JP3505925B2 - 原稿押さえカバーの開閉機構 - Google Patents

原稿押さえカバーの開閉機構

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JP3505925B2 JP21229396A JP21229396A JP3505925B2 JP 3505925 B2 JP3505925 B2 JP 3505925B2 JP 21229396 A JP21229396 A JP 21229396A JP 21229396 A JP21229396 A JP 21229396A JP 3505925 B2 JP3505925 B2 JP 3505925B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、コピー
機、或いはファクシミリ機能とコピー機能とを兼用する
画像記録装置等、原稿を静止状に載置する静止原稿読取
部を有し、この上に載置する本等の厚みのある原稿を押
さえるためのカバーの開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】本等、様々な厚みのある原稿を読み取る
機能を有する画像記録装置等の装置においては、原稿を
画像読取部に載置するのにおいて、押さえカバーにて上
方より原稿を十分に原稿載置部に対して押さえつけない
と、外部より光が入り、画質が劣ってしまう。この点
で、押さえカバーの開閉機構が単なるヒンジ機構では、
この不具合を解消することはできない。従来、ヒンジが
「く」の字に曲折するような二重ヒンジ機構となってい
るものは公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような二
重ヒンジ機構は、構造が複雑で、かつ重量があり、開閉
の円滑性を欠くものとなっていた。従って、様々な厚み
のある原稿を、その厚みに応じて確実に、かつ、開閉が
軽く円滑に行える開閉機構が、このような押さえカバー
において望まれるのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、静止原稿の読
取部を有する画像読取装置に適用されるような、様々な
厚みの原稿を載置するための載置部を形成する機台にお
いて、該載置部に載置した原稿を上方より押さえるべ
く、押さえカバーを該載置部の側方に開閉可能に取り付
ける原稿押さえカバーの開閉機構を構成するのに関し、
以上のような不具合を解消するため、次のような手段を
用いるものである。
【0005】第一に、様々な厚みの原稿を載置する載置
部を有する機台と、前記載置部に載置された原稿を上方
より押さえる原稿押さえカバーを開閉可能に取り付ける
原稿押さえカバーの開閉機構において、前記機台に取り
付けられる機台側支持部材と、前記機台側支持部材に原
稿押さえカバーと同一方向に回動可能に枢支される回動
部材と、前記回動部材の枢支点とは他端側に枢支される
回動可能な原稿押さえカバー側支持部材と、前記機台側
支持部材と前記回動部材との間に伸縮自在な付勢杆と、
を備え、前記付勢杆は、原稿押さえカバーの上方回動の
操作力を軽減するとともに、前記カバー側支持部材と回
動部材とを密着させた状態に維持すべく構成したもので
ある第二に、前記原稿押さえカバー支持部材が回動部
材に対して枢支点を中心に回動する際、前記原稿押さえ
カバー支持部材の枢支点とは異なる位置に設けられる当
接部が、付勢杆に当接して前記付勢杆を圧縮させるもの
である
【0006】第三に、前記付勢杆は、機台側支持部材の
枢支点とは異なる位置に配置される基端に当接させるこ
とにより、付勢杆による当接部への付勢力により原稿押
さえカバー支持部材を回動自在に密着させるようにした
ものである。第四に、前記付勢杆の基端を、前記回動部
材の枢支点よりも載置部よりの部分に、前記付勢杆の先
端を、前記回動部材における原稿押さえカバー側支持部
材の枢支点よりも載置部よりの部分に当接するものであ
