JP2007097148A - 電子回路、分周器及び無線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷回路の可変制御を行うことなく、分周可能な周波数帯を広帯域化する。
【解決手段】マスター段101は、トランジスタ1とトランジスタ2からなる差動回路と、トランジスタ3とトランジスタ4からなる差動回路とトランジスタ5とトランジスタ6からなる差動回路と、負荷回路7(第1の負荷回路)と、負荷回路8(第2の負荷回路)と、電流源トランジスタ9とから構成されている。負荷回路7(第1の負荷回路)は、インダクタ7A(第1のインダクタ)と、インダクタ7B(第5のインダクタ)と、容量7C(第1の容量)から構成されている。インダクタ7Bと容量7Cで並列共振回路(第1のLC並列共振回路)を構成し、インダクタ7Aと直列接続している。
【選択図】図1

Description

本発明は、分周可能な入力周波数帯域を可変化及び広帯域化するための電子回路、分周器及びそれを用いて複数の無線通信システムを使用できる無線機に関するものである。
従来、分周可能な入力周波数帯域を可変させる分周器としては、特許文献1に記載されているものがあった。図9は、前記特許文献1に記載された従来の分周器を示すものである。
図9において、分周器700は、入力された信号を1/2周波数の信号に分周して出力する2分周器である。分周器700は、マルチプライヤ回路を2段接続したマスター・スレーブ方式のDフリップフロップである。
マスター段701は、トランジスタQ1とトランジスタQ2からなる差動回路と、トランジスタQ3とトランジスタQ4からなる差動回路と、トランジスタQ9とトランジスタQ10からなる差動回路と、電流源トランジスタQ13と、負荷抵抗R1Aと負荷抵抗R1BとトランジスタスイッチQ1AとトランジスタスイッチQ1Bからなる負荷回路と、負荷抵抗R2Aと負荷抵抗R2BとトランジスタスイッチQ2AとトランジスタスイッチQ2Bからなる負荷回路から構成されている。
スレーブ段702は、トランジスタQ5とトランジスタQ6からなる差動回路と、トランジスタQ7とトランジスタQ8からなる差動回路と、トランジスタQ11とトランジスタQ12からなる差動回路と、電流源トランジスタQ14と、負荷抵抗R3Aと負荷抵抗R3BとトランジスタスイッチQ3AとトランジスタスイッチQ3Bからなる負荷回路と、負荷抵抗R4Aと負荷抵抗R4BとトランジスタスイッチQ4AとトランジスタスイッチQ4Bからなる負荷回路から構成されている。
入力端子INは、トランジスタQ9とトランジスタQ12のベースに接続している。入力端子INBは、トランジスタQ10とトランジスタQ11のベースに接続している。マスター段701の出力は、スレーブ段702のトランジスタQ5とトランジスタQ6のベースに入力される。
スレーブ段702の出力は、トランジスタQ15とトランジスタQ16のベースに入力されると共に、マスター段701のトランジスタQ1とトランジスタQ2のベースに入力される。入力信号は、差動信号の形態で入力端子INと入力端子INBに入力される。フリップフロップの出力は、トランジスタQ15とトランジスタQ16のエミッタから得られる。
電流源トランジスタQ13と電流源トランジスタQ14のベースは、プログラマブルバンドギャップレギュレータ711に接続されている。プログラマブルバンドギャップレギュレータ711は、出力電位VREGを選択的に可変することができる。これにより、電流源トランジスタQ13と電流源トランジスタQ14のベース電位を可変し、マスター段、スレーブ段に流れる電流IBIASを選択的に可変できる。
トランジスタスイッチQ1AとトランジスタスイッチQ2AとトランジスタスイッチQ3AとトランジスタスイッチQ4Aは、抵抗選択信号端子VAに接続している。トランジスタスイッチQ1BとトランジスタスイッチQ2BとトランジスタスイッチQ3BとトランジスタスイッチQ4Bは、抵抗選択信号端子VBに接続している。
抵抗選択信号端子VAと抵抗選択信号端子VBに入力される信号に応じて、負荷抵抗R1A〜R4A、又は、負荷抵抗R1B〜R4Bに切り替えられる。抵抗選択信号端子VAに与えられる電位がVcc、抵抗選択信号端子VBに与えられる電位が0Vのときは、トランジスタスイッチQ1A〜Q4Aはオン状態となり、トランジスタスイッチQ1B〜Q4Bはオフ状態となる。負荷は、負荷抵抗R1A〜R4Aが選択された状態となる。
また、抵抗選択信号端子VAに与えられる電位が0V、抵抗選択信号端子VBに与えられる電位がVccのときは、トランジスタスイッチQ1A〜Q4Aはオフ状態となり、トランジスタスイッチQ1B〜Q4Bはオン状態となる。負荷は、負荷抵抗R1B〜R4Bが選択された状態となる。これにより、動作振幅を選択的に可変できる。
以上から、バイアス電流を複数可変させる構成、あるいは動作振幅を複数可変させる構成を備えたことにより同一チップ、同一電源電圧においても、回路を飽和させることなく分周可能な周波数帯域を大幅に可変させることができるとしていた。
特許第2973858号明細書(第3−4頁、図1)
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来の構成にあっては、分周可能な周波数帯を可変させるためには、バイアス電流に合わせて負荷抵抗を切り替える制御を必要としていた。このため、広帯域で連続的に分周動作させるには、多数の負荷抵抗を用意し切り替える必要があった。また、入力周波数が高くなると消費電流が大きくなるという事情があった。
