JPH11156513A - 金属部材の鋳造方法及びこの方法に用いる鋳造用金型 - Google Patents
金属部材の鋳造方法及びこの方法に用いる鋳造用金型Info
- Publication number
- JPH11156513A JPH11156513A JP34438397A JP34438397A JPH11156513A JP H11156513 A JPH11156513 A JP H11156513A JP 34438397 A JP34438397 A JP 34438397A JP 34438397 A JP34438397 A JP 34438397A JP H11156513 A JPH11156513 A JP H11156513A
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に薄肉の金属部材や細かい凹凸形状を有す
る金属部材を成形するのに適したビレットを用いる鋳造
用金型を提供する。 【解決手段】 鋳造用金型1を可動型3及び固定型7と
から構成し、可動型3の内面9の両側端部に区画壁1
1,11を突出形成し、この区画壁11,11の内側に
キャビティ形成面13を、そして区画壁11,11の外
側にオーバーフロー部形成面15を構成しておく。キャ
ビティ17が製造すべき金属部材の厚さよりも大きい厚
さスペースを有することとなるように可動型3を固定型
7方向に移動して第1の型締めを行う。この状態でキャ
ビティ17内にビレット31を供給する。その後、キャ
ビティ17が製造すべき金属部材の厚さと同じ厚さスペ
ースを有するように可動型3を固定型7方向にさらに移
動して第2の型締めを行う。
る金属部材を成形するのに適したビレットを用いる鋳造
用金型を提供する。 【解決手段】 鋳造用金型1を可動型3及び固定型7と
から構成し、可動型3の内面9の両側端部に区画壁1
1,11を突出形成し、この区画壁11,11の内側に
キャビティ形成面13を、そして区画壁11,11の外
側にオーバーフロー部形成面15を構成しておく。キャ
ビティ17が製造すべき金属部材の厚さよりも大きい厚
さスペースを有することとなるように可動型3を固定型
7方向に移動して第1の型締めを行う。この状態でキャ
ビティ17内にビレット31を供給する。その後、キャ
ビティ17が製造すべき金属部材の厚さと同じ厚さスペ
ースを有するように可動型3を固定型7方向にさらに移
動して第2の型締めを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半凝固金属を用いて
金属部材を鋳造する方法、すなわち半凝固鋳造方法ある
いはチクソフォーミング方法、及びこの方法に用いるの
に特に適した鋳造用金型に関する。
金属部材を鋳造する方法、すなわち半凝固鋳造方法ある
いはチクソフォーミング方法、及びこの方法に用いるの
に特に適した鋳造用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】半凝固鋳造方法又はチクソフォーミング
方法は半凝固状態あるいは半溶融状態に加熱した金属素
材(ビレット)を金型のキャビティ内に加圧充填するこ
とにより所定形状の金属部材を成形する方法であり、一
般的なダイカスト鋳造方法等と比較して鋳造欠陥の少な
い、金属組織が均一な金属部材を成形できるなどの利点
を有している。
方法は半凝固状態あるいは半溶融状態に加熱した金属素
材(ビレット)を金型のキャビティ内に加圧充填するこ
とにより所定形状の金属部材を成形する方法であり、一
般的なダイカスト鋳造方法等と比較して鋳造欠陥の少な
い、金属組織が均一な金属部材を成形できるなどの利点
を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビレッ
トは金属溶湯と比較して流動性が劣るので薄肉の金属部
材や細かい凹凸形状を有する金属部材を半凝固鋳造方法
により成形すると湯回りが悪くなり、また良好な湯回り
を確保しようとすればキャビティ内へのビレットの充填
圧力を大きくしなければならないので鋳造装置が高価な
ものとなってしまう。
トは金属溶湯と比較して流動性が劣るので薄肉の金属部
材や細かい凹凸形状を有する金属部材を半凝固鋳造方法
により成形すると湯回りが悪くなり、また良好な湯回り
を確保しようとすればキャビティ内へのビレットの充填
圧力を大きくしなければならないので鋳造装置が高価な
ものとなってしまう。
【0004】そこで、本発明は、特に薄肉の金属部材や
細かい凹凸形状を有する金属部材を成形するのに適した
半凝固金属又はビレットを用いる鋳造方法及び鋳造用金
型の提供を目的とする。
細かい凹凸形状を有する金属部材を成形するのに適した
半凝固金属又はビレットを用いる鋳造方法及び鋳造用金
型の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の金属部材の鋳造方法は、半凝固金属を金型の
キャビティ内に充填して所定形状の金属部材を成形する
金属部材の鋳造方法であって、前記キャビティが、成形
されるべき前記金属部材の外形よりも大きなスペースを
有することとなるように前記金型の第1の型締めを行
い、この第1の型締めの後に、またはこの第1の型締め
