JP3094920B2 - 半導体スイッチ - Google Patents

半導体スイッチ

Info

Publication number
JP3094920B2
JP3094920B2 JP08268995A JP26899596A JP3094920B2 JP 3094920 B2 JP3094920 B2 JP 3094920B2 JP 08268995 A JP08268995 A JP 08268995A JP 26899596 A JP26899596 A JP 26899596A JP 3094920 B2 JP3094920 B2 JP 3094920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resonance circuit
circuit
resonance
output terminal
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08268995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10117102A (ja
Inventor
龍也 宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP08268995A priority Critical patent/JP3094920B2/ja
Priority to US08/948,812 priority patent/US6011450A/en
Publication of JPH10117102A publication Critical patent/JPH10117102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094920B2 publication Critical patent/JP3094920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • H01P1/15Auxiliary devices for switching or interrupting by semiconductor devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体を利用した
信号切換スイッチに関し、特に移動体通信の端末器にお
ける送受信号切換など高周波信号の切換スイッチに好適
な半導体スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスイッチとしては、FE
Tのon抵抗,off抵抗の差を利用したFETスイッ
チおよびPINダイオードのon抵抗,off抵抗の差
を利用したPINダイオードスイッチが知られている。
これらのスイッチは、いずれも半導体素子の「on抵
抗,off抵抗の差」を利用したものである。前者のF
ETスイッチは、消費電流が小さいこと及び集積化しや
すいことの理由により、最近の移動体通信端末器では、
FETを用いたスイッチICが主流となってきている。
【0003】ここで、FETスイッチの動作原理につい
て図3(従来のFETスイッチの回路図)を用いて説明
する。図3において、FET50とFET53のゲートは、
抵抗43,46を介してコントロール端子60と接続し、FE
T51とFET52は、抵抗44,45を介してコントロール端
子61と接続している。各々のFETは、ディプレション
タイプ,エンハンスメントタイプのどちらでも原理的に
は同じであるが、ここではディプレションタイプについ
て説明する。
【0004】FETのピンチオフ電圧をVpとする。コ
ントロール端子60の電圧を“VC1”,コントロール端子
61の電圧を“VC2”とし、「VC1=0V,VC2<Vp」
となるようにコントロール電圧を印加すると、FET50
とFET53はon状態,FET51とFET52はoff状
態となる。この場合、FET50とFET53のドレイン・
ソース間は低抵抗となり、FET51とFET52のドレイ
ン・ソース間は高抵抗となるので、入力端子1から入力
した信号は出力端子2へ出力される。
【0005】逆に「VC1<Vp,VC2=0V」とする
と、FET50とFET53が高抵抗、FET51とFET52
が低抵抗となり、入力端子1からの信号は出力端子3へ
出力される。FET52及びFET53は、出力端子2と出
力端子3との間のアイソレーション改善の役割をしてい
る。つまり、offしている端子に対して低抵抗で接地
することにより、漏れてきた信号をGNDへ落としてい
る。
【0006】以上のように、コントロール端子60の電圧
C1およびコントロール端子61の電圧VC2を交互に切換
えることにより、入力信号を出力端子2と出力端子3に
切換えることができる。(なお、図3中の30,31,32は
DCカットキャパシタである。)
【0007】上記図3に示した従来技術(FETスイッ
チ)では、コントロール端子が2つ必要であり、このた
め、制御回路が複雑となる欠点があった。この欠点を解
消した従来技術を図4に示す。図4に示す従来技術は、
PINダイオードを用いたスイッチであつて、PINダ
