JP2603085B2 - 鋳造用中子 - Google Patents

鋳造用中子

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JP2603085B2
JP2603085B2 JP25338887A JP25338887A JP2603085B2 JP 2603085 B2 JP2603085 B2 JP 2603085B2 JP 25338887 A JP25338887 A JP 25338887A JP 25338887 A JP25338887 A JP 25338887A JP 2603085 B2 JP2603085 B2 JP 2603085B2
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core
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casting
molten metal
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孝昭 向井
雄二 堀
幸弘 杉本
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Mazda Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鋳造に用いられる中子に関し、特に中子を
鋳型のキャビティ内に支持する為の幅木部の構造に関す
る。
(従来技術及びその問題点) 従来、例えば自動車用エンジンのシリンダヘッドやシ
リンダロックの鋳造方法(例えば特開昭61−235039号公
報等)として、鋳造品の品質向上を図るために圧力鋳造
法が適用されている。
この圧力鋳造法を、第5図に示すシリンダブロックを
鋳造する場合を例として説明する。上金型1と下金型2
とによって形成されるキャビティ10内に、ウォータージ
ャケット形成用の中子3を支持させキャビティ内に湯道
4から溶湯をプランジャ5により加圧して流入させて鋳
造を行なう。6は鋳抜きピンである。
しかし乍ら、このような圧力鋳造において、ウォータ
ージャケットのような空洞部を形成するために用いられ
る従来の中子3では、当該中子3を金属キャビティ内に
支持させるため中子受け部分即ち幅本体3a・3aを、その
機能(金型内に中子を固定及び位置決めすると共に鋳造
後の砂抜き穴となる)上、第5図示のように中実に形成
してある。
この為、幅木部分においては、溶湯圧力が中子3の両
面には作用せず片面だけにしか作用しないこととなり、
中子3に作用する溶湯圧力が不均衡となって第6図に示
すように幅木部分が凹むと共に、これに引っ張られて幅
木部分以外の部分も変形し、中子3全体の平面形状が楕
円状に変形してしまうという問題がある。その結果、シ
リンダブロックの肉厚が不均一となり、冷却速度の差に
よる鋳物組織のバラつき、歪による精度の低下及び強度
の不均一といった種々の不具合が発生するものである。
(発明の目的) 本発明は、上記の如き事情に鑑み、幅木部の機能を維
持しつつ該幅木部に起因する中子の変形を抑制する鋳造
用中子の提供、を目的とする。
(発明の構成) このため、本発明に係る鋳造用中子は、キャビティ内
に溶湯を流し込む鋳造に用いる中子に於て、該中子を鋳
型のキャビティ内に支持させるための幅木部内に空洞部
を形成すると共に、該空洞部と鋳型のキャビティとを連
通する溶湯通路を設けて構成したものである。
上記の如く構成すると、幅木部内にも溶湯が流れ込む
ため、幅木部分においても中子両面に溶湯圧力の不均衡
が緩和でき、幅木部に起因する中子の変形が少なくな
る。そして、中子の固定、位置決めには何ら支障はな
く、また、溶湯通路の凝固金属部分を切離すだけで従来
と同様の砂抜き穴となり、幅木部の機能はそのまま維持
できる。
(発明の実施例) 第1図は本発明の鋳造用中子をシリンダブロックの鋳
造に適用した一実施例を示す。
図において、例えば3つの金型11〜13によってシリン
ダブロック形状に対応するキャビティ14が形成される。
該キャビティ14内には、ウォータージャケット形成用
の本実施例の鋳造用中子15が固定支持されている。
中子15は、第2図示の如き形状となっている。その両
端近傍の両側の中子支持用の幅木部15A…を有してお
り、これら幅木部15A…を第1図のように金型11と12で
形成される凹部を嵌込むことによりキャビティ14内に中
子15が支持されるものである。
幅木部15Aには、第3図示の如く空洞部15aと、該空洞
