JPH06198388A - 成形用特殊中子を用いた成形方法 - Google Patents

成形用特殊中子を用いた成形方法

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JPH06198388A
JPH06198388A JP20884393A JP20884393A JPH06198388A JP H06198388 A JPH06198388 A JP H06198388A JP 20884393 A JP20884393 A JP 20884393A JP 20884393 A JP20884393 A JP 20884393A JP H06198388 A JPH06198388 A JP H06198388A
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Masaru Nemoto
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】砂中子以外の特殊な中子を用いることで、形状
の制約を受けることなく品質に優れた広範な形状の成形
品を効率良く得ることができる成形方法。 【構成】合成樹脂等を用いて非砂中子である成形用特殊
中子1を形成し、該成形用特殊中子を上型2と下型3と
の間に配設して、成形型4を形成し、成形型内に形成さ
れた空胴部に成形品6の材質に応じてアルミニウム溶湯
等や合成樹脂(プラスチック)材料やセラミック材料等
の成形材料を送入する。成形品を成形後、成形型より取
出し、バリ等の不要部分を除去して、目的とする品質に
優れた広範な形状の成形品を効率良く得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形用特殊中子を用い
た成形方法に関し、特に中子として従来一般に用いられ
ている砂中子を使用することなく、特殊中子を使用する
ことにより、中子材料の選択範囲を拡大すると共に、形
状の制約を受けることなく広範な形状の成形品を効率良
く形成することができるようにした、中空形状やアンダ
カット形状等を鋳造品やプラスチック成形品やセラミッ
ク成形品等の成形品に成形する成形用特殊中子を用いた
成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械工作の一環として採用される鋳造
や、プラスチック成形の一環として採用される射出成形
等の成形方法や、セラミック成形の一環として採用され
る射出成形等の成形方法によって成形した成形品あって
は、中空部やアンダカット部を形成する為、従来、非崩
壊性中子又は崩壊性中子を使用して成形し、該成形品を
得ていた。
【0003】ところで、前者(非崩壊性中子)として
は、金属中子があり、鋳造のみでなく、プラスチック成
形の一環として採用される射出成形等の成形方法や、セ
ラミック成形の一環として採用される射出成形等の成形
方法に適用されるが、直抜きや変形抜き出来るもの以外
には使用できず、使用範囲が特定形状のものに制限され
てしまうという問題点があった。
【0004】また、後者(崩壊性中子)としては、上記
各成形品のうち鋳造品を得る鋳造では、砂中子が一般に
使用されているが、造型が困難であると共に、崩壊し易
く、取扱いが難しいばかりでなく、鋳造時における耐圧
性と鋳造後における崩壊性との相反条件を具備するのが
困難であるという問題点があった。
【0005】そこで、近年、該鋳造にあっては、該砂中
子の表面に特殊なコーティングを施した中子を使用して
鋳造して鋳造品を得ることが提案されたが、以下のよう
な問題点がある為、問題点を解決するには至らなかっ
た。 (1)コーティングは、1層のみでなく複数層形成する
必要がある等コーティングが困難である為、該コーティ
ングに手間が掛かって工数を要し、時間と経費がかかる
ばかりでなく、該コーティングの初期の目的も期し難
い。 (2)コーティング層や砂中子の成分である粘結剤を成
形後に完全除去することが困難である為、該コーティン
グ層や粘結剤を除去する砂焼処理が必要となる等、工数
を要し、時間と経費がかかる。 (3)砂中子は、造型が困難である為、設備と工数を要
するばかりでなく、造型した砂中子も壊れ易く、取扱い
が困難であり、工数を要すると共に、歩留まりも悪く、
時間と経費がかかる。 (4)砂中子は、鋳造時における崩壊を阻止するために
煩雑な圧力調整が必要であり、かつ鋳造後の完全崩壊が
困難である為、熱処理工程や砂落工程や砂落検査が必要
となり、工数を要し、時間と経費がかかる。 (5)鋳造時に中子の砂粒子間への溶湯差込みが発生す
ることや、砂中子の成分が鋳造品に浸透することにより
鋳造品に鋳巣が発生する等不良品が発生し易く、鋳造の
歩留まりが悪く、生産性が劣悪である。 (6)鋳造後の中子砂の完全除去が難しく、鋳造品に付
着する等して、製品の摩耗や破損等の不具合を発生す
る。 (7)複雑形状の鋳造品や、大きい鋳造品は、鋳造が困
難または事実上不可能である為、適用範囲が限定され、
設計上及び生産上支障を来している。 (8)砂中子の砂を鋳造後に再使用する際、コーティン
グ層や粘結剤が含有されている為、該コーティング層や
粘結剤を完全に除去するのが困難であり、工数を要し、
時間と経費がかかる。 (9)砂中子は、造型困難、崩壊し易い、取扱い困難等
の多くの欠点があり、鋳造時における耐圧性と鋳造後に
おける崩壊性との相反条件を具備するのが困難である
為、次のように多くの工程を要し、しかも歩留まりも悪
く、時間と経費がかかる。
【0006】すなわち、従来の砂中子を用いる鋳造方法
は、次のような工程が必要である。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
【0007】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
した成形品においても、上記鋳造と同様に種々の問題点
があった。
【0008】例えば、上記中子は、成形時における耐圧
性や耐熱性を具備した特定の材料から形成しなければな
らず、中子成形が困難であることや、コストが高価であ
ること等の問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、下記構成
とすることによって、上述した問題点を解決することを
目的とする。
【0010】すなわち、例えば、前記各成形方法のうち
鋳造品を得る鋳造においては、 (1)特殊中子を使用することで、中子に要求される耐
圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択範囲を
拡大する。 (2)特殊中子を使用することで、その材料やその量を
選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整する。 (3)中子として壊れ難い特殊中子を使用することで、
中子の造型と取扱いを容易として、工数を削減し、時間
と経費を低減させる。 (4)粘結剤等の浸透成分を使用しない特殊中子を使用
することで、該中子成分が鋳造品へ浸透するのが防止さ
れる等により、鋳巣発生等の不具合発生を阻止し、鋳造