と同時に前記キャビティ内に前記半凝固金属を供給し、
次ぎに、前記キャビティが、成形されるべき前記金属部
材の外形と同じスペースを有することとなるように前記
金型の第2の型締めを行って、前記キャビティ内に前記
半凝固金属を充填させるとともに、この半凝固金属の過
剰分を、細い又は薄い連通部を介して前記キャビティに
連なっているオーバーフロー部に押し出し、この第2の
型締め後の前記キャビティ内で前記半凝固金属を凝固さ
せ、型開き後に前記連通部内及び前記オーバーフロー部
内で凝固した前記半凝固金属を取り去るものである。本
発明では型締めを2段階に分けて行い、第1段階の第1
の型締めはキャビティが成形されるべき金属部材の外形
よりも大きなスペースを有することとなるように、言い
換えると比較的広いスペースを有することとなるように
行う。成形されるべき金属部材が薄肉のものである場合
には、キャビティがこの金属部材よりも厚いスペースを
有することとなるように第1の型締めが行われる。ビレ
ットはこの第1の型締めと同時に、あるいは第1の型締
めの後に広いスペースのキャビティ内に供給される。ビ
レットはキャビティの隅々にまで供給、すなわち充填さ
れる必要はないが、第1の型締め後のキャビティ内に供
給されたビレット量は所定形状の金属部材を鋳造するた
めの量よりも多くなければならず、通常は1.2倍乃至
1.5倍程度、場合によっては2倍から3倍程度が適量
である。キャビティ内にビレットを供給した後に第2段
階の第2の型締めを行う。第2の型締めはキャビティが
成形されるべき金属部材の外形と同じスペースを有する
こととなるように、または成形されるべき金属部材と同
じ厚さを有することとなるように行われるが、供給され
ているビレットの量は第2の型締め後のキャビティ内の
容量よりも多いので、第2の型締めが行われるとビレッ
トはキャビティ内の隅々にまで行き渡り、余分のビレッ
ト、すなわちビレットの過剰分はキャビティ外にはみ出
してこのキャビティに連なっているオーバーフロー部に
押し出される。金型内の半凝固金属が凝固した後に型開
きを行い、キャビティ外にはみ出して凝固した部分を取
り去ることにより所定形状の金属部材を得ることができ
るが、オーバーフロー部は細い又は薄い連通部を介して
キャビティに連なっているので、キャビティ外にはみ出
して凝固した部分、すなわち連通部内及びオーバーフロ
ー部内で凝固した部分を簡単に切断するなどして取り去
ることができる。
の本発明の金属部材の鋳造方法は、半凝固金属を金型の
キャビティ内に充填して所定形状の金属部材を成形する
金属部材の鋳造方法であって、前記キャビティが、成形
されるべき前記金属部材の外形よりも大きなスペースを
有することとなるように前記金型の第1の型締めを行
い、この第1の型締めの後に、またはこの第1の型締め
と同時に前記キャビティ内に前記半凝固金属を供給し、
次ぎに、前記キャビティが、成形されるべき前記金属部
材の外形と同じスペースを有することとなるように前記
金型の第2の型締めを行って、前記キャビティ内に前記
半凝固金属を充填させるとともに、この半凝固金属の過
剰分を、細い又は薄い連通部を介して前記キャビティに
連なっているオーバーフロー部に押し出し、この第2の
型締め後の前記キャビティ内で前記半凝固金属を凝固さ
せ、型開き後に前記連通部内及び前記オーバーフロー部
内で凝固した前記半凝固金属を取り去るものである。本
発明では型締めを2段階に分けて行い、第1段階の第1
の型締めはキャビティが成形されるべき金属部材の外形
よりも大きなスペースを有することとなるように、言い
換えると比較的広いスペースを有することとなるように
行う。成形されるべき金属部材が薄肉のものである場合
には、キャビティがこの金属部材よりも厚いスペースを
有することとなるように第1の型締めが行われる。ビレ
ットはこの第1の型締めと同時に、あるいは第1の型締
めの後に広いスペースのキャビティ内に供給される。ビ
レットはキャビティの隅々にまで供給、すなわち充填さ
れる必要はないが、第1の型締め後のキャビティ内に供
給されたビレット量は所定形状の金属部材を鋳造するた
めの量よりも多くなければならず、通常は1.2倍乃至
1.5倍程度、場合によっては2倍から3倍程度が適量
である。キャビティ内にビレットを供給した後に第2段
階の第2の型締めを行う。第2の型締めはキャビティが
成形されるべき金属部材の外形と同じスペースを有する
こととなるように、または成形されるべき金属部材と同
じ厚さを有することとなるように行われるが、供給され
ているビレットの量は第2の型締め後のキャビティ内の
容量よりも多いので、第2の型締めが行われるとビレッ
トはキャビティ内の隅々にまで行き渡り、余分のビレッ
ト、すなわちビレットの過剰分はキャビティ外にはみ出
してこのキャビティに連なっているオーバーフロー部に
押し出される。金型内の半凝固金属が凝固した後に型開
きを行い、キャビティ外にはみ出して凝固した部分を取
り去ることにより所定形状の金属部材を得ることができ
るが、オーバーフロー部は細い又は薄い連通部を介して
キャビティに連なっているので、キャビティ外にはみ出
して凝固した部分、すなわち連通部内及びオーバーフロ
ー部内で凝固した部分を簡単に切断するなどして取り去
ることができる。
