JPH0810900A - 成形用特殊中子 - Google Patents
成形用特殊中子Info
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- JPH0810900A JPH0810900A JP16471294A JP16471294A JPH0810900A JP H0810900 A JPH0810900 A JP H0810900A JP 16471294 A JP16471294 A JP 16471294A JP 16471294 A JP16471294 A JP 16471294A JP H0810900 A JPH0810900 A JP H0810900A
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- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】成形用特殊中子を特定のものとすることによ
り、中子材料の選択範囲を拡大すると共に、形状の制約
を受けることなく広範な形状の成形品を効率良く形成す
ることができるようにした、中空形状やアンダカット形
状等を鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品に成形し得る成形用特殊中子に関するもので
ある。 【構成】成形用特殊中子1は、川や海や山の砂礫等の崩
壊可能な材料から形成された中子本体Hと、中子本体の
表面を覆う所定厚さの耐熱性材料からなる外体Gと、か
らなる。成形用中子、上型2と下型3との間に配設する
ことにより、成形型4を形成し、成形型の内部には、成
形品6の形状に応じた形状の空洞部が形成される。 【効果】生産性の向上と適用範囲の拡大を実現すると共
に、品質に優れた成形品を得ることができ、成形コスト
の低減が可能となる。
り、中子材料の選択範囲を拡大すると共に、形状の制約
を受けることなく広範な形状の成形品を効率良く形成す
ることができるようにした、中空形状やアンダカット形
状等を鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品に成形し得る成形用特殊中子に関するもので
ある。 【構成】成形用特殊中子1は、川や海や山の砂礫等の崩
壊可能な材料から形成された中子本体Hと、中子本体の
表面を覆う所定厚さの耐熱性材料からなる外体Gと、か
らなる。成形用中子、上型2と下型3との間に配設する
ことにより、成形型4を形成し、成形型の内部には、成
形品6の形状に応じた形状の空洞部が形成される。 【効果】生産性の向上と適用範囲の拡大を実現すると共
に、品質に優れた成形品を得ることができ、成形コスト
の低減が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形用特殊中子に関
し、特に成形用特殊中子を特定のものとすることによ
り、中子材料の選択範囲を拡大すると共に、形状の制約
を受けることなく広範な形状の成形品を効率良く形成す
ることができるようにした、中空形状やアンダカット形
状等を鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品に成形し得る成形用特殊中子に関するもので
ある。
し、特に成形用特殊中子を特定のものとすることによ
り、中子材料の選択範囲を拡大すると共に、形状の制約
を受けることなく広範な形状の成形品を効率良く形成す
ることができるようにした、中空形状やアンダカット形
状等を鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品に成形し得る成形用特殊中子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】機械工作の一環として採用される鋳造に
あっては、中空部やアンダカット部を形成する為、非崩
壊性中子又は崩壊性中子が用いられている。
あっては、中空部やアンダカット部を形成する為、非崩
壊性中子又は崩壊性中子が用いられている。
【0003】ところで、前者(非崩壊性中子)として
は、金属中子があるが、直抜きや変形抜き出来るもの以
外には使用できず、使用範囲が特定形状のものに制限さ
れていた。
は、金属中子があるが、直抜きや変形抜き出来るもの以
外には使用できず、使用範囲が特定形状のものに制限さ
れていた。
【0004】また、後者(崩壊性中子)として、鋳物砂
を使用した砂中子が一般に使用されているが、鋳物砂を
固めて造型する為に、該鋳物砂に粘結剤や硬化剤を混合
して焼成して中子を形成していたが、該従来方法にあっ
ては、造型が困難であると共に、運搬時や溶湯時に崩壊
し易く、取扱いが難しいばかりでなく、鋳造時における
耐圧性と鋳造後における崩壊性との相反条件を具備する
のが困難であり、しかも鋳造後にガラス状になる等して
崩壊し難く、さらに鋳造品から排出するのが困難で手間
が掛かり、完全除去が難しいという問題点があった。
を使用した砂中子が一般に使用されているが、鋳物砂を
固めて造型する為に、該鋳物砂に粘結剤や硬化剤を混合
して焼成して中子を形成していたが、該従来方法にあっ
ては、造型が困難であると共に、運搬時や溶湯時に崩壊
し易く、取扱いが難しいばかりでなく、鋳造時における
耐圧性と鋳造後における崩壊性との相反条件を具備する
のが困難であり、しかも鋳造後にガラス状になる等して
崩壊し難く、さらに鋳造品から排出するのが困難で手間
が掛かり、完全除去が難しいという問題点があった。
【0005】そこで、近年、該砂中子の表面に塗型剤を
塗布することが提案されたが、該塗型剤の成分が鋳造品
に浸透して、鋳造品に鋳巣や引けが発生する等の悪影響
を及ぼし、不良品が発生し易くなるという大きな問題点
がある他、以下のような種々の欠点がある為、問題点を
解決するには至らなかった。 (1)塗型剤の塗布は、1層のみでなく複数層形成する
必要がある等塗型剤の塗布が困難である為、該塗型剤の
塗布に手間が掛かって工数を要し、時間と経費がかかる
ばかりでなく、該塗型剤の塗布の初期の目的も期し難
い。 (2)塗型剤や砂中子の成分である粘結剤や硬化剤を成
形後に完全除去することが困難である為、該塗型剤や粘
結剤や硬化剤を除去する砂焼処理が必要となる等、工数
を要し、時間と経費がかかる。 (3)砂中子は、造型が困難である為、設備と工数を要
するばかりでなく、造型した砂中子も壊れ易く、取扱い
が困難であり、工数を要すると共に、歩留まりも悪く、
時間と経費がかかる。 (4)砂中子は、鋳造時における崩壊を阻止するために
煩雑な圧力調整が必要であり、かつ鋳造後の完全崩壊が
困難である為、熱処理工程や砂落工程や砂落検査が必要
となり、工数を要し、時間と経費がかかる。 (5)鋳造時に中子の砂粒子間への溶湯差込みが発生す
ることや、砂中子の成分が鋳造品に浸透することにより
鋳造品に鋳巣や引けが発生する等不良品が発生し易く、
鋳造の歩留まりが悪く、生産性が劣悪である。 (6)鋳造後の中子砂の完全除去が難しく、振動除去等
の特別な操作をしても、鋳造品に付着する等して、製品
の摩耗や破損等の不具合を発生する。 (7)複雑形状の鋳造品や、大きい鋳造品は、鋳造が困
難または事実上不可能である為、適用範囲が限定され、
設計上及び生産上支障を来している。 (8)砂中子の砂を鋳造後に再使用する際、塗型剤や粘
結剤や硬化剤が含有されている為、該塗型剤や粘結剤や
硬化剤を完全に除去するのが困難であり、工数を要し、
時間と経費がかかる。 (9)砂中子は、造型困難、崩壊し易い、取扱い困難等
の多くの欠点があり、鋳造時における耐圧性と鋳造後に
おける崩壊性との相反条件を具備するのが困難である
為、次のように多くの工程を要し、しかも歩留まりも悪
く、時間と経費がかかる。
塗布することが提案されたが、該塗型剤の成分が鋳造品
に浸透して、鋳造品に鋳巣や引けが発生する等の悪影響
を及ぼし、不良品が発生し易くなるという大きな問題点
がある他、以下のような種々の欠点がある為、問題点を
解決するには至らなかった。 (1)塗型剤の塗布は、1層のみでなく複数層形成する
必要がある等塗型剤の塗布が困難である為、該塗型剤の
塗布に手間が掛かって工数を要し、時間と経費がかかる
ばかりでなく、該塗型剤の塗布の初期の目的も期し難
い。 (2)塗型剤や砂中子の成分である粘結剤や硬化剤を成
形後に完全除去することが困難である為、該塗型剤や粘
結剤や硬化剤を除去する砂焼処理が必要となる等、工数
を要し、時間と経費がかかる。 (3)砂中子は、造型が困難である為、設備と工数を要
するばかりでなく、造型した砂中子も壊れ易く、取扱い
が困難であり、工数を要すると共に、歩留まりも悪く、
時間と経費がかかる。 (4)砂中子は、鋳造時における崩壊を阻止するために
煩雑な圧力調整が必要であり、かつ鋳造後の完全崩壊が
困難である為、熱処理工程や砂落工程や砂落検査が必要
となり、工数を要し、時間と経費がかかる。 (5)鋳造時に中子の砂粒子間への溶湯差込みが発生す
ることや、砂中子の成分が鋳造品に浸透することにより
鋳造品に鋳巣や引けが発生する等不良品が発生し易く、
鋳造の歩留まりが悪く、生産性が劣悪である。 (6)鋳造後の中子砂の完全除去が難しく、振動除去等
の特別な操作をしても、鋳造品に付着する等して、製品
の摩耗や破損等の不具合を発生する。 (7)複雑形状の鋳造品や、大きい鋳造品は、鋳造が困
難または事実上不可能である為、適用範囲が限定され、
設計上及び生産上支障を来している。 (8)砂中子の砂を鋳造後に再使用する際、塗型剤や粘
結剤や硬化剤が含有されている為、該塗型剤や粘結剤や
硬化剤を完全に除去するのが困難であり、工数を要し、
時間と経費がかかる。 (9)砂中子は、造型困難、崩壊し易い、取扱い困難等
の多くの欠点があり、鋳造時における耐圧性と鋳造後に
おける崩壊性との相反条件を具備するのが困難である
為、次のように多くの工程を要し、しかも歩留まりも悪
く、時間と経費がかかる。
【0006】すなわち、従来の砂中子を用いる鋳造方法
は、次のような工程が必要である。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
は、次のような工程が必要である。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
【0007】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
した成形品においても、上記鋳造と同様に種々の問題点
があった。
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
した成形品においても、上記鋳造と同様に種々の問題点
があった。
【0008】例えば、上記中子は、成形時における耐圧
性や耐熱性を具備した特定の材料から形成しなければな
らず、中子成形が困難であることや、コストが高価であ
ること等の問題点があった。
性や耐熱性を具備した特定の材料から形成しなければな
らず、中子成形が困難であることや、コストが高価であ
ること等の問題点があった。
【0009】この為、本発明者は、これらの問題点を解
消する為、先に中空形状やアンダカット形状等を鋳造品
やプラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品に
形成する為に使用される成形用中子にあって、該成形用
中子を非砂中子から形成することを特徴とする成形用特
殊中子及び該成形用特殊中子を用いた成形方法並びに該
特殊中子を用いて成形した成形品を提案した(実願平4
−064213号、特願平4−248503号、特願平
4−339733号、特願平4−339734号、特願
平4−339735号、特願平4−339736号、特
願平5−47247号、特願平5−108857号、特
願平5−108858号、特願平5−200002号、
特願平5−208842号、特願平5−208843
号、特願平5−208844号)。
消する為、先に中空形状やアンダカット形状等を鋳造品
やプラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品に
形成する為に使用される成形用中子にあって、該成形用
中子を非砂中子から形成することを特徴とする成形用特
殊中子及び該成形用特殊中子を用いた成形方法並びに該
特殊中子を用いて成形した成形品を提案した(実願平4
−064213号、特願平4−248503号、特願平
4−339733号、特願平4−339734号、特願
平4−339735号、特願平4−339736号、特
願平5−47247号、特願平5−108857号、特
願平5−108858号、特願平5−200002号、
特願平5−208842号、特願平5−208843
号、特願平5−208844号)。
【0010】その後、本発明者は、さらに研究を続け、
成形用特殊中子として、より適切なものを究明した。
成形用特殊中子として、より適切なものを究明した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、下記構成
とすることによって、上述した問題点を解決することを
目的とする。
とすることによって、上述した問題点を解決することを
目的とする。
【0012】すなわち、例えば、前記各成形品のうち鋳
造品を得る鋳造においては、 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図る。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図る。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図る。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
る。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大する。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択し、中子の耐圧性や耐熱性を調整する。 (7)中子として壊れ難い成形用特殊中子を使用するこ
とで、中子の造型と取扱いを容易として、工数を削減
し、時間と経費を低減させる。 (8)塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸透成分を使用しな
い成形用特殊中子を使用することで、中子成分が鋳造品
へ浸透するのが防止される等により、鋳巣や引け発生等
の不具合発生を阻止し、鋳造品の不良品発生を阻止し
て、歩留まり向上と生産性向上に寄与せしめる。 (9)成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と成
形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との相
反条件を兼備する中子を使用することで、成形中の溶湯
差込み等の不具合発生を回避すると共に非崩壊性を維持
し、かつ成形後の熱消失性と排出性と成分の除去とを容