品の不良品発生を阻止して、歩留まり向上と、生産性向
上に寄与せしめる。 (5)成形時における耐圧性と成形後における熱消失性
との相反条件を兼備する中子を使用することにより、成
形中の溶湯差込み等の不具合発生を回避すると共に耐圧
性(非崩壊性)を維持し、かつ成形後の中子の熱消失性
と中子成分の除去とを容易とし、成形品への付着を防止
して、成形品の摩耗や破損等の成形品不具合の発生を阻
止する。 (6)特殊中子の使用により、中空部分やアンダカット
部分の形成を容易とし、しかも中子強度の向上により、
形状や大きさに囚われることなく、全形状や全大きさの
鋳造を可能として、適用範囲を拡大する。 (7)特殊中子は、粘結剤等の除去困難成分の非含有に
より、鋳造後の中子の崩壊除去を容易とし、公害発生を
阻止すると共に、工数を削減して、時間と経費を低減さ
せる。
【0011】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法においても、
上記鋳造と同様に種々の問題点を解消することができ
る。
【0012】そして、上記成形用特殊中子を用いた成形
方法の構成によれば、プラスチック成形やセラミック成
形の場合にあっても、生産性の向上と適用範囲の拡大を
図ることができ、上記鋳造の場合と同様に、成形用特殊
中子を使用することで、中子の造型が容易となり、造型
設備が簡易化され、かつ工程が削減され、時間と経費の
低減を図ることができることや、取扱いが容易となり、
運搬や保管が容易となる他、成形時の圧力調整が不要と
なる等工数が削減され、時間と経費の低減を図ることが
できる等によって、上述した種々の問題点を解消するこ
とができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、中子として非砂中子を使用して鋳型やプラ
スチック成形型やセラミック成形型等の成形型を形成
し、該成形型を用いて鋳造品やプラスチック成形品やセ
ラミック成形品等の成形品を成形する、ことを特徴とす
る成形用特殊中子を用いた成形方法。を提供することに
より達成される。
【0014】
【作用】このような本発明によれば、以下の作用があ
る。
【0015】すなわち、本発明によれば、中子として非
砂中子を使用して成形型を形成し、該成形型を用いて成
形品を成形することを特徴とする成形用特殊中子を用い
た成形方法とすることにより、生産性の向上と適用範囲
の拡大を図るという考え方であり、例えば、前記成形用
特殊中子を用いた成形方法のうち、鋳造においては、 (1)特殊中子を使用することで、中子に要求される耐
圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択範囲を
拡大することが出来る。 (2)特殊中子を使用することで、その材料やその量を
選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整すること
が出来る。 (3)中子として特殊中子を使用することで、中子の造
型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削
減され、時間と経費の低減を図ることができる。 (4)中子として特殊中子を使用する為、落としても投
げても壊れないので取扱いが容易となり、運搬や保管が
容易となる等工数が削減され、時間と経費の低減を図る
ことができる。 (5)使用する特殊中子が粘結剤等の浸透成分を含有し
ていない為、成形品への中子成分浸透が防止される等に
より、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、成形品の不
良品発生が阻止され、歩留まり向上と、生産性向上とを
図ることができる。 (6)中子として特殊中子を使用することにより、中空
部分やアンダカット部分の形成が容易となり、しかも中
子強度が向上するから、形状や大きさに囚われることな
く、全形状や全大きさの成形が可能となり、適用範囲の
拡大を図ることができる。 (7)成形時における耐圧性と成形後における熱消失性
との相反条件を兼備する中子を使用することにより、成
形中の溶湯差込み等の不具合発生を回避すると共に耐圧
性(非崩壊性)を維持し、かつ成形後の中子の熱消失性
と中子成分の除去とを容易とし、成形品への付着を防止
して、成形品の摩耗や破損等の成形品不具合発生の阻止
を図ることができる。 (8)特殊中子は、粘結剤等の除去困難成分を含有せ
ず、しかも成形後における熱消失性を具備している為、
中子の除去が容易となり、公害発生を阻止することがで
きると共に、工数が削減され、時間と経費の低減を図る
ことができる。
【0016】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法においても、
上記構成とすることによって、生産性の向上と適用範囲
の拡大を図ることができ、上記鋳造と同様に、成形用特
殊中子を用いた成形方法とすることで、中子の造型が容
易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減さ
れ、時間と経費の低減を図ることができることや、取扱
いが容易となり、運搬や保管が容易となる他、成形時の
圧力調整が不要となる等工数が削減され、時間と経費の
低減を図ることができる等の種々の作用がある。
【0017】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0018】図1〜図4は、本発明の成形用特殊中子を
用いた成形方法の第一実施例を示す。
【0019】すなわち、本発明は、中子として一般に広
く使用されている砂中子を使うことなく、通常は使用困
難または使用不可能と考えられている該砂中子以外の材
料からなる非砂中子を使用することにより、中空形状や
アンダカット形状等を鋳造品やプラスチック成形品やセ
ラミック成形品等の成形品に形成することを特徴とする
成形用特殊中子を用いた成形方法である。
【0020】そして、本発明にあっては、該成形用特殊
中子として非砂中子を使用して鋳型やプラスチック成形
型やセラミック成形型等の成形型を形成し、該成形型を
用いて成形品を製造するものである。
【0021】そして、該成形用特殊中子を使用した該成
形型を用いて成形することにより、鋳造品やプラスチッ
ク成形品やセラミック成形品等の成形品を成形するので
ある。
【0022】この為、本発明に使用される非砂中子は、
成形品を成形する成形時に、耐圧性(非崩壊性)を具備
すると共に、成形後においては、成形品の余熱によって
除去消失する熱消失性(除去性)を具備することが要求
される。
【0023】また、該非砂中子は、上記成形時に多量の
ガスを発生する等の成形品に対する悪影響を付与しない
条件を具備するものであることが要求される。
【0024】ここでは、非砂中子として合成樹脂(プラ
スチック)からなる中子を使用する場合について説明す
る。
【0025】該成形用特殊中子である非砂中子としての
合成樹脂(プラスチック)からなる中子(合成樹脂中子
またはプラスチック中子)(以下「樹脂中子」という)
1は、合成樹脂(プラスチック)から形成されている。
