JP3266426B2 - 複写機の原稿押え装置 - Google Patents

複写機の原稿押え装置

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JP3266426B2
JP3266426B2 JP24496994A JP24496994A JP3266426B2 JP 3266426 B2 JP3266426 B2 JP 3266426B2 JP 24496994 A JP24496994 A JP 24496994A JP 24496994 A JP24496994 A JP 24496994A JP 3266426 B2 JP3266426 B2 JP 3266426B2
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純一 藤高
賢治 石井
章 赤田
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Simotec Co Ltd
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/60Apparatus which relate to the handling of originals
    • G03G15/605Holders for originals or exposure platens
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/62Holders for the original
    • G03B27/6207Holders for the original in copying cameras
    • G03B27/6221Transparent copy platens
    • G03B27/6228Platen covers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機の原稿押え装置
に関し、詳しくは、原稿押え用の圧板を任意の開放角で
自己保持することができるとともに、原稿が厚い場合に
でも圧板をリフトアップさせて押えることができるヒン
ジ機構を有する複写機の原稿押え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の原稿押え装置において
は、原稿押え用の圧板の基端部を複写機本体に開閉動作
させるために、左右一対または中央1つのヒンジ機構が
設けられており、このヒンジ機構には圧板を任意の開放
角で自己保持することができるとともに、原稿が厚い場
合にでも圧板をリフトアップさせて対応させることがで
きるよう工夫がなされている。
【0003】従来のこの種の原稿押え装置としては、例
えば特開平4−19532号公報に記載されたようなも
のがあり、図14、15のように示される。図14、15におい
て、複写機本体1に固定されたベース部材2には、原稿
押え用の圧板3の開閉方向と同一方向へ回動する支持部
材4が回動自在に取付けられており、この支持部材4と
ベース部材2の間には支持部材4を開方向へ付勢する圧
縮コイルスプリング5が介装されている。
【0004】支持部材4の自由端側にはヒンジピン6が
設けられており、このヒンジピン6にはクランク部材7
が回動自在に設けられ、このクランク部材7のピン6の
支点を越えた一端部にはコイルスプリング5を支持する
伸縮自在なガイド部材8の一端部が係合する受圧ピン9
が設けられているとともに、クランク部材7の他端部に
は圧板3が固定されたブラケット10を回動自在に支持す
る固定ピン11が設けられている。
【0005】このような構成を有する原稿押え装置にあ
っては、圧板3の開放時には、図14に示すようにコイル
スプリング5の付勢力によってとクランク部材7がヒン
ジピン6を中心にブラケット10を支持部材4に係合する
位置に回動させ、作業者が手を放したときに、圧板3の
ヒンジピン6の回りに生じさせる回転トルクと、これを
打消す方向に作用するコイルスプリング5の付勢力が釣
り合うときに停止するようになっている。
【0006】一方、原稿Pが本のように厚いものの場合
には、図15に示すように、ヒンジピン6を中心にしてコ
イルスプリング5の付勢力に抗して圧板3の回動を許容
し、圧板3をリフトアップすることにより圧板3によっ
て原稿P上を水平に覆うことができる。しかしながら、
このような従来の原稿押え装置にあっては、コイルスプ
リング5の付勢力によってのみ支持部材4をブラケット
10に係合させていたため、圧板3を閉じる際に圧板3の
基端部が浮き上がる、いわゆるヒップアップ現象が発生
してしまい、ブラケット10を支持部材4に確実に係合さ
せることができずに圧板15を安定して閉じることができ
ないという問題があった。また、このようなヒップアッ
プ現象を防止するにはコイルスプリング5のばね力を大
きくすれば良いが、このようにした場合には、厚い原稿
を覆う際にコイルスプリング5の付勢力に抗した非常に
大きな操作力が必要になってしまい、操作性が低下して
しまうという問題があった。
【0007】このような不具合を防止するものとして
は、例えば、特開平6−194748号公報に記載され
たようなものがあり、図16、17のように示される。図1
6、17において、複写機本体13に固定されたベース部材1
4には、原稿押え用の圧板15の開閉方向と同一方向へ回
動するホルダー部材16の基端部が回動自在に取付けられ
ており、このホルダー部材16の先端部には軸17を介して
圧板15に固定されたブラケット18が回動自在に連結され
ている。
【0008】また、ホルダー部材16とブラケット18の間
にはトーションバネ19が介装されており、このトーショ
ンバネ19はブラケット18がホルダー部材16に対して図1
6、17中、軸17を中心にして時計回りに回動するよう付
勢している。また、ベース部材14と軸17の間にはガイド
部材20が介装されており、このガイド部材20はベース部
材14に底部が連結された内側スリーブ21とこの内側スリ
ーブ21の開放端部から該スリーブ21の外周部にテレスコ
ープ状に嵌合され、底部が軸17に連結された外側スリー
ブ22と、この両スリーブ21、22の底部の間に介装され、
両スリーブ21、22を離隔する方向に付勢する図示しない
コイルスプリングと、から構成されている。
【0009】また、ホルダー部材16には係合穴16aが設
けられているとともに、ブラケット18には凸部18aが設
けられており、これら係合穴16aおよび凸部18aは互い
に係合してホルダー部材16をブラケット18に係合させる
ようにしている。このような構成を有する原稿押え装置
にあっては、圧板15の開放を行なう際には、図16に示す
ようにトーションバネ19の付勢力によってホルダー部材
16およびブラケット18の係合穴16aおよび凸部18aが互
いに係合された状態でホルダー部材16およびブラケット
18が軸17を支点としてコンタクトガラス23から離隔する
方向に回動してスリーブ21、22内のスプリングが伸張さ
れてスリーブ21、22が互いの摺接面で摺動される。この
圧板15の開放動作が終了すると、圧板15は自重によって
コンタクトガラス23方向に回動する回動モーメントとス
リーブ21、22内のスプリングの付勢力および両スリーブ
21、22の摩擦力との釣合いによって圧板15が任意の開放
角で保持される。
【0010】一方、圧板15の閉じ動作を行なう際には、
トーションバネ19の付勢力によってホルダー部材16およ
びブラケット18の係合穴16aおよび凸部18aが互いに係
合された状態でホルダー部材16およびブラケット18が軸
17を中心にコンタクトガラスに回動されるとともに、ス
リーブ21、22内のスプリングが圧縮されて圧板15がコン