部15a周縁の上下対称位置に切欠部15bが形成されてお
り、切欠部15bは、キャビティ14内に中子15を支持させ
たときに、キャビティ14と空洞部15aとが連通できる切
欠き長さを有し、キャビティ14内に溶湯を図示しないプ
ランジャにより加圧流入させたときに、空洞部15aに溶
湯を流入させるための溶湯通路となる。
上記の如き構成によれば、キャビティ14内に加圧溶湯
が流入すると、中子15と金型11〜13とで囲まれるキャビ
ティ14部分に従来と同様加圧溶湯が流込む他、幅木部15
Aの切欠部15bを介して空洞部15a内にも加圧溶湯が侵入
し、該空洞部15aも加圧溶湯で満たされる。
その結果、中子15の幅木部分も従来のように片側だけ
でなく両側から溶湯圧力が作用することになり、幅木部
分に作用する圧力の不均衡が軽減され、中子15の変形を
少なくすることができるものである。
第4図に本実施例と従来の中子との変形の比較を示
す。
これは、第4図(A)に示すように中子の幅木方向を
x、幅木方向の直角方向をyとし、それぞれの方向にお
ける変形率を次式により算出したものである。
ここで、d0は鋳造前の中子の内径、d1は鋳造後の中子
の内径である。
その結果、第4図(B)から明らかなように、x方向
及びy方向共に、従来のものに比べて本実施例のものの
方が変形率が少なく、中子の変形が大幅に抑制できるこ
とがわかる。
また、中子の固定、位置決め機能は勿論、幅木部15A
…が有するもう1つの機能である中子砂抜き穴について
も、切欠部15bの金属凝固部分を切離すだけでよく、幅
木部のもつ機能が損なわれるこのはない。従って、シリ
ンダブロックの肉厚を均一化でき品質が向上する。
尚、本実施例では、空洞部への溶湯通路を切欠部によ
って形成する構成としたが、空洞部に貫通する孔を設け
る構成でもよいことは言うまでもない。また、シリンダ
ブロック以外の鋳造にも適用することも可能なものであ
る。
(発明の効果) 上記の如き、本発明に係る鋳造用中子によれば、幅木
部の機能を阻害することなく幅木部に起因する中子の変
形を効果的に抑制できる。従って、鋳造品の肉厚の不均
一を防止でき品質をより一層向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る中子の一実施例を鋳型に組付けた
断面図、第2図は同上実施例の中子の外観図、第3図は
同上実施例の幅木部正面図、第4図は本実施例と従来例
との中子変形比較データの図、第5図は従来の中子を用
いた圧力鋳造の説明図、第6図は従来の鋳造時の中子幅
木部分の拡大断面図を示す。 11・12・13……金型 14……キャビティ 15……中子、15A……幅木部 15a……空洞部 15b……切欠部(溶湯通路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−161457(JP,A) 特開 昭61−180661(JP,A) 特開 昭61−144257(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ内に溶湯を流し込む鋳造に用い
    る中子に於て、該中子を鋳型のキャビティ内に支持させ
    るための幅木部内に空洞部を形成すると共に、該空洞部
    と鋳型のキャビティとを連通する溶湯通路を設けたこ
    と、を特徴とする鋳造用中子。
JP25338887A 1987-10-07 1987-10-07 鋳造用中子 Expired - Lifetime JP2603085B2 (ja)

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US5050665A (en) * 1989-12-26 1991-09-24 United Technologies Corporation Investment cast airfoil core/shell lock and method of casting
US5259438A (en) * 1992-04-01 1993-11-09 Doehler-Jarvis Limited Partnership Framed printout core for die and casting
JP4619932B2 (ja) * 2005-11-30 2011-01-26 本田技研工業株式会社 車体フレーム、ダイキャスト鋳造品、ダイキャスト鋳造品の金型、ダイキャスト鋳造方法

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