JP2587188Y2 - 中 子 - Google Patents

中 子

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JP2587188Y2
JP2587188Y2 JP1993045240U JP4524093U JP2587188Y2 JP 2587188 Y2 JP2587188 Y2 JP 2587188Y2 JP 1993045240 U JP1993045240 U JP 1993045240U JP 4524093 U JP4524093 U JP 4524093U JP 2587188 Y2 JP2587188 Y2 JP 2587188Y2
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core
crank chamber
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continuous
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正広 井上
正義 北宮
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、中子に関するもので、
詳しくは、車両用エンジンのシリンダブロックを鋳造す
る際に使用する中子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンのシリンダブロックの鋳
造用中子は、一般的には、鋳物砂によりエンジンの各気
筒毎に気筒中子を造型し、各気筒中子を組合わせてシリ
ンダブロックの内部形状を形作っているが、この方法で
は、各気筒中子の組合わせのための気筒中子間の合わせ
面に隙間が生じ、この隙間が原因で製品気筒間に鋳バリ
が発生する。この鋳バリは、仕上工程において仕上機械
やバリ取り装置等により除去しなければならず、バリ取
り作業がきわめて煩雑であって、作業性が悪い。また、
鋳型への気筒中子の納め時、気筒中子をセットして正確
に位置決めしなければならず、位置決め作業が煩雑であ
った。
【0003】そこで、従来、複数の気筒中子をシェルモ
ールドにより一体造型した中子が提案されている。この
中子(1)は、図3乃至図5に示すように、鋳物砂から
なる中子本体(2)と断面コ字状の隔壁中子(3)とで
構成されている。上記中子本体(2)は、クランク室部
(4)の上部にボア部(5)を設けた複数の気筒中子部
(6)を並列配置すると共に、クランク室部(4)の下
端部を長手方向に層状に延びる連続部(7)により結合
したもので、隣接する気筒中子部(6)のクランク室部
(4)間に、クランクシャフトを回転自在に支承可能な
隔壁板を形成するためのスリット(3a)を有する隔壁
中子(3)を介在させて、一体に造型してある。この一
体造形により、クランク室部(4)と、ボア部(5)及
び隔壁中子(3)が一体化され、シリンダブロックの内
部形状が形作られる。即ち、上記中子(1)を鋳型に納
めて溶湯を注入すると、下部にクランクシャフトを支承
可能な隔壁板を設けたシリンダブロックが鋳造される。
【0004】ところで、上記の中子(1)は次の要領で
造型される。図6(A)に示すような一対の隔壁中子片
(3b)(3b)を接着して、図6(B)に示すような
スリット(3a)を設けた断面コ字状の隔壁中子(3)
を形成し、この隔壁中子(3)を、図6(C)に示すよ
うに、スリット(3a)の開口部が閉塞されるように先
端面(3c)(3c)を下にして中子本体造型用の中子
金型(8)内の並列形成された複数の突隆部(9)の上
端面(10)に配置し、しかる後、中子金型(8)内に鋳
物砂を充填して上記中子(1)を一体造型している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記中子(1)は、シ
ェルモールドによる鋳造後、加熱された中子金型(8)
から室内雰囲気に取り出されると、この室内雰囲気によ
り自然冷却されて収縮する。この収縮は、砂(Si
2)の収縮と砂粒周囲にコーティングされたバインダ
ーの収縮に分けられるが、大部分は砂の収縮によるもの
である。上記中子(1)の長手方向での収縮を考える
と、クランク室部(4)の下端部には、クランク室部
(4)を結合する連続部(7)が形成されているため、
中子(1)のうち、この連続部(7)の収縮量が最も大
きい。ところが、隔壁中子(3)を介在させた部分は、
中子金型(8)内の中央部分に位置しているので、連続
部(7)に比べて高温に加熱されず、しかも、連続部
(7)に比べて隔壁中子(3)のスリット(3a)の分
だけ鋳物砂が少なく、連続部(7)の半分以下の収縮量
となる。このように中子(1)の下端部の連続部(7)
が長手方向で相対的に大きく収縮すると、その反作用
で、ボア部(5)の上端部(5a)がA点及びB点を支
