JP2019161382A - 増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置 - Google Patents

増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019161382A
JP2019161382A JP2018043990A JP2018043990A JP2019161382A JP 2019161382 A JP2019161382 A JP 2019161382A JP 2018043990 A JP2018043990 A JP 2018043990A JP 2018043990 A JP2018043990 A JP 2018043990A JP 2019161382 A JP2019161382 A JP 2019161382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
amplifier circuit
driver
circuit
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018043990A
Other languages
English (en)
Inventor
尚 杉江
Takashi Sugie
尚 杉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2018043990A priority Critical patent/JP2019161382A/ja
Publication of JP2019161382A publication Critical patent/JP2019161382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】静電容量調整用に設けられるスイッチの必要耐圧を低くする。【解決手段】圧電素子(115a)への供給電圧を出力する増幅回路(40a)は、演算増幅器(41)と、入力抵抗(42)と、演算増幅器の出力端子及び反転入力端子間に接続された、帰還抵抗(43)、コンデンサ(44)及び複数のトリミング回路(45)の並列回路と、を備える。各トリミング回路は、演算増幅器(41)の出力端子及び反転入力端子間に接続された、調整用コンデンサ(46)及び調整用スイッチ(47)の直列回路と、調整用コンデンサ及び調整用スイッチ間の接続ノード(49)とグランドとの間に挿入された追加スイッチ(48)とから成る。各トリミング回路において、調整用スイッチがオン、オフのとき、追加スイッチはオフ、オンとされる。【選択図】図10

Description

本発明は、増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置に関する。
ハードディスク装置では、基本的に、磁気ヘッドを支持するアームをボイスコイルモータにて駆動することにより磁気ディスク上での磁気ヘッドの位置決めを行う。これに加えて、アームに一対の圧電素子なら成るマイクロアクチュエータを設けておいて、アームの位置を基準に磁気ヘッドの位置をマイクロアクチュエータにて微調整する2段アクチュエータ方式が採用されることもある(下記特許文献1参照)。このような2段アクチュエータ方式が採用される場合、例えば、ボイスコイルモータの電流指令データと圧電素子の電圧指令データが上位側システムにて生成され、下位側のドライバICは、それらのデータに基づいてボイスコイルモータ及び圧電素子を駆動する。
図13に、ドライバICに設けられる、圧電素子へ電圧を供給するための増幅回路900の基本構成を示す。図13において“920”は圧電素子を表している。圧電素子920は、圧電体を2枚の電極で挟んだ構造を有しているため、回路構成上は容量素子として表される。増幅回路900は、演算増幅器901、抵抗902、抵抗903及びコンデンサ904から成る反転増幅回路として構成されている。電圧指令データに基づく入力信号が抵抗902を介して演算増幅器901の反転入力端子に入力され、演算増幅器901の反転入力端子及び出力端子間には抵抗903及びコンデンサ904の並列回路が設けられ、且つ、演算増幅器901の非反転入力端子には所定の固定電位(ここでは2.27Vであるとする)が与えられる。圧電素子920の駆動には比較的大きな電圧が必要であり、ここでは、増幅回路900は、入力信号を増幅することで、“−17V”から“+17V”までの範囲で変動する電圧を圧電素子920に供給するものとする。
コンデンサ904の挿入により、増幅回路900はローパスフィルタとしての機能を持ち、当該ローパスフィルタのカットオフ周波数の調整により、圧電素子920への供給電圧の周波数帯域を適切なものにすることができる。
特開2013−152769号公報
図13の増幅回路900において、製造バラツキに起因して上記ローパスフィルタのフィルタ特性が目標から大きくずれることもある。これを考慮し、図14に示す如く、調整用コンデンサ905及び調整用スイッチ906の直列回路から成るトリミング回路910を増幅回路に追加することが検討される(図13の増幅回路900にトリミング回路910を追加したものを増幅回路900’と称する)。増幅回路900’において、調整用コンデンサ905が演算増幅器901の出力端子側に配置される。例えばコンデンサ904の実際の静電容量値が目標値よりも小さい場合には、調整用スイッチ906をオンにして増幅回路900を動作させることで、ローパスフィルタのフィルタ特性を目標に近づけるといったことが可能になる。尚、図14には、トリミング回路910が1つしか示されていないが、複数のトリミング回路910を増幅回路900’に設けておくことで、フィルタ特性の調整段階数が増える。
調整用スイッチ906はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型のアナログスイッチにて構成される。図14において、調整用スイッチ906をオンにして増幅回路900’を動作させる場合においては、調整用スイッチ906の端子に加わる電圧は演算増幅器901の働きにより5V以下(ここでは2.27V)となる。しかしながら、調整用スイッチ906をオフにして増幅回路900’を動作させる場合においては、調整用スイッチ906の両端子の内、調整用コンデンサ905に接続される端子に対し、演算増幅器901の出力信号が調整用コンデンサ905を通じて加わることになる。このため、ここで想定される数値例では、20V程度の耐圧を調整用スイッチ906に持たせておく必要が生じる。
必要耐圧の増加は調整用スイッチのサイズの増大をもたらすため、可能な限り、必要耐圧を低く抑えることが望ましい。
尚、説明の具体化のため、ハードディスク装置における圧電素子に関連して増幅回路の構成等を説明したが、圧電素子に関するものに限らず、各種装置に適用される増幅回路において、同様の事情が存在する。
本発明は、回路素子の必要耐圧低減に寄与する増幅回路並びに当該増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る増幅回路は、演算増幅器と、前記演算増幅器の出力端子及び反転入力端子間に接続される帰還抵抗と、を備えた増幅回路において、前記出力端子及び前記反転入力端子間に調整用コンデンサ及び調整用スイッチの直列回路が、前記出力端子側に前記調整用コンデンサが配置されるように設けられて、前記調整用スイッチのオン、オフを通じて前記増幅回路の周波数特性が調整可能とされ、前記調整用コンデンサ及び前記調整用スイッチ間の接続ノードと、所定の固定電位を有する導電部との間に、追加スイッチを設けたことを特徴とする。
具体的には例えば、前記調整用スイッチがオンとされるとき前記追加スイッチはオフとされ、前記調整用スイッチがオフとされるとき前記追加スイッチはオンとされると良い。
更に具体的には例えば、 前記導電部での電圧の大きさは、前記出力端子に加わる電圧の大きさの最大値よりも小さいと良い。
また具体的には例えば、前記出力端子には容量成分を有する負荷が接続され、前記負荷の静電容量値は前記調整用コンデンサの静電容量値よりも大きいと良い。
この際例えば、前記出力端子とグランドとの間に前記負荷が接続され、前記固定電位は前記グランドの電位と等しくて良い。
また具体的には例えば、前記増幅回路は、第1端子への入力信号の増幅信号を第2端子としての前記出力端子から出力し、前記第1端子及び前記反転入力端子間に入力抵抗が接続され、前記演算増幅器の非反転入力端子には所定電位が加えられると良い。
