JPH07314089A - 完成中子の製造方法およびその部分中子 - Google Patents
完成中子の製造方法およびその部分中子Info
- Publication number
- JPH07314089A JPH07314089A JP13801294A JP13801294A JPH07314089A JP H07314089 A JPH07314089 A JP H07314089A JP 13801294 A JP13801294 A JP 13801294A JP 13801294 A JP13801294 A JP 13801294A JP H07314089 A JPH07314089 A JP H07314089A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- partial
- complete
- molding sand
- cores
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の部分中子を組み合わせて一つの完成中
子を製造する方法において、中空状の部分中子を使用す
ることができ、しもか、別途中子型を用いる必要はな
く、その上大規模な造型装置は不要な完成中子の製造方
法およびその部分中子を提供する。 【構成】 所定の外形を有する前記部分中子における他
の部分中子と当接する合わせ面に、それだけでは鋳物砂
を完全に留め置くことができない未完凹みを形成し、前
記部分中子を前記未完凹みを対向させて当接して二つの
部分中子の当接部に鋳物砂を留め置くことが可能な完成
凹みを画成し、この完成凹みに鋳物砂を充填した後、こ
の充填した鋳物砂を硬化させることを特徴とする。
子を製造する方法において、中空状の部分中子を使用す
ることができ、しもか、別途中子型を用いる必要はな
く、その上大規模な造型装置は不要な完成中子の製造方
法およびその部分中子を提供する。 【構成】 所定の外形を有する前記部分中子における他
の部分中子と当接する合わせ面に、それだけでは鋳物砂
を完全に留め置くことができない未完凹みを形成し、前
記部分中子を前記未完凹みを対向させて当接して二つの
部分中子の当接部に鋳物砂を留め置くことが可能な完成
凹みを画成し、この完成凹みに鋳物砂を充填した後、こ
の充填した鋳物砂を硬化させることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の部分中子を組み
合わせて一つの完成中子を製造するのに好適な製造方法
およびその部分中子の改良に関する。
合わせて一つの完成中子を製造するのに好適な製造方法
およびその部分中子の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、エンジン用中子のように複雑な
外形を有する中子の造型は、一般に、この中子すなわち
完成中子を複数の部分中子に分割してそれぞれ造型し、
その後造型した部分中子を組合わせて一つの所定の完成
中子にするようにしてなされている。そして、これら複
数の部分中子を基にして完成中子を製造する方法として
は、従来、特公平３ー４６２１４号公報および特開平５
ー１２３８２４号公報で開示されるものがある。前者は
部分中子にチャンネルまたは開口を形成して部分中子同
士を当接して組み合わせた時に前記チャンネル部分等が
並ぶようにするとともにそのチャンネル部分等に鋳物砂
を充填した後硬化させ、もってチャンネル部分等には共
通の部分中子を後発的に造型するようにしたものであ
り、また、後者は未完の部分中子を造型し、続いて未完
部分中子を組み合わせた後、この未完部分中子に中子型
を用いて中子キャビィティを画成し、この中子キャビィ
ティに鋳物砂を充填して硬化させ、もって未完部分中子
を完成させながら同時に完成中子にするようにしたもの
である。
外形を有する中子の造型は、一般に、この中子すなわち
完成中子を複数の部分中子に分割してそれぞれ造型し、
その後造型した部分中子を組合わせて一つの所定の完成
中子にするようにしてなされている。そして、これら複
数の部分中子を基にして完成中子を製造する方法として
は、従来、特公平３ー４６２１４号公報および特開平５
ー１２３８２４号公報で開示されるものがある。前者は
部分中子にチャンネルまたは開口を形成して部分中子同
士を当接して組み合わせた時に前記チャンネル部分等が
並ぶようにするとともにそのチャンネル部分等に鋳物砂
を充填した後硬化させ、もってチャンネル部分等には共
通の部分中子を後発的に造型するようにしたものであ
り、また、後者は未完の部分中子を造型し、続いて未完
