JP3220679B2 - 2周波スイッチ、2周波アンテナ共用器およびそれを用いた2周波帯域用移動体通信機器 - Google Patents

2周波スイッチ、2周波アンテナ共用器およびそれを用いた2周波帯域用移動体通信機器

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JP3220679B2
JP3220679B2 JP13163898A JP13163898A JP3220679B2 JP 3220679 B2 JP3220679 B2 JP 3220679B2 JP 13163898 A JP13163898 A JP 13163898A JP 13163898 A JP13163898 A JP 13163898A JP 3220679 B2 JP3220679 B2 JP 3220679B2
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直毅 湯田
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • H01P1/15Auxiliary devices for switching or interrupting by semiconductor devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として携帯電話
等の移動体通信に用いられる2周波スイッチ、2周波ア
ンテナ共用器およびそれを用いた2周波帯域用移動体通
信機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の従来の高周波スイッチ
は、特開平7−321692号公報に開示されているよ
うなものが知られている。その回路構成は図13に示す
ように、PINダイオード1001とその補償回路10
02との並列接続体からなり、この補償回路1002は
コンデンサ1003とインダクタ1004を直列接続し
た構成となっている。補償回路1002はPINダイオ
ード1001が非導通の際にスイッチ回路をOFF状態
にするためのもので、非導通時のPINダイオード10
01の寄生容量をインダクタ1004がキャンセルして
所望の帯域において並列共振するように設定される。コ
ンデンサ1003はPINダイオード1001が導通し
てスイッチ回路をON状態とした際に補償回路の直流電
流経路を遮断するためのいわゆるDCカット素子であ
る。結果としてこの補償回路1002は直流近傍の周波
数で容量性、所望帯域において誘導性のインピーダンス
を有するものとなり、その間に一つの直列共振点を有す
る回路となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、移動体通信の利
用者が急増するにともない、通話チャネルを確保するた
めに、二つの周波数帯域のシステムを一つの通信機で使
用できるようにする試みが実施されている。この場合、
二つの帯域において機能するスイッチ回路が必要となる
が、従来の高周波スイッチではPINダイオードが非導
通時で一つの帯域でしか充分なOFF状態が得られなか
ったため、このようなシステムを実現しようとすると、
それぞれの帯域に応じた高周波スイッチを2つ用意する
必要があり、回路が複雑で大きくなるとともにコストア
ップにつながるといった課題を有していた。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、簡単な構成で二つの帯域で充分なOFF状態が得
られる2周波スイッチを実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、2つの帯域のそれぞれでON/OFFを可
能にする2周波スイッチであって、1つのダイオードと
その補償回路との並列接続体からなり、前記補償回路が
少なくとも二つの直列共振点と一つの並列共振点を有
し、直流では無限大のインピーダンスを有するととも
に、直流近傍の低周波では容量性である前記補償回路の
インピーダンスが最初の直列共振点を経て誘導性となっ
て第1の帯域における非導通時のダイオードの寄生容量
をキャンセルし、さらに並列共振点から次の直列共振点
を経て再び誘導性となって第2の帯域における非導通時
のダイオードの寄生容量をキャンセルするとともに、前
記補償回路が直列共振回路と並列共振回路からなる直列
接続体より構成され、前記第1および第2の帯域のそれ
ぞれにおいて前記直列共振回路を形成するコンデンサが
前記ダイオードが導通してスイッチがON状態となった
際に、前記補償回路の直流電流経路を遮断するととも
に、スイッチがOFF状態となった際に、それぞれの帯
域において前記ダイオードの寄生容量をキャンセルする
構成を有している。
【0006】この構成によって、直流近傍の低周波にお
いて容量性である補償回路のインピーダンスが最初の直
列共振点を経て誘導性となり、第1の帯域においてダイ
オードの寄生容量をキャンセルすることができるととも
に、並列共振点から次の直列共振点を経て再び誘導性と
なり、第2の帯域において再度ダイオードの寄生容量を
キャンセルすることができるため、簡単な構成で二つの
帯域で充分なOFF状態が得られる2周波スイッチを実
現することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、2つの帯域のそれぞれでON/OFFを可能にする
2周波スイッチであって、1つのダイオードとその補償
回路との並列接続体からなり、前記補償回路が少なくと
も二つの直列共振点と一つの並列共振点を有し、直流で
は無限大のインピーダンスを有するとともに、直流近傍
の低周波では容量性である前記補償回路のインピーダン
スが最初の直列共振点を経て誘導性となって第1の帯域
における非導通時のダイオードの寄生容量をキャンセル
し、さらに並列共振点から次の直列共振点を経て再び誘
導性となって第2の帯域における非導通時のダイオード
の寄生容量をキャンセルするとともに、前記補償回路が
直列共振回路と並列共振回路からなる直列接続体より構
成され、前記第1および第2の帯域のそれぞれにおいて
前記直列共振回路を形成するコンデンサが前記ダイオー
ドが導通してスイッチがON状態となった際に、前記補
償回路の直流電流経路を遮断するとともに、スイッチが
OFF状態となった際に、それぞれの帯域において前記
ダイオードの寄生容量をキャンセルするすることができ
るため、簡単な構成で二つの帯域で充分なOFF状態が
得られる2周波スイッチを実現することができるという
作用を有する。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、2つの
