JPH09244759A - 開閉体のストッパ装置 - Google Patents

開閉体のストッパ装置

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Publication number
JPH09244759A
JPH09244759A JP8053358A JP5335896A JPH09244759A JP H09244759 A JPH09244759 A JP H09244759A JP 8053358 A JP8053358 A JP 8053358A JP 5335896 A JP5335896 A JP 5335896A JP H09244759 A JPH09244759 A JP H09244759A
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JP
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opening
closing
upper cover
closing body
stopper
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Application number
JP8053358A
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Inventor
Kazuo Matsuura
一夫 松浦
Yoshihisa Horiba
由久 堀場
Hiroshi Ibaraki
博 茨木
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉体のストッパ装置で、開閉体の姿勢に関
わらず閉じ方向への回転モーメントと常にバランスをと
ることができ、かつ、閉じ状態でも開閉体に大きな力が
働かず、枢着部周辺を他の部分よりも剛性を高める必要
がなく、簡単で安価なものとすることを目的とする。 【解決手段】 開閉体2および定置体1にそれぞれ軸支
4、5されるとともに、その少なくとも一方側が所定の
軌跡にて摺動自在に取付けられたストッパレバー3と、
このストッパレバー3を、前記開閉体2の開閉方向とほ
ぼ直交する方向に付勢して、前記開閉体2の自重に対す
る保持力を発生させる付勢手段16とを備え、この付勢
手段16による付勢力は、前記開閉体2の開閉角度に応
じて変化するようにして、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉体のストッパ
装置に関し、例えば、複写機やプリンタ等の画像形成装
置、あるいは画像読取り装置における装置本体の上部
に、開閉自在に設けられる上カバー、あるいは画像形成
装置のクラムシェルタイプと言われる上下に2分された
装置本体で下部体に対して開閉できるように連結された
上部体の開閉に要する操作力を軽減させ、あるいは、所
望の開き位置に静止させるのに用いられる。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタ等の画像形成装置、画
像読取り装置等は、定置される装置本体の上部に起伏し
て開閉される上カバーを持っている。一方、クラムシェ
ルタイプと言われる装置本体は、例えば通紙経路部で上
下に2分割され、定置される下部体の上に上部体が起伏
して開閉できるように連結され、通紙経路にシートがジ
ャムしたり、トナー不足や故障が生じたりして、これに
対処するのに開かれる。
【0003】従来、これらの上カバーや上部体の開閉に
要する操作力を軽減させ、あるいは、所望の開き位置に
静止させるためのストッパ装置として、開閉体である上
カバーや上部体を装置本体や装置本体の下部体に枢着す
る支軸のまわりに、装置本体と上カバーとの間、および
装置本体の下部体と上部体との間で働くトーションスプ
リングや捩じりコイルスプリングを設け、上カバーや上
部体が開閉されるときの自重による閉じ方向への回転モ
ーメントを打ち消すようにしている。
【0004】また別に、開閉体である上カバーや上部体
の自由端部と、装置本体や下部体との間にガスダンパを
働かせたものもある。図11は上カバーaと装置本体b
との間にガスダンパcを働かせてある。ガスダンパcは
これの力量をできるだけ小さくするために、上カバーa
の支軸dから適度に離れたところに設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記支軸dの
回りにトーションスプリングや捩じりコイルスプリング
を働かせたものは、上カバーaを開き位置に保持するの
に特に大きな力が必要であり、支軸d付近に上カバーや
