JPS62161457A

JPS62161457A - クロ−ズドデツキ型シリンダブロツクの製造方法

Info

Publication number: JPS62161457A
Application number: JP330786A
Authority: JP
Inventors: Shizuo Ebisawa; 海老澤　賜寿雄; Shigemitsu Nakabayashi; 中林　繁光; Takeji Shinoda; 篠田　武治; Kiyoshi Shibata; 清柴田
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1986-01-10
Filing date: 1986-01-10
Publication date: 1987-07-17
Also published as: JPH0346221B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ａ０発明の目的＋１１　　産業上の利用分野本発明は、エンジンに用いられるクローズドデツキ型シ
リンダブロック、特にシリンダバレルおよび該シリンダ
バレルを囲繞する外壁部間に設けられた水ジャケットの
シリンダヘッド接合面側開口部で、前記シリンダバレル
および外壁部間を複数の補強デンキ部により連結し、相
隣る前記補強デツキ部間を前記水ジャケットのシリンダ
ヘッド側連通口としたものの製造方法に関する。

（２）従来の技術従来、前記連通口および補強デツキ部を形成するために
、水ジャケット形成用砂中子におけるシリンダヘッド接
合面側の端面に連通口形成用突起部を設け、その突起部
を鋳型のキャビティ天井面に開口する凹陥部に密合させ
ている。したがってキャビティ内のガス抜きは凹陥部以
外の場所で行われる。

（３）発明が解決しようとする問題点しかしながら、前記のように突起部を凹陥部に密合する
と、キャビティへ充填された溶湯によって砂中子が膨張
するため突起部がその基端から折れ易く不良品を発生す
るという不具合がある。また凹陥部はキャビティから突
出して鋳型の上部に在るのでその部分からガス抜きを行
うようにすれば効率的である。

本発明は上記に鑑み、突起部の折れを回避し、またガス
抜きを効率良く行うことのできる前記製造方法を提供す
ることを目的とする。

Ｂ０発明の構成（１１問題点を解決するための手段本発明は、シリンダバレルおよび該シリンダバレルを囲
繞する外壁部間に設けられた水ジャケットのシリンダヘ
ッド接合面側開口部で、前記シリンダバレルおよび外壁
部間を複数の補強デツキ部により連結し、相隣る前記補
強デツキ部間を前記水ジャケットのシリンダヘッド側連
通口としたクローズドデツキ型シリンダブロックを製造
するに当り、シリンダヘッド接合面側の端面に連通口形
成用突起部を有する水ジャケット形成用砂中子を鋳型の
キャビティに設置して前記突起部を該キャビティの天井
面に開口する凹陥部に遊挿すると共に前記端面とそれと
対向する該キャビティの天井面間に補強デツキ部成形用
空間を形成し、また前記凹陥部天井面に開口するガス抜
き孔に、該ガス抜き孔の内周面との間にガス抜き通路を
形成するガス抜きピンを挿入して該ガス抜きピンの円錐
形先端部を前記凹陥部内に配設する工程と；前記キャビ
ティに注湯してシリンダブロック素材を圧力鋳造する工
程と；前記シリンダブロック素材より前記突起部を包む
突出部を切除して前記連通口および前記補強デツキ部を
得る工程と；を用いることを特徴とする。

（２）作　用砂中子の連通口形成用突起部をキャビティに開口する凹
陥部に遊挿すると、溶湯によって砂中子が膨張した場合
それに対する突起部の追従が許容され、これにより突起
部の折れが回避される。また凹陥部に集合するガスはガ
ス抜きピンの円錐形先端部に沿い分散流通してガス抜き
通路に導かれ、したがってガスが凹陥部内に滞留するこ
とがなく、補強デツキ部に巣の発生といった鋳造欠陥を
生じることがない。

（３）実施例第１．第１Ａ図は本発明により得られたクローズドデツ
キ型シリンダブロックとしてのクローズドデツキ型すイ
アミーズシリンダブロソクＳを示し、そのシリンダブロ
ックＳはアルミニウム合金製シリンダブロック本体１と
、その本体１に鋳ぐるまれた鋳鉄製スリーブ２とよりな
る。シリンダブロック本体１は、複数、図示例は４個の
シリンダバレル３１〜３４相互を結合してなるサイアミ
ーズシリンダバレル３と、そのサイアミーズシリンダバ
レル３を囲繞する外壁部４と、外壁部４の下縁に連設さ
れたクランクケース５とより構成され、各シリンダバレ
ル３１〜３４に前記スリーブ２が鋳ぐるまれでおり、各
スリーブ２によりシリンダボア２ａが画成される。

サイアミーズシリンダバレル３と外壁部４間に、サイア
ミーズシリンダバレル３の全周が臨む水ジャケット６が
形成される。その水ジャケット６におけるシリンダヘッ
ド接合面１ａ側開口部において、サイアミーズシリンダ
バレル３と外壁部４間は複数の補強デツキ部７により連
結され、相隣る補強デツキ部７間はシリンダヘッド側へ
の連通口８として機能する。これによりサイアミーズシ
リンダブロソクＳはクローズドデツキ型に構成される。