帯域のそれぞれでON/OFFを可能にする2周波スイ
ッチであって、1つのダイオードとその補償回路との並
列接続体からなり、前記補償回路が少なくとも二つの直
列共振点と一つの並列共振点を有し、直流では無限大の
インピーダンスを有するとともに、直流近傍の低周波
容量性である前記補償回路のインピーダンスが最初の
直列共振点を経て誘導性となって第1の帯域における非
導通時のダイオードの寄生容量をキャンセルし、さらに
並列共振点から次の直列共振点を経て再び誘導性となっ
て第2の帯域における非導通時のダイオードの寄生容量
をキャンセルするとともに、前記補償回路が第1の直列
共振回路と第2の直列共振回路からなる並列接続体によ
り構成され、前記第1および第2の帯域のそれぞれにお
いて前記第1および第2の直列共振回路を形成するコン
デンサが前記ダイオードが導通してスイッチがON状態
となった際に、前記補償回路の直流電流経路を遮断する
とともに、スイッチがOFF状態となった際に、それぞ
れの帯域において前記ダイオードの寄生容量をキャンセ
ルするすることができるため、簡単な構成で二つの帯域
で充分なOFF状態が得られる2周波スイッチを実現す
ることができるという作用を有する。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、2つの
帯域のそれぞれでON/OFFを可能にするスイッチを
2つ用いて共通端子から第1の端子または第2の端子へ
の切替を行う2周波スイッチであって、第1の端子と共
通端子との間に設けられた第1のスイッチと、第2の端
子と共通端子との間に設けられた第2のスイッチと、共
通端子とグランドとの間に接続されたチョークコイルと
を有し、第1のスイッチは第1のダイオードと第1の補
償回路とが並列に接続された第1の並列接続体とからな
り、第2のスイッチは前記第1のダイオードとは逆向き
に接続された第2のダイードと第2の補償回路とが並列
に接続された第2の並列接続体とからなり、第1および
第2の補償回路のそれぞれが少なくとも二つの直列共振
点と一つの並列共振点を有し、直流では無限大のインピ
ーダンスを有するとともに、直流近傍の低周波では容量
性である前記補償回路のインピーダンスが最初の直列共
振点を経て誘導性となって第1の帯域における非導通時
のダイオードの寄生容量をキャンセルし、さらに並列共
振点から次の直列共振点を経て再び誘導性となって第2
の帯域における非導通時のダイオードの寄生容量をキャ
ンセルするとともに、スイッチがOFF状態となった際
に、それぞれの帯域において前記ダイオードの寄生容量
をキャンセルすることを特徴とする2周波スイッチであ
り、この構成により、共通端子から第1の端子または第
2の端子への切り替えを行う、いわゆる単極双投スイッ
チ(以下、SPDTスイッチ)を構成することができる
という作用を有する。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、第1の
補償回路が直列共振回路と並列共振回路からなる直列接
続体により構成されたことを特徴とする請求項3記載の
2周波スイッチであり、この構成によって、第1の補償
回路を簡単な回路で構成することができるという作用を
有する。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、第1の
補償回路が第1の直列共振回路と第2の直列共振回路か
らなる並列接続体により構成されたことを特徴とする
求項3記載の2周波スイッチであり、この構成により、
第1の補償回路を別の簡単な回路で構成することができ
るという作用を有する。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、第2の
補償回路が直列共振回路と並列共振回路からなる直列接
続体により構成されたことを特徴とする請求項3に記載
2周波スイッチであり、この構成によって、第2の補
償回路を簡単な回路で構成することができるという作用
を有する。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、第2の
補償回路が第1の直列共振回路と第2の直列共振回路か
らなる並列接続体により構成されたことを特徴とする
求項3に記載の2周波スイッチであり、この構成によ
り、第2の補償回路を別の簡単な回路で構成することが
できるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、第1の
端子と第2の端子と共通端子を有し、第1の端子と共通
端子の間に接続された第1のダイオードと第1の補償回
路からなる並列接続体と、共通端子と第2の端子の間に
接続された第1の移相回路と第2の移相回路からなる第
1の直列接続体と、第1の移相回路と第2の移相回路と
の接続点とグランドとの間に接続された第2のダイオー
ドと第2の補償回路からなる第2の直列接続体と、第2
の端子とグランドとの間に接続された第3のダイオード
とを備え、第1の補償回路が少なくとも二つの直列共振
点と一つの並列共振点を有し、直流近傍の低周波におい
て容量性である前記補償回路のインピーダンスが最初の
直列共振点を経て誘導性となって第1の帯域における非
導通時のダイオードの寄生容量をキャンセルし、さらに
並列共振点から次の直列共振点を経て再び誘導性となっ
て第2の帯域における非導通時のダイオードの寄生容量
をキャンセルするとともに、第2の補償回路が第1の帯
域において並列共振状態、第2の帯域において導通時の
第2のダイオードの寄生容量との間で直列共振状態にな
るように第1および第2の移相回路が設定され、第1の
移相回路の位相と第 2の移相回路の位相との和が略90
°となる第1の帯域において、第2の補償回路が並列共
振状態となるとともに、第1の移相回路の位相が略90
°となる第2の帯域において、導通時の第2のダイオー
ドの寄生容量と第2の補償回路とが直列共振状態となる
ことを特徴とする2周波スイッチであり、この構成によ
り、第1のダイオードと第1の補償回路からなる並列接
続体によって第1の端子と共通端子との間に第1のスイ
ッチが形成され、さらに第1の移相回路と第2の移相回
路と第2のダイオードおよび第2の補償回路からなる直
列接続体と第3のダイオードによって共通端子と第2の
端子との間に第2のスイッチが形成されるため、共通端
子から第1の端子または第2の端子へ切り替えるSPD
Tスイッチを構成することができ、第1の移相回路の位
相と第2の移相回路の位相との和が略90°となる第1
の帯域において、第2のダイオードの影響を無視するこ
とができるため、共通端子から第1および第2の移相回