また、従来、集積回路上でのインダクタは製作誤差が大きく、LC共振器を作成した場合に設計した周波数で共振を得られないといった事情があった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、負荷抵抗の可変制御を行うことなく、分周可能な周波数帯を可変化及び広帯域化することを可能にする電子回路、分周器及びそれを用いた無線機を提供することを目的としている。
また、インダクタの製作誤差の許容範囲を広げ、インダクタ値を小さくして集積回路上の占有面積を削減することを可能にする電子回路、分周器及びそれを用いた無線機を提供することを目的としている。
本発明の電子回路は、分周器を構成するマスター・スレーブ方式のDフリップフロップに接続される電子回路であって、前記Dフリップフロップの負荷回路とした場合のフリーラン周波数が第1のフリーラン周波数となる第1の回路要素と、前記Dフリップフロップの負荷回路とした場合のフリーラン周波数が前記第1のフリーラン周波数と異なる第2のフリーラン周波数となる第2の回路要素と、を備え、前記第1の回路要素と前記第2の回路要素とを直列接続したものである。
上記構成によれば、第1のフリーラン周波数と第2のフリーラン周波数を所望の周波数帯に設定することにより、本発明の電子回路を負荷回路として接続した分周器において、第1のフリーラン周波数と第2のフリーラン周波数の複数のフリーラン周波数を持ち、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。また、負荷回路の可変制御がないので、分周器の回路規模を小さくし、回路構成を簡易化することができる。
また、本発明の電子回路は、前記第1の回路要素をインダクタとし、前記第2の回路要素をLC並列共振回路とし、第1のインダクタと第1のLC並列共振回路とを直列接続した第1の負荷回路と、第2のインダクタと第2のLC並列共振回路を直列接続した第2の負荷回路とを備えたマスター段と、第3のインダクタと第3のLC並列共振回路を直列接続した第3の負荷回路と、第4のインダクタと第4のLC並列共振回路を直列接続した第4の負荷回路とを備えたスレーブ段と、を備える。
上記構成によれば、マスター・スレーブ方式のDフリップフロップの負荷回路が、インダクタとLC並列共振回路の直列接続で構成されるため、本発明の電子回路を負荷回路として接続した分周器において、インダクタによるフリーラン周波数とLC並列共振回路によるフリーラン周波数の複数のフリーラン周波数を持ち、低いQ値でそれぞれのフリーラン周波数における分周可能周波数帯が広がり、それらが重なるため、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。また、負荷回路に、インダクタとLC並列共振回路とを用いて回路が飽和しないことで、分周可能な周波数をより広い範囲で電流制御できる。また、負荷回路の可変制御がないので、回路規模を小さくして簡易化するとともに、雑音特性を改善することができる。この場合、広帯域特性を得るために、共振回路の共振特性を鋭くする必要はなく、インダクタのQ値は低くてよい。また、共振回路の共振特性を鋭くする必要がないので、インダクタのL値に製作誤差があっても広帯域特性は損なわれない。
また、本発明の電子回路は、前記第1のLC並列共振回路の容量と前記第2のLC並列共振回路の容量とを仮想接地で共用した第1の容量と、前記第3のLC並列共振回路の容量と前記第4のLC並列共振回路の容量とを仮想接地で共用した第2の容量と、を備える。
上記構成によれば、本発明の電子回路を負荷回路として接続した分周器において、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化するとともに、2つのLC並列共振回路の容量を仮想接地で共用した容量を用いることにより、回路規模を小さくして簡易化し、雑音特性を改善することができる。
また、本発明の電子回路は、前記第1のLC並列共振回路のインダクタと前記第2のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第3のLC並列共振回路のインダクタと前記第4のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成したものである。
上記構成によれば、本発明の電子回路を負荷回路として接続した分周器において、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化するとともに、回路規模を小さくして雑音特性を改善することができる。また、トランスを構成することでL値を小さくできるため、集積回路上の占有面積を削減することができる。
また、本発明の電子回路は、前記第1のインダクタと前記第1のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第2のインダクタと前記第2のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第3のインダクタと前記第3のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第4のインダクタと前記第4のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成したものである。
