JP2587657B2 - 前後壁と左右壁とこれらに囲まれた横孔が、形成された中央盤を備えた製品を製造する方法 - Google Patents

前後壁と左右壁とこれらに囲まれた横孔が、形成された中央盤を備えた製品を製造する方法

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JP2587657B2 JP62255246A JP25524687A JP2587657B2 JP 2587657 B2 JP2587657 B2 JP 2587657B2 JP 62255246 A JP62255246 A JP 62255246A JP 25524687 A JP25524687 A JP 25524687A JP 2587657 B2 JP2587657 B2 JP 2587657B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は前後壁と左右壁とこれらに囲まれ横孔が形成
された中央壁を備えた製品を製造する方法に関し、特に
鋳ぐるみ中子を用いた鋳造工程を備えた当該製品製造方
法に関する。
【従来の技術】
従来の鋳造方法においては、鋳造製品にアンダーカッ
ト部や孔等を形成する場合、中子の埋金を使用すること
が一般的に行われている。しかしながら、第8図、第9
図に例示した如く、前壁bと後壁cと左右の側壁d、e
と、これらに囲まれる中央壁fとを有する鋳造品aにあ
って、その中央壁fに貫通した横孔g等を形成する場
合、従来の鋳造法では、中子や埋金を使用しても前後壁
b,cが障害になっている為に横孔g等を鋳抜くことがで
きない。即ち、上記中央壁fに横孔gを形成する為に
は、中子(図示せず)を前方、又は後方へスライドさせ
る必要があるが、中央壁fが前後壁b,cに囲まれている
為、中子を使用できない。 又、孔等を形成する手段として埋金をインサートする
鋳造法もあるが、埋金は単独で金型内に保持できない
為、埋金の使用もできず、在来鋳造法では上記横孔gが
形成できなかった。
【発明が解決しようとする課題】
従ってこのような横孔gを有する鋳造品を形成するた
めには、横孔を有しない製品を鋳造し、後に切削加工に
よって該横孔を穿設する方法が用いられている。しかし
切削加工は困難を要し、かつ切削面には鋳巣が多いとい
う問題点がある。 そこで本発明は、横孔が容易に形成可能であり、形成
された横孔の壁面に鋳巣が極めて少ない、前後壁と左右
壁とこれらに囲まれ横孔が形成された中央壁を備えた製
品を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、少なくとも前後壁
2a、2bと該前後壁と一体の左右壁2c、2dと該前後壁と左
右壁とで囲まれ横孔2fが形成された中央壁2eを備えた製
品を製造するために該前後壁と該左右壁と該横孔を除く
中央壁との輪郭形状に形状を対応させた金型3、4を用
意する工程と、該横孔2fに対応する環状部1aと該環状部
と一体の複数の突出部1b、1cとを有する鋳ぐるみ中子1
を該金型3、4内に充填させるべき溶湯と同一の材料に
て形成する工程と、該鋳ぐるみ中子1の該突出部1b、1c
を該金型3、4内に保持し該金型の中央壁相当部に該鋳
ぐるみ中子を設置する工程と、該金型に溶湯を充填して
該前後壁2a、2bと左右壁2c、2dと中央壁2eを一体に鋳造
すると共に該中央壁相当部において該鋳ぐるみ中子1を
鋳ぐるんで該環状部内1aが貫通孔となる鋳造品を形成す
る工程と、該鋳造品を該金型から取出した後に該貫通孔
に対して切り出し加工を施し該鋳ぐるみ中子の該環状部
1aをすべて除去して該横孔2fを形成する工程を有する、
前後壁と左右壁とこれらに囲まれ横孔が形成された中央
壁を備えた製品を製造する方法を提供している。
【作用】
溶湯が金型キャビティ内に充填されると、鋳ぐるみ中
子の環状部は溶湯で鋳ぐるまれる。このとき環状部内の
空間には溶湯は充填されずに貫通孔となる。この鋳造に