タクトガラス23に密着される。したがって、この閉じ動
作のときには、係合穴16aおよび凸部18aが互いに係合
しているので、圧板15のヒップアップ現象が発生するの
を防止しつつ圧板15を安定して閉じることができる。
【0011】また、コンタクトガラス23上に本等の原稿
Pを載置したときには、図17に示すように圧板15の所定
箇所が原稿PのエッジP1に当接すると、エッジP1を回
動点として圧板15がコンタクトガラス23方向に回動され
てブラケット18の凸部18aからホルダー部材16の係合穴
16aが離脱され、ブラケット18が軸17を支点として原稿
Pに密着される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の原稿の押え装置にあっては、圧板15の開閉時
に、ブラケット18がホルダー部材16に対し軸17を支点に
して回動するのをトシーョンバネ19の付勢力および凸部
18および係合穴16aの係合によって防止するようにして
いたが、外側スリーブ22およびブラケット18が共通の軸
17に回動自在に支持されていたため、圧板15の自重が大
きい場合には、ブラケット18に作用する軸17を支点とし
た回動モーメントが大きくなってしまうことから、トー
ションバネ19のばね力や凸部18および係合穴16aの係合
力を大きくする必要があった。
【0013】このため、厚い原稿を覆う際に非常に大き
な操作力が必要になってしまい、操作性が低下してしま
い、未だ改良の余地がある。また、このものにあって
は、凸部18に係合穴16aを係合させることによって圧板
15の回動を防止するようにしているが、圧板15をリフト
アップした後に元の状態に復帰させるためにブラケット
18を軸17を支点にしてホルダー部材18側に回動させてホ
ルダー部材18に係合させる際に、ブラケット18の凸部18
aがホルダー部材16の側面に引掛かってしまい、容易に
復帰させることがきないという問題があった。このよう
な問題は、ブラケット18に単に係合穴16aに係合する凸
部18aを設けただけであるから発生するのであり、ブラ
ケット18をホルダー部材16に対して容易に復帰させるこ
とが望まれる。
【0014】また、凸部18aが嵌合穴16aに係合・解除
される際に、凸部18aがホルダー部材16の側面を摺動す
るときに、ホルダー部材16aが凸部18aによって押圧さ
れてしまうため、ホルダー部材16が弾性変形して凸部18
aとホルダー部材16の側面の距離が開いてしまい、結果
的に凸部18aを係合穴16aに十分に係合させたり、ある
いは解除させることがきず、係合力および解除力にばら
つきが発生してしまうという不具合が発生してしまっ
た。この結果、圧板15のリフトアップさせるとき、ある
いはこの状態から元の状態に復帰させるときの操作力が
安定せず、操作に際して違和感が発生してしまうという
問題があった。このような不具合はホルダー16側に凸部
を形成し、ブラケット18側に係合穴を形成した場合にも
同様に生じるものである。
【0015】また、圧板15の自重によるコンタクトガラ
ス23方向に回動する回動モーメントとスリーブ21、22内
のスプリングの付勢力および両スリーブ21、22の摩擦力
との釣合いによって圧板15が任意の開放角で保持されて
いたため、圧板のフリーストップ領域(圧板を任意の開
放角度で保持できる領域)を大きくすることがきないと
いう不具合が発生してしまった。
【0016】具体的には、圧板15をフリーストップさせ
る力は、通常開放角が小さいと、圧板15に大きな回動モ
ーメントが発生するため、スリーブ21、22内のコイルス
プリングに大きなばね力が必要になる一方、通常開放角
が大きいと、圧板15に発生する回動モーメントが小さい
ので、同コイルスプリングのばね力は小さなもので済
む。すなわち、圧板15をフリーストップさせる力は双直
線状になる。ところが、スリーブ21、22内のスプリング
の付勢力は直線状に変化するため、フリーストップ領域
が非常に狭いものとなってしまった。このため、フリー
ストップ領域を大きくするためには、大きなばね力のコ
イルスプリングが必要になってしまい、このようにする
と圧板15の開閉動作をスムーズに行なうことができない
という問題があった。
【0017】そこで請求項1記載の発明は、ブラケット
をホルダー部材に係合させる第2付勢部材や係合・係止
手段の係合力を大きくすることなしに、厚い原稿の押圧
時にブラケットを介して圧板をスムーズにリフトアップ
あるいは復帰させるようにして圧板の操作性を向上させ
ることができる複写機の原稿押え装置を提供することを
目的としている。
【0018】また、請求項記載の発明は、ブラケット
を確実にホルダー部材に係合させるようにして通常の圧
板の閉操作で圧板のヒップアップ不良を起こすのを確実
に防止することができるとともに、圧板をリフトアップ
状態から元の閉じた状態に復帰させる際に、ブラケット
の突起がホルダー部材に引掛かるのを防止しつつ突起を
該ホルダー部材に形成された係合部に容易に係合させる
ことができる複写機の原稿押え装置を提供することを目
的としている。
【0019】請求項記載の発明は、ホルダー部材の突
起がブラケットの係合部に係合されるときあるいは係合
が解除される際に、ブラケットおよびホルダー部材の間
の距離が開いてしまうのを防止して、突起および係合部
の係合力および解除力にばらつきが発生するのを防止す
ることができ、圧板のリフトアップ時あるいはこの状態
から元の状態に復帰させるときに操作力に違和感が発生
するのを防止することができる複写機の原稿押え装置を
提供することを目的としている。
【0020】請求項記載の発明は、小さなばね力で圧
板のリフトアップ領域を大きくすることができるととも
に、圧板による原稿の押圧力を大きくすることができ、
複写操作を容易に行なうことができる複写機の原稿押え
装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、複写機の原稿載置台上に設
けられた原稿押え用の圧板を、該圧板の基端部に設けた
少なくとも1つ以上のヒンジ機構を介して複写機本体上
に開閉可能に支持してなる複写機の原稿押え装置におい
て、前記ヒンジ機構が、複写機本体に設けられたベース
部材に基端部が回動自在に係合されたホルダー部材と、
該ホルダー部材の先端部に回動支点を中心に回動自在に
連結されたブラケットと、有底筒状に形成され、前記ホ
ルダー部材の基端部よりも原稿載置台側に位置するベー
ス部材部分に底部が回動自在に係合された第1スリーブ
部材と、有底筒状に形成されるとともに、前記第1スリ
ーブ部材にテレスコープ状に嵌合され、底部が前記ブラ
ケットの回動支点よりも原稿載置台側に位置するように
ブラケットの先端部に回動自在に係合あるいは連結した
第2スリーブ部材と、前記第1および第2スリーブ部材
の何れか一方の外周部の開放端部に形成され、前記第1
スリーブ部材および第2スリーブ部材の何れか一方の内
周部に摺接する突起と、前記第1スリーブ部材および第
2スリーブ部材の何れかの開放端部から底部に向って所
定長だけ延在する切欠き部と、前記第1および第2ホル
ダー部材の底部の間に縮設され、該第1および第2スリ
ーブ部材を互いに離隔する方向に付勢する第1付勢手段
と、ブラケットとホルダー部材の間に介装され、前記圧
板が原稿載置台に対して開閉動作される際に、ブラケッ
トが回動中心を支点にしてホルダー部材に対して回動し
ないように、ブラケットをホルダー部材に係合するよう
に付勢する第2付勢手段と、前記ブラケットとホルダー
部材の一部で構成され、ブラケットをホルダー部材と共
に移動可能なようにブラケットをホルダー部材に係合さ
せるとともに、原稿載置台上に載置された原稿の厚さが
所定値よりも厚いとき、前記圧板の閉じ動作に伴ってブ