点として長手方向両側外方に開放し、中子(1)のボア
部(5)の上端部(5a)の寸法精度を確保することが
困難となるという問題があった。
【0006】本考案は、上記問題点に鑑み提案されたも
ので、ボア部の上端部の寸法精度を確保することができ
る中子を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、クランク室部の上部にボア部を設けた複
数の気筒中子部を並列配置し、かつ、各クランク室部の
下端部を、長手方向に延びる連続部により結合した中子
本体と、断面コ字状の隔壁中子とからなり、上記隔壁中
子を中子本体の各クランク室部間に介在させて一体造型
した中子において、上記中子本体の各クランク室部の上
部を、長手方向に延びる連続部により結合して一体造型
したものである。
【0008】
【作用】中子本体のクランク室部の上部を、長手方向に
延びる連続部により結合して中子を一体造型したので、
中子が自然冷却により収縮する際、クランク室部が長手
方向内方に均一に収縮し、ボア部の上部が長手方向両側
外方へ開放するのが防止される。
【0009】
【実施例】以下本考案に係る中子の実施例を図1及び図
2を参照しながら説明すると次の通りである。尚、図3
乃至図5に示したものと同一物には同一符号を付して説
明を省略する。
【0010】本実施例に係る中子(11)の特徴は、図1
及び図2に示すように、上記中子本体(2)の各ボア部
(5)の直下において、各クランク室部(4)の上端部
を一体に結合する連続部(12)を層状に形成したことで
ある。このため隔壁中子(3)のスリット(3a)を介
して対向する上端角部は上記連続部(12)により連結さ
れる。上記中子(11)の連続部(12)は、短手方向両側
対称部位に、長手方向にそって直線的に、かつ、平行に
設けて、中子(11)の収縮時、上記連続部(12)の収縮
力がクランク室部(4)の上端部に長手方向に作用する
ようにしてある。
【0011】中子(11)を上記のように構成すると、シ
ェルモールドによる中子(11)の造型後、中子(11)
が、加熱された金型から室内雰囲気に取り出されて自然
冷却により収縮した場合、クランク室部(4)の下端部
及び上端部に設けた連続部(7)(12)が長手方向に均
一に収縮する。そして、上記クランク室部(4)の上端
部を連結する連続部(12)の収縮力が、各クランク室部
(4)の上端部に作用することにより、この上端部が長
手方向で収縮し、その結果、ボア部(5)の上端部(5
a)が長手方向両側外方に開放するのが防止され、ボア
部(5)の上端部(5a)の寸法精度を正確に維持する
ことができる。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、中子が自然冷却する
と、クランク室部の上下部が長手方向に均一に収縮する
ので、クランク室部の上部に作用する収縮力により、ボ
ア部の上端部が長手方向両側外方に開放するのが防止さ
れ、ボア部の上端部の寸法精度が確保される。したがっ
て、上記構成の中子を使用してシリンダブロックの鋳造
すると、ボアは正確に芯出しされ、シリンダブロックの
品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る中子の実施例を示す概略斜視図。
【図2】図1の概略平面図。
【図3】従来の中子を示す概略斜視図。
【図4】図3の概略正面図。
【図5】図3の概略平面図。
【図6】中子の造型要領を示すもので、(A)は接着前
の一対の隔壁中子片を示す正面図、(B)は隔壁中子片
を接着した隔壁中子の正面図、(C)は隔壁中子を中子
造型用金型内に配置した状態を示す断面図。
【符号の説明】
2 中子本体 3 隔壁中子 4 クランク室部 5 ボア部 6 気筒中子部 7、12 連続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 9/10,9/24

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク室部の上部にボア部を設けた複
    数の気筒中子部を並列配置し、かつ、各クランク室部の
    下端部を、長手方向に延びる連続部により結合した中子
    本体と、断面コ字状の隔壁中子とからなり、上記隔壁中
    子を中子本体の各クランク室部間に介在させて一体造型
    した中子において、 上記中子本体の各クランク室部の上部を、長手方向に延
    びる連続部により結合して一体造型したことを特徴とす
    る中子。
JP1993045240U 1993-08-20 1993-08-20 中 子 Expired - Fee Related JP2587188Y2 (ja)

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