上記構成によれば、本発明の電子回路を負荷回路として接続した分周器において、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化するとともに、回路規模をさらに小さくして雑音特性を改善することができる。
また、本発明の電子回路は、第1のスパイラルインダクタが、前記第1のインダクタ及び前記第1のLC並列共振回路のインダクタを構成し、第2のスパイラルインダクタが、前記第2のインダクタ及び前記第2のLC並列共振回路のインダクタを構成し、前記第1の容量が前記第1のスパイラルインダクタと前記第2のスパイラルインダクタとを接続し、第3のスパイラルインダクタが、前記第3のインダクタ及び前記第3のLC並列共振回路のインダクタを構成し、第4のスパイラルインダクタが、前記第4のインダクタ及び前記第4のLC共振回路のインダクタを構成し、前記第2の容量が前記第3のスパイラルインダクタと前記第4のスパイラルインダクタを接続するものである。
上記構成によれば、本発明の電子回路を負荷回路として接続した分周器において、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化するとともに、回路規模をさらに小さくして雑音特性を改善することができる。
また、本発明の電子回路は、前記第1のフリーラン周波数が、前記第2のフリーラン周波数より高いものである。
上記構成によれば、本発明の電子回路を負荷回路として接続した分周器において、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。
また、本発明の分周器は、本発明の電子回路を備える。
上記構成によれば、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができ、マルチバンド分周器として有用である。
また、本発明の分周器は、前記マスター・スレーブ方式のDフリップフロップのバイアス電流を可変する制御部を備える。
上記構成によれば、マスター・スレーブ方式のDフリップフロップのバイアス電流を可変することにより、トランジスタの周波数特性を可変し、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。
また、本発明の無線機は、本発明の分周器を搭載したものである。
上記構成によれば、電圧制御発振器の出力を広帯域に分周することにより、無線部の簡易化、小型化、低コスト化が可能である。また、雑音特性の改善により受信特性を改善することができる。
本発明によれば、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を可変化及び広帯域化することができる。また、負荷回路の可変制御がないので、回路規模を小さくして簡易化するとともに、雑音特性を改善することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1では、分周器の負荷切り替え制御を必要とせず、分周可能な周波数帯を可変化及び広帯域化するマルチバンド分周器について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるマルチバンド分周器の回路図である。図1において、マルチバンド分周器100は、入力された信号を1/2周波数の信号に分周して出力する2分周器である。分周器100は、マルチプライヤ回路を2段接続したマスター・スレーブ方式のDフリップフロップである。
マスター段101は、トランジスタ1とトランジスタ2からなる差動回路と、トランジスタ3とトランジスタ4からなる差動回路とトランジスタ5とトランジスタ6からなる差動回路と、負荷回路7(第1の負荷回路)と、負荷回路8(第2の負荷回路)と、電流源トランジスタ9とから構成されている。
トランジスタ1とトランジスタ2のエミッタは、トランジスタ5のコレクタと接続している。トランジスタ3とトランジスタ4のエミッタは、トランジスタ6のコレクタと接続している。トランジスタ5とトランジスタ6のエミッタは、電流源トランジスタ9のコレクタと接続している。
トランジスタ1とトランジスタ3のコレクタは、負荷回路7を介して電源電圧Vccに接続していると共に、トランジスタ4のベースに接続している。トランジスタ2とトランジスタ4のコレクタは、負荷回路8を介して電源電圧Vccに接続していると共に、トランジスタ3のベースに接続している。
スレーブ段102は、トランジスタ11とトランジスタ12からなる差動回路と、トランジスタ13とトランジスタ14からなる差動回路と、トランジスタ15とトランジスタ16からなる差動回路と、負荷回路17(第3の負荷回路)と、負荷回路18(第4の負荷回路)と、電流源トランジスタ19とから構成されている。
トランジスタ11とトランジスタ12のエミッタは、トランジスタ15のコレクタに接続している。トランジスタ13とトランジスタ14のエミッタは、トランジスタ16のコレクタに接続している。トランジスタ15とトランジスタ16のエミッタは、電流源トランジスタ19のコレクタに接続している。
トランジスタ11とトランジスタ13のコレクタは、負荷回路17を介して電源電圧Vccに接続していると共に、トランジスタ14のベースに接続している。トランジスタ12とトランジスタ14のコレクタは、負荷回路18を介して電源電圧Vccに接続していると共に、トランジスタ13のベースに接続している。