易とし、成形品への付着を防止して、成形品の摩耗や破
損等の不具合発生を阻止する。 (10)成形用特殊中子の使用により、中空部分やアン
ダカット部分の形成を容易とし、しかも中子強度の向上
により、形状や大きさに囚われることなく、全形状や全
大きさの鋳造を可能として、適用範囲を拡大する。 (11)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分の非含有により、鋳造後の中子の崩壊除
去を容易とし、公害発生を阻止すると共に、工数を削減
して、時間と経費を低減させる。 (12)成形用特殊中子は、外体の溶解によって、中子
本体を成形品の外部に排出させ、中子本体の材料である
無機質材等の崩壊可能な材料を中子本体の材料として再
加工することで再使用して、材料費を低減させる。
造品を得る鋳造においては、 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図る。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図る。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図る。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
る。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大する。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択し、中子の耐圧性や耐熱性を調整する。 (7)中子として壊れ難い成形用特殊中子を使用するこ
とで、中子の造型と取扱いを容易として、工数を削減
し、時間と経費を低減させる。 (8)塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸透成分を使用しな
い成形用特殊中子を使用することで、中子成分が鋳造品
へ浸透するのが防止される等により、鋳巣や引け発生等
の不具合発生を阻止し、鋳造品の不良品発生を阻止し
て、歩留まり向上と生産性向上に寄与せしめる。 (9)成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と成
形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との相
反条件を兼備する中子を使用することで、成形中の溶湯
差込み等の不具合発生を回避すると共に非崩壊性を維持
し、かつ成形後の熱消失性と排出性と成分の除去とを容
易とし、成形品への付着を防止して、成形品の摩耗や破
損等の不具合発生を阻止する。 (10)成形用特殊中子の使用により、中空部分やアン
ダカット部分の形成を容易とし、しかも中子強度の向上
により、形状や大きさに囚われることなく、全形状や全
大きさの鋳造を可能として、適用範囲を拡大する。 (11)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分の非含有により、鋳造後の中子の崩壊除
去を容易とし、公害発生を阻止すると共に、工数を削減
して、時間と経費を低減させる。 (12)成形用特殊中子は、外体の溶解によって、中子
本体を成形品の外部に排出させ、中子本体の材料である
無機質材等の崩壊可能な材料を中子本体の材料として再
加工することで再使用して、材料費を低減させる。
【0013】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、上記成形用特殊中子を使用す
ることにより、目的の成形品を得るものであり、品質に
優れた成形品を効率良く得ることができる。
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、上記成形用特殊中子を使用す
ることにより、目的の成形品を得るものであり、品質に
優れた成形品を効率良く得ることができる。
【0014】そして、上記成形用特殊中子の構成によれ
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
上記鋳造の場合と同様に、成形用特殊中子を使用するこ
とで、中子の造型が容易となり、造型設備が簡易化さ
れ、かつ工程が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができることや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容
易となる他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削
減され、時間と経費の低減を図ることができる等従来の
問題点を解決することができる。
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
上記鋳造の場合と同様に、成形用特殊中子を使用するこ
とで、中子の造型が容易となり、造型設備が簡易化さ
れ、かつ工程が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができることや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容
易となる他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削
減され、時間と経費の低減を図ることができる等従来の
問題点を解決することができる。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、中空形状やアンダカット形状等を成形品や
プラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品に形
成する為に使用される成形用中子にあって、該成形用中
子が、川や海や山の砂礫等の崩壊可能な材料から形成さ
れた中子本体と、該中子本体の表面(外面)を覆う外体
と、からなることを特徴とする成形用特殊中子、を提供
することにより達成される。
明によれば、中空形状やアンダカット形状等を成形品や
プラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品に形
成する為に使用される成形用中子にあって、該成形用中
子が、川や海や山の砂礫等の崩壊可能な材料から形成さ
れた中子本体と、該中子本体の表面(外面)を覆う外体
と、からなることを特徴とする成形用特殊中子、を提供
することにより達成される。
【0016】
【作用】このような本発明によれば、以下の作用があ
る。
る。
【0017】すなわち、本発明によれば、中子として成
形用特殊中子を使用することにより、形状の制約を受け
ることなく広範な形状の成形品を効率良く形成すること
ができ、しかも生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると
共に、成形品の品質向上を図るという考え方であり、例
えば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品を成形する為に使用される成形用特殊中子の
うち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子の場合におい
ては、下記の作用がある。 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図ることができる。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図ること
ができる。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図ることができ
る。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
ることができる。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大することが出来る。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択し、中子の耐圧性や耐熱性を調整することが
出来る。 (7)成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が
容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減さ
れ、時間と経費の低減を図ることができる。 (8)成形用特殊中子を使用する為、落としても投げて
も壊れないので取扱いが容易となり、運搬や保管が容易
となる等工数が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができる。 (9)成形用特殊中子が塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸
透成分を含有してない為、成形品への中子成分浸透が防
止される等により、鋳巣や引け等の不具合発生が阻止さ
れ、不良品発生が阻止され、歩留り向上と生産性向上を
図ることができる。(10)成形用特殊中子を使用する
ことにより、中空部分やアンダカット部分の形成が容易
となり、しかも中子強度が向上するから、形状や大きさ
に囚われることなく、全形状や全大きさの成形が可能と
なり、適用範囲の拡大を図れる。 (11)成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と
成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との
相反条件を兼備する中子を使用することで、鋳造中の溶
湯差込み等の不具合発生を回避すると共に非崩壊性を維
持し、かつ成形後の崩壊性と成分除去とを容易とし、成
形品への付着を防止して、成形品の摩耗や破損等の不具
合発生の阻止を図ることができる。 (12)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分を含有せず、しかも成形後における崩壊
性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)を具備している為、中子
除去が容易となり、公害発生を阻止できると共に、工数
が削減され時間と経費の低減を図ることができる。 (13)成形用特殊中子は、外体の溶解によって成形品
の外部に排出される中子本体の材料である無機質材等の
崩壊可能な材料が、中子本体の材料として再加工するこ
とで再使用でき、材料費の低減を図ることができる。
形用特殊中子を使用することにより、形状の制約を受け
ることなく広範な形状の成形品を効率良く形成すること
ができ、しかも生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると
共に、成形品の品質向上を図るという考え方であり、例
えば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品を成形する為に使用される成形用特殊中子の
うち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子の場合におい
ては、下記の作用がある。 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図ることができる。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図ること
ができる。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図ることができ
る。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
ることができる。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大することが出来る。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択し、中子の耐圧性や耐熱性を調整することが
出来る。 (7)成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が
容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減さ
れ、時間と経費の低減を図ることができる。 (8)成形用特殊中子を使用する為、落としても投げて
も壊れないので取扱いが容易となり、運搬や保管が容易
となる等工数が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができる。 (9)成形用特殊中子が塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸
透成分を含有してない為、成形品への中子成分浸透が防
止される等により、鋳巣や引け等の不具合発生が阻止さ
れ、不良品発生が阻止され、歩留り向上と生産性向上を
図ることができる。(10)成形用特殊中子を使用する
ことにより、中空部分やアンダカット部分の形成が容易
となり、しかも中子強度が向上するから、形状や大きさ
に囚われることなく、全形状や全大きさの成形が可能と
なり、適用範囲の拡大を図れる。 (11)成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と
成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との
相反条件を兼備する中子を使用することで、鋳造中の溶
湯差込み等の不具合発生を回避すると共に非崩壊性を維
持し、かつ成形後の崩壊性と成分除去とを容易とし、成
形品への付着を防止して、成形品の摩耗や破損等の不具
合発生の阻止を図ることができる。 (12)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分を含有せず、しかも成形後における崩壊
性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)を具備している為、中子
除去が容易となり、公害発生を阻止できると共に、工数
が削減され時間と経費の低減を図ることができる。 (13)成形用特殊中子は、外体の溶解によって成形品
の外部に排出される中子本体の材料である無機質材等の
崩壊可能な材料が、中子本体の材料として再加工するこ
とで再使用でき、材料費の低減を図ることができる。
【0018】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、上記成形用特殊中子を使用す
ることにより、目的の成形品を得るものであり、品質に
優れた成形品を効率良く得ることができる。
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、上記成形用特殊中子を使用す
