JPH06164317A - 等化回路および等化方法 - Google Patents

等化回路および等化方法

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JPH06164317A
JPH06164317A JP33526092A JP33526092A JPH06164317A JP H06164317 A JPH06164317 A JP H06164317A JP 33526092 A JP33526092 A JP 33526092A JP 33526092 A JP33526092 A JP 33526092A JP H06164317 A JPH06164317 A JP H06164317A
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JP
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delay line
signal
delay
input
output
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JP33526092A
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Inventor
Shinji Kaneko
真二 金子
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】WOディスク再生において、S/Nの劣化、周
波数特性や波形歪みを改善できる等化回路および等化方
法を実現する。 【構成】出力端が終端されず、かつ抵抗素子RMMにより
不整合化された遅延線2に入力信号を入力させて、出力
端で反射された信号を入力側でさらに反射させることに
より遅延線の遅延量の2倍以上に遅延した信号を発生さ
せ、可変加算アンプ3で遅延線への入力信号と反射され
た信号との加算信号と、遅延線で遅延作用を受け出力端
からそのまま出力された入力信号とを加算することによ
り、従来と同一の遅延線を用いた場合にも、WOディス
ク再生において両側波の直線減衰性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、追記型(WO;Write O
nce)光ディスク装置などの再生系に用いられる等化回路
および等化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、ROM光ディスク装置などの再
生系に適用される余弦等化回路(以下、コサインイコラ
イザという)の構成例を示す回路図である。図7におい
て、1はバッファアンプ、2は遅延量td 、たとえば2
8ナノ秒(ns)の遅延線、3は可変加算アンプ、R0
〜R4 は抵抗素子、Q1 はpnp型トランジスタ、C1
はコンデンサをそれぞれ示している。
【0003】このような構成において、図示しない光ピ
ックアップなどにより得られた再生RF信号は、バッフ
ァアンプ1、さらに整合インピーダンス素子としての抵
抗素子R0 を介して遅延線2に入力される。この遅延線
2は、整合インピーダンスにより駆動され、出力端は終
端されず開放され、次段とのインピーダンスのマッチン
グをしていないため、遅延線2に入力したRF信号は、
その一部は出力端から遅延量td をもって遅延された信
号として出力され、可変加算アンプ3の入力端子IN2
に入力される。また、遅延線2に入力したRF信号の他
の一部は、出力端で反射され、遅延量2td の遅延作用
を受ける。したがって、遅延線2の入力Aには、遅延量
d =0の入力RF信号と遅延量2td をもって遅延さ
れた信号とが加算されたものが現れる。この加算信号
は、コンデンサC1 を介して可変加算アンプ3の入力端
子IN1 に入力される。
【0004】可変加算アンプ3では、制御信号CTLの
制御の下、入力端子IN1 とIN2とに入力した信号が
合成加算され、等化出力信号RFEQとして出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなコサイ
ンイコライザを、ROM光ディスク装置の再生系に適用
した場合には、いわゆるF特や波形歪みを発生すること
なく良好に等化機能を発揮する。しかしながら、WO光
ディスク装置の再生系に上述したコサインイコライザを
適用した場合、図8に示すように、WOディスク再生で
はROMディスク再生に比べ高域減衰が大きく、キャリ