路の90°位相を介して見た第3のダイオード導通時の
インピーダンスは充分に高くなり、共通端子と第2の端
子間において充分なスイッチOFF状態が得られるSP
DTスイッチを実現することができるとともに、第1の
移相回路の位相が略90°となる第2の帯域において、
第2のダイオード導通時の寄生インダクタンス成分が補
償回路によってキャンセルされるため、共通端子から第
1の移相回路の90°位相を介して見たインピーダンス
は充分に高くなり、共通端子と第2の端子間において充
分なスイッチOFF状態が得られるSPDTスイッチを
実現することができるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、第1の
補償回路が直列共振回路と並列共振回路からなる直列接
続体により構成されたことを特徴とする請求項8記載の
2周波スイッチであり、この構成によって、第1の補償
回路を簡単な回路で構成することができるという作用を
有する。
【0016】本発明の請求項10に記載の発明は、第1
の補償回路が第1の直列共振回路と第2の直列共振回路
からなる並列接続体により構成されたことを特徴とする
請求項8記載の2周波スイッチであり、この構成によ
り、第1の補償回路を別の簡単な回路で構成することが
できるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項3または請求項8に記載の2周波スイッチと、第1の
送信側端子、第2の送信側端子および出力端子を有する
合成器と、第1の受信側端子、第2の受信側端子および
入力端子を有する分波器とからなり、前記2周波スイッ
チの第1の端子に前記合成器の出力端子を接続し、前記
2周波スイッチの第2の端子に前記分波器の入力端子を
接続した2周波アンテナ共用器である。この構成によっ
て、送信時には第1の送信側端子から入力した第1の帯
域の送信信号を合成器から2周波スイッチの第1の端子
を通して共通端子に出力し、また第2の送信側端子から
入力した第2の帯域の送信信号を合成器から2周波スイ
ッチの第1の端子を通して共通端子に出力することがで
きる。一方、受信時には共通端子から入力された受信信
号を2周波スイッチの第2の端子を通し、分波器によっ
て第1の帯域の信号成分を第1の受信側端子へ、第2の
帯域の信号成分を第2の受信側端子へ出力することがで
きる。この送受信の切り替えを2周波スイッチにより行
うことにより、二つの帯域で機能する2周波アンテナ共
用器を実現することができる。
【0018】本発明の請求項12に記載の発明は、合成
器が、第1の送信側端子と出力端子との間に設けられた
低域通過型フィルタと、第2の送信側端子と前記出力端
子との間に設けられた高域通過型フィルタとにより構成
された請求項11に記載の2周波アンテナ共用器であ
り、この構成によって合成器を単純な回路で実現するこ
とができる。
【0019】本発明の請求項13に記載の発明は、合成
器が、第1の送信側端子と出力端子との間に設けられた
低域通過型フィルタと、第2の送信側端子と前記出力端
子との間に設けられた帯域通過型フィルタとにより構成
された請求項11に記載の2周波アンテナ共用器であ
り、この構成によって、それぞれの経路においてそれぞ
れの送信信号の高調波成分を取り除く機能を付加するこ
とができる。
【0020】本発明の請求項14に記載の発明は、分波
器が、入力端子と第1の受信側端子との間に設けられた
低域通過型フィルタと、前記入力端子と第2の受信側端
子との間に設けられた高域通過型フィルタとにより構成
された請求項11に記載の2周波アンテナ共用器であ
り、この構成によって分波器を単純な回路で実現するこ
とができる。
【0021】本発明の請求項15に記載の発明は、分波
器が、入力端子と第1の受信側端子との間に設けられた
帯域通過型フィルタと、前記入力端子と第2の受信側端
子との間に設けられた帯域通過型フィルタとにより構成
された請求項11に記載の2周波アンテナ共用器であ
り、この構成によって、分波器のそれぞれの経路に信号
成分の高域側および低域側の不要波を取り除く機能を付
加することができる。
【0022】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項1から請求項3および請求項8のいずれかに記載の
周波スイッチを高周波回路に用いたことを特徴とする2
周波帯域用移動体通信機器であり、この構成によって、
二つの周波数帯域を利用できる移動体通信機器端末の高
周波回路を簡単に構成することができるという作用を有
する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図12を用いて説明する。
【0024】(実施の形態1) 図1は本発明の実施の形態1における2周波スイッチを
示す。図1において、2周波スイッチはPINダイオー
ド101とその補償回路102との並列接続体から構成
され、補償回路102は第1のコンデンサ103と第1
のインダクタ104からなる直列共振回路と、第2のコ
ンデンサ105と第2のインダクタ106からなる並列
共振回路の直列接続体で構成されている。
【0025】以上のように構成された2周波スイッチに
ついて、以下その動作を説明する。
【0026】補償回路102は第1のコンデンサ103
の効果が支配的となる直流近傍の低周波においては、そ
のインピーダンスが容量性を示す。次に第1のインダク
タ104、第2のコンデンサ105、および第2のイン
ダクタ106の合成インピーダンスと第1のコンデンサ
103が形成する直列共振点を経て補償回路102のイ
ンピーダンスは誘導性となり、第1の帯域において非導
通時のPINダイオード101が持つ寄生容量をキャン
セルし、スイッチは充分なOFF状態となる。
【0027】次に第2のコンデンサ105と第2のイン
ダクタ106が形成する並列共振点を経て補償回路10
2のインピーダンスは再び容量性となり、さらに第1の
コンデンサ103および第1のインダクタ104の合成
インピーダンスと並列共振回路が形成する直列共振点を
経て補償回路102のインピーダンスは再び誘導性とな
り、第2の帯域において非導通時のPINダイオード1
01が持つ寄生容量をキャンセルし、スイッチは再び充
分なOFF状態となる。
【0028】なお、第1のコンデンサ103はPINダ
イオード101が導通してスイッチがON状態となった
際に、補償回路102の直流電流経路を遮断するための
いわゆる直流カット素子として作用する。
【0029】図2は本実施の形態における2周波スイッ
チのOFF時のリアクタンス特性を示した特性図であ
る。図中のX1は非導通時のPINダイオード101の
寄生容量によるリアクタンスであり、X2は補償回路1