【0006】そして本発明の鋳造用金型は、半凝固金属
をキャビティ内で凝固させて所定形状の金属部材を鋳造
する鋳造用金型であって、相対的に接近する型締め動作
によって前記キャビティ及びこのキャビティの外側にオ
ーバーフロー部を形成する一対の型を有し、この一対の
型の少なくとも一方には前記キャビティと前記オーバー
フロー部とを区画する区画壁が形成されていて、前記一
対の型は第1の型締め動作によって前記金属部材よりも
大きな厚さスペースを有するキャビティを形成し、第2
の型締め動作によって前記金属部材と等しい厚さスペー
スを有するキャビティを形成するとともに、前記区画壁
の先端を対向内面に接近させるものである。キャビティ
とオーバーフロー部とは区画壁の先端と対向内面との隙
間を介して連通し、キャビティ内に供給された半凝固金
属の過剰分は一対の型の第2の型締め動作時に区画壁の
先端と対向内面とのこの隙間を通過してオーバーフロー
部に押し出されるが、第2の型締め動作の完了時にはこ
の隙間はキャビティの厚さよりも十分薄くなっているの
で、型開き後にキャビティ外に押し出されて凝固した部
分を簡単に取り去ることができる。第2の型締め動作の
完了時における隙間の間隔はこの隙間に隣接するキャビ
ティの厚さの3分の1乃至5分の1程度であることが好
ましい。オーバーフロー部はキャビティの両側に形成さ
れるのが普通であるが、片側だけに形成される場合もあ
る。この鋳造用金型はより具体的には次のように構成さ
れる。半凝固金属をキャビティ内で凝固させて所定形状
の金属部材を鋳造する鋳造用金型であって、相対的に接
近する型締め動作によって前記キャビティ及びこのキャ
ビティの外側にオーバーフロー部を形成する第1の型及
び第2の型を有し、この第1の型の内面の両側端部に
は、この内面を内側のキャビティ形成面と外側のオーバ
ーフロー部形成面とに区分けする区分壁が形成されてい
て、前記キャビティは前記キャビティ形成面、前記区分
壁及び前記第2の型の内面とにより形成され、かつ前記
オーバーフロー部は前記オーバーフロー部形成面、前記
区分壁及び前記第2の型の内面とにより形成され、前記
第1の型及び前記第2の型は第1の型締め動作によって
前記金属部材よりも大きな厚さスペースを有するキャビ
ティを形成し、第2の型締め動作によって前記金属部材
と等しい厚さスペースを有するキャビティを形成すると
ともに、前記区画壁の先端を前記第2の型の内面に接近
させる鋳造用金型。
をキャビティ内で凝固させて所定形状の金属部材を鋳造
する鋳造用金型であって、相対的に接近する型締め動作
によって前記キャビティ及びこのキャビティの外側にオ
ーバーフロー部を形成する一対の型を有し、この一対の
型の少なくとも一方には前記キャビティと前記オーバー
フロー部とを区画する区画壁が形成されていて、前記一
対の型は第1の型締め動作によって前記金属部材よりも
大きな厚さスペースを有するキャビティを形成し、第2
の型締め動作によって前記金属部材と等しい厚さスペー
スを有するキャビティを形成するとともに、前記区画壁
の先端を対向内面に接近させるものである。キャビティ
とオーバーフロー部とは区画壁の先端と対向内面との隙
間を介して連通し、キャビティ内に供給された半凝固金
属の過剰分は一対の型の第2の型締め動作時に区画壁の
先端と対向内面とのこの隙間を通過してオーバーフロー
部に押し出されるが、第2の型締め動作の完了時にはこ
の隙間はキャビティの厚さよりも十分薄くなっているの
で、型開き後にキャビティ外に押し出されて凝固した部
分を簡単に取り去ることができる。第2の型締め動作の
完了時における隙間の間隔はこの隙間に隣接するキャビ
ティの厚さの3分の1乃至5分の1程度であることが好
ましい。オーバーフロー部はキャビティの両側に形成さ
れるのが普通であるが、片側だけに形成される場合もあ
る。この鋳造用金型はより具体的には次のように構成さ
れる。半凝固金属をキャビティ内で凝固させて所定形状
の金属部材を鋳造する鋳造用金型であって、相対的に接
近する型締め動作によって前記キャビティ及びこのキャ
ビティの外側にオーバーフロー部を形成する第1の型及
び第2の型を有し、この第1の型の内面の両側端部に
は、この内面を内側のキャビティ形成面と外側のオーバ
ーフロー部形成面とに区分けする区分壁が形成されてい
て、前記キャビティは前記キャビティ形成面、前記区分
壁及び前記第2の型の内面とにより形成され、かつ前記
オーバーフロー部は前記オーバーフロー部形成面、前記
区分壁及び前記第2の型の内面とにより形成され、前記
第1の型及び前記第2の型は第1の型締め動作によって
前記金属部材よりも大きな厚さスペースを有するキャビ
ティを形成し、第2の型締め動作によって前記金属部材
と等しい厚さスペースを有するキャビティを形成すると
ともに、前記区画壁の先端を前記第2の型の内面に接近
させる鋳造用金型。
【0007】また、本発明の鋳造用金型は、半凝固金属
をキャビティ内で凝固させて所定形状の金属部材を鋳造
する鋳造用金型であって、相対的に接近する型締め動作
によって前記キャビティ及びこのキャビティの外側にオ
ーバーフロー部を形成する一対の型を有し、この一対の
型には前記キャビティと前記オーバーフロー部とを遮断
し及び連通させる可動シャッタが設けられていて、前記
