、スピンドルモータ8の回転数(回転速度)が目標回転数となるようにスピンドルサーボがかかる。
以上のようなスピンドルサーボにおいて、スピンドルモータ8の目標回転数は、光ディスク2上での線速を一定とするために、光ディスク2の内周側と外周側とで異なる(最内周は最外周の2.5倍)。従って、目標回転数を決定するに際しては、現在何倍速に設定されているかという情報とともに、光学ヘッド3の径方向の位置に関する情報が考慮される。
この光学ヘッド3の径方向の位置に関する情報は、光ディスク上の絶対時間より求まる。この絶対時間は、ATIPデコーダやCDサーボコントローラより出力されるATIPやSUBコードのQデータなどより得られ、制御手段13に入力され、把握される。
次に、光ディスク装置1において、倍速切り替えのためにスピンドルモータ8の回転数を変更する場合の回転数制御方法について説明する。図16は、本発明におけるスピンドルモータの回転数制御の動作を示すフローチャートである。以下、図16に基づいて説明する。なお、以下の説明は、スピンドルモータ8が1倍速で回転している状態から6倍速に切り替えられる場合の例を想定したものとする。
まず、倍速切り替えモードに設定し(ステップ100)、倍速切り替えに関する初期化を行う(ステップ101)。この初期化は、スピンドルモータ8の回転数制御(スピンドルサーボ)をFGサーボで行うための準備(例えば、周波数測定部132でFG信号をサンプリング可能とする)や、新たに切り替えられる6倍速用のEFMサーボ(またはWOBBLEサーボ)の設定等が含まれる。
次に、目標回転数に対応するFG信号の周期(または周波数)を計算する(ステップ102)。この計算には、新たに切り替えられる倍速が6倍速であることの他、光学ヘッド3の径方向の位置に関する情報が利用される。
次に、FGサーボにステップ102で求めた目標FG周期をセットする(ステップ103)。すなわち、目標FG周期をFGサーボの計算ルーチンにわたす。
次に、それまでEFMサーボまたはWOBBLEサーボによるものであったスピンドルサーボをFGサーボに切り替え(ステップ104)、該FGサーボを実行する(ステップ105)。これにより、スピンドルモータ8の回転は、目標回転数に向けて加速する。
次に、周波数測定部132へ入力されるFG信号の周波数または周期からスピンドルモータ8の現在の回転数を求め、目標回転数に到達したか否かを判断する(ステップ106)。
スピンドルモータ8が目標回転数に到達したら、スピンドルサーボを元のサーボ形態、すなわちEFMサーボまたはWOBBLEサーボに戻す(ステップ107)。
なお、以上のようなスピンドルモータ8の回転数制御は、スピンドルモータ8が例えば6倍速で回転している状態から4倍速に減速する場合にも同様に適用される。
以上、図16に基づいて説明したように、この光ディスク装置1によれば、スピンドルモータ8の回転数を変更するに際し、EFMサーボ、WOBBLEサーボのような光ディスク2から得られる情報に基づいてスピンドルサーボを行うのではなく、FG信号に基づくFGサーボによりスピンドルサーボを行うので、スピンドルモータ8に対しキックまたは、ブレーキ等の加減速を行った場合のオーバーシュート量、アンダーシュート量が少ない。その結果、スピンドルモータ8が目標回転数に到達し、安定するまでの時間(安定までの時間)が短く、しかも、安定までの時間のバラツキが少ない。
また、FGサーボによるスピンドルサーボは、主に制御手段13に内蔵されたソフトウエアにより作動するため、ゲインの調整や、現在の回転数と目標回転数との差等の情報の把握を容易に行うことができる。
本発明の光ディスク装置は、前述したCD−Rドライブ装置に限らず、この他、例えば、CD−RW、DVD−R、DVD−RAM等の各種光ディスクを記録・再生する各種光ディスク装置や、CD(コンパクトディスク)、CD−ROM等の光ディスクを再生する各種光ディスク装置に適用することができる。
以上、本発明の光ディスク装置を、図示の実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換し、または省略することができる。
以上述べたように、本発明の光ディスク装置によれば、光ディスクの回転数を多段階においてある倍速から他の倍速へ変更するに際し、目標回転数に到達し、安定するまでの時間が短い。また、光学ヘッドの径方向の位置にかかわらず、その安定までの時間のバラツキが少ない。