02のリアクタンスである。寄生容量は、絶対値が等し
く極性が逆な回路を並列に接続することによりキャンセ
ルされるため、二つの直列共振点r1,r2と一つの並
列共振点a1とを有する補償回路102を並列に接続す
ることにより、図中の第1の帯域M1と第2の帯域M2
の2周波において寄生容量をキャンセルすることができ
る。
【0030】この2周波スイッチの伝送特性は図3のよ
うになる。すなわち、スイッチON時の挿入損失は全帯
域において0.5dB以下であり、スイッチOFF時の
アイソレーションは第1の帯域M1(890〜960M
Hz)および第2の帯域M2(1710〜1880MH
z)において25dB以上が得られる。
【0031】以上のような構成により、本実施の形態は
二つの帯域で充分なOFF状態の得られる2周波スイッ
チとして作用する。
【0032】なお、本実施の形態における補償回路10
2は直列共振回路と並列共振回路からなる直列接続体に
より構成されているが、これは図4に示すように二つの
直列共振回路からなる並列接続体で構成してもよい。す
なわち、二つの直列共振回路はそれぞれ第1のコンデン
サ403と第1のインダクタ404および第2のコンデ
ンサ405と第2のインダクタ406により構成され、
これらを並列に接続して補償回路102を形成してい
る。この回路は直流近傍の低周波で容量性で、かつ二つ
の直列共振点と一つの並列共振点を有する別の構成方法
を示している。
【0033】図4の補償回路は図1の補償回路102を
変換して得られるものであるため、回路的には等価であ
る。従って、インピーダンス特性は図2と同じで、伝送
特性は図3と同じとなり、この構成でも二つの帯域M
1,M2で充分なOFF状態の得られる2周波スイッチ
を実現することができる。
【0034】なお、本実施の形態のようなスイッチにお
いてはPINダイオードを導通とするための抵抗、イン
ダクタ、およびバイパスコンデンサからなるバイアス回
路や、各端子の外部に直流電流が流れないようにするた
めの直流カットコンデンサが必要となるが、本発明はこ
れらの数値や構成の細部に限定されるものではない。
【0035】また二つの周波数帯域を使用できる携帯電
話機端末において、本発明の2周波スイッチを用いるこ
とにより、端末の高周波スイッチ回路を簡単な回路で構
成することができ、端末を小型で軽量にできる。
【0036】(実施の形態2) 図5は本発明の実施の形態2における2周波スイッチを
示す。図5において、第1の端子707と共通端子70
8の間に第1のPINダイオード701が接続され、第
2の端子709と共通端子708の間に第2のPINダ
イオード710が接続され、PINダイオードは共に共
通端子708にカソードが接続されている。また第1の
コンデンサ703および第1のインダクタ704で構成
した直列共振回路と第2のコンデンサ705および第2
のインダクタ706で構成した並列共振回路との直列接
続体により第1の補償回路702を構成し、これを第1
のPINダイオード701に並列接続して第1のスイッ
チ717を構成している。さらに、第3のコンデンサ7
12および第3のインダクタ713で構成した直列共振
回路と第4のコンデンサ714および第4のインダクタ
715で構成した並列共振回路との直列接続体により第
2の補償回路711を構成し、これを第2のPINダイ
オード710に並列接続して第2のスイッチ718を構
成している。なお、共通端子708とグランドとの間に
チョークコイル716が接続されている。
【0037】以上のように構成された2周波スイッチに
ついて、以下その動作を説明する。第1のスイッチ71
7および第2のスイッチ718は共に単体としての動作
は実施の形態1で説明した2周波スイッチと同じである
ので詳細な説明は省略する。
【0038】第1のスイッチ717に直流電流を流して
ON状態とすると、この時、第2のPINダイオード7
10は逆方向であり、第2の補償回路711は第3のコ
ンデンサ712が直流分をカットするため、直流電流は
すべてチョークコイル716に流れて第2のスイッチは
OFF状態となる。また、第2の補償回路711は、実
施の形態1で述べたように二つの帯域(M1,M2)で
第2のPINダイオード710の持つ寄生容量をキャン
セルするので、これらの帯域で共通端子708から第2
のスイッチ718を見たインピーダンは極めて高くな
る。この結果、上記二つの帯域において第1の端子70
7から入力された信号は共通端子708にのみ出力さ
れ、第2の端子709には出力されない。
【0039】同様に第2のスイッチに直流電流を流して
ON状態とすると、この時、第1のPINダイオード7
01は逆方向であり、第1の補償回路702は第1のコ
ンデンサ703が直流分をカットするため、直流電流は
すべてチョークコイル716に流れて第1のスイッチ7
17はOFF状態となる。また第1の補償回路702は
二つの帯域(M1,M2)で第1のPINダイオード7
01の持つ寄生容量をキャンセルするので、これらの帯
域で共通端子708から第1のスイッチ717を見たイ
ンピーダンスは極めて高くなり、この結果、二つの帯域
において共通端子708から入力された信号は第2の端
子709にのみ出力され、第1の端子707には出力さ
れない。
【0040】以上のような構成により、本実施の形態に
よれば第1のスイッチ717および第2のスイッチ71
8をそれぞれ個別にON状態とすることにより、二つの
帯域(M1,M2)で動作する2周波SPDTスイッチ
を実現することができる。
【0041】図6は、この2周波SPDTスイッチの伝
送特性を示した特性図である。第1の端子707から共
通端子708への伝送特性は、第1のスイッチ717が
ONの場合に第1の帯域M1と第2の帯域M2において
挿入損失0.5dB以下となり、第1のスイッチ717
がOFFの場合には同じくM1,M2においてアイソレ
ーション25dB以上が得られる。共通端子708から
第2の端子709への伝送特性は、第2のスイッチ71
8がONの場合に第1の帯域M1と第2の帯域M2にお
いて挿入損失0.5dB以下となり、第2のスイッチ7
18がOFFの場合には同じくM1,M2においてアイ
ソレーション25dB以上が得られる。以上のように、
本実施の形態の構成とすることによって、良好な2周波
SPDTスイッチ特性が得られるものである。
【0042】なお、本実施の形態における第1のスイッ
チ717および第2のスイッチ718は図1に示す回路
で構成しているが、これは図4で示す回路で構成しても
よい。
【0043】また、本実施の形態のような2周波SPD
Tスイッチにおいては、PINダイオードを導通とする
ための抵抗、インダクタ、およびバイパスコンデンサか