上部体の支軸dまわりの回転モーメントを打ち消すため
の力が大きく加わる。これに耐えられるように、支軸d
周辺の板金部品の板厚、樹脂部品の材質や肉厚を、剛性
が高まるように他の部分と設計を変える必要がある。こ
れによって、装置全体が大きくなったり、重くなったり
するし、コストアップの原因にもなる。また、上カバー
や上部体の常態である閉じ状態でトーションスプリング
や捩じりコイルスプリングの大きな力が常に加わってい
るので、上カバーや上部体を歪ませてしまう問題もあ
る。
【0006】また、ガスダンパcを用いると、上カバー
aの姿勢に対応した図12の(a)に示すような自重に
よる閉じ方向の回転モーメントの変化eに対し、直線状
に変化するガスダンパcの力量fのバランスがとれず、
特に、上カバーの閉じ状態(閉じ角90°)付近ではガ
スダンパcの力量の方が大きくなるため、上カバーaを
閉じる操作の際に閉じ状態に近づくほど大きな閉じ力が
必要になる。なお、図12の(a)での閉じ角0°は、
図12の(b)に示す上カバーaが垂直に開かれた状態
に対応し、図12の(a)の閉じ角90°は、図12の
(b)に示す上カバーaの水平に閉じられた状態に対応
している。また、上カバーaの閉じ状態でガスダンパc
の最大の力量が加わり続けることになり、上カバーaは
ほとんどの場合閉じた状態にあるので大きな問題であ
る。ガスダンパcをクラムシェルタイプの装置本体にお
ける上部体の開閉構造に適用すると、この上部体は上カ
バーaよりも重く閉じ方向への回転モーメントが大きい
上に、大半の場合閉じているので、特に問題となる。
【0007】本発明は、このような問題を解消すること
を課題とし、開閉体の姿勢に関わらず閉じ方向への回転
モーメントと常にバランスをとることができ、かつ、閉
じ状態でも開閉体に大きな力が働かず、枢着部周辺を他
の部分よりも剛性を高める必要がなく、簡単で安価な開
閉体のストッパ装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明は、一端部を定置体上で枢
着され、この枢着部を中心に回動することにより、前記
定置体の上面部を覆う閉じ位置とこの上面部を開放する
開き位置との間で開閉自在な開閉体に対し使用されるス
トッパ装置において、前記開閉体および定置体にそれぞ
れ軸支されるとともに、その少なくとも一方側が所定の
軌跡にて摺動自在に取付けられたストッパレバーと、前
記ストッパレバーを、前記開閉体の開閉方向とほぼ直交
する方向に付勢して、前記開閉体の自重に対する保持力
を発生させる付勢手段とを備え、この付勢手段による付
勢力は、前記開閉体の開閉角度に応じて変化することを
特徴とするものである。
【0009】このような構成では、開閉体が開閉される
とき、これと定置体とを連結しているストッパレバー
は、開閉体および定置体への軸支部を中心とした回動
と、これらの軸支部の一方での所定の軌跡をもった摺動
を伴って、開閉体の開閉動作に連動し、開閉体および定
置体の双方との間で相対移動する。これに伴い、付勢手
段がストッパレバーを開閉体の開閉方向とほぼ直交する
方向に付勢することによる開閉体の自重に対する保持力
は変化し、これによって発生される開閉体の枢着部まわ
りのモーメント(開閉体の自重に対する保持力)は、開
閉体の開閉角に応じた開閉体の自重によるモーメントの
描くサインカーブと近似したカーブを描く。
【0010】このため、開閉体の開閉に要する操作力が
軽減され、かつ、開閉体の開閉角度に関わらず常に一定
の操作力で操作できるようになり、操作性が向上する。
【0011】また、前記付勢手段の付勢力は、直接には
前記ストッパレバーに対して、しかも、前記開閉体の開
閉方向とほぼ直交する方向に働くので、開閉体が閉じ位
置にある場合に開閉体に無理な力がかかってこれを変形
させたりすることがない上、開閉体の補強等が不要にな
る。
【0012】さらに、開閉体に対して直接に保持力を働
かせる従来のストッパ装置と比較して、前記付勢手段の
付勢力は小さくてすむので、簡単でしかも安価に構成す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の開閉体のストッパ
装置の幾つかの実施の形態につき図を参照しながら詳細
に説明する。
【0014】(実施の形態1)図1〜図4は実施の形態
1を示している。本実施の形態1は、画像形成装置の1
つであるプリンタに本発明を適用した場合の一例であ
る。
【0015】図1、図2に示すように本実施の形態1の
レーザビームプリンタは、定置体である装置本体1と、
この装置本体1の上面を覆う開閉体としての上カバー2
とを備えている。上カバー2は後縁部で軸13によって
装置本体1に枢着されて、図1、図2の実線で示す装置