【0026】そして、該樹脂中子1は、合成樹脂(プラ
スチック)を用いて、射出成形等の合成樹脂成形方法
(プラスチック成形方法)により、図4に良く示されて
いるように、中空部Sを有する中空形状に形成する。
【0027】そして、該成形用特殊中子1を使用して、
鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品等の成
形品を形成することができる。
【0028】例えば、該成形用特殊中子である樹脂中子
1を使用して鋳造品やプラスチック成形品やセラミック
成形品等の成形品を成形する場合には、図1に良く示さ
れているように、該樹脂中子1を上型2と下型3との間
に配設して、空洞部5を有する成形型4を形成すること
ができる。
【0029】このようにして、図1に良く示されている
ように、該樹脂中子1を上型2と下型3との間に配設す
ることにより、成形型4の内部には、成形しようとする
成形品6の形状に応じた形状の空洞部5を形成すること
ができる。
【0030】本実施例においては、上記非砂中子を使用
して、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品を成形することを特徴とする特殊中子を用い
た成形方法のうち、鋳造品を成形する特殊中子を用いた
鋳造方法について説明する。
【0031】ここでは、該鋳造を行う場合にあって、そ
の一つとしてダイカスト鋳造を行う場合を、非砂中子と
して合成樹脂中子を使用する場合について説明する。
【0032】すなわち、本実施例にあっては、以下の工
程にて鋳造を行う。
【0033】第1工程 まず、図示は省略するが、前記と同要領にて、合成樹脂
(プラスチック)を用いて、図4に良く示されているよ
うに、中空部Sを内部に形成した中空状の樹脂中子1を
成形する。
【0034】第2工程 つづいて、図1に良く示されているように、該樹脂中子
1を上型2と下型3との間に配設して、空洞部5を有す
る鋳型4を形成する。
【0035】第3工程 次に、図1と図2に良く示されているように、上記鋳型
4内に形成される空洞部5に鋳造品の材質に応じてアル
ミニュウム溶湯等の溶湯に圧力を加えながら注湯する。
【0036】この際、上記樹脂中子1は、熱容量が大で
あるため、溶湯に対して耐熱性が高く、しかも耐圧性も
高い為、成形時の高圧溶湯の注湯によっても、熱変形や
圧力変形せずに、初期形状を保持することができる。
【0037】さらに、溶湯の温度は、上記鋳型4の空洞
部5に達するまでに初期の温度(例えば、アルミニュウ
ム溶湯にあっては、約660度C)に比べてかなり温度
が低下する為、上記樹脂中子1は、自身の温度と熱容量
により、該溶湯が作用しても、反射作用と温度作用とに
より、直ちに溶融することなく初期形状を保持すること
ができる。
【0038】この為、上記樹脂中子1を変形させること
なく原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形状に応
じた形状の鋳造品6が鋳造される。
【0039】そして、該樹脂中子1は、鋳造時には、そ
の形状を保持することにより、所期の目的の鋳造品6の
形成に寄与すると共に、鋳造後には、該鋳造品6の余熱
により溶解して除去消失される為、残留分が残らない。
【0040】つづいて、図2と図3に良く示されている
ように、上記により形成された鋳造品6を鋳型4から取
り出すことにより、鋳造を終了する。
【0041】第4工程 さらに、図示は省略するが、該鋳造品6のバリ等の不要
部分を除去して、完成品を得ることができる。
【0042】従って、従来の鋳造方法が、以下の10工
程を要したのに比べて、4工程で済み、6工程が省略さ
れることになる。
【0043】すなわち、従来の砂中子を用いる方法は、
次のようである。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
【0044】この際、樹脂中子1は、鋳造品6の余熱に
よって、除去消失するので、鋳造品6から樹脂中子1を
容易に除去することができる。
【0045】このように、本発明の成形用特殊中子を用
いた成形方法の第一実施例であるダイカスト鋳造を行う
場合において、樹脂中子1は、鋳造時には、その形状を
保持することにより、所期の目的の鋳造品6の形成に寄
与すると共に、鋳造後には、該鋳造品6の余熱により溶
解して除去消失され、残留分を残さずに除去することが
出来るのである。
【0046】そして、上記樹脂中子1を変形させること
なく原形状を維持した状態で鋳造することによって、上
記空洞部5の形状に応じた形状の鋳造品6を得ることが
できるのである。
【0047】さらに、該樹脂中子1は、上記空洞部5に
溶湯を注湯した後、所定の時間を経過し、溶湯が冷えて
固まってから、該鋳造品6の余熱によって溶融除去され
るのである。
【0048】このように本発明の成形用特殊中子を用い
た成形方法によれば、鋳造品6の摩耗や破損等の不具合
を阻止することができ、品質向上を図ることが出来ると
共に、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、外観品質お
よび機能品質に優れたものとなるので、歩留まりも向上
し、さらに工数を大幅に低減して、品質に優れた鋳造品
6を効率良く得ることができるようになる為、時間と経
費を節約することができ、生産性を向上させることが出
来るようになる。
【0049】尚、本発明の成形用特殊中子を用いた成形
方法は、上記実施例に示した鋳造方法の一つとしてのダ
イカスト鋳造に限られることなく、該ダイカスト鋳造方
法に特定の工程を加えてさらに鋳造品の品質向上を図る
等することが出来、上記実施例に限定されず、多くの変
形例が考えられる。
【0050】また、上記実施例は、鋳造方法の一つとし
てのダイカスト鋳造を行う場合について説明したが、本
発明の成形用特殊中子を用いた成形方法は、該ダイカス
ト鋳造に限られることなく、砂型重力鋳造法、金型重力
鋳造法、低加圧鋳造法や精密鋳造法、その他の鋳造法に
よって鋳造される鋳造品に適用できるのは勿論であり、
上記実施例と同様な優れた効果を得ることができる。
【0051】この場合、上記重力鋳造法において本発明
の効果が特に大である。
【0052】すなわち、該重力鋳造法においては、鋳造
時における溶湯の滞留時間が他の鋳造方法に比べて長
く、中子に溶湯が接触する時間が長い他、溶湯の温度も
比較的高い為、特に中子は耐圧性と耐熱性とを具備する
ことが要求されるが、上記成形用特殊中子1を使用する
場合、熱容量が大であり、溶湯を注湯する際の該成形用
特殊中子1の温度上昇が比較的小さく、溶湯に対する耐
熱性が高いと共に、耐圧性も高い為、上記鋳造時の滞留
時間の長い溶湯の注湯によっても、熱変形や圧力変形せ
ずに、初期形状を保持することができ、所期の目的の鋳
造品6の形成に寄与するとができる。
【0053】この場合にあっても、該樹脂中子1は、鋳
造品を鋳造する鋳造時に、耐圧性(非崩壊性)を具備す
ると共に、鋳造後においては、鋳造品の余熱によって除
去消失する熱消失性(除去性)を具備しており、しかも
鋳造時に多量のガスを発生する等の鋳造品に対する悪影