ラケットが回動中心を支点に回動するとともに、ブラケ
ットがホルダー部材から離脱して前記圧板が原稿厚さに
対応してリフトアップ動作する際にホルダー部材に対す
るブラケットの係合を解除する係合・解除手段と、から
なる。
【0022】また、請求項記載の発明は、上記課題を
解決するために、請求項1記載の発明において、前記係
合・解除手段は、ホルダー部材に設けられた可撓性の突
起と、ブラケットに設けられ、前記突起に係合する係合
部と、から構成され、前記突起の断面形状は、ブラケッ
トがホルダー部材から離隔する際に摺接する面が円弧面
に形成されるとともに、ブラケットがホルダー部材に係
合する際に摺接する面が斜面に形成されることを特徴と
するものである。
【0023】請求項記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、ホルダー部材
に、ブラケットおよびホルダー部材が係合・解除手段に
よって係合されたときに該ホルダー部材の両側面と平行
に配設されるブラケットの先端部が収納される溝部が形
成されたことを特徴とするものである。請求項記載の
発明は、上記課題を解決するために、請求項1〜3何れ
かに記載の発明において、前記第1スリーブ部材の底部
に係合するベース部材の係合面の断面形状が、水平方向
長さが垂直方向長さに対して長い偏平な突起状に形成さ
れ、該ベース部材の突起に係合する第1スリーブ部材の
係合面の断面形状が前記突起の水平方向の外接面に等し
いかあるいはそれ以上の大きさの曲面を有する凹状に形
成されることを特徴とするものである。
【0024】
【作用】請求項1記載の発明では、ホルダー部材の基端
部がベース部材に回動自在に係合されるとともに、該ホ
ルダー部材の先端部にブラケットが回動支点を中心に回
動自在に連結され、第1スリーブ部材の底部がホルダー
部材の基端部よりも原稿載置台側に位置するベース部材
部分に回動自在に係合されるとともに、この第1スリー
ブ部材にテレスコープ嵌合する第2スリーブ部材の底部
がブラケットの回動支点よりも原稿載置台側に位置する
ようにブラケットの先端部に回動自在に連結されるの
で、厚い原稿を圧板によって覆う際の操作力を小さなも
のにすることができ、圧板の操作性を向上させることが
できる。
【0025】具体的には、圧板の自重が大きい場合に
は、圧板を開放したときにブラケットの回動支点を中心
として圧板の閉モーメント(コンタクトガラス側に回動
しようとするモーメント)が大きくなるため、ブラケッ
トをホルダー部材に係合させるように付勢する第2付勢
部材のばね力と係合・解除部材の係合力を大きくする必
要がある。
【0026】これに対して、本発明では、ホルダー部材
の先端部にブラケットが回動支点を中心に回動自在に連
結されるとともに、第2スリーブ部材の底部がブラケッ
トの回動支点よりも原稿載置台側に位置するようにブラ
ケットの先端部に回動自在に連結される、すなわち、圧
板の回動支点(ブラケットの回動支点)を中心として圧板
に作用する閉モーメントに対して、第1スリーブ部材と
第2スリーブ部材の間に縮設される第1付勢部材のばね
力を第2スリーブ部材とブラケットの係合部に圧板の開
モーメントとして作用させることができる。このため、
ホルダー部材に対してブラケットを閉じた状態に復帰さ
せるような力を発生させることができ、第2付勢部材の
ばね力と係合・解除手段の係合力を従来に比して小さく
することができる。
【0027】この結果、ブラケットのリフトアップ時あ
るいはリフトアップ状態から元の状態に復帰させるとき
に、圧板を介してブラケットを小さな操作力で操作する
ことができ、厚い原稿を圧板によって覆う際の操作力を
小さなものにして圧板の操作性を向上させることができ
る。また、請求項記載の発明では、係合・解除手段
が、ホルダー部材に設けられた可撓性の突起と、ブラケ
ットに設けられ、前記突起に係合する係合部と、から構
成され、前記突起の断面形状が、ブラケットがホルダー
部材から離隔する際に摺接する面が円弧面に形成される
とともに、ブラケットがホルダー部材に係合する際に摺
接する面が斜面に形成されるようになっている。
【0028】したがって、ブラケットがホルダーから離
隔する際に摺接する係合部の面が円弧面に形成されるの
で、ホルダー部材の突起が係合部から簡単に抜け出るこ
とがなく、突起と係合部の係合が強固なものとなる。こ
のため、ブラケットとホルダー部材の係合も強固なもの
となり、圧板を閉じたときに圧板の複写機本体側の基端
部にヒップアップ現象が発生することがなく、安定した
閉動作を行なうことができる。
【0029】また、ブラケットがホルダー部材に係合す
る際に摺接する係合部の面が斜面に形成されるので、圧
板がリフトアップ状態から元の状態に復帰する際、ブラ
ケットの側面部が突起の傾斜面に沿って摺動するため、
突起がブラケットに対して大きく弾性変形され、ブラケ
ットがホルダー部材に引掛かることがない。これに加え
て、突起がブラケットに対して大きく弾性変形されるの
で、突起が係合部に容易に係合され、元の状態に容易に
復帰して突起と係合部の係合を強固なものにすることが
できる。
【0030】請求項記載の発明では、ホルダー部材
に、ブラケットおよびホルダー部材が係合・解除手段に
よって係合されたときに該ホルダー部材の両側面と平行
に配設されるブラケットの先端部が収納される溝部が形
成される。このように構成したのは、以下の理由によ
る。圧板のリフトアップ時に、ブラケットがホルダー部
材に対して回動する際には、ブラケットの側面にホルダ
ー部材の突起に摺接してブラケットが弾性変形して突起
とブラケットの側面の距離が開いてしまう。このため、
突起の変形量も一定せずに係合部に十分な係合力で係合
させたり、あるいは解除させることがきず、係合力お
よび解除力にばらつきが発生してしまい、圧板のリフト
アップさせるとき、あるいはこの状態から元の状態に復
帰させるときの操作力が安定せず、操作に際して違和感
が発生してしまう。
【0031】本発明では、ブラケットがホルダー部材に
対して距離が開きすぎるのを防止して常に安定した回動
させるために、ホルダー部材の両側面と平行に配設され
るブラケットの先端部をホルダー部材に形成された溝部
に収納させ、この溝部に収納した状態でブラケットの係
合部にホルダー部材の突起を係合させることにより、ホ
ルダー部材の突起がブラケットの係合部に係合されると
きあるいは係合が解除される際に、ブラケットがホルダ
ー部材の突起に押圧されて弾性変形することにより、ブ
ラケットおよびホルダー部材の間の距離が開いてしまう
のを防止するようにして突起の変形量を常に一定にし、
突起および係合部の係合力および解除力にばらつきが発
生するのを防止することができ、圧板のリフトアップ時
あるいはこの状態から元の状態に復帰させるときに操作
力に違和感が発生するのを防止することができる。
【0032】請求項記載の発明では、第1スリーブ部
材の底部に係合するベース部材の係合面の断面形状が、
水平方向長さが垂直方向長さに対して長い偏平な突起状
に形成され、該ベース部材の突起に係合する第1スリー
ブ部材の係合面の断面形状が前記突起の水平方向の外接
面に等しいかあるいはそれ以上の大きさの曲面を有する
凹状に形成されるので、小さなばね力で圧板のリフトア
ップ領域を大きくすることができるとともに、圧板によ
る原稿の押圧力を大きくすることができ、複写操作を容
易に行なうことができる。
【0033】この点を図10に基づいて説明する。図10は
圧板のコンタクトガラスに対する開放角と第1付勢手段
のばね力の関係を示す図である。この図から分るよう
に、圧板の自重によって作用する閉モーメントに釣り合
う開モーメントを発生させる第1付勢手段のばね力F
は、直線ではなく、開放角が小さくなるにつれて急激に