らなるバイアス回路がスイッチ個別に必要であり、また
各端子の外部に直流電流が流れないようにするための直
流カットコンデンサが必要であるが、本発明はこれらの
数値や構成の細部に限定されるものではない。
【0044】また二つの周波数帯域を使用できる携帯電
話機端末において、本発明の2周波スイッチを用いるこ
とにより、端末の高周波スイッチ回路を簡単な回路で構
成するすることができ、端末を小型で軽量にできる。
【0045】(実施の形態3) 図7は本発明の実施の形態3における2周波スイッチを
示す。なお、図7に示す本発明の実施の形態3の2周波
スイッチにおいて、第1のスイッチ827は図5に示し
た実施の形態2の第1のスイッチ717と同じ構成であ
るので、同一部分には同一番号を付して詳細な説明を省
略する。
【0046】図7において、共通端子708には第1の
スイッチ827の一端が接続されるとともに、第3のコ
ンデンサ817の一端と第3のインダクタ818の一端
が接続され、第3のコンデンサ817の他端は接地され
ている。第3のインダクタ818の他端には第4のコン
デンサ819の一端と第4のインダクタ820の一端と
第2のPINダイオード822のアノードが接続され、
第4のコンデンサ819の他端は接地されている。第4
のインダクタ820の他端は第2の端子709となると
ともに、第5のコンデンサ821の一端と第3のPIN
ダイオード826のアノードが接続され、第5のコンデ
ンサ821の他端は接地されている。第2のPINダイ
オード822のカソードには第6のコンデンサ824と
第5のインダクタ825の並列共振回路からなる第2の
補償回路823の一端が接続され、第2の補償回路82
3の他端は接地されている。第3のPINダイオード8
26のカソードは接地されている。以上の構成により共
通端子708と第2の端子709の間の第2のスイッチ
828が形成される。
【0047】第3のコンデンサ817と第3のインダク
タ818と第4のコンデンサ819とは第1の移相回路
829を構成し、第4のコンデンサ819と第4のイン
ダクタ820と第5のコンデンサ821とは第2の移相
回路830を構成している。ここで、第1の移相回路8
29は第2の帯域(実施の形態2におけるM2)におい
て位相が略90°となるように設定されており、第1の
移相回路829の位相と第2の移相回路830の位相と
の和は第1の帯域(実施の形態2におけるM1)におい
て略90°となるように設定されている。
【0048】第2の補償回路823は、第1の帯域M1
において並列共振状態となり、第2の帯域M2において
導通時の第2のPINダイオード822との間で直列共
振状態となるように設定されている。
【0049】以上のように構成された2周波スイッチに
ついて、以下その動作を説明する。
【0050】第1のPINダイオード701の順方向に
バイアスを印加し直流電流を流すと、第1のスイッチ8
27は実施の形態1で述べたようにON状態となる。こ
のとき、直流電流は第2のPINダイオード822と第
3のPINダイオード826に流れ込み、ともに導通状
態とする。ここで第2の帯域M2においては、導通状態
の第2のPINダイオード822と第2の補償回路82
3とが直列共振状態となり、さらに第1の移相回路82
9の位相が90°回るため、共通端子708から第2の
スイッチ828側を見たインピーダンスは高インピーダ
ンスとなる。一方第1の帯域M1においては、第2の補
償回路823が並列共振状態となるために第2のPIN
ダイオード822は高周波的に無視することができ、第
1の移相回路829の位相と第2の移相回路830の位
相との和が90°となるため、共通端子708から第2
のスイッチ828側を見たインピーダンスはやはり高イ
ンピーダンス状態となる。図8はこの時の共通端子70
8から第2のスイッチ828側を見たインピーダンス特
性を示したものである。図8において、マーカ1とマー
カ2の間が第1の帯域M1(890〜960MHz)で
あり、マーカ3とマーカ4の間が第2の帯域M2(17
10〜1880MHz)である。これら二つの帯域で高
インピーダンス状態が得られ、第1の端子707から共
通端子708へ伝送される信号が第2の端子709には
出力されないことがわかる。この結果、M1,M2の二
つの帯域において第2のスイッチ828は充分なOFF
状態となる。
【0051】次に図7において、バイアスを解除した場
合には、第1のスイッチ827は実施の形態1で述べた
ように第1の帯域M1および第2の帯域M2でOFF状
態となり、共通端子708から第1のスイッチ827側
を見たインピーダンスはこの二つの帯域において高イン
ピーダンスとなる。またこのとき、第2のPINダイオ
ード822と第3のPINダイオード826とはともに
非導通状態となり、第2のスイッチ828は第1の移相
回路829と第2の移相回路830のみの回路となるた
め、共通端子708からの信号はそのまま第2の端子7
09へ伝送される。この結果、第2のスイッチ828は
ON状態となる。
【0052】図9は、この2周波SPDTスイッチの伝
送特性を示した特性図である。第1の端子707から共
通端子708への伝送特性は、バイアスONの場合に第
1の帯域M1と第2の帯域M2において挿入損失0.5
dB以下となり、バイアスOFFの場合には同じくM
1,M2においてアイソレーション25dB以上が得ら
れる。共通端子708から第2の端子709への伝送特
性は、バイアスOFFの場合に第1の帯域M1と第2の
帯域M2において挿入損失0.5dB以下となり、バイ
アスONの場合には同じくM1,M2においてアイソレ
ーション25dB以上が得られる。以上のように本実施
の形態の構成により、第1のPINダイオード701と
第2のPINダイオード822と第3のPINダイオー
ド826を同時に導通状態もしくは非導通状態とするこ
とにより、M1,M2の二つの帯域で動作する2周波S
PDTスイッチを実現することができる。この2周波S
PDTスイッチは、バイアス回路が一つでよく、また第
2のスイッチ828のON時には直流電流を供給しなく
てもよいため消費電流を小さく抑えることができるとい
う利点を有している。
【0053】なお、本実施の形態における第1のスイッ
チ827は図1に示す回路で構成しているが、これは図
4で示す回路で構成してもよい。
【0054】また、本実施の形態における第1の移相回
路829および第2の移相回路830は集中定数素子の
コンデンサとインダクタで構成しているが、これは分布
定数素子の伝送線路で構成してもよい。この場合は素子
数の削減と共に、移相回路を理想的に構成することがで
きる効果がある。
【0055】また、本実施の形態における第3のPIN