響を付与しない条件を具備するものであるから、品質に
優れた鋳造品を効率良く得ることに寄与することができ
る。
【0054】そして、該成形用特殊中子である樹脂中子
1を使用して、鋳造品を形成することができる。
【0055】この場合、該樹脂中子1を上型2と下型3
との間に配設して、空洞部5を有する鋳型4を形成した
後、前記実施例と同要領にて、該鋳型4の内部に形成さ
れる空洞部5に成形材料を注入することで、目的とする
成形品6を成形することができるのである。
【0056】この場合、溶湯の温度は、上記鋳型4の空
洞部5に達するまでに初期の温度に比べてかなり温度が
低下する為、上記樹脂中子1は、耐圧性が向上すること
と相俟って、自身の温度と熱容量とにより、溶湯を注湯
する際の樹脂中子1の温度上昇が比較的小さく、溶湯に
対する耐熱性が高く、耐圧性も向上する為、鋳造時の高
圧溶湯の注湯によっても、反射作用と温度作用とによ
り、直ちに溶融する等の熱変形や圧力変形せずに、初期
形状を保持することができる。
【0057】尚、本発明の成形用特殊中子を用いた成形
方法は、上記実施例の鋳造方法に限られることなく、多
くの変形例が考えられる他、さらに該鋳造方法以外の成
形方法であるプラスチック成形の一環として採用される
射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一環として
採用される射出成形等の成形方法に使用する成形用中子
に適用でき、上記鋳造の場合と同様に種々の問題点を解
消することができる。
【0058】そして、該成形用特殊中子は、成形時に
は、その形状を保持することにより、所期の目的の成形
品の形成に寄与すると共に、成形後には、該成形品の余
熱により溶解して除去消失され、残留分が残らず除去排
出が容易となり、製品の摩耗や破損等の不具合を阻止す
ることができ、成形品の品質向上を図ることが出来ると
共に、歩留まりも向上し、さらに時間と経費を節約する
ことができ、生産性を向上させることが出来ることにな
る。
【0059】さらに、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法は、上記各成形方法によって得られた場合に限
られることなく、特定の工程を加えてさらに成形品の品
質向上を図る等することが出来、上記成形方法によって
得られた場合に限定されず、多くの変形例が考えられ
る。
【0060】次に、前記図1〜図4により、本発明の成
形用特殊中子を用いた成形方法の第2実施例である鋳造
方法以外の成形方法であるプラスチック成形の一環とし
て採用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形
の一環として採用される射出成形等の成形方法に適用す
る成形用特殊中子を用いた成形方法について説明する。
【0061】すなわち、本実施例においては、成形用特
殊中子を用いた成形方法の一つとして、樹脂中子1を使
用して鋳造方法以外の成形方法であるプラスチック成形
やセラミック成形に適用する場合について説明する。
【0062】第1工程 まず、図示は省略するが、前記実施例と同要領にて、合
成樹脂(プラスチック)を用いて、図4に良く示されて
いるように、中空部Sを有する樹脂中子1を成形する。
【0063】第2工程 つづいて、図1に良く示されているように、該樹脂中子
1を上型2と下型3との間に配設して、空洞部5を有す
る成形型4を形成する。
【0064】第3工程 次に、図1と図2に良く示されているように、該樹脂中
子1を使用した成形型4内に形成される空洞部5に、成
形品の材質に応じて、合成樹脂(プラスチック)やセラ
ミック等の成形材料に圧力を加えながら射出すること
で、該空洞部5の形状に応じた形状の成形品6が射出成
形される。
【0065】この際、上記樹脂中子1は、熱容量が大で
ある為、合成樹脂(プラスチック)やセラミック等の成
形材料を射出する際の温度上昇が比較的小さくなり、耐
熱性が高く、しかも耐圧性も高い為、上記成形時の高温
によっても、熱変形や圧力変形せずに、初期形状を保持
することができ、所期の目的の成形品6の形成に寄与す
るとができる。
【0066】また、成形材料を射出する際の温度は、上
記成形型4の空洞部5に達するまでに初期の温度に比べ
てかなり温度が低下する為、上記樹脂中子1は、自身の
温度と熱容量により、該高温が作用しても、反射作用と
温度作用とにより、直ちに溶融することなく初期形状を
保持することができる。
【0067】この為、上記樹脂中子1を変形させること
なく原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形状に応
じた形状の成形品6を得ることができる。
【0068】次に、該成形が終了した後、上記により形
成された成形品6を成形型4から取り出す。
【0069】この際、上記樹脂中子1は、上記成形品6
の余熱によって、熱消失するので、成形品6から容易に
除去することができるのである。
【0070】このように、樹脂中子1は、成形時には、
その形状を保持することにより、所期の目的の成形品6
の形成に寄与すると共に、成形後には、該成形品6の余
熱により溶解して除去消失される為、残留分を残さずに
除去することが出来る。
【0071】この為、製品の摩耗や破損等の不具合を阻
止することができ、成形品の品質向上を図ることが出来
ると共に、歩留まりも向上し、さらに時間と経費を節約
することができ、生産性を向上させることが出来るよう
になる。
【0072】第4工程 さらに、図3に良く示されているように、上記により形
成された成形品6を成形型4から取り出して、上記のよ
うに成形品6の余熱によって樹脂中子1が熱消失するこ
とにより、成形が終了するので、該成形品6のバリ等の
不要部分を除去して、所期の目的の完成品たる成形品6
が形成される。
【0073】このようにして形成された成形品6は、不
具合発生が阻止され、外観品質および機能品質に優れた
成形品となる。
【0074】そして、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法は、プラスチック成形の一環として採用される
射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一環として
採用される射出成形等の種々の成形方法に適用した場合
にあっても、前記鋳造に使用する鋳造用特殊中子と同様
に、優れた作用があり、従来の問題点を解消することが
できる。
【0075】従って、従来中子として一般に広く使用さ
れている金属中子を使って鋳造することで、成形品を得
る場合に比べて、成形品の大きさや形状に制約を受ける
ことなく、全ての形状や大きさのものを成形でき、工数
を大幅に低減して、品質に優れた成形品を効率良く得る
ことができるようになる。
【0076】このように、本発明の成形用特殊中子を用
いた成形方法によれば、成形用特殊中子は、成形時に
は、その形状を保持することにより、所期の目的の成形
品の形成に寄与すると共に、成形後には、該成形品の余
熱により溶解して除去消失され、残留分が残らず成形品
6からの成形用特殊中子1の除去が容易となり、また材