また具体的には例えば、前記出力端子及び前記反転入力端子間に、前記調整用コンデンサ、前記調整用スイッチ及び前記追加スイッチの組が複数設けられ、各組において、前記調整用スイッチがオンとされるとき前記追加スイッチはオフとされ、前記調整用スイッチがオフとされるとき前記追加スイッチはオンとされても良い。
本発明に係る半導体装置は、前記増幅回路を形成する半導体装置であって、前記増幅回路は集積回路を用いて形成されることを特徴とする。
本発明に係るドライバ装置は、磁気ディスク装置の磁気ヘッドを支持するアームを駆動することで前記磁気ディスク装置の磁気ディスク上で前記磁気ヘッドを移動させるための第1アクチュエータと、前記アームに取り付けられ、前記磁気ヘッドの位置を調整するための第2アクチュエータと、を駆動制御するドライバ装置であって、前記増幅回路を備え、前記演算増幅器の前記出力端子からの出力信号にて前記第2アクチュエータを駆動制御することを特徴とする。
具体的には例えば、前記第1アクチュエータはボイスコイルモータにて構成され、前記第2アクチュエータは圧電素子にて構成されると良い。
本発明によれば、回路素子の必要耐圧低減に寄与する増幅回路並びに当該増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るハードディスク装置の機構に関わる概略構成図である。 本発明の実施形態に係るハードディスク装置の電気的な概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係るハードディスク装置に搭載されるドライバICの外観斜視図である。 本発明の実施形態に係り、ボイルコイルモータ及び圧電素子の駆動回路に関わるブロック図である。 本発明の実施形態に係り、1つの圧電素子を駆動するための第1MAドライバの回路図である。 本発明の実施形態に係り、他の1つの圧電素子を駆動するための第2MAドライバの回路図である。 本発明の実施形態に係り、圧電素子を駆動するためのMAドライバの一部ブロック図である。 本発明の実施形態に係り、MAドライバに設けられたメモリの記憶情報の説明図である。 本発明の実施形態に係り、トリミング量決定処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係り、第1MAドライバにおける1つの状態(スイッチ状態)を示す図である。 本発明の実施形態に係り、第1MAドライバに設けられた各コンデンサの静電容量値の例を示す図である。 本発明の実施形態に係り、MAドライバに設けられたトリミング回路に関する変形例を示す図である。 参考技術に関わる反転増幅回路を示す図である。 参考技術に関わる他の反転増幅回路を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
図1は、本発明の実施形態に係る磁気ディスク装置としてのハードディスク装置(以下HDD装置と称する)100の機構に関わる概略構成図である。
HDD装置100は、記録媒体である磁気ディスク110と、磁気ディスク110に対して情報の書き込み及び読み込みを行う磁気ヘッド111(以下ヘッド111とも称されうる)と、磁気ヘッド111を磁気ディスク110の半径方向に対して移動自在に支持するアーム112と、磁気ディスク110を支持及び回転させるスピンドルモータ113(以下SPM113とも称されうる)と、アーム112を回転駆動及び位置決めすることで磁気ヘッド111を磁気ディスク110の半径方向に対して移動させ且つ位置決めするボイスコイルモータ114(以下VCM114とも称されうる)と、を備える。
HDD装置100は、更に、一対の圧電素子115と、ロードビーム116と、磁気ヘッド111を磁気ディスク110から離間した所定の退避位置に保持するランプ部117と、を備える。アーム112の先端にロードビーム116が取り付けられ、ロードビーム116の先端に磁気ヘッド111が取り付けられる。アーム112の先端部におけるロードビーム116の取り付け部付近に一対の圧電素子115が配置される。一対の圧電素子115に対して互いに逆位相の電圧を加えることで、一対の圧電素子115が互いに逆位相で伸縮し、ロードビーム116の先端の磁気ヘッド111を磁気ディスク110の半径方向において変位させることができる。
このように、HDD装置100では、いわゆる2段アクチュエータ方式が採用されている。VCM114は、アーム112を駆動することで磁気ディスク110上において磁気ヘッド111を荒く位置決めする(相対的に荒い分解能で位置決めする)粗動アクチュエータとして機能し、一対の圧電素子115は、アーム112の位置を基準にして磁気ヘッド111の位置を調整することで磁気ディスク110上において磁気ヘッド111を精密に位置決めする(VCM114よりも細かい分解能で位置決めする)微動アクチュエータとして機能する。以下では、一対の圧電素子115から成るアクチュエータを、マイクロアクチュエータの略称“MA”を用い、MA115と称する。
磁気ディスク110と、磁気ヘッド111と、MA115及びロードビーム116が取り付けられたアーム112と、SPM113と、VCM114と、ランプ部117は、HDD装置100の筐体内に収められる。尚、VCM114又はMA115による磁気ヘッド111の移動、変位に関し、磁気ディスク110の半径方向における移動、変位とは、円盤形状を有する磁気ディスク110の外周と中心とを結ぶ方向における移動、変位を意味するが、VCM114又はMA115による磁気ヘッド111の移動、変位が、磁気ディスク110の半径方向における移動、変位に加えて、他の方向(例えば磁気ディスク110の外周の接線方向)における移動、変位の成分を含むこともある。
図2は、HDD装置100の電気的な概略ブロック図である。HDD装置100には、電気的な構成部品として、ドライバIC10、信号処理回路120、MPU(micro-processing unit)130及び電源回路140が設けられている。電源回路140は、ドライバIC10及び信号処理回路120、MPU130を駆動するための電源電圧を、それらに供給する。MPU130は、信号処理回路120及びドライバIC10の夫々に対し、双方向通信が可能な形態で接続されている。
信号処理回路120は、磁気ディスク110への情報の書き込み時には、当該情報を書き込むための記録信号を磁気ヘッド111に出力し、磁気ディスク110から情報を読み出す時には、磁気ディスク110から読み出された信号に対して必要な信号処理を施し、これによって得られた信号をMPU130に送る。MPU130は、信号処理回路120の制御を通じて磁気ヘッド111による情報の書き込み動作及び読み込み動作を制御する。
ドライバIC10は、図3に示すような、半導体集積回路を、樹脂にて構成された筐体(パッケージ)内に封入することで形成された電子部品(ドライバ装置)である。尚、図3に示されるドライバIC10のピン数(外部端子の数)は例示に過ぎない。ドライバIC10には、SPM113を駆動制御するためのSPMドライバ13、VCM114を駆動制御するためのVCMドライバ14及びMA115を駆動制御するためのMAドライバ15が設けられる他、MPU130及びドライバIC10間の双方向通信を可能とするためのIF回路(インターフェース回路)12や、IF回路12を通じてMPU130から受けた制御データに基づきドライバ13〜15の動作を制御する制御回路11などが設けられる。
MPU130は、ドライバIC10のSPMドライバ13を制御することによりSPM113の駆動制御を通じて磁気ディスク110の回転制御を行い、ドライバIC10のVCMドライバ14及びMAドライバ15を制御することによりVCM114及びMA115の駆動制御を通じて磁気ヘッド111の移動制御及び位置決めを行う。磁気ディスク110の各箇所には磁気ディスク110上の各々の位置を示す位置情報が記録されており、磁気ディスク110上に磁気ヘッド111が位置しているとき、この位置情報は磁気ヘッド111により読み取られて、信号処理回路120を通じてMPU130に伝達される。MPU130は当該位置情報に基づいてVCMドライバ14及びMAドライバ15を制御でき、この制御を通じて、VCMドライバ14がVCM114に必要な駆動電流を供給することで磁気ヘッド111の第1段階の位置決めが実現され且つMAドライバ15がMA115に必要な電圧を供給することで磁気ヘッド111の第2段階の位置決めが実現される。尚、磁気ヘッド111が磁気ディスク110上に位置しているとは、磁気ヘッド111が微小な空間を隔てて磁気ディスク110の上方に位置していることを意味する。