ることにより、目的の成形品を得るものであり、品質に
優れた成形品を効率良く得ることができる。
【0019】そして、上記成形用特殊中子の構成によれ
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
上記鋳造の場合と同様に、成形用特殊中子を使用するこ
とで、中子の造型が容易となり、造型設備が簡易化さ
れ、かつ工程が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができることや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容
易となる他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削
減され、時間と経費の低減を図ることができる等の種々
の作用がある。
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
上記鋳造の場合と同様に、成形用特殊中子を使用するこ
とで、中子の造型が容易となり、造型設備が簡易化さ
れ、かつ工程が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができることや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容
易となる他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削
減され、時間と経費の低減を図ることができる等の種々
の作用がある。
【0020】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
の実施例について詳述する。
【0021】図4〜図6は、本発明の成形用特殊中子の
一実施例を示す。
一実施例を示す。
【0022】すなわち、本発明は、中空形状やアンダカ
ット形状等を成形品やプラスチック成形品やセラミック
成形品等の成形品に形成する為に使用される成形用中子
に関するものであり、該成形用中子が、成形用特殊中子
から形成されている。
ット形状等を成形品やプラスチック成形品やセラミック
成形品等の成形品に形成する為に使用される成形用中子
に関するものであり、該成形用中子が、成形用特殊中子
から形成されている。
【0023】すなわち、成形用特殊中子1は、川や海や
山の砂礫等の崩壊可能な材料から形成された中子本体H
と、中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gと、からな
る。
山の砂礫等の崩壊可能な材料から形成された中子本体H
と、中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gと、からな
る。
【0024】そして、該成形用特殊中子1を使用して鋳
型を形成し、該鋳型を用いて成形品を製造するである。
型を形成し、該鋳型を用いて成形品を製造するである。
【0025】そして、本発明に使用される成形用特殊中
子1は、成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と
成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との
両条件を兼備することが要求される。
子1は、成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と
成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との
両条件を兼備することが要求される。
【0026】さらに、該成形用特殊中子1は、成形時に
多量のガスを発生する等の成形品に対する悪影響を付与
しない条件を具備するものであることが要求される。
多量のガスを発生する等の成形品に対する悪影響を付与
しない条件を具備するものであることが要求される。
【0027】また、上記外体Gは、成形時の高温によっ
て溶融することなく原形を保持して、中子本体Hを内部
に包み込んで保護すると共に、中子本体Hが有機性の合
成樹脂を含有する等により中子本体Hがガスを発生して
も、成形用特殊中子1からガスが発生するのを完璧に阻
止でき、成形時に多量にガスを発生する等の成形品に対
する悪影響を付与しないものであることが要求される。
て溶融することなく原形を保持して、中子本体Hを内部
に包み込んで保護すると共に、中子本体Hが有機性の合
成樹脂を含有する等により中子本体Hがガスを発生して
も、成形用特殊中子1からガスが発生するのを完璧に阻
止でき、成形時に多量にガスを発生する等の成形品に対
する悪影響を付与しないものであることが要求される。
【0028】従って、上記外体Gは、上記条件を充足す
ると共に、成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後
における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件
を具備するものであることが必要である。
ると共に、成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後
における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件
を具備するものであることが必要である。
【0029】この条件に合致する外体Gとしては、耐熱
性合成樹脂(耐熱性プラスチック)等からなる耐熱性外
体があり、例えば該耐熱性合成樹脂として、ポリカーボ
ネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)等の
熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチック)がある。
性合成樹脂(耐熱性プラスチック)等からなる耐熱性外
体があり、例えば該耐熱性合成樹脂として、ポリカーボ
ネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)等の
熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチック)がある。
【0030】この他、シリコンゴム等の耐熱性ゴムが挙
げられ、何れの条件も充足する。
げられ、何れの条件も充足する。
【0031】また、上記崩壊可能な材料から形成された
中子本体Hとしては、例えば、川や海や山の砂礫等の無
機質材がある。
中子本体Hとしては、例えば、川や海や山の砂礫等の無
機質材がある。
【0032】さらに、上記条件を満足する中子本体Hと
しては、粘結剤や硬化剤を含まない生の鋳物砂そのもの
や、セラミック(ニューセラミックやオールドセラミッ
ク)がある。
しては、粘結剤や硬化剤を含まない生の鋳物砂そのもの
や、セラミック(ニューセラミックやオールドセラミッ
ク)がある。
【0033】また、上記中子本体Hには、粉状や粒状や
塊状等の金属を混合したものとすることができる。 該
金属としては、酸化鉄等の鉄や酸化アルミニュウム等の
アルミニュウムがある。
塊状等の金属を混合したものとすることができる。 該
金属としては、酸化鉄等の鉄や酸化アルミニュウム等の
アルミニュウムがある。
【0034】本実施例にあっては、図4〜図6に良く示
されているように、崩壊可能な材料から形成された中子
本体Hは、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、
該中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性
合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボ
ネートプラスチック)から形成されなり、成形用特殊中
子1を構成している。
されているように、崩壊可能な材料から形成された中子
本体Hは、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、
該中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性
合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボ
ネートプラスチック)から形成されなり、成形用特殊中
子1を構成している。
【0035】次に、該成形用特殊中子1を形成する方法
について説明する。
について説明する。
【0036】該成形用特殊中子1は、種々の方法で形成
することができる。
することができる。
【0037】すなわち、その一は、先に中子本体Hを形
成した後、中子本体Hの表面(外面)に外体Gを形成す
る方法であり、その二は、先に外体Gを形成した後、該
外体Gの内部に川や海や山の砂礫等の崩壊可能な材料を
充填することにより形成する方法である。
成した後、中子本体Hの表面(外面)に外体Gを形成す
る方法であり、その二は、先に外体Gを形成した後、該
外体Gの内部に川や海や山の砂礫等の崩壊可能な材料を
充填することにより形成する方法である。
【0038】まず、本発明の成形用特殊中子1の形成方
法の第一実施例を図面に基づいて説明する。
法の第一実施例を図面に基づいて説明する。
【0039】すなわち、図4と図5とは、本発明の成形
用特殊中子1の形成方法の第一実施例を示す。
用特殊中子1の形成方法の第一実施例を示す。
【0040】まず、図4に良く示されているように、無
機質材として山の砂礫であるシラスを使用し、該シラス
をニカワで固めて、所定の形状の中子本体Hとする。
機質材として山の砂礫であるシラスを使用し、該シラス
をニカワで固めて、所定の形状の中子本体Hとする。
【0041】つづいて、図5に良く示されているよう
に、該中子本体Hの表面(外面)に、耐熱性合成樹脂で
あるポリカーボネート合成樹脂を所定の厚さで形成する
ことにより、耐熱性外体からなる外体Gを形成する。
に、該中子本体Hの表面(外面)に、耐熱性合成樹脂で
あるポリカーボネート合成樹脂を所定の厚さで形成する
ことにより、耐熱性外体からなる外体Gを形成する。
【0042】このようにして、中子本体Hの表面(外
面)に耐熱性を有する外体Gを形成した所定形状の成形
用特殊中子1を形成することができる。
面)に耐熱性を有する外体Gを形成した所定形状の成形
用特殊中子1を形成することができる。
【0043】そして、このようにして形成された成形用
特殊中子1によれば、強度が向上して壊れにくくなり、
取扱い容易となることと相俟って、形状や大きさを問わ
ず形成することが可能となり、適用範囲の拡大を図ると
共に、生産性の向上を図ることができ、品質に優れた成
形品を効率良く得ることが出来ることになる。
特殊中子1によれば、強度が向上して壊れにくくなり、
取扱い容易となることと相俟って、形状や大きさを問わ
ず形成することが可能となり、適用範囲の拡大を図ると
共に、生産性の向上を図ることができ、品質に優れた成
形品を効率良く得ることが出来ることになる。
【0044】次に、本発明の成形用特殊中子1の形成方
法の第二実施例を図面に基づいて説明する。
法の第二実施例を図面に基づいて説明する。
【0045】すなわち、図5と図6とは、本発明の成形
用特殊中子1の形成方法の第二実施例を示す。
用特殊中子1の形成方法の第二実施例を示す。
【0046】まず、図6に良く示されているように、耐
熱性合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂を所定の
厚さで所定の形状に形成することにより、内部に充填空
間Sが中空状に形成された耐熱性外体からなる外体Gを
形成する。
熱性合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂を所定の
厚さで所定の形状に形成することにより、内部に充填空
間Sが中空状に形成された耐熱性外体からなる外体Gを
形成する。
【0047】次に、図5に良く示されているように、上
記外体Gの充填空間Sに、無機質材として山の砂礫であ
るシラスを充填する。
記外体Gの充填空間Sに、無機質材として山の砂礫であ
るシラスを充填する。
【0048】このようにして、中子本体Hの表面(外
面)に耐熱性を有する外体Gを形成した所定形状の成形
用特殊中子1を形成することができる。
面)に耐熱性を有する外体Gを形成した所定形状の成形
用特殊中子1を形成することができる。
【0049】そして、このようにして形成された成形用
特殊中子1によれば、上記第一実施例と同様に、強度が
向上して壊れにくくなり、取扱い容易となることと相俟
って、形状や大きさを問わず形成可能となり、適用範囲
の拡大を図ると共に、生産性の向上を図ることができ、
品質に優れた成形品を効率良く得ることが出来ることに
なる。
特殊中子1によれば、上記第一実施例と同様に、強度が
向上して壊れにくくなり、取扱い容易となることと相俟
って、形状や大きさを問わず形成可能となり、適用範囲
の拡大を図ると共に、生産性の向上を図ることができ、
品質に優れた成形品を効率良く得ることが出来ることに
なる。
【0050】尚、上記外体Gは、上記実施例のように中
子本体Hを包み込むように中子本体Hの表面の全体に形
成する他、図示は省略するが、成形品の形状に応じて、
上記中子本体Hの表面の大部分(または一部)に形成す
ることもできる。
子本体Hを包み込むように中子本体Hの表面の全体に形
成する他、図示は省略するが、成形品の形状に応じて、
上記中子本体Hの表面の大部分(または一部)に形成す
ることもできる。
【0051】また、本発明の成形用特殊中子は、上記実
施例のものに限られることなく、種々の成形用特殊中子
を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質向
上を図る等することが出来、上記実施例に限定されず、
多くの変形例が考えられる。
施例のものに限られることなく、種々の成形用特殊中子
を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質向
上を図る等することが出来、上記実施例に限定されず、
多くの変形例が考えられる。
【0052】さらに、本発明の成形用特殊中子を使用し
て成形するのは、上記実施例の成形方法に限られず、特
定の工程を加えてさらに成形品の品質向上を図る等する
ことが出来、上記実施例の成形方法に限定されず、多く
の変形例が考えられる。
て成形するのは、上記実施例の成形方法に限られず、特
定の工程を加えてさらに成形品の品質向上を図る等する
ことが出来、上記実施例の成形方法に限定されず、多く
の変形例が考えられる。
【0053】また、本発明の成形用特殊中子は、上記実
施例の材料や形状のものに限られることなく、種々の材
料を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質
向上を図る等することが出来る。
施例の材料や形状のものに限られることなく、種々の材