大きなものとなる。
【0034】したがって、第1スリーブ部材の底部に係
合するベース部材の係合面の断面形状の水平方向長さを
垂直方向長さに対して長い偏平な突起状に形成すれば、
圧板の開放角が小さく第1スリーブ部材および第2スリ
ーブ部材の底部が近接する際に、突起と第2スリーブ部
材の先端部の間の距離を短くすることができ、その分だ
け第1付勢部材が大きなばね力を発生させることができ
る。
【0035】また、圧板の開放角が大きく第1スリーブ
部材および第2スリーブ部材の底部が離隔する際に、突
起と第2スリーブ部材の先端部の間の距離を長くするこ
とができ、その分だけ第1付勢部材ばね力を小さくする
ことができる。この結果、第1付勢部材のばね力を圧板
の開放角に対して広くすることができ、圧板のフリース
トップ領域を大きなものにすることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜13は請求項1〜何れかに記載の複写機の原稿押
え装置の一実施例を示す図である。まず、構成を説明す
る。31はヒンジ機構であり、該ヒンジ機構31は複写機本
体32の上面に設けられたコンタクトガラス(原稿載置台)
33の一辺よりも外方に配設され、原稿押え用の圧板34の
基端部34aを複写機本体32上に開閉可能に支持してい
る。なお、本実施例では、圧板34と複写機本体32の間に
ある装置がヒンジ機構を構成するものである。
【0037】複写機本体32のコンタクトガラス32の1辺
から外方にはベース部材35が固定されており、このベー
ス部材35にはボス37によってホルダー36の基端部が回動
自在に連結されており、このホルダー部材36の先端部は
軸38を介して一対のブラケット39の所定箇所が回動自在
に連結され、ブラケット39はこの軸38を回動支点として
回動するようになっている。なお、ブラケット39は軸38
によってホルダー部材36に連結されずにボスによって連
結されるものであっても良い。
【0038】このブラケット39にはねじ等によって圧板
34が固定されており、この圧板34はホルダー部材36と共
にボス37を中心に回動するようになっている。また、ホ
ルダー部材36およびブラケット39の間にはトーションバ
ネ40(第2付勢手段)が介装されており、このトーション
バネ40はブラケット39がホルダー部材36に係合するよう
にブラケット39を図2、3中、時計回転方向に付勢して
いる。
【0039】また、ホルダー部材36には図6〜8に示す
ようにストッパー36a、36bが形成されており、このス
トッパー36a、36bはトーションバネ40によってブラケ
ット39が図2、3中、時計回転方向に回動するのを規制
し、ブラケット39がホルダー部材36と略直線状に延在す
るようにブラケット39の移動を規制している。また、図
6ではブラケット39がホルダー部材36に対して紙面方向
手前側に移動するのを規制している。
【0040】また、ベース部材35には第1スリーブ部材
としての内側スリーブ41が係合されており、この内側ス
リーブ41は有底筒状に形成され、底部がホルダー部材36
の基端部よりもコンタクトガラス33側に位置するように
ベース部材35に係合している。この第1スリーブ41には
第2スリーブ部材としての外側スリーブ42がテレスコー
プ状に摺動自在に嵌合しており、この外側スリーブ42は
有底筒状に形成され、底部が軸43に回動自在に連結され
ている。この軸43には一対のブラケット39の先端部が回
動自在に連結されており、第2スリーブ42はブラケット
39の先端部と共にブラケット39の回動支点である軸38よ
りもコンタクトガラス33側になるように軸43に連結され
る。なお、両スリーブ41、42は樹脂製である。
【0041】また、外側スリーブ42の内周部にはガイド
軸42aが設けられており、内側スリーブ41および外側ス
リーブ42の底部の間には第1付勢手段としての圧縮コイ
ルスプリング44が縮設されている。このため、両スリー
ブ41、42はこのスプリング44によって底部が離隔する方
向に付勢され、ブラケット39の先端部はこのスプリング
44によって図4〜5中、時計回転方向に回動するように
付勢されている。
【0042】また、内側スリーブ41の外周部の開放端部
には複数の突起41a(本実施例では図4に示すように2
つ)が設けられており、この突起41aは外側スリーブ42
の内周部に嵌合している。また、内側スリーブ41の開放
端部から内方に向って切欠き部41bが所定長だけ形成さ
れており、外側スリーブ42は開放端部から底部に向って
内周断面形状が縮小している。このため、圧板34が閉じ
状態となって両スリーブ41、42の底部が互いに近接する
際には、切欠き部41bの幅が狭くなって外側スリーブ42
に対する凸部41aの摺動力が増大して両スリーブ41、42
の摩擦力が増大するとともに、圧板34が開放状態となっ
て両スリーブ41、42の底部が互いに離隔する際に、切欠
き部41bの幅が広くなって外側スリーブ42に対する凸部
41aの摺動力が低減して両スリーブ41、42の摩擦力が低
減する。
【0043】また、ホルダー部材36とベース部材35の連
結点(ボス37)と、内側スリーブ41とベース部材35の係合
点と、外側スリーブ42と軸43の連結点(軸43部分)との位
置関係は、ボス37と軸43を結ぶ線よりも内側スリーブ41
とベース部材35の係合点が上にあるため、両スリーブ4
1、42の間に縮設されたコイルスプリング44のばね力
は、原稿を押圧する力として作用し、原稿を複写機本体
32のコンタクトグラス33に密着させることができ、「折
り曲げ原稿の影」等といった不良コピーの発生を防ぐこ
とができる。
【0044】また、図5に示すように内側スリーブ41の
底部に係合するベース部材35の係合面には突起35aが形
成されており、この突起35aの断面形状は水平方向長さ
(コンタクトガラス33と略平行に延在する方向長さ)が垂
直方向長さに対して長い偏平形状に形成されている。ま
た、この突起35aに係合する内側スリーブ41の底部の係
合面には凹部41cが形成されており、この凹部41cの断
面形状は突起35aの水平方向の外接面に等しいかあるい
はそれ以上の大きさの曲面になるように形成されてい
る。
【0045】一方、ホルダー部材36およびブラケット39
の一部には係合・解除手段45が構成されており、この係
合・解除手段45はホルダー部材36およびブラケット39の
ベース部材14側に設けられている。この係合・解除手段
45はホルダー部材36に設けられ、可撓性を有し先端部に
突起46を有する舌状片47と、ブラケット39に設けられ、
突起46に係合する係合穴(係合部)48と、から構成されて
いる。
【0046】突起46の断面形状は図6に詳細するよう
に、ブラケット39がストッパー36bから離隔する際に摺
接する面が円弧面に形成される円弧部46aと、ブラケッ
ト39がストッパー36bに係合する際に摺接する面が斜面
に形成された傾斜部46bと、からなっている。この突起
46はホルダー部36に対するブラケット39の解除力、復帰
力と直交する方向に設けられ、かつ、ブラケット39の側
面およびホルダー部材36の側面に対して、直角に曲げ撓
み(図6中、右方向)を生じるように設けられているた
め、ブラケット39のホルダー部材36に対する解除力(ブ
ラケット39がホルダー部材36から離隔する力)および復
帰力(ブラケット39がホルダー部材36に係合する力)は、
突起46の断面形状および係合穴48との嵌合量、そして、
舌状片47の長さと肉厚t、ホルダー部材36の材質の選定
により決定する。
【0047】そして、ブラケット39の解除方向の力が作
用する突起46の断面外径には円弧部46aが形成されてい
るため、圧板34を普通に閉じる時の力では、解除しない
