JP3448665B2 - 鋳造型とこの鋳造型を使用した鋳造方法 - Google Patents

鋳造型とこの鋳造型を使用した鋳造方法

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JP3448665B2
JP3448665B2 JP07897195A JP7897195A JP3448665B2 JP 3448665 B2 JP3448665 B2 JP 3448665B2 JP 07897195 A JP07897195 A JP 07897195A JP 7897195 A JP7897195 A JP 7897195A JP 3448665 B2 JP3448665 B2 JP 3448665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンダブロックのスリ
ーブのような円筒体製品を鋳造するための鋳造型とこの
鋳造型を使用した鋳造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスリーブのような円筒体製品を鋳
造するための鋳造型としては、図8に示すような半割り
形状の鋳造型30が使用されていた。すなわち、この鋳
造型30は、その型合せ面30A側にキャビティ31を
形成しており、このキャビティ31は複数の凹陥部32
から構成されている。
【0003】そして、この半割り形状の鋳造型30は、
内部にボア中子33がセットされて、合せ面部30A同
志を合わせ鋳型が作成される。そして、この鋳型は鋳造
場所に搬送された後に、鋳造工程でアルミニウム合金が
注湯され円筒体、例えばスリーブが鋳造される。
【0004】また、3連の円筒体製品を鋳造するための
鋳造型としては、図9に示すような半割り形状の鋳造型
が使用されていた。すなわち、この鋳造型40は、その
型合せ面40A側にキャビティ41を形成しており、こ
のキャビティ41は複数の凹陥部42を連ねて構成され
ている。
【0005】そして、この半割り形状の鋳造型40は、
内部にボア中子43がセットされて、合せ面部40A同
志を合わせ鋳型が作成される。そして、この鋳型は鋳造
場所に搬送された後に、鋳造工程でアルミニウム合金が
注湯され4つの円筒体製品、例えばスリーブが連結され
た状態で鋳造される。上記のような鋳造型30、40に
は、生砂、時硬性砂の砂型が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軸間部
が狭い形状の鋳造型30、40では、スリーブ間のアン
ダーカット部の成形が不可能であり、鋳造型30、40
の製作時の砂の充填においても、硬度不足、しみつき等
の問題点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消するもので
あり、その第1の目的とするところは、軸間部が狭い形
状の鋳造型でも、スリーブ間のアンダーカット部の成形
が可能であり、鋳造型の製作時の砂の充填においても、
硬度不足、しみつき、砂噛み等の不具合が解消できる
し、精度の高い鋳造品ができる鋳造型を提供することに
ある。
【0008】また、本発明の第2の目的とするところ
は、少なくとも2連であって、アンダーカット部に多数
の突起を設けたスリーブを量産することができる鋳造型
を提供することにある。
【0009】また、本発明の第3の目的とするところ
は、アンダーカット部を有する精度の高い円筒体製品を
鋳造することが可能になる鋳造方法を提供することにあ
る。さらに、本発明では、鋳造型の製造効率を向上させ
ることや鋳造品の製造効率を向上させることも目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに提供される本願第一の発明に係る鋳造型は、型合せ
面側に連続した複数の凹陥部を形成する砂型からなるキ
ャビティを形成し、隣り合う凹陥部の間に置中子が配設
されて、砂型とこの置中子とが組み合わされてなる鋳造
型であって、置中子の型合せ面側の背裏面は、露出部を
有することを特徴とする。係る構成を備えることで、置
中子の型合せ面の裏面側には砂型が形成されない露出部
を有するため、一個当たりの砂型使用量が少ない鋳造型
が形成される。従って、同一量の砂型用砂を用いると、
従来の鋳造型に比べて多数の鋳造型が製造される。即
ち、本発明に係る構成を備えることで鋳造型の製造効率
が向上する。
【0011】上記の課題を解決するために提供される本