料を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質
向上を図る等することが出来る。
【0054】すなわち、本実施例の成形用特殊中子は、
成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と成形後に
おける崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件を
兼備すると共に、成形時に多量のガスを発生する等の成
形品に対する悪影響を付与しないものであることが要求
されるが、この条件を満足するために使用される外体が
次のようなものであれば良い。
成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と成形後に
おける崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件を
兼備すると共に、成形時に多量のガスを発生する等の成
形品に対する悪影響を付与しないものであることが要求
されるが、この条件を満足するために使用される外体が
次のようなものであれば良い。
【0055】この外体は、上記条件を充足するように、
成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後における崩
壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件を具備する
ものであることが必要である他、前記中子本体Hが有機
性の合成樹脂を含有する等により中子本体Hがガスを発
生しても、成形用特殊中子1からガスが発生するのを完
璧に阻止でき、成形時に多量にガスを発生する等の成形
品に対する悪影響を付与しないものであることが要求さ
れる。
成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後における崩
壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件を具備する
ものであることが必要である他、前記中子本体Hが有機
性の合成樹脂を含有する等により中子本体Hがガスを発
生しても、成形用特殊中子1からガスが発生するのを完
璧に阻止でき、成形時に多量にガスを発生する等の成形
品に対する悪影響を付与しないものであることが要求さ
れる。
【0056】この条件を具備する材料としては、合成樹
脂(プラスチック)その他の材料があげられるが、この
うち合成樹脂(プラスチック)としては、次のものがあ
る。
脂(プラスチック)その他の材料があげられるが、この
うち合成樹脂(プラスチック)としては、次のものがあ
る。
【0057】すなわち、上記各条件を兼備する材料とし
ての合成樹脂としては、例えば、熱可塑性合成樹脂があ
り、上記何れの条件をも兼備しており、初期目的を充分
満足する成形品を得ることができる。
ての合成樹脂としては、例えば、熱可塑性合成樹脂があ
り、上記何れの条件をも兼備しており、初期目的を充分
満足する成形品を得ることができる。
【0058】また、この熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プ
ラスチック)のうち最も適するものとしては、上記実施
例のポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネートプラ
スチック)が該当し、上記何れの条件をも兼備してお
り、所期の目的を充分に満足する鋳造品その他の成形品
を得ることができる。
ラスチック)のうち最も適するものとしては、上記実施
例のポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネートプラ
スチック)が該当し、上記何れの条件をも兼備してお
り、所期の目的を充分に満足する鋳造品その他の成形品
を得ることができる。
【0059】さらに、これに次ぐものとしては、四弗化
エチレン樹脂等の弗素樹脂(ポリフルオルエチレン樹
脂)やポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂やポリス
ルホン樹脂があり、上記何れの条件をも兼備しており、
所期の目的を満足する鋳造品その他の成形品を得ること
ができる。
エチレン樹脂等の弗素樹脂(ポリフルオルエチレン樹
脂)やポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂やポリス
ルホン樹脂があり、上記何れの条件をも兼備しており、
所期の目的を満足する鋳造品その他の成形品を得ること
ができる。
【0060】また、これに次ぐものとしては、ポリアミ
ド樹脂(ナイロン樹脂)やポリプロピレン樹脂があり、
上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満足す
る成形品を得ることができる。
ド樹脂(ナイロン樹脂)やポリプロピレン樹脂があり、
上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満足す
る成形品を得ることができる。
【0061】さらに、この他のものとしては、ポリエチ
レン樹脂、ポリエステル樹脂(テトロン樹脂)があげら
れ、上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満
足する成形品を得ることができる。
レン樹脂、ポリエステル樹脂(テトロン樹脂)があげら
れ、上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満
足する成形品を得ることができる。
【0062】さらに、本実施例の成形用特殊中子の外体
に使用する合成樹脂としては、上記合成樹脂に限られる
ことなく、成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後
における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件
を具備する他、前記中子本体Hが有機性の合成樹脂を含
有する等により中子本体Hがガスを発生しても、成形用
特殊中子1からガスが発生するのを完璧に阻止でき、成
形時に多量にガスを発生する等の成形品に対する悪影響
を付与しないものであるならば、上記実施例以外の熱可
塑性合成樹脂や熱硬化性合成樹脂その他の合成樹脂(プ
ラスチック)も使用できるのは勿論であり、上記実施例
と同様な効果を得ることができる。
に使用する合成樹脂としては、上記合成樹脂に限られる
ことなく、成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後
における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件
を具備する他、前記中子本体Hが有機性の合成樹脂を含
有する等により中子本体Hがガスを発生しても、成形用
特殊中子1からガスが発生するのを完璧に阻止でき、成
形時に多量にガスを発生する等の成形品に対する悪影響
を付与しないものであるならば、上記実施例以外の熱可
塑性合成樹脂や熱硬化性合成樹脂その他の合成樹脂(プ
ラスチック)も使用できるのは勿論であり、上記実施例
と同様な効果を得ることができる。
【0063】さらに、本実施例の成形用特殊中子の外体
に使用する材料は、上記合成樹脂に限られることなく、
成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後における崩
壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件を具備する
他、前記中子本体Hが有機性の合成樹脂を含有する等に
より中子本体Hがガスを発生しても、成形用特殊中子1
からガスが発生するのを完璧に阻止でき、成形時に多量
にガスを発生する等の成形品に対する悪影響を付与しな
いものであるならば、耐熱性のある合成ゴムや珪素ゴ
ム、弗素ゴム等のゴムも使用できるのは勿論であり、例
えばシリコンゴム等の耐熱性ゴムが挙げられ、上記実施
例と同様な効果を得ることができる。
に使用する材料は、上記合成樹脂に限られることなく、
成形時における非崩壊性(耐熱性)と成形後における崩
壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との両条件を具備する
他、前記中子本体Hが有機性の合成樹脂を含有する等に
より中子本体Hがガスを発生しても、成形用特殊中子1
からガスが発生するのを完璧に阻止でき、成形時に多量
にガスを発生する等の成形品に対する悪影響を付与しな
いものであるならば、耐熱性のある合成ゴムや珪素ゴ
ム、弗素ゴム等のゴムも使用できるのは勿論であり、例
えばシリコンゴム等の耐熱性ゴムが挙げられ、上記実施
例と同様な効果を得ることができる。
【0064】さらに、本実施例の成形用特殊中子の外体
に使用する材料は、上記条件を満足するものならば、上
記合成樹脂(プラスチック)やゴムに限定されず、錫、
鉛、アンチモン等の低溶融金属やセラミック、その他の
単一材料とすることができる他、FRR(繊維強化ゴ
ム)やFRP(繊維強化プラスチック)やGFRP(ガ
ラス繊維強化プラスチック)その他の複合材料とするこ
とができ、種々の材料を用いた外体が考えられ、上記実
施例と同様な効果を得ることができる。
に使用する材料は、上記条件を満足するものならば、上
記合成樹脂(プラスチック)やゴムに限定されず、錫、
鉛、アンチモン等の低溶融金属やセラミック、その他の
単一材料とすることができる他、FRR(繊維強化ゴ
ム)やFRP(繊維強化プラスチック)やGFRP(ガ
ラス繊維強化プラスチック)その他の複合材料とするこ
とができ、種々の材料を用いた外体が考えられ、上記実
施例と同様な効果を得ることができる。
【0065】さらに、本発明に使用される成形用特殊中
子は、上記実施例の材料や形状のものに限られることな
く、種々の材料を用いた種々の形状のものに適用でき、
鋳造品等の成形品の品質向上を図る等することが出来、
多くの変形例が考えられ、上記各実施例と同様な効果を
得ることができる。
子は、上記実施例の材料や形状のものに限られることな
く、種々の材料を用いた種々の形状のものに適用でき、
鋳造品等の成形品の品質向上を図る等することが出来、
多くの変形例が考えられ、上記各実施例と同様な効果を
得ることができる。
【0066】次ぎに、本発明の成形用特殊中子を使用し
て、鋳造品を鋳造する鋳造方法や、プラスチック成形品
を成形するプラスチック成形方法や、セラミック成形品
を成形するセラミック成形方法等の成形品の成形方法に
ついて説明する。
て、鋳造品を鋳造する鋳造方法や、プラスチック成形品
を成形するプラスチック成形方法や、セラミック成形品
を成形するセラミック成形方法等の成形品の成形方法に
ついて説明する。
【0067】本実施例にあっては、図4〜図6に良く示
されているように、崩壊可能な材料から形成された中子
本体Hは、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、
該中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性
合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボ
ネートプラスチック)から形成されなり、成形用特殊中
子1を構成している。
されているように、崩壊可能な材料から形成された中子
本体Hは、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、
該中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性
合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボ
ネートプラスチック)から形成されなり、成形用特殊中
子1を構成している。
【0068】そして、該成形用特殊中子1は、図1に良
く示されているように、上型2と下型3との間に配設す
ることにより、鋳型等の成形型4を形成する。
く示されているように、上型2と下型3との間に配設す
ることにより、鋳型等の成形型4を形成する。
【0069】さらに、図1に良く示されているように、
成形用中子1を上型2と下型3との間に配設することに
より、成形型4の内部には、鋳造品等の成形品6の形状
に応じた形状の空洞部5が形成される。
成形用中子1を上型2と下型3との間に配設することに
より、成形型4の内部には、鋳造品等の成形品6の形状
に応じた形状の空洞部5が形成される。
【0070】そして、この成形用特殊中子1を使用して
成形品6を製造することができる。
成形品6を製造することができる。
【0071】すなわち、図1と図2に良く示されている
ように、上記成形型4内に形成される空洞部5に、成形
品に応じてアルミニュウム等の金属材料やポリエチレン
等のラスチック材料やファインセラミック等のセラミッ
ク材料その他の成形材料を注入することによって、空洞
部5の形状に応じた形状の成形品6が成形される。
ように、上記成形型4内に形成される空洞部5に、成形
品に応じてアルミニュウム等の金属材料やポリエチレン
等のラスチック材料やファインセラミック等のセラミッ
ク材料その他の成形材料を注入することによって、空洞
部5の形状に応じた形状の成形品6が成形される。
【0072】この際、上記成形用特殊中子1は、熱容量
が大であるため、溶湯等の成形材料の注入に対して耐熱
性が高く、しかも耐圧性も高い為、成形時の高圧材料の
注入によっても、熱変形や圧力変形せずに、初期形状を
保持することができる。
が大であるため、溶湯等の成形材料の注入に対して耐熱
性が高く、しかも耐圧性も高い為、成形時の高圧材料の
注入によっても、熱変形や圧力変形せずに、初期形状を
保持することができる。
【0073】さらに、溶湯等の成形材料の注入温度は、
上記鋳型等の成形型4の空洞部5に達するまでに初期の
温度(例えば、アルミニュウム溶湯にあっては、約66
0度C)に比べてかなり温度が低下する為、上記成形用
特殊中子1は、自身の温度と熱容量により、該溶湯等の
成形材料の注入による高温が作用しても、反射作用と温
度作用とにより、直ちに溶融することなく初期形状を保
持することができる。
上記鋳型等の成形型4の空洞部5に達するまでに初期の
温度(例えば、アルミニュウム溶湯にあっては、約66
0度C)に比べてかなり温度が低下する為、上記成形用
特殊中子1は、自身の温度と熱容量により、該溶湯等の
成形材料の注入による高温が作用しても、反射作用と温
度作用とにより、直ちに溶融することなく初期形状を保
持することができる。
【0074】この為、上記成形用特殊中子1を変形させ
ることなく原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形
状に応じた形状の鋳造品等の成形品6が成形される。