入力端子21は、トランジスタ5とトランジスタ16のベースに接続している。入力端子22は、トランジスタ6とトランジスタ15のベースに接続している。バイアス端子23は、電流源トランジスタ9と電流源トランジスタ19のベースに接続している。電流源トランジスタ9と電流源トランジスタ19のエミッタは、グラウンドに接続している。
バイアス端子23に与える電位により、マルチバンド分周器100のバイアス電流を制御できる。制御部103は、バイアス端子23にバイアス制御信号を与え、発振器104に発振制御信号を与えている。
発振器104は、発振制御信号に応じた周波数の入力信号を入力端子21と入力端子22に差動信号の形態で入力する。電流源トランジスタ9は、バイアス制御信号に応じたバイアス電流をマスター段101に供給する。電流源トランジスタ19は、バイアス制御信号に応じたバイアス電流をスレーブ段102に供給する。
I出力端子24は、トランジスタ2とトランジスタ4のコレクタと接続している。IB出力端子25は、トランジスタ1とトランジスタ3のコレクタと接続している。Q出力端子26は、トランジスタ11とトランジスタ13のコレクタと接続している。QB出力端子27は、トランジスタ12とトランジスタ14のコレクタと接続している。
入力信号は差動信号の形態で入力端子21と入力端子22から入力される。マスター段101の出力は、I出力端子とIB出力端子から差動信号の形態で差動I信号として出力されると共に、スレーブ段102のトランジスタ11とトランジスタ12のベースに入力される。
スレーブ段102の出力は、Q出力端子26とQB出力端子27から差動信号の形態で差動Q信号として出力されると共に、マスター段101のトランジスタ1とトランジスタ2のベースに入力される。差動I信号と差動Q信号は90度の位相差を持つ。
負荷回路7(第1の負荷回路)は、インダクタ7A(第1のインダクタ)と、インダクタ7B(第5のインダクタ)と、容量7C(第1の容量)から構成されている。インダクタ7Bと容量7Cで並列共振回路(第1のLC並列共振回路)を構成し、インダクタ7Aと直列接続している。
負荷回路8、17、18(第2、第3、第4の負荷回路)についても同様の構成である。インダクタ7A、8A、17A及び18Aは、同一のL値である。インダクタ7B、8B、17B及び18Bは、同一のL値である。容量7C、8C、17C及び18Cは同一のC値である。これにより、マルチバンド分周器100は、インダクタ7A、8A、17A及び18Aによるフリーラン周波数と、インダクタ7B、8B、17B及び18Bと容量7C、8C、17C及び18Cからなる並列共振回路によるフリーラン周波数との複数のフリーラン周波数を持つことで、分周可能な周波数を広帯域化することができる。
図2は、入力周波数に対する分周に必要な最小入力電力を示した解析結果である。図2において、本実施の形態1の解析結果を「負荷:L+共振回路」のグラフで示す。また、負荷回路がインダクタのみの解析結果を「負荷:L」で示す。このときのインダクタのL値は、インダクタ7A、8A、17A及び18Aと同一である。
負荷回路が並列共振回路のみの解析結果を「負荷:共振回路」で示す。このときの並列共振回路のインダクタのL値は、インダクタ7B、8B、17B及び18Bと同一であり、同じく並列共振回路の容量のC値は、容量7C、8C、9C及び10Cと同一である。すべてのグラフでバイアス電流は同一である。
一般的に、分周器は、最小入力電力(分周に必要な最小の入力電力)が、発振器から入力される電力以下である周波数帯で分周可能である。例えば、発振器104からマルチバンド分周器100に入力される信号の入力電力が−10dBm程度とする。この場合、図2のグラフに示す、分周に必要な最小入力電力が−10dBm以下に対応する周波数帯域(おおよそ、3GHz〜17GHz)がマルチバンド分周器100の分周可能な周波数となる。
本実施の形態1のマルチバンド分周器100は、負荷回路がインダクタのみの分周器とほぼ同じフリーラン周波数を持つ。また、マルチバンド分周器100は、負荷回路が並列共振回路のみの分周器のフリーラン周波数付近でも、分周に必要な最小入力電力は−10dBm以下なので信号を分周できることがわかる。したがって、マルチバンド分周器100は、負荷回路がインダクタのみの分周器の分周可能な周波数帯と、負荷回路が並列共振回路のみの分周器の分周可能な周波数帯との両方の帯域で分周可能である。また、図2の解析結果では、負荷回路がインダクタのみの分周器のフリーラン周波数と、負荷回路が並列共振回路のみの分周器のフリーラン周波数の間の周波数帯も分周可能である。
よって、負荷回路がインダクタのみの分周器のフリーラン周波数と、負荷回路が並列共振回路のみの分周器のフリーラン周波数を異なる周波数帯に設計することで、マルチバンド分周器100の分周可能な周波数帯域を広帯域化することができる。
また、インダクタ7A、8A、17A及び18Aのみを負荷回路に使用したときのフリーラン周波数は、インダクタ7B、8B、17B及び18Bと容量7C、8C、17C及び18Cで、それぞれ構成された並列共振回路のみを負荷回路に使用したフリーラン周波数より高く設定したほうが良い。
また、負荷回路がインダクタのみの分周器のフリーラン周波数と、負荷回路が並列共振回路のみの分周器のフリーラン周波数との間の周波数帯において、分周に必要な最小入力電力が発振器104の入力電力を超えないように設計すると、広帯域にわたって連続的に分周動作させることができる。
