JP3601909B2 - 径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エルボと称せられるL字型の管継手およびティ−またはチィ−と称せられるT字型の管継手などの、径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図27に示すように、径方向寸法Dよりも軸方向寸法Lの方が大きいエルボと称せられるL字型の管継手1は、軸方向の中心軸Cを上型と下型の水平方向の見切り面に合わせて水平に指向させ、主湯道2から複数の分岐湯道3、3……を介してキャビティに注湯することにより、4個の管継手1、1……を1組としてロ字形に配列した多数組のL字型の管継手1を同時に鋳造する方法によって製造されている。
【0003】
ところが、このような鋳造方法では、軸方向の中心軸Cを見切り面に合わせて水平に指向させて鋳造するようにしているので、L字型の管継手1、1……個々の投影平面積が大きくなる。このため、1組の上原型(上金型)と下原型(下金型)による造型数量が抑えられ、1組の上原型と下原型当たりの管継手1の造型数量を少なくしている。したがって、1度の鋳造によって得られる管継手1の数量が少なく制限され、所定数量の管継手1を大量生産する場合の鋳込み回数が多くなり生産性に劣る。また、1組4個の管継手1、1……毎に投影平面上でロ字形の環状を呈する幅木4と中子5を必要とするため、鋳物砂によって造型された下型に対する幅木4と中子5の装着回数が多くなり、幅木4と中子5の装着に手間がかかって鋳造作業性を低下させている。さらに、キャビティそれぞれの軸方向の両端まで中子5を存在させる必要があるため、中子5を成形するのに必要な中子砂の使用量が多くなり、経済的にも不利である等の欠点を有している。
【0004】
一方、図28に示すように、径方向寸法Dよりも軸方向寸法Lの方が大きいティ−またはチィ−と称せられるT字型の管継手1は、軸方向の中心軸Cを上型と下型の水平方向の見切り面に合わせて水平に指向させ、4個の管継手1、1……を1組として複数の分岐湯道3の両側にそれぞれ配列し、主湯道2から複数の分岐湯道3、3……を介してキャビティに注湯することにより、4個の管継手1、1……を1組とした多数組のT字型の管継手1を同時に鋳造する方法によって製造されている。
【0005】
ところが、このような鋳造方法では、軸方向の中心軸Cを見切り面に合わせて水平に指向させて鋳造するようにしているので、T字型の管継手1、1……個々の投影平面積が大きくなる。このため、1組の上原型(上金型)と下原型(下金型)による造型数量が抑えられ、1組の上原型と下原型当たりの管継手1の造型数量を少なくしている。したがって、1度の鋳造によって得られる管継手1の数量が少なく制限され、所定数量の管継手1を大量生産する場合の鋳込み回数が多くなり生産性に劣る。また、1組8個の管継手1、1……毎に投影平面上で梯子状を呈する幅木4と中子5を必要とするため、鋳物砂によって造型された下型に対する幅木4と中子5の装着回数が多くなり、幅木4と中子5の装着に手間がかかって鋳造作業性を低下させている。さらに、キャビティそれぞれの軸方向の両端まで中子5を存在させる必要があるため、中子5を成形するのに必要な中子砂の使用量が多くなり、経済的にも不利である等の欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法では、軸方向の中心軸を上型と下型の見切り面に合わせて水平に指向させて鋳造するようにしているので、管継手個々の投影平面積が大きくなり、1組の上原型と下原型当たりの管継手の造型数量が抑えられから、1度の鋳造によって得られる管継手の数量が少なく制限され、所定数量の管継手を大量生産する場合の鋳込み回数が多くなり生産性に劣る。また、鋳物砂によって造型された下型に対する幅木および中子の装着回数が多くなるので、幅木と中子の装着に手間がかかり鋳造作業性を低下させている。しかも、中子を成形するのに必要な中子砂の使用量が多く経済的に不利である等の欠点を有している。
【0007】