図4に、VCM114及びVCMドライバ14並びにMA115及びMAドライバ15に関わるブロック図(部分的に回路図を含む)を示す。MA115としての一対の圧電素子115の内、一方を符号115aにて参照し、他方を符号115bにて参照する。ドライバIC10に設けられる外部端子には、端子AOUT、BOUT、ISNS、KSNS、P1OUT及びP2OUTが含まれる。
まず、VCM114及びVCMドライバ14について説明する。VCM114は、2つの永久磁石と該2つの永久磁石により形成される磁界中に配置されたコイルとで構成される。LVCMはVCM114を構成するコイルを表す。IOUTは、VCM114に供給される電流であるVCM114の駆動電流を表す。当然であるが、VCM114への電流供給はコイルLVCMへの電流供給を意味する。端子AOUT及びBOUT間にセンス抵抗R及びコイルLVCMの直列回路が接続される。より具体的には、端子AOUTにセンス抵抗Rの一端が接続される一方で端子BOUTにコイルLVCMの一端が接続され、センス抵抗R及びコイルLVCMの他端同士が共通接続される。
駆動電流IOUTは、センス抵抗R及びコイルLVCMの直列回路を経由して端子AOUT及びBOUT間に流れる。ここでは、端子AOUTから端子BOUTに向けて流れる駆動電流IOUTの極性が正であるとし、端子BOUTから端子AOUTに向けて流れる駆動電流IOUTの極性が負であるとする。MPU130は、駆動電流IOUTの目標値を示すVCM制御データをドライバIC10に供給する。VCM制御データにより、VCM114に供給されるべき駆動電流IOUTの大きさや向きが指定される。VCMドライバ14はVCM制御データに従った正又は負の駆動電流IOUTをコイルLVCMに供給する。正の駆動電流IOUTをコイルLVCMに供給することで磁気ヘッド111は磁気ディスク110の外周側から磁気ディスク110の中心に向けて移動し、負の駆動電流IOUTをコイルLVCMに供給することで磁気ヘッド111は磁気ディスク110の中心から磁気ディスク110の外周側に向けて移動する。
VCMドライバ14は、電流検出増幅回路14a、誤差増幅回路14b及び出力段回路14cを備える。センス抵抗Rにて発生する電圧降下(即ち、センス抵抗Rの端子間電圧)が駆動電流IOUTに応じた信号として電流検出増幅回路14aに入力される。
電流検出増幅回路14aは、その入力信号に基づいて駆動電流IOUTを検出し、検出結果を誤差増幅回路14bに出力する。より具体的には、センス抵抗Rの一端に接続された端子AOUTが端子KSNSに接続されると共に、センス抵抗Rの他端が端子ISNSに接続され、電流検出増幅回路14aは、駆動電流IOUTの大きさ及び向きに応じた信号である端子KSNS及びISNS間の電圧信号を増幅して当該増幅後の電圧信号を誤差増幅回路14bに出力する。尚、ここでは、センス抵抗RがドライバIC10の外部に設けられた外付け抵抗であることを想定しているが、センス抵抗RをドライバIC10の内部に形成しておいても良い。この場合、センス抵抗Rの電圧降下の信号を伝達する配線をドライバIC10内に設けておくことができる。
誤差増幅回路14bは、電流検出増幅回路14aの出力信号にて示される駆動電流IOUTの検出値と、VCM制御データにて示される駆動電流IOUTの目標値との誤差を検出し、検出誤差を表す信号を増幅したものを出力段回路14cに出力する。VCM制御データは駆動電流IOUTの目標値を表すデジタル信号VDACVCMから成り、MPU130からの最新のデジタル信号VDACVCMが次々と誤差増幅回路14bに供給される。誤差増幅回路14bは、デジタル−アナログ変換(以下DA変換と称する)により、次々と供給されるデジタル信号VDACVCMを所定のサンプリングレートでアナログ信号に変換するDA変換器(デジタル−アナログ変換器)を備え、得られたアナログ信号と電流検出増幅回路14aの出力信号とに基づき上記誤差を検出する。デジタル信号VDACVCMのビット数は“15”であるが、15以外でも良い。
出力段回路14cは、誤差増幅回路14bの出力信号に基づき、誤差増幅回路14bにて検出される誤差がゼロに向かうように、即ち、駆動電流IOUTの値がVCM制御データにて示される駆動電流IOUTの目標値と等しくなるように、端子AOUT及びBOUT間にVCM114の駆動電圧(換言すればコイルLVCMの印加電圧)を供給する。例えば、出力段回路14cは、端子AOUTに接続されるハーフブリッジ回路と端子BOUTに接続されるハーフブリッジ回路を有する。それら2つのハーフブリッジ回路間にセンス抵抗R及びVCM114の直列回路が接続されることでVCM114に対するフルブリッジ回路が構成される。端子BOUTを低電位側とし且つ端子AOUTを高電位側とする駆動電圧の供給により正の駆動電流IOUTがVCM114に供給され、端子AOUTを低電位側とし且つ端子BOUTを高電位側とする駆動電圧の供給により負の駆動電流IOUTがVCM114に供給される。
この際、出力段回路14cは、パルス幅変調された電圧をVCM114の駆動電圧として供給することで間欠的にVCM114に電力を供給するPWM駆動方式、又は、パルス幅変調されていない連続的な電圧をVCM114の駆動電圧として供給することでVCM114に常時電力を供給するリニア駆動方式にて、動作することができる。出力段回路14cに、PWM駆動方式用の回路とリニア駆動方式用の回路の双方を設けておいて良く、この場合、それらの回路を切り替えて使用することでPWM駆動方式及びリニア駆動方式の何れかでVCM114が駆動される。尚、PWM駆動方式用の回路とリニア駆動方式用の回路の内、一方の回路の一部は他方の回路の一部として兼用されて良い。
次に、MA115及びMAドライバ15について説明する。MA115を構成する圧電素子115a及び115bの夫々は、基本的に、圧電体を2枚の電極で挟んだ構造を有しているため、回路構成上は、容量素子として表される。圧電素子115aの2つの電極の内、一方の電極は端子P1OUTに接続され、他方の電極はグランドに接続される。圧電素子115bの2つの電極の内、一方の電極は端子P2OUTに接続され、他方の電極はグランドに接続される。グランドは0V(ゼロボルト)の基準電位を有する導電部を指す又は基準電位そのものを指す。本実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧は、グランドから見た電位を表す。
MPU130はMA制御データをドライバIC10に供給する。MA制御データにより、圧電素子115a及び115bに印加される電圧の大きさ及び極性が定まる。MAドライバ15は、端子P1OUTに接続され、MA制御データにて指定される電圧Vpaを圧電素子115aに供給することで圧電素子115aを駆動する第1MAドライバ15aと、端子P2OUTに接続され、電圧Vpaの反転電圧Vpbを圧電素子115bに供給することで圧電素子115bを駆動する第2MAドライバ15bと、を備える。電圧Vpa及び電圧Vpbは互いに同じ大きさを有しているが、互いに極性が異なる。即ち例えば、端子P1OUTに電圧Vpaとして“5V(ボルト)”が印加されるとき、端子P2OUTには電圧Vpbとして“−5V”が印加される。
詳細には、MA制御データは電圧Vpaの大きさ及び極性を指定するデジタル信号VDACMAから成り、MPU130からの最新のデジタル信号VDACMAが次々とMAドライバ15に供給される。MAドライバ15は、DA変換により、次々と供給されるデジタル信号VDACMAを所定のサンプリングレートでアナログ信号に変換するDA変換器(デジタル−アナログ変換器)を備える。MAドライバ15において、第1MAドライバ15aは、上記DA変換器から得られたアナログ信号に基づき電圧Vpaを圧電素子115aに供給する一方で、第2MAドライバ15bは、上記DA変換器から得られたアナログ信号の反転信号に基づき電圧Vpbを圧電素子115bに供給する。デジタル信号VDACMAのビット数は“15”であるが、15以外でも良い。
MPU130は、磁気ヘッド111が磁気ディスク110上に位置しているとき、磁気ヘッド111から読み出された位置情報に基づきVCM制御データ及びMA制御データを作成する。磁気ヘッド111が磁気ディスク110の外周の外側に位置している場合など、磁気ヘッド111にて位置情報が読み出されていない状態においては、MPU130は、位置情報に頼らずにVCM制御データを作成することができる。例えば、磁気ヘッド111をランプ部117における退避位置から磁気ディスク110上に移動させる場合には所定の正の駆動電流IOUTの供給を指示するVCM制御データを作成すれば良い。磁気ヘッド111にて位置情報が読み出されていない状態において、磁気ヘッド111の精密な位置制御は不要となるため、当該状態においてMA制御データは不要である又はMA制御データは固定データとされる(例えば電圧Vpa及びVpbは0Vとされる)。