よって環状部の周囲の溶湯が固化してチル層が形成され
る。したがって鋳造品を金型から取り出して貫通孔に切
り出し加工を施し環状部をすべて除去して横孔を提供し
たとき、横孔の内周面は巣がほとんどなく良好な平滑面
となる。
【実施例】
本発明による、前後壁と左右壁とこれらに囲まれ横孔
が形成された中央壁を備えた製品を製造する方法を実施
する装置について第1図乃至第5図に基づき説明する。
当該製品2は第4図に示されるように、前壁2aと後壁2b
と左壁2cと右壁2dと、左右壁2c、2dの略中間部に連設さ
れて前後壁両壁2a、2bと左右壁2c、2dに囲まれる中央壁
2eとからなり、中央壁2eには横孔2fが形成されている。
このような製品を製造するために、第1図に示されるダ
イカスト鋳造機と、該鋳造機の金型内に設置される第3
図に示される鋳ぐるみ中子1が用いられる。 第1図に示されるように、ダイカスト鋳造機は可動ダ
イス3と固定ダイス4とにより金型キャビティ5を画成
する。キャビティ5は、上述した製品の前後壁2a、2bと
左右壁2c、2dと横孔2fを除く中央壁2eとの輪郭形状に形
状を対応させている。中央壁2eを鋳造するために、可動
ダイス3の突出部の先端に切り込みを形成して側壁3dと
3cが形成されている。また中央壁2eが鋳造される位置の
可動ダイス3の底壁と固定ダイス4の底壁には、凹部3a
と凹部4aがそれぞれ形成されている。第1図において6
は可動ホルダー、7は固定ホルダー、8はスリーブ、9
は湯口、10は押出板、11は押し出しピンを夫々示す。こ
れらはダイカスト鋳造機における公知の部材であるので
説明は省略する。 第4図、第5図に示される鋳ぐるみ中子は、製品2の
材料と同一材料(例えばJIS規格ADC10)のダイカスト鋳
造品である。鋳ぐるみ中子1は、製品2の横孔2fに対応
する外周円周形状2gの環状部1aと、該環状部1aから一体
にかつ対称に突出した2本の突出部1b、1cにより構成さ
れる。環状部1aは、断面リング状で、その外径ιは加工
後の最終の横孔2fの内径Lより僅かに小さく形成してあ
る。また突出部1b、1cの先端はダイスの凹部3a、4aとそ
れぞれ嵌合可能である。 上記ダイカスト鋳造機と事前にダイカスト鋳造された
鋳ぐるみ中子1とを用いて、以下の工程が実行される。 まず型開きの状態で鋳ぐるみ中子1を可動ダイス3内
に挿入し、突出部1cを可動ダイス3の凹部3aに嵌合さ
せ、環状部1aを可動ダイス3の側壁3d、3cに密着させて
安定性良く保持させる。次いで型締めがなされ、鋳ぐる
み中子の他の突出部1bは固定ダイス4の凹部aに嵌合さ
れる。よって鋳ぐるみ中子1は、キャビティ5の中央壁
相当部に確実に保持される。 このようにして型閉めした状態で、金型キャビティ5
内にJIS規格ADC10の溶湯を下記のような鋳造条件で充填
する。 金型温度:200℃ 湯温度:680℃ 鋳込圧:800kg/cm2 鋳込速度:40m/sec チルタイム:20秒 この鋳造により、前後壁2a、2bと、左右壁2c、2dと、
中央壁2e相当部が一体に鋳造される。またこの鋳造過程
で中央壁相当部において鋳ぐるみ中込1が鋳ぐるまれ、
環状部1a内が貫通孔となる鋳造品が形成される。 次いで型開きした後、押出しピン11により鋳造品を押
出し、その後鋳造品中央壁の貫通孔に対して切り出し加
工が施される。この切り出し加工により、環状部1aがす
べて除去され、所望の最終加工孔径Lまで加工して横孔
2fが形成される。なお鋳ぐるみ中子1の突出部1b、1c
は、製品2内にそのまま残る。 鋳ぐるみ中子1の環状部1aの外周面2gの表面から1〜
2mm外側の範囲はチル層が形成されているので巣がほと
んどなく、従って上述のように最終加工孔径Lに沿って
切削加工して鋳ぐるみ中子1の環状部1aを切り出すと、
巣等の欠陥のない良好な切削面を持った横孔2fが形成さ
れる。 第6図は、中央壁に複数(3個)の横孔が形成された
製品を製造する過程での鋳造製品を示し、第7図は該鋳
造製品を製造するのに用いられる鋳ぐるみ中子1を示