イオードの「on−off抵抗の差」を利用したもので
ある。
【0008】コントロール端子4にPINダイオード5
4,55がon状態となるように電圧を印加すると、PI
Nダイオード54,55はいずれも低抵抗となる。ここで、
入力端子1とPINダイオード54の間は、使用周波数に
おいて1/4波長となる分布定数伝送回路(λ/4伝送線
路70)に接続されており、PINダイオード54が低抵抗
時には入力端子1から見たPINダイオード54側のイン
ピーダンスが高インピーダンスとなって見える。従っ
て、信号は出力端子3へ出力される。
【0009】PINダイオードがoff状態となる電圧
がコントロール端子4に印加されている時は、PINダ
イオード54,55はいずれも高抵抗であり、信号は出力端
子2に出力される。このように、PINダイオードのo
n−off時の抵抗の差とλ/4伝送線路70を用いてスイ
ッチ動作を実現している。(なお、図4において、30,
31,32はDCカットキャパシタ、40,47は抵抗を示
す。)
【0010】一方、バラクタダイオードを高周波スイッ
チとして利用した例として、例えば特開平7−312543号
公報に開示された技術が知られている。この公報に記載
の高周波スイッチ回路を図5に示す。図5に示す従来技
術では、“PINダイオード56,57と抵抗40,48,49”
で構成されるダイオードスイッチ回路と、“バラクタダ
イオード(可変容量ダイオード)58とキャパシタ24”等で
構成されるフィルター回路とからなる高周波スイッチで
ある。(なお、図5において、1は入力端子、2は出力
端子、4はコントロール電圧端子、33,34はDCカット
キャパシタである。)
【0011】このように図5に示す従来技術では、バラ
クタダイオード58は、フィルター回路を構成する共振回
路に使用されているにすぎず、スイッチングは、前掲の
図4に示した従来技術と同様、PINダイオード56,57
の「on抵抗,off抵抗」を利用しているものであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来技術
(FETスイッチ)では、コントロール端子が2つ必要で
あるため、制御回路が複雑となる欠点がある上に、より
集積化する場合に端子数が多くなるので、小型化がし難
くなるという問題があった(第1の問題点)。
【0013】上記第1の問題点を解決する前記図4に示
した従来技術(PINダイオードによるスイッチIC)で
は、電流が流れるため、低消費電力化が重要な移動体通
信の端末器には適さないものである(第2の問題点)。そ
の上、この従来技術では、分布定数回路(λ/4伝送線路7
0)を用いているものであり(前掲の図4参照)、この分布
定数回路を用いることで面積が大きくなり、セットが大
きくなる欠点がある上に、更にIC化する場合、面積が
大きいためコスト的に見合わず、実用的でないという問
題点を有している(第3の問題点)。
【0014】本発明は、前記第1〜3問題点に鑑み成さ
れたものであって、その第一の目的は、前記第1の問題
点「コントロール端子を2つ必要とすることに伴う問題
点」を解消すること、つまり、本発明で“コントロール
端子の1本化を実現すること”により、移動体通信装置
の構成を簡易化すると共に“ICとしての端子数を減ら
すこと”で、パッケージの小型化を可能とする半導体ス
イッチを提供することにある。
【0015】本発明の第二の目的は、前記第2の問題点
「電流が流れることに伴う問題点」を解消すること、つ
まり、前記第1の問題点を解決する前記図4に示した従
来技術に対し本発明では“低消費電流化”を考慮し、電
流を流さずに前記第1の問題点を解決したものであっ
て、低消費電力化が重要な移動体通信の端末器に好適な
半導体スイッチを提供することにある。
【0016】本発明の第三の目的は、前記第3の問題点
「分布定数回路を用いることに伴う問題点」を解消する
こと、つまり、本発明では“分布定数回路を用いず、集
中定数のみによる回路構成とすること”により、IC化
に適した構成の半導体スイッチを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体スイ
ッチは、半導体素子の容量変化を利用してスイッチを構
成するようにしたものであり、これによって、前記第1
〜第3の目的とする半導体スイッチを提供するものであ
る。
【0018】即ち、本発明に係る半導体スイッチは、
入力端子と第1の出力端子との間に接続され、可変容
量素子を含み、該可変容量素子の容量値に応じて直列共
振または並列共振し、直列共振で前記入力端子からの高
周波信号が通過状態になり、並列共振で前記入力端子か
らの前記高周波信号が遮断状態になる第一の共振回路
と、前記入力端子と第2の出力端子との間に接続され、
可変容量素子を含み、該可変容量素子の容量値に応じて
直列共振または並列共振し、直列共振で前記入力端子か
らの前記高周波信号が通過状態になり、並列共振で前記
入力端子からの前記高周波信号が遮断状態になる第二の
共振回路とを有し、前記入力端子に接続されたコントロ
ール端子に電圧を印加すると前記第一の共振回路の前記
可変容量素子の容量値と前記第二の共振回路の前記可変