また、図2は、バイアス電流を一定にしたときの解析結果であるが、制御部103のバイアス制御信号でバイアス電流を可変することで分周可能な周波数帯を可変することができる。このとき、負荷回路で電圧降下がないので、回路が飽和することはない。また、雑音特性を改善できる。
また、本実施の形態による電子回路は、共振回路の共振特性を鋭くする必要なく広帯域特性を得ることができるため、インダクタのQ値は低くてよい。これにより、共振回路の共振特性が鋭くないので、インダクタのL値に製作誤差があっても、広帯域特性は損なわれない。マルチバンド分周器の負荷回路に用いるインダクタと容量はQ値が1〜3程度と低いほうが良い。
以上から、本実施の形態のマルチバンド分周器によれば、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。負荷回路の可変制御がないので、回路規模を小さくでき、簡易化できる。また、雑音特性を改善できる。
なお、本実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いたマルチバンド分周器について説明したが、FETを用いても良い。また、本実施の形態ではインダクタと並列共振回路1個を直列接続した負荷回路として説明したが、並列共振回路を複数使用した負荷回路でも良い。これにより、さらに分周可能な周波数帯域を広帯域化できる。また、本実施の形態では、2分周するマルチバンド分周器について説明したが、分周数は2以外となる構成でも良い。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、分周器の負荷切り替え制御を必要とせず、分周可能な周波数帯を可変化及び広帯域化するマルチバンド分周器の別構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2におけるマルチバンド分周器の回路図である。図3において、マルチバンド分周器200は、入力された信号を1/2周波数の信号に分周して出力する2分周器である。本発明の実施の形態1で説明した回路と同一のものについては、同一の符号を付することで説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、マスター段201に負荷回路31を用いている点と、スレーブ段202に負荷回路32を用いている点である。
負荷回路31は、インダクタ31Aとインダクタ31Bとインダクタ31Cとインダクタ31Dと容量31E(第5の容量)とから構成される。インダクタ31Aとインダクタ31Cは、直列接続している。トランジスタ1とトランジスタ3のコレクタは、インダクタ31Aとインダクタ31Cを介して電源電圧Vccと接続している。
インダクタ31Bとインダクタ31Dは、直列接続している。トランジスタ2とトランジスタ4のコレクタは、インダクタ31Bとインダクタ31Dを介して電源電圧Vccと接続している。
容量31Eは、インダクタ31Aとインダクタ31Cの接続点と、インダクタ31Bとインダクタ31Dの接続点との間に接続している。容量31Eは、インダクタ31A、31Cの接続点とインダクタ31B、31Dの接続点との間を仮想接地している。したがって、インダクタ31Cと容量31Eからなる共振回路とインダクタ31Aが直列接続している。インダクタ31Dと容量31Eからなる共振回路とインダクタ31Bが直列接続している。
また、負荷回路32も同様の構成をしている。インダクタ31A、インダクタ31B、32A及び32Bは同一のL値である。インダクタ31C、31D、32C及び32Dは同一のL値である。容量31E、32Eは、同一のC値である。
これより、本発明の実施の形態1の負荷回路から容量を1つ減らして同等の特性を得ることができる。また、マルチバンド分周器の負荷回路に用いるインダクタと容量はQ値が1〜3程度と低いほうが良い。
以上から、本実施の形態のマルチバンド分周器によれば、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。負荷回路の可変制御がないので、回路規模を小さくでき、簡易化できる。また、雑音特性を改善できる。
なお、本実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いたマルチバンド分周器について説明したが、FETを用いても良い。また、本実施の形態では、2分周するマルチバンド分周器について説明したが、分周数は2以外となる構成でも良い。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、分周器の負荷切り替え制御を必要とせず、分周可能な周波数帯を広帯域化するマルチバンド分周器の別構成について説明する。
図4は、本発明の実施の形態3におけるマルチバンド分周器の回路図である。図4において、マルチバンド分周器300は、入力された信号を1/2周波数の信号に分周して出力する2分周器である。本発明の実施の形態1で説明した回路と同一のものについては、同一の符号を付することで説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、マスター段301に負荷回路33を用いている点と、スレーブ段302に負荷回路34を用いている点である。
負荷回路33は、インダクタ33Aとインダクタ33Bとインダクタ33Cとインダクタ33Dと容量33Eとから構成される。インダクタ33Aとインダクタ33Cは、直列接続している。トランジスタ1とトランジスタ3のコレクタは、インダクタ33Aとインダクタ33Cを介して電源電圧Vccと接続している。