部分中子を組み合わせた後、この未完部分中子に中子型
を用いて中子キャビィティを画成し、この中子キャビィ
ティに鋳物砂を充填して硬化させ、もって未完部分中子
を完成させながら同時に完成中子にするようにしたもの
である。
【０００３】
【発明が解決しょうとする課題】しかし、このような従
来の完成中子の製造方法では次のような問題があった。
すなわち、前者では、本来中空状にすべき部分に鋳物砂
を充填することになるため、鋳物砂が無駄になるととも
に、完成中子が重くなる。また、後者では未完部分中子
を完成するための中子型が必要である上に、中子型に鋳
物砂を吹き込む時に未完中子と中子型の間から鋳物砂が
吹き出したり、未完中子に継ぎ足した部分と未完中子と
の継ぎ目部分に段差が生じやすく、しかも、本方法を実
施するためには大型で高価な造型装置が必要である。本
発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、中空状の
部分中子を使用することができ、しもか別途中子型を用
いることはなく、その上大規模な造型装置は不要な完成
中子の製造方法およびその部分中子を提供することを目
的とする。
来の完成中子の製造方法では次のような問題があった。
すなわち、前者では、本来中空状にすべき部分に鋳物砂
を充填することになるため、鋳物砂が無駄になるととも
に、完成中子が重くなる。また、後者では未完部分中子
を完成するための中子型が必要である上に、中子型に鋳
物砂を吹き込む時に未完中子と中子型の間から鋳物砂が
吹き出したり、未完中子に継ぎ足した部分と未完中子と
の継ぎ目部分に段差が生じやすく、しかも、本方法を実
施するためには大型で高価な造型装置が必要である。本
発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、中空状の
部分中子を使用することができ、しもか別途中子型を用
いることはなく、その上大規模な造型装置は不要な完成
中子の製造方法およびその部分中子を提供することを目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における完成中子の製造方法は、複数の部分
中子を組み合わせて一つの完成中子を製造する方法であ
って、所定の外形を有する前記部分中子における他の部
分中子と当接する合わせ面に、それだけでは鋳物砂を完
全に留め置くことができない未完凹みを形成し、前記部
分中子を前記未完凹みを対向させて当接して二つの部分
中子の当接部に鋳物砂を留め置くことが可能な完成凹み
を画成し、この完成凹みに鋳物砂を充填した後、この充
填した鋳物砂を硬化させることを特徴とする。
めに本発明における完成中子の製造方法は、複数の部分
中子を組み合わせて一つの完成中子を製造する方法であ
って、所定の外形を有する前記部分中子における他の部
分中子と当接する合わせ面に、それだけでは鋳物砂を完
全に留め置くことができない未完凹みを形成し、前記部
分中子を前記未完凹みを対向させて当接して二つの部分
中子の当接部に鋳物砂を留め置くことが可能な完成凹み
を画成し、この完成凹みに鋳物砂を充填した後、この充
填した鋳物砂を硬化させることを特徴とする。
【０００６】なお、前記完成凹みに充填する鋳物砂は、
特に限定されるものではなく、しかも部分中子の鋳物砂
と、同一であっても相違していてもよい。
特に限定されるものではなく、しかも部分中子の鋳物砂
と、同一であっても相違していてもよい。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例について図１〜図３に基づ
き詳細に説明する。図２に示すように、完成中子１は、
４種類の部分中子であるスラブ中子２、ウォータジャケ
ット中子３、クランクケース中子４、およびエンド中子
５で構成してある。そして、スラブ中子２は、長方形の
板状を成し、さらに、上面に後記の円柱部１１が挿入さ
れかつ下方へ向かって段階的に大径になる段付き孔６
と、前記ウォータジャケット中子３の突起部が入る貫通
孔７とを、また側面に前記ウォータジャケット中子３の
後記楔部１０が挿入される凹み８を有しており、これら
段付き孔６と凹み８は、未完凹みを構成している。
き詳細に説明する。図２に示すように、完成中子１は、
４種類の部分中子であるスラブ中子２、ウォータジャケ
ット中子３、クランクケース中子４、およびエンド中子
５で構成してある。そして、スラブ中子２は、長方形の
板状を成し、さらに、上面に後記の円柱部１１が挿入さ
れかつ下方へ向かって段階的に大径になる段付き孔６
と、前記ウォータジャケット中子３の突起部が入る貫通
孔７とを、また側面に前記ウォータジャケット中子３の