本体1の上面を覆った閉じ位置と、破線で示す装置本体
1の上面を開放する開き位置との間で起伏して開閉でき
る。破線の開き位置は上カバー2が垂直になる閉じ角0
°の状態、一点鎖線の途中位置は上カバー2が45°傾
いた閉じ角45°の状態、実線の閉じ位置は上カバー2
が水平になった(完全に閉じられた)閉じ角90°の状
態を示している。
【0016】上カバー2の自重に対する保持力を与える
ように設けられるストッパレバー3は、上カバー2に軸
4で回動できるように軸支され、かつ装置本体1に軸5
で回動できるように軸支されるとともに所定の軌跡で摺
動できるように案内される。
【0017】軸5は装置本体1に固定して設けられたス
トッパガイド6の長孔6aに嵌まり合い、この長孔6a
によって軸5が所定の軌跡で摺動するように案内および
支持している。本実施の形態1では斜めの直線方向に摺
動するようにしてある。しかし、これに限られることは
なく、必要に応じて、どのような方向にどのような軌跡
で摺動できるようにも設計できる。また、長孔6aは溝
でもよいのは勿論である。
【0018】このようなストッパレバー3は、上カバー
2が実線の位置と破線の位置との間で、途中一点鎖線の
状態を経て開閉されるとき、上カバー2に固定した軸4
を中心とした回動と、装置本体1側の軸5の摺動および
これを中心とした回動とを伴って上カバー2の開閉動作
に連動し、上カバー2および装置本体1の双方との間で
相対移動する。
【0019】ストッパレバー3と装置本体1との間に
は、前記ストッパレバー3を、上カバー2の開閉方向と
ほぼ直交する方向に付勢して、上カバー2の自重に対す
る保持力を発生させる付勢手段16を設け、この付勢手
段16による付勢力は、上カバー2の開閉角度に応じて
変化するようになっている。
【0020】この付勢手段16は引っ張りコイルスプリ
ング8と、このコイルスプリング8のスプリング力をス
トッパレバー3を介し上カバー2の自重に対する保持力
として働かせる加圧レバー9とで構成してある。加圧レ
バー9はストッパガイド6の上に上端部を軸11で枢着
されている。加圧レバー9の下端部でストッパレバー3
と対向している先端部9aの背部に設けられた突起9b
とストッパガイド6との間にコイルスプリング8が働か
されている。
【0021】このコイルスプリング8は加圧レバー9を
先端部9aでストッパレバー3に圧接させてこれを上カ
バー2の開閉方向とほぼ直交する方向に付勢する。これ
が上カバー2を開き方向に付勢する付勢力となり、か
つ、上カバー2に自重に対する保持力となって、上カバ
ー2の閉じ角の増大に対応して増大する自重による閉じ
方向への回転モーメントと釣り合う。
【0022】図1、図2に示すように、ストッパレバー
3は、閉じ角90°の上カバー2に対応して実線で示す
最も下動した位置にあり、軸5は長孔6aの下部に位置
している。また、閉じ角0°の上カバー2に対応して破
線で示す最も上動した位置にあり、軸5は長孔6aの最
上部に位置している。閉じ角0°のときのストッパレバ
ー3は、閉じ角90°のときのストッパレバー3よりも
極く小さく加圧レバー9の側に寄っただけで、双方はほ
ぼ平行な状態にある。さらに、ストッパレバー3は、閉
じ角45°である途中位置の上カバー2に対応して一点
鎖線で示す中段上動位置にあり、軸5は長孔6aの中段
部に位置している。このとき、ストッパレバー3は実線
および破線の状態のときよりも加圧レバー9から離れる
時計まわりに少し回動した状態にある。
【0023】従って、ストッパレバー3は上カバー2の
開き状態からの閉じ動作に連動して下動するのに伴い、
加圧レバー9から離れる時計まわりに回動し、途中位置
に達してから反転して加圧レバー9に近づく反時計まわ
りに回動する。このため、加圧レバー9を介してストッ
パレバー3に働くコイルスプリング8の付勢力は、上カ
バー2が閉じ角0°および90°のとき大きく、閉じ角
45°のとき小さくなる傾向性を持つことになる。しか
し、このような傾向性はストッパレバー3の加圧レバー
9が圧接する部分の形状によってコントロールすること
ができる。本実施の形態1では、図1、図2に示すよう
にストッパレバー3が上カバー2の閉じ角45°に対応
した途中位置で加圧レバー9の加圧を受ける部分を頂点
3aとして加圧レバー9の側に突出する山形縁3bとす
ることにより対応している。しかし、これに限られるこ
とはなく、軸5の摺動を案内する長孔6aを山形縁3b
と逆向きの山形に形成しても同様に対応することができ
る。
【0024】一方、ストッパレバー3は上カバー2の開
き動作に連動して上動するほど、軸5は加圧レバー9の
先端部9aがストッパレバー3に圧接している加圧点P
に近づき、コイルスプリング8の付勢力によってストッ
