JP3517815B2 - スリーブ集合体成形用シェル鋳型 - Google Patents
スリーブ集合体成形用シェル鋳型Info
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- JP3517815B2 JP3517815B2 JP33059196A JP33059196A JP3517815B2 JP 3517815 B2 JP3517815 B2 JP 3517815B2 JP 33059196 A JP33059196 A JP 33059196A JP 33059196 A JP33059196 A JP 33059196A JP 3517815 B2 JP3517815 B2 JP 3517815B2
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- Japan
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- forming
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Casting Devices For Molds (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば多気筒内燃機
関用シリンダブロックに鋳込み中子として用いられるス
リーブ集合体の成形用シェル鋳型における鋳造不良防止
手段に関する。
関用シリンダブロックに鋳込み中子として用いられるス
リーブ集合体の成形用シェル鋳型における鋳造不良防止
手段に関する。
【0002】
【従来の技術】多気筒内燃機関用シリンダブロックの製
造時、鋳鉄製のシリンダスリーブ集合体を中子として用
い、これを鋳くるむ形でアルミニウム合金を鋳込むこと
により、一体のシリンダバレル集合体を効率的に得るこ
とができる。そして、前記シリンダスリーブ集合体は気
筒数に対応する複数のシリンダスリーブを、相隣る円筒
状周壁相互を一体に結合した形に鋳造することによって
得られ、このようなシリンダスリーブ集合体をシェル鋳
型で効率的に製造する手段については、本願出願人によ
って特願平7−179890号として出願されている。
造時、鋳鉄製のシリンダスリーブ集合体を中子として用
い、これを鋳くるむ形でアルミニウム合金を鋳込むこと
により、一体のシリンダバレル集合体を効率的に得るこ
とができる。そして、前記シリンダスリーブ集合体は気
筒数に対応する複数のシリンダスリーブを、相隣る円筒
状周壁相互を一体に結合した形に鋳造することによって
得られ、このようなシリンダスリーブ集合体をシェル鋳
型で効率的に製造する手段については、本願出願人によ
って特願平7−179890号として出願されている。
【0003】図5に示すこの出願のシェル鋳型Bは、上
下2段に、スリーブ形成部を連接したスリーブ集合体形
成部21,22を配置し、この上下段のスリーブ形成部
21,22に共用するボア中子23を各スリーブ形成部
列毎に配置してあり、湯口24から溶湯を供給し、ラン
ナ部25とそれぞれのサブランナー部26,27から各
堰部28を経由して、前記の各スリーブ形成部に注入さ
せることにより、相隣る円筒状周壁相互を共有的に結合
する形に連接したスリーブ集合体が得られるものであ
る。
下2段に、スリーブ形成部を連接したスリーブ集合体形
成部21,22を配置し、この上下段のスリーブ形成部
21,22に共用するボア中子23を各スリーブ形成部
列毎に配置してあり、湯口24から溶湯を供給し、ラン
ナ部25とそれぞれのサブランナー部26,27から各
堰部28を経由して、前記の各スリーブ形成部に注入さ
せることにより、相隣る円筒状周壁相互を共有的に結合
する形に連接したスリーブ集合体が得られるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このシェル鋳型Bによ
る鋳造技術は、スリーブ集合体を効率的に製造できる優
れた手段であるが、重力鋳造であり、押し湯の関係か
ら、上段のスリーブ集合体形成部からのスリーブ集合体
には、上端部、特に円筒周壁結合部の上端部cに湯回り
不良に起因すると思われるブローホールあるいは引け等
を発生して不良品となることがあった。
る鋳造技術は、スリーブ集合体を効率的に製造できる優
れた手段であるが、重力鋳造であり、押し湯の関係か
ら、上段のスリーブ集合体形成部からのスリーブ集合体
には、上端部、特に円筒周壁結合部の上端部cに湯回り
不良に起因すると思われるブローホールあるいは引け等
を発生して不良品となることがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この問題に配
慮し、複数のスリーブの相隣る両円筒状周壁相互を結合
し連接してなるスリーブ集合体を成形するシェル鋳型で
