JPH07108350A - 鋳造型の製造方法 - Google Patents

鋳造型の製造方法

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JPH07108350A
JPH07108350A JP25308793A JP25308793A JPH07108350A JP H07108350 A JPH07108350 A JP H07108350A JP 25308793 A JP25308793 A JP 25308793A JP 25308793 A JP25308793 A JP 25308793A JP H07108350 A JPH07108350 A JP H07108350A
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JP
Japan
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core
mold
sand
casting
sand core
Prior art date
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Pending
Application number
JP25308793A
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English (en)
Inventor
Toshio Yoshiki
豊志夫 吉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】砂中子を金型キャビティ内に保持して中空製品
鋳造用の鋳造型を製造する方法であって、ガス抜き性を
高く維持できるとともに、巾木と金型の隙間への溶湯の
侵入が確実に防止できる鋳造型を製造する 【構成】金型22は砂中子1と接触する部位に外部とキ
ャビティ3を連通する貫通孔23の開口24をもち、金
型22と砂中子1を組付けた後開口24内に中子砂を充
填して砂中子1から延びる凸部19を形成し、凸部19
をガス抜き用巾木とすることを特徴とする。ガスは凸部
19を通って容易に排除でき、かつ巾木と金型の間に隙
間が生じないので溶湯の侵入がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型キャビティ内に砂
中子を保持した構成の、中空製品鋳造用鋳造型の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空製品を鋳造するには、金型キャビテ
ィ内に砂中子を保持した構造の鋳造型が用いられ、鋳造
後に砂中子を壊して除去することで中空部を形成してい
る。ところで、砂中子は鋳造中にその形状を保持する必
要があることから、バインダとしての熱硬化性樹脂を含
む砂から形成され、熱硬化性樹脂の硬化により所定形状
を保持するのが一般的である。しかしながら熱硬化性樹
脂のような有機物は、溶湯の熱により分解してガス化す
るため、そのガスによるブローホールなど鋳造品の欠陥
が問題となる場合が多い。
【0003】そこで従来より、砂中子から発生するガス
をキャビティから円滑に排除する方法が種々提案されて
いる。例えば実開昭57−70756号公報には、エア
ベントによりガスを抜く方法が記載されている。このエ
アベントは、溶湯に接するように設ける場合もあるが、
砂中子を用いる場合は金型の砂中子と接する部位に設
け、砂中子から発生するガスを溶湯を介さずに直接的に
排除する方法が一般的である。
【0004】また実公平4−15393号公報に見られ
るように、砂中子にガス抜き用巾木を形成し、その巾木
を介してガスを排除する方法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがエアベントに
よりガスを排除する方法では、離型剤や分解生成物によ
りエアベントに詰まりが生じ、管理面で問題が多い。ま
た砂中子に接するようにエアベントを設けようとして
も、金型の変形や磨耗などによりエアベントと砂中子の
間に隙間が生じることが避けられない。このようになる
と、その隙間から溶湯が侵入しエアベントの閉塞により
ガス抜き性が著しく低下する。
【0006】またガス抜き用巾木を設ける方法では、巾
木は金型に設けられた開口内に挿入されて組付けられる
ことから、挿入時の巾木の破損を防ぐために巾木と金型
の間に2〜3mmの隙間が必要であり、その隙間から溶
湯が型外へ流出する心配がある。本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであり、隙間への溶湯の侵入が
確実に防止できる鋳造型を製造することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の鋳造型の製造方法は、砂中子を金型キャビティ内に
保持して中空製品鋳造用の鋳造型を製造する方法であっ
て、金型は砂中子と接触する部位に外部とキャビティを
連通する貫通孔の開口をもち、金型と砂中子を組付けた
後開口内に中子砂を充填して砂中子から延びる凸部を形
成し、凸部をガス抜き用巾木とすることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の鋳造型の製造方法では、金型と砂中子
を組付けた後に金型の開口内に中子砂が充填される。し
たがって、開口位置において金型と砂中子表面の間に隙
間が生じていたとしても、外部からの中子砂の供給によ
り開口位置の隙間が充填され、鋳造時の溶湯の侵入によ
り開口が閉塞されることがない。
【0009】また金型と砂中子を組付けた後に中子砂を
供給するのであるから、巾木と金型開口との間に巾木挿
入時の破損防止用の隙間が不要となり、開口内を密に充
填した巾木が形成できる。したがって本発明の製造方法
により製造された鋳造型では、砂中子と金型との間に不
要な隙間が存在しないので溶湯の流出やバリの発生が防
止される。そして鋳造時に砂中子から発生するガスは、
金型の開口を充填して形成された巾木を介して金型の貫
通孔から外部へ円滑に排除される。
【0010】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。本実
施例は、自動車エンジンのシリンダブロック製造用の鋳
造型を製造する方法に本発明を適用したものである。自
動車エンジンのシリンダブロックは、複数のクランクケ