願第二の発明に係る鋳造方法は、型合わせ面側に連続し
た複数の凹陥部を形成する砂型からなるキャビティを形
成し、隣り合う凹陥部の間に配置される置中子の型合せ
面側の背裏面は、露出部を有して配置されるように、砂
型とその置中子とを組み合わせて鋳造型を形成し、キャ
ビティの凹陥部にボア中子をセットしてそれぞれの型合
せ面で合わせ鋳型を形成し、その鋳型に溶湯を注入して
鋳造することを特徴とする。係る鋳造方法を採用するこ
とで、鋳型の肉厚が比較的薄いために冷却速度が向上
し、一個の鋳造品を製造するのに要する時間が短縮され
る。即ち、本発明に係る鋳造方法を採用することで鋳造
品の製造効率が向上する。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】かかる構成により、前記置中子を用いることに
より、軸間部が狭い形状の鋳造型でも、スリーブ間のア
ンダーカット部の成形が可能であり、鋳造型の製作時の
砂の充填においても、硬度不足、しみつき、砂噛み等の
不具合が解消できる。また、鋳造圧力による変形が矯正
されるために、精度の高い鋳造品ができる。
【0017】しかも、前記キャビティの隣り合う凹陥部
の間に設けられた前記置中子に、前記凹陥部の円弧状凹
面と同じ曲率の円弧状凹面を形成すると共に、この円弧
状凹面に多数の凹状型部を形成し、これら置中子の円弧
状凹面を前記キャビティに臨ませることにより、アンダ
ーカット部位に多数の突起部が多数形成された円筒体製
品(スリーブ)を量産することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0019】(実施例1)図1は本発明に係わる鋳造型
(実施例1)の断面図、図2は同鋳造型を、内部にボア
中子をセットした状態で合せ面部同志を合わせて成る鋳
型の断面図である。
【0020】この実施例1は、半割り形状の鋳造型であ
って、鋳造型の狭い部分に置中子を使用した例である。
すなわち、この鋳造型10は、図1に示すように型本体
1と置中子2とより構成されている。すなわち、型本体
1は、その型合せ面3側にキャビティ4を形成してお
り、このキャビティ4は複数の独立した凹陥部5から構
成されており、型本体1には各凹陥部5に連通するゲー
ト(図示せず)が設けてある。そして、隣り合う凹陥部
5の間に前記置中子2が設けてある。
【0021】次に、上記のように構成された鋳造型10
を使用しての円筒体製品であるスリーブの鋳造を説明す
る。
【0022】内部にボア中子20が3個セットされて、
半割り形状の鋳造型10が、それぞれの合せ面部10A
同志を合わせて鋳型21が作成される。そして、この鋳
型21は鋳造場所に搬送された後に、鋳造工程でアルミ
ニウム合金が注湯され円筒体製品、例えばスリーブが鋳
造される。
【0023】(実施例2)この実施例2は、半割り形状
の鋳造型であって、軸間部分が小さい場合の鋳造型に置
中子を使用した例である。すなわち、図3に示すように
鋳造型10はキャビティ4が連続した複数の凹陥部5か
ら成り、隣り合う凹陥部5の間に置中子2を設け、これ
ら置中子2を前記キャビティ4に臨ませた構成である。
【0024】次に、上記のように構成された鋳造型10
を使用しての円筒体製品であるスリーブの鋳造を説明す
る。
【0025】内部にボア中子20が3個セットされて、
半割り形状の鋳造型10が、それぞれの合せ面部10A
同志を合わせて鋳型21が作成される。そして、この鋳
型21は鋳造場所に搬送された後に、鋳造工程でアルミ
ニウム合金が注湯され円筒体、例えばスリーブが鋳造さ
れる。
【0026】(実施例3)この実施例3の場合は、図7
に示すアンダーカット部Rに多数の突起24が形成され
た円筒体製品Wの鋳造型10である。すなわち、図5の
(1)に示すように鋳造型10は、その型本体1に形成
されたキャビティ4が連続した複数の凹陥部5から成
り、隣り合う凹陥部5の間には置中子装着孔部7が形成
してあり、これらの置中子装着孔部7に置中子2を設
け、これら置中子2を前記キャビティ4に臨ませた構成
である。
【0027】すなわち、前記置中子2は図5の(2)に
示すように置中子本体8を備えており、この置中子本体
8の下部の左右には円弧状凹面9が形成してあり、これ
らの円弧状凹面9は前記凹陥部5の円弧状凹面11と同
じ曲率を有している。そして、前記円弧状凹面9には多
数の凹状型部12が形成してある。そして、前記型本体
1の置中子装着孔部7に前記置中子2が前記円弧状凹面
9を前記キャビティ4に臨ませて装着してある。