ることなく原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形
状に応じた形状の鋳造品等の成形品6が成形される。
【0075】この際、本実施例にあっては、中子本体H
の表面(外面)に、特に耐熱性に優れたポリカーボネー
ト合成樹脂からなる所定厚さの耐熱性外体Gが一体成形
されている為、注湯時の成形用中子1の形状保持機能に
優れており、溶湯に溶融することなく初期形状をより確
実に保持することで、寸法精度が高く品質に優れた成形
品6の成形に寄与することが出来る。
の表面(外面)に、特に耐熱性に優れたポリカーボネー
ト合成樹脂からなる所定厚さの耐熱性外体Gが一体成形
されている為、注湯時の成形用中子1の形状保持機能に
優れており、溶湯に溶融することなく初期形状をより確
実に保持することで、寸法精度が高く品質に優れた成形
品6の成形に寄与することが出来る。
【0076】つづいて、図3に良く示されているよう
に、上記成形品6を成形型4から取り出すことで、成形
が終了する。
に、上記成形品6を成形型4から取り出すことで、成形
が終了する。
【0077】次に、成形終了後、成形品6を成形型4か
ら取り出し、外体Gが溶解して除去消失された状態で、
非拘束状態(自由状態)となった中子本体Hを成形品6
から排出して完全除去することにより、成形が終了す
る。
ら取り出し、外体Gが溶解して除去消失された状態で、
非拘束状態(自由状態)となった中子本体Hを成形品6
から排出して完全除去することにより、成形が終了す
る。
【0078】この際、外体G1の除去は、基本的には鋳
造品等の成形品6の余熱により溶解して除去消失され残
留分が残らないが、中子の形状や鋳造品等の成形品の形
状によっては成形品6の余熱により溶解する他、加熱、
または溶剤特に有機溶剤によって溶解除去することがで
きる。
造品等の成形品6の余熱により溶解して除去消失され残
留分が残らないが、中子の形状や鋳造品等の成形品の形
状によっては成形品6の余熱により溶解する他、加熱、
または溶剤特に有機溶剤によって溶解除去することがで
きる。
【0079】すなわち、成形用特殊中子1の抜出しや、
余熱による外体Gの除去が不十分又は困難乃至不可能な
場合にあっては、外体Gを加熱して除去することができ
る。
余熱による外体Gの除去が不十分又は困難乃至不可能な
場合にあっては、外体Gを加熱して除去することができ
る。
【0080】この場合、本実施例にあっては、外体Gの
除去は、余熱単独又は余熱と加熱とを併用して、或るい
は加熱単独で行うことが出来る。
除去は、余熱単独又は余熱と加熱とを併用して、或るい
は加熱単独で行うことが出来る。
【0081】さらに、成形用特殊中子1の形状や鋳造品
等の成形品の形状によっては、上記余熱や加熱の他、溶
剤特に有機溶剤によって、余熱や加熱と併用して、又は
単独に、外体G、特に合成樹脂からなる外体Gを溶解除
去することができる。
等の成形品の形状によっては、上記余熱や加熱の他、溶
剤特に有機溶剤によって、余熱や加熱と併用して、又は
単独に、外体G、特に合成樹脂からなる外体Gを溶解除
去することができる。
【0082】該溶剤としては、外体Gが、熱可塑性合成
樹脂(熱可塑性プラスチック)のうちポリカーボネート
合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)であるとき
は、ノルマルアルキルベンゼン(商品名「ノニオン」
等)が機能やコストの面から充分満足できるものであ
り、実際の使用においても問題がなかった。
樹脂(熱可塑性プラスチック)のうちポリカーボネート
合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)であるとき
は、ノルマルアルキルベンゼン(商品名「ノニオン」
等)が機能やコストの面から充分満足できるものであ
り、実際の使用においても問題がなかった。
【0083】この他、ポリカーボネート合成樹脂溶剤と
しては、下記のものが挙げられる。
しては、下記のものが挙げられる。
【0084】例えば、テトラクロロエタン、メチレンク
ロライド、クロロホルム、1,1,2トリクロロエタ
ン、等であり、同等の効果を得ることができた。
ロライド、クロロホルム、1,1,2トリクロロエタ
ン、等であり、同等の効果を得ることができた。
【0085】本発明の溶剤は、外体を溶解し得るものな
らば、上記実施例の溶剤に限られることなく種々の溶剤
を使用することができるのは勿論であり、余熱又は加熱
と共に、或るいは単独で行い、上記実施例と同様の効果
を発揮できる。
らば、上記実施例の溶剤に限られることなく種々の溶剤
を使用することができるのは勿論であり、余熱又は加熱
と共に、或るいは単独で行い、上記実施例と同様の効果
を発揮できる。
【0086】このようにして形成された成形品6は、成
形用特殊中子1が、成形時における非崩壊性(耐熱性と
耐圧性)と成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊
性等)との両条件を具備する材料から形成されており、
しかも成形用特殊中子1の表面が、従来の鋳物砂からな
る砂中子のようなザラザラした面に比べて、平滑な為、
成形用特殊中子1によって形成される中空部やアンダカ
ット部等の内面がザラザラした面のない平滑な面に形成
される。
形用特殊中子1が、成形時における非崩壊性(耐熱性と
耐圧性)と成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊
性等)との両条件を具備する材料から形成されており、
しかも成形用特殊中子1の表面が、従来の鋳物砂からな
る砂中子のようなザラザラした面に比べて、平滑な為、
成形用特殊中子1によって形成される中空部やアンダカ
ット部等の内面がザラザラした面のない平滑な面に形成
される。
【0087】このため、内面平滑化のための機械加工等
の2次加工が不要となることや、成形品の摩耗や破損等
の成形品不具合発生の阻止を図ることができる等によっ
て、該成形品を使用した製品の性能の向上を図ることが
できる。
の2次加工が不要となることや、成形品の摩耗や破損等
の成形品不具合発生の阻止を図ることができる等によっ
て、該成形品を使用した製品の性能の向上を図ることが
できる。
【0088】また、従来ダイカスト鋳造が不可能であっ
た中空部やアンダーカットを有するものや、形状の大な
るものについても、本発明の成形用特殊中子を使用した
成形品とすることにより、ダイカスト鋳造が可能となっ
たので、設計の自由度が向上することで、製品の性能向
上を図ると共に、重量軽減や生産性向上等によって大幅
なコストダウンを図ることができる。
た中空部やアンダーカットを有するものや、形状の大な
るものについても、本発明の成形用特殊中子を使用した
成形品とすることにより、ダイカスト鋳造が可能となっ
たので、設計の自由度が向上することで、製品の性能向
上を図ると共に、重量軽減や生産性向上等によって大幅
なコストダウンを図ることができる。
【0089】さらに、成形品への悪影響排除による成形
品不具合発生の阻止と、寸法精度の向上とにより、歩留
まりを向上させて、品質に優れた成形品を効率良く得る
ことができるようになる。
品不具合発生の阻止と、寸法精度の向上とにより、歩留
まりを向上させて、品質に優れた成形品を効率良く得る
ことができるようになる。
【0090】従って、従来中子として一般に広く使用さ
れている鋳物砂を用いた砂中子を使って鋳造することで
鋳造品を得る場合に比べて、工数を大幅に低減して、品
質に優れた成形品を効率良く得ることができるようにな
る。
れている鋳物砂を用いた砂中子を使って鋳造することで
鋳造品を得る場合に比べて、工数を大幅に低減して、品
質に優れた成形品を効率良く得ることができるようにな
る。
【0091】これによって、上記成形用特殊中子1は、
成形時にはその形状を保持することにより所期目的の成
形品6の形成に寄与すると共に、成形後には成形品6の
余熱等により外体Gが溶解して完全に除去消失され、し
かも中子本体Hは、成形終了後に外体Gが溶解して除去
消失された状態で非拘束状態(自由状態)となって残留
する為、成形品6から容易に排出して除去でき、残留分
を残さずに完全除去することが出来る為、成形品6の内
部には残留分が残らなくなる。
成形時にはその形状を保持することにより所期目的の成
形品6の形成に寄与すると共に、成形後には成形品6の
余熱等により外体Gが溶解して完全に除去消失され、し
かも中子本体Hは、成形終了後に外体Gが溶解して除去
消失された状態で非拘束状態(自由状態)となって残留
する為、成形品6から容易に排出して除去でき、残留分
を残さずに完全除去することが出来る為、成形品6の内
部には残留分が残らなくなる。
【0092】そして、該外体Gの溶解によって成形品の
外部に排出される中子本体Hの材料である無機質材等の
崩壊可能な材料は、成形用特殊中子1の材料として再加
工することで再使用することができ、材料費の低減を図
ることができる。
外部に排出される中子本体Hの材料である無機質材等の
崩壊可能な材料は、成形用特殊中子1の材料として再加
工することで再使用することができ、材料費の低減を図
ることができる。
【0093】さらに、図示は省略するが、該成形品6の
バリ等の不要部分を除去して、完成品を得ることができ
る。
バリ等の不要部分を除去して、完成品を得ることができ
る。
【0094】この際、上記耐熱性外体Gを形成するポリ
カーボネート合成樹脂は、耐熱性に非常に優れていると
共に、離型性にも優れている為、成形品に付着せず、し
かも成形時の溶湯は勿論のこと成形後の余熱にも溶融す
ることなく原形を保持する為、中子本体Hを内部に密封
状態に包み、中子本体Hがガスを発生してもこれを防止
して、成形用中子1からのガス発生を完璧に阻止でき、
中子本体Hの成分が成形品6へ浸透するのを防止するこ
とが出来、成形品6への悪影響を阻止し、成形品6に鋳
巣や引けが発生する等の不具合が発生するのを防止し
て、成形品6の不良品発生を阻止でき、しかも成形が簡
易であると共に、成形後に中子を抜出すのも容易とな
り、所期目的の成形品6の形成に寄与し、品質に優れた
完成品を容易に得ることが出来るようになる。
カーボネート合成樹脂は、耐熱性に非常に優れていると
共に、離型性にも優れている為、成形品に付着せず、し
かも成形時の溶湯は勿論のこと成形後の余熱にも溶融す
ることなく原形を保持する為、中子本体Hを内部に密封
状態に包み、中子本体Hがガスを発生してもこれを防止
して、成形用中子1からのガス発生を完璧に阻止でき、
中子本体Hの成分が成形品6へ浸透するのを防止するこ
とが出来、成形品6への悪影響を阻止し、成形品6に鋳
巣や引けが発生する等の不具合が発生するのを防止し
て、成形品6の不良品発生を阻止でき、しかも成形が簡
易であると共に、成形後に中子を抜出すのも容易とな
り、所期目的の成形品6の形成に寄与し、品質に優れた
完成品を容易に得ることが出来るようになる。
【0095】次ぎに、本発明の成形用特殊中子を使用し
て、鋳造方法の一つであるダイカスト鋳造を行う場合に
ついて説明する。
て、鋳造方法の一つであるダイカスト鋳造を行う場合に
ついて説明する。
【0096】第1工程 本実施例にあっては、まず、図4〜図6に良く示されて
いるように、崩壊可能な材料から形成された中子本体H
は、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、該中子
本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性合成樹
脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネート
プラスチック)から形成し、成形用特殊中子である鋳造
用特殊中子1を構成する。
いるように、崩壊可能な材料から形成された中子本体H
は、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、該中子
本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性合成樹
脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネート
プラスチック)から形成し、成形用特殊中子である鋳造
用特殊中子1を構成する。
【0097】第2工程 そして、該鋳造用特殊中子1は、図1に良く示されてい
るように、上型2と下型3との間に配設することによ
り、鋳型4を形成する。
るように、上型2と下型3との間に配設することによ
り、鋳型4を形成する。
【0098】この際、図1と図2に良く示されているよ
うに、中子本体Hと、該中子本体Hの表面(外面)を覆
う外体Gと、からなる鋳造用特殊中子1を使用すること
で、溶湯を注湯する際の耐圧性を保持して、変形を阻止
して原形状を維持させることが出来ると共に、溶湯を注
湯する際の耐熱性を向上させて、鋳造成形に寄与せしめ
ることができる。
うに、中子本体Hと、該中子本体Hの表面(外面)を覆
う外体Gと、からなる鋳造用特殊中子1を使用すること
で、溶湯を注湯する際の耐圧性を保持して、変形を阻止
して原形状を維持させることが出来ると共に、溶湯を注
湯する際の耐熱性を向上させて、鋳造成形に寄与せしめ
ることができる。
【0099】第3工程 次に、図1と図2に良く示されているように、上記鋳型
4内に形成される空洞部5にダイカスト鋳造品に応じて
アルミニュウム溶湯等の溶湯を注湯する。
4内に形成される空洞部5にダイカスト鋳造品に応じて
アルミニュウム溶湯等の溶湯を注湯する。
【0100】この際、上記成形用特殊中子1は、熱容量
が大であるため、溶湯に対して耐熱性が高く、しかも耐
圧性も高い為、溶湯の注湯によっても、熱変形や圧力変
形せずに、初期形状を保持することができる。
が大であるため、溶湯に対して耐熱性が高く、しかも耐
圧性も高い為、溶湯の注湯によっても、熱変形や圧力変
形せずに、初期形状を保持することができる。
【0101】さらに、溶湯の注入温度は、鋳型4の空洞
部5に達するまでに初期温度(例えば、アルミニュウム
溶湯では約660度C)に比べてかなり温度が低下する
為、成形用特殊中子1は、自身の温度と熱容量により、
溶湯による高温が作用しても、反射作用と温度作用とに
より、直ちに溶融することなく初期形状を保持できる。
この為、上記成形用特殊中子1を変形させることなく
原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形状に応じた
形状の鋳造品6が鋳造される。
部5に達するまでに初期温度(例えば、アルミニュウム
溶湯では約660度C)に比べてかなり温度が低下する
為、成形用特殊中子1は、自身の温度と熱容量により、
溶湯による高温が作用しても、反射作用と温度作用とに
より、直ちに溶融することなく初期形状を保持できる。
この為、上記成形用特殊中子1を変形させることなく
原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形状に応じた
形状の鋳造品6が鋳造される。