す。この鋳ぐるみ中子1は、製品の最終の各横孔2f、
H、Iにそれぞれ対応した3個の環状部1a、1d、1eが設
けられ、これら環状部1a、1d、1eは4本のブリッジ1f、
1g、1h、1iで一体に連設されている。上述した実施例と
同様に、環状部1a、1d、1eの外径は最終切り出し加工後
の横孔2f、H、Iの内径より小さく形成されている。ま
た鋳造工程に関しては、鋳ぐるみ中子の形状が異なるの
であって上述した実施例と同様である。 なお鋳ぐるみ中子の環状部の形状は横孔の所望の形状
に対応させればよく、上述した実施例の円形に限定され
ない。また横孔の数も上記実施例に限定されない。
【発明の効果】
以上説明したように、反発明による前後壁と左右壁と
これらに囲まれ横孔が形成された中央壁を備えた製品を
製造する方法によれば、所望製品と同一材料にて貫通孔
形成用の環状部と該環状部と一体の中子保持用の突出部
とを有する鋳ぐるみ中子を形成し、突出部を金型に保持
して鋳ぐるみ中子を金型内の中央壁相当部に位置せしめ
て鋳造するので、従来の中子や埋金を使用できない箇所
でも貫通孔を容易に形成できる。また鋳ぐるみ中子を使
用することにより、環状部の周囲にチル層が形成するの
で、環状部に切り出し加工等の切削加工を施して環状部
をすべて除去して最終の横孔を形成したとき、横孔の内
周面は巣のない平滑な面となる。又鋳ぐるみ中子は突出
部をもって金型内に容易かつ確実に保持させることがで
きるので、量産可能でコストが安く、環状部の形状を最
終的な横孔の所望形状に対応させているので、鋳造後の
切削加工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による前後壁と左右壁とこ
れらに囲まれ横孔が形成された中央壁を備えた製品を製
造する方法を実施するための、型締め時の鋳造機を示す
縦断側面図、 第2図は第1図におけるII−II線矢視断面図、 第3図は該製造方法に用いられる鋳ぐるみ中子を示す正
面図、 第4図は該製造方法により鋳造される鋳造品の一例を示
す平面図、 第5図は第4図におけるV−V線矢視断面図、 第6図は第2実施例による鋳造品を示す縦断面図、 第7図は第2実施例に用いられる鋳ぐるみ中子を示す正
面図、 第8図は前後壁と左右壁とこれらに囲まれ横孔が形成さ
れた中央壁を備えた所望の製品を示す平面図、 第9図は第8図におけるIX−IX線矢視断面図である。 符号の説明 1……鋳ぐるみ中子 1a、1d、1e……環状部 1b、1c……突出部 2a……前壁 2b……後壁 2c……左壁 2d……右壁 2e……中央壁 2f、H、I……横孔 3……可動ダイス 4……固定ダイス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも前後壁と該前後壁と一体の左右
    壁と該前後壁と左右壁とで囲まれ横孔が形成された中央
    壁を備えた製品を製造するために該前記壁と該左右壁と
    該横孔を除く中央壁との輪郭形状に形状を対応させた金
    型を用意する工程と、 該横孔に対応する環状部と該環状部と一体の複数の突出
    部とを有する鋳ぐるみ中子を該金型内に充填させるべき
    溶湯と同一の材料にて形成する工程と、 該鋳ぐるみ中子の該突出部を該金型内に保持し該金型の
    中央壁相当部に該鋳ぐるみ中子を設置する工程と、 該金型に溶湯を充填して該前後壁と左右壁と中央壁を一
    体に鋳造すると共に該中央壁相当部において該鋳ぐるみ
    中子を鋳ぐるんで該環状部内が貫通孔となる鋳造品を形
    成する工程と、 該鋳造品を該金型から取出した後に該貫通孔に対して切
    り出し加工を施し該鋳ぐるみ中子の該環状部をすべて除
    去して該横孔を形成する工程を有することを特徴とする
    前後壁と左右壁とこれらに囲まれ横孔が形成された中央
    壁を備えた製品を製造する方法。
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