る。
【0007】 第五に、前記付勢杆で原稿押さえカバー
支持部材を開ける際の上方回動の操作力を軽減するとと
もに、載置部に厚手の原稿が置かれると、原稿押さえカ
バー支持部材が回動部材に対して回動させ、機台側支持
部材・回動部材・原稿押さえカバー支持部材を側面視Z
状に曲折して、原稿押さえカバーを水平状態に維持して
原稿を押さえるようにしたものである。第六に、付勢杆
は、前記原稿押さえカバーを閉じる直前では自重で閉じ
るように構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面を基に説明する。図1は本発明に係る原稿押さえカバ
ーの開閉機構のうち、押さえカバーによる押さえ操作の
時にカムにて付勢杆を伸縮方向に押しつける構造のもの
の側面図であって、(a)は押さえカバーCを開いた状
態の図、(b)は同じく載置部B上に閉じた状態の図、
(c)は載置部B上の厚みのある原稿を押さえカバーC
にて押さえつけた状態の図、図2は本発明に係る原稿押
さえカバーの開閉機構のうち、押さえカバーによる押さ
え操作の時にカムにて付勢杆を伸縮方向と違う方向に押
しつける構造のものの側面図であって、(a)は押さえ
カバーCを開いた状態の図、(b)は同じく載置部B上
に閉じた状態の図、(c)は載置部B上の厚みのある原
稿を押さえカバーCにて押さえつけた状態の図、図3は
図2図示の原稿押さえカバーの開閉機構に付勢杆基端を
移動可能とする構造を付加したものの側面図であって、
(a)は押さえカバーCを開いた状態の図、(b)は同
じく載置部B上に閉じた状態の図、(c)は載置部B上
の厚みのある原稿を押さえカバーCにて押さえつけた状
態の図、図4は摺動部材6とカバー側支持部材3よりな
る原稿押さえカバーの開閉機構であって、押さえカバー
Cを開いた状態の側面一部断面図、図5は同じく載置部
B上に閉じた状態の側面図、図6は載置部B上の厚みの
ある原稿を押さえカバーCにて押さえつけた状態の側面
一部断面図、図7は本発明の原稿押さえカバーの開閉機
構が適用される、上部に静止原稿の画像読取部を有する
画像記録装置の斜視図、図8は同じく画像記録装置の画
像読取部の内部側面図である。
【0009】まず、本発明の原稿押さえカバーの開閉機
構の適用例として、静止原稿の画像読取部を上部に形成
する画像記録装置について、図7及び図8より説明す
る。装置全体の筐体構造としては、読取ケースA’と記
録ケース10とを上下に配設している。画像読取部は、
画像記録装置の上部に形成されるものであり、本等の原
稿を静止状に載置する透明状の静止原稿載置面B’が上
面に配設されている。そして該静止原稿載置面B’の側
方にて、該読取ケースA’に、開閉機構を介して開閉自
在に原稿押さえカバーC’を取り付けており、該原稿押
さえカバーC’にて、静止原稿載置面B’上に載置され
た原稿を上方より押さえるものとなっている。
【0010】読取ケースA’内においては、図8の如
く、その底面にレンズ13a及び光電変換器13bを具
備する光電変換ユニット13が固設されており、光源1
1a及び第一反射鏡11bを具備する第一走査体11
と、第二反射鏡12a及び第三反射鏡12bを具備する
第二走査体12とを、該静止原稿載置面B’の下方にて
搬送させ、光源11aにて静止原稿載置面B’を照射し
て、その上方に載置される原稿D’の画像を、第一反射
鏡11b、第二反射鏡12a、及び第三反射鏡12bを
介して反射し、該光電変換ユニット13のレンズ13a
に結像させ、光電変換器13bにて電子信号化するもの
である。
【0011】なお、読取ケースA’上部には、該静止原
稿載置面B’に隣接して、給送原稿読取部14が配設さ
れており、その上方には連続原稿給送部15が配設され
ていて、一枚ずつ連続状に給送する原稿を読み取ること
もできるようになっている。この場合には、給送原稿読
取部14の下方に第一走査体11及び第二走査体12を
静止させておくものである。