インダクタ33Bとインダクタ33Dは、直列接続している。トランジスタ2とトランジスタ4のコレクタは、インダクタ33Bとインダクタ33Dを介して電源電圧Vccと接続している。
容量33Eは、インダクタ33Aとインダクタ33Cの接続点と、インダクタ33Bとインダクタ33Dの接続点との間に接続している。インダクタ33Cとインダクタ33Dは、極性が逆向き(差動接続)のトランス(第1のトランス)を形成している。
また、負荷回路34も同様の構成をしている。インダクタ33A、33B、34A及び34Bは、同一のL値である。インダクタ33C、33D、34C及び34Dは、同一のL値である。容量33E及び34Eは、同一のC値である。
これより、本発明の実施の形態1の負荷回路から容量を1つ減らし、トランスを形成したインダクタのL値を小さくできるので回路面積を削減して、同等の特性を得ることができる。また、マルチバンド分周器の負荷回路に用いるインダクタと容量はQ値が1〜3程度と低いほうが良い。
以上から、本実施の形態のマルチバンド分周器によれば、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。負荷回路の可変制御がないので、回路規模を小さくでき、簡易化できる。また、雑音特性を改善できる。
なお、本実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いたマルチバンド分周器について説明したが、FETを用いても良い。また、本実施の形態では、2分周するマルチバンド分周器について説明したが、分周数は2以外となる構成でも良い。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、分周器の負荷切り替え制御を必要とせず、分周可能な周波数帯を広帯域化するマルチバンド分周器の別構成について説明する。
図5は、本発明の実施の形態4におけるマルチバンド分周器の回路図である。図5において、マルチバンド分周器400は、入力された信号を1/2周波数の信号に分周して出力する2分周器である。本発明の実施の形態1で説明した回路と同一のものについては、同一の符号を付することで説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、マスター段401に負荷回路35を用いている点と、スレーブ段402に負荷回路36を用いている点である。
負荷回路35は、インダクタ35Aとインダクタ35Bとインダクタ35Cとインダクタ35Dと容量35Eとから構成される。インダクタ35Aとインダクタ35Cは、直列接続している。トランジスタ1とトランジスタ3のコレクタは、インダクタ35Aとインダクタ35Cを介して電源電圧Vccと接続している。
インダクタ35Bとインダクタ35Dは、直列接続している。トランジスタ2とトランジスタ4のコレクタは、インダクタ35Bとインダクタ35Dを介して電源電圧Vccと接続している。
容量35Eは、インダクタ35Aとインダクタ35Cの接続点と、インダクタ35Bとインダクタ35Dの接続点との間に接続している。インダクタ35Aとインダクタ35Cは、極性が逆向きのトランス(第3のトランス)を形成している。インダクタ35Bとインダクタ35Dは、極性が逆向きのトランス(第4のトランス)を形成している。
また、負荷回路36も同様の構成をしている。インダクタ35A、35B、36A及び36Bは、同一のL値である。インダクタ35C、35D、36C及び36Dは、同一のL値である。容量35E及び36Eは、同一のC値である。
図6に、負荷回路35の等価回路図を示す。一般に、一方の端子を共通化したトランスは、相互インダクタンスがない3つのインダクタンスからなるT形の等価回路として扱えることが知られている。インダクタ35Aとインダクタ35Cで構成したトランスは、インダクタ35A´とインダクタ35C´とインダクタ35Fに置き換えられる。また、インダクタ35Bとインダクタ35Dで構成したトランスは、インダクタ35B´とインダクタ35D´とインダクタ35Gに置き換えられる。
したがって、負荷回路35において、インダクタ35C´、インダクタ35F及び容量35Eからなる共振回路と、インダクタ35A´が直列接続した構成であるとわかる。また同様に、インダクタ35D´、インダクタ35G、容量35Eからなる共振回路と、インダクタ35B´が直列接続した構成である。
このように、本実施の形態では、実施の形態1の負荷回路から容量を1つ減らし、トランスを形成したインダクタのL値を小さくできるので回路面積を削減して、同等の特性を得ることができる。また、マルチバンド分周器の負荷回路に用いるインダクタと容量はQ値が1〜3程度と低いほうが良い。
以上から、本実施の形態のマルチバンド分周器によれば、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。負荷回路の可変制御がないので、回路規模を小さくでき、簡易化できる。また、雑音特性を改善できる。
なお、本実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いたマルチバンド分周器について説明したが、FETを用いても良い。また、本実施の形態では、2分周するマルチバンド分周器について説明したが、分周数は2以外でも良い。
(実施の形態5)