一対の型は第1の型締め動作によって前記金属部材より
も大きな厚さスペースを有するキャビティを形成し、第
2の型締め動作によって前記金属部材と等しい厚さスペ
ースを有するキャビティを形成し、前記可動シャッタ
は、前記一対の型が第2の型締め動作を開始するまで、
又は第2の型締め動作を開始する直前まで前記キャビテ
ィと前記オーバーフロー部とを遮断し、前記一対の型が
第2の型締め動作を開始すると、又は第2の型締め動作
を開始する直前に前記キャビティと前記オーバーフロー
部とを連通させ、前記一対の型の第2の型締め動作が完
了するときには前記キャビティと前記オーバーフロー部
とを薄い隙間を介して連通させる、というように構成さ
れることもある。第1の型締め時又は第1の型締め完了
時にはキャビティとオーバーフロー部とは可動シャッタ
に遮られて遮断されている。したがって、キャビティ内
への供給時に半凝固金属がオーバーフロー部に入り込む
ことはない。一対の型が第2の型締め動作を開始する
と、又は第2の型締め動作を開始する直前に可動シャッ
タが移動してキャビティとオーバーフロー部とを連通さ
せるので、キャビティ内に供給された半凝固金属の過剰
分はオーバーフロー部に押し出されるが、第2の型締め
動作が完了するときにはキャビティとオーバーフロー部
との連通は薄い隙間を介して行われているので、やはり
型開き後にキャビティ外に押し出されて凝固した部分を
簡単に取り去ることができる。薄い隙間の間隔はこの隙
間に隣接するキャビティの厚さの3分の1乃至5分の1
程度であることが適切である。この鋳造用金型はより具
体的には次のように構成される。半凝固金属をキャビテ
ィ内で凝固させて所定形状の金属部材を鋳造する鋳造用
金型であって、相対的に接近する型締め動作によって前
記キャビティ及びこのキャビティの外側にオーバーフロ
ー部を形成する第1の型及び第2の型を有し、この第1
の型の内面は、キャビティ形成面とこのキャビティ形成
面の両側に設けられたオーバーフロー部形成用凹部とか
ら構成され、前記第2の型の内面の前記オーバーフロー
部形成用凹部に対向する位置からは可動シャッタが突出
していて、前記キャビティは前記キャビティ形成面、前
記可動シャッタ及び前記第2の型の内面とにより形成さ
れ、かつ前記オーバーフロー部は前記オーバーフロー部
形成用凹部及び前記可動シャッタとにより形成され、前
記第1の型及び前記第2の型は第1の型締め動作によっ
て前記金属部材よりも大きな厚さスペースを有するキャ
ビティを形成し、第2の型締め動作によって前記金属部
材と等しい厚さスペースを有するキャビティを形成し、
前記可動シャッタは、前記第1の型及び前記第2の型が
第2の型締め動作を開始するまでは、又は第2の型締め
動作を開始する直前までは前記第1の型方向に移動して
いて前記オーバーフロー部形成用凹部に嵌まり込み、前
記第1の型及び前記第2の型が第2の型締め動作を開始
すると、又は第2の型締め動作を開始する直前に前記オ
ーバーフロー部形成用凹部から抜け出す方向に移動して
前記キャビティと前記オーバーフロー部とを連通させ、
前記第1の型及び前記第2の型の第2の型締め動作が完
了するときには前記キャビティと前記オーバーフロー部
とを薄い隙間を介して連通させる鋳造用金型。
をキャビティ内で凝固させて所定形状の金属部材を鋳造
する鋳造用金型であって、相対的に接近する型締め動作
によって前記キャビティ及びこのキャビティの外側にオ
ーバーフロー部を形成する一対の型を有し、この一対の
型には前記キャビティと前記オーバーフロー部とを遮断
し及び連通させる可動シャッタが設けられていて、前記
一対の型は第1の型締め動作によって前記金属部材より
も大きな厚さスペースを有するキャビティを形成し、第
2の型締め動作によって前記金属部材と等しい厚さスペ
ースを有するキャビティを形成し、前記可動シャッタ
は、前記一対の型が第2の型締め動作を開始するまで、
又は第2の型締め動作を開始する直前まで前記キャビテ
ィと前記オーバーフロー部とを遮断し、前記一対の型が
第2の型締め動作を開始すると、又は第2の型締め動作
を開始する直前に前記キャビティと前記オーバーフロー
部とを連通させ、前記一対の型の第2の型締め動作が完
了するときには前記キャビティと前記オーバーフロー部
とを薄い隙間を介して連通させる、というように構成さ
れることもある。第1の型締め時又は第1の型締め完了
時にはキャビティとオーバーフロー部とは可動シャッタ
に遮られて遮断されている。したがって、キャビティ内
への供給時に半凝固金属がオーバーフロー部に入り込む
ことはない。一対の型が第2の型締め動作を開始する
と、又は第2の型締め動作を開始する直前に可動シャッ
タが移動してキャビティとオーバーフロー部とを連通さ
せるので、キャビティ内に供給された半凝固金属の過剰
分はオーバーフロー部に押し出されるが、第2の型締め
動作が完了するときにはキャビティとオーバーフロー部
との連通は薄い隙間を介して行われているので、やはり
型開き後にキャビティ外に押し出されて凝固した部分を
簡単に取り去ることができる。薄い隙間の間隔はこの隙
間に隣接するキャビティの厚さの3分の1乃至5分の1
程度であることが適切である。この鋳造用金型はより具