【0012】このような画像読取部にて読み取られた画
像情報や、或いは、送信されたファクシミリ情報を基
に、記録ケース10内に形成されている記録部にて、記
録紙に記録がなされる。
【0013】図1乃至図3図示の本発明の押さえカバー
の開閉機構を、このような画像記録装置に適用する場合
には、機台Aを読取ケースA’と、原稿の載置部Bを静
止原稿載置面B’と、押さえカバーCを原稿押さえカバ
ーC’と、そして、原稿Dを原稿D’と置き換えるもの
である。このことを前提として、本発明の原稿押さえカ
バーの開閉機構の各種実施例について図1乃至図3より
説明する。
【0014】まず、図1乃至図3共通の構造として、機
台Aの載置部B側方に機台側支持部材1を固設し、カバ
ー側支持部材3を押さえカバーCに固設しており、該機
台側支持部材1に回動部材2の基端部を枢支点P1にて
上下回動可能に枢支し、該カバー側支持部材3に回動部
材2の先端部を枢支点P2にて上下回動可能に枢支する
構造となっている。
【0015】図1乃至図3の各図において、(a)は、
カバー側支持部材3と回動部材2とを密着させた状態
(即ち、回動部材2をカバー側支持部材3に対して回動
させていない状態)で、枢支点P1を支点に、回動部材
2を機台側支持部材1に対して上方回動し、押さえカバ
ーCを上方回動した状態、即ち、押さえカバーCを開け
た状態となっている。また、(b)は、カバー側支持部
材3と回動部材2とを密着させた状態のまま、回動部材
2と機台側支持部材1とを密着させた状態で、載置部B
上に原稿Dがない状態か、或いは極めて薄手の原稿Dを
載置した状態にて押さえカバーCを載置部B上に閉じて
いる状態となっている。
【0016】そして、(c)は、枢支点P1及び枢支点
P2を回動支点として、回動部材2を、機台側支持部材
1に対しても、カバー側支持部材3に対しても回動し、
即ち機台側支持部材1・回動部材2・カバー側支持部材
Cを側面視Z状に曲折して、押さえカバーCを載置部B
の上方に平行状に配置した状態であり、これは、載置部
B上に厚手の原稿Dを載置し、押さえカバーCにてこれ
を押さえつけた状態を示すものである。
【0017】更に、図1乃至図3共通の構造として、押
さえカバーCの開閉を円滑にするとともに、載置部B上
の原稿Dを押さえ付ける押圧力を付与するため、機台側
支持部材1と回動部材2との間に、圧縮バネ5を巻装し
た伸縮自在の付勢杆4を連結している。該付勢杆4の基
端4aは、該機台側支持部材1における枢支点P1より
も載置部B寄りの位置に枢支している。一方、該付勢杆
4の先端4bは、該回動部材2における枢支点P2より
も載置部B寄りの位置に枢支している。
【0018】また、図1乃至図3各図の(a)の状態に
おいて、回動部材2における枢支点P2と先端4bとの
間の距離L2は、機台側支持部材1における枢支点P1
と基端4bとの間の距離L2に比して大きくし、(a)
の如く回動部材2を上方回動限界まで回動させた状態で
も、付勢杆4は、先端4bが基端4aよりも載置部B寄
りに位置している状態となっている。
【0019】付勢杆4は、機台側支持部材1と回動部材
2との間で、枢支点P1・P2よりも載置部B寄り側に
枢結されているため、押さえカバーCを上げるほど、つ
まり枢支点P1を支点に回動部材2を機台側支持部材1
に対して上方回動するほど、伸長する。図1乃至図3各
図にて判るように、(a)では、付勢杆4が伸長し、
(b)では、付勢杆4が収縮した状態となっている。圧
縮バネ5は、付勢杆4の伸長方向に付勢力を有するの
で、押さえカバーCを開けるほどに、圧縮バネ5の付勢
力が作用することとなる。こうして、押さえカバーCを
開ける際の上方回動の操作力の軽減を図っている。
【0020】このように付勢杆4を付勢すると、逆に
(a)状態から(b)状態へと押さえカバーCを閉じる
際に、この付勢力に抗しなければならなくなる。しか
し、押さえカバーCを閉じる場合、押さえカバーCを下
方に押す力と、載置部B側へと押す力が作用する。