だけを係合力を得ることができる。すなわち、係合穴48
と円弧部46aとの接線と、解除方向線分とがなす角が大
きいため、ブラケット39に作用する解除力の突起46をを
沈ませる成分を少なくすることができる。なお、本実施
例では、係合部として係合穴48を用いているが、これに
限らず、突起46と係合する凹部、凸部でも構わない。
【0048】また、図2、6、7、8に示すように、ホ
ルダー部材36には溝部36cが形成されており、この溝部
36cにはブラケット39およびホルダー部材36が突起46お
よび係合穴48によって係合されたとき、ホルダー部材36
の両側面と平行に配設されるブラケット39の先端部39a
が収納されるようになっている。なお、各図中の符合4
9、50はブラケット39が軸38から抜け出るの防止するた
めのE型止め輪である。
【0049】次に、作用を圧板34の閉じ操作、開放操作
およびリフトアップ動作に分けて説明する。圧板34の閉じ操作を行なう場合について コンタクトガラス33上に薄い原稿を載置して閉じ操作を
するときには、突起46が係合穴48に係合されるととも
に、ブラケット39がトーションバネ40によってホルダー
部材36に係合された状態でホルダー部材36およびブラケ
ット39がボス37を回動支点として図3に示すように反時
計回転方向に回動し、内側および外側スリーブ41、42の
底部が互いに近接してコイルスプリング44が縮小される
とともに、スリット41bの幅が狭くなって外側スリーブ
42に対する凸部41aの摺動力が増大して両スリーブ41、
42の摩擦力が増大し、圧板34がコンタクトガラス33上に
密着する。
【0050】このとき、ホルダー部材36とベース部材35
の連結点(ボス37)と、内側スリーブ41とベース部材35の
係合点と、外側スリーブ42と軸43の連結点(軸43部分)と
の位置関係は、ボス37と軸43を結ぶ線よりも内側スリー
ブ41とベース部材35の係合点が上にあるため、両スリー
ブ41、42の間に縮設されたコイルスプリング44のばね力
は、原稿を押圧する力として作用し、原稿を複写機本体
32のコンタクトグラス33に密着させ、「折り曲げ原稿の
影」等といった不良コピーの発生を防ぐことができる。
また、突起46が係合穴48に係合されてホルダー部材36お
よびブラケット39のベース部材35側端部が係合するの
で、圧板34の基端部34aが浮き上がる、いわゆるヒップ
アップ現象が発生することが防止される。
【0051】圧板34の開放操作を行なう場合について コンタクトガラス33上に薄い原稿が載置されているとき
や載置されていないときには、ホルダー部材36およびブ
ラケット39がボス37を回動支点としてコンタクトガラス
33から離隔する方向、図3中、時計方向回りに回動す
る。このとき、突起46が係合穴48に係合されるととも
に、ブラケット39がトーションバネ40によってホルダー
部材36に係合された状態でホルダー部材36およびブラケ
ット39がボス37を回動支点として回動し、内側および外
側スリーブ41、42の底部が互いに離隔してコイルスプリ
ング44が伸張されるとともに、スリット41bの幅が広く
なって外側スリーブ42に対する凸部41aの摺動力が低減
して両スリーブ41、42の摩擦力が低減する。
【0052】この圧板34の開放動作が終了すると、圧板
34は自重によるコンタクトガラス33方向へ回動するモー
メントと、トーションバネ40、コイルスプリング44の付
勢力、突起46と係合穴48の係合力、および両スリーブ4
1、42の摩擦力との釣合いによって圧板34が任意の開放
角で保持される。ここで、両スリーブ41、42の底部の相
対距離と摩擦力およびコイルスプリング44のばね力の関
係について図9、10に基づいて説明する。
【0053】圧板34の自重をW0 、重心をGとし、圧板
34の回動支点であるボス37をa、内側スリーブ41の係合
点をb、圧板34を支えるコイルスプリング44のばね力の
作用点をcとする。このとき、内側スリーブ41と外側ス
リーブ42の間の摩擦力fは、自重W0 による閉モーメン
トMC と、ばね力F による開モーメントM0 の均衡が
崩れ、圧板34が閉じようとするときは、b点を基点に、
c点に対して、c方向に作用する。逆に、圧板34が開こ
うとするときは、ばね力Fを減じる力として作用する。
G点において圧板34に垂直に作用する自重W0 の成分を
0 ’とすると次式が成立する。
【0054】 W0 ’=W0 cosθ…… 但し、θは圧板の開放角 このときのc点におけるばね力F の圧板34に垂直な成
分をF’とすると次式が成立する。 F’=F1 sinβ…… a点を中心とする自重による閉モーメントMC とばね力
Fによる開モーメントM 0が等しい時、圧板34は一定の
開放角を保持する。
【0055】 M0 =c0 ・F’=c0 ・Fsinβ…… MC =L0 ・W0 ’=L0 ・W0 cosθ…… M0 =MC とすると ∴c0 F・ sinβ=L0 ・W0 cosθ F=L0 /c0 ・W0 cosθ/sinβ…… 点bを通り、辺acに垂直な線分をbdとすると、 b0sinβ=a0 sin(θ−γ) γ=一定 ∴sinβ=a0 /b0 ・sin(θ−γ)…… 余弦法則により b0 2 =c0 2 +a0 2 −2a00 cos(θ−γ)
【0056】
【数1】
【0057】をに代入
【0058】
【数2】
【0059】式に代入すると
【0060】
【数3】
【0061】この式’の開放角を変化させて、他の
定数を定めてFおよびb0(b点とc点の距離、すなわ
ち、両スリーブ41、42の相対移動距離)を求め、グラフ
にしたものが図10である。両スリーブ部材41、42による
摩擦力fは、均衡が崩れ圧板34が動こうとするときには
制動力として作用する。これを反映したのがグラフの図
10の一点鎖線である。コイルスプリング44のばね力と変
位の関係は一次式であるから、図10にコイルスプリング
44の実際の力を破線A、Bで記入すると、コイルスプリ
ング44はFのカーブに極力沿わせて、選定したものであ
るが、摩擦力fがない場合、圧板34のスリーストップ領
域は53°〜90°となるが、摩擦力fが反映されるとA’
のようにスリーストップ領域は45°〜90°に拡大され
る。さらに、コイルスプリング44をBのように選ぶと圧
板34のスリーストップ領域は36°〜90°と飛躍的に拡大
され、コピー時の圧板34の操作を飛躍的に向上させるこ
とができる。
【0062】これに加えて、本実施例では、圧板34の開
放時にコイルスプリング44が伸張しているが、このとき
に、ベース部材35の突起35aの断面形状は図5に示すよ
うに水平方向(コンタクトガラス33と略同一平面)が垂直
方向よりも長い偏平になっているため、コイルスプリン
グ44の伸張量をその分だけ円形断面に比べて大きくする
ことができる。
【0063】図3では圧板34の全閉時の状態を示してお
り、コイルスプリング44は圧縮されて大きな力を発生し
ている。さらに、ベース部材35の突起35aの断面形状が
水平方向に長い偏平になっているため、コイルスプリン
グ44を余分に圧縮させることができ、より大きな力を発
生させることができる。このとき、圧板34の自重による
閉モーメントにつりあう開モーメントを発生させるバネ
力Fは、図10のb0−Fのカーブから分かるように、直
線式(一次式)ではなく、開放角θが小さくなるにつ
れ、急激に大きなものとなる。このような状態には、両
スリーブ41、42の摩擦力fと、突起35aの偏平断面形状
が以下に示すように、大きな効果をもたらす。
【0064】すなわち、摩擦力fが圧板34の閉モーメン
トに釣り合う力の範囲を広くするとともに、ベース部材
35の支点b(突起35a)の断面形状によりコイルスプリン
グ44に必要な力Fを少なくすることができる。このた