本実施の形態5では、分周器の負荷切り替え制御を必要とせず、分周可能な周波数帯を広帯域化するマルチバンド分周器の別構成について説明する。
図7は、本発明の実施の形態5におけるマルチバンド分周器の回路図である。図7において、マルチバンド分周器500は、入力された信号を1/2周波数の信号に分周して出力する2分周器である。本発明の実施の形態1で説明した回路と同一のものについては、同一の符号を付することで説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、マスター段501に負荷回路37を用いている点と、スレーブ段502に負荷回路38を用いている点である。
負荷回路37は、インダクタ37Aとインダクタ37Bと容量37Cから構成される。インダクタ37Aとインダクタ37Bは、スパイラルインダクタ(第1のスパイラルインダクタ)である。トランジスタ1とトランジスタ3のコレクタは、インダクタ37Aを介して電源電圧Vccに接続している。トランジスタ2とトランジスタ4のコレクタは、インダクタ37Bを介して電源電圧Vccに接続している。
容量37Cは、インダクタ37A上の一点とインダクタ37B(第2のスパイラルインダクタ)上の一点の間に接続されている。負荷回路37では、一例としてインダクタ37Aの中点とインダクタ37Bの中点との間を容量37C(第5の容量)で接続している。また、負荷回路38も同様の構成をしている。インダクタ37A、37B、38A及び38Bは、同一のL値である。容量37C及び38Cは、同一のC値である。
このように、本実施の形態では、実施の形態1の負荷回路から容量を1つ減らし、インダクタを形成する面積を削減して、同等の特性を得ることができる。また、マルチバンド分周器の負荷回路に用いるインダクタと容量はQ値が1〜3程度と低いほうが良い。
以上から、本実施の形態のマルチバンド分周器によれば、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を広帯域化することができる。負荷回路の可変制御がないので、回路規模を小さくでき、簡易化できる。また、雑音特性を改善できる。
なお、本実施の形態では、バイポーラトランジスタと用いてマルチバンド分周器について説明したが、FETを用いても良い。また、本実施の形態では、2分周するマルチバンド分周器について説明したが、分周数は2以外となる構成でもよい。
また、本実施の形態では、負荷回路のインダクタを四角形スパイラルインダクタとして説明したが、八角形、円形等のスパイラルインダクタでも良い。また、本実施の形態では、負荷回路の容量は、スパイラルインダクタの中点に接続した構成で説明したが、スパイラルインダクタ上の他の位置に接続しても良い。
(実施の形態6)
本実施の形態6では、実施の形態1から実施の形態5で説明したマルチバンド分周器を使用したマルチバンド無線機について説明する。
図8は、本発明の実施の形態6におけるマルチバンド無線機のブロック図である。図8において、マルチバンド無線機600は、複数の無線通信方式を使用して通信を行うことができる無線機である。
アンテナ601は、スイッチ602と接続している。スイッチ602は、アンテナ601が受信部603または送信部604との接続を切り替える。受信部603は、低雑音増幅器605と復調器606とから構成される。送信部604は、電力増幅器607と変調器608とから構成される。発振器609は、マルチバンド分周器610と接続している。発振器609は、例えばLC共振回路を複数備え広帯域に信号を出力できる。マルチバンド分周器610は、復調器606と変調器608に局部発振信号を入力する。信号処理部611は、受信部603と送信部604に接続している。
マルチバンド無線機600の受信動作について説明する。スイッチ602は、受信部603に接続する。アンテナ601で受信された高周波受信信号は、低雑音増幅器605で増幅され、復調器606に入力される。復調器606は、高周波受信信号と局部発振信号を混合し、ベースバンド受信信号を信号処理部611に入力する。
次に、マルチバンド無線機600の送信動作について説明する。スイッチ602は、送信部604に接続する。信号処理部611は、ベースバンド送信信号を変調器608に入力する。変調器608は、ベースバンド送信信号と局部発振信号を混合し、高周波送信信号を電力増幅器607に入力する。高周波送信信号は、電力増幅器607で増幅され、アンテナ601から放射される。マルチバンド分周器610は、発振器609の信号を広帯域に分周し、受信部603と送信部604に供給できる。
以上より、本実施の形態のマルチバンド無線機によれば、マルチバンド分周器が、発振器の出力を広帯域に分周することで、無線部の簡易化、小型化、低コスト化が可能である。また、雑音特性が改善できるので受信特性が改善できる。
なお、本実施の形態では、分周器が負荷回路を備える例を説明したが、負荷回路が分周器に接続されていればよく、必ずしも分周器に搭載する必要はない。また、本実施の形態では、スイッチを用いて送受信を切り替えたが、デュプレクサを用いても良い。本実施の形態では、無線周波数をベースバンド周波数に直接変換する構成としたが、これ以外の無線部の構成でも良い。
本発明は、負荷回路の可変制御を必要とせずに分周可能な周波数帯を可変化及び広帯域化することができる効果を有し、分周可能な入力周波数帯域を可変化及び広帯域化するための電子回路、分周器及びそれを用いて複数の無線通信システムを使用できる無線機等に有用である。
