JPH0691346A - 鋳造用特殊中子 - Google Patents

鋳造用特殊中子

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JPH0691346A
JPH0691346A JP4724893A JP4724893A JPH0691346A JP H0691346 A JPH0691346 A JP H0691346A JP 4724893 A JP4724893 A JP 4724893A JP 4724893 A JP4724893 A JP 4724893A JP H0691346 A JPH0691346 A JP H0691346A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、中子として特殊中子を使用すること
により、形状の制約を受けることなく広範な形状の鋳造
品を効率良く形成することができる鋳造用特殊中子を提
供することにある。 【構成】鋳造用中子1は、鋳物砂あるいは鋳物砂に樹脂
を混合したレジンサンド等の崩壊性材料から形成された
中子本体Hからなり、その表面(外面)に、所定厚さの
合成樹脂(プラスチック)からなる耐熱性保護層7が形
成されている。また、該鋳造用中子1は、上型2と下型
3との間に配設することにより、鋳型4を形成し、該鋳
型4の内部には、鋳造品6の形状に応じた形状の空洞部
5が形成される。 【効果】中子として特殊中子を使用して鋳型を形成し、
該鋳型を用いて鋳造品を製造することにより、生産性の
向上と適用範囲の拡大を図ると共に、品質に優れた鋳造
品を得ることができ、鋳造品コストの大幅な低減が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造用特殊中子に関
し、特に特殊中子を使用することにより、鋳造品に悪影
響を及ぼすことなく、形状の如何に拘らず広範な形状の
鋳造品を効率良く形成することができる鋳造用特殊中子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械工作の一環として採用される鋳造に
あっては、中空部やアンダカット部を形成する為、非崩
壊性中子又は崩壊性中子が用いられている。
【0003】ところで、前者(非崩壊性中子)として
は、金属中子があるが、直抜きや変形抜き出来るもの以
外には使用できず、使用範囲が特定形状のものに制限さ
れていた。
【0004】また、後者(崩壊性中子)として、砂中子
が一般に使用されているが、造型が困難であると共に、
崩壊し易く、取扱いが難しいばかりでなく、鋳造時にお
ける耐圧性と鋳造後における崩壊性との相反条件を具備
するのが困難であるという問題点があった。
【0005】そこで、近年、該砂中子の表面に特殊なコ
ーティングを施すことが提案されたが、該コーティング
の成分が鋳造品に浸透して、鋳造品に鋳巣が発生する等
の悪影響を及ぼし、不良品が発生し易くなるという大き
な問題点がある他、以下のような問題点がある為、問題
点を解決するには至らなかった。 (1)コーティングは、1層のみでなく複数層形成する
必要がある等コーティングが困難である為、該コーティ
ングに手間が掛かって工数を要し、時間と経費がかかる
ばかりでなく、該コーティングの初期の目的も期し難
い。 (2)コーティング層を鋳造後に完全除去することが困
難である為、該コーティング層を除去する砂焼処理が必
要となる等、工数を要し、時間と経費がかかる。 (3)砂中子は、造型が困難である為、設備と工数を要
するばかりでなく、造型した砂中子も壊れ易く、取扱い
が困難であり、工数を要すると共に、歩留まりも悪く、
時間と経費がかかる。 (4)砂中子は、鋳造時における崩壊を阻止するために
圧力調整が必要であり、かつ鋳造後の完全崩壊が困難で
ある為、熱処理工程や砂落工程や砂落検査が必要とな
り、工数を要し、時間と経費がかかる。 (5)鋳造時に中子の砂粒子間への溶湯差込みが発生す
ることや、砂中子の成分が鋳造品に浸透することにより