体的には次のように構成される。半凝固金属をキャビテ
ィ内で凝固させて所定形状の金属部材を鋳造する鋳造用
金型であって、相対的に接近する型締め動作によって前
記キャビティ及びこのキャビティの外側にオーバーフロ
ー部を形成する第1の型及び第2の型を有し、この第1
の型の内面は、キャビティ形成面とこのキャビティ形成
面の両側に設けられたオーバーフロー部形成用凹部とか
ら構成され、前記第2の型の内面の前記オーバーフロー
部形成用凹部に対向する位置からは可動シャッタが突出
していて、前記キャビティは前記キャビティ形成面、前
記可動シャッタ及び前記第2の型の内面とにより形成さ
れ、かつ前記オーバーフロー部は前記オーバーフロー部
形成用凹部及び前記可動シャッタとにより形成され、前
記第1の型及び前記第2の型は第1の型締め動作によっ
て前記金属部材よりも大きな厚さスペースを有するキャ
ビティを形成し、第2の型締め動作によって前記金属部
材と等しい厚さスペースを有するキャビティを形成し、
前記可動シャッタは、前記第1の型及び前記第2の型が
第2の型締め動作を開始するまでは、又は第2の型締め
動作を開始する直前までは前記第1の型方向に移動して
いて前記オーバーフロー部形成用凹部に嵌まり込み、前
記第1の型及び前記第2の型が第2の型締め動作を開始
すると、又は第2の型締め動作を開始する直前に前記オ
ーバーフロー部形成用凹部から抜け出す方向に移動して
前記キャビティと前記オーバーフロー部とを連通させ、
前記第1の型及び前記第2の型の第2の型締め動作が完
了するときには前記キャビティと前記オーバーフロー部
とを薄い隙間を介して連通させる鋳造用金型。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
施の形態を説明する。
【0009】図1は本発明に係る鋳造用金型の縦断面
図、図2はこの鋳造用金型の横断面図である。
図、図2はこの鋳造用金型の横断面図である。
【0010】鋳造用金型1は可動型3及び湯口部5を有
する固定型7から構成され、可動型3の内面9の両側端
部には区画壁11,11が突出形成されていて、この区
画壁11,11の内側にキャビティ形成面13が、そし
て区画壁11,11の外側にオーバーフロー部形成面1
5がそれぞれ構成されている。キャビティ17は、キャ
ビティ形成面13、区画壁11,11の内壁面19,1
9及び固定型7の内面21に囲まれて形成されるが、こ
のキャビティ17の外側に、オーバーフロー部形成面1
5、区画壁11,11の外壁面23,23及び固定型7
の内面21に囲まれてオーバーフロー部25,25が形
成されることとなる。オーバーフロー部25が狭い幅で
も十分な収容スペースを有することとなるようにオーバ
ーフロー部形成面15はキャビティ形成面13よりも若
干低くあるいは凹んで構成されている。区画壁11の内
壁面19は可動型3の内面9(キャビティ形成面13)
に対して垂直方向に延びているが、外壁面23は先端に
向かって薄肉となるように傾斜していて、区画壁11の
先端には固定型7の内面21と平行な若干の幅を有する
連通部形成面27(先端)が構成されている。区画壁1
1の高さ、すなわちキャビティ形成面13から連通部形
成面27までの距離は製造すべき金属部材の厚さより若
干短い。
する固定型7から構成され、可動型3の内面9の両側端
部には区画壁11,11が突出形成されていて、この区
画壁11,11の内側にキャビティ形成面13が、そし
て区画壁11,11の外側にオーバーフロー部形成面1
5がそれぞれ構成されている。キャビティ17は、キャ
ビティ形成面13、区画壁11,11の内壁面19,1
9及び固定型7の内面21に囲まれて形成されるが、こ
のキャビティ17の外側に、オーバーフロー部形成面1
5、区画壁11,11の外壁面23,23及び固定型7
の内面21に囲まれてオーバーフロー部25,25が形
成されることとなる。オーバーフロー部25が狭い幅で
も十分な収容スペースを有することとなるようにオーバ
ーフロー部形成面15はキャビティ形成面13よりも若
干低くあるいは凹んで構成されている。区画壁11の内
壁面19は可動型3の内面9(キャビティ形成面13)
に対して垂直方向に延びているが、外壁面23は先端に
向かって薄肉となるように傾斜していて、区画壁11の
先端には固定型7の内面21と平行な若干の幅を有する
連通部形成面27(先端)が構成されている。区画壁1
1の高さ、すなわちキャビティ形成面13から連通部形
成面27までの距離は製造すべき金属部材の厚さより若
干短い。
【0011】この鋳造用金型1を用いて金属部材を成形
するにはまず、図1及び図2に示すようにキャビティ1
7が製造すべき金属部材の厚さよりも大きい厚さスペー
スを有することとなるように可動型3を固定型7に接近
させて第1の型締めを行う。この状態で湯口部5から湯
道29を経てキャビティ17内にビレット31を供給す
る。そして、図3に示すように、分割面が当接するまで
可動型3を固定型7に接近させて第2の型締めを行い、
キャビティ17を製造すべき金属部材の厚さと同じ厚さ
スペースを有するように構成する(図3は第2の型締め
の完了状態を示す横断面図)。第2の型締め過程におい
てキャビティ17内に供給されているビレット31の過
剰分は区画壁11の連通部形成面27と固定型7の内面
