JPH0822455B2 - 管体の鋳型造型方法 - Google Patents

管体の鋳型造型方法

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JPH0822455B2
JPH0822455B2 JP35162892A JP35162892A JPH0822455B2 JP H0822455 B2 JPH0822455 B2 JP H0822455B2 JP 35162892 A JP35162892 A JP 35162892A JP 35162892 A JP35162892 A JP 35162892A JP H0822455 B2 JPH0822455 B2 JP H0822455B2
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flange
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JP35162892A
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英一 黒田
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳造による直管、または
異型管などの管体、特に管端にフランジを具え、該フラ
ンジ面を貫通して円周方向へ放射状に多数の取り付け用
の鋳抜き穴を設けた管体の鋳型の造型方法に係る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、遠心力鋳造法による鋳鉄管を
除けば、すべての鋳鉄管、鋳鋼管は上型、下型とその間
に嵌合する中子の組み合せによって鋳物砂を材料として
成形され、鋳型に注湯し凝固後にこの鋳物砂を取り除い
て管体を取り出し製品としている。すなわち、鋳型のう
ち、上型、下型によって管体の外周面P1を形成し、主
中子3によって管体の内周面P2を形成することを基本
としている。
【0003】管体は単独で使用される場合もなくはない
が、通常は多数の単管を継合して長い管路を形成するた
めに使用されるから、管同士の継合が管路布設の能率
上、重要な要素となる。管体と管体との継合のために管
端にフランジを具え、かつ、このフランジ面を貫通して
取り付け用の穴を放射状に穿孔し、隣接する管体の穴を
共通して挿通するボルトおよびナットを締結して管体を
連結していく構成が最も広く実用化された形態である。
溶接法による管体の成形方法に比べ、鋳造法による管体
の成形方法の有利な点の一つは、継合用のフランジ面や
フランジを貫通する取り付け用の穴を機械的な加工によ
らず、鋳放しのまま、または多少の手仕上によって取り
付け可能な状態にできることであり、摩耗や腐食などに
対する特有の抵抗など材質的な優位性とともに管路用の
管体として最も広く汎用化されている主な理由となって
いる。
【0004】図3(A)(B)は本発明の対象である管
体Pを例示した縦断正面図、側面図である。この管体を
得るための鋳型は、管体の外周面P1、内周面P2、フ
ランジ表面P3、取り付け用の鋳抜き穴P4、フランジ
裏面P5のそれぞれを形成する鋳型が必要であり、P
1、P5は上型、下型により、その他は中子によって成
形するのが従来からの造型方法である。図4(A)
(B)は従来の鋳型を示したもので、上型1a、下型2
aによって管体Pの外周面P1を形成し、主中子3aを
両主型の幅木11a、21aの間に嵌め込んで内周面P
2を形成する。上型、下型にはそれぞれ別中子4a用の
幅木101、102が設けられていて、別中子4aはフ
ランジ表面P3を形成する垂直面と鋳抜き穴P4を形成
する水平の丸芯41aとが一体的に成形され、フランジ
裏面P5は上型、下型によって形成されている。このよ
うに上下の主型と主中子、別中子の組み合せによって製
品の管体通りに形成された中空部Pxへ、所望の金属溶
融体を注湯して充満し凝固後に取り出して鋳放しの手入
れを加え、必要に応じて熱処理を施し塗装などの後工程
へ搬出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4(A)(B)に示
した従来技術においては、仮に別中子4aを一体的な環
状体として成形しても主型への取り付け、いわゆる被せ
前が困難である。すなわち、もし別中子4aを一体物と
して成形した場合、下型2aの幅木102へ嵌め込むこ
とは容易であるが、上半分が上下の型の合わせ面から突
出した状態となるから、ここへ上型を吊り下ろしてその
幅木101内へ嵌合することは至難の業であり、僅かに
ずれても突出した別中子4aを破損することは到底避け
難いところである。そのため、別中子4aは二つ割りの
半環状とし、それぞれ別々に上型、下型の幅木内へ嵌合
し、この状態で上下の主型を重ね合わせざるを得ない。
また、丸芯41aについても、上下の主型へ嵌め込む別
中子4aへ一体的に成形されているから、主型の垂直面
との間に少しは間隙が残るように若干短く設定しておか
なければ,被せ前の時点で丸芯の先端が主型の垂直面に
摺れて破損する懸念が大いにある。
【0006】このような方案上の要件に制約されて造型
され、組み合わされた鋳型は、凝固後得られる製品の形
状の上に大きな課題の原因となる。すなわち、フランジ
表面P3を形成する別中子4aは一体でなく半円形を上
下分割したものであり、上下の主型へ別々に嵌合された
ものであるから、被せ前の僅かな食い違いは避け難いた
めに、製品のフランジ表面に目違いが生じる可能性が高
い。このままでは製品のフランジ表面同士をそのまま密
着して管体を継合することはできないから、手仕上によ
って表面を平滑として目違いがなくなるまで研削しなけ
ればならない。これでは機械加工なしで鋳放しのままで
製品化できる大きな利点が大幅に失われ煩瑣な手仕上を
必要とする課題が残る。また、前記のように鋳抜き穴P
4を形成する丸芯41aの先端は、主型の垂直面との間