後記楔部１０が挿入される凹み８を有しており、これら
段付き孔６と凹み８は、未完凹みを構成している。
【０００８】また、前記ウォータジャケット中子３は、
上下方向へ指向しかつ左右方向へ一体的に連なる複数の
円筒部９、９と、この円筒部９、９群の左右両端に一体
的に装着された楔部１０とを有している。そして、円筒
部９の下端内および楔部１０の下面も、未完凹みを構成
している。また、前記クランクケース中子４は、前記ウ
ォータジャケット中子３の円筒部９内に挿入可能な円柱
部１１と、上部左右両面に未完凹み１２を有する本体部
１３と、位置決め用突起部１４と、この位置決め用突起
部１４が挿入可能な穴（図示せず）を有している。
上下方向へ指向しかつ左右方向へ一体的に連なる複数の
円筒部９、９と、この円筒部９、９群の左右両端に一体
的に装着された楔部１０とを有している。そして、円筒
部９の下端内および楔部１０の下面も、未完凹みを構成
している。また、前記クランクケース中子４は、前記ウ
ォータジャケット中子３の円筒部９内に挿入可能な円柱
部１１と、上部左右両面に未完凹み１２を有する本体部
１３と、位置決め用突起部１４と、この位置決め用突起
部１４が挿入可能な穴（図示せず）を有している。
【０００９】なお、クランクケース中子４は、凹み１５
が形成されて軽量化されている。また、前記エンド中子
５は、ウォータジャケット中子３の楔部１０を挿入可能
な凹み１６と、前記クランクケース中子４の位置決め用
突起部１４が挿入可能な穴（図示せず）と、軽量化のた
めの凹み２０を有している。
が形成されて軽量化されている。また、前記エンド中子
５は、ウォータジャケット中子３の楔部１０を挿入可能
な凹み１６と、前記クランクケース中子４の位置決め用
突起部１４が挿入可能な穴（図示せず）と、軽量化のた
めの凹み２０を有している。
【００１０】このように構成したものは、前記４種類の
部分中子であるスラブ中子２と、ウォータジャケット中
子３と、クランクケース中子４と、エンド中子５とを適
宜組み立てて図３に示すような完成中子１を構成し、こ
れと同時に、図１に示すように、２つのクランクケース
中子４、４の本体部１３、１３の未完凹み１２、１２を
もって完全凹み１７を、スラブ中子２の段付き孔６とク
ランクケース中子４の円柱部１１の下端部とで環状の完
成凹み１８を、さらに前記スラブ中子２の凹み８と前記
ウォータジャケット中子３の楔部１０をもって溝状の完
成凹み１９をそれぞれ形成する。次いで、これら完全凹
み１７〜１９にそれぞれ鋳物砂を充填し、その後充填し
た鋳物砂を慣用の硬化手段により硬化させることによ
り、所望の完成中子１を製造することができる。
部分中子であるスラブ中子２と、ウォータジャケット中
子３と、クランクケース中子４と、エンド中子５とを適
宜組み立てて図３に示すような完成中子１を構成し、こ
れと同時に、図１に示すように、２つのクランクケース
中子４、４の本体部１３、１３の未完凹み１２、１２を
もって完全凹み１７を、スラブ中子２の段付き孔６とク
ランクケース中子４の円柱部１１の下端部とで環状の完
成凹み１８を、さらに前記スラブ中子２の凹み８と前記
ウォータジャケット中子３の楔部１０をもって溝状の完
成凹み１９をそれぞれ形成する。次いで、これら完全凹
み１７〜１９にそれぞれ鋳物砂を充填し、その後充填し
た鋳物砂を慣用の硬化手段により硬化させることによ
り、所望の完成中子１を製造することができる。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、所定の外形を有する部分中子におけるこれら部分中
子を当接させる合わせ面に未完凹みを形成し、前記部分
中子を前記未完凹みを対向させて当接して部分中子の当
接部に完成凹みを画成し、この完成凹みに鋳物砂を充填
した後、この鋳物砂を硬化させるようにしたから、中空
状の部分中子を使用することができ、しもか、別途中子
型を用いる必要はなく、その上大規模な造型装置は不要
であるなどの優れた効果を奏する。
は、所定の外形を有する部分中子におけるこれら部分中
子を当接させる合わせ面に未完凹みを形成し、前記部分
中子を前記未完凹みを対向させて当接して部分中子の当
接部に完成凹みを画成し、この完成凹みに鋳物砂を充填
した後、この鋳物砂を硬化させるようにしたから、中空
状の部分中子を使用することができ、しもか、別途中子
型を用いる必要はなく、その上大規模な造型装置は不要
であるなどの優れた効果を奏する。
【図１】本発明の一実施例を示し、複数の部分中子を組
み立てて一つの完成中子にした時の縦断面図である。
み立てて一つの完成中子にした時の縦断面図である。
