JPH0733026U - 移相器 - Google Patents

移相器

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JPH0733026U
JPH0733026U JP6846193U JP6846193U JPH0733026U JP H0733026 U JPH0733026 U JP H0733026U JP 6846193 U JP6846193 U JP 6846193U JP 6846193 U JP6846193 U JP 6846193U JP H0733026 U JPH0733026 U JP H0733026U
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JP
Japan
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fet
circuit
phase shifter
gate bias
capacitor
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Application number
JP6846193U
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English (en)
Inventor
恒平 藤井
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MMicに実装される移相器の回路には、S
PDT型スイッチが用いられているため、性能が劣化し
実装面積が大きくなる。これを改善する。 【構成】 回路中のスイッチング素子として用いられる
FETのゲート長およびゲート数を選択することで所望
のキャパシタンス値を得、このキャパシタンス値をフィ
ルタ定数の一部に利用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は移相器、さらに詳しくはマイクロ波帯やミリ波帯を使用するマイクロ 波モノリジック集積回路(以下、MMicと略記する)等で構成される移相器の 回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来のこの種の移相器の構成を示すブロック図であり、図において、1 は入力ポート、2は出力ポート、3はスイッチ、4はLPF、5はHPFである 。 スイッチ3は、1入力2出力のいわゆるSPDT型(single-pole-double- through)スイッチで構成され、また、それぞれのフィルタLPF4,HPF5の フィルタ定数が整合されており、スイッチ5が切り替えられることで所望の位相 差が得られるように構成されている。
【0003】 図8はSPDT型スイッチ3の回路構成を示す図であり、図において、30は 入力ポート、31a,31bは出力ポート、32はそれぞれFET、33a,3 3bはゲートバイアスポートである。 SPDT型スイッチ3は以上のように構成され、ゲートバイアス電圧を交互に 切り替えることで、出力ポート31a,31bを切り替えている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように構成されたSPDT型スイッチを使用する従来の移相器では、1 入力2出力を切り換えるというSPDT型スイッチの性質上、スイッチ切換時の アイソレーションが完全でなく、そのためLPF,HPFのフィルタ定数を完全 に設計できても高性能な回路とできない。 また、SPDT型スイッチはFETを使用するアクティブ素子で構成され、L PF,HPFはパッシブ回路で構成されるため、MMic等で構成する場合にチ ップ面積が大きくなってしまう等の問題点があった。
【0005】 本考案はかかる問題点を解決するためになされたものであり、小型で高性能な 移相器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係わる移相器は、回路中のスイッチング素子として用いられるFET のゲート長およびゲート数を選択することで所望のキャパシタンス値を得、この キャパシタンス値をフィルタ定数の一部に利用する手段を備え、 1回路中の2組のFETのゲート電圧を交互に切り換えることで、当該回路自 体がLPFおよびHPFを構成する回路に交互に切り換わる回路構成としたこと を特徴とする。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。図1は本考案の一実施例であ る移相器の回路構成を示す図であり、図において、1は入力ポート、2は出力ポ ート、10a,10bはフィルタ定数用キャパシタ、11a〜11cはフィルタ 定数用インダクタ、12a〜12eはFET、13,14はゲートバイアスポー トである。
【0008】 次に動作について説明する。本考案ではFETの特性を利用する。すなわち、 図2(A)に示すようにFETのゲート(G)を0Vとすると、ソース(S)− ドレイン(D)間に抵抗が形成され、図2(B)に示すような等価回路となるこ とは良く知られている。 また、ゲート(G)にピンチオフ電圧(Vp)以上の値の、マイナスの電圧を 加えると、ソース(S)−ドレイン(D)間にキャパシタが形成され、図2(C )に示すような等価回路となる。 すなわち、本考案ではFETのゲート長およびゲート数を選択することで、ソ ース(S)−ドレイン(D)間のチャネル容量を選択し、所定のキャパシタンス 値のキャパシタを形成し、このキャパシタをフィルタ定数の一部として用いるこ ととする。
【0009】 以上の原理に従って、図1に示す回路のゲートバイアスポート13を0Vとし 、ゲートバイアスポート14にピンチオフ電圧(Vp)以上の値のマイナスの電 圧を加えると、図3に示すような等価回路が構成される。 ここで、15a,15c,15eはFET12a,12c,12eで形成され た抵抗であり、16b,16dはFET12b,12eで形成されたキャパシタ である。