容量素子の容量値とが同じ容量値になり、前記第一の共
振回路が前記通過状態では前記第二の共振回路が前記遮
断状態であり、前記第一の共振回路が前記遮断状態であ
ると前記第二の共振回路が前記通過状態であることを特
徴とする半導体スイッチ。」(請求項1)を要旨とし、
さらに、前記第一の共振回路の前記可変容量素子の容
量値と前記第二の共振回路の前記可変容量素子の容量値
とが同じ容量値であり、前記第一の共振回路が前記通過
状態では前記第二の共振回路が前記遮断状態であり、前
記第一の共振回路が前記遮断状態であると前記第二の共
振回路が前記通過状態であることを特徴とする請求項1
に記載の半導体スイッチ。」(請求項2)また、
(1)前記可変容量素子とインダクタが直列に接続さ
れ、かつ、前記可変容量素子と前記インダクタに対して
並列に他のインダクタとキャパシタの直列回路が接続さ
れて構成される前記第一の共振回路の1端を入力端子と
し、他端を第1の出力端子とし、該第1の出力端子が前
記第一の共振回路と同じ構成からなる前記第二の共振回
路を介して接地されており、(2)前記入力端子に前記
第一の共振回路と同じ構成からなる第三の共振回路の1
端が接続され、該第三の共振回路の入力端子側と反対側
の他端を第2の出力端子とし、該第2の出力端子が前記
第一 の共振回路と同じ構成からなる第四の共振回路を介
して接地され、前記第一の共振回路の前記可変容量素子
の容量値がある値(C B1 )の時に前記入力端子の信号が
前記第1の出力端子に出力され、前記第二の共振回路の
前記可変容量素子の容量値が他の値(C B2 )の時に前記
入力端子の信号が前記第2の出力端子に出力される、こ
とを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。」
(請求項3)、また、(1)前記可変容量素子とイン
ダクタが直列に接続され、かつ、前記可変容量素子と前
記インダクタに対して並列に他のインダクタとキャパシ
タの直列回路が接続されて構成される前記第一の共振回
路の1端を入力端子とし、他端を第1の出力端子とし、
(2)前記入力端子に前記第一の共振回路と同じ構成か
らなる第三の共振回路の1端が接続され、該第三の共振
回路の入力端子側と反対側の他端を第2の出力端子と
し、前記第一の共振回路の前記可変容量素子の容量値が
ある値(C B1 )の時に前記入力端子の信号が前記第1の
出力端子に出力され、前記第二の共振回路の前記可変容
量素子の容量値が他の値(C B2 )の時に前記入力端子の
信号が前記第2の出力端子に出力されることを特徴とす
る請求項1に記載の半導体スイッチ。」(請求項4)、
を要旨とし、さらに、前記第1の出力端子が抵抗を介
して接地されており、前記第2の出力端子が抵抗を介し
て接地されることを特徴とする請求項4に記載の半導体
スイッチ。」(請求項5)、を要旨とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を含
め、本発明を詳細に説明すると、本発明に係る半導体ス
イッチは、前記したとおり、半導体素子の容量変化を利
用してスイッチを構成するようにしたものである。
【0020】従来技術では、半導体素子の抵抗変化を利
用したスイッチであったが(前掲の図3〜図5参照)、本
発明では、半導体素子の容量変化を利用することで消費
電流を増加させずにコントロール端子を1つにすること
が可能となつた。つまり、コントロール端子が1つの場
合、あるコントロール電圧において半導体素子の状態は
全て同じ状態となるが、従来技術のような抵抗変化を利
用する場合、一方をon状態(低抵抗)としたとき、他方
をoff状態(高抵抗)とすることは、分布定数回路を使
用しなければ不可能であった。
【0021】本発明では、容量変化を利用しているた
め、同じ容量値でも並列共振、直列共振を各々構成すれ
ば、ショート状態(低インピーダンス),オープン状態
(高インピーダンス)を同じ容量値で実現する事ができる
ので、コントロール端子を1本にしてもスイッチ動作す
ることが可能である。
【0022】本発明に係る半導体スイッチにおいて、可
変容量素子として例えばバラクタダイオードを用いるこ
とにより、消費電流がなく、分布定数回路も用いずにコ
ントロール端子1本でスイッチを構成することができ
る。本発明のようにコントロール端子を1本にすること
で、スイッチをコントロールする電源回路として2種類
の電圧を持つ必要がなくなり、装置自体を簡易化するこ
とができる作用効果が生じる。
【0023】通常は、インバータ回路が使用されている
が、本発明では、このインバータ回路が不要となるの
て、装置全体の小型化,低消費電力化が可能となる。一
方、スイッチとしても、端子数が減るためにパッケージ
の小型化が可能となる。さらに、本発明に係る半導体ス
イッチは、それ自体消費電流がない上に、分布定数回路
を用いずに構成できるため、低消費電力,小型,低価格
のスイッチを提供することができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0025】(実施例1)図1は、本発明の一実施例
(実施例1)を示す半導体スイッチの回路図である。図1
