JP3120394B2 - トーンコントロール回路 - Google Patents

トーンコントロール回路

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JP3120394B2
JP3120394B2 JP5228992A JP5228992A JP3120394B2 JP 3120394 B2 JP3120394 B2 JP 3120394B2 JP 5228992 A JP5228992 A JP 5228992A JP 5228992 A JP5228992 A JP 5228992A JP 3120394 B2 JP3120394 B2 JP 3120394B2
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英紀 神永
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山水電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーディオ再生装置に用
いられるデジタル・トーンコントロール回路に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ再生では音質が重視されるた
め、その装置に用いられるトーンコントロール回路も位
相歪の生じない回路が望ましい。そのため、デジタル回
路でトーンコントロール回路を構成する場合は直線位相
特性を有するFIRフィルタを利用する方法がある。図
3はオーディオ帯域を、低域、中域、高域に3分割した
FIRフィルタを用いたトーンコントロール回路であ
る。ブロックLはローパス・フィルタ、ブロックBはバ
ンドパス・フィルタ、ブロックHはハイパス・フィルタ
である。入力端子1に入力されたオーディオ信号は各フ
ィルタに入力される。各フィルタの主な構成は、従属接
続された遅延器2と、遅延器2の出力に係数を乗算する
乗算器3と、乗算器3の出力を加算する加算器4とであ
る。加算器4の出力は、信号レベルの上昇および下降を
するためのレベル調整器5、6、7に入力され、レベル
調整器5、6、7の出力は端子8より出力される。ハイ
パス・フィルタHの出力は遅延器9を通してレベル調整
器7に入力される。これはハイパス・フィルタHの次数
が他のフィルタL,Bの次数の1/2であるのでフィル
タの遅延時間を合わせるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3のようなトーンコ
ントロール回路では、多数の遅延器と乗算器が用いられ
るので大規模なハード・ウェアを必要とする。そのため
コストが高く民生機器での実用化は困難であった。本発
明はこのような問題を解決するために、FIRフィルタ
を用いた構成の簡単なトーンコントロール回路とするこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のトーンコントロ
ール回路の手段は以下の如くである。オーディオ信号が
入力される第1の直交ミラー・フィルタ(以下QMF1
という)と、QMF1にある第1のローパス・フィルタ
(以下LPFという)の出力が入力される遅延器と、Q
MF1の他方の出力が入力される第2の直交ミラー・フ
ィルタ(以下QMF2という)と、前記遅延器の出力レ
ベルを調整する第1のレベル調整器と、QMF2にある
第2のLPFの出力レベルを調整する第2のレベル調整
器と、QMF2の他方の出力レベルを調整する第3のレ
ベル調整器と、前記第1と第2と第3のレベル調整器の
出力を加算する加算器とである。
【0005】
【作用】QMF1に入力されたオーディオ信号の低域周
波数は第1のLPFから出力され、遅延器と第1のレベ
ル調整器と加算器を通して出力される。QMF1の他方
の出力は全帯域周波数から前記低域周波数を差し引いた
中高域周波数で、QMF2に入力される。中域周波数は
第2のLPFから出力され、第2のレベル調整器と加算
器を通して出力される。QMF2の他方の出力は前記中
高域周波数から前記中域周波数を差し引いた高域周波数
で、第3のレベル調整器と加算器を通して出力される。
なお、第1と第2のLPFはFIRフィルタで構成され
ている。以上のようにオーディオ信号の全帯域周波数は
3帯域に分割され、それぞれレベル調整されてトーンコ
ントロールが行われる。
【0006】このトーンコントロール回路は、FIRフ
ィルタで構成されるLPFの数が、図3の従来のトーン
コントロール回路のフィルタの数より少ないので構成が
簡単で安価である。
【0007】
【実施例】本発明のトーンコントロール回路の実施例に
ついて図1をもって説明する。図1において、オーディ
オ信号は入力端子11に入力される。QMF1は、FI
Rフィルタで構成されるLPF12と、遅延器13と、
インバータ14からなっている。入力信号はLPF12
と遅延器13に入力され、LPF12からは低域周波数
が出力される。この低域周波数は遅延器15に入力され
る。QMF1にある遅延器13の出力は全帯域周波数
で、LPF12からの低域周波数がインバータ14で位
相反転されて加えられるので、全帯域周波数から低域周
波数が差し引かれることになる。したがって、QMF1
の他方の出力は中高域周波数である。遅延器13の遅延
時間T1はLPF12の遅延時間に等しくし、低域周波
数と全帯域周波数との位相を合わせる。QMF12の他
方の出力である中高域周波数はQMF2に入力される。
QMF2はFIRフィルタで構成されるLPF16と、
遅延器17と、インバータ18からなっている。遅延器
17の遅延時間T2はLPF16の遅延時間に等しい。
入力された中高域周波数はLPF16で高域周波数が除
去され、LPF16からは中域周波数が出力される。遅
延器17に入力された中高域周波数には、LPF16の
出力の中域周波数が位相反転されて加えられる。したが
って、中高域周波数から中域周波数が差し引かれるの
で、高域周波数がQMF2の他方の出力から出力され
る。遅延器15の出力は低域用のレベル調整器19に入
力され、QMF2にあるLPF16の出力は中域用のレ
ベル調整器20に入力され、QMF2の他方の出力は高