あって、スリーブ集合体形成部を構成するスリーブ成形
部間の各合体部の上方に該スリーブ成形部に連通するガ
ス抜き孔を形成したスリーブ集合体成形用シェル鋳型
を、前記スリーブ集合体を少なくとも上下2体の同時鋳
造により成形するシェル鋳型であって、前記ガス抜き孔
を上段側の前記スリーブ成形部の各合体部の上方に形成
したスリーブ集合体成形用シェル鋳型を、また、前記ガ
ス抜き孔は上方に鉤形状に屈曲する形に形成したスリー
ブ集合体成形用シェル鋳型を提供するものである。
慮し、複数のスリーブの相隣る両円筒状周壁相互を結合
し連接してなるスリーブ集合体を成形するシェル鋳型で
あって、スリーブ集合体形成部を構成するスリーブ成形
部間の各合体部の上方に該スリーブ成形部に連通するガ
ス抜き孔を形成したスリーブ集合体成形用シェル鋳型
を、前記スリーブ集合体を少なくとも上下2体の同時鋳
造により成形するシェル鋳型であって、前記ガス抜き孔
を上段側の前記スリーブ成形部の各合体部の上方に形成
したスリーブ集合体成形用シェル鋳型を、また、前記ガ
ス抜き孔は上方に鉤形状に屈曲する形に形成したスリー
ブ集合体成形用シェル鋳型を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を説明す
る。図1の平面図で示すシェル鋳型Aは、4個のスリー
ブをそれぞれ相隣る円筒状周壁の一部を共有する形で連
接して1体にした4気筒内燃機関用シリンダブロック用
のスリーブ集合体を、上下2体同時に鋳造するための鋳
型であって、合わせ型に構成された左型1と右型2と、
この左右両型1,2の内部に収裝する4個のボア中子3
(3A,3B,3C,3D)とからなり、左右両型1,
2の合わせ面4の端部に形設した湯口部5からの注湯に
より左右両型1,2と各ボア中子3(3A,3B,3
C,3D)との間に形成されるキャビティ即ちスリーブ
成形部6a,6b,6c,6dからなるスリーブ集合体
成形部6に給湯して成品スリーブ集合体a(図4)が得
られるようにしてある。
る。図1の平面図で示すシェル鋳型Aは、4個のスリー
ブをそれぞれ相隣る円筒状周壁の一部を共有する形で連
接して1体にした4気筒内燃機関用シリンダブロック用
のスリーブ集合体を、上下2体同時に鋳造するための鋳
型であって、合わせ型に構成された左型1と右型2と、
この左右両型1,2の内部に収裝する4個のボア中子3
(3A,3B,3C,3D)とからなり、左右両型1,
2の合わせ面4の端部に形設した湯口部5からの注湯に
より左右両型1,2と各ボア中子3(3A,3B,3
C,3D)との間に形成されるキャビティ即ちスリーブ
成形部6a,6b,6c,6dからなるスリーブ集合体
成形部6に給湯して成品スリーブ集合体a(図4)が得
られるようにしてある。
【0007】左型1と右型2はその合わせ面4で左右対
称形になるようにつくられているので、その左型1につ
いてのみ図2で説明する(図2では、理解の便宜上、合
わせ面4にハッチングを施してある)。左型1は、成品
スリーブ集合体aの4個所のスリーブ部分a1 ,a2 ,
a3 ,a4 (図4)にそれぞれ相当するスリーブ成形部
6a,6b,6c,6dを連接したスリーブ集合体成形
部6を上段に、そして、同形のスリーブ成形部7a,7
b,7c,7dを連接したスリーブ集合体成形部7を下
段に配設してある。即ち、前記上下段の各スリーブ成形
部は、合わせ面4においてそれぞれスリーブの外径に相
当する径の半円柱状の凹部を形設し、上下段のスリーブ
集合体成形部6,7は、それぞれ、それらの凹部が連接
した状態に形設されている。
称形になるようにつくられているので、その左型1につ
いてのみ図2で説明する(図2では、理解の便宜上、合
わせ面4にハッチングを施してある)。左型1は、成品
スリーブ集合体aの4個所のスリーブ部分a1 ,a2 ,
a3 ,a4 (図4)にそれぞれ相当するスリーブ成形部
6a,6b,6c,6dを連接したスリーブ集合体成形
部6を上段に、そして、同形のスリーブ成形部7a,7
b,7c,7dを連接したスリーブ集合体成形部7を下
段に配設してある。即ち、前記上下段の各スリーブ成形
部は、合わせ面4においてそれぞれスリーブの外径に相
当する径の半円柱状の凹部を形設し、上下段のスリーブ
集合体成形部6,7は、それぞれ、それらの凹部が連接
した状態に形設されている。
【0008】合わせ面4において、上段の各スリーブ成
形部6a,6b,6c,6dの上部と、下段の各スリー
ブ成形部7a,7b,7c,7dの下部、そして上下段
のこれら各スリーブ成形部間には、半円柱状の凹部を形
成して中子支持部8a,8c,8bとし、成品スリーブ
集合体aの穴部を形成するための4個の同形のボア中子
3A,3B,3C,3Dをその両端部分及び中間部分で
支持できるようにしてある。即ち、各ボア中子3A,3
B,3C,3Dは上下両段のスリーブ集合体成形部6,