ダイオード826のカソードは直接接地されているが、
これはコンデンサとインダクタで構成される並列共振回
路からなる補償回路を介して接地してもよい。この場合
は第3のPINダイオード826導通時に、第2の移相
回路830と第3のPINダイオード826の接続点を
充分な低インピーダンス状態とすることができる効果が
ある。
【0056】なお、本実施の形態のような2周波SPD
Tスイッチにおいては、PINダイオードをON状態と
するための抵抗、インダクタ、およびバイパスコンデン
サからなるバイアス回路が必要であり、また各端子の外
部に直流電流が流れないようにするための直流カットコ
ンデンサが必要であるが、本発明はこれらの数値や構成
の細部に限定されるものではない。
【0057】また二つの周波数帯域を使用できる携帯電
話機端末において、本発明の2周波スイッチを用いるこ
とにより、端末の高周波スイッチ回路を簡単な回路で構
成することができ、端末を小型で軽量にできる。
【0058】(実施の形態4) 図10は本発明の実施の形態4における2周波アンテナ
共用器である。なお、図10に示す本発明の実施の形態
4の2周波アンテナ共用器の2周波スイッチ900は図
7に示した実施の形態3の2周波スイッチと同じ構成で
あるので、詳細な回路図および説明は省略する。
【0059】図10の2周波アンテナ共用器において、
2周波スイッチ900の第1の端子707には合成器9
01の出力端子902が直流カットコンデンサ911を
介して接続され、また第2の端子709には第2の分波
器905の入力端子906が直流カットコンデンサ91
2を介して接続されている。さらに、2周波スイッチ9
00に制御信号を入力するための制御端子909および
バイアス回路910を付与して2周波アンテナ共用器を
構成している。合成器901は、第1の送信側端子90
3から入力された第1の帯域M1の送信信号を出力端子
902へ伝送するとともに、第2の送信側端子904か
ら入力された第2の帯域M2の送信信号を同じく出力端
子902へ伝送する機能を有するものである。一方の分
波器905は、入力端子906から入力された第1の帯
域M1の受信信号を第1の受信側端子907へ伝送する
とともに、同じく入力端子906から入力された第2の
帯域M2の受信信号を第2の受信側端子908へ伝送す
る機能を有している。
【0060】合成器901において、第1の送信側端子
903から出力端子902への経路は、第1の帯域M1
を通過し第2の帯域M2を阻止すべく4素子の梯子型低
域通過型フィルタとなっており、第2の送信側端子90
4から出力端子902への経路は、第1の帯域M1を阻
止し第2の帯域M2を通過すべく4素子の梯子型高域通
過型フィルタとなっている。この構成により、第1の送
信側端子903から入力された第1の帯域M1の送信信
号は第2の送信側端子904にもれることなく出力端子
902へ伝送され、一方第2の送信側端子904から入
力された第2の帯域M2の送信信号は第1の送信側端子
903にもれることなく出力端子902へ伝送される。
【0061】分波器905は合成器901を逆方向に用
いればよく、構成は全く同じである。これによって入力
端子906から入力された受信信号は、第1の帯域M1
の成分が第1の受信側端子907へ、第2の帯域M2の
成分が第2の受信側端子908へ分波され、いずれも他
へもれることはない。
【0062】上記構成の2周波アンテナ共用器の動作に
ついて説明する。送信時には制御端子909にバイアス
を印加して2周波スイッチ900の第1の端子707と
共通端子708との間をON状態とする。これにより、
第1の送信側端子903から入力した第1の帯域M1の
送信信号は合成器901から2周波スイッチ900の第
1の端子707を通して共通端子708に出力され、ま
た第2の送信側端子904から入力した第2の帯域M2
の送信信号も合成器901から2周波スイッチ900の
第1の端子707を通して共通端子708に出力される
(共通端子708は通常、通信機器のアンテナに接続さ
れる)。この際、合成器901の機能によりそれぞれの
帯域の送信信号が他方の送信側端子へ信号がもれること
はなく、また2周波スイッチ900の機能により第1の
受信側端子907および第2の受信側端子908へもれ
ることもない。次に受信時には制御端子909のバイア
スを解除して共通端子708と2周波スイッチ900の
第2の端子709との間をON状態とする。これによ
り、共通端子708から入力された受信信号は2周波ス
イッチ900の第2の端子709を通し、分波器905
によって第1の帯域M1の信号成分は第1の受信側端子
907へ、第2の帯域M2の信号成分は第2の受信側端
子908へ出力することができる。この際、分波器90
7の機能によりそれぞれの帯域の受信信号は他方の受信
側端子へもれることはなく、また2周波スイッチ900
の機能により第1の送信側端子903および第2の送信
側端子904へもれることもない。
【0063】図11および図12は、この2周波アンテ
ナ共用器の通過特性を示した特性図である。第1の帯域
M1は890〜960MHzに、第2の帯域M2は17
10〜1880MHzに設定されている。図11(a)
に示す如く、第1の送信側端子903から共通端子70
8への伝送特性は、送信時に第1の帯域M1で挿入損失
1dB以下、第2の帯域で減衰量25dB以上が得られ
ており、第1の帯域M1の送信信号が共通端子708に
伝送されるようになっている。また、受信時にはいずれ
の帯域においても25dB以上のアイソレーションが得
られている。
【0064】一方、第2の送信側端子904から共通端
子708への伝送特性は、図11(b)に示す如く、送
信時に第1の帯域M1で減衰量25dB以上、第2の帯
域M2で挿入損失1dB以下となっており、第2の帯域
M2の送信信号が共通端子708に伝送されるようにな
っている。受信時のアイソレーションはいずれの帯域に
おいても25dB以上である。
【0065】次に、共通端子708から第1の受信側端
子907への伝送特性は、図12(a)に示す如く、受
信時に第1の帯域M1で挿入損失1dB以下、第2の帯
域M2で減衰量25dB以上となっており、共通端子7
08から入力された第1の帯域M1の受信信号が第1の
受信側端子907に伝送されるようになっている。ま
た、送信時にはいずれの帯域においても25dB以上の
アイソレーションが得られている。
【0066】最後に、共通端子708から第2の受信側
端子908への伝送特性は、図12(b)に示す如く、
受信時に第1の帯域M1で減衰量25dB以上、第2の
帯域M2で挿入損失1dB以下となっており、共通端子
708から入力された第2の帯域M2の受信信号が第2