料選択の範囲を著しく拡大することができ、中子成形が
容易となることや、コストを低減できる他、製品の摩耗
や破損等の不具合を阻止することができ、成形品の品質
向上を図ると共に、歩留まりも向上し、さらに時間と経
費を節約することができ、生産性を向上させることがで
きることになる。
【0077】また、本発明の実施例の一つとして成形用
特殊中子を用いた成形方法を鋳造方法以外の成形方法で
あるプラスチック成形や、セラミック成形に適用する場
合おいても、上記実施例の射出成形に限られることな
く、その他の成形法に適用できるのは勿論であり、多く
の変形例が考えられ、上記実施例と同様な効果を得るこ
とができる。
【0078】尚、本実施例に使用する樹脂中子1は、成
形品6を成形する成形時に、耐圧性(非崩壊性)を具備
すると共に、成形後においては、成形品の余熱によって
除去消失する熱消失性(除去性)を具備することが要求
されるが、この条件を具備する中子材料としては、合成
樹脂(プラスチック)その他の材料があげられるが、こ
のうち合成樹脂(プラスチック)としては、次のものが
ある。
【0079】すなわち、上記各条件を兼備する中子材料
としての合成樹脂(プラスチック)としては、例えば、
熱可塑性合成樹脂があり、上記何れの条件をも兼備して
おり、初期の目的を充分満足する鋳造品を得ることがで
きる。
【0080】また、この熱可塑性合成樹脂のうち最も適
するものとしては、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂
(ポリフルオルエチレン樹脂)やポリイミド樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂やポリスルホン樹脂があり、上記何れ
の条件をも兼備しており、初期の目的を満足する鋳造品
を得ることができる。
【0081】さらに、これに次ぐものとしては、ポリア
ミド樹脂(ナイロン樹脂)やポリプロピレン樹脂があ
り、上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満
足する鋳造品を得ることができる。
【0082】また、この他のものとしては、ポリエチレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂(テトロン樹脂)があげら
れ、上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満
足する鋳造品を得ることができる。
【0083】さらに、本実施例の鋳造用特殊中子に使用
する合成樹脂(プラスチック)からなる中子としては、
上記合成樹脂(プラスチック)に限られることなく、成
形品6を成形する成形時に、耐圧性(非崩壊性)を具備
すると共に、成形後においては、成形品の余熱によって
除去消失する熱消失性(除去性)を兼備し、さらに鋳造
時に多量のガスを発生する等の鋳造品に対する悪影響を
付与しないものであるならば、上記実施例以外の合成樹
脂(プラスチック)も使用できるのは勿論であり、上記
実施例と同様な効果を得ることができる。次に、本実施
例に係る成形用特殊中子を用いた成形方法の作用につい
て説明する。
【0084】すなわち、本発明によれば、中子として成
形用特殊中子を使用して成形品を成形することにより、
生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると共に、品質に優
れた成形品を効率良く得るという考え方であり、例え
ば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品等
の成形品を形成する為に使用される成形用特殊中子を用
いた成形方法のうち鋳造品を得る鋳造用特殊中子を用い
た成形方法の場合においては、下記の作用がある。 (1)特殊中子を使用することで、中子に要求される耐
圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択範囲を
拡大することが出来る。 (2)特殊中子を使用することで、その材料やその量を
選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整すること
が出来る。 (3)中子として成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができる。 (4)中子として成形用特殊中子を使用する為、落とし
ても投げても壊れないので取扱いが容易となり、運搬や
保管が容易となる等工数が削減され、時間と経費の低減
を図ることができる。 (5)使用する成形用特殊中子が粘結剤等の浸透成分を
含有していない為、成形品への中子成分浸透が防止され
る等により、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、成形
品の不良品発生が阻止され、歩留まり向上と、生産性向
上とを図ることができる。 (6)中子として成形用特殊中子を使用することによ
り、中空部分やアンダカット部分の形成が容易となり、
しかも中子強度が向上するから、形状や大きさに囚われ
ることなく、全形状や全大きさの成形が可能となり、適
用範囲の拡大を図ることができる。 (7)成形時における耐圧性と成形後における熱消失性
との相反条件を兼備する中子を使用することにより、成
形中の溶湯差込み等の不具合発生を回避すると共に耐圧
性(非崩壊性)を維持し、かつ成形後の中子の熱消失性
と中子成分の完全除去とを容易とし、成形品への付着を
防止して、成形品の摩耗や破損等の成形品不具合発生の
阻止を図ることができる。 (8)成形用特殊中子は、粘結剤等の除去困難成分を含
有せず、しかも成形後における熱消失性を具備している
為、中子の完全除去が容易となり、公害発生を阻止する
ことができると共に、工数が削減され、時間と経費の低
減を図ることができる。
【0085】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる。
【0086】そして、生産性の向上と適用範囲の拡大を
図ることができ、成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができるこ
とや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容易となる
他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削減され、
時間と経費の低減を図ることができる等の種々の優れた
点がある。
【0087】次に、図5は、本発明の成形用特殊中子を
用いた成形方法の第3実施例を示し、成形用特殊中子を
用いた成形方法に使用する成形用特殊中子である非砂中
子としての樹脂中子1は、その表面(外面)に、保護層
7が形成されている。
【0088】該保護層7は、成形時における耐熱性と成
形後における熱焼失性との相反条件を具備するものであ
る。
【0089】該保護層7としては、例えば耐熱性樹脂等
からなる耐熱性保護層がある。
【0090】また、該耐熱性保護層7を形成する材料と