【0102】第4工程 つづいて、図3に良く示されているように、上記により
形成された鋳造品6を鋳型4から取り出すことにより、
ダイカスト鋳造を終了する。
形成された鋳造品6を鋳型4から取り出すことにより、
ダイカスト鋳造を終了する。
【0103】第5工程 さらに、図3に良く示されているように、上記鋳造品6
を鋳型4から取り出して、外体Gが余熱等によって溶解
して除去消失された状態で、非拘束状態(自由状態)と
なった中子本体Hを鋳造品6から排出して完全除去する
ことにより、鋳造が終了する。
を鋳型4から取り出して、外体Gが余熱等によって溶解
して除去消失された状態で、非拘束状態(自由状態)と
なった中子本体Hを鋳造品6から排出して完全除去する
ことにより、鋳造が終了する。
【0104】さらに、図示は省略するが、該鋳造品6の
バリ等の不要部分を除去して、完成品を得ることができ
る。
バリ等の不要部分を除去して、完成品を得ることができ
る。
【0105】このようにして形成された鋳造品6は、鋳
巣発生等の不具合発生が阻止され、外観品質および機能
品質に優れたものとなる。
巣発生等の不具合発生が阻止され、外観品質および機能
品質に優れたものとなる。
【0106】従って、従来の鋳造方法が、以下の10工
程を要したのに比べて、5工程で済み、5工程が省略さ
れることになる。
程を要したのに比べて、5工程で済み、5工程が省略さ
れることになる。
【0107】すなわち、従来の砂中子を用いる方法は、
次のようである。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
次のようである。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
【0108】このように本発明の成形用特殊中子を用い
ることにより、鋳造品6の摩耗や破損等の不具合を阻止
することができ、品質向上を図ることが出来ると共に、
鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、外観品質および機
能品質に優れたものとなるので、歩留まりも向上し、さ
らに工数を大幅に低減して、品質に優れた鋳造品6を効
率良く得ることができるようになる為、時間と経費を節
約することができ、生産性を向上させることが出来るよ
うになる。
ることにより、鋳造品6の摩耗や破損等の不具合を阻止
することができ、品質向上を図ることが出来ると共に、
鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、外観品質および機
能品質に優れたものとなるので、歩留まりも向上し、さ
らに工数を大幅に低減して、品質に優れた鋳造品6を効
率良く得ることができるようになる為、時間と経費を節
約することができ、生産性を向上させることが出来るよ
うになる。
【0109】尚、本発明の成形用特殊中子は、上記実施
例に示した鋳造方法の一つとしてのダイカスト鋳造に限
られることなく、ダイカスト鋳造方法に特定の工程を加
えてさらに鋳造品の品質向上を図る等することが出来、
上記実施例に限定されず、多くの変形例が考えられる。
例に示した鋳造方法の一つとしてのダイカスト鋳造に限
られることなく、ダイカスト鋳造方法に特定の工程を加
えてさらに鋳造品の品質向上を図る等することが出来、
上記実施例に限定されず、多くの変形例が考えられる。
【0110】また、上記実施例は、成形用特殊中子であ
る鋳造用特殊中子を用いて、鋳造方法の一つとしてのダ
イカスト鋳造を行う場合について説明したが、本発明の
成形用特殊中子は、該ダイカスト鋳造に限られることな
く、砂型重力鋳造法、金型重力鋳造法、低加圧鋳造法や
精密鋳造法、その他の鋳造法に適用できるのは勿論であ
り、上記実施例と同様な優れた効果を得ることができ
る。
る鋳造用特殊中子を用いて、鋳造方法の一つとしてのダ
イカスト鋳造を行う場合について説明したが、本発明の
成形用特殊中子は、該ダイカスト鋳造に限られることな
く、砂型重力鋳造法、金型重力鋳造法、低加圧鋳造法や
精密鋳造法、その他の鋳造法に適用できるのは勿論であ
り、上記実施例と同様な優れた効果を得ることができ
る。
【0111】この場合、上記重力鋳造法において本発明
の効果が特に大である。
の効果が特に大である。
【0112】すなわち、重力鋳造法においては、鋳造時
における溶湯の滞留時間が他の鋳造方法に比べて長く、
中子に溶湯が接触する時間が長い他、溶湯の温度も比較
的高い為、特に中子は非崩壊性(耐熱・耐圧性)を具備
することが要求されるが、本発明の成形用特殊中子を使
用して成形品を成形することで、従来の鋳物砂を用いた
砂中子や、本発明者が先に発明して出願した合成樹脂の
みからなる成形用特殊中子を使用する場合に比して、比
熱が大となり、熱容量が大きくなる為、溶湯を注湯する
際の樹脂中子1の温度上昇が比較的小さくなり、溶湯に
対する耐熱性が著しく向上すると共に、耐圧性も著しく
向上する為、鋳造時の滞留時間の長い溶湯の注湯によっ
ても、熱変形や圧力変形せずに初期形状を保持すること
ができ、形状の制約を受けることなく品質に優れた広範
な形状の成形品である所期目的の鋳造品6の形成に寄与
できる。
における溶湯の滞留時間が他の鋳造方法に比べて長く、
中子に溶湯が接触する時間が長い他、溶湯の温度も比較
的高い為、特に中子は非崩壊性(耐熱・耐圧性)を具備
することが要求されるが、本発明の成形用特殊中子を使
用して成形品を成形することで、従来の鋳物砂を用いた
砂中子や、本発明者が先に発明して出願した合成樹脂の
みからなる成形用特殊中子を使用する場合に比して、比
熱が大となり、熱容量が大きくなる為、溶湯を注湯する
際の樹脂中子1の温度上昇が比較的小さくなり、溶湯に
対する耐熱性が著しく向上すると共に、耐圧性も著しく
向上する為、鋳造時の滞留時間の長い溶湯の注湯によっ
ても、熱変形や圧力変形せずに初期形状を保持すること
ができ、形状の制約を受けることなく品質に優れた広範
な形状の成形品である所期目的の鋳造品6の形成に寄与
できる。
【0113】この際、前記図1〜図4により、本発明の
成形用特殊中子である鋳造用特殊中子を使用して、重力
鋳造法を行う場合について説明する。
成形用特殊中子である鋳造用特殊中子を使用して、重力
鋳造法を行う場合について説明する。
【0114】すなわち、本実施例においては、成形用特
殊中子としての鋳造用特殊中子を用いて重力鋳造法によ
り鋳造品を得る場合について説明する。
殊中子としての鋳造用特殊中子を用いて重力鋳造法によ
り鋳造品を得る場合について説明する。
【0115】本実施例にあっては、図4〜図6に良く示
されているように、崩壊可能な材料から形成された中子
本体Hは、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、
該中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性
合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボ
ネートプラスチック)から形成されなり、成形用特殊中
子である鋳造用特殊中子1を構成している。
されているように、崩壊可能な材料から形成された中子
本体Hは、山の砂礫であるシラスから形成すると共に、
該中子本体Hの表面(外面)を覆う外体Gは、熱可塑性
合成樹脂であるポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボ
ネートプラスチック)から形成されなり、成形用特殊中
子である鋳造用特殊中子1を構成している。
【0116】そして、該成形用特殊中子1を使用して、
重力鋳造法により鋳造品を形成することができる。
重力鋳造法により鋳造品を形成することができる。
【0117】例えば、図1に良く示されているように、
該鋳造用特殊中子1を上型2と下型3との間に配設し
て、空洞部5を有する鋳型4を形成する。
該鋳造用特殊中子1を上型2と下型3との間に配設し
て、空洞部5を有する鋳型4を形成する。
【0118】次に、図1と図2に良く示されているよう
に、上記鋳型4内に形成される空洞部5に鋳造品の材質
に応じてアルミニュウム溶湯等の溶湯を注湯する。
に、上記鋳型4内に形成される空洞部5に鋳造品の材質
に応じてアルミニュウム溶湯等の溶湯を注湯する。
【0119】この際。前記実施例と同様に、鋳造用特殊
中子1は、比熱が大となり、熱容量が大きくなる為、溶
湯を注湯する際の温度上昇が比較的小さくなり、溶湯に
対する耐熱性が著しく向上すると共に、耐圧性も著しく
向上する為、鋳造時の滞留時間の長い溶湯の注湯によっ
ても、熱変形や圧力変形せずに、初期形状を保持するこ
とができ、所期目的の鋳造品6の形成に寄与することが
できるのである。
中子1は、比熱が大となり、熱容量が大きくなる為、溶
湯を注湯する際の温度上昇が比較的小さくなり、溶湯に
対する耐熱性が著しく向上すると共に、耐圧性も著しく
向上する為、鋳造時の滞留時間の長い溶湯の注湯によっ
ても、熱変形や圧力変形せずに、初期形状を保持するこ
とができ、所期目的の鋳造品6の形成に寄与することが
できるのである。
【0120】即ち、溶湯の温度は、上記鋳型4の空洞部
5に達するまでに初期の温度(例えば、アルミニュウム
溶湯にあっては、約750度C)に比べてかなり温度が
低下する為、鋳造用特殊中子1は、自身の温度と熱容量
により溶湯が作用しても、反射作用と温度作用とによ
り、直ちに溶融することなく初期形状を保持できる。
5に達するまでに初期の温度(例えば、アルミニュウム
溶湯にあっては、約750度C)に比べてかなり温度が
低下する為、鋳造用特殊中子1は、自身の温度と熱容量
により溶湯が作用しても、反射作用と温度作用とによ
り、直ちに溶融することなく初期形状を保持できる。
【0121】この為、成形用特殊中子1を変形させるこ
となく原形状を維持した状態で、空洞部5の形状に応じ
た形状の鋳造品6を得ることができる。
となく原形状を維持した状態で、空洞部5の形状に応じ
た形状の鋳造品6を得ることができる。
【0122】次に、鋳造終了後、鋳造品6を鋳型4から
取り出し、外体Gが溶解して除去消失された状態で、非
拘束状態(自由状態)となった中子本体Hを鋳造品6か
ら排出して完全除去することにより、鋳造が終了する。
取り出し、外体Gが溶解して除去消失された状態で、非
拘束状態(自由状態)となった中子本体Hを鋳造品6か
ら排出して完全除去することにより、鋳造が終了する。
【0123】さらに、図3に良く示されているように、
鋳造品6を鋳型4から取り出して、成形用特殊中子1を
除去することにより鋳造が終了するので、鋳造品6のバ
リ等の不要部分を除去して、所期目的の完成品たる鋳造
品6が形成されるのである。
鋳造品6を鋳型4から取り出して、成形用特殊中子1を
除去することにより鋳造が終了するので、鋳造品6のバ
リ等の不要部分を除去して、所期目的の完成品たる鋳造
品6が形成されるのである。
【0124】このようにして形成された鋳造品6は、鋳
巣や引けが発生する等の不具合発生が阻止され、外観品
質および機能品質に優れた鋳造品となる。
巣や引けが発生する等の不具合発生が阻止され、外観品
質および機能品質に優れた鋳造品となる。
【0125】従って、従来中子として一般に広く使用さ
れている鋳物砂を用いた砂中子を使って鋳造すること
で、鋳造品を得る場合に比べて、工数を大幅に低減し
て、品質に優れた鋳造品を効率良く得ることができるよ
うになる。
れている鋳物砂を用いた砂中子を使って鋳造すること
で、鋳造品を得る場合に比べて、工数を大幅に低減し
て、品質に優れた鋳造品を効率良く得ることができるよ
うになる。
【0126】このように、重力鋳造法においても、成形
用特殊中子1は、鋳造時にはその形状を保持することに
より所期の目的の鋳造品6の形成に寄与すると共に、鋳
造後には鋳造品6の余熱により外体Gが溶解して完全に
除去消失され、しかも該外体Gが溶解して除去消失され
た状態で非拘束状態(自由状態)となった中子本体Hを
鋳造品6から排出して完全除去することが出来る為、残
留分が残らず完全除去が容易となり、製品の摩耗や破損
等の不具合を阻止でき、鋳造品の品質向上を図ることが
出来ると共に、歩留まりも向上し、さらに時間と経費を
節約することができ、生産性を向上させることが出来る
ようになる。
用特殊中子1は、鋳造時にはその形状を保持することに
より所期の目的の鋳造品6の形成に寄与すると共に、鋳
造後には鋳造品6の余熱により外体Gが溶解して完全に
除去消失され、しかも該外体Gが溶解して除去消失され
た状態で非拘束状態(自由状態)となった中子本体Hを
鋳造品6から排出して完全除去することが出来る為、残
留分が残らず完全除去が容易となり、製品の摩耗や破損
等の不具合を阻止でき、鋳造品の品質向上を図ることが
出来ると共に、歩留まりも向上し、さらに時間と経費を
節約することができ、生産性を向上させることが出来る
ようになる。
【0127】また、本実施例にあっても、前記条件を具
備するものであれば、前記実施例のように、ポリカーボ
ネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)等の
熱可塑性合成樹脂やシリコンゴム等の耐熱性ゴムその他
の材料から外体Gを構成すると共に、川や海や山の砂礫
等の無機質材や鋳物砂そのものやセラミック、またはこ
れらに粉状や粒状や塊状等からなる酸化鉄その他の金属
を混合したもの、その他の材料から中子本体Hを構成す
ることができるのは勿論である。
備するものであれば、前記実施例のように、ポリカーボ
ネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)等の
熱可塑性合成樹脂やシリコンゴム等の耐熱性ゴムその他
の材料から外体Gを構成すると共に、川や海や山の砂礫
等の無機質材や鋳物砂そのものやセラミック、またはこ
れらに粉状や粒状や塊状等からなる酸化鉄その他の金属
を混合したもの、その他の材料から中子本体Hを構成す
ることができるのは勿論である。
【0128】さらに、本発明の鋳造用特殊中子(成形用
特殊中子)を使用する場合にあっても、上記実施例のダ
イカスト鋳造法や重力鋳造法の各実施例に限られること
なく、低加圧鋳造法や精密鋳造法その他の鋳造法に適用
できるのは勿論であり、多くの変形例が考えられ、上記
実施例と同様な効果を得ることができる。
特殊中子)を使用する場合にあっても、上記実施例のダ
イカスト鋳造法や重力鋳造法の各実施例に限られること
なく、低加圧鋳造法や精密鋳造法その他の鋳造法に適用
できるのは勿論であり、多くの変形例が考えられ、上記
実施例と同様な効果を得ることができる。
【0129】尚、本発明の成形用特殊中子は、上記実施
例の鋳造方法に使用される鋳造用特殊中子に限られるこ
となく、多くの変形例が考えられる他、さらに該鋳造方
法以外の成形方法であるプラスチック成形の一環として
採用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の
一環として採用される射出成形等の成形方法に使用する