図5等を参照し、MAドライバ15の構成について更に詳説する。図5には、圧電素子115aを駆動するための第1MAドライバ15aの回路図が示されている。MAドライバ15には、DA変換器20と増幅回路30a及び40aが設けられており、第1MAドライバ15aは、その内の増幅回路30a及び40aを含んで構成される。
DA変換器20は、MPU130からMA制御データによるデジタル信号VDACMAを所定のサンプリングレートでアナログ信号に変換して、得られたアナログ信号を自身の出力端子20OUTから出力する。
増幅回路30aは、DA変換器20の出力信号を所定の基準電圧VREFを基準にして所定の増幅率にて増幅し、当該増幅により得られた信号を出力する。具体的には、増幅回路30aは、演算増幅器(オペアンプ)31、抵抗32及び33から成る。増幅回路30aにおいて、演算増幅器31の反転入力端子は抵抗32を介してDA変換器20の出力端子20OUTに接続される一方で抵抗33を介して演算増幅器31の出力端子に接続され、演算増幅器31の非反転入力端子には所定の基準電圧VREFが印加される。ドライバIC10には、所定の基準電圧VREFを生成する基準電圧生成回路(不図示)が設けられており、基準電圧生成回路にて生成された基準電圧VREFがMAドライバ15にて利用される。増幅回路30aの出力信号が増幅回路40aの入力端子40aINに対して入力される。
増幅回路40aは、増幅回路30aの出力信号を所定の基準電圧VREFを基準にして所定の増幅率にて増幅し、当該増幅により得られた信号を出力する。具体的には、増幅回路40aは、演算増幅器(オペアンプ)41と、入力抵抗としての抵抗42と、帰還抵抗としての抵抗43と、コンデンサ44と、n個のトリミング回路45と、を備える。ここにおけるnの値は1でも良いし、2以上の任意の整数でも良いが、以下では、特に記述無き限り、nは2以上の整数であるとする。増幅回路40aにおいて、演算増幅器41の反転入力端子は抵抗42を介して演算増幅器31の出力端子に接続され(換言すれば抵抗42を介して入力端子40aINに接続され)、演算増幅器41の非反転入力端子には所定の基準電圧VREFが印加される。演算増幅器31の非反転入力端子及び演算増幅器41の非反転入力端子に供給される基準電圧VREFの具体的数値は互いに異なっていても良いが、ここでは、それらは互いに一致しているものとし、基準電圧VREFは2.27Vであるとする。つまり、演算増幅器31及び41の各非反転入力端子の電位は、2.27Vの所定電位にて固定されている。
増幅回路40aにおいて、抵抗43とコンデンサ44とn個のトリミング回路45とは互いに並列接続されており、抵抗43とコンデンサ44とn個のトリミング回路45との並列回路が、演算増幅器41の反転入力端子及び出力端子間に接続される。増幅回路40aにおいて、演算増幅器41の出力端子はドライバIC10の外部端子の1つである端子P1OUTに接続され、増幅回路40aの演算増幅器41の出力信号が端子P1OUTを介して圧電素子115aに供給される。圧電素子の駆動には比較的大きな電圧が必要であり、ここでは、増幅回路40aは、入力端子40aINへの入力信号を増幅することで、“−17V”から“+17V”までの範囲で変動する電圧を圧電素子115aに供給するものとする。少なくとも、演算増幅器41の出力端子に加わる電圧の大きさの最大値(ここでは17V)は、演算増幅器41の反転入力端子に接続される、後述のスイッチ47の一端における電圧の大きさ(ここでは2.27V)よりも大きい。圧電素子115aに対する必要な電圧の供給を可能とするべく、演算増幅器41には、“17V”以上の絶対値を有する正の電源電圧と“17V”以上の絶対値を有する負の電源電圧とが供給されており、演算増幅器41は、それらの電源電圧に基づいて動作する
増幅回路40aにおいて、n個のトリミング回路45は互いに共通の構成を有し、各トリミング回路45は、調整用コンデンサであるコンデンサ46と、調整用スイッチであるスイッチ47と、Nチャネル型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field effect transistor)として構成されたトランジスタ48と、を備える。各トリミング回路45において、コンデンサ46を演算増幅器41の出力端子側に配置した状態で、演算増幅器41の出力端子及び反転入力端子間にコンデンサ46及びスイッチ47の直列回路が接続される。即ち、各トリミング回路45において、コンデンサ46の一方の極は演算増幅器41の出力端子に接続され、コンデンサ46の他方の極はノード49にてスイッチ47の一方の端子に接続され、スイッチ47の他方の端子は演算増幅器41の反転入力端子に接続される。各トリミング回路45において、ノード49はコンデンサ46及びスイッチ47間の接続点を表す。各トリミング回路45において、トランジスタ48のドレインはノード49に接続され、トランジスタ48のソースはグランドに接続される。
スイッチ47は、オン又はオフの状態をとる。図5では、全てのスイッチ47がオフとされている様子が示されているが、幾つかのスイッチ47はオンとされうる(後述の図6等でも同様)。各トリミング回路45において、スイッチ47がオンであるときスイッチ47の両端子間は導通状態となり、スイッチ47がオフであるときスイッチ47の両端子間は非導通状態となる。より具体的には、各トリミング回路45において、スイッチ47は、Nチャネル型のMOSFETとPチャネル型のMOSFETを並列接続することで構成されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型のアナログスイッチであり、スイッチ47のオンとは、スイッチ47内の各MOSFETがオンとなってスイッチ47の両端子間において双方向の信号通過が十分に低いオン抵抗にて可能となる状態を指し、スイッチ47のオフとは、スイッチ47内の各MOSFETがオフ(遮断状態)となってスイッチ47の両端子間における信号通過が実質的に不能となる状態を指す。詳細は後述されるが、各トリミング回路45において、トランジスタ48は、スイッチ47のオン、オフと連動して、オフ、オンとされる追加スイッチとして機能する。
第1MAドライバ15aにおいて、n個のトリミング回路45はトリミング回路45[1]〜45[n]から成り、以下では、2以上のトリミング回路45を区別する必要がある場合に符号45[1]〜45[n]を用いる。
図6には、圧電素子115bを駆動するための第2MAドライバ15bの回路図が示されており、第2MAドライバ15bは増幅回路30b及び40bを含んで構成される。増幅回路30b及び40bは図5の増幅回路30a及び40aと同じ回路構成を有するため、増幅回路30b及び40bの回路構成の説明を省略する。
但し、図5の第1MAドライバ15aにおいてはDAC20の出力信号が増幅回路30aに直接入力されるのに対して、図6の第2MAドライバ15bにおいてはDAC20の出力信号の反転信号が増幅回路30bに入力される。DAC20の出力信号を1倍の増幅率にて反転増幅する反転増幅回路21によりDAC20の出力信号の反転信号を形成できる。また、増幅回路40bにおいて演算増幅器41の出力端子はドライバIC10の外部端子の1つである端子P2OUTに接続され、増幅回路40bの演算増幅器41の出力信号が端子P2OUTを介して圧電素子115bに供給される。第2MAドライバ15bにおけるn個のトリミング回路45もトリミング回路45[1]〜45[n]から成る。
図7を参照し、MAドライバ15には、フラッシュROM(Read only memory)などの不揮発性メモリとして構成されたメモリ61が備えられていると共に、メモリ61の記憶内容に基づいて、第1MAドライバ15aの各トリミング回路45内のスイッチ47及びトランジスタ48並びに第2MAドライバ15bの各トリミング回路45内のスイッチ47及びトランジスタ48のオン、オフを個別に制御する制御回路62が備えられている。制御回路62は、トリミング回路45ごとに、CMOS型アナログスイッチとして構成されたスイッチ47の各MOSFETのゲート電位を制御することで当該スイッチ47のオン、オフを制御でき、MOSFETとして構成されたトランジスタ48のゲート電位を制御することで当該トランジスタ48のオン、オフを制御できる。制御回路62は図2の制御回路11の一部であっても良い。