パレバー3に生じる上カバー2を開く方向への回転モー
メントが小さくなる。この回転モーメントは上カバー2
の開き状態からの閉じ動作に連動して軸5と加圧点Pと
が離れていくことによって大きくなる。このように上カ
バー2が閉じるときの、その自重による閉じ方向への回
転モーメントの増大は、上カバー2の閉じ角が増大する
のに伴いコイルスプリング8の付勢力により上カバー2
に与える開き方向への回転モーメントが増大するのと釣
り合いそれを打ち消せる。
【0025】このように本実施の形態1では、上カバー
2が開閉されるときストッパレバー3は、上カバー2と
装置本体1とに軸支される各軸4、5を中心とした回動
と、これらの一方である軸5の所定の軌跡をもった摺動
を伴って、上カバー2の開閉動作に連動し、上カバー2
および装置本体1の双方との間で相対移動する。これに
伴い、付勢手段16がストッパレバー3を上カバー2の
開閉方向とほぼ直交する方向に付勢することによる上カ
バー2の自重に対する保持力は変化し、これによって発
生される上カバー2の軸13による枢着部まわりのモー
メント(開閉体の自重に対する保持力)は、上カバー2
の閉じ角に応じた上カバー2の自重によるモーメントの
描くサインカーブと近似したカーブを描く。このため、
上カバー2の開閉に要する操作力が軽減され、かつ、上
カバー2の閉じ角に関わらず常に一定の操作力で操作で
きるようになり、操作性が向上する。
【0026】また、前記付勢手段16の付勢力は、直接
には前記ストッパレバー3に対して、しかも、前記上カ
バー2の開閉方向とほぼ直交する方向に働くので、上カ
バー2が閉じ位置にある場合に上カバー2に無理な力が
かかってこれを変形させたりすることがない上、上カバ
ー2の補強等が不要になる。
【0027】さらに、上カバー2に対して直接に保持力
を働かせる従来のストッパ装置と比較して、前記付勢手
段16の付勢力は小さくてすむので、簡単でしかも安価
に構成することができる。
【0028】図3〜図5は上カバー2が閉じ角90°か
ら閉じ角0°まで開くときの上カバー2、ストッパレバ
ー3、および付勢手段16(加圧レバー9)の状態変化
を(a)〜(e)の順に示している。本実施の形態1で
は特に図5の(e)に示すように、上カバー2が閉じ角
0°の最終開き状態となったとき、加圧レバー9の先端
部9aは軸5よりも下になり、コイルスプリング8の付
勢によって先端部9aがストッパレバー3の下端部下に
入り込む状態になる。これによって、ストッパレバー3
は加圧レバー9の先端部上斜面9cによって下方から受
止めて、上カバー2をその上死点にてロックする。上カ
バー2を閉じるときはストッパレバー3の下端で加圧レ
バー9の先端部上斜面9cを押圧して加圧レバー9をス
トッパレバー3の下動経路外へ押し退けながらの作業と
なり、このときの抵抗が不用意な閉じ操作を防止するク
リックストッパ機能となる。
【0029】上カバー2の前記(a)〜(e)の閉じ角
の変化に対応した、加圧レバー9の作動角、加圧点Pと
軸5との距離、および加圧レバー9による上カバー2の
軸13による枢着部まわりの開き方向の回転モーメント
の変化の関係を示すと下記表1の通りである。
【0030】
【表1】
【0031】図9の(a)のグラフは上カバー2の閉じ
角と上カバー2の開き方向の回転モーメントとの関係を
示している。図9の(a)で分かるようにこの上カバー
2の開き方向の回転モーメントの変化は、図12の
(a)に示した上カバーの閉じ角の変化に伴う自重によ
る閉じ方向の回転モーメントの変化がサインカーブにな
っているのと近似しており、付勢手段16による付勢力
によって上カバー2のどのような位置での閉じ方向の回
転モーメントともおおよそ釣り合って打ち消しているこ
とが分かる。しかも、付勢手段16により得られる開き
方向の回転モーメントの上カバー2の開閉に伴う変化
は、ストッパレバー3や長孔6aの形状によってコント
ロールすることができる。
【0032】(実施の形態2)図6〜図8は本実施の形
態2を示している。本実施の形態2は図6〜図8に示す
ように、ストッパレバー3の加圧レバー9との圧接部分
の形状を円弧状縁3cとした点で、実施の形態1と異な
っている。他の構成は実施の形態1と同じであるので、
同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0033】図6〜図8は上カバー2が閉じ角90°か
ら閉じ角0°まで開くときの上カバー2、ストッパレバ
ー3、および付勢手段16(加圧レバー9)の状態変化
を(a)〜(e)の順に示している。本実施の形態2で
の上カバー2の前記(a)〜(e)の閉じ角の変化に対
応した、加圧レバー9の作動角、加圧点Pと軸5との距
離、および加圧レバー9による上カバー2の軸13によ