鋳造品に鋳巣が発生する等不良品が発生し易く、鋳造の
歩留まりが悪く、生産性が劣悪である。 (6)鋳造後の中子砂の完全除去が難しく、鋳造品に付
着する等して、製品の摩耗や破損等の不具合を発生す
る。 (7)複雑形状の鋳造品や、大きい鋳造品は、鋳造が困
難または事実上不可能である為、適用範囲が限定され
る。 (8)砂中子の砂を鋳造後に再使用する際、コーティン
グ層を完全に除去するのが困難であり、工数を要し、時
間と経費がかかる。 (9)砂中子は、造型困難、崩壊し易い、取扱い困難等
の欠点があり、鋳造時における耐圧性と鋳造後における
崩壊性との相反条件を具備するのが困難である為、次の
ように多くの工程を要し、しかも歩留まりも悪く、時間
と経費がかかる。
【0006】すなわち、従来の砂中子を用いる鋳造方法
は、次のような工程が必要である。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂熱処理(砂焼き)→(7)鋳造品の砂
落し→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、下記構成
とすることによって、上述したコーティングの成分が鋳
造品に浸透して、鋳造品に鋳巣が発生する等の悪影響を
及ぼし、不良品が発生し易くなる等の問題点を解決する
ことを目的とする。
【0008】すなわち、 (1)中子本体の成分が鋳造品へ浸透するのを防止する
ことで、鋳造品への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生
等の不具合発生を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止し
て、歩留まり向上と、生産性向上に寄与せしめる。 (2)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子の使用により、鋳造中の
溶湯差込みの発生を回避し、かつ鋳造品への付着を防止
して、鋳造品の摩耗や破損等の鋳造品不具合の発生を阻
止する。 (3)特殊中子の使用により、中空部分やアンダカット
部分の形成を容易とし、形状や大きさに囚われることな
く、全形状や全大きさの鋳造を可能として、適用範囲を
拡大する。 (4)特殊中子は、耐熱性保護層の形成により、鋳造後
の中子の除去を容易とし、工数を削減して、時間と経費
を低減させる。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、中空形状やアンダカット形状等の空洞部を
鋳造品の内部に形成するために使用される鋳造用中子に
あって、該鋳造用中子が、鋳物砂あるいは鋳物砂に樹脂
を混合したレジンサンド等の崩壊性材料から形成された
中子本体と、鋳造時の溶湯や鋳造後の余熱にも溶融する
ことなく原形を保持して上記中子本体を保護するように
該中子本体の表面に形成された所定厚さの耐熱性合成樹
脂からなる耐熱性保護層と、からなることを特徴とする
鋳造用特殊中子を提供することにより達成される。
【0010】
【作用】このような本発明によれば、以下の作用があ
る。
【0011】すなわち、本発明によれば、中子として特
殊中子を使用することにより、生産性の向上と適用範囲
の拡大を図ると共に、品質に優れた鋳造品を得られるよ
うにするという考え方であり、 (1)中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性
保護層により、中子本体の成分が鋳造品へ浸透するのを
防止することで、鋳造品への悪影響を阻止し、鋳造品に
鋳巣発生等の不具合発生を防止し、鋳造品の不良品発生
を阻止して、歩留まり向上と、生産性向上を図ることが
できる。 (2)特殊中子を使用することで、中空部分やアンダカ
ット部分の形成が容易となり、形状や大きさに囚われ
ず、全形状や全大きさの鋳造が可能となり、適用範囲の
拡大を図ることができる。 (3)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子を使用することにより、