メモリ61には、第1MAドライバ15a及び第2MAドライバ15bにおけるトリミング回路45ごとに、スイッチ47をオン、オフの何れにするべきか及びトランジスタ48をオン、オフの何れにするべきかを指定するオンオフ制御情報が予め記憶されている。第1MAドライバ15a及び第2MAドライバ15bの各トリミング回路45において、スイッチ47がオンとされるときにはトランジスタ48がオフとされ且つスイッチ47がオフとされるときにはトランジスタ48がオンとされる。従って、トリミング回路45ごとのオンオフ制御情報は1ビットデータであれば足る。
図8を参照し、第1MAドライバ15aのトリミング回路45[i]におけるオンオフ制御情報をCNT[1,i]にて表し、第2MAドライバ15bのトリミング回路45[i]におけるオンオフ制御情報をCNT[2,i]にて表す(iは整数)。各オンオフ制御情報は“1”又は“0”の値をとる。
制御回路62は、任意の整数iに関して、オンオフ制御情報CNT[1,i]が“1”の値を持つとき、第1MAドライバ15aのトリミング回路45[i]においてスイッチ47をオンとし且つトランジスタ48をオフとする一方、オンオフ制御情報CNT[1,i]が“0”の値を持つとき、第1MAドライバ15aのトリミング回路45[i]においてスイッチ47をオフとし且つトランジスタ48をオンとする。同様に、
制御回路62は、任意の整数iに関して、オンオフ制御情報CNT[2,i]が“1”の値を持つとき、第2MAドライバ15bのトリミング回路45[i]においてスイッチ47をオンとし且つトランジスタ48をオフとする一方、オンオフ制御情報CNT[2,i]が“0”の値を持つとき、第2MAドライバ15bのトリミング回路45[i]においてスイッチ47をオフとし且つトランジスタ48をオンとする。
第1MAドライバ15aの増幅回路40aでは、抵抗43に並列接続されるコンデンサ(以下、LPF用コンデンサと称することがある)を含んで構成されるローパスフィルタが形成され、LPF用コンデンサの静電容量値に依存して、当該ローパスフィルタのカットオフ周波数が変化する。第1MAドライバ15aの増幅回路40aにおいて、スイッチ47がオンとなっているトリミング回路45のコンデンサ46は上記ローパスフィルタの形成に寄与し(即ちLPF用コンデンサの一部として機能し)、スイッチ47がオフとなっているトリミング回路45のコンデンサ46は上記ローパスフィルタの形成に寄与しない(即ちLPF用コンデンサの一部として機能しない)。
単一のコンデンサにてLPF用コンデンサを構成した場合、当該単一のコンデンサの静電容量値の製造バラツキや当該単一のコンデンサに接続される抵抗の抵抗値の製造バラツキにより、上記ローパスフィルタのカットオフ周波数が所望の目標周波数範囲(例えば80kHz〜120kHz)から逸脱することがある。これを考慮し、LPF用コンデンサの静電容量値を複数段階で調整するためのトリミング回路45[1]〜45[n]が第1MAドライバ15aに設けられている。第2MAドライバ15bについても同様である。
図9を参照し、オンオフ制御情報のメモリ61への書き込みは、ドライバIC10の製造段階又は出荷段階にて実行されるトリミング量決定処理にて行われる。トリミング量決定処理はドライバIC10に所定のテスト装置(不図示)が接続された状態で実行される。トリミング量決定処理は以下のステップS11〜S14の処理から成る。
ステップS11において、DAC20の出力端子20OUTの部分に所定パターンのテスト信号を加えるテスト信号入力状態を実現する。これは、テスト装置からテスト信号に対応するMA制御データをドライバIC10に入力することで実現できる。テスト信号入力状態は、増幅回路30a及び40aから成る第1MAドライバ15a並びに増幅回路30b及び40bから成る第2MAドライバ15bに対して所定パターンのテスト信号を加える状態に相当する。テスト信号入力状態において、端子P1OUT及びグランド間と端子P2OUT及びグランド間には圧電素子115a及び115bを模したコンデンサが接続される、或いは、端子P1OUT及びP2OUTは開放状態とされる。テスト信号入力状態は、ステップS12〜S14の処理が完了するまで維持される。
ステップS12では、テスト装置にて端子P1OUTでの信号を観測する第1観測処理が実行される。ステップS12では、第1MAドライバ15aのトリミング回路45[1]〜45[n]におけるn個のスイッチ47のオン、オフの各組み合わせに対して第1観測処理が実行され、テスト装置により、第1観測処理の各観測結果に基づき、予め定められた選択基準に従って、増幅回路40aのカットオフ周波数を所定の目標周波数範囲(例えば80kHz〜120kHz)内に収めるのに適した第1MAドライバ15aのn個のスイッチ47のオン、オフの組み合わせを、1つだけ最適な組み合わせとして選択する。尚、第1観測処理が実行される場合にあっても、上述したように、各トリミング回路45において、スイッチ47がオンとされるときにはトランジスタ48はオフとされ且つスイッチ47がオフとされるときにはトランジスタ48はオンとされる(後述の第2観測処理についても同様)。
ステップS13では、テスト装置にて端子P2OUTでの信号を観測する第2観測処理が実行される。ステップS13では、第2MAドライバ15bのトリミング回路45[1]〜45[n]におけるn個のスイッチ47のオン、オフの各組み合わせに対して第2観測処理が実行され、テスト装置により、第2観測処理の各観測結果に基づき、予め定められた選択基準に従って、増幅回路40bのカットオフ周波数を所定の目標周波数範囲(例えば80kHz〜120kHz)内に収めるのに適した第2MAドライバ15bのn個のスイッチ47のオン、オフの組み合わせを、1つだけ最適な組み合わせとして選択する。尚、ステップS12及びS13の処理は同時に実行されても良い。
ステップS14において、テスト装置は、テスト専用コマンドをドライバIC10に送信することによりステップS12及びS13の選択結果に基づくオンオフ制御情報CNT[1,1]〜CNT[1,n]及びCNT[2,1]〜CNT[2,n]をメモリ61に書き込む(図8参照)。
例えば、第1MAドライバ15aにおいて、トリミング回路45[1]〜45[n]の内、トリミング回路45[1]のスイッチ47のみをオンとし且つ他のトリミング回路45[2]〜45[n]のスイッチ47をオフとするオン、オフの組み合わせが第1MAドライバ15aについての最適な組み合わせとして選択された場合、オンオフ制御情報CNT[1,1]〜[1,n]の内、オンオフ制御情報CNT[1,1]のみが“1”の値を持ち且つ他のオンオフ制御情報CNT[1,2]〜CNT[1,n]が“0”の値を持つオンオフ制御情報CNT[1,1]〜CNT[1,n]をメモリ61に書き込む。
同様に例えば、第1MAドライバ15aにおいて、トリミング回路45[1]〜45[n]の内、トリミング回路45[1]及び45[2]のスイッチ47のみをオンとし且つ他のトリミング回路45[3]〜45[n]のスイッチ47をオフとするオン、オフの組み合わせが第1MAドライバ15aについての最適な組み合わせとして選択された場合、オンオフ制御情報CNT[1,1]〜[1,n]の内、オンオフ制御情報CNT[1,1]及び[1,2]のみが“1”の値を持ち且つ他のオンオフ制御情報CNT[1,3]〜CNT[1,n]が“0”の値を持つオンオフ制御情報CNT[1,1]〜CNT[1,n]をメモリ61に書き込む。
第2MAドライバ15bに関するオンオフ制御情報CNT[2,1]〜CNT[2,n]についても同様である。
トリミング量決定処理の実行を含むドライバIC10の製造及び出荷を経て、ドライバIC10がHDD装置100に組み込まれる。その後、ドライバIC10に対する駆動電力の供給が開始されてドライバIC10が起動したとき、まず初期設定動作として、制御回路62がメモリ61に記憶されたオンオフ制御情報に基づき、第1MAドライバ15a及び第2MAドライバ15bの各トリミング回路45におけるスイッチ47及びトランジスタ48のオン、オフを設定し、その設定が行われた状態で、MA制御データに基づく圧電素子115a及び115bの駆動が行われる。
図10は、オンオフ制御情報CNT[1,1]〜CNT[1,n]の内、オンオフ制御情報CNT[1,1]のみが“1”の値を持ち且つ他のオンオフ制御情報CNT[1,2]〜CNT[1,n]が“0”の値を持つときの第1MAドライバ15aのスイッチ状態を示している。図10において、トリミング回路45[1]ではスイッチ47がオンとなっているためスイッチ47の端子に加わる電圧は演算増幅器41の働きにより5V以下(ここでは2.27V)となる。一方、図10において、トリミング回路45[2]ではスイッチ47がオフとなっているため、トランジスタ48が無かったとしたならば、ノード49に対し、“+17V”の電圧や“−17V”の電圧が加わることがある。