る枢着部まわりの開き方向の回転モーメントの変化の関
係を示すと下記表2の通りである。
【0034】
【表2】
【0035】図9の(b)のグラフは上カバー2の閉じ
角と上カバー2の開き方向の回転モーメントとの関係を
示している。図9の(b)で分かるようにこの上カバー
2の開き方向の回転モーメントの変化は、図12の
(a)に示した上カバーの閉じ角の変化に伴う自重によ
る閉じ方向の回転モーメントの変化がサインカーブにな
っているのとぼほ同じになっており、付勢手段16によ
る付勢力によって上カバー2のどのような位置での閉じ
方向の回転モーメントともほぼ釣り合って打ち消してい
ることが分かる。これにより、上カバー2の開閉に要す
る操作力が、その閉じ角に関わらず常に一定の軽微な力
で済む。
【0036】なお、実施の形態1および2は、プリンタ
の上カバー2のストッパ装置の例を示したが、これに限
らず画像形成装置のクラムシェルタイプの装置本体で、
定置体である下部体に対し起伏して開閉できるように枢
着し連結された開閉体である上部体に対するストッパと
しても適用できる。この場合は特に、上部体自体の高さ
寸法も大きいので、摺動する軸5を開閉する上部体の側
に容易に設けることができるので、摺動する軸5を上部
体に設け固定した軸4を下部体の側に設けても同様な作
用効果が得られる。このような構成も本発明の範疇に属
する。
【0037】(実施の形態3)図10は本実施の形態3
を示している。本実施の形態3は図10の(a)に示す
ように、上カバー2とストッパレバー3との間に付勢手
段16を働かせた点で、実施の形態1、2の場合と異な
る。同一の部材には同一の符号を付して、重複する説明
は省略する。
【0038】本実施の形態3の付勢手段16は図10の
(a)に示すように、上カバー2の軸4のまわりで上カ
バー2とストッパレバー3との間で上カバー2を開き方
向に付勢するように働く捩じりスプリング21のみで構
成してあり、実施の形態1、2の場合同様にストッパレ
バー3を上カバー2の開閉方向にほぼ直交する方向に付
勢している。
【0039】ストッパレバー3は、上カバー2が開閉さ
れるとき、上カバー2に固定した軸4を中心とした回動
と、装置本体1側の軸5の摺動およびこれを中心とした
回動とを伴って上カバー2の開閉動作に連動し、実施の
形態1、2の場合と同様に上カバー2および装置本体1
の双方との間で相対移動し、上カバー2との間では双方
のなす角度αが変化する。
【0040】捩じりスプリング21は上カバー2の閉じ
角が増大するのに伴い角度αが小さくなり、閉じ角が減
少するのに伴いαが大きくなる側に働かされている。従
って、上カバー2が閉じ角0°から90°に閉じられて
自重による閉じ方向への回転モーメントが増大するのに
併せ、捩じりスプリング21は角度αが小さくなってい
くことにより徐々にチャージされてばね力が増大し、前
記増大していく閉じ方向の回転モーメントと常に釣り合
いそれを打ち消せる。また、上カバー2が閉じ角90°
から0°に開かれるときは、上カバー2の自重による閉
じ方向への回転モーメントが小さくなっていくのに併
せ、捩じりスプリング21は角度αが増大していくこと
によって前記チャージ状態が徐々に解除されてばね力が
減少し、前記減少していく閉じ方向の回転モーメントと
常に釣り合いそれを打ち消すことができる。従って、実
施の形態1、2の場合と同様な作用効果を発揮できるも
のである上、本実施の形態3では特に構造が簡単である
ので、さらに安価なものとなる。図10の(b)は本実
施の形態3での上カバー2の閉じ角の変化と付勢手段1
6(捩じりスプリング21)による上カバー2の開き方
向への付勢力の変化の関係を示してあり、上カバー2の
閉じ角の変化に対する自重による閉じ方向への回転モー
メントの変化がサインカーブとなるのとほぼ一致してお
り、上カバー2の閉じ方向への回転モーメントをどの位
置でも過不足なく打ち消せることが分かる。
【0041】なお、本実施の形態3での付勢手段16に
よる上カバー2の開き方向の回転モーメントの変化は、
長孔6aの形状による軸5の移動軌跡の設定によって種
々にコントロールすることができる。また、本実施の形
態3における軸5は装置本体1に固定し長孔6aをスト
ッパレバー3の側に設けて、ストッパレバー3が軸5を
中心に回動しながら摺動するようにもできる。さらに、
本実施の形態3の付勢手段16は、必要に応じて、実施
の形態1または実施の形態2の付勢手段16と併用する
こともできる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、付勢手段がス
トッパレバーを開閉体の開閉方向とほぼ直交する方向に
付勢することによる開閉体の自重に対する保持力は変化