アレベルで約6dBの劣化があるため、いわゆるRFノ
イズスペクトラム平坦でのFM復調では、ビデオF特が
約6dBアップし、また波形歪みなどの弊害が発生す
る。
【0006】再生イコライザとして、f0 を2fc とし
たコサインイコライザを用いれば、F特や波形歪みなし
に復調できるが、ノイズを強調することになるため、S
/Nが劣化する。また、従来から用いられているコサイ
ンイコライザで強引に調整すると、減衰カーブが異なる
ため、中域上がりか高域落ちとなり、ビデオF特や波形
歪みを生じる。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、S/Nの劣化、周波数特性や波
形歪みを改善できる等化回路および等化方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の等化回路では、出力端が終端されていない
遅延線と、遅延線の入力側に配置され、遅延線を不整合
化する手段と、遅延線への入力信号と遅延線の出力端で
反射された信号との加算信号と、遅延線で遅延作用を受
け出力端から出力された信号とを加算する手段とを有す
るようにした。
【0009】本発明の等化方法では、出力端が終端され
ず、かつ不整合化された遅延線に入力信号を入力させ
て、出力端で反射された信号を入力側でさらに反射させ
ることにより遅延線の遅延量の2倍以上に遅延した信号
を発生させ、遅延線への入力信号と反射された信号との
加算信号と、遅延線で遅延作用を受け出力端から出力さ
れた入力信号とを加算するようにした。
【0010】本発明の等化回路では、出力端が終端され
ていない遅延線と、遅延線の入力側に配置され、遅延線
を整合化する手段と、遅延線への入力信号と遅延線の出
力端で反射された信号との加算信号と、遅延線で遅延作
用を受け出力端から出力された信号とを加算する手段と
を備えた第1の回路と、出力端が終端されず、かつ、上
記第1の回路の遅延線の遅延量の所定倍の遅延量をもつ
遅延線と、遅延線の入力側に配置され遅延線を整合化す
る手段と、遅延線への入力信号と遅延線の出力端で反射
された信号との加算信号と、遅延線で遅延作用を受け出
力端から出力された信号とを加算する手段とを備えた第
2の回路とを有し、上記第1の回路と上記第2の回路と
を縦続接続した。
【0011】本発明の等化回路では、上記第2の回路の
遅延線の遅延量を、第1の回路の遅延線の遅延量の2倍
に設定した。
【0012】本発明の等化回路では、出力端が終端され
ていないセンタタップ付き遅延線と、遅延線の入力側に
配置され、遅延線を整合化する手段と、遅延線への入力
信号と遅延線の出力端で反射され入力端から出力された
信号との加算信号と、遅延線で遅延作用を受けセンタタ
ップから出力された信号と遅延線の出力端で反射されセ
ンタタップから出力された信号との加算信号と、遅延線
で遅延作用を受け出力端から出力された信号とを加算す
る手段とを有するようにした。
【0013】本発明の等化回路では、上記遅延線は、F
Mセンタキャリアの1/2に遅延時間をセンタタップと
して持つようにした。
【0014】
【作用】本発明の等化回路によれば、遅延線に入力され
た信号は、その一部が遅延作用を受けた後、出力端から
そのまま出力され加算手段に入力される。入力信号の他
の一部は、出力端で反射され、2倍の遅延量をもって遅
延されて出力側に現れるが、不整合手段により再度反射
され、出力端側に向かう。出力端に到達した信号の一部
は、再度反射されて入力側に向かう。これにより、4倍
の遅延量をもって遅延された信号が入力側に現れる。し
たがって、遅延線の入力には、遅延量0の入力信号と2
倍以上の遅延量をもって遅延された信号とが加算された
ものが現れる。この加算信号は、加算手段に入力され
る。加算手段では、入力された遅延線への入力信号と遅
延線の出力端で反射された信号との加算信号と、遅延線
で遅延作用を受け出力端から出力された信号とが加算さ
れ、等化出力信号として出力される。
【0015】本発明によれば、出力端が終端されず、か
つ不整合化された遅延線に入力信号が入力される。これ
により、入力信号は出力端で反射され、さらに入力側で
反射され、遅延線の遅延量の2倍以上に遅延した信号が
発生される。そして、遅延線への入力信号と反射された
信号との加算信号と、遅延線で遅延作用を受け出力端か
ら出力された入力信号とが加算されて、等化処理が行わ
れる。
【0016】本発明の等化回路によれば、第1の回路の
遅延線に入力された信号は、その一部が遅延作用を受け