に若干の空隙を設定せざるを得ないから、この空隙へ注
湯された溶融金属が回り込むと、凝固後にこの部分にバ
リが形成され、これも煩瑣な手仕上によって取り除かな
ければならないから、機械加工を不必要とする優位性を
大きく割引くマイナス点となる。
【0007】本発明は以上に述べた課題を解決するため
に、フランジの表面に目違いもなく、取り付け用の鋳抜
き穴の付根にバリも発生せず,機械加工も手仕上なしで
もそのまま製品として通用する鋳放しの肌が得られる管
体の鋳型造型方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る管体の鋳型
造型方法は、鋳抜き穴を有するフランジを具えた管体の
鋳型を対象とし、管体の外周面P1を形成する上型1と
下型2の間へ嵌合し、管体の内周面P2を形成する主中
子3を成形する主中子取り用の芯箱M内へ、管端のフラ
ンジ表面P3と鋳抜き穴P4を形成する別中子4、およ
び別中子4の鋳抜き穴用の丸芯41と係合しフランジ裏
面P5を成形する別中子5とを予め別途成形して、箱内
の所定の位置へ嵌め合わせ、主中子3を一体的に併せて
成形することによって前記の課題を解決した。
【0009】
【作用】本発明においては、主中子3と別中子4および
5を一つの中子取り用の芯箱M内で一体的に成形するた
め、フランジの表面を形成する中子は1枚の環状体とし
て成形され、従来のような合わせ面を境とする目違いは
全く生じない。フランジの裏面についても同様に一体的
に形成されるから、従来の様な上下両主型の合わせ面を
境とする目違いは生じる余地がない。一方、別中子4と
一体的に成形された鋳抜き穴用の丸芯41は、両別中子
の間に収められ間隙なく係合しているから、注湯されて
もバリの生じる余地がなく、凝固後に丸芯を形成してい
る鋳物砂を取り除けば殆ど手仕上を必要としないで鋳抜
き穴が得られる。
【0010】
【実施例】図1(A)(B)は本発明実施例の縦断正面
図と側面図である。また、図2はこの実施例に使用され
た主中子取り用の芯箱Mの水平断面図の一部で、箱内へ
別中子4および5を嵌め合せ、これから主中子3を造型
する前の状態を示している。両図において、上型1、下
型2は主幅木11、21を具え、管体Pの外周面P1を
形成する。なお、上型には垂直の湯口12、上下の分割
面の下型表面に湯口と連通する堰22をそれぞれ設けて
注湯の方案とする。主中子取り用の芯箱Mには管体の内
周面P2を形成する主中子3とこの中子を主型に収める
ための主幅木31を成形するための空洞が設けられてい
る。中子成形の能率のために主中子の中心には鋼管32
を使用して、その外側へ鋳物砂を巻き付けていくという
方法を採るのが好適である。主幅木31の一部には別中
子4が嵌め込まれ、この別中子4には水平方向に多数の
丸芯41が突設され、それぞれの丸芯は別中子5と係合
して、隙間の生じないように縫い合わせて一体的に組合
わされているのが望ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る管体の鋳型は以上に述べた
ようにフランジ表裏に合わせ面を境とする目違いが生じ
ないから、鋳放しのままでも十分に管体同士を係合する
ためにフランジ表面同士を接触するとほぼ全面に亘って
密着し、管係合の合わせ面としての機能を維持すること
ができる。また、取り付け用の鋳抜き穴についても同様
で、鋳抜き穴の内側に生じるバリがなく、殆ど手入れを
必要としないで取り付けに必要な円滑な丸穴が得られる
ので、手入れ工数の大幅な節減、生産性の向上などに大
きな貢献を果す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の縦断正面図(A)と側面図
(B)である。
【図2】同じ実施例の主中子取り用の芯箱Mにおける中
間工程を示す水平断面図の一部である。
【図3】製品である管体Pを示す縦断正面図(A)と側
面図の一部(B)である。
【図4】従来技術を示す縦断正面図(A)と側面図
(B)である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 主中子 4 別中子 5 別中子 11 主幅木 21 主幅木 31 主幅木 41 丸芯 P 管体 P1 管体の外周面 P2 管体の内周面 P3 管体のフランジ表面 P4 管体の鋳抜き穴 P5 管体のフランジ裏面 Px 中空部 M 主中子取り用の芯箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳抜き穴を有するフランジを具えた管体
    の鋳型造型方法において、管体の外周面P1を形成する
    上型1と下型2の間へ嵌合し、管体の内周面P2を形成
    する主中子3を成形する主中子取りの芯箱M内へ、管端
    のフランジ表面P3と鋳抜き穴P4を形成する別中子
    4、および別中子4の鋳抜き穴用の丸芯41と係合しフ
    ランジ裏面P5を成形する別中子5とを予め別途成形し
    て、箱内の所定の位置へ嵌め合わせ、主中子3を一体的
    に併せて成形することを特徴とする管体の鋳型造型方
    法。
JP35162892A 1992-12-08 1992-12-08 管体の鋳型造型方法 Expired - Lifetime JPH0822455B2 (ja)

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JP35162892A JPH0822455B2 (ja) 1992-12-08 1992-12-08 管体の鋳型造型方法

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JPH06170491A JPH06170491A (ja) 1994-06-21
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