しては、珪素ゴム、弗素ゴム等の耐熱性ゴムや珪素樹
脂、弗素樹脂等の耐熱性合成樹脂(プラスチック)樹脂
や低融点金属、ニューセラミック(ファインセラミッ
ク)その他の耐熱性材料がある。
【0091】このような成形用特殊中子1によれば、成
形後における熱消失性(除去性)を損なうことなく、成
形時における耐圧性(非崩壊性)をさらに向上させるこ
とができ、しかも成形時に多量のガスを発生する等の成
形品に対する悪影響を付与しない条件を具備するもので
あるから、品質に優れた成形品を効率良く得ることに寄
与できるようになる。
【0092】そして、該表面(外面)に、該保護層7が
形成されている樹脂中子1を使用して、前記実施例と同
要領にて、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成
形品等の成形品を形成することができる。
【0093】この場合、表面(外面)に保護層7が形成
されている樹脂中子1を上型2と下型3との間に配設し
て、空洞部5を有する成形型4を形成した後、前記実施
例と同要領にて、該成形型4の内部に形成される空洞部
5に成形材料を注入することで、目的とする成形品6を
成形することができるのである。
【0094】次に、図6は、本発明の成形用特殊中子を
用いた成形方法の第4実施例を示し、成形用特殊中子を
用いた成形方法に使用するゴムからなる成形用特殊中子
(以下「ゴム中子」という)について説明する。
【0095】すなわち、本実施例に使用する成形用特殊
中子1であるゴム中子1は、耐熱性のある合成ゴムや珪
素ゴム、弗素ゴム等のゴムを用いて、図6に良く示され
ているように、中空部Sを有する中空形状に形成する。
【0096】この場合にあっても、該ゴム中子1は、成
形品を成形する成形時に、耐圧性(非崩壊性)を具備す
ると共に、成形後においては、成形品の余熱によって除
去消失する熱消失性(除去性)を具備しており、しかも
成形時に多量のガスを発生する等の成形品に対する悪影
響を付与しない条件を具備するものであるから、品質に
優れた成形品を効率良く得ることに寄与することができ
る。
【0097】そして、該成形用特殊中子であるゴム中子
1を使用して、鋳造品やプラスチック成形品やセラミッ
ク成形品等の成形品を形成することができるのである。
【0098】例えば、該ゴム中子1を上型2と下型3と
の間に配設して、空洞部5を有する成形型4を形成した
後、前記実施例と同要領にて、該成形型4の内部に形成
される空洞部5に成形材料を注入することで、目的とす
る成形品6を成形することができるのである。
【0099】この場合、成形材料の温度は、上記成形型
4の空洞部5に達するまでに初期の温度に比べてかなり
温度が低下する為、上記ゴム中子1は、耐圧性が向上す
ることと相俟って、自身の温度と熱容量とにより、成形
材料を注入する際のゴム中子1の温度上昇が比較的小さ
く、成形材料に対する耐熱性が高く、耐圧性も向上する
為、成形時の高圧成形材料の注入によっても、反射作用
と温度作用とにより、直ちに溶融する等の熱変形や圧力
変形せずに、初期形状を保持することができるのであ
る。
【0100】尚、本発明の成形用特殊中子を用いた成形
方法は、上記実施例の材料や形状のものに限られること
なく、種々の材料を用いた種々の形状のものに適用で
き、成形品の品質向上を図る等することが出来上記実施
例に限定されず、多くの変形例が考えられる。
【0101】例えば、上記実施例の特殊中子にあって
は、重量軽減、コスト軽減、及び成形後の崩壊・除去の
容易性の面から中空形状のものとしたが、これに限定さ
れず、成形時の非崩壊性の面から充実形状のものとする
ことができるのは勿論である。
【0102】また、本発明の成形用特殊中子を用いた成
形方法は、上記鋳造以外の成形方法であるプラスチック
成形やセラミック成形等の種々の成形方法に使用する場
合にあっても、上記実施例の材料や形状のものに限られ
ることなく、複合材料その他の上記各実施例以外の材料
を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質向
上を図る等することが出来る。
【0103】さらに、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法に使用する成形用特殊中子の材料としては、上
記実施例に示した樹脂中子やゴム中子に限定されず、成
形品を成形する成形時に耐圧性(非崩壊性)を具備する
と共に、成形後においては成形品の余熱によって除去消
失する熱消失性(除去性)を具備する中子であればよ
く、錫、鉛、アンチモン等の低溶融金属やセラミック、
その他の単一材料とすることができる他、FRR(繊維
強化ゴム)やFRP(繊維強化プラスチック)やGFR
P(ガラス繊維強化プラスチック)その他の複合材料と
することができ、種々の材料を用いた成形用特殊中子が
考えられ、上記実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0104】次に、図7は、本発明の成形用特殊中子を
用いた成形方法の第5実施例を示し、成形用特殊中子を
用いた成形方法に使用する成形用特殊中子である非砂中
子としての樹脂中子1は、その表面(外面)に、被覆層
8が形成されている。
【0105】そして、本実施例に使用する成形用特殊中
子1は、合成樹脂(プラスチック)から形成された中子
本体Hと、鋳造時の溶湯や鋳造後の余熱にも溶融するこ
となく原形を保持して中子本体を保護するように中子本
体の表面に一体形成された所定厚さの耐熱性合成樹脂か
らなる被覆層8と、からなる。
【0106】また、該中子本体Hは、鋳造時における耐
圧性(非崩壊性)と鋳造後における崩壊性との相反条件
を兼備すると共に、成形時に多量のガスを発生する等の
成形品に対する悪影響を付与しない条件を具備するもの
であることが要求される。
【0107】さらに、上記被覆層8は、成形時の高熱と
成形後の余熱に溶融することなく原形を保持して中子本
体を保護するものであり、たとえば耐熱性樹脂等からな
る耐熱性被覆層がある。
【0108】また、該耐熱性被覆層8を形成する材料と
しては、シリコン樹脂やシリコンゴム等の耐熱性に優れ
たシリコンがあり、成形時の高熱と成形後の余熱に溶融
することなく原形を保持して中子本体Hを保護すること
ができる。
【0109】このような成形用特殊中子1によれば、成
形後における中子本体Hの熱消失性(除去性)を損なう
ことなく、成形時における耐圧性(非崩壊性)をさらに
向上させることができ、しかも成形時に多量のガスを発
生する等の成形品に対する悪影響を付与しない条件をさ
らに高めて完璧なものとすることができるものであるか
ら、品質に優れた成形品を効率良く得ることに寄与でき
るようになる。
【0110】そして、該表面(外面)に、該被覆層8が
形成されている樹脂中子1を使用して、前記実施例と同
要領にて、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成
形品等の成形品を形成することができる。
【0111】この場合、表面(外面)に被覆層8が形成
されている成形用特殊中子としての樹脂中子1を上型2