(a)の状態では、付勢杆4における圧縮バネ5の上方
への付勢力が強く、押さえカバーCをある程度この付勢
力に抗して押す力が必要であるが、閉じるに連れて、付
勢杆4の先端部が載置部B側へと回動するので、上方へ
の付勢力は弱まり、基端4aを支点に付勢杆4が回動す
る作用力の方が勝り、(b)の直前状態では、上方への
付勢力は殆ど働かず、押さえカバーCは、殆ど自重で
(b)の状態へと閉じるようになる。このように、押さ
えカバーCを押す力は、下方回動するに連れて、付勢杆
4の収縮方向、即ち、圧縮バネ5の圧縮方向に働くより
も、むしろ基端4aを支点とする付勢杆4基端の下方回
動に作用するので、操作力は軽くて済むのである。
【0021】問題は、回動部材2とカバー側支持部材3
とが、(a)や(b)のように密着した状態から、原稿
Dを押さえカバーCにて押さえつけるべく、(c)のよ
うに開いた状態になるようにする構造である。つまり、
(a)の状態から押さえカバーCを押す場合には、回動
部材とカバー側支持部材3とが密着した状態を保持しな
ければならず、その一方、載置部B上に載置した原稿D
に当接すると、回動部材2がそれ以上回動せず、なおも
押さえカバーCを押す力で、枢支点P2を支点にカバー
側支持部材3を回動部材2に対して回動させ、押さえカ
バーCを水平状態にして、原稿Dを押さえるようにする
ようにしなければならない。このようにするには、押さ
えカバーCが載置部B上の原稿Dに当接するまでは、押
さえカバーCを押す力が、枢支点P2を支点に回動部材
2に対してカバー側支持部材3が回動する作用よりも、
枢支点P1を支点に機台側支持部材1に対して回動部材
2が回動する作用に強く働くようにし、押さえカバーC
が載置部B上の原稿Dに当接して回動部材2がそれ以上
回動しなくなってから、押さえカバーCを押す力がカバ
ー側支持部材3が回動部材2に対して回動するよう作用
する構造が必要である。
【0022】まず、(a)の状態から、回動部材2とカ
バー側支持部材3との密着状態を保持したまま押さえカ
バーCを回動させるための構造として、図1乃至図3に
共通して、付勢杆4の上方付勢力を利用して、回動部材
2をカバー側支持部材3に密着させる構造を取ってい
る。即ち、カバー側支持部材3よりカム3aを突設し、
該カム3aに付勢杆4の先端4bを当接させ、該先端4
bの付勢力によるカム3aへの押圧力により、カバー側
支持部材3を回動部材2に密着させるようにしているの
である。
【0023】このように、付勢杆4の付勢力を利用して
カバー側支持部材3を回動部材2に密着させるようにす
ると、(c)の如く、押さえカバーCにて載置部B上の
原稿Dを押さえるべく、回動部材2に対してカバー側支
持部材3を回動させるためには、今度は、付勢杆4の付
勢力によるカム3aの押しつけを解除する構造が必要で
ある。この構造のため、図1乃至図3図示のいずれの実
施例においても、付勢杆4の先端4bを移動可能に、該
先端4bを、回動部材2に穿設した長孔内に配設してい
る。
【0024】図1は、(c)状態とする時に、押さえカ
バーCを押す力を、付勢杆4の収縮に直接作用させる構
造を採用している。まず、先端4bを配設する長孔2a
を、付勢杆4の配設方向、即ち伸縮方向を長径として形
成している。押さえカバーCが原稿Dに当たらない場合
には、押さえカバーCを押す力が殆ど回動部材2の回動
に作用して、カム3aが付勢杆4の先端枢支杆P4を押
す力よりも、先端枢支杆P4が付勢力でカム3aを押す
力の方が勝り、カバー側支持部材3は回動部材2に密着
したままである。そして、押さえカバーCが載置部B上
の原稿Dに当接して回動部材2が回動不能になると、押
さえカバーCが、カム3aが先端枢支端P4を押す力に
大きく作用するようになり、付勢力に抗するカム3aの
押圧力にて、先端4bは、長孔2a内を、付勢杆4の収
縮側に移動する。こうして、付勢杆4の付勢力に抗し
て、カム3aを回動させ、これと一体にカバー側支持部