21との間の連通部33を通過してオーバーフロー部2
5内に押し出されるが、第2の型締め完了時にはこの連
通部33の間隔は非常に小さく形成されている。キャビ
ティ17内のビレット31が凝固した後に可動型3を移
動させて型開きを行い、オーバーフロー部25内で凝固
したビレット31を連通部33で切断して金属部材を製
造する。
するにはまず、図1及び図2に示すようにキャビティ1
7が製造すべき金属部材の厚さよりも大きい厚さスペー
スを有することとなるように可動型3を固定型7に接近
させて第1の型締めを行う。この状態で湯口部5から湯
道29を経てキャビティ17内にビレット31を供給す
る。そして、図3に示すように、分割面が当接するまで
可動型3を固定型7に接近させて第2の型締めを行い、
キャビティ17を製造すべき金属部材の厚さと同じ厚さ
スペースを有するように構成する(図3は第2の型締め
の完了状態を示す横断面図)。第2の型締め過程におい
てキャビティ17内に供給されているビレット31の過
剰分は区画壁11の連通部形成面27と固定型7の内面
21との間の連通部33を通過してオーバーフロー部2
5内に押し出されるが、第2の型締め完了時にはこの連
通部33の間隔は非常に小さく形成されている。キャビ
ティ17内のビレット31が凝固した後に可動型3を移
動させて型開きを行い、オーバーフロー部25内で凝固
したビレット31を連通部33で切断して金属部材を製
造する。
【0012】第1の型締めから第2の型締めまでの型締
め量(図2の隙間35参照)は2mm乃至10mmが好
ましい。型締め量が2mm未満であると、第1の型締め
により形成されるキャビティスペースと第2の型締めに
より形成されるキャビティスペースとの大きさの差が小
さすぎてビレット31が第2の型締めによりキャビティ
17内の隅々にまで行き渡らないおそれがあり、10m
mを超えると製造すべき金属部材の大きさと比較してビ
レット31の供給量が過大となって製造コストが高くな
りすぎる。一例を示すと、直径75mm、高さ75mm
の円柱状に形成又は保持されたビレット31を用いて厚
さ2mm、長さ(図1の上下方向の距離)300mm、
幅(図2の左右方向の距離)350mmの金属部材を鋳
造する。まず、隙間35が4mmとなるように第1の型
締めを行ってこのビレット31がキャビティ17内で長
さ200mm、幅220mm(厚さはキャビティ17の
厚さと同様に6mm)となるように圧入する。その後、
4mmの第2の型締めを行ってキャビティ17を厚さ2
mm、長さ300mm、幅350mmのスペースに形成
する。ビレット31はこのスペースのキャビティ17内
の隅々にまで行き渡って凝固する。
め量(図2の隙間35参照)は2mm乃至10mmが好
ましい。型締め量が2mm未満であると、第1の型締め
により形成されるキャビティスペースと第2の型締めに
より形成されるキャビティスペースとの大きさの差が小
さすぎてビレット31が第2の型締めによりキャビティ
17内の隅々にまで行き渡らないおそれがあり、10m
mを超えると製造すべき金属部材の大きさと比較してビ
レット31の供給量が過大となって製造コストが高くな
りすぎる。一例を示すと、直径75mm、高さ75mm
の円柱状に形成又は保持されたビレット31を用いて厚
さ2mm、長さ(図1の上下方向の距離)300mm、
幅(図2の左右方向の距離)350mmの金属部材を鋳
造する。まず、隙間35が4mmとなるように第1の型
締めを行ってこのビレット31がキャビティ17内で長
さ200mm、幅220mm(厚さはキャビティ17の
厚さと同様に6mm)となるように圧入する。その後、
4mmの第2の型締めを行ってキャビティ17を厚さ2
mm、長さ300mm、幅350mmのスペースに形成
する。ビレット31はこのスペースのキャビティ17内
の隅々にまで行き渡って凝固する。
【0013】図4は本発明に係る別の鋳造用金型の縦断
面図、図5はこの別の鋳造用金型の横断面図である。
面図、図5はこの別の鋳造用金型の横断面図である。
【0014】鋳造用金型37も可動型39及び湯口部4
1を有する固定型43から構成され、可動型39の内面
45のキャビティ形成面47の両側にはオーバーフロー
部形成用凹部49がそれぞれ構成されている。固定型4
3の内面51のキャビティ形成面53の両側にはオーバ
ーフロー部形成用凹部49に対応してシャッタ用長孔5
5,55が開口し、このシャッタ用長孔55は固定型4
3を貫通していて、シャッタ用長孔55,55内には可
動シャッタ57,57が型締め型開き方向に移動できる
ように収められている。キャビティ59は、キャビティ
形成面47,53及び可動シャッタ57,57の内面6
1,61に囲まれて形成されるが、このキャビティ59
の外側に、オーバーフロー部形成用凹部49,49及び
可動シャッタ57,57の先端面63,63によってオ
ーバーフロー部65,65が形成されることとなる。
1を有する固定型43から構成され、可動型39の内面
45のキャビティ形成面47の両側にはオーバーフロー
部形成用凹部49がそれぞれ構成されている。固定型4
3の内面51のキャビティ形成面53の両側にはオーバ
ーフロー部形成用凹部49に対応してシャッタ用長孔5
5,55が開口し、このシャッタ用長孔55は固定型4