と下型3との間に配設して、空洞部5を有する成形型4
を形成した後、前記実施例と同要領にて、該成形型4の
内部に形成される空洞部5に成形材料を注入すること
で、目的とする成形品6を成形することができるのであ
る。
【0112】そして、中子本体Hは、上記空洞部5に成
形材料を注入して成形した後、所定の時間を経過してか
ら、該成形品6の余熱によって溶融除去される。
【0113】しかし、上記耐熱性被覆層8は、耐熱性に
非常に優れており、成形時は勿論のこと、成形後にあっ
ても成形品余熱によっても溶融することなく原形を保持
する為、中子本体Hを内部に密封状態に包み込んで保護
すると共に、中子本体Hが成形品6の余熱によって溶融
除去され、中子本体Hがたとえ有機性の合成樹脂を含有
する等により中子本体Hがガスを発生しても、成形用特
殊中子1からガスが発生するのを完璧に阻止でき、中子
本体Hの成分が成形品6へ浸透するのを防止することが
出来、成形品に対する悪影響を阻止し、成形品6に不具
合が発生するのを防止して、成形品6の不良品発生を阻
止でき、所期目的の成形品6の形成に寄与することが出
来る。
【0114】そして、上記耐熱性被覆層8は、内部の中
子本体Hが成形品6の余熱によって溶融除去される為、
中身が空の袋状(風船状態)で、成形品6の内部から簡
単に取出すことができるのである。
【0115】本実施例にあっては、以下のような作用が
ある。
【0116】すなわち、 (1)中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性
被覆層により、中子本体の成分が成形品へ浸透するのを
防止することで、成形品への悪影響を阻止し、成形品へ
の不具合発生を防止し、成形品の不良品発生を阻止し
て、歩留り向上と、生産性向上を図ることができる。 (2)特に耐熱性に優れたシリコン等の合成樹脂からな
る所定厚さの耐熱性被覆層を中子本体の表面に一体形成
する為、中子本体を内部に包み込むように保護すること
ができ、成形材料の注入時の成形用特殊中子の形状保持
機能が向上し、成形材料に溶融することなく初期形状を
より確実に保持することで、寸法精度に優れ、成形品の
品質をより優れたものとすることが出来る。 (3)特にシリコン等の合成樹脂は柔軟性と弾性とに優
れている為、薄いものから厚いものまで肉厚を均等に形
成できる他、小さいものから大きいものまで大きさの大
小を問わず中子本体の表面に耐熱性被覆層を所定厚さで
形成でき、さらに複雑形状のものも一体形成容易で、成
形作業が簡易となり、容易に完成品を得ることが出来、
さらに成形品品質をより優れたものと出来る。 (4)特にシリコンは耐熱性に非常に優れていると共に
離型性も優れている為、成形品に付着せず、しかも成形
時は勿論のこと鋳造後の余熱にも溶融せず原形を保持し
て中子本体を保護するので、成形簡易であると共に成形
後の中子抜出しも容易となり、品質に優れた完成品が容
易に得られる。 (5)特にシリコンは主元素が無機性の珪素(Si)で
ある為、成形時にガス発生がないのは勿論、中子本体が
有機性合成樹脂を含有していても、成形時は勿論のこと
成形後の余熱でも溶融せず原形を保持し、成形品余熱に
より溶融除去する中子本体を内部に密封状態に包み込ん
で保護するので、成形用特殊中子からのガス発生を完璧
に阻止でき、成形品への悪影響を防止し、完成品の品質
向上に寄与出来る。 (6)特にシリコンは、柔軟性と弾性と離型性とに優
れ、しかも強度も高い為、非崩壊性中子として使用して
直抜きのみでなく変形抜きにも使用でき、成形品から成
形用特殊中子を引抜くのが簡易となり、成形品の成形を
容易に出来る。
【0117】尚、本発明の成形用特殊中子は、上記各実
施例に限られることなく、多くの変形例が考えられる。
【0118】
【発明の効果】このように本発明は、中子として成形用
特殊中子としての非砂中子を使用する成形用特殊中子を
用いた成形方法とすることにより、生産性の向上と適用
範囲の拡大を図ると共に、品質に優れた成形品を得られ
るようにするという考え方であり、例えば、鋳造品やプ
ラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品を形成
する為に使用される成形用特殊中子を用いた成形方法の
うち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子を用いた成形
方法の場合においては、下記のような優れた効果があ
る。 (1)特殊中子を使用することで、中子に要求される耐
圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択範囲を
拡大することが出来る利点がある。 (2)特殊中子を使用することで、その材料やその量を
選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整すること
が出来る利点がある。 (3)中子として成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができる利
点がある。 (4)中子として成形用特殊中子を使用する為、落とし
ても投げても壊れないので取扱いが容易となり、運搬や
保管が容易となる等工数が削減され、時間と経費の低減
を図ることができる利点がある。 (5)使用する成形用特殊中子が粘結剤等の浸透成分を
含有していない為、成形品への中子成分浸透が防止され
る等により、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、成形
品の不良品発生が阻止され、歩留まり向上と、生産性向
上とを図ることができる利点がある。 (6)中子として成形用特殊中子を使用することによ
り、中空部分やアンダカット部分の形成が容易となり、
しかも中子強度が向上するから、形状や大きさに囚われ
ることなく、全形状や全大きさの成形が可能となり、適
用範囲の拡大を図ることができる利点がある。 (7)成形時における耐圧性と成形後における熱消失性
との相反条件を兼備する中子を使用することにより、成
形中の溶湯差込み等の不具合発生を回避すると共に耐圧
性(非崩壊性)を維持し、かつ成形後の中子の熱消失性
と中子成分の完全除去とを容易とし、成形品への付着を
防止して、成形品の摩耗や破損等の成形品不具合発生の
阻止を図ることができる利点がある。 (8)成形用特殊中子は、粘結剤等の除去困難成分を含
有せず、しかも成形後における熱消失性を具備している
為、中子の完全除去が容易となり、公害発生を阻止する
ことができると共に、工数が削減され、時間と経費の低
減を図ることができる利点がある。
【0119】さらに、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法に使用する成形用特殊中子は、表面(外面)
に、成形時の高熱と成形後の余熱に溶融することなく原
形を保持して中子本体を保護する被覆層を形成した場合
においては、下記のような優れた効果がある。
【0120】すなわち、 (9)中子本体を内部に包み込むように保護する被覆層
により、中子本体の成分が成形品へ浸透するのを防止す
ることで、成形品への悪影響を阻止し、成形品への不具