の受信側端子908に伝送されるようになっている。ま
た、送信時にはいずれの帯域においても25dB以上の
アイソレーションが得られている。
【0067】以上のように、本発明の2周波アンテナ共
用器は、第1の帯域M1のシステムと第2の帯域M2の
システムとを扱う複合システム対応の携帯端末用アンテ
ナ共用器として適した特性を有している。
【0068】なお本実施の形態において、合成器90
1、分波器905ともに低域通過型フィルタと高域通過
型フィルタとの複合回路で構成したが、不要な周波数成
分を取り除くためにそれらの一部または全部を帯域通過
型フィルタで構成してもよい。たとえば送信側では信号
成分の高調波が問題となる場合が多いが高域通過フィル
タではこれを取り除くことはできない。このためこれを
帯域通過型フィルタとして合成器を構成してもよい。一
方受信側では、高調波成分以外に周波数変換時のローカ
ル周波数やイメージ周波数等を取り除く必要があるた
め、分波器を帯域通過型フィルタと帯域通過型フィルタ
との複合回路で構成して信号成分の高域および低域の不
要波を除去してもよい。
【0069】さらに本実施の形態において、2周波スイ
ッチ900として実施の形態3の構成を用いたが、それ
以外にも実施の形態2の構成を用いてもかまわない。こ
の場合制御端子およびバイアス回路がそれぞれ2つ必要
となり、常にいずれか一方にバイアスがかかるため消費
電流が大きくなるが、使用するPINダイオードは2個
でよく簡素な回路構成とすることができる。
【0070】また二つの周波数帯域を使用できる携帯電
話機端末において、本発明の2周波アンテナ共用器を用
いることにより、端末のアンテナ共用器を簡単な回路で
構成することができ、端末を小型で軽量にできる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、直流近傍
の低周波において容量性である補償回路のインピーダン
スが最初の直列共振点を経て誘導性となり、第1の帯域
においてダイオードの寄生容量をキャンセルし、さらに
並列共振点から次の直列共振点を経て再び誘導性となっ
て第2の帯域において再度PINダイオードの寄生容量
をキャンセルすることができるため、二つの帯域で充分
なOFF状態が得られる2周波スイッチを一つのPIN
ダイオードで構成することができ、小型で安価な2周波
スイッチを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における2周波スイッチ
の回路図
【図2】同2周波スイッチのOFF時のリアクタンスの
周波数特性を示す図
【図3】同2周波スイッチの伝送特性を示す図
【図4】本発明の実施の形態1における2周波スイッチ
の別の構成例を示す回路図
【図5】本発明の実施の形態2における2周波スイッチ
の回路図
【図6】同2周波スイッチの伝送特性を示す図
【図7】本発明の実施の形態3における2周波スイッチ
の回路図
【図8】同2周波スイッチの第2のスイッチOFF時の
インピーダンス特性を示す図
【図9】同2周波スイッチの伝送特性を示す図
【図10】本発明の実施の形態4における2周波アンテ
ナ共用器の回路図
【図11】同2周波アンテナ共用器の送信側の伝送特性
を示す図
【図12】同2周波アンテナ共用器の受信側の伝送特性
を示す図
【図13】従来の高周波スイッチの回路図
【符号の説明】
101 PINダイオード 102 補償回路 103 第1のコンデンサ 104 第1のインダクタ 105 第2のコンデンサ 106 第2のインダクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 広志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤川 誠 京都府京田辺市大住浜55−12 松下日東 電器株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−108301(JP,A) 特開 平8−32303(JP,A) 実開 昭54−183246(JP,U)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの帯域のそれぞれでON/OFFを
    可能にする2周波スイッチであって、1つのダイオード
    とその補償回路との並列接続体からなり、前記補償回路
    が少なくとも二つの直列共振点と一つの並列共振点を有
    し、直流では無限大のインピーダンスを有するととも
    に、直流近傍の低周波では容量性である前記補償回路の
    インピーダンスが最初の直列共振点を経て誘導性となっ
    て第1の帯域における非導通時のダイオードの寄生容量
    をキャンセルし、さらに並列共振点から次の直列共振点
    を経て再び誘導性となって第2の帯域における非導通時
    のダイオードの寄生容量をキャンセルするとともに、前
    記補償回路が直列共振回路と並列共振回路からなる直列
    接続体より構成され、前記第1および第2の帯域のそれ
    ぞれにおいて前記直列共振回路を形成するコンデンサが
    前記ダイオードが導通してスイッチがON状態となった
    際に、前記補償回路の直流電流経路を遮断するととも
    に、スイッチがOFF状態となった際に、それぞれの帯
    域において前記ダイオードの寄生容量をキャンセルする
    ことを特徴とする2周波スイッチ。
  2. 【請求項2】 2つの帯域のそれぞれでON/OFFを
    可能にする2周波スイッチであって、1つのダイオード
    とその補償回路との並列接続体からなり、前記補償回路
    が少なくとも二つの直列共振点と一つの並列共振点を有
    し、直流では無限大のインピーダンスを有するととも
    に、直流近傍の低周波では容量性である前記補償回路の
    インピーダンスが最初の直列共振点を経て誘導性となっ
    て第1の帯域における非導通時のダイオードの寄生容量
    をキャンセルし、さらに並列共振点から次の直列共振点
    を経て再び誘導性となって第2の帯域における非導通時
    のダイオードの寄生容量をキャンセルするとともに、前
    記補償回路が第1の直列共振回路と第2の直列共振回路
    からなる並列接続体により構成され、前記第1および第
    2の帯域のそれぞれにおいて前記第1および第2の直列
    共振回路を形成するコンデンサが前記ダイオードが導通
    してスイッチがON状態となった際に、前記補償回路の
    直流電流経路を遮断するとともに、スイッチがOFF状
    態となった際に、それぞれの帯域において前記ダイオー
    ドの寄生容量をキャンセルすることを特徴とする2周波