そこで、本発明は、軸方向の中心軸の少なくとも一部を上下に指向させて投影平面積を最小値に設定して鋳造することにより、1組の上原型と下原型当たりの管継手の造型数量を多くして、1度の鋳造によって得られる管継手の数量を増大させ、所定数量の管継手を大量生産する場合の鋳込み回数を低減して生産性の向上を図るとともに、鋳物砂によって造型された下型に対する幅木および中子の装着回数を少なくすることにより、幅木と中子の装着を容易にして鋳造作業性を向上させ、かつ中子砂の使用量を削減して経済性を向上させることができる径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、水平方向の見切り面で上下に2分割した上原型と下原型を鋳物砂に型込めしたのち、上原型を鋳物砂から型抜きして、前記見切り面で下向きに開口する長寸の主湯道と、この主湯道の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され前記見切り面で下向きに開口する複数の分岐湯道と、各分岐湯道に連通する上半部キャビティ形成壁と、前記主湯道と分岐湯道の交差部分に対応して上側に凹入する押湯部空間とを備えた上型を造型し、前記下原型を鋳物砂から型抜きして、前記主湯道の下方に位置して前記見切り面で上向きに開口する長寸の幅木支持用主溝と、前記分岐湯道の下方に位置してこの幅木支持用主溝の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され前記見切り面で上向きに開口する複数の幅木支持用分岐溝と、各幅木支持用分岐溝に連通する下半部キャビティ形成壁とを備えた下型を造型するとともに、この下型に幅木および該幅木に連設した中子を装着したのち、見切り面を上に向けた下型に見切り面を下に向けた上型を載置して型合わせを行って、幅木の上側に前記主湯道および分岐湯道を形成し、前記上半部キャビティ形成壁と、前記下半部キャビティ形成壁および中子の外周面とで囲まれて前記分岐湯道に連通し、かつ径方向寸法より大きい寸法の軸方向の中心軸又は中心軸の一方側を上下に指向させて管継手の投影平面積を最小値に設定したキャビティを形成したのち、前記主湯道から前記分岐湯道を介して前記キャビティに注湯することを特徴としている。
【0009】
また、前記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、前記幅木が前記幅木支持用主溝に支持される長寸の主幅木と、この主幅木の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成されて前記幅木支持用分岐溝に支持される複数の副幅木とを備え、これら複数の副幅木それぞれの先端に中子が連設されていることを特徴としている。
【0010】
さらに、前記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、前記上型と下型のうち少なくとも下型の鋳物砂の凸部がキャビティにおける軸方向の一端部に進入するように形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、径方向寸法より大きい寸法の軸方向の中心軸を上下に指向させて投影平面積を最小値に設定したキャビティを形成し、このキャビティに注湯して鋳造するようにしているので、1組の上原型と下原型当たりの管継手の造型数量を多くして、1度の鋳造によって得られる管継手の数量を増大させることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、1つの主幅木に対応るキャビティの数量を主幅木の長さに応じて増加させることができるので、同じ数量の管継手を鋳造する場合に、鋳物砂によって造型された下型に対する幅木および中子の装着回数を低減することができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、少なくとも下型の鋳物砂の凸部がキャビティにおける軸方向一端部に進入しているので、凸部の進入量に相当して中子の軸方向長さが短縮され、この軸方向長さの短縮分だけ中子の体積を縮小して、中子砂の使用量を削減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、径方向寸法よりも軸方向寸法の方が大きいエルボと称せられるL字型の管継手の鋳造方法を図面に基づいて説明する。図1ないし図3に示す見切り面6で上下に2分割した金属製の上原型(上金型)7と下原型(下金型)8を用意し、これら上原型7と下原型8を鋳物砂に型込めしたのち、上原型7を図4ないし図6に示すように鋳物砂9から型抜きして、見切り面6で下向きに開口する長寸の主湯道10と、この主湯道10の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され見切り面6で下向きに開口する複数の分岐湯道11,11……と、分岐湯道11,11……に連通する上半部キャビティ形成壁12と、主湯道10と分岐湯道11の交差部分に対応して上側に凹入する押湯部空間13とを備えた上型17を造型する。
【0015】
一方、下原型8を図7ないし図9に示すように鋳物砂9から型抜きして、見切り面6で上向きに開口する長寸の幅木支持用主溝14と、この幅木支持用主溝14の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され見切り面6で上向きに開口する複数の幅木支持用分岐溝15,15……と、幅木支持用分岐溝15,15……に連通する下半部キャビティ形成壁16とを備えた下型18を造型する。