第２図は、第９．第１０図に示すシリンダブロック素材
Ｓｍを鋳造する鋳型としての金型Ｍを示し、その金型Ｍ
は昇降自在な上型９と、その上型９の下方に配設された
左右二つ割の第１および第２側型ｉｏ、、ｉｏ、と、両
側型１０．．１０□を摺動自在に載置する下型１１とよ
り構成される。

上型９はその下面に突設された４本の心金１２を有し、
その心金１２と両側型１０．．１０□間にサイアミーズ
シリンダバレル３および外壁部４を成形する第１キヤビ
テイＣ５が画成され、また両側型ｔｏｅ、ｔｏ□と下型
１１間にクランクケース５を成形する第２キヤビテイＣ
２が画成される。第２キ、ヤビテイＣ２の上端は第１キ
ヤビテイＣＩに、また下端は下型１１に形成された一対
の湯道１３に堰１４を介してそれぞれ連通ずる。

第３．第４図に明示するように上型９に、第１キャビテ
ィＣ，の天井面に開口する複数の凹陥部１５が形成され
、各凹陥部１５の天井面に小径のガス抜き孔１６が開口
する。各ガス抜き孔１６に、その内周面との間にガス抜
き通路ｐを形成するガス抜きピン１７が挿入される。

第３．第５．第６図に明示するようにガス抜きピン１７
は、大径頭部１７ａと、それに連設された小径軸部１７
ｂとよりなり、その小径軸部Ｉ７ｂは大径頭部１７ａ側
の溝無し部分１８とそれに連設される溝付部分１９とよ
り構成される。大径頭部１７ａにおける溝無し部分１８
側の端部に、溝無し部分１８側の環状端面および外周面
に開口する４個の切欠き２０が等間隔に形成される。溝
付部分１９の先端部１９ａは円Ｓ（Ｌ形に形成され、ま
た複数の溝２１は軸方向に延びると共に円周方向に等間
隔に配設され、谷溝２１は円錐形先端部１９ａの先に収
斂するようになっている。

ガス抜きピン１７の拡大頭部１７ａはガス抜き孔１６上
部の大径部１６ａに遊嵌され、溝付部分１９はガス抜き
孔１６下部の小径部１６ｂに圧入される。円錐形先端部
１９ａは凹陥部１５内に配設される。

かくして、大径部１６ａと大径頭部１７，１間、各切欠
き２０、小径部１６ｂと溝無し部分１８間、各／４２１
によりガス抜き通路ｐが構成される。このガス抜き通路
ｐの横断面積は小さく、これにより圧力鋳造に際し、圧
力漏れを抑制することができる。

第７．第８図は水ジャケット形成用砂中子２２を示し、
その砂中子２２は、シリンダブロックＳの４本のシリン
ダバレル３１〜３４に対応して４本の円筒部２３１〜２
３４を備えると共にそれらの相隣るもの相互の重合する
周壁を欠如させた中子本体２４と、水ジャケット６をシ
リンダヘッドの水ジャケットに連通ずる連通口８を形成
すべく、中子本体２４のシリンダヘッド接合面側の端面
に突設された複数の突起部２５と、中子本体２４のシリ
ンダバレル配列方向両外側面、図示例は中間に位置する
２本の円筒部２３□、２３．の両外側面にそれぞれ突設
された幅木２６とより構成される。各突起部２５は、前
記各凹陥部１５に遊挿されるようにその寸法設定が行わ
れる。

圧力鋳造時には、第２図に示すように型閉め状態におい
て、各心金１２をスリーブ２に嵌合し、また砂中子２２
を、その円筒部２３．〜２３４をスリーブ２の外周に遊
嵌して各幅木２６を介し両側型１０１．Ｌｏｇにより挟
持する。これにより砂中子２２の各突起部２５が凹陥部
１５に遊挿されてその突起部２５の回りに空間Ｓ、が画
成されると共に各ガス抜きピン１６の円錐形先端部１９
ａが各突起部２５の頂面に対向する。また砂中子２２の
シリンダヘッド接合面１ａ側の端面と、それと対向する
第１キャビティＣ１内面、したがって上型９下面との間
に補強デツキ部成形用空間Ｓ２が画成される。さらに砂
中子２２とスリーブ２間にサイアミーズレリンダバレル
成形用空間Ｓ。

が、また砂中子２２と両側型１０１．ｌＯｔ間に外壁部
成形用空間ｓ４がそれぞれ画成される。

下型１１の図示しない湯溜部に溶解炉よりアルミニウム
合金の溶湯を供給し、図示しないプランジャを上昇させ
て溶湯を両湯道１３および堰１４を通じて第２キヤビテ
イＣ２の下部よりそのキャビティＣ２および第１キヤビ
テイＣＩに所定の圧力下で充填する。両キャビティｃ、
、ＣＺ内の空気等のガスは、溶湯により押し上げられ、
各凹陥部１５に集合し、そこからガス抜きピン１７の円
錐形先端部１９ａに沿い分散流通してガス抜き通路ｐを
経て上型９の上方へ抜ける。この場合谷溝２１によりガ
スの流通方向が規制されるので、その分散流通がスムー
ズに行われる。