ースやウォータジャケットなどの中空部をもつため、そ
の鋳造には複数の中子を必要とする。従来のシリンダブ
ロック用の中子の構成を図4〜図6に示す。
【0011】この中子1は、クランクケース(以下、C
ケースという)の中空部を形成するための4個のCケー
ス中子10と、ウォータジャケット(以下、Wjとい
う)の中空部を形成するためのWj中子11と、スラブ
中子12と、フロント中子13及びリヤ中子14とから
構成されている。最低これだけの中子と一対の金型2
0,21があれば、シリンダブロックの鋳造が可能とな
るので、コスト面及び作業性面の利点から、一般にこの
組合せで用いられている。
【0012】これらの中子を組付けるには、先ず4個の
Cケース中子10を整列させ枠状のWj中子11内に位
置させる。そしてWj中子11から突出するCケース中
子10の先端凸部15をスラブ中子12の凹部16に係
合させることでCケース中子10を保持する。そして左
右両側からフロント中子13及びリヤ中子14でCケー
ス中子10とスラブ中子12を挟んで保持し、かつWj
中子11から突出する突起17をフロント中子13及び
リヤ中子14に設けられた凹部18と係合させること
で、Wj中子11を保持する。
【0013】このように組付けられた中子1は、一対の
金型20,21で挟持され、形成されたキャビティ3内
に溶湯が注入されることで鋳造が行われる。ここで中子
1は、図1に示すように金型プレート22に先ず保持さ
れ、次いで一対の金型20,21で挟持される。この金
型プレート22には複数の貫通孔23が設けられ、通常
は貫通孔23の一方の開口24周縁部は中子1と当接す
るように構成されている。しかしながら金型プレート2
2の反りや磨耗などにより、開口24周縁部と金型プレ
ート22の間に隙間が生じる場合がある。
【0014】そこで本実施例では、金型プレート22と
中子1を組付けた後、図2に示すように貫通孔23の他
方の開口から中子1に用いたものと同じ中子砂を入れ
る。ここで中子1の貫通孔23に対向する表面には予め
凹部1aが形成されている。したがって貫通孔23に入
れられた中子砂は先ず凹部1aを充填し、次いで貫通孔
23内を充填する。これにより図3に示すように、中子
1表面から伸び貫通孔23内を密に充填する凸部19が
形成される。なお、凹部1aは凸部19と中子1との一
体性を確実とするために設けられたものであり、強固な
一体性がそれほど必要ない場合には凹部1aは設けなく
てもよい。
【0015】さて、上記のように構成された鋳造型で
は、キャビティ3に溶湯が注湯されると中子1に含まれ
る熱硬化性樹脂が分解してガスが発生する。このガスは
凸部19を通って貫通孔23から外部へ排除され、溶湯
内に残留するのが防止されている。すなわち凸部19は
ガス抜き巾木として機能している。そして凸部19は、
金型プレート22と中子1との間に生じていた不要な隙
間を貫通して充填しているため、その隙間から溶湯が貫
通孔23内へ侵入することがない。したがって貫通孔2
3が閉塞されるのが防止され、ガスを円滑に外部へ排除
することができる。また凸部19は貫通孔23内を密に
充填しているため、凸部19の外周表面と貫通孔23の
内周表面の間から溶湯が流出することもない。
【0016】
【発明の効果】すなわち本発明の鋳造型の製造方法で得
られた鋳造型によれば、鋳造時のガスを円滑に排除する
ことができ、ブローホールなどの欠陥のない製品を鋳造
することができる。また砂中子と金型の間に不要な隙間
がないため、溶湯の外部への流出やバリの発生が防止さ
れ不良品の発生が防止される。
【0017】そして本発明の製造方法によれば、ガス抜
き巾木をもちながら砂中子と金型の間に隙間がない鋳造
型を容易に、かつ安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で得られた鋳造型の要部断面
図である。
【図2】本発明の一実施例で中子砂を充填している様子
を示す説明図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】実施例で用いた中子の構成を示す説明図であ
る。
【図5】実施例において中子を一方の金型に組付けた状
態で示す平面図である。
【図6】実施例で得られた鋳造型の断面図である。
【符号の説明】
1:中子 19:凸部(巾木) 2
2:金型プレート 23:貫通孔 24:開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砂中子を金型キャビティ内に保持して中
    空製品鋳造用の鋳造型を製造する方法であって、 該金型は該砂中子と接触する部位に外部とキャビティを
    連通する貫通孔の開口をもち、該金型と該砂中子を組付
    けた後該開口内に中子砂を充填して該砂中子から延びる
    凸部を形成し、該凸部をガス抜き用巾木とすることを特
    徴とする鋳造型の製造方法。
JP25308793A 1993-10-08 1993-10-08 鋳造型の製造方法 Pending JPH07108350A (ja)

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JP25308793A JPH07108350A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 鋳造型の製造方法

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JP25308793A JPH07108350A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 鋳造型の製造方法

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JP25308793A Pending JPH07108350A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 鋳造型の製造方法

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013052415A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Honda Motor Co Ltd 鋳造用金型装置
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