しかしながら、本実施形態に係る第1ドライバ回路15aでは、各トリミング回路45において、スイッチ47がオフのときにはトランジスタ48がオンとされてノード49の電圧が実質的に0Vとされる。第2ドライバ回路15bについても同様である。
このため、図14に示すような回路とは異なりスイッチ47として耐圧の低いスイッチを用いることができる。結果、スイッチ47のサイズ(ドライバIC10上の回路面積)を低く抑えることができ、スイッチ47を含む回路の小型化及び低コスト化を実現することができる。
具体的な数値例として、上述の如く基準電圧VREFが2.27Vであるとき、耐圧が5VのCMOS型アナログスイッチをスイッチ47として用いることができ且つ耐圧が5VのNチャネル型MOSFETをトランジスタ48として用いることができる。スイッチ47及びトランジスタ48に必要な耐圧は、端子P1OUT及びP2OUTにおける電圧の変動範囲に依存しない。即ち、端子P1OUT及びP2OUTにおける電圧の変動範囲が“−17V”から“+17V”までの範囲であるときにも、それよりも大きいときにも、スイッチ47及びトランジスタ48の耐圧は5Vであれば足る。
図14の回路との比較において、トランジスタ48の追加によりトランジスタ48の分だけ必要な回路面積が増大するが、トランジスタ48の追加は小さなMOSFETを1つ追加するだけで実現でき、スイッチ47の必要耐圧低減による回路面積の削減効果の方が随分と大きい。
図11を参照し、静電容量値に関する数値例を挙げる。図11の数値例では、コンデンサ44の静電容量値は0.5pf(ピコファラッド)とされると共に全トリミング回路45においてコンデンサ46の静電容量値は0.5pfとされる。抵抗42、43の抵抗値は、例えば夫々、65kΩ(キロオーム)、650kΩとされる。但し、これらの静電容量値及び抵抗値は設計値であって、実際のドライバIC10における各静電容量値及び各抵抗値は誤差を含み得る。MAドライバ15aの増幅回路40aにおいて、トリミング回路45[1]〜45[n]内のスイッチ47のオン、オフを制御することで、抵抗43に並列接続されるコンデンサの静電容量値(厳密には静電容量値の設計値)を、0.5pFから10.0pfまで0.5pF刻みで調整することが可能となる。これを図11の構成で実現するためには、MAドライバ15aにおいて“n=19”とすれば良い。MAドライバ15bについても同様である。
MAドライバ15aにおいて、コンデンサ46の静電容量値(厳密には静電容量値の設計値)はトリミング回路45[1]〜45[n]間で互いに異なっていても良い。例えば、コンデンサ44の静電容量値を0.5pfとすると共に、 “n=4”とし、トリミング回路45[1]、45[2]、45[3]、45[4]のコンデンサ46の静電容量値を、夫々、0.5pf、1.0pf、2.0pf、4.0pfとしても良い。これによれば、MAドライバ15aの増幅回路40aにおいて、トリミング回路45[1]〜45[4]内のスイッチ47のオン、オフを制御することで、抵抗43に並列接続されるコンデンサの静電容量値(厳密には静電容量値の設計値)を、0.5pFから8.0pfまで0.5pF刻みで調整することが可能となる。MAドライバ15bについても同様である。
MAドライバ15aについて、圧電素子115aは容量成分を有する負荷(容量性負荷)として機能するが、圧電素子115aが有する容量成分は1nF〜数nF(ナノファラッド)程度の静電容量値を持つ。MAドライバ15aにおいて、幾つかのトランジスタ48がオンとされたとき、全トランジスタ48がオフとされるときよりも端子P1OUT及びグランド間に接続される負荷の全体の静電容量が数pF程度増えることになるが、その増加の程度は圧電素子115aの静電容量と比較して十分に小さいため、影響を無視できる。逆に考えれば、MAドライバ15aに関し、増幅回路40aの出力電圧の供給を受けて駆動される負荷(ここでは圧電素子115a)の静電容量値が、増幅回路40aのトリミング回路45[1]〜45[n]内のコンデンサ46の静電容量値の合計よりも十分に大きくなるようなケースにおいて、本発明は特に有益に機能する。但し、MAドライバ15aにおいて、演算増幅器41の出力能力が十分に大きければ、増幅回路40aの出力電圧の供給を受けて駆動される負荷(ここでは圧電素子115a)の静電容量値と、増幅回路40aのトリミング回路45[1]〜45[n]内のコンデンサ46の静電容量値の合計との大小関係は任意である。MAドライバ15bについても同様である。
上述した装置及び回路の各構成及び各動作等を、便宜上、基本実施例と称する。上述した装置及び回路についての詳細な説明や応用、変形技術を、以下の第1〜第4実施例の中で説明する。特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、基本実施例に記載の事項が後述の第1〜第4実施例に適用され、第1〜第4実施例において基本実施例と矛盾する事項については、第1〜第4実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、以下に述べる第1〜第4実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち第1〜第4実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
[第1実施例]
第1実施例を説明する。図12を参照し、各トリミング回路45において、トランジスタ48のソースは所定の固定電位を有する導電部に接続されていれば良い。即ち、基本実施例では当該固定電位が0Vであるが、トランジスタ48のソースは0Vとは異なる固定電位を有する導電部に接続されていても良く、例えば、2.27Vの基準電圧VREFがトランジスタ48のソースに加えられても良い。
但し、スイッチ47の必要耐圧を下げるという目的を実現すべく、第1MAドライバ15aにおいて、トランジスタ48のソースに接続される上記導電部での電圧の大きさ(グランドから見た導電部の電位の絶対値)は、端子P1OUTに加わる電圧の大きさの最大値(基本実施例において17V)よりも小さいものとする。第2MAドライバ15bについても同様である。
[第2実施例]
第2実施例を説明する。上述の基本実施例では、ドライバIC10の製造段階又は出荷段階にて実行されるトリミング量決定処理により、ドライバIC10の実稼働時における各トリミング回路45のスイッチ47及びトランジスタ48のオン、オフが固定的に決定される。但し、ドライバIC10がHDD装置100に組み込まれた後、MPU130からの信号に基づいて、それらのオン、オフが設定されても良い。より具体的には、以下のようにしても良い。
第2実施例に係るMPU130は、メモリ61(図7参照)内のオンオフ制御情報CNT[1,1]〜CNT[1,n]及びCNT[2,1]〜CNT[2,n]の値を個別に且つ自由に“1”又は“0”にすることを指令する所定のオンオフ指令コマンドを、ドライバIC10に送信できる。ドライバIC10にて当該オンオフ指令コマンドが受信されると、制御回路62は、オンオフ指令コマンドでの指令内容に従ってメモリ61内の各オンオフ制御情報に“1”又は“0”を書き込む。メモリ61内の各オンオフ制御情報に基づいて各トリミング回路45のスイッチ47及びトランジスタ48のオン、オフを制御する方法については、基本実施例で述べた通りである。第2実施例によれば、ドライバIC10のユーザ側で、増幅回路40a及び40bの周波数特性を所望通りに調整することが可能となる。
第2実施例において、メモリ61は、ドライバIC10への電力供給が途絶えても記憶内容を保持する不揮発性メモリであっても良いし、ドライバIC10への電力供給が途絶えると記憶内容が破棄される揮発性メモリであっても良い。
[第3実施例]
第3実施例を説明する。ドライバIC10の各構成要素は半導体集積回路の形態で形成され、当該半導体集積回路を、樹脂にて構成された筐体(パッケージ)内に封入することで半導体装置が構成される。但し、複数のディスクリート部品を用いてドライバIC10内の回路と同等の回路を構成するようにしても良い。
[第4実施例]
第4実施例を説明する。
基本実施例では、第1MAドライバ15aの増幅回路40aに2以上のトリミング回路45が設けることで抵抗43に並列接続されるコンデンサの静電容量値を3段階以上に調整可能とする方法を説明したが、その調整の段階数は任意であり、増幅回路40aに設けられるトリミング回路45の個数は1であっても良い。第2MAドライバ15bの増幅回路40bについても同様である。
増幅回路40a及び40bにおいて、コンデンサ44を削除することも可能である。