た後、出力端からそのまま出力され加算手段に入力され
る。入力信号の他の一部は、出力端で反射され、2倍の
遅延量をもって遅延されて出力側に現れる。したがっ
て、遅延線の入力には、遅延量0の入力信号と2倍の遅
延量をもって遅延された信号とが加算されたものが現れ
る。この加算信号は、加算手段に入力される。加算手段
では、入力された遅延線への入力信号と遅延線の出力端
で反射された信号との加算信号と、遅延線で遅延作用を
受け出力端から出力された信号とが加算され、第2の回
路に出力される。
【0017】第2の回路に入力した信号は遅延線に入力
され、その一部が遅延作用を受けた後、出力端からその
まま出力され加算手段に入力される。入力信号の他の一
部は、出力端で反射され、2倍の遅延量をもって遅延さ
れて出力側に現れる。但し、第2の回路の遅延線の遅延
量は、第1の回路の遅延線の所定倍、たとえば2倍に設
定されている。したがって、第2の回路の遅延線の入力
には、遅延量0の入力信号と2倍の遅延量をもって遅延
された信号とが加算されたものが現れる。この加算信号
は、加算手段に入力される。加算手段では、入力された
遅延線への入力信号と遅延線の出力端で反射された信号
との加算信号と、遅延線で遅延作用を受け出力端から出
力された信号とが加算され、等化出力信号として出力さ
れる。
【0018】本発明の等化回路によれば、出力端が終端
されていない、たとえばFMセンタキャリアの1/2に
遅延時間をセンタタップとして持つセンタタップ付き遅
延線に信号が入力され、センタタップからは、遅延線の
半分の遅延量をもって遅延された信号および出力端で反
射され遅延線の遅延量td の (3/2)倍の遅延量td をも
って遅延された信号との加算信号が現れる。また、入力
側には、遅延量0の入力信号と、2倍の遅延量2td
もって遅延された信号との加算信号が現れる。また、遅
延線の出力端からは、遅延線の遅延量td をもって遅延
された信号が出力される。加算手段では、これらの信号
が加算され、等化出力信号として出力される。
【0019】
【実施例1】図1は、本発明に係る等化回路の第1の実
施例を示す回路図であって、従来例を示す図7と同一構
成部分は同一符号をもって表す。すなわち、1はバッフ
ァアンプ、2は遅延量td 、たとえば28ナノ秒(n
s)の遅延線、3は可変加算アンプ、R1 〜R4 は抵抗
素子、Q1 はpnp型トランジスタ、C1 はコンデン
サ、RMMは不整合インピーダンス素子としての抵抗素子
をそれぞれ示している。
【0020】抵抗素子RMMは、その抵抗値が、従来用い
られていた整合インピーダンス素子としての抵抗素子R
0 の抵抗値を、たとえば100Ωとした場合、これに対
して15%程度大きくした、たとえば115Ωに設定さ
れる。換言すれば、整合比を15%変化させた値に設定
されている。すなわち、係数不整合を行い、遅延線2に
より従来の遅延量2td の2倍以上の遅延量4td の信
号を発生するように構成されている。
【0021】図2は、整合抵抗の整合比を(+) 20%〜
(-) 20%まで可変したときの周波数振幅特性と周波数
群遅延特性を示すグラフである。図2からわかるよう
に、整合抵抗を約15%にすれば、(1/2) fc での減衰
が約1.5dBとなり所要の特性となる。この場合の群
遅延特性をみると、変化分は5ns程度であり問題とは
ならない。
【0022】次に、上記構成による動作を説明する。図
示しない光ピックアップなどにより得られた再生RF信
号は、バッファアンプ1、さらに不整合インピーダンス
素子としての抵抗素子RMMを介して遅延線2に入力され
る。
【0023】遅延線2は、不整合インピーダンスにより
駆動され、遅延線2に入力したRF信号は、その一部は
出力端から遅延量td をもって遅延された信号として出
力され、可変加算アンプ3の入力端子IN2 に入力され
る。また、遅延線2に入力したRF信号の他の一部は、
出力端で反射され、遅延量2td の遅延作用を受ける。
この反射信号は、再び抵抗素子RMMに戻るが、抵抗素子
MMは整合がとれていないため、再び反射され、遅延線2
の出力端に向かって伝搬される。遅延線2の出力端に向
かった信号は、出力端で再度反射されて入力端に向かっ
て伝搬される。これにより、遅延量4td をもって遅延
された信号が発生される。したがって、遅延線2の入力
Aには、遅延量td =0(2td )のRF信号と遅延量
4td をもって遅延された信号とが加算されたものが現
れる。この加算信号は、コンデンサC1 を介して可変加