において、1は入力端子、2,3は出力端子、4はコン
トロール端子(VC)、5〜8はバラクタダイオード、10
〜17はインダクタ(L)、20〜23はキャパシタ(C)であ
る。
【0026】各バラクタダイオード5〜8は、シリーズ
にインダクタ10,12,14,16が接続されており、そのバ
ラクタダイオードおよびインダクタと並列にインダクタ
11,13,15,17とキャパシタ20,21,22,23がシリーズ
に接続されている。バラクタダイオードと二つのインダ
クタとキャパシタとの4素子により、第一〜第四の共振
回路が構成されている。
【0027】この第一〜第四の共振回路について、図1
を参照して更に説明すると、 ・第一の共振回路:バラクタダイオード5と二つのイン
ダクタ10,11とキャパシタ20の4素子、 ・第二の共振回路:バラクタダイオード7と二つのイン
ダクタ14,15とキャパシタ22の4素子、 ・第三の共振回路:バラクタダイオード6と二つのイン
ダクタ12,13とキャパシタ21の4素子、 ・第四の共振回路:バラクタダイオード8と二つのイン
ダクタ16,17とキャパシタ23の4素子、 からそれぞれ構成されている。
【0028】そして、本実施例1の半導体スイッチで
は、(1) 上記第一の共振回路の1端を入力端子1とし、
他端を第1の出力端子2とし、この第1の出力端子2に
上記第二の共振回路が接地されており、(2) 入力端子1
に上記第三の共振回路が上記第一の共振回路と並列に接
続され、この第三の共振回路の入力端子側1と反対側を
第2の出力端子3とし、該第2の出力端子3に上記第四
の共振回路が接地されている、構成からなる。
【0029】本実施例1において、コントロール端子4
にある電圧を印加すると、全てのバラクタダイオード
は、ある同じ容量値になる。ここで、「VC=VC1」の
時のバラクタダイオードの容量値を“CB1”、「VC
C2」の時のバラクタダイオードの容量値を“CB2”と
する。バラクタダイオードを含む各共振回路において、
それぞれ下記のように定数を定める。
【0030】例えば、バラクタダイオード5の容量が、
“CB1”の時に直列共振し“CB2”の時に並列共振する
ように、インダクタ10,キャパシタ20を決定することが
できる。即ち、次の式(1)によりインダクタ10(これを
“L10”と略記する)を、また、次の式(2)により、キャ
パシタ20(これを“C20”と略記する)を決定することが
できる。
【0031】
【数1】
【0032】上記式(1)および式(2)において、例えば ・f=2GHZ,CB1=2pF,CB2=10pF,L11=2
nH とすると、ほぼL10=3nH,C20=1.5pFとなる。
【0033】一方、バラクタダイオード6の容量が、
“CB1”の時に並列共振し“CB2”の時に直列共振する
ように、インダクタ12,13を決定することができる。例
えば「f,CB1,CB2」の各条件を上記と同様にして、
21=2pFとした場合(C21はキャパシタ21を意味す
る)、次の式(3)および式(4)により、インダクタ12(これ
を“L12”と略記する)およびインダクタ13(これを“L
13”と略記する)を決定することができる 。
【0034】
【数2】
【0035】以上のように、同じ容量値“CB1
“CB2”によって、一方は直列共振から並列共振に、も
う一方は並列共振から直列共振にすることができる。
【0036】ここで、「VC=CB1」の時は、出力端子
2側が直列共振で高周波インピーダンスは低く、出力端
子3側は並列共振で高周波インピーダンスが高いので
「出力端子2側が通過状態,出力端子3側が遮断状態」
となり、信号は、出力端子2へ出力される。一方、「V
C=CB2」の時は、逆に「出力端子2側が遮断状態,出
力端子3側が通過状態」となり、信号は、出力端子3に
出力される。
【0037】バラクタダイオード7および8を含む第二
および第四の共振回路については、インダクタ14,15と
キャパシタ22を、それぞれ前記インダクタ12,13、前記
キャパシタ21と同じ値とし、また、インダクタ16,17と
キャパシタ23を、それぞれ前記インダクタ10,11、前記
キャパシタ20と同じ値とすることにより、それぞれ信号
の通過状態の時は並列共振し、遮断状態の時は直列共振
となり、従来技術におけるFETスイッチと同様にスイ
ッチのアイソレーション特性を改善する役割を果たすこ
とができる。
【0038】以上のとおり、図1に示す半導体スイッチ
回路(実施例1)によれば、コントロール端子1つでスイ
ッチ動作していることが理解できる。
【0039】(実施例2)図2は、本発明の他の実施例
(実施例2)を示す半導体スイッチの回路図である。本実
施例2では、前掲の図1に示す前記実施例1の第二の共
振回路および第四の共振回路を省略した構成からなる。
即ち、前掲の図1に示すバラクタダイオード7,8、イ
ンダクタ14,15,16,17、キャパシタ22,23を省略した
構成からなる。
【0040】本実施例2では、図2に示すように、第二
の共振回路および第四の共振回路(図1参照)に代えて抵
抗41及び抵抗42を配設した構成からなる。この抵抗41,
42は、高抵抗であり、DCリターン回路を構成してい
る。しかし、本実施例2では、前記実施例1と同様、第