3を貫通していて、シャッタ用長孔55,55内には可
動シャッタ57,57が型締め型開き方向に移動できる
ように収められている。キャビティ59は、キャビティ
形成面47,53及び可動シャッタ57,57の内面6
1,61に囲まれて形成されるが、このキャビティ59
の外側に、オーバーフロー部形成用凹部49,49及び
可動シャッタ57,57の先端面63,63によってオ
ーバーフロー部65,65が形成されることとなる。
【0015】この鋳造用金型37を用いて金属部材を成
形するにはまず、図4及び図5に示すようにキャビティ
59が製造すべき金属部材の厚さよりも大きい厚さスペ
ースを有することとなるように可動型39を固定型43
に接近させて第1の型締めを行う。この状態で湯口部4
1から湯道67を経てキャビティ59内にビレット31
を供給するのであるが、ここでは可動シャッタ57は可
動型39側に移動してオーバーフロー部形成用凹部49
内に嵌まり込んでいる。そして、図6bに示すように、
分割面が当接するまで可動型39を固定型43に接近さ
せて第2の型締めを行い、キャビティ59を製造すべき
金属部材の厚さと同じ厚さスペースを有するように構成
するのであるが(図6は第2の型締め過程を示す横断面
図)、可動シャッタ57は第2の型締め開始直前に可動
型39と反対側に、すなわちオーバーフロー部形成用凹
部49から抜け出す方向に移動して、キャビティ59と
オーバーフロー部65とを連通させる連通部69を形成
する(図6a)。可動シャッタ57は、第2の型締め完
了時に連通部69の間隔が非常に小さく形成されるよう
に、先端部が固定型43の内面51からわずかに突出す
る状態となるまで移動している。。
形するにはまず、図4及び図5に示すようにキャビティ
59が製造すべき金属部材の厚さよりも大きい厚さスペ
ースを有することとなるように可動型39を固定型43
に接近させて第1の型締めを行う。この状態で湯口部4
1から湯道67を経てキャビティ59内にビレット31
を供給するのであるが、ここでは可動シャッタ57は可
動型39側に移動してオーバーフロー部形成用凹部49
内に嵌まり込んでいる。そして、図6bに示すように、
分割面が当接するまで可動型39を固定型43に接近さ
せて第2の型締めを行い、キャビティ59を製造すべき
金属部材の厚さと同じ厚さスペースを有するように構成
するのであるが(図6は第2の型締め過程を示す横断面
図)、可動シャッタ57は第2の型締め開始直前に可動
型39と反対側に、すなわちオーバーフロー部形成用凹
部49から抜け出す方向に移動して、キャビティ59と
オーバーフロー部65とを連通させる連通部69を形成
する(図6a)。可動シャッタ57は、第2の型締め完
了時に連通部69の間隔が非常に小さく形成されるよう
に、先端部が固定型43の内面51からわずかに突出す
る状態となるまで移動している。。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鋳造方法
又は鋳造用金型を使用すれば、ビレットを用いて薄肉の
金属部材などを安価かつ精密に成形することができる。
又は鋳造用金型を使用すれば、ビレットを用いて薄肉の
金属部材などを安価かつ精密に成形することができる。
【図1】本発明に係る鋳造用金型の縦断面図である。
【図2】鋳造用金型の横断面図である。
【図3】第2の型締めの完了状態を示す横断面図である
【図4】本発明に係る別の鋳造用金型の縦断面図であ
る。
る。
【図5】別の鋳造用金型の横断面図である。
【図6】第2の型締め過程を示す横断面図である。
1,37 鋳造用金型 17,59 キャビティ 25,65 オーバーフロー部 31 ビレット(半凝固金属) 33,69 連通部
Claims (3)
- 【請求項1】 半凝固金属を金型のキャビティ内に充填
して所定形状の金属部材を成形する金属部材の鋳造方法
であって、 前記キャビテイが、成形されるべき前記金属部材の外形
よりも大きなスペースを有することとなるように前記金
型の第1の型締めを行い、 この第1の型締めの後に、またはこの第1の型締めと同
時に前記キャビティ内に前記半凝固金属を供給し、 次ぎに、前記キャビティが、成形されるべき前記金属部
材の外形と同じスペースを有することとなるように前記
金型の第2の型締めを行って、前記キャビティ内に前記
半凝固金属を充填させるとともに、この半凝固金属の過
剰分を、細い又は薄い連通部を介して前記キャビティに
連なっているオーバーフロー部に押し出し、 この第2の型締め後の前記キャビティ内で前記半凝固金
属を凝固させ、型開き後に前記連通部内及び前記オーバ
ーフロー部内で凝固した前記半凝固金属を取り去る、こ
とを特徴とする金属部材の鋳造方法。 - 【請求項2】 半凝固金属をキャビティ内で凝固させて
所定形状の金属部材を成形する鋳造用金型であって、 相対的に接近する型締め動作によって前記キャビティ及
びこのキャビティの外側にオーバーフロー部を形成する
一対の型を有し、 この一対の型の少なくとも一方には前記キャビティと前
記オーバーフロー部とを区画する区画壁が形成されてい
て、 前記一対の型は第1の型締め動作によって前記金属部材
よりも大きな厚さスペースを有するキャビティを形成