7にわたって共用されるものである。
形部6a,6b,6c,6dの上部と、下段の各スリー
ブ成形部7a,7b,7c,7dの下部、そして上下段
のこれら各スリーブ成形部間には、半円柱状の凹部を形
成して中子支持部8a,8c,8bとし、成品スリーブ
集合体aの穴部を形成するための4個の同形のボア中子
3A,3B,3C,3Dをその両端部分及び中間部分で
支持できるようにしてある。即ち、各ボア中子3A,3
B,3C,3Dは上下両段のスリーブ集合体成形部6,
7にわたって共用されるものである。
【0009】そして、合わせ面4の一側上部には湯口部
5を形設すると共に、この湯口部5に連なる上下方向の
ランナ部9を形設し、また、このランナ部9から分岐す
る形に中間部に上段用サブランナ部10を、そして下部
には下段用サブランナ部11をそれぞれ横方向に形設し
てある。
5を形設すると共に、この湯口部5に連なる上下方向の
ランナ部9を形設し、また、このランナ部9から分岐す
る形に中間部に上段用サブランナ部10を、そして下部
には下段用サブランナ部11をそれぞれ横方向に形設し
てある。
【0010】上段用サブランナ部10と下段用サブラン
ナ11は、図3にも部分的に示したように、それぞれ中
子支持部8a,8b,8cに載置された各ボア中子3
(3A,3B,3C,3D)を囲繞する形に形成されて
おり、この上段用サブランナ部10とスリーブ成形部6
a,6b,6c,6d間、及び下段用サブランナ部11
とスリーブ成形部7a,7b,7c,7d間にはそれぞ
れ断面が略山形をなす半円環状の堰部12を形成してあ
る。堰部12の最小幅即ち堰部12における左型1とボ
ア中子3との間の最小間隔は略0.6mmとし、湯口部
5からの溶湯はこれらの堰部12を介して各スリーブ成
形部6a,6b,6c,6dに、また、各スリーブ成形
部7a,7b,7c,7dにそれぞれ下注ぎ方式で供給
されるようにしてある。
ナ11は、図3にも部分的に示したように、それぞれ中
子支持部8a,8b,8cに載置された各ボア中子3
(3A,3B,3C,3D)を囲繞する形に形成されて
おり、この上段用サブランナ部10とスリーブ成形部6
a,6b,6c,6d間、及び下段用サブランナ部11
とスリーブ成形部7a,7b,7c,7d間にはそれぞ
れ断面が略山形をなす半円環状の堰部12を形成してあ
る。堰部12の最小幅即ち堰部12における左型1とボ
ア中子3との間の最小間隔は略0.6mmとし、湯口部
5からの溶湯はこれらの堰部12を介して各スリーブ成
形部6a,6b,6c,6dに、また、各スリーブ成形
部7a,7b,7c,7dにそれぞれ下注ぎ方式で供給
されるようにしてある。
【0011】さらに、本発明では、特に、このように構
成された左型1の合わせ面4において、各スリーブ成形
部のボア中子支持部8a,8b,8cに支持される前記
ボア中子3(3A,3B,3C,3D)間に位置する上
段のスリーブ成形部6a,6b,6c,6d相互間の合
体部3か所の上方にこれらスリーブ成形部6a,6b,
6c,6dに連通するガス抜き孔用溝13を設けてあ
る。このガス抜き孔用溝13は、図1に示すように、こ
の左型1と対称形につくられた右型2を合わせた時にス
リーブ成形部6a,6b,6c,6dを外気に連通する
細幅のガス抜き孔14を構成するものである。
成された左型1の合わせ面4において、各スリーブ成形
部のボア中子支持部8a,8b,8cに支持される前記
ボア中子3(3A,3B,3C,3D)間に位置する上
段のスリーブ成形部6a,6b,6c,6d相互間の合
体部3か所の上方にこれらスリーブ成形部6a,6b,
6c,6dに連通するガス抜き孔用溝13を設けてあ
る。このガス抜き孔用溝13は、図1に示すように、こ
の左型1と対称形につくられた右型2を合わせた時にス
リーブ成形部6a,6b,6c,6dを外気に連通する
細幅のガス抜き孔14を構成するものである。
【0012】このガス抜き孔用溝13、従って、ガス抜
き孔14は、シェル鋳型Aの型合わせ後において、不測
に上方よりシェル砂が落下する等によってスリーブ成形
部6a,6b,6c,6dへ異物が落下混入するのを防
止できるように、上方に屈曲状に鉤形となる形に形成し
てある。
き孔14は、シェル鋳型Aの型合わせ後において、不測
に上方よりシェル砂が落下する等によってスリーブ成形
部6a,6b,6c,6dへ異物が落下混入するのを防
止できるように、上方に屈曲状に鉤形となる形に形成し
てある。
【0013】そして、左型1と右型2をこのように構成
することにより、ボア中子3(3A,3B,3C,3
D)を配置して左右両型1,2を合わせて一体のシェル
鋳型Aに組み立てた後、湯口部5から溶湯を注入するこ
とにより、溶湯はランナ部9を経由して下部サブランナ
部11に至り、各堰部12を介してスリーブ成形部7
a,7b,7c,7dに下方から注入される。下部のス