合発生を防止し、成形品の不良品発生を阻止して、歩留
り向上と、生産性向上を図ることができる利点がある。 (10)特に耐熱性に優れたシリコン等の合成樹脂から
なる所定厚さの被覆層を中子本体の表面に一体形成する
為、中子本体を内部に包み込むように保護することがで
き、成形時の成形用特殊中子の形状保持機能が向上し、
成形時に溶融することなく初期形状をより確実に保持す
ることで、寸法精度に優れ、成形品の品質をより優れた
ものとすることが出来る利点がある。 (11)特にシリコン等の合成樹脂は柔軟性と弾性とに
優れている為、薄いものから厚いものまで肉厚を均等に
形成できる他、小さいものから大きいものまで大きさの
大小を問わず中子本体の表面に被覆層を所定厚さで形成
でき、さらに複雑形状のものも一体形成容易で、成形作
業が簡易となり、容易に完成品を得ることが出来、さら
に成形品の品質をより優れたものと出来る利点がある。 (12)特にシリコンは耐熱性に非常に優れていると共
に離型性も優れている為、成形品に付着せず、しかも成
形時の溶湯は勿論のこと成形後の余熱にも溶融せず原形
を保持して中子本体を保護するので、成形簡易であると
共に成形後の中子抜出しも容易となり、品質に優れた完
成品が容易に得られる利点がある。 (13)特にシリコンは主元素が無機性の珪素(Si)
である為、成形時にガス発生がないのは勿論、中子本体
が有機性合成樹脂を含有していても、成形時は勿論のこ
と成形後の余熱でも溶融せず原形を保持し、成形品の余
熱により溶融除去する中子本体を内部に密封状態に包み
込んで保護するので、中子からのガス発生を完璧に阻止
でき、成形品への悪影響を防止し、完成品の品質向上に
寄与出来る利点がある。 (14)特にシリコンは、柔軟性と弾性と離型性とに優
れ、しかも強度も高い為、非崩壊性中子として使用して
直抜きのみでなく変形抜きにも使用でき、成形品から成
形用特殊中子を引抜くのが簡易となり、成形品の成形を
容易にすることが出来る利点がある。
【0121】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を用
いた成形方法を使用することにより、品質に優れた所期
の目的の成形品を効率良く得ることができる利点があ
る。
【0122】そして、生産性の向上と適用範囲の拡大を
図ることができ、成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができるこ
とや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容易となる
他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削減され、
時間と経費の低減を図ることができる等の種々の優れた
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形方法のうち樹脂中子を用いて成形型を形成する
方法を示す断面図である。
【図2】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形方法のうち成形材料の注入により成形品を成形
する方法を示す断面図である。
【図3】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形方法のうち成形型から取出された成形品を示す
断面図である。
【図4】本発明の成形用特殊中子を用いた成形方法に使
用する成形用特殊中子の第1実施例を示す断面図であ
る。
【図5】同成形用特殊中子を用いた成形方法に使用する
成形用特殊中子の第3実施例を示す断面図である。
【図6】同成形用特殊中子を用いた成形方法に使用する
成形用特殊中子の第4実施例を示す断面図である。
【図7】同成形用特殊中子を用いた成形方法に使用する
成形用特殊中子の第5実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成形用特殊中子(非砂中子)(樹脂中子)(ゴ
ム中子) 2 上型 3 下型 4 成形型(鋳型)(プラスチック成形型)(セラ
ミック成形型) 5 空洞部 6 成形品(鋳造品)(プラスチック成形品)(セ
ラミック成形品) 7 保護層(耐熱性保護層) 8 被覆層(耐熱性被覆層) H 中子本体 S 中空部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中子として非砂中子を使用して鋳型やプラ
    スチック成形型やセラミック成形型等の成形型を形成
    し、該成形型を用いて鋳造品やプラスチック成形品やセ
    ラミック成形品等の成形品を成形する、ことを特徴とす
    る成形用特殊中子を用いた成形方法。
  2. 【請求項2】非砂中子として、成形時における耐圧性と
    成形後における崩壊性との相反条件を具備する中子を使
    用する、ことを特徴とする請求項1記載の成形用特殊中
    子を用いた成形方法。
  3. 【請求項3】非砂中子として、合成樹脂(プラスチッ
    ク)からなる中子を使用する、ことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の成形用特殊中子を用いた成形方
    法。
  4. 【請求項4】非砂中子として、ゴムからなる中子を使用
    する、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    成形用特殊中子を用いた成形方法。
  5. 【請求項5】非砂中子として、中子本体の表面に、成形
    時における耐熱性と成形後における熱焼失性との相反条
    件を具備する保護層を形成した中子を使用する、ことを
    特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の成形用
    特殊中子を用いた成形方法。
  6. 【請求項6】非砂中子として、中子本体の表面に、成形
    時の高熱と成形後の余熱に溶融することなく原形を保持
    して中子本体を保護する被覆層を形成した中子を使用す
    る、ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記
    載の成形用特殊中子を用いた成形方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0833947A (ja) * 1994-07-20 1996-02-06 Calp Corp 中子及びこの中子を使用した型成形品の製造方法
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US5957191A (en) * 1995-09-05 1999-09-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Casting method and apparatus using a resin core

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