一の共振回路および第三の共振回路からなり、スイッチ
としての機能は、実施例1と同様に有しているものであ
ることは言うまでもない。(重複を避けるため、その説
明を省略する。)
【0041】本発明の上記実施例1,2においては、可
変容量素子としてバラクタダイオードを用いた例を示し
たが、本発明は、その他にFETのドレインとソースを
接続したショットキバリアダイオードでも同様に構成で
き、これも本発明に包含されるものである。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、半導体
素子の容量変化を利用してスイッチングを行うことに着
目し、同一の容量値で並列共振と直列共振とを実現する
ことによりスイッチ動作を可能としたので、消費電流が
なく、さらに分布定数回路を用いずにコントロール端子
を1つにできるという効果が生じる。
【0043】また、本発明によれば、必要な端子数を減
らすことができるため、パッケージのピン数を減少させ
ることができ、その結果として、パッケージの小型化が
可能となり、さらに、分布定数回路を用いていないの
で、ICの小型化ができ、低コスト化が可能になるとい
う効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(実施例1)を示す半導体スイ
ッチの回路図。
【図2】本発明の他の実施例(実施例2)を示す半導体ス
イッチの回路図。
【図3】従来の半導体スイッチ(FETスイッチ)の回路
図。
【図4】従来の半導体スイッチ(PINダイオードを用
いたスイッチ)の回路図。
【図5】従来の半導体スイッチ(バラクタダイオードを
利用した高周波スイッチ)の回路図。
【符号の説明】
1 入力端子 2,3 出力端子 4 コントロール電圧端子 5〜8,58 バラクタダイオード 10〜17 インダクタ 20〜24 キャパシタ 30〜34 DCカットキャパシタ 40〜49 抵抗 50〜53 FET 54〜57 PINダイオード 60,61 コントロール電圧端子 70 λ/4伝送線路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子と第1の出力端子との間に接続
    され、可変容量素子を含み、該可変容量素子の容量値に
    応じて直列共振または並列共振し、直列共振で前記入力
    端子からの高周波信号が通過状態になり、並列共振で前
    記入力端子からの前記高周波信号が遮断状態になる第一
    の共振回路と、 前記入力端子と第2の出力端子との間に接続され、可変
    容量素子を含み、該可変容量素子の容量値に応じて直列
    共振または並列共振し、直列共振で前記入力端子からの
    前記高周波信号が通過状態になり、並列共振で前記入力
    端子からの前記高周波信号が遮断状態になる第二の共振
    回路とを有し、 前記入力端子に接続されたコントロール端子に電圧を印
    加すると前記第一の共振回路の前記可変容量素子の容量
    値と前記第二の共振回路の前記可変容量素子の容量値と
    が同じ容量値になり、前記第一の共振回路が前記通過状
    態では前記第二の共振回路が前記遮断状態であり、前記
    第一の共振回路が前記遮断状態であると前記第二の共振
    回路が前記通過状態であることを特徴とする半導体スイ
    ッチ。
  2. 【請求項2】 前記第一の共振回路の前記可変容量素子
    の容量値と前記第二の共振回路の前記可変容量素子の容
    量値とが同じ容量値であり、前記第一の共振回路が前記
    通過状態では前記第二の共振回路が前記遮断状態であ
    り、前記第一の共振回路が前記遮断状態であると前記第
    二の共振回路が前記通過状態であることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体スイッチ。
  3. 【請求項3】 (1)前記可変容量素子とインダクタが
    直列に接続され、かつ、前記可変容量素子と前記インダ
    クタに対して並列に他のインダクタとキャパシタの直列
    回路が接続されて構成される前記第一の共振回路の1端
    を入力端子とし、他端を第1の出力端子とし、該第1の
    出力端子が前記第一の共振回路と同じ構成からなる前記
    第二の共振回路を介して接地されており、 (2)前記入力端子に前記第一の共振回路と同じ構成か
    らなる第三の共振回路の1端が接続され、該第三の共振
    回路の入力端子側と反対側の他端を第2の出力端子と
    し、該第2の出力端子が前記第一の共振回路と同じ構成
    からなる第四の共振回路を介して接地され、前記第一の
    共振回路の前記可変容量素子の容量値がある値(C B1
    の時に前記入力端子の信号が前記第1の出力端子に出力
    され、前記第 二の共振回路の前記可変容量素子の容量値
    が他の値(C B2 )の時に前記入力端子の信号が前記第2
    の出力端子に出力される、ことを特徴とする請求項1に
    記載の半導体スイッチ。
  4. 【請求項4】 (1)前記可変容量素子とインダクタが