め、圧板34の開放角θが小さく両スリーブ41、42の底部
が近接する際に、突起35aと外側スリーブ42の先端部の
間の距離を短くして、その分だけコイルスプリング44に
よって大きなばね力を発生させることができ、大きな力
が必要な小開放角θのときに大きなばね力を発生させる
ことができる。
【0065】また、圧板34の開放角θが大きく両スリー
ブ41、42の底部が離隔する際に、突起35aと外側スリー
ブ42の先端部の間の距離を長くすることができ、その分
だけコイルスプリング44のばね力を小さくすることがで
きる。このため、開放角θの大きい分野のばね力を小さ
くすることができる。これらの結果、圧板34の開放保持
領域(スリーストップ領域)を広くすることができる。
【0066】圧板34のリフトアップ動作について 図2に示すように、コンタクトガラス33上に書物等の厚
い原稿Pが載置された場合には、ブラケット39を軸38を
支点として反時計方向に回動させて行なう。この動作に
以降する前には、ブラケット39およびホルダー部材36が
略直線状に延在してボス37を中心に回動する状態にあ
り、上述した閉じ動作および開放動作で説明したよう
に、ブラケット39は圧板34の自重によって軸38を中心し
た閉モーメントに打ち勝つだけの軸38を中心とした開モ
ーメントを発生するトーションバネ40のばね力と、ホル
ダー部材36の側面の舌状片47の突起46と係合穴48の係合
力により、ホルダー部材36と一体にボス37を中心として
開閉する。
【0067】このとき、ブラケット39の解除方向(ブラ
ケット39を軸38を中心にホルダー部材39に対して反時計
方向に回動する方向)の突起46aの断面の外形には円弧
部46aが形成されているので、係合穴48と円弧部46aと
の接線と、解除方向線分とがなす角が大きいため、ブラ
ケット39に作用する解除力に対し突起46を沈ませる成分
を少なくすることができ、突起46は係合穴48に強固に係
合して圧板34を普通に閉じる時の力では、突起46が係合
穴48から離脱しないだけを係合力を得ることができる。
【0068】この状態から圧板34をリフトアップするに
際し、図2に示すように厚い原稿Pを圧板34で押圧しよ
うとすると、原稿PのエッジP1と最初に接した接点を
中心に、ブラケット39には該ブラケット39の回動支点で
ある軸38を中心に、図2では上向きの回転力が手で圧板
34を押圧する力が加えられた分、余計に発生する。この
とき、ホルダー部材39の側面部に設けられた舌状片47の
先端の突起46には、図6のようにブラケット39による上
向きの力が円弧部46aに加わるので、係合穴48によって
右向きの力、すなわち、係合穴48との嵌合が少なくなる
方向の力が作用して突起46が弾性変形して沈み込み、遂
には、係合穴48に対する突起46の係合が解除され、ブラ
ケット39はトーションバネ40の付勢力に抗して図2中反
時計回転方向に回転する。
【0069】このため、ブラケット39がホルダー部材36
から分離されてホルダー部材36がわずかに傾斜するとと
もに、圧板34が原稿Pに対して略平行になり、原稿Pを
均一に押圧する。原稿のコピーが終了した後、圧板34を
元の状態に復帰させるに際しては、操作者が圧板34を押
圧力を弱めると、ブラケット39が復帰方向(図2の反時
計方向)に軸38を中心に回動し、ブラケット39の側面部
の端部が舌状片47の突起46の傾斜部46bに当接する。
【0070】この時の復帰力は、トーションバネ40のバ
ネ力と、コイルスプリング44のばね力と、圧板34を開け
ようとする操作者の操作力である。そして、突起46の傾
斜部46bとブラケット39の側面部に作用する復帰力のな
す角度が浅いため、突起46を沈み込ませる力(復帰力と
直交する、図6中、右方向の力)が大きくなり舌状片47
の小さな復帰力で曲げ弾性変形して突起46が図6中、右
方へ移動する。この後、ブラケット39がホルダー36のス
トッパー36a、36bに当って元の状態に復帰し、突起46
がブラケット39の係合穴48に再度に係合し、ブラケット
39がホルダー部材36に係合、すなわち、復帰する。
【0071】一方、ブラケット39の突起46が係合穴48か
ら離脱するとき、および、係合するときには、ブラケッ
ト39の側面部に突起46が摺接してこの突起46により反力
が加わり、解除および復帰時に図6中、左方向の力が発
生するため、ブラケット39の係合穴48が形成された側面
部は図6中、左方向に変形する。図1にあっては、右側
のブラケット39は右方向、左側のブラケット39は左方向
に何れもホルダー部材36の突起46から外れる方向にブラ
ケット39がそれぞれ変形し、これが係合穴48と突起46の
係合量(嵌合量)を少なくし、係合穴48および突起46の係
合力および復帰力を小さくさせると共に係合および復帰
時のバラツキを大きくする原因としている。このような
点は圧板34を操作する度に操作力が可変してしまうた
め、操作者に非常な違和感を与えてしまう。
【0072】本実施例では、ブラケット39の逃げ(弾性
変形)を防止する溝部36cをホルダー部材36に設けるこ
とによりこれを防止するようにしている。すなわち、ホ
ルダー部材36に、ブラケット39およびホルダー部材39が
突起46おび係合穴48によって係合されたときにホルダー
部材36の両側面と平行に配設されるブラケット39の先端
部が収納される溝部36cを形成することにより、ブラケ
ット39が突起46から逃げる方向のブラケット39の変形を
防止し、ホルダー部材39の側面部の舌状片47の突起46と
ブラケット39の側面部の係合穴48の係合量を一定に保持
するようにしている。
【0073】これに加えて、突起46の円弧部46aと係合
穴48の当接する部分の接線角を一定に保つようにしてい
るので、ホルダー部材36の側面部の舌状片47を一定の撓
み量および一定の力で変形させることができるので、ブ
ラケット39の解除力を安定させることができ、書物等の
厚い原稿Pのコピー時に操作者は、安定した力で、圧板
34を操作できる。なお、ブラケット39の端部、係合穴48
の端部は引っ掛り、および、くい込み防止のために面取
りを施すのは勿論である。
【0074】このように本実施例では、ホルダー部材36
の基端部をベース部材35に回動自在に係合させるととも
に、該ホルダー36の先端部にブラケット39を回動支点
(軸38)を中心に回動自在に連結し、さらに、内側スリー
ブ41の底部をホルダー部材36の基端部よりもコンタクト
ガラス33側に位置するベース部材35の突起35aに回動自
在に係合させるとともに、外側スリーブ42の底部をブラ
ケット39の回動支点38よりもコンタクトガラス33に位置
するようにブラケット39の先端部に回動自在に連結して
いるので、厚い原稿を圧板34によって覆う際の操作力を
小さなものにすることができ、圧板34の操作性を向上さ
せることができる。
【0075】具体的には、圧板34の自重が大きい場合に
は、圧板34を開放したときにはブラケット39の回動支点
38を中心とする圧板34の閉モーメントが大きくなるた
め、ブラケット39をホルダー部材36に係合させるように
付勢するコイルスプリング44のばね力と突起46と係合穴
48の係合力を大きくする必要がある。これに対して、本
実施例では、ホルダー部材36の先端部にブラケット39を
回動支点を中心に回動自在に連結するとともに、外側ス
リーブ42をブラケット39の回動支点38よりもコンタクト
ガラス33側に位置するようにブラケット39の先端部に回
動自在に連結しているので、圧板34の回動支点(ブラケ
ット39の回動支点)を中心として圧板34に作用する閉モ
ーメントに対してコイルスプリング44のばね力を外側ス
リーブ42とブラケット39の係合部に圧板34の開モーメン
トとして作用させることができ、ホルダー部材36に対し