域用のレベル調整器21に入力される。各レベル調整器
の出力は加算器22で加算され出力端子23に導かれ
る。なお、遅延器15の遅延時間T3はQMF2の遅延
時間に等しくして各出力の位相を合わせる。
【0008】図2は図1の詳細な回路図で図1とともに
説明する。図において上段のブロックが次数NのLPF
12であり、下段のブロックが次数N/2のLPF16
である。各ノードにはaーfの符号を付して図1に対応
させてある。a点はLPF12の低域周波数の出力で遅
延器T3を経て低域用レベル調整器19に入力される。
遅延器13は特別に設けることなくLPF12の遅延器
を利用してb点より全帯域周波数を取りだし、LPF1
2の出力を差し引くので中高域周波数がc点に得られ
る。この中高域周波数はLPF16に入力される。LP
F16では中高域周波数から高域周波数を除去し中域周
波数をd点に出力して中域用レベル調整器20に入力す
る。遅延された中高域周波数はe点より取りだしf点で
中域周波数を差し引くので高域周波数が得られ、高域周
波数は高域用レベル調整器21に入力される。各レベル
調整器19、20、21の出力は加算器22で加算され
出力端子23に導出される。
【0009】以上のように、QMFを用いた本発明のト
ーンコントロール回路は、図3に示す従来のトーンコン
トロール回路に比して構成が簡素になっている。図3の
LブロックとBブロックのフィルタと図2のLPF12
の次数Nをともに255とし、図3のHブロックと図2
のLPF16の次数Mを127とした場合、図3の構成
では、乗算器数が320、遅延器数が698であるのに
対して図2の構成では、乗算器数が192、遅延器数が
380と少ない。
【0010】図1又は図2のトーンコントロール回路で
各レベル調整を行うと、図4のようにレベルの上昇と下
降では特性が対称にならない。これは各帯域を並列加算
する方式のためである。このような非対称特性が問題に
なる場合には、次のような処理を行う。
【0011】先ず、上昇特性または下降特性のいずれか
を基準にしてこれと他方の特性との偏差を求め、この偏
差が最小になるようなLPF12とLPF16の乗算器
の係数を求める。求められる係数は、特性の上昇時のL
PF12の係数AH、LPF16の係数DH、特性の下
降時のLPF12の係数AL、LPF16の係数DLで
ある。レベル調整時には、各レベル調整器の状態に応じ
てLPF12の乗算器にはAHかALのいずれかを設定
し、LPF16の乗算器にはDHかDLのいずれかを設
定する。
【0012】
【表1】
【0013】表1は各レベル調整器の状態に対する設定
すべき係数の表である。記号+、0、−は上昇特性、平
坦特性、下降特性を示す。低域、中域、高域ともに上昇
特性である+、+、+の場合は、LPF12の乗算器の
係数にはAHを設定し、LPF16の乗算器の係数には
DHを設定する。低域が下降で中高域が上昇の−,+、
+の場合はALとDHを設定する。これらの組合せは2
7通りあるが、表1にはその一部を示した。
【0014】図4は係数設定回路を設けた実施例であ
る。QMF1、QMF2、遅延器15、レベル調整器1
9、20、21、加算器22は図1と同じである。各レ
ベル調整器の調整手段に連動し、上昇特性か、平坦特性
か、下降特性かのレベル調整器の状態を示す3つの信号
が係数設定回路24に入力される。係数設定回路24で
は3つの信号状態の組合せを判定して表1の係数AとD
を発生し、QMF1とQMF2に送り各乗算器の係数を
設定する。このようにして上昇と下降の特性の対称なト
ーンコントロール回路とすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明のトーンコントロ
ール回路は、直線位相特性を有するFIRフィルタを用
いているので位相歪がなく、しかも構成が簡単であると
いう効果を有している。また、本発明によれば上昇特性
と下降特性が対称にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトーンコントロール回路の実施例であ
る。
【図2】図1の詳細な回路図である。
【図3】従来のFIRフィルタを用いたトンコントロー
ル回路である。
【図4】図2のトーコントロール回路の周波数特性図で
ある。
【図5】本発明のトーンコントロール回路の他の実施例
である。
【符号の説明】
11 入力端子 12、16 ローパスフィルタ 13、15、17 遅延器 14、18 インバータ 19、20、21 レベル調整器 22 加算器 23 出力端子 24 係数設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 5/02 H03H 17/02 601 H03H 17/06 615 H03H 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ信号が入力される第1の直交
    ミラー・フィルタと、前記第1の直交ミラー・フィルタ
    にあるローパス・フィルタの出力が入力される遅延器
    と、前記第1の直交ミラー・フィルタの他方の出力が入
    力される第2の直交ミラー・フィルタと、前記遅延器の
    出力レベルを調整する第1のレベル調整器と、前記第2
    の直交ミラー・フィルタにあるローパス・フィルタの出
    力レベルを調整する第2のレベル調整器と、前記第2の
    直交ミラー・フィルタの他方の出力レベルを調整する第
    3のレベル調整器と、前記第1と第2と第3のレベル調
    整器の出力を加算する加算器とよりなることを特徴とす
    るトーンコントロール回路。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2と第3のレベル調整器の
    各々の調整手段に連動する信号に応じた係数信号を発生
    し、前記ローパス・フィルタの乗算器の係数を設定する
    係数設定回路を有することを特徴とする請求項1記載の
    トーンコントロール回路。
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