本発明の光ディスク装置をコンピュータに接続した状態を示すブロック図である。 本発明の光ディスク装置の実施例を示すブロック図である。 本発明におけるEFM/CDROMエンコーダ制御部からのENCODEEFM信号と、レーザ制御部からのENCODE EFM信号とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるATIP−SYNC信号と、シンク信号生成・ATIPデコーダからのSUBCODE−SYNC信号と、ATIP ERROR信号とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるATIP−SYNC信号と、シンク信号生成・ATIPデコーダからのSUBCODE−SYNC信号と、CDサーボコントローラからのSUBCODE−SYNC信号とを示すタイミングチャートである。 本発明における1T Biphase ATIPタイミングと、WOBBLE信号と、2値化後のWOBBLE信号とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるBIDATA信号と、BICLOCK信号と、ATIP−SYNC信号とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるATIPフレームのフォーマットを示す図である。 本発明におけるATIP−SYNC信号と、SUBCODE−SYNC信号とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるピーク・ボトム検出回路への入力信号と、その入力信号の振幅(エンベロープ)と、PEEK信号およびBOTTOM信号とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるCDサーボコントローラからのSUBCODE−SYNC信号と、C1ERROR信号とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるオーディオ形式のDATA信号、LRCLOCK信号およびBITCLOCK信号を示すタイミングチャートである。 本発明におけるCDサーボコントローラからのSUBCODE−SYNC信号と、FRAME SYNC信号と、HF信号(EFM信号)とを示すタイミングチャートである。 本発明におけるQデータ96ビットのフォーマットを示す図である。 本発明における1サブコードフレームを示す図である。 本発明におけるスピンドルモータの回転数制御の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク装置
10 ケーシング
2 光ディスク
3 光学ヘッド(光ピックアップ)
4 アクチュエータ
5 スレッドモータ
6 ドライバ
7 PWM信号平滑フィルター
8 スピンドルモータ
9 ホール素子
11 ドライバ
12 PWM信号平滑フィルター
13 制御手段
131 カウンター
132 周波数測定部(周期測定部)
14 レーザ制御部
15 HF信号生成回路
16 HF信号ゲイン切り替え回路
17 ピーク・ボトム検出回路
18 エラー信号生成回路
19 WOBBLE信号検出回路
21 CDサーボコントローラ
22 WOBBLEサーボコントローラ
23 FG信号2値化回路
24 EFM/CDROMエンコーダ制御部
25、26 メモリー
27 シンク信号生成・ATIPデコーダ
28 CDROMデコーダ制御部
29 メモリー
31 インターフェース制御部
32〜35 クロック
36 アドレス・データバス
41 コンピュータ
42 キーボード
43 マウス
44 モニター(CRT)
51、52 パルス
100〜107 ステップ

Claims (2)

  1. 光ディスクの回転数を多段階においてある倍速から他の倍速へ変更可能な光ディスク装置であって、
    光ディスクを回転駆動するモータと、
    少なくとも光ディスクの半径方向に移動し得る光学ヘッドと、
    前記モータの回転を検出するセンサーと、
    前記センサーからの信号に基づいて前記モータの回転数を制御する第1のモータ回転数制御手段と、
    前記光ディスクからの情報に基づいて前記モータの回転数を制御する第2のモータ回転数制御手段とを有し、
    前記モータの回転中に前記光学ヘッドが前記光ディスクの半径方向へ移動するのと関係なく、前記モータの回転数を前記多段階においてある倍速から他の倍速へ変更する際は、該モータの回転数制御を前記第1のモータ回転数制御手段により行って前記モータの回転数を変更し、
    前記第1のモータ回転数制御手段の制御により前記モータの回転数を変更した後、前記第2のモータ回転数制御手段により前記モータの回転数を一定に保つよう制御することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記センサーはホール素子であり、前記第1のモータ回転数制御手段は、前記ホール素子から出力されるFG信号の周波数または周期に基づいて前記モータの回転数を目標値に到達させるよう制御する請求項1に記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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