鋳造中の溶湯差込みの発生を回避し、かつ中子本体を内
部に包み込むように保護する耐熱性保護層により、鋳造
品への付着を防止して、鋳造品の摩耗や破損等の鋳造品
不具合発生の阻止を図ることができる。 (4)中子本体を耐熱性保護層で所定厚さで保護できる
為、中子本体の表面に耐熱性保護層を平均して肉付けで
き、中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性保
護層の厚さが一定となり、鋳造品品質をより優れたもの
と出来る。 (5)特に耐熱性に優れたシリコン等の合成樹脂(プラ
スチック)からなる所定厚さの耐熱性保護層を中子本体
の表面に一体形成する為、中子本体を内部に包み込むよ
うに保護することができ、注湯時の鋳造用中子の形状保
持機能が向上し、溶湯に溶融することなく初期形状をよ
り確実に保持することで、鋳造品の品質をより優れたも
のとすることが出来る。 (6)特にシリコン等の合成樹脂(プラスチック)は、
柔軟性と弾性とに優れている為、薄いものから厚いもの
まで肉厚を均等に形成できる他、小さいものから大きい
ものまで大きさの大小を問わず中子本体の表面に耐熱性
保護層を所定厚さで形成でき、さらに複雑な形状のもの
にも容易に一体成形できるので、鋳造が簡易となると共
に、容易に完成品を得ることが出来、さらに鋳造品の品
質をより優れたものとすることが出来る。 (7)特にシリコンは、耐熱性に非常に優れていると共
に、離型性にも優れている為、鋳造品に付着せず、しか
も該シリコン等は鋳造時の溶湯は勿論のこと鋳造後の余
熱にも溶融することなく原形を保持して上記中子本体を
保護するので、鋳造が簡易であると共に、鋳造後に中子
を抜出すのも容易となり、品質に優れた完成品を容易に
得ることが出来る。 (8)特にシリコンは主元素が無機性の珪素(Si)で
ある為、注湯時にガスを発生しないのは勿論、中子本体
が有機性合成樹脂等を含有するものでも、注湯時は勿論
のこと鋳造後にも溶融せず原形を保持して、中子本体を
内部に密封状態に包んで保護するので、中子本体からガ
スが発生するのを完璧に阻止でき、鋳造品への悪影響を
防止でき、完成品の品質向上に寄与することが出来る。
【0012】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0013】図1〜図5は、本発明の鋳造用特殊中子の
一実施例を示す。
【0014】すなわち、本発明は、鋳物砂あるいは鋳物
砂に樹脂を混合したレジンサンド等の崩壊性材料から形
成された中子本体と、鋳造時の溶湯や鋳造後の余熱にも
溶融することなく原形を保持して上記中子本体を保護す
るように該中子本体の表面に形成された所定厚さの耐熱
性合成樹脂からなる耐熱性保護層と、からなる鋳造用特
殊中子である。
【0015】そして、該特殊中子を使用して鋳型を形成
し、該鋳型を用いて鋳造品を製造するである。
【0016】そして、本発明に使用される特殊中子は、
鋳造時における耐圧性(非崩壊性)と鋳造後における崩
壊性との相反条件を兼備することが要求される。
【0017】さらに、該特殊中子は、鋳造時に多量のガ
スを発生する等の鋳造品に対する悪影響を付与しない条
件を具備するものであることが要求される。
【0018】また、上記耐熱性保護層は、注湯時は勿
論、鋳造後も鋳造品余熱によって溶融することなく原形
を保持して、中子本体を内部に密封状態に包み込んで保
護すると共に、中子本体が有機性の合成樹脂を含有する
等により中子本体がガスを発生しても、中子からガスが
発生するのを完璧に阻止でき、鋳造時に多量にガスを発
生する等の鋳造品に対する悪影響を付与しないものであ
ることが要求され、この条件に合致するものとして、例
えばシリコン樹脂やシリコンゴム等のシリコンが挙げら
れ、何れの条件も充足する。
【0019】従って、本実施例にあっては、合成樹脂か
らなる中子本体の表面にシリコンからなる耐熱性保護層
を形成した特殊中子について説明する。