【0028】次に、上記のように構成された鋳造型10
を使用しての円筒体製品Wであるスリーブの鋳造を説明
する。
【0029】内部にボア中子20が4個セットされて、
半割り形状の鋳造型10が、それぞれの合せ面部10A
同志を合わせて鋳型21が作成される。そして、この鋳
型21は鋳造場所に搬送された後に、鋳造工程でアルミ
ニウム合金が注湯され円筒体製品W、例えばスリーブが
鋳造される。
【0030】このスリーブは4連であり、隣り合うスリ
ーブの間のアンダーカット部Rには前記置中子2の前記
円弧状凹面9の多数の凹状型部12の逆写しの突起部2
4が多数形成されている。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係わる鋳
造型は、型合せ面側に複数の凹陥部から成るキャビティ
を形成し、隣り合う凹陥部の間に置中子を設けたことに
より、軸間部が狭い形状の鋳造型でも、スリーブ間のア
ンダーカット部の成形が可能であり、鋳造型の製作時の
砂の充填においても、硬度不足、しみつき、砂噛み等の
不具合が解消できる。また、鋳造圧力による変形が矯正
されるために、精度の高い鋳造品ができる。
【0032】しかも、前記キャビティの隣り合う凹陥部
の間に設けられた前記置中子に、前記凹陥部の円弧状凹
面と同じ曲率の円弧状凹面を形成すると共に、この円弧
状凹面に多数の凹状型部を形成し、これら置中子の円弧
状凹面を前記キャビティに臨ませることにより、アンダ
ーカット部に多数の突起部が多数形成された円筒体製品
(スリーブ)を量産することができる。
【0033】また、本発明に係わる鋳造方法は、型合せ
面側に複数の凹陥部から成るキャビティを形成し、隣り
合う凹陥部の間に置中子を設けた鋳造型を、前記キャビ
ティの凹陥部間にボア中子をセットしてそれぞれの型合
せ面で合わせ鋳型を作成し、この鋳型に溶湯を注入して
鋳造するようにしたことにより、アンダーカット部を有
する精度の高い円筒体製品を鋳造することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる鋳造型(実施例1)の断面図で
ある。
【図2】同鋳造型を、内部にボア中子をセットした状態
で合せ面部同志を合わせて成る鋳型の断面図である。
【図3】本発明に係わる鋳造型(実施例2)の断面図で
ある。
【図4】同鋳造型を、内部にボア中子をセットした状態
で合せ面部同志を合わせて成る鋳型の断面図である。
【図5】(1)は本発明に係わる鋳造型(実施例3)の
断面図である。(2)は置中子の一部省略した斜視図で
ある。
【図6】同鋳造型を、内部にボア中子をセットした状態
で合せ面部同志を合わせて成る鋳型の断面図である。
【図7】同鋳型で鋳造されたスリーブの斜視図である。
【図8】従来の鋳造型の断面図である。
【図9】従来の他の鋳造型の断面図である。
【符号の説明】
1 型本体 2 置中子 4 キャビティ 5 凹陥部 7 置中子装着孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−190504(JP,A) 特開 昭61−199551(JP,A) 実開 平5−60639(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 9/02 B22C 9/24 B22C 13/08 B22D 25/02 F02F 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型合せ面側に連続した複数の凹陥部を形成
    する砂型からなるキャビティを形成し、 隣り合う前記凹陥部の間に置中子が配設されて、前記砂
    型と当該置中子とが組み合わされてなる鋳造型であっ
    て、 当該置中子の型合せ面側の背裏面は、露出部を有するこ
    とを特徴とする鋳造型。
  2. 【請求項2】型合わせ面側に連続した複数の凹陥部を形
    成する砂型からなるキャビティを形成し、 隣り合う前記凹陥部の間に配置される置中子の型合せ面
    側の背裏面は、露出部を有して配置されるように、前記
    砂型と当該置中子とを組み合わせて鋳造型を形成し、 前記キャビティの凹陥部にボア中子をセットしてそれぞ
    れの型合せ面で合わせ鋳型を形成し、 当該鋳型に溶湯を注入して鋳造することを特徴とする鋳
    造方法。
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