【0016】
他方、図10および図11に示すように、長寸の主幅木4Aと、この主幅木4Aの長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成された複数の副幅木4B,4B……とで幅木4を構成し、この幅木4における複数の副幅木4B,4B……それぞれの先端に軸方向の中心軸C1の一方側を上下に指向させて連設した中子5を中子砂によって造型する。そして、長寸の主幅木4Aを下型18の幅木支持用主溝14で支持し、複数の副幅木4B,4B……を下型18の幅木支持用分岐溝15,15……で支持して、下型18に中子5を装着する。
【0017】
つぎに、図12に示すように、見切り面6を上に向けた下型18に見切り面6を下に向けた上型17を載置して型合わせを行い、幅木4の上側に主湯道10および分岐湯道11を形成し、上半部キャビティ形成壁12と、下半部キャビティ形成壁16および中子5の外周面とで囲まれて分岐湯道11に連通し、かつ径方向寸法より大きい寸法の軸方向の中心軸Cの一方側を上下に指向させて投影平面積を最小値に設定したキャビティ19を形成する。これにより、下型17の鋳物砂9の凸部9Aがキャビティ19における軸方向の一端部に進入する。なお、中子5における副幅木4B,4B……側の端部には、半径方向に凹入する溝5aを形成しておく。
【0018】
つづいて、図示していない湯口から溶融金属を注入し、主湯道10から複数の分岐湯道11を介してキャビティ19に注湯することにより、図13に示すように、径方向寸法Dよりも軸方向寸法Lの方が大きいエルボと称せられるL字型の管継手1の鋳造がなされる。L字型の管継手1は、注湯後の所定時間経過後に上型17と下型18Bの型ばらしを行い、かつ幅木4および中子5を破砕したのち、主湯道10、分岐湯道11および押湯20を除去することによって得られる。
【0019】
鋳造された管継手1は、つぎの機械加工工程において軸方向両端部に継手用雌ねじ部(図示省略)が形成される。各管継手1の軸方向他端部には、中子5における副幅木4B,4B……側の端部に形成されている半径方向の凹入溝5aに相当して、半径方向の膨出部1aが形成されるので、機械加工工程において管継手1の軸方向他端部に継手用雌ねじ部を形成する場合、半径方向の膨出部1aは管継手1の軸方向他端部に対する継手用雌ねじ部切削刃の芯振れを防止して正確に継手用雌ねじ部を形成するのに寄与する。
【0020】
つぎに、径方向寸法よりも軸方向寸法の方が大きいティ−またはチィ−と称せられるT字型の管継手の鋳造方法を説明する。図14ないし図16に示す見切り面6で上下に2分割した金属製の上原型(上金型)7と下原型(下金型)8を用意し、これら上原型7と下原型8を鋳物砂に型込めしたのち、上原型7を図17ないし図19に示すように鋳物砂9から型抜きして、見切り面6で下向きに開口する長寸の主湯道10と、この主湯道10の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され見切り面6で下向きに開口する複数の分岐湯道11,11……と、分岐湯道11,11……に連通する上半部キャビティ形成壁12と、主湯道10と分岐湯道11の交差部分に対応して上側に凹入する押湯部空間13とを備えた上型17を造型する。
【0021】
一方、下原型8を図20ないし図22に示すように鋳物砂9から型抜きして、見切り面6で上向きに開口する長寸の幅木支持用主溝14と、この幅木支持用主溝14の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され見切り面6で上向きに開口する複数の幅木支持用分岐溝15,15……と、幅木支持用分岐溝15,15……に連通する下半部キャビティ形成壁16とを備えた下型18を造型する。
【0022】
他方、図23および図24に示すように、長寸の主幅木4Aと、この主幅木4Aの長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成された複数の副幅木4B,4B……とで幅木4を構成し、この幅木4における複数の副幅木4B,4B……それぞれの先端に軸方向の中心軸C1を上下に指向させて連設した中子5を中子砂によって造型する。そして、長寸の主幅木4Aを下型18の幅木支持用主溝14で支持し、複数の副幅木17B,17B……を下型18の幅木支持用分岐溝15,15……で支持して、下型18に中子5を装着する。
【0023】