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 2つの帯域のそれぞれでON/OFFを
    可能にするスイッチを 2つ用いて共通端子から第1の端
    子または第2の端子への切替を行う2周波スイッチであ
    って、第1の端子と共通端子との間に設けられた第1の
    スイッチと、第2の端子と共通端子との間に設けられた
    第2のスイッチと、共通端子とグランドとの間に接続さ
    れたチョークコイルとを有し、第1のスイッチは第1の
    ダイオードと第1の補償回路とが並列に接続された第1
    の並列接続体とからなり、第2のスイッチは前記第1の
    ダイオードとは逆向きに接続された第2のダイードと第
    2の補償回路とが並列に接続された第2の並列接続体と
    からなり、第1および第2の補償回路のそれぞれが少な
    くとも二つの直列共振点と一つの並列共振点を有し、直
    流では無限大のインピーダンスを有するとともに、直流
    近傍の低周波では容量性である前記補償回路のインピー
    ダンスが最初の直列共振点を経て誘導性となって第1の
    帯域における非導通時のダイオードの寄生容量をキャン
    セルし、さらに並列共振点から次の直列共振点を経て再
    び誘導性となって第2の帯域における非導通時のダイオ
    ードの寄生容量をキャンセルするとともに、スイッチが
    OFF状態となった際に、それぞれの帯域において前記
    ダイオードの寄生容量をキャンセルすることを特徴とす
    る2周波スイッチ。
  4. 【請求項4】 第1の補償回路が直列共振回路と並列共
    振回路からなる直列接続体により構成されたことを特徴
    とする請求項3に記載の2周波スイッチ。
  5. 【請求項5】 第1の補償回路が第1の直列共振回路と
    第2の直列共振回路からなる並列接続体により構成され
    たことを特徴とする請求項3に記載の2周波スイッチ。
  6. 【請求項6】 第2の補償回路が直列共振回路と並列共
    振回路からなる直列接続体により構成されたことを特徴
    とする請求項3に記載の2周波スイッチ。
  7. 【請求項7】 第2の補償回路が第1の直列共振回路と
    第2の直列共振回路からなる並列接続体により構成され
    たことを特徴とする請求項3に記載の2周波スイッチ。
  8. 【請求項8】 第1の端子と第2の端子と共通端子を有
    し、第1の端子と共通端子の間に接続された第1のダイ
    オードと第1の補償回路からなる並列接続体と、共通端
    子と第2の端子の間に接続された第1の移相回路と第2
    の移相回路からなる第1の直列接続体と、第1の移相回
    路と第2の移相回路との接続点とグランドとの間に接続
    された第2のダイオードと第2の補償回路からなる第2
    の直列接続体と、第2の端子とグランドとの間に接続さ
    れた第3のダイオードとを備え、第1の補償回路が少な
    くとも二つの直列共振点と一つの並列共振点を有し、直
    流近傍の低周波において容量性である前記補償回路のイ
    ンピーダンスが最初の直列共振点を経て誘導性となって
    第1の帯域における非導通時のダイオードの寄生容量を
    キャンセルし、さらに並列共振点から次の直列共振点を
    経て再び誘導性となって第2の帯域における非導通時の
    ダイオードの寄生容量をキャンセルするとともに、第2
    の補償回路が第1の帯域において並列共振状態、第2の
    帯域において導通時の第2のダイオードの寄生容量との
    間で直列共振状態になるように第1および第2の移相回
    路が設定され、第1の移相回路の位相と第2の移相回路
    の位相との和が略90°となる第1の帯域において、第
    2の補償回路が並列共振状態となるとともに、第1の移
    相回路の位相が略90°となる第2の帯域において、導
    通時の第2のダイオードの寄生容量と第2の補償回路と
    が直列共振状態となることを特徴とする2周波スイッ
    チ。
  9. 【請求項9】 第1の補償回路が直列共振回路と並列共
    振回路からなる直列接続体により構成されたことを特徴
    とする請求項8に記載の2周波スイッチ。
  10. 【請求項10】 第1の補償回路が第1の直列共振回路
    と第2の直列共振回路からなる並列接続体により構成さ
    れたことを特徴とする請求項8に記載の2周波スイッ
    チ。
  11. 【請求項11】 請求項3または請求項8に記載の2周
    波スイッチと、第1の送信側端子、第2の送信側端子お
    よび出力端子を有する合成器と、第1の受信側端子、第
    2の受信側端子および入力端子を有する分波器とからな
    り、前記2周波スイッチの第1の端子に前記合成器の出
    力端子を接続し、前記2周波スイッチの第2の端子に前
    記分波器の入力端子を接続した2周波アンテナ共用器。
  12. 【請求項12】 合成器が、第1の送信側端子と出力端
    子との間に設けられた低域通過型フィルタと、第2の送
    信側端子と前記出力端子との間に設けられた高域通過型
    フィルタとにより構成された請求項11に記載の2周波
    アンテナ共用器。
  13. 【請求項13】 合成器が、第1の送信側端子と出力端
    子との間に設けられた低域通過型フィルタと、第2の送
    信側端子と前記出力端子との間に設けられた帯域通過型
    フィルタとにより構成された請求項11に記載の2周波
    アンテナ共用器。
  14. 【請求項14】 分波器が、入力端子と第1の受信側端
    子との間に設けられた低域通過型フィルタと、前記入力
    端子と第2の受信側端子との間に設けられた高域通過型
    フィルタとにより構成された請求項11に記載の2周波
    アンテナ共用器。
  15. 【請求項15】 分波器が、入力端子と第1の受信側端
    子との間に設けられた帯域通過型フィルタと、前記入力
    端子と第2の受信側端子との間に設けられた帯域通過型
    フィルタとにより構成された請求項11に記載の2周波
    アンテナ共用器。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項3および請求項8
    のいずれかに記載の2周波スイッチを高周波回路に用い
    たことを特徴とする2周波帯域用移動体通信機器。
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