VCM制御データによるデジタル信号VDACVCMをDA変換するためのDA変換器と、MA制御データによるデジタル信号VDACMAをDA変換するためのDA変換器は、互いに共通のDA変換器であっても良い。即ち、ドライバIC10に1つのDA変換器を設けておき、その1つのDA変換器にて、デジタル信号VDACVCMに対するDA変換及びデジタル信号VDACMAに対するDA変換を時分割で切り替えながら行うようにしても良い。
本発明に係るトリミング回路45を有する増幅回路(40a、40b)は、HDD装置100に利用されるドライバIC10に限らず、増幅回路の周波数特性の調整が必要とされる任意の増幅回路として利用可能である。
本発明に係るトリミング回路45を有する増幅回路(40a、40b)の負荷は、圧電素子に限定されず、容量成分を有する負荷であれば任意である。
上述の各トランジスタは、任意の種類のトランジスタであって良い。例えば、MOSFETとして上述されたトランジスタを、接合型FET、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はバイポーラトランジスタに置き換えることも可能である。任意のトランジスタは第1電極、第2電極及び制御電極を有する。FETにおいては、第1及び第2電極の内の一方がドレインで他方がソースであり且つ制御電極がゲートである。IGBTにおいては、第1及び第2電極の内の一方がコレクタで他方がエミッタであり且つ制御電極がゲートである。IGBTに属さないバイポーラトランジスタにおいては、第1及び第2電極の内の一方がコレクタで他方がエミッタであり且つ制御電極がベースである。
<<本発明の考察>>
上述の実施形態にて具体化された本発明について考察する。
本発明に係る一側面に係る増幅回路Wは、演算増幅器(41)と、前記演算増幅器の出力端子及び反転入力端子間に接続される帰還抵抗(43)と、を備えた増幅回路(40a、40b)において、前記出力端子及び前記反転入力端子間に調整用コンデンサ(46)及び調整用スイッチ(47)の直列回路が、前記出力端子側に前記調整用コンデンサが配置されるように設けられて、前記調整用スイッチのオン、オフを通じて前記増幅回路の周波数特性が調整可能とされ、前記調整用コンデンサ及び前記調整用スイッチ間の接続ノードと、所定の固定電位を有する導電部との間に、追加スイッチ(48)を設けたことを特徴とする。
増幅回路Wでは、調整用スイッチのオン、オフを通じて、帰還抵抗に対し調整用コンデンサが並列に接続、非接続とされるため、増幅回路の周波数特性を調整することができる。但し、追加スイッチが無かったとしたならば、調整用スイッチがオフであるときに調整用コンデンサを通じて調整用スイッチに演算増幅器の出力信号が加わるため、演算増幅器の出力電圧の大きさに応じた耐圧を調整用スイッチに持たせる必要がある。増幅回路Wでは、追加スイッチが設けられているため、調整用スイッチがオフであるときに追加スイッチをオンすることで調整用コンデンサ及び調整用スイッチ間の接続ノードの電位を固定電位とすることができる。故に、演算増幅器の出力電圧の大きさに応じた耐圧を調整用スイッチに持たせる必要がなくなる。即ち、追加スイッチが設けられていない構成との比較において、調整用スイッチの必要耐圧を低減することが可能となり、調整用スイッチのサイズ及びコストの低減を図ることができる。
即ち具体的には例えば、増幅回路Wにおいて、前記調整用スイッチがオンとされるとき前記追加スイッチはオフとされ、前記調整用スイッチがオフとされるとき前記追加スイッチはオンとされると良い。
そして例えば、増幅回路Wにおいて、前記導電部(例えばグランド)での電圧の大きさ(例えば0V)は、前記出力端子に加わる電圧の大きさの最大値よりも小さい。
追加スイッチが無かったとしたならば、調整用スイッチがオフであるときに調整用コンデンサを通じて、相対的に大きな“前記出力端子に加わる電圧の大きさの最大値”が調整用スイッチに加わることがあるため、それに耐えるように調整用スイッチを形成しておく必要がある。これに対し、追加スイッチが設けられた増幅回路Wにおいては、調整用スイッチがオフであるときに、調整用コンデンサ及び調整用スイッチ間の接続ノードに相対的に小さな“前記導電部での電圧の大きさ”が加わる。結果、調整用スイッチの必要耐圧を低減することが可能となる。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
100 HDD装置
110 磁気ディスク
111 ヘッド
112 アーム
113 SPM
114 VCM
115、115a、115b、圧電素子(MA)
10 ドライバIC
15 MAドライバ
15a 第1MAドライバ
15b 第2MAドライバ
40a、40b 増幅回路
41 演算増幅器
45 トリミング回路

Claims (10)

  1. 演算増幅器と、前記演算増幅器の出力端子及び反転入力端子間に接続される帰還抵抗と、を備えた増幅回路において、
    前記出力端子及び前記反転入力端子間に調整用コンデンサ及び調整用スイッチの直列回路が、前記出力端子側に前記調整用コンデンサが配置されるように設けられて、前記調整用スイッチのオン、オフを通じて前記増幅回路の周波数特性が調整可能とされ、
    前記調整用コンデンサ及び前記調整用スイッチ間の接続ノードと、所定の固定電位を有する導電部との間に、追加スイッチを設けた
    ことを特徴とする増幅回路。
  2. 前記調整用スイッチがオンとされるとき前記追加スイッチはオフとされ、
    前記調整用スイッチがオフとされるとき前記追加スイッチはオンとされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  3. 前記導電部での電圧の大きさは、前記出力端子に加わる電圧の大きさの最大値よりも小さい
    ことを特徴とする請求項2に記載の増幅回路。
  4. 前記出力端子には容量成分を有する負荷が接続され、
    前記負荷の静電容量値は前記調整用コンデンサの静電容量値よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の増幅回路。
  5. 前記出力端子とグランドとの間に前記負荷が接続され、
    前記固定電位は前記グランドの電位と等しい
    ことを特徴とする請求項4に記載の増幅回路。
  6. 前記増幅回路は、第1端子への入力信号の増幅信号を第2端子としての前記出力端子から出力し、
    前記第1端子及び前記反転入力端子間に入力抵抗が接続され、前記演算増幅器の非反転入力端子には所定電位が加えられる
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の増幅回路。
  7. 前記出力端子及び前記反転入力端子間に、前記調整用コンデンサ、前記調整用スイッチ及び前記追加スイッチの組が複数設けられ、
    各組において、前記調整用スイッチがオンとされるとき前記追加スイッチはオフとされ、前記調整用スイッチがオフとされるとき前記追加スイッチはオンとされる
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の増幅回路。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の増幅回路を形成する半導体装置であって、
    前記増幅回路は集積回路を用いて形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 磁気ディスク装置の磁気ヘッドを支持するアームを駆動することで前記磁気ディスク装置の磁気ディスク上で前記磁気ヘッドを移動させるための第1アクチュエータと、前記アームに取り付けられ、前記磁気ヘッドの位置を調整するための第2アクチュエータと、を駆動制御するドライバ装置であって、
    請求項1〜7の何れかに記載の増幅回路を備え、
    前記演算増幅器の前記出力端子からの出力信号にて前記第2アクチュエータを駆動制御する
    ことを特徴とするドライバ装置。
  10. 前記第1アクチュエータはボイスコイルモータにて構成され、
    前記第2アクチュエータは圧電素子にて構成される
    ことを特徴とする請求項9に記載のドライバ装置。