てブラケット39を閉じた状態に復帰させるような力を発
生させることができる。このため、トーションバネ40の
ばね力と突起46および係合穴48の係合力を従来に比して
小さくすることができる。
【0076】すなわち、図9において自重WO による圧
板の閉モーメントMC は、圧板34の開放角θと次式のよ
うな式で表現できる。 MC =WO (LO −c’)cosθ このように開放角が小さい程大きなモーメントを発生す
るのでコイルスプリング44も開放角θが小さくなると、
それだけ圧縮され、大きなばね力を発生させて、ブラケ
ット39ホルダー部材36に戻そうとするので、その分だけ
従来のようにブラケットの回動支点と外側スリーブの回
動点が共通ものもに比してトーションバネ40のばね力と
突起46および係合穴48の係合力を小さくすることができ
る。
【0077】この結果、ブラケット39のリフトアップ時
あるいはリフトアップ状態から元の状態に復帰させると
きに、圧板34を介してブラケット39を小さな操作力で操
作することができ、厚い原稿を圧板34によって覆う際の
操作力を小さなものにして圧板34の操作性を向上させる
ことができる。また、ホルダー部材36に可撓性の突起46
を設けるとともに、ブラケット39に突起46に係合する係
合穴48を設け、突起46の断面形状を、ブラケット39がホ
ルダー部36から離隔する際に摺接する面を円弧部46aと
なるように形成するとともに、ブラケット39がホルダー
部材36に係合する際に摺接する面を傾斜部46bとなるよ
うに形成しているため、ホルダー部材36の突起46が係合
穴48から簡単に抜け出ることがなく、突起46と係合穴48
の係合を強固なものにすることができる。このため、ブ
ラケット39とホルダー部材36の係合も強固なものにする
ことができ、圧板34を閉じたときに圧板34の複写機本体
32側の基端部34aにヒップアップ現象が発生するのを防
止することができ、安定した閉動作を行なうことができ
る。
【0078】また、圧板34がリフトアップ状態から元の
状態に復帰する際、ブラケット39の側面部を突起46の傾
斜部46bに沿って摺動するため、突起46をブラケット39
に対して大きく弾性変形させることができ、ブラケット
39がホルダー部材36に引っ掛かるのを防止することがで
きる。これに加えて、突起46をブラケット39に対して大
きく弾性変形させることができるので、突起46を係合穴
48に容易に係合させることができ、元の状態に容易に復
帰させて突起46と係合穴48の係合を再び強固なものにす
ることができる。
【0079】なお、本実施例では、ブラケット39を別体
に設けるとともに、外側スリーブ43の底部をブラケット
39の回動支点である軸38とは離隔した軸43に回動自在に
連結しているが、これに限らず、図11、12に示すよう
に、ブラケット51を樹脂によって一体的に形成し、この
ブラケット51を軸38を介してホルダー部材36に回動自在
に連結し、外側スリーブ42の底部をブラケット51の内周
面の突起51aに係合させるようにしても良い。なお、そ
の他の構成は各部材の連結関係は上記実施例と同様であ
る。
【0080】このようにすれば、上記実施例と同様の効
果を得ることができる他に、内側スリーブ41および外側
スリーブ42をベース部材35の突起35およびブラケット51
の突起51aに係合させるだけで良いので、両スリーブ4
1、42の取り外しおよび取付け作業を容易に行なうこと
ができるとともに、本ヒンジ機構31が産業廃棄物となっ
たときに簡単に取り外してコイルスプリング44と樹脂製
の両スリーブ41、42を容易に分離することができるとい
うメリットがある。また、本実施例では、上記実施例の
ようにブラケット51に係合穴を設けるとともに、ホルダ
ー部材36に突起を設けても良いが、これの代りにブラケ
ット51にマグネット52を設け、ホルダー部材36にこのマ
グネットに吸着するマグネットを設けてヒップアップ現
象の防止を図っている。
【0081】なお、上記実施例では、ブラケット39に係
合穴を設けるとともに、ホルダー部材36に突起46を設け
ているが、この突起と係合穴は図13に示すような態様の
ものであっても構わない。すなわち、図13に示すよう
に、ホルダー部材36の所定箇所に弾性変形可能な垂下部
54を設けるとともに、この垂下部54の先端部に突起55を
設け、また、ブラケット39の先端部にこの突起55に係合
可能な突起56を設け、突起55の断面形状を、ブラケット
39がホルダー部材36から離隔する際に摺接する面を円弧
部55aに形成するとともに、ブラケット39がホルダー部
材36に係合する際に摺接する面を傾斜面55bに形成して
も良い。
【0082】このようにすれば、図13(a)に示すよう
に、ホルダー部材36の突起55の円弧部55aに突起56が係
合するため、突起55が突起56から簡単に抜け出ることが
なく、突起55、56の係合を強固なものにすることができ
る。このため、ブラケット39とホルダー部材36の係合も
強固なものにすることができ、圧板34を閉じたときに圧
板34の複写機本体32側の基端部34aにヒップアップ現象
が発生するのを防止することができ、安定した閉動作を
行なうことができる。
【0083】また、圧板34がリフトアップ状態から元の
状態に復帰する際、図13(b)に示すように突起56が突起
55の傾斜部55bに沿って摺動するため、突起55を突起56
に対して大きく弾性変形させることができ、ブラケット
39がホルダー部材36に引掛かるのを防止することができ
る。また、本実施例では、突起55、56が軸38と直交する
方向に対向しているので、ブラケット39の側面部が突起
56によって軸38方向に弾性変形することがなく、ホルダ
ー部材36に上記実施例のような溝部36cを形成するのを
不要にできる。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、圧板の回
動支点(ブラケットの回動支点)を中心として圧板に作用
する閉モーメントに対して第1スリーブ部材と第2スリ
ーブ部材の間に縮設される第1付勢部材のばね力を第2
スリーブ部材とブラケットの係合部に圧板の開モーメン
トとして作用させることができるので、ホルダー部材に
対してブラケットを閉じた状態に復帰させるような力を
発生させることができ、第2付勢部材のばね力と係合・
解除部材の係合力を従来に比して小さくすることができ
る。
【0085】この結果、ブラケットのリフトアップ時あ
るいはリフトアップ状態から元の状態に復帰させるとき
に、圧板を介してブラケットを小さな操作力で操作する
ことができ、厚い原稿を圧板によって覆う際の操作力を
小さなものにして圧板の操作性を向上させることができ
る。また、請求項記載の発明によれば、ブラケットが
ホルダーから離隔する際に摺接する係合部の面を円弧面
に形成していので、ホルダー部材の突起が係合部から簡
単に抜け出るのを防止して突起と係合部の係合を強固な
ものにすることができる。このため、ブラケットとホル
ダー部材の係合も強固なものにでき、圧板を閉じたとき
に圧板の複写機本体側の基端部にヒップアップ現象が発
生するのを防止することができ、安定した閉動作を行な
うことができる。
【0086】また、ブラケットがホルダー部材に係合す
る際に摺接する係合部の面を斜面に形成しているので、
圧板をリフトアップ状態から元の状態に復帰させる際、
ブラケットの側面部を突起の傾斜面に沿って摺動させる
ことができ、突起をブラケットに対して大きく弾性変形
させ、ブラケットがホルダー部材に引掛かるのを防止す
ることができる。これに加えて、突起がブラケットに対
して大きく弾性変形させることができるので、突起を係
合部に容易に係合させることができ、元の状態に容易に