つぎに、図25に示すように、見切り面6を上に向けた下型18に見切り面6を下に向けた上型17Aを載置して型合わせを行い、幅木4の上側に主湯道10および分岐湯道11を形成し、上半部キャビティ形成壁12と、下半部キャビティ形成壁16および中子5の外周面とで囲まれて分岐湯道11に連通し、かつ径方向寸法より大きい寸法の軸方向の中心軸Cを上下に指向させて投影平面積を最小値に設定したキャビティ19を形成する。これにより、上型17と下型18それぞれの鋳物砂9の凸部9Aがキャビティ19における軸方向の両端に進入する。中子5における副幅木4B,4B……側の端部には、半径方向に凹入する溝5aを形成しておく。
【0024】
つづいて、図示していない湯口から溶融金属を注入し、主湯道10から複数の分岐湯道11を介してキャビティ19に注湯することにより、図26に示すように、径方向寸法Dよりも軸方向寸法Lの方が大きいティ−またはチィ−と称せられるT字型の管継手1の鋳造がなされる。T字型の管継手1は、注湯後の所定時間経過後に上型17と下型18の型ばらしを行い、かつ幅木4および中子5を破砕したのち、主湯道10、分岐湯道11および押湯20を除去することによって得られる。鋳造された管継手1は、つぎの機械加工工程において軸方向の両端部と分岐部1Aの入口端部に継手用雌ねじ部(図示省略)が形成される。各管継手1の分岐部1Aの入口端部には、中子5における副幅木4B,4B……側の端部に形成されている半径方向の凹入溝5aに相当して、半径方向の膨出部1aが形成されるので、機械加工工程において管継手1の分岐部の端部に継手用雌ねじ部を形成する場合、半径方向の膨出部1aは管継手1の分岐部の端部に対する継手用雌ねじ部切削刃の芯振れを防止して正確に継手用雌ねじ部を形成するのに寄与する。
【0025】
このように、径方向寸法Dより大きい寸法Lを有する軸方向の中心軸Cを上下に指向させて投影平面積を最小値に設定したキャビティ19を形成し、このキャビティ19に注湯して鋳造するようにしているので、1組の上原型7と下原型8当たりの管継手1の造型数量を多くして、1度の鋳造によって得られる管継手1の数量を増大させることができる。このため、所定数量の管継手1を大量生産する場合の鋳込み回数を少なくして、生産性を向上させることができる。
【0026】
また、幅木4が幅木支持用主溝14に支持される長寸の主幅木4Aと、この主幅木4Aの長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成されて幅木支持用分岐溝15に支持される複数の副幅木4Bとを備え、これら複数の副幅木4Bそれぞれの先端に中子5が連設されているので、1つの主幅木4Aに対応するキャビティ19の数量を主幅木4Aの長さに応じて増加させることができる。このため、同じ数量の管継手1を鋳造する場合に、鋳物砂によって造型された下型18に対する幅木4および中子5の装着回数を低減して、幅木4と中子5の装着作業を容易にし、鋳造作業性を向上させることができる。
【0027】
さらに、L字型の管継手の鋳造に際しては、下型18の鋳物砂9の凸部9Aをキャビティ19における軸方向の一端部に進入させ、T字型の管継手の鋳造に際しては、上型17と下型18それぞれの鋳物砂9の凸部9Aをキャビティ19における軸方向の両端に進入させるようにしているので、凸部9Aの進入量に相当して中子5の軸方向長さが短縮され、この軸方向長さの短縮分だけ中子5の体積を縮小できるので、中子砂の使用量を削減して、経済性を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、径方向寸法より大きい寸法の軸方向の中心軸を上下に指向させて管継手の投影平面積を最小値に設定したキャビティを形成し、このキャビティに注湯して鋳造するようにしているので、1組の上原型と下原型当たりの管継手の造型数量を多くして、1度の鋳造によって得られる管継手の数量を増大させることができるから、所定数量の管継手を大量生産する場合の鋳込み回数を少なくして、生産性を向上させることができる。
また、請求項2記載の発明は、1つの主幅木に対応るキャビティの数量を主幅木の長さに応じて増加させることができるので、同じ数量の管継手を鋳造する場合に、鋳物砂によって造型された下型に対する幅木および中子の装着回数を低減して、幅木と中子の装着作業を容易にし、鋳造作業性を向上させることができる。
さらに、請求項3記載の発明は、少なくとも下型の鋳物砂の凸部がキャビティにおける軸方向一端部に進入しているので、凸部の進入量に相当して中子の軸方向長さが短縮され、この軸方向長さの短縮分だけ中子の体積を縮小して、中子砂の使用量を削減できるから、それだけ経済性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】L字型管継手用の金属製上原型と下原型を鋳物砂に型込めした状態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】L字型管継手用上型の平面図である。