プラスチック成形用特殊中子やセラミック成形用特殊中
子にも適用でき、上記鋳造の場合と同様に種々の問題点
を解消することができる他、上記実施例と同様の優れた
効果がある。
例の鋳造方法に使用される鋳造用特殊中子に限られるこ
となく、多くの変形例が考えられる他、さらに該鋳造方
法以外の成形方法であるプラスチック成形の一環として
採用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の
一環として採用される射出成形等の成形方法に使用する
プラスチック成形用特殊中子やセラミック成形用特殊中
子にも適用でき、上記鋳造の場合と同様に種々の問題点
を解消することができる他、上記実施例と同様の優れた
効果がある。
【0130】すなわち、該成形用特殊中子は、成形時に
はその形状を保持することにより、所期の目的の成形品
の形成に寄与すると共に、成形後には成形品の余熱や加
熱或いは溶剤により外体が溶解して除去消失され、しか
も中子本体も容易に排出されるので、残留分が残らず完
全除去が容易となり、製品の摩耗や破損等の不具合を阻
止することができる為、形状の制約を受けることなく広
範な形状の成形品を効率良く形成することができ、成形
品の品質向上を図ることが出来ると共に、歩留まりも向
上し、さらに時間と経費を節約することができ、生産性
を向上させることが出来ることになる。
はその形状を保持することにより、所期の目的の成形品
の形成に寄与すると共に、成形後には成形品の余熱や加
熱或いは溶剤により外体が溶解して除去消失され、しか
も中子本体も容易に排出されるので、残留分が残らず完
全除去が容易となり、製品の摩耗や破損等の不具合を阻
止することができる為、形状の制約を受けることなく広
範な形状の成形品を効率良く形成することができ、成形
品の品質向上を図ることが出来ると共に、歩留まりも向
上し、さらに時間と経費を節約することができ、生産性
を向上させることが出来ることになる。
【0131】また、本発明の成形用特殊中子は、上記実
施例のものに限られることなく、種々の成形用特殊中子
を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質向
上を図る等することが出来、上記実施例に限定されず、
多くの変形例が考えられる。
施例のものに限られることなく、種々の成形用特殊中子
を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質向
上を図る等することが出来、上記実施例に限定されず、
多くの変形例が考えられる。
【0132】次に、本実施例に係る成形用特殊中子の作
用について説明する。
用について説明する。
【0133】すなわち、本発明によれば、中子として成
形用特殊中子を使用することにより、形状の制約を受け
ることなく広範な形状の成形品を効率良く形成すること
ができ、しかも生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると
共に、成形品の品質向上を図るという考え方であり、例
えば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品を成形する為に使用される成形用特殊中子の
うち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子の場合におい
ては、下記の作用がある。 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図ることができる。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図ること
ができる。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図ることができ
る。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
ることができる。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大することが出来る。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整す
ることが出来る。 (7)成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が
容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減さ
れ、時間と経費の低減を図ることができる。 (8)成形用特殊中子を使用する為、落としても投げて
も壊れないので取扱いが容易となり、運搬や保管が容易
となる等工数が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができる。 (9)成形用特殊中子が塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸
透成分を含有してない為、成形品への中子成分浸透が防
止される等により、鋳巣や引け等の不具合発生が阻止さ
れ、不良品発生が阻止され、歩留り向上と生産性向上を
図ることができる。 (10)成形用特殊中子を使用することにより、中空部
分やアンダカット部分の形成が容易となり、しかも中子
強度が向上するから、形状や大きさに囚われることな
く、全形状や全大きさの成形が可能となり、適用範囲の
拡大を図れる。 (11)成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と
成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との
相反条件を兼備する中子を使用することで、鋳造中の溶
湯差込み等の不具合発生を回避すると共に非崩壊性を維
持し、かつ成形後の崩壊性と成分除去とを容易とし、成
形品への付着を防止して、成形品の摩耗や破損等の不具
合発生の阻止を図ることができる。 (12)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分を含有せず、しかも成形後における崩壊
性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)を具備している為、中子
除去が容易となり、公害発生を阻止できると共に、工数
が削減され時間と経費の低減を図ることができる。 (13)成形用特殊中子は、外体の溶解によって成形品
の外部に排出される中子本体の材料である無機質材等の
崩壊可能な材料が、中子本体の材料として再加工するこ
とで再使用でき、材料費の低減を図ることができる。
形用特殊中子を使用することにより、形状の制約を受け
ることなく広範な形状の成形品を効率良く形成すること
ができ、しかも生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると
共に、成形品の品質向上を図るという考え方であり、例
えば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品を成形する為に使用される成形用特殊中子の
うち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子の場合におい
ては、下記の作用がある。 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図ることができる。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図ること
ができる。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図ることができ
る。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
ることができる。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大することが出来る。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整す
ることが出来る。 (7)成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が
容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減さ
れ、時間と経費の低減を図ることができる。 (8)成形用特殊中子を使用する為、落としても投げて
も壊れないので取扱いが容易となり、運搬や保管が容易
となる等工数が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができる。 (9)成形用特殊中子が塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸
透成分を含有してない為、成形品への中子成分浸透が防
止される等により、鋳巣や引け等の不具合発生が阻止さ
れ、不良品発生が阻止され、歩留り向上と生産性向上を
図ることができる。 (10)成形用特殊中子を使用することにより、中空部
分やアンダカット部分の形成が容易となり、しかも中子
強度が向上するから、形状や大きさに囚われることな
く、全形状や全大きさの成形が可能となり、適用範囲の
拡大を図れる。 (11)成形時における非崩壊性(耐熱性と耐圧性)と
成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)との
相反条件を兼備する中子を使用することで、鋳造中の溶
湯差込み等の不具合発生を回避すると共に非崩壊性を維
持し、かつ成形後の崩壊性と成分除去とを容易とし、成
形品への付着を防止して、成形品の摩耗や破損等の不具
合発生の阻止を図ることができる。 (12)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分を含有せず、しかも成形後における崩壊
性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)を具備している為、中子
除去が容易となり、公害発生を阻止できると共に、工数
が削減され時間と経費の低減を図ることができる。 (13)成形用特殊中子は、外体の溶解によって成形品
の外部に排出される中子本体の材料である無機質材等の
崩壊可能な材料が、中子本体の材料として再加工するこ
とで再使用でき、材料費の低減を図ることができる。
【0134】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる。
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる。
【0135】そして、上記成形用特殊中子の構成によれ
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が容易と
なり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減され、時
間と経費の低減を図ることができることや、取扱いが容
易となり、運搬や保管が容易となる他、成形時の圧力調
整が不要となる等工数が削減され、時間と経費の低減を
図ることができる等の種々の作用がある。
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が容易と
なり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減され、時
間と経費の低減を図ることができることや、取扱いが容
易となり、運搬や保管が容易となる他、成形時の圧力調
整が不要となる等工数が削減され、時間と経費の低減を
図ることができる等の種々の作用がある。
【0136】尚、本発明の成形用特殊中子は、上記各実
施例に限られることなく、多くの変形例が考えられ、上
記実施例と同様な効果を得ることができる。
施例に限られることなく、多くの変形例が考えられ、上
記実施例と同様な効果を得ることができる。
【0137】
【発明の効果】このように本発明は、中子として成形用
特殊中子を使用することにより、形状の制約を受けるこ
となく広範な形状の成形品を効率良く形成することがで
き、しかも生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると共
に、成形品の品質向上を図るという考え方であり、例え
ば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品等
の成形品を成形する為に使用される成形用特殊中子のう
ち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子の場合において
は、下記のような優れた効果がある。 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図ることができる効果がある。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図ること
ができる効果がある。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図ることができる
効果がある。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
ることができる効果がある。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大することが出来る効果がある。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整す
ることが出来る効果がある。 (7)成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が
容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減さ
れ、時間と経費の低減を図ることができる効果がある。 (8)成形用特殊中子を使用する為、落としても投げて
も壊れないので取扱いが容易となり、運搬や保管が容易
となる等工数が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができる効果がある。 (9)成形用特殊中子が塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸
透成分を含有してない為、成形品への中子成分浸透が防
止される等により、鋳巣や引け等の不具合発生が阻止さ
れ、不良品発生が阻止され、歩留り向上と生産性向上を
図ることができる効果がある。 (10)成形用特殊中子を使用することにより、中空部
分やアンダカット部分の形成が容易となり、しかも中子
強度が向上するから、形状や大きさに囚われることなく
全形状や全大きさの成形が可能となり適用範囲の拡大を
図れる効果がある。(11)成形時における非崩壊性