し、これによって発生される開閉体の枢着部まわりのモ
ーメント(開閉体の自重に対する保持力)は、開閉体の
開閉角に応じた開閉体の自重によるモーメントの描くサ
インカーブと近似したカーブを描くため、開閉体の開閉
に要する操作力が軽減され、かつ、開閉体の開閉角度に
関わらず常に一定の操作力で操作できるようになり、操
作性が向上する。
【0043】また、前記付勢手段の付勢力は、直接には
前記ストッパレバーに対して、しかも、前記開閉体の開
閉方向とほぼ直交する方向に働くので、開閉体が閉じ位
置にある場合に開閉体に無理な力がかかってこれを変形
させたりすることがない上、開閉体の補強等が不要にな
る。
【0044】さらに、開閉体に対して直接に保持力を働
かせる従来のストッパ装置と比較して、前記付勢手段の
付勢力は小さくてすむので、簡単でしかも安価に構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すレーザビームプリ
ンタの側面面図である。
【図2】図1のプリンタに設けられた上カバーのストッ
パ装置の動作状態を示す側面図である。
【図3】図2のストッパ装置の上カバーが閉じ状態から
開き始めの状態を示す一部の側面図である。
【図4】図2のストッパ装置の上カバーが図3の状態か
らさらに開かれて云った状態を示す側面図である。
【図5】図2のストッパ装置の上カバーが最終開き位置
となった状態を示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態2におけるストッパ装置の
上カバーが閉じ状態から開き始めの状態を示す一部の側
面図である。
【図7】図6のストッパ装置の上カバーが図3の状態か
らさらに開かれて云った状態を示す側面図である。
【図8】図6のストッパ装置の上カバーが最終開き位置
となった状態を示す側面図である。
【図9】実施の形態1および2のおける上カバーの閉じ
角の変化と加圧レバーによる上カバーの開き方向への回
転モーメントの変化との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の実施の形態3を示す側面図および上
カバーの閉じ角の変化と加圧レバーによる上カバーの開
き方向への回転モーメントの変化との関係を示すグラフ
である。
【図11】従来のガスダンパを働かせて上カバーを持つ
画像形成装置の斜視図である。
【図12】図11の装置の上カバーの閉じ角の変化に対
応するガスダンパの力量の変化と上カバーの自重による
閉じ方向の回転モーメントの変化との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 上カバー 3 ストッパレバー 3b 山形縁 3c 円弧状縁 4、5 軸 6 ストッパガイド 6a 長孔 8 コイルスプリング 9 加圧レバー 13 軸 16 付勢手段 21 捩じりスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部を定置体上で枢着され、この枢着
    部を中心に回動することにより、前記定置体の上面部を
    覆う閉じ位置とこの上面部を開放する開き位置との間で
    開閉自在な開閉体に対し使用されるストッパ装置におい
    て、 前記開閉体および定置体にそれぞれ軸支されるととも
    に、その少なくとも一方側が所定の軌跡にて摺動自在に
    取付けられたストッパレバーと、 前記ストッパレバーを、前記開閉体の開閉方向とほぼ直
    交する方向に付勢して、前記開閉体の自重に対する保持
    力を発生させる付勢手段とを備え、 この付勢手段による付勢力は、前記開閉体の開閉角度に
    応じて変化することを特徴とする開閉体のストッパ装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030570A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Toshiba Corp 加圧解除装置および画像形成装置
JP2006119474A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2007208660A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Brother Ind Ltd 画像読取装置
JP2018054681A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 富士ゼロックス株式会社 開閉機構及び画像形成装置

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