し、第2の型締め動作によって前記金属部材と等しい厚
さスペースを有するキャビティを形成するとともに、前
記区画壁の先端を対向内面に接近させる、ことを特徴と
する鋳造用金型。 - 【請求項3】 半凝固金属をキャビティ内で凝固させて
所定形状の金属部材を成形する鋳造用金型であって、 相対的に接近する型締め動作によって前記キャビティ及
びこのキャビティの外側にオーバーフロー部を形成する
一対の型を有し、 この一対の型には前記キャビティと前記オーバーフロー
部とを遮断し及び連通させる可動シャッタが設けられて
いて、 前記一対の型は第1の型締め動作によって前記金属部材
よりも大きな厚さスペースを有するキャビティを形成
し、第2の型締め動作によって前記金属部材と等しい厚
さスペースを有するキャビティを形成し、 前記可動シャッタは、前記一対の型が第2の型締め動作
を開始するまで、又は第2の型締め動作を開始する直前
まで前記キャビティと前記オーバーフロー部とを遮断
し、前記一対の型が第2の型締め動作を開始すると、又
は第2の型締め動作を開始する直前に前記キャビティと
前記オーバーフロー部とを連通させ、前記一対の型の第
2の型締め動作が完了するときには前記キャビティと前
記オーバーフロー部とを薄い隙間を介して連通させる、
ことを特徴とする鋳造用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34438397A JPH11156513A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 金属部材の鋳造方法及びこの方法に用いる鋳造用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34438397A JPH11156513A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 金属部材の鋳造方法及びこの方法に用いる鋳造用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11156513A true JPH11156513A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18368830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34438397A Pending JPH11156513A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 金属部材の鋳造方法及びこの方法に用いる鋳造用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11156513A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001030519A1 (fr) * | 1999-10-22 | 2001-05-03 | Matsumoto Seisakusho Co., Ltd. | PROCEDE DE MOULAGE DE PRECISION PAR PRESSION D'UN ALLIAGE DE Mg, DISPOSITIF DE MOULAGE CORRESPONDANT ET MOULAGE EN ALLIAGE DE Mg PRODUIT CONFORMEMENT AUDIT PROCEDE |
JP2014076461A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Kimura Kogyo:Kk | 成型装置 |
CN110523952A (zh) * | 2019-10-15 | 2019-12-03 | 广东铭利达科技有限公司 | 一种局部薄壁件压铸模具和压铸工艺 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP34438397A patent/JPH11156513A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001030519A1 (fr) * | 1999-10-22 | 2001-05-03 | Matsumoto Seisakusho Co., Ltd. | PROCEDE DE MOULAGE DE PRECISION PAR PRESSION D'UN ALLIAGE DE Mg, DISPOSITIF DE MOULAGE CORRESPONDANT ET MOULAGE EN ALLIAGE DE Mg PRODUIT CONFORMEMENT AUDIT PROCEDE |
JP2014076461A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Kimura Kogyo:Kk | 成型装置 |
CN110523952A (zh) * | 2019-10-15 | 2019-12-03 | 广东铭利达科技有限公司 | 一种局部薄壁件压铸模具和压铸工艺 |
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