    直列に接続され、かつ、前記可変容量素子と前記インダ
    クタに対して並列に他のインダクタとキャパシタの直列
    回路が接続されて構成される前記第一の共振回路の1端
    を入力端子とし、他端を第1の出力端子とし、 (2)前記入力端子に前記第一の共振回路と同じ構成か
    らなる第三の共振回路の1端が接続され、該第三の共振
    回路の入力端子側と反対側の他端を第2の出力端子と
    し、前記第一の共振回路の前記可変容量素子の容量値が
    ある値(C B1 )の時に前記入力端子の信号が前記第1の
    出力端子に出力され、前記第二の共振回路の前記可変容
    量素子の容量値が他の値(C B2 )の時に前記入力端子の
    信号が前記第2の出力端子に出力されることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記第1の出力端子が抵抗を介して接地
    されており、前記第2の出力端子が抵抗を介して接地さ
    れることを特徴とする請求項4に記載の半導体スイッ
    チ。
JP08268995A 1996-10-11 1996-10-11 半導体スイッチ Expired - Fee Related JP3094920B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08268995A JP3094920B2 (ja) 1996-10-11 1996-10-11 半導体スイッチ
US08/948,812 US6011450A (en) 1996-10-11 1997-10-09 Semiconductor switch having plural resonance circuits therewith

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08268995A JP3094920B2 (ja) 1996-10-11 1996-10-11 半導体スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10117102A JPH10117102A (ja) 1998-05-06
JP3094920B2 true JP3094920B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=17466209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08268995A Expired - Fee Related JP3094920B2 (ja) 1996-10-11 1996-10-11 半導体スイッチ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6011450A (ja)
JP (1) JP3094920B2 (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3220679B2 (ja) * 1997-06-03 2001-10-22 松下電器産業株式会社 2周波スイッチ、2周波アンテナ共用器およびそれを用いた2周波帯域用移動体通信機器
FR2803147B1 (fr) * 1999-12-23 2002-12-06 Cit Alcatel Organe de communication electronique a une entree et plusieurs sorties et son application a une matrice de commutation
ATE545206T1 (de) * 1999-12-28 2012-02-15 Hitachi Metals Ltd Hochfrequenzschaltung, hochfrequenzschaltmodul und drahtlose kommunikationsvorrichtung damit
US7295814B2 (en) * 2003-02-05 2007-11-13 Hitachi Metals, Ltd. Antenna switch circuit and antenna switch module
JP4107654B2 (ja) * 2003-03-19 2008-06-25 株式会社東芝 高周波スイッチ
US8031129B2 (en) 2004-08-18 2011-10-04 Ruckus Wireless, Inc. Dual band dual polarization antenna array
US7696946B2 (en) * 2004-08-18 2010-04-13 Ruckus Wireless, Inc. Reducing stray capacitance in antenna element switching
US7880683B2 (en) * 2004-08-18 2011-02-01 Ruckus Wireless, Inc. Antennas with polarization diversity