各凹陥部１５が溶湯により満たされた後溶湯を所定の高
圧力下で完全に凝固させる。

これにより第７．第８図に示すシリンダブロック素材Ｓ
ｍが得られる。このシリンダブロック素材Ｓｍにおいて
は、前記空間Ｃ１により各突起部２５を包むようにアル
ミニウム合金よりなる突出部２７が形成されている。

第７．第８図の突出部２７を砂中子２２の突起部２５と
共に切除して砂抜きを行うと、第７Ａ図に示すように水
ジャケット６のシリンダヘッド接合面ｉａ側開口部に連
通口８が、また第８Ａ図に示すように水ジャケット６の
シリンダヘッド接合面ｌａ側開口部に補強デツキ部７が
それぞれ形成される。

前記のようにガス抜きピン１７の円錐形先端部１９ａに
よりガス抜きがスムーズに行われるので、溶湯へのガス
の巻込に起因した、補強デツキ部７における巣の発生お
よび補強デツキ部７とスリーブ２との溶着不良といった
鋳造欠陥が発生することがない。

Ｃ０発明の効果本発明によれば、砂中子の連通口形成用突起部をキャビ
ティに開口する凹陥部に遊挿するので溶湯によって砂中
子が膨張した場合それに対する突起部の追従が許容され
、これにより突起部の折れが回避されるので、鋳造品質
の優秀なりローズドブツキ型シリンダブロックを得るこ
とができる。

また凹陥部はキャビティから突出して鋳型の上部に在る
ので、その凹陥部にガスを集合させ、そのガスをガス抜
きピンの円錐形先端部に沿わせることにより分散流通さ
せてガス抜き通路に導くことができ、これにより凹陥部
におけるガスの滞溜を防止して補強デツキ部に、巣の発
生といった鋳造欠陥が生じることを回避することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はシリンダブロックの平面図、第１Ａ図はシリン
ダブロックの横断平面図、第２図は第１図ｎ−ｎ線断面
に対応する鋳型の断面図、第３図は第２図の要部拡大図
、第４図は第１図ｎ−ｎ線断面に対応する鋳型の拡大断
面図、第５図は第３図の要部拡大図、第６図は第１図ｎ
−ｎ線断面図、第７図は砂中子の斜視図、第８図は第１
図ｎ−ｎ線断面図、第９図は第３図に対応するシリンダ
ブロック素材の要部拡大断面図、第９Ａ図は第９図に対
応するシリンダブロックの要部拡大断面図、第１０図は
第４図に対応するシリンダブロック素材の要部拡大断面
図、第１０Ａ図は第１０図に対応するシリンダブロック
の要部拡大断面図である。Ｃ＋、Ｃｚ・・・第１．第２キヤビテイ、Ｍ・・・鋳型
としての金型、ｐ・・・ガス抜き通路、Ｓ２・・・空間
、１ａ・・・シリンダヘッド接合面、３・・・サイアミ
ーズシリンダバレル、４・・・外壁部、６・・・水ジャ
ケット、７・・・補強デツキ部、８・・・連通口、１５
・・・凹陥部、１Ｇ・・・ガス抜き孔、１７・・・ガス
抜きピン、１９ａ・・・円錐形先端部、２２・・・砂中
子、２５・・・突起部、２７・・・突出部特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社第１図１！８図第４図第６ｖＩＩ第３図第１０図　　　　　　第９図ｔＩＯＡ図　　　　　　　第９Ａ図手続補正・書（自発）昭オＤ　　６１年１１　　月　−ヨニー

Claims

【特許請求の範囲】

シリンダバレルおよび該シリンダバレルを囲繞する外壁
部間に設けられた水ジャケットのシリンダヘッド接合面
側開口部で、前記シリンダバレルおよび外壁部間を複数
の補強デッキ部により連結し、相隣る前記補強デッキ部
間を前記水ジャケットのシリンダヘッド側連通口とした
クローズドデッキ型シリンダブロックを製造するに当り
、シリンダヘッド接合面側の端面に連通口形成用突起部
を有する水ジャケット形成用砂中子を鋳型のキャビティ
に設置して前記突起部を該キャビティの天井面に開口す
る凹陥部に遊挿すると共に前記端面とそれと対向する該
キャビティの天井面間に補強デッキ部成形用空間を形成
し、また前記凹陥部天井面に開口するガス抜き孔に、該
ガス抜き孔の内周面との間にガス抜き通路を形成するガ
ス抜きピンを挿入して該ガス抜きピンの円錐形先端部を
前記凹陥部内に配設する工程と；前記キャビティに注湯
してシリンダブロック素材を圧力鋳造する工程と；前記
シリンダブロック素材より前記突起部を包む突出部を切
除して前記連通口および前記補強デッキ部を得る工程と
；を用いることを特徴とするクローズドデッキ型シリン
ダブロックの製造方法。