材3を回動部材2に対して回動させて、(c)の如く、
押さえカバーCを水平状にするのである。
【0025】しかし、図1は、先端4bを、付勢杆4の
伸縮方向、即ち、圧縮バネ5の付勢力の働く方向に移動
させるため、カム3aに相当な押圧力が必要であり、こ
のため、押さえカバーCを強く押さえつける操作力が必
要となる。これを軽減させるべく、図2においては、先
端4bの配設される長孔2bは、その長径を付勢杆4の
伸縮方向とはしていない。原稿Dを押さえつける場合に
は、回動部材2がある程度下方回動した状態となってい
るが、このおおよその下方回動位置を想定して、該回動
部材2がこの下方回動位置になった時に長径が上下方向
となる向きに長孔2bを形成しているのである。即ち、
押さえカバーCが載置部B上の原稿Dに当接して回動部
材2が回動しなくなると、押さえカバーCを押す力にて
カム3aが先端4bを、該長孔2b内の下方部分へと押
し下げる。圧縮バネ5付勢力は、この先端4bの移動方
向には殆ど働かないので、軽い押圧力にて容易に先端4
bを押し下げることができる。従って、押さえカバーC
にて載置部B上の原稿Dを押さえつける時の操作力が少
なくてすむ。
【0026】しかし、図2の場合も、(c)の状態に押
さえカバーCをセットする際に、付勢杆4を若干でも収
縮させるので、付勢力に抗する力はやはり必要であり、
押さえカバーCの原稿Dを押さえつける力の低減に結び
ついてしまう。この不具合を解消すべく、図3の構造
は、図2の構造に、付勢杆4の基端4aの移動構造を付
加したものとなっている。即ち、回動部材2の基端部に
てカム2cを突設しており、一方、機台側支持部材1に
は、水平方向の長孔1aを穿設して、該長孔1a内に付
勢杆4の基端枢支部P3を配設している。カム2cは、
押さえカバーCが載置部B上の原稿Dを押さえる位置を
想定しておいて、(a)位置から押さえカバーCをこの
想定位置に下げるまでは、基端4aを、長孔1a内の載
置部B寄り端に押さえつけており、付勢杆4の圧縮バネ
5の付勢力を保持して先端4bがカム3aを押しつける
力を保持し、カバー側支持部材3と回動部材2との密着
状態を保持するものとなっている。そして、(c)に示
す想定位置になると、カム2cが基端4aより外れ、押
さえカバーCを押さえつける力でカム3aが長孔2b内
の下端に先端4bを押し下げると、該基端4aは、圧縮
バネ5の付勢力と相まって、該長孔1a内を、枢支点P
1寄り側に移動し、付勢杆4は伸長する。従って、
(c)状態とする時の押さえカバーCの押さえ操作の時
に、付勢杆4を圧縮する力は解消され、操作力は一層軽
減されるのである。
【0027】以上の発明に係る開閉機構とは別に、図4
乃至図6図示の開閉機構について説明する。図1乃至図
3では、載置部B上に載置する原稿Dの様々な厚みに対
しては、回動部材2の枢支点P1に対する回動角度にて
対応している。一方、図4では、機台Aにおける載置部
Bの側方に、機台側支持部材6を固設し、該機台側支持
部材6に上下摺動自在に摺動支持部材7を嵌入し、押さ
えカバーCを直接取り付けたカバー側支持部材8を、該
摺動支持部材7に、枢支点P3にて上下回動自在に枢支
しており、圧縮バネ5を巻装する付勢杆4の基端4a
を、該摺動支持部材7における該枢支点P3よりも載置
部4寄り側に枢支し、先端4bを、カバー側支持部材3
の先端部に枢支している。なお、該機台側支持部材6に
ガイド用の長孔6aが穿設されていて、該ガイド用長孔
6aを貫通して、位置調節ピン9を該摺動支持部材7に
係合している。
【0028】図4は、押さえカバーCを開けた状態であ
り、図5は載置部B上に原稿Dがないか、或いは極めて
薄手の原稿Dが載置されていて、押さえカバーCを載置
部B上に締めた状態である。図6のように、ある程度厚
手の原稿Dが載置部B上に載置されている時は、摺動支
持部材7が該機台支持部材6内にて上方に摺動し、これ
によって、枢支点P1の位置が高くなり、つまり、カバ
ー側支持部材3の基端を高くすることができるので、カ