【図２】本発明の一実施例の完成中子を分解した斜視図
である。
である。
【図３】図２の部分中子を組み立てて一つの完成中子に
した状態の斜視図である。
した状態の斜視図である。
１ 完成中子 ２ スラブ中子 ３ ウォータジャケット中子 ４ クランクケース中子 ５ エンド中子 １７〜１９ 完成凹み
Claims (2)
- 【請求項１】 複数の部分中子を組み合わせて一つの完
成中子を製造する方法であって、所定の外形を有する前
記部分中子における他の部分中子と当接する合わせ面
に、それだけでは鋳物砂を完全に留め置くことができな
い未完凹みを形成し、前記部分中子を前記未完凹みを対
向させて当接して二つの部分中子の当接部に鋳物砂を留
め置くことが可能な完成凹みを画成し、この完成凹みに
鋳物砂を充填した後、この充填した鋳物砂を硬化させる
ことを特徴とする完成中子の製造方法。 - 【請求項２】 複数の部分中子を組み合わせて一つの完
成中子を構成する当該部分中子において、所定の外形を
有する前記部分中子における他の部分中子と当接する合
わせ面に、それだけでは鋳物砂を完全に留め置くことが
できないが、二つの部分中子を相互に当接させた時に鋳
物砂を留め置くことが可能な一つの完成凹みをそれらの
合わせ面位置に画成可能な未完凹みを形成したことを特
徴とする部分中子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13801294A JPH07314089A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 完成中子の製造方法およびその部分中子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13801294A JPH07314089A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 完成中子の製造方法およびその部分中子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07314089A true JPH07314089A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15211999
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13801294A Pending JPH07314089A (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 完成中子の製造方法およびその部分中子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07314089A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0796682A1 (en) * | 1996-02-23 | 1997-09-24 | Sintokogio, Ltd. | Cores and method for connecting cores by charging connecting sand into them |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP13801294A patent/JPH07314089A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5829511A (en) * | 1906-02-23 | 1998-11-03 | Sintokogio, Ltd. | Cores formed with connecting cavities for receiving connecting sand |
| EP0796682A1 (en) * | 1996-02-23 | 1997-09-24 | Sintokogio, Ltd. | Cores and method for connecting cores by charging connecting sand into them |
| US5839498A (en) * | 1996-02-23 | 1998-11-24 | Sintokogio, Ltd. | Method for connecting cores by charging connecting sand into them |
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