リーブ成形部7a,7b,7c,7dに溶湯が略充填さ
れると共に、さらに溶湯は上部サブランナ部10を経由
して各堰部12を介して上部の各スリーブ成形部6a,
6b,6c,6dに下方から注入され、上部の各スリー
ブ成形部6a,6b,6c,6dを充填し前記ガス抜き
孔14まで上昇する。鋳造終了後、このシェル鋳型Aを
破壊することにより、図4に示すように、円筒状周壁結
合部の上方に揚り状のバリb1 ,b2,b3 を付した成
品スリーブ集合体aを取り出すことができる。
することにより、ボア中子3(3A,3B,3C,3
D)を配置して左右両型1,2を合わせて一体のシェル
鋳型Aに組み立てた後、湯口部5から溶湯を注入するこ
とにより、溶湯はランナ部9を経由して下部サブランナ
部11に至り、各堰部12を介してスリーブ成形部7
a,7b,7c,7dに下方から注入される。下部のス
リーブ成形部7a,7b,7c,7dに溶湯が略充填さ
れると共に、さらに溶湯は上部サブランナ部10を経由
して各堰部12を介して上部の各スリーブ成形部6a,
6b,6c,6dに下方から注入され、上部の各スリー
ブ成形部6a,6b,6c,6dを充填し前記ガス抜き
孔14まで上昇する。鋳造終了後、このシェル鋳型Aを
破壊することにより、図4に示すように、円筒状周壁結
合部の上方に揚り状のバリb1 ,b2,b3 を付した成
品スリーブ集合体aを取り出すことができる。
【0014】この鋳造方法は重力鋳造であるから、下部
スリーブ集合体成形部7の各スリーブ成形部には、溶湯
の押し湯が十分に利いて良好なスリーブ集合体が成形さ
れ、また、上部のスリーブ集合体成形部6の各スリーブ
成形部6a,6b,6c,6dの上端部は各ガス抜き孔
14を連設しているので、注入した溶湯は各スリーブ成
形部の上端部まで確実に上がり、キャビティ内のガス抜
きも確実に行われるので、ブローホール等による不良品
の発生を確実に防止できる。
スリーブ集合体成形部7の各スリーブ成形部には、溶湯
の押し湯が十分に利いて良好なスリーブ集合体が成形さ
れ、また、上部のスリーブ集合体成形部6の各スリーブ
成形部6a,6b,6c,6dの上端部は各ガス抜き孔
14を連設しているので、注入した溶湯は各スリーブ成
形部の上端部まで確実に上がり、キャビティ内のガス抜
きも確実に行われるので、ブローホール等による不良品
の発生を確実に防止できる。
【0015】凝固後、取り出される鋳造成品は、堰部が
前記のように十分な細幅に形成されているので、容易に
サブランナやランナから分離でき、また、この堰部や上
部のスリーブ成形部のガス抜き孔によって形成される成
品スリーブ集合体のバリや残留片等も、この成品スリー
ブ集合体の上下面の平行度を出すための研削加工工程に
おいて問題なく除去される。
前記のように十分な細幅に形成されているので、容易に
サブランナやランナから分離でき、また、この堰部や上
部のスリーブ成形部のガス抜き孔によって形成される成
品スリーブ集合体のバリや残留片等も、この成品スリー
ブ集合体の上下面の平行度を出すための研削加工工程に
おいて問題なく除去される。
【0016】なお、前記の態様では、鋳型砂等の鋳型内
への不測の落下等を配慮し、好ましい形状としてガス抜
き孔を鉤形状に形成したが、本発明では、その形状を鉤
形状に限ることなく、直線状あるいは曲線状等任意に構
成できるものである。また、左右両型の合わせ面部にお
いて、両型に対称になるように、ガス抜き孔を形成した
が、両型の合わせ面部でいずれか一方の型にのみ形成す
るようにしてもよい。
への不測の落下等を配慮し、好ましい形状としてガス抜
き孔を鉤形状に形成したが、本発明では、その形状を鉤
形状に限ることなく、直線状あるいは曲線状等任意に構
成できるものである。また、左右両型の合わせ面部にお
いて、両型に対称になるように、ガス抜き孔を形成した
が、両型の合わせ面部でいずれか一方の型にのみ形成す
るようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多気筒
内燃機関用シリンダブロックのシリンダバレル集合体に
鋳ぐるまれるスリーブ集合体のように、複数のシリンダ
スリーブの相隣る両円筒状周壁相互を結合してなるスリ
ーブ集合体の上端部における、湯回り不良によるブロー
ホール等鋳造欠陥の発生を防止できる。また、少なくと
も上下段に2体を同時鋳造成形するシェル鋳型において
も、上段のスリーブ成形部上端部に前記のガス抜き孔を
設けることにより、鋳造欠陥のない2体以上の成品スリ
ーブ集合体を同一鋳型で効率的に製造できる。またさら
に、前記ガス抜き孔を略鉤形状に形成することにより、
シェル鋳型の上方よりのシェル砂の不測の落下等による
スリーブ成形部への異物混入による鋳造欠陥を防止でき
る。
内燃機関用シリンダブロックのシリンダバレル集合体に
鋳ぐるまれるスリーブ集合体のように、複数のシリンダ