【0020】すなわち、図4と図5に良く示されている
ように、鋳造用中子1は、鋳物砂あるいは鋳物砂に樹脂
を混合したレジンサンド等の崩壊性材料から形成された
中子本体Hと、鋳造時の溶湯や鋳造後の余熱にも溶融す
ることなく原形を保持して上記中子本体Hを保護するよ
うに該中子本体Hの表面に形成された所定厚さの耐熱性
合成樹脂からなる耐熱性保護層7と、からなる。
【0021】また、該耐熱性保護層7は、耐熱性樹脂等
からなり、例えばシリコンゴムやシリコン樹脂等の所定
厚さのシリコンからなる。
【0022】尚、上記耐熱性保護層7は、上記実施例の
ように中子本体Hを包み込むように中子本体Hの表面の
全体に形成する他、図示は省略するが、鋳造品の形状に
応じて、上記中子本体Hの表面の大部分(または一部)
に形成することもできる。
【0023】そして、該鋳造用中子1は、図1に良く示
されているように、上型2と下型3との間に配設するこ
とにより、鋳型4を形成する。
【0024】さらに、図1に良く示されているように、
鋳造用中子1を上型2と下型3との間に配設することに
より、鋳型4の内部には、鋳造品6の形状に応じた形状
の空洞部5が形成される。
【0025】そして、この鋳造用特殊中子1を使用して
鋳造品6を製造することができる。
【0026】すなわち、図1と図2に良く示されている
ように、上記鋳型4内に形成される上記空洞部5に、鋳
造品に応じてアルミニュウム溶湯等の溶湯を注湯するこ
とによって、空洞部5の形状に応じた形状の鋳造品6が
成形される。
【0027】この場合、溶湯温度は、上記空洞部5に達
するまでに初期温度(例えば、アルミニュウム溶湯にあ
っては約660度C)に比べてかなり温度が低下する。
【0028】また、中子本体Hは、自身の温度と潜熱に
より、上記溶湯が作用しても、反射作用と温度作用とに
より、初期形状を保持する。
【0029】この際、本発明にあっては、中子本体Hの
表面に特に耐熱性に優れたシリコンからなる所定厚さの
耐熱性保護層7が一体成形されている為、注湯時の鋳造
用中子1の形状保持機能に優れており、溶湯に溶融する
ことなく初期形状をより確実に保持することで、寸法精
度が高く品質に優れた鋳造品6の成形に寄与することが
出来る。
【0030】つづいて、図3に良く示されているよう
に、上記鋳造品6を鋳型4から取り出すことで、鋳造が
終了する。
【0031】この際、上記耐熱性保護層7を形成するシ
リコンは、耐熱性に非常に優れていると共に、離型性に
も優れている為、鋳造品に付着せず、しかも鋳造時の溶
湯は勿論のこと鋳造後の余熱にも溶融することなく原形
を保持する為、中子本体Hを内部に密封状態に包み、中
子本体Hがガスを発生してもこれを防止して、鋳造用中
子1からのガス発生を完璧に阻止でき、中子本体Hの成
分が鋳造品6へ浸透するのを防止することが出来、鋳造
品6への悪影響を阻止し、鋳造品6に鋳巣発生等の不具
合が発生するのを防止して、鋳造品6の不良品発生を阻
止でき、鋳造が簡易であると共に、鋳造後に中子を抜出
すのも容易となり、所期目的の鋳造品6の形成に寄与
し、品質に優れた完成品を容易に得ることが出来るよう
になる。
【0032】次ぎに、本発明の鋳造用鋳造用中子を使用
した鋳造方法の一つであるダイカスト鋳造を行う場合に
ついて説明する。
【0033】まず、図4に良く示されているように、鋳
物砂あるいは鋳物砂に樹脂を混合したレジンサンド等崩
壊性材料を用いて、所定形状の中子本体Hを形成する。
【0034】そして、図5に良く示されているように、
該中子本体Hの表面の全体に、所定厚さの耐熱性保護層
7をシリコンゴムやシリコン樹脂等の所定厚さのシリコ
ンから形成することにより鋳造用中子1を形成する。
【0035】つづいて、図1に良く示されているよう
に、該鋳造用中子1を上型2と下型3との間に配設し
て、鋳型4を形成する。
【0036】次に、図1と図2に良く示されているよう
に、上記鋳型4内に形成される空洞部5に鋳造品に応じ
てアルミニュウム溶湯等の溶湯を注湯する。
【0037】これによって、上記空洞部5の形状に応じ