【図5】図4のE−E線断面図である。
【図6】図4のF−F線断面図である。
【図7】L字型管継手用下型の平面図である。
【図8】図7のG−G線断面図である。
【図9】図7のH−H線断面図である。
【図10】下型に対するL字型管継手用幅木と中子の装着状態を示す平面図である。
【図11】図10のI−I線断面図である。
【図12】L字型管継手用上型と下型の型合わせ状態を示す断面図である。
【図13】L字型管継手の鋳造状態を示す断面図である。
【図14】T字型管継手用の金属製上原型と下原型を鋳物砂に型込めした状態を示す平面図である。
【図15】図14のJ−J線断面図である。
【図16】図14のK−K線断面図である。
【図17】T字型管継手用上型の平面図である。
【図18】図17のL−L線断面図である。
【図19】図17のM−M線断面図である。
【図20】T字型管継手用下型の平面図である。
【図21】図20のN−N線断面図である。
【図22】図20のO−O線断面図である。
【図23】下型に対するT字型管継手用幅木と中子の装着状態を示す平面図である。
【図24】図23のP−P線断面図である。
【図25】T字型管継手用上型と下型の型合わせ状態を示す断面図である。
【図26】T字型管継手の鋳造状態を示す断面図である。
【図27】従来のL字型の管継手の鋳造方法の配置を示す平面図である。
【図28】従来のT字型の管継手の鋳造方法の配置を示す平面図である。。
【符号の説明】
1 管継手
2 主湯道
4 幅木
4A 長寸の主幅木
4B 副幅木
5 中子
6 見切り面
7 上金型(上原型)
8 下金型(下原型)
9 鋳物砂
9A 鋳物砂の凸部
10 長寸の主湯道
11 分岐湯道
12 上半部キャビティ形成壁
13 押湯部空間
14 幅木支持用主溝
15 幅木支持用分岐溝
16 下半部キャビティ形成壁
17 上型
18 下型
19 キャビティ
C 管継手の軸方向の中心軸
D 管継手の径方向の寸法
L 管継手の軸方向の寸法
Claims (3)
- 水平方向の見切り面で上下に2分割した上原型と下原型を鋳物砂に型込めしたのち、上原型を鋳物砂から型抜きして、前記見切り面で下向きに開口する長寸の主湯道と、この主湯道の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され前記見切り面で下向きに開口する複数の分岐湯道と、各分岐湯道に連通する上半部キャビティ形成壁と、前記主湯道と分岐湯道の交差部分に対応して上側に凹入する押湯部空間とを備えた上型を造型し、前記下原型を鋳物砂から型抜きして、前記主湯道の下方に位置して前記見切り面で上向きに開口する長寸の幅木支持用主溝と、前記分岐湯道の下方に位置してこの幅木支持用主溝の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成され前記見切り面で上向きに開口する複数の幅木支持用分岐溝と、各幅木支持用分岐溝に連通する下半部キャビティ形成壁とを備えた下型を造型するとともに、この下型に幅木および該幅木に連設した中子を装着したのち、見切り面を上に向けた下型に見切り面を下に向けた上型を載置して型合わせを行って、幅木の上側に前記主湯道および分岐湯道を形成し、前記上半部キャビティ形成壁と、前記下半部キャビティ形成壁および中子の外周面とで囲まれて前記分岐湯道に連通し、かつ径方向寸法より大きい寸法の軸方向の中心軸又は中心軸の一方側を上下に指向させて管継手の投影平面積を最小値に設定したキャビティを形成したのち、前記主湯道から前記分岐湯道を介して前記キャビティに注湯することを特徴とする径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法。
- 前記幅木が前記幅木支持用主溝に支持される長寸の主幅木と、この主幅木の長手方向に所定の間隔を有して幅方向両側に分岐して形成されて前記幅木支持用分岐溝に支持される複数の副幅木とを備え、これら複数の副幅木それぞれの先端に中子が連設されていることを特徴とする請求項1記載の径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法。
- 前記上型と下型のうち少なくとも下型の鋳物砂の凸部がキャビティにおける軸方向の一端部に進入するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法。
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1996
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