算アンプ3の入力端子IN1 に入力される。
【0024】可変加算アンプ3では、制御信号CTLの
制御の下、入力端子IN1 とIN2とに入力した信号が
合成加算され、等化出力信号RFEQとして出力される。
【0025】以上説明したように、本実施例によれば、
遅延線2を不整合化して用いているので、従来と同様の
遅延量28nsの遅延線を適用しても2倍以上の遅延量
を得ることができる。したがって、従来と同一の遅延線
を用いても、WOディスク再生において両側波の直線減
衰性が得られ、周波数振幅特性や周波数位相特性を、必
要帯域の30MHzまで十分確保することができ、ビデ
オF特や波形歪みの発生、S/Nの劣化を抑制し、最適
な等化処理を行うことができる。不整合インピーダンス
素子としての抵抗素子RMMの抵抗値を、不整合化可能な
値に設定するだけで、WOディスク再生においても良好
な等化処理を実現できるので、回路規模、基板面積、コ
ストなどの増大を招くこともない。
【0026】なお、本実施例では、不整合インピーダン
ス素子としての抵抗素子RMMの抵抗値を従来の整合抵抗
値100Ωに対して15%変化させた115Ωに設定し
た例について説明したが、これに限定されるものでない
ことは勿論である。すなわち、補償したい量の不整合係
数を掛けた抵抗素子RMMで遅延線2をドライブすれば、
直線下降減衰カーブを得ることができる。
【0027】
【実施例2】図3は、本発明に係る等化回路の第2の実
施例を示す回路図である。本実施例が上記実施例1と異
なる点は、f0 をfc と(1/2) fc にもつ2つのコサイ
ンイコライザを縦続接続することにより、実施例1と同
様に、直線下降減衰カーブを得、ビデオF特や波形歪み
の発生、S/Nの劣化を抑制し、最適な等化処理を可能
なように構成したことにある。
【0028】図3において、EQ1は第1のコサインイ
コライザ、EQ2は第2のコサインイコライザをそれぞ
れ示している。第1のコサインイコライザEQ1は、従
来例を示す図7と同一構成のコサインイコライザから構
成されている。すなわち、1はバッファアンプ、2は遅
延量td 、たとえば28ナノ秒(ns)の遅延線、3は
可変加算アンプ、R0 〜R4 は抵抗素子、Q1 はpnp
型トランジスタ、C1 はコンデンサをそれぞれ示してお
り、抵抗素子R0 は整合インピーダンス素子としての機
能を有している。
【0029】したがって、第1のコサインイコライザE
Q1の遅延線2の入力Aには、遅延量td =0の入力R
F信号と遅延量2td をもって遅延された信号とが加算
されたものが現れ、この加算信号が、コンデンサC1
介して可変加算アンプ3の入力端子IN1 に入力され
る。可変加算アンプ3では、制御信号CTLの制御の
下、入力端子IN1 に入力された遅延量が0,2td
合成信号とIN2 に入力された遅延量td の遅延作用を
受けた信号とが合成加算され、等化出力信号として、次
段の第2のコサインイコライザEQ2に出力される。
【0030】第2のコサインイコライザEQ2は、第1
のコサインイコライザEQ1とほぼ同様の構成を有する
が、遅延線2−2の遅延量は、第1のコサインイコライ
ザEQ1の遅延線2の2倍の56nsに設定されてい
る。この第2のコサインイコライザEQ2における動作
も、第1のコサインイコライザEQ1の動作と同様であ
り、制御信号CTLにより加算比が所定の値に制御され
た可変加算アンプ3から等化出力信号RFEQが出力され
る。
【0031】図4は、図3のような構成で、振幅特性8
dBでf0 (30MHz)のコサインイコライザ(EQ
2)と、振幅特性1.5dBの(1/2) f0 (15MH
z)のコサインイコライザ(EQ1)とその合成振幅特
性EQ12を示すグラフである。図4からわかるように、
0 と(1/2) f0 のコサインイコライザを多段に縦続接
続することにより、図中破線で示すように、直線下降特
性をもった等化回路を実現できる。
【0032】このように、本実施例においても、実施例
1と同様に、直線下降減衰カーブを得られ、ビデオF特
や波形歪みの発生、S/Nの劣化を抑制し、最適な等化
処理を実現できるという利点がある。
【0033】
【実施例3】図5は、本発明に係る等化回路の第3の実
施例を示す回路図である。本実施例は、上述した実施例
2では、f0 をfc と(1/2) fc にもつコサインイコラ
イザを縦続接続すれば、実施例1と同等の性能を得られ
るが、遅延線が2個必要となるなど、回路規模、基板面