た形状の鋳造品6が成形される。
【0038】つづいて、図3に良く示されているよう
に、上記により形成された鋳造品6を鋳型4から取り出
すことにより、鋳造を終了する。
【0039】さらに、図示は省略するが、該鋳造品6の
バリ等の不要部分を除去して、完成品を得ることができ
る。
【0040】尚、本発明の鋳造用特殊中子は、上記実施
例のものに限られることなく、種々の鋳造用中子を用い
た種々の形状のものに適用でき、鋳造品の品質向上を図
る等することが出来、上記実施例に限定されず、多くの
変形例が考えられる。
【0041】さらに、本発明の鋳造用特殊中子を使用し
て鋳造するのは、上記実施例の鋳造方法に限られること
なく、特定の工程を加えてさらに鋳造品の品質向上を図
る等することが出来、上記実施例の鋳造方法に限定され
ず、多くの変形例が考えられる。
【0042】また、本実施例の鋳造用中子1は、鋳造時
における耐圧性と鋳造後における崩壊性との相反条件を
兼備すると共に、鋳造時に多量のガスを発生する等の鋳
造品に対する悪影響を付与しないものであることが要求
されるが、この条件を具備する前記耐熱性保護層7を形
成する材料としての合成樹脂(プラスチック)として
は、次のものがある。
【0043】すなわち、上記各条件を兼備する耐熱性保
護層7を形成する材料としての合成樹脂(プラスチッ
ク)としては、例えば、耐熱性合成樹脂があり、上記何
れの条件をも兼備しており、初期の目的を充分満足する
鋳造品を得ることができる。
【0044】この耐熱性合成樹脂のうち最も適するもの
としては、シリコンゴムやシリコン樹脂等のシリコンが
あり、上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を
満足する鋳造品を得ることができる。
【0045】また、同様に耐熱性合成樹脂のうち最適な
ものとしては、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂(ポリ
フルオルエチレン樹脂)やポリイミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂やポリスルホン樹脂があり、上記何れの条件
をも兼備しており、初期の目的を満足する鋳造品を得る
ことができる。
【0046】さらに、本発明の鋳造用特殊中子の耐熱性
保護層に使用する合成樹脂(プラスチック)としては、
上記合成樹脂(プラスチック)に限られることなく、鋳
造時における耐圧性を具備すると共に、鋳造時に多量の
ガスを発生する等の鋳造品に対する悪影響を付与しない
ものであるならば、上記実施例以外の合成樹脂(プラス
チック)も使用できるのは勿論であり、上記実施例と同
様な効果を得ることができる。
【0047】尚、上記実施例は、鋳造用中子を用いて、
鋳造方法の一つとしてのダイカスト鋳造を行う場合につ
いて説明したが、本発明の鋳造用特殊中子は、該ダイカ
スト鋳造に限られることなく、砂型重力鋳造法、金型重
力鋳造法、低加圧鋳造法や精密鋳造法、その他の鋳造法
に適用できるのは勿論であり、上記実施例と同様な効果
を得ることができる。
【0048】また、本発明の鋳造用特殊中子は、上記実
施例のものに限られることなく、種々の鋳造用中子を用
いた種々の形状のものに適用でき、鋳造品の品質向上を
図る等することが出来、上記実施例に限定されず、多く
の変形例が考えられる。
【0049】次に、本実施例に係る鋳造用特殊中子の作
用について説明する。
【0050】このように本発明は、中子として特殊中子
を使用することにより、生産性の向上と適用範囲の拡大
を図ると共に、品質に優れた鋳造品を得られるようにす
るという考え方であり、下記の作用がある。 (1)中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性
保護層により、中子本体の成分が鋳造品へ浸透するのを
防止することで、鋳造品への悪影響を阻止し、鋳造品に
鋳巣発生等の不具合発生を防止し、鋳造品の不良品発生