バー側支持部材3を、図6の如く、水平にすることがで
き、これと一体の押さえカバーCにて、原稿Dを確実に
押さえつけることができるのである。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。請求項1記載の如く構成するこ
とにより、機台側支持部材と回動部材との間にて載置部
寄りに連結した付勢杆の付勢力により回動部材の機台側
支持部材に対しての上方回動の操作力を軽減し、押さえ
カバーの開操作を容易化するとともに、押さえカバーを
下方回動するに連れて付勢杆の上方への付勢力が低減
し、押さえカバーの閉操作力を軽減する
【0030】請求項2・3・4・5の如く構成すること
により、回動部材の機台側支持部材に対する回動量に
て、載置部上の原稿の厚みに対応し、回動部材に対して
カバー側支持部材を水平向きに回動することによって、
載置物上の厚みのある原稿を、水平状にした押さえカバ
ーにて確実に押さえることができる。 このように、簡単
な構造にて、機台の載置部に載置する様々な厚みの原稿
に対応して、原稿を確実に押さえつけることのできる原
稿押さえカバーの開閉機構を提供できる
【0031】請求項6の如く構成することで、原稿押さ
えカバーを閉じるに連れて、付勢杆の先端部が載置部側
へと回動するので、上方への付勢力は弱まり、基端を支
点に付勢杆が回動する作用力の方が勝り、直前状態で
は、上方への付勢力は殆ど働かず、押さえカバーは、殆
ど自重での状態へと閉じるようになるこのように、原
稿押さえカバーを押す力は、下方回動するに連れて、付
勢杆の収縮方向、即ち、圧縮バネの圧縮方向に働くより
も、むしろ基端を支点とする付勢杆基端の下方回動に作
用するので、操作力は軽くて済むのである
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿押さえカバーの開閉機構のう
ち、押さえカバーによる押さえ操作の時にカムにて付勢
杆を伸縮方向に押しつける構造のものの側面図であっ
て、(a)は押さえカバーCを開いた状態の図、(b)
は同じく載置部B上に閉じた状態の図、(c)は載置部
B上の厚みのある原稿を押さえカバーCにて押さえつけ
た状態の図である。
【図2】本発明に係る原稿押さえカバーの開閉機構のう
ち、押さえカバーによる押さえ操作の時にカムにて付勢
杆を伸縮方向と違う方向に押しつける構造のものの側面
図であって、(a)は押さえカバーCを開いた状態の
図、(b)は同じく載置部B上に閉じた状態の図、
(c)は載置部B上の厚みのある原稿を押さえカバーC
にて押さえつけた状態の図である。
【図3】図2図示の原稿押さえカバーの開閉機構に、付
勢杆基端を移動可能とする構造を付加したものの側面図
であって、(a)は押さえカバーCを開いた状態の図、
(b)は同じく載置部B上に閉じた状態の図、(c)は
載置部B上の厚みのある原稿を押さえカバーCにて押さ
えつけた状態の図である。
【図4】摺動部材6とカバー側支持部材3よりなる原稿
押さえカバーの開閉機構であって、押さえカバーCを開
いた状態の側面一部断面図である。
【図5】同じく載置部B上に閉じた状態の側面図であ
る。
【図6】同じく載置部B上の厚みのある原稿を押さえカ
バーCにて押さえつけた状態の側面一部断面図である。
【図7】本発明の原稿押さえカバーの開閉機構が適用さ
れる、上部に静止原稿の画像読取部を有する画像記録装
置の斜視図である。
【図8】同じく画像記録装置の画像読取部の内部側面図
である。
【符号の説明】
A 機台 B 載置部 C 押さえカバー D 原稿 P1 枢支点 P2 枢支点 1 機台側支持部材 1a 長孔 2 回動部材 2a 長孔 2b 長孔 2c カム 3 カバー側支持部材 3a カム 4 付勢杆 4a 基端 4b 先端 5 圧縮バネ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 様々な厚みの原稿を載置する載置部を有
    する機台と、前記載置部に載置された原稿を上方より押
    さえる原稿押さえカバーを開閉可能に取り付ける原稿押
    さえカバーの開閉機構において、前記機台に取り付けら
    れる機台側支持部材と、前記機台側支持部材に原稿押さ
    えカバーと同一方向に回動可能に枢支される回動部材
    と、前記回動部材の枢支点とは他端側に枢支される回動
    可能な原稿押さえカバー側支持部材と、前記機台側支持
    部材と前記回動部材との間に伸縮自在な付勢杆と、を備
    え、前記付勢杆は、原稿押さえカバーの上方回動の操作
    力を軽減するとともに、前記カバー側支持部材と回動部
    材とを密着させた状態に維持すべく構成したことを特徴
    とする原稿押さえカバーの開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記原稿押さえカバー支持部材が回動部
    材に対して枢支点を中心に回動する際、前記原稿押さえ
    カバー支持部材の枢支点とは異なる位置に設けられる当
    接部が、付勢杆に当接して前記付勢杆を圧縮させること
    を特徴とする請求項1記載の原稿押さえカバーの開閉機
    構。
  3. 【請求項3】 前記付勢杆は、機台側支持部材の枢支点
    とは異なる位置に配置される基端に当接させることによ
    り、付勢杆による当接部への付勢力により原稿押さえカ
    バー支持部材を回動自在に密着させるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の原稿押さえカバーの開閉機
    構。
  4. 【請求項4】 前記付勢杆の基端を、前記回動部材の枢
    支点よりも載置部よりの部分に、前記付勢杆の先端を、
    前記回動部材における原稿押さえカバー側支持部材の枢
    支点よりも載置部よりの部分に当接することを特徴とす
    る請求項1記載の原稿押さえカバーの開閉機構
  5. 【請求項5】 様々な厚みの原稿を載置する載置部を有
    する機台と、前記載置部に載置された原稿を上方より押
    さえる原稿押さえカバーを開閉可能に取り付ける原稿押
    さえカバーの開閉機構において、前記機台に取り付けら
    れる機台側支持部材と、前記機台側支持部材に原稿押さ
    えカバーと同一方向に回動可能に枢支される回動部材
    と、前記回動部材の枢支点とは他端側に枢支される回動
    可能な原稿押さえカバー側支持部材と、前記機台側支持
    部材と前記回動部材との間に伸縮自在な付勢杆と、を備
    え、前記付勢杆で原稿押さえカバー支持部材を開ける際
    上方回動の操作力を軽減するとともに、載置部に厚手
    の原稿が置かれると、原稿押さえカバー支持部材が回動
    部材に対して回動させ、機台側支持部材・回動部材・原
    稿押さえカバー支持部材を側面視Z状に曲折して、原稿
    押さえカバーを水平状態に維持して原稿を押さえるよう
    にしたこと特徴とする原稿押さえカバーの開閉機構
  6. 【請求項6】 様々な厚みの原稿を載置する載置部を有
    する機台と、前記載置部に載置された原稿を上方より押
    さえる原稿押さえカバーを開閉可能に取り付ける原稿押
    さえカバーの開閉機構において、前記機台に取り付けら
    れる機台側支持部材と、前記機台側支持部材に原稿押さ
    えカバーと同一方向に回動可能に枢支される回動部材
    と、前記回動部材の枢支点とは他端側に枢支される回動
    可能な原稿押さえカバー側支持部材と、前記機台側支持
    部材と前記回動部材との間に伸縮自在な付勢杆と、を備
    え、該付勢杆は、前記原稿押さえカバーを閉じる直前で
    は自重で閉じるように構成されることを特徴とする原稿
    押さえカバーの開閉機構。
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