積、コストなどが増大することから、これらの増大を抑
止するために構成されたもので、遅延線としてFMセン
タキャリアの1/2の遅延時間をセンタタップに持つセ
ンタタップ付き遅延線を用いている。
【0034】すなわち、図3の構成で、第2のコサイン
イコライザEQ2と第1のコサインイコライザEQ1と
の加算比が一定の場合、電気加算回路を出力端全反射に
よる加算に置き換えることにより図5の構成を実現でき
る。
【0035】図5においても、図1,図3および図7と
同一構成部分は同一符号をもって表している。すなわ
ち、1はバッファアンプ、3は可変加算アンプ、R0
4 は抵抗素子、4は遅延量56nsで中間の28ns
の部分にセンタタップCTが設けられたセンタタップ付
き遅延線、Q1 はpnp型トランジスタ、Q2 ,Q3
npn型トランジスタ、C1 〜C3 はコンデンサ、VR
1は可変抵抗器、R0 〜R10は抵抗素子をそれぞれ示し
ており、抵抗素子R0 は整合インピーダンス素子として
の機能を有している。
【0036】図5において、センタタップ付き遅延線4
の入力Aはnpn型トランジスタQ2 のベースに接続さ
れ、npn型トランジスタQ2 のコレクタは電源電圧に
接続れ、エミッタは可変抵抗器VR1および抵抗素子R
5 にそれぞれ接続されている。抵抗素子R5 は抵抗素子
6 およびコンデンサC2 に接続され、抵抗素子R6
電源電圧に接続され、コンデンサC2 は接地されてい
る。また、可変抵抗器VR1は抵抗素子R7 に接続さ
れ、抵抗素子R7 はnpn型トランジスタQ3 のエミッ
タおよび抵抗素子R9 に接続されている。抵抗素子R9
は抵抗素子R10およびコンデンサC3 に接続され、抵抗
素子R10は電源電圧に接続され、コンデンサC3 は接地
されている。npn型トランジスタQ3 のコレクタは抵
抗素子R8 およびコンデンサC1 に接続され、ベースは
遅延線4のセンタタップCTに接続され、抵抗素子R8
は電源電圧に接続されている。
【0037】このような構成において、遅延線4の入力
ピンP1 (入力A)には、遅延量0の信号と遅延量4×
28nsをもって遅延された信号とを加算した信号が現
れる。遅延線4のセンタピンP2 には、遅延量28ns
をもって遅延された信号と遅延量3×28nsをもって
遅延された信号とを加算した信号が現れる。さらに、遅
延線4の出力ピンP3 には、遅延量2×28ns遅延さ
れた信号が現れる。これらの信号が可変加算アンプ3で
加算され等化出力信号RFEQが得られる。なお、可変抵
抗器VR1は、ピンP1 に現れた信号aとピンP2 に現
れた信号bとの加算比を設定するためのものである。
【0038】図6は、センタタップ付き遅延線を用いて
0 をfc と(1/2) fc にもつコサインイコライザEQ
12(EQ1+EQ2)を構成し、遅延量を従来の2倍に
した図5の構成における振幅特性を示すグラフである。
図6からわかるように、FMセンタキャリアの1/2の
遅延時間をセンタタップCTとして有する遅延線を用
い、係数加算した信号を可変加算することにより、図中
破線で示すように良好な直線下降特性をもった等化回路
を実現できる。
【0039】このように、本実施例においても、実施例
1および2と同様に、直線下降減衰カーブを得られ、ビ
デオF特や波形歪みの発生、S/Nの劣化を抑制し、最
適な等化処理を実現できる。また、実施例2に比べて回
路規模、基板面積、コストなどの増大を防止できるとい
う利点があり、実用的である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遅延線を不整合化させているので、従来と同様の遅延量
の遅延線を適用しても2倍以上の遅延量を得ることがで
きる。したがって、従来と同一の遅延線を用いても、W
Oディスク再生において両側波の直線減衰性が得られ、
周波数振幅特性や周波数位相特性を、必要帯域の30M
Hzまで十分確保することができ、ビデオF特や波形歪
みの発生、S/Nの劣化を抑制し、最適な等化処理を行
うことができる。また、不整合インピーダンス素子とし
て、整合インピーダンス素子の整合値に対して不整合化
可能な値のものを用いるだけでよいため、回路規模、基
板面積、コストなどの増大を招くこともない。
【0041】複数のイコライザを多段に縦続接続して
も、ビデオF特や波形歪みの発生、S/Nの劣化を抑制
し、最適な等化処理を行うことができる。
【0042】また、センタタップ付き遅延線を用いる
と、複数のイコライザを多段に縦続接した場合に比べ、