(耐熱性と耐圧性)と成形後における崩壊性(熱崩壊性
や溶剤崩壊性等)との相反条件を兼備する中子を使用す
ることで、鋳造中の溶湯差込み等の不具合発生を回避す
ると共に非崩壊性を維持し、かつ成形後の崩壊性と成分
除去とを容易とし、成形品への付着を防止して、成形品
の摩耗や破損等の不具合発生の阻止を図ることができる
効果がある。 (12)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分を含有せず、しかも成形後における崩壊
性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)を具備している為、中子
除去が容易となり、公害発生を阻止できると共に、工数
が削減され時間と経費の低減を図ることができる効果が
ある。 (13)成形用特殊中子は、外体の溶解によって成形品
の外部に排出される中子本体の材料である無機質材等の
崩壊可能な材料が、中子本体の材料として再加工するこ
とで再使用でき、材料費の低減を図ることができる効果
がある。
特殊中子を使用することにより、形状の制約を受けるこ
となく広範な形状の成形品を効率良く形成することがで
き、しかも生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると共
に、成形品の品質向上を図るという考え方であり、例え
ば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品等
の成形品を成形する為に使用される成形用特殊中子のう
ち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子の場合において
は、下記のような優れた効果がある。 (1)中子本体を内部に包み込む外体により、中子本体
の成分が成形品へ浸透するのを防止することで、鋳造品
への悪影響を阻止し、鋳造品に鋳巣発生等の不具合発生
を防止し、鋳造品の不良品発生を阻止して、歩留まり向
上と、生産性向上を図ることができる効果がある。 (2)従来の鋳物砂からなる砂中子に比べて表面が平滑
で強度に優れた成形用特殊中子を用いて成形して成形品
を得ることで、成形中の溶湯差込みを回避すると共に、
鋳造品に鋳巣や引け等の不具合発生を防止して、鋳造品
不良を阻止し、しかも機械加工等の後処理をすることな
く、表面の平滑仕上げを可能とし、品質向上を図ること
ができる効果がある。 (3)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて肉厚の薄肉化を可能
とし、重量軽減と、コストの軽減とを図ることができる
効果がある。 (4)成形用特殊中子を用いて成形品を得ることで、従
来の鋳物砂からなる砂中子に比べて寸法精度を向上さ
せ、機械加工等の後処理を不要として、工数の削減を図
ることができる効果がある。 (5)成形用特殊中子を使用することで、中子に要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大することが出来る効果がある。 (6)成形用特殊中子を使用することで、その材料やそ
の量を選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整す
ることが出来る効果がある。 (7)成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が
容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減さ
れ、時間と経費の低減を図ることができる効果がある。 (8)成形用特殊中子を使用する為、落としても投げて
も壊れないので取扱いが容易となり、運搬や保管が容易
となる等工数が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができる効果がある。 (9)成形用特殊中子が塗型剤や粘結剤や硬化剤等の浸
透成分を含有してない為、成形品への中子成分浸透が防
止される等により、鋳巣や引け等の不具合発生が阻止さ
れ、不良品発生が阻止され、歩留り向上と生産性向上を
図ることができる効果がある。 (10)成形用特殊中子を使用することにより、中空部
分やアンダカット部分の形成が容易となり、しかも中子
強度が向上するから、形状や大きさに囚われることなく
全形状や全大きさの成形が可能となり適用範囲の拡大を
図れる効果がある。(11)成形時における非崩壊性
(耐熱性と耐圧性)と成形後における崩壊性(熱崩壊性
や溶剤崩壊性等)との相反条件を兼備する中子を使用す
ることで、鋳造中の溶湯差込み等の不具合発生を回避す
ると共に非崩壊性を維持し、かつ成形後の崩壊性と成分
除去とを容易とし、成形品への付着を防止して、成形品
の摩耗や破損等の不具合発生の阻止を図ることができる
効果がある。 (12)成形用特殊中子は、塗型剤や粘結剤や硬化剤等
の除去困難成分を含有せず、しかも成形後における崩壊
性(熱崩壊性や溶剤崩壊性等)を具備している為、中子
除去が容易となり、公害発生を阻止できると共に、工数
が削減され時間と経費の低減を図ることができる効果が
ある。 (13)成形用特殊中子は、外体の溶解によって成形品
の外部に排出される中子本体の材料である無機質材等の
崩壊可能な材料が、中子本体の材料として再加工するこ
とで再使用でき、材料費の低減を図ることができる効果
がある。
【0138】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる効果がある。
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる効果がある。
【0139】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる効果がある。
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる効果がある。
【0140】そして、上記成形用特殊中子の構成によれ
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が容易と
なり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減され、時
間と経費の低減を図ることができることや、取扱いが容
易となり、運搬や保管が容易となる他、成形時の圧力調
整が不要となる等工数が削減され、時間と経費の低減を
図ることができる等の種々の優れた効果がある。
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
成形用特殊中子を使用することで、中子の造型が容易と
なり、造型設備が簡易化され、かつ工程が削減され、時
間と経費の低減を図ることができることや、取扱いが容
易となり、運搬や保管が容易となる他、成形時の圧力調
整が不要となる等工数が削減され、時間と経費の低減を
図ることができる等の種々の優れた効果がある。
【図1】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形型を示す断面図である。
いた成形型を示す断面図である。
【図2】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形型に溶湯を注湯することにより成形品を成形す
る場合を示す断面図である。
いた成形型に溶湯を注湯することにより成形品を成形す
る場合を示す断面図である。
【図3】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形型により成形した成形品を示す断面図である。
いた成形型により成形した成形品を示す断面図である。
【図4】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を形
成する中子本体を示す断面図である。
成する中子本体を示す断面図である。
【図5】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を形
成する外体を示す断面図である。
成する外体を示す断面図である。
1 成形用特殊中子(鋳造用特殊中子)(プラスチ
ック成形用特殊中子)(セラミック成形用特殊中子) 2 上型 3 下型 4 成形型(鋳型)(プラスチック成形型)(セラ
ミック成形型) 5 空洞部(成形品形状) 6 成形品(鋳造品)(プラスチック成形品)(セ
ラミック成形品) G 外体(耐熱性外体) H 中子本体 S 充填空間
ック成形用特殊中子)(セラミック成形用特殊中子) 2 上型 3 下型 4 成形型(鋳型)(プラスチック成形型)(セラ
ミック成形型) 5 空洞部(成形品形状) 6 成形品(鋳造品)(プラスチック成形品)(セ
ラミック成形品) G 外体(耐熱性外体) H 中子本体 S 充填空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形型に溶湯を注湯する等成形材料を注入すること
により鋳造品等の成形品を成形する場合を示す断面図で
ある。
いた成形型に溶湯を注湯する等成形材料を注入すること
により鋳造品等の成形品を成形する場合を示す断面図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22C 3/00 C B28B 7/34 M B29C 33/38 8823−4F 33/54 8823−4F B29D 22/00 2126−4F // B22D 17/22 H B29C 45/44 7639−4F
Claims (17)
- 【請求項1】中空形状やアンダカット形状等を成形品や
プラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品に形
成する為に使用される成形用中子にあって、該成形用中
子が、川や海や山の砂礫等の崩壊可能な材料から形成さ
れた中子本体と、該中子本体の表面(外面)を覆う外体
と、からなることを特徴とする成形用特殊中子。 - 【請求項2】成形用中子が、成形時における非崩壊性
(耐熱性と耐圧性)と成形後における崩壊性(熱崩壊性
や溶剤崩壊性等)との両条件を具備するものである、こ
とを特徴とする請求項1記載の成形用特殊中子。 - 【請求項3】崩壊可能な材料から形成された中子本体
は、川や海や山の砂礫等の無機質材からなる、ことを特
徴とする請求項1または請求項2記載の成形用特殊中
子。 - 【請求項4】無機質材が、川の砂礫である、ことを特徴
とする請求項3記載の成形用特殊中子。 - 【請求項5】無機質材が、海の砂礫である、ことを特徴
とする請求項3記載の成形用特殊中子。 - 【請求項6】無機質材が、山の砂礫である、ことを特徴
とする請求項3記載の成形用特殊中子。 - 【請求項7】無機質材が、鋳物砂である、ことを特徴と
する請求項3記載の成形用特殊中子。 - 【請求項8】無機質材が、セラミックである、ことを特
徴とする請求項3記載の成形用特殊中子。 - 【請求項9】中子本体には、粉状や粒状や塊状等の金属
が混合されている、ことを特徴とする請求項1〜請求項
8の何れかに記載の成形用特殊中子。 - 【請求項10】金属は、酸化鉄等の鉄である、ことを特
徴とする請求項9記載の成形用特殊中子。 - 【請求項11】外体は、成形時における非崩壊性(耐熱
性)と成形後における崩壊性(熱崩壊性や溶剤崩壊性
等)との両条件を具備するものである、ことを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の成形用特殊中子。 - 【請求項12】外体が、耐熱性外体である、ことを特徴
とする請求項1、請求項2または請求項11記載の成形
用特殊中子。 - 【請求項13】耐熱性外体が、耐熱性合成樹脂からな
る、ことを特徴とする請求項12記載の成形用特殊中
子。 - 【請求項14】耐熱性合成樹脂が、熱可塑性合成樹脂か
らなる、ことを特徴とする請求項13記載の成形用特殊
中子。 - 【請求項15】熱可塑性合成樹脂が、ポリカーボネート
合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)である、こ
とを特徴とする請求項14記載の成形用特殊中子。 - 【請求項16】耐熱性外体が、耐熱性ゴムからなる、こ
とを特徴とする請求項12記載の成形用特殊中子。 - 【請求項17】耐熱性ゴムが、シリコンゴムである、こ
とを特徴とする請求項16記載の成形用特殊中子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16471294A JPH0810900A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 成形用特殊中子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16471294A JPH0810900A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 成形用特殊中子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0810900A true JPH0810900A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15798458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16471294A Pending JPH0810900A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 成形用特殊中子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810900A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018164934A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 三菱重工業株式会社 | 樹脂一体型中子の製造方法、鋳型製造方法、及び樹脂一体型中子 |
CN117047031A (zh) * | 2023-09-08 | 2023-11-14 | 大连金河铸造有限公司 | 防跑火铸造工艺 |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP16471294A patent/JPH0810900A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018164934A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 三菱重工業株式会社 | 樹脂一体型中子の製造方法、鋳型製造方法、及び樹脂一体型中子 |
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