を阻止して、歩留まり向上と、生産性向上を図ることが
できる。 (2)特殊中子を使用することで、中空部分やアンダカ
ット部分の形成が容易となり、形状や大きさに囚われ
ず、全形状や全大きさの鋳造が可能となり、適用範囲の
拡大を図ることができる。 (3)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子を使用することにより、
鋳造中の溶湯差込みの発生を回避し、かつ中子本体を内
部に包み込むように保護する耐熱性保護層により、鋳造
品への付着を防止して、鋳造品の摩耗や破損等の鋳造品
不具合発生の阻止を図ることができる。 (4)中子本体を耐熱性保護層で所定厚さで保護できる
為、中子本体の表面に耐熱性保護層を平均して肉付けで
き、中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性保
護層の厚さが一定となり、鋳造品品質をより優れたもの
と出来る。 (5)特に耐熱性に優れたシリコン等の合成樹脂(プラ
スチック)からなる所定厚さの耐熱性保護層を中子本体
の表面に一体形成する為、中子本体を内部に包み込むよ
うに保護することができ、注湯時の鋳造用中子の形状保
持機能が向上し、溶湯に溶融することなく初期形状をよ
り確実に保持することで、鋳造品の品質をより優れたも
のとすることが出来る。 (6)特にシリコン等の合成樹脂(プラスチック)は、
柔軟性と弾性とに優れている為、薄いものから厚いもの
まで肉厚を均等に形成できる他、小さいものから大きい
ものまで大きさの大小を問わず中子本体の表面に耐熱性
保護層を所定厚さで形成でき、さらに複雑な形状のもの
にも容易に一体成形できるので、鋳造が簡易となると共
に、容易に完成品を得ることが出来、さらに鋳造品の品
質をより優れたものとすることが出来る。 (7)特にシリコンは、耐熱性に非常に優れていると共
に、離型性にも優れている為、鋳造品に付着せず、しか
も該シリコン等は鋳造時の溶湯は勿論のこと鋳造後の余
熱にも溶融することなく原形を保持して上記中子本体を
保護するので、鋳造が簡易であると共に、鋳造後に中子
を抜出すのも容易となり、品質に優れた完成品を容易に
得ることが出来る。 (8)特にシリコンは主元素が無機性の珪素(Si)で
ある為、注湯時にガスを発生しないのは勿論、中子本体
が有機性合成樹脂等を含有するものでも、注湯時は勿論
のこと鋳造後にも溶融せず原形を保持して、中子本体を
内部に密封状態に包んで保護するので、中子本体からガ
スが発生するのを完璧に阻止でき、鋳造品への悪影響を
防止でき、完成品の品質向上に寄与することが出来る。
【0051】尚、本発明の鋳造用特殊中子は、上記各実
施例に限られることなく、多くの変形例が考えられる。
【0052】
【発明の効果】このように本発明は、中子として鋳造用
中子としての特殊中子を使用することにより、生産性の
向上と適用範囲の拡大を図ると共に、品質に優れた鋳造
品を得られるようにするという考え方であり、下記のよ
うな優れた効果がある。 (1)中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性
保護層により、中子本体の成分が鋳造品へ浸透するのを
防止することで、鋳造品への悪影響を阻止し、鋳造品に
鋳巣発生等の不具合発生を防止し、鋳造品の不良品発生
を阻止して、歩留まり向上と、生産性向上を図ることが
できる利点がある。 (2)特殊中子を使用することで、中空部分やアンダカ
ット部分の形成が容易となり、形状や大きさに囚われ
ず、全形状や全大きさの鋳造が可能となり、適用範囲の
拡大を図ることができる利点がある。 (3)鋳造時における耐圧性と鋳造後における崩壊性と
の相反条件を兼備する特殊中子を使用することにより、
鋳造中の溶湯差込みの発生を回避し、かつ中子本体を内
部に包み込むように保護する耐熱性保護層により、鋳造
品への付着を防止して、鋳造品の摩耗や破損等の鋳造品
不具合発生の阻止を図ることができる利点がある。 (4)中子本体を耐熱性保護層で所定厚さで保護できる