JP2018043990A 2018-03-12 2018-03-12 増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置 Pending JP2019161382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018043990A JP2019161382A (ja) 2018-03-12 2018-03-12 増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018043990A JP2019161382A (ja) 2018-03-12 2018-03-12 増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019161382A true JP2019161382A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67994971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018043990A Pending JP2019161382A (ja) 2018-03-12 2018-03-12 増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019161382A (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6486549A (en) * 1987-09-28 1989-03-31 Hitachi Ltd Output buffer circuit
JPH05114835A (ja) * 1991-10-22 1993-05-07 Toshiba Corp 集積フイルタ回路とその調整方法
JPH0733026U (ja) * 1993-11-30 1995-06-16 日本無線株式会社 移相器
JPH11346118A (ja) * 1998-04-02 1999-12-14 Seiko Epson Corp 容量アレイユニット、容量アレイユニット制御装置、発振回路、電圧制御発振器、発振周波数調整システム及び発振周波数調整方法
JP2000182340A (ja) * 1998-12-14 2000-06-30 Nec Corp 記録ディスク装置のヘッド位置決め装置
JP2000201038A (ja) * 1999-01-08 2000-07-18 Yozan Inc ゲイン可変演算増幅器
JP2006109434A (ja) * 2004-09-13 2006-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受光増幅回路及び光ピックアップ装置
JP2009284130A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Panasonic Corp フィルタ回路および半導体装置
JP2011239265A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2013236204A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Seiko Epson Corp 回路装置及び電子機器
WO2015087488A1 (ja) * 2013-12-11 2015-06-18 三洋電機株式会社 電源装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6486549A (en) * 1987-09-28 1989-03-31 Hitachi Ltd Output buffer circuit
JPH05114835A (ja) * 1991-10-22 1993-05-07 Toshiba Corp 集積フイルタ回路とその調整方法
JPH0733026U (ja) * 1993-11-30 1995-06-16 日本無線株式会社 移相器
JPH11346118A (ja) * 1998-04-02 1999-12-14 Seiko Epson Corp 容量アレイユニット、容量アレイユニット制御装置、発振回路、電圧制御発振器、発振周波数調整システム及び発振周波数調整方法
JP2000182340A (ja) * 1998-12-14 2000-06-30 Nec Corp 記録ディスク装置のヘッド位置決め装置
JP2000201038A (ja) * 1999-01-08 2000-07-18 Yozan Inc ゲイン可変演算増幅器
JP2006109434A (ja) * 2004-09-13 2006-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受光増幅回路及び光ピックアップ装置
JP2009284130A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Panasonic Corp フィルタ回路および半導体装置
JP2011239265A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2013236204A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Seiko Epson Corp 回路装置及び電子機器
WO2015087488A1 (ja) * 2013-12-11 2015-06-18 三洋電機株式会社 電源装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7224135B1 (en) Imposed current motor drive
US7863841B2 (en) Class H drive
EP2050095B1 (en) Differential voice coil motor control
US20080265822A1 (en) Class G motor drive
US6804131B2 (en) PWM/linear driver for an electromagnetic load
US10862445B2 (en) Magnetic disk device capable of adjusting frequency of output signals for an in-phase AC current signal inputs
JP2008503193A (ja) パルス幅変調されるモーター・コントローラの利得エラー相殺のための電力供給変動の抑止
JP3922129B2 (ja) D級増幅器
US10608631B2 (en) Bridge output circuit, motor driver device and semiconductor device
JP7208754B2 (ja) モータドライバ装置及び半導体装置
JP4873457B2 (ja) 磁気ディスク制御装置
JP2019161382A (ja) 増幅回路並びに増幅回路に関わる半導体装置及びドライバ装置
US8810942B2 (en) Motor drive device
US6417639B1 (en) Control circuit for a hard disk drive head
JP7044597B2 (ja) Dac共用回路並びにdac共用回路に関わる半導体装置及びドライバ装置
JP7204375B2 (ja) 増幅回路、半導体装置、モータドライバ装置、磁気ディスク装置及び増幅回路の特性調整方法
US20140368949A1 (en) Class-ab amplifier, motor device, magnetic disk storage device, and electronic apparatus
JP7001460B2 (ja) 負荷駆動装置、半導体装置及びモータドライバ装置
CN115053196A (zh) 减轻由高电压电路驱动的低电压参考缓冲器中的可靠性问题
US20230113909A1 (en) Motor driver circuit for linear motor, positioning device using the same, and hard disk device
JP2019161807A (ja) モータドライバ装置及び半導体装置
US9350278B1 (en) Circuit technique to integrate voice coil motor support elements
JP2024104223A (ja) リニアモータ用のモータドライバ回路、それを用いた位置決め装置、ハードディスク装置
JP2024103259A (ja) アンプ回路、モータドライバ回路、位置決め装置、ハードディスク装置
JP7169815B2 (ja) 電圧比較回路、半導体装置及びモータドライバ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220517