復帰させて突起と係合部の係合を強固なものにすること
ができる。
【0087】請求項記載の発明によれば、ホルダー部
材の突起をブラケットの係合部に係合させるときあるい
は係合を解除する際に、ブラケットがホルダー部材の突
起に押圧されて弾性変形することにより、ブラケットお
よびホルダー部材の間の距離が開いてしまうのを防止す
ることができ、突起の変形量を常に一定にし、突起およ
び係合部の係合力および解除力にばらつきが発生するの
を防止することができる。このため、圧板のリフトアッ
プ時あるいはこの状態から元の状態に復帰させるときに
操作力に違和感が発生するのを防止することができる。
【0088】請求項記載の発明によれば、圧板の開放
角が小さく第1スリーブ部材および第2スリーブ部材の
底部が近接する際に、突起と第2スリーブ部材の先端部
の間の距離を短くすることができ、その分だけ第1付勢
部材が大きなばね力を発生させることができる。また、
圧板の開放角が大きく第1スリーブ部材および第2スリ
ーブ部材の底部が離隔する際に、突起と第2スリーブ部
材の先端部の間の距離を長くすることができ、その分だ
け第1付勢部材ばね力を小さくすることができる。この
結果、第1付勢部材のばね力を圧板の開放角に対して広
くすることができ、圧板のフリーストップ領域を大きな
ものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜何れかに記載の発明に係る複写機
の原稿押え装置の一実施例を示すその圧板の全開時のヒ
ンジ機構の正面図である。
【図2】その圧板がリフトアップ状態にあるときのヒン
ジ機構の側面図である。
【図3】圧板の全閉時のヒンジ機構の側面図である。
【図4】圧板の全開時の図1のAーA断面部分の内側ス
リーブおよび外側スリーブのみを断面で示したヒンジ機
構の側面図である。
【図5】ベース部材と内側スリーブの連結関係を示す図
である。
【図6】図4のBーB矢視断面図である。
【図7】ブラケットがホルダー部材から離脱した状態を
示すその斜視図である。
【図8】ブラケットがホルダー部材に係合した状態を示
すその斜視図である。
【図9】そのヒンジ機構の力学関係を示す模式図であ
る。
【図10】圧板の開放角および第1付勢手段の伸張量と
ばね力の関係を示す図である。
【図11】ヒンジ機構の他の態様を示すその正面図であ
る。
【図12】その圧板の全閉時のヒンジ機構の側面断面図
である。
【図13】(a)はホルダー部材およびブラケットの突起
同士が係合している状態を示す図、(b)はその突起同士
が離隔した直後あるいは係合する直前の状態を示す図で
ある。
【図14】従来の原稿押え装置を示すその圧板の開放時
の側面断面図である。
【図15】その圧板のリフトアップ時の側面断面図であ
る。
【図16】他の従来の原稿押え装置を示すその圧板の開
放時の側面断面図である。
【図17】その圧板のリフトアップ時の側面断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤田 章 大阪府東大阪市水走3丁目3番40号 下 西技研工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−194748(JP,A) 特開 平2−144530(JP,A) 特開 昭57−189158(JP,A) 特開 平6−110139(JP,A) 特開 昭61−275738(JP,A) 特開 平6−194749(JP,A) 特開 昭60−196746(JP,A) 特開 平3−242639(JP,A) 特開 昭57−27280(JP,A) 実開 昭62−156938(JP,U) 実開 平1−79038(JP,U) 実開 昭63−105138(JP,U) 実開 昭62−52673(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/58 - 27/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複写機の原稿載置台上に設けられた原稿押
    え用の圧板を、該圧板の基端部に設けた少なくとも1つ
    以上のヒンジ機構を介して複写機本体上に開閉可能に支
    持してなる複写機の原稿押え装置において、 前記ヒンジ機構が、 複写機本体に設けられたベース部材に基端部が回動自在
    に係合されたホルダー部材と、 該ホルダー部材の先端部に回動支点を中心に回動自在に
    連結されたブラケットと、 有底筒状に形成され、前記ホルダー部材の基端部よりも
    原稿載置台側に位置するベース部材部分に底部が回動自
    在に係合された第1スリーブ部材と、 有底筒状に形成されるとともに、前記第1スリーブ部材
    にテレスコープ状に嵌合され、底部が前記ブラケットの
    回動支点よりも原稿載置台側に位置するようにブラケッ
    トの先端部に回動自在に係合あるいは連結した第2スリ
    ーブ部材と、 前記第1および第2スリーブ部材の何れかの外周部の開
    放端部に形成され、前記第1スリーブ部材および第2ス
    リーブ部材の何れか一方の内周部に摺接する突起と、 前記第1スリーブ部材および第2スリーブ部材の何れか
    一方の開放端部から底部に向って所定長だけ延在する切
    欠き部と、 前記第1および第2スリーブ部材の底部の間に縮設さ
    れ、該第1および第2スリーブを互いに離隔する方向に
    付勢する第1付勢手段と、 ブラケットとホルダー部材の間に介装され、前記圧板が
    原稿載置台に対して開閉動作される際に、ブラケットが
    回動中心を支点にしてホルダー部材に対して回動しない
    ように、ブラケットをホルダー部材に係合するように付
    勢する第2付勢手段と、 前記ブラケットとホルダー部材の一部で構成され、ブラ
    ケットをホルダー部材と共に移動可能なようにブラケッ
    トをホルダー部材に係合させるとともに、原稿載置台上
    に載置された原稿の厚さが所定値よりも厚いとき、前記
    圧板の閉じ動作に伴ってブラケットが回動中心を支点に
    回動するとともに、ブラケットがホルダー部材から離脱
    して前記圧板が原稿厚さに対応してリフトアップ動作す
    る際にホルダー部材に対するブラケットの係合を解除す
    る係合・解除手段と、からなり、 前記係合・解除手段は、ホルダー部材に設けられた可撓
    性の突起と、ブラケットに設けられ、前記突起に係合す
    る係合部と、から構成され、前記突起の断面形状は、ブ
    ラケットがホルダー部材から離隔する際に摺接する面が
    円弧面に形成されるとともに、ブラケットがホルダー部
    材に係合する際に摺接する面が斜面に形成されることを
    特徴とする複写機の原稿押え装置。
  2. 【請求項2】ホルダー部材に、ブラケットおよびホルダ
    ー部材が係合・解除手段によって係合されたときに該ホ
    ルダー部材の両側面と平行に配設されるブラケットの先
    端部が収納される溝部が形成されたことを特徴とする請
    求項記載の複写機の原稿押え装置。
  3. 【請求項3】前記第1スリーブ部材の底部に係合するベ
    ース部材の係合面の断面形状が、水平方向長さが垂直方
    向長さに対して長い偏平な突起状に形成され、該ベース
    部材の突起に係合する第1スリーブ部材の係合面の断面
    形状が前記突起の水平方向の外接面に等しいかあるいは
    それ以上の大きさの曲面を有する凹状に形成されること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の複写機の原
    稿押え装置。
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