【0010】 また、逆にゲートバイアスポート13にピンチオフ電圧(Vp)以上の値のマ イナスの電圧を加え、ゲートバイアスポート14を0Vとすると、図4に示すよ うな等価回路が構成される。 ここで、15b,15eはFET12b,12eで形成された抵抗であり、1 6a,16c,16eはFET12a,12c,12eで形成されたキャパシタ である。
【0011】 ここで、FETで形成される抵抗は、その抵抗値が十分小さく、また十分小さ いものにできるので、これを無視することとすれば、図3に示す回路は図5に示 すような等価回路に置き変えることができ、図4に示す回路は図6(A)に示す ような等価回路に置き変えることができる。 また、図6(A)に示す回路は、キャパシタ10a,16aの並列接続をキャ パシタ17a、キャパシタ10b,16cの並列接続をキャパシタ17b、イン ダクタ11a,11bの並列接続をインダクタ18とに置き変えると、図6(B )に示すような等価回路となる。
【0012】 そして、図5はLFPを構成する回路となり、図6(B)はHPFを構成する 回路となるので、図1に示す回路は、ゲートバイアスポート13,14に入力す る電圧を上述のように選択することで移相器を構成する。 そして、各FET12a〜12eのゲート幅およびゲート数と、集中定数のイ ンダクタ11a〜11cとキャパシタ10a,10bの値を適当に選択すれば、 所望のフィルタ定数が選択でき、以上のようにして例えばMMicを用いて小型 で性能の高い移相器が得られることになる。
【0013】 なお、多ビットのディジタル移相器を構成したい場合には、上述のようにして 図1に示す回路のLPF,HPFの定数を各ビットで所望の移相値が得られるよ うに設定し、これを直列に接続すれば良い。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の移相器は、移相性能が制限されるSPDT型スイ ッチを持たない回路構成としたため性能の劣化を防ぎ高性能な移相器とできる。 また、アクティブ素子であるFETを、フィルタ定数のパッシブ素子の一部と して使用できるため、従来のSPDT型スイッチを実装するためのチップ面積を 省略でき、小型な移相器が得られる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す回路図である。
【図2】FETの特性を説明するための図である。
【図3】本考案の動作を説明するための図である。
【図4】本考案の動作を説明するための図である。
【図5】本考案の動作を説明するための図である。
【図6】本考案の動作を説明するための図である。
【図7】従来のこの種の移相器の構成を示すブロック図
である。
【図8】図7に示すSPDT型スイッチの回路構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力ポート 2は出力ポート 10a,10b フィルタ定数用キャパシタ 11a〜11c フィルタ定数用インダクタ 12a〜12e FET 13,14 ゲートバイアスポート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路中のスイッチング素子として用いら
    れるFETのゲート長およびゲート数を選択することで
    所望のキャパシタンス値を得、このキャパシタンス値を
    フィルタ定数の一部に利用する手段を備え、 1回路中の2組のFETのゲート電圧を交互に切り換え
    ることで、当該回路自体がLPFおよびHPFを構成す
    る回路に交互に切り換わる回路構成を特徴とする移相
    器。
  2. 【請求項2】 入力ポート1と出力ポート2との間に、
    フィルタ定数用キャパシタ10aとフィルタ定数用イン
    ダクタ11aおよび11bとフィルタ定数用キャパシタ
    10bとが順次直列に接続され、 上記キャパシタ10aがFET12aを介してバイパス
    され、 上記インダクタ11aおよび11bがFET12bを介
    してバイパスされ、 上記キャパシタ10bがFET12cを介してバイパス
    され、 上記インダクタ11aとインダクタ11bとの間と接地
    との間に、FET12dのソース(またはドレイン)が
    接続され、このFET12dのドレイン(またはソー
    ス)にFET12eとフィルタ定数用インダクタ11c
    とが並列に接続された回路が挿入され、 上記FET12a,FET12c,FET12eのゲー
    トが第1のゲートバイアスポート13に接続され、 上記FET12b,上記FET12dのゲートが第2の
    ゲートバイアスポート14に接続された回路構成から成
    り、 上記第1のゲートバイアスポート13を略0Vとし、上
    記第2のゲートバイアスポート14に上記各FETのピ
    ンチオフ電圧値以上の値の負の電圧を与えることでLP
    Fを構成する手段、 上記第2のゲートバイアスポート14を略0Vとし、上
    記第1のゲートバイアスポート13に上記各FETのピ
    ンチオフ電圧値以上の値の負の電圧を与えることでHP
    Fを構成する手段、 を備えたことを特徴とする請求項第1項記載の移相器。
  3. 【請求項3】 上記各FETのゲート幅とゲート数と、
    集中定数のインダクタとキャパシタとを適当に選択して
    各ビット所望の移相値を得る上記移相器を構成する回路
    を複数回路用い多ビットディジタルの移相を行う手段、 を備えたことを特徴とする請求項第1項または第2項記
    載の移相器。
JP6846193U 1993-11-30 1993-11-30 移相器 Pending JPH0733026U (ja)

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