スリーブの相隣る両円筒状周壁相互を結合してなるスリ
ーブ集合体の上端部における、湯回り不良によるブロー
ホール等鋳造欠陥の発生を防止できる。また、少なくと
も上下段に2体を同時鋳造成形するシェル鋳型において
も、上段のスリーブ成形部上端部に前記のガス抜き孔を
設けることにより、鋳造欠陥のない2体以上の成品スリ
ーブ集合体を同一鋳型で効率的に製造できる。またさら
に、前記ガス抜き孔を略鉤形状に形成することにより、
シェル鋳型の上方よりのシェル砂の不測の落下等による
スリーブ成形部への異物混入による鋳造欠陥を防止でき
る。
【図1】一部を切り欠いて示す本発明のシェル鋳型の平
面図である。
面図である。
【図2】図1の左型の側面図である。
【図3】図1の III−III 線に沿う断面図である。
【図4】図1のシェル鋳型による成品スリーブ集合体の
斜視図である。
斜視図である。
【図5】従来のシェル鋳型の図2相当側面図である。
A シェル鋳型
a 成品スリーブ集合体
1 左型
2 右型
3(3A,3B,3C,3D) ボア中子
4 合わせ面
5 湯口部
6 上段スリーブ集合体成形部
6a,6b,6c,6d スリーブ成形部
7 下段スリーブ集合体成形部
7a,7b,7c,7d スリーブ成形部
8a,8b,8c 中子支持部
9 ランナ部
10 上段用サブランナ部
11 下段用サブランナ部
12 堰部
13a ガス抜き孔用溝
14 ガス抜き孔
フロントページの続き
(72)発明者 平子 聡
三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研
工業株式会社鈴鹿製作所内
(72)発明者 池田 研
三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研
工業株式会社鈴鹿製作所内
(56)参考文献 特開 平6−218486(JP,A)
特開 平6−190504(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B22C 9/02
B22C 9/24
B22C 13/08
F02F 1/00
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のスリーブの相隣る両円筒状周壁相
互を結合し連接してなるスリーブ集合体を少なくとも上
下2体の同時鋳造により成形するシェル鋳型であって、
上段側のスリーブ集合体形成部を構成するスリーブ成形
部間の各合体部の上方に該スリーブ成形部に連通するガ
ス抜き孔を形成したことを特徴とするスリーブ集合体成
形用シェル鋳型。 - 【請求項2】 前記ガス抜き孔は上方に鉤型状に屈曲す
る形に形成したことを特徴とする請求項1記載のスリー
ブ集合体成形用シェル鋳型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33059196A JP3517815B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | スリーブ集合体成形用シェル鋳型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33059196A JP3517815B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | スリーブ集合体成形用シェル鋳型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10166104A JPH10166104A (ja) | 1998-06-23 |
JP3517815B2 true JP3517815B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=18234374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33059196A Expired - Fee Related JP3517815B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | スリーブ集合体成形用シェル鋳型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3517815B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP33059196A patent/JP3517815B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10166104A (ja) | 1998-06-23 |
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