回路規模、基板面積、コストなどの増大を防止でき、実
用的であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る等化回路の第1の実施例を示す回
路図である。
【図2】整合抵抗の整合比を(+) 20%〜(-) 20%ま
で可変したときの周波数振幅特性と周波数群遅延特性を
示すグラフである。
【図3】本発明に係る等化回路の第2の実施例を示す回
路図である。
【図4】図3の等化回路の振幅特性を示すグラフであ
る。
【図5】本発明に係る等化回路の第3の実施例を示す回
路図である。
【図6】図5の等化回路の振幅特性を示すグラフであ
る。
【図7】従来のコサインイコライザ(余弦等化回路)の
構成例を示す回路図である。
【図8】従来のコサインイコライザの振幅特性を示す図
である。
【符号の説明】
1…バッファアンプ 2…遅延線 3…可変加算アンプ 4…センタタップ付き遅延線 RMM…抵抗素子(不整合インピーダンス素子) R0 〜R10…抵抗素子 C1 〜C3 …コンデンサ Q1 …pnp型トランジスタ Q2 ,Q3 …npn型トランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力端が終端されていない遅延線と、 遅延線の入力側に配置され、遅延線を不整合化する手段
    と、 遅延線への入力信号と遅延線の出力端で反射された信号
    との加算信号と、遅延線で遅延作用を受け出力端から出
    力された信号とを加算する手段とを有することを特徴と
    する等化回路。
  2. 【請求項2】 出力端が終端されず、かつ不整合化され
    た遅延線に入力信号を入力させて、出力端で反射された
    信号を入力側でさらに反射させることにより遅延線の遅
    延量の2倍以上に遅延した信号を発生させ、 遅延線への入力信号と反射された信号との加算信号と、
    遅延線で遅延作用を受け出力端から出力された入力信号
    とを加算することを特徴とする等化方法。
  3. 【請求項3】 出力端が終端されていない遅延線と、遅
    延線の入力側に配置され、遅延線を整合化する手段と、
    遅延線への入力信号と遅延線の出力端で反射された信号
    との加算信号と、遅延線で遅延作用を受け出力端から出
    力された信号とを加算する手段とを備えた第1の回路
    と、 出力端が終端されず、かつ、上記第1の回路の遅延線の
    遅延量の所定倍の遅延量をもつ遅延線と、遅延線の入力
    側に配置され遅延線を整合化する手段と、遅延線への入
    力信号と遅延線の出力端で反射された信号との加算信号
    と、遅延線で遅延作用を受け出力端から出力された信号
    とを加算する手段とを備えた第2の回路とを有し、 上記第1の回路と上記第2の回路とが縦続接続されたこ
    とを特徴とする等化回路。
  4. 【請求項4】 上記第2の回路の遅延線の遅延量は、第
    1の回路の遅延線の遅延量の2倍に設定されている請求
    項3記載の等化回路。
  5. 【請求項5】 出力端が終端されていないセンタタップ
    付き遅延線と、 遅延線の入力側に配置され、遅延線を整合化する手段
    と、 遅延線への入力信号と遅延線の出力端で反射され入力端
    から出力された信号との加算信号と、遅延線で遅延作用
    を受けセンタタップから出力された信号と遅延線の出力
    端で反射されセンタタップから出力された信号との加算
    信号と、遅延線で遅延作用を受け出力端から出力された
    信号とを加算する手段とを有することを特徴とする等化
    回路。
  6. 【請求項6】 上記遅延線は、FMセンタキャリアの1
    /2に遅延時間をセンタタップとして持つ請求項5記載
    の等化回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5703852A (en) * 1995-04-06 1997-12-30 Sony Corporation Optical disk reproducing apparatus having a cosine equalizer with boosted frequency characteristics

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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