本発明の実施の形態1におけるマルチバンド分周器の回路図 本発明の実施の形態1におけるマルチバンド分周器の解析結果を示す特性図 本発明の実施の形態2におけるマルチバンド分周器の回路図 本発明の実施の形態3におけるマルチバンド分周器の回路図 本発明の実施の形態4におけるマルチバンド分周器の回路図 本発明の実施の形態4における負荷回路35の等価回路図 本発明の実施の形態5におけるマルチバンド分周器の回路図 本発明の実施の形態6におけるマルチバンド無線機のブロック図 従来の分周器を示す回路図
符号の説明
1,2,3,4,5,11,12,13,14,15,16 トランジスタ
7,8,17,18,31,32,33,34,35,36,37,38 負荷回路
9,19 電流源トランジスタ
21,22 入力端子
23 バイアス端子
24 I出力端子
25 IB出力端子
26 Q出力端子
27 QB出力端子
100,200,300,400,500,610,700 マルチバンド分周器
101,201,301,401,501,701 マスター段
102,202,302,402,502,702 スレーブ段
103 制御部
104 発振器
600 マルチバンド無線機
601 アンテナ
602 スイッチ
603 受信部
604 送信部
605 低雑音増幅器
606 復調器
607 電力増幅器
608 変調器
609 発振器
611 信号処理部
711 プログラマブルバンドギャップレギュレータ
Q1、Q2,Q3,Q4、Q5,Q6,Q7,Q8,Q9,Q10,Q11,Q12 トランジスタ
Q1A,Q1B,Q2A,Q2B トランジスタスイッチ
Q13,Q14 電流源トランジスタ
R1A,R1B,R2A,R2B,R3A,R3B,R4A,R4B 負荷抵抗

Claims (10)

  1. 分周器を構成するマスター・スレーブ方式のDフリップフロップに接続される電子回路であって、
    前記Dフリップフロップの負荷回路とした場合のフリーラン周波数が第1のフリーラン周波数となる第1の回路要素と、
    前記Dフリップフロップの負荷回路とした場合のフリーラン周波数が前記第1のフリーラン周波数と異なる第2のフリーラン周波数となる第2の回路要素と、を備え、
    前記第1の回路要素と前記第2の回路要素とを直列接続した電子回路。
  2. 前記第1の回路要素をインダクタとし、前記第2の回路要素をLC並列共振回路とし、
    第1のインダクタと第1のLC並列共振回路とを直列接続した第1の負荷回路と、第2のインダクタと第2のLC並列共振回路を直列接続した第2の負荷回路とを備えたマスター段と、
    第3のインダクタと第3のLC並列共振回路を直列接続した第3の負荷回路と、第4のインダクタと第4のLC並列共振回路を直列接続した第4の負荷回路とを備えたスレーブ段と、を備える請求項1に記載の電子回路。
  3. 前記第1のLC並列共振回路の容量と前記第2のLC並列共振回路の容量とを仮想接地で共用した第1の容量と、前記第3のLC並列共振回路の容量と前記第4のLC並列共振回路の容量とを仮想接地で共用した第2の容量と、を備える請求項2に記載の電子回路。
  4. 前記第1のLC並列共振回路のインダクタと前記第2のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第3のLC並列共振回路のインダクタと前記第4のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成した請求項3に記載の電子回路。
  5. 前記第1のインダクタと前記第1のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第2のインダクタと前記第2のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第3のインダクタと前記第3のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成し、前記第4のインダクタと前記第4のLC並列共振回路のインダクタとでトランスを構成した請求項3に記載の電子回路。
  6. 第1のスパイラルインダクタが、前記第1のインダクタ及び前記第1のLC並列共振回路のインダクタを構成し、第2のスパイラルインダクタが、前記第2のインダクタ及び前記第2のLC並列共振回路のインダクタを構成し、前記第1の容量が前記第1のスパイラルインダクタと前記第2のスパイラルインダクタとを接続し、
    第3のスパイラルインダクタが、前記第3のインダクタ及び前記第3のLC並列共振回路のインダクタを構成し、第4のスパイラルインダクタが、前記第4のインダクタ及び前記第4のLC共振回路のインダクタを構成し、前記第2の容量が前記第3のスパイラルインダクタと前記第4のスパイラルインダクタを接続する請求項5に記載の電子回路。
  7. 前記第1のフリーラン周波数が、前記第2のフリーラン周波数より高い請求項1ないし請求項6のいずれか一項記載の電子回路。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項記載の電子回路を備える分周器。
  9. 請求項8記載の分周器であって、
    前記マスター・スレーブ方式のDフリップフロップのバイアス電流を可変する制御部を備える分周器。
  10. 請求項9記載の分周器を搭載した無線機。
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