為、中子本体の表面に耐熱性保護層を平均肉付けでき、
中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性保護層
の厚さが一定となり、鋳造品品質をより優れたものと出
来る利点がある。 (5)特に耐熱性に優れたシリコン等の合成樹脂(プラ
スチック)からなる所定厚さの耐熱性保護層を中子本体
の表面に一体形成する為、中子本体を内部に包み込むよ
うに保護することができ、注湯時の鋳造用中子の形状保
持機能が向上し、溶湯に溶融することなく初期形状をよ
り確実に保持することで、鋳造品の品質をより優れたも
のとすることが出来る利点がある。 (6)特にシリコン等の合成樹脂(プラスチック)は、
柔軟性と弾性とに優れている為、薄いものから厚いもの
まで肉厚を均等に形成できる他、小さいものから大きい
ものまで大きさの大小を問わず中子本体の表面に耐熱性
保護層を所定厚さで形成でき、さらに複雑な形状のもの
にも容易に一体成形できるので、鋳造が簡易となると共
に、容易に完成品を得ることが出来、さらに鋳造品の品
質をより優れたものとすることが出来る利点がある。 (7)特にシリコンは、耐熱性に非常に優れていると共
に、離型性にも優れている為、鋳造品に付着せず、しか
も該シリコン等は鋳造時の溶湯は勿論のこと鋳造後の余
熱にも溶融することなく原形を保持して上記中子本体を
保護するので、鋳造が簡易であると共に、鋳造後に中子
を抜出すのも容易となり、品質に優れた完成品を容易に
得ることが出来る利点がある。 (8)特にシリコンは主元素が無機性の珪素(Si)で
ある為、注湯時にガスを発生しないのは勿論、中子本体
が有機性合成樹脂等を含有するものでも、注湯時は勿論
のこと鋳造後も溶融せず原形を保持して、中子本体を内
部に密封状態に包んで保護するので、中子本体からガス
が発生するのを完璧に阻止でき、鋳造品への悪影響を防
止でき、完成品の品質向上に寄与することが出来る利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例の鋳造用特殊中子を用
いた鋳型を示す断面図である。
【図2】本発明に基づく一実施例の鋳造用特殊中子を用
いた鋳型に溶湯を注湯することにより鋳造品を成形する
場合を示す断面図である。
【図3】本発明に基づく一実施例の鋳造用特殊中子を用
いた鋳型により成形した鋳造品を示す断面図である。
【図4】本発明に基づく一実施例の特殊中子を形成する
中子本体を示す断面図である。
【図5】本発明に基づく一実施例の特殊中子を示す断面
図である。 1 鋳造用中子(特殊中子) 2 上型 3 下型 4 鋳型 5 空洞部 6 鋳造品 7 耐熱性保護層 H 中子本体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空形状やアンダカット形状等の空洞部を
    鋳造品の内部に形成するために使用される鋳造用中子に
    あって、該鋳造用中子が、鋳物砂あるいは鋳物砂に樹脂
    を混合したレジンサンド等の崩壊性材料から形成された
    中子本体と、鋳造時の溶湯や鋳造後の余熱にも溶融する
    ことなく原形を保持して上記中子本体を保護するように
    該中子本体の表面に形成された所定厚さの耐熱性合成樹
    脂からなる耐熱性保護層と、からなることを特徴とする
    鋳造用特殊中子。
  2. 【請求項2】耐熱性合成樹脂が、シリコンであることを
    特徴とする請求項1記載の鋳造用特殊中子。
  3. 【請求項3】シリコンが、シリコン樹脂であることを特
    徴とする請求項2記載の鋳造用特殊中子。
  4. 【請求項4】シリコンが、シリコンゴムであることを特
    徴とする請求項2記載の鋳造用特殊中子。
JP4724893A 1992-07-30 1993-02-12 鋳造用特殊中子 Pending JPH0691346A (ja)

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