US7292198B2 (en) * 2004-08-18 2007-11-06 Ruckus Wireless, Inc. System and method for an omnidirectional planar antenna apparatus with selectable elements
US7652632B2 (en) * 2004-08-18 2010-01-26 Ruckus Wireless, Inc. Multiband omnidirectional planar antenna apparatus with selectable elements
US7965252B2 (en) * 2004-08-18 2011-06-21 Ruckus Wireless, Inc. Dual polarization antenna array with increased wireless coverage
US7193562B2 (en) * 2004-11-22 2007-03-20 Ruckus Wireless, Inc. Circuit board having a peripheral antenna apparatus with selectable antenna elements
US7358912B1 (en) 2005-06-24 2008-04-15 Ruckus Wireless, Inc. Coverage antenna apparatus with selectable horizontal and vertical polarization elements
US7893882B2 (en) 2007-01-08 2011-02-22 Ruckus Wireless, Inc. Pattern shaping of RF emission patterns
US7646343B2 (en) * 2005-06-24 2010-01-12 Ruckus Wireless, Inc. Multiple-input multiple-output wireless antennas
JP2006270245A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Hitachi Metals Ltd アンテナスイッチモジュール及びこれを用いた通信装置
US7639106B2 (en) * 2006-04-28 2009-12-29 Ruckus Wireless, Inc. PIN diode network for multiband RF coupling
US20070293178A1 (en) * 2006-05-23 2007-12-20 Darin Milton Antenna Control
US7498908B2 (en) * 2006-08-04 2009-03-03 Advanced Energy Industries, Inc High-power PIN diode switch
US8237456B2 (en) * 2009-03-02 2012-08-07 Atmel Corporation Capacitive sensing
US8217843B2 (en) 2009-03-13 2012-07-10 Ruckus Wireless, Inc. Adjustment of radiation patterns utilizing a position sensor
US8698675B2 (en) * 2009-05-12 2014-04-15 Ruckus Wireless, Inc. Mountable antenna elements for dual band antenna
US9407012B2 (en) 2010-09-21 2016-08-02 Ruckus Wireless, Inc. Antenna with dual polarization and mountable antenna elements
US8756668B2 (en) 2012-02-09 2014-06-17 Ruckus Wireless, Inc. Dynamic PSK for hotspots
US10186750B2 (en) 2012-02-14 2019-01-22 Arris Enterprises Llc Radio frequency antenna array with spacing element
US9634403B2 (en) 2012-02-14 2017-04-25 Ruckus Wireless, Inc. Radio frequency emission pattern shaping
US9092610B2 (en) 2012-04-04 2015-07-28 Ruckus Wireless, Inc. Key assignment for a brand
US9570799B2 (en) 2012-09-07 2017-02-14 Ruckus Wireless, Inc. Multiband monopole antenna apparatus with ground plane aperture
CN105051975B (zh) 2013-03-15 2019-04-19 艾锐势有限责任公司 用于双频带定向天线的低频带反射器
