JP2555632B2 - 鋳造用中子とその製造方法 - Google Patents

鋳造用中子とその製造方法

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JP2555632B2 JP62240159A JP24015987A JP2555632B2 JP 2555632 B2 JP2555632 B2 JP 2555632B2 JP 62240159 A JP62240159 A JP 62240159A JP 24015987 A JP24015987 A JP 24015987A JP 2555632 B2 JP2555632 B2 JP 2555632B2
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sand
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英彦 和久田
明広 相良
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は鋳込み時に消失する補強材、たとえば発泡ポ
リスチレンを用いた鋳造用中子とその製造方法に関す
る。
b.従来の技術 一般の生型法によるものは勿論、シェルモールド法
や、ガス硬化型法において用いられる中子は、いずれも
金型,木型等に砂を詰め、突き硬めたり硬化させてから
型から取り出している。したがって型から中子が抜け易
いように抜き勾配が設けられている。
また薄く弱い中子を補強するため中子支えを用いる方
法が知られている(特公昭59−2578号)。
さらに成形した中子を発泡ポリスチレンで後から包ん
で補強し、中子使用時に溶剤で発泡ポリスチレンを溶解
してから鋳込みをおこなう方法が知られている(米国特
許4093018)。
c.発明が解決しようとする問題点 たとえば水冷式エンジンのシリンダーブロックには、
シリンダーの外周にウオータジャケットを設け、冷却水
を循環させているが、エンジンの大型化をさけるため、
シリンダーとシリンダーの間の隔壁は極めて薄く、その
ため、その隔壁内に設けられる水路は非常に幅の狭いも
のとなっている。ところが前述のようにこの水路を形成
するための中子は抜き勾配が必要であり、そのため隔壁
をある限界を越えて薄くすることは困難であるととも
に、中子自体も極めて弱くなり、そのため補強が必要と
されている。その対策の一つの方法として前述のように
特公昭59−2578号公報に中子支えを用いる方法が知られ
ているが必ずしも満足すべき方法ではない。
また中子成形後に発泡ポリスチレンで補強する方法で
は、補強前の中子の成形において、強度がほとんど無い
ような複雑なものや細いものでは実施不能であるという
問題があった。
d.問題点を解決するための手段 本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、中子の極
めて薄く弱い部分でも形成可能な鋳造用中子とその製造
方法を提供しようとするものである。
すなわち、本発明は鋳込時に消失する材料で中空部を
有するピースを形成し、該ピースの中空部に中子砂を充
填硬化せしめたものを、中子の構成部分としたことを特
徴とする鋳造用中子とその製造方法である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。
第1図〜第3図はエンジンにおけるシリンダーブロッ
クのウオータジャケット用中子の製作要領を示すもの
で、1は中子製作用の下型、2は上型であり、これらは
更にそれぞれ中央で2分割できるようになっている。3,
4,5は下型1の上下方向に形成された複数の円形溝であ
り、上型2にも、これら円形溝に対応する位置に同様な
円形溝を設けてある。10は下型1に設けられた砂,ガス
の複数の充填口で、該充填口はそれぞれ前記円形溝3,4,
5に連通している。上型2にも同じ構造の充填口が複数
個設けてある。
20は前記円形溝3と4、および4と5との境界に配設
される平板状のピースで、該ピース20は、鋳込み時に消
失してしまう材料、たとえば発泡ポリスチレンで成形さ
れ、中央に左右に貫通する中空部21を設けてある。この
中空部21は第3図に示すように各円形溝と連通する状態
に配設される。
ピース20の両側面22は、円形溝3,4,5と連続して滑ら
かな壁面をもつ中子が形成できるように図の実施例では
適度の曲面をもって形成してある。
中子は次の要領で作成する。まず前記下形1の各円形
溝の境界部にピース20をそれぞれセットし、次に下形1
に上型2をセットする。この状態ではピース20は上下両
型にまたがった状態に配置される。
次に充填口10より中子砂(コールドボックス用)を吹
込み、型内部の空間部、すなわち各円形溝とピース20の
中空部21に中子砂を隙間なく充填する。
中子砂の充填が完了したあと、硬化ガスを充填口10よ
り吹込み、中子砂を常温状態で硬化させる。
中子砂の硬化が完了したあと、型を分割して中子を取
り出すと、第4図に示すようにピース20が一体となった
中子30がえられる。
この中子30をシリンダーブロックの鋳型にセットして
鋳込みをおこなうと、円形溝で形成された中子30の筒状
部30aは、シリンダーの周囲にめぐらされた水路とな
り、また、ピース20は鋳込みの際、消失したガス化して
型のベントホールから放出され、中空部21に充填された
中子砂の部分がシリンダ間の隔壁内にめぐらされた水路
となり、一連の連続した水路が形成される。
第5図および第6図は本発明の他の実施例で、対応す
る片部40aと片部40bとを互に接着して、内側に中空部を
形成し、これに、たとえば自硬性の中子砂41を充填して
硬化させ、ピース40を製作する。
次にすでに成形済のシェルモールド中子50の境界壁部
となる部分にピース40を配置して接着し、水路形成用の
中子を完成する。
以後は前記実施例と同じ要領で鋳込み作業をおこなえ
ばよい。
e.発明の効果 以上のように本発明によれば、たとえばコールドボッ
クス法による中子製作に際して弱い部分を補強できる。
そしてピースで補強される部分は中子の抜き勾配が不必
要であり、細長い中子や薄肉の中子が製作しやすく、形
状の制約が少ない。当然、この部分ではバリが発生せ
ず、バリ取り工程が省略できる。
また、本発明によれば、ピースで補強する部分と補強
の不必要な部分とを一体成形することもでき、また必要
に応じてピースを後工程で他の中子に接着固定すること
もでき、この方法は製品に対応して適宜、採用すること
ができる。
以上のように本発明においては低圧鋳造,重力金型鋳
造,ニューダイカスト、並びに其他の鋳造方法における
砂中子を用いる鋳造方法の、鋳造用中子に適用して便利
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る鋳造用中子の製作要領を説明する
図、第2図はピースの斜視説明図、第3図はピースを型
にセットした状態の横断面図、第4図は製作した中子の
斜視図、第5図(a)(b)は他の実施例におけるピー
スの製作要領を説明する図、第6図は同実施例における
中子の斜視図である。 20,40……ピース、21……中空部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳込時に消失する材料で中空部を有するピ
    ースを形成し、該ピースの中空部に中子砂を充填硬化せ
    しめたものを、中子の構成部分としたことを特徴とする
    鋳造用中子。
  2. 【請求項2】鋳込時に消失する材料で中空部を有するピ
    ースを形成し、該ピースを中子成形型にセットしたあ
    と、前記ピースの中空部と型内部に中子砂を充填して、
    これらを一体に硬化せしめることを特徴とする鋳造用中
    子の製造方法。
  3. 【請求項3】鋳込時に消失する材料で中空部を有するピ
    ースを形成し、該中空部に中子砂を充填硬化せしめたあ
    と、別途成形した他の中子に取り付けることを特徴とす
    る鋳造用中子の製造方法。
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