JP2015195449A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 三菱電機株式会社 マルチバンド高周波電力増幅器
KR102437679B1 (ko) * 2015-02-27 2022-08-29 엘지이노텍 주식회사 튜너 회로

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS567526A (en) * 1979-07-02 1981-01-26 Oki Electric Ind Co Ltd Diode switch circuit including resonant circuit
DE3937934A1 (de) * 1989-11-15 1991-05-16 Thomson Brandt Gmbh Schaltungsanordnung zur durchschaltung von hf-signalen
JPH0595930A (ja) * 1991-10-08 1993-04-20 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
JPH06152361A (ja) * 1992-11-12 1994-05-31 Sanyo Electric Co Ltd Fetスイッチ
JP2584581B2 (ja) * 1993-04-30 1997-02-26 株式会社大一商会 パチンコ機の管理装置
JPH0729901A (ja) * 1993-07-08 1995-01-31 Kawasaki Steel Corp 半導体装置の製造方法
JPH0774604A (ja) * 1993-09-01 1995-03-17 Murata Mfg Co Ltd アンテナの送受切換用rfスイッチ
JPH07312543A (ja) * 1994-05-17 1995-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波スイッチ回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10117102A (ja) 1998-05-06
US6011450A (en) 2000-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3094920B2 (ja) 半導体スイッチ
JP2964975B2 (ja) 高周波スイッチ回路
US7239218B2 (en) Phase shifter having switchable high pass filter and low pass filter paths and impedance adjustment circuits
JP3144477B2 (ja) スイッチ回路及び半導体装置
JP2002314373A (ja) 可変減衰器
JPH0818302A (ja) 高周波スイッチ
US4996504A (en) Monolithically integratable microwave attenuation element
US6064253A (en) Multiple stage self-biasing RF transistor circuit
JP4263606B2 (ja) コンパクトな180度移相器
JPH0773202B2 (ja) 半導体集積回路
JPH08213893A (ja) 半導体集積回路
US7187246B2 (en) Oscillator circuit
US5530391A (en) Filter circuit with a resonator operated in series resonance
US5099155A (en) Active element filter network
US4508982A (en) Floating node stabilizing circuit for a switched-capacitor circuit and filter
JP3634223B2 (ja) 移相器
US6744307B2 (en) Filter circuit
JP3474750B2 (ja) 高周波集積回路装置および周波数変換回路装置
JP3813292B2 (ja) 差動増幅回路
US6853240B2 (en) Master clock input circuit
JPH09321829A (ja) 伝送線路切り換えスイッチング回路
JP2792849B2 (ja) 半導体集積回路における可変容量装置
JPH08213891A (ja) 信号切換え装置
JPH0733026U (ja) 移相器
WO2004059841A1